JP2023066068A - 蓄熱供給装置、蓄熱材及び蓄放熱方法 - Google Patents

蓄熱供給装置、蓄熱材及び蓄放熱方法 Download PDF

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Yoshiyuki Kamata
正幸 谷野
Masayuki Yano
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Riryo Kawakami
孝政 大山
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Abstract

【課題】60℃程度の低温域での安定した蓄熱運転が可能な蓄熱供給装置を提供する。【解決手段】湿潤空気を供給する送気手段10と、吸着質を吸着することで発熱する第1の吸着材M1を収容し、導入した前記湿潤空気を、当該湿潤空気よりも高温低湿の乾燥空気として導出する第1の蓄熱槽20と、熱源70から供給される熱媒との熱交換により、導入した前記乾燥空気を、当該乾燥空気よりも高温低湿の蓄熱用空気として導出する第1の熱交換器40と、吸着質を吸着することで発熱する第2の吸着材M2を収容し、導入した前記蓄熱用空気により、前記第2の吸着材M2の蓄熱を行う第2の蓄熱槽30と、を有する蓄熱供給装置。【選択図】図1

Description

本発明は、蓄熱供給装置、蓄熱材及び蓄放熱方法に関するものである。
従来、熱エネルギーを有効に利用するため、例えば工場廃熱等の余剰熱エネルギーを蓄熱材を有する蓄熱槽に蓄え、熱の需要地に運搬したり、同一敷地内や近傍の需要地域、施設にて、当該蓄えた熱エネルギーを利用する蓄熱供給装置が提案されている。この蓄熱供給装置は、例えば内部に蓄熱材を充填した蓄熱槽を備え、当該蓄熱槽内の蓄熱材に高温気体を送り込むことにより蓄熱材の脱着反応を進行させて蓄熱し、蓄熱した熱を利用する際には、前記蓄熱槽内の蓄熱材に湿潤空気を送り込むことで蓄熱材の吸着反応を進行させて放熱し、高温の乾燥空気を供給することが可能であった。
特許文献1には、前記蓄熱材としての吸着剤を蓄熱材充填槽に充填した冷温熱供給装置が開示されている。特許文献1によれば、前記蓄熱材充填槽に充填された吸着剤に対して乾燥した高温の空気を送ることで当該吸着剤の吸着質を飛ばし、冷熱を生成する蓄熱運転と、湿潤空気を送ることで吸着材に吸着質を吸着させ、温熱を生成する放熱運転と、を行うことができる。このようにして生成された冷温熱は、例えば蓄熱槽の外部に設置された熱交換器や気化冷却器により所望の温度に改質され、放熱として出力される。
特開2017-83026号公報
ところでこの種の蓄熱供給装置においては、従来100℃以上の高温排熱、若しくは低くとも80℃程度の比較的高温域の排熱を利用して、蓄熱材の脱着反応(蓄熱)を進行させている。しかしながら、近年の省エネルギー化等の社会的要請に伴い、60℃程度の低温域での排熱利用が要求されており、従来の蓄熱供給装置には改善の余地があった。
また従来の蓄熱供給装置では、工場等からの排熱温度が安定しない場合、具体的には排熱温度が時間により変化する場合、蓄熱材の脱着反応(蓄熱)を安定して行うことができず、この結果、需要地での安定した熱供給が困難になるおそれがあった。
前記した従来技術では、かかる点の改善についての開示や示唆がされておらず、低温域での安定的な蓄熱材の脱着反応(蓄熱)が可能な蓄熱供給装置の開発が待たれていた。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、60℃程度の低温域での安定した蓄熱運転が可能な蓄熱供給装置を提供することを目的としている。
前記問題の解決を図るため、本発明は、蓄熱供給装置であって、湿潤空気を供給する送気手段と、吸着質を吸着することで発熱する第1の吸着材を収容し、導入した前記湿潤空気を、当該湿潤空気よりも高温低湿の乾燥空気として導出する第1の蓄熱槽と、熱源から供給される熱媒との熱交換により、導入した前記乾燥空気を、当該乾燥空気よりも高温低湿の蓄熱用空気として導出する乾燥用熱交換器と、吸着質を吸着することで発熱する第2の吸着材を収容し、導入した前記蓄熱用空気により、前記第2の吸着材の蓄熱を行う第2の蓄熱槽と、を有することを特徴としている。
本発明によれば、第2の蓄熱槽での蓄熱運転に際して、乾燥用熱交換器により湿潤空気の加熱及び除湿を行うことに先立って、第1の蓄熱槽での放熱運転により、湿潤空気を当該湿潤空気よりも高温低湿の乾燥空気とする。これにより、第2の蓄熱槽に導入される蓄熱空気の湿度を低下させることができ、この結果、乾燥用熱交換器に供給される熱媒温度が低い場合であっても適切に第2の吸着材の蓄熱を行うことができる(2段蓄熱)。これにより、第2の吸着材の放熱温度を高くできるとともに、第2の吸着材からの放熱量を増やすことができる。
なお、ここでいう湿潤空気とは、例えば外気であってもよい。また、ここでいう熱媒温度が低いとは、一例として当該温度が40℃~60℃程度であることを言う。60℃程度の熱媒温度で1段蓄熱を行う場合、吸着材を乾燥できる相対湿度に限界があり、放熱運転時の放熱温度が低くなる。この点本発明によれば、上記したように吸着材の2段蓄熱を行うことで、吸着材からの放熱温度を高めること(ヒートアップ)ができるとともに、吸着材をより乾燥させることで放熱量自体も増加できる。
また蓄熱供給装置は、前記第1の吸着材の蓄熱に際し、熱源から供給される熱媒との熱交換により、導入した前記湿潤空気を、当該湿潤空気よりも高温低湿の第2の蓄熱用空気として前記第1の蓄熱槽へと導出する第2の乾燥用熱交換器、を更に有していてもよい。
第2の乾燥用熱交換器は、例えば第1の蓄熱槽での蓄熱運転に際して使用され、これにより適切に第1の吸着材の蓄熱運転を行うことができる。
前記乾燥用熱交換器又は前記第2の乾燥用熱交換器の少なくともいずれかに供給される前記熱媒は、再生可能エネルギー源から供給される熱又は所定の排熱であることが望ましい。
