JP2023061664A - 車載通信装置、端末装置、通信方法、情報処理方法及び通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】歩行者に対して車両の接近に対する適切な注意を喚起することができる。【解決手段】本願に係る車載通信装置は、車両に搭載され、車両の周辺に存在する歩行者を検出する検出部と、歩行者の端末装置に対して、歩行者に対する通知を送信する送信部と、を備え、検出部は、端末装置を検出するためのサーチ信号を送信し、送信部は、端末装置からサーチ信号に対する応答を示す応答通知を受信した場合に、車両によって歩行者が検出されたことを示す検出通知を送信する。【選択図】図1
Description
本発明は、車載通信装置、端末装置、通信方法、情報処理方法及び通信システムに関する。
従来、車両と歩行者との間での交通事故の発生を抑制するための様々な技術が知られている。例えば、車両に搭載された車載器が、歩行者の携帯情報端末に対して、車両位置情報を送信する。携帯情報端末は、車載器から車両位置情報を受信した場合に、車載器に対して、歩行者位置情報を送信する技術が知られている。
しかしながら、上記の従来技術では、歩行者に対して車両の接近に対する適切な注意を喚起することができるとは限らない。例えば、上記の従来技術では、車両に搭載された車載器と歩行者の携帯情報端末が互いの位置情報を通知し合うにすぎないため、歩行者に対して車両の接近に対する適切な注意を喚起することは難しい場合がある。
そこで、本開示では、歩行者に対して車両の接近に対する適切な注意を喚起することができる車載通信装置、端末装置、通信方法、情報処理方法及び通信システムを提案する。
本開示に係る車載通信装置は、車両に搭載され、前記車両の周辺に存在する歩行者を検出する検出部と、前記歩行者の端末装置に対して、前記歩行者に対する通知を送信する送信部と、を備え、前記検出部は、前記端末装置を検出するためのサーチ信号を送信し、前記送信部は、前記端末装置から前記サーチ信号に対する応答を示す応答通知を受信した場合に、前記車両によって前記歩行者が検出されたことを示す検出通知を送信する。
以下、本技術を実施するための形態について説明する。説明は以下の順序で行う。
1.情報処理の概要
2.車両制御システムの構成例
3.端末装置の構成例
4.情報処理の手順
5.本開示に係る効果
6.ハードウェア構成
1.情報処理の概要
2.車両制御システムの構成例
3.端末装置の構成例
4.情報処理の手順
5.本開示に係る効果
6.ハードウェア構成
<<1.情報処理の概要>>
図1は、本開示の実施形態に係る情報処理の概要を説明するための図である。図1は、道路を上から見た図である。図1は、端末装置200を携帯する歩行者の後ろから、車両1が接近している様子を示す。なお、図示は省略するが、車両1には、後述する車両制御システム11が搭載されているものとする。
図1は、本開示の実施形態に係る情報処理の概要を説明するための図である。図1は、道路を上から見た図である。図1は、端末装置200を携帯する歩行者の後ろから、車両1が接近している様子を示す。なお、図示は省略するが、車両1には、後述する車両制御システム11が搭載されているものとする。
図1に示す情報処理は、通信システム2によって実現される。通信システム2は、車両制御システム11と、端末装置200と、を備える。車両制御システム11と端末装置200とは所定のネットワークNを介して、無線により通信可能に接続される。なお、図1に示す通信システム2には、任意の数の車両制御システム11と任意の数の端末装置200とが含まれてもよい。
車両制御システム11は、車両1に搭載された通信装置である。車両制御システム11は、物体の存在を検出可能なレーダ52を備える。例えば、車両制御システム11は、レーダ52として、物体から反射された反射波に基づいて、物体の距離、方向、および速度などを検出し得るミリ波レーダ装置を備える。なお、レーダ52は、ミリ波レーダ装置に限定されず、その他の波長の電波を送信するレーダ装置であってもよい。図1では、レーダ52がミリ波レーダ装置である場合について説明する。
図1の左上に示す例では、車両1がレーダ信号を繰り返し送信しながら、端末装置200を携帯する歩行者に接近している(ステップS1)。レーダ52は、アンテナのビームを掃引しながら、レーダ信号を繰り返し送信し続けている。
端末装置200は、歩行者によって保持される通信装置である。端末装置200は、レーダ52が送信する電波(および電波によって搬送される信号)を受信可能なレーダ受信機を備える。例えば、端末装置200は、ミリ波レーダ装置の電波を受信可能なミリ波レーダ受信機を備える。より具体的には、端末装置200は、歩行者の保持するタブレットやスマートフォン等であってよい。また、端末装置200は、例えば、歩行者の頭部に装着するメガネ型のHMD等のウエアラブルデバイス(アイウエアデバイス)であってもよい。図1では、端末装置200がスマートフォンである場合について説明する。
また、車両制御システム11のレーダ52は、車両1の周囲に存在する端末装置200を検出するためのサーチ信号を送信する。サーチ信号は、レーダ信号と同じ種類の信号であってもよいし、レーダ信号と異なる種類の信号であってもよい。例えば、車両制御システム11のレーダ52は、サーチ信号がレーダ信号と異なる種類の信号である場合には、サーチ信号を端末装置200の検出のみに用いて、レーダ52による他の物体のイメージングには用いないようにすることもできる。図1では、サーチ信号がレーダ信号と異なる種類の信号である場合について説明する。
図1の右上に示す例では、歩行者の端末装置200が、車両制御システム11から送信されたサーチ信号を検出する(ステップS2)。具体的には、端末装置200のミリ波レーダ受信機がサーチ信号を検出する。例えば、端末装置200のミリ波レーダ受信機は、サーチ信号を搬送する電波を受信する。続いて、端末装置200は、ミリ波レーダ受信機が受信した電波の受信レベル(強度ともいう)が第1閾値を超えたか否かを判定する。端末装置200は、電波の受信レベルが第1閾値を超えたと判定した場合、サーチ信号を検出したと判定する。
また、端末装置200は、サーチ信号を検出した場合、車両1の接近を示す接近通知を出力する。例えば、端末装置200は、スピーカーを備え、スピーカーから接近通知に対応する音を出力する。あるいは、端末装置200は、振動機能(バイブレーション機能ともいう)を備え、接近通知に対応する振動を出力してもよい。
図1の左下に示す例では、端末装置200は、サーチ信号を検出した場合、車両制御システム11に対して、サーチ信号に対する応答を示す応答信号を送信する(ステップS3)。例えば、端末装置200は、電波(および電波によって搬送される信号)を送信可能なレーダ送信機を備え、サーチ信号を増幅した応答信号を搬送する電波を送信する。あるいは、端末装置200は、歩行者がいるという情報を伝えるために、受信した信号を変調した応答信号を搬送する電波を送信してもよい。
図1の右下に示す例では、車両制御システム11が、端末装置200から送信された応答信号を検出する。具体的には、車両制御システム11のレーダ52が、応答信号を検出する。例えば、車両制御システム11のレーダ52は、応答信号を搬送する電波を受信する。続いて、車両制御システム11は、レーダ52が受信した電波の受信レベル(強度ともいう)が第2閾値を超えたか否かを判定する。車両制御システム11は、電波の受信レベルが第2閾値を超えたと判定した場合、応答信号を検出したと判定する。
続いて、車両制御システム11は、応答信号を検出した場合、応答信号に基づいて歩行者がいることを検出する。続いて、車両制御システム11は、歩行者がいることを検出した場合、車両1の運転者に対して歩行者の存在を通知する。例えば、車両制御システム11は、歩行者の存在を通知する警告を示す文字や画像をレーダ52のイメージング画像に重畳して表示することで運転者に対する通知を行う。あるいは、車両制御システム11は、警告音を出力することで運転者に対する通知を行ってもよい。
続いて、車両制御システム11は、車両1の運転者に対して歩行者の存在を通知した場合、端末装置200に対して、車両1によって歩行者が検出されたことを示す検出信号を送信する(ステップS4)。具体的には、車両制御システム11のレーダ52が、検出信号を搬送する電波を送信する。例えば、車両制御システム11のレーダ52は、車両1によって歩行者が検出されたという情報を伝えるために、受信した信号を変調した検出信号を搬送する電波を送信してもよい。
端末装置200は、車両制御システム11から送信された検出信号を検出する。具体的には、端末装置200のミリ波レーダ受信機が検出信号を検出する。例えば、端末装置200のミリ波レーダ受信機は、検出信号を搬送する電波を受信する。続いて、端末装置200は、ミリ波レーダ受信機が受信した電波の受信レベル(強度ともいう)が第3閾値を超えたか否かを判定する。端末装置200は、電波の受信レベルが第3閾値を超えたと判定した場合、検出信号を検出したと判定する。
また、端末装置200は、検出信号を検出した場合、車両1によって歩行者が検出されたことを示す検出通知を出力する。例えば、端末装置200は、スピーカーを備え、スピーカーから検出通知に対応する音を出力する。あるいは、端末装置200は、振動機能(バイブレーション機能ともいう)を備え、検出通知に対応する振動を出力してもよい。
上述したように、車両制御システム11は、歩行者の端末装置200を検出するためのサーチ信号を送信する。また、車両制御システム11は、端末装置200からサーチ信号に対する応答を示す応答通知を受信した場合に、車両1によって歩行者が検出されたことを示す検出通知を送信する。
このように、車両制御システム11は、サーチ信号を送信することにより、歩行者に対して、車両1が接近していることを示す接近通知(1回目の通知)を出力可能とすることができる。続いて、車両制御システム11は、端末装置200から応答通知を受信した場合に、検出通知を送信することにより、歩行者に対して、車両1によって歩行者が検出されたことを示す検出通知(2回目の通知)を出力可能とすることができる。これにより、車両制御システム11は、歩行者に対して、接近中の車両1が歩行者を回避対象として認識している安全な車両であることを通知可能とするので、自身の状態が安全であると判断するのを助けることができる。また、車両制御システム11は、歩行者に対して、安全な車両が接近している状態なので、安心して車両1の接近に備えるよう適切な注意を喚起することができる。したがって、車両制御システム11は、歩行者に対して車両1の接近に対する適切な注意を喚起することができる。また、車両制御システム11は、歩行者に対して2回の通知を出力可能とすることができるので、車両の接近に関する歩行者と車両1とのコミュニケーションを確実にすることができる。したがって、車両制御システム11は、車両1と歩行者との間での交通事故の発生をより確実に抑制することができる。
