JP2023067713A - 情報処理システム、情報処理方法および情報処理プログラム - Google Patents

情報処理システム、情報処理方法および情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの環境意識の向上を促進する情報処理システム、情報処理方法および情報処理プログラムを提供する。【解決手段】情報処理装置と、複数のユーザ端末と、データベースとが、電気通信回線を通じて通信可能に構成されている情報処理システムにおいて、情報処理装置が備えるプロセッサは、ユーザの行動に関する行動情報を取得する取得部と、取得した行動情報と、行動に起因する温室効果ガスの排出量に関する参照情報と、に基づき、当該ユーザの環境貢献度を導出する導出部と、を有する。ここで、環境貢献度は、温室効果ガスの排出量と相関がある。プロセッサはさらに、導出された環境貢献度と、予め定められた目標値である目標環境貢献度との差異を把握可能な環境インジケータを出力する出力部を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、情報処理システム、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
特許文献1には、消費者は、購入した商品等を一つずつシステムに入力する煩雑な作業を行わずに、通常の一般家計簿に二酸化炭素の排出量が併記された自己の環境家計簿を簡単に得ることができる従来技術が開示されている。
特開2010-282279号公報
しかし、特許文献1に開示される従来技術は、作業の効率化を図ることが開示されているに過ぎない。そのため、ユーザの環境意識の向上を促進するために、未だ改善の余地がある。
本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムでは、次の各ステップがなされるようにプログラムを実行可能なプロセッサを備える。取得ステップでは、ユーザの行動に関する行動情報を取得する。導出ステップでは、取得された行動情報と、行動に起因する温室効果ガスの排出量に関する参照情報と、に基づき、当該ユーザの環境貢献度を導出す。ここで、環境貢献度は、温室効果ガスの排出量と相関があり、出力ステップでは、導出された環境貢献度と、予め定められた目標値である目標環境貢献度との差異を把握可能な環境インジケータを出力する。
かかる情報処理システムによれば、個人の環境意識の向上を促進することができる。
情報処理システム1を表す構成図である。 情報処理装置2のハードウェア構成を示すブロック図である。 ユーザ端末3のハードウェア構成を示すブロック図である。 プロセッサ23が備える機能部の一例を示す図である。 情報処理システム1において実行される情報処理の流れの一例を示すアクティビティ図である。 環境貢献度を導出するための処理の流れの一例を示すアクティビティ図である。 環境係数を導出するための処理の流れの一例を示すアクティビティ図である。 表示部34に表示される第1の画像IM1の一例である。 表示部34に表示される第2の画像IM2の一例である。 表示部34に表示される第3の画像IM3の一例である。 表示部34に表示される第4の画像IM4の一例である。 表示部34に表示される第5の画像IM5の一例である。 参考図である。 参考図である。 参考図である。 参考図である。 参考図である。 参考図である。 参考図である。 参考図である。 参考図である。 参考図である。 参考図である。 参考図である。 参考図である。 参考図である。 参考図である。 参考図である。 参考図である。 参考図である。 参考図である。 参考図である。 参考図である。 参考図である。 参考図である。 参考図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0または1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、または量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、およびメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、およびフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
1.ハードウェア構成
本節では、ハードウェア構成について説明する。
<情報処理システム1>
図1は、情報処理システム1を表す構成図である。情報処理システム1は、情報処理装置2と、ユーザ端末3と、データベースDB1と、を備える。情報処理装置2と、ユーザ端末3と、データベースDB1と、は、電気通信回線を通じて通信可能に構成されている。一実施形態において、情報処理システム1とは、1つまたはそれ以上の装置または構成要素からなるものである。仮に例えば、情報処理装置2のみからなる場合であれば、情報処理システム1は、情報処理装置2となりうる。以下、これらの構成要素について説明する。
<データベースDB1>
データベースDB1は、種々の情報を記憶する。データベースDB1は、例えば、参照情報IF1を記憶する。参照情報IF1は、温室効果ガスの排出量に関する情報を含む。温室効果ガスは、二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O)、ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)、パーフルオロカーボン類(PFCs)、六フッ化硫黄(SF6)、三フッ化窒素(NF3)などを含み得るが、これに限られない。
参照情報IF1は、ユーザの行動と温室効果ガスの排出量との対応関係を含む。当該対応関係は、例えば、ユーザが購入した商品と、単位数量または単位金額あたりの当該商品に起因する温室効果ガスの排出量との対応関係を含む。また、当該対応関係は、ある移動手段を用いた移動に伴う単位移動距離あたりの温室効果ガスの排出量を含む。さらに、当該対応関係は、商品識別コードと商品カテゴリ名との対応関係や、商品識別コードごとの温室効果ガスの排出量を含む。商品識別コードとは、例えば、GTIN(Global Trade Item Number)である。GTINは、どの事業者によるどの商品かを個別に示す商品識別コードである。GTINは、JANコード(すなわちGTIN-8およびGTIN-13)や、集合包装用商品コード(GTIN-14)などを含みうる。以下の説明では、商品識別コードとしてGTINを用いる。本実施形態では、データベースDB1は、商品識別コードごとの単位金額あたりの温室効果ガスの排出量を記憶している。なお、「商品」とは、有体物に限られず、無体物を含み得る。例えば、商品は、動産、不動産、電子情報財、サービスの提供、株式等の債権など、商取引の対象となり得るあらゆる対象を含む。
参照情報IF1は、行動に起因する温室効果ガスの排出量に関する情報を含む。参照情報IF1は、このような情報として、商品の購入手段ごとの排出量に関する情報を含んでもよい。商品の購入手段ごとの排出量に関する情報とは、例えば、商品の出所に応じた温室効果ガスの排出量に対する係数や、商品の流通手段に応じた温室効果ガスの排出量に対する係数などである。これらの係数は、例えば、商品の購入手段に応じて温室効果ガスの排出量を補正するために用いられ得る。
参照情報IF1は、行動に起因する温室効果ガスの排出量に関する情報として、商品の消費態様に応じた排出量に関する情報を含んでもよい。商品の消費態様に応じた排出量とは、例えば、商品の使用用途や、商品の廃棄態様に応じて設定される係数として表現される。以下、説明の便宜上、行動に起因する温室効果ガスの排出量に関する情報が係数として表される場合、当該係数を、環境係数という。環境係数は、ある行動と、当該行動に起因する温室効果ガスの排出量との対応関係の一例である。環境係数は、事業者の事業活動の環境的側面、および社会的側面を反映しているパラメータともいえる。
<情報処理装置2>
図2は、情報処理装置2のハードウェア構成を示すブロック図である。情報処理装置2は、通信部21と、記憶部22と、プロセッサ23とを備え、これらの構成要素が情報処理装置2の内部において通信バス20を介して電気的に接続されている。各構成要素についてさらに説明する。
通信部21は、USB、IEEE1394、Thunderbolt(登録商標)、有線LANネットワーク通信等といった有線型の通信手段が好ましいものの、無線LANネットワーク通信、3G/LTE/5G等のモバイル通信、BLUETOOTH(登録商標)通信等を必要に応じて含めてもよい。すなわち、これら複数の通信手段の集合として実施することがより好ましい。すなわち、情報処理装置2は、通信部21およびネットワークを介して、外部から種々の情報を通信してもよい。
記憶部22は、前述の記載により定義される様々な情報を記憶する。これは、例えば、プロセッサ23によって実行される情報処理装置2に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスとして、あるいは、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施されうる。記憶部22は、プロセッサ23によって実行される情報処理装置2に係る種々のプログラムや変数等を記憶している。
プロセッサ23は、情報処理装置2に関連する全体動作の処理・制御を行う。プロセッサ23は、例えば不図示の中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。プロセッサ23は、記憶部22に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、情報処理装置2に係る種々の機能を実現する。すなわち、記憶部22に記憶されているソフトウェアによる情報処理が、ハードウェアの一例であるプロセッサ23によって具体的に実現されることで、プロセッサ23に含まれる各機能部として実行されうる。これらについては、次節においてさらに詳述する。なお、プロセッサ23は単一であることに限定されず、機能ごとに複数のプロセッサ23を有するように実施してもよい。またそれらの組合せであってもよい。
<ユーザ端末3>
図3は、ユーザ端末3のハードウェア構成を示すブロック図である。ユーザ端末3は、通信部31と、記憶部32と、プロセッサ33と、表示部34と、入力部35とを備え、これらの構成要素がユーザ端末3の内部において通信バス30を介して電気的に接続されている。通信部31、記憶部32およびプロセッサ33の説明は、情報処理装置2における各部の説明と同様のため省略する。
表示部34は、ユーザ端末3筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。表示部34は、ユーザが操作可能なグラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface:GUI)の画面を表示する。これは例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイおよびプラズマディスプレイ等の表示デバイスを、ユーザ端末3の種類に応じて使い分けて実施することが好ましい。
