JP2023067492A - 照明付き鏡 - Google Patents

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博文 稲葉
Hirofumi Inaba
崇 稲葉
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Abstract

【課題】 洗面台のキャビネットのような取付け部がなくとも、本体ミラーとサイドミラーを開閉可能に連結でき、両ミラーを連結する連結具が両ミラーの間に露出せず、電源コードも両ミラーの前面から見えないようにする。【解決手段】 本体ミラーの上部とサイドミラーの上部が開閉可能に連結され、本体ミラーの下部とサイドミラーの下部が開閉可能に連結され、サイドミラーは鏡面と透光部を備えており、サイドミラーの裏面側に光源があり、電源コードが下連結具又は上連結具の内部空間を通して前記光源に配線されている照明付き鏡である。【選択図】図1

Description

本発明は照明付き鏡であり、例えば、三面鏡のサイドミラーの裏面側に設けた光源からの投射光が、サイドミラーの一部に設けた透光部から出射して、本体ミラー及びサイドミラーの表面側を照明できるようにした照明付き鏡に関する。
従来、キャビネットに三面鏡を備えた洗面台(三面鏡タイプのミラーキャビネット)がある(特許文献1)。特許文献1のミラーキャビネットは、本体ミラーの両サイドの鏡(サイドミラー)の裏面に設けた照明装置からの光が、サイドミラーの一部に設けた透光部からサイドミラーの前面に出射して、サイドミラー及び本体ミラーの前方を照明できるようにしてある。
特許文献1記載のミラーキャビネットは洗面台のキャビネットに取り付けるものであるため、キャビネットがないとミラーを取り付けることができない。
特開2011-15892号公報
本発明の課題は、洗面台のキャビネットのような取付け部がなくとも、本体ミラーとサイドミラーを開閉可能に連結することができ、本体ミラーとサイドミラーを連結する連結具が本体ミラーとサイドミラーの間に露出せず、電源コードも本体ミラーとサイドミラーの前面から見えない照明付き鏡を提供することにある。
本発明の照明付き鏡は、本体ミラーの両側方にサイドミラーを開閉可能に設けた三面鏡、三面鏡のサイドミラーの外側に更にサイドミラーを開閉可能に設けた多面鏡、二枚の鏡を開閉可能に設けた二面鏡(この場合は一方の鏡が本体ミラー、他方の鏡がサイドミラー)といった各種形態の鏡(以下これらをまとめて「多面鏡」という。)のいずれであってもよい。これら多面鏡のサイドミラーの裏面側に設けた光源からの投射光が、サイドミラーの一部に設けた透光部から出射して、本体ミラー及びサイドミラーの表面側を照明できるようにしたものである。
本発明の照明付き鏡は、本体ミラーとサイドミラーが開閉可能に連結された多面鏡において、サイドミラーが鏡面と透光部を備えており、裏面側に光源があり、本体ミラーの上部とサイドミラーの上部が上連結具により開閉可能に連結され、本体ミラーの下部とサイドミラーの下部が下連結具により開閉可能に連結されている。電源コードが本体ミラーの外側から裏面側に引き込まれ、更に、本体ミラーの裏側から下連結具又は上連結具の内部空間を通してサイドミラーの裏面側の光源に配線されている。
本発明の照明付き鏡は次の効果を奏する。
(1)本体ミラーとサイドミラーの上部を上連結具で、下部を下連結具で連結してあるので、洗面台のキャビネットのような取り付け台がなくとも多面鏡とすることができる。
(2)サイドミラーを開いて、本体ミラーとサイドミラーを平面状にしても、本体ミラーとサイドミラーの間(境界部分)に上連結具も下連結具も露出せず、本体ミラーとサイドミラーが一枚物のように見えるので、見やすい多面鏡になる。