また、上述したように、端末装置200は、車両1に搭載された車両制御システム11から送信されたサーチ信号を検出する。また、端末装置200は、サーチ信号が検出された場合に、車両1の接近を示す接近通知を出力する。また、端末装置200は、サーチ信号が検出された場合に、車両制御システム11に対して、サーチ信号に対する応答を示す応答通知を送信する。また、端末装置200は、車両制御システム11から車両1によって歩行者が検出されたことを示す検出通知を受信した場合に、検出通知を出力する。
このように、端末装置200は、車両制御システム11からサーチ信号を受信した場合に、車両1が接近していることを示す接近通知(1回目の通知)を出力することにより、歩行者に対して車両1が接近していることを通知することができる。続いて、端末装置200は、車両制御システム11から検出通知を受信した場合に、車両1によって歩行者が検出されたことを示す検出通知(2回目の通知)を出力することにより、歩行者に対して車両1によって歩行者が検出されたことを通知することができる。これにより、端末装置200は、歩行者に対して、接近中の車両1が歩行者を回避対象として認識している安全な車両であることを通知することができるので、自身の状態が安全であると判断するのを助けることができる。また、端末装置200は、歩行者に対して、安全な車両が接近している状態なので、安心して車両1の接近に備えるよう適切な注意を喚起することができる。したがって、端末装置200は、歩行者に対して車両1の接近に対する適切な注意を喚起することができる。また、端末装置200は、歩行者に対して2回の通知を出力可能とすることができるので、車両の接近に関する歩行者と車両1とのコミュニケーションを確実にすることができる。したがって、端末装置200は、車両1と歩行者との間での交通事故の発生をより確実に抑制することができる。
なお、図1では、車両制御システム11および端末装置200それぞれが、電波を検出可能な装置を備え、サーチ信号、応答信号および検出信号の搬送波として電波を用いて信号を送受信する場合について説明したが、信号の搬送波は電波に限られない。例えば、車両制御システム11および端末装置200それぞれが、光(例えば、可視光や赤外光等)を検出可能な装置(例えば、カメラや光ビーコン等)を備え、サーチ信号、応答信号および検出信号の搬送波として光を用いて信号を送受信してもよい。また、例えば、車両制御システム11および端末装置200それぞれが、音波(例えば、可聴域の音波、超音波等)を検出可能な装置(例えば、マイクロフォンや超音波センサ等)を備え、サーチ信号、応答信号および検出信号の搬送波として音波を用いて信号を送受信してもよい。
また、本願明細書における歩行者とは、道路の上を車両によらない方法で移動している人のことを指す。具体的には、歩行者には、歩行している人、走っている人、車いすで移動している人、および自転車で移動している人が含まれる。
<<2.車両制御システムの構成例>>
図2は、本技術が適用される車載通信装置の一例である車両制御システム11の構成例を示すブロック図である。
図2は、本技術が適用される車載通信装置の一例である車両制御システム11の構成例を示すブロック図である。
車両制御システム11は、車両1に設けられ、車両1の走行支援及び自動運転に関わる処理を行う。
車両制御システム11は、車両制御ECU(Electronic Control Unit)21、通信部22、地図情報蓄積部23、位置情報取得部24、外部認識センサ25、車内センサ26、車両センサ27、記憶部28、走行支援・自動運転制御部29、DMS(Driver Monitoring System)30、HMI(Human Machine Interface)31、及び、車両制御部32を備える。
車両制御ECU21、通信部22、地図情報蓄積部23、位置情報取得部24、外部認識センサ25、車内センサ26、車両センサ27、記憶部28、走行支援・自動運転制御部29、ドライバモニタリングシステム(DMS)30、ヒューマンマシーンインタフェース(HMI)31、及び、車両制御部32は、通信ネットワーク41を介して相互に通信可能に接続されている。通信ネットワーク41は、例えば、CAN(Controller Area Network)、LIN(Local Interconnect Network)、LAN(Local Area Network)、FlexRay(登録商標)、イーサネット(登録商標)といったディジタル双方向通信の規格に準拠した車載通信ネットワークやバス等により構成される。通信ネットワーク41は、伝送されるデータの種類によって使い分けられてもよい。例えば、車両制御に関するデータに対してCANが適用され、大容量データに対してイーサネットが適用されるようにしてもよい。なお、車両制御システム11の各部は、通信ネットワーク41を介さずに、例えば近距離無線通信(NFC(Near Field Communication))やBluetooth(登録商標)といった比較的近距離での通信を想定した無線通信を用いて直接的に接続される場合もある。
なお、以下、車両制御システム11の各部が、通信ネットワーク41を介して通信を行う場合、通信ネットワーク41の記載を省略するものとする。例えば、車両制御ECU21と通信部22が通信ネットワーク41を介して通信を行う場合、単に車両制御ECU21と通信部22とが通信を行うと記載する。
車両制御ECU21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)といった各種のプロセッサにより構成される。車両制御ECU21は、車両制御システム11全体又は一部の機能の制御を行う。
車両制御ECU21は、例えば、算出部に相当する。車両制御ECU21は、認識部73によって検出された歩行者の位置に基づいて、車両1から歩行者までの距離を算出する。例えば、車両制御ECU21は、認識部73によって検出された歩行者の位置情報および自己位置推定部71によって推定された車両1の位置情報に基づいて、車両1から歩行者までの距離を算出する。
車両制御ECU21は、例えば、送信部に相当する。例えば、車両制御ECU21は、HMI31が車両1の運転者に対して歩行者の存在を通知した場合に、端末装置200に対して、車両1によって歩行者が検出されたことを示す検出通知を送信する。例えば、車両制御ECU21は、車両1によって歩行者が検出されたことを示す検出信号を送信するよう外部認識センサ25に含まれるレーダ52を制御する。外部認識センサ25に含まれるレーダ52は、車両制御ECU21の制御に従って、端末装置200に対して、電波を搬送波として検出信号を送信する。また、車両制御ECU21は、検出通知とともに、車両から歩行者までの距離に関する距離通知を送信するよう外部認識センサ25に含まれるレーダ52を制御してもよい。また、例えば、車両制御ECU21は、光を搬送波として検出信号を送信するよう、外部認識センサ25に含まれるLiDAR53または車両1に搭載されたヘッドライトを制御してもよい。また、車両制御ECU21は、音波を搬送波として検出信号を送信するよう、例えば、外部認識センサ25に含まれる超音波センサ54を制御してもよい。
また、車両制御ECU21は、HMI31によって所定の操作が受け付けられた場合に、歩行者が車両よりも先に道路を歩くよう促す安全通知を送信する。例えば、車両制御ECU21は、歩行者が車両1よりも先に道路を歩くよう促す安全信号を送信するよう外部認識センサ25に含まれるレーダ52を制御する。外部認識センサ25に含まれるレーダ52は、車両制御ECU21の制御に従って、端末装置200に対して、電波を搬送波として安全信号を送信する。また、例えば、車両制御ECU21は、光を搬送波として安全信号を送信するよう、外部認識センサ25に含まれるLiDAR53または車両1に搭載されたヘッドライトを制御してもよい。また、車両制御ECU21は、音波を搬送波として安全信号を送信するよう、例えば、外部認識センサ25に含まれる超音波センサ54を制御してもよい。
また、車両制御ECU21は、認識部73が歩行者の位置を検出した場合、車両1の運転者に対して歩行者の存在を通知する。例えば、車両制御ECU21は、歩行者の存在を通知する警告を示す文字や画像をレーダ52のイメージング画像に重畳して表示するようHMI31を制御する。あるいは、車両制御ECU21は、警告音を出力するようHMI31を制御する。HMI31は、車両制御ECU21の制御に従って、通知を出力する。
通信部22は、車内及び車外の様々な機器、他の車両、サーバ、基地局等と通信を行い、各種のデータの送受信を行う。このとき、通信部22は、複数の通信方式を用いて通信を行うことができる。
通信部22が実行可能な車外との通信について、概略的に説明する。通信部22は、例えば、5G(第5世代移動通信システム)、LTE(Long Term Evolution)、DSRC(Dedicated Short Range Communications)等の無線通信方式により、基地局又はアクセスポイントを介して、外部ネットワーク上に存在するサーバ(以下、外部のサーバと呼ぶ)等と通信を行う。通信部22が通信を行う外部ネットワークは、例えば、インターネット、クラウドネットワーク、又は、事業者固有のネットワーク等である。通信部22が外部ネットワークに対して行う通信方式は、所定以上の通信速度、且つ、所定以上の距離間でディジタル双方向通信が可能な無線通信方式であれば、特に限定されない。
また例えば、通信部22は、P2P(Peer To Peer)技術を用いて、自車の近傍に存在する端末と通信を行うことができる。自車の近傍に存在する端末は、例えば、歩行者や自転車等の比較的低速で移動する移動体が装着する端末、店舗等に位置が固定されて設置される端末、又は、MTC(Machine Type Communication)端末である。さらに、通信部22は、V2X通信を行うこともできる。V2X通信とは、例えば、他の車両との間の車車間(Vehicle to Vehicle)通信、路側器等との間の路車間(Vehicle to Infrastructure)通信、家との間(Vehicle to Home)の通信、及び、歩行者が所持する端末等との間の歩車間(Vehicle to Pedestrian)通信等の、自車と他との通信をいう。
通信部22は、例えば、車両制御システム11の動作を制御するソフトウエアを更新するためのプログラムを外部から受信することができる(Over The Air)。通信部22は、さらに、地図情報、交通情報、車両1の周囲の情報等を外部から受信することができる。また例えば、通信部22は、車両1に関する情報や、車両1の周囲の情報等を外部に送信することができる。通信部22が外部に送信する車両1に関する情報としては、例えば、車両1の状態を示すデータ、認識部73による認識結果等がある。さらに例えば、通信部22は、eコール等の車両緊急通報システムに対応した通信を行う。
