JP2023066400A - 電気スイッチング素子のためのスイッチングコンタクトアセンブリおよび電気スイッチング素子 - Google Patents

Abstract

【課題】小さい設置スペースで、精密に調節可能なばね力を確保できるリレーまたは接触器などの電気スイッチング素子を提供する。【解決手段】本発明に係るスイッチングコンタクトアセンブリ（７）により、当該スイッチングコンタクトアセンブリ（７）が、コンタクトブリッジ（９）、基部（１１）およびばねアセンブリ（１３）を備え、コンタクトブリッジ（９）が、ばねアセンブリ（１３）が間に配された状態で、スイッチング方向（１９）の反対方向において弾性を有するように基部（１１）に取り付けられる点において可能とされる。リレーまたは接触器などの電気スイッチング素子は、本発明に係るスイッチングコンタクトアセンブリ（７）を備える。【選択図】図４

Description

本発明は、接触器またはリレーなどの電気スイッチング素子のためのスイッチングコンタクトアセンブリ、および電気スイッチング素子に関する。

スイッチングコンタクトアセンブリおよび電気スイッチング素子が従来技術から知られている。コンタクトブリッジと相手側コンタクトとの確実な接触を確保するために、それらにおいてオーバートラベルばねが一般的に用いられる。

電気スイッチング素子を小型化する試みにおいては、スイッチングコンタクトアセンブリをより小さくすることも必要である。しかしながら、オーバートラベルばねの小型化には課題がある。従来技術のオーバートラベルばねは、ばね長さに応じて生じ得るばね力に関して比較的大きい許容誤差を有するため、オーバートラベルばねをより小さくすると、コンタクトブリッジを相手側コンタクトに押し付けるばね力を精密に調節することが困難または不可能になる。

したがって、本発明の１つの目的は、可能な限り小さい設置スペースにおいて十分に高くかつ十分に精密に調節可能なばね力を確保するスイッチングコンタクトアセンブリおよび電気スイッチング素子を提供することである。

この目的は、冒頭で述べたスイッチングコンタクトアセンブリに関して、当該スイッチングコンタクトアセンブリが、コンタクトブリッジ、基部およびばねアセンブリを備え、コンタクトブリッジが、ばねアセンブリが間に配された状態で、スイッチング方向の反対方向において弾性を有するように基部に取り付けられる点において達成される。

この目的は、冒頭で述べた電気スイッチング素子に関して、当該電気スイッチング素子が、本発明に係るスイッチングコンタクトアセンブリを備える点において達成される。

ばねアセンブリ、すなわち同じまたは異なるばね定数および／またはばねストロークを有するいくつかのばね要素の組み合わせは、ここではスイッチング方向に対応するばね方向に少なくとも沿って、同じばね力で渦巻ばねよりも設置スペースを小さくすることができるという利点を有する。加えて、ばねアセンブリは、同じばね長さを有しながら、渦巻ばねよりも厳密な許容誤差内で所定のばね力を生成することができる。

以下で説明するように、本発明に係るスイッチングコンタクトアセンブリ、およびリレーまたは接触器などの本発明に係る電気スイッチング素子は、追加の任意選択的な特徴を有する特定の構成により、さらに改善することができる。それらの追加の任意選択的な特徴は、互いに組み合わされてもよく、かつ／または必要に応じて省略されてもよい。スイッチングコンタクトアセンブリに関して説明される任意の任意選択的な特徴は、本発明に係る電気スイッチング素子の異なる構成において任意の組み合わせで提供されてもよい。

ばねアセンブリを介在させた状態で、次いでコンタクトブリッジが、少なくともスイッチング方向の反対方向において弾性を有するように基部に取り付けられ、好ましくはスイッチング方向にも弾性を有するように取り付けられる。

基部は、好ましくは非導電性材料で構成されてよく、したがってガルバニック絶縁部に相当し得る。特に好ましくは、コンタクトブリッジは、以下でより詳細に論じる他の要素からガルバニック絶縁されてよい。

ばねアセンブリは、楕円ばねとして構成されてよい。

本発明に係るスイッチングコンタクトアセンブリの有利な実施形態におけるばねアセンブリは、互いに直接押し掛かる（ｂｅａｒ ｄｉｒｅｃｔｌｙ ａｇａｉｎｓｔ ｏｎｅ ａｎｏｔｈｅｒ、互いを直接支承する）少なくとも２つのばね要素を有してよい。ばねアセンブリは、互いに直接押し掛かる２つより多くのばね要素により形成されてもよい。ばね要素の数により、ばねアセンブリのばね力を調整することができる。

