JP2023060904A - 睡眠監視カプセル及び睡眠監視システム - Google Patents

睡眠監視カプセル及び睡眠監視システム Download PDF

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Abstract

Figure 2023060904000001
【課題】睡眠中における使用者の状態を測定した測定データの信頼性を向上する。
【解決手段】睡眠監視システムは、1人用の睡眠空間を区画するカプセルを備え、カプセルで睡眠する使用者の睡眠状態を監視する睡眠監視カプセルであって、カプセル内において睡眠中の使用者の状態を監視する監視部を備える睡眠監視カプセルと、使用者の睡眠中の状態を判定する制御部と、を備える睡眠監視システムであって、制御部は、監視部から、睡眠中の使用者の状態を示す睡眠情報を取得する取得手段と、睡眠情報に基づき、睡眠中の使用者の状態を分析する分析手段と、を有し、制御部は、宿泊施設のサーバおよび医療機関のサーバのうちの少なくともいずれかと接続可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、1人用の睡眠空間を区画するカプセルを備え、前記カプセルで睡眠する使用者の睡眠状態を監視する睡眠監視カプセル及び睡眠監視システムに関する。
近年、病気にかかってから治療をするのではなく、病気になる前もしくは病気が悪化する前に病気の芽を発見し解決していく予防医学が注目されている。
また、うつ病や統合失調症等の病気は、睡眠の質の低下に起因し、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中等の病気は、睡眠中における無呼吸症候群に起因することが知られている。
このため、睡眠中の人の状態を監視する睡眠センサが提案されている。
例えば、特許文献1には、被験者の脈波又は脈波と血中酸素飽和度に関する測定データを取得したり、被験者の体温又は体表面温度に関する測定データを取得したり、被験者の体動に関する測定データを取得したり、被験者が発する音や声ないしは周囲環境の音に関する測定データを取得したりし、被験者に装着される睡眠センサが提案されている。
特開2013-150660号公報
しかしながら、特許文献1のように、睡眠センサを被験者に装着した場合、被験者が睡眠をとる場所の環境に応じて、睡眠中における使用者の状態を測定した測定データが変動してしまい、測定データの信頼性が低下するという問題がある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、睡眠中における使用者の状態を測定した測定データの信頼性を向上可能な睡眠監視カプセル及び睡眠監視システムを提供することを目的とする。
(1) 1人用の睡眠空間を区画するカプセルを備え、前記カプセルで睡眠する使用者の睡眠状態を監視する睡眠監視カプセルであって、
前記カプセル内において睡眠中の使用者の状態を監視する監視部を備える睡眠監視カプセル。
(1)の発明では、睡眠監視カプセルは、1人用の睡眠空間を区画するカプセルを備え、カプセルで睡眠する使用者の睡眠状態を監視する監視部を備える。
(1)の発明によれば、1人用の睡眠空間を区画するカプセル内において睡眠中の使用者の状態を監視する。
このように、予め、カプセルによって、睡眠空間を区画することで、カプセル外の環境による、睡眠中の使用者の状態や、使用者の状態を測定した測定データへの影響を抑えることが可能となる。
したがって、睡眠中における使用者の状態を測定した測定データの信頼性を向上可能な睡眠監視カプセルを提供できる。
(2) 前記カプセルは、
前記カプセルの出入口を、前記カプセルの内部側から開閉可能な扉と、
カプセル内を換気する換気手段と、
を有する。
(1)に記載の睡眠監視カプセル。
(2)の発明は、カプセルが、扉(例えば、蓋や、シャッター等)と、換気手段と、を有する。
扉は、カプセルの出入口を、カプセルの内部側から開閉可能である。
換気手段は、カプセル内を換気する。
(2)の発明によれば、カプセルの出入口を、扉で、カプセルの内部側から塞ぐことで、カプセル内外の遮音性を向上できる。これにより、睡眠中の使用者の状態を測定した測定データに混入するノイズを抑えることが可能となる。また、換気手段を設けたので、カプセル内外の遮音性を向上させるために、扉の気密性を向上させた場合でも、換気手段により換気することで、カプセル内の酸素濃度や、気温等の環境を一定に保つことが可能となる。
したがって、睡眠中における使用者の状態を測定した測定データの信頼性を向上可能な睡眠監視カプセルを提供できる。
(3) (1)又は(2)に記載の睡眠監視カプセルと、
使用者の睡眠中の状態を判定する制御部と、を備える睡眠監視システムであって、
前記制御部は、
前記監視部から、睡眠中の使用者の状態を示す睡眠情報を取得する取得手段と、
前記睡眠情報に基づき、睡眠中の使用者の状態を分析する分析手段と、
を有する睡眠監視システム。
(3)の発明は、睡眠監視カプセルと、制御部と、を備える。
制御部は、使用者の睡眠中の状態を判定し、取得手段と、分析手段と、を有する。
取得手段は、監視部から、睡眠中の使用者の状態を示す睡眠情報を取得する。
分析手段は、睡眠情報に基づき、睡眠中の使用者の状態を分析する。
(3)の発明によれば、(1)又は(2)のいずれかに記載の睡眠監視カプセルの監視部から取得した睡眠情報に基づき、睡眠中の使用者の状態を分析できる。
これにより、予め、カプセルによって、睡眠空間を区画し、この閉鎖された睡眠空間で睡眠中の使用者の睡眠情報に基づき、睡眠中の使用者の状態を分析するので、当該分析の精度を向上することが可能となる。
(4) 前記制御部は、前記分析手段が分析した使用者の睡眠中の状態を、睡眠と密接に関係がある疾病毎に分類する分類手段を、更に備える(3)に記載の睡眠監視カプセル。
ここで、睡眠と密接に関係がある疾病には、高血圧、睡眠時無呼吸症候群、レム睡眠行動障害、PLMD(周期性四肢運動障害)、頻尿、アトピー等があり、そして、これらの疾病から誘発される心筋・脳梗塞、パーキンソン病、抑うつ不眠症等も含まれる。また、睡眠中の使用者の状態を分析した結果は、これらの疾病の診断に有用である。そして、これらの疾病の診断に有用な情報となる睡眠中の使用者の状態は、疾病毎に異なる。また、これらの疾病を診断する専門医もそれぞれ異なる。
(4)の発明によれば、分析結果である使用者の睡眠中の状態を、睡眠と密接に関係がある疾病毎に分類することで、より効率的に分析結果を運用できるとともに、その後の専門医の診断の正確性を向上することが可能となる。
(5) 前記監視部は、睡眠中の使用者の状態を検知する複数の検知手段を、有し、
