JP2023064289A - 電線検査装置 - Google Patents

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真司 山下
Shinji Yamashita
弘崇 滋野
Hirotaka Shigeno
和俊 田澤
Kazutoshi Tazawa
武 中野
Takeshi Nakano
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Abstract

【課題】ヒレを有する電線に対する測定精度を向上できる電線検査装置を提供する。【解決手段】電線検査装置1は、電線に100載置されるローラと、ローラによって支持され、電線を覆う筒状の筐体2と、筐体を電線に沿って移動させるモータと、電線の劣化を検出する非接触式のセンサ9を有し、かつ電線の周りに筐体に対して相対回転可能なセンサユニット5と、を備え、センサユニットは、電線の外周面110aに接触してセンサを電線と対向させる収容部50と、電線の外周面から突出しているヒレ120によってガイドされて収容部を筐体に対して相対回転させる追従機構51と、を有し、追従機構は、電線を挟み込むように電線の外周面に接触する一対の接触部材52,53と、一対の接触部材をセンサの中心91a,92aに対して対称に位置付ける調整部と、一対の接触部材に対して互いに近づける付勢力を与えるばね55と、を有する。【選択図】図8

Description

本発明は、電線検査装置に関する。
従来、電線検査装置がある。特許文献1には、電線の長手方向に移動可能なケースと、ケースの内部に回動可能に支持され、電線の外周に沿って回動し、電線の状態を検査する検査部と、検査部駆動手段を備えている電線検査装置が開示されている。
特開2020-14277号公報
電線検査装置において、センサによる測定精度を向上できることが望まれている。例えば、ヒレを有する電線を検査する場合に、ヒレがセンサユニットと接触し、電線とセンサとの距離を変化させたり、電線に対してセンサの中心軸線をずらしてしまったりする可能性がある。その結果、センサによる測定精度の低下を招くことがある。
本発明の目的は、ヒレを有する電線に対する測定精度を向上できる電線検査装置を提供することである。
本発明の電線検査装置は、電線に載置されるローラと、前記ローラによって支持され、前記電線を覆う筒状の筐体と、前記筐体を前記電線に沿って移動させるモータと、前記筐体に収容されており、前記電線の劣化を検出する非接触式のセンサを有し、かつ前記電線の周りに前記筐体に対して相対回転可能なセンサユニットと、を備え、前記センサユニットは、前記センサを収容しており、かつ前記電線の外周面に接触して前記センサを前記電線と対向させる収容部と、前記電線の外周面から突出しているヒレによってガイドされて前記収容部を前記筐体に対して相対回転させる追従機構と、を有し、前記追従機構は、前記電線を挟み込むように前記電線の外周面に接触する一対の接触部材と、一対の前記接触部材を前記センサの中心に対して対称に位置付ける調整部と、一対の前記接触部材に対して互いに近づける付勢力を与えるばねと、を有することを特徴とする。
本発明に係る電線検査装置において、センサユニットは、センサを収容する収容部と、ヒレによってガイドされて収容部を筐体に対して相対回転させる追従機構と、を有する。追従機構は、電線を挟み込むように電線の外周面に接触する一対の接触部材と、一対の接触部材をセンサの中心に対して対称に位置付ける調整部と、一対の接触部材に対して互いに近づける付勢力を与えるばねと、を有する。本発明に係る電線検査装置は、電線とセンサとの間の距離の変動や電線に対するセンサの位置ずれを抑制し、ヒレを有する電線に対する測定精度を向上できるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る電線検査装置の斜視図である。 図2は、実施形態の電線検査装置による検査を説明する図である。 図3は、実施形態に係る電線検査装置の内部構成を示す斜視図である。 図4は、実施形態に係るセンサユニットの斜視図である。 図5は、実施形態に係るセンサユニットの平面図である。 図6は、実施形態に係るセンサユニットの側面図である。 図7は、実施形態に係るセンサユニットの下面図である。 図8は、ヒレによってガイドされるセンサユニットを示す図である。 図9は、ヒレによってガイドされるセンサユニットを示す図である。