さらにまた蓄熱供給装置は、吸着質を吸着することで発熱する第3の吸着材を収容し、導入した前記蓄熱用空気を、当該蓄熱用空気よりも高温低湿の新たな蓄熱用空気として前記第2の蓄熱槽へと導出する第3の蓄熱槽、を更に備えていてもよい。
本発明によれば、第2の蓄熱槽に収容された第2の吸着材の蓄熱密度を更に向上できる。
さらにまた蓄熱供給装置は、湿潤空気を供給する第2の送気手段と、吸着質を吸着することで発熱する第3の吸着材を収容し、導入した前記湿潤空気を、当該湿潤空気よりも高温低湿の第2の乾燥空気として導出する第3の蓄熱槽と、熱源から供給される熱媒との熱交換により、導入した前記第2の乾燥空気を、当該第2の乾燥空気よりも高温低湿の第3の蓄熱用空気として導出する第3の乾燥用熱交換器と、吸着質を吸着することで発熱する第4の吸着材を収容し、導入した前記第3の蓄熱用空気により、前記第4の吸着材の蓄熱を行う第4の蓄熱槽と、更に備えていてもよい。
この時、前記第3の乾燥用熱交換器に供給される前記熱媒は、前記第2の蓄熱槽において蓄熱された前記第2の吸着材の放熱により加熱された放熱空気であってもよい。
本発明によれば、第2の蓄熱槽に収容された第2の吸着材の蓄熱密度を更に向上できる。
前記第2の蓄熱槽を熱需要地との間で運搬するための運搬手段を更に備えていてもよい。
前記第2の吸着材の蓄放熱時間又は蓄放熱温度の少なくともいずれかを測定し、当該測定の結果に基づいて前記第2の吸着材の蓄放熱を制御する制御手段を更に有していてもよい。
この時、前記制御手段は、前記第2の吸着材の蓄放熱完了のタイミングでアラームを報知してもよい。
別な観点によれば、本発明は、蓄熱供給装置に充填して使用する蓄熱材であって、前記蓄熱供給装置は、湿潤空気を供給する送気手段と、導入した前記湿潤空気を、当該湿潤空気よりも高温低湿の乾燥空気として導出する第1の蓄熱槽と、熱源から供給される熱媒との熱交換により、導入した前記乾燥空気を、当該乾燥空気よりも高温低湿の蓄熱用空気として導出する乾燥用熱交換器と、導入した前記蓄熱用空気を、当該蓄熱用空気よりも低温高湿の排出空気として導出する第2の蓄熱槽と、を有し、前記第1の蓄熱槽の内部において前記湿潤空気の水分を吸着して放熱し、前記第2の蓄熱槽の内部において前記蓄熱用空気により前記水分を脱着して蓄熱することを特徴としている。
さらに別な観点によれば、本発明は、蓄熱供給装置を用いて行われる蓄放熱方法であって、第1の蓄熱槽に導入した湿潤空気を、当該第1の蓄熱槽の内部に収容された第1の吸着材の吸着反応により、前記湿潤空気よりも高温低湿の乾燥空気とする工程と、前記第1の蓄熱槽から導出された前記乾燥空気を、熱源から供給される熱媒との熱交換により、前記乾燥空気よりも高温低湿の蓄熱用空気とする工程と、第2の蓄熱槽に前記蓄熱用空気を導入し、当該第2の蓄熱槽の内部に収容された第2の吸着材の脱着反応を進行させる工程と、を有することを特徴としている。
また前記方法は、前記第2の吸着材の脱着反応が行われた前記第2の蓄熱槽を熱需要地に運搬する工程と、前記熱需要地において前記第2の蓄熱槽に放熱用空気を導入し、前記第2の吸着材の吸着反応により、前記放熱用空気よりも高温低湿の排出空気を生成する工程と、を更に有してもよい。
さらにまた前記方法においては、前記第2の吸着材の吸着反応が行われた前記第2の蓄熱槽を前記第1の蓄熱槽として前記蓄熱供給装置に接続し、前記第2の吸着材の吸着反応を行ってもよい。
本発明によれば、60℃程度の低温域での安定した蓄熱運転が可能な蓄熱供給装置を提供できる。
実施の形態にかかる蓄熱供給システムの系統の概略を模式的に示した説明図である。 第1の蓄熱槽の蓄熱運転の様子を示す説明図である。 第2の蓄熱槽の蓄熱運転の様子を示す説明図である。 第2の蓄熱槽の放熱運転の様子を示す説明図である。 図1の蓄熱供給装置を数値解析的に運転した時の放熱温度の時間的変化を示すグラフである。 蓄熱供給装置を数値解析的に運転した時の絶対湿度の時間的変化を示すグラフである。 蓄熱供給装置の他の構成例を示す説明図である。 図7の蓄熱供給装置を数値解析的に運転した時の放熱温度の時間的変化を示すグラフである。 蓄熱供給装置の他の構成例を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態にかかる蓄熱供給システムの系統の概略を模式的に示している。蓄熱供給システムは、蓄熱供給装置1と制御手段2を備える。
蓄熱供給装置1は、送気手段10、第1の蓄熱槽20、第2の蓄熱槽30、第1の熱交換器40及び第2の熱交換器50を備える。
一実施形態において送気手段10はファンを含む。送気手段10のファンは、インバータ制御されるファンであってもよい。また、送気手段10の入口側(上流側)にはダクト61が接続され、出口側(下流側)の送風口には、ダクト62を介して第1の蓄熱槽20が接続されている。
送気手段10は、入口側(上流側)のダクト61に設けられたダンパ10aを介して湿潤空気、例えば外気OAを導入し、導入した湿潤空気を、ダクト62を介して第1の蓄熱槽20に向けて送風する。
なお、図示は省略するが、送気手段10から第1の蓄熱槽20に向けて送風される外気OAには混合用気体が混合されてもよい。換言すれば、送気手段10は、外気OAと混合用気体との混合空気を湿潤空気として第1の蓄熱槽20に送風してもよい。混合用気体としては、例えば工場排気等から得られる相対的高温空気や相対的高湿度空気を使用できる。
混合用気体としての相対的高温空気や相対的高湿度空気の流量は、図示しないダンパの開閉制御により制御され得る。外気OAの流量を制御するダンパ10aや、混合用気体の流量を制御するダンパ(図示せず)としては、一例として制御が容易なモーターダンパが用いられ得る。これらモーターダンパは図示しない圧力センサや温湿度センサの測定値(外気OA、混合用空気の圧力や温湿度)に基づいて開閉制御がなされ得る。かかる場合、第1の蓄熱槽20に送風される湿潤空気(混合空気)の温湿度が所定値になるように、それぞれのモーターダンパの開閉制御がなされる。ただし、送気手段10に導入される相対的高湿度空気、相対的低湿度空気の変動幅が大きい場合に、フィードフォワード制御によって、モーターダンパの開閉を制御するようにしてもよい。