前記分析手段は、複数の前記検知手段で、それぞれ検知された複数の前記睡眠情報を、相互補完することで、睡眠中の使用者の状態を分析する(3)又は(4)に記載の睡眠監視システム。
ここで、睡眠中の使用者の状態である生体情報を分析する場合、生体情報の基底の設定の仕方が問題となる。仮に、1つの検知手段で検知された睡眠情報に基づき分析した場合、基底の設定によって、分析結果が異なる。
(5)の発明によれば、複数の検知手段で、それぞれ検知された複数の睡眠情報を、相互補完して、睡眠中の使用者の状態を分析するので、複数の睡眠情報における相互の数値変化に基づき、分析することが可能となり、分析の精度が向上する。
(6) 前記監視部は、使用者の身体に関する身体情報を取得し、
前記取得手段は、前記監視部から、前記身体情報を取得し、
前記分析手段は、前記身体情報に基づく補正を行い、睡眠中の使用者の状態を分析する(3)から(5)のいずれかに記載の睡眠監視システム。
ここで、睡眠中の使用者の状態である生体情報を分析する場合、生体情報は個人差が大きく、一律的な基準値との比較では、使用者に応じた正確な分析が困難な場合もある。
(6)の発明によれば、使用者の身体に関する身体情報に基づく補正を行い、睡眠中の使用者の状態を分析するので、使用者に応じた分析が可能となり、分析の精度が向上する。
本発明によれば、睡眠中における使用者の状態を測定した測定データの信頼性を向上可能な睡眠監視カプセル及び睡眠監視システムを提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る睡眠監視カプセルの概要を説明する図である。 図2は、本発明の実施形態に係る睡眠監視システムの概要を説明する図である。 図3は、本発明の実施形態に係る睡眠監視システムの機能構成を示す図である。 図4は、本発明の実施形態に係る分析手段による分析を説明する図である。 図5は、本発明の実施形態に係る分析手段による分析を説明する図である。 図6は、本発明の実施形態に係る分析手段による分析を説明する図である。 図7は、本発明の実施形態に係る分析手段による分析を説明する図である。 図8は、本発明の実施形態に係る分類手段による分類の概要を説明する図である。 図9は、本発明の実施形態の応用例に係る睡眠監視カプセルの概要を説明する図である。 図10は、本発明の実施形態の応用例に係る睡眠監視システムの概要を説明する図である。 図11は、本発明の実施形態の応用例に係る睡眠監視システムの機能構成を示す図である。 図12は、本発明の実施形態の応用例に係る分析手段及び分類手段の機能を説明する図である。
[本実施形態]
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、本実施形態)について詳細に説明する。以降の図においては、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。
(睡眠監視カプセルの基本構成)
図1は、本発明の実施形態に係る睡眠監視カプセルの概要を説明する図である。
睡眠監視カプセル1は、1人用の睡眠空間(寝室)を区画するカプセル10と、カプセル10内に配置され、使用者が横たわる睡眠具20と、カプセル10内に配置され、睡眠具20において睡眠中の使用者の状態を監視する監視部30と、を備える。
睡眠監視カプセル1は、所謂、カプセルホテル等の宿泊施設に、複数設置されるが、これに限らず、病院、住宅、学校、店舗等に、単数又は複数配置してもよい。
カプセル10は、例えば、FRP(Fiber Reinforced Plastics)や、プラスチック製や、カーボン製や、鋼製パネルや、木製等の素材で形成され、所謂、カプセルベッドとも言われ、内部に睡眠空間を形成する筒形状に形成され、一方の端面に、使用者が内部に入るための開口が形成されている。カプセル10は、1人用の睡眠空間を区画できれば、筒形状に限らず、箱形状に形成してもよいし、大きさも任意の形状とすることができる。
睡眠具20は、例えば、ベッド、マットレス、布団等の寝具であり、長辺方向が、カプセル10の長辺に沿うように配置される。睡眠具20には、予め決めた方向の端部近傍に、枕を配置するのが好ましい。これにより、カプセル10に対して使用者が横たわる方向と、横たわる向きを規定できる。
監視部30は、詳細は後述するが、例えば、体動検知手段31と、撮像手段32と、集音手段33と、これら各手段で睡眠中の使用者の状態を示す睡眠情報を取得し、後述する制御部50(図2、図3参照)に送信する監視制御部と、を備える。監視制御部は、図示を省略するが、各睡眠監視カプセル1が備えてもよいし、例えば、睡眠監視カプセル1が設置された宿泊施設(例えば、カプセルホテル等)に設置され、各手段と接続された装置(コンピュータ)であってもよい。
体動検知手段31は、例えば、圧力センサや加速度センサ等で構成され、睡眠具20の所定位置(例えば、使用者が横たわった場合に背中が当たる位置)に、接するように(例えば、睡眠具20の下面や上面に)配置され、睡眠具20に伝わる使用者の体の動きを検知する。
撮像手段32は、例えば、カメラで構成され、カプセル10の内壁(例えば、天井を構成する内壁等)に固定されており、少なくとも、睡眠具20に横たわった使用者の頭部を撮像し、動画データや静止画データを生成する。
集音手段33は、例えば、マイクで構成され、カプセル10の内壁(例えば、使用者の頭側の端面を構成する内壁等)に固定されており、睡眠具20で使用者が睡眠中における、カプセル10内の音を集音する。
このような構成により、睡眠監視カプセル1は、予め、カプセル10によって、睡眠空間を区画することで、カプセル10外の環境による、睡眠中の使用者の状態や、使用者の状態を測定した測定データへの影響を抑えることが可能となる。また、このカプセル10内において、睡眠具20によって、使用者が横たわる位置を規定することで、使用者が横たわる位置による、睡眠中の使用者の状態や、使用者の状態を測定した測定データへの影響を抑えることが可能となる。
したがって、睡眠中における使用者の状態を測定した測定データの信頼性を向上できる。
(睡眠監視システムの全体構成)
図2は、本発明の実施形態に係る睡眠監視システムの概要を説明する図である。
睡眠監視システム100は、睡眠監視カプセル1と、睡眠監視カプセル1とネットワークで接続された制御部50と、を備える。
本実施形態において、制御部50は、例えば、睡眠監視カプセル1の監視部30とインターネットを介して接続されるクラウドサーバで構成されているが、これに限らず、例えば、睡眠監視カプセル1が設置された宿泊施設(例えば、カプセルホテル等)に設置された装置(コンピュータ)であってもよい。この場合、この装置を、監視部30の監視制御部として機能させてもよい。
