JP2023062932A - レーザ加工機 - Google Patents

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Takeshi Iwamatsu
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Abstract

【課題】ワークを支持する部材などの構造物と干渉してしまい、ワークをスムーズに搬入することが難しい。【解決手段】レーザ加工機10は、ワークWが載置されるパレット50と、パレット50に載置されたワークWの上方からレーザビームを照射して、ワークWに対してレーザ加工を行う加工ヘッド30と、を備えている。パレット50は、左右方向に沿って長い矩形状を有する枠体51と、ワークWの下面側からワークWを摺動自在に支持することでパレット50に対するワークWの搬入をガイドする複数の搬入ガイド部材55を含んでいる。複数の搬入ガイド部材55は、パレット50を上方からみたときに枠体51の内側に配置されており、パレット50内の位置によってワークWを支持する支持高さが相違している。【選択図】図3

Description

本発明は、レーザ加工機に関する。
板金などの板状のワークに対して切断加工を行う加工機として、レーザビームを用いて加工を行うレーザ加工機が知られている。レーザ加工機は、ワークにレーザビームを照射することで、熱エネルギーによってワークを切断する。レーザ加工機は、レーザビームを照射する加工ヘッドをワークの面内方向に沿って移動させることで、ワークからパーツを切り出す。
レーザ加工機は、加工対象となるワークが載置されるパレットを備えている。パレットには、複数の板状部材が間隔を空けて配列されている(特許文献1)。パレット上のワークは、複数の板状部材によってそれぞれ支持されており、これにより、熱エネルギーの影響を受けたワークの溶融物が溶着し難い構造となっている。
また、パレットには、ワークの搬入をガイドするために、複数の搬入ガイド部材が設けられている。搬入ガイド部材は、例えばフリーベアリングで構成されている。ワークの搬入時、複数の搬入ガイド部材は、板状部材がワークを支持するパスラインよりも上方へと突出し、ワークの下面側からワークを摺動自在に支持する(特許文献2)。
特許第4188471号公報 特開平09-271987号公報
ワークのサイズ、材質及び板厚、並びに搬入ガイド部材の配置態様によっては、ワークの端部が自重によって下方に湾曲してしまう。このため、レーザ加工時にワークを支持する板状部材などの構造物と干渉してしまい、ワークをスムーズに搬入することが難しいことがある。
本発明の一態様のレーザ加工機は、ワークが載置されるパレットと、パレットに載置されたワークの上方からレーザビームを照射して、ワークに対してレーザ加工を行う加工ヘッドと、を備えている。パレットは、ワークの面内方向と平行な第1方向に沿って長い矩形状を有する枠体と、ワークの下面側からワークを摺動自在に支持することでパレットに対するワークの搬入をガイドする複数の搬入ガイド部材を含んでいる。複数の搬入ガイド部材は、パレットを上方からみたときに枠体の内側に配置されており、パレット内の位置によってワークを支持する支持高さが相違している。
本発明の一態様のレーザ加工機によれば、パレット内における搬入ガイド部材の位置によって、搬入ガイド部材の支持高さが相違している。搬入ガイド部材の支持高さを相違させることで、ワークの面形状をコントロールすることができる。これにより、自重によってワークの端部が下方へと湾曲することを抑制することができる。
本発明の一態様によれば、レーザ加工機の構造物とワークの端部との干渉を抑制することができるので、パレットに対してワークをスムーズに搬入することができる。
図1は、本実施形態に係るレーザ加工機を模式的に示す斜視図である。 図2は、パレットが引き出された状態のレーザ加工機を模式的に示す斜視図である。 図3は、パレットの構成を示す上面図である。 図4は、パレットの構成を示す正面図である。 図5は、パレットの要部を拡大して示す説明図である。 図6は、3つの搬入ガイド部材の支持高さの関係を示す説明図である。 図7は、パレットに対するワークの搬入動作を示す説明図である。