入力部35は、ユーザ端末3の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。例えば、入力部35は、表示部34と一体となってタッチパネルとして実施されてもよい。タッチパネルであれば、ユーザは、タップ操作、スワイプ操作等を入力することができる。もちろん、タッチパネルに代えて、スイッチボタン、マウス、QWERTYキーボード等を採用してもよい。すなわち、入力部35がユーザによってなされた操作入力を受け付ける。当該入力が命令信号として、通信バス30を介してプロセッサ33に転送され、プロセッサ33が必要に応じて所定の制御や演算を実行しうる。
2.情報処理装置2の機能構成
図4は、プロセッサ23が備える機能部の一例を示す図である。図4に示すように、プロセッサ23は、取得部231と、導出部232と、出力部233と、を備える。
取得部231は、ユーザ端末3または他のデバイスからの情報を取得可能に構成されている。また、取得部231は、記憶部22の少なくとも一部であるストレージ領域に記憶されている種々の情報を読み出し、読み出された情報を記憶部22の少なくとも一部である作業領域に書き込むことで、種々の情報を取得可能に構成されている。ストレージ領域とは、例えば、記憶部22のうち、SSD等のストレージデバイスとして実施される領域である。作業領域とは、例えば、RAM等のメモリとして実施される領域である。
導出部232は、取得部231による取得結果に基づき、種々の情報を導出可能に構成されている。
出力部233は、種々の情報を出力可能に構成されている。当該情報は、ユーザ端末3の表示部34または他のデバイスを介して、ユーザに提示可能である。かかる場合、例えば、出力部233は、画面、静止画または動画を含む画像、アイコン、メッセージ等の視覚情報を、ユーザ端末3の表示部34に表示させるように制御する。出力部233は、視覚情報をユーザ端末3に表示させるためのレンダリング情報だけを生成してもよい。なお、出力部233は、ユーザ端末3または他のデバイスを介さずに、出力された情報をユーザに対して提示してもよい。
3.情報処理について
本節では、前述した情報処理システム1において実行される情報処理の一例について説明する。なお、当該情報処理は、図示されない任意の例外処理を含みうる。例外処理は、当該情報処理の中断や、各処理の省略を含む。当該情報処理にて行われる選択または入力は、ユーザによる操作に基づくものでも、ユーザの操作に依らず自動で行われるものでもよい。
3.1.情報処理の概要
まず、情報処理の概要について説明する。図5は、情報処理システム1において実行される情報処理の流れの一例を示すアクティビティ図である。当該情報処理は、例えば、ユーザが購入する商品または既に購入した商品に対応する温室効果ガスの排出量を、所定の形式で出力するために行われる。
[アクティビティA101]
まず、アクティビティA101にて、ユーザ端末3は、ユーザからの行動情報IF2の入力を受け付ける。行動情報IF2は、ユーザの行動に関する情報である。行動情報IF2は、例えば、行動のカテゴリや、カテゴリごとの行動の回数、頻度、時間などを含む。行動のカテゴリとは、ユーザの移動、商品の購入、娯楽の享受など、ユーザの行動の種類を規定するものである。行動情報IF2が商品の購入に関する情報を含む場合、行動情報IF2は、さらに商品情報IF3を含む。
<商品情報IF3>
商品情報IF3は、ユーザが購入した商品に関する情報を示す。商品情報IF3は、GTINを少なくとも含む。詳細には、商品情報IF3は、少なくとも商品が属する商品カテゴリを含む。商品カテゴリとは、例えば、参照情報IF1に含まれる分類である。本実施形態の商品情報IF3は、商品の金額、重量、容量、数量、品質など、商品に関する定量的な情報を含む。対象となる商品は、単数に限られず複数であってもよい。商品の品質は、商品の生産地、販売地、使用履歴(例えば、新品、新古品、中古品かなど)、生産後の経過時間などの情報を含む。特に、商品が食品(例えば、生鮮食品)の場合、商品の品質は、商品の原材料、産地、販売地、消費期限、賞味期限、加工方法、保存方法などの情報を含み得る。本実施形態の商品情報IF3は、少なくとも商品の出所に関する出所情報IF31を含む。商品の出所とは、例えば、商品の製造事業者、商品の販売事業者など、商品に関する種々の事業者である。出所情報IF31は、例えば、事業者を示す所定のIDや、事業者が属する業種を含む。
商品情報IF3は、例えば、商品の画像、商品の購入サイトのURLなどから読出可能である。商品情報IF3は、クレジットカードの利用明細や、電子レシート、印刷されたレシートなどから読出可能である。例えば、POSシステムを用いた商品の購入処理が行われる場合、POSシステムは、商品に紐付けられたコードまたはタグの読出を行う。POSシステムは、電子レシートまたは印刷されたレシートとして読出結果を出力する。ユーザ端末3は、当該電子レシートまたは印刷されたレシートから、商品情報IF3を読み出す。商品情報IF3は、ユーザの購買履歴に関する情報ともいえる。
商品情報IF3は、ユーザが購入した商品の購入手段に関する情報を含む。購入手段とは、商品の決済手段、商品の流通手段、商品の出所の選択などを含む。商品の決済手段は、例えば、キャッシュレス決済か否か、キャッシュレス決済の場合にはどの事業者の決済サービスが利用されたか、などの情報を含む。また、決済手段は、決済が行われた店舗(例えば、実店舗やオンラインショップ)、登録された位置から決済が行われた実店舗までの移動距離および移動手段、セルフレジの利用などを含む。商品の流通手段は、商品の包装態様、輸送態様などを含む。商品の包装態様は、例えば、ダンボール等の包装部材の種類や量、包装部材に内包される緩衝材の種類や量、一括配送や個別配送などの商品の配送方法などを含む。商品の出所の選択は、どの製造事業者の商品を購入するか、どの販売事業者を介して商品を購入するか、などを含む。具体的には、商品の出所の選択は、ECサイトを介して商品を購入する場合にどのECサイトを介して商品を購入するかである。行動情報IF2は、例えば、ユーザに対するアンケートの回答や、商品情報IF3等のユーザの行動記録として入力される。
[アクティビティA102]
次に、処理がアクティビティA102に進み、プロセッサ23は、取得部231として、ユーザ端末3によって取得された行動情報IF2と、データベースDB1に記憶された参照情報IF1と、を取得する。本実施形態では、プロセッサ23は、行動情報IF2として、さらにユーザの商品情報IF3を少なくとも取得する。なお、プロセッサ23は、ユーザ端末3から出力された情報から、商品情報IF3を生成してもよい。すなわち、プロセッサ23が情報を取得することは、プロセッサ23自身が情報を生成することを含む。
[アクティビティA103]
次に、処理がアクティビティA103に進み、プロセッサ23は、導出部232として、取得された行動情報IF2と、参照情報IF1と、に基づき、当該ユーザの環境貢献度EC1を導出する。環境貢献度EC1は、温室効果ガスの排出量と相関がある。詳細には、プロセッサ23は、商品情報IF3と、商品情報IF3に含まれる商品に応じて設定される参照情報IF1と、に少なくとも基づき、環境貢献度EC1を導出する。環境貢献度EC1は、ユーザに対応するユーザ情報に紐付けられている。環境貢献度EC1は、少なくとも、ユーザが温室効果ガスの排出量を削減することによって変動する。環境貢献度EC1は、ユーザの環境への貢献度を示すスコアとして機能し得る。環境貢献度EC1は、さらにユーザの行動によって排出される温室効果ガスが増加した場合に変動する。環境貢献度EC1は、例えば、ユーザの行動によって生じた温室効果ガスの排出量として表されてもよい。環境貢献度EC1の導出処理の詳細は、後述される。
[アクティビティA104]
次に、処理がアクティビティA104に進み、プロセッサ23は、出力部233として、導出された環境貢献度EC1と、予め定められた目標値である目標環境貢献度TEC1と、に少なくとも基づき、環境インジケータ4を出力する。環境インジケータ4は、環境貢献度EC1を視覚的に把握可能に構成されている。環境インジケータ4の詳細は後述される。目標環境貢献度TEC1は、任意に設定可能であるが、例えば、ユーザの行動に起因する温室効果ガスの排出量の相殺目標値、所定の環境基準に基づき定められた目標値、地域や年齢などのステータスによって分類されたユーザ群の上限値など、任意である。なお、所定の環境基準とは、例えば、1.5℃目標や、国際協定による取り決め、政府機関による設定目標などが挙げられる。
[アクティビティA105]
次に、処理がアクティビティA105に進み、ユーザ端末3は、出力された環境貢献度EC1をユーザが操作可能な画像として、表示部34に表示させる。その後、情報処理システム1は、ユーザ端末3に対するユーザの操作に応じて情報処理を終了する。環境インジケータ4および環境インジケータ4が表示される画像の具体的態様は、後述される。
[アクティビティA106]
次に、処理がアクティビティA106に進み、プロセッサ23は、さらに、オフセット情報IF5を出力する。オフセット情報IF5は、温室効果ガスの排出量を相殺可能なオフセット手段に関する情報を含む。オフセット手段は、商品の購入手段が複数存在する場合に、当該複数の購入手段のなかで比較的温室効果ガスの排出量の削減量が大きい購入手段に関する情報を含む。また、オフセット手段は、ユーザが購入可能なオフセットプログラムを含む。オフセットプログラムとは、例えば、植林事業やカーボンニュートラルな商品への投資など、温室効果ガスの排出量を相殺可能なプログラムである。オフセット手段は、オフセット商品ともいう。本実施形態では、プロセッサ23は、オフセット情報IF5を、環境インジケータ4を参照可能な態様で出力する。出力の具体的態様は、環境インジケータ4とともに後述される。
[アクティビティA107]
アクティビティA106の処理が実行された後、処理がアクティビティA107に進み、ユーザ端末3は、出力されたオフセット情報IF5、例えば、オフセット手段を表示部34に表示させる。
[アクティビティA108]
アクティビティA107の処理によってオフセット情報IF5が表示された後、ユーザ端末3は、ユーザからのオフセット手段の購入指令の入力を受け付ける。入力された購入指令は、プロセッサ23に送信される。
[アクティビティA109]
プロセッサ23は、入力された購入指令を取得した場合、プロセッサ23は、環境貢献度EC1と目標環境貢献度TEC1との差異に応じて、対して特典情報IF6を紐付ける。特典情報IF6は、ユーザ情報に紐付けられたユーザに対して所定の権原を与える情報である。特典情報IF6は、所定の市場における通貨として取扱可能であることが好ましい。特典情報IF6は、例えば、政府によって発行される通貨と交換可能な情報、所定の団体が発行するポイントやクーポン、仮想通貨や暗号資産などのデジタル資産、所定の商品若しくはサービスと交換可能な情報など、任意の態様が含まれ得る。このような特典情報IF6がユーザ情報に紐付けられることで、当該ユーザは、特典情報IF6を通じて与えられた権原の行使が可能となる。このような特典情報IF6は、削減可能な購入手段を選択することによって付与されるため、ユーザに対して環境負荷を軽減する選択を促すインセンティブとして機能する。このようなユーザ情報と特典情報IF6の紐づけによって、ユーザの環境意識の向上がさらに促進される。