また、制御部50には、複数の睡眠監視カプセル1を接続することができる。また、制御部50には、ネットワークを介して、本システム外の端末200や、本システム外のサーバ300と接続可能である。
端末200は、例えば、スマートフォンやタブレットやパーソナルコンピュータで構成され、睡眠監視カプセル1の使用者に操作される端末である。使用者は、睡眠監視カプセル1における睡眠情報や、睡眠情報に基づく判定結果等を、端末200で受信し、確認することができる。
サーバ300は、例えば、睡眠監視カプセル1が設置された宿泊施設のサーバであって、当該宿泊施設の顧客データを記憶するサーバや、医療機関や大学等の睡眠情報について、医学的な診断が可能な医療機関のサーバ等である。
(睡眠監視システムの機能構成)
図3は、本発明の実施形態に係る睡眠監視システムの機能構成を示す図である。
睡眠監視システム100において、睡眠監視カプセル1は、監視部30として、上述の体動検知手段31、撮像手段32及び集音手段33に加え、更に、血中酸素計測手段34と、心電計測手段35と、脳波計測手段36と、を備える。
血中酸素計測手段34は、例えば、腕時計型のセンサであり、使用者が手首に装着することで、使用者の血中酸素を計測する。
心電計測手段35は、例えば、心電用センサであり、使用者の胸部に配置され、使用者の心臓の電気的な活動を計測する。
脳波計測手段36は、例えば、脳波センサであり、使用者の頭部に配置され、使用者の脳の電気的な活動を計測する。
また、撮像手段32は、赤外線カメラで構成される。これにより、暗所であっても、使用者の頭部を撮像できる。また、撮像手段32は、サーモカメラを更に含んでもよい。これにより、使用者の頭部の表面温度を測定することが可能となる。
監視部30は、図示しない監視制御部を備える。監視制御部は、体動検知手段31により検知した情報を体動情報として、撮像手段32で撮像した画像を画像情報として、集音手段33で集音した情報を音声情報として、血中酸素計測手段34で計測した情報を血中酸素情報として、心電計測手段35で計測した情報を心電情報として、脳波計測手段36で計測した情報を脳波情報として、制御部50に送信する。体動情報、画像情報、音声情報、血中酸素情報、心電情報及び脳波情報は、睡眠情報の一例である。
制御部50は、睡眠情報取得手段51と、分析手段52と、送受信手段53と、分類手段54と、記憶手段55と、を備える。制御部50は、睡眠監視カプセル1から、睡眠中の使用者の状態を示す睡眠情報を受信し、睡眠情報に基づき、使用者の睡眠中において、呼吸が止まる無呼吸状態の有無を判定する。
睡眠情報取得手段51は、睡眠監視カプセル1の監視部30から、睡眠情報として、体動情報、画像情報、音声情報、血中酸素情報、心電情報及び脳波情報を、所定間隔で連続的に取得し、これらを順次、記憶手段55に記憶する。
図4から図7は、本発明の実施形態に係る分析手段による分析を説明する図である。
分析手段52は、睡眠情報取得手段51が取得した体動情報を分析する。
具体的には、分析手段52は、記憶手段55に記憶された連続的な体動情報に基づき、連続的な体動情報を、時系列における値の大きさの波で表した時系列データを生成する(図4(a))。次に、分析手段52は、この体動情報の時系列データを、公知の手法(例えば、フーリエ変換や、AI(artificial intelligence)分析等)により、呼吸の時系列データ(図4(b))、心拍の時系列データ(図4(c))、寝返りの時系列データ(図4(d))に分解する。
また、分析手段52は、呼吸の時系列データ(図4(b))に基づき、公知の手法(例えば、フーリエ変換や、AI分析等)により、図5に示すように周波数分解する。分析手段52は、この周波数分解により、例えば、図5(a)に示す分布の場合には、いびきをかいていると判定し、図5(b)に示す分布の場合には、低呼吸であると判定し、図5(c)に示す分布の場合には、無呼吸であると判定し、図5(d)に示す分布の場合には、チェーンストーク型無呼吸であると判定する。
また、分析手段52は、記憶手段55に記憶された連続的な音声情報に基づき、連続的な音声情報を、時系列における値の大きさの波で表した時系列データを生成する(図6(a))。次に、分析手段52は、音声情報の時系列データに基づき、公知の手法(例えば、フーリエ変換や、AI分析等)により、図6(b)に示すように周波数分解する。そして、分析手段52は、特定の波長が、所定の周期で現れる場合、いびきをかいていると判定する。
また、分析手段52は、記憶手段55に記憶された画像情報を画像解析し、人の顔の特徴点(例えば、目、鼻、口等の輪郭部分)に、ポイントP(図7に示す例では、菱形部分)を設定し、ポイントPの時系列における変動と、体動情報に基づく時系列データ(例えば、図4(b)に示す呼吸の時系列データ)や、呼吸の時系列データを周波数分解したデータ(図5(c)等)と、を照合し、無呼吸であるか否かを判定してもよい。例えば、分析手段52は、図5(c)に示す分布において、呼吸に基づく体動が無い時間(縦軸の値が0の時間)に、ポイントPの変動が無ければ、無呼吸との判定が正しいと判断する。
また、分析手段52は、記憶手段55に記憶された画像情報から、個人を特定可能な画像(図7(a)に示す顔画像)を削除し、図7(b)に示すように、ポイントPのみを、記憶手段55に記憶してもよい。これにより、使用者のプライバシーに配慮したシステムを提供できる。
また、分析手段52は、記憶手段55に記憶された血中酸素情報、心電情報及び脳波情報の連続的なデータを、時系列における値の大きさの波で表した時系列データにし、例えば、端末200で表示可能な形式にして、記憶手段55に記憶してもよい。
図3に戻って、送受信手段53は、宿泊施設のサーバ300から、使用者のデータ(例えば、使用者を識別するデータや、当該使用者の睡眠監視カプセル1の利用履歴や、過去の睡眠情報)を受信し、当該データと、分析手段52により分析された睡眠情報に基づくデータとを関連付けて、端末200に送信する。また、送受信手段53は、医療機関のサーバ300に、分析手段52により分析された睡眠情報に基づくデータを送信し、当該睡眠情報に対する医療的な診断結果を受信し、受信した診断結果に、分析手段52により分析された睡眠情報に基づくデータとを関連付けて、端末200に送信する。
図8は、本発明の実施形態に係る分類手段による分類の概要を説明する図である。
分類手段54は、分析手段52による睡眠情報の分析結果を、分類毎のブロックにして記憶手段55に記憶する。
具体的には、分類手段54は、大分類として、A(睡眠全般に関わる研究)、B(治療が必要な病気)及びC(治療が必要でないもの)のブロックを形成する。そして、分類手段54は、各大分類を、更に小分類し、小分類のブロックを形成する。