以下、図面を参照し、本実施形態に係るレーザ加工機について説明する。
図1は、本実施形態に係るレーザ加工機の構成を模式的に示す斜視図である。図2は、パレットが引き出された状態のレーザ加工機を模式的に示す斜視図である。図3は、パレットの構成を示す上面図である。図4は、パレットの構成を示す正面図である。まず、本実施形態に係るレーザ加工機10の概要を説明する。
図1及び図2に示すように、レーザ加工機10は、ワークWが載置されるパレット50と、パレット50に載置されたワークWの上方からレーザビームを照射して、ワークWに対してレーザ加工を行う加工ヘッド30と、を備えている。図3及び図4に示すように、パレット50は、ワークWの面内方向と平行な第1方向に沿って長い矩形状を有する枠体51と、ワークWの下面側からワークWを摺動自在に支持することでパレット50に対するワークWの搬入をガイドする複数の搬入ガイド部材55を含んでいる。複数の搬入ガイド部材55は、パレット50を上方からみたときに枠体51の内側に配置されており、パレット50内の位置によってワークWを支持する支持高さが相違している。
つぎに、本実施形態に係るレーザ加工機10の構成を詳細に説明する。本明細書では、水平方向において直交する左右方向及び前後方向と、左右方向及び前後方向それぞれに直交する上下方向とを方向の定義として用いる。左右方向及び前後方向は、パレット50に載置されるワークWの面内方向と平行であり、そのうちの左右方向を第1方向とする。上下方向は、パレット50に載置されるワークWの面直方向と対応する。
図1及び図2に示すように、レーザ加工機10は、本体部11と、ヘッド駆動機構15と、加工ヘッド30と、パレット50と、制御装置100と、レーザ発振器110とを備えている。
本体部11は、概ね直方体状に構成されており、床面などの設置面に設置される。本体部11の前縁部及び後縁部には、サイドフレーム12がそれぞれ配置されている。前縁部及び後縁部のサイドフレーム12は、互いに平行に配置されている。
ヘッド駆動機構15は、前後方向及び左右方向及に沿って加工ヘッド30を移動させる機構である。ヘッド駆動機構15は、X軸キャリッジ16と、Y軸キャリッジ19とを備えている。
X軸キャリッジ16は、門型形状を有している。X軸キャリッジ16は、一対のサイドフレーム12によって支持されており、サイドフレーム12に沿って移動可能に構成されている。X軸キャリッジ16は、サイドフレーム12に設けられたX軸駆動部(図示せず)によって駆動され、左右方向に移動する。
Y軸キャリッジ19は、X軸キャリッジ16によって支持されており、X軸キャリッジ16に沿って移動可能に構成されている。Y軸キャリッジ19は、X軸キャリッジ16に設けられたY軸駆動部(図示せず)によって駆動され、前後方向に移動する。
加工ヘッド30は、ワークWの上方からレーザビームを照射して、ワークWに対してレーザ加工を行う。加工ヘッド30には、プロセスファイバ(図示せず)を介して、レーザ発振器110から射出されたレーザビームが伝送されている。レーザビームは、加工ヘッド30の先端に設けられた開口からワークWに照射される。
加工ヘッド30は、Y軸キャリッジ19に配置されている。X軸駆動部及びY軸駆動部を駆動して、X軸キャリッジ16及びY軸キャリッジ19を移動させることにより、加工ヘッド30を左右方向及び前後方向にそれぞれ移動させることができる。
加工ヘッド30は、ヘッド駆動機構15による左右方向の移動及び前後方向の移動を通じて、予め定められた加工範囲の中で、レーザ加工を行うことができる。本実施形態のレーザ加工機10は、小さいサイズのワークWを想定した装置であり、加工範囲は、最大で4'×4'(1219mm×1219mm)サイズのワークWを加工することができる範囲に設定されている。