ばね要素は、ばね脚部、好ましくは２つのばね脚部を備えてよく、これらはそれぞれのばね要素の中央部分から離れるように反対方向に延びていてよい。

ばね要素は、好ましくはコンタクトブリッジから離れるように屈曲可能であってよい。２つの対称なばね脚部が、好ましくばね要素ごとに設けられ、対称に屈曲可能であってよい。

特に、少なくとも２つのばね要素は各々、その中央領域または中央部分で互いに直接押し掛かっていてよい。ばね要素は、長手延伸方向に沿って全体が互いに直接押し掛かっていてよい。ばね要素またはコンタクトブリッジの長手延伸方向は、屈曲するばねアセンブリによって張られる（ｓｐａｎｎｅｄ、広がる）平面に収まる方向に相当する。したがって、屈曲するばねアセンブリによって張られるこの平面に垂直であると定義され得る横断方向を定義することができる。

一実施形態において、ばねアセンブリの第１のばね要素が、好ましくはばねアセンブリの第２のばね要素に挿入されてよい。

より好ましくは、１つの構成における少なくとも２つのばね要素の第１のばね要素が、少なくとも２つのばね要素の第２のばね要素に挿入されてよい。

第２のばね要素は、ケージに類似する構成を有してもよく、または第１のばね要素が受け止められる（ｒｅｃｅｉｖｅｄ、受け入れられる）ケージを形成してもよい。第１のばね要素は、好ましくは第２のばね要素に形状嵌合（ｐｏｓｉｔｉｖｅ－ｆｉｔ、形状嵌め、ポジティブフィット）により受け止められてよい。第１のばね要素は、好ましく第２のばね要素に緩く受け止められ、したがってそこから取り外すことができる。第１のばね要素が形状嵌合により第２のばね要素に受け止められると、形状嵌合接続部（ｐｏｓｉｔｉｖｅ－ｆｉｔ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ、形状嵌め接続部、ポジティブフィット接続部）は、特にばねアセンブリの長手延伸方向に沿って確立される。第２のばね要素もまた、横断方向およびその反対方向における第１のばね要素に対する動きにおいて、形状嵌合により第１のばね要素に受け止められてよい。この目的で、第２のばね要素は、長手延伸方向において見た場合に少なくとも部分的にＵ字形状の断面を有していてよい。

本発明に係るスイッチングコンタクトアセンブリのさらなる有利な実施形態において、ばねアセンブリのばね要素が、スイッチングコンタクトブリッジを保持するコンタクトブリッジリテーナとして構成されてよく、ばねアセンブリのさらなるばね要素が、コンタクトブリッジリテーナとコンタクトブリッジとの間に配置されてよい。

第２のばね要素は、好ましくはコンタクトブリッジリテーナとして構成されてよく、第１のばね要素は、コンタクトブリッジリテーナとコンタクトブリッジとの間に配置されてよい。

コンタクトブリッジリテーナは、スイッチング方向を横断するように向くコンタクトブリッジの横断方向において互いに離隔し、コンタクトブリッジがコンタクトブリッジリテーナに保持される２つのコンタクトブリッジ保持脚部をさらに備えてよい。さらなる構成において、コンタクトブリッジは、コンタクトブリッジリテーナから懸架され、またはコンタクトブリッジリテーナに取り付けられてよい。これらのコンタクトブリッジ保持脚部は、コンタクトブリッジリテーナとして構成される第２のばね要素の中央領域から離れるように延びていてよく、中央領域から離れるようにスイッチング方向に曲げられていてよい。

コンタクトブリッジリテーナは、コンタクトブリッジを移動可能に保持するように構成されてよく、コンタクトブリッジの可動性をばねアセンブリにより確保することができる。コンタクトブリッジ保持脚部は、スイッチング方向に平行に向いていてよく、横断方向に沿って互いに対向していてよい。

コンタクトブリッジ保持脚部は、コンタクトブリッジの突起が係合し得る保持開口部を形成してよい。このとき、コンタクトブリッジ保持脚部は各々、コンタクトブリッジのための機械的止め部に相当し得る。コンタクトブリッジは、この止め部まで移動可能であるように保持される。ばねアセンブリの静止状態において、コンタクトブリッジの突起は、止め部に押し掛かっていてよい。ばねアセンブリは、静止状態で予荷重（ｐｒｅｌｏａｄｅｄ、プリロード、予め荷重）がかかっていてよい。

