JP2023064967A - 固体撮像装置 - Google Patents

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    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith

Abstract

【課題】遮光膜に対する入射光の影響を像高中央と像高が高くなる位置とで合わせることが可能な固体撮像装置を提供する。【解決手段】固体撮像装置は、行列状に複数の画素が配置された半導体基板を備える。複数の画素のそれぞれは、半導体基板の受光面に入射した光に基づく光電変換により電荷を生成する光電変換部と、光電変換部により生成された電荷を蓄積する電荷蓄積部と、光電変換部に達する垂直ゲート電極を有し、光電変換部から電荷蓄積部に電荷を転送する転送トランジスタと、受光面と電荷蓄積部との間の層内に配置されるトレンチにより形成され、受光面を介して入射した光の前記電荷蓄積部への入射を遮る遮光部とを備える。遮光部は、画素が配置される位置の像高に応じて、電荷蓄積部に対する被り量が補正される。【選択図】図6

Description

本技術(本開示に係る技術)は、グローバルシャッター構造の固体撮像装置に関する。
CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサにおいて、動きの速い被写体を歪むことなく撮像するために、フォトダイオードごとに電荷蓄積部を備えるグローバルシャッター構造がある。グローバルシャッター構造では、フォトダイオードから電荷蓄積部への電荷転送を、撮像素子アレイ全体で同時に行うことによって、電荷蓄積の同時性を実現する。しかし、電荷蓄積部は、光電変換によって新たな信号電荷が発生しないように、遮光層で覆われている必要がある。
一方、CMOSイメージセンサでは、高感度化を実現するために、入射した光が直接的に画素に到達し、フォトダイオードの開口を最大化することが可能な裏面照射型イメージセンサがある。ところで、裏面照射型イメージセンサにグローバルシャッター構造を形成しても、電荷蓄積部が必要なため、開口が狭くなり光学特性が劣化、また飽和電荷量の劣化が課題となる。
これに対し、電荷蓄積部とフォトダイオードを縦方向に積層した裏面照射型のグローバルシャッターCMOSイメージセンサが提案されている(例えば、特許文献1)。グローバルシャッターCMOSイメージセンサでは、電荷蓄積部への光漏れ込みによるノイズ成分(PLS:Parasitic Light Sensitivity)に対策するため、フォトダイオードと電荷蓄積部との間に遮光構造を形成している。
特開2013-098446号公報
しかし、上記グローバルシャッターCMOSイメージセンサであっても、像高中央と像高が高いところでは、遮光膜に対する光の当たり方が変わるため、PLSに十分対策できない。像高中央では、集光スポットに対し十分に遮光膜の被りを取ることができるが、像高端では遮光膜の被りが実効的に小さくなる、あるいは、直接フォトダイオードからの電荷読み出しに必要な縦トランジスタの開口部に入射しPLSが悪化する。
また、光入射後にバルク中で遮光膜に対しての光の当たり方が変わるため、角度に対して非対称な斜入射感度特性となり、像高の左右で色付きやシェーディング等の画質影響が課題となる。
本開示はこのような事情に鑑みてなされたもので、遮光膜に対する入射光の影響を像高中央と像高が高くなる位置とで合わせることが可能な固体撮像装置を提供することを目的とする。
本開示の一態様は、行列状に複数の画素が配置された半導体基板を備え、前記複数の画素のそれぞれは、前記半導体基板の受光面に入射した光に基づく光電変換により電荷を生成する光電変換部と、前記光電変換部により生成された電荷を蓄積する電荷蓄積部と、前記光電変換部に達する垂直ゲート電極を有し、前記光電変換部から前記電荷蓄積部に電荷を転送する転送トランジスタと、前記受光面と前記電荷蓄積部との間の層内に配置されるトレンチにより形成され、前記受光面を介して入射した光の前記電荷蓄積部への入射を遮る遮光部とを備え、前記遮光部は、前記画素が配置される位置の像高に応じて、前記電荷蓄積部に対する被り量が補正される固体撮像装置である。
本開示の他の態様は、行列状に複数の画素が配置された半導体基板を備え、前記複数の画素のそれぞれは、前記半導体基板の受光面に入射した光に基づく光電変換により電荷を生成する光電変換部と、前記光電変換部により生成された電荷を蓄積する電荷蓄積部と、前記光電変換部に達する垂直ゲート電極を有し、前記光電変換部から前記電荷蓄積部に電荷を転送する転送トランジスタと、前記光電変換部と前記電荷蓄積部との間の層内に配置されるトレンチにより形成され、前記受光面を介して入射した光の、前記電荷蓄積部への入射を遮る第1の遮光部と、前記受光面と前記第1の遮光部との間の層内であって、少なくとも前記第1の遮光部と対向する位置に配置されるトレンチにより形成され、前記受光面を介して入射した光の、前記電荷蓄積部への入射を遮る第2の遮光部とを備え、前記第1及び第2の遮光部は、前記画素が配置される位置の像高に応じて、前記電荷蓄積部に対する被り量が補正される固体撮像装置である。
本開示の第1の実施形態に係る固体撮像装置1の概略構成の一例を示すブロック図である。 本開示の第1の実施形態に係るセンサ画素および読み出し回路の回路構成の一例を示す回路図である。 本開示の第1の実施形態に係る固体撮像装置の断面構成の一例を示す図である。 実施形態の比較例における固体撮像装置の一例を示す断面図である。 実施形態の比較例における集光シミュレーション結果の一例を示す図である。 本開示の第1の実施形態における像高が高い位置の固体撮像装置の一例を示す断面図である。 本開示の第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造過程の一例を示す図(その1)である。 本開示の第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造過程の一例を示す図(その2)である。 本開示の第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造過程の一例を示す図(その3)である。 本開示の第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造過程の一例を示す図(その4)である。 本開示の第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造過程の一例を示す図(その5)である。 本開示の第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造過程の一例を示す図(その6)である。 本開示の第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造過程の一例を示す図(その7)である。 本開示の第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造過程の一例を示す図(その8)である。 本開示の第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造過程の一例を示す図(その9)である。 本開示の第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造過程の一例を示す図(その10)である。 本開示の第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造過程の一例を示す図(その11)である。 本開示の第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造過程の一例を示す図(その12)である。 本開示の第3の実施形態に係る固体撮像装置の像高中央に位置するセンサ画素の部分断面図である。 本開示の第3の実施形態に係る固体撮像装置の像高端に位置するセンサ画素の部分断面図である。 