JP2023060347A - 吸収性物品、及び、排便排尿判定方法 - Google Patents

吸収性物品、及び、排便排尿判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】排泄物が便であるのか尿であるのかを正確に判定することが可能な吸収性物品を提供する。【解決手段】液吸収性の吸収体(2)と、吸収体(2)よりも厚さ方向の肌側に配置された液透過性シート(3)と、吸収体(2)よりも厚さ方向の非肌側に配置された液不透過性シート(4)と、を有する吸収性物品(1)であって、液透過性シート(3)と吸収体(2)との間に、肌側電極(11)を有し、液不透過性シート(4)と吸収体(2)との間に、非肌側電極(12)を有している。【選択図】図3

Description

本発明は、吸収性物品、及び、排便排尿判定方法に関する。
従来、使い捨ておむつ等において、尿が排泄されたことを検知してユーザーに知らせる排泄検知機能を備えた吸収性物品が知られている。例えば、特許文献1には、おむつの吸収体の内部に一対の電極を備えた水分センサーが配置され、尿が排泄された際の水分によって電極間が通電することにより、排尿を検知することを可能とする技術が開示されている。
特開2012-223386号公報
近年、介護施設で寝たきり高齢者がおむつを着用しているような状況下で、介護者の負担軽減の観点から、おむつを着用したままの状態であっても、排泄の有無や、排泄物が便であるのか尿であるのかを正確に判別できることが要求されている。しかしながら、特許文献1のような従来の排泄検知機能付きの吸収性物品では、排泄の有無を検知することは可能であったが、排泄物が便であるのか尿であるのかを判別することはできず、介護者は、排泄が行われる度におむつを開いて確認する等の手間が生じていた。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、排泄物が便であるのか尿であるのかを正確に判定することが可能な吸収性物品を提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、伸長状態において互いに交差する長手方向と、幅方向と、厚さ方向とを有し、液吸収性の吸収体と、前記吸収体よりも前記厚さ方向の肌側に配置された液透過性シートと、前記吸収体よりも前記厚さ方向の非肌側に配置された液不透過性シートと、を有する吸収性物品であって、前記液透過性シートと前記吸収体との間に、肌側電極を有し、前記液不透過性シートと前記吸収体との間に、非肌側電極を有している、ことを特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、排泄物が便であるのか尿であるのかを正確に判定することが可能な吸収性物品を提供することができる。
図1Aは、おむつ101の展開状態を表す概略平面図である。図1Bは、図1A中のX-X断面について表す断面模式図である。 吸収パッド1の概略平面図である。 図2中のA-A断面について表す断面模式図である。 一対の肌側電極11,11の構成の一例について説明する概略平面図及び断面図である。 吸収パッド1を用いた排泄物検出回路の概念図である。 図6A及び図6Bは、尿が排泄された場合に当該尿を検出する原理について説明する図である。 図7A及び図7Bは、便が排泄された場合に当該便を検出する原理について説明する図である。 吸収パッド1を用いた排便排尿の判別処理の一例について表すフロー図である。 第2実施形態における吸収パッド1を用いた排便排尿の判別処理の一例について表すフロー図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
伸長状態において互いに交差する長手方向と、幅方向と、厚さ方向とを有し、液吸収性の吸収体と、前記吸収体よりも前記厚さ方向の肌側に配置された液透過性シートと、前記吸収体よりも前記厚さ方向の非肌側に配置された液不透過性シートと、を有する吸収性物品であって、前記液透過性シートと前記吸収体との間に、肌側電極を有し、前記液不透過性シートと前記吸収体との間に、非肌側電極を有している、ことを特徴とする吸収性物品。