機械的止め部は、好ましくはコンタクトブリッジリテーナと一体に形成され、ラグの形態で設けられる。これは、第２のばね要素により、コンタクトブリッジを弾性的に装着するとともに、コンタクトブリッジを保持することが可能となるという利点を有する。第１のばね要素および／または第２のばね要素は、すなわちコンタクトブリッジもまた、好ましくは打ち抜き加工および曲げ加工がされた部品であってよく、すなわち金属薄板から打ち抜かれるように製造されてよい。

本発明に係るスイッチングコンタクトアセンブリのさらなる有利な実施形態におけるコンタクトブリッジリテーナは、基部に取り付けられてよい。

このとき、第１のばね要素は、専ら間接的に基部に接続されてよい。このとき、第１のばね要素は、好ましくは、コンタクトブリッジリテーナとして構成される第２のばね要素とコンタクトブリッジとの間に配置されてよい。

第２のばね要素を基部に取り付けるために、様々なデバイスを用いることができる。単に例として、第２のばね要素は、クリップ留め、接着、リベット留め、またはねじ留めされてよい。

コンタクトブリッジリテーナが、コンタクトブリッジリテーナを基部に取り付けるための少なくとも２つの取り付け突起を備えることが、特に有利である。これらの取り付け突起は例えば、打ち抜かれ、特に好ましくはスイッチング方向に垂直に延びるラグであってよい。このとき、コンタクトブリッジリテーナとして構成される第２のばね要素は、基部に接続されてよく、同時に第１のばね要素は、第２のばね要素に（好ましくは形状嵌合により）挿入されてよい。

第１のばね要素は、形状嵌合接続部を生じさせるように第１のばね要素が少なくとも部分的に受け止められ得る凹部を（好ましくは長手延伸方向に延びる側に）備えてよい。このとき、第１のばね要素は、コンタクトブリッジリテーナとして構成される第２のばね要素に取り付けられなくてもよく、コンタクトブリッジとコンタクトブリッジリテーナとの間のみにおいて弾性的に受け止められてよい。

取り付け突起が対で設けられることが有利であるが、奇数の取り付け突起を有するスイッチングコンタクトアセンブリも想到可能である。

取り付け突起は、基部への第２のばね要素の取り付けの好適な形態を表す。上記で既に説明したように、第２のばねアセンブリを基部に取り付けるために、追加の要素を必要とする他のオプションまたは方法も想到可能である。

取り付け突起は、それらを基部の対応する開口部に挿入するために追加の器具が必要でないという利点を有する。基部のそのような取り付け開口部は、好ましくは、取り付け突起の断面と相補的であるように構成されてよい。基部は、プラスチック材料で作製されてよく、または少なくとも１種類のプラスチック材料を含んでいてよい。

取り付け突起は、取り付け突起が基部の対応する取り付け開口部に挿入されたときに、取り付け開口部の内側の材料を変位させて取り付け開口部の材料に係合し得るラッチ式および／または返し付きフックを備えてよい。このとき、取り付け突起の少なくとも１つのラッチ式および／または返し付きフックは、取り付け突起が取り付け開口部から外れる可能性を防止し得る。したがって、差し込みのプロセスを非可逆にすることができる。

好ましくは４つの取り付け突起が設けられてよく、中央領域から離れるように対称に延びていてよい。取り付け突起の向きは、スイッチング方向に働くばねアセンブリのばね力が取り付け突起を介して基部への第２のばね要素の取り付け部に垂直に働くように、スイッチング方向に垂直であることが好ましい。これは、スイッチングコンタクトアセンブリがスイッチング方向に作動されたときに、確実に第２のばね要素と基部との間の接続が基部において解除される可能性がないという利点を有する。

さらなる有利な実施形態において、２つのコンタクトブリッジ保持脚部のうちの１つが、少なくとも２つの取り付け突起の間に配されてよい。

１つのコンタクトブリッジ保持脚部が、横断方向の各側において２つの取り付け突起の間に位置決めされることが特に好ましい。第１のばね要素に対するコンタクトブリッジリテーナのコンタクトブリッジのこの位置決めにより、長手延伸方向またはその反対方向における第１のばね要素の相対運動を阻止することを可能とすることができる。

