JP2023065142A - コーナリング特性評価方法及びフラットベルト試験装置 - Google Patents

コーナリング特性評価方法及びフラットベルト試験装置 Download PDF

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Abstract

Figure 2023065142000001
【課題】ベルトの軸方向への移動の影響を抑制できるコーナリング特性評価方法を提供する。
【解決手段】コーナリング特性の評価方法は、ローラーを回転させて、ベルトを第1速度V1でローラーの軸方向に垂直な方向に駆動する第1ステップS1と、ベルト上を走行中のタイヤにスリップ角SAを付与する第2ステップS2と、スリップ角SAの付与に伴い、ローラーの軸方向に移動するベルトの第2速度V2を検出する第3ステップS3と、第1速度V1及び第2速度V2からスリップ角SAを補正するための補正角δSAを計算する第4ステップS4と、補正角δSAを用いて、補正後のスリップ角SA’を計算する第5ステップS5とを含む。
【選択図】 図4

Description

本開示は、フラットベルト試験装置及びそれを用いたコーナリング特性評価方法に関する。
従来から、フラットベルト試験装置を用いたコーナリング特性評価方法が、知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4163236号公報
フラットベルト試験装置にて、タイヤに大きなスリップ角を付与した場合、タイヤが発生するコーナリングフォースの反作用により、試験装置のベルトが軸方向に移動する。このベルトの軸方向への移動は、ベルトに対するタイヤの実スリップ角ひいてはコーナリング特性の評価に影響を及ぼしている。そして、上記ベルトの軸方向への移動は、大きなコーナリングフォースを発生するレーシングタイヤや重荷重用タイヤにおいて顕著に表れる。
本開示は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、ベルトの軸方向への移動の影響を抑制できるフラットベルト試験装置及びコーナリング特性評価方法を提供することを主たる目的としている。
本開示は、平行に配置された一対のローラーと、前記一対のローラーに巻掛けられた無端状のベルトとを含むフラットベルト試験装置を用いたタイヤのコーナリング特性の評価方法であって、
前記ローラーを回転させて、前記ベルトを、予め定められた第1速度V1で、前記ローラーの軸方向に垂直な方向に駆動する第1ステップと、
前記ベルト上を走行中の前記タイヤにスリップ角SAを付与する第2ステップと、
前記スリップ角SAの付与に伴い、前記ローラーの軸方向に移動する前記ベルトの第2速度V2を検出する第3ステップと、
前記第1速度V1及び前記第2速度V2から前記スリップ角SAを補正するための補正角δSAを計算する第4ステップと、
前記補正角δSAを用いて、補正後のスリップ角SA’を計算する第5ステップとを含む、コーナリング特性評価方法である。
本開示のコーナリング特性評価方法は、前記第3ステップで検出した前記ベルトの前記軸方向の前記第2速度V2を用いて、前記第4ステップで前記スリップ角SAの前記補正角δSAを計算する。そして、前記第5ステップで前記補正角δSAを用いて補正後のスリップ角SA’を計算する。これにより、タイヤのコーナリング特性の評価において、前記ベルトの軸方向への移動の影響を抑制することが可能となる。
本開示のフラットベルト試験装置の一実施形態を示す斜視図である。 図1のフラットベルト試験装置の電気的構成を示すブロック図である。 ベルト上を第1速度で走行中のタイヤを示す平面図である。 本開示のコーナリング特性評価方法の手順の一例を示すフローチャートである。 速度検出部6によって検出されるベルト3の端縁の位置の推移を示すグラフである。 第2ステップS2で付与されたスリップ角SAと、第5ステップS5で計算された補正後のスリップ角SA’の関係を、時系列で示すグラフである。 図4のコーナリング特性評価方法の変形例の手順を示すフローチャートである。 図7のコーナリング特性評価方法の第7ステップで計算される1次遅れ系の伝達関数のブロック線図を示す図である。 図7のコーナリング特性評価方法に追加される第8ステップで計算される2次遅れ系の伝達関数のブロック線図を示す図である。