本開示の第3の実施形態の第1の変形例において、遮光膜の被り量を補正する方法を第1の半導体基板の裏面側から見て示した平面図である。 本開示の第3の実施形態の第2の変形例において、遮光膜の被り量を補正する方法を第1の半導体基板の裏面側から見て示した平面図である。 本開示の第4の実施形態に係る固体撮像装置の製造過程の一例を示す図(その1)である。 本開示の第4の実施形態に係る固体撮像装置の製造過程の一例を示す図(その2)である。 本開示の第4の実施形態に係る固体撮像装置の製造過程の一例を示す図(その3)である。 本開示の第4の実施形態に係る固体撮像装置の製造過程の一例を示す図(その4)である。 本開示の第4の実施形態に係る固体撮像装置の製造過程の一例を示す図(その5)である。 本開示の第4の実施形態に係る固体撮像装置の製造過程の一例を示す図(その6)である。 本開示の第4の実施形態に係る固体撮像装置の製造過程の一例を示す図(その7)である。 本開示の第4の実施形態に係る固体撮像装置の製造過程の一例を示す図(その8)である。 本開示の第4の実施形態に係る固体撮像装置の製造過程の一例を示す図(その9)である。 本開示の第4の実施形態に係る固体撮像装置の製造過程の一例を示す図(その10)である。 本開示の第4の実施形態に係る固体撮像装置の製造過程の一例を示す図(その11)である。 本開示の第4の実施形態に係る固体撮像装置の製造過程の一例を示す図(その12)である。 本開示の第5の実施形態に係る固体撮像装置の像高中央に位置するセンサ画素の部分断面図である。 本開示の第5の実施形態に係る固体撮像装置の像高端に位置するセンサ画素の部分断面図である。 本開示の第6の実施形態において、第1の半導体基板の表面側から遮光膜を形成する場合の製造過程の一例を示す図(その1)である。 本開示の第6の実施形態において、第1の半導体基板の表面側から遮光膜を形成する場合の製造過程の一例を示す図(その2)である。 本開示の第6の実施形態において、第1の半導体基板の表面側から遮光膜を形成する場合の製造過程の一例を示す図(その3)である。 本開示の第6の実施形態において、第1の半導体基板の表面側から遮光膜を形成する場合の製造過程の一例を示す図(その4)である。 本開示の第6の実施形態において、第1の半導体基板の表面側から遮光膜を形成する場合の製造過程の一例を示す図(その5)である。 本開示の第6の実施形態において、第1の半導体基板の表面側から遮光膜を形成する場合の製造過程の一例を示す図(その6)である。 本開示の第7の実施形態における遮光膜の被り量を補正するために示す第1の半導体基板の裏面側から見た平面図である。 本開示の第8の実施形態における遮光膜の被り量を補正するために示す第1の半導体基板の裏面側から見た平面図である。
以下において、図面を参照して本開示の実施形態を説明する。以下の説明で参照する図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付し、重複する説明を省略する。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各装置や各部材の厚みの比率等は現実のものと異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判定すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
また、以下の説明における上下等の方向の定義は、単に説明の便宜上の定義であって、本開示の技術的思想を限定するものではない。例えば、対象を90°回転して観察すれば上下は左右に変換して読まれ、180°回転して観察すれば上下は反転して読まれることは勿論である。
なお、本明細書中に記載される効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
<第1の実施形態>
(構成)
本開示の第1の実施形態に係る固体撮像装置1について説明する。固体撮像装置1は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等からなるグローバルシャッター方式の裏面照射型のイメージセンサである。固体撮像装置1は、被写体からの光を受光して光電変換し、画像信号を生成することで画像を撮像する。固体撮像装置1は、入射光に応じた画素信号を出力する。
グローバルシャッター方式とは、基本的には全画素同時に露光を開始し、全画素同時に露光を終了するグローバル露光を行う方式である。ここで、全画素とは、画像に現れる部分の画素の全てということであり、ダミー画素等は除外される。また、時間差や画像の歪みが問題にならない程度に十分小さければ、全画素同時ではなく、複数行(例えば、数十行)単位でグローバル露光を行いながら、グローバル露光を行う領域を移動する方式もグローバルシャッター方式に含まれる。また、画像に表れる部分の画素の全てでなく、所定領域の画素に対してグローバル露光を行う方式もグローバルシャッター方式に含まれる。
裏面照射型のイメージセンサとは、被写体からの光が入射する受光面と、各画素を駆動させるトランジスタ等の配線が設けられた配線層との間に、被写体からの光を受光し、電気信号に変換するフォトダイオード等の光電変換部が設けられている構成のイメージセンサである。なお、本開示は、CMOSイメージセンサへの適用に限られるものではない。
図1は、本開示の第1の実施形態に係る固体撮像装置1の概略構成の一例を表す。固体撮像装置1は、光電変換を行う複数のセンサ画素11が行列状に配置された画素アレイ部10を備えている。行列状に配列された複数のセンサ画素11による領域は、撮像する対象空間に対応するいわゆる「像高」を構成する。センサ画素11は、本開示の「画素」の一具体例に相当する。本開示では、固体撮像装置1は、いわゆる裏面照射型固体撮像装置であるものとする。裏面照射型固体撮像装置では、外部からの光が入射する半導体基板の面を「裏面」と称し、その反対側を「表面」と称している。図2は、センサ画素11および読み出し回路12(後述)の回路構成の一例を表す。図3は、センサ画素11および読み出し回路12の断面構成の一例を表す。固体撮像装置1は、例えば、2つの基板(第1の半導体基板30、第2の半導体基板40)を貼り合わせて構成されている。
第1の半導体基板30は、複数のセンサ画素11を有している。複数のセンサ画素11は、第1の半導体基板30の裏面(受光面31a)と対向する位置に行列状に設けられている。第1の半導体基板30は、さらに、複数の読み出し回路12を有している。各読み出し回路12は、センサ画素11から出力された電荷に基づく画素信号を出力する。複数の読み出し回路12は、例えば、4つのセンサ画素11ごとに1つずつ設けられている。このとき、4つのセンサ画素11は、1つの読み出し回路12を共有している。ここで、「共有」とは、4つのセンサ画素11の出力が共通の読み出し回路12に入力されることを指している。読み出し回路12は、例えば、リセットトランジスタRSTと、選択トランジスタSELと、増幅トランジスタAMPとを有している。
第1の半導体基板30は、行方向に延在する複数の画素駆動線と、列方向に延在する複数のデータ出力線VSLとを有している。画素駆動線は、センサ画素11に蓄積された電荷の出力を制御する制御信号が印加される配線であり、例えば、行方向に延在している。データ出力線VSLは、各読み出し回路12から出力された画素信号をロジック回路20に出力する配線であり、例えば、列方向に延在している。
第2の半導体基板40は、画素信号を処理するロジック回路20を有している。ロジック回路20は、例えば、垂直駆動回路21、カラム信号処理回路22、水平駆動回路23およびシステム制御回路24を有している。ロジック回路20(具体的には水平駆動回路23)は、センサ画素11ごとの出力電圧を外部に出力する。
垂直駆動回路21は、例えば、複数のセンサ画素11を所定の単位画素行ごとに順に選択する。「所定の単位画素行」とは、同一アドレスで画素選択可能な画素行を指している。例えば、複数のセンサ画素11が1つの読み出し回路12を共有する場合、読み出し回路12を共有する複数のセンサ画素11のレイアウトが2画素行×n画素列(nは1以上の整数)となっているときには、「所定の単位画素行」は、2画素行を指している。同様に、読み出し回路12を共有する複数のセンサ画素11のレイアウトが4画素行×n画素列(nは1以上の整数)となっているときには、「所定の単位画素行」は、4画素行を指している。