このような吸収性物品によれば、肌側電極によって検出される肌側静電容量値と、非肌側電極によって検出される非肌側静電容量値との所定期間における変化を測定することができる。肌側静電容量値及び非肌側静電容量値の変化の挙動は、排尿時と排便時とで異なることから、これらの変化の挙動を監視することによって、排泄物が便であるのか尿であるのかを正確に判定することが可能となる。
かかる吸収性物品であって、前記非肌側電極は、前記幅方向に所定の距離だけ離間して少なくとも一対設けられている、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、幅方向に離間した一対の非肌側電極の間に尿等の水分が付着した際に電極間が通電することにより、該電極間で検出される静電容量値や抵抗値が変化する。この変化量を測定することで、尿や便が排泄されたことを精度よく判定することができる。
かかる吸収性物品であって、前記肌側電極は、前記幅方向に前記所定の距離とは異なる距離だけ離間して少なくとも一対設けられている、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、非肌側電極と同様に、静電容量値や抵抗値の変化量を測定することで、尿や便が排泄されたことを判定することができる。また、肌側電極と非肌側電極とが幅方向において互いにずれた位置に配置されるため、各々の電極に検出デバイス等を接続する作業が行い易くなる。
かかる吸収性物品であって、一対の前記肌側電極の前記幅方向における間隔が、一対の前記非肌側電極の前記幅方向における間隔よりも広い、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、尿が到達しやすい肌面側電極の間隔の方が広いことにより、非肌面側電極に対し、相対的に容量の上昇を抑制、抵抗の低下を抑制することができる為、先に肌面側電極の限界値を越えてしまい、肌面側・非肌面側の変動の組み合わせによる判定、が使えなくなることを抑制できる。
かかる吸収性物品であって、一対の前記肌側電極の前記幅方向における間隔が40mm以上である、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、肌側電極の幅方向の間隔が狭くなりすぎないので、例えば、狭い股間部へおむつを当てた場合の、電極同士の接触等によるノイズの発生が抑制され、誤検出を生じ難くすることができる。また、電極間で検出される静電容量値及び抵抗値の上限・下限を適切に調整し易くすることができる。
かかる吸収性物品であって、一対の前記非肌側電極の前記幅方向における間隔が40mm以上である、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、非肌側電極の幅方向の間隔が狭くなりすぎないので、使用時におけるノイズの発生等が抑制され、誤検出を生じ難くすることができる。また、電極間で検出される静電容量値及び抵抗値の上限・下限を適切に調整し易くすることができる。
かかる吸収性物品であって、前記肌側電極及び前記非肌側電極は、それぞれ排泄物と接触することにより、排泄の有無を検出する、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、排泄物と電極とが直接接触することにより、排泄物中に含まれる水分を介して、電極間に電流を流しやすくすることができる。したがって、排泄物と電極とが接触しない場合と比較して、電極間で検出される静電容量値や抵抗値の変化が明確になり、排泄物の判定を、より正確に行いやすくなる。
かかる吸収性物品であって、前記肌側電極及び前記非肌側電極は、導電部と、前記厚さ方向において前記導電部に積層されて配置された液不透過性のシート部材とをそれぞれ備えている、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、導電部の厚さ方向の一方側では、液不透過性のシート部材によって導電部と排泄物との接触が制限され、導電部の厚さ方向の他方側では、導電部と排泄物とが接触しやすくなる。すなわち、導電部と排泄物との接触の影響を、厚さ方向の片側に限定することができる。これにより、例えば、肌側電極の肌側(トップシート側)の影響を検出するのか、肌側電極の非肌側(吸収体側)の影響を検出するのかを選択すること等ができるようになる。