図8において、「呼吸」とは呼吸の時系列データ(図4(b))であり、「心拍」とは心拍の時系列データ(図4(c))であり、「体動」とは体動の時系列データ(図4(a))であり、「いびき等の音」とは音声情報の時系列データを周波数分解したデータ(図6(b))であり、「画像」とは画像情報を画像解析したデータであり、「体温」とはサーモカメラにより測定されたデータであり、「心電」とは心電情報の時系列データであり、「血中酸素」とは血中酸素情報の時系列データであり、「脳波」とは脳波情報の時系列データである。分類手段54は、これらのデータのうち、小分類に応じた種類のデータ(図8中において、丸が付されたデータ)をブロックにして、記憶手段55に記憶する。
A-1ブロックは、人が睡眠を必要とするメカニズムの研究に資することを目的とするブロックであり、当該ブロックのデータにより、生物にとって「なぜ睡眠が必要なのか」という最大の謎を、具体的かつ大量のデータを活用することで検証することが可能となる。
A-2ブロックは、年齢・性別・人種等による睡眠の違いの研究に資することを目的とするブロックであり、当該ブロックのデータにより、人間の寝方(時間、深さ、睡眠の質)は年齢や人種等、人間の属性により異なること、また睡眠に起因する病気の発生率にも違いがあることを検証することが可能となる。
A-3ブロックは、時差(Jet Lag)の睡眠への影響の研究に資することを目的とするブロックであり、帰国直後の使用者から取得した当該ブロックのデータにより、飛行機移動による時差が睡眠の質を劣化させることを検証することが可能となる。
A-4ブロックは、短時間睡眠者(ショートスリーパー)の睡眠の研究に資することを目的とするブロックであり、ショートスリーパーの使用者から取得した当該ブロックのデータにより、短時間睡眠者の人たちがどのような睡眠を取っており、それが一般の人たちにとっても応用可能なのかどうかを検証することが可能となる。
B-1ブロックは、無呼吸の診断に資することを目的とするブロックであり、当該ブロックのデータにより、無呼吸を正確に診断することが可能となる。
B-2ブロックは、高血圧・不整脈・動脈硬化(血圧・血管)の診断に資することを目的とするブロックであり、当該ブロックのデータにより、無呼吸に関するデータに加えて、脈拍の乱れに関するデータにより、高血圧・不整脈・動脈硬化等血圧や脈波に関わる病気を未然に診断することが可能となる。
B-3ブロックは、狭心症・心筋梗塞(心臓)の診断に資することを目的とするブロックであり、当該ブロックのデータにより、無呼吸に関するデータに加えて、心拍の乱れに関するデータにより、狭心症・心筋梗塞等心臓に関わる病気を未然に診断することが可能となる。
B-4ブロックは、脳卒中(脳)の診断に資することを目的とするブロックであり、当該ブロックのデータにより、無呼吸に関するデータに加えて、脳波に関するデータにより、脳卒中等脳に関わる病気を未然に診断することが可能となる。
B-5ブロックは、統合失調症、うつ病等の精神疾患の診断に資することを目的とするブロックであり、当該ブロックのデータにより、呼吸や心拍の乱れから精神疾患の可能性の診断のためのデータに加え、更に「画像」を追加することで、より正確な精神疾患の診断をすることが可能となる。
B-6ブロックは、パーキンソン病の診断に資することを目的とするブロックであり、当該ブロックのデータにより、無呼吸や精神疾患の症状がみられる利用者のうち、更に特異な睡眠(体動や体温の異常等)を示すデータがあった場合に、パーキンソン病の可能性を発見することが可能となる。
C-1ブロックは、子供の発育・学習能力への影響の検証に資することを目的とするブロックであり、子供である使用者の当該ブロックのデータにより、睡眠の質と時間が、子供の発育や学習能力の発達に大きな影響が与えていることを検証し、最適な睡眠の発見が可能となる。
C-2ブロックは、スポーツのパフォーマンスへの影響の検証に資することを目的とするブロックであり、スポーツマンである使用者の当該ブロックのデータにより、睡眠の質と時間が、スポーツマンの筋肉の成長や最終的なパフォーマンスに影響が与えていることを検証し、スポーツ選手に最適な睡眠の発見が可能となる。
C-3ブロックは、女性の美容への影響の検証に資することを目的とするブロックであり、女性である使用者の当該ブロックのデータにより、睡眠の質と時間が、女性の美容(肌のしわ、白髪、老化等)に影響を与えていることを検証し、女性の美容に最適な睡眠の発見が可能となる。
C-4ブロックは、ビジネスマンの生産性への影響の検証に資することを目的とするブロックであり、ビジネスマンである使用者の当該ブロックのデータにより、睡眠の質と時間が、毎日長時間働くビジネスマンの仕事の生産性に影響を与え、場合によっては精神疾患にまで結びつくことを検証し、ビジネスマンにとっての最適な睡眠の発見が可能となる。
C-5ブロックは、高齢者の認知症・痴呆症への影響の検証に資することを目的とするブロックであり、高齢者である使用者の当該ブロックのデータにより、睡眠の質と時間が、高齢者の認知症や痴呆症等に影響を与え、きちんとした睡眠を取らないとそれらの病気が進行することを証明し検証し、高齢者にとっての最適な睡眠の発見が可能となる。
C-6ブロックは、公共交通機関の乗務員の安全性への影響の検証に資することを目的とするブロックであり、公共交通機関の乗務員である使用者の当該ブロックのデータにより、不規則な睡眠(例:始発電車の車掌)を取らざるを得ない、公共交通機関の乗務員の業務への影響の度合いを検証し、乗務員の居眠りや精神疾患を未然に防ぐとともに、大きな事故を未然に防ぐことが可能となる。
C-6ブロックは、まくら等寝具の質による睡眠への影響の検証に資することを目的とするブロックであり、特定の寝具を使用した場合の当該ブロックのデータにより、特定の寝具(まくらやマットレス等)の品質や各個人に合うかどうかにより、睡眠の質が大きく変わってくることを具体的な数値をもって検証し、最適睡眠を提供するための寝具を発見する方法を確立することが可能となる。
このような睡眠監視カプセル1によれば、予め、カプセル10によって、睡眠空間を区画することで、カプセル10外の環境による、睡眠中の使用者の状態や、使用者の状態を測定した測定データへの影響を抑えることが可能となる。また、このカプセル10内において、睡眠具20によって、使用者が横たわる位置を規定することで、使用者が横たわる位置による、睡眠中の使用者の状態や、使用者の状態を測定した測定データへの影響を抑えることが可能となる。
したがって、睡眠中における使用者の状態を測定した測定データの信頼性を向上可能な睡眠監視カプセルを提供できる。
また、睡眠監視カプセル1によれば、使用者が横たわる位置を規定する睡眠具20の所定位置に、接するように体動検知手段31を配置することで、使用者の睡眠中の姿勢や、体動検知手段31を取り付けた位置により、体動検知手段31によって検知された情報が変動することを抑え、睡眠中の使用者の状態を示す情報を取得する条件を均一にすることが可能となる。