(3)本体ミラーの裏側に引き込まれた電源コードが、下連結具又は上部連結具の内部空間を通してサイドミラーの裏面の光源に配線されているので、サイドミラーを開閉しても電源コードが絡まることがなく、断線のおそれがない。また、電源コードが鏡の前面に露出しないので体裁もよい。
本発明の照明付き鏡の一例であり、三面鏡の場合であって、(a)は両サイドミラーを開いた状態の斜視図、(b)はサイドミラーを途中まで閉じた状態の斜視図。 図1(a)の三面鏡から鏡を取り外した状態の説明図。 本発明の照明付き鏡の本体フレームから鏡を取り外した状態の説明図。 本発明の照明付き鏡のサイドミラーであって、(a)はサイドフレームから鏡を取外した状態の説明図、(b)はサイドミラーの裏側の説明図。 (a)は本発明の照明付き鏡における電源コードの配線説明図、(b)は図5(a)における下連結具の斜視図。 図5(a)のA部詳細図。 本発明の照明付き鏡の本体ミラーとサイドミラーの連結構造の説明図。 本発明の照明付き鏡における連結具の一例の斜視図。 図8の連結具であって、(a)は平面図、(b)は(a)の正面図、(c)は(a)の側面図。
(実施形態)
本発明の照明付き鏡の実施形態を図面に基づいて説明する。図1(a)(b)の照明付き鏡は、本体ミラー1と二枚のサイドミラー2が上連結具3と下連結具4で開閉可能に連結されている三面鏡である。
[本体ミラー]
本体ミラー1は本体フレーム5(図2)の表面側に鏡(正面鏡)6を取り付けてある。本体フレーム5は方形枠状であり、その裏面が背面板5a(図2)で被覆されている。正面鏡6は全面が鏡面6aであり、外径寸法を本体フレーム5よりも大きくしてあり、裏面に側面視コ字状の取付け具7(図3)が接着シートや接着剤で固定されている。取付け具7は上板8と下板9を備えており、上板8と下板9が本体フレーム5の上縁5bと下縁5c(図3)の内側に配置され、それら上縁5bと下縁5cが本体フレーム5の上下からねじ込まれる螺子10(図3)で上板8と下板9に固定されている。固定された正面鏡6の上辺周縁部6b(図3)、下辺周縁部6c(図3)、左右の周縁部6d、6e(図3)は、本体フレーム5の外側に被さって、本体フレーム5が正面鏡6の前方から見えないようにしてある。
[サイドミラー]
サイドミラー2はサイドフレーム11(図2)の表面に鏡(側方鏡)12(図4(a))を取り付けてある。サイドフレーム11は方形枠状であり、その内側に光源13があり、裏面が背面板11aで被覆されて、光源13が外から見えないようにしてある。側方鏡12の外側端部には摘み14を取り付けてある。摘み14を設けることにより、摘み14を摘まんで側方鏡12を開閉操作することができ、側方鏡12の前面(鏡面)12aに手や指が触れることなく、鏡面が汚れにくくなる。
[側方鏡]
側方鏡12は外側(本体ミラー1から離れた側)に縦長の透光部15があり、それ以外の部分は鏡面12aであり、外径寸法をサイドフレーム11よりも大きくしてあり、裏面に取付け具16(図4(a)(b))が接着シートや接着剤で固定されている。取付け具16は側方板16a、16bを備えて平面視コ字状となっており、開口部16c(図4(a)(b))がある。側方板16a、16bがサイドフレーム11の内側に配置され、サイドフレーム11の外側からねじ込まれる螺子17(図4(a))でサイドフレーム11に固定されており、開口部16cが側方鏡12の透光部15に宛がわれて透光部15が閉塞されないようにしてある。固定された側方鏡12は、その上辺周縁部12b(図4(b))がサイドフレーム11の上辺に被さり、下辺周縁部12cがサイドフレーム11の下辺に被さり、外側周縁部12dがサイドフレーム11の内側辺に被さって、サイドフレーム11が側方鏡12の前方から見えないようにしてある。なお、内側周縁部12eはサイドフレーム11の外側に突出しているが、突出長を短くして、開閉時に本体ミラー1の正面鏡6の内側縁6fに接触しないようにしてある。
[光源]
光源13はサイドフレーム11の内側に縦向きに取り付けたL字状の支持板18に多数のLEDを取り付けてある。LEDにはテープLEDが適する。