以下、本開示の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態のフラットベルト試験装置1の概略構成を示す斜視図である。図1は、フラットベルト試験装置1の電気的構成を示すブロック図である。
フラットベルト試験装置1は、タイヤTのコーナリング特性の評価するための装置である。フラットベルト試験装置1は、一対のローラー2と、無端状のベルト3と、ローラー2を駆動する駆動部4と、タイヤTにスリップ角SAを付与するスリップ角付与部54と、ベルト3の速度を検出する速度検出部6と、スリップ角SAを補正する計算部7とを含む。
一対のローラー2は、互いの軸方向が平行となるように配置されている。本開示では、特に言及しない限り、「軸方向D1」は、ローラー2の軸方向を意図している。
ベルト3は、一対のローラー2に巻掛けられている。ベルト3に弛みが生じないように、ベルト3の周長は、ローラー2の直径及び軸間距離を考慮して設定されている。ベルト3は、例えば、ステンレス鋼によって形成されている。ベルト3は、タイヤTが走行する走行面31を有する。走行面31は、ローラー2の間で平面状となるように、構成されている。
駆動部4は、ローラー2を回転駆動する。駆動部4は、一方のローラー2を回転駆動する。駆動部4は、両方のローラー2を回転駆動してもよい。ローラー2が回転することにより、ベルト3が無限軌道状に循環する。
駆動部4には、例えば、電動機が適用される。電動機に供給する電力を制御することにより、ローラー2の回転速度ひいては、軸方向に垂直な方向でのベルト3の速度が 調整される。例えば、駆動部4は、ベルト3が軸方向に垂直な方向に第1速度V1で移動するように、ローラー2を回転駆動する。駆動部4は、例えば、制御部(図示せず)によって制御される。制御部は、フラットベルト試験装置1全体の制御を司る。
第1速度V1は、測定条件として適宜設定可能である。設定された第1速度V1に関する情報は、後述する計算部7に入力される。
タイヤTは、支持装置5に支持されて、ベルト3上を走行する。支持装置5は、タイヤTと共に回転する回転軸51と、回転軸51を片持ち支持する支持部52と、支持部52を昇降させる昇降部53と、タイヤTにスリップ角SAを付与するためのスリップ角付与部54とを含んでいる。
タイヤTは、リム55に装着されている。タイヤTの内腔には、予め定められた内圧が充填される。
リム55は、回転軸51に結合されている。回転軸51は、支持部52によって回転可能に支持されている。
昇降部53は、回転軸51を走行面31に対して垂直な方向に移動させる。例えば、昇降部53が回転軸51を走行面31に接近させることにより、タイヤTが走行面31に押し付けられる。タイヤTが負荷される荷重は、昇降部53によって調整される。昇降部53は、例えば、制御部によって制御される。
スリップ角付与部54は、支持部52を走行面31に対して垂直な軸廻りに回転させる。これにより、ベルト3上を走行中のタイヤTにスリップ角SAが付与される。
なお、支持装置5は、走行面31に対するタイヤTのキャンバー角を設定できるように、走行面31に対する支持部52の角度を調整可能なキャンバー角付与部(図示せず)を含んでいてもよい。
図3を参照して後述するように、ベルト3上を走行中にスリップ角SAが付与されたタイヤTは、コーナリングフォースを発生し、その反作用によってベルト3は軸方向D1に移動(位置ずれ)する。ベルト3の移動量は、速度検出部6によって検出される。
速度検出部6は、例えば、軸方向D1でのベルト3の端縁近傍に配されている。速度検出部6は、ベルト3の端縁の位置を検出することにより、軸方向D1に移動するベルト3の速度(第2速度V2)を検出する。検出された第2速度V2に関する情報は、計算部7に入力される。
計算部7は、スリップ角SAを補正するための計算を行う。計算部7には、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びCPUの動作を司るプログラム及び各種の情報を記憶するメモリ等を有するコンピューター装置等が適用される。計算部7は、フラットベルト試験装置1の上記制御部と統合されていてもよい。