本発明に係るスイッチングコンタクトアセンブリの好適な実施形態において、ばね要素が屈曲され得る曲げ軸が基部に押し掛かっていてよい。

第１のばね要素または第２のばね要素の、それぞれのばね脚部がスイッチング方向またはその反対方向に屈曲されまたは屈曲し得る領域が、曲げ軸とみなされてよい。したがって、曲げ軸は、第１のばね要素および／または第２のばね要素の体積領域により形成されてよく、（一次元の）線を表すものでなくてもよい。

曲げ軸は、好ましくは２つの取り付け突起の間に延びていてよい。それにより、屈曲するばね脚部が、好ましくは、それらのばね要素の同様に曲げ軸を含む領域に装着される。これは、基部への第２のばね要素の取り付け部、およびしたがって基部へのばねアセンブリの取り付け部が、ばねアセンブリの屈曲による応力を受けないまたはわずかしか受けないという利点を有する。曲げ軸および取り付け部の軸が互いに重なってまたは近接して配されない場合、第１のばね要素または第２のばね要素のばね脚部の屈曲により、過剰な力が取り付け軸に印加されることになる場合がある。これは、曲げ軸および取り付け軸が空間的に離れている場合、２つのてこ腕を有するてこが生じ得、ばね脚部に働く力が増大し得るためである。
これにより、基部へのばねアセンブリの取り付け部に機械的応力がかかる場合があり、またはさらには取り付け部に欠陥が生じる（例えば取り付け突起が取り付け開口部から抜け出る）場合がある。

本発明に係るスイッチングコンタクトアセンブリのさらなる有利な実施形態におけるばねアセンブリは、コンタクトブリッジがスイッチング方向の反対方向において弾性を有するように装着される少なくとも２つの装着点を形成してよい。

コンタクトブリッジのためのそのような装着点は、好ましくは、長手方向およびその反対方向に配置されるコンタクトブリッジの各端部に配置されてよい。装着点は、点状または線状であってよいが、線状の形態が好適である。これは、点状の接触と比較して摩耗が少なく、多数のスイッチングサイクルを経ても第１のばね要素の装着点がコンタクトブリッジの材料に押し込まれないためである。

第１のばね要素により設けられる各装着点は、好ましくは、１つのばね脚部、またはばね脚部アセンブリを形成する複数のばね脚部を介して、他の装着点とは独立して弾性的にコンタクトブリッジを装着してよい。２つの装着点が設けられることが好ましいが、３つの装着点も想到可能である。

基部が少なくとも２つの部品から組み立てられ、２つの部品は、基部とばねアセンブリとの間で組み立てられたときに形状嵌合接続部を形成し、ばねアセンブリを保持するように構成される点において、本発明に係るスイッチングコンタクトアセンブリをさらに改善することができる。

この目的で、基部の少なくとも一方の部分、好ましくは基部の両方の部品が、ばねアセンブリの部品が挿入され得る空隙の形態における１つまたは複数の凹部を備えてよい。したがって、基部の組み立て済み状態（ａｓｓｅｍｂｌｅｄ ｓｔａｔｅ ｏｆ ｔｈｅ ｂａｓｅ、基部が組み立てられた状態）において、ばねアセンブリが基部から外れないようにすることができ、形状嵌合接続部が、３つの空間方向の全てにおける基部とばねアセンブリとの間の相対運動を阻止し、好ましくは３つの空間軸の全てにおける回転を阻止することができる。

基部は、３つ以上の部品から組み立てられ得るように構成されてもよい。ここで、少なくとも２つの部品が、組み立てられたときに基部とばねアセンブリとの間の形状嵌合接続部を形成する。

さらなる有利な実施形態における基部は、基部の少なくとも２つの部品を互いに対して位置決めし、基部の少なくとも２つの部品を互いに取り付けるための位置決め要素を備えてよい。

位置決め要素は、ピンとして構成されてよく、例えば円形、四角形または好ましくはトライロビュラー形状（ｔｒｉｌｏｂｕｌａｒ）（三角形）の異なる断面を有してよい。第１に、これらの位置決め要素は、基部の少なくとも２つの部品が互いに正しく差し込まれることを確実にすることができ、第２に、少なくとも２つの部品の間の形状嵌合接続部を形成することができる。位置決め要素は、基部の少なくとも２つの部品の差し込みのミス予防が確実になるように構成されてよい。