カラム信号処理回路22は、例えば、垂直駆動回路21によって選択された行の各センサ画素11から出力される画素信号に対して、相関二重サンプリング(Correlated Double Sampling:CDS)処理を施す。カラム信号処理回路22は、例えば、CDS処理を施すことにより、画素信号の信号レベルを抽出し、各センサ画素11の受光量に応じた画素データを保持する。水平駆動回路23は、例えば、カラム信号処理回路22に保持されている画素データを順次、外部に出力する。システム制御回路24は、例えば、ロジック回路20内の各ブロック(垂直駆動回路21、カラム信号処理回路22および水平駆動回路23)の駆動を制御する。
各センサ画素11は、互いに共通の構成要素を有している。各センサ画素11は、例えば、フォトダイオードPDと、第1転送トランジスタTRXと、第2転送トランジスタTRMと、電荷保持部MEMと、第3転送トランジスタTRGと、フローティングディフュージョンFDと、排出トランジスタOFGとを有している。第1転送トランジスタTRX、第2転送トランジスタTRM、第3転送トランジスタTRGおよび排出トランジスタOFGは、例えば、NMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタである。フォトダイオードPDは、本開示の「光電変換素子」の一具体例に相当する。第1転送トランジスタTRXは、本開示の「転送トランジスタ」の一具体例に相当する。
フォトダイオードPDは、受光面31aを介して入射した光を光電変換する。フォトダイオードPDは、光電変換を行って受光量に応じた電荷を発生する。フォトダイオードPDは、例えば、第1の半導体基板30内に設けられたN型半導体領域およびP型半導体領域によって構成されたPN接合の光電変換素子である。フォトダイオードPDのカソードが第1転送トランジスタTRXのソースに電気的に接続されており、フォトダイオードPDのアノードが基準電位線(例えばグラウンドGND)に電気的に接続されている。
第1転送トランジスタTRXは、フォトダイオードPDと第2転送トランジスタTRMとの間に接続されており、ゲート電極(垂直ゲート電極VG)に印加される制御信号に応じて、フォトダイオードPDに蓄積されている電荷を第2転送トランジスタTRMに転送する。第1転送トランジスタTRXは、フォトダイオードPDから電荷保持部MEMに電荷を転送する。第1転送トランジスタTRXは、垂直ゲート電極VGを有している。第1転送トランジスタTRXのドレインが第2転送トランジスタTRMのソースに電気的に接続されており、第1転送トランジスタTRXのゲートは画素駆動線に接続されている。
第2転送トランジスタTRMは、第1転送トランジスタTRXと第3転送トランジスタTRGとの間に接続されており、ゲート電極に印加される制御信号に応じて、電荷保持部MEMのポテンシャルを制御する。例えば、第2転送トランジスタTRMがオンしたとき、電荷保持部MEMのポテンシャルが深くなり、第2転送トランジスタTRMがオフしたとき、電荷保持部MEMのポテンシャルが浅くなる。そして、例えば、第1転送トランジスタTRXおよび第2転送トランジスタTRMがオンすると、フォトダイオードPDに蓄積されている電荷が、第1転送トランジスタTRXおよび第2転送トランジスタTRMを介して、電荷保持部MEMに転送される。第2転送トランジスタTRMのドレインが第3転送トランジスタTRGのソースに電気的に接続されており、第2転送トランジスタTRMのゲートは画素駆動線に接続されている。
電荷保持部MEMは、グローバルシャッター機能を実現するために、フォトダイオードPDに蓄積された電荷を一時的に保持する領域である。電荷保持部MEMは、フォトダイオードPDから転送された電荷を保持する。
第3転送トランジスタTRGは、第2転送トランジスタTRMとフローティングディフュージョンFDとの間に接続されており、ゲート電極に印加される制御信号に応じて、電荷保持部MEMに保持されている電荷をフローティングディフュージョンFDに転送する。例えば、第2転送トランジスタTRMがオフし、第3転送トランジスタTRGがオンすると、電荷保持部MEMに保持されている電荷が、第2転送トランジスタTRMおよび第3転送トランジスタTRGを介して、フローティングディフュージョンFDに転送される。第3転送トランジスタTRGのドレインがフローティングディフュージョンFDに電気的に接続されており、第3転送トランジスタTRGのゲートは画素駆動線に接続されている。
フローティングディフュージョンFDは、第3転送トランジスタTRGを介してフォトダイオードPDから出力された電荷を一時的に保持する浮遊拡散領域である。フローティングディフュージョンFDには、例えば、リセットトランジスタRSTが接続されるとともに、増幅トランジスタAMPおよび選択トランジスタSELを介して垂直信号線VSLが接続されている。
排出トランジスタOFGでは、ドレインが電源線VDDに接続され、ソースが第1転送トランジスタTRXと第2転送トランジスタTRMの間に接続されている。排出トランジスタOFGは、ゲート電極に印加される制御信号に応じて、フォトダイオードPDを初期化(リセット)する。例えば、第1転送トランジスタTRXおよび排出トランジスタOFGがオンすると、フォトダイオードPDの電位が電源線VDDの電位レベルにリセットされる。すなわち、フォトダイオードPDの初期化が行われる。また、排出トランジスタOFGは、例えば、第1転送トランジスタTRXと電源線VDDの間にオーバーフローパスを形成し、フォトダイオードPDから溢れた電荷を電源線VDDに排出する。
リセットトランジスタRSTでは、ドレインが電源線VDDに接続され、ソースがフローティングディフュージョンFDに接続されている。リセットトランジスタRSTは、ゲート電極に印加される制御信号に応じて、電荷保持部MEMからフローティングディフュージョンFDまでの各領域を初期化(リセット)する。例えば、第3転送トランジスタTRGおよびリセットトランジスタRSTがオンすると、電荷保持部MEMおよびフローティングディフュージョンFDの電位が電源線VDDの電位レベルにリセットされる。すなわち、電荷保持部MEMおよびフローティングディフュージョンFDの初期化が行われる。
増幅トランジスタAMPは、ゲート電極がフローティングディフュージョンFDに接続され、ドレインが電源線VDDに接続されており、フォトダイオードPDでの光電変換によって得られる電荷を読み出すソースフォロワ回路の入力部となる。すなわち、増幅トランジスタAMPは、ソースが選択トランジスタSELを介して垂直信号線VSLに接続されることにより、垂直信号線VSLの一端に接続される定電流源とソースフォロワ回路を構成する。
選択トランジスタSELは、増幅トランジスタAMPのソースと垂直信号線VSLとの間に接続されており、選択トランジスタSELのゲート電極には、選択信号として制御信号が供給される。選択トランジスタSELは、制御信号がオンすると導通状態となり、選択トランジスタSELに連結されたセンサ画素11が選択状態となる。センサ画素11が選択状態になると、増幅トランジスタAMPから出力される画素信号が垂直信号線VSLを介してカラム信号処理回路22に読み出される。
(断面構造)
第1の半導体基板30は、概略的には、例えば、配線層32と、MEM層33と、光電変換層34と、カラーフィルタ35と、オンチップレンズ36とを含み構成される。また、本開示の第1の半導体基板30は、遮光膜50を含む。第2の半導体基板40は、半導体製造プロセスにおいて形成される各種の層を支持するための基板である。