計算部7は、まず、第1速度V1及び第2速度V2からスリップ角SAを補正するための補正角δSAを計算し、補正角δSAを用いた補正された実スリップ角SA’(図3参照)を計算する。計算部7によって計算された補正後のスリップ角SA’(図3参照)を用いることにより、タイヤTのコーナリング特性を正しく評価することが可能となる。
図3は、ベルト3上を第1速度V1で走行中のタイヤTを示している。タイヤTには、スリップ角SAが付与されている。スリップ角SAは、ベルト3の進行方向に対するタイヤTの赤道面の角度である。
ベルト3の進行方向に対してスリップ角SAが付与されたタイヤTは、横力Fyを発生し、そのベルト3の進行方向の成分が転がり抵抗となり、ベルト3の進行方向に垂直な成分がコーナリングフォースCFとなる。
このとき、ベルト3は、タイヤTから反作用の力を受ける。タイヤTが発生するコーナリングフォースCFが大きくなり、上記反作用による力がローラー2とベルト3との間に生じている摩擦力を上回ると、ベルト3は、ローラー2の軸方向D1に移動する。すなわち、ベルト3は、図3中破線で示された初期位置から、実線で示された位置に移動(位置ずれ)する。
ベルト3の軸方向D1への移動速度を第2速度V2とすると、ベルト3の進行方向はタイヤTに対してベクトルで合成された第1速度V1と第2速度V2との和となる。そうすると、軸方向D1への位置ずれを伴うベルト3上を走行するタイヤTの実スリップ角SA’は、ベルト3の進行方向に対するタイヤTの赤道面の角度となる。
タイヤTのコーナリング特性の評価にあたっては、パラメーターとしてのスリップ角SAの正確な入力が重要であり、実スリップ角SA’を用いることが望ましい。本開示では、タイヤTのコーナリング特性を正しく評価するために、第1速度V1及び第2速度V2から見かけ上のスリップ角SAを実スリップ角SA’に補正する。
図4は、本開示のコーナリング特性評価方法100の手順を示すフローチャートである。コーナリング特性評価方法100は、図1等に示される、平行に配置された一対のローラー2と、一対のローラー2に巻掛けられた無端状のベルト3とを含むフラットベルト試験装置1を用いたタイヤTのコーナリング特性の評価方法である。
コーナリング特性評価方法100は、ベルト3を第1速度V1で駆動する第1ステップS1と、タイヤTにスリップ角SAを付与する第2ステップS2と、ベルト3の第2速度V2を検出する第3ステップS3と、補正角δSAを計算する第4ステップS4と、補正後のスリップ角SA’を計算する第5ステップS5とを含んでいる。
第1ステップS1では、駆動部4がローラー2を回転駆動することにより、ベルト3をローラー2の軸方向に垂直な方向に駆動する。駆動部4は、ベルト3の速度が予め定められた第1速度V1となるように、ローラー2を回転駆動する。
第2ステップS2では、スリップ角付与部54が、支持部52を走行面31に対して垂直な軸廻りに回転させる。これにより、ベルト3上を走行中のタイヤTに見かけのスリップ角SAが付与される。
第3ステップS3では、第2ステップS2でのスリップ角SAの付与に伴い、ローラー2の軸方向D1に移動するベルト3の第2速度V2が検出される。第2速度V2は、速度検出部6によって検出される。
第4ステップS4では、第1ステップS1でのベルト3の速度である第1速度V1及び第3ステップS3で検出された第2速度V2から、スリップ角SAを補正するための補正角δSAが計算される。補正角δSAは、計算部7によって計算される。
第5ステップS5では、第4ステップS4で計算された補正角δSAを用いて、補正後のスリップ角SA’が計算される。補正後のスリップ角SA’は、計算部7によって計算される。
本開示のコーナリング特性評価方法100では、第3ステップS3で検出したベルト3の軸方向D1の第2速度V2を用いて、第4ステップS4でスリップ角SAの補正角δSAを計算する。そして、第5ステップS5で補正角δSAを用いて補正後のスリップ角SA’を計算する。これにより、タイヤTのコーナリング特性の評価において、ベルト3の軸方向D1への移動の影響を抑制することが可能となる。