[上連結具、下連結具]
上連結具3、下連結具4には各種連結具を使用することができるが、この実施形態では、一例として、上連結具3にスイベルヒンジ20(図8、図9)を使用し、下連結具4に筒状の連結具30(図5(b))を使用してある。
[本体ミラーとサイドミラーの上部の連結]
本体ミラー1とサイドミラー2の上部は、スイベルヒンジ20の下片20a(図8)を本体ミラー1の本体フレーム5の上縁5b(図2、図3、図7)に固定し、スイベルヒンジ20の上片20b(図8)を中空状の上連結バー21(図7)の長手方向一端側に固定し、上連結バー21の長手方向他端側をサイドミラー2のサイドフーム11の上面に固定した中空状の上ブラケット22(図7)の上に固定して、サイドミラー2が本体ミラー1の表面側に開閉可能としてある。図1(a)(b)の23はストッパーであり、本体フレーム5の上面から上連結バー21の背面上方に突出して、サイドミラー2が後方に必要以上に開かないようにするものである。
[本体ミラーとサイドミラーの下部の連結]
本体ミラー1とサイドミラー2の下部は、本体ミラー1の本体フレーム5(図6)の底面に筒状の連結具30を挿入し、連結具30の下端を中空状の下連結バー31の長手方向一端側に固定して立設し、下連結バー31の長手方向他端側をサイドミラー2のサイドフーム11の下面に固定した中空状の下ブラケット32(図2、図6)の下に固定して、サイドミラー2が連結具30を回転軸として本体ミラー1の表面側に開閉可能となるようにしてある。なお、連結具30は円筒状の筒部30aの外周に鍔30bが固定されており、鍔30bの上に本体フレーム5が支持されている。
[電源コードの配線]
光源13には電源コード33が接続されている(図2、図5(a)、図6)。電源コード33は本体ミラー1の背面板5aに開口されている通孔34(図5(a))を通して外部電源に接続できるようにしてある。電源コード33は筒状の連結具30の空間-下連結バー31の内部空間-サイドミラー2のサイドフレーム11を通して光源(LED)13に接続してある。図5(a)、図6の35は電源コード13をサイドミラー2の背面板11aに係止するための止め具である。電源コード33には外部電源と接続できるコネクタ(図示せず)を取り付けておくとか、スイッチを取り付けておくこともできる。コネクタを取り付けた場合は外部電源との脱着が容易であり、スイッチを取り付けた場合は、それをON、OFF操作することで外部電源との導通、切断が可能となる。
[使用例]
図示した照明付き鏡は、サイドミラー2を開閉操作して、通常の三面鏡と同様に使用できる。この場合、電源コード33を外部電源に接続すると光源13が点灯し、LED光(照明光)がサイドミラー2の透光部15(図1)からサイドミラー2の前面に出射されて、サイドミラー2及び本体ミラー1の前面が照明される。
(他の実施形態)
前記した実施形態は本発明の照明付き鏡の一例である。本発明は前記実施形態以外であってもよい。二面鏡の場合は一方の鏡を本体ミラー、他方の鏡をサイドミラーとし、両ミラーを開閉可能とすることができる。三面鏡のサイドミラーの外側に更にサイドミラーを設けた多面鏡の場合は、内側のサイドミラーと外側のサイドミラーを開閉可能とする。いずれの場合も、それらミラーの連結は前記実施形態の場合と同様の構造とすることも、他の構造とすることもできる。いずれの場合も、正面鏡6は全面が鏡面ではなく、その外周縁部がスリガラス状とか着色されたもの等であってもよい。また、一部に透光部を備えたものであってもよい。この場合は、正面鏡6の裏面側にも光源を設けて、その光源からの照明光が夫々の透光部から出射するようにする。電源コードの配線も、前記実施形態以外であってもよく、例えば、上連結具の内部空間を通すようにすることもできる。可能であれば、本体ミラーとサイドミラーの連結構造も、図示した上部連結構造と下部連結構造を入れ替えることもできる。光源13を取り付ける支持板18の取り付け箇所、形状等も、サイドフレーム11の形状、透光部15の形状等に合わせて任意に設計することができる。サイドフレーム11の内面には、必要に応じて反射シートを設けて、光源13からの光が反射されてサイドミラー2の透光部15から出射されるようにすることもできる。