かかる吸収性物品であって、前記肌側電極及び前記非肌側電極は、何れも前記厚さ方向における同じ側に前記液不透過性のシート部材を備えている、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、厚さ方向の同じ側に各電極の導電部が露出することになる。したがって、各電極に検出デバイス等を接続する際に、厚さ方向の同じ側に接続部を接続することが可能となり、検出デバイス等の取り付け作業が容易になる。
かかる吸収性物品であって、前記肌側電極及び前記非肌側電極は、何れも前記厚さ方向における非肌側に前記液不透過性のシート部材を備えている、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、厚さ方向の肌側に各電極の導電部が露出することになる。したがって、吸収性物品の肌側に排泄された排泄物と、各電極の導電部とが接触し易くなり、排泄物をより正確に検出し易くすることができる。
かかる吸収性物品であって、前記肌側電極及び前記非肌側電極の幅よりも、前記液不透過性のシート部材の幅の方が広い、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、厚さ方向において液不透過性のシート部材(基材シート)が設けられている側において、導電部と排泄物とが接触することを抑制し易くすることができる。すなわち、排泄物が、液不透過性のシート部材の幅方向の両側から回り込んで導電部に到達してしまうことを抑制し易くなる。これにより、導電部と排泄物との接触の影響を、厚さ方向の片側(液不透過性のシート部材が設けられていない側)に限定しやすくなる。
かかる吸収性物品であって、前記肌側電極及び前記非肌側電極は、前記厚さ方向において、前記液不透過性のシート部材が設けられている側と反対側の少なくとも一部に、液不透過領域を有している、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、各電極において通電可能な領域を制限することができる。これにより、電極間の全ての領域が通電可能である場合と比較して、電極間で検出される静電容量値や抵抗値の変化量を低く抑えることができる。したがって、吸収体による尿等の吸収量が増加した場合であっても、抵抗値の下限や静電容量値の上限を超え難くなり、正確な測定を行うことができる。
かかる吸収性物品であって、前記長手方向において、中央よりも前側における前記液不透過領域の面積が、中央よりも後側における前記液不透過領域の面積よりも大きい、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、尿が多く排出されやすく、電極間が通電しやすい長手方向の前側(腹側)の領域において、液不透過領域の面積を大きくすることによって、電極間で検出される静電容量値や抵抗値の変化量を低く抑えることができる。これにより、吸収体による尿の吸収量が増加した場合であっても、抵抗値の下限や静電容量値の上限を超え難くなり、より正確な測定を行うことができる。
かかる吸収性物品であって、前記肌側電極及び前記非肌側電極の厚みよりも、前記液透過性シートの厚みの方が厚い、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、液不透過性シート(トップシート)の厚みをなるべく厚くすることにより、吸収性物品の着用時において、着用者の身体(肌)と肌側電極とが直接接触してしまうこと等を抑制し易くなる。これにより、抵抗値や静電容量値が誤検出されてしまう確率を低減することができる。
かかる吸収性物品であって、前記長手方向において、前記肌側電極及び前記非肌側電極の端部が、前記吸収体の腹側端及び背側端のうち少なくとも一方よりも外側に位置している、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、肌側電極及び非肌側電極は何れも、吸収性物品の長手方向端部領域まで延びて配置されることとなる。したがって、各電極に検出デバイス等を接続する際に、長手方向端部領域において、各電極との接続作業を行うことができる。これにより、例えば、着用者が吸収性物品を着用した状態であっても、検出デバイスの取り付け取り外しを行い易くすることができる。
