JP2023065121A - 光走査装置およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

光走査装置およびそれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構成により筐体内の温度上昇を抑制可能な光走査装置を提供する。【解決手段】光走査装置は、筐体と、光源と、基板と、偏向器と、走査レンズと、ドライバICと、を備える。筐体は底面の外側に形成され、筐体の外側に配置された送風装置から送風される冷却風が通過する冷却路を備えている。ドライバICは、底面を挟んで冷却路に対向する位置に配置されている。筐体は、底面の、ドライバICとの対向部分に設けられた、筐体の他の部分よりも熱抵抗値の小さい放熱部を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、光走査装置およびそれを備えた画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置について、光源から出射される光ビームを感光体ドラムの表面(被走査面)に走査して静電潜像を形成する光走査装置を備えるものがある。
このような光走査装置は、筐体と、筐体に収容された光源、基板、偏向器、走査レンズ、およびドライバICとを備えるものが一般的である。光源は、レーザービーム(光ビーム)を出射する。基板は、筐体の底面の内側に固定されている。偏向器は、基板に取り付けられている。偏向器は回転可能に支持され、外周面に反射面が形成されたポリゴンミラーと、ポリゴンミラーに回転駆動力を付与してポリゴンミラーを回転させる駆動用モーターと、を有する。ポリゴンミラーが反射面で光ビームを反射しつつ等速回転することで、主走査方向に光ビームを等速走査する。主走査レンズは、ポリゴンミラーにより偏向された光ビームを感光体ドラムの被走査面の有効露光領域に結像する。ドライバICは基板に実装されている。ドライバICは偏向器等を制御する。
ところで、このような光走査装置は、駆動用モーターやドライバICの発熱により、筐体内の温度が上昇することがある。筐体は樹脂で形成されているため、内部の温度が上昇すると変形するおそれがある。筐体が変形すると、筐体の内部に配置された各光学部品の位置関係に変化をきたし、光ビームの被走査面上への結像位置がずれ、画像劣化につながるおそれもある。
このような問題に対して、特許文献1には、筐体の外側に冷却箱を形成し、冷却箱と筐体の内側とを連通する連通路を複数設けた構成を採用する光走査装置が開示されている。冷却箱は、複数の外壁によって箱状に形成されており、比較的気密性が高い。冷却箱は、その外壁を介して光走査装置の外側の空間に接しており、冷却箱内の空気は外壁を介して冷却される。
特許文献1の光走査装置は、ポリゴンミラーの回転によって生じた空気が連通路に流入することで、他の連通路から冷却箱内の空気が筐体内に流れ込むようになっている。このため、筐体と冷却箱とで空気が循環することになり、筐体内の空気を冷却箱で冷却することができる。このようにして筐体内の昇温を抑制している。
特開2005-148598号公報
しかしながら、特許文献1の光走査装置は、冷却空間や連通路を形成するための構造が複雑なものとなる。このため、光走査装置の製造コストが上昇したり、光走査装置の大型化につながったりするおそれがある。
そこで、本発明は、簡易な構成により筐体内の温度上昇を抑制可能な光走査装置、およびそれを備えた画像形成装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために本発明の第1の構成は、筐体と、光源と、基板と、偏向器と、走査レンズと、ドライバICと、を備える光走査装置である。光源は、筐体内に設けられている。基板は、筐体の底面の内側に固定されている。偏向器は、基板に取り付けられ、光源から射出された光ビームを偏向する。走査レンズは、筐体内に設けられ、偏向器により偏向されて主走査方向に走査される光ビームを、被走査面の有効露光領域に結像する。ドライバICは、基板に実装され、偏向器を制御する。筐体は底面の外側に形成され、筐体の外側に配置された送風装置から送風される冷却風が通過する冷却路を備えている。ドライバICは、底面を挟んで冷却路に対向する位置に配置されている。筐体は、底面の、ドライバICとの対向部分に設けられた、筐体の他の部分よりも熱抵抗値の小さい放熱部を有する。