また、睡眠監視カプセル1によれば、撮像手段32は、カプセル10に固定され、使用者が横たわる位置と向きを規定する睡眠具20に横たわった使用者の頭部を撮像することで、撮像する位置や向きにより、撮像手段32によって撮像された使用者の頭部の画像が変動することを抑え、睡眠中の使用者の状態を示す情報を取得する条件を均一にすることが可能となる。
また、睡眠監視カプセル1によれば、集音手段33は、睡眠具20で使用者が睡眠中における、カプセル10内の音を集音することで、使用者の周囲の音による影響を抑え、睡眠中の使用者の状態を示す情報を取得する条件を均一にすることが可能となる。
また、睡眠監視システム100によれば、予め、カプセル10によって、睡眠空間を区画し、使用者が横たわる位置を規定した状態で取得した睡眠情報に基づき、無呼吸状態の有無を判定できるので、当該判定の精度を向上することが可能となる。
以上の実施形態は、以下のような発明とすることができる。
(1) 1人用の睡眠空間を区画するカプセルを備え、前記カプセルで睡眠する使用者の睡眠状態を監視する睡眠監視カプセルであって、
前記カプセル内に配置され、使用者が横たわる睡眠具と、
前記カプセル内に配置され、前記睡眠具において睡眠中の使用者の状態を監視する監視部と、を備える睡眠監視カプセル。
(1)の発明では、1人用の睡眠空間を区画するカプセルを備え、カプセルで睡眠する使用者の睡眠状態を監視する睡眠監視カプセルは、睡眠具と、監視部と、を備える。
睡眠具は、カプセル内に配置され、使用者が横たわる。
監視部は、カプセル内に配置され、睡眠具において睡眠中の使用者の状態を監視する。
(1)の発明によれば、1人用の睡眠空間を区画するカプセル内に、使用者が横たわる睡眠具を配置し、この睡眠具において睡眠中の使用者の状態を監視する。
このように、予め、カプセルによって、睡眠空間を区画することで、カプセル外の環境による、睡眠中の使用者の状態や、使用者の状態を測定した測定データへの影響を抑えることが可能となる。また、このカプセル内において、睡眠具によって、使用者が横たわる位置を規定することで、使用者が横たわる位置による、睡眠中の使用者の状態や、使用者の状態を測定した測定データへの影響を抑えることが可能となる。
したがって、睡眠中における使用者の状態を測定した測定データの信頼性を向上可能な睡眠監視カプセルを提供できる。
(2) 前記監視部は、前記睡眠具の所定位置に、接するように配置され、前記睡眠具に伝わる使用者の体の動きを検知する体動検知手段を含む(1)に記載の睡眠監視カプセル。
(2)の発明は、監視部は、睡眠具の所定位置に、接するように配置され、睡眠具に伝わる使用者の体の動きを検知する体動検知手段を含む。
ここで、使用者の身体に直接、体動検知手段を取り付けた場合、使用者の睡眠中の姿勢や、体動検知手段を取り付けた位置により、体動検知手段によって検知された情報が変動してしまう。
(2)の発明によれば、使用者が横たわる位置を規定する睡眠具の所定位置に、接するように体動検知手段を配置することで、使用者の睡眠中の姿勢や、体動検知手段を取り付けた位置により、体動検知手段によって検知された情報が変動することを抑え、睡眠中の使用者の状態を示す情報を取得する条件を均一にすることが可能となる。
したがって、睡眠中における使用者の状態を測定した測定データの信頼性を向上可能な睡眠監視カプセルを提供できる。
(3) 前記睡眠具は、前記カプセルの所定位置に配置され、使用者が横たわる向きを規定し、
前記監視部は、前記カプセルに固定されており、少なくとも、前記睡眠具に横たわった使用者の頭部を撮像する撮像手段を、更に含む(1)又は(2)に記載の睡眠監視カプセル。
(3)の発明は、睡眠具は、カプセルの所定位置に配置され、使用者が横たわる向きを規定する。そして、監視部は、カプセルに固定されており、少なくとも、睡眠具に横たわった使用者の頭部を撮像する撮像手段を、更に含む。
ここで、睡眠中の使用者の頭部を撮像する撮像手段を設置した場合、撮像する位置や向きにより、撮像手段によって撮像された使用者の頭部の画像が変動してしまい、この画像に基づき分析しても、分析結果も変動してしまうため、分析結果の信頼性が低下するという問題がある。
(3)の発明によれば、撮像手段は、カプセルに固定され、使用者が横たわる位置と向きを規定する睡眠具に横たわった使用者の頭部を撮像することで、撮像する位置や向きにより、撮像手段によって撮像された使用者の頭部の画像が変動することを抑え、睡眠中の使用者の状態を示す情報を取得する条件を均一にすることが可能となる。
したがって、睡眠中における使用者の状態を測定した測定データの信頼性を向上可能な睡眠監視カプセルを提供できる。
(4) 前記監視部は、前記睡眠具で使用者が睡眠中における、前記カプセル内の音を集音する集音手段を、更に含む(1)から(3)のいずれかに記載の睡眠監視カプセル。
(4)の発明は、監視部は、睡眠具で使用者が睡眠中における、カプセル内の音を集音する集音手段を、更に含む。
ここで、オープンな環境で睡眠する睡眠中の使用者が発する音を集音した場合、使用者が発する音のみでなく、使用者の周囲の音も集音してしまい、使用者の周囲の音も含む音に基づき分析しても、正確に分析できず、分析結果の信頼性が低下するという問題がある。
(4)の発明によれば、集音手段は、睡眠具で使用者が睡眠中における、カプセル内の音を集音することで、使用者の周囲の音による影響を抑え、睡眠中の使用者の状態を示す情報を取得する条件を均一にすることが可能となる。
したがって、睡眠中における使用者の状態を測定した測定データの信頼性を向上可能な睡眠監視カプセルを提供できる。
(5) (1)から(4)のいずれかに記載の睡眠監視カプセルと、
前記監視部から、睡眠中の使用者の状態を示す睡眠情報を受信し、前記睡眠情報に基づき、使用者の睡眠中において、呼吸が止まる無呼吸状態の有無を判定する制御部と、備える睡眠監視システム。
(5)の発明では、睡眠監視システムは、(1)から(4)のいずれかに記載の睡眠監視カプセルと、制御部と、備える。
制御部は、監視部から、睡眠中の使用者の状態を示す睡眠情報を受信し、睡眠情報に基づき、使用者の睡眠中において、呼吸が止まる無呼吸状態の有無を判定する。
(5)の発明によれば、(1)から(4)のいずれかに記載の睡眠監視カプセルの監視部から受診した睡眠情報に基づき、使用者の睡眠中において、呼吸が止まる無呼吸状態の有無を判定できる。
これにより、予め、カプセルによって、睡眠空間を区画し、使用者が横たわる位置を規定した状態で取得した睡眠情報に基づき、無呼吸状態の有無を判定できるので、当該判定の精度を向上することが可能となる。