オンチップレンズ36は、外部から固体撮像装置1に入射する光を、効率的に集光して光電変換層34の各センサ画素11に結像するための光学レンズである。オンチップレンズ36は、典型的には、センサ画素11ごとに配置される。また、オンチップレンズ36は、固体撮像装置1の像高が高いところでの光を有効に利用するため、いわゆる瞳補正に従って配置される。なお、オンチップレンズ36は、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、有機SOG、ポリイミド系樹脂、又はフッ素系樹脂等から形成される。
カラーフィルタ35は、オンチップレンズ36により集光された光のうち、所定の波長の光を選択的に透過する光学フィルタである。本例では、赤色光、緑色光、青色光、及び近赤外光の波長をそれぞれ選択的に透過する4つのカラーフィルタ35が用いられるが、これに限られない。各センサ画素11には、いずれかの色(波長)に対応するカラーフィルタ35が配置される。
光電変換層34は、各センサ画素11を構成するフォトダイオードPD等の光電変換素子341が形成された機能層である。光電変換層34の各光電変換素子341は、オンチップレンズ36及びカラーフィルタ35を介して入射した光の強さに応じた電荷量を生成し、これを電気信号に変換し、画素信号として出力する。なお、光電変換層34の入射面に入射した光の一部(例えば近赤外光等)は、受光面31a(すなわち裏面)とは反対側の面(すなわち、表面)に通過し得る。光電変換層34は、半導体製造プロセスによりシリコン基板に作製される。また、光電変換層34には、各センサ画素11どうしを分離する裏面画素分離部342が形成され得る。裏面画素分離部342は、例えばエッチング処理により形成されたトレンチ構造からなる。裏面画素分離部342は、センサ画素11に入射した光が隣接するセンサ画素11へ入り込むことを防止する。
MEM層33は、各センサ画素11を構成する電荷保持部MEM等の電荷保持領域331及び第1転送トランジスタTRX等の垂直ゲート電極332が形成された機能層である。垂直ゲート電極332は、光電変換層34まで達する。電荷保持領域331には、光電変換素子341により生成された電荷が第1転送トランジスタTRXを介して転送され蓄積される。光電変換素子341、電荷保持領域331及び第1転送トランジスタTRXは、配線層32における所定の金属配線に電気的に接続される。なお、電荷保持領域331は第2転送トランジスタTRMを構成するトランジスタ基部321に接続され、第1転送トランジスタTRXの垂直ゲート電極332はトランジスタ基部322に接続される。また、MEM層33には、各センサ画素11どうしを分離する表面画素分離部333が形成され得る。表面画素分離部333は、例えばエッチング処理により形成されたトレンチ構造からなる。表面画素分離部333は、センサ画素11に入射した光が隣接するセンサ画素11へ入り込むことを防止する。
配線層32は、MEM層33及び光電変換層34における各センサ画素11へ電力及び各種の駆動信号を伝達し、また、各センサ画素11から読み出される画素信号を伝達するための金属配線パターンが形成された層である。配線層32は、典型的には、複数の金属配線パターンの層が層間絶縁膜を挟み積層されて構成され得る。また、積層された金属配線パターンは、必要に応じて例えばビアにより電気的に接続される。配線層32は、例えば、アルミニウム(Al)や銅(Cu)等の金属により形成される。一方、層間絶縁膜は、例えば、酸化シリコン等により形成される。
遮光膜50は、MEM層33内に配置され、表面画素分離部333と連結されるとともに表面画素分離部333に対し直交する方向(図3中矢印Xで示す方向)に延びる遮光形成トレンチ51により形成される。なお、遮光形成トレンチ51は、図3中矢印Yで示す方向に延びるように形成されてもよい。そして、遮光膜50は、受光面31aを介して入射した光の電荷保持領域331への入射を遮る。また、遮光膜50は、第1転送トランジスタTRXの垂直ゲート電極332が貫通する開口部52を有する。
<実施形態の比較例>
ところで、実際のセンサーチップを考えた場合、像高中央と像高が高いところでは、遮光膜50に対する光の当たり方が変わるため、PLSに十分対策できない。
図4は、比較例における固体撮像装置1の一例を示す断面図である。図4において、上記図3と同一部分には、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
比較例では、像高端において、遮光膜50の被りが実効的に小さくなる、あるいは、光電変換素子341からの電荷読み出しに必要な第1転送トランジスタTRXの垂直ゲート電極332の開口部52に入射しPLSが悪化する。また、光入射後にバルク中で遮光膜50に対して光の当たり方が変わるため、角度に対して非対称な斜入射感度特性となり、像高の左右で色付きやシェーディング等の画質影響が課題となる。
図5は、集光シミュレーション結果の一例を示す。図5において、横軸は-20°から+20°の波長600nmの光の入射角を示し、縦軸は集光出力を示す。図5に示すように、-20°から+20°で出力が対称となっていることが分かる。つまり、横方向の遮光構造に光が反射・散乱されることによる影響が見えている。
<第1の実施形態の解決手段>
上述の課題に対し、本開示の第1の実施形態では、図6に示すように、表面画素分離部333及び裏面画素分離部342に対し直交する横方向(図6中では矢印Xで示す方向)の遮光膜50の被り量が、像高が高いところと像高中央とで同じになるように補正をかけることで対策する。
本開示の第1の実施形態では、光電変換層34は、瞳補正に従って配置される。すなわち、像高中央(像高ゼロ)に位置するセンサ画素11に対応する光電変換層34は、その中心とMEM層33の中心つまりセンサ画素11の中心とが略一致するように配置される。一方、図6に示すように像高端に位置するほど(高い像高ほど)、光電変換層34はMEM層33の中心つまりセンサ画素11の中心からずらされて配置される。換言すれば、像高端に位置するほど、光電変換層34の位置は、主光線の出射の向きに合わせてMEM層33の中心からずらされる。構造としては、裏面画素分離部342と遮光膜50の開口部52との位置がずれている構造となる。このような瞳補正により、入射光に対する遮光膜50の被り量は、像高中央に近づけることができる。
<第1の実施形態による作用効果>
以上のように第1の実施形態によれば、像高が高い位置のセンサ画素11について、光電変換層34をMEM層33の中心つまりセンサ画素11の中心から所定の方向にずらして配置する瞳補正を行うことにより、入射光に対する遮光膜50の被り量を像高中央に近づけることができる。これにより、遮光膜50に対する入射光の影響を像高中央と像高が高い位置とで合わせることができ、像高の左右で色付きやシェーディング等の画質に影響するPLS、斜入射特性の像高依存性を改善できる。
<第2の実施形態>
本開示の第2の実施形態は、固体撮像装置1の製造方法について説明する。図7~図18は、固体撮像装置1の製造過程の一例を表したものである。
まず、図7に示すように、結晶方位が(111)のシリコン基板からなり、複数の光電変換素子341(図7では、4個の光電変換素子341)を形成した第1の半導体基板30の光電変換層34を用意する。図7(a)は光電変換層34の平面を示し、図7(b)は光電変換層34の断面構造を示す。複数の光電変換素子341は、図7中<1-12>方向及び<110>方向に沿って形成される。
続いて、エピタキシャル成長により、光電変換層34の上面にMEM層33を成膜し、像高に応じて、MEM層33を光電変換層34に対しずらす(図8)。次に、図9に示すように、MEM層33の所定の箇所に、画素分離用のトレンチH1を形成するとともに、遮光膜50の開口部52を形成するためのストッパST1を形成する。図9(a)はMEM層33の平面を示し、図9(b)はMEM層33及び光電変換層34の断面構造を示す。
続いて、トレンチH1の側壁にサイドウォールSW1を形成し(図10)、アルカリ液を用いたウェットエッチングにより、MEM層33内の所定の箇所にトレンチH2を形成し(図11)、しかる後に、トレンチH1の側壁に形成されたサイドウォールSW1を除去する(図12)。