位置決め要素は、（ダボのような）別個の要素であってもよいが、基部の少なくとも２つの部品のうちの１つに一体に接続されることが好ましい。したがって、基部の少なくとも２つの部品のさらなる部品は、位置決め要素を受け止めるための対応する受け止め開口部を提供してよい。

位置決め要素は、位置決め開口部を有する形状嵌合接続部に入り込んでよく、トライロビュラー形状の嵌合部が好適である。これは、十分に堅固な摩擦接触を生じさせながらも、受け止め開口部の内周に対応する位置決め要素の外周により材料応力を最小化するためである。

本発明に係るスイッチングコンタクトアセンブリのさらなる有利な実施形態における基部は、ばねアセンブリの反対側における作動要素のための受け部（ｒｅｃｅｐｔａｃｌｅ、レセプタクル）を備えてよい。

一実施形態における作動要素は、従来の方式で、例えば接着、ねじ留め、リベット留めにより、基部に接続されてよい。

作動要素は、特にコンタクトブリッジを駆動するように構成されてよい。この目的で、リレーまたは接触器などの本発明に係る電気スイッチング素子の一実施形態は、作動要素に対して働く駆動部を有してよい。

基部は、少なくとも２つの部品から組み立てられるため、２つの部品は、組み立てられたときに基部と作動要素との間の形状嵌合接続部を追加的に生じさせ、作動要素を保持するように構成されてもよい。

この目的で、例えば、円盤状またはキノコ状の端部を有する軸が、作動要素として構成されてよい。

本発明に係るスイッチングコンタクトアセンブリのさらなる有利な実施形態において、基部の少なくとも２つの部品のうちの１つの部品は、スイッチング方向に実質的に垂直に向く突起を備えてよく、少なくとも２つの部品のうちの第２の部品は、スイッチング方向に実質的に垂直に向く凹部を備えてよく、突起および凹部は、少なくとも２つの部品が互いに差し込まれたときに係合するように構成される。このとき、突起および凹部は、基部が差し込み済み状態（ｐｌｕｇｇｅｄ ｓｔａｔｅ、差し込まれた状態）にあるときに互いに係合する。

これは、アーマチュア軸などの作動要素とコンタクトブリッジとの間の沿面距離を増大させるという利点を有する。コンタクトブリッジは、電気スイッチング素子のさらなる要素からガルバニック絶縁されていてよい。特に、電気スイッチング素子の駆動部と、電気スイッチング素子を介してスイッチングされる電気回路との間には、ガルバニック絶縁部が存在する。

以下、図面を参照して、一実施形態に基づき、本発明をさらに説明する。単独で有利である個々の特徴が、有利な構成についての上記の説明に従って説明されている実施形態において追加または省略されてよい。

電気スイッチング素子の模式図である。 本発明に係るスイッチングコンタクトアセンブリの一実施形態の斜視図である。 図１のスイッチングコンタクトアセンブリの分解組立図である。 図１のスイッチングコンタクトアセンブリの斜視断面図である。 図１のスイッチングコンタクトアセンブリのさらなる斜視部分切断図である。

図１は、電気スイッチング素子１を模式図で示す。電気スイッチング素子１は、リレー１ａまたは接触器１ｂであってよい。これは、電力コンタクト３および駆動コンタクト５を備え、駆動コンタクト５を介して電力コンタクト３をスイッチングすることが可能である。図示の表示は、単なる例であり、電気スイッチング素子１の他の構成は、異なる数の電力コンタクト３および駆動コンタクト５を有し、さらには、それらの異なる配置を有してもよい。電力コンタクトは、好ましくは固定コンタクト３として構成されてよい。それらは、スイッチング素子１に恒久的に設置され、移動不能である。駆動コンタクト５は、好ましくは、駆動部、例えばスイッチング素子１のコイルに接続され得るコイル端子５として構成されてよい。

とりわけ、図２に示す電力コンタクト３をスイッチングするためのスイッチングコンタクトアセンブリ７が、電気スイッチング素子１に配される。スイッチングコンタクトアセンブリ７に加えて、電気スイッチング素子１は、不図示の駆動部をさらに備える。

スイッチングコンタクトアセンブリ７は、コンタクトブリッジ９、基部１１、およびばねアセンブリ１３を備える。コンタクトブリッジ９は、スイッチングコンタクトアセンブリ７が作動されたとき、すなわちスイッチング方向１９に沿って移動したときに、電力コンタクト３（図１参照）をスイッチングする、すなわちコンタクトブリッジ９を介してそれらを互いに電気的に接続する相手側電力コンタクト３ａを備える。したがって、相手側電力コンタクト３ａは、固定コンタクト３に対して移動可能な可動コンタクト３ａとして構成されてよい。