第1の蓄熱槽20は、入口側(上流側)から送気手段10からの湿潤空気を導入し、導入した湿潤空気を、少なくとも当該湿潤空気よりも高温低湿の乾燥空気として、出口側のダクト63に導出する。
第1の蓄熱槽20は、通気性のある仕切り板で上下に区画して第1の吸着材M1を充填した充填部21を有し、充填部21の上下には、空間22、23が設けられている。第1の蓄熱槽20の入口側、より具体的には空間22、23の入口側には、前記したダクト62が接続されている。ダクト62は3つのダクト62a、62b、62cに分岐されている。ダクト62aは空間22の入口側、ダクト62bは空間23の入口側にそれぞれ接続され、ダクト62cは第1の蓄熱槽20をバイパスしている。
ダクト62a、62bには、空間22、23の各々に対応するダンパ22a、23aが設けられている。また、ダクト62cにはダンパD1が設けられている。蓄熱供給装置1では、これらダンパ22a、23a、D1の開閉が制御されることで、第1の蓄熱槽20に対する湿潤空気や蓄熱用空気の導入が制御される。なお、これらダンパ22a、23a、D1についても、例えば制御が容易なモーターダンパが用いられ得る。
一実施形態において、充填部21に充填される第1の吸着材M1としては、例えば造粒された吸着材を使用できる。この第1の吸着材M1には、例えばシリカゲルやゼオライト等の吸着質を吸着することで発熱する公知の吸着材を用いることができ、通風抵抗や熱/物質伝達など、所望の性能を有する吸着材の造粒体を、蓄熱機能を有する吸着剤として用いることができる。かかる場合、非晶質アルミニウムケイ酸塩と低結晶性粘土からなる複合体、例えばハスクレイ(登録商標)や高分子収着剤の低温再生型吸着材、或いは、従来の吸着材(シリカゲルやゼオライト等)を第1の吸着材M1として適用できる。
第1の蓄熱槽20の出口側(下流側)、より具体的には空間22、23の出口側には、前記したダクト63を介して第1の熱交換器40が接続されている。ダクト63には、前記したバイパス路であるダクト62cも接続されている。ダクト63は、空間22の出口側に接続されたダクト63a、及び空間23の出口側に接続されたダクト63bを有し、これらダクト63a、63bとダクト62cは、合流した後に第1の熱交換器40に接続される。
また、ダクト63a、63bには、空間22、23の各々に対応するダンパ22b、23bが設けられている。なお、これらダンパ22b、23bについても、例えば制御が容易なモーターダンパが用いられ得る。
第1の熱交換器40は、所定の熱源70から熱媒が供給され、ダクト63を介して入口側から導入された乾燥空気との間で熱交換を行うための熱交換器である。第1の熱交換器40は、後述するように第2の蓄熱槽30に充填された第2の吸着材M2の蓄熱運転において稼働する。
第1の熱交換器40は、入口側(上流側)から第1の蓄熱槽20からの乾燥空気を導入し、導入した乾燥空気を、少なくとも当該乾燥空気よりも高温低湿の蓄熱用空気として、出口側(下流側)のダクト64を介して接続された第2の蓄熱槽30に向けて導出する。
なお、第1の熱交換器40に供給される熱媒は、例えば、所謂コジェネレーションシステムの排熱や、太陽熱のような再生可能エネルギー源から供給される熱であることが望ましい。換言すれば、熱源70はコジェネレーションシステム(例えば復水器)や再生可能エネルギーの回収システムを備える工場等の建造物、又はサーバールームを循環する冷却水等であり得る。
また例えば、第1の熱交換器40に供給される熱媒としては、上記した排気熱に代えて又は加えて、工場等の温排水、地熱や温泉等を利用した温水を利用し得る。かかる場合、当該温水からの熱回収を、第1の熱交換器40において実施する。
また、第1の熱交換器40に供給される熱媒の温度は、一例として40℃~60℃程度であり得る。
第2の蓄熱槽30は、入口側(上流側)から第1の熱交換器40からの蓄熱用空気を導入し、導入した蓄熱用空気により、内部に充填された後述の第2の吸着材M2の蓄熱を行う。第2の蓄熱槽30において第2の吸着材M2の蓄熱に供された蓄熱用空気は、少なくとも当該蓄熱用空気よりも低温高湿の排出空気として出口側(下流側)のダクト65に導出される。
第2の蓄熱槽30は、通気性のある仕切り板で上下に区画して第2の吸着材M2を充填した充填部31を有し、充填部31の上下には、空間32、33が設けられている。第2の蓄熱槽30の入口側、より具体的には空間32、33の入口側には、前記したダクト64が接続されている。ダクト64は3つのダクト64a、64b、64cに分岐されている。ダクト64aは空間32の入口側、ダクト64bは空間33の入口側にそれぞれ接続され、ダクト64cは第2の蓄熱槽30をバイパスしている。
ダクト64a、64bには、空間32、33の各々に対応するダンパ32a、33aが設けられている。また、ダクト64cにはダンパD2が設けられている。なお、これらダンパ32a、33a、D2についても、例えば制御が容易なモーターダンパが用いられ得る。
一実施形態において、充填部31に充填される第2の吸着材M2としては、例えば造粒された吸着材を使用できる。この第2の吸着材M2には、例えば第1の吸着材M1と同様に、非晶質アルミニウムケイ酸塩と低結晶性粘土からなる複合体、例えばハスクレイ(登録商標)や高分子収着剤の低温再生型吸着材、或いは、従来の吸着材(シリカゲルやゼオライト等)を適用できる。
なお、第1の蓄熱槽20の充填部21と第2の蓄熱槽30の充填部31には同一の吸着材が充填されてもよいし、各々に異なる種類の吸着材が充填されてもよい。
なお、実施の形態にかかる蓄熱供給装置1においては、第2の吸着材M2に蓄熱された熱エネルギーを熱需要地において放熱して利用する。この時、第2の蓄熱槽30は蓄熱供給装置1の内部で放熱運転を行ってもよいし、蓄熱供給装置1の外部で放熱運転を行ってもよい。換言すれば、第2の蓄熱槽30は蓄熱供給装置1から着脱自在に構成されていてもよい。第2の蓄熱槽30が蓄熱供給装置1の外部で放熱運転を行う場合、当該第2の蓄熱槽30は、図示しない運搬手段により熱需要地に運搬される。