次に、MEM層33を薄肉化してトレンチH1及びトレンチH2に、例えば、シリコンを埋め込んで仮埋込部37を形成し(図13)、MEM層33に、電荷保持部MEMの電荷保持領域331を形成する(図14)。
次に、MEM層33のストッパST1の間に、垂直ゲート電極332を形成し、さらに、第2転送トランジスタTRMを構成するトランジスタ基部321と、第1転送トランジスタTRXを構成するトランジスタ基部322とをMEM層33の上面(表面)に形成する(図15(b))。なお、図15(a)に示すように、MEM層33の表面には、他の複数のトランジスタ基部320が形成される。
次に、仮埋込部37を除去して、トレンチH1及びトレンチH2に、例えば、タングステン(W)を埋め込んで遮光膜50の遮光形成トレンチ51及び表面画素分離部333を形成し、MEM層33の表面に配線層32を形成する(図16(b))。このとき、トランジスタ基部321,322には、他の回路と接続するための金属配線323が形成される。なお、図16(a)に示すように、他の複数のトランジスタ基部320の上面にも、金属配線323が形成される。
次に、配線層32、MEM層33及び光電変換層34を、図16(b)の状態から反転させ、光電変換層34を薄肉化する(図17)。以後、光電変換層34の所定の箇所に画素分離用のトレンチを形成し、トレンチに、例えばタングステン(W)を埋め込んで裏面画素分離部342を形成する(図18(b))。このとき、図18(a)に示すように、裏面画素分離部342は、像高に応じて、表面画素分離部333に対し図18(a)中矢印<110>方向とは逆方向にずらされて配置される。図18(a)において、センサ画素11は、表面画素分離部333及び裏面画素分離部342によって格子状に囲まれている。
<第3の実施形態>
本開示の第3の実施形態は、2段遮光構造について説明する。
図19は、本開示の第3の実施形態に係る固体撮像装置1Aのセンサ画素11Aの部分断面図である。図19において、上記図3と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本開示の第3の実施形態では、画素アレイ部10Aの第1の半導体基板30Aに、1段目の上記遮光膜50を形成するとともに、2段目の遮光膜60を形成する。遮光膜60は、受光面31aと遮光膜50との間の層、つまり光電変換層34内に配置される遮光形成トレンチ61により形成され、受光面31aを介して入射した光の、電荷保持領域331への入射を遮る。遮光形成トレンチ61は、例えば、図19中右側の裏面画素分離部342-1と連結されるとともに裏面画素分離部342-1に対し直交する方向(図19中矢印Xで示す方向)に延びる。なお、遮光形成トレンチ61は、図19中矢印Yで示す方向に延びるように形成されてもよい。
本開示の第3の実施形態では、上記第1の実施形態と同様に、光電変換層34は、瞳補正に従って配置される。すなわち、像高中央(像高ゼロ)に位置するセンサ画素11Aに対応する光電変換層34は、図19に示すように、その中心とMEM層33の中心つまりセンサ画素11Aの中心とが略一致するように配置される。一方、図20に示すように像高端に位置するほど(高い像高ほど)、光電変換層34はMEM層33の中心つまりセンサ画素11Aの中心からずらされて配置される。換言すれば、像高端に位置するほど、光電変換層34の位置は、主光線の出射の向きに合わせてMEM層33の中心からずらされる。
遮光膜60は、像高に応じて、遮光形成トレンチ61の図20中矢印Xで示す方向への突き出し量が補正されることで、被り量が補正される。
<第3の実施形態による作用効果>
以上のように第3の実施形態によれば、像高に応じて、光電変換層34をMEM層33の中心つまりセンサ画素11Aの中心からずらして配置する瞳補正に加えて、2段目の遮光膜60の被り量を補正することで、遮光膜50,60に対する入射光の影響を像高中央と像高が高い位置とで合わせることができ、像高の左右で色付きやシェーディング等の画質に影響するPLS、斜入射特性の像高依存性をさらに改善できる。
<第3の実施形態の第1の変形例>
第3の実施形態の第1の変形例は、2段目の遮光形成トレンチが1型パターンの場合について説明する。
図21は、本開示の第3の実施形態の第1の変形例における遮光膜の被り量を補正するために示す第1の半導体基板30Aの裏面側から見た平面図である。図21において、上記図19と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本開示の第3の実施形態の第1の変形例では、裏面画素分離部342-1,342-2に1型パターンの遮光形成トレンチ61Aが連結される。1型パターンの遮光形成トレンチ61Aは、図21中矢印<1-12>方向に延び、略ひし形の遮光膜60Aを形成する。
本開示の第3の実施形態の第1の変形例では、2段目の遮光膜60Aの被り量自体を補正することができないため、1段遮光構造と同様に、MEM層33に対し光電変換層34をずらす瞳補正により、遮光膜60Aの被り量を補正する。1型パターンの遮光形成トレンチ61Aは、像高端に位置するほど、1段目の遮光膜50の開口部52からずれる。
<第3の実施形態の第1の変形例による作用効果>
以上のように第3の実施形態の第1の変形例によれば、像高の左右で色付きやシェーディング等の画質に影響するPLSを改善できる。
<第3の実施形態の第2の変形例>
第3の実施形態の第2の変形例は、2段目の遮光形成トレンチがI型パターンの場合について説明する。
図22は、本開示の第3の実施形態の第2の変形例における遮光膜の被り量を補正するために示す第1の半導体基板30Aの裏面側から見た平面図である。図22において、上記図21と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本開示の第3の実施形態の第2の変形例では、裏面画素分離部342-1,342-2にI型パターンの遮光形成トレンチ61B1,61B2が連結される。遮光形成トレンチ61B1は、図22中矢印<1-12>方向に延び、遮光形成トレンチ61B2は、図22中矢印<110>方向に延びる。そして、I型パターンの遮光形成トレンチ61B1,61B2は、略六角形の遮光膜60Bを形成する。
本開示の第3の実施形態の第2の変形例では、2段目の遮光膜60Bの被り量自体を補正することが可能である。この場合、<110>方向に延びる遮光形成トレンチ61B2の突き出し量を左右で変えることにより、遮光膜60Bの被り量を補正する。すなわち、像高端に近い方の遮光形成トレンチ61B2の突き出し量を大きくすることで、像高が高くなっても像高中央と同じように遮光膜60Bに光が当たる方向に補正することができる。また、1段遮光構造と同様に、MEM層33に対し光電変換層34をずらす瞳補正についても組み合わせることが可能である。2段遮光構造の場合、受光面31aから深い遮光の方が、集光スポットの偏心量が大きいため、補正量も大きくなる。このため、2段目の遮光膜60Bの補正量よりも、光電変換層34のMEM層に対する補正量の方が大きくなる。
<第3の実施形態の第2の変形例による作用効果>
以上のように第3の実施形態の第2の変形例によれば、2段目の遮光膜60Bが<1-12>方向に延在する遮光形成トレンチ61B1と、<1-12>方向に対し直交する<110>方向に延在する遮光形成トレンチ61B2により形成される場合に、像高に応じて、<110>方向に延びる遮光形成トレンチ61B2の突き出し量を左右で変えることにより、遮光膜60Bの被り量を補正することができる。
また、第3の実施形態の第2の変形例によれば、像高端に近い方の遮光形成トレンチ61B2の突き出し量を大きくすることで、像高が高くなっても像高中央と同じように遮光膜60Bに光が当たる方向に補正することができる。
<第4の実施形態>
本開示の第4の実施形態は、2段遮光構造の固体撮像装置1Aの製造方法について説明する。図23~図34は、固体撮像装置1Aの製造過程の一例を表したものである。
まず、図23に示すように、結晶方位が(111)のシリコン基板からなり、複数の光電変換素子341(図23では、4個の光電変換素子341)を形成した第1の半導体基板30の光電変換層34を用意する。図23(a)は光電変換層34の平面を示し、図23(b)は光電変換層34の断面構造を示す。複数の光電変換素子341は、図23中<1-12>方向及び<110>方向に沿って形成される。