以下に、本発明の実施形態に係る電線検査装置につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1から図9を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、電線検査装置に関する。図1は、実施形態に係る電線検査装置の斜視図、図2は、実施形態の電線検査装置による検査を説明する図、図3は、実施形態に係る電線検査装置の内部構成を示す斜視図、図4は、実施形態に係るセンサユニットの斜視図、図5は、実施形態に係るセンサユニットの平面図、図6は、実施形態に係るセンサユニットの側面図、図7は、実施形態に係るセンサユニットの下面図、図8は、ヒレによってガイドされるセンサユニットを示す図、図9は、ヒレによってガイドされるセンサユニットを示す図である。
図1および図3に示すように、本実施形態の電線検査装置1は、筐体2と、ローラ3と、モータ4と、センサユニット5と、回転体6と、制御部7と、を有する。本実施形態の電線検査装置1は、所謂ヒレ付き電線の劣化を検査する装置である。図1等に示すように、検査対象の電線100は、ヒレ120を有する。ヒレ120は、電線100に対する雪の付着を抑制することができる。電線100は、例えば、SN-OC電線(難着雪型屋外用架橋ポリエチレン絶縁電線)である。
ヒレ120は、電線100の絶縁被覆110の外周面110aから突出している。ヒレ120は、電線100の軸方向に沿って延在している。例示された電線100は、位相が180°異なる二つのヒレ120を有する。すなわち、二つのヒレ120は、互いに逆の方向に向けて突出している。ヒレ120の断面形状は、例えば、矩形や台形である。電線100は、配電用変電所から電柱にかけて架け渡された電線や、電柱間に架け渡された電線等である。以下の説明では、電線100の軸方向を「軸方向X」と称する。
図2に示すように、電線検査装置1は、軸方向Xに移動しながら電線100の劣化を検査する。例示された電線100は、電柱140の間に架け渡されている。電線検査装置1は、例えば、作業者200によって操作される。例示された電線検査装置1は、ケーブル11を介して操作部12と接続されている。ケーブル11は、電源および通信用の電線を有する。操作部12は、電線検査装置1に対して電力を供給し、かつ電線検査装置1を制御する装置である。操作部12は、電線検査装置1による検出結果のデータを取得し、保存する機能を有する。
図1および図3に示すように、筐体2は、電線100を覆うことが可能な筒状に形成されている。例示された筐体2の形状は、円筒形状である。筐体2は、円筒状の筒部20および一対の側壁21を有する。筒部20は、電線100を通すスリット20sを有する。スリット20sは、軸方向Xに沿って筒部20の一端から他端まで延在している。側壁21は、筐体2における軸方向Xの端部を閉塞している。側壁21は、電線100を通すスリット21aを有している。スリット21aは、側壁21の外縁から側壁21の中心部まで半径方向に沿って延在している。スリット21aは、筒部20のスリット20sと連続している。
図3に示すように、筐体2の内部には、二つの仕切り壁22が設けられている。仕切り壁22は、軸方向Xと直交しており、筒部20の内部空間を仕切っている。より詳しくは、筒部20の内部空間は、第一空間20a、第二空間20b、および第三空間20cに仕切られている。第二空間20bは、軸方向Xにおける中央の空間部である。第一空間20aは、第二空間20bに対して軸方向Xの一方側に位置しており、第三空間20cは、第二空間20bに対して軸方向Xの他方側に位置している。仕切り壁22は、電線100を通すスリット22aを有している。スリット22aは、軸方向Xにおいてスリット21aと対向している。また、スリット22aは、筒部20のスリット20sと連続している。
図3に示すように、電線検査装置1は、二つのローラ3を有する。二つのローラ3は、それぞれ電線100に載置されて電線100の上を転動する。二つのローラ3の一方は、駆動ローラ3Aであり、他方は、従動ローラ3Bである。駆動ローラ3Aは、第一空間20aに配置されており、従動ローラ3Bは、第三空間20cに配置されている。ローラ3における転動面の両端には、テーパ部31が設けられている。テーパ部31は、軸方向Xと直交する方向においてローラ3を位置決めし、電線100の中心軸線C1に対してローラ3の転動面の中央を位置合わせする。
ローラ3の転動面は、弾性変形可能な被覆を有する。被覆は、ローラ3が電線100のヒレ120を乗り越える際に弾性変形してローラ3の上下動を防ぐ。被覆の厚さは、ヒレ120の高さよりも大きい。被覆は、ヒレ120の形状に応じて変形して電線100の外周面110aに接触することができる柔らかさを有している。