アクティビティA108の処理の後、情報処理が終了する。なお、購入指令が取得されない場合、プロセッサ23は、アクティビティA108の処理を省略する。
3.2.環境貢献度を導出するための処理の一例
次に、アクティビティA103にて行われる環境貢献度を導出するための処理の流れについて説明する。図6は、環境貢献度を導出するための処理の流れの一例を示すアクティビティ図である。本節で説明する処理は、例えば、商品情報IF3を用いて環境貢献度を導出するものである。
[アクティビティA201]
アクティビティA201にて、プロセッサ23は、商品情報IF3に基づき、商品の金額と、当該商品のGTINとを関連付ける。商品情報IF3が複数の商品に関する情報を含む場合、プロセッサ23は、複数の商品のそれぞれの金額とGTINとを関連付ける。
[アクティビティA202]
次に、処理がアクティビティA202に進み、プロセッサ23は、取得された商品情報IF3と参照情報IF1とに基づき、商品のGTINを商品カテゴリに変換する。
[アクティビティA203]
次に、処理がアクティビティA203に進み、プロセッサ23は、参照情報IF1に含まれるGTINごとの単位金額あたりの温室効果ガスの排出量を参照することにより、取得されたGTINまたは変換された商品カテゴリと、当該商品カテゴリに関連付けられた商品の金額と、に基づき、商品ごとの温室効果ガスの排出量を導出する。プロセッサ23は、導出された商品ごとの温室効果ガスの排出量に基づき、種々の排出情報IF4を得ることができる。プロセッサ23は、例えば、同一カテゴリの商品に起因する温室効果ガスの排出量を合算することにより、商品カテゴリごとの温室効果ガスの排出量を得ることができる。また、プロセッサ23は、導出された商品ごとの温室効果ガスの排出量を、GTINに含まれる出所情報IF31を用いて分類することにより、商品の出所ごとの温室効果ガスの排出量を得ることができる。
[アクティビティA204]
次に、処理がアクティビティA204に進み、プロセッサ23は、取得した商品情報IF3と、参照情報IF1に含まれる環境係数と、に基づき、購入された商品の環境係数を決定する。商品の環境係数の決定方法は、後述される。
[アクティビティA205]
次に、処理がアクティビティA205に進み、プロセッサ23は、導出された商品ごとの温室効果ガスの排出量と、決定された環境係数と、に基づき、環境貢献度を導出する。例えば、プロセッサ23は、商品ごとの温室効果ガスの排出量に対して、決定された環境係数を乗算する等の補正を行うことで、環境貢献度を導出する。
3.3.環境係数を決定するための処理の一例
次に、アクティビティA204にて行われる環境係数を導出し、商品に対する環境係数を決定するための処理の流れについて説明する。図7は、環境係数を導出するための処理の流れの一例を示すアクティビティ図である。本節で説明する処理は、例えば、商品の出所を示す事業者に応じて決定される。
[アクティビティA301]
まず、アクティビティA301において、プロセッサ23は、1または複数の対象事業者に関する情報を取得する。対象事業者とは、環境係数の導出対象となる事業者である。対象事業者は、公的機関に登録された全事業者であってもよいし、データベースDB1などの所定の情報源に登録されている事業者のみであってもよい。対象事業者に関する情報は、対象事業者の事業を示す刊行物やウェブページなどの情報伝達媒体の所在に関する情報を含む。対象事業者に関する情報は、例えば、対象事業者に対応するドメイン名、ホームページのURL、対象事業者の法人名およびその略称などである。また、対象事業者に関する情報は、対象事業者の業種、事業形態、事業規模など、対象事業者の事業に関する情報を含んでもよい。これにより、対象事業者の事業に応じて、環境貢献度の比較が容易となる。
[アクティビティA302]
次に、処理がアクティビティA302に進み、プロセッサ23は、取得された対象事業者に関する情報に基づき、それぞれの対象事業者の排出情報IF4を収集する。排出情報IF4は、対象事業者の事業活動による温室効果ガスの排出量に関する情報を含む。排出情報IF4は、例えば、対象事業者の事業活動による温室効果ガスの排出量や、当該排出量を相殺する環境貢献活動に関する情報である。排出情報IF4は、自己情報と、第三者情報と、を含む。自己情報は、対象事業者自身によって発信された情報である。自己情報は、例えば、対象事業者によるプレスリリース記事、ブログ、広告などを含む。第三者情報は、対象事業者以外の主体によって発信された情報である。第三者情報は、例えば、対象事業者の財務状況を示す報告書、経済産業省などの公的機関が発行する公的なレポート、新聞者等や個人によって投稿された記事やブログなどである。これらの情報の態様は、温室効果ガスの排出量に関する文字情報を含む文書データであることが好ましいが、写真や文書イメージなどの画像情報であってもよい。排出情報IF4の収集態様は、対象事業者に関する情報を用いたウェブスクレイピング、クローリングなど、任意の公知の方法が採用され得る。収集された排出情報IF4は、対象事業者ごとに分類されている。
[アクティビティA303]
次に、処理がアクティビティA303に進み、プロセッサ23は、収集された排出情報IF4から、それぞれの対象事業者ごとの環境係数を導出する。ここで、環境係数の導出方法の一例について説明する。
プロセッサ23は、まず、所定の分類条件に従って、収集された排出情報IF4の分類を行う。当該分類条件は、排出情報IF4の信頼性に応じて設定される。例えば、分類条件は、排出情報IF4の発信源に応じて設定される第1の分類条件や、排出情報IF4の形式に応じて設定される第2の分類条件を含む。第1の分類条件は、例えば、排出情報IF4の発信源が対象事業者自身であるか否か、排出情報IF4の発信源が所定の報道機関であるか否か、などを含む。第2の分類条件は、排出情報IF4が文字情報を含むか否か、数値情報を含むか否か、画像情報であるか否か、pdf形式かhtml形式であるか否か、表形式であるか否か、などを含む。
次に、プロセッサ23は、分類された排出情報IF4を、所定の判断基準に基づき、各排出情報IF4の評価スコアを導出する。所定の判断基準とは、例えば、予め定められたキーワードを含むか否か、1つの排出情報IF4に含まれるキーワードの数、頻度、分布などの統計情報が予め定められた閾値を超えるか否か、数値情報が予め定められた閾値を超えるか否か、などを含む。所定の判断基準は、対象事業者の事業と、当該事業による温室効果ガスの排出量と相関関係を示唆する任意の基準を採用可能である。プロセッサ23は、当該判断基準が達成されているか否かにもとづいて評価スコアを導出してもよいし、当該判断基準の達成度合に応じて評価スコアを導出してもよい。本実施形態では、プロセッサ23は、収集された排出情報IF4ごとの環境スコアを、排出情報IF4の分類に応じて重み付けを行い、環境スコアの合計を環境係数として導出する。
なお、環境係数は、本質的には事業者間の相対的な値となることがある。この場合、環境係数は、国や自治体などの公的機関を通じて開示されている、対象事業者の温室効果ガスの排出量を基準に規格化をしてもよい。このような規格化に用いられる規格化定数は、温室効果ガスの排出量が環境係数は、国や自治体などの公的機関を通じて開示されていない対象事業者の環境係数の規格化にも用いることが可能である。また、プロセッサ23は、導出された環境係数を、他の方法によって導出された環境係数に相当する参照環境貢献度、例えば、オーランド指数と整合するように規格化してもよい。この場合、プロセッサ23は、同業種の対象事業者の環境貢献度の平均値を、オーランド指数と比較することで、導出された環境貢献度の規格化を行う。これにより、温室効果ガスの排出量が直接開示されていない対象事業者の事業活動がどの程度温室効果ガスを排出させているかを、定量的に評価することが可能となる。このように導出された環境係数は、対象事業者の環境貢献度として用いてもよい。これにより、一個人のみならず、事業者等の集団の環境貢献度を評価することが可能となる。
なお、プロセッサ23は、導出された環境係数を参照情報IF1としてデータベースDB1に出力し、データベースDB1に記憶されている参照情報IF1の構築または更新を行ってもよい。当該参照情報IF1では、当該環境貢献度と、対象事業者とが紐づけられていてもよい。これにより、参照情報IF1の信頼性を高めることができる。また、予め環境係数を参照情報IF1として記憶しているデータベースDB1が存在する場合、プロセッサ23は、環境係数の導出に代えて、当該データベースDB1から対象事業者の環境係数を取得してもよい。
プロセッサ23は、商品の出所情報IF31と、導出された対象事業者の環境貢献度と、に基づき、商品に対する環境係数を決定する。例えば、プロセッサ23は、商品情報IF3に含まれる商品の製造事業者、商品の輸送事業者、商品の販売事業者などの商品に関与する事業者を、対象事業者と比較することで、商品に関与する事業者ごとの環境係数を決定する。そして、プロセッサ23は、商品に関与する事業者ごとの環境係数に対して所定の重み付けを行い、商品に対する第1の環境係数を決定する。
なお、プロセッサ23は、参照環境係数と、商品に対する第1の環境係数と、を所定の決定条件に基づき比較した上で、商品に対する環境係数を決定してもよい。決定条件とは、例えば、両環境係数の大小、ユーザの属性、商品に関与する事業者の属性などに応じて適宜設定可能である。当該比較の上での商品に対する環境係数の決定は、参照環境係数の補正ともいえる。
4.情報処理によって表示部34に表示される画像について
本節では、第3節にて説明された情報処理の結果として表示部34に表示される画像の一例について説明する。ユーザは、当該画像を視認することで、自己の環境貢献度を把握することができる。本実施形態の環境貢献度EC1は、ユーザによる温室効果ガスの排出量のオフセット量であり、目標環境貢献度TEC1は、ユーザの行動に起因する温室効果ガスの排出量に対する1.5℃目標を達成するために必要なオフセット量を示すものである。以下の説明では、温室効果ガスが、主に二酸化炭素ガスである場合について説明する。
4.1.第1の画像IM1について
図8は、表示部34に表示される第1の画像IM1の一例である。第1の画像IM1は、環境インジケータ4と、表示領域R1と、を含む。
<環境インジケータ4>