続いて、エピタキシャル成長により、光電変換層34の上面にMEM層33を成膜し、像高に応じて、MEM層33を光電変換層34に対しずらす(図24)。次に、図25に示すように、MEM層33の所定の箇所に、画素分離用のトレンチH1を形成するとともに、遮光膜50の開口部52を形成するためのストッパST1を形成する。図25(a)はMEM層33の平面を示し、図25(b)はMEM層33及び光電変換層34の断面構造を示す。
続いて、トレンチH1の側壁にサイドウォールSW1を形成し(図26)、アルカリ液を用いたウェットエッチングにより、MEM層33内の所定の箇所にトレンチH2を形成し(図27)、しかる後に、トレンチH1の側壁に形成されたサイドウォールSW1を除去する(図28)。
次に、MEM層33を薄肉化してトレンチH1及びトレンチH2に、例えば、シリコンを埋め込んで仮埋込部37を形成し(図29)、MEM層33に、電荷保持部MEMの電荷保持領域331を形成する(図30)。
次に、MEM層33のストッパST1の間に、垂直ゲート電極332を形成し、さらに、第2転送トランジスタTRMを構成するトランジスタ基部321と、第1転送トランジスタTRXを構成するトランジスタ基部322とをMEM層33の上面(表面)に形成する(図31(b))。なお、図31(a)に示すように、MEM層33の表面には、他の複数のトランジスタ基部320が形成される。
次に、仮埋込部37を除去して、トレンチH1及びトレンチH2に、例えば、タングステン(W)を埋め込んで遮光膜50の遮光形成トレンチ51及び表面画素分離部333を形成し、MEM層33の表面に配線層32を形成する(図32(b))。このとき、トランジスタ基部321,322には、他の回路と接続するための金属配線323が形成される。なお、図32(a)に示すように、他の複数のトランジスタ基部320の上面にも、金属配線323が形成される。
次に、配線層32、MEM層33及び光電変換層34を、図32(b)の状態から反転させ、光電変換層34を薄肉化する(図33)。以後、光電変換層34の所定の箇所に画素分離用のトレンチを形成し、画素分離用のトレンチの側壁にサイドウォールを形成するとともに、アルカリ液を用いたウェットエッチングにより、遮光膜用のトレンチを形成し、画素分離用のトレンチの側壁に形成したサイドウォールを除去し、各トレンチに、例えばタングステン(W)を埋め込んで裏面画素分離部342-1,342-2及び遮光膜60の遮光形成トレンチ61を形成する(図34(b))。このとき、図34(a)に示すように、裏面画素分離部342-1,342-2は、像高に応じて、表面画素分離部333に対し図34(a)中矢印<110>方向とは逆方向にずらされて配置される。
<第5の実施形態>
本開示の第5の実施形態は、2段遮光構造の別の実施形態について説明する。
図35は、本開示の第5の実施形態に係る固体撮像装置1Bのセンサ画素11Bの部分断面図である。図35において、上記図3と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本開示の第5の実施形態では、画素アレイ部10Bの第1の半導体基板30Bに、各センサ画素11Bどうしを分離し、MEM層33及び光電変換層34を貫通する画素分離部71,72が形成され得る。
MEM層33には、1段目の遮光膜81が配置される。遮光膜81は、画素分離部71と連結されるとともに画素分離部71に対し直交する方向(図35中矢印Xで示す方向)に延びる遮光形成トレンチ811により形成される。なお、遮光形成トレンチ811は、図35中矢印Yで示す方向に延びるように形成されてもよい。そして、遮光膜81は、受光面31aを介して入射した光の電荷保持領域331への入射を遮る。
光電変換層34には、2段目の遮光膜82が配置される。遮光膜82は、画素分離部72と連結されるとともに画素分離部72に対し直交する方向(図35中矢印Xで示す方向)に延びる遮光形成トレンチ821により形成される。なお、遮光形成トレンチ821は、図35中矢印Yで示す方向に延びるように形成されてもよい。そして、遮光膜82は、受光面31aを介して入射した光の電荷保持領域331への入射を遮る。
本開示の第5の実施形態では、光電変換層34に対してMEM層33を補正することができないため、1段目の遮光形成トレンチ811及び2段目の遮光形成トレンチ811の図35中矢印Xで示す方向へのトレンチ突き出し量を調整することで、遮光膜81,82の被り量を調整し、像高中央の光の当たり方に近づけることができる。図36に示すように像高端に位置するほど(高い像高ほど)、1段目の遮光形成トレンチ811及び2段目の遮光形成トレンチ811の図35中矢印Xで示す方向へのトレンチ突き出し量が大きくなる。
<第5の実施形態による作用効果>
以上のように第5の実施形態によれば、光電変換層34に対してMEM層33を補正することができない場合に、像高に応じて、1段目の遮光形成トレンチ811及び2段目の遮光形成トレンチ811の図35中矢印Xで示す方向へのトレンチ突き出し量を調整することで、遮光膜81,82の被り量を調整し、像高中央の光の当たり方に近づけることができる。
<第6の実施形態>
本開示の第6の実施形態は、2段遮光構造の固体撮像装置1Bの製造方法について説明する。図37~図42は、第1の半導体基板30Bの表面側から遮光膜を形成する場合の製造過程の一例を表したものである。
まず、結晶方位が(111)のシリコン基板からなる第1の半導体基板30Bを用意し、酸化シリコン、窒化シリコンを用いてハードマスク(HM)加工を行って、画素分離部71,72を形成する箇所に、画素分離用のトレンチH3を形成する(図37(a))。続いて、第1の半導体基板30Bの上面にシリコンから成るレジスト膜R1を成膜してトレンチH3より深いトレンチH4を形成し(図37(b))、レジスト膜R1を除去してトレンチH3より深いトレンチH5を形成し、トレンチH5より浅いトレンチH6を形成する(図37(c))。
次に、トレンチH5,H6の側壁にサイドウォールSW2を形成し(図38(a))、トレンチH5,H6それぞれの底に形成されたサイドウォールSW2を除去して(図38(b))、ウェットエッチングにより、トレンチH5の底に遮光膜用のトレンチH7を形成し、トレンチH6の底に遮光膜用のトレンチH8を形成する(図38(c))。
次に、トレンチH5よりさらに深いトレンチH9を形成し、トレンチH6よりさらに深いトレンチH10を形成し(図39(a))、トレンチH9,H10それぞれのサイドウォールSW2を除去して、トレンチH9,H10それぞれに、例えば、ポリシリコンを埋め込んで仮埋込部H11,H12を形成する(図39(b))。
次に、第1の半導体基板30Bを反転して裏面(受光面31a)側を薄肉化し(図40(a))、第1の半導体基板30Bの裏面側にハードマスクHM1を成膜する(図40(b))。以後、アルカリ液を用いたウェットエッチングにより、仮埋込部H11,H12を除去して空洞のトレンチH13,H14を形成し(図41(a))、ハードマスクHM1を除去し(図41(b))、トレンチH13に、例えば、タングステン(W)を埋め込んで画素分離部71及び遮光膜81の遮光形成トレンチ811を形成し、トレンチH14に、例えば、タングステン(W)を埋め込んで画素分離部72及び遮光膜82の遮光形成トレンチ821を形成する(図41(c))。
図42(a)では、上記図37(a)に示す状態で、十字のハードマスク(HM)パターンHM11,HM12,HM21,HM22を形成する。図42(b)では、上記図38(c)に示す状態で、ウェットエッチングにより、遮光膜81,82を形成する。遮光膜81は、<110>方向に延びる遮光形成トレンチ811-1及び<1-12>方向に延びる遮光形成トレンチ811-2により略六角形に形成される。遮光膜82は、<110>方向に延びる遮光形成トレンチ821-1及び<1-12>方向に延びる遮光形成トレンチ821-2により略六角形に形成される。
<第7の実施形態>