パレット50は、一対のサイドフレーム12によって水平に支持されている。パレット50には、ワークWが載置される。パレット50は、左右方向に沿って長い矩形状を有しており、加工範囲よりも大きいサイズのワークW、例えば最大で4'×8'(1219mm×2438mm)サイズのワークWを載置することができる。なお、パレット50の構造の詳細については後述する。
制御装置100は、箱形の筐体、この筐体の内部に収容される回路基板などで構成されている。制御装置100は、本体部11の右端下方に配置され、本体部11に固定されている。制御装置100は、ヘッド駆動機構15及びレーザ発振器110といった、レーザ加工機10の各部の動作を制御する。
レーザ発振器110は、レーザビームを生成し、加工ヘッド30に対してレーザビームを供給する。レーザ発振器110は、箱形の筐体と、この筐体の内部に収容される電子部品及び電機部品などで構成されている。レーザ発振器110は、本体部11の右端上方に配置され、本体部11に固定されている。レーザ発振器110は、制御装置100の上方に位置しており、レーザ発振器110と制御装置100との間には隙間となる空間部が形成されている。
このような構成のレーザ加工機10において、パレット50は、サイドフレーム12に固定されたガイド部材(図示せず)を介して、左右方向へ移動自在に支持されている。ガイド部材は、パレット50に設けられたレールを摺動自在に支持することで、パレット50の直線運動をガイドする。
パレット50の左端には、作業者がパレット50を移動させるために把持する把手部(図示せず)が設けられている。作業者は、把手部を把持してパレット50を左右方向に動かすことで、正規位置と引出位置との間でパレット50を移動させることができる。
図1に示すように、パレット50が最も右側に位置する場合、パレット50の位置は正規位置となる。パレット50が正規位置にある場合、パレット50は、本体部11に収容された状態となる。このとき、パレット50の左側半分ほどの領域が加工範囲に含まれた状態となる。パレット50の残りの領域(右側の領域)は、制御装置100とレーザ発振器110との間に形成される空間部に進入している。
図2に示すように、正規位置にあるパレット50を左方向へと引き出すと、パレット50は引出位置まで移動する。パレット50が引出位置にある場合、パレット50の一部(左側の領域)は本体部11から引き出された状態となり、パレット50の残りの領域(右側の領域)は加工範囲に含まれた状態となる。パレット50を正規位置と引出位置とで切り替えることで、パレット50に載置される最大サイズのワークW、例えば4'×8'サイズのワークWの全域を加工することができる。
図5は、パレットの要部を拡大して示す説明図である。図6は、3つの搬入ガイド部材の支持高さの関係を示す説明図である。図1乃至図4に加え、図5乃至図6を参照し、本実施形態に係るパレット50の詳細な構造を説明する。なお、以下の説明は、レーザ加工機10の左側に立った状態を基準に、すなわちレーザ加工機10を左方向から見たときを基準に、パレット50が引き出される方向(左方向)を手前側、パレット50が収容される方向(右方向)を奥側と表現する。
パレット50は、枠体51と、複数のスキッド52と、複数のクランプ部53と、複数の搬入ガイド部材55とを備えている。
図3に示すように、枠体51は、パレット50の上方からみたときに、左右方向に沿って長い矩形状を有するフレーム部材である。
複数のスキッド52は、ワークWにレーザ加工が行われるときにワークWを支持するワーク支持部材である。複数のスキッド52は、左右方向にかけて間隔を空けて配置されている。個々のスキッド52は、前後方向に延在する板状部材であり、スキッド52の両端は、枠体51を構成する一対のフレーム部材に対して固定されている。枠体51に固定されたスキッド52は、例えば上下方向と平行となるように起立している。スキッド52は、鋼などの金属材料、例えば軟鋼から構成されている。