コンタクトブリッジ９はさらに、ばねアセンブリ１３を介して基部１１に取り付けられる。軸１５として構成される作動要素１７が、同様に基部１１に取り付けられ、スイッチングコンタクトアセンブリ７をスイッチング方向１９に作動／移動させることを可能とする。コンタクトブリッジ９は、スイッチング方向１９において弾性を有するように基部１１に取り付けられる。コンタクトブリッジ９は、スイッチング方向１９の反対方向においても基部１１に取り付けられ、これについては以下の図において論じる。

図示の実施形態において、スイッチングコンタクトアセンブリ７のばねアセンブリ１３は、互いに直接押し掛かる２つのばね要素２１を備える。ばねアセンブリ１３の第１のばね要素２１ａが、ばねアセンブリ１３の第２のばね要素２１ｂに挿入される。これは、特に図３の分解組立図において見ることができる。

１つのばね要素２１、すなわち図示の実施形態におけるばねアセンブリ１３の第２のばね要素２１ｂは、コンタクトブリッジリテーナ２３として構成される。コンタクトブリッジリテーナ２３は、コンタクトブリッジ９を基部１１に保持する。別のばね要素、すなわち図示の実施形態におけるばねアセンブリ１３の第１のばね要素２１ａは、コンタクトブリッジリテーナ２３とコンタクトブリッジ９との間に配置される。

図３における本発明に係るスイッチングコンタクトアセンブリ７の分解組立図に示すように、コンタクトブリッジリテーナ２３は、スイッチング方向１９を横断するように向くコンタクトブリッジ９の横断方向２５において互いに離隔した２つのコンタクトブリッジ保持脚部２７を備える。コンタクトブリッジ９は、コンタクトブリッジ保持脚部２７を介してコンタクトブリッジリテーナ２３に取り付けられる。

コンタクトブリッジ保持脚部２７は、コンタクトブリッジ９の突起２９が受け止められるラグ２７ａを形成する。これにより、コンタクトブリッジ９がスイッチング方向１９にさらに動くことが防止される。コンタクトブリッジ９は、スイッチング方向１９の反対方向においてばねアセンブリ１３により支持される。

図示の実施形態において、コンタクトブリッジリテーナ２３は、コンタクトブリッジリテーナ２３を基部１１に取り付けるための４つの取り付け突起２９を備える。

取り付け突起２９は、コンタクトブリッジリテーナ２３の中央領域３１から横断方向２５またはその反対方向に延びる。１つのコンタクトブリッジ保持脚部２７が各々、２つの取り付け突起２９の間に配置される。コンタクトブリッジ保持脚部２７は、実質的にスイッチング方向１９に曲げられている。

組み立て済み状態３３（図１）において、コンタクトブリッジリテーナ２３の両方のコンタクトブリッジ保持脚部２７の各々が第１のばね要素２１ａの凹部３５に配されるという点において、第１のばね要素２１ａは、コンタクトブリッジリテーナ２３として構成される第２のばね要素２１ｂに受け止められる。これにより、長手方向３７に沿ったコンタクトブリッジリテーナ２３に対する第１のばね要素２１ａの相対運動が防止される。

さらに、コンタクトブリッジ保持脚部２７が凹部３５に受け止められることにより、横断方向２５におけるそのような相対運動が阻止される。

スイッチング方向１９において、第１のばね要素２１ａは、スイッチング方向１９の反対方向において弾性を有するように２つの装着点４０でコンタクトブリッジ９に支持される。

したがって、ばねアセンブリ１３全体が、装着点４０を介してコンタクトブリッジ９に弾性的に支持され、スイッチング方向１９におけるコンタクトブリッジ９の動きが、ラグ２７ａとして構成されるコンタクトブリッジ保持脚部２７により制限される。

スイッチングコンタクトアセンブリ７が相手側電力コンタクト３ａでスイッチング方向１９において電力コンタクト３に突き当たると、コンタクトブリッジ９が基部１１に向かって移動する。この動きは、スイッチング方向１９の反対方向においてラグ２７ａ内で摺動する突起２９により案内される。この過程で、ばねアセンブリ１３はスイッチング方向１９の反対方向に屈曲される。