第2の蓄熱槽30の出口側(下流側)、より具体的には空間32、33の出口側には、前記したダクト65が接続されている。ダクト65は、空間32の出口側に接続されたダクト65a、及び空間33の出口側に接続されたダクト65bを有し、これらダクト65a、65bは前記したバイパス路であるダクト64cと合流する。
また、ダクト65a、65bには、空間32、33の各々に対応するダンパ32b、33bが設けられている。なお、これらダンパ32b、33bについても、例えば制御が容易なモーターダンパが用いられ得る。
なお、第2の吸着材M2の蓄熱に供された後の排出空気は、例えば前記した熱源70(例えば工場)において加熱、加湿され、その後、前記した混合用気体や第1の熱交換器40、後述の第2の熱交換器50に供給される熱媒として利用されてもよい。
第2の熱交換器50は、一実施形態において、第1の蓄熱槽20の上流側(図示の例においては送気手段10の上流側に接続されたダクト61に設けられる。
第2の熱交換器50は、所定の熱源70から熱媒が供給され、ダクト61を通流する外気OAとの間で熱交換を行うための熱交換器である。
第2の熱交換器50は、後述するように第1の蓄熱槽20に充填された第1の吸着材M1の蓄熱運転において稼働し、導入される外気OAを、少なくとも外気OAよりも高温低湿の第2の蓄熱用空気として第1の蓄熱槽20に向けて導出する。換言すれば、送気手段10や第1の蓄熱槽20に導入される空気は、少なくとも外気OAよりも高温低湿の蓄熱用空気であってもよい。
なお、第2の熱交換器50に供給される熱源70からの熱媒は、上述したように、所謂コジェネレーションシステムの排熱や、太陽熱のような再生可能エネルギー源から供給される熱であることが望ましい。また例えば、第2の熱交換器50に供給される熱媒は、上記した排気熱に代えて又は加えて、工場等の温排水、地熱や温泉等を利用した温水を利用し得る。
また、第2の熱交換器50に供給される熱媒は、第1の熱交換器40に供給される熱媒と同一であってもよいし、異なる冷媒であってもよい。より具体的には、第2の熱交換器50に接続される熱源は、第1の熱交換器40に接続される熱源70であってもよいし、異なる熱源であってもよい。
なお、図1に示した例においては、第1の蓄熱槽20に充填された第1の吸着材M1の蓄熱運転において、外気OAを第2の熱交換器50で熱交換した後に送気手段10で第1の蓄熱槽20に導入した。しかしながら、第1の蓄熱槽20に導入される湿潤空気は、必ずしも第2の熱交換器50において熱交換される必要はなく、例えば回収される湿潤空気の温湿度に応じて熱交換を省略し得る。換言すれば、本発明に係る蓄熱供給装置1の設置場所等に応じて、蓄熱供給装置1の構成から第2の熱交換器50を適宜省略してもよい。
なお、図1に示した蓄熱供給装置1では、導入した湿潤空気としての外気OAを第1の熱交換器40、第2の熱交換器50において熱源70からの熱媒(40℃~60℃程度)と熱交換したが、これに代えて、蓄熱供給装置1には40℃~60℃程度の排熱空気を直接導入してもよい。蓄熱供給装置1に導入される40℃~60℃程度の排熱空気は、一例としてデータセンター等のホットアイルからの排気、エンジン排気、又は上記したコジェネレーションシステム等からの排気であり得る。このような場合、蓄熱供給装置1には図示しないフィルタを設け、当該フィルタを介してNOx等の汚染物質を除去することが望ましい。
また、例えば熱源70として、40℃~60℃程度の排熱空気と、40℃~60℃程度の温水との両方がある場合には、その両方を熱媒として用いることもできる。
制御手段2は、蓄熱供給装置1での第1の蓄熱槽20及び第2の蓄熱槽30における各々の蓄熱運転及び放熱運転を制御する。制御手段2は蓄熱供給装置1と一体に構成されていてもよいし、又は蓄熱供給装置1を遠隔で制御可能に構成されてもよい。
蓄熱供給装置1は、以上の構成を有している。次に、図1に示した蓄熱供給装置1を用いて行われる第1の蓄熱槽20及び第2の蓄熱槽30の各々の蓄熱運転及び放熱運転の制御例について説明する。
なお実施の形態にかかる蓄熱供給装置1では、上述したように、第2の吸着材M2に蓄えられた熱エネルギーを熱需要地で放熱する。この時、第1の蓄熱槽20は、第2の蓄熱槽30(第2の吸着材M2)に、より高密度の熱エネルギーを蓄熱するための補助用蓄熱槽として機能する。
なお、以下の説明において示す温湿度の数値は一例である。
<第1の蓄熱槽20の蓄熱運転>
先ず、第1の蓄熱槽20の蓄熱運転について説明する。図2は、第1の蓄熱槽20の蓄熱運転の様子を示す概略図である。
なお、第1の蓄熱槽20の蓄熱運転に際しては、これと並行して第2の蓄熱槽30の放熱運転が行われてもよい。すなわち、第1の蓄熱槽20の蓄熱運転に際しては、図2に示すように第2の蓄熱槽30が蓄熱供給装置1から取り外されていてもよい。
第1の蓄熱槽20の蓄熱運転に際しては、第2の熱交換器50に所定の熱源70から熱媒(60℃)が供給され、取り込まれた外気OA(16.6℃、61%RH(7.2g/kg))を少なくとも外気OAよりも高温低湿の第2の蓄熱用空気(50.0℃、9.4%RH(7.2g/kg))とし、送気手段10により第1の蓄熱槽20に向けて導出する。
続いて第1の蓄熱槽20では、ダンパ22a、23bを開放、ダンパ23a、22bを閉止する。これによって送気手段10からの第2の蓄熱用空気は、第1の蓄熱槽20の空間22から充填部21へと送られ、充填部21に充填されている第1の吸着材M1を通過し、第2の蓄熱用空気よりも低温高湿の排出空気として空間23からダクト63を通って下流側へと送られる。この時、高温低湿の第2の蓄熱用空気によって第1の吸着材M1から水分が脱着され、これにより第1の吸着材M1が再生され、第1の蓄熱槽20の放熱運転が可能になる。
第1の蓄熱槽20から導出された排出空気は、例えば前記した熱源70(例えば工場)において加熱、加湿され、その後、前記した混合用気体や第1の熱交換器40、第2の熱交換器50に供給される熱媒として利用されてもよい。
