JP2023066431A - 表示制御装置、表示装置、及び表示制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 実景の視認の妨げとなることを抑制して違和感を軽減しつつ、乗員に見易いHUD表示を実現する。【解決手段】 車両1に搭載され、画像表示制御を行う表示制御装置700は、表示オブジェクト304、306の視認性レベルを制御する制御部140を有し、制御部は、表示オブジェクトの視認性レベルに関して、第1の視認性レベルよりも低い第2の視認性レベルに設定する低視認性処理を実施する場合に、表示オブジェクトを、その表示オブジェクトの外形を構成する線を含む、最も外側の部分である輪郭部と、輪郭部の内側の部分である非輪郭部に区別し、輪郭部の視認性は低下させず、非輪郭部の視認性を低下させる。【選択図】 図2
Description
本発明は、例えば自動車等の車両に搭載される表示制御装置、ヘッドアップディスプレイ(HUD)装置等の表示装置、及び表示制御方法等に関する。
特許文献1の[0013]には、「表示制御手段は、表示対象物検出手段にて検出された表示対象物を車室内から見たとき、表示対象物と案内情報とが重なるように、フロントガラスに案内情報を重畳表示するための案内画像を生成し、その案内画像を、表示手段を介してフロントガラスに重畳表示させる」と記載されている。
また、[0014]には、「表示制御手段は、表示対象物の位置が予め設定された表示設定領域を越えて変化する場合に、案内画像を暗くするか、或いは、案内画像を通常画像から通常画像よりも小さい簡易画像に変更する」と記載されている。
本発明者によって、以下の課題が明らかとされた。
ヘッドアップディスプレイ(HUD)装置において、実景に、HUDによる表示(以下、「HUD表示」と称する)を重畳すると、場合によっては、そのHUD表示が乗員(運転者等)による実景の視認の妨げになる場合もあり得る。例えば、乗員(視認者)の前方視界を遮るような位置に地点情報が表示される可能性があり、この場合は、前景の視認性が低下したり、視認者の前景への視覚的注意が低下したりする場合もあり得る。
この対策として、特許文献1に記載があるように、HUD表示を暗くしたり、小さくしたりして、視認性(誘目性)を低下させることが考えられるが、視認性(誘目性)の低下によって、HUD表示が見えにくくなり、乗員が違和感を覚える場合も想定され得る。
言い換えれば、HUD表示が、実景の視認の妨げになることを抑制すること、及び、HUD表示の視認性(誘目性)を確保して、乗員に有益な情報を見易く表示すること、を両立させることが重要となり、この点、HUD装置の改良の余地がある。
本発明の目的の一つは、実景の視認の妨げとなることを抑制して違和感を軽減しつつ、乗員に見易いHUD表示等を実現することである。
本発明の他の目的は、以下に例示する態様及び最良の実行形態、並びに添付の図面を参照することによって、当業者に明らかになるであろう。
以下に、本発明の概要を容易に理解するために、本発明に従う態様を例示する。
第1の態様において、表示制御装置は、
車両に搭載され、画像表示制御を行う表示制御装置であって、
表示オブジェクトの視認性レベルを制御する制御部を有し、
前記制御部は、
前記表示オブジェクトの視認性レベルに関して、第1の視認性レベルよりも低い第2の視認性レベルに設定する低視認性処理を実施する場合に、
表示オブジェクトを、その表示オブジェクトの外形を構成する線を含む、最も外側の部分である輪郭部と、前記輪郭部の内側の部分である非輪郭部に区別し、前記輪郭部の視認性は低下させず、前記非輪郭部の視認性を低下させる。
車両に搭載され、画像表示制御を行う表示制御装置であって、
表示オブジェクトの視認性レベルを制御する制御部を有し、
前記制御部は、
前記表示オブジェクトの視認性レベルに関して、第1の視認性レベルよりも低い第2の視認性レベルに設定する低視認性処理を実施する場合に、
表示オブジェクトを、その表示オブジェクトの外形を構成する線を含む、最も外側の部分である輪郭部と、前記輪郭部の内側の部分である非輪郭部に区別し、前記輪郭部の視認性は低下させず、前記非輪郭部の視認性を低下させる。
第1の態様によれば、表示オブジェクトを輪郭部と非輪郭部に区別し、非輪郭部に低視認性処理を実施する。輪郭部の視認性は維持されるため、乗員(視認者)は、その輪郭部に基づいて表示オブジェクトの全体の外形を認識でき、よって、表示オブジェクトの存在を認識でき、また、その表示オブジェクトが有する情報も、直感的に認識可能である。
一方、表示オブジェクトの大部分を占める非輪郭部(表示オブジェクトの輪郭部の内側の部分)については、例えば、透過率、彩度、明度、及び輝度の少なくとも1つを低下させることで、視認性レベルが低下する。低視認性処理では、例えば、有色(例えば原色)の非輪郭部を、無色(言い換えれば透明)の非輪郭部とすることもでき、あるいは、透明度が高い淡い色とすることもできる。
これによって、乗員(視認者)は、その非輪郭部が実景に重畳されていても、その非輪郭部を介して、その向こう側にある実景を視認することができる。
このように、表示オブジェクトの輪郭部の視認性は維持し、非輪郭部の視認性(誘目性と言い換えることも可能である)を低下させることで、表示オブジェクトの認識性を確保しつつ、その一方で、例えば、乗員の前方視界を遮るような位置に表示オブジェクトが表示される場合であっても、実景(前景等)の視認性の低下を抑制できる。
また、乗員(視認者)の視線が表示オブジェクトに誘導されて、実景(前景等)への視覚的注意が不足する事態も生じにくくなる。また、表示を煩わしく感じる、というような乗員(視認者:運転者等)の負担の増大も抑制される。
第1の態様に従属する第2の態様において、
前記制御部は、
前記車両の乗員から見た前方の実空間における仮想的な表示領域内に、近方の実景に対応する箇所を含む第1の領域と、遠方の実景に対応する箇所を含む第2の領域と、を設定すると共に、
前記低視認性処理において、
前記第2の領域に表示される表示オブジェクトについて、視認性レベルが、視認性閾値を超える総面積を算出し、
算出された総面積が、表示面積閾値を超える場合には、
前記第2の領域に表示される表示オブジェクトの少なくとも1つについて、前記非輪郭部における視認性レベルを前記視認性閾値以下に低下させて、前記総面積が、前記表示面積閾値以下となるように調整してもよい。
前記制御部は、
前記車両の乗員から見た前方の実空間における仮想的な表示領域内に、近方の実景に対応する箇所を含む第1の領域と、遠方の実景に対応する箇所を含む第2の領域と、を設定すると共に、
前記低視認性処理において、
前記第2の領域に表示される表示オブジェクトについて、視認性レベルが、視認性閾値を超える総面積を算出し、
算出された総面積が、表示面積閾値を超える場合には、
前記第2の領域に表示される表示オブジェクトの少なくとも1つについて、前記非輪郭部における視認性レベルを前記視認性閾値以下に低下させて、前記総面積が、前記表示面積閾値以下となるように調整してもよい。
第2の態様では、視認性閾値、及び表示面積閾値を設け、個々の表示オブジェクトが空間に占める領域のうちで、視認性閾値を超える領域の面積を求め、その面積を合算して総面積を求める。
その総面積が、表示面積閾値を超える場合に、例えば、表示オブジェクトの少なくとも1つに、非輪郭部の視認性レベルを低下させる低視認性処理を実施し、総面積が、表示面積閾値以下となるまで、表示オブジェクトの非輪郭部の低視認性処理を続け、上記の条件が達成されたところで、低視認性処理を停止する。
これによって、表示オブジェクトの視認性レベルが一定以上である表示面積を少なくすることができ、乗員(視認者)の前方視界の確保を容易化することができる。
視認性を低下させるのは、表示オブジェクトの非輪郭部のみで、輪郭部は、例えばそのまま残るため、前方視界の確保と、表示の発見のし易さ、あるいは内容理解のし易さとを両立することができる。
第2の態様に従属する第3の態様では、
前記表示オブジェクトに、表示の重要性を示す重要性レベルが付与され、
前記制御部は、
前記総面積が、前記表示面積閾値以下となるように調整する際、複数の表示オブジェクトが存在する場合は、
前記重要性レベルが低い表示オブジェクトほど、上記調整の優先順位が高いものとして非輪郭部における視認性レベルの低下処理を実施し、その結果として前記総面積が前記表示面積閾値以下となると、前記重要性レベルが高い表示オブジェクトについての非輪郭部における視認性レベルの低下処理を実施しないようにしてもよい。
前記表示オブジェクトに、表示の重要性を示す重要性レベルが付与され、
前記制御部は、
前記総面積が、前記表示面積閾値以下となるように調整する際、複数の表示オブジェクトが存在する場合は、
前記重要性レベルが低い表示オブジェクトほど、上記調整の優先順位が高いものとして非輪郭部における視認性レベルの低下処理を実施し、その結果として前記総面積が前記表示面積閾値以下となると、前記重要性レベルが高い表示オブジェクトについての非輪郭部における視認性レベルの低下処理を実施しないようにしてもよい。