図３に示すように、スイッチングコンタクトアセンブリ７の基部１１は、２つの部品３９から組み立てられる。２つの部品３９のうちの一方の部品３９は、複数の位置決め要素４１を備える。図示の実施形態において、位置決め要素４１は、位置決めピン４３として構成され、基部１１の２つの部品３９を互いに対して位置決めし、基部１１の少なくとも２つの部品３９を取り付けるために用いられる。この目的で、位置決めピン４３は、他方の部品３９の対応する位置決め開口部４５に挿入される。

基部１１の一方の部品３９は、スイッチング方向１９に実質的に垂直に向く突起４７を備える。第２の部品３９は、スイッチング方向１９に実質的に垂直に向き、第１のばね要素２１ａにおける凹部３５と区別するためにさらなる凹部４９と称される凹部を備える。

組み立て済み状態３３において、突起４７は、さらなる凹部４９に係合する。これは、第１には２つの部品３９を接続し、また第２にはばねアセンブリ１３（これはコンタクトブリッジ９に電気的に接続される）と軸５１として構成される作動要素５３との間の沿面距離を増大させるように働く。

作動要素５３の円盤状頭部５５は、部品３９の対応する軸受け部（ａｘｉｓ ｒｅｃｅｐｔａｃｌｅｓ、軸レセプタクル）５７に挿入され、基部１１の組み立て済み状態３３において、軸受け部５７と作動要素５３との間に形状嵌合接続部が生じる。作動要素５３は、基部１１により保持される。

図４は、本発明に係るスイッチングコンタクトアセンブリ７を断面図で示す。位置決めピン４３が対応する位置決め開口部４５に挿入され、突起４７がさらなる凹部４９に挿入されることがわかる。軸受け部５７と作動要素５３との間に、形状嵌合接続部５９が形成される。

コンタクトブリッジ９は、ばねアセンブリ１３を介して基部１１に対して弾性的に支持される。ばねアセンブリ１３は、コンタクトブリッジ９における２つの装着点４０により支持され、スイッチング方向１９におけるコンタクトブリッジ９の動きが、ラグ２７ａとして構成されるコンタクトブリッジ保持脚部２７により制限される。

図５は、本発明に係るスイッチングコンタクトアセンブリ７を部分切断図で示す。基部１１が組み立て済み状態３３において示されており、４つの取り付け突起２９のうちの２つを見ることができる。取り付け突起２９は、各部品３９により提供される取り付け開口部５５に受け止められる。さらに、取り付け突起２９は、それらが取り付け開口部５５に取り付けられるラッチ式および／または返し付きフック５７を備える。

したがって、基部１１へのコンタクトブリッジ９の取り付けは、スイッチング方向１９に垂直である。したがって、スイッチングコンタクトアセンブリ７が作動されると、取り付け突起２９と基部１１との間の接続が外れることを防止することができる。

１ 電気スイッチング素子
１ａ リレー
１ｂ 接触器
３ 電力コンタクト／固定コンタクト
３ａ 相手側電力コンタクト／可動コンタクト
５ 駆動コンタクト／コイル端子
７ スイッチングコンタクトアセンブリ
９ コンタクトブリッジ
１１ 基部
１３ ばねアセンブリ
１５ 軸
１７ 作動要素
１９ スイッチング方向
２１ ばね要素
２１ａ 第１のばね要素
２１ｂ 第２のばね要素
２３ コンタクトブリッジリテーナ
２５ 横断方向
２７ コンタクトブリッジ保持脚部
２７ａ ラグ
２９ 取り付け突起
３１ 中央領域
３３ 組み立て済み状態
３５ 凹部
３７ 長手方向
３９ 部品
４０ 装着点
４１ 位置決め要素
４３ 位置決めピン
４５ 位置決め開口部
４７ 突起
４９ さらなる凹部
５１ 軸
５３ 作動要素
５５ 取り付け開口部
５７ ラッチ式および／または返し付きフック

Claims (15)

1. コンタクトブリッジ（９）、基部（１１）およびばねアセンブリ（１３）を備える電気スイッチング素子（１）のためのスイッチングコンタクトアセンブリ（７）であって、
   前記コンタクトブリッジ（９）は、前記ばねアセンブリ（１３）が間に配された状態で、スイッチング方向（１９）の反対方向において弾性を有するように前記基部（１１）に取り付けられている、
   スイッチングコンタクトアセンブリ（７）。
   