また、液吸収性の吸収体と、前記吸収体よりも厚さ方向の肌側に配置された液透過性シートと、前記吸収体よりも前記厚さ方向の非肌側に配置された液不透過性シートと、を有する吸収性物品において、前記液透過性シートと前記吸収体との間に設けられた肌側電極によって静電容量の大きさを検出する肌側静電容量検出処理と、前記液不透過性シートと前記吸収体との間に設けられた非肌側電極によって静電容量の大きさを検出する非肌側静電容量検出処理と、前記肌側静電容量検出処理において所定期間中に検出される前記静電容量の変化量と、前記非肌側静電容量検出処理において前記所定期間中に検出される前記静電容量の変化量と、に基づいて、前記吸収性物品に排泄された排泄物が便であるか尿であるかを判定する判定処理と、を有する、ことを特徴とする排便排尿判定方法が明らかとなる。
このような排便排尿判定方法によれば、肌側電極によって検出される肌側静電容量値と、非肌側電極によって検出される非肌側静電容量値との所定期間における変化を検出することができる。肌側静電容量値及び非肌側静電容量値の変化の挙動は、排尿時と排便時とで異なることから、これらの変化の挙動を測定することにより、排泄物が便であるのか尿であるのかを正確に判定することが可能となる。
かかる排便排尿判定方法であって、前記所定期間中に前記肌側電極によって検出される静電容量の変化量が所定値以上であり、且つ、前記所定期間中に前記非肌側電極によって検出される静電容量の変化量が前記所定値以上である場合は、尿が排泄されたと判定し、前記所定期間中に前記肌側電極によって検出される静電容量の変化量が所定値以上であり、且つ、前記所定期間中に前記非肌側電極によって検出される静電容量の変化量が前記所定値未満である場合は、便が排泄されたと判定する、ことが望ましい。
このような排便排尿判定方法によれば、尿は吸収体内を浸透していくため、排尿が行われると、肌側電極及び非肌側電極の両方が通電し、静電容量が大きく変化しやすい。一方、便は吸収体内の浸透が少ないため、排便が行われると、肌側電極は通電して静電容量が大きく変化するが、非肌側電極は通電し難く、静電容量は変化し難い。したがって、このような性質を利用することで、排泄物が便であるのか尿であるのかをより正確に判定することができる。
かかる排便排尿判定方法であって、前記所定期間中において、前記肌側電極によって検出される静電容量が変化するタイミングと、前記非肌側電極によって検出される静電容量が変化するタイミングとの差を、排尿判定の追加指標として活用する、ことが望ましい。
このような排便排尿判定方法によれば、排尿が行われた場合、尿が吸収体の肌側に設けられた肌側電極に到達してから、吸収体を浸透して、吸収体の非肌側に設けられた非肌側電極に到達するまでには、所定の時間差が生じる。したがって、各電極で検出される静電容量が変化するタイミングの差を考慮することによって、より正確に排尿判定を行うことができる。
かかる排便排尿判定方法であって、前記所定期間中において、前記肌側電極によって検出される静電容量が変化するタイミングと、前記非肌側電極によって検出される静電容量が変化するタイミングとが同じ場合は、ノイズと判定する、ことが望ましい。
このような排便排尿判定方法によれば、排尿が行われた際には、通常、肌側静電容量が変化を開始してから、所定時間が経過した後に非肌側静電容量が変化を開始するはずである。したがって、肌側静電容量と非肌側静電容量が変化を開始するタイミングが同じ場合は、通常の排尿の挙動とは異なるため、ノイズとして処理することで、誤判定を抑制することができる。
かかる排便排尿判定方法であって、前記肌側電極によって抵抗値の大きさを検出する肌側抵抗検出処理を有し、前記所定期間中において、前記肌側電極によって検出される抵抗値が変化した後で回復する度合いを、排尿判定の追加指標として活用する、ことが望ましい。
このような排便排尿判定方法によれば、排尿が行われた際に肌側電極によって検出される抵抗値は、排尿直後は肌側電極間が通電するため低くなり、所定時間が経過すると尿が吸収体に吸収され、肌側電極間が非通電となるため高くなりやすい。したがって、肌側電極で検出される抵抗値の時間変化の度合い(回復度合い)を考慮することによって、より正確に排尿判定を行うことができる。