環境インジケータ4は、導出された環境貢献度EC1と、目標環境貢献度TEC1との差異を把握可能に構成されている。導出された環境貢献度EC1が行動のカテゴリごとに分類可能な場合、環境インジケータ4は、環境貢献度EC1に対する行動の寄与を、行動のカテゴリごとに把握可能に構成されていてもよい。導出された環境貢献度EC1が行動の時系列によって類可能な場合、環境インジケータ4は、所定の期間ごとの環境貢献度EC1を把握可能に構成されている。所定の期間とは、例えば、1ヶ月、1年、全期間など、任意である。環境インジケータ4は、特に上記差異を視覚的に把握可能に構成されている。環境インジケータ4は、第1の環境インジケータ5と、第2の環境インジケータ6と、を備え、導出された環境貢献度EC1と、目標環境貢献度TEC1との差異を把握可能に構成されている。
<第1の環境インジケータ5>
第1の環境インジケータ5は、ユーザの行動情報全体の環境貢献度EC1と、当該環境貢献度EC1に対する目標環境貢献度TEC1との差異を把握可能に構成されている。第1の環境インジケータ5の位置は任意であるが、例えば、第1の画像IM1の上部に配置されている。これにより、ユーザの視線が第1の環境インジケータ5に集まりやすくなる。第1の環境インジケータ5は、合計領域51と、第1の視覚領域52と、目標アイコン53と、を備える。
<合計領域51>
合計領域51には、環境貢献度EC1の合計が表示される。合計領域51には、ユーザの行動に起因する温室効果ガスの排出量の総量が表示されている。
<第1の視覚領域52>
第1の視覚領域52は、弧状に構成される。これに伴い、第1の視覚領域52は、目標環境貢献度TEC1に対する環境貢献度EC1の比率を、所定の基準位置に対する方位として把握可能に構成される。所定の基準位置とは、弧状に構成された第1の視覚領域52の曲率円の中心近傍など、任意に設定可能である。本実施形態の第1の視覚領域52は、半円弧状に構成されている。
本実施形態の第1の視覚領域52は、合計領域51の周囲に配置されている。また、第1の視覚領域52の上記基準位置は、合計領域51の内部に含まれる。詳細には、第1の視覚領域52の基準位置は、合計領域51の対称位置とほぼ一致する。これにより、ユーザの視認性が向上する。第1の視覚領域52は、第1の部分領域521と、第2の部分領域522と、を備える。
<第1の部分領域521、第2の部分領域522>
第1の部分領域521は、目標環境貢献度TEC1に対する環境貢献度EC1の差異、例えば比率を視覚的に示す。第2の部分領域522は、目標環境貢献度TEC1に対する環境貢献度EC1の猶予を示す。第1の部分領域521の表示態様は、第2の部分領域522の表示態様と異なる。表示態様とは、例えば、色、輪郭、形状などユーザが視認可能な任意のものが挙げられる。本実施形態では、第1の部分領域521の色は、第2の部分領域522の色と異なる。これにより、第1の部分領域521と第2の部分領域522との間に、第1の境界B1が生じる。目標環境貢献度TEC1に対する環境貢献度EC1の差異が大きくなるにつれて、第1の視覚領域52中の第1の部分領域521の占有領域が連続的に広がる。一方、目標環境貢献度TEC1に対する環境貢献度EC1の差異が大きくなるにつれて、小さくなる。これに伴い、第1の部分領域521と第2の部分領域522との第1の境界B1が、基準位置に対する方位が時計回りに移動する。このように、第1の視覚領域52は、目標環境貢献度TEC1に対する環境貢献度EC1の比率を、少なくとも第1の境界B1の位置から把握可能に構成されている。
第1の部分領域521の表示態様は、目標環境貢献度TEC1に対する環境貢献度EC1の差異に応じて変化してもよい。例えば、第1の部分領域521の色は、目標環境貢献度TEC1に対する環境貢献度EC1の差異が小さくなるにつれて変化してもよい。具体的には、第1の部分領域521の色は、当該差異が小さくなるにつれて、青、黄色、赤、のように、寒色系から暖色系へと変化する。これにより、ユーザに対して、オフセット量の猶予が減少していることに対して危機感を与えやすくなる。なお、第1の境界B1が視認可能であれば、第1の部分領域521の表示態様および第2の部分領域522の表示態様は任意である。
<目標アイコン53>
目標アイコン53は、第1の視覚領域52において所定の値を示すアイコンである。具体的には、目標アイコン53は、目標環境貢献度TEC1を示す。本実施形態の目標アイコン53は、環境貢献度EC1として、1.5℃目標を達成するためにユーザに必要なオフセット量を示す。なお、目標アイコン53が示す値は、合計領域51に表示される値と比較可能であれば任意であるが、例えば、予め定められた一定値でも、可変値でもよい。例えば、当該所定の値は、ある属性をもつ複数のユーザの環境貢献度EC1の平均値である。これにより、ユーザは、他のユーザとの客観的な比較をもとに、自己の温室効果ガスの排出量を把握することが可能となる。ユーザの属性は、例えば、居住地、年齢、性別などである。目標アイコン53は、第1の視覚領域52と一覧可能に構成されている。これにより、ユーザは、第1の視覚領域52と環境貢献度EC1との対応関係を把握しやすくなる。目標アイコン53は、例えば、第1の視覚領域52に沿って配置されている。詳細には、目標アイコン53は、第1の視覚領域52の外縁に沿って配置されている。これにより、目標アイコン53を配置することによる第1の視覚領域52の視認性の低下が抑制される。
<第2の環境インジケータ6>
第2の環境インジケータ6は、環境貢献度EC1に対する行動の寄与を、ユーザの行動のカテゴリごとに把握可能に構成されている。行動のカテゴリは、例えば、商品の購入、電力や水道等のインフラの利用、および移動などである。行動のカテゴリは、商品等の種類によるカテゴリを含み得る。本実施形態では、第2の環境インジケータ6は、排出情報IF4として、ユーザが購入した商品カテゴリごとの排出量を把握可能に構成されている。商品カテゴリは、例えば、グルメ、アパレル、ドラッグストア、スーパーマーケット、酒屋などである。また、商品カテゴリは、排出量の割合が所定の割合未満の商品カテゴリを包含するもの(例えば、「その他」)を含んでもよい。なお、このような商品カテゴリは、予め設定されたものであっても、情報処理装置2やユーザ端末3などの任意のシステムが参照情報IF1および出所情報IF31に基づき自動生成したものであってもよい。第2の環境インジケータ6は、上記行動のカテゴリごとに、詳細には商品カテゴリごとに、カテゴリ合計領域61と、第2の視覚領域62と、位置アイコン63と、を備える。
<カテゴリ合計領域61>
カテゴリ合計領域61には、環境貢献度EC1に対する、カテゴリごとの行動の寄与の合計に関する情報が表示されている。本実施形態では、カテゴリ合計領域61には、ユーザが購入した商品のうち、同一の商品カテゴリに属する商品に起因する温室効果ガスの排出量の合計が表示されている。なお、カテゴリ合計領域61には、さらにカテゴリ名やカテゴリを示すアイコンなど、カテゴリを示すシンボルが表示されていてもよい。
<第2の視覚領域62>
第2の視覚領域62のそれぞれは、環境貢献度EC1に対する、あるカテゴリに属する行動の寄与を視覚的に表現するインジケータである。本実施形態の第2の視覚領域62は、直線的に構成されている。また、複数の第2の視覚領域62のそれぞれは、互いにほぼ平行に配置されている。これにより、第2の環境インジケータ6の第1の画像IM1内での表示面積が小さくなるため、複数の第2の環境インジケータ6の一覧性が向上する。本実施形態のカテゴリ合計領域61は、第1のカテゴリ部分領域621と、第2のカテゴリ部分領域622と、を含む。
<第1のカテゴリ部分領域621、第2のカテゴリ部分領域622>
第1のカテゴリ部分領域621は、予め定められた環境貢献度EC1の表示上限値に対する、カテゴリごとの行動の寄与の合計の比率を視覚的に示す。第2のカテゴリ部分領域622は、表示上限値に対する、カテゴリごとの行動の寄与の合計の猶予を示す。第1のカテゴリ部分領域621の表示態様は、第2のカテゴリ部分領域622の表示態様と異なる。表示態様とは、例えば、色、輪郭、形状などユーザが視認可能な任意のものが挙げられる。本実施形態では、第1のカテゴリ部分領域621の色は、第2のカテゴリ部分領域622の色と異なる。これにより、第1のカテゴリ部分領域621と第2のカテゴリ部分領域622との間に、第2の境界B2が生じる。ユーザは、第2の視覚領域62における第2の境界B2の位置から、カテゴリ合計領域61に示される情報を視覚的に把握することができる。
本実施形態では、第2の環境インジケータ6は、環境貢献度EC1に対する行動の寄与を、ユーザの行動のカテゴリに対応する色に基づいて当該カテゴリごとに把握可能に構成されている。具体的には、異なるカテゴリに対応する第2の環境インジケータ6の第1のカテゴリ部分領域621は、それぞれのカテゴリに対応する色で表示される。これにより、表示内容とカテゴリとの対応関係が把握しやすくなる。
<位置アイコン63>
位置アイコン63は、第2の視覚領域62において所定の値を示すアイコンである。所定の値は、カテゴリ合計領域61に表示される値と比較可能であれば任意であるが、例えば、予め定められた一定値でも、可変値でもよい。例えば、当該所定の値は、ある属性をもつ複数のユーザの環境貢献度EC1の平均値である。これにより、ユーザは、他のユーザとの客観的な比較をもとに、自己の温室効果ガスの排出量を把握することが可能となる。ユーザの属性は、例えば、居住地、年齢、性別などである。
<表示領域R1>
表示領域R1には、環境貢献度EC1および目標環境貢献度TEC1に関する任意の情報が表示される。詳細には、表示領域R1には、文字列または数値として、当該情報が表示される。表示領域R1に表示される情報は、例えば、環境貢献度EC1および目標環境貢献度TEC1そのものの数値、環境貢献度EC1と目標環境貢献度TEC1の差異を表す数値、目標環境貢献度TEC1を達成するための条件などが挙げられる。本実施形態の表示領域R1には、目標環境貢献度TEC1の意義、目標環境貢献度TEC1を達成するために必要なオフセット量、ユーザの行動に起因する温室効果ガスの排出量全てを相殺するために必要なオフセット量、現在のユーザのオフセット量、および現在のユーザの温室効果ガスの排出量が表示されている。表示領域R1は、第1の環境インジケータ5と第2の環境インジケータ6との間に表示される。ユーザは、第1の環境インジケータ5から自己の温室効果ガスの排出量に関する全体像を把握した後に詳細を確認するために第2の環境インジケータ6へと視線を動かす可能性が高い。このとき、ユーザは、視線の移動の際に表示領域R1の表示内容を視認することとなる。そのため、環境への貢献することの意義を意識する頻度が増加することで、環境意識の向上が促進される。
4.2.第2の画像IM2について
図9は、表示部34に表示される第2の画像IM2の一例である。第2の画像IM2は、第1の画像IM1が表示されている状態でユーザがユーザ端末3を操作することによって遷移可能に構成されている。第2の画像IM2には、第1の画像IM1の第2の環境インジケータ6に代えて、オフセット操作領域7が表示されている。なお、第1の画像IM1と第2の画像IM2との共通点の説明は、図中に同一の部材番号を付すことで説明を省略する。
<オフセット操作領域7>
オフセット操作領域7は、ユーザの操作に応じて温室効果ガスの排出量を相殺するためのオフセット情報IF5を提示するUIである。オフセット操作領域7は、1または複数のオフセット情報表示領域71を含む。