第1の蓄熱槽20の蓄熱運転の終了のタイミングは、一例として温湿度センサ(図示せず)により測定される第1の蓄熱槽20の出口温湿度(第1の蓄熱槽20から導出される排出空気の温度)により決定できる。
具体的には、第1の吸着材M1の蓄熱が完了していない場合、第1の蓄熱槽20に導入された第2の蓄熱用空気(50.0℃、9.4%RH)は、第1の吸着材M1により吸熱、加湿されることで、前記のように第2の蓄熱用空気よりも低温高湿の排出空気として導出される。
一方、第1の吸着材M1の蓄熱が進行すると、第1の吸着材M1による吸熱、加湿が鈍化され、排出空気の温湿度が第2の蓄熱用空気の温湿度(50.0℃、9.4%RH)に近づいていく。
そこで蓄熱供給装置1では、第1の蓄熱槽20から導出される排出空気の温湿度が、第2の蓄熱用空気と比較して所定の値となった場合に、第1の蓄熱槽20の蓄熱運転の終了を判断してもよい。
また例えば、排出空気の温湿度の変化に所定の相関がみられる場合には、予め取得された当該相関に基づいて、第1の蓄熱槽20の蓄熱運転の終了を時間により判断してもよい。
なお、かかる第1の蓄熱槽20における蓄熱運転の終了に際しては、所定のタイミングで例えばアラームを発報することでオペレータに蓄熱運転の終了を通知してもよい。
また、例えば蓄熱供給装置1に複数の第1の蓄熱槽20を並列して配置し、各々の第1の蓄熱槽20の入口側に配置されたダンパの開閉を制御することで、各々の第1の蓄熱槽20に対する第2の蓄熱用空気の供給を自動で切り替えるようにしてもよい。
<第2の蓄熱槽30の蓄熱運転(第1の蓄熱槽20の放熱運転)>
次に、第2の蓄熱槽30の蓄熱運転について説明する。図3は、第2の蓄熱槽30の蓄熱運転の様子を示す概略図である。
なお、第2の蓄熱槽30の蓄熱運転に際しては、上記したように、第1の蓄熱槽20を、第2の蓄熱槽30(第2の吸着材M2)に、より高密度の熱エネルギーを蓄熱するための補助用蓄熱槽として機能させる。
換言すれば、第2の蓄熱槽30の蓄熱運転に際しては、同時に第1の蓄熱槽20の放熱運転を行う。
第1の蓄熱槽20の蓄熱運転に際しては、上記のように第1の蓄熱槽20の放熱運転を行う。具体的には、第1の蓄熱槽20ではダンパ22a、23bを閉止、ダンパ23a、22bを開放する。これによって、送気手段10からの湿潤空気としての外気OA(16.6℃、61%RH(7.2g/kg))は、第1の蓄熱槽20の空間23から充填部21へと送られ、充填部21に充填されている第1の吸着材M1を通過する。この時、外気OA中の水分が第1の吸着材M1に吸着され、これにより第1の吸着材M1が発熱して、外気OAよりも高温低湿の乾燥空気(32.0℃、8.5%RH(2.4g/kg))として空間22からダクト63を介して第1の熱交換器40へと送られる。
第2の蓄熱槽30の蓄熱運転に際しては、第1の熱交換器40に所定の熱源70から熱媒(60℃)が供給され、第1の蓄熱槽20からの乾燥空気を少なくとも当該乾燥空気よりも高温低湿の蓄熱用空気(50.0℃、3.2%RH(2.4g/kg))とし、第2の蓄熱槽30に向けて導出する。
続いて第2の蓄熱槽30では、ダンパ32a、33bを開放、ダンパ33a、32bを閉止する。これによって第1の熱交換器40からの蓄熱用空気は、第2の蓄熱槽30の空間32から充填部31へと送られ、充填部31に充填されている第2の吸着材M2を通過して、蓄熱用空気よりも低温高湿の排出空気として空間33からダクト65を通って下流側へと送られる。この時、高温低湿の蓄熱用空気によって第2の吸着材M2から水分が脱着され、これにより第2の吸着材M2が再生され、第2の蓄熱槽30の放熱運転が可能になる。
第2の蓄熱槽30の蓄熱運転の終了のタイミングは、第1の蓄熱槽20の蓄熱運転と同様に、温湿度センサ(図示せず)により測定される第2の蓄熱槽30の出口温湿度(第2の蓄熱槽30から導出される排出空気の温度)により決定できる。
すなわち蓄熱供給装置1では、第2の蓄熱槽30から導出される排出空気の温湿度が、蓄熱用空気と比較して所定の値となった場合に、第2の蓄熱槽30の蓄熱運転の終了を判断してもよい。
また例えば、排出空気の温湿度の変化に所定の相関がみられる場合には、予め取得された当該相関に基づいて、第2の蓄熱槽30の蓄熱運転の終了を時間により判断してもよい。
また蓄熱供給装置1では、第2の蓄熱槽30の蓄熱運転の終了のタイミングを、温湿度センサ(図示せず)により測定される第1の蓄熱槽20の出口温湿度(第1の蓄熱槽20から導出される乾燥空気の温度)により決定してもよい。
具体的には、第1の蓄熱槽20での第1の吸着材M1の放熱が進行すると、第1の吸着材M1による放熱、除湿が鈍化され、乾燥空気の温湿度が湿潤空気としての外気OAの温湿度(16.6℃、61%RH(7.2g/kg))に近づいていく。
そこで蓄熱供給装置1では、第1の蓄熱槽20から導出される乾燥空気の温湿度が、外気OAと比較して所定の値となった場合に、第2の蓄熱槽30の蓄熱運転(第1の蓄熱槽20の放熱運転)の終了を判断してもよい。
また例えば、乾燥空気の温湿度の変化に所定の相関がみられる場合には、予め取得された当該相関に基づいて、第2の蓄熱槽30の蓄熱運転(第1の蓄熱槽20の放熱運転)の終了を時間により判断してもよい。
なお、かかる第2の蓄熱槽30における蓄熱運転の終了に際しては、所定のタイミングで例えばアラームを発報することでオペレータに蓄熱運転の終了を通知してもよい。
また例えば、蓄熱供給装置1に複数の第2の蓄熱槽30を並列して配置し、各々の第2の蓄熱槽30の入口側に配置されたダンパの開閉を制御することで、各々の第2の蓄熱槽30に対する蓄熱用空気の供給を自動で切り替えるようにしてもよい。
<第2の蓄熱槽30の放熱運転>
次に、第2の蓄熱槽30の放熱運転について説明する。図4は、第2の蓄熱槽30の放熱運転の様子を示す概略図である。
第2の蓄熱槽30の放熱運転に際しては、先ず、第2の蓄熱槽30を蓄熱供給装置1から取り外し、取り外した第2の蓄熱槽30を所望の熱需要地へと搬送する。熱需要地では、第2の蓄熱槽30に所定の入口側ダクト66、出口側ダクト67を接続する。入口側ダクト66には、送気手段68が設けられている。