上記発明によれば、睡眠中における使用者の状態を測定した測定データの信頼性を向上可能な睡眠監視カプセル及び睡眠監視システムを提供することができる。
[応用例]
(応用例に係る睡眠監視カプセルの構成)
次に、本発明の実施形態の応用例について説明する。なお、以下の説明において、上記実施形態と同様の構成には、同様の符号を付し、説明を省略又は簡略する。
図9は、本発明の実施形態の応用例に係る睡眠監視カプセルの概要を説明する図である。
応用例に係る睡眠監視カプセル1Aは、扉12及び換気手段13を備える点が、主に、実施形態に係る睡眠監視カプセル1と異なる。
カプセル10Aは、本応用例で説明しない事項は、実施形態に係るカプセル10と同様である。カプセル10Aは、カプセル10Aの外形を保持するフレーム(図示無し)を含めた外形寸法を、輸出用コンテナ(例えば、20フィートコンテナ((長さ)6,007mm×(幅)2,328mm×(高さ)2,178mm))の内法寸法に応じた寸法に形成することが好ましい。例えば、カプセル10Aの外形寸法は、奥行き(使用者の足から頭へ延びる方向)寸法が、2300mm(20フィートコンテナの内法の幅寸法より僅かに小さい寸法)であり、幅(使用者の足から頭へ延びる方向と直交する方向)寸法が、整数で乗算することで、20フィートコンテナの内法の長さ寸法より僅かに小さい寸法とすることが好ましい。また、カプセル10Aの外形寸法は、高さ寸法が、整数で乗算することで、輸出用コンテナの入口の内法の高さ寸法(2,061mm)より僅かに小さい寸法とすることが好ましい。カプセル10Aの外形寸法をこのような寸法とすることで、輸出する場合の搬送効率を向上することができる。
扉12は、カプセル10Aの出入口である開口11を、カプセル10Aの内部側から開閉可能な蓋形状に形成されている。扉12は、開口11の内外を閉鎖する密閉式が好ましい。なお、扉12は、開口11の内外を閉鎖できれば、シャッター等の任意の構成とすることができる。
換気手段13は、カプセル10A内を換気する。換気手段13は、比較的、騒音レベルが低い、カプセル10A外と連通する換気口や、空調設備の吸排気口で構成されている。
睡眠監視カプセル1Aは、実施形態に係る睡眠監視カプセル1の監視部30と同様の監視部30Aと、監視部30Aで取得した睡眠中の使用者の状態を示す睡眠情報を、後述する制御部150に送信するカプセル制御部30Bと、を備える。
監視部30Aは、カプセル10A内において睡眠中の使用者の状態を監視する。監視部30Aは、実施形態に係る睡眠監視カプセル1の監視部30(体動検知手段31、撮像手段32、集音手段33、血中酸素計測手段34、心電計測手段35及び脳波計測手段36等)と同様の取得手段(カメラ、マイク、センサ等)を備える。なお、例えば、撮像手段32や集音手段33に相当するカメラやマイクは、例えば、カプセル10Aの外側からは内側が視認可能であり、内側から外側が視認できない遮蔽板(例えば、ビームスプリッター等)を介して、カプセル10Aの外側に配置してもよい。これにより、使用者における監視されているという意識を低減しつつ、睡眠中の使用者の状態を監視することが可能となる。
なお、監視部30Aは、上記検知手段の他、使用者のにおい、唾液、尿、汗、DNA等の状態を監視するのに必要な情報を取得可能なその他の検知手段を備えてもよい。これにより、より分析の精度が向上する。
カプセル制御部30Bは、監視部30Aを制御し、監視部30Aが取得した睡眠情報を、後述する制御部150に送信する。また、カプセル制御部30Bは、カプセル10A内を照らす照明や、カプセル10A内を空調する空調設備を制御してもよい。
また、カプセル制御部30Bは、使用者の操作に基づき、使用者の身体に関する身体情報(例えば、身長、体重等)を取得し、このような身体情報を、制御部150に送信してもよい。
(応用例に係る睡眠監視システムの全体構成)
図10は、本発明の実施形態の応用例に係る睡眠監視システムの概要を説明する図である。
睡眠監視システム100Aは、睡眠監視カプセル1Aと、睡眠監視カプセル1Aとネットワークで接続された制御部150と、を備える。
本応用例において、制御部150は、例えば、睡眠監視カプセル1Aの監視部30Aを制御するカプセル制御部30Bとインターネットを介して接続されるクラウドサーバで構成されているが、これに限らず、例えば、睡眠監視カプセル1Aが設置された宿泊施設(例えば、カプセルホテル等)に設置された装置(コンピュータ)であってもよい。この場合、この装置を、カプセル制御部30Bとして機能させてもよい。
また、制御部150には、複数の睡眠監視カプセル1Aを接続することができる。また、制御部150には、ネットワークを介して、本システム外の端末200や、本システム外のサーバ300と接続可能である。
端末200は、例えば、スマートフォンやタブレットやパーソナルコンピュータで構成され、睡眠監視カプセル1Aの使用者に操作される端末である。使用者は、睡眠監視カプセル1Aにおける睡眠情報や、睡眠情報に基づく判定結果等を、端末200で受信し、確認することができる。また、端末200は、使用者の操作に基づき、使用者の身体に関する身体情報(例えば、身長、体重等)を取得し、このような身体情報を、制御部150に送信してもよい。
サーバ300は、例えば、睡眠監視カプセル1が設置された宿泊施設のサーバであって、当該宿泊施設の顧客データを記憶するサーバや、医療機関や大学等の睡眠情報について、医学的な診断が可能な医療機関のサーバ等である。また、サーバ300は、使用者の身体に関する身体情報(例えば、身長、体重等)を取得し、このような身体情報を、制御部150に送信してもよい。
(応用例に係る睡眠監視システムの全体構成)
図11は、本発明の実施形態の応用例に係る睡眠監視システムの機能構成を示す図である。
睡眠監視システム100Aにおいて、睡眠監視カプセル1Aは、監視部30Aとして、実施形態に係る睡眠監視カプセル1の監視部30(体動検知手段31、撮像手段32、集音手段33、血中酸素計測手段34、心電計測手段35及び脳波計測手段36等)と同様の取得手段(カメラ、マイク、センサ等)を備える。また、監視部30は、全身の体圧分布の変動を検知するセンサや、3D測距センサを備えてもよい。
睡眠監視カプセル1Aは、監視部30Aで取得した睡眠情報(バイタル情報)の一例である体動、心拍変動、呼吸変動、呼吸音及び呼吸画像等を示す情報を、カプセル制御部30Bにより、制御部150に送信する。
制御部150は、取得手段151と、分析手段152と、送受信手段153と、分類手段154と、記憶手段155と、を備える。制御部150は、睡眠監視カプセル1Aから、睡眠中の使用者の状態を示す睡眠情報を受信し、例えば、端末200から、使用者の身体に関する身体情報(例えば、身長、体重等)を受信し、睡眠情報及び身体情報に基づき、使用者の睡眠中において、使用者の睡眠中の状態を判定する。