<オフセット情報表示領域71>
オフセット情報表示領域71の1つは、オフセット情報IF5に含まれるオフセット手法を提示可能に構成されている。当該オフセット情報表示領域71には、オフセット手法の内容、オフセット手法によるオフセット量、オフセット手法の購入金額、一括購入やサブスクリプションサービスなどのオフセット手法の販売態様など、オフセット手法の購入情報が表示される。また、別のオフセット情報表示領域71は、ユーザの操作に応じてカーボンニュートラルな商品を購入可能なECサイトへと遷移可能に構成されている。
オフセット操作領域7は、第2の画像IM2内において第1の環境インジケータ5および表示領域R1の下に表示されている。本実施形態のオフセット操作領域7は、第1の画像IM1において第2の環境インジケータ6が表示されていた位置に表示される。これにより、ユーザが第2の環境インジケータ6にて環境貢献度EC1の詳細を確認した後に、第1の画像IM1から第2の画像IM2への遷移操作を行う際に、オフセット操作領域7がユーザにとって視認しやすい位置に表示される。そのため、オフセット操作領域7を視認する頻度が向上することで、ユーザがオフセットプログラムへのアクセスする可能性が向上する。したがって、ユーザの環境意識の向上が促進される。
4.3.第3の画像IM3について
図10は、表示部34に表示される第3の画像IM3の一例である。第3の画像IM3は、第1の画像IM1および第2の画像IM2の変形例ともいえる。なお、第1の画像IM1および第2の画像IM2と共通する点については、共通の部材番号を付すことで説明を省略することがある。
第3の画像IM3は、オフセット操作領域7と、環境インジケータ4としての第3の環境インジケータ8と、排出量表示領域9と、を備える。オフセット操作領域7の機能は、第2の画像IM2が備えるものと同様である。
<第3の環境インジケータ8>
第3の環境インジケータ8は、合計領域81と、第3の視覚情報82と、カテゴリ表示領域M1と、を含む。
<合計領域81>
合計領域81は、第3の環境インジケータ8の中央に位置する。合計領域81には、環境貢献度EC1が表示される。本実施形態では、合計領域81には、環境貢献度EC1として、商品ごとまたは商品カテゴリごとの温室効果ガスの排出量の合計が表示される。当該合計は、1ヶ月間や1年間などの所定の期間内での温室効果ガスの排出量の合計でもよい。また、当該合計は、ある1つの購入履歴に含まれる商品のそれぞれに起因する温室効果ガスの排出量の合計であってもよいし、複数の購入履歴に含まれる商品のそれぞれに起因する温室効果ガスの排出量の合計であってもよい。本実施形態の合計領域81は、ある回転中心に対して対称的な形状である。詳細には、合計領域81の外縁は、円形に構成されている。
<第3の視覚情報82>
第3の視覚情報82は、第1の視覚領域52と同様に、目標環境貢献度TEC1に対する環境貢献度EC1の比率を、所定の基準位置に対する方位として把握可能に構成される。第3の視覚情報82は、合計領域81の周囲に配置されている。詳細には、第3の視覚情報82は、合計領域81の内部に含まれる基準位置を中心とする弧状に配置されている。より詳細には、第3の視覚情報82は、合計領域81の周囲を囲う円弧に沿って配置されている。より詳細には、第3の視覚情報82は、円形状に配置されている。より詳細には、第3の視覚情報82は、合計領域81と同心円状に配置されている。これにより、ユーザは、第3の視覚情報82でのある基準点に対する方位として、商品カテゴリごとの温室効果ガスの排出量の割合を把握することができる。したがって、ユーザがカテゴリごとの温室効果ガスの排出量の寄与を把握しやすくなる。
第3の視覚情報82は、温室効果ガスの排出量の合計に対する所定のカテゴリごとの寄与を表示可能に構成されている。したがって、第3の視覚情報82は、第2の視覚領域62としての機能を備えている。所定のカテゴリは、商品カテゴリ、商品の出所のカテゴリ、商品の金額帯など、商品の属性に関する任意のカテゴリを採用可能である。本実施形態では、所定のカテゴリとして、商品カテゴリが採用されている。
第3の視覚情報82は、少なくとも1つの第3のカテゴリ部分領域83を備える。第3のカテゴリ部分領域83のそれぞれは、カテゴリのそれぞれの寄与に対応する。第3のカテゴリ部分領域83の表示態様は、温室効果ガスの排出量の合計に対するカテゴリの寄与や、他のカテゴリ間の寄与の差異に応じて決まる。例えば、第3のカテゴリ部分領域83の大きさは、温室効果ガスの排出量の合計に対する、対応するカテゴリの寄与の比率が大きくなるほど大きくなる。したがって、ユーザは、第3のカテゴリ部分領域83の大きさから商品に起因する温室効果ガスの排出量の合計に対するカテゴリごとの寄与の内訳を視覚的に把握することができる。第3のカテゴリ部分領域83のそれぞれは、互いに異なる表示態様で表示される。例えば、第3のカテゴリ部分領域83のそれぞれは、互いに異なる色、異なる輪郭、異なる太さなどで表示される。これにより、第3のカテゴリ部分領域83のそれぞれの判別が容易となる。
また、第3のカテゴリ部分領域83の1つは、第2の部分領域522と同様に、目標環境貢献度TEC1に対する環境貢献度EC1の猶予を示すものであってもよい。また、当該第3のカテゴリ部分領域83以外の第3のカテゴリ部分領域83は、第1の部分領域521と同様に、目標環境貢献度TEC1に対する環境貢献度EC1の差異、例えば比率を視覚的に示してもよい。これにより、第3の視覚情報82は、第1の視覚領域52と同様に、ユーザの行動情報全体の環境貢献度EC1と、当該環境貢献度EC1に対する目標環境貢献度TEC1との差異を把握可能に構成される。したがって、第3の環境インジケータ8は、第1の環境インジケータ5としての機能と、第2の環境インジケータ6としての機能を兼ね備えることができる。言い換えれば、第1の環境インジケータ5と第2の環境インジケータ6とは、別体に限られず、一体に構成されていてもよい。
<カテゴリ表示領域M1>
カテゴリ表示領域M1は、第3の視覚情報82に含まれる領域に対応する分類を示す領域である。カテゴリ表示領域M1には、例えば、当該分類に対応するアイコンが表示される。本実施形態では、カテゴリ表示領域M1には、商品カテゴリのそれぞれに対応する商品のアイコンが表示される。商品カテゴリは、グルメ、アパレル、ドラッグストア、スーパーマーケット、酒屋など、任意に設定可能である。また、商品カテゴリは、排出量の割合が所定の割合未満の商品カテゴリを包含するもの(例えば、「その他」)を含んでもよい。なお、このような商品カテゴリは、予め設定されたものであっても、情報処理装置2やユーザ端末3などの任意のシステムが参照情報IF1および出所情報IF31に基づき自動生成したものであってもよい。カテゴリ表示領域M1は、第3の視覚情報82に含まれる領域との対応が把握可能な態様で配置されている。例えば、カテゴリ表示領域M1は、第3の視覚情報82に含まれる領域のうちの対応するものと重畳するように配置されている。
<排出量表示領域9>
排出量表示領域9は、カテゴリごとの温室効果ガスの排出量を表示可能に構成されている。排出量表示領域9は、環境インジケータ4にて表示されるカテゴリに対応するものを含む。排出量表示領域9は、カテゴリ単位領域91と、商品単位領域92と、を含む。
<カテゴリ単位領域91>
カテゴリ単位領域91には、1つのカテゴリに含まれる商品に起因する温室効果ガスの排出量の合計が表示される。カテゴリ単位領域91は、当該カテゴリを示すアイコンを含む。当該アイコンは、カテゴリ表示領域M1にて表示されるアイコンと対応している。本実施形態では、当該アイコンは、カテゴリ表示領域M1にて表示されるアイコンと同一である。
<商品単位領域92>
商品単位領域92には、1つのカテゴリに含まれる商品のそれぞれに起因する温室効果ガスの排出量が個別に表示される。これにより、第3の環境インジケータ8は、商品情報IF3の少なくとも一部を参照可能な態様でユーザ端末3に出力される。商品単位領域92には、当該商品を購入した属性、例えば、商品の金額、商品の数量、購入日時のタイムスタンプが表示されてもよい。商品単位領域92は、排出量表示領域9に対するユーザの操作に応じて表示させるか否かを切り替え可能に構成されるとよい。
本実施形態のオフセット操作領域7は、第3の環境インジケータ8と排出量表示領域9との間に表示されている。このような位置関係によって、ユーザが第3の環境インジケータ8で視覚的に温室効果ガスの排出量を把握した後に、詳細を確認するために排出量表示領域9へと視線を動かす間に、オフセット操作領域7が視認される。これにより、ユーザがオフセット操作領域7を視認する頻度が向上することで、ユーザがオフセットプログラムへのアクセスする可能性が向上する。したがって、ユーザの環境意識の向上が促進される。
4.4.第4の画像IM4について
図11は、表示部34に表示される第4の画像IM4の一例である。第4の画像IM4は、排出情報IF4としての商品の出所ごとの温室効果ガスの排出量が表示される。商品の出所ごとの温室効果ガスの排出量は、商品の出所に起因する温室効果ガスの排出量ともいえる。第4の画像IM4は、上記カテゴリを商品の出所に基づき設定された第1の画像IM1の排出量表示領域9に相当するともいえる。なお、第1の画像IM1の表示と第2の画像IM2の表示とは相互に切り替え可能に構成されていてもよい。
第4の画像IM4は、1または複数の出所単位領域10を含む。出所単位領域10には、排出情報IF4として、商品の出所、言い換えれば、商品に関連する事業者、ごとの温室効果ガスの排出量が表示される。出所単位領域10の表示態様は任意であるが、例えば、温室効果ガスの排出量の多さに応じて表示される出所の順序が決定される。例えば、出所単位領域10には、温室効果ガスの排出量が少ない出所に関する情報を優先的に表示させる。これにより、環境意識の高い出所に関する情報が優先的に表示されるため、商品を提供する事業者の環境意識の向上を図ることができる。本実施形態では、出所単位領域10には、出所としての販売事業者であるA社~D社と、A社~D社によって販売される商品に起因する温室効果ガスの削減量が表示されている。当該削減量は、A社~D社によって販売される商品に起因する温室効果ガスの排出量のうちで最も多いものに対する差分として表示される。出所単位領域10には、当該差分が大きいものが、上から順に表示されている。なお、当該削減量は、単位金額あたりの削減量として表示されてもよい。また、出所単位領域10には、当該削減量に代えて、または加えて、温室効果ガスの排出量が表示されてもよい。
4.5.第5の画像IM5について
図12は、表示部34に表示される第5の画像IM5の一例である。例えば、第5の画像IM5は、オフセット操作領域7の操作によって第2の画像IM2または第3の画像IM3から遷移可能である。
<購入手段提示領域11>