第3の態様によれば、重要性レベルが低い表示オブジェクトから順に低視認性処理が適用され、表示面積閾値を達成できた場合には、重要性レベルが高い表示オブジェクトには低視認性処理が適用されない。これにより、不要な低視認性処理が防止され、重要性レベルの高い表示オブジェクトについては、情報の提示を優先させることが可能となる。
第2又は第3の態様に従属する第4の態様において、
前記制御部は、
前記第2の領域内に、第3の領域を設定し、
表示オブジェクトが、前記第2の領域内にあるか、前記第3の領域内にあるかに応じて、視認性レベル閾値、及び、表示面積閾値の少なくとも一方の値を異ならせてもよい。
前記制御部は、
前記第2の領域内に、第3の領域を設定し、
表示オブジェクトが、前記第2の領域内にあるか、前記第3の領域内にあるかに応じて、視認性レベル閾値、及び、表示面積閾値の少なくとも一方の値を異ならせてもよい。
第4の態様では、第2の領域内に第3の領域を設定することができる。この第3の領域では、第2の領域とは異なる閾値(視認性レベル閾値、及び、表示面積閾値の少なくとも一方)を採用することができる。
これによって、視認性レベルをより細かく設定することができ、より細かな表示制御が可能となる。例えば、運転状況等に適応させて、視認性レベルを適応的に設定することも可能となる。
第2又は第4の態様に従属する第5の態様において、
前記制御部は、
前記第2の領域に表示されていた表示オブジェクトが、前記第1の領域へ移動した結果として、その表示オブジェクトの非輪郭部の視認性を上昇させる場合の変化速度を、前記第1の領域に表示されていた表示オブジェクトが、前記第2の領域へ移動した結果としてその表示オブジェクトの非輪郭部の視認性を低下させる場合の変化速度よりも緩やかとしてもよい。
前記制御部は、
前記第2の領域に表示されていた表示オブジェクトが、前記第1の領域へ移動した結果として、その表示オブジェクトの非輪郭部の視認性を上昇させる場合の変化速度を、前記第1の領域に表示されていた表示オブジェクトが、前記第2の領域へ移動した結果としてその表示オブジェクトの非輪郭部の視認性を低下させる場合の変化速度よりも緩やかとしてもよい。
第5の態様では、表示オブジェクトの移動に伴って、視認性レベルの変更が必要となった場合を想定する。
表示オブジェクトが、第2の領域内に入る場合には、実景の視認を妨げないように、表示オブジェクト(表示画像)の視認性レベルを素早く低下させることが好ましい。
一方、表示オブジェクトが、第2の領域から外に出る場合には、視認レベルを即座に上昇させると、例えば、乗員が表示オブジェクトを注視してしまい、前方不注意の一因となる場合も想定される。よって、視認レベルを上昇させる変化速度を緩やかとする。これによって、運転者等が、必要以上に表示オブジェクトを注視してしまうといった事態が生じない。
第2乃至第5の何れか1つの態様に従属する第6の態様において、
前記制御部は、
前記第2の領域に表示されていた表示オブジェクトが、前記第1の領域へ移動した結果として、その表示オブジェクトの非輪郭部の視認性を上昇させる場合に、その表示オブジェクトの重要性レベルに応じて、視認性の上昇の変化速度に差を設けてもよい。
前記制御部は、
前記第2の領域に表示されていた表示オブジェクトが、前記第1の領域へ移動した結果として、その表示オブジェクトの非輪郭部の視認性を上昇させる場合に、その表示オブジェクトの重要性レベルに応じて、視認性の上昇の変化速度に差を設けてもよい。
第6の態様は、上記の第5の態様と同様に、表示オブジェクトの移動に伴って、視認性レベルの変更が必要となった場合を想定する。
但し、第6の態様では、表示オブジェクトの重要性レベル(例えば、自車両に関係する重要な情報を含むか否か)によって、視認性レベルの上昇態様(例えば輝度等の上昇速度、輝度等の時間に対する上昇特性(時間に対する変化率等の設定)等を含む)を異ならせる。
例えば、表示オブジェクトが、自車両の走行レーンに関する表示(重要性レベルが高い表示)である場合、乗員による表示オブジェクトの発見や理解が即座に行われないと、例えば、事故発生に繋がる可能性も否定できない。この点を考慮すると、自車両の走行レーンに関する表示オブジェクトは、第2の領域Z2から外に出た際における、視認性レベルの上昇の変化速度等(変化態様)を、重要性の低い表示についての変化速度等(変化態様)と比べて速めることで、乗員が表示オブジェクトの発見や理解を行いやすくなり、迅速な認識が可能となる。
第1乃至第6の何れか1つの態様に従属する第7の態様において、
前記制御部は、
前記低視認性処理において、表示オブジェクトの非輪郭部の視認性レベルを低下させると共に、その表示オブジェクトの輪郭部の視認性レベルを上昇させる、
又は、
前記低視認性処理において、表示オブジェクトの非輪郭部の視認性レベルを低下させると共に、その表示オブジェクトの輪郭部の視認性レベルを上昇させ、その後、低下させる、あるいは、上昇前の視認性レベルに戻す、もしくは、上昇前の視認性レベルよりも低下させてもよい。
前記制御部は、
前記低視認性処理において、表示オブジェクトの非輪郭部の視認性レベルを低下させると共に、その表示オブジェクトの輪郭部の視認性レベルを上昇させる、
又は、
前記低視認性処理において、表示オブジェクトの非輪郭部の視認性レベルを低下させると共に、その表示オブジェクトの輪郭部の視認性レベルを上昇させ、その後、低下させる、あるいは、上昇前の視認性レベルに戻す、もしくは、上昇前の視認性レベルよりも低下させてもよい。
第7の態様では、表示オブジェクトの非輪郭部の視認性を下げることと併行して、輪郭部の視認性を上げる処理が実施される。専有面積の大きな非輪郭部における視認性の低下によって実景を見易くなる効果が得られるため、専有面積が小さい輪郭部の視認性を上げても、実景の視認性に関しては特に問題はない。
一方、輪郭部の視認性を上げることで、表示の発見のし易さ、内容理解のし易さ等を向上させることができる。
また、上記制御の変形例として、輪郭部の視認性を上昇させた後、低下させる、あるいは、上昇前の視認性レベルに戻す、もしくは、上昇前の視認性レベルよりも低下させる、といった処理を実行してもよい。
輪郭部の視認性を一時的に上昇させたことで、乗員(視認者)は、表示オブジェクトに目を留め、内容を理解できる。よって、その後においては、輪郭部の、高まった視認性を低下させて、実景の視認性の確保を優先させる。また、上記の制御は、輪郭部の視認性レベルが高いままであることによる違和感の抑制にも役立つ。
第1乃至第7の何れか1つの態様に従属する第8の態様において、
前記制御部は、
1つの表示オブジェクトの非輪郭部の視認性を低下させる場合に、その非輪郭部に誘目性の高い領域と低い領域があるときは、誘目性の高い領域において優先的に視認性を低下させ、
さらに視認性を低下させる必要がある場合には、前記誘目性の低い領域の視認性を低下させてもよい。
前記制御部は、
1つの表示オブジェクトの非輪郭部の視認性を低下させる場合に、その非輪郭部に誘目性の高い領域と低い領域があるときは、誘目性の高い領域において優先的に視認性を低下させ、
さらに視認性を低下させる必要がある場合には、前記誘目性の低い領域の視認性を低下させてもよい。
第8の態様では、非輪郭部を、誘目性の高い領域と低い領域に区別し、低視認性処理を実施するとき、誘目性の高い領域を優先する。表示オブジェクトの誘目性が高いということは、その向こう側にある実景は見えにくいということでもある。
よって、表示オブジェクトの誘目性の高い部分の視認性を低下させることで、実景を見易くすることができる。また、表示オブジェクトの誘目性が低い部分については、視認性が維持されるため、表示オブジェクトの見易さを確保することができる。
第1乃至第8の何れか1つの態様に従属する第9の態様において、
前記制御部は、
同種の表示オブジェクトが複数表示される場合、一部の表示オブジェクトに低視認性処理を施す、
又は、
同種の表示オブジェクトが複数表示される場合、一部の表示オブジェクトに低視認性処理を施し、低視認性処理がされない他の表示オブジェクトは非表示としてもよい。
前記制御部は、
同種の表示オブジェクトが複数表示される場合、一部の表示オブジェクトに低視認性処理を施す、
又は、
同種の表示オブジェクトが複数表示される場合、一部の表示オブジェクトに低視認性処理を施し、低視認性処理がされない他の表示オブジェクトは非表示としてもよい。
第9の態様では、同種の複数の表示オブジェクトが表示される場合(例えば、ナビゲーション用の矢印要素が所定間隔で配列される場合)において、その一部について、低視認性処理を施し、あるいは、さらに、低視認性処理を施さないものについては、消去して、表示オブジェクト(表示要素)の数を減らしてもよい。
一部の表示オブジェクト(表示要素)は低視認性処理を行い、その他のものについては視認性を維持することで、例えば、同種の複数の表示オブジェクトの集合体の視認性は抑制され、煩わしさ等は抑制される。その一方、その集合体が示す情報の認識性は、ある程度、維持することができる。