取得手段151は、睡眠監視カプセル1Aのカプセル制御部30Bから、監視部30Aが取得した睡眠情報(睡眠中のバイタル情報)として、体動情報、画像情報、音声情報、血中酸素情報、心電情報及び脳波情報を、所定間隔で連続的に取得し、これらを順次、記憶手段155に記憶する。また、取得手段151は、カプセル制御部30Bや端末200から、使用者の身体に関する身体情報(例えば、身長、体重等)を受信し、記憶手段155に記憶する。
分析手段152は、実施形態に係る分析手段52と同様の機能の他、以下の機能を有する。分析手段152は、睡眠監視カプセル1Aの監視部30Aに含まれる複数の検知手段で、それぞれ検知された複数の睡眠情報を、相互補完することで、睡眠中の使用者の状態を分析する。
詳細には、分析手段152は、複数の検知手段でそれぞれ取得した睡眠情報を、それぞれ時間周波数変換を行い、それぞれの情報基底を算出した上で、これらを、情報基底間の因果関係分析と相互情報量ネットワーク分析を行い、各基底ノードにおける相互情報量の変化に基づいた相互補完を行う。
また、分析手段152は、睡眠情報に対して、身体情報に基づく補正を行い、睡眠中の使用者の状態を分析する。
詳細には、分析手段152は、身体情報(例えば、身長、体重等)に基づき、バイアスを算出し、このバイアスで、睡眠情報から算出した情報基底を補正する。
また、分析手段152は、監視部30(例えば、全身の体圧分布の変動を検知するセンサや、3D測距センサ等)で取得した使用者の体動に関する情報から、身体の状態変化のシミュレーションを行うことも可能である。このような身体の状態変化のシミュレーションを行うことで、身体の部分的なデータから、三次元データでの体動の変動を推定することが可能となる。
送受信手段153は、宿泊施設のサーバ300から、使用者のデータ(例えば、使用者を識別するデータや、当該使用者の睡眠監視カプセル1の利用履歴や、過去の睡眠情報)を受信し、当該データと、分析手段152により分析された睡眠情報に基づくデータとを関連付けて、端末200に送信する。また、送受信手段53は、医療機関のサーバ300に、分析手段52により分析された睡眠情報に基づくデータを送信し、当該睡眠情報に対する医療的な診断結果を受信し、受信した診断結果に、分析手段152により分析された睡眠情報に基づくデータを関連付けて、端末200に送信する。
分類手段154は、実施形態に係る分類手段54と同様の機能の他、以下の機能を有する。分類手段154は、分析手段152が分析した睡眠中の使用者の状態を、睡眠と密接に関係がある複数種類の疾病毎に分類する。例えば、睡眠と密接に関係がある疾病には、高血圧、睡眠時無呼吸症候群、レム睡眠行動障害、PLMD(周期性四肢運動障害)、頻尿、アトピー等があり、そして、これらの疾病から誘発される心筋・脳梗塞、パーキンソン病、抑うつ不眠症がある。これらの疾病を診断するための睡眠中の使用者の状態を示す情報は、互いに異なる。分類手段154は、分析手段152が分析した睡眠中の使用者の状態を示す情報を、疾病毎に、各疾病の診断に必要なものに分類する。
次に、分析手段152及び分類手段154の機能を具体的に説明する。
図12は、本発明の実施形態の応用例に係る分析手段及び分類手段の機能を説明する図である。図12に示す例は、分類手段154により、睡眠時無呼吸症候群に分類される睡眠中の使用者の状態を示す情報が、分析手段152により分析される処理の流れを示している。
図12に示す例では、取得手段151は、睡眠監視カプセル1Aから、睡眠情報として、体動、心拍変動、呼吸変動、呼吸音及び呼吸画像を示す情報を取得する。
分析手段152は、取得手段151が取得したこれらの情報に基づき、使用者の睡眠中の状態を分析する。具体的には、分析手段152は、体動を示す情報に基づき、睡眠のパターンを解析する。また、分析手段152は、心拍変動を示す情報に基づき、睡眠の深さを示すステージを推定する。また、分析手段152は、心拍変動を示す情報に基づき、心拍変動を解析する。また、分析手段152は、心拍変動及び呼吸変動を示す情報に基づき、無呼吸・低呼吸の有無を推定する。また、分析手段152は、呼吸変動及び呼吸音を示す情報に基づき、いびきの有無を推定する。また、分析手段152は、呼吸画像を示す情報に基づき、OD(Oxygen Desaturation:酸素飽和度低下)を推定する。
次に、分析手段152は、睡眠のパターンの解析結果から、中途覚醒の有無を判定する。また、分析手段152は、ステージの推定結果から、睡眠ステージを判定する。また、分析手段152は、心拍変動の解析結果から、RRI(R-R Interval)変動を算出する。また、分析手段152は、心拍変動の解析結果から、除脈及び頻脈の有無や、心拍の不安定性を判定する。また、分析手段152は、無呼吸・低呼吸の有無の推定結果から、無呼吸及び低呼吸の有無を判定する。また、分析手段152は、いびきの有無の推定結果から、いびきの有無を判定する。また、分析手段152は、ODの推定結果から、ODの程度を判定する。
次に、分析手段152は、判定・算出結果を所定の指標を示す情報にする。具体的には、分析手段152は、中途覚醒の有無及び睡眠ステージの判定結果から、睡眠同期を示す情報を生成する。また、分析手段152は、RRI変動の算出結果、除脈及び頻脈の有無の判定結果、心拍の不安定性の判定結果、無呼吸及び低呼吸の有無の判定結果から、心拍指標(頻度)を示す情報を生成する。また、分析手段152は、心拍の不安定性の判定結果、無呼吸及び低呼吸の有無の判定結果から、心拍指標(安定性)を示す情報を生成する。また、分析手段152は、低呼吸の有無の判定結果、ODの程度の判定結果から、AHI(Apnea Hypopnea Index:無呼吸低呼吸指数)を示す情報を生成する。また、分析手段152は、低呼吸の有無の判定結果、いびきの有無の判定結果から、SI(Snore Index:いびき指標(AHI:無呼吸低呼吸指数に対していびきに関する指標))を示す情報を生成する。また、分析手段152は、ODの程度の判定結果から、ODI(Oxygen Desaturation Index:酸素飽和度低下指数)を示す情報を生成する。
そして、分類手段154は、分析手段152が生成した、睡眠同期を示す情報、心拍指標(頻度)を示す情報、心拍指標(安定性)を示す情報、AHIを示す情報、SIを示す情報、ODIを示す情報を、睡眠と密接に関係がある複数種類の疾病のうち、睡眠時無呼吸症候群に関する情報(睡眠時無呼吸症候群の診断に必要な情報)に分類する。
送受信手段153は、分類手段154が睡眠時無呼吸症候群に関する情報(睡眠時無呼吸症候群の診断に必要な情報)に分類した情報を、睡眠時無呼吸症候群を診断する医師等の医療機関のサーバ300に送信する。また、送受信手段153は、医療機関のサーバ300から、睡眠時無呼吸症候群の診断結果を受信してもよい。また、医療機関のサーバ300から、睡眠時無呼吸症候群の診断結果は、使用者の端末200に送信されてもよい。