例えば、通信部22は、電波ビーコン、光ビーコン、FM多重放送等の道路交通情報通信システム(VICS(Vehicle Information and Communication System)(登録商標))により送信される電磁波を受信する。
通信部22が実行可能な車内との通信について、概略的に説明する。通信部22は、例えば無線通信を用いて、車内の各機器と通信を行うことができる。通信部22は、例えば、無線LAN、Bluetooth、NFC、WUSB(Wireless USB)といった、無線通信により所定以上の通信速度でディジタル双方向通信が可能な通信方式により、車内の機器と無線通信を行うことができる。これに限らず、通信部22は、有線通信を用いて車内の各機器と通信を行うこともできる。例えば、通信部22は、図示しない接続端子に接続されるケーブルを介した有線通信により、車内の各機器と通信を行うことができる。通信部22は、例えば、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)(登録商標)、MHL(Mobile High-definition Link)といった、有線通信により所定以上の通信速度でディジタル双方向通信が可能な通信方式により、車内の各機器と通信を行うことができる。
ここで、車内の機器とは、例えば、車内において通信ネットワーク41に接続されていない機器を指す。車内の機器としては、例えば、運転者等の搭乗者が所持するモバイル機器やウェアラブル機器、車内に持ち込まれ一時的に設置される情報機器等が想定される。
地図情報蓄積部23は、外部から取得した地図及び車両1で作成した地図の一方又は両方を蓄積する。例えば、地図情報蓄積部23は、3次元の高精度地図、高精度地図より精度が低く、広いエリアをカバーするグローバルマップ等を蓄積する。
高精度地図は、例えば、ダイナミックマップ、ポイントクラウドマップ、ベクターマップ等である。ダイナミックマップは、例えば、動的情報、準動的情報、準静的情報、静的情報の4層からなる地図であり、外部のサーバ等から車両1に提供される。ポイントクラウドマップは、ポイントクラウド(点群データ)により構成される地図である。ベクターマップは、例えば、車線や信号機の位置といった交通情報等をポイントクラウドマップに対応付け、ADAS(Advanced Driver Assistance System)やAD(Autonomous Driving)に適合させた地図である。
ポイントクラウドマップ及びベクターマップは、例えば、外部のサーバ等から提供されてもよいし、カメラ51、レーダ52、LiDAR53等によるセンシング結果に基づいて、後述するローカルマップとのマッチングを行うための地図として車両1で作成され、地図情報蓄積部23に蓄積されてもよい。また、外部のサーバ等から高精度地図が提供される場合、通信容量を削減するため、車両1がこれから走行する計画経路に関する、例えば数百メートル四方の地図データが外部のサーバ等から取得される。
位置情報取得部24は、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からGNSS信号を受信し、車両1の位置情報を取得する。取得した位置情報は、走行支援・自動運転制御部29に供給される。なお、位置情報取得部24は、GNSS信号を用いた方式に限定されず、例えば、ビーコンを用いて位置情報を取得してもよい。
外部認識センサ25は、車両1の外部の状況の認識に用いられる各種のセンサを備え、各センサからのセンサデータを車両制御システム11の各部に供給する。外部認識センサ25が備えるセンサの種類や数は任意である。外部認識センサ25は、例えば、検出部に相当する。
例えば、外部認識センサ25は、カメラ51、レーダ52、LiDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)53、及び、超音波センサ54を備える。これに限らず、外部認識センサ25は、カメラ51、レーダ52、LiDAR53、及び、超音波センサ54のうち1種類以上のセンサを備える構成でもよい。カメラ51、レーダ52、LiDAR53、及び、超音波センサ54の数は、現実的に車両1に設置可能な数であれば特に限定されない。また、外部認識センサ25が備えるセンサの種類は、この例に限定されず、外部認識センサ25は、他の種類のセンサを備えてもよい。外部認識センサ25が備える各センサのセンシング領域の例は、後述する。
例えば、外部認識センサ25に含まれるレーダ52は、車両1の周囲に存在する歩行者を検出するためのレーダ信号を送信する。また、外部認識センサ25に含まれるレーダ52は、端末装置200を検出するためのサーチ信号を送信する。また、外部認識センサ25に含まれるレーダ52は、歩行者の反射波を受信する。また、例えば、外部認識センサ25に含まれるLiDAR53または超音波センサ54は、レーダ52の代わりに、端末装置200を検出するためのサーチ信号を送信し、歩行者の反射波を受信してもよい。
また、外部認識センサ25は、端末装置200から送信された応答信号を検出する。具体的には、外部認識センサ25に含まれるレーダ52が、応答信号を検出する。例えば、外部認識センサ25のレーダ52は、応答信号を搬送する電波を受信する。続いて、外部認識センサ25は、レーダ52が受信した電波の受信レベル(強度ともいう)が第2閾値を超えたか否かを判定する。外部認識センサ25は、電波の受信レベルが第2閾値を超えたと判定した場合、応答信号を検出したと判定する。また、例えば、外部認識センサ25に含まれるカメラ51またはLiDAR53は、応答信号を搬送する光を受信してもよい。また、例えば、外部認識センサ25に含まれる超音波センサ54は、応答信号を搬送する音波を受信してもよい。
なお、カメラ51の撮影方式は、特に限定されない。例えば、測距が可能な撮影方式であるToF(Time Of Flight)カメラ、ステレオカメラ、単眼カメラ、赤外線カメラといった各種の撮影方式のカメラを、必要に応じてカメラ51に適用することができる。これに限らず、カメラ51は、測距に関わらずに、単に撮影画像を取得するためのものであってもよい。
また、例えば、外部認識センサ25は、車両1に対する環境を検出するための環境センサを備えることができる。環境センサは、天候、気象、明るさ等の環境を検出するためのセンサであって、例えば、雨滴センサ、霧センサ、日照センサ、雪センサ、照度センサ等の各種センサを含むことができる。
さらに、例えば、外部認識センサ25は、車両1の周囲の音や音源の位置の検出等に用いられるマイクロフォンを備える。
車内センサ26は、車内の情報を検出するための各種のセンサを備え、各センサからのセンサデータを車両制御システム11の各部に供給する。車内センサ26が備える各種センサの種類や数は、現実的に車両1に設置可能な種類や数であれば特に限定されない。
例えば、車内センサ26は、カメラ、レーダ、着座センサ、ステアリングホイールセンサ、マイクロフォン、生体センサのうち1種類以上のセンサを備えることができる。車内センサ26が備えるカメラとしては、例えば、ToFカメラ、ステレオカメラ、単眼カメラ、赤外線カメラといった、測距可能な各種の撮影方式のカメラを用いることができる。これに限らず、車内センサ26が備えるカメラは、測距に関わらずに、単に撮影画像を取得するためのものであってもよい。車内センサ26が備える生体センサは、例えば、シートやステアリングホイール等に設けられ、運転者等の搭乗者の各種の生体情報を検出する。
車両センサ27は、車両1の状態を検出するための各種のセンサを備え、各センサからのセンサデータを車両制御システム11の各部に供給する。車両センサ27が備える各種センサの種類や数は、現実的に車両1に設置可能な種類や数であれば特に限定されない。
例えば、車両センサ27は、速度センサ、加速度センサ、角速度センサ(ジャイロセンサ)、及び、それらを統合した慣性計測装置(IMU(Inertial Measurement Unit))を備える。例えば、車両センサ27は、ステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角センサ、ヨーレートセンサ、アクセルペダルの操作量を検出するアクセルセンサ、及び、ブレーキペダルの操作量を検出するブレーキセンサを備える。例えば、車両センサ27は、エンジンやモータの回転数を検出する回転センサ、タイヤの空気圧を検出する空気圧センサ、タイヤのスリップ率を検出するスリップ率センサ、及び、車輪の回転速度を検出する車輪速センサを備える。例えば、車両センサ27は、バッテリの残量及び温度を検出するバッテリセンサ、並びに、外部からの衝撃を検出する衝撃センサを備える。
記憶部28は、不揮発性の記憶媒体及び揮発性の記憶媒体のうち少なくとも一方を含み、データやプログラムを記憶する。記憶部28は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)として用いられ、記憶媒体としては、HDD(Hard Disc Drive)といった磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、及び、光磁気記憶デバイスを適用することができる。記憶部28は、車両制御システム11の各部が用いる各種プログラムやデータを記憶する。例えば、記憶部28は、EDR(Event Data Recorder)やDSSAD(Data Storage System for Automated Driving)を備え、事故等のイベントの前後の車両1の情報や車内センサ26によって取得された情報を記憶する。
走行支援・自動運転制御部29は、車両1の走行支援及び自動運転の制御を行う。例えば、走行支援・自動運転制御部29は、分析部61、行動計画部62、及び、動作制御部63を備える。
分析部61は、車両1及び周囲の状況の分析処理を行う。分析部61は、自己位置推定部71、センサフュージョン部72、及び、認識部73を備える。
自己位置推定部71は、外部認識センサ25からのセンサデータ、及び、地図情報蓄積部23に蓄積されている高精度地図に基づいて、車両1の自己位置を推定する。例えば、自己位置推定部71は、外部認識センサ25からのセンサデータに基づいてローカルマップを生成し、ローカルマップと高精度地図とのマッチングを行うことにより、車両1の自己位置を推定する。車両1の位置は、例えば、後輪対車軸の中心が基準とされる。
ローカルマップは、例えば、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)等の技術を用いて作成される3次元の高精度地図、占有格子地図(Occupancy Grid Map)等である。3次元の高精度地図は、例えば、上述したポイントクラウドマップ等である。占有格子地図は、車両1の周囲の3次元又は2次元の空間を所定の大きさのグリッド(格子)に分割し、グリッド単位で物体の占有状態を示す地図である。物体の占有状態は、例えば、物体の有無や存在確率により示される。ローカルマップは、例えば、認識部73による車両1の外部の状況の検出処理及び認識処理にも用いられる。