図5に示すように、スキッド52の上縁部52aには、それぞれが上方に向かって突出する複数の突出部52bが設けられている。複数の突出部52bは、前後方向にかけて間隔を空けて設けられている。個々の突出部52bは、上下方向に沿って縦長に形成されており、上方に向かう程に幅が狭くなるような山形状を有している。ワークWは、スキッド52の上縁部52a、すなわち個々の突出部52bの頂点において支持される。
図3に示すように、複数のクランプ部53は、スキッド52によって支持されるワークWを固定する。複数のクランプ部53は、枠体51に固定されている。
図3及び図4に示すように、複数の搬入ガイド部材55は、パレット50へのワークWの搬入、パレット50上でのワークWの移動といったワークWの段取り作業の際にワークWを支持する。具体的には、複数の搬入ガイド部材55は、ワークWの下面側からワークWを摺動自在に支持することでパレット50に対するワークWの搬入などをガイドする。個々の搬入ガイド部材55は、例えば、回転自在な球体を備えるフリーベアリングにより構成されている。
図3に示すように、スキッド52の下方には、前後方向にかけて間隔を空けて配置された複数のロッド56が設けられている。本実施形態では、3本のロッド56が設けられている。個々のロッド56は、左右方向に沿って水平に延在する軸体であり、軸中心周りに回転可能な状態で固定されている。枠体51には、アクチュエータ60が取り付けられている。アクチュエータ60と3本のロッド56とは動力伝達機構を介して連結されており、アクチュエータ60が動作すると、3本のロッド56は互いに同期して回転する。
ロッド56のそれぞれには、ロッド56の延在方向に沿って搬入ガイド部材55が間隔を空けて配置されている。これにより、複数の搬入ガイド部材55は、左右方向及び前後方向に沿ってそれぞれ直線状に並んでいる。前後方向に並んだ3つの搬入ガイド部材55を1つのグループGrとして捉えた場合、パレット50には、複数のグループGrが左右方向に沿って配列されている。本実施形態では、1つのロッド56に対して5個の搬入ガイド部材55が配置されており、5個のグループGrからなる合計15個の搬入ガイド部材55が用意されている。
搬入ガイド部材55は、ロッド56の回転位置に応じて、突出状態と、埋没状態とが切り替えられる。
図3乃至図5に示すように、搬入ガイド部材55が突出状態となると、搬入ガイド部材55は、複数のスキッド52の各上縁部52a(突出部52bの頂点)よりも上方へと突出する。そのため、ワークWは、複数の搬入ガイド部材55によって支持される。複数の搬入ガイド部材55は、スキッド52によって支持されるワークWの高さ(パスライン)よりも高い位置でワークWを支持する。
搬入ガイド部材55が埋没状態となると、搬入ガイド部材55は、複数のスキッド52の各上縁部52a(突出部52bの頂点)よりも下方へと埋没する。この状態では、図1及び図2に示すように、ワークWは、複数のスキッド52によって支持される。
なお、図3に示すように、個々のロッド56の長さは、枠体51の左右方向の長さよりも短く設定されており、個々のロッド56は、枠体51の奥側(右側)のフレーム部材まで到達していない。そのため、搬入ガイド部材55は、パレット50の奥側に位置する奥側領域には設けられておらず、奥側領域を除いた手前領域にのみ設けられていることとなる。これは、パレット50の奥側領域には制御装置100が設けられているため、仮に奥側領域に搬入ガイド部材55を配置すると、搬入ガイド部材55を埋没状態へと切り替えた際に、制御装置100と干渉してしまう虞があるからである。このような物理的な制約から、搬入ガイド部材55は、パレット50の奥側領域、具体的には制御装置100が存在する領域には設けられていない。
図5及び図6に示すように、本実施形態の特徴の一つとして、複数の搬入ガイド部材55は、パレット50内の位置によってワークWを支持する支持高さH1、H2が相違している。具体的には、グループGrに含まれる3つの搬入ガイド部材55のうち、真ん中に位置する搬入ガイド部材55の支持高さH2は、両側に位置する搬入ガイド部材55の支持高さH1よりも低くなっている。もっとも、真ん中に位置する搬入ガイド部材55の支持高さH2は、スキッド52によって支持されるワークWの高さよりも高くなるように設定されていること言うまでもない。