かかる排便排尿判定方法であって、前記所定期間中において、前記肌側電極によって検出される静電容量値が変化した後で回復する度合いを、排便判定の追加指標として活用する、ことが望ましい。
このような排便排尿判定方法によれば、排便が行われた場合、吸収体の肌側面に付着した便は、そのまま吸収されずに残留し続けるため、肌側電極で検出される静電容量は所定時間経過後も変化し難い。したがって、肌側電極で検出される静電容量の時間変化の度合い(回復度合い)を考慮することによって、より正確に排便判定を行うことができる。
===第1実施形態===
第1実施形態に係る吸収性物品の一例として、尿や便等の排泄物を吸収する吸収パッド1について説明する。吸収パッド1は、一般的な使い捨ておむつ(例えば、後述する使い捨ておむつ101)の内側に取り付けて使用される。
<基本構成>
(使い捨ておむつ101)
はじめに、吸収パッド1を取り付ける対象である使い捨ておむつ101(以下、単に「おむつ101」とも呼ぶ)について説明する。図1Aは、おむつ101の展開状態を表す概略平面図である。図1Bは、図1A中のX-X断面について表す断面模式図である。なお、図1Aに示されるおむつ101は、所謂テープ型の使い捨ておむつであるが、吸収パッド1は、これ以外の種類の使い捨ておむつ(例えば、パンツ型使い捨ておむつ)に取り付けて使用することも可能である。
図1A及び図1Bにおいて、おむつ101は、互いに交差する長手方向と幅方向と厚さ方向とを有している。長手方向の前側は、おむつ101の着用時において、着用者の腹側に位置する部分であり、長手方向の後側は着用者の背側に位置する部分である。また、厚さ方向の肌側は、おむつ101の着用時において、着用者の身体(肌)と接触する側であり、厚さ方向の非肌側は、着用者の身体(肌)と接触しない側である。
おむつ101は、パルプ繊維等の液体吸収性素材を含んで形成された吸収性コア111と、吸収性コア111を厚さ方向の肌側から覆う液透過性の表面シート121と、同コア111を非肌側から覆う液不透過性の裏面シート131と、長手方向の後側(背側)において、幅方向の両端部に設けられた一対の係止テープ141と、を有している。また、おむつ101の展開形状は、図1Aに示すように、長手方向と幅方向とを有した略砂時計形状をなしている。すなわち、長手方向の中央部が幅方向の内側にくびれた形状をなしている。そして、くびれた部分が股下部として着用者の股間にあてがわれ、股下部よりも長手方向の腹側の部分が前身頃として着用者の下腹部にあてがわれ、股下部よりも長手方向の背側の部分が後身頃として着用者の臀部にあてがわれ、係止テープ141によって前身頃と後見頃とが係止される。これにより、おむつ101が着用者の下半身に装着される。
本実施形態に係る吸収パッド1は、おむつ101の表面シート121の肌側面に載置されて取り付けられる。そして、そのまま、おむつ101を着用者が着用することにより、吸収パッド1はおむつ101と一体となって着用者の下半身に装着される。なお、場合によっては、吸収パッド1の非肌側面に、ホットメルト系接着剤からなるずれ止め用粘着部又は面ファスナーの雄材などを設けて、おむつ101に載置した状態から吸収パッド1が相対移動しないように固定しても良い。
(吸収パッド1)
続いて、吸収パッド1について説明する。図2は、吸収パッド1の概略平面図である。図3は、図2中のA-A断面について表す断面模式図である。図2及び図3に示すように、吸収パッド1は、互いに直交する三方向として長手方向と幅方向と厚さ方向とを有する。これらは、図1における長手方向,幅方向,厚さ方向とそれぞれ対応する方向である。
吸収パッド1は、おむつ101の肌側面に取り付けて使用される吸収性物品であり、図2に示されるように、長手方向における中央部が幅方向の内側に括れた略砂時計形状を有している。吸収パッド1は、吸収体2と、吸収体2よりも厚さ方向の肌側に配置されたトップシート3と、吸収体2よりも厚さ方向の非肌側に配置された防漏シート4と、防漏シート4の非肌側に配置されたバックシート5とを有する。また、吸収パッド1には、排尿及び排便を検出するための電極10が設けられている。厚さ方向に隣り合う資材同士は、例えばホットメルト接着剤等の接合材によって互いに接合されている。