筐体2は、ローラ3によって支持される軸支部23を有する。軸支部23は、仕切り壁22とつながっており、ローラ3を回転自在に支持している。モータ4は、筐体2を電線100に沿って移動させる回転モータである。モータ4は、操作部12から供給される電力によって駆動される。モータ4の出力軸は、ベルト41によって駆動ローラ3Aと連結されている。モータ4は、駆動ローラ3Aを任意の速度で任意の回転方向に回転させることができる。駆動ローラ3Aは、モータ4から伝達されるトルクによって回転し、筐体2を軸方向Xに沿って移動させる。
電線検査装置1は、二つの回転体6を有する。二つの回転体6は、第二空間20bに配置されている。一つの回転体6は、第一空間20aの側の仕切り壁22に配置されており、他の一つの回転体6は、第三空間20cの側の仕切り壁22に配置されている。仕切り壁22は、複数のベアリング24によって回転体6を回転自在に支持している。回転体6は、電線100の周りに無制限に回転可能である。すなわち、回転体6は、何れの回転方向に向けても筐体2に対して複数回転できるように支持されている。
回転体6は、電線100を通すスリット6aを有している。二つの回転体6のスリット6aは、軸方向Xにおいて互いに対向している。回転体6は、センサユニット5に対して固定されている。二つの回転体6は、センサユニット5を介して連結されている。
制御部7は、ケーブル11によって操作部12と接続される。制御部7は、例えば、操作部12から供給される電力によって動作する。制御部7は、電線検査装置1に搭載された各機器の制御を行なう。例えば、制御部7は、操作部12から送られる指令に応じてモータ4の回転方向および回転速度を制御する。また、制御部7は、センサユニット5を制御して電線100に対する測定結果のデータを取得する。制御部7は、取得したデータを操作部12に対して送信する。
ケーブルリール8は、制御部7とセンサユニット5との間に介在している。ケーブルリール8のケーブル81は、センサユニット5と制御部7とを接続する。ケーブル81は、電源および通信用の電線を有する。回転体6は、ケーブル81が巻き付けられる筒部を有する。回転体6が回転することによりケーブル81が引き出されると、引き出されたケーブル81は、回転体6に巻き付けられる。ケーブルリール8は、ぜんまい等によってケーブル81を巻き取ることができる。ケーブルリール8は、ケーブル81の巻き取りを規制するストッパを有している。ストッパは、手動により解除可能である。
センサユニット5は、第二空間20bに配置されている。センサユニット5は、軸方向Xにおいて二つの回転体6の間に位置しており、かつ二つの回転体6によって保持されている。センサユニット5は、回転体6に対して相対回転不能であり、回転体6と一体となって回転する。
図4に示すように、センサユニット5は、収容部50、および追従機構51を有する。追従機構51は、ヒレ120によってガイドされて収容部50を筐体2に対して相対回転させる機構である。例示された追従機構51は、第一追従機構51Aおよび第二追従機構51Bを有する。本実施形態のセンサユニット5では、第一追従機構51Aおよび第二追従機構51Bは同様の構成を有している。第一追従機構51Aは、収容部50に対して軸方向Xの一方側に配置されており、第二追従機構51Bは、収容部50に対して軸方向Xの他方側に配置されている。つまり、二つの追従機構51A,51Bは、収容部50に対して進行方向の前後に配置されている。
図5および図6に示すように、収容部50は、非接触式のセンサ9を収容する。本実施形態の収容部50の形状は、中空の直方体形状である。収容部50は、絶縁性を有する非磁性材料によって形成される。収容部50は、センサ9を収容する収容室50aを有する。センサ9は、収容室50aの奥部の支持面50bに設置される。支持面50bは、平面である。図6に示すように、収容部50は、電線100の外周面110aに接触する接触面50fを有する。接触面50fは、支持面50bとは反対側の面であり、かつ平面である。接触面50fが電線100の外周面110aと接触することにより、センサ9が外周面110aに対して平行に位置付けられる。図5等に示すように、収容部50は、センサ9を電線100の外周面110aと対向させる。収容室50aは蓋50cによって閉塞される。
センサユニット5の説明において、収容部50の幅方向を「幅方向Y」と称する。幅方向Yは、軸方向Xと直交している。また、軸方向Xおよび幅方向Yの何れとも直交する方向を「高さ方向Z」と称する。