本実施形態では、このような支持高さH1、H2の関係が、パレット50の奥側に位置している2つのグループGrに対して適用されている。しかしながら、全てのグループGrに対して適用してもよい。説明の便宜上、図3、図5及び図6では、支持高さH2となる搬入ガイド部材55に対して、「55a」の符号が括弧書きで付与されている。
図7は、パレットに対するワークの搬入動作を示す説明図である。以下、4'×8'サイズのワークWを例に、パレット50に対するワークWの搬入動作を説明する。ワークWの搬入時には、複数の搬入ガイド部材55が突出状態となるように、アクチュエータ60が動作させられる。
図中の矢印で示すように、作業者は、パレット50の手前側から奥側に向けてワークWを搬入する。複数の搬入ガイド部材55は突出状態に設定されているため、ワークWは個々の搬入ガイド部材55によって支持されながら、スキッド52の上方を移動する。
制御装置100との干渉を避けるため、パレット50の奥側領域には搬入ガイド部材55が設けられていない。そのため、パレット50の奥側領域へとワークWの先端側Wtが到達すると、その先端側Wtは、ワークWの自重によって下方へと撓みやすくなる。特に、剛性が低い薄板などのワークWでは、この傾向が顕著となる。
図5及び図6に示すように、パレット50の奥側に位置している2つのグループGrでは、真ん中に位置する搬入ガイド部材55(55a)の支持高さH2が、両側に位置する搬入ガイド部材55の支持高さH1よりも低くなっている。そのため、前後方向に沿って切断した断面で見たときに、ワークWは、その中央が両側よりも低くなるように湾曲する。このため、ワークWの先端側Wtでは、左右方向に沿って剛性が高くなる。この剛性により、図7に示すように、ワークWの先端側Wtが自重によって下方へと撓むことを抑制することができる。パレット50の奥側領域に搬入ガイド部材55が存在しない場合であっても、ワークWの先端側Wtとスキッド52との干渉を抑制することができる。その結果、パレット50に対してワークWをスムーズに搬入することができる。
ワークWがパレット50の所定位置へと搬入されると、複数の搬入ガイド部材55が埋没状態となるように、アクチュエータ60が動作させられる。複数の搬入ガイド部材55が埋没状態へと切り替えられると、ワークWはスキッド52によって支持される。これらの一連の動作によって、パレット50に対するワークWの搬入動作が完了する。
このように本実施形態のレーザ加工機10では、パレット50内における搬入ガイド部材55の位置によって、搬入ガイド部材55の支持高さH1、H2が相違している。この構成によれば、ワークWの面形状をコントロールすることができるので、自重によるワークWの端部の下方への湾曲を抑制することができる。これにより、スキッド52などの構造物とワークWの端部との干渉を抑制することができるので、パレット50に対してワークWをスムーズに搬入することができる。
本実施形態において、パレット50は、複数のスキッド(板状部材)52をさらに含んでいる。複数のスキッド52は、枠体51を構成する一対のフレーム部材間に跨がるように配置され、左右方向(第1方向)にかけて間隔を空けて並べられている。複数のスキッド52は、ワークWにレーザ加工が行われるときにワークを支持する。複数の搬入ガイド部材55は、複数のスキッド52の各上縁部52aよりも上方へと突出する突出状態と、複数のスキッド52の各上縁部52aよりも下方に埋没する埋没状態とで切り替え可能に構成されている。
この構成によれば、搬入ガイド部材55を突出状態へと設定することで、搬入ガイド部材55を、スキッド52の上縁部52aよりも上方へと突出させることができる。これにより、スキッド52の上縁部52aよりも高い位置でワークWを搬入することができるので、ワークWをスムーズにパレット50へと搬入することができる。また、搬入ガイド部材55を埋没状態へと設定することで、搬入ガイド部材55をスキッド52の上縁部52aよりも下方へと埋没させることができる。これにより、ワーク加工時には、複数のスキッド52によってワークWを支持することができる。