本発明の第1の構成によれば、熱源となりやすいドライバICと対向する位置に放熱部が設けられている。また、底面を挟んでドライバICと冷却路とが対向している。放熱部の熱抵抗値は底面の他の部分よりも小さいため、ドライバICの発熱により放熱部周辺が熱せられたとしても、放熱部は冷却路を通過する冷却風によって冷却される。筐体の放熱部以外の箇所は放熱部よりも熱抵抗値が高く、放熱部に比べて昇温しにくい。よって、比較的昇温しやすい放熱部が冷却されることで、筐体内の温度上昇を抑制できる。また、上記の冷却箱のような筐体の外部の空間と筐体とを連結する必要がなくなるため、構造が比較的簡易なものとなる。従って、簡易な構成により筐体内の温度上昇を抑制可能な光走査装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置100の内部構造を示す概略断面図 光走査装置5の筐体39内の構成を概略的に示す平面断面図 図2に示すA-A断面線で切断した光走査装置5の側面断面図 図3に示す放熱部52周辺を拡大した側面拡大図 第2実施形態に係る光走査装置5の筐体39内の構成を概略的に示す平面断面図 第3実施形態に係る光走査装置5の筐体39内の構成を概略的に示す平面断面図 第4実施形態に係る光走査装置5の筐体39内の構成を概略的に示す平面断面図
以下、図面を参照しながら本発明の各実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置100の内部構造を示す概略断面図である。画像形成装置100(ここではカラープリンター)本体内には4つの画像形成部Pa、Pb、PcおよびPdが、搬送方向上流側(図1では右側)から順に配設されている。これらの画像形成部Pa~Pdは、異なる4色(シアン、マゼンタ、イエローおよびブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像および転写の各工程によりシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの画像を順次形成する。
これらの画像形成部Pa~Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム1a、1b、1cおよび1dが配設されている。さらに、図1において時計回り方向に回転する中間転写ベルト8が各画像形成部Pa~Pdに隣接して設けられている。これらの感光体ドラム1a~1d上に形成されたトナー像が、各感光体ドラム1a~1dに当接しながら移動する中間転写ベルト8上に順次一次転写されて重畳される。その後、中間転写ベルト8上に一次転写されたトナー像は、二次転写ローラー9によって記録媒体の一例としての用紙S(記録媒体)上に二次転写される。さらに、トナー像が二次転写された用紙Sは、定着装置13においてトナー像が定着された後、画像形成装置100本体より排出される。メインモーター(不図示)により感光体ドラム1a~1dを図1において反時計回り方向に回転させながら、各感光体ドラム1a~1dに対する画像形成プロセスが実行される。
トナー像が二次転写される用紙Sは、画像形成装置100の本体下部に配置された用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラー12aおよびレジストローラー対12bを介して二次転写ローラー9と中間転写ベルト8の駆動ローラー11とのニップ部へと搬送される。中間転写ベルト8には誘電体樹脂製のシートが用いられ、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが主に用いられる。また、二次転写ローラー9の下流側には中間転写ベルト8の表面に残存するトナー等を除去するためのブレード状のベルトクリーナー19が配置されている。
次に、画像形成部Pa~Pdについて説明する。回転可能に配設された感光体ドラム1a~1dの周囲および下方には、感光体ドラム1a~1dを帯電させる帯電装置2a、2b、2cおよび2dと、各感光体ドラム1a~1dに画像情報を露光する光走査装置5と、感光体ドラム1a~1d上にトナー像を形成する現像装置3a、3b、3cおよび3dと、感光体ドラム1a~1d上に残留した現像剤(トナー)等を除去するクリーニング装置7a、7b、7cおよび7dと、が設けられている。
パソコン等の上位装置から画像データが入力されると、先ず、帯電装置2a~2dによって感光体ドラム1a~1dの表面を一様に帯電させる。次いで光走査装置5によって画像データに応じて光照射し、各感光体ドラム1a~1d上に画像データに応じた静電潜像を形成する。現像装置3a~3dには、それぞれシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの各色のトナーを含む二成分現像剤が所定量充填されている。なお、後述のトナー像の形成によって各現像装置3a~3d内に充填された二成分現像剤中のトナーの割合が規定値を下回った場合にはトナーコンテナ4a~4dから各現像装置3a~3dにトナーが補給される。現像剤中のトナーは、現像装置3a~3dにより感光体ドラム1a~1d上に供給され、静電的に付着する。これにより、光走査装置5からの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