なお、自己位置推定部71は、位置情報取得部24により取得される位置情報、及び、車両センサ27からのセンサデータに基づいて、車両1の自己位置を推定してもよい。
センサフュージョン部72は、複数の異なる種類のセンサデータ(例えば、カメラ51から供給される画像データ、及び、レーダ52から供給されるセンサデータ)を組み合わせて、新たな情報を得るセンサフュージョン処理を行う。異なる種類のセンサデータを組合せる方法としては、統合、融合、連合等がある。
認識部73は、車両1の外部の状況の検出を行う検出処理、及び、車両1の外部の状況の認識を行う認識処理を実行する。認識部73は、例えば、検出部に相当する。例えば、認識部73は、外部認識センサ25が応答信号を検出した場合、外部認識センサ25が検出した応答信号および反射波に基づいて、歩行者の位置を検出する。
例えば、認識部73は、外部認識センサ25からの情報、自己位置推定部71からの情報、センサフュージョン部72からの情報等に基づいて、車両1の外部の状況の検出処理及び認識処理を行う。
具体的には、例えば、認識部73は、車両1の周囲の物体の検出処理及び認識処理等を行う。物体の検出処理とは、例えば、物体の有無、大きさ、形、位置、動き等を検出する処理である。物体の認識処理とは、例えば、物体の種類等の属性を認識したり、特定の物体を識別したりする処理である。ただし、検出処理と認識処理とは、必ずしも明確に分かれるものではなく、重複する場合がある。
例えば、認識部73は、レーダ52又はLiDAR53等によるセンサデータに基づくポイントクラウドを点群の塊毎に分類するクラスタリングを行うことにより、車両1の周囲の物体を検出する。これにより、車両1の周囲の物体の有無、大きさ、形状、位置が検出される。
例えば、認識部73は、クラスタリングにより分類された点群の塊の動きを追従するトラッキングを行うことにより、車両1の周囲の物体の動きを検出する。これにより、車両1の周囲の物体の速度及び進行方向(移動ベクトル)が検出される。
例えば、認識部73は、カメラ51から供給される画像データに基づいて、車両、人、自転車、障害物、構造物、道路、信号機、交通標識、道路標示等を検出又は認識する。また、認識部73は、セマンティックセグメンテーション等の認識処理を行うことにより、車両1の周囲の物体の種類を認識してもよい。
例えば、認識部73は、地図情報蓄積部23に蓄積されている地図、自己位置推定部71による自己位置の推定結果、及び、認識部73による車両1の周囲の物体の認識結果に基づいて、車両1の周囲の交通ルールの認識処理を行うことができる。認識部73は、この処理により、信号機の位置及び状態、交通標識及び道路標示の内容、交通規制の内容、並びに、走行可能な車線等を認識することができる。
例えば、認識部73は、車両1の周囲の環境の認識処理を行うことができる。認識部73が認識対象とする周囲の環境としては、天候、気温、湿度、明るさ、及び、路面の状態等が想定される。
行動計画部62は、車両1の行動計画を作成する。例えば、行動計画部62は、経路計画、経路追従の処理を行うことにより、行動計画を作成する。
なお、経路計画(Global path planning)とは、スタートからゴールまでの大まかな経路を計画する処理である。この経路計画には、軌道計画と言われ、計画した経路において、車両1の運動特性を考慮して、車両1の近傍で安全かつ滑らかに進行することが可能な軌道生成(Local path planning)を行う処理も含まれる。
経路追従とは、経路計画により計画された経路を計画された時間内で安全かつ正確に走行するための動作を計画する処理である。行動計画部62は、例えば、この経路追従の処理の結果に基づき、車両1の目標速度と目標角速度を計算することができる。
動作制御部63は、行動計画部62により作成された行動計画を実現するために、車両1の動作を制御する。
例えば、動作制御部63は、後述する車両制御部32に含まれる、ステアリング制御部81、ブレーキ制御部82、及び、駆動制御部83を制御して、軌道計画により計算された軌道を車両1が進行するように、加減速制御及び方向制御を行う。例えば、動作制御部63は、衝突回避又は衝撃緩和、追従走行、車速維持走行、自車の衝突警告、自車のレーン逸脱警告等のADASの機能実現を目的とした協調制御を行う。例えば、動作制御部63は、運転者の操作によらずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行う。
DMS30は、車内センサ26からのセンサデータ、及び、後述するHMI31に入力される入力データ等に基づいて、運転者の認証処理、及び、運転者の状態の認識処理等を行う。認識対象となる運転者の状態としては、例えば、体調、覚醒度、集中度、疲労度、視線方向、酩酊度、運転操作、姿勢等が想定される。
なお、DMS30が、運転者以外の搭乗者の認証処理、及び、当該搭乗者の状態の認識処理を行うようにしてもよい。また、例えば、DMS30が、車内センサ26からのセンサデータに基づいて、車内の状況の認識処理を行うようにしてもよい。認識対象となる車内の状況としては、例えば、気温、湿度、明るさ、臭い等が想定される。
HMI31は、各種のデータや指示等の入力と、各種のデータの運転者等への提示を行う。HMI31は、例えば、入力部に相当する。例えば、HMI31は、車両1の運転者による所定の操作を受け付ける。また、HMI31は、認識部73が歩行者の位置を検出した場合に、車両1の運転者に対して歩行者の存在を通知する。具体的には、HMI31は、通知に対応する情報を出力する。
HMI31によるデータの入力について、概略的に説明する。HMI31は、人がデータを入力するための入力デバイスを備える。HMI31は、入力デバイスにより入力されたデータや指示等に基づいて入力信号を生成し、車両制御システム11の各部に供給する。HMI31は、入力デバイスとして、例えばタッチパネル、ボタン、スイッチ、及び、レバーといった操作子を備える。これに限らず、HMI31は、音声やジェスチャ等により手動操作以外の方法で情報を入力可能な入力デバイスをさらに備えてもよい。さらに、HMI31は、例えば、赤外線又は電波を利用したリモートコントロール装置や、車両制御システム11の操作に対応したモバイル機器又はウェアラブル機器等の外部接続機器を入力デバイスとして用いてもよい。
HMI31によるデータの提示について、概略的に説明する。HMI31は、搭乗者又は車外に対する視覚情報、聴覚情報、及び、触覚情報の生成を行う。また、HMI31は、生成された各情報の出力、出力内容、出力タイミング及び出力方法等を制御する出力制御を行う。HMI31は、視覚情報として、例えば、操作画面、車両1の状態表示、警告表示、車両1の周囲の状況を示すモニタ画像等の画像や光により示される情報を生成及び出力する。また、HMI31は、聴覚情報として、例えば、音声ガイダンス、警告音、警告メッセージ等の音により示される情報を生成及び出力する。さらに、HMI31は、触覚情報として、例えば、力、振動、動き等により搭乗者の触覚に与えられる情報を生成及び出力する。
HMI31が視覚情報を出力する出力デバイスとしては、例えば、自身が画像を表示することで視覚情報を提示する表示装置や、画像を投影することで視覚情報を提示するプロジェクタ装置を適用することができる。なお、表示装置は、通常のディスプレイを有する表示装置以外にも、例えば、ヘッドアップディスプレイ、透過型ディスプレイ、AR(Augmented Reality)機能を備えるウエアラブルデバイスといった、搭乗者の視界内に視覚情報を表示する装置であってもよい。また、HMI31は、車両1に設けられるナビゲーション装置、インストルメントパネル、CMS(Camera Monitoring System)、電子ミラー、ランプ等が有する表示デバイスを、視覚情報を出力する出力デバイスとして用いることも可能である。
HMI31が聴覚情報を出力する出力デバイスとしては、例えば、オーディオスピーカ、ヘッドホン、イヤホンを適用することができる。
HMI31が触覚情報を出力する出力デバイスとしては、例えば、ハプティクス技術を用いたハプティクス素子を適用することができる。ハプティクス素子は、例えば、ステアリングホイール、シートといった、車両1の搭乗者が接触する部分に設けられる。
車両制御部32は、車両1の各部の制御を行う。車両制御部32は、ステアリング制御部81、ブレーキ制御部82、駆動制御部83、ボディ系制御部84、ライト制御部85、及び、ホーン制御部86を備える。
ステアリング制御部81は、車両1のステアリングシステムの状態の検出及び制御等を行う。ステアリングシステムは、例えば、ステアリングホイール等を備えるステアリング機構、電動パワーステアリング等を備える。ステアリング制御部81は、例えば、ステアリングシステムの制御を行うステアリングECU、ステアリングシステムの駆動を行うアクチュエータ等を備える。
ブレーキ制御部82は、車両1のブレーキシステムの状態の検出及び制御等を行う。ブレーキシステムは、例えば、ブレーキペダル等を含むブレーキ機構、ABS(Antilock Brake System)、回生ブレーキ機構等を備える。ブレーキ制御部82は、例えば、ブレーキシステムの制御を行うブレーキECU、ブレーキシステムの駆動を行うアクチュエータ等を備える。
駆動制御部83は、車両1の駆動システムの状態の検出及び制御等を行う。駆動システムは、例えば、アクセルペダル、内燃機関又は駆動用モータ等の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構等を備える。駆動制御部83は、例えば、駆動システムの制御を行う駆動ECU、駆動システムの駆動を行うアクチュエータ等を備える。
ボディ系制御部84は、車両1のボディ系システムの状態の検出及び制御等を行う。ボディ系システムは、例えば、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウインドウ装置、パワーシート、空調装置、エアバッグ、シートベルト、シフトレバー等を備える。ボディ系制御部84は、例えば、ボディ系システムの制御を行うボディ系ECU、ボディ系システムの駆動を行うアクチュエータ等を備える。
ライト制御部85は、車両1の各種のライトの状態の検出及び制御等を行う。制御対象となるライトとしては、例えば、ヘッドライト、バックライト、フォグライト、ターンシグナル、ブレーキライト、プロジェクション、バンパーの表示等が想定される。ライト制御部85は、ライトの制御を行うライトECU、ライトの駆動を行うアクチュエータ等を備える。