続いて、第2の蓄熱槽30のダンパ32a、33bを閉止、ダンパ33a、32bを開放すると共に、送気手段68により放熱用空気(25.0℃、60%RH(12.0g/kg))を第2の蓄熱槽30に向けて送風する。放熱用空気としては、一例として熱需要地の屋内排気などを利用できる。
これによって、送気手段68からの放熱用空気は、第2の蓄熱槽30の空間33から充填部31へと送られ、充填部31に充填されている第2の吸着材M2を通過する。この時、放熱用空気中の水分が第2の吸着材M2に吸着され、これにより第2の吸着材M2が発熱して、放熱用空気よりも高温低湿の排出空気として空間32から出口側ダクト67を介して導出される。第2の蓄熱槽30から導出された排出空気は、高温低湿の空気として、熱需要地において熱エネルギーの利用に供される。
第2の蓄熱槽30の放熱運転の終了のタイミングは、第1の蓄熱槽20の放熱運転と同様に、温湿度センサ(図示せず)により測定される第2の蓄熱槽30の出口温湿度(第2の蓄熱槽30から導出される排出空気の温度)により決定できる。
すなわち蓄熱供給装置1では、第2の蓄熱槽30から導出される排出空気の温湿度が、放熱用空気と比較して所定の値となった場合に、第2の蓄熱槽30の放熱運転の終了を判断してもよい。
また例えば、排出空気の温湿度の変化に所定の相関がみられる場合には、予め取得された当該相関に基づいて、第2の蓄熱槽30の放熱運転の終了を時間により判断してもよい。
なお、かかる第2の蓄熱槽30における放熱運転の終了に際しては、所定のタイミングで例えばアラームを発報することでオペレータに放熱運転の終了を通知してもよい。
また、例えば熱需要地において複数の第2の蓄熱槽30を並列して配置し、各々の第2の蓄熱槽30の入口側に配置されたダンパの開閉を制御することで、各々の第2の蓄熱槽30に対する放熱用空気の供給を自動で切り替えるようにしてもよい。
なお、このように熱需要地において放熱運転が行われた第2の蓄熱槽30は、その後、第1の蓄熱槽20として蓄熱供給装置1において蓄熱運転が行われてもよい。換言すれば、蓄熱供給装置1において第1の蓄熱槽20と第2の蓄熱槽30は、その目的に応じて配置が入れ替え可能に構成されてもよい。
なお、かかる第2の蓄熱槽30の放熱運転の際、すなわち蓄熱供給装置1から第2の蓄熱槽30が取り外されている際には、上記したように第1の蓄熱槽20の蓄熱運転がされてもよい。かかる場合、第1の蓄熱槽20の蓄熱運転に供された外気OAは、一例として蓄熱供給装置1に残留するバイパス路としてのダクト64cを介して下流側に通流され得る。
本開示の技術にかかる蓄熱供給装置1を用いた第1の蓄熱槽20及び第2の蓄熱槽30の各々の蓄熱運転及び放熱運転は、以上のように行われる。
以上の実施形態にかかる蓄熱供給装置1によれば、複数の蓄熱槽を多段で配置し、かかる複数の蓄熱槽のうち最下流に配置された蓄熱槽における蓄熱運転に際し、上流側の他の蓄熱槽を放熱運転させる。
これにより、従来のように1つの蓄熱槽を用いて蓄熱運転を行う場合、又は、従来のように複数の蓄熱槽を多段で配置するものの全ての蓄熱槽で蓄熱運転を行う場合と比較して、蓄熱対象である最下流の蓄熱槽、本実施形態においては第2の蓄熱槽30に導入される蓄熱用空気の湿度を下げることができ、この結果、熱源70から供給される熱媒の温度が従来と比較して低い場合、例えば60℃程度であっても、適切に第2の吸着材M2の蓄熱を行うことができる。またこの時、当該第2の蓄熱槽30における蓄熱密度を従来と比較して高くできる。
図5は、比較例として蓄熱槽を1段で配置した場合と、実施例として蓄熱槽を2段で配置した場合における、各々の放熱温度の経時変化を示すグラフである。また図6は、比較例として蓄熱槽を1段で配置した場合と、実施例として蓄熱槽を2段で配置した場合における、各々の除湿能力(絶対湿度)の経時変化を示すグラフである。
なお、本実施例においては、前記のように2段で配置した蓄熱槽のうち下流側の蓄熱槽の蓄熱運転を行うにあたり、上流側の蓄熱槽では放熱運転を行った。
図5及び図6に示されるように、上記した実施例のような方法により下流側の蓄熱槽の蓄熱運転を行うことで、当該下流側の蓄熱槽における蓄熱密度を向上することができた。具体的には、当該下流側の蓄熱槽の放熱運転に際しての放熱温度を比較例よりも上昇させて放熱用空気をより高温まで昇温できたと共に、比較例よりも除湿能力を向上させて放熱用空気の湿度をより低下できた。
そして本発明者らが検討を行ったところ、従来の蓄熱槽を1段で配置した場合(比較例)では蓄熱密度が凡そ150KJ/Lであったところ、上記方法により下流側の蓄熱槽の蓄熱運転を行った場合(実施例)では蓄熱密度が凡そ200KJ/Lとなることがわかった。
また、以上の実施形態にかかる蓄熱供給装置1によれば、下流側に配置された蓄熱槽(第2の蓄熱槽30)における蓄熱運転を、熱源70からの排熱温度が安定しない場合、具体的には排熱温度が時間により変化する場合であっても適切に行うことができる。
具体的には、従来のように蓄熱槽を1段で配置した場合においては、熱源70からの排熱温度が安定していないと、当該蓄熱槽の蓄熱運転に際して、熱源70からの熱媒(排熱)により加熱される湿潤空気の温度、すなわち蓄熱槽に導入される蓄熱用空気の温度が安定せず、この結果、吸着材から水分を適切に脱着できないおそれがあった。
この点、上記した実施形態にかかる蓄熱供給装置1によれば、蓄熱対象の蓄熱槽(第2の蓄熱槽30)の蓄熱運転に際して、熱源70からの熱媒(排熱)により湿潤空気を加熱することに先立って、補助用蓄熱槽(第1の蓄熱槽20)により湿潤空気を、予め湿潤空気よりも高温低湿の乾燥空気としている。これにより、熱源70からの排熱温度が安定していない場合であっても乾燥空気により第2の吸着材M2からの水分の脱着を進行できるとともに、熱源70からの熱媒により乾燥空気を更に高温低湿の蓄熱用空気とできる場合においては、第2の吸着材M2からの水分の脱着効率をさらに向上できる。