また、低視認性処理が実施されない表示オブジェクトについては消去する(非表示とする)こともでき、この場合は、例えば、複数(例えばかなり多い数)の表示オブジェクトが、乗員(視認者)の前方の空間において、分散されて配置されることによる煩わしさや違和感等を、より低減する効果が得られる。
第2乃至第6の何れか1つの態様に従属する第10態様において、
前記制御部は、
取得される第1の情報に基づいて、前記第2の領域の位置を変更してもよい。
前記制御部は、
取得される第1の情報に基づいて、前記第2の領域の位置を変更してもよい。
第10の態様では、第2の領域の位置を可変に制御する。車両状態、乗員状態、走行環境により、乗員が注意を払うべき領域は異なる。この点を考慮して、車両状態、乗員状態、走行環境等に応じて、第2の領域の位置を変化させることで、状況に応じて、適切な位置に第2の領域を設定することができる。
第10の態様に従属する第11の態様において、
前記第1の情報は、ステアリング角度、ピッチング角度、両目位置、走行場所、の少なくとも1つの情報を含み、
前記制御部は、
前記ステアリング角度から前記車両の走行方向を検出し、走行方向と同じ方向に前記第2の領域の位置を変更する、
及び、
前記ピッチング角度から前記車両の上下方向の揺れを検出し、揺れの方向と逆の方向に前記第2の領域の位置を変更する、
及び、
両目位置が基準位置よりも高い場合には、前記第2の領域の位置を高く変更し、両目位置が基準位置よりも低い場合には、前記第2の領域の位置を低く変更する、
及び、
走行場所に対して予め設定された位置に、前記第2の領域の位置を変更する、
の少なくとも1つを実行してもよい。
前記第1の情報は、ステアリング角度、ピッチング角度、両目位置、走行場所、の少なくとも1つの情報を含み、
前記制御部は、
前記ステアリング角度から前記車両の走行方向を検出し、走行方向と同じ方向に前記第2の領域の位置を変更する、
及び、
前記ピッチング角度から前記車両の上下方向の揺れを検出し、揺れの方向と逆の方向に前記第2の領域の位置を変更する、
及び、
両目位置が基準位置よりも高い場合には、前記第2の領域の位置を高く変更し、両目位置が基準位置よりも低い場合には、前記第2の領域の位置を低く変更する、
及び、
走行場所に対して予め設定された位置に、前記第2の領域の位置を変更する、
の少なくとも1つを実行してもよい。
第11の態様では、ステアリング角度、ピッチング角度、両目位置、走行場所、の少なくとも1つの情報に基づいて、車両状態、乗員状態、走行環境等を検出し、その検出結果に基づいて、第2の領域の位置を変更することができる。
例えば、乗員がステアリングを操舵している場合、乗員は走行方向に対して注意を払うことが多いため、ステアリングセンサの検出信号から車両の走行方向を検出し、第2の領域の位置を、走行方向と同じ方向に移動させてもよい。
また、例えば、ピッチング角度の情報に基づいて、車両の上下方向の揺れを検出し、揺れの方向と逆の方向に第2の領域の位置を変更することで、第2の領域内において表示されていた表示オブジェクトが、その揺れに起因して第2の領域の外に出てしまうことが抑制される。
また、両目位置(視点高さ位置)に応じて第2の領域の位置(高さ位置)を調整することで、乗員から見て適切な位置に、第2の領域を位置させることができる。
また、車両の走行場所に応じて、乗員が注意を払う方向等が異なる場合がある。よって、走行場所に応じて、適応的に第2の領域の位置を調整することで、表示オブジェクトを第2の領域の適切な位置に安定的に表示できる。
第2乃至第6の何れか1つの態様に従属する第12の態様において、
前記制御部は、
取得される第1の情報に基づいて、前記第2の領域の大きさを変更してもよい。
前記制御部は、
取得される第1の情報に基づいて、前記第2の領域の大きさを変更してもよい。
第12の態様では、第2の領域の大きさを変更する。上記の第10の態様(第2の領域の位置を変更する態様)と同様の効果を得ることができる。
第12の態様に従属する第13の態様において、
前記第1の情報は、ステアリング角度、ピッチング角度、両目位置、走行場所、の少なくとも1つの情報を含み、
前記制御部は、前記第1の情報に基づき、
ステアリング角度が大きい場合には、前記第2の領域を、基準サイズよりも大きくするように変更する、
及び、
ピッチング角度が大きい場合には、前記第2の領域を、基準サイズよりも大きくするように変更する、
及び、
両目位置が基準位置よりも高い又は低い場合には、前記第2の領域を、基準サイズよりも大きくするように変更する、
及び、
走行場所に対して予め設定された大きさに、前記第2の領域の大きさを変更する、
の少なくとも1つを実行してもよい。
前記第1の情報は、ステアリング角度、ピッチング角度、両目位置、走行場所、の少なくとも1つの情報を含み、
前記制御部は、前記第1の情報に基づき、
ステアリング角度が大きい場合には、前記第2の領域を、基準サイズよりも大きくするように変更する、
及び、
ピッチング角度が大きい場合には、前記第2の領域を、基準サイズよりも大きくするように変更する、
及び、
両目位置が基準位置よりも高い又は低い場合には、前記第2の領域を、基準サイズよりも大きくするように変更する、
及び、
走行場所に対して予め設定された大きさに、前記第2の領域の大きさを変更する、
の少なくとも1つを実行してもよい。
第13の態様では、上記の第7の態様(第2の領域の位置を、センサ情報等に基づいて変更する態様)と同様の効果を得ることができる。
なお、「走行場所に対して予め設定された大きさに、第2の領域の大きさを変更する」場合の一例としては、下記の場合が想定され得る。例えば、市街地を走行する場合、乗員は高速道路等よりも広い範囲に注意を払うことが多いため、例えばGPSレシーバの検出信号から、車両が市街地を走行していることを検出した場合、第2の領域を大きくするように設定する。これにより、拡大された第2の領域の適切な位置に、表示オブジェクトを表示(配置)することが可能である。
第14の態様において、表示装置は、
画像を生成する画像生成部と、
前記画像を表示する表示部と、
前記画像の表示光を反射して、前記被投影部材に投影する光学部材を含む光学系と、
第1乃至第13の何れか1つの態様の表示制御装置と、
を有する。
画像を生成する画像生成部と、
前記画像を表示する表示部と、
前記画像の表示光を反射して、前記被投影部材に投影する光学部材を含む光学系と、
第1乃至第13の何れか1つの態様の表示制御装置と、
を有する。
第14の態様によれば、実景の視認の妨げとなることを抑制して違和感を軽減しつつ、乗員に見易い画像表示を実現することができる。よって、例えば、実用性に富み、高機能であり、安全性にも十分に配慮された、使い勝手のよいディスプレイ装置(例えば、HUD装置)が実現される。
第15の態様において、表示制御方法は、
表示オブジェクトの視認性レベル、及び表示態様を制御する表示制御方法であって、
前記表示オブジェクトの視認性レベルに関して、第1の視認性レベルよりも低い第2の視認性レベルに設定する低視認性処理を実施する場合に、
表示オブジェクトを、その表示オブジェクトの外形を構成する線を含む、最も外側の部分である輪郭部と、前記輪郭部の内側の部分である非輪郭部に区別し、前記輪郭部の視認性は低下させず、前記非輪郭部の視認性を低下させる。
表示オブジェクトの視認性レベル、及び表示態様を制御する表示制御方法であって、
前記表示オブジェクトの視認性レベルに関して、第1の視認性レベルよりも低い第2の視認性レベルに設定する低視認性処理を実施する場合に、
表示オブジェクトを、その表示オブジェクトの外形を構成する線を含む、最も外側の部分である輪郭部と、前記輪郭部の内側の部分である非輪郭部に区別し、前記輪郭部の視認性は低下させず、前記非輪郭部の視認性を低下させる。
第15の態様によれば、表示オブジェクトの輪郭部の視認性は維持し、非輪郭部の視認性(誘目性と言い換えることも可能である)を低下させることで、表示オブジェクトの認識性を確保しつつ、その一方で、例えば、乗員の前方視界を遮るような位置に表示オブジェクトが表示される場合であっても、実景(前景等)の視認性の低下を抑制できる。
この表示制御方法は、HUD装置による表示制御の他、液晶ディスプレイ等の表示器の表示制御、あるいは、プロジェクタ等の投影表示装置にも適用可能である。また、表示装置における表示態様の豊富化や、運転状況に即した画像表示の実現にも貢献する。
当業者は、例示した本発明に従う態様が、本発明の精神を逸脱することなく、さらに変更され得ることを容易に理解できるであろう。
以下に説明する最良の実行形態は、本発明を容易に理解するために用いられている。従って、当業者は、本発明が、以下に説明される実行形態によって不当に限定されないことを留意すべきである。
図1を参照する。図1(A)は、HUD装置及び液晶パネル等のディスプレイを含む車載システム(車載表示システム)の構成の一例を示す図、図1(B)は、HUD装置による表示例を示す図である。図1(A)の車載システムは、表示装置(表示器装置及びHUD装置の少なくとも一方を含む)を構成要素として含む。