ホーン制御部86は、車両1のカーホーンの状態の検出及び制御等を行う。ホーン制御部86は、例えば、カーホーンの制御を行うホーンECU、カーホーンの駆動を行うアクチュエータ等を備える。
図3は、図2の外部認識センサ25のカメラ51、レーダ52、LiDAR53、及び、超音波センサ54等によるセンシング領域の例を示す図である。なお、図3において、車両1を上面から見た様子が模式的に示され、左端側が車両1の前端(フロント)側であり、右端側が車両1の後端(リア)側となっている。
センシング領域101F及びセンシング領域101Bは、超音波センサ54のセンシング領域の例を示している。センシング領域101Fは、複数の超音波センサ54によって車両1の前端周辺をカバーしている。センシング領域101Bは、複数の超音波センサ54によって車両1の後端周辺をカバーしている。
センシング領域101F及びセンシング領域101Bにおけるセンシング結果は、例えば、車両1の駐車支援等に用いられる。
センシング領域102F乃至センシング領域102Bは、短距離又は中距離用のレーダ52のセンシング領域の例を示している。センシング領域102Fは、車両1の前方において、センシング領域101Fより遠い位置までカバーしている。センシング領域102Bは、車両1の後方において、センシング領域101Bより遠い位置までカバーしている。センシング領域102Lは、車両1の左側面の後方の周辺をカバーしている。センシング領域102Rは、車両1の右側面の後方の周辺をカバーしている。
センシング領域102Fにおけるセンシング結果は、例えば、車両1の前方に存在する車両や歩行者等の検出等に用いられる。センシング領域102Bにおけるセンシング結果は、例えば、車両1の後方の衝突防止機能等に用いられる。センシング領域102L及びセンシング領域102Rにおけるセンシング結果は、例えば、車両1の側方の死角における物体の検出等に用いられる。
センシング領域103F乃至センシング領域103Bは、カメラ51によるセンシング領域の例を示している。センシング領域103Fは、車両1の前方において、センシング領域102Fより遠い位置までカバーしている。センシング領域103Bは、車両1の後方において、センシング領域102Bより遠い位置までカバーしている。センシング領域103Lは、車両1の左側面の周辺をカバーしている。センシング領域103Rは、車両1の右側面の周辺をカバーしている。
センシング領域103Fにおけるセンシング結果は、例えば、信号機や交通標識の認識、車線逸脱防止支援システム、自動ヘッドライト制御システムに用いることができる。センシング領域103Bにおけるセンシング結果は、例えば、駐車支援、及び、サラウンドビューシステムに用いることができる。センシング領域103L及びセンシング領域103Rにおけるセンシング結果は、例えば、サラウンドビューシステムに用いることができる。
センシング領域104は、LiDAR53のセンシング領域の例を示している。センシング領域104は、車両1の前方において、センシング領域103Fより遠い位置までカバーしている。一方、センシング領域104は、センシング領域103Fより左右方向の範囲が狭くなっている。
センシング領域104におけるセンシング結果は、例えば、周辺車両等の物体検出に用いられる。
センシング領域105は、長距離用のレーダ52のセンシング領域の例を示している。
センシング領域105は、車両1の前方において、センシング領域104より遠い位置までカバーしている。一方、センシング領域105は、センシング領域104より左右方向の範囲が狭くなっている。
センシング領域105は、車両1の前方において、センシング領域104より遠い位置までカバーしている。一方、センシング領域105は、センシング領域104より左右方向の範囲が狭くなっている。
センシング領域105におけるセンシング結果は、例えば、ACC(Adaptive Cruise Control)、緊急ブレーキ、衝突回避等に用いられる。
なお、外部認識センサ25が含むカメラ51、レーダ52、LiDAR53、及び、超音波センサ54の各センサのセンシング領域は、図3以外に各種の構成をとってもよい。具体的には、超音波センサ54が車両1の側方もセンシングするようにしてもよいし、LiDAR53が車両1の後方をセンシングするようにしてもよい。また、各センサの設置位置は、上述した各例に限定されない。また、各センサの数は、1つでもよいし、複数であってもよい。
<<3.端末装置の構成例>>
図4は、本開示の実施形態に係る端末装置200の構成例を示すブロック図である。図4に示すように、端末装置200は、通信部210と、検出部220と、出力部230と、入力部240と、制御部250と、を含む。
図4は、本開示の実施形態に係る端末装置200の構成例を示すブロック図である。図4に示すように、端末装置200は、通信部210と、検出部220と、出力部230と、入力部240と、制御部250と、を含む。
通信部210は、他の装置(例えば、車両制御システム11)と通信を行い、各種のデータの送受信を行う。このとき、通信部210は、上述した車両制御システム11の通信部22と同様に、複数の通信方式を用いて通信を行うことができる。
検出部220は、端末装置200の各種の物理的な情報を検出するセンサであり、例えば、カメラ、レーダ(レーダ受信機およびレーダ送信機を含む)、マイクロフォン、超音波センサ等である。
具体的には、検出部220は、車両制御システム11から送信されたサーチ信号を検出する。検出部220は、車両制御システム11からサーチ信号を受信する。例えば、検出部220は、ミリ波レーダ受信機を備える。検出部220のミリ波レーダ受信機は、サーチ信号を搬送する電波を受信する。検出部220は、ミリ波レーダ受信機が受信した電波の受信レベル(強度ともいう)が第1閾値を超えたか否かを判定する。検出部220は、電波の受信レベルが第1閾値を超えたと判定した場合、サーチ信号を検出したと判定する。
また、検出部220は、車両制御システム11から送信された検出信号を検出する。検出部220は、車両制御システム11から検出信号を受信する。検出部220のミリ波レーダ受信機は、検出信号を搬送する電波を受信する。続いて、検出部220は、ミリ波レーダ受信機が受信した電波の受信レベルが第3閾値を超えたか否かを判定する。検出部220は、電波の受信レベルが第3閾値を超えたと判定した場合、検出信号を検出したと判定する。また、例えば、検出部220に含まれるカメラは、検出信号を搬送する光を受信してもよい。また、例えば、検出部220に含まれるマイクロフォンまたは超音波センサは、検出信号を搬送する音波を受信してもよい。
また、検出部220は、車両制御システム11から送信された安全信号を検出する。検出部220は、車両制御システム11から安全信号を受信する。検出部220のミリ波レーダ受信機は、安全信号を搬送する電波を受信する。続いて、検出部220は、ミリ波レーダ受信機が受信した電波の受信レベルが第4閾値を超えたか否かを判定する。検出部220は、電波の受信レベルが第4閾値を超えたと判定した場合、安全信号を検出したと判定する。また、例えば、検出部220に含まれるカメラは、安全信号を搬送する光を受信してもよい。また、例えば、検出部220に含まれるマイクロフォンまたは超音波センサは、安全信号を搬送する音波を受信してもよい。
出力部230は、各種情報を出力する。例えば、出力部230は、情報を表示する機能を有する。出力部230は、端末装置200に設けられ各種情報を表示する。出力部230は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現される。出力部230は、音声を出力する機能を有してもよい。例えば、出力部230は、音声を出力するスピーカーを有する。また、出力部230は、振動(バイブレーション)を出力する機能を有してもよい。例えば、出力部230は、振動を出力するバイブレータを有する。
出力部230は、例えば、接近通知出力部に対応する。例えば、出力部230は、検出部220がサーチ信号を検出した場合、車両1の接近を示す接近通知を出力する。
また、出力部230は、例えば、検出通知出力部に対応する。例えば、出力部230は、検出部220が検出信号を検出した場合、車両1によって歩行者が検出されたことを示す検出通知を出力する。また、出力部230は、検出部220が、車両制御システム11から、検出通知とともに、車両1から歩行者までの距離に関する距離信号を受信した場合に、車両から歩行者までの距離に応じて異なる出力態様により、検出通知を出力してもよい。例えば、出力部230は、車両1から歩行者までの距離が近いほど、歩行者に対する注意をより強く喚起する出力態様(例えば、強い振動、大きい音、速い光の点滅パターン、赤い色など)により検出通知を出力する。
また、出力部230は、例えば、安全通知出力部に対応する。例えば、出力部230は、検出部220が安全信号を検出した場合、歩行者が車両1よりも先に道路を歩くよう促す安全通知を出力する。
また、出力部230は、例えば、危険通知出力部に対応する。また、制御部250は、例えば、判定部に対応する。例えば、制御部250は、応答通知の送信時刻から所定時間が経過した時刻までの間に検出通知を受信したか否かを判定する。出力部230は、制御部250によって検出通知を受信していないと判定された場合に、車両1が歩行者を認識していない可能性があることを示す危険通知を出力する。
例えば、出力部230のスピーカーは、接近通知、検出通知、安全通知または危険通知に対応する音を出力する。また、例えば、出力部230のバイブレータは、接近通知、検出通知、安全通知または危険通知に対応する振動を出力してもよい。
また、上述した実施形態では、端末装置200が、通知に対応する音または振動を出力する場合について説明したが、通知の出力方法は音または振動に限られない。例えば、出力部230は、可視光や赤外光等の光を出力する機能を有してもよい。例えば、出力部230は、光を出力する光源(ライト)を有する。出力部230の光源は、接近通知、検出通知、安全通知または危険通知それぞれに対応する光の点滅パターンを出力してもよい。
また、端末装置200がメガネ型のHMD等のウエアラブルデバイス(アイウエアデバイス)である場合、出力部230のディスプレイは、接近通知、検出通知、安全通知または危険通知それぞれに対応する文字、図形または画像を表示してもよい。
また、端末装置200が振動デバイス(例えば、身体の一部に巻き付けるタイプ等)である場合、出力部230のバイブレータは、車両1の接近方向から接近通知、検出通知、安全通知または危険通知に対応する振動を出力してもよい。
また、端末装置200が立体音響機能を備える場合、出力部230のスピーカーは、車両1の接近方向から接近通知、検出通知、安全通知または危険通知に対応する音を出力してもよい。
入力部240は、各種入力を受け付ける。入力部240は、歩行者の操作を受け付ける。例えば、入力部240は、音声による歩行者の入力をマイク等の音声センサを介して受け付ける。入力部240は、歩行者の発話による各種操作を受け付ける。