例示されたセンサ9は、渦電流探傷法(ECT:EddyCurrent Testing)により電線100の導体130の劣化を検出する。センサ9は、励磁コイル91および検出コイル92を有する。励磁コイル91および検出コイル92は、導電性を有する金属線(例えば、銅線)が同心円状に巻かれて形成される。励磁コイル91および検出コイル92は、軸方向Xに沿って並べて配置されている。励磁コイル91の中心軸線91aおよび検出コイル92の中心軸線92aは、軸方向Xと平行に並んでいる。また、励磁コイル91の一部と検出コイル92の一部とが重なっている。
センサユニット5の追従機構51は、電線100の中心軸線C1に対してセンサ9を位置合わせするように構成されている。より詳しくは、追従機構51は、電線100の中心軸線C1に対してコイル91,92の中心軸線91a,92aを交差させるように構成されている。
センサ9は、制御部7と接続されており、制御部7によって制御される。制御部7は、励磁コイル91に対して交流電流を印加し、励磁コイル91によって磁界を発生させる。この磁界によって電線100の導体130に渦電流が発生する。検出コイル92は、導体130に発生する渦電流に応じた磁界(磁束)を検出する。制御部7は、検出コイル92による検出結果の情報を取得して記録する。制御部7は、取得した検出結果の情報を操作部12に向けて送信することができる。
図4および図7に示すように、追従機構51は、第一接触部材52、第二接触部材53、歯車54、ばね55、第一溝56、および第二溝57を有する。第一接触部材52および第二接触部材53は、電線100を挟み込むように電線100の外周面に接触する部材である。第一接触部材52は、基部52aおよび接触片52bを有する。第二接触部材53は、基部53aおよび接触片53bを有する。
基部52a,53aは、収容部50から突出した板部50dによってスライド可能に支持される。板部50dは、収容部50の側壁から軸方向Xに沿って突出しており、平板形状を有する。板部50dは、電線100と対向する対向面50eを有する。対向面50eには、第一溝56および第二溝57が形成されている。第一溝56および第二溝57は、幅方向Yに沿って、対向面50eの一端から他端まで延在している。第一溝56および第二溝57の断面形状は、略T字形状であり、底部の幅が広くなっている。例示された第一溝56および第二溝57は、平行に延在している。
基部52a,53aは、直方体形状を有しており、直線状に延在する突部52c,53cを有する。突部52c,53cの断面形状は、略T字形状である。第一接触部材52の突部52cは、第一溝56に挿入され、第一溝56によって幅方向Yにガイドされる。第二接触部材53の突部53cは、第二溝57に挿入され、第二溝57によって幅方向Yにガイドされる。
図7に示すように、歯車54は、第一接触部材52の基部52aと第二接触部材53の基部53aとの間に配置されている。歯車54は、板部50dによって回転自在に支持されている。例示された歯車54は、平歯車である。基部52a,53aの側面には、歯車54と噛み合う複数の歯52d,53dが形成されている。従って、歯車54は、幅方向Yに沿った第一接触部材52および第二接触部材53の移動を連動させる。第一接触部材52および第二接触部材53は、幅方向Yに沿って互いに逆の方向に移動する。追従機構51は、第一接触部材52の接触片52bおよび第二接触部材53の接触片53bをセンサ9の中心軸線91a,92aに対して対称に位置付けるように構成されている。基部52a,53aは、中心軸線91a,92aを結ぶ仮想線CL2に対して接触片52b,53bが等距離に位置するように歯車54と噛み合っている。
図4に示すように、第一接触部材52の接触片52bは、基部52aから高さ方向Zに向けて突出している。同様に、第二接触部材53の接触片53bは、基部53aから高さ方向Zに向けて突出している。接触片52b,53bは、幅方向Yと直交する平板形状を有している。接触片52b,53bは、幅方向Yにおいて互いに対向している。
図7に示すように、第一接触部材52の接触片52bは、基部52aから第二接触部材53の側に向けて延出している。接触片52bの端部は、第二接触部材53の基部53aと重なっている。第二接触部材53の接触片53bは、基部53aから第一接触部材52の側に向けて延出している。接触片53bの端部は、第一接触部材52の基部52aと重なっている。