第4ステップS4における補正角δSAが計算にあたっては、図3に示されるように、三角関数(tan)が用いられる。すなわち、補正角δSAは、次式(1)にて計算される。
δSA = tan-1(V1/V2) (1)
式(1)にて補正角δSAが容易に計算される。
第5ステップS5では、次式(2)で示されるように、スリップ角SAから補正角δSAを差し引くことにより、補正後のスリップ角SA’が計算される。
SA’ = SA - δSA (2)
式(2)にて補正後のスリップ角SA’が容易に計算される。
図5は、速度検出部6によって検出されるベルト3の端縁の位置の推移を示している。同図では、第2ステップS2で1.00[deg]のスリップ角SAが付与された時刻0でのベルト3の端縁の位置を原点として、ベルト3の軸方向D1への移動量が示されている。ベルト3の第2速度V2は、図5の線図の傾きによって表される。第2速度V2は、時間の経過と共に増加し、25秒以降で略一定となる。
図6は、第2ステップS2で付与されたスリップ角SAと、第5ステップS5で計算された補正後のスリップ角SA’の関係を、時系列で示している。補正後のスリップ角SA’は、ベルト3の軸方向D1への移動量に伴い減少し、図5において第2速度V2が一定となる25秒以降で略一定0.99[deg]となる。すなわち、第4ステップS4において、0.01[deg]の補正角δSAが計算され、第5ステップS5において、補正後のスリップ角SA’として0.99[deg]が計算された。
本開示のフラットベルト試験装置1及びコーナリング特性評価方法100によって計算された補正後のスリップ角SA’と横力Fyとの関係を精査することにより、タイヤTのコーナリング特性が正しく評価される。
図7は、図4のコーナリング特性評価方法100の変形例であるコーナリング特性評価方法101のフローチャートである。コーナリング特性評価方法101のうち、以下で説明されてない部分については、上述したコーナリング特性評価方法100の構成が採用されうる。
コーナリング特性評価方法101は、コーナリング特性評価方法100と同様の第1ステップS1ないし第5ステップS5と、タイヤTが発生する横力Fyを検出する第6ステップS6と、1次遅れ系の時定数または緩和長を計算する第7ステップS7とを含む。
第6ステップS6では、上記横力Fyの代わりに、タイヤTが発生するコーナリングフォースCFまたはセルフアライニングモーメントMzが検出されてもよい。
図8は、第7ステップS7で計算される1次遅れ系の伝達関数のブロック線図を示している。第7ステップS7では、図8のブロック線図に基づいて計算された横力Fyと第6ステップS6で検出された横力Fyとの差が最小となるようなTが最適化計算によって算定され、時定数τとして同定される。なお、コーナリングフォースCFまたはセルフアライニングモーメントMzに関しても同様である。
そして、緩和長σyは、第1速度V1と時定数τとの積により、次式(3)にて計算される。
σy = τ × V1 (3)
第7ステップS7では、第5ステップS5で計算された補正後のスリップ角SA’を入力値として用い、第6ステップで検出された横力Fy、コーナリングフォースCFまたはセルフアライニングモーメントMzを出力値として用いて、1次遅れ系の時定数τまたは緩和長σyが計算される。上記時定数τまたは緩和長σyは、計算部7によって計算される。
コーナリング特性評価方法101によると、第5ステップS5で計算された補正後のスリップ角SA’を入力値として用いて1次遅れ系の時定数τまたは緩和長σyが計算されるので、上記時定数τまたは緩和長σyを精度よく算出でき、タイヤTのコーナリング特性が正しく評価される。
コーナリング特性評価方法101では、第7ステップS7の後に、2次遅れ系の時定数τまたは緩和長σyを計算する第8ステップ(図示せず)を含んでいてもよい。
図9は、第8ステップで計算される2次遅れ系の伝達関数のブロック線図を示している。第8ステップでは、図9のブロック線図に基づいて計算された横力Fyと第6ステップS6で検出された横力Fyとの差が最小となるようなωnが最適化計算によって算定され、その逆数(1/ωn)が時定数τとして同定される。なお、コーナリングフォースCFまたはセルフアライニングモーメントMzに関しても同様である。また、緩和長σyに関しても、式(3)にて計算される。
