JP2023063835A - 内燃機関の燃焼室構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】隣り合う吸気ポートから燃焼室内に流入する吸気流同士が干渉することを抑制できる内燃機関の燃焼室構造を提供する。【解決手段】シリンダヘッド4の内部に燃焼室が形成され、燃焼室の内面に複数の吸気ポートと複数の排気ポートとが形成され、吸気ポートを開閉する複数の吸気バルブ12aを備えた内燃機関の燃焼室構造において、シリンダヘッド4の内壁面には、複数の吸気バルブ12aとの隙間を狭める湾曲したマスク部14を有し、マスク部14は、吸気バルブ12aの外周縁のうちの排気ポートとは反対側の部分と対向した後端部14aから接線方向が排気ポートに向いた前端部14bまで形成され、かつ後端部14aから前端部14bに向けて吸気バルブ12aとの隙間が次第に大きくなるように形成されている。【選択図】図3

Description

この発明は、気筒毎に複数の吸気ポートと複数の排気ポートとが形成された内燃機関の燃焼室構造に関し、特に吸気ポートから燃焼室に流入する吸気流の向きを定める構造に関するものである。
特許文献1には、吸気ポートから燃焼室内に流入した吸気の流れが、シリンダボアにおける軸線方向に縦向きに旋回するタンブル流となるように構成した内燃機関の燃焼室構造が記載されている。この特許文献1に記載された内燃機関の燃焼室構造は、吸気ポートを開閉する吸気弁が開弁したときに、吸気ポートのうち排気ポートとは反対側の半周の壁面と吸気弁との隙間を流れる吸気流を弱めるように構成されている。具体的には、吸気ポートのうち排気ポートとは反対側の半周の壁面に、吸気ポート側に突出した突起を形成し、またはその壁面を窪ませて形成している。
特許文献2には、中・低速域の運転ではスワールやタンブルを発生しやすくして燃焼を安定化させ、高速域の運転ではスワールやタンブルを弱めて燃焼音の発生を抑制するように構成された吸気ポートの構造が記載されている。具体的には、燃焼室に連通した一方の吸気ポートは、吸気バルブの中心軸線と同軸を中心としたバルブシートを形成した後に、その中心軸線から点火プラグ側に偏心した軸線を中心としてマスキングを切削することによって形成され、他方の吸気ポートは、吸気バルブの中心軸線と同軸を中心としたバルブシートを形成している。すなわち、一方の吸気ポートは、吸気バルブが開弁すると、その吸気バルブの外周縁と吸気ポートが形成されたシリンダヘッドとの壁面との点火プラグ側(燃焼室の中心側)の隙間が、他方側の隙間よりも広くなるように構成され、他方の吸気ポートは、吸気バルブが開弁した場合に、その吸気バルブの外周縁とシリンダヘッドの壁面との隙間が均一になるように構成されている。また、他方の吸気ポートには、制御バルブが設けられていて、中・低車速域で運転する場合には、制御バルブによって他方の吸気ポートを閉弁して、一方の吸気ポートのみから燃焼室内に吸気が流動するように構成されている。
特開平7-269360号公報 特開平7-150957号公報
特許文献1に記載されているように、吸気ポートのうち排気ポートとは反対側の半周の壁面に、吸気ポートの内側に突出した突起を形成することによって、吸気ポートのうち排気ポートとは反対側の隙間から吸気が燃焼室内に流動することを抑制することができ、その結果、タンブル流に対向した逆タンブル流の発生を抑制することができる。しかしながら、突起部が形成されていない領域から燃焼室内に放射状に吸気が流入すると、隣り合う吸気ポートから流入した吸気流同士が干渉する可能性がある。すなわち、各吸気ポートから流入した吸気流同士が干渉することによるエネルギー損失が生じる可能性があり、タンブル流を強めるための技術的な改善の余地がある。