図4に示すように、接触片52b,53bの先端部は、当接部52e,53eを有する。当接部52e,53eは、電線100の外周面110aに接触しながらヒレ120の側面に当接する部分である。軸方向Xから見た場合の当接部52e,53eの形状は、当接部52e,53eの先端へ向かうに従って幅が狭くなるテーパ形状である。第一接触部材52の当接部52eは、対向面52fおよび傾斜面52gを有する。第二接触部材53の当接部53eは、対向面53fおよび傾斜面53gを有する。
第一接触部材52の対向面52fは、第二接触部材53の当接部53eと対向する面である。第二接触部材53の対向面53fは、第一接触部材52の当接部52eと対向する面である。二つの対向面52f,53fは、平行であり、幅方向Yにおいて互いに対向している。傾斜面52g,53gは、高さ方向Zに対して傾斜している。第一接触部材52の傾斜面52gは、当接部52eの先端へ向かうに従って対向面52fに近づくように傾斜している。第二接触部材53の傾斜面53gは、当接部53eの先端へ向かうに従って対向面53fに近づくように傾斜している。
ばね55は、第一接触部材52および第二接触部材53に対して互いに近づける付勢力を与える。例示されたばね55は、幅方向Yに延在するコイルばねであり、伸長させた状態で接触片52bおよび接触片53bに連結されている。
図8に示すように、電線検査装置1は、二つの当接部52e,53eの間にヒレ120が位置しないように電線100に設置される。つまり、作業者200は、外周面110aにおける二つのヒレ120の間の部分に当接部52e,53eを接触させながら、電線検査装置1を電線100に設置する。
センサユニット5の接触面50fは、電線100の外周面110aに接触する。ヒレ120を二つの当接部52e,53eに対して外側に位置させることで、電線100に対するセンサ9の相対位置のずれが抑制される。ヒレ120が接触面50fに接触してしまうと、接触面50fが外周面110aから離れてしまったり、センサ9の中心軸線91a,92aが電線100の中心軸線C1からずれてしまったりする可能性がある。その結果、センサ9による測定精度の低下を招くことがある。これに対して、本実施形態の電線検査装置1は、センサ9と電線100との距離を一定に保つことや、電線100の中心軸線C1に対するセンサ9のずれを未然に抑制することができる。
本実施形態の回転体6は、接触面50fを外周面110aに接触させるようにセンサユニット5を保持している。回転体6は、例えば、二つのローラ3の転動面と接触面50fとが同一面上に位置するようにセンサユニット5を保持する。電線検査装置1が電線100に設置されるときに、二つの当接部52e,53eは、接触面50fを電線100の外周面110aと接触させるように、ばね55を伸長させながら幅方向Yに移動する。なお、回転体6は、センサユニット5を電線100に向けて押圧するように構成されてもよい。例えば、回転体6は、センサユニット5を電線100に向けて押圧するばね等の押圧部材を有していてもよい。
追従機構51は、電線100のヒレ120によってガイドされて収容部50を筐体2に対して相対回転させる。図8に示す当接部53eは、ヒレ120に当接している。当接部53eは、電線100の外周面110aに接触しながらヒレ120の側面に当接している。当接部53eは、ヒレ120によってガイドされて収容部50および回転体6を筐体2に対して相対回転させる。収容部50は、接触面50fを外周面110aに対して摺動させながら筐体2に対して相対回転する。追従機構51は、収容部50を回転させ、センサユニット5の高さ方向Zを鉛直方向Vに対して傾斜させることができる。
懸架された電線100では、ヒレ120が螺旋状に延在している場合がある。この場合、電線検査装置1が軸方向Xに沿って進むと、当接部52e,53eがヒレ120によってガイドされて収容部50を回転させる。つまり、本実施形態の電線検査装置1は、収容部50をヒレ120に追従させて回転させる。これにより、センサ9の中心軸線91a,92aを電線100の中心軸線C1と交差させておくことができる。また、ヒレ120が接触面50fと接触しないことで、センサ9と電線100との距離が一定に保たれる。よって、本実施形態の電線検査装置1は、センサ9による測定精度を向上させることができる。
本実施形態の回転体6は、筐体2に対する相対回転の回転数が制限されていない。従って、センサユニット5は、筐体2に対して無制限に相対回転することが可能である。よって、電線検査装置1は、電線100における対象区間の始点から終点まで移動する間、センサユニット5をヒレ120に対して追従させ続けることができる。