なお、図1(A)において、車両1の幅方向(左右方向、あるいは横方向)をX方向と記載している。また、左右方向に直交すると共に、地面又は地面に相当する面(ここでは路面6とする)に直交する線分に沿う方向(上下方向、あるいは高さ方向)をY方向とする。また、左右方向及び上下方向の各々に直交する線分に沿う方向(車両1の前進及び後退の向きを示す方向、前後方向)をZ方向とする。この点は、他の図面(図2、図3等)においても同様である。
表示装置は、ここでは車両1に搭載される車載表示装置である。図1(A)の車載表示装置は、表示器装置(表示器制御部108、表示器制御部107及び液晶パネル等の表示器108を含む)、及び、ヘッドアップディスプレイ(HUD)装置100(制御部140、機器本体120を含む)を有する。
HUD装置100は、例えばダッシュボード41内に設置されている。機器本体120は、液晶パネル等の表示器150と、表示面164を備えるスクリーン(表示部)160と、光の反射面179を備える曲面ミラー(凹面鏡等)170と、を有する。曲面ミラー(凹面鏡等)170は、スクリーン160からの光(表示光)を反射し、表示光Kを、車両1に備わるウインドシールド(被投影部材)2に投影(投射)する。ウインドシールド(被投影部材)2では表示光Kの一部が反射されて乗員(運転者等、視認者という場合もある)の視点(目)Aに入射され、各入射光に対応する見かけ上の光E1~E3が、視認者の前方の結像点に結像することで、虚像表示面PS上に虚像(画像)が表示される。
なお、虚像表示面9は、スクリーン160における表示面164に対応して、乗員(運転者等の視認者)の前方の実空間に設定される仮想的な(見かけ上の)面である。
また、虚像表示面9としては、例えば、路面6に垂直な立面a、路面6に対して傾斜した傾斜面b及びc、路面6に重畳される路面重畳面d、乗員(視認者)に近い側が立面(疑似立面を含む)であり、遠い側が傾斜面となっている面e等がある。立面aを除く他の面を用いた表示では、虚像表示面上での表示位置に応じて虚像の表示距離が異なり、よって3D表示が可能である。
なお、上記のHUD装置の構成は一例であり、本発明は、レンチキュラレンズ等を用いた3DHUD装置や、視差式3DHUD装置等、種々のHUD装置にも適用できる。HUD装置の種類は問わない。また、本発明は、表示器(液晶パネル等108)を用いてAR表示を行う場合にも適用が可能である。
図1(B)を参照する。図1(B)において、図1(A)と共通する部分には同じ参照符号が付されている。乗員である運転者(視認者)5の前方には、虚像表示面(例えば、図1(A)の虚像表示面a)上にHUD表示領域(単に、表示領域と称する場合もある)202が設けられている。
また、HUD表示領域(表示領域)202は、第1の領域Z1と、第2の領域Z2に区画されている。第2の領域Z2は、破線の矩形204の内部の領域である。第1の領域Z1は、表示領域202における、第1の領域Z1以外の領域である。
第1の領域Z1は、乗員(運転者等)5から見て、近方(より近く)の実景(前景)に対応する箇所を含む領域であり、第2の領域Z2は、遠方(より遠く)の実景(前景)に対応する箇所を含む領域である。
なお、図1(B)では、第1、第2の領域Z1、Z2は、矩形の領域であるが、これに限定されるものではない。
また、図1(B)の例では、第1、第2の領域Z1、Z2を、HUD表示領域202の内部に設けているが、これに限定されるものではない。例えば、HUD表示領域202の全体を第1の領域とし、液晶表示パネル等の表示器108の表示面を第2の表示領域としてもよい。
また、第2の領域Z2内に、さらに第3の領域Z3(図1(B)において、破線の矩形の内部の領域)を設けることもできる。
第1、第2の領域Z1、Z2を設定することにより、表示オブジェクトOBが、第1の領域Z1内にあるか、第2の領域Z2内にあるかに応じて、視認性レベルを変更することができる。視認性レベルの制御は、例えば、表示オブジェクトの透過率、彩度、明度、及び輝度の少なくとも1つを調整することで実現可能である。
第1の領域Z1は、近方の実景に対応する部分を含む。第2の領域Z2は、遠方の実景に対応する部分を含む。第2の領域Z2においては、乗員5の良好な見通し(遠くまで一目で見ること)を確保する必要があり、あるいは、表示オブジェクトが実景の視認を妨げることで違和感や煩わしさが生じることを抑制する必要がある。よって、制御部140は、第2の領域Z2に表示される表示オブジェクトの非輪郭部について、低視認性処理を実施する(その内容については後述する)。
また、第3の領域Z3を設ける場合には、制御部140は、低視認性処理において、第3の領域Z3内に表示される表示オブジェクトOB4に対して、第2の領域Z2内の表示オブジェクトOB2、OB3に適用する閾値(後述する)とは異なる閾値を適用することができる。これにより、例えば、運転状況等に対応させて、より細かに視認性を制御することができる。
なお、制御部140が、表示オブジェクトの非輪郭部に対して、例えば基準となる視認性レベル(第1の視認性レベルと称する場合がある)よりも低い視認性レベル(第2の視認性レベルと称する場合がある)を設定する処理(あるいは、視認性を低く変更する処理等)を、本明細書では、「低視認性処理」と称する。
また、図1(B)において、矢印AR1で示すように、第2の領域Z2に表示されていた表示オブジェクトOB2が、第1の領域Z1における表示オブジェクトOB1の位置に移動する場合もあり得る。また、矢印AR2で示すように、第1の領域Z1に表示されていた表示オブジェクトOB1が、第2の領域Z2における表示オブジェクトOB2の位置に移動する場合もあり得る。これらの場合には、移動した表示オブジェクトに対する視認性の変更が必要であるが、その視認性の変化の速度等を一律とせず、矢印AR1の方向の移動と、矢印AR2の方向の移動とで、差を設けるのが好ましい場合もあり得る。
また、第1の領域Z1における表示オブジェクトOB2が、第2の領域Z2における表示オブジェクトOB1の位置に移動する(矢印AR1の方向に移動する)場合であっても、例えば、表示オブジェクトOB2が、例えば運転状況等に関する重要性レベルの高い表示であるか否かによって、視認性の変化特性(時間に対する変化率等を示す特性線の形状等)を、適宜、適切に設定するのが好ましい場合もあり得る。
以下、順を追って説明する。次に、図2を参照する。図2(A)は、表示領域内に設定された第1、第2の各領域に表示される表示オブジェクトの例(但し、第2の領域内の表示オブジェクトについては、本発明を適用していない例)を示す図、図2(B)は、第2の領域内の表示オブジェクトについて、本発明を適用した例を示す図である。図2において、図1(B)と共通する部分には、同じ符号を付している(この点は、以下の図面においても同様である)。
図2(A)において、車両(自車両)1は、直線状の道路を、時速50km/hで走行している。第1の領域Z1の中央の下側には、車速表示SP(「50km/h」という表示)が配置されている。
なお、符号W10、W50は、路面と歩道との境界線を示し、W20~W40は、路面上の白線を示す。
運転者5から見て、前方に、要注意の先行車両PVが存在する。また、先行車両PVよりもさらに前方の左側に、自車両1が左折すべき道路(左折路)308が見えている。HUD装置100によって、その左折路308に重畳されるように、左折を示す3つの矢印要素(表示オブジェクト)306からなる経路案内(ナビゲーション画像)が表示されている。各矢印要素(表示オブジェクト)306は、例えば黄色の着色が施されている。
また、HUD装置100は、先行車両PVに対して注意喚起表示(あるいは警告表示)304を表示している。
図2(A)では、経路案内(3つの矢印要素306)、及び先行車両PVに対する注意喚起表示304は、第2の領域Z2内において、第1の視認性で表示されている。経路案内(3つの矢印要素306)が左折路308に重複しており、場合によっては、乗員(運転者)5が、左折路308の視認の妨げになることもあり得る。
そこで、図2(B)では、経路案内(3つの矢印要素306)に対して、輪郭部の視認性は維持しつつ、非輪郭部の視認性を低下させる(例えば第1の視認性を、より低い第2の視認性に低下させる)低視認性処理を実施する。
具体的には、図2(B)では、各矢印要素(表示オブジェクト)306の黄色の着色を無くして無色透明としている。これによって、乗員(運転者)5から見て、矢印要素(表示オブジェクト)306を介して左折路308を視認し易くなる。
このように、図2(B)の例では、制御部140は、表示オブジェクトの視認性レベルに関して、第1の視認性レベルよりも低い第2の視認性レベルに設定する低視認性処理を実施する場合に、表示オブジェクトを、その表示オブジェクトの外形を構成する線を含む、最も外側の部分である輪郭部と、輪郭部の内側の部分である非輪郭部に区別し、輪郭部の視認性は低下させず、非輪郭部の視認性を低下させる。