また、特許文献2に記載されているように、一方の吸気ポートのみから燃焼室内に吸気が流動することによってタンブル流を発生させる場合には、吸気が燃焼室内に流入するための開口面積が小さいことにより、十分な吸気を燃焼室内に流動させることができず、またはタンブル流を発生させるための吸気のエネルギー量が不足する可能性がある。また、一方の吸気ポートは、吸気バルブの中心軸線から点火プラグ側に偏心した軸線を中心としてマスキングを切削して形成されているため、二つの吸気ポートから燃焼室内に吸気を流入する場合には、他方の吸気ポートから燃焼室内に流入した吸気側に、一方の吸気ポートから燃焼室内に流入した吸気が流れるため、燃焼室内に流入した吸気流同士が干渉することを助長し、その結果、各吸気ポートから流入した吸気流同士が干渉することによるエネルギー損失が増加し、タンブル流が低下する可能性がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであって、隣り合う吸気ポートから燃焼室内に流入する吸気流同士が干渉することを抑制できる内燃機関の燃焼室構造を提供することを目的とするものである。
この発明は、上記の目的を達成するために、シリンダブロックに取り付けられたシリンダヘッドの内部に燃焼室が形成され、前記燃焼室の内面となっている天井壁面に複数の吸気ポートと複数の排気ポートとが形成され、前記吸気ポートを前記燃焼室側で開閉する複数の吸気バルブを備えた内燃機関の燃焼室構造において、前記複数の吸気ポートが並んで形成され、前記複数の排気ポートが前記複数の吸気ポートと平行に並んで形成され、前記シリンダヘッドの内壁面には、前記複数の吸気バルブとの隙間を狭める湾曲したマスク部を有し、前記マスク部は、前記吸気バルブの外周縁のうちの前記排気ポートとは反対側の部分と対向した後端部から接線方向が前記排気ポートに向いた前端部まで形成され、かつ前記後端部から前記前端部に向けて前記吸気バルブとの隙間が次第に大きくなるように形成されていることを特徴とするものである。
この発明では、前記前端部と前記吸気バルブとの隙間は、前記吸気ポートから前記燃焼室に流入する吸気流を低減することができる限界値に定められていてよい。
この発明では、前記前端部は、前記吸気ポートのうち、隣り合う前記吸気ポート側の内周側前端部と、前記燃焼室の外周側の外側前端部とを含んでよい。
この発明によれば、内部に燃焼室が形成されたシリンダヘッドに吸気ポートが形成され、その吸気ポートを燃焼室側で開閉するように吸気バルブが設けられている。そのシリンダヘッドの内壁面には、吸気バルブとの隙間を狭める湾曲したマスク部を有し、マスク部は、吸気バルブの外周縁のうちの排気ポートとは反対側の部分と対向した後端部から接線方向が排気ポートに向いた前端部まで形成され、かつ後端部から前端部に向けて吸気バルブとの隙間が次第に大きくなるように形成されている。すなわち、マスク部の後端部と吸気バルブとの隙間が最も小さくなるように構成されている。そのため、後端部側から燃焼室内に吸気が流入することによる逆タンブル流の発生を抑制することができる。その結果、逆タンブル流によってタンブル流が弱められることを抑制することができるため、燃焼室での燃焼を迅速に行うことができる。また、マスク部の前端部は、その接線方向が排気ポートに向いて形成され、さらに、後端部から前端部に向けて吸気バルブとマスク部との隙間が次第に大きくなるように形成されているため、マスク部の前端部から燃焼室に流入する吸気流を排気ポート側に向けることができ、隣り合う吸気ポートから燃焼室に流入した吸気流と干渉することを抑制できる。その結果、タンブル流を強化することができる。
この発明の実施形態における燃焼室の形状を説明するための模式的な断面図であって、図2のI-I線に沿う断面図である。 その燃焼室をピストン側から見た概略図である。 マスクの形状を説明するための図1における矢視IIIの正面図である。 吸気ポートから燃焼室に流入した吸気流の流れを模式的に示す上面図である。 マスクを設けていないシリンダヘッドの比較例を示す図である。 マスクと吸気バルブとの隙間を最小に設定した比較例を示す図である。 実施例と各比較例とのタンブル比を比較した結果を示す図である。