第5の画像IM5は、購入手段提示領域11を備える。購入手段提示領域11は、ユーザが、ある商品の購入手段と、その購入手段によって商品を購入することによる温室効果ガスの削減量を把握可能に構成されている。本実施形態の第5の画像IM5には、4つの購入手段が「購入N」(Nは1から4までの自然数)として表示されている。各購入手段によって商品を購入することによる温室効果ガスの排出量が、本実施形態で表示されるオフセット情報IF5に相当する。購入手段の表示順序は任意であるが、温室効果ガスの削減量が大きいものを優先的に表示させることが好ましい。例えば、購入手段提示領域11には、温室効果ガスの削減量が大きいものが、上から順に優先的に表示されている。これにより、ユーザが温室効果ガスの削減量が大きい購入手段を選択する可能性が高くなる。購入手段提示領域11は、上記削減可能な購入手段による温室効果ガスの排出量の削減が環境に与える影響の予測を把握可能に構成されている。本実施形態では、温室効果ガスの削減量と、地球温暖化を示す温度上昇量との対応関係が表示されている。これにより、ユーザが温室効果ガスの削減の意義を把握しやすくなるため、ユーザが自らの意思で温室効果ガスの削減可能な購入手段を選択しやすくなる。したがって、ユーザの環境意識の向上がさらに促進される。
なお、第4の画像IM4および第5の画像IM5のそれぞれの表示内容は、第1の画像IM1、第2の画像IM2、および第3の画像IM3の一部に組み込まれていてもよい。
5.その他
第1の視覚領域52の形状は、弧状に限られず、直線上、円盤状、立体的形状など、任意の形状を採用可能である。
環境インジケータ4の具体的態様は、上記実施形態のものに限られず、例えば、第1の環境インジケータ5のみを備えていてもよい。
上記各画像IM1~IM5の構成要素は、適宜組み合わせて用いることが可能である。例えば、第1の画像IM1または第2の画像IM2は、第3の画像IM3に含まれるカテゴリ表示領域M1を備えていてもよい。当該カテゴリ表示領域M1は、例えば、第1の視覚領域52の周囲に表示されても、第1の視覚領域52と重畳して表示されてもよい。
商品情報IF3の読出は、POSシステムでなく、ユーザ端末3を用いて行われてもよい。また、商品情報IF3に含まれる商品情報IF3は、商品の画像、商品の購入サイトのURLなどから読み出されてもよい。また、情報処理装置2は、ユーザ端末3を介して種々の情報を取得するものに限られない。例えば、情報処理装置2は、ユーザ端末3とは別のシステム、例えば、POSシステム、から直接取得してもよい。
参照情報IF1に含まれる温室効果ガスの排出量と環境貢献度EC1との対応関係、上記実施形態では行動係数、は、スカラー量のような数値に限られず、ベクトル量、テンソル量、関数等、任意の形式で規定可能である。
上記実施形態において 、商品情報IF3がGTIN等の出所情報IF31を含まない場合、プロセッサ23は、商品情報IF3に基づいて出所情報IF31を特定してもよい。当該特定処理は、例えば、アクティビティA103の処理に組み込まれ得る。例えば、商品情報が商品名や商品の事業者名などの文字情報を含む場合、プロセッサ23は、商品情報IF3に含まれる文字情報に基づいて、当該商品の出所を特定すればよい。また、商品情報が商品のイメージ画像や写真などの画像情報を含む場合、プロセッサ23は、当該画像情報に対して画像認識技術を用いて、当該商品の出所情報IF31を特定すればよい。具体例としては、プロセッサ23は、画像認識技術を用いて、商品を示す領域を特定し、当該領域内に含まれる対象物の形状、対象物に付された文字などから商品に関する特徴量を抽出する。プロセッサ23は、抽出された特徴量に基づき、商品名、商品コード、商品の事業者名など、商品の出所に関する出所情報IF31を特定する。さらに別例として、商品情報IF3が、その情報源となるデータのファイル名、商品情報IF3の所在を示すURLやドメイン名などを含む場合、プロセッサ23は、これらの情報に基づいて、出所情報IF31を特定してもよい。プロセッサ23は、これらの情報と出所との対応関係を予め記憶した参照情報IF1を用いて、出所情報IF31を特定すればよい。
プロセッサ23は、例えば、図6に示されるアクティビティA103にて、取得された行動情報IF2、特に商品情報IF3と、上記特定された出所情報IF31と、温室効果ガスの排出量に関する参照情報IF1と、に基づいて、出所に起因する温室効果ガスの排出量に関する排出情報IF4を導出する。次に、プロセッサ23は、商品の出所に起因する温室効果ガスの排出量に関する排出情報IF4を用いて、環境係数を決定し、環境貢献度を導出する。導出結果の用途は任意であるが、例えば、表示部34は、プロセッサ23の当該導出結果に基づき各画像IM1~IM5を表示する。
なお、出所情報IF31の特定や排出情報IF4の導出は、情報処理装置2のプロセッサ23によって行われても、情報処理装置2以外のデバイスによって行われても、情報処理システム1に含まれない他のデバイスによって行われてもよい。また、プロセッサ23は、特定された出所情報IF31を、商品情報IF3に含まれる情報として取り扱って情報処理を行ってもよい。
上記実施形態は、商品の購入前の処理に用いられても、商品の購入後の処理に用いられてもよい。上記実施形態は、商品の購入前、例えば、商品の購入の検討段階、の処理に用いられることにより、削減可能な購入手段の選択を促すことができる。上記実施形態が商品の購入後の処理に用いられることにより、ユーザは過去の商品購入行為によって生じた温室効果ガスの排出量を把握することが可能となる。
上記実施形態では、温室効果ガスは主に二酸化炭素ガスであったが、これに限られず任意の温室効果ガスに対して適用可能である。例えば、参照情報IF1が温室効果ガスの排出量を二酸化炭素ガスの排出量に換算するデータを含む場合、プロセッサ23は、当該データを参照することにより、複数種類の温室効果ガスの排出量を二酸化炭素ガスの排出量に換算することで、商品に起因する温室効果ガスの排出量を導出してもよい。また、プロセッサ23は、温室効果ガスの種類ごとの排出量を排出情報IF4として出力してもよい。
上記実施形態では、プロセッサ23から出力される種々の情報、例えば、排出情報IF4やオフセット情報IF5など、は、表示部34を介してユーザに提示するものに限られない。例えば、プロセッサ23は、データベースDB1に対して、排出情報IF4やオフセット情報IF5を出力してもよい。データベースDB1は、出力された参照情報IF1や排出情報IF4に基づき、データベースDB1に記憶されている情報、例えば、参照情報IF1、を更新しても、参照情報IF1とは異なる新たなデータセットを生成してもよい。また、プロセッサ23は、情報処理システム1に含まれない任意のシステムに対して、種々の情報を出力してもよい。すなわち、プロセッサ23から出力される種々の情報の用途および出力先は任意である。
また、本実施形態に係る情報処理システム1によって提供されるサービスの各画面は、意匠性が高いことにも留意されたい。図13~図36は、参考図である。これらの画面例は、ユーザの行動に起因する温室効果ガス(例えば、二酸化炭素ガス)の排出量、および当該ユーザによる温室効果ガスのオフセット量を表示する機能を有する。図13~図34の画面例において表示される半円弧状のオブジェクトが特徴のある部分であり、美感を起こさせるものとなっている。半円弧状のオブジェクトが、上記実施形態における第1の環境インジケータ5(詳細には第1の視覚領域52)に相当する。半円弧状のオブジェクトの中心近傍には、ユーザの行動に起因する温室効果ガスの排出量が表示される。半円弧状のオブジェクトの外周近傍には、第1の三角のオブジェクトが隣接している。第1の三角のオブジェクトは、オフセット量の目標値、例えば、1.5℃目標を達成するためのオフセット量、に対応する位置に配置される。
半円弧状のオブジェクトは、オフセット量の増加に伴い、左端から時計回りに順に、灰色のみ着色領域から、灰色とは異なる色に着色された着色領域となる。着色領域の色は、円弧状のオブジェクトにおける着色領域の占有率や、着色領域と未着色領域の境界と第1の三角のオブジェクトとの位置関係などに基づき決定される。当該境界が第1の三角のオブジェクトに対して、半円弧状のオブジェクト中の反時計回りに位置する場合、着色領域の色は、オフセット量が目標未満を意味する黄色相当となる。当該境界が第1の三角のオブジェクトに対して、半円弧状のオブジェクト中の反時計回りに位置する場合、着色領域の色は、オフセット量が目標未満を意味する黄色相当となる。当該境界が第1の三角のオブジェクトに対して、半円弧状のオブジェクト中の時計周りに位置する場合、着色領域の色は、オフセット量の目標を達成したことを意味する青色相当となる。着色領域が円弧状のオブジェクト全体を占める場合、着色領域は、排出量の全てをオフセットしたことを示す、グラデーションのかかった青色となる。グラデーションのかかった青色は、半円弧状のオブジェクトの左端から時計回りに遠い位置ほど濃くなる。
図19、図25~図29、および図34の画面例において表示される、左右に延びる直線状のオブジェクトもまた、特徴のある部分であり、美感を起こさせるものとなっている。直線状のオブジェクトが、上記実施形態における第2の環境インジケータ6(詳細には第2の視覚領域62)に相当する。直線状のオブジェクトは、ユーザの行動のカテゴリごとの温室効果ガスの排出量の増大に伴い、左端から右端に向けて、灰色の状態から、当該灰色と異なる色に変化する。直線状のオブジェクトの上には、第2の三角のオブジェクトが隣接して配置されている。第2の三角のオブジェクトは、ある母集団(例えば日本人ユーザ)における当該カテゴリの平均的な温室効果ガスの排出量に対応する位置に配置される。
直線状のオブジェクトの着色領域の右端が、第2の三角のオブジェクトの位置より大きく左側、すなわち、当該カテゴリにおける温室効果ガスの排出量が上記平均的な値未満の場合、直線状のオブジェクトの着色領域の色は緑色である。排出量の増加に伴い、当該直線状のオブジェクトの着色領域の右端が第2の三角のオブジェクトの左近傍に近づくと、着色領域の色が緑から黄色へと変化する。当該直線状のオブジェクトの着色領域の右端が、第2の三角のオブジェクトより右に位置すると、当該着色領域の色が黄色から赤色へと変化する。半円弧状のオブジェクトと、上記直線状のオブジェクトとが一覧可能に組み合わされた部分もまた、特徴のある部分であり、美感を起こさせるものとなっている。
図35および図36の画面例において表示される、上下に延びる3つの棒状のオブジェクトもまた、特徴のある部分であり、美感を起こさせるものとなっている。左の棒状のオブジェクトは、ユーザの行動に起因する温室効果ガスの排出量の増加に伴い長くなる。中央の棒状のオブジェクトは、第1の母集団(例えば、日本人ユーザ)の行動に起因する温室効果ガスの排出量の増加に伴い長くなる。右の棒状のオブジェクトは、第1の母集団とは異なる第2の母集団(例えば、世界中のユーザ)の行動に起因する温室効果ガスの排出量の増加に伴い長くなる。
上記情報処理システム1等は、次に記載の各態様で提供されてもよい。