なお、上記実施形態においては、熱源70から各種熱交換器に導入される熱媒温度が40℃~60℃程度の比較的低温域を有する場合を例に説明を行ったが、熱源70からの熱媒温度はこれに限定されない。すなわち、熱源70からの熱媒温度が従来のように100℃以上の高温域を有する場合であっても、本発明に係る2段蓄熱を行うことで、第2の吸着材M2の放熱温度を高くできるとともに、第2の吸着材M2からの放熱量を増やすことができる。
また、上記実施形態においては、図1に示したように2つの蓄熱槽(第1の蓄熱槽20及び第2の蓄熱槽30)を並べて配置したが、配置される蓄熱槽の数はこれに限定されず、蓄熱供給装置は3つ以上の蓄熱槽を有していてもよい。
<蓄熱供給装置の変形例1>
具体的には、例えば図7に示す蓄熱供給装置100のように、第1の蓄熱槽20及び第2の蓄熱槽30と、第3の吸着材M3を内部に収容した第3の蓄熱槽110が並べて配置されていてもよい。第1の蓄熱槽20と第2の蓄熱槽30の間には第1の熱交換器40を配置する。また、第2の蓄熱槽30と第3の蓄熱槽110の間には第3の熱交換器120を配置する。
そして蓄熱供給装置100においては、最下流に配置された第3の蓄熱槽110における蓄熱運転に際し、第1の蓄熱槽20及び第2の蓄熱槽30を放熱運転させる。
図7に示した蓄熱供給装置100では、送気手段10から導出される湿潤空気としての外気OAを、第1の蓄熱槽20及び第1の熱交換器40をこの順に通流させ、上記実施形態と同様に蓄熱用空気として第2の蓄熱槽30に導入する。続いて第2の蓄熱槽30では、放熱運転を行うことにより、取り込んだ蓄熱用空気を、少なくとも当該蓄熱用空気よりも高温低湿の新たな蓄熱用空気として第3の熱交換器120に向けて導出する。
第3の熱交換器120では、第2の蓄熱槽30からの新たな蓄熱用空気を熱源70からの熱媒と更に熱交換し、当該新たな蓄熱用空気を更に高温低湿化し、第3の蓄熱槽110に向けて導出する。
続いて第3の蓄熱槽110では、第3の熱交換器120からの新たな蓄熱用空気を、第3の吸着材M3に通過させ、新たな蓄熱用空気よりも低温高湿の排出空気として出口側から導出する。この時、高温低湿の新たな蓄熱用空気によって第3の吸着材M3から水分が脱着され、これにより第3の吸着材M3が再生され、第3の蓄熱槽110の放熱運転が可能になる。
本実施形態によれば、このように第1の熱交換器40から導出される蓄熱用空気を、第2の蓄熱槽30の放熱運転及び第3の熱交換器120によりさらに高温低湿な新たな蓄熱用空気として蓄熱対象の第3の蓄熱槽110に導入する。これにより、第3の吸着材M3に対して、上記実施形態と比較して更に低湿度の空気を通流することができ、この結果、当該第3の蓄熱槽110における蓄熱密度を更に向上できる。
図8は、比較例として蓄熱槽を1段で配置した場合と、実施例1として蓄熱槽を2段で配置した場合と、更に実施例2として蓄熱槽を3段で配置した場合における、各々の放熱温度の経時変化を示すグラフである。
図8に示されるように、並べて配置する蓄熱槽の数を増加させ、最下流の蓄熱槽の蓄熱運転に際して、上流側の他の蓄熱槽の全てで放熱運転を行うことで、当該最下流の蓄熱槽における蓄熱密度を更に向上することができた。具体的には、当該下流側の蓄熱槽の放熱運転に際しての放熱温度を更に上昇させ、放熱用空気をより高温まで昇温できた。
なお、図7に示した例においては第1の蓄熱槽20と第2の蓄熱槽30の間に第1の熱交換器40を配置したが、本変形例のように3つ以上の蓄熱槽を並べて配置する場合には、第1の蓄熱槽20と第2の蓄熱槽30の間の第1の熱交換器40は省略してもよい。より具体的には、このように3つ以上の蓄熱槽を並べて配置する場合には、少なくとも最下流側に配置される2つの蓄熱槽(図7の例では第2の蓄熱槽30と第3の蓄熱槽110)の間に熱交換器(図7の例では第3の熱交換器120)が配置されていればよい。
<蓄熱供給装置の変形例2>
具体的には、例えば図9に示すように、蓄熱供給装置200は、第1の蓄熱槽20及び第2の蓄熱槽30を並べて配置する(第1の蓄熱ライン)とともに、当該第1の蓄熱ラインとは独立して、第3の蓄熱槽210及び第4の蓄熱槽220を並べて配置(第2の蓄熱ライン)してもよい。かかる場合、第2の蓄熱ラインには、湿潤空気を第3の蓄熱槽210に送風するための第2の送気手段230と、第3の蓄熱槽210と第4の蓄熱槽220との間に配置される第4の熱交換器240と、を有する。
蓄熱供給装置200においては、蓄熱対象の第4の蓄熱槽220における蓄熱運転に際し、第1の蓄熱槽20、第2の蓄熱槽30及び第3の蓄熱槽210を放熱運転させる。
より具体的には、蓄熱供給装置200の第1の蓄熱ラインでは、送気手段10から導出される湿潤空気としての外気OAを、放熱運転を行う第1の蓄熱槽20、第1の熱交換器40及び放熱運転を行う第2の蓄熱槽30をこの順に通流させることで、外気OAよりも高温低湿の放熱空気として第2の蓄熱槽30の出口側から導出する。
一方、蓄熱供給装置200の第2の蓄熱ラインでは、先ず、第2の送気手段230から導出される湿潤空気としての外気OAを、放熱運転を行う第3の蓄熱槽210に通流させることで、外気OAよりも高温低湿の第2の乾燥空気として第4の熱交換器240に向けて導出する。第4の熱交換器240では、第3の蓄熱槽210からの第2の乾燥空気を、熱媒として供給される第2の蓄熱槽30からの放熱空気と熱交換し、第2の乾燥空気を少なくとも当該第2の乾燥空気よりも高温低湿の第3の蓄熱用空気として第4の蓄熱槽220に向けて導出する。
そして第4の蓄熱槽220では、第4の熱交換器240からの第3の蓄熱用空気を、第4の吸着材M4に通過させ、第3の蓄熱用空気よりも低温高湿の排出空気として出口側から導出する。この時、高温低湿の第3の蓄熱用空気によって第4の吸着材M4から水分が脱着され、これにより第4の吸着材M4が再生され、第4の蓄熱槽220の放熱運転が可能になる。
本実施形態においても、このように第3の蓄熱槽210から導出される第2の乾燥空気を、第4の熱交換器240での熱交換によりさらに高温低湿な第3の蓄熱用空気として蓄熱対象の第4の蓄熱槽220に導入する。これにより、第4の吸着材M4に対して、上記実施形態(蓄熱供給装置1)と比較して更に低湿度の空気を通流することができ、この結果、当該第4の蓄熱槽220における蓄熱密度を更に向上できる。