そして、一次転写ローラー6a~6dにより一次転写ローラー6a~6dと感光体ドラム1a~1dとの間に所定の転写電圧で電界が付与され、感光体ドラム1a~1d上のシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックのトナー像が中間転写ベルト8上に一次転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために予め定められた所定の位置関係をもって形成される。その後、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、一次転写後に感光体ドラム1a~1dの表面に残留したトナー等がクリーニング装置7a~7dにより除去される。
中間転写ベルト8は、上流側の従動ローラー10と、下流側の駆動ローラー11とに掛け渡されており、ベルト駆動モーター(不図示)による駆動ローラー11の回転に伴い中間転写ベルト8が時計回り方向に回転を開始すると、用紙Sがレジストローラー対12bから所定のタイミングで駆動ローラー11とこれに隣接して設けられた二次転写ローラー9とのニップ部へ搬送され、中間転写ベルト8上のフルカラー画像が用紙S上に二次転写される。トナー像が二次転写された用紙Sは定着装置13へと搬送される。
定着装置13に搬送された用紙Sは、定着ベルト21および加圧ローラー22により加熱および加圧されてトナー像が用紙Sの表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された用紙Sは、複数方向に分岐した分岐部30によって搬送方向が振り分けられ、そのまま(或いは、両面搬送路18に送られて両面に画像が形成された後に)、排出ローラー対15によって排出トレイ17に排出される。
次に、本発明の第1実施形態に係る光走査装置5について、図2、図3を参照しながら詳細に説明する。図2は、光走査装置5の筐体39内の構成を概略的に示す平面断面図である。図3は、図2に示すA-A断面線で切断した光走査装置5の側面断面図である。図4は、図3に示す放熱部52周辺を拡大した側面拡大図である。以下、ポリゴンミラー45が被走査面に光ビームLBを走査する方向(図2の上下方向および図3の左右方向)を、主走査方向と称する。また、主走査方向に直交する方向(図2の左右方向)のうち、ポリゴンミラー45から一方側(図2における左側)に向かう方向を第1方向、他方側(図2における右側)に向かう方向(第1方向と反対方向)を第2方向と称する。
図2、図3に示すように、光走査装置5は、筐体39と、筐体39に収容される第1光源ユニット26および第2光源ユニット27(光源)、基板28、偏向器35、第1走査レンズ43、および第2走査レンズ44を備えている。
筐体39は樹脂(ABS樹脂等の一般的な樹脂)によって形成された箱状体である。筐体39は、底面40と、底面40の各辺から立ち上がった複数の側壁部41と、底面40と上下方向(図2の紙面方向、図3の上下方向)に対向し、各側壁部41の上端に連接する天面42(図2では図示省略)と、から構成されている。
第1光源ユニット26および第2光源ユニット27は、レーザーダイオード(図示省略)を有し、レーザーダイオードから光ビームLBを出射する。基板28は、筐体39の底面40上に配置されている。基板28には、後述するポリゴンモーター46や、ドライバIC29を含む各種電子部品が実装されている。
偏向器35は、ポリゴンミラー45と、ポリゴンモーター46とを含んで構成されている。ポリゴンミラー45は、各側面に偏向面62が形成された正多角柱体(ここでは正六角柱)である。偏向面62は光ビームLBを反射可能な鏡面となっている。ポリゴンミラー45はポリゴンモーター46に回転可能に支持されている。
第1光源ユニット26および第2光源ユニット27から出射された光ビームLBは、コリメーターレンズおよびシリンドリカルレンズ(ともに図示省略)を通過してポリゴンミラー45の偏向面62に結像される。この状態でポリゴンミラー45が回転することで、偏向面62に結像された光ビームLBが主走査方向(図示上下方向)に偏向走査される。ポリゴンミラー45は、第1光源ユニット26から出射された光ビームLBを第1方向に偏向する。また、ポリゴンミラー45は、第2光源ユニット27から出射された光ビームLBを第2方向に偏向する。