ここで、「輪郭部」には、表示オブジェクトの外形を構成する線(外形線)が含まれ、また、外形線の近傍(言い換えれば、表示オブジェクトの最も外側(外側付近)の部分)を含めてもよい。また、「非輪郭部」は、輪郭部の内側の部分(領域)であり、言い換えれば、「外形線(輪郭線)で囲まれる1つの表示オブジェクトの本体部分、あるいは内部領域、内側部分」等ということもできる。
図2(B)の態様によれば、表示オブジェクト306を輪郭部と非輪郭部に区別し、非輪郭部に低視認性処理を実施する。輪郭部の視認性は維持されるため、乗員(視認者)は、その輪郭部に基づいて表示オブジェクトの全体の外形を認識でき、よって、表示オブジェクトの存在を認識でき、また、その表示オブジェクトが有する情報も、直感的に認識可能である。
一方、表示オブジェクトの大部分を占める非輪郭部(表示オブジェクトの輪郭部の内側の部分)については、例えば、透過率、彩度、明度、及び輝度の少なくとも1つを低下させることで、視認性レベルが低下される。低視認性処理では、例えば、有色(例えば原色)の非輪郭部を、無色(言い換えれば透明)の非輪郭部とすることもでき、あるいは、透明度が高い淡い色とすることもできる。
これによって、乗員(運転者)5は、その非輪郭部が実景(図2(B)では左折路308)に重畳されていても、その非輪郭部を介して、その向こう側にある実景(左折路308)を視認(確認)し易くなる。
このように、表示オブジェクトの輪郭部の視認性は維持し、非輪郭部の視認性(誘目性と言い換えることも可能である)を低下させることで、表示オブジェクトの認識性を確保しつつ、その一方で、例えば、乗員の前方視界を遮るような位置に表示オブジェクトが表示される場合であっても、実景(前景等)の視認性の低下を抑制できる。
また、乗員(運転者)5の視線が表示オブジェクトに誘導されて、実景(前景等)への視覚的注意が不足する事態も生じにくくなる。また、表示を煩わしく感じる、というような乗員(視認者:運転者等)5の負担の増大も抑制される。
また、図2(B)の例では、制御部140は、具体的には、例えば、以下のような制御を実施する。
制御部171は、車両1の乗員5から見た前方の実空間における仮想的な表示領域内に、近方の実景に対応する箇所を含む第1の領域Z1と、遠方の実景に対応する箇所を含む第2の領域Z2と、を設定すると共に、低視認性処理において、第2の領域Z2に表示される表示オブジェクト(図2(B)では、矢印要素306)について、視認性レベルが、視認性閾値を超える総面積を算出し、算出された総面積が、表示面積閾値を超える場合には、第2の領域に表示される表示オブジェクトの少なくとも1つについて、非輪郭部における視認性レベルを視認性閾値以下に低下させて、総面積が、表示面積閾値以下となるように調整してもよい。
このように、視認性閾値、及び表示面積閾値を設け、個々の表示オブジェクトが空間に占める領域のうちで、視認性閾値を超える領域の面積を求め、その面積を合算して総面積を求める。
その総面積が、表示面積閾値を超える場合に、例えば、表示オブジェクトの少なくとも1つに、非輪郭部の視認性レベルを低下させる低視認性処理を実施し、総面積が、表示面積閾値以下となるまで、表示オブジェクトの非輪郭部の低視認性処理を続け、上記の条件が達成されたところで、低視認性処理を停止する。
これによって、表示オブジェクトの視認性レベルが一定以上である表示面積を少なくすることができ、乗員(視認者)の前方視界の確保を容易化することができる。
視認性を低下させるのは、表示オブジェクトの非輪郭部のみで、輪郭部は、例えばそのまま残るため、前方視界の確保と、表示の発見のし易さ、あるいは内容理解のし易さとを両立することができる。
また、図2(B)の例では、先行車両PVに関する注意喚起表示304の視認性は変化せず、矢印要素306のみ、非輪郭部の低視認性処理が実施されている。このような視認性制御は、例えば、表示オブジェクトに重要性レベルを設定することで可能となる。
表示オブジェクト304、306に、表示の重要性を示す重要性レベルが付与され、制御部171は、総面積が、表示面積閾値以下となるように調整する際、複数の表示オブジェクトが存在する場合は、重要性レベルが低い表示オブジェクトほど、上記調整の優先順位が高いものとして非輪郭部における視認性レベルの低下処理を実施する。
図2(B)の場合は、注意喚起マーク304の重要性レベルは、ナビゲーション表示である矢印要素306の重要性レベルよりも高い。よって、低視認性処理においては、矢印要素306が優先される。
そして、その結果として総面積が表示面積閾値以下となると、重要性レベルが高い表示オブジェクト(図2(B)では、注意喚起マーク304)についての非輪郭部における視認性レベルの低下処理を実施しない。このような表示制御によって、図2(B)のようなHUD表示が実現される。
重要性レベルが低い表示オブジェクトから順に低視認性処理が適用され、表示面積閾値を達成できた場合には、重要性レベルが高い表示オブジェクトには低視認性処理が適用されないという制御によって、不要な低視認性処理が防止され、重要性レベルの高い表示オブジェクトについては、情報の提示を優先させることが可能となる。
次に、先に示した、図1(B)を再び、参照する。図1(B)では、第2の領域Z2内に第3の領域Z3が設定されている。表示オブジェクトが、第2の領域Z2内にあるか、第3の領域Z3内にあるかに応じて、上記の「視認性レベル閾値」、及び、「表示面積閾値」の少なくとも一方の値を異ならせてもよい。
言い換えれば、第3の領域Z3に表示されている表示オブジェクトOB4に対して、第2の領域Z2とは異なる閾値(視認性レベル閾値、及び、表示面積閾値の少なくとも一方)を採用することができる。
これによって、視認性レベルをより細かく設定することができ、より細かな表示制御が可能となる。例えば、運転状況等に適応させて、視認性レベルを適応的に設定することも可能となる。
また、図1(B)では、制御部140は、第2の領域Z2に表示されていた表示オブジェクトOB2が、第1の領域Z1へ移動する場合(矢印AR1で示される移動が生じる場合)の、その表示オブジェクトOB2の非輪郭部の視認性を上昇させる場合の変化速度を、第1の領域Z1に表示されていた表示オブジェクトOB1が、第2の領域Z2へ移動する場合(矢印AR2で示される移動が生じる場合)の、その表示オブジェクトOB1の非輪郭部の視認性を低下させる場合の変化速度よりも緩やかとしてもよい。
ここでは、表示オブジェクトの移動に伴って、視認性レベルの変更が必要となった場合を想定する。
表示オブジェクトが、第2の領域Z2内に入る場合には、実景の視認を妨げないように、表示オブジェクト(表示画像)の視認性レベルを素早く低下させることが好ましい。
一方、表示オブジェクトが、第2の領域Z2から外に出る場合には、視認レベルを即座に上昇させると、例えば、乗員(運転者等)5が表示オブジェクトを注視してしまい、前方不注意の一因となる場合も想定される。よって、視認レベルを上昇させる変化速度を緩やかとする。これによって、運転者等が、必要以上に表示オブジェクトを注視してしまうといった事態が生じない。
また、制御部140は、第2の領域Z2に表示されていた表示オブジェクトOB2が、第1の領域Z1へ移動した結果として(言い換えれば、矢印AR1で示される移動が生じたとき)、その表示オブジェクトOB2の非輪郭部の視認性を上昇させる場合に、その表示オブジェクトOB2の重要性レベルに応じて、視認性の上昇の変化速度に差を設けてもよい。
例えば、表示オブジェクトが、自車両の走行レーンに関する表示(重要性レベルが高い表示)である場合、乗員による表示オブジェクトの発見や理解が即座に行われないと、例えば、事故発生に繋がる可能性も否定できない。この点を考慮すると、自車両の走行レーンに関する表示オブジェクトは、第2の領域Z2から外に出た際における、視認性レベルの上昇の変化速度等(変化態様)を、重要性の低い表示についての変化速度等(変化態様)と比べて速めることで、乗員が表示オブジェクトの発見や理解を行いやすくなり、迅速な認識が可能となる。
以上説明した視認性制御は一例であり、種々の変形、応用が可能である。以下、図3~図6を用いて、他の制御例(応用例等)について説明する。
図3を参照する。図3(A)は、表示領域内に設定される第1、第2の各領域に表示される表示オブジェクトの他の例(但し、第2の領域内の表示オブジェクトについては、本発明を適用していない例)を示す図、図3(B)は、第2の領域内の表示オブジェクトについて、本発明を適用した例を示す図である。
図3(A)では、第1の領域Z1において、燃料の残量を示すアイコンD1と、車速表示D2と、時刻表示D3と、各表示D1~D3の背景をなす有彩色部分(これも1つの表示オブジェクトとみなす)BGと、が表示されている。
また、第2の領域Z2において、運転手5から見て左前方に、制限速度を示す標識(制限速度標識)LS2が表示されている。この制限速度標識は、例えば、最も外側の外周縁部が赤に着色され、その内側の内円部が白や黄に着色され、「100」という数字は青に着色されている。外周縁部や内円部の誘目性は、かなり高い。