本開示の第7の実施形態は、1段目及び2段目の遮光形成トレンチが十字型パターンの場合について説明する。
図43は、本開示の第7の実施形態に係る固体撮像装置1Cにおいて、遮光膜の被り量を補正する方法を第1の半導体基板30Cの裏面側から見て示す平面図である。図43において、上記図35と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本開示の第7の実施形態では、画素分離部71に十字型パターンの遮光形成トレンチ811-1,811-2が連結される。遮光形成トレンチ811-1は、図43中矢印<110>方向に延び、遮光形成トレンチ811-2は、図43中矢印<1-12>方向に延びる。そして、遮光形成トレンチ811-1,811-2は、略六角形の遮光膜81Aを形成する。
一方、画素分離部72に十字型パターンの遮光形成トレンチ821-1,821-2が連結される。遮光形成トレンチ821-1は、図43中矢印<110>方向に延び、遮光形成トレンチ821-2は、図43中矢印<1-12>方向に延びる。そして、遮光形成トレンチ821-1,821-2は、略六角形の遮光膜82Aを形成する。
本開示の第7の実施形態では、1段目の遮光膜81Aの被り量自体を補正することが可能である。この場合、画素アレイ部10Cの<110>方向に延びる遮光形成トレンチ811-1の突き出し量を左右で変えることにより、遮光膜81Aの被り量を補正する。すなわち、像高端に近い方の遮光形成トレンチ811-1の突き出し量を大きくすることで、像高が高くなっても像高中央と同じように遮光膜81Aに光が当たる方向に補正することができる。
また、2段目の遮光膜82Aの被り量自体を補正することが可能である。この場合、<110>方向に延びる遮光形成トレンチ821-1の突き出し量を左右で変えることにより、遮光膜82Aの被り量を補正する。すなわち、像高端に近い方の遮光形成トレンチ821-1の突き出し量を大きくすることで、像高が高くなっても像高中央と同じように遮光膜82Aに光が当たる方向に補正することができる。
2段遮光構造の場合、受光面31aから深い遮光の方が、集光スポットの偏心量が大きいため、補正量も大きくなる。このため、2段目の遮光膜82Aの補正量よりも、1段目の遮光膜81Aの補正量の方が大きくなる。
<第7の実施形態による作用効果>
以上のように第7の実施形態によれば、像高に応じて、<110>方向に延びる1段目の遮光形成トレンチ811-1の突き出し量を左右で変えるとともに、<110>方向に延びる2段目の遮光形成トレンチ821-1の突き出し量を左右で変えることにより、1段目の遮光膜81A及び2段目の遮光膜82Aの被り量を補正することができる。
<第8の実施形態>
本開示の第8の実施形態は、1段目の遮光形成トレンチが十字型パターンの場合について説明する。
図44は、本開示の第8の実施形態に係る固体撮像装置1Dにおいて、遮光膜の被り量を補正する方法を第1の半導体基板30Dの裏面側から見て示す平面図である。図44において、上記図35と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本開示の第8の実施形態では、画素分離部71に十字型パターンの遮光形成トレンチ811-1,811-2が連結される。遮光形成トレンチ811-1は、画素アレイ部10Dの図44中矢印<110>方向に延び、遮光形成トレンチ811-2は、図44中矢印<1-12>方向に延びる。そして、遮光形成トレンチ811-1,811-2は、略六角形の遮光膜81Bを形成する。
本開示の第8の実施形態では、1段目の遮光膜81Bの被り量自体を補正することが可能である。この場合、<110>方向に延びる遮光形成トレンチ811-1の突き出し量を左右で変えることにより、遮光膜81Bの被り量を補正する。すなわち、像高端に近い方の遮光形成トレンチ811-1の突き出し量を大きくすることで、像高が高くなっても像高中央と同じように遮光膜81Bに光が当たる方向に補正することができる。
<第8の実施形態による作用効果>
以上のように第8の実施形態によれば、像高端に近い方の<110>方向の遮光形成トレンチ811-1の突き出し量を大きくすることで、像高が高くなっても像高中央と同じように遮光部に光が当たる方向に補正することができる。
<その他の実施形態>
上記のように、本技術は第1から第8の実施形態及び第3の実施形態の第1の変形例及び第2の変形例によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本技術を限定するものであると理解すべきではない。上記の第1から第8の実施形態が開示する技術内容の趣旨を理解すれば、当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が本技術に含まれ得ることが明らかとなろう。また、第1から第8の実施形態及び第3の実施形態の第1の変形例及び第2の変形例がそれぞれ開示する構成を、矛盾の生じない範囲で適宜組み合わせることができる。例えば、複数の異なる実施形態がそれぞれ開示する構成を組み合わせてもよく、同一の実施形態の複数の異なる変形例がそれぞれ開示する構成を組み合わせてもよい。
なお、本開示は以下のような構成も取ることができる。
(1)
行列状に複数の画素が配置された半導体基板を備え、
前記複数の画素のそれぞれは、
前記半導体基板の受光面に入射した光に基づく光電変換により電荷を生成する光電変換部と、
前記光電変換部により生成された電荷を蓄積する電荷蓄積部と、
前記光電変換部に達する垂直ゲート電極を有し、前記光電変換部から前記電荷蓄積部に電荷を転送する転送トランジスタと、
前記受光面と前記電荷蓄積部との間の層内に配置されるトレンチにより形成され、前記受光面を介して入射した光の前記電荷蓄積部への入射を遮る遮光部と、
を備え、
前記遮光部は、前記画素が配置される位置の像高に応じて、前記電荷蓄積部に対する被り量が補正される
固体撮像装置。
(2)
前記光電変換部は、前記像高に応じて、前記電荷蓄積部に対し所定の方向にずらして配置される
前記(1)に記載の固体撮像装置。
(3)
前記遮光部のトレンチと連結され、隣接する画素間を電気的かつ光学的に分離する画素分離部をさらに備えた
前記(1)に記載の固体撮像装置。
(4)
前記遮光部は、前記画素分離部に対し直交する方向に延びるトレンチにより形成される
前記(3)に記載の固体撮像装置。
(5)
前記遮光部は、結晶方位が(111)の前記半導体基板において、<1-12>方向に延在するトレンチと、前記<1-12>方向に対し直交する<110>方向に延在するトレンチにより形成され、前記像高に応じて、前記<110>方向へのトレンチの長さが左右で異なる
前記(4)に記載の固体撮像装置。
(6)
前記遮光部は、像高中央から離れるにつれて<110>方向へ前記トレンチが長くなる
前記(5)に記載の固体撮像装置。
(7)
前記遮光部は、前記垂直ゲート電極が貫通する開口部を有する
前記(1)に記載の固体撮像装置。
(8)
前記遮光部は、前記垂直ゲート電極が貫通する開口部を有し、
前記開口部は、前記画素分離部に対し前記像高に応じてずれる
前記(1)に記載の固体撮像装置。
(9)
前記遮光部の開口部は、前記画素分離部に対し像高中央から離れるほどずれ量が大きくなる
前記(8)に記載の固体撮像装置。
(10)
行列状に複数の画素が配置された半導体基板を備え、
前記複数の画素のそれぞれは、
前記半導体基板の受光面に入射した光に基づく光電変換により電荷を生成する光電変換部と、
前記光電変換部により生成された電荷を蓄積する電荷蓄積部と、
前記光電変換部に達する垂直ゲート電極を有し、前記光電変換部から前記電荷蓄積部に電荷を転送する転送トランジスタと、
前記光電変換部と前記電荷蓄積部との間の層内に配置されるトレンチにより形成され、前記受光面を介して入射した光の、前記電荷蓄積部への入射を遮る第1の遮光部と、
前記受光面と前記第1の遮光部との間の層内に配置されるトレンチにより形成され、前記受光面を介して入射した光の、前記電荷蓄積部への入射を遮る第2の遮光部と
を備え、
前記第1及び第2の遮光部は、前記画素が配置される位置の像高に応じて、前記電荷蓄積部に対する被り量が補正される