以下、この発明を図に示す実施形態に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施形態はこの発明を具体化した場合の一例に過ぎないのであって、この発明を限定するものではない。
図1にこの発明の実施形態を模式的に示し、その燃焼室をピストン側から見た図を図2に示してある。図1に示すようにシリンダブロック1にボア2が形成され、その内部には、図示しないクランクシャフトの回転に伴ってボア2内を気密状態に維持しながら上下動するピストン3が収容されている。このシリンダブロック1の上方側(ボア2の開口部側であって、図1における上側)には、シリンダヘッド4が取り付けられている。このシリンダヘッド4の下面のうち前記ボア2に対応した位置は、上側に窪んで形成されていて、この窪んだ位置が燃焼室5とされている。
この燃焼室5は、その天井壁面6が左右両側から次第に高くなっているペントルーフ型に形成され、その中央部分(すなわち、ボア2の中心軸線との交点部分)には、点火プラグ7が設けられている。その天井壁面6の稜線の一方側には、図2に示すように二つの円形の吸気ポート8a,8bが並んで形成され、その吸気ポート8a,8bにそれぞれ吸気管9a,9bが連通している。
同様に、天井壁面6の稜線の他方側には、二つの円形の排気ポート10a,10bが並んで形成され、その排気ポート10a,10bにそれぞれ排気管11a,11bが連通している。具体的には、二つの吸気ポート8a,8bの中心を結ぶ線が、稜線と平行となるように吸気ポート8a,8bが形成され、同様に二つの排気ポート10a,10bの中心を結ぶ線が、稜線と平行となるように排気ポート10a,10bが形成されている。
言い換えると、二つの吸気ポート8a,8bの中心を結ぶ線と、二つの排気ポート10a,10bの中心を結ぶ線とが平行となるように、それぞれの吸気ポート8a,8bおよび排気ポート10a,10bが形成されている。以下の説明では、吸気ポート8a,8bと排気ポート10a,10bとが対向する方向を左右方向とし、互いの吸気ポート8a,8bの間隔方向を前後方向として説明する。なお、上記の吸気管9a,9bは、その上流側で分岐して形成されていて、その上流側の流路には、開口面積を調整するための図示しないスロットルバルブなどが設けられている。
上記の吸気ポート8a,8bを燃焼室5側から閉弁するように構成された吸気バルブ12a,12bが設けられている。この吸気バルブ12a,12bは、従来の吸気バルブと同様に構成されていて、吸気ポート8a,8bに垂直な方向に上下動可能に構成されたロッドの下端に連結された円錐状の部分であって、吸気ポート8a,8bの開口面積よりも大径に形成されている。
同様に排気ポート10a,10bを燃焼室5側から閉弁するように構成された排気バルブ13a,13bが設けられている。この排気バルブ13a,13bは、従来の排気バルブと同様に構成されていて、排気ポート10a,10bに垂直な方向に上下動可能に構成されたロッドの下端に連結された円錐状の部分であって、排気ポート10a,10bの開口面積よりも大径に形成されている。
上記の各バルブ12a,12b,13a,13bは、図示しないクランクシャフトの回転に伴って吸気ポート8a,8bや排気ポート10a,10bを開閉するように構成されている。言い換えると、ピストン3の上下動に応じて開閉動作する。具体的には、ボア2内に空気や燃料を供給する吸気行程では、ピストン3が上死点から下死点に向けて下降している過程で、吸気バルブ12a,12bが一度開閉動作し、ボア2内の排気を排出する排気行程では、ピストン3が下死点から上死点に向けて上昇している過程で、排気バルブ13a,13bが一度開閉動作する。