また、図3(A)の例では、自車両1の前方に、3台の先行車両G4、G5、G6が存在する。第2の領域Z2において、路面には、車間距離の目測用の目印(着色された三角形のマーク)W1~W3が表示されており、また、先行車両G4の下側に、注意喚起用の部分円環マーク(あるいは円環マーク)U1が表示されている。
また、第2の領域Z2の右側には、ナビゲーション用の、着色された矢印要素W4~W8が表示されている。
図3(A)の表示例では、多数の表示オブジェクトが、運転者5の前方の空間に分散されて配置されており、乗員(運転者等)5は、煩雑であると感じる場合もあり得る。
そこで、図3(B)では、第2の領域Z2において、非輪郭部に対する低視認性処理を実施し、制限速度標識LS2の内円部(白や黄に着色されていた部分)を、例えば無色透明とし、車間距離の目測用の目印(着色されていた三角形のマーク)W1~W3を、例えば無色透明としている。
また、右側に表示されている5つの矢印要素W4~W8のうちの、W5、W7について、着色を除去して無彩色としている。
言い換えれば、同種の複数の表示オブジェクトが表示される場合(例えば、ナビゲーション用の矢印要素W4~W8が所定間隔で配列されるような場合)において、その一部について、低視認性処理を実施している。
一部の表示オブジェクト(表示要素)は低視認性処理を行い、その他のものについては視認性を維持することで、例えば、同種の複数の表示オブジェクトの集合体の視認性は抑制され、煩わしさ等は抑制される。その一方、その集合体が示す情報の認識性は、ある程度、維持することができる。
また、5つの矢印要素W4~W7のうち、W4、W6、W8は有彩色のまま残し、W5、W7について無彩色とすることで、有彩色の部分と無彩色の部分とが、空間において適切に(言い換えれば、有彩色の部分と無彩色の部分とが局所的に配置されて、視覚的に分離されることのないように)分散され、これによって、視覚的な違和感が生じることを抑制することができる。
また、制限速度標識LS2に着目すると、非輪郭部の視認性を低下させる場合に、その非輪郭部に誘目性の高い領域と低い領域があるときは、誘目性の高い領域において優先的に視認性を低下させ、さらに視認性を低下させる必要がある場合には、誘目性の低い領域の視認性を低下させている。
言い換えれば、制限速度標識LS2において、非輪郭部には、誘目性(視認性)の高い領域(赤の外周縁部、及び白や黄色の内円部)と、誘目性(視認性)の低い部分(数字部分)とが含まれている。よって、それらを区別し、低視認性処理を実施するとき、誘目性の高い領域を優先する。図2(B)の例では、最も面積の大きい内円部に対して低視認性処理を実施している。
表示オブジェクトの誘目性が高いということは、その向こう側にある実景は見えにくいということでもある。よって、表示オブジェクトの誘目性の高い部分の視認性を低下させることで、実景を見易くすることができる。また、表示オブジェクトの誘目性が低い部分については、視認性が維持されるため、表示オブジェクトの見易さを確保することができる。
次に、図4を参照する。図4(A)、(B)は、表示領域内に設定される第1、第2の各領域に表示される表示オブジェクトの、さらに他の例(第2の領域内の表示オブジェクトについて、本発明を適用した例)を示す図である。図4において、図3と共通する部分には、同じ符号を付している。
図4(A)では、第2の領域Z2における、矢印要素W4~W8のすべてについて、非輪郭部の低視認性処理を実施している。
また、図4(A)では、第2の領域Z2における、表示オブジェクトの非輪郭部の低視認性処理と併行して、第1の領域Z1においても、低視認性処理を実施し、有彩色の背景部分(1つの表示オブジェクトとみなされる)BGを非表示としている。
これらの表示制御によって、実景の視認性は、より向上する。
また、図4(B)の例では、同種の表示オブジェクト(複数の矢印要素W4~W8)のうち、一部の表示オブジェクトW4、W6、W8に低視認性処理を施し、低視認性処理がされない他の表示オブジェクト(図4(A)におけるW5、W7)については消去し、表示オブジェクト(表示要素)の数を減らしている。
このように、低視認性処理が実施されない表示オブジェクトについては消去する(非表示とする)こともでき、この場合は、例えば、複数(例えばかなり多い数)の表示オブジェクトが、乗員(視認者)5の前方の空間において、分散されて配置されることによる煩わしさや違和感等を、より低減する効果が得られる。
次に、図5を参照する。図5(A)~(E)は、本発明を適用したナビゲーション表示の例(応用例)を示す図である。
図5(A)において、車両1は高速道路6を走っており、遠方の左側に出口904が見えている。
図5(B)において、出口904に重畳するように、出口(降り口)の存在を示す有彩色の標識906を表示すると共に、誘目用の円形のポインタPS7を表示する。
図5(C)では、標識906の非輪郭部に低視認性処理を施し、非輪郭部を無色透明化している。また、これと併行して、輪郭部については、輪郭線を太くして標識の輪郭を強調し、視認性を上昇させている。
図5(D)では、標識906の輪郭部の視認性を低下させている。図5(D)の例では、図5(B)における視認性よりも低下させて、標識906の向こう側に位置する出口904の視認を容易化している。
図5(E)では、標識906を非表示とし、路面に重畳されるナビゲーション表示907に切り替えている。言い換えれば、路面に対して立設される表示から、路面に重畳される表示に切り替えている。
このように、制御部140は、低視認性処理において、表示オブジェクトの「非輪郭部」の視認性レベルを低下させると共に、これに併行して、その表示オブジェクトの「輪郭部」の視認性レベルを上昇させてもよい。
また、低視認性処理において、表示オブジェクトの「非輪郭部」の視認性レベルを低下させると共に、これに併行して、その表示オブジェクトの「輪郭部」の視認性レベルを上昇させ、その後、低下させる、あるいは、上昇前の視認性レベルに戻す、もしくは、上昇前の視認性レベルよりも低下させてもよい。図5(D)では、上昇前の視認性レベルよりも低下させている。
表示オブジェクトの非輪郭部の視認性を下げることで、専有面積の大きな非輪郭部における視認性の低下によって実景を見易くなる効果が得られるため、専有面積が小さい輪郭部の視認性を上げても、実景の視認性に関しては特に問題はない。
一方、輪郭部の視認性を上げることで、表示の発見のし易さ、内容理解のし易さ等を向上させることができる。
また、輪郭部の視認性を上昇させた後、低下させる、あるいは、上昇前の視認性レベルに戻す、もしくは、上昇前の視認性レベルよりも低下させる、といった処理を実行してもよい。
輪郭部の視認性を一時的に上昇させたことで、乗員(視認者)は、表示オブジェクトに目を留め、内容を理解できる。よって、その後においては、輪郭部の、高まった視認性を低下させて、実景の視認性の確保を優先させる。また、上記の制御は、輪郭部の視認性レベルが高いままであることによる違和感の抑制にも役立つ。
次に、図6を参照する。図6(A)~(C)は、本発明を適用したナビゲーション表示の他の例(応用例)を示す図である。
図6(A)では、自車両1の前方(やや遠方)の左側に、要注意のトラック(貨物自動車)320が存在する。また、路面に重畳するように、ナビゲーション用の矢印(非輪郭部は着色されている)220が表示されている。
図6(B)では、トラック320に重畳するように、ポインタPS5が表示され、また、ナビゲーション用矢印220の非輪郭部が有彩色から無色透明に変更されて視認性が低下し、一方、輪郭部では輪郭線を太くして、視認性を上昇させている。
図6(C)では、ナビゲーション用矢印220の輪郭部の視認性を、元のレベル(図6(A)の視認性レベル)に戻している。
このように、低視認性処理は、路面重畳表示についても実施することが可能である。また、図6(A)~(C)の表示制御によれば、図5の例と同様の、視覚的な効果を得ることができる。
次に、図7を参照する。図7(A)は、第2の領域の位置を可変に制御する例を示す図、図7(B)は、第2の領域の大きさを可変に制御する例を示す図である。
図7(A)では、制御部140は、取得される第1の情報に基づいて、第2の領域Z2の位置を変更する。言い換えれば、第2の領域Z2の位置(言い換えれば、第2の領域Z2の境界を決定する破線の図形(矩形)204の位置)が可変に制御される。図7(A)において、位置が変更される方向を、矢印DL、DR、DP、DNにて示している。
車両状態、乗員状態、走行環境により、乗員が注意を払うべき領域(前方の実空間における領域)は異なる。この点を考慮して、車両状態、乗員状態、走行環境等に応じて、第2の領域Z2の位置を変化させることで、状況に応じて、適切な位置に第2の領域を設定することができる。
ここで、上記の第1の情報としては、例えば、「ステアリング角度」、「ピッチング角度」、「両目位置」、「走行場所」の少なくとも1つの情報を含むものを想定し得る。