固体撮像装置。
(11)
前記第1の遮光部及び前記第2の遮光部と連結され、隣接する画素間を電気的かつ光学的に分離する画素分離部をさらに備えた
前記(10)に記載の固体撮像装置。
(12)
前記第1及び第2の遮光部は、前記画素分離部に対し直交する方向に延びるトレンチにより形成される
前記(11)に記載の固体撮像装置。
(13)
前記第1及び第2の遮光部は、結晶方位が(111)の前記半導体基板において、<1-12>方向に延在するトレンチと、前記<1-12>方向に対し直交する<110>方向に延在するトレンチにより形成され、前記像高に応じて、前記<110>方向へのトレンチの長さが左右で異なる
前記(12)に記載の固体撮像装置。
(14)
前記第1及び第2の遮光部は、像高中央から離れるにつれて<110>方向へ前記トレンチが長くなる
前記(13)に記載の固体撮像装置。
(15)
前記第1の遮光部の<110>方向への補正量は、前記第2の遮光部の<110>方向への補正量に比べて大きい
前記(13)に記載の固体撮像装置。
(16)
前記第1の遮光部は、前記垂直ゲート電極が貫通する開口部を有する、
前記(10)に記載の固体撮像装置。
(17)
前記第2の遮光部は、前記第1の遮光部の開口部に対し前記像高に応じてずれる
前記(16)に記載の固体撮像装置。
(18)
前記第2の遮光部は、前記第1の遮光部の開口部に対し像高中央から離れるほどずれ量が大きくなる
前記(17)に記載の固体撮像装置。
(19)
前記第1の遮光部の開口部の前記画素分離部に対する補正量は、前記第2の遮光部の補正量よりも大きい
前記(18)に記載の固体撮像装置。
1,1A,1B,1C,1D 固体撮像装置
10,10A,10B,10C,10D 画素アレイ部
11,11A,11B センサ画素
20 ロジック回路
21 垂直駆動回路
22 配線層
22 カラム信号処理回路
23 水平駆動回路
24 システム制御回路
30,30A,30B,30C,30D 第1の半導体基板
31a 受光面
32 配線層
33 MEM層
34 光電変換層
35 カラーフィルタ
36 オンチップレンズ
37 仮埋込部
40 第2の半導体基板
50 遮光膜
51 遮光形成トレンチ
52 開口部
60,60A,60B 遮光膜
61,61A,61B1,61B2 遮光形成トレンチ
71,72 画素分離部
81,81A,81B,82,82A 遮光膜
320,321,322 トランジスタ基部
323 金属配線
331 電荷保持領域
332 垂直ゲート電極
333 表面画素分離部
341 光電変換素子
342,342-1,342-2 裏面画素分離部
811 遮光形成トレンチ
811-1,811-2,821,821-1,821-2 遮光形成トレンチ

Claims (19)

  1. 行列状に複数の画素が配置された半導体基板を備え、
    前記複数の画素のそれぞれは、
    前記半導体基板の受光面に入射した光に基づく光電変換により電荷を生成する光電変換部と、
    前記光電変換部により生成された電荷を蓄積する電荷蓄積部と、
    前記光電変換部に達する垂直ゲート電極を有し、前記光電変換部から前記電荷蓄積部に電荷を転送する転送トランジスタと、
    前記受光面と前記電荷蓄積部との間の層内に配置されるトレンチにより形成され、前記受光面を介して入射した光の前記電荷蓄積部への入射を遮る遮光部と、
    を備え、
    前記遮光部は、前記画素が配置される位置の像高に応じて、前記電荷蓄積部に対する被り量が補正される
    固体撮像装置。
  2. 前記光電変換部は、前記像高に応じて、前記電荷蓄積部に対し所定の方向にずらして配置される
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記遮光部のトレンチと連結され、隣接する画素間を電気的かつ光学的に分離する画素分離部をさらに備えた
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  4. 前記遮光部は、前記画素分離部に対し直交する方向に延びるトレンチにより形成される
    請求項3に記載の固体撮像装置。
  5. 前記遮光部は、結晶方位が(111)の前記半導体基板において、<1-12>方向に延在するトレンチと、前記<1-12>方向に対し直交する<110>方向に延在するトレンチにより形成され、前記像高に応じて、前記<110>方向へのトレンチの長さが左右で異なる
    請求項4に記載の固体撮像装置。
  6. 前記遮光部は、像高中央から離れるにつれて<110>方向へ前記トレンチが長くなる
    請求項5に記載の固体撮像装置。
  7. 前記遮光部は、前記垂直ゲート電極が貫通する開口部を有する
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  8. 前記遮光部は、前記垂直ゲート電極が貫通する開口部を有し、
    前記開口部は、前記画素分離部に対し前記像高に応じてずれる
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  9. 前記遮光部の開口部は、前記画素分離部に対し像高中央から離れるほどずれ量が大きくなる
    請求項8に記載の固体撮像装置。
  10. 行列状に複数の画素が配置された半導体基板を備え、
    前記複数の画素のそれぞれは、
    前記半導体基板の受光面に入射した光に基づく光電変換により電荷を生成する光電変換部と、
    前記光電変換部により生成された電荷を蓄積する電荷蓄積部と、
    前記光電変換部に達する垂直ゲート電極を有し、前記光電変換部から前記電荷蓄積部に電荷を転送する転送トランジスタと、
    前記光電変換部と前記電荷蓄積部との間の層内に配置されるトレンチにより形成され、前記受光面を介して入射した光の、前記電荷蓄積部への入射を遮る第1の遮光部と、
    前記受光面と前記第1の遮光部との間の層内に配置されるトレンチにより形成され、前記受光面を介して入射した光の、前記電荷蓄積部への入射を遮る第2の遮光部と
    を備え、
    前記第1及び第2の遮光部は、前記画素が配置される位置の像高に応じて、前記電荷蓄積部に対する被り量が補正される
    固体撮像装置。
  11. 前記第1の遮光部及び前記第2の遮光部と連結され、隣接する画素間を電気的かつ光学的に分離する画素分離部をさらに備えた
    請求項10に記載の固体撮像装置。
  12. 前記第1及び第2の遮光部は、前記画素分離部に対し直交する方向に延びるトレンチにより形成される
    請求項11に記載の固体撮像装置。
  13. 前記第1及び第2の遮光部は、結晶方位が(111)の前記半導体基板において、<1-12>方向に延在するトレンチと、前記<1-12>方向に対し直交する<110>方向に延在するトレンチにより形成され、前記像高に応じて、前記<110>方向へのトレンチの長さが左右で異なる
    請求項12に記載の固体撮像装置。
  14. 前記第1及び第2の遮光部は、像高中央から離れるにつれて<110>方向へ前記トレンチが長くなる
    請求項13に記載の固体撮像装置。
  15. 前記第1の遮光部の<110>方向への補正量は、前記第2の遮光部の<110>方向への補正量に比べて大きい
    請求項13に記載の固体撮像装置。
  16. 前記第1の遮光部は、前記垂直ゲート電極が貫通する開口部を有する、
    請求項10に記載の固体撮像装置。
  17. 前記第2の遮光部は、前記第1の遮光部の開口部に対し前記像高に応じてずれる
    請求項16に記載の固体撮像装置。
  18. 前記第2の遮光部は、前記第1の遮光部の開口部に対し像高中央から離れるほどずれ量が大きくなる
    請求項17に記載の固体撮像装置。
  19. 前記第1の遮光部の開口部の画素分離部に対する補正量は、前記第2の遮光部の補正量よりも大きい
    請求項18に記載の固体撮像装置。
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