図3に示すように、ポリゴンモーター46は、回転軸37と、軸受部38と、を有する。回転軸37は、ポリゴンミラー45の上面および下面(六角形をなす面)の中心を貫通する。回転軸37は、ポリゴンミラー45に連結されている。軸受部38は回転軸37を回転可能に支持している。ポリゴンモーター46は、回転軸37を介してポリゴンミラー45に回転駆動力を付与し、回転軸37を中心とした周方向にポリゴンミラー45を回転させる。ポリゴンミラー45が回転すると、筐体39内部に空気の流れが生じる。
底面40のポリゴンモーター46と面方向に対向する位置には、底面40を貫通する放熱孔36が形成されている。軸受部38は放熱孔36に締め代を持って挿入(圧入)されて、固定されている。すなわち、軸受部38と放熱孔36との間に隙間はなく、筐体39内の空気は、放熱孔36を通過しにくくなっている。軸受部38の一部(下端部)は、放熱孔36を通じて後述する冷却路51に露出している。
図2に戻って、第1走査レンズ43と第2走査レンズ44とは、間にポリゴンミラー45を挟んで対向している。第1走査レンズ43は、ポリゴンミラー45の第1方向側に位置している。第2走査レンズ44は、ポリゴンミラー45の第2方向側に位置している。第1走査レンズ43および第2走査レンズ44はfθ特性を有するレンズである。
筐体39内の第1走査レンズ43よりも第1方向側の位置と、第2走査レンズ44よりも第2方向側の位置と、には、折返しミラー50a、50bが配置されている。折返しミラー50a、50bは光ビームLBを反射可能な反射面を有するミラー等の光学素子である。また、図中では省略しているが、折返しミラー50a、50bの上方にも複数の折返しミラーが配置されている。第1走査レンズ43および第2走査レンズ44を通過した光ビームLBは、折返しミラー50a、50b(および図中で省略された折返しミラー)によって光路が偏向され、感光体ドラム1a~1d上に所定の大きさのスポット径で結像される。
図3に示すように、筐体39は、画像形成装置100の本体フレーム(不図示)の一部に連結された固定板49に、ボルト等の締結部材47によって固定されている。送風装置48は筐体39の外側に位置している。底面40の外側の面と固定板49の上面とは、上下方向に対向して冷却路51を構成している。冷却路51は、底面40を挟んでドライバIC29、偏向器35、および基板28と上下方向に対向する。固定板49には、筐体39と隣り合うように送風装置48が固定されている。送風装置48の排気口(不図示)は、冷却路51に接続されている。送風装置48から排出される空気(冷却風)は、冷却路51を通過する(図示白矢印)。
筐体39の底面40には、放熱部52が形成されている。放熱部52は、底面40のドライバIC29と上下方向に対向する部分に位置している。放熱部52は、筐体39の他の部分よりも熱抵抗値R(いわゆるR値)が小さい。熱抵抗値Rは、R=(部材の厚み)/(部材の熱伝導率)の計算式によって算出され、熱抵抗値Rが大きいほど断熱性が大きくなる。
図4に示すように、放熱部52は、底面40を貫通する貫通孔53であることが好ましい。また、放熱部52は、貫通孔53を塞ぐフィルム部材54を有する構成とするのがより好ましい。この場合、フィルム部材54は、PETフィルムを採用することができる。また、フィルム部材54の厚みは、底面40の貫通孔53の形成されている部分の厚みの1/2以下であることが好ましい。
ところで、従来の光走査装置5では、冷却空間や連通路を形成するための構造が複雑なものとなっていた。このため、光走査装置の製造コストが上昇したり、光走査装置の大型化につながったりするおそれがあった。さらに、発熱源となるポリゴンモーター46やドライバIC29の周辺では局所的に昇温しており、空気の循環だけでは冷却が不十分となるおそれもあった。
対して、本発明の光走査装置5は、放熱部52が、熱源となりやすいドライバIC29と対向する位置に設けられている。また、底面40を挟んでドライバIC29と冷却路51とが対向している。放熱部52の熱抵抗値Rは底面40の他の部分よりも小さい。このため、ドライバIC29の発熱によって放熱部52が熱せられたとしても、放熱部52は冷却路51を通過する冷却風によって冷却され、温度が上昇しにくくなる。また、上述したような冷却箱と筐体39とを連結する必要がなくなるため、構造が比較的簡易なものとなる。従って本発明の光走査装置5は、簡易な構成により筐体39内の温度上昇を抑制可能となる。
また、放熱部52を貫通孔53とすることで、放熱部52の熱抵抗値Rは計算上0となり、ドライバIC29から発せられる熱が直接冷却路51に伝わるものとなる。このため、より効果的にドライバIC29の周辺を冷却可能になり、筐体39内の温度上昇を抑制できる。