例えば、制御部140は、ステアリング角度から車両1の走行方向を検出し、走行方向と同じ方向に前記第2の領域の位置を変更する、及び、ピッチング角度から車両1の上下方向の揺れを検出し、揺れの方向と逆の方向に第2の領域の位置を変更する、及び、両目位置が基準位置よりも高い場合には、第2の領域Z2の位置を、標準位置よりも高く変更し、両目位置が基準位置よりも低い場合には、第2の領域Z2の位置を、標準位置よりも低く変更する、及び、走行場所に対して予め設定された位置に、第2の領域Z2の位置を変更する、の少なくとも1つを実行してもよい。
言い換えれば、制御部140は、ステアリング角度、ピッチング角度、両目位置、走行場所、の少なくとも1つの情報に基づいて、車両状態、乗員状態、走行環境等を検出し、その検出結果に基づいて、第2の領域の位置を変更してもよい。
例えば、乗員がステアリングを操舵している場合、乗員は走行方向に対して注意を払うことが多いため、ステアリングセンサの検出信号から車両1の走行方向を検出し、第2の領域Z2の位置を、走行方向と同じ方向に移動させてもよい。
また、例えば、ピッチング角度の情報に基づいて、車両1の上下方向の揺れを検出し、揺れの方向と逆の方向に第2の領域Z2の位置を変更することで、第2の領域Z2内において表示されていた表示オブジェクトが、その揺れに起因して第2の領域Z2の外に出てしまうことが抑制される。
また、両目位置(視点高さ位置)に応じて第2の領域Z2の位置(高さ位置)を調整することで、乗員5から見て適切な位置に、第2の領域Z2を位置させることができる。
また、車両1の走行場所に応じて、乗員5が注意を払う方向等が異なる場合がある。よって、走行場所に応じて、適応的に第2の領域Z2の位置を調整することで、表示オブジェクトを第2の領域Z2の適切な位置に安定的に表示できる。
また、図7(B)では、制御部140は、取得される第1の情報に基づいて、第2の領域Z2の大きさを変更(調整)してもよい。図7(B)において、拡張され得る領域は、領域ZL、ZR、ZP、ZN(何れにも斜線が施されている)として描かれている。
第2の領域Z2の大きさを、適宜、変更することで、図7(A)の例(第2の領域Z2の位置を変更する例)と同様の効果を得ることができる。
また、上記の第1の情報は、ステアリング角度、ピッチング角度、両目位置、走行場所、の少なくとも1つの情報を含むことができる。制御部140は、この第1の情報に基づき、ステアリング角度が大きい場合には、前記第2の領域を、基準サイズよりも大きくするように変更する、及び、ピッチング角度が大きい場合には、第2の領域を、基準サイズよりも大きくするように変更する、及び、両目位置が基準位置よりも高い又は低い場合には、第2の領域を、基準サイズよりも大きくするように変更する、及び、走行場所に対して予め設定された大きさに、第2の領域の大きさを変更する、の少なくとも1つを実行してもよい。
図7(B)の例では、図7(A)の例(第2の領域Z2の位置を、センサ情報等に基づいて変更する例)と同様の効果を得ることができる。
なお、「走行場所に対して予め設定された大きさに、第2の領域の大きさを変更する」場合の一例としては、下記の場合が想定され得る。例えば、市街地を走行する場合、乗員は高速道路等よりも広い範囲に注意を払うことが多いため、例えばGPSレシーバの検出信号から、車両が市街地を走行していることを検出した場合、第2の領域を大きくするように設定する。これにより、拡大された第2の領域の適切な位置に、表示オブジェクトを表示(配置)することが可能である。
次に、図8を参照する。図8(A)は、車載表示システムの構成の一例を示す図、図8(B)は、制御部の構成の一例を示す図である。
図8(A)において、車載表示システムは、HUD装置(広義には表示装置)100と、情報取得部119と、瞳撮像カメラ43と、視点位置検出部45と、ステアリングセンサ47と、ピッチ角センサ49と、車両ECU51と、車外センサ53と、GPSレシーバ(アンテナANを備える)55と、を有する。
HUD装置100は、表示制御装置700を有する。表示制御装置700は、制御部140を有する。制御部140は、I/Oインタフェース741と、少なくとも1つのプロセッサ742と、メモリ743と、を有する。
また、HUD装置100は、画像生成部112と、表示部113と、光学系116と、光学系116を構成する光学部品を駆動して位置等を変更させるアクチュエータ179とを有する。なお、情報取得部119は、各種のセンサ等から得られる情報(第1の情報)を、通信バス727を介して取得する。この情報取得部119は、HUD装置100内に設けてもよい。
HUD装置100は、先に説明したように、車両(自車両)1のウインドシールド(フロントガラス等)2、又は、ウインドシールド2と乗員との間に設けられるコンバイナ等に、表示像(画像の表示光)を投影して表示することで、乗員5に対して、例えば車両の運転に有益な情報を提示する。
制御部140(あるいはプロセッサ742)は、例えば、後述する処理フローのような処理を実行する。
車外センサ53は、他車両、歩行者、道路交通標識といった車両外部の環境に存在するオブジェクトの位置や内容を検出する。
ステアリングセンサ47は、ステアリングの操舵角を検出する。また、ピッチ角センサ49)は、車両1のピッチング方向の姿勢を検出する。
視点位置検出部45は、瞳(あるいは顔)撮像カメラ43による撮像画像に基づいて、例えば、乗員5の目の位置や視線方向等を検出する。
GPSレシーバ55は、GPS衛星から発せられる無線信号を受信し、車両1の位置を検出する。
車両ECU51は、エンジンECUやメータECUといった複数の種類があり、センサからの情報を基にアクチュエータを動作させると共に、制御部140や他の車両ECUに対して、適宜、必要な情報を送信する。
図8(B)において、制御部140(あるいは、プロセッサ702)は、機能ブロックとして、領域設定部745と、オブジェクト設定部746と、オブジェクトの重要性設定部747と、表示オブジェクトの視認性設定部748と、表示要素数の設定部749と、を有する。
表示オブジェクトの視認性設定部748は、表示オブジェクトの非輪郭部、及び輪郭部の視認性レベルを走行環境等に応じて、適宜、設定する。
表示要素数の設定部749は、図4(B)の例のように、表示要素を非表示とする場合等において、表示する表示要素の個数を設定したり、どの位置の表示要素を非表示とするかを設定したりする機能を有する。
次に、図9を参照する。図7は、制御部(表示制御装置)の制御手順の一例を示すフローチャートである。
ステップS1において、視認性閾値と表示面積閾値を設定する。
ステップS2において、ヘッドアップディスプレイ(HUD)装置において、第1の領域と、第2の領域(必要に応じて、第3の領域)を設定する。なお、第1の領域は、視認性に制約が生じる場合が多いため「制約領域」と称される場合があり、また、第2の領域は、視認性について比較的制約が少ないため「非制約領域」と称される場合がある。
ステップS3では、ヘッドアップディスプレイ(HUD)装置に表示する表示オブジェクト(表示対象、表示要素)を設定する。
ステップS4では、第2領域(制約領域)内に存在する表示オブジェクトに重要性レベルを設定する。
ステップS5では、第2領域内において、視認性レベルが視認性閾値を超える表示の表示面積(総面積)が表示面積閾値を超えるか否かを判定する。Yである場合は、ステップS6に移行し、Nの場合はステップS7に移行する。
ステップS6では、重要性レベルが低い表示オブジェクトの少なくとも1つについて、非輪郭部の視認性レベルを、視認性閾値以下(あるいは未満)に低下させる。その後、ステップS5に戻る。
ステップS7では、表示オブジェクトをヘッドアップディスプレイ(HUD)装置に表示する。
ステップS8では、表示を終了するか否かを判定する。Yのときは終了し、Nのときは、ステップS2に戻る。
以上説明したように、本実施形態によれば、実景の視認の妨げとなることを抑制して違和感を軽減しつつ、乗員に見易いHUD表示を実現することができる。
なお、上記の説明において、「第1の領域」、「第2の領域」と表現しているが、これは、便宜上の表現であり、適宜、言い換えることができる。
例えば、「第1の領域」は、表示要素の数や表示要素の大きさ等に関して、特に制限(あるいは条件)が課せられず、表示の自由度が高い「非制限領域」、あるいは、「表示の制限(条件)が抑制されている「制限(条件)抑制領域」等と呼称されてもよい。
また、「第2の領域」は、表示要素の数や表示要素の大きさ等に関して、所定の制限(条件)が課せられている「制限領域」等と呼称されてもよい。
また、上記の説明では、「超える」という表現を便宜上使用しているが、これは「以上」と言い換えることもできる。また、「以下」という表現についても、例えば「未満」、「下回る」といった用語に置換可能である。このような若干の言い換えは、適宜、なし得る。
また、本明細書において、車両という用語は、広義に、乗り物としても解釈し得るものである。また、ナビゲーションに関する用語(例えば標識等)についても、例えば、車両の運行に役立つ広義のナビゲーション情報という観点等も考慮し、広義に解釈するものとする。また、HUD装置や表示器装置(及び広義の表示装置)には、シミュレータ(例えば、航空機のシミュレータ、ゲーム装置としてのシミュレータ等)として使用されるものも含まれるものとする。