また、入力部240は、歩行者の発話(音声)以外による端末装置200への操作を歩行者による操作入力として受け付けてもよい。入力部240は、通信部210を介して、リモコン(リモートコントローラー:remote controller)を用いた歩行者の操作に関する情報を受け付けてもよい。また、入力部240は、端末装置200に設けられたボタンや、端末装置200に接続されたキーボードやマウスを有してもよい。
例えば、入力部240は、リモコンやキーボードやマウスと同等の機能を実現できるタッチパネルを有してもよい。この場合、入力部240は、ディスプレイ(出力部230)を介して各種情報が入力される。入力部240は、各種センサにより実現されるタッチパネルの機能により、表示画面を介して歩行者から各種操作を受け付ける。すなわち、入力部240は、端末装置200のディスプレイ(出力部230)を介して歩行者から各種操作を受け付ける。例えば、入力部240は、端末装置200のディスプレイ(出力部230)を介して歩行者の操作を受け付ける。
制御部250は、端末装置200に内蔵される例えばCPU、GPU(Graphics Processing Unit)及びRAMなどを用いて、端末装置200の動作を統括的に制御する。例えば、制御部250は、車両制御システム11から受信される通知を出力部230に出力させる。
また、制御部250は、検出部220がサーチ信号を受信した場合に、車両制御システム11に対して、サーチ信号に対する応答を示す応答通知を送信する。具体的には、制御部250は、サーチ信号に対する応答を示す応答信号を送信するよう検出部220を制御する。例えば、制御部250は、サーチ信号を増幅した応答信号を搬送する電波を送信するよう検出部220を制御する。あるいは、制御部250は、歩行者がいるという情報を伝えるために、受信した信号を変調した応答信号を搬送する電波を送信するよう検出部220を制御してもよい。検出部220は、制御部250の制御に従って、車両制御システム11に対して、応答信号を送信する。
<<4.情報処理の手順>>
図5は、本開示の実施形態に係る通信システム2における処理の流れを示すシーケンス図である。図5に示す例では、車両制御システム11の外部認識センサ25は、端末装置200を検出するためのサーチ信号を送信する(ステップS101)。
図5は、本開示の実施形態に係る通信システム2における処理の流れを示すシーケンス図である。図5に示す例では、車両制御システム11の外部認識センサ25は、端末装置200を検出するためのサーチ信号を送信する(ステップS101)。
端末装置200の検出部220は、車両制御システム11からサーチ信号を受信する。端末装置200の出力部230は、検出部220がサーチ信号を受信した場合に、車両の接近を示す接近通知を出力する(ステップS102)。
また、端末装置200の制御部250は、検出部220がサーチ信号を受信した場合に、車両制御システム11に対して、サーチ信号に対する応答を示す応答通知を送信する。具体的には、制御部250は、サーチ信号に対する応答を示す応答信号を送信するよう検出部220を制御する。検出部220は、制御部250の制御に従って、車両制御システム11に対して、応答信号を送信する。
車両制御システム11の外部認識センサ25は、反射波および応答信号を受信する。車両制御システム11の認識部73は、外部認識センサ25によって受信された反射波および応答信号に基づいて、歩行者の位置を検出する(ステップS103)。
車両制御システム11のHMI31は、認識部73が歩行者の位置を検出した場合に、車両1の運転者に対して歩行者の存在を通知する(ステップS104)。具体的には、HMI31は、通知に対応する情報を出力する。
車両制御システム11の車両制御ECU21は、HMI31が車両1の運転者に対して歩行者の存在を通知した場合に、端末装置200に対して、車両1によって歩行者が検出されたことを示す検出通知を送信する(ステップS105)。具体的には、車両制御ECU21は、車両1によって歩行者が検出されたことを示す検出信号を送信するよう外部認識センサ25を制御する。外部認識センサ25は、車両制御ECU21の制御に従って、端末装置200に対して、検出信号を送信する。
端末装置200の検出部220は、車両制御システム11から検出信号を受信する。端末装置200の出力部230は、検出部220が検出信号を受信した場合に、検出信号に対応する検出通知を出力する(ステップS106)。
また、車両1の運転者は、例えば、信号のない横断歩道などにおいて、歩行者を先行させると判断した場合、車両制御システム11のHMI31に所定の操作を入力する。車両制御システム11のHMI31は、車両1の運転者から所定の操作を受け付ける(ステップS107)。車両制御システム11の車両制御ECU21は、HMI31が所定の操作を受け付けた場合に、端末装置200に対して、歩行者が車両1よりも先に道路を歩くよう促す安全通知を送信する(ステップS108)。具体的には、車両制御ECU21は、歩行者が車両1よりも先に道路を歩くよう促す安全信号を送信するよう外部認識センサ25を制御する。外部認識センサ25は、車両制御ECU21の制御に従って、端末装置200に対して、安全信号を送信する。
端末装置200の検出部220は、車両制御システム11から安全信号を受信する。端末装置200の出力部230は、検出部220が安全信号を受信した場合に、安全信号に対応する安全通知を出力する(ステップS109)。
<<5.本開示に係る効果>>
上述のように、本開示に係る車載通信装置(実施形態では車両制御システム11)は、検出部(実施形態では外部認識センサ25)と、送信部(実施形態では車両制御ECU21)とを備える。検出部は、車両に搭載され、車両の周辺に存在する歩行者を検出する。送信部は、歩行者の端末装置(実施形態では端末装置200)に対して、歩行者に対する通知を送信する。検出部は、端末装置を検出するためのサーチ信号を送信する。送信部は、端末装置からサーチ信号に対する応答を示す応答通知を受信した場合に、車両によって歩行者が検出されたことを示す検出通知を送信する。
上述のように、本開示に係る車載通信装置(実施形態では車両制御システム11)は、検出部(実施形態では外部認識センサ25)と、送信部(実施形態では車両制御ECU21)とを備える。検出部は、車両に搭載され、車両の周辺に存在する歩行者を検出する。送信部は、歩行者の端末装置(実施形態では端末装置200)に対して、歩行者に対する通知を送信する。検出部は、端末装置を検出するためのサーチ信号を送信する。送信部は、端末装置からサーチ信号に対する応答を示す応答通知を受信した場合に、車両によって歩行者が検出されたことを示す検出通知を送信する。
このように、車載通信装置は、サーチ信号を送信することにより、歩行者に対して、車両が接近していることを示す接近通知(1回目の通知)を出力可能とすることができる。続いて、車載通信装置は、端末装置から応答通知を受信した場合に、検出通知を送信することにより、歩行者に対して、車両によって歩行者が検出されたことを示す検出通知(2回目の通知)を出力可能とすることができる。これにより、車載通信装置は、歩行者に対して、接近中の車両が歩行者を回避対象として認識している安全な車両であることを通知可能とするので、自身の状態が安全であると判断するのを助けることができる。また、車載通信装置は、歩行者に対して、安全な車両が接近している状態なので、安心して車両の接近に備えるよう適切な注意を喚起することができる。したがって、車載通信装置は、歩行者に対して車両の接近に対する適切な注意を喚起することができる。また、車載通信装置は、歩行者に対して2回の通知を出力可能とすることができるので、車両の接近に関する歩行者と車両とのコミュニケーションを確実にすることができる。したがって、車載通信装置は、車両と歩行者との間での交通事故の発生をより確実に抑制することができる。
また、車載通信装置は、算出部(実施形態では車両制御ECU21)をさらに備える。算出部は、検出部によって検出された歩行者の位置に基づいて、車両から歩行者までの距離を算出する。送信部は、検出通知とともに、車両から歩行者までの距離に関する距離通知を送信する。
これにより、車載通信装置は、歩行者に対して、例えば、車両から歩行者までの距離に応じた出力態様により検出通知を出力可能とすることができる。例えば、車載通信装置は、車両から歩行者までの距離が近いほど、歩行者に対する注意をより強く喚起する出力態様(例えば、強い振動、大きい音、速い光の点滅パターン、赤い色など)により検出通知を出力可能とすることができる。したがって、車載通信装置は、歩行者に対して、車両から歩行者までの距離に応じた適切な注意を喚起することができる。
また、車載通信装置は、入力部(実施形態ではHMI31)をさらに備える。入力部は、車両(実施形態では車両1)の運転者による所定の操作を受け付ける。送信部は、入力部によって所定の操作が受け付けられた場合に、歩行者が車両よりも先に道路を歩くよう促す安全通知を送信する。
これにより、車載通信装置は、例えば、運転者が信号のない交差点等で歩行者に先に渡ってほしいと思うのに、それが伝わらずにお見合いしてしまうという状況を防ぐことができる。また、車載通信装置は、歩行者が車両よりも先に道路を歩くよう促す安全通知を、歩行者デバイス経由で歩行者に伝えることができるので、歩行者と車両とのコミュニケーションを確実にすることができる。
また、本開示に係る端末装置(実施形態では端末装置200)は、検出部(実施形態では検出部220)と、接近通知出力部(実施形態では出力部230)と、送信部(実施形態では制御部250)と、検出通知出力部(実施形態では出力部230)とを備える。検出部は、車両に搭載された車載通信装置から送信されたサーチ信号を検出する。接近通知出力部は、検出部によってサーチ信号が検出された場合に、車両の接近を示す接近通知を出力する。送信部は、検出部によってサーチ信号が検出された場合に、車載通信装置に対して、サーチ信号に対する応答を示す応答通知を送信する。検出通知出力部は、車載通信装置から車両によって歩行者が検出されたことを示す検出通知を受信した場合に、検出通知を出力する。
このように、端末装置は、車載通信装置からサーチ信号を受信した場合に、車両が接近していることを示す接近通知(1回目の通知)を出力することにより、歩行者に対して車両が接近していることを通知することができる。続いて、端末装置は、車載通信装置から検出通知を受信した場合に、車両によって歩行者が検出されたことを示す検出通知(2回目の通知)を出力することにより、歩行者に対して車両によって歩行者が検出されたことを通知することができる。これにより、端末装置は、歩行者に対して、接近中の車両が歩行者を回避対象として認識している安全な車両であることを通知することができるので、自身の状態が安全であると判断するのを助けることができる。また、端末装置は、歩行者に対して、安全な車両が接近している状態なので、安心して車両の接近に備えるよう適切な注意を喚起することができる。したがって、端末装置は、歩行者に対して車両の接近に対する適切な注意を喚起することができる。また、端末装置は、歩行者に対して2回の通知を出力可能とすることができるので、車両の接近に関する歩行者と車両とのコミュニケーションを確実にすることができる。したがって、端末装置は、車両と歩行者との間での交通事故の発生をより確実に抑制することができる。