また、この放熱部52がフィルム部材54を備える構成を採用することで、貫通孔53を通って筐体39内に冷却風が流入しなくなる。このため、冷却風によって粉塵等が筐体39内に進入するのを抑制できる。また、フィルム部材54として薄いフィルム状の部材(底面40の他の部分の1/2以下厚みを有する部材)を採用することで、放熱部52の熱抵抗値Rが比較的小さなものとなり、ドライバIC29の熱が冷却路51に伝達しやすくなる。このため、冷却風によって放熱部52を効果的に冷却可能になり、筐体39内の温度上昇を抑制できる。
また、冷却路51が底面40と固定板49との間に形成されている。このため、底面40を介して筐体39内を冷却可能となっており、筐体39内の温度上昇を抑制できる。また、軸受部38は冷却路51に露出しており、軸受部38は冷却風にさらされて冷却される。このため、熱源となりやすいポリゴンモーター46の軸受部38を冷却可能になり、筐体39内の温度上昇を効果的に抑制できる。
次に、本発明の第2実施形態に係る光走査装置5について説明する。なお、以下では、第1実施形態との相違点を述べ、第1実施形態と同様の構成は同じ符号を付して説明を省略している。
図5は、第2実施形態に係る光走査装置5の筐体39内の構成を概略的に示す平面断面図である。図5に示すように、本発明の第2実施形態に係る放熱部52は、底面40の外側の面から筐体39の内側に向かって凹む凹部55と、凹部55の底に位置する、底面40の他の部分よりも薄肉状に形成された薄肉部56と、を含んで構成されている。薄肉部56の厚みは、底面40の他の部分の厚みの1/2以下となっている。
このようにすると、放熱部52の熱抵抗値Rが底面40の他の部分の熱抵抗値Rよりも低くなる。従って、より効果的に筐体39の昇温を抑制できる。また、薄肉部56と底面40とは一体に形成されている。筐体39は樹脂製であるため、筐体39を成形する際に、底面40と薄肉部56とを同一工程により一体的に形成することが可能となる。このため、光走査装置5の製造コストを抑制することができる。また、冷却路51と筐体39とは連通していないため、粉塵等が冷却路51から放熱部52を通って筐体39内に進入しないものとすることができる。なお、図5では、凹部55は底面40の外側から筐体39の内側に向かって凹んでいるが、反対に、底面40の内側から筐体39の外側(冷却路51)に向かって凹むように形成してもよい。
次に、本発明の第3実施形態に係る光走査装置5について説明する。なお、以下では、第1実施形態との相違点を述べ、第1実施形態と同様の構成は同じ符号を付して説明を省略している。
図6は、第3実施形態に係る光走査装置5の筐体39内の構成を概略的に示す平面断面図である。図6に示すように、本発明の第3実施形態に係る放熱部52は、貫通孔53と、貫通孔53を塞ぐ第1熱伝導部材57とを有する。第1熱伝導部材57は、筐体39(底面40)よりも熱伝導率の高い部材で形成されている。第1熱伝導部材57は、熱伝導性の高いシリコーンゴムやアクリル樹脂からなる部材を採用できる。具体的には、第1熱伝導部材57は、サーコン(登録商標)(富士高分子工業製)を採用することができる。
このようにすると、放熱部52の熱抵抗値Rが比較的小さなものとなり、放熱部52を効果的に冷却することができる。また、第1熱伝導部材57によって貫通孔53が塞がれるため、貫通孔53から粉塵等が筐体39内に進入するのを抑制できる。
図7は、第4実施形態に係る光走査装置5の筐体39内の構成を概略的に示す平面断面図である。図7に示すように、本発明の第4実施形態に係る光走査装置5は、基板28と放熱部52との間に配置される第2熱伝導部材58を備えている。第2熱伝導部材58は、上述した第1熱伝導部材57と同様の部材、すなわち筐体39(底面40)よりも熱伝導率の高い部材で形成されている。具体的には、第2熱伝導部材58は、サーコン(登録商標)(富士高分子工業製)を採用することができる。
第2熱伝導部材58は、基板28のドライバIC29と反対側に、基板28を挟んでドライバIC29と対向するよう積層されている。第2熱伝導部材58は、基板28から放熱部52に向かって突出している。第2熱伝導部材58の先端は放熱部52まで延びていることが好ましい。このとき、放熱部52は、上述した第1実施形態と同様に、貫通孔53とフィルム部材54とを含む構成を採用できる。この場合、第2熱伝導部材58の先端は、フィルム部材54に当接しているのが好ましい。
このようにすると、ドライバIC29の熱が第2熱伝導部材58を介して放熱部52に伝わりやすくなる。上述した通り、放熱部52は冷却路51によって冷却されるため、ドライバIC29から生じる熱を効果的に冷却し、筐体39の昇温を抑制できる。
なお、本実施形態の放熱部52は、上述した第2実施形態と同様の構成、すなわち凹部55と薄肉部56とを備える構成を採用することもできる。この場合、第2熱伝導部材58の先端は、薄肉部56に当接しているのが好ましい。このようにすると、上述したように製造コストの増大を抑制しつつ、より効果的に筐体39の昇温を抑制可能になる。