本発明は、上述の例示的な実行形態に限定されず、また、当業者は、上述の例示的な実行形態を特許請求の範囲に含まれる範囲まで、容易に変更することができるであろう。
1・・・車両(自車両)、2・・・ウインドシールド(被投影部材)、6・・・路面(地面や床面等の相当面を含む)、41・・・ダッシュボード、100・・・HUD装置、140・・・制御部(プロセッサ)、202・・・HUD装置(表示装置)の表示領域(HUD表示領域)、204・・・第2の領域の境界線(あるいは境界を決定する図形)、
304・・・注意喚起表示、306・・・ナビゲーション用の矢印要素(矢印の表示オブジェクト)、308・・・左折路、745・・・領域設定部、746・・・オブジェクト設定部、747・・・オブジェクトの重要性設定部、748・・・表示オブジェクトの視認性設定部、749・・・表示要素数の設定部、PV・・・先行車両、LS2・・・制限速度標識、W1~W3・・・車間距離目視用の目印マーク、W4~W8・・・ナビゲーション用矢印(矢印マーク)、Z1・・・第1の領域(非制限領域)、第2の領域(制限領域)、Z3・・・第3の領域、SP・・・車速表示、OB1~OB4・・・表示オブジェクト(HUD表示、画像、虚像、表示要素)
304・・・注意喚起表示、306・・・ナビゲーション用の矢印要素(矢印の表示オブジェクト)、308・・・左折路、745・・・領域設定部、746・・・オブジェクト設定部、747・・・オブジェクトの重要性設定部、748・・・表示オブジェクトの視認性設定部、749・・・表示要素数の設定部、PV・・・先行車両、LS2・・・制限速度標識、W1~W3・・・車間距離目視用の目印マーク、W4~W8・・・ナビゲーション用矢印(矢印マーク)、Z1・・・第1の領域(非制限領域)、第2の領域(制限領域)、Z3・・・第3の領域、SP・・・車速表示、OB1~OB4・・・表示オブジェクト(HUD表示、画像、虚像、表示要素)
Claims (15)
- 車両に搭載され、画像表示制御を行う表示制御装置であって、
表示オブジェクトの視認性レベルを制御する制御部を有し、
前記制御部は、
前記表示オブジェクトの視認性レベルに関して、第1の視認性レベルよりも低い第2の視認性レベルに設定する低視認性処理を実施する場合に、
表示オブジェクトを、その表示オブジェクトの外形を構成する線を含む、最も外側の部分である輪郭部と、前記輪郭部の内側の部分である非輪郭部に区別し、前記輪郭部の視認性は低下させず、前記非輪郭部の視認性を低下させる、
表示制御装置。 - 前記制御部は、
前記車両の乗員から見た前方の実空間における仮想的な表示領域内に、近方の実景に対応する箇所を含む第1の領域と、遠方の実景に対応する箇所を含む第2の領域と、を設定すると共に、
前記低視認性処理において、
前記第2の領域に表示される表示オブジェクトについて、視認性レベルが、視認性閾値を超える総面積を算出し、
算出された総面積が、表示面積閾値を超える場合には、
前記第2の領域に表示される表示オブジェクトの少なくとも1つについて、前記非輪郭部における視認性レベルを前記視認性閾値以下に低下させて、前記総面積が、前記表示面積閾値以下となるように調整する、
請求項1に記載の表示制御装置。 - 前記表示オブジェクトに、表示の重要性を示す重要性レベルが付与され、
前記制御部は、
前記総面積が、前記表示面積閾値以下となるように調整する際、複数の表示オブジェクトが存在する場合は、
前記重要性レベルが低い表示オブジェクトほど、上記調整の優先順位が高いものとして非輪郭部における視認性レベルの低下処理を実施し、その結果として前記総面積が前記表示面積閾値以下となると、前記重要性レベルが高い表示オブジェクトについての非輪郭部における視認性レベルの低下処理を実施しない、
請求項2に記載の表示制御装置。 - 前記制御部は、
前記第2の領域内に、第3の領域を設定し、
表示オブジェクトが、前記第2の領域内にあるか、前記第3の領域内にあるかに応じて、視認性レベル閾値、及び、表示面積閾値の少なくとも一方の値を異ならせる、
請求項2又は3に記載の表示制御装置。 - 前記制御部は、
前記第2の領域に表示されていた表示オブジェクトが、前記第1の領域へ移動した結果として、その表示オブジェクトの非輪郭部の視認性を上昇させる場合の変化速度を、前記第1の領域に表示されていた表示オブジェクトが、前記第2の領域へ移動した結果としてその表示オブジェクトの非輪郭部の視認性を低下させる場合の変化速度よりも緩やかとする、
請求項2乃至4の何れか1項に記載の表示制御装置。 - 前記制御部は、
前記第2の領域に表示されていた表示オブジェクトが、前記第1の領域へ移動した結果として、その表示オブジェクトの非輪郭部の視認性を上昇させる場合に、その表示オブジェクトの重要性レベルに応じて、視認性の上昇の変化速度に差を設ける、
請求項2乃至5の何れか1項に記載の表示制御装置。 - 前記制御部は、
前記低視認性処理において、表示オブジェクトの非輪郭部の視認性レベルを低下させると共に、その表示オブジェクトの輪郭部の視認性レベルを上昇させる、
又は、
前記低視認性処理において、表示オブジェクトの非輪郭部の視認性レベルを低下させると共に、その表示オブジェクトの輪郭部の視認性レベルを上昇させ、その後、低下させる、あるいは、上昇前の視認性レベルに戻す、もしくは、上昇前の視認性レベルよりも低下させる、
請求項1乃至6の何れか1項に記載の表示制御装置。 - 前記制御部は、
1つの表示オブジェクトの非輪郭部の視認性を低下させる場合に、その非輪郭部に誘目性の高い領域と低い領域があるときは、誘目性の高い領域において優先的に視認性を低下させ、
さらに視認性を低下させる必要がある場合には、前記誘目性の低い領域の視認性を低下させる、
請求項1乃至7の何れか1項に記載の表示制御装置。 - 前記制御部は、
同種の表示オブジェクトが複数表示される場合、一部の表示オブジェクトに低視認性処理を施す、
又は、
同種の表示オブジェクトが複数表示される場合、一部の表示オブジェクトに低視認性処理を施し、低視認性処理がされない他の表示オブジェクトは非表示とする、
請求項1乃至8の何れか1項に記載の表示制御装置。 - 前記制御部は、
取得される第1の情報に基づいて、前記第2の領域の位置を変更する、
請求項2乃至6の何れか1項に記載の表示制御装置。 - 前記第1の情報は、ステアリング角度、ピッチング角度、両目位置、走行場所、の少なくとも1つの情報を含み、
前記制御部は、
前記ステアリング角度から前記車両の走行方向を検出し、走行方向と同じ方向に前記第2の領域の位置を変更する、
及び、
前記ピッチング角度から前記車両の上下方向の揺れを検出し、揺れの方向と逆の方向に前記第2の領域の位置を変更する、
及び、
両目位置が基準位置よりも高い場合には、前記第2の領域の位置を高く変更し、両目位置が基準位置よりも低い場合には、前記第2の領域の位置を低く変更する、
及び、
走行場所に対して予め設定された位置に、前記第2の領域の位置を変更する、
の少なくとも1つを実行する、
請求項10に記載の表示制御装置。 - 前記制御部は、
取得される第1の情報に基づいて、前記第2の領域の大きさを変更する、
請求項2乃至6の何れか1項に記載の表示制御装置。 - 前記第1の情報は、ステアリング角度、ピッチング角度、両目位置、走行場所、の少なくとも1つの情報を含み、
前記制御部は、前記第1の情報に基づき、
ステアリング角度が大きい場合には、前記第2の領域を、基準サイズよりも大きくするように変更する、
及び、
ピッチング角度が大きい場合には、前記第2の領域を、基準サイズよりも大きくするように変更する、
及び、
両目位置が基準位置よりも高い又は低い場合には、前記第2の領域を、基準サイズよりも大きくするように変更する、
及び、
走行場所に対して予め設定された大きさに、前記第2の領域の大きさを変更する、
の少なくとも1つを実行する、
請求項12に記載の表示制御装置。 - 画像を生成する画像生成部と、
前記画像を表示する表示部と、
前記画像の表示光を反射して、前記被投影部材に投影する光学部材を含む光学系と、
第1乃至第13の何れか1項に記載の表示制御装置と、
を有する表示装置。 - 表示オブジェクトの視認性レベル、及び表示態様を制御する表示制御方法であって、
前記表示オブジェクトの視認性レベルに関して、第1の視認性レベルよりも低い第2の視認性レベルに設定する低視認性処理を実施する場合に、
表示オブジェクトを、その表示オブジェクトの外形を構成する線を含む、最も外側の部分である輪郭部と、前記輪郭部の内側の部分である非輪郭部に区別し、前記輪郭部の視認性は低下させず、前記非輪郭部の視認性を低下させる、
表示制御方法。
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JP2021177015A JP2023066431A (ja) | 2021-10-29 | 2021-10-29 | 表示制御装置、表示装置、及び表示制御方法 |
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