第8ステップでは、第7ステップS7と同様に、第5ステップS5で計算された補正後のスリップ角SA’を入力値として用い、第6ステップで検出された横力Fy、コーナリングフォースCFまたはセルフアライニングモーメントMzを出力値として用いて、2次遅れ系の時定数τまたは緩和長σyが計算される。上記時定数τまたは緩和長σyは、計算部7によって計算される。
このようなコーナリング特性評価方法101によると、第5ステップS5で計算された補正後のスリップ角SA’を入力値として用いて2次遅れ系の時定数τまたは緩和長σyが計算されるので、上記時定数τまたは緩和長σyを精度よく算出でき、タイヤTのコーナリング特性が正しく評価される。
以上、本開示のフラットベルト試験装置1及びコーナリング特性評価方法100等が詳細に説明されたが、本開示は上記の具体的な実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施される。
リム組みされたサイズ:235/55R18のタイヤに内圧:240kPaが充填され、フラットベルト試験装置1に装着された。上記タイヤは、荷重:6100Nを負荷した条件の下で、スリップ角:1[deg]をステップ入力で付与し、0~1km/hまで緩やかに加速したときの横力Fyが測定され、緩和長が計算された。なお、最適化計算には、MATLAB /Simulink (登録商標)が用いられた。
補正前のスリップ角SAを入力して計算された緩和長は397mmであり、補正後のスリップ角SA’を入力して計算された緩和長は424mmであった。
上記補正後のスリップ角SA’を入力して計算された緩和長は、補正前のスリップ角SAを入力して計算された緩和長に対して、ドラム試験、実車試験、シミュレーション等で得られた緩和長に近づくことが確認された。
[付記]
本開示は以下の態様を含む。
[本開示1]
平行に配置された一対のローラーと、前記一対のローラーに巻掛けられた無端状のベルトとを含むフラットベルト試験装置を用いたタイヤのコーナリング特性の評価方法であって、
前記ローラーを回転させて、前記ベルトを、予め定められた第1速度V1で、前記ローラーの軸方向に垂直な方向に駆動する第1ステップと、
前記ベルト上を走行中の前記タイヤにスリップ角SAを付与する第2ステップと、
前記スリップ角SAの付与に伴い、前記ローラーの軸方向に移動する前記ベルトの第2速度V2を検出する第3ステップと、
前記第1速度V1及び前記第2速度V2から前記スリップ角SAを補正するための補正角δSAを計算する第4ステップと、
前記補正角δSAを用いて、補正後のスリップ角SA’を計算する第5ステップとを含む、コーナリング特性評価方法。
[本開示2]
前記第4ステップでは、三角関数を用いて前記補正角δSAを計算する、本開示1に記載のコーナリング特性評価方法。
[本開示3]
前記第5ステップでは、前記スリップ角SAから前記補正角δSAを差し引くことにより、前記補正後のスリップ角SA’を計算する、本開示1または2に記載のコーナリング特性評価方法。
[本開示4]
前記タイヤが発生する横力、コーナリングフォースまたはセルフアライニングモーメントを検出する第6ステップと、
前記第5ステップで計算された前記補正後のスリップ角SA’を入力値として用い、前記第6ステップで検出された前記横力、前記コーナリングフォースまたは前記セルフアライニングモーメントを出力値として用いて、1次遅れ系の時定数または緩和長を計算する、第7ステップを含む、本開示1ないし3のいずれかに記載のコーナリング特性評価方法。
[本開示5]
前記第5ステップで計算された前記補正後のスリップ角SA’を入力値として用い、前記第6ステップで検出された前記横力、前記コーナリングフォースまたは前記セルフアライニングモーメントを出力値として用いて、2次遅れ系の時定数または緩和長を計算する、第8ステップを含む、本開示4に記載のコーナリング特性評価方法。
[本開示6]
タイヤのコーナリング特性の評価するためのフラットベルト試験装置であって、
平行に配置された一対のローラーと、
前記一対のローラーに巻掛けられた無端状のベルトと、
前記ベルトが前記ローラーの軸方向に垂直な方向に第1速度V1で移動するように、前記ローラーを回転駆動する駆動部と、