(1)情報処理システムであって、次の各ステップがなされるようにプログラムを実行可能なプロセッサを備え、取得ステップでは、ユーザの行動に関する行動情報を取得し、導出ステップでは、取得された前記行動情報と、前記行動に起因する温室効果ガスの排出量に関する参照情報と、に基づき、当該ユーザの環境貢献度を導出し、ここで、前記環境貢献度は、前記温室効果ガスの排出量と相関があり、出力ステップでは、導出された前記環境貢献度と、予め定められた目標値である目標環境貢献度との差異を把握可能な環境インジケータを出力する、もの。
このような構成によれば、ユーザは、自らの行動に起因する温室効果ガスの排出量を、目標環境貢献度に応じた環境インジケータとして視覚的に把握することができる。これにより、環境貢献度を単に文字や数値のみで出力する場合に比べて、直感的に把握することが容易となるため、個人の環境意識の向上を促進することができる。
(2)上記(1)に記載の情報処理システムにおいて、前記取得ステップは、前記行動のカテゴリを含む前記行動情報を取得し、前記出力ステップでは、前記環境貢献度に対する前記行動の寄与を、前記行動のカテゴリごとに把握可能な前記環境インジケータを出力する、もの。
このような構成によれば、ユーザは、カテゴリごとの環境貢献度を通じて、自己のどのようなカテゴリの行動が環境に影響を及ぼしているのかを把握しやすくなる。したがって、ユーザの環境意識のさらなる向上を促進することができる。
(3)上記(2)に記載の情報処理システムにおいて、前記環境貢献度に対する前記行動の寄与を、前記カテゴリに対応する色に基づいて前記カテゴリごとに把握可能な前記環境インジケータを出力する、もの。
このような構成によれば、ユーザは、カテゴリごとの環境貢献度がより明瞭に把握しやすくなる。
(4)上記(1)~(3)の何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記出力ステップでは、弧状の視覚領域を備える前記環境インジケータを出力し、ここで、前記視覚領域は、前記目標環境貢献度に対する前記環境貢献度の比率を、所定の基準位置に対する方位として把握可能に構成される、もの。
このような構成によれば、視覚領域における方位として当該比率が把握可能となる。したがって、当該比率が直線的にのみ表現される場合に比べて、環境インジケータの視認性が向上する。
(5)上記(4)に記載の情報処理システムにおいて、前記出力ステップでは、前記目標環境貢献度を示す目標アイコンを備える前記環境インジケータを出力する、もの。
このような構成によれば、ユーザは、アイコンの位置に基づいて当該比率を把握することができる。したがって、環境インジケータの視認性が向上する。
(6)上記(4)または(5)に記載の情報処理システムにおいて、前記出力ステップでは、前記視覚領域が周囲に配置されている合計領域を備える前記環境インジケータを出力し、ここで、前記合計領域には、前記環境貢献度に応じた情報が表示される、もの。
このような構成によれば、ユーザは、視覚領域にてカテゴリごとの環境貢献度を把握しつつ、合計領域にて当該環境貢献度に応じた情報を把握することができる。したがって、環境貢献度の意義を明確に把握しやすくなり、ユーザの環境意識の向上が更に促進される。
(7)上記(1)~(6)の何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記出力ステップでは、所定の期間ごとの前記環境貢献度を把握可能な前記環境インジケータを出力する、もの。
このような構成によれば、ユーザは、環境インジケータから当該期間ごとの環境貢献度の推移を把握することができる。したがって、ユーザが自己の行動と温室効果ガスの排出量との関係を、時系列に沿って把握することができるため、ユーザの環境意識の向上を更に図ることができる。
(8)上記(1)~(7)の何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記取得ステップでは、前記行動情報として、さらに前記ユーザが購入した商品に関する商品情報を少なくとも取得し、前記導出ステップでは、前記商品情報と、前記商品情報に含まれる前記商品に応じて設定される前記参照情報と、に少なくとも基づき、前記環境貢献度を導出し、前記出力ステップでは、前記商品情報の少なくとも一部を参照可能な態様で前記環境インジケータを出力する、もの。
このような構成によれば、ユーザの商品情報と環境貢献度との対応関係が、環境インジケータを通じて把握することが容易となる。したがって、ユーザが自己の購買行動が環境にどのような影響を与えるかを実感しやすくなるため、ユーザの環境意識の向上を図ることができる。
(9)上記(1)~(8)の何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記出力ステップでは、さらに、前記環境インジケータを参照可能な態様で、前記温室効果ガスの排出量を相殺可能なオフセット手段に関する情報を出力する、もの。
このような構成によれば、ユーザは、自己の行為に起因する温室効果ガスの排出を環境インジケータから把握しつつ、温室効果ガスの排出を抑制するためのオフセット手段に関する情報に素早くアクセスすることが可能となる。したがって、ユーザによる温室効果ガスの排出を抑制する活動への積極的な関与が促され、環境意識の向上が促進される。
(10)上記(1)~(9)の何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、さらに、特典ステップでは、前記環境貢献度と前記目標環境貢献度との差異に応じて、前記ユーザに対応するユーザ情報に対して特典情報を紐付け、ここで、前記特典情報は、所定の取引市場における通貨として取扱可能な、もの。
このような構成によれば、特典情報は、ユーザに対して温室効果ガスの排出量を抑制することを促すに対するインセンティブとして機能し得る。したがって、ユーザが温室効果ガスの排出量を抑制する行動を選択する可能性が高くなり、環境意識のさらなる向上が促進される。
(11)情報処理方法であって、上記(1)~(10)の何れか1つに記載の情報処理システムの各ステップを含む、方法。
(12)情報処理プログラムであって、コンピュータに、上記(1)~(10)の何れか1つに記載の情報処理システムの各ステップを実行させる、もの。
もちろん、この限りではない。
さらに、以下の観点にも留意されたい。
近年、温暖化の原因は人間であり、温暖化は壊滅的な打撃をもたらすとの認識が深まり、CO2などを含むGHG(温室効果ガス)の増加が経済界にも大きな影響を与えている。(以下、温室効果ガスの代表としてCO2によって説明するが、他の温室効果ガスについても拡大して解釈することが可能である。)
すなわち、人為的活動による温室効果ガス上昇・森林破壊・土壌破壊などにより、大気中のCO2濃度が上昇するなどのCO2の増加が、海水温の上昇・海面水位の上昇、気温上昇・機構パターンの変化などの気候変動リスクを生み、それが、金融保険業の支払い増加・インフラ被害・物価の上昇・食料品の減少・建設設計基準の見直しなどの企業評価についても、これまでは企業活動による顧客価値・経済価値の増加が企業評価となっていたが、それに加えて、ESG(環境・社会・ガバナンス)評価が重要となってきており、その中には、気候変動対策されたプロダクトの供給や、カーボンオフセットなどの気候変動対応が含まれている。
このような状況において、企業および個人がどのように気候変動対応に参加できるかが重要となっている。
その方法として、企業・個人の活動によるCO2排出量の可視化、CO2ネガティブエミッションの削減、残りのCO2排出量のオフセットが挙げられる。
例えば、排出量の可視化および削減手段について、特開2012-3472号公報には企業における複数の部署でのCO2排出量を電力量の案分によって把握する技術思想が開示されており、それによって、企業内の排出量削減などの活動が促進される。
また、消費者が入力の手間を省いて家庭におけるCO2排出量を表示する技術思想が開示されており、個人に対しても排出量削減の動機となる。
しかしながら、これらの先行技術は断片的であり、全体を網羅したCO2排出量の可視化および削減方法が求められている。
また、CO2排出量のオフセットについて、特許文献3には、主に温室効果ガスの排出権を購入するための資金をいわゆる「オフセットプロバイダー」に対する寄付金として定めて、商品・役務の代金に含める行為において、顧客が取引に対する費用の支払時に、寄付金を支払うか否かの見直しを行うことを可能とするカーボンオフセットシステムのアイデアが開示されているが、より広範なオフセットのアイデアが求められている。
このように、気候変動対応として、断片的にはCO2排出量の可視化、削減方法、オフセットのアイデアが開示されているが、包括的、かつ効果的にカーボンニュートラルに寄与する解決策は開示されていない。
本発明は、こうした従来技術上の問題点に鑑み、気候変動対応の方法、システムおよびプログラム、同プログラムが記憶された記録媒体に係り、特に、カーボンニュートラルの達成に寄与する方法、システムおよびプログラム、同プログラムが記憶された記録媒体を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る気候変動対応方法は、企業の活動に関するデータベースから、該企業の排出するGHGの量を算出するGHG排出量算出ステップと、算出されたGHGの量を表示するGHG排出量表示ステップとを備えることを特徴とする。
ここで、企業の活動に関するデータベースとしては、環境報告、Scope3算出、GRI(Global Reporting Initiative)基準報告、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)などがあるが、これに限定されず、企業が公表するデータベースであればどのようなものでもよい。
また、GHGとは温室効果ガス(Greenhouse Gas)であり、現時点では、二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O)、ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)、パーフルオロカーボン類(PFCs)、六フッ化硫黄(SF6)、三フッ化窒素(NF3)を含むが、それに限定せず、追加される可能性もある。
あるいは、これらのGHGのうち、特定のガス(例えばCO2)に限定した気候変動対応方法であってもよい。
このようにすると、従来よりも広範に、企業におけるGHG排出量のデータを収集でき、かつ、可視化でき、該企業における環境報告書の作成・削減活動の促進や、取引先企業・個人(消費者)への情報提供を行うことができる。
本発明の第2の態様として、上記第1の態様において、前記データベースに開示された、あるいは前記データベースから算出されたGHG排出量を用いて、企業または個人の行動におけるGHG削減を提案するGHG削減提案ステップとを有することを特徴としてもよい。
例えば、個人に対しては、一人ひとりの気候変動の影響を可視化し、日々の行動・購買・意思決定変容を起こすアクションプラットフォームを提供することが好適である。
本発明の第3の態様として、上記第1の態様において、前記データベースに開示された、あるいは前記データベースから算出されたGHG排出量を用いて、企業または個人の行動において発生するGHGをオフセットするGHGオフセット提案ステップとを有することを特徴としてもよい。