また、検出通知出力部は、検出通知とともに、車載通信装置から車両から歩行者までの距離に関する距離通知を受信した場合に、車両から歩行者までの距離に応じて異なる出力態様により、検出通知を出力する。
これにより、端末装置は、歩行者に対して、例えば、車両から歩行者までの距離に応じた出力態様により検出通知を出力することができる。例えば、端末装置は、車両から歩行者までの距離が近いほど、歩行者に対する注意をより強く喚起する出力態様(例えば、強い振動、大きい音、速い光パターン、赤い色など)により検出通知を出力することができる。したがって、端末装置は、歩行者に対して、車両から歩行者までの距離に応じた適切な注意を喚起することができる。
また、端末装置は、安全通知出力部(実施形態では出力部230)をさらに備える。安全通知出力部は、車載通信装置から歩行者が車両よりも先に道路を歩くよう促す安全通知を受信した場合に、安全通知を出力する。
これにより、端末装置は、例えば、運転者が信号のない交差点等で歩行者に先に渡ってほしいと思うのに、それが伝わらずにお見合いしてしまうという状況を防ぐことができる。また、端末装置は、歩行者が車両よりも先に道路を歩くよう促す安全通知を、歩行者デバイス経由で歩行者に伝えることができるので、歩行者と車両とのコミュニケーションを確実にすることができる。
また、端末装置は、判定部(実施形態では制御部250)と危険通知出力部(実施形態では出力部230)をさらに備える。判定部は、応答通知の送信時刻から所定時間が経過した時刻までの間に検出通知を受信したか否かを判定する。危険通知出力部は、車両が歩行者を認識していない可能性があることを示す危険通知を出力する。危険通知出力部は、判定部によって検出通知を受信していないと判定された場合に、危険通知を出力する。
これにより、端末装置は、所定時間内に検出通知を受信しなかった場合に、車両が歩行者を認識していない可能性があることを示す危険通知を出力することにより、歩行者に対して、接近中の車両が歩行者を認識していない可能性がある危険な車両であることを通知することができる。また、端末装置は、危険な車両が接近しているので、自身の状態が危険であると判断するのを助けることができる。また、端末装置は、歩行者に対して、危険な車両が接近している状態なので、安全な車両が接近しているときよりも注意して車両の接近に備えるよう適切な注意を喚起することができる。したがって、端末装置は、歩行者に対して車両の接近に対する適切な注意を喚起することができる。
<<6.ハードウェア構成>>
上述してきた実施形態に係る車両制御システム11および端末装置200等の情報機器は、例えば図6に示すような構成のコンピュータ1000によって再現される。図6は、車両制御システム11および端末装置200等の情報処理装置の機能を再現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。以下、実施形態に係る車両制御システム11および端末装置200を例に挙げて説明する。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス1500、及び入出力インターフェイス1600を有する。コンピュータ1000の各部は、バス1050によって接続される。
上述してきた実施形態に係る車両制御システム11および端末装置200等の情報機器は、例えば図6に示すような構成のコンピュータ1000によって再現される。図6は、車両制御システム11および端末装置200等の情報処理装置の機能を再現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。以下、実施形態に係る車両制御システム11および端末装置200を例に挙げて説明する。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス1500、及び入出力インターフェイス1600を有する。コンピュータ1000の各部は、バス1050によって接続される。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。例えば、CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムをRAM1200に展開し、各種プログラムに対応した処理を実行する。
ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるBIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を非一時的に記録する、コンピュータが読み取り可能な記録媒体である。具体的には、HDD1400は、プログラムデータ1450の一例である本開示に係る通信方法に対応する通信プログラムまたは情報処理方法に対応する情報処理プログラムを記録する記録媒体である。
通信インターフェイス1500は、コンピュータ1000が外部ネットワーク1550(例えばインターネット)と接続するためのインターフェイスである。例えば、CPU1100は、通信インターフェイス1500を介して、他の機器からデータを受信したり、CPU1100が生成したデータを他の機器へ送信したりする。
入出力インターフェイス1600は、入出力デバイス1650とコンピュータ1000とを接続するためのインターフェイスである。例えば、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、キーボードやマウス等の入力デバイスからデータを受信する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやスピーカーやプリンタ等の出力デバイスにデータを送信する。また、入出力インターフェイス1600は、所定の記録媒体(メディア)に記録されたプログラム等を読み取るメディアインターフェイスとして機能してもよい。メディアとは、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る車両制御システム11または端末装置200として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされた情報処理プログラムを実行することにより、車両制御部32または制御部250の機能を再現する。また、HDD1400には、本開示に係る通信方法に対応する通信プログラムまたは情報処理方法に対応する情報処理プログラムや、記憶部内のデータが格納される。なお、CPU1100は、プログラムデータ1450をHDD1400から読み取って実行するが、他の例として、外部ネットワーク1550を介して、他の装置からこれらのプログラムを取得してもよい。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
車両に搭載され、前記車両の周辺に存在する歩行者を検出する検出部と、
前記歩行者の端末装置に対して、前記歩行者に対する通知を送信する送信部と、
を備え、
前記検出部は、
前記端末装置を検出するためのサーチ信号を送信し、
前記送信部は、
前記端末装置から前記サーチ信号に対する応答を示す応答通知を受信した場合に、前記車両によって前記歩行者が検出されたことを示す検出通知を送信する、
車載通信装置。
(2)
前記検出部によって検出された前記歩行者の位置に基づいて、前記車両から前記歩行者までの距離を算出する算出部をさらに備え、
前記送信部は、
前記検出通知とともに、前記車両から前記歩行者までの距離に関する距離通知を送信する、
前記(1)に記載の車載通信装置。
(3)
前記車両の運転者による所定の操作を受け付ける入力部をさらに備え、
前記送信部は、
前記入力部によって前記所定の操作が受け付けられた場合に、前記歩行者が前記車両よりも先に道路を歩くよう促す安全通知を送信する、
前記(1)または(2)に記載の車載通信装置。
(4)
車両に搭載された車載通信装置から送信されたサーチ信号を検出する検出部と、
前記検出部によって前記サーチ信号が検出された場合に、前記車両の接近を示す接近通知を出力する接近通知出力部と、
前記検出部によって前記サーチ信号が検出された場合に、前記車載通信装置に対して、前記サーチ信号に対する応答を示す応答通知を送信する送信部と、
前記車載通信装置から前記車両によって歩行者が検出されたことを示す検出通知を受信した場合に、前記検出通知を出力する検出通知出力部と、
を備える端末装置。
(5)
前記検出通知出力部は、
前記検出通知とともに、前記車載通信装置から前記車両から前記歩行者までの距離に関する距離通知を受信した場合に、前記車両から前記歩行者までの距離に応じて異なる出力態様により、前記検出通知を出力する、
前記(4)に記載の端末装置。
(6)
前記車載通信装置から前記歩行者が前記車両よりも先に道路を歩くよう促す安全通知を受信した場合に、前記安全通知を出力する安全通知出力部をさらに備える
前記(4)または(5)に記載の端末装置。
(7)
前記応答通知の送信時刻から所定時間が経過した時刻までの間に前記検出通知を受信したか否かを判定する判定部と、
前記車両が前記歩行者を認識していない可能性があることを示す危険通知を出力する危険通知出力部と、
をさらに備え、
前記危険通知出力部は、
前記判定部によって前記検出通知を受信していないと判定された場合に、前記危険通知を出力する、
前記(4)~(6)のいずれか一つに記載の端末装置。
(8)
車両に搭載された車載通信装置により実行される通信方法であって、
前記車両の周辺に存在する歩行者を検出し、
前記歩行者の端末装置に対して、前記歩行者に対する通知を送信する、
ことを含み、
前記端末装置を検出するためのサーチ信号を送信し、
前記端末装置から前記サーチ信号に対する応答を示す応答通知を受信した場合に、前記車両によって前記歩行者が検出されたことを示す検出通知を送信する、
通信方法。
(9)
歩行者の端末装置により実行される情報処理方法であって、
車両に搭載された車載通信装置から送信されたサーチ信号を検出し、
前記サーチ信号が検出された場合に、前記車両の接近を示す接近通知を出力し、
前記サーチ信号が検出された場合に、前記車載通信装置に対して、前記サーチ信号に対する応答を示す応答通知を送信し、
前記車載通信装置から前記車両によって歩行者が検出されたことを示す検出通知を受信した場合に、前記検出通知を出力する、
情報処理方法。
(10)
車両に搭載された車載通信装置と、歩行者の端末装置と、を備える通信システムであって、