上記のシリンダヘッド4の下端には、吸気バルブ12a,12bが開弁した直後あるいは吸気バルブ12a,12bが閉弁する直前に、左右方向で対向する排気ポート10a,10b側に吸気が流動するように、言い換えると、左右方向で対向する排気ポート10a,10bとは反対側に吸気が流動することを抑制するように構成され、また一方の吸気ポート8a(8b)から燃焼室5内に流入した吸気流が、他方の吸気ポート8b(8a)から燃焼室5内に流入した吸気流と干渉しないように構成された壁面(以下、マスクと記す)14を備えている。このマスク14は、吸気バルブ12a,12bとの隙間から吸気が燃焼室5内に流動することを抑制するためのものであって、シリンダヘッド4と一体に形成してもよく、シリンダヘッド4とマスク14とを個別に成形した後に一体化させたものであってもよい。このマスク14は、吸気ポート8a,8bから吸気バルブ12a,12bの軸線方向で予め定められた所定長さの範囲に形成されている。
図3に、マスク14の形状を説明するための図1における矢視IIIの図を示してある。なお、吸気ポート8aに形成されたマスク14と、吸気ポート8bに形成されたマスク14とは、同様に形成することができるため、以下の説明では、吸気ポート8aに形成されたマスク14の形状についてのみ説明する。
図3に示すマスク14は、吸気バルブ12aの外周縁と所定の隙間が空くように形成されている。すなわち、マスク14の壁面は、湾曲して形成されている。具体的には、吸気バルブ12aの外周縁のうち左右方向で排気ポート10aとは反対側の部分に対向した後端部14aと吸気バルブ12aとの隙間が最も小さく、その後端部14aから排気ポート10a側に向けて、吸気バルブ12aとの隙間が次第に大きくなるように構成されている。
この後端部14aと吸気バルブ12aとの隙間は、各部材の公差や組み付け誤差などによって吸気バルブ12aと後端部14aとが最も接近したとしても接触しない寸法の範囲で最も小さくなるように定められている。また、マスク14の周方向における各前端部14b,14cは、その接線が、左右方向で対向する排気ポート10aを向く位置まで形成されていて、それらの前端部14b,14cと吸気バルブ12aとの隙間は、マスク14による効果を発揮できる限界の隙間に定められている。なお、前端部14b,14cに連なる壁面と吸気バルブ12aとの隙間は、前端部14b,14cと吸気バルブ12aとの隙間よりも大きくなるように構成されている。
上述したように構成されたシリンダヘッド4を使用した吸気の流れを数値流体力学(Computational Fluid Dynamics:CFD)解析した結果を図4に示してある。図4に示すように吸気ポート8a,8bを流動した吸気は、マスク14が形成された領域以外の部分から燃焼室5内に流入している。これは、吸気バルブ12a,12bとマスク14との隙間が小さいことによる流動抵抗や流れの乱れによって、マスク14が形成された領域から燃焼室5内に吸気が流入することが抑制されたためと考えられる。また、マスク14の各前端部14b,14c近傍から燃焼室5内に流入する吸気流は、燃焼室5内に流入すると同時に排気ポート10a,10b側に湾曲した流れとなっていて、隣り合う吸気ポート8b(8a)から燃焼室5内に流入した吸気流との干渉が抑制されている。これは、上述したように吸気バルブ12a,12bとマスク14との隙間が、排気ポート10a,10b側に向けて次第に大きくなるように構成されているためと考えられる。
上述したように形成されたマスク14を設けることによる効果を検証するために、上述したようにマスク14を形成した実施例(破線)、図5に示すように吸気バルブ12aとシリンダヘッド4の壁面との隙間を、上記のマスク14の前端部14b,14cの隙間以上に空けた比較例1(一点鎖線)、および図6に示すように吸気バルブ12aとマスク14との隙間を、上記の吸気バルブ12aとマスク14の後端部14aとの隙間と同一の隙間で均一に形成した比較例2(実線)でのボア2内の平均乱れ(タンブル比)を比較した。その結果を図7に示してあり、縦軸には、ボア2内の平均乱れを採り、横軸には、ピストン3が下死点に到達する時点のクランクアングルを基準として、ピストン3が下死点に到達する以前のクランクアングルを正の値として採ってある。なお、この検証では、ピストン3が下死点に到達する以前に吸気バルブ12aを閉弁する場合を考慮して、その吸気バルブ12aを閉弁するタイミング(クランクアングル)毎に、タンブル比を測定した。