具体的には、気候変動対策のためのクレジットカードによる提案ステップが好適であり、CO2排出量のさらなる削減に向けた後押しを実現するために、製品の購入価格と地球に与える影響をCO2換算し、オフセットする量を提案してくれるカードを用いて、取引によって発生する排出量を直接補うか、地球のために収支を調整してポジティブな影響を与えるように節約して行動するかを選べるようにする。
また、UNFCCC認証オフセットプロジェクトに参加できるようにする、あるいは、気候変動対応型貯蓄口座を用いて、金利分の0.4%が経済に、0.1%が地球に還元されるようにしてもよい。
なお、これらの第1の態様から第3の態様までのステップを企業内で一貫して実行することができるCarbon Accounting Calculatorを導入してもよい。これは、企業活動のCO2排出量を収集し、計算し、管理し、報告し、オフセットできる炭素会計ツールである。
これらの背景として、大企業でない中小企業や非上場企業が環境報告書を作るのはとても大変であるが、大企業と取引するときや金融機関からお金を借りるときに、自社のSCOPE1,2,3の排出量をはじめ、自社の活動を透明化しておく必要がある。
なお、環境省のホームページに行って、算出方法を計算するのもとても使いにくく、正確な報告ができない恐れもある。
一方、大手企業もそれらの報告レポートをバラバラのフォーマットで集めるのも大変で、融資に使いたいと考える金融機関も中小企業の情報収集には大変な労力を必要とする。
この解決策として、レポート作成を簡単に行えるように、API連携+簡単なアンケートに答えるだけで、会計報告と一緒に簡易環境報告書が作れるサービスで、かつ、環境省が出しているガイドラインに基づいて自動計算できることが望ましい。
API連携として、その報告書はAPIで連携することができ、連携先のSCOPE3 に簡単に紐づけることができることが望ましく、セールスフォースや、freeeなどに取り込めることが好ましい。
また、スコアリングとして、自社の活動を客観的に見るために、さまざまな観点で偏差値のようなスコアを見ることができ、経年のその変化を確認することができるようにすることが好適であり、そのスコアに基づいて、融資の基準や取引の基準を作ることができることが望ましい。
更に、書き換え不可能であることが好適であり、書き換え履歴が残る仕組みとする。ブロックチェーンの仕組みを使い、履歴が全て残るようになり、嘘がつけないような仕組みが望ましい。
また、計算ロジックのアップデートも可能とすることが好適であり、他社よりも頑張っているケースの場合、API連携によって更なるスコアアップができるようにする。例えば、決済トランザクションを分析して、環境負荷の低いエネルギーを使っている、勤怠履歴から従業員の残業時間が減っている、経費分析で、出張回数が減っている、カーリースのプローブデータ連携で運輸コストが下がっているなどを、時系列で分析できるようにして、自社の業態に合わせて、どうすれば下げられるかアドバイスできるようにする。
また、オフセットプラットフォームとしては、カーボンニュートラル、カーボンネガティブにするために、オフセットプランを提案し、契約コントロールすることが好適である。
また、上記の課題を解決するために、本発明の第4の態様に係る気候変動対応システムは、企業の活動に関するデータベースから、該企業の排出するGHGの量を算出するGHG排出量算出部と、算出されたGHGの量を表示するGHG排出量表示部とを備えることを特徴とする。
本発明の第5の態様として、上記第4の態様において、前記データベースに開示された、あるいは前記データベースから算出されたGHG排出量を用いて、企業または個人の行動におけるGHG削減を提案するGHG削減提案部とを有することを特徴としてもよい。
また、本発明の第6の態様として、上記第4の態様において、前記データベースに開示された、あるいは前記データベースから算出されたGHG排出量を用いて、企業または個人の行動において発生するGHGをオフセットする提案をおこなうGHGオフセット提案部とを有することを特徴としてもよい。
また、上記の課題を解決するために、本発明の第7の態様に係る気候変動対応プログラムは、コンピュータを、企業の活動に関するデータベースから、該企業の排出するGHGの量を算出するGHG排出量算出部と、算出されたGHGの量を表示するGHG排出量表示部として機能させることを特徴とする。
また、上記の課題を解決するために、本発明の第8の態様に係る記録媒体は、上記第7 の態様の気候変動対応プログラムが記憶された記録媒体であってもよい。
本発明によれば、気候変動対応として、包括的、かつ効果的にカーボンニュートラルに寄与する方法、システムが実現される。
本発明の各態様によれば、気候変動に対応するCO2排出量の可視化、削減方法などが示されるので、大いに産業上の利用可能性がある。
1 :情報処理システム
2 :情報処理装置
3 :ユーザ端末
4 :環境インジケータ
5 :第1の環境インジケータ
6 :第2の環境インジケータ
7 :オフセット操作領域
8 :第3の環境インジケータ
9 :排出量表示領域
10 :出所単位領域
11 :購入手段提示領域
20 :通信バス
21 :通信部
22 :記憶部
23 :プロセッサ
30 :通信バス
31 :通信部
32 :記憶部
33 :プロセッサ
34 :表示部
35 :入力部
51 :合計領域
52 :第1の視覚領域
53 :目標アイコン
61 :カテゴリ合計領域
62 :第2の視覚領域
63 :位置アイコン
71 :オフセット情報表示領域
81 :合計領域
82 :第3の視覚情報
83 :第3のカテゴリ部分領域
91 :カテゴリ単位領域
92 :商品単位領域
231 :取得部
232 :導出部
233 :出力部
521 :第1の部分領域
522 :第2の部分領域
621 :第1のカテゴリ部分領域
622 :第2のカテゴリ部分領域
A101 :アクティビティ
A102 :アクティビティ
A103 :アクティビティ
A104 :アクティビティ
A105 :アクティビティ
A106 :アクティビティ
A107 :アクティビティ
A108 :アクティビティ
A109 :アクティビティ
A201 :アクティビティ
A202 :アクティビティ
A203 :アクティビティ
A204 :アクティビティ
A205 :アクティビティ
A301 :アクティビティ
A302 :アクティビティ
A303 :アクティビティ
B1 :第1の境界
B2 :第2の境界
DB1 :データベース
EC1 :環境貢献度
IF1 :参照情報
IF2 :行動情報
IF3 :商品情報
IF31 :出所情報
IF4 :排出情報
IF5 :オフセット情報
IF6 :特典情報
IM1 :第1の画像
IM2 :第2の画像
IM3 :第3の画像
IM4 :第4の画像
IM5 :第5の画像
M1 :カテゴリ表示領域
R1 :表示領域
TEC1 :目標環境貢献度

Claims (12)

  1. 情報処理システムであって、
    次の各ステップがなされるようにプログラムを実行可能なプロセッサを備え、
    取得ステップでは、ユーザの行動に関する行動情報を取得し、
    導出ステップでは、取得された前記行動情報と、前記行動に起因する温室効果ガスの排出量に関する参照情報と、に基づき、当該ユーザの環境貢献度を導出し、
    ここで、前記環境貢献度は、前記温室効果ガスの排出量と相関があり、
    出力ステップでは、導出された前記環境貢献度と、予め定められた目標値である目標環境貢献度との差異を把握可能な環境インジケータを出力する、もの。
  2. 請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
    前記取得ステップは、前記行動のカテゴリを含む前記行動情報を取得し、
    前記出力ステップでは、前記環境貢献度に対する前記行動の寄与を、前記行動のカテゴリごとに把握可能な前記環境インジケータを出力する、もの。
  3. 請求項2に記載の情報処理システムにおいて、
    前記環境貢献度に対する前記行動の寄与を、前記カテゴリに対応する色に基づいて前記カテゴリごとに把握可能な前記環境インジケータを出力する、もの。
  4. 請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
    前記出力ステップでは、弧状の視覚領域を備える前記環境インジケータを出力し、ここで、前記視覚領域は、前記目標環境貢献度に対する前記環境貢献度の比率を、所定の基準位置に対する方位として把握可能に構成される、もの。
  5. 請求項4に記載の情報処理システムにおいて、
    前記出力ステップでは、前記目標環境貢献度を示す目標アイコンを備える前記環境インジケータを出力する、もの。
  6. 請求項4に記載の情報処理システムにおいて、
    前記出力ステップでは、前記視覚領域が周囲に配置されている合計領域を備える前記環境インジケータを出力し、ここで、前記合計領域には、前記環境貢献度に応じた情報が表示される、もの。
  7. 請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
    前記出力ステップでは、所定の期間ごとの前記環境貢献度を把握可能な前記環境インジケータを出力する、もの。
  8. 請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
    前記取得ステップでは、前記行動情報として、さらに前記ユーザが購入した商品に関する商品情報を少なくとも取得し、
    前記導出ステップでは、前記商品情報と、前記商品情報に含まれる前記商品に応じて設定される前記参照情報と、に少なくとも基づき、前記環境貢献度を導出し、
    前記出力ステップでは、前記商品情報の少なくとも一部を参照可能な態様で前記環境インジケータを出力する、もの。
  9. 請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
    前記出力ステップでは、さらに、前記環境インジケータを参照可能な態様で、前記温室効果ガスの排出量を相殺可能なオフセット手段に関する情報を出力する、もの。
  10. 請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
    さらに、特典ステップでは、前記環境貢献度と前記目標環境貢献度との差異に応じて、前記ユーザに対応するユーザ情報に対して特典情報を紐付け、ここで、前記特典情報は、所定の取引市場における通貨として取扱可能な、もの。
  11. 情報処理方法であって、
    請求項1~請求項10の何れか1つに記載の情報処理システムの各ステップを含む、方法。
  12. 情報処理プログラムであって、
    コンピュータに、請求項1~請求項10の何れか1つに記載の情報処理システムの各ステップを実行させる、もの。
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