また、本実施形態の放熱部52は、貫通孔53を有し、フィルム部材54を有しない構成を採用することもできる。この場合、第2熱伝導部材58は、貫通孔53内部に挿入されているのが好ましい。さらにこの場合、第2熱伝導部材58が貫通孔53に対して締め代をもって挿入されているのがより好ましい。このようにすると、貫通孔53を第2熱伝導部材58によって直接塞ぐことが可能になり、製造工程が簡易なものとなって製造コストの増大を抑制しつつ、より効果的に筐体39内の昇温を抑制できる。また、第2熱伝導部材58によって貫通孔53が塞がれるため、貫通孔53を通って粉塵等が筐体39内に進入するのを抑制できる。
また、第2熱伝導部材58は基板28に当接していない構成を採用することもできるが、基板28に当接しているのが好ましい。
その他本発明は、上記各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記各実施形態に係る光走査装置5は、複数の走査レンズ(第1走査レンズ43および第2走査レンズ44)と、複数の光源(第1光源ユニット26および第2光源ユニット27)を備え、複数の方向(第1方向および第2方向)に光ビームLBを偏向走査する構成を採用しているが、これに限られず、一つの光源と一つの走査レンズとを備え、1方向に偏向走査する構成を採用することもできる。
本発明は、光源から出射される光ビームを感光体ドラムの表面(被走査面)に走査して静電潜像を形成する光走査装置に利用可能である。本発明の利用により、発熱源となり易いドライバICの周辺を冷却可能になり、簡易な構成により筐体内の温度上昇を抑制可能な光走査装置を提供することができる。また、このような光走査装置を画像形成装置に利用することで、製造コストの増大を抑制しつつ画像劣化の発生を抑制可能な画像形成装置を提供することができる。
5 光走査装置
26 第1光源ユニット
27 第2光源ユニット
28 基板
35 偏向器
39 筐体
40 底面
43 第1走査レンズ
44 第2走査レンズ
48 送風装置
51 冷却路
53 貫通孔
54 フィルム部材
56 薄肉部
57 第1熱伝導部材
58 第2熱伝導部材
100 画像形成装置
29 ドライバIC
LB 光ビーム

Claims (8)

  1. 筐体と、
    前記筐体内に設けられた光源と、
    前記筐体の底面の内側に固定された基板と、
    前記基板に取り付けられ、前記光源から射出された光ビームを偏向する偏向器と、
    前記筐体内に設けられ、前記偏向器により偏向されて主走査方向に走査される前記光ビームを、被走査面の有効露光領域に結像する走査レンズと、
    前記基板に実装され、前記偏向器を制御するドライバICと、
    を備える光走査装置において、
    前記筐体は前記底面の外側に形成され、前記筐体の外側に配置された送風装置から送風される冷却風が通過する冷却路を備え、
    前記ドライバICは、前記底面を挟んで前記冷却路に対向する位置に配置され、
    前記筐体は、前記底面の、前記ドライバICとの対向部分に設けられた、前記筐体の他の部分よりも熱抵抗値の小さい放熱部を有することを特徴とする光走査装置。
  2. 前記放熱部は、前記底面を貫通し、前記筐体の内部と前記冷却路とを連通する貫通孔であることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記放熱部は、前記貫通孔を塞ぐ前記底面よりも厚みの薄いフィルム部材を有することを特徴とする請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記貫通孔を塞ぐ、前記底面よりも熱伝導率の高い第1熱伝導部材を備えることを特徴とする請求項2に記載の光走査装置。
  5. 前記放熱部は、前記筐体の前記底面の他の部分と一体をなし、前記筐体の前記底面の他の部分の厚みの1/2以下の厚みの薄肉部であることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  6. 前記基板の前記ドライバICと反対側に、前記基板を挟んで前記ドライバICと対向するよう積層され、前記放熱部に向かって突出する、前記底面よりも熱伝導率の高い第2熱伝導部材を備えることを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の光走査装置。
  7. 前記第2熱伝導部材の先端は、前記放熱部まで延びていることを特徴とする請求項6に記載の光走査装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の光走査装置を備える画像形成装置。
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