図9には、電線検査装置1を適用可能な電線100のうち、最も小径の電線100が示されている。この場合、センサユニット5の接触面50fは電線100の外周面110aに接触し、かつ二つの当接部52e,53eがそれぞれヒレ120に当接する。ばね55は、付勢力によって二つの当接部52e,53eを外周面110aに接触させる。接触面50fに対する当接部52e,53eの突出長さは、対象とする電線100の最小径に応じて定められている。当接部52e,53eは、ヒレ120によってガイドされて収容部50を回転させる。
作業者200は、電線100の検査が完了すると、電線100から電線検査装置1を取り外す。このときに、作業者200は、ケーブルリール8のストッパを解除する。ケーブルリール8は、ケーブル81を巻き取り、回転体6およびセンサユニット5を初期の回転位置まで回転させる。つまり、回転体6に巻き付けられたケーブル81がケーブルリール8に収容される。これにより、電線100が回転体6のスリット6aを通過できるようになり、電線100から電線検査装置1を取り外すことが可能となる。
以上説明したように、本実施形態の電線検査装置1は、電線100に載置されるローラ3と、筒状の筐体2と、モータ4と、センサユニット5と、を有する。筐体2は、ローラ3によって支持され、電線100を覆う。モータ4は、筐体2を電線100に沿って移動させる。センサユニット5は、筐体2に収容されており、かつ電線100の劣化を検出する非接触式のセンサ9を有する。センサユニット5は、電線100の周りに筐体2に対して相対回転可能である。
センサユニット5は、収容部50と、追従機構51と、を有する。収容部50は、センサ9を収容しており、かつ電線100の外周面110aに接触してセンサ9を電線100と対向させる。追従機構51は、電線100の外周面110aから突出しているヒレ120によってガイドされて収容部50を筐体2に対して相対回転させる。
追従機構51は、一対の接触部材52,53と、歯車54と、ばね55と、を有する。第一接触部材52および第二接触部材53は、電線100を挟み込むように電線100の外周面110aに接触する部材である。歯車54は、第一接触部材52および第二接触部材53をセンサ9の中心に対して対称に位置付ける調整部の一例である。例示されたセンサ9の中心は、励磁コイル91の中心軸線91aおよび検出コイル92の中心軸線92aである。ばね55は、第一接触部材52および第二接触部材53に対して互いに近づける付勢力を与える。
本実施形態の電線検査装置1は、ヒレ120にガイドされて収容部50を回転させることにより、収容部50がヒレ120に乗り上げてしまうことを抑制する。よって、センサ9と電線100との距離が一定に維持される。また、調整部としての歯車54は、第一接触部材52および第二接触部材53をセンサ9の中心に対して対称に位置付ける。よって、電線100の中心軸線C1に対するセンサ9の位置ずれが抑制される。よって、本実施形態の電線検査装置1は、ヒレ120を有する電線100に対する測定精度を向上させることができる。
本実施形態の第一接触部材52および第二接触部材53は、電線100の外周面110aに接触しながらヒレ120の側面に当接する当接部52e,53eを有する。電線100の軸方向Xから見た場合の当接部52e,53eの形状は、当接部52e,53eの先端へ向かうに従って幅が狭くなるテーパ形状である。当接部52e,53eは、相手方の当接部52e,53eと対向する対向面52f,53fと、対向面52f,53fとは反対側の面である傾斜面52g,53gとを有する。対向面52f,53fは、相手方の対向面52f,53fと平行である。傾斜面52g,53gは、当接部52e,53eの先端へ向かうに従って対向面52f,53fに近づくように傾斜している。このような当接部52e,53eを有する接触部材52,53は、ヒレ120に当接した状態を維持しやすい。
本実施形態の電線検査装置1は、筐体2とセンサユニット5との間に配置された回転体6を有する。回転体6は、電線100の周りに筐体2に対して無制限に回転可能である。センサユニット5は、この回転体6によって保持されている。よって、本実施形態のセンサユニット5は、ヒレ120にガイドされながら一回転を超えて回転し続けることが可能である。
本実施形態の回転体6は、電線100を中心として回転する。第一接触部材52および第二接触部材53は、収容部50に対して電線100の側に突出している。回転体6は、一対の接触部材52,53の間に電線100を入り込ませて収容部50を電線100の外周面110aに接触させるようにセンサユニット5を保持している。よって、回転体6は、収容部50を外周面110aに接触させながら収容部50を回転させることができる。