本実施形態において、レーザ加工機10は、左右方向に沿ってパレット50を移動自在に支持する本体部11をさらに備えている。パレット50は、パレット50の全部が本体部11に収容された正規位置と、パレット50の一部が左右方向に沿って手前側に引き出された引出位置との間を移動する。複数の搬入ガイド部材55は、左右方向から見たときにパレット50の奥側に位置する奥側領域を除いた手前領域に設けられている。
この構成によれば、パレット50における複数の搬入ガイド部材55の面内分布が、手前領域に片寄っている。そのため、パレット50に対するワークWの搬入時には、自重によってワークWの先端側Wtが下方に湾曲し、スキッド52などの構造物と干渉してしまう可能性がある。この点、本実施形態のレーザ加工機10では、パレット50内での搬入ガイド部材55の位置によって、搬入ガイド部材55の支持高さH1、H2が相違している。ワークWの面形状をコントロールすることができるので、自重によってワークWの先端側Wtが下方へ湾曲することを抑制することができる。これにより、スキッド52などの構造物とワークWの先端側Wtとの干渉を抑制することができるので、パレット50に対してワークWをスムーズに搬入することができる。
本実施形態において、レーザ加工機10は、レーザ発振器110と、制御装置100とをさらに備えている。レーザ発振器110は、パレット50が正規位置にあるときのパレット50の奥側領域の上方に配置され、加工ヘッド30にレーザビームを供給する。制御装置100は、パレット50が正規位置にあるときのパレット50の奥側領域の下方に配置され、レーザ発振器110を制御する。
パレット50の奥側領域に搬入ガイド部材55を配置すると、ガイド部材55を埋没状態へと切り替えた際に、制御装置100と干渉してしまう虞がある。この点、本実施形態によれば、複数の搬入ガイド部材55は、左右方向から見たときに手前領域に設けられているので、搬入ガイド部材55と制御装置100との干渉を抑制することができる。
本実施形態において、複数の搬入ガイド部材55は、前後方向に沿って並んだ3つの搬入ガイド部材55を含むグループGrが、左右方向に沿って複数配列されて構成されている。そして、少なくとも一つのグループでは、真ん中に位置する搬入ガイド部材55の支持高さH2が、両側に位置する搬入ガイド部材55の支持高さH1よりも低くなっている。
この構成によれば、真ん中に位置する搬入ガイド部材55の支持高さH2が相対的に低くなっている。このため、前後方向に沿った断面で見たときに、ワークWは、その中央が両側よりも低くなるように湾曲するので、ワークWにおける左右方向の剛性が高くなる。この剛性により、ワークWの先端側Wtが自重によって下方へと撓むことを抑制することができる。その結果、パレット50の奥側領域に搬入ガイド部材55が存在しない構成であっても、ワークWの先端側Wtとスキッド52などの構造物との干渉を抑制することができる。その結果、パレット50に対してワークWをスムーズに搬入することができる。
本実施形態において、少なくとも一つのグループGrは、左右方向からみたときにパレット50の奥側に位置している。
上述したように、複数の搬入ガイド部材55は、左右方向から見たときにパレット50の奥側領域には設けられていない。パレット50の奥側に位置するグループGrでは、真ん中に位置する搬入ガイド部材55の支持高さH2が相対的に低くなるので、ワークWの先端側Wtが自重によって下方へと撓むことを抑制することができる。その結果、パレット50の奥側領域に搬入ガイド部材55が存在しない構成であっても、ワークWの先端側Wtとスキッド52との干渉を抑制することができる。その結果、パレット50に対してワークWをスムーズに搬入することができる。