上記の本実施形態及び応用例におけるシステムの機能構成は、あくまで一例であり、1つの機能ブロック(データベース及び機能処理部)を分割したり、複数の機能ブロックをまとめて1つの機能ブロックとして構成したりしてもよい。各機能処理部は、装置や端末に内蔵されたCPU(Central Processing Unit)が、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、SSD(Solid State Drive)、ハードディスク等の記憶装置(記憶部)に格納されたコンピュータプログラム(例えば、基幹ソフトや上述の各種処理をCPUに実行させるアプリ等)を読み出し、CPUにより実行されたコンピュータプログラムによって実現される。すなわち、各機能処理部は、このコンピュータプログラムが、記憶装置に格納されたデータベース(DB;Data Base)やメモリ上の記憶領域からテーブル等の必要なデータを読み書きし、場合によっては、関連するハードウェア(例えば、入出力装置、表示装置、通信装置(例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi対応デバイス、第3世代、第4世代及び第5世代移動通信システム等の国際電気通信連合の規格に準拠した無線デバイス等))を制御することによって実現される。また、本発明の実施形態におけるデータベース(DB)は、商用データベースであってよいが、単なるテーブルやファイルの集合体をも意味し、データベースの内部構造自体は問わないものとする。
このような応用例に係る睡眠監視カプセル1Aによれば、予め、カプセル10Aによって、睡眠空間を区画することで、カプセル10A外の環境による、睡眠中の使用者の状態や、使用者の状態を測定した測定データへの影響を抑えることが可能となる。
したがって、睡眠中における使用者の状態を測定した測定データの信頼性を向上可能な睡眠監視カプセルを提供できる。
また、睡眠監視カプセル1Aによれば、カプセル10Aの開口11を、扉12で、カプセル10Aの内部側から塞ぐことで、カプセル10A内外の遮音性を向上できる。これにより、睡眠中の使用者の状態を測定した測定データに混入するノイズを抑えることが可能となる。また、換気手段13を設けたので、カプセル10A内外の遮音性を向上させるために、扉の気密性を向上させた場合でも、換気手段13により換気することで、カプセル10A内の酸素濃度や、気温等の環境を一定に保つことが可能となる。
したがって、睡眠中における使用者の状態を測定した測定データの信頼性を向上可能な睡眠監視カプセルを提供できる。
また、応用例に係る睡眠監視システム100Aによれば、予め、カプセル10Aによって、睡眠空間を区画し、この閉鎖された睡眠空間で睡眠中の使用者の睡眠情報に基づき、睡眠中の使用者の状態を分析するので、当該分析の精度を向上することが可能となる。
また、睡眠監視システム100Aによれば、分析結果である使用者の睡眠中の状態を、睡眠と密接に関係がある疾病毎に分類することで、より効率的に分析結果を運用できるとともに、その後の専門医の診断の正確性を向上することが可能となる。
また、睡眠監視システム100Aによれば、複数の検知手段で、それぞれ検知された複数の睡眠情報を、相互補完して、睡眠中の使用者の状態を分析するので、複数の睡眠情報における相互の数値変化に基づき、分析することが可能となり、分析の精度が向上する。
また、睡眠監視システム100Aによれば、使用者の身体に関する身体情報に基づく補正を行い、睡眠中の使用者の状態を分析するので、使用者に応じた分析が可能となり、分析の精度が向上する。
以上、実施形態及び応用例を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態及び応用例に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。また、矛盾無い限り、実施形態と応用例は、互いに任意の構成を組み合わせることができる。なお、上記の実施形態では、本発明を物の発明として、睡眠監視カプセル及び睡眠監視システムについて説明したが、本発明において睡眠監視システムが実行する方法や、睡眠監視システムを各種部として機能させるプログラムの発明と捉えることもできる。
1A 睡眠監視カプセル、10A カプセル、11 開口、12 扉、13 換気手段、30A 監視部、30B カプセル制御部、100A 睡眠監視システム、150 制御部、151 取得手段、152 分析手段、153 送受信手段、154 分類手段、155 記憶手段、200 端末、300 サーバ

Claims (5)

  1. 1人用の睡眠空間を区画するカプセルを備え、前記カプセルで睡眠する使用者の睡眠状態を監視する睡眠監視カプセルであって、
    前記カプセル内において睡眠中の使用者の状態を監視する監視部を備える睡眠監視カプセルと、
    使用者の睡眠中の状態を判定する制御部と、を備える睡眠監視システムであって、
    前記制御部は、
    前記監視部から、睡眠中の使用者の状態を示す睡眠情報を取得する取得手段と、
    前記睡眠情報に基づき、睡眠中の使用者の状態を分析する分析手段と、を有し、
    前記制御部は、宿泊施設のサーバおよび医療機関のサーバのうちの少なくともいずれかと接続可能である、睡眠監視システム。
  2. 前記宿泊施設のサーバは、当該宿泊施設の顧客データを記憶するサーバである、請求項1に記載の睡眠監視システム。
  3. 前記医療機関のサーバは、前記睡眠情報について、医学的な診断が可能なサーバである、請求項1または2に記載の睡眠監視システム。
  4. 前記制御部は、送受信手段を備え、
    前記制御部が前記宿泊施設のサーバに接続されている場合に、前記送受信手段は、
    前記宿泊施設のサーバから、前記使用者のデータを受信し、前記使用者のデータと、前記分析手段により分析された前記睡眠情報に基づくデータとを関連付けて端末に送信する、請求項1または2に記載の睡眠監視システム。
  5. 前記制御部は、送受信手段を備え、
    前記制御部が前記医療機関のサーバに接続されている場合に、前記送受信手段は、
    前記医療機関のサーバに、前記分析手段により分析された前記睡眠情報に基づくデータを送信し、当該睡眠情報に対する医療的な診断結果を受信し、受信した前記診断結果に、前記分析手段により分析された前記睡眠情報に基づくデータを関連付けて端末に送信する、請求項1または3に記載の睡眠監視システム。
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