なお、電線検査装置1と操作部12との通信は、無線通信であってもよい。この場合、電線検査装置1には、バッテリーが搭載されることが望ましい。モータ4、制御部7、およびセンサ9は、バッテリーから供給される電力によって動作することができる。操作部12は、無線通信によって制御部7の走査制御および測定データ収集を行う。
例示されたセンサユニット5は、二組の追従機構51A,51Bを有しているが、これには限定されない。センサユニット5は、第一追従機構51Aまたは第二追従機構51Bの何れか一つを有していてもよい。センサ9は、渦電流により電線100の劣化を検出するものには限定されない。
筐体2の形状は、例示された円筒形状には限定されない。筐体2は、例えば、角筒形状を有していてもよい。
上記の実施形態に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1 電線検査装置
2:筐体、 3:ローラ、 4:モータ、 5:センサユニット、 6:回転体
7:制御部、 8:ケーブルリール、 9:センサ
11:ケーブル、 12:操作部
20:筒部、 20a:第一空間、 20b:第二空間、 20c:第三空間
21:側壁、 21a:スリット
22:仕切り壁、 22a:スリット、 23:軸支部、 24:ベアリング
50:収容部、 50a:収容室、 50b:支持面、 50c:蓋
50d:板部、 50e:対向面、 50f:接触面
51:追従機構、 51A:第一追従機構、 51B:第二追従機構
52:第一接触部材、 52a:基部、 52b:接触片、 52c:突部
52d:歯、 52e:当接部、 52f:対向面、 52g:傾斜面
53:第二接触部材、 53a:基部、 53b:接触片、 53c:突部
53d:歯、 53e:当接部、 53f:対向面、 53g:傾斜面
54:歯車、 55:ばね、 56:第一溝、 57:第二溝
81:ケーブル
91:励磁コイル、 91a:中心軸線、 92:検出コイル、 92a:中心軸線
100:電線、 110:絶縁被覆、 110a:外周面、 120:ヒレ
130:導体、 140:電柱
200:作業者
C1:中心軸線
X:軸方向、 Y:幅方向、 Z:高さ方向

Claims (4)

  1. 電線に載置されるローラと、
    前記ローラによって支持され、前記電線を覆う筒状の筐体と、
    前記筐体を前記電線に沿って移動させるモータと、
    前記筐体に収容されており、前記電線の劣化を検出する非接触式のセンサを有し、かつ前記電線の周りに前記筐体に対して相対回転可能なセンサユニットと、
    を備え、
    前記センサユニットは、前記センサを収容しており、かつ前記電線の外周面に接触して前記センサを前記電線と対向させる収容部と、前記電線の外周面から突出しているヒレによってガイドされて前記収容部を前記筐体に対して相対回転させる追従機構と、を有し、
    前記追従機構は、前記電線を挟み込むように前記電線の外周面に接触する一対の接触部材と、一対の前記接触部材を前記センサの中心に対して対称に位置付ける調整部と、一対の前記接触部材に対して互いに近づける付勢力を与えるばねと、を有する
    ことを特徴とする電線検査装置。
  2. 各前記接触部材は、前記電線の外周面に接触しながら前記ヒレの側面に当接する当接部を有し、
    前記電線の軸方向から見た場合の前記当接部の形状は、前記当接部の先端へ向かうに従って幅が狭くなるテーパ形状であり、
    前記当接部は、相手方の前記当接部と対向する対向面と、前記対向面とは反対側の面である傾斜面と、を有し、
    前記対向面は、相手方の前記対向面と平行であり、
    前記傾斜面は、前記当接部の先端へ向かうに従って前記対向面に近づくように傾斜している
    請求項1に記載の電線検査装置。
  3. 前記筐体と前記センサユニットとの間に配置された回転体を備え、
    前記回転体は、前記電線の周りに前記筐体に対して無制限に回転可能であり、
    前記センサユニットは、前記回転体によって保持されている
    請求項1または2に記載の電線検査装置。
  4. 前記回転体は、前記電線を中心として回転し、
    一対の前記接触部材は、前記収容部に対して前記電線の側に突出しており、
    前記回転体は、一対の前記接触部材の間に前記電線を入り込ませて前記収容部を前記電線の外周面に接触させるように前記センサユニットを保持している
    請求項3に記載の電線検査装置。
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