前記車載通信装置は、
車両に搭載され、前記車両の周辺に存在する歩行者を検出する第1検出部と、
前記歩行者の端末装置に対して、前記歩行者に対する通知を送信する第1送信部と、
を備え、
前記第1検出部は、
前記端末装置を検出するためのサーチ信号を送信し、
前記第1送信部は、
前記端末装置から前記サーチ信号に対する応答を示す応答通知を受信した場合に、前記車両によって前記歩行者が検出されたことを示す検出通知を送信し、
前記端末装置は、
車両に搭載された車載通信装置から送信されたサーチ信号を検出する第2検出部と、
前記第2検出部によって前記サーチ信号が検出された場合に、前記車両の接近を示す接近通知を出力する接近通知出力部と、
前記第2検出部によって前記サーチ信号が検出された場合に、前記車載通信装置に対して、前記サーチ信号に対する応答を示す応答通知を送信する第2送信部と、
前記車載通信装置から前記車両によって歩行者が検出されたことを示す検出通知を受信した場合に、前記検出通知を出力する検出通知出力部と、
を備える通信システム。
(1)
車両に搭載され、前記車両の周辺に存在する歩行者を検出する検出部と、
前記歩行者の端末装置に対して、前記歩行者に対する通知を送信する送信部と、
を備え、
前記検出部は、
前記端末装置を検出するためのサーチ信号を送信し、
前記送信部は、
前記端末装置から前記サーチ信号に対する応答を示す応答通知を受信した場合に、前記車両によって前記歩行者が検出されたことを示す検出通知を送信する、
車載通信装置。
(2)
前記検出部によって検出された前記歩行者の位置に基づいて、前記車両から前記歩行者までの距離を算出する算出部をさらに備え、
前記送信部は、
前記検出通知とともに、前記車両から前記歩行者までの距離に関する距離通知を送信する、
前記(1)に記載の車載通信装置。
(3)
前記車両の運転者による所定の操作を受け付ける入力部をさらに備え、
前記送信部は、
前記入力部によって前記所定の操作が受け付けられた場合に、前記歩行者が前記車両よりも先に道路を歩くよう促す安全通知を送信する、
前記(1)または(2)に記載の車載通信装置。
(4)
車両に搭載された車載通信装置から送信されたサーチ信号を検出する検出部と、
前記検出部によって前記サーチ信号が検出された場合に、前記車両の接近を示す接近通知を出力する接近通知出力部と、
前記検出部によって前記サーチ信号が検出された場合に、前記車載通信装置に対して、前記サーチ信号に対する応答を示す応答通知を送信する送信部と、
前記車載通信装置から前記車両によって歩行者が検出されたことを示す検出通知を受信した場合に、前記検出通知を出力する検出通知出力部と、
を備える端末装置。
(5)
前記検出通知出力部は、
前記検出通知とともに、前記車載通信装置から前記車両から前記歩行者までの距離に関する距離通知を受信した場合に、前記車両から前記歩行者までの距離に応じて異なる出力態様により、前記検出通知を出力する、
前記(4)に記載の端末装置。
(6)
前記車載通信装置から前記歩行者が前記車両よりも先に道路を歩くよう促す安全通知を受信した場合に、前記安全通知を出力する安全通知出力部をさらに備える
前記(4)または(5)に記載の端末装置。
(7)
前記応答通知の送信時刻から所定時間が経過した時刻までの間に前記検出通知を受信したか否かを判定する判定部と、
前記車両が前記歩行者を認識していない可能性があることを示す危険通知を出力する危険通知出力部と、
をさらに備え、
前記危険通知出力部は、
前記判定部によって前記検出通知を受信していないと判定された場合に、前記危険通知を出力する、
前記(4)~(6)のいずれか一つに記載の端末装置。
(8)
車両に搭載された車載通信装置により実行される通信方法であって、
前記車両の周辺に存在する歩行者を検出し、
前記歩行者の端末装置に対して、前記歩行者に対する通知を送信する、
ことを含み、
前記端末装置を検出するためのサーチ信号を送信し、
前記端末装置から前記サーチ信号に対する応答を示す応答通知を受信した場合に、前記車両によって前記歩行者が検出されたことを示す検出通知を送信する、
通信方法。
(9)
歩行者の端末装置により実行される情報処理方法であって、
車両に搭載された車載通信装置から送信されたサーチ信号を検出し、
前記サーチ信号が検出された場合に、前記車両の接近を示す接近通知を出力し、
前記サーチ信号が検出された場合に、前記車載通信装置に対して、前記サーチ信号に対する応答を示す応答通知を送信し、
前記車載通信装置から前記車両によって歩行者が検出されたことを示す検出通知を受信した場合に、前記検出通知を出力する、
情報処理方法。
(10)
車両に搭載された車載通信装置と、歩行者の端末装置と、を備える通信システムであって、
前記車載通信装置は、
車両に搭載され、前記車両の周辺に存在する歩行者を検出する第1検出部と、
前記歩行者の端末装置に対して、前記歩行者に対する通知を送信する第1送信部と、
を備え、
前記第1検出部は、
前記端末装置を検出するためのサーチ信号を送信し、
前記第1送信部は、
前記端末装置から前記サーチ信号に対する応答を示す応答通知を受信した場合に、前記車両によって前記歩行者が検出されたことを示す検出通知を送信し、
前記端末装置は、
車両に搭載された車載通信装置から送信されたサーチ信号を検出する第2検出部と、
前記第2検出部によって前記サーチ信号が検出された場合に、前記車両の接近を示す接近通知を出力する接近通知出力部と、
前記第2検出部によって前記サーチ信号が検出された場合に、前記車載通信装置に対して、前記サーチ信号に対する応答を示す応答通知を送信する第2送信部と、
前記車載通信装置から前記車両によって歩行者が検出されたことを示す検出通知を受信した場合に、前記検出通知を出力する検出通知出力部と、
を備える通信システム。
1 車両
2 通信システム
11 車両制御システム
21 車両制御ECU
25 外部認識センサ
31 HMI
200 端末装置
220 検出部
230 出力部
250 制御部
2 通信システム
11 車両制御システム
21 車両制御ECU
25 外部認識センサ
31 HMI
200 端末装置
220 検出部
230 出力部
250 制御部
Claims (10)
- 車両に搭載され、前記車両の周辺に存在する歩行者を検出する検出部と、
前記歩行者の端末装置に対して、前記歩行者に対する通知を送信する送信部と、
を備え、
前記検出部は、
前記端末装置を検出するためのサーチ信号を送信し、
前記送信部は、
前記端末装置から前記サーチ信号に対する応答を示す応答通知を受信した場合に、前記車両によって前記歩行者が検出されたことを示す検出通知を送信する、
車載通信装置。 - 前記検出部によって検出された前記歩行者の位置に基づいて、前記車両から前記歩行者までの距離を算出する算出部をさらに備え、
前記送信部は、
前記検出通知とともに、前記車両から前記歩行者までの距離に関する距離通知を送信する、
請求項1に記載の車載通信装置。 - 前記車両の運転者による所定の操作を受け付ける入力部をさらに備え、
前記送信部は、
前記入力部によって前記所定の操作が受け付けられた場合に、前記歩行者が前記車両よりも先に道路を歩くよう促す安全通知を送信する、
請求項1に記載の車載通信装置。 - 車両に搭載された車載通信装置から送信されたサーチ信号を検出する検出部と、
前記検出部によって前記サーチ信号が検出された場合に、前記車両の接近を示す接近通知を出力する接近通知出力部と、
前記検出部によって前記サーチ信号が検出された場合に、前記車載通信装置に対して、前記サーチ信号に対する応答を示す応答通知を送信する送信部と、
前記車載通信装置から前記車両によって歩行者が検出されたことを示す検出通知を受信した場合に、前記検出通知を出力する検出通知出力部と、
を備える端末装置。 - 前記検出通知出力部は、
前記検出通知とともに、前記車載通信装置から前記車両から前記歩行者までの距離に関する距離通知を受信した場合に、前記車両から前記歩行者までの距離に応じて異なる出力態様により、前記検出通知を出力する、
請求項4に記載の端末装置。 - 前記車載通信装置から前記歩行者が前記車両よりも先に道路を歩くよう促す安全通知を受信した場合に、前記安全通知を出力する安全通知出力部をさらに備える
請求項4に記載の端末装置。 - 前記応答通知の送信時刻から所定時間が経過した時刻までの間に前記検出通知を受信したか否かを判定する判定部と、
前記車両が前記歩行者を認識していない可能性があることを示す危険通知を出力する危険通知出力部と、
をさらに備え、
前記危険通知出力部は、
前記判定部によって前記検出通知を受信していないと判定された場合に、前記危険通知を出力する、
請求項4に記載の端末装置。 - 車両に搭載された車載通信装置により実行される通信方法であって、
前記車両の周辺に存在する歩行者を検出し、
前記歩行者の端末装置に対して、前記歩行者に対する通知を送信する、
ことを含み、
前記端末装置を検出するためのサーチ信号を送信し、
前記端末装置から前記サーチ信号に対する応答を示す応答通知を受信した場合に、前記車両によって前記歩行者が検出されたことを示す検出通知を送信する、
通信方法。 - 歩行者の端末装置により実行される情報処理方法であって、
車両に搭載された車載通信装置から送信されたサーチ信号を検出し、
前記サーチ信号が検出された場合に、前記車両の接近を示す接近通知を出力し、
前記サーチ信号が検出された場合に、前記車載通信装置に対して、前記サーチ信号に対する応答を示す応答通知を送信し、
前記車載通信装置から前記車両によって歩行者が検出されたことを示す検出通知を受信した場合に、前記検出通知を出力する、
情報処理方法。 - 車両に搭載された車載通信装置と、歩行者の端末装置と、を備える通信システムであって、
前記車載通信装置は、
車両に搭載され、前記車両の周辺に存在する歩行者を検出する第1検出部と、
前記歩行者の端末装置に対して、前記歩行者に対する通知を送信する第1送信部と、
を備え、
前記第1検出部は、
前記端末装置を検出するためのサーチ信号を送信し、
前記第1送信部は、
前記端末装置から前記サーチ信号に対する応答を示す応答通知を受信した場合に、前記車両によって前記歩行者が検出されたことを示す検出通知を送信し、
前記端末装置は、
車両に搭載された車載通信装置から送信されたサーチ信号を検出する第2検出部と、
前記第2検出部によって前記サーチ信号が検出された場合に、前記車両の接近を示す接近通知を出力する接近通知出力部と、
前記第2検出部によって前記サーチ信号が検出された場合に、前記車載通信装置に対して、前記サーチ信号に対する応答を示す応答通知を送信する第2送信部と、
前記車載通信装置から前記車両によって歩行者が検出されたことを示す検出通知を受信した場合に、前記検出通知を出力する検出通知出力部と、
を備える通信システム。
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