本発明は、吸着質を吸着することで発熱する吸着剤を収容した蓄熱槽を有する蓄熱供給装置に有用である。
1 蓄熱供給装置
10 送気手段
20 第1の蓄熱槽
21 充填部
22、23 空間
30 第2の蓄熱槽
31 充填部
32、33 空間
40 第1の熱交換器
50 第2の熱交換器
61、62、63、64、65 ダクト
M1 第1の吸着材
M2 第2の吸着材

Claims (13)

  1. 湿潤空気を供給する送気手段と、
    吸着質を吸着することで発熱する第1の吸着材を収容し、導入した前記湿潤空気を、当該湿潤空気よりも高温低湿の乾燥空気として導出する第1の蓄熱槽と、
    熱源から供給される熱媒との熱交換により、導入した前記乾燥空気を、当該乾燥空気よりも高温低湿の蓄熱用空気として導出する乾燥用熱交換器と、
    吸着質を吸着することで発熱する第2の吸着材を収容し、導入した前記蓄熱用空気により、前記第2の吸着材の蓄熱を行う第2の蓄熱槽と、を有することを特徴とする、蓄熱供給装置。
  2. 前記第1の吸着材の蓄熱に際し、熱源から供給される熱媒との熱交換により、導入した前記湿潤空気を、当該湿潤空気よりも高温低湿の第2の蓄熱用空気として前記第1の蓄熱槽へと導出する第2の乾燥用熱交換器、を有することを特徴とする、請求項1に記載の蓄熱供給装置。
  3. 前記乾燥用熱交換器又は前記第2の乾燥用熱交換器の少なくともいずれかに供給される前記熱媒は、再生可能エネルギー源から供給される熱又は所定の排熱であることを特徴とする、請求項2に記載の蓄熱供給装置。
  4. 前記乾燥用熱交換器又は前記第2の乾燥用熱交換器の少なくともいずれかに供給される前記熱媒の温度は40℃~60℃であることを特徴とする、請求項2又は3に記載の蓄熱供給装置。
  5. 吸着質を吸着することで発熱する第3の吸着材を収容し、導入した前記蓄熱用空気を、当該蓄熱用空気よりも高温低湿の新たな蓄熱用空気として前記第2の蓄熱槽へと導出する第3の蓄熱槽、を更に備えることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の蓄熱供給装置。
  6. 湿潤空気を供給する第2の送気手段と、
    吸着質を吸着することで発熱する第3の吸着材を収容し、導入した前記湿潤空気を、当該湿潤空気よりも高温低湿の第2の乾燥空気として導出する第3の蓄熱槽と、
    熱源から供給される熱媒との熱交換により、導入した前記第2の乾燥空気を、当該第2の乾燥空気よりも高温低湿の第3の蓄熱用空気として導出する第3の乾燥用熱交換器と、
    吸着質を吸着することで発熱する第4の吸着材を収容し、導入した前記第3の蓄熱用空気により、前記第4の吸着材の蓄熱を行う第4の蓄熱槽と、更に備え、
    前記第3の乾燥用熱交換器に供給される前記熱媒は、前記第2の蓄熱槽において蓄熱された前記第2の吸着材の放熱により加熱された放熱空気であることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の蓄熱供給装置。
  7. 前記第2の蓄熱槽を熱需要地との間で運搬するための運搬手段を更に備えることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の蓄熱供給装置。
  8. 前記第2の吸着材の蓄放熱時間又は蓄放熱温度の少なくともいずれかを測定し、当該測定の結果に基づいて前記第2の吸着材の蓄放熱を制御する制御手段を更に有することを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の蓄熱供給装置。
  9. 前記制御手段は、前記第2の吸着材の蓄放熱完了のタイミングでアラームを報知することを特徴とする、請求項8に記載の蓄熱供給装置。
  10. 蓄熱供給装置に充填して使用する蓄熱材であって、
    前記蓄熱供給装置は、
    湿潤空気を供給する送気手段と、
    導入した前記湿潤空気を、当該湿潤空気よりも高温低湿の乾燥空気として導出する第1の蓄熱槽と、
    熱源から供給される熱媒との熱交換により、導入した前記乾燥空気を、当該乾燥空気よりも高温低湿の蓄熱用空気として導出する乾燥用熱交換器と、
    導入した前記蓄熱用空気を、当該蓄熱用空気よりも低温高湿の排出空気として導出する第2の蓄熱槽と、を有し、
    前記第1の蓄熱槽の内部において前記湿潤空気の水分を吸着して放熱し、前記第2の蓄熱槽の内部において前記蓄熱用空気により前記水分を脱着して蓄熱することを特徴とする、蓄熱材。
  11. 蓄熱供給装置を用いて行われる蓄放熱方法であって、
    第1の蓄熱槽に導入した湿潤空気を、当該第1の蓄熱槽の内部に収容された第1の吸着材の吸着反応により、前記湿潤空気よりも高温低湿の乾燥空気とする工程と、
    前記第1の蓄熱槽から導出された前記乾燥空気を、熱源から供給される熱媒との熱交換により、前記乾燥空気よりも高温低湿の蓄熱用空気とする工程と、
    第2の蓄熱槽に前記蓄熱用空気を導入し、当該第2の蓄熱槽の内部に収容された第2の吸着材の脱着反応を進行させる工程と、を有することを特徴とする、蓄放熱方法。
  12. 前記第2の吸着材の脱着反応が行われた前記第2の蓄熱槽を前記蓄熱供給装置から取り外して熱需要地に運搬する工程と、
    前記熱需要地において前記第2の蓄熱槽に放熱用空気を導入し、前記第2の吸着材の吸着反応により、前記放熱用空気よりも高温低湿の排出空気を生成する工程と、を有することを特徴とする、請求項11に記載の蓄放熱方法。
  13. 前記第2の吸着材の吸着反応が行われた前記第2の蓄熱槽を前記第1の蓄熱槽として前記蓄熱供給装置に接続し、前記第2の吸着材の吸着反応を行うことを特徴とする、請求項12に記載の蓄放熱方法。
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