2. 前記ばねアセンブリ（１３）は、互いに直接押し掛かる少なくとも２つのばね要素（２１）を備える、請求項１に記載のスイッチングコンタクトアセンブリ（７）。
   
3. 前記ばねアセンブリ（１３）の第１のばね要素（２１ａ）が、前記ばねアセンブリ（１３）の第２のばね要素（２１ｂ）に挿入されている、請求項１または２に記載のスイッチングコンタクトアセンブリ（７）。
   
4. 前記ばねアセンブリ（１３）のばね要素（２１）が、前記コンタクトブリッジ（９）を保持するコンタクトブリッジリテーナ（２３）として構成され、前記ばねアセンブリ（１３）の別のばね要素（２１）が、前記コンタクトブリッジリテーナ（２３）と前記コンタクトブリッジ（９）との間に配置されている、請求項１から３のいずれか一項に記載のスイッチングコンタクトアセンブリ（７）。
   
5. 前記コンタクトブリッジリテーナ（２３）は、前記スイッチング方向（１９）を横断するように向く前記コンタクトブリッジ（９）の横断方向（２５）において互いに離隔し、前記コンタクトブリッジ（９）が前記コンタクトブリッジリテーナ（２３）に保持される２つのコンタクトブリッジ保持脚部（２７）を備える、請求項４に記載のスイッチングコンタクトアセンブリ（７）。
   
6. 前記コンタクトブリッジリテーナ（２３）は、前記基部（１１）に取り付けられている、請求項４または５に記載のスイッチングコンタクトアセンブリ（７）。
   
7. 前記コンタクトブリッジリテーナ（２３）は、前記基部（１１）への取り付けのための少なくとも２つの取り付け突起（２９）を備える、請求項６に記載のスイッチングコンタクトアセンブリ（７）。
   
8. コンタクトブリッジ保持脚部（２７）が、前記少なくとも２つの取り付け突起（２９）の間に配されている、請求項７に記載のスイッチングコンタクトアセンブリ（７）。
   
9. 前記ばねアセンブリ（１３）は、前記コンタクトブリッジ（９）が前記スイッチング方向（１９）の反対方向において弾性を有するように装着される少なくとも２つの装着点（４０）を形成する、請求項１から８のいずれか一項に記載のスイッチングコンタクトアセンブリ（７）。
   
10. 前記基部（１１）は、少なくとも２つの部品（３９）から組み立てられ、前記２つの部品（３９）は、前記基部（１１）と前記ばねアセンブリ（１３）との間で組み立てられたときに形状嵌合接続部（５９）を形成し、前記ばねアセンブリ（１３）を保持するように構成されている、請求項１から９のいずれか一項に記載のスイッチングコンタクトアセンブリ（７）。
    
11. 前記基部（１１）は、前記基部（１１）の前記少なくとも２つの部品（３９）を互いに対して位置決めし、前記基部（１１）の前記少なくとも２つの部品（３９）を互いに取り付けるための位置決め要素（４３）を備える、請求項１０に記載のスイッチングコンタクトアセンブリ（７）。
    
12. 前記基部（１１）は、前記ばねアセンブリ（１３）の反対側に配される作動要素（５３）のための受け部（５７）を備える、請求項１から１１のいずれか一項に記載のスイッチングコンタクトアセンブリ（７）。
    
13. 前記基部（１１）の前記少なくとも２つの部品（３９）は、前記基部（１１）と前記作動要素（５３）との間で組み立てられたときに形状嵌合接続部（５９）を形成し、前記作動要素（５３）を保持するように構成されている、請求項１１および１２に記載のスイッチングコンタクトアセンブリ（７）。
    
14. 前記基部（１１）の前記少なくとも２つの部品（３９）のうちの１つの部品（３９）は、前記スイッチング方向（１９）に実質的に垂直に向く突起（４７）を備え、前記少なくとも２つの部品（３９）のうちの第２の部品は、前記スイッチング方向（１９）に実質的に垂直に向く凹部（４９）を備え、前記突起（４７）および前記凹部（４９）は、前記基部（１１）が差し込み済み状態（３３）であるときに互いに係合する、請求項１０から１３のいずれか一項に記載のスイッチングコンタクトアセンブリ（７）。
    
15. 請求項１から１４のいずれか一項に記載のスイッチングコンタクトアセンブリ（７）を備える、リレー（１ａ）または接触器（１ｂ）などの電気スイッチング素子（１）。

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