なお、本実施形態では、前後方向に沿って並んだ3つの搬入ガイド部材55のうち、真ん中に位置する搬入ガイド部材55の支持高さH2が、両側に位置する搬入ガイド部材55の支持高さH1よりも低く設定されている。しかしながら、ワークWの面形状をコントロールして、自重によるワーク端部の下方への湾曲を抑制することができるのであれば、このような関係に限らない。パレット50内の位置によって、支持高さH1、H2が相違していればよい。
上記のように、本発明の実施形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
10 レーザ加工機
11 本体部
12 サイドフレーム
15 ヘッド駆動機構
16 X軸キャリッジ
19 Y軸キャリッジ
30 加工ヘッド
50 パレット
51 枠体
52 スキッド
52a 上縁部
52b 突出部
53 クランプ部
55 搬入ガイド部材
55a 搬入ガイド部材
56 ロッド
60 アクチュエータ
100 制御装置
110 レーザ発振器
Gr グループ
H1、H2 支持高さ
W ワーク
Wt 先端側

Claims (6)

  1. ワークが載置されるパレットと、
    前記パレットに載置された前記ワークの上方からレーザビームを照射して、前記ワークに対してレーザ加工を行う加工ヘッドと、を備え、
    前記パレットは、
    前記ワークの面内方向と平行な第1方向に沿って長い矩形状を有する枠体と、
    前記ワークの下面側から前記ワークを摺動自在に支持することで前記パレットに対する前記ワークの搬入をガイドする複数の搬入ガイド部材を含み、
    前記複数の搬入ガイド部材は、
    前記パレットを上方からみたときに前記枠体の内側に配置されており、前記パレット内の位置によって前記ワークを支持する支持高さが相違している
    レーザ加工機。
  2. 前記パレットは、
    前記枠体を構成する一対のフレーム部材間に跨がるように配置され、前記第1方向にかけて間隔を空けて並べられており、前記ワークに前記レーザ加工が行われるときに前記ワークを支持する複数の板状部材をさらに含み、
    前記複数の搬入ガイド部材は、
    前記複数の板状部材の各上縁部よりも上方へと突出する突出状態と、前記複数の板状部材の各上縁部よりも下方に埋没する埋没状態とで切り替え可能に構成されている
    請求項1記載のレーザ加工機。
  3. 前記第1方向に沿って前記パレットを移動自在に支持する本体部をさらに備え、
    前記パレットは、
    前記パレットの全部が前記本体部に収容された正規位置と、前記パレットの一部が前記第1方向に沿って手前側に引き出された引出位置との間を移動し、
    前記複数の搬入ガイド部材は、
    前記第1方向から見たときに前記パレットの奥側に位置する奥側領域を除いた手前領域に設けられている
    請求項1又は2記載のレーザ加工機。
  4. 前記パレットが前記正規位置にあるときの前記パレットの前記奥側領域の上方に配置され、前記加工ヘッドに前記レーザビームを供給するレーザ発振器と、
    前記パレットが前記正規位置にあるときの前記パレットの前記奥側領域の下方に配置され、前記レーザ発振器を制御する制御装置と、をさらに備える
    請求項3記載のレーザ加工機。
  5. 前記複数の搬入ガイド部材は、
    前記ワークの面内方向において前記第1方向と直交する第2方向に並んだ3つの搬入ガイド部材を含むグループが、前記第1方向に沿って複数配列されて構成されており、
    少なくとも一つの前記グループでは、真ん中に位置する前記搬入ガイド部材の前記支持高さが、両側に位置する前記搬入ガイド部材の前記支持高さよりも低い
    請求項1から4いずれか一項記載のレーザ加工機。
  6. 少なくとも一つの前記グループは、前記第1方向からみたときに前記パレットの奥側に位置している
    請求項5記載のレーザ加工機。
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