本発明の照明付き鏡は、通常の三面鏡と同様に、そのまま、試着室、理容室、美容室等に設置したり、テーブルや化粧台の上に設置したりして使用することができるが、洗面台、浴室、化粧室、トイレ等の壁面に取り付けるなどして使用することもできる。鏡或いはその近傍、或いは鏡を設置した室内に人感センサを設けて、それにより、人が感知されたらLED光源が自動的に点灯するようにしておくこともできる。
1 本体ミラー
2 サイドミラー
3 上連結具
4 下連結具
5 本体フレーム
5a (本体フレームの)背面板
5b (本体フレームの)上縁
5c (本体フレームの)下縁
6 正面鏡
6a (正面鏡の)鏡面
6b (正面鏡の)上辺周縁部
6c (正面鏡の)下辺周縁部
6d (正面鏡の)左辺周縁部
6e (正面鏡の)右辺周縁部
6f (正面鏡の)内側縁
7 取付け具
8 (取付け具の)上板
9 (取付け具の)下板
10 螺子
11 サイドフレーム
11a 背面板
12 側方鏡
12a (側方鏡の)鏡面
12b 上辺周縁部
12c 下辺周縁部
12d 外側周縁部
12e 内側周縁部
13 光源
14 摘み
15 透光部
16 取付け具
16a、16b (取付け具の)側方板
16c 開口部
17 螺子
18 支持板
20 スイベルヒンジ
20a (スイベルヒンジの)下片
20b (スイベルヒンジの)上片
21 上連結バー
22 上ブラケット
23 ストッパー
30 (筒状の)連結具
30a 筒部
30b 鍔部
31 下連結バー
32 下ブラケット
33 電源コード
34 通孔
35 止め具

Claims (5)

  1. 本体ミラーの上部とサイドミラーの上部が開閉可能に連結され、本体ミラーの下部とサイドミラーの下部が開閉可能に連結されており、
    サイドミラーが鏡面と透光部を備えており、サイドミラーの裏面側に光源があり、
    電源コードが下連結具又は上連結具の内部空間を通して前記光源に配線されている、
    ことを特徴とする照明付き鏡。
  2. 請求項1記載の照明付き鏡において、
    本体ミラーの正面鏡が本体フレームの前面に取り付けられ、
    サイドミラーの側方鏡がサイドフレームの前面に取り付けられたものである、
    ことを特徴とする照明付き鏡。
  3. 請求項2記載の照明付き鏡において、
    正面鏡が本体ミラーの本体フレームの前面に、本体フレームが隠れるように取り付けられ、
    側方鏡がサイドミラーのサイドフレームの前面に、サイドフレームが隠れるように取り付けられた、
    ことを特徴とする照明付き鏡。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の照明付き鏡において、
    本体フレームの底面とサイドフレームの底面が、本体フレームの底面に設けた下連結具とサイドフレームの底面に設けた下ブラケットを下連結バーで連結することにより、サイドフレームが開閉可能に連結され、
    本体フレームの上面とサイドフレームの上面が、本体フレームの上面に設けた上連結具とサイドフレームの上面に設けた上ブラケットを上連結バーで連結することにより、サイドフレームが開閉可能に連結された、
    ことを特徴とする照明付き鏡。
  5. 請求項4記載の照明付き鏡において、
    電源コードが本体フレーム及びサイドフレームの底面側の連結具と下ブラケットの内部を通して光源に接続されている、
    ことを特徴とする照明付き鏡。
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