図7に示すように比較例1に対して比較例2では、タンブル比が大きい。これは、吸気バルブ12a,12bとマスク14の後端部14a(IN側)との隙間を減少させたことによって、後端部14a側から燃焼室5内に吸気が流入することによる逆タンブル流(タンブル流に対向する吸気流)の発生を抑制できたためと考えられる。
また、図7に示すように比較例2に対して実施例では、タンブル比が大きい。これは、吸気バルブ12a(12b)とマスク14のうちの隣り合う吸気ポート8b(8a)側の前端部14b(EX側)との隙間を、後端部14a側から次第に拡大したことによって、隣り合う吸気ポート8bから燃焼室5に流入した吸気の流れが干渉することを抑制できたため、言い換えると、吸気ポート8a,8bから燃焼室5に流入する吸気の流れを、排気ポート10a,10b側に向けることができたためと考えられる。
上述したように形成したマスク14を設けることによって、後端部14a側から燃焼室5に吸気が流入することによる逆タンブル流の発生を抑制することができる。その結果、逆タンブル流によってタンブル流が弱められることを抑制することができるため、燃焼室5での燃焼を迅速に行うことができる。また、吸気バルブ12a,12bとマスク14との隙間を排気ポート10a,10bが次第に大きくなるように形成し、またマスク14の前端部14bの接線方向が排気ポート10a,10b側に向くように形成することによって、マスク14の前端部14bから燃焼室5に流入する吸気流を排気ポート10a,10b側に向けることができる。すなわち、隣り合う吸気ポート8a,8bから燃焼室5内に流入した吸気流同士が干渉することを抑制できる。その結果、タンブル流を強化することができる。
4 シリンダヘッド
5 燃焼室
6 天井壁面
8a,8b 吸気ポート
10a,10b 排気ポート
12a,12b 吸気バルブ
13a,13b 排気バルブ
14 マスク
14a 後端部
14b 前端部

Claims (3)

  1. シリンダブロックに取り付けられたシリンダヘッドの内部に燃焼室が形成され、前記燃焼室の内面となっている天井壁面に複数の吸気ポートと複数の排気ポートとが形成され、前記吸気ポートを前記燃焼室側で開閉する複数の吸気バルブを備えた内燃機関の燃焼室構造において、
    前記複数の吸気ポートが並んで形成され、前記複数の排気ポートが前記複数の吸気ポートと平行に並んで形成され、
    前記シリンダヘッドの内壁面には、前記複数の吸気バルブとの隙間を狭める湾曲したマスク部を有し、
    前記マスク部は、前記吸気バルブの外周縁のうちの前記排気ポートとは反対側の部分と対向した後端部から接線方向が前記排気ポートに向いた前端部まで形成され、かつ前記後端部から前記前端部に向けて前記吸気バルブとの隙間が次第に大きくなるように形成されている
    ことを特徴とする内燃機関の燃焼室構造。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の燃焼室構造において、
    前記前端部と前記吸気バルブとの隙間は、前記吸気ポートから前記燃焼室に流入する吸気流を低減することができる限界値に定められている
    ことを特徴とする内燃機関の燃焼室構造。
  3. 請求項1または2に記載の内燃機関の燃焼室構造において、
    前記前端部は、前記吸気ポートのうち、隣り合う前記吸気ポート側の内周側前端部と、前記燃焼室の外周側の外側前端部とを含む
    ことを特徴とする内燃機関の燃焼室構造。
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