前記ベルト上を走行中の前記タイヤにスリップ角SAを付与するスリップ角付与部と、
前記スリップ角SAの付与に伴い、前記ローラーの軸方向に移動する前記ベルトの第2速度V2を検出する速度検出部と、
前記第1速度V1及び前記第2速度V2から前記スリップ角SAを補正するための補正角δSAを計算し、前記補正角δSAを用いて、補正後のスリップ角SA’を計算する計算部とを含む、フラットベルト試験装置。
1 フラットベルト試験装置
2 ローラー
3 ベルト
4 駆動部
6 速度検出部
7 計算部
54 スリップ角付与部
100 コーナリング特性評価方法
101 コーナリング特性評価方法
CF コーナリングフォース
D1 軸方向
Fy 横力
Mz セルフアライニングモーメント
S1 第1ステップ
S2 第2ステップ
S3 第3ステップ
S4 第4ステップ
S5 第5ステップ
S6 第6ステップ
S7 第7ステップ
SA スリップ角
SA’ スリップ角
T タイヤ
V1 第1速度
V2 第2速度
δSA 補正角
σy 緩和長
τ 時定数

Claims (6)

  1. 平行に配置された一対のローラーと、前記一対のローラーに巻掛けられた無端状のベルトとを含むフラットベルト試験装置を用いたタイヤのコーナリング特性の評価方法であって、
    前記ローラーを回転させて、前記ベルトを、予め定められた第1速度V1で、前記ローラーの軸方向に垂直な方向に駆動する第1ステップと、
    前記ベルト上を走行中の前記タイヤにスリップ角SAを付与する第2ステップと、
    前記スリップ角SAの付与に伴い、前記ローラーの軸方向に移動する前記ベルトの第2速度V2を検出する第3ステップと、
    前記第1速度V1及び前記第2速度V2から前記スリップ角SAを補正するための補正角δSAを計算する第4ステップと、
    前記補正角δSAを用いて、補正後のスリップ角SA’を計算する第5ステップとを含む、コーナリング特性評価方法。
  2. 前記第4ステップでは、三角関数を用いて前記補正角δSAを計算する、請求項1に記載のコーナリング特性評価方法。
  3. 前記第5ステップでは、前記スリップ角SAから前記補正角δSAを差し引くことにより、前記補正後のスリップ角SA’を計算する、請求項1または2に記載のコーナリング特性評価方法。
  4. 前記タイヤが発生する横力、コーナリングフォースまたはセルフアライニングモーメントを検出する第6ステップと、
    前記第5ステップで計算された前記補正後のスリップ角SA’を入力値として用い、前記第6ステップで検出された前記横力、前記コーナリングフォースまたは前記セルフアライニングモーメントを出力値として用いて、1次遅れ系の時定数または緩和長を計算する、第7ステップを含む、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のコーナリング特性評価方法。
  5. 前記第5ステップで計算された前記補正後のスリップ角SA’を入力値として用い、前記第6ステップで検出された前記横力、前記コーナリングフォースまたは前記セルフアライニングモーメントを出力値として用いて、2次遅れ系の時定数または緩和長を計算する、第8ステップを含む、請求項4に記載のコーナリング特性評価方法。
  6. タイヤのコーナリング特性の評価するためのフラットベルト試験装置であって、
    平行に配置された一対のローラーと、
    前記一対のローラーに巻掛けられた無端状のベルトと、
    前記ベルトが前記ローラーの軸方向に垂直な方向に第1速度V1で移動するように、前記ローラーを回転駆動する駆動部と、
    前記ベルト上を走行中の前記タイヤにスリップ角SAを付与するスリップ角付与部と、
    前記スリップ角SAの付与に伴い、前記ローラーの軸方向に移動する前記ベルトの第2速度V2を検出する速度検出部と、
    前記第1速度V1及び前記第2速度V2から前記スリップ角SAを補正するための補正角δSAを計算し、前記補正角δSAを用いて、補正後のスリップ角SA’を計算する計算部とを含む、フラットベルト試験装置。
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