吸収体2は、吸収性コア21とコアラップシート22とを有する液吸収性の部材である。吸収性コア21は、高分子吸収剤(吸収性ポリマー:super absorbent polymer、以下「SAP」とも言う)と、パルプ繊維等の液体吸収性繊維とを含み、吸収パッド1と同様に長手方向における中央部が幅方向の内側に括れた略砂時計形状に形成されている(図2参照)。本実施形態において、吸収性コア21は図3に示されるように、厚さ方向の肌側に設けられた肌側コア層21Aと、肌側コア層21Aの非肌側に積層された非肌側コア層21Bとを有する2層構造となっている。但し、吸収性コア21は単層構造であっても良いし、3層以上のコア層を有する多層構造であっても良い。コアラップシート22は吸収性コア21を被覆する液透過性のシート部材であり、例えばティッシュペーパー等によって構成される。
なお、吸収体2の構成は上記に限定されず、例えば、親水性のシートにSAP層を付着させたSAPシートや、液体吸収性繊維をエアレイド法によってシート状に成形したエアレイドシート等を例示できる。
トップシート3は、吸収パッド1の厚さ方向において最も肌側に配置された液透過性のシート部材(液透過性シート)であり、吸収パッド1の着用時には、着用者の肌と直接接触する部材である。トップシート3は、人体から排泄された尿や便を受け止めて速やかに厚さ方向に吸い込んで吸収体2(吸収性コア21)へと導くものであり、吸収体2の平面形状よりも大きなシートが使用される。本実施形態のトップシート3を構成するシート部材としては、例えばエアスルー不織布やスパンボンド不織布等を例示できる。
防漏シート4は、吸収パッド1の厚さ方向において吸収体2よりも非肌側に配置された液不透過性のシート部材(液不透過性シート)である。防漏シート4は、吸収体2の平面形状よりも大きなシートが使用され、当該防漏シート4が設けられていることにより、吸収体2によって吸収された尿等の液体が、着用者の衣服側(非肌側)に浸透してしまうことが抑制される。本実施形態の防漏シート4を構成するシート部材としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレンの樹脂フィルム等を例示できる。
バックシート5は、吸収パッド1の厚さ方向において防漏シート4の非肌側に配置され、吸収パッド1の外装を構成する部材(外装シート)であり、防漏シート4とほぼ同等の
大きさを有している。本実施形態のバックシート5を構成するシート部材としては、例えば、エアスルー不織布等を例示できる。また、バックシート5の非肌側面には、吸収パッド1をおむつ101の肌側面に取り付けて固定するための、ずれ止め用粘着部等が設けられていても良い。
また、図2及び図3では示されていないが、吸収体2の厚さ方向における肌側、且つ幅方向における両端部に、尿等の横漏れを抑制する一対の防漏壁部が設けられていても良い。防漏壁部については公知であるため、詳細な説明は省略する。
(電極10)
電極10は、着用者が排泄した尿や便等の排泄物と接触することによって排泄を検出するための検出部である。本実施形態の電極10は、厚さ方向において、トップシート(液透過性シート)3と吸収体2との間に配置された肌側電極11と、防漏シート(液不透過性シート)4と吸収体2との間に配置された非肌側電極12とを有している(図3参照)。肌側電極11は、長手方向に沿った帯状の電極が、幅方向に所定の間隔を空けて一対設けられたものである(図2参照)。同様に、非肌側電極12は、長手方向に沿った帯状の電極が、幅方向に所定の間隔(肌側電極11とは異なる間隔)を空けて一対設けられたものである。但し、各電極11,12がそれぞれ複数対設けられているのであっても良い。
図4は、一対の肌側電極11,11の構成の一例について説明する概略平面図及び断面図である。肌側電極11は、導電部111と、基材シート112と、被覆部113とを有する。導電部111は、導電性インクが吸収パッド1の長手方向の全長に亘って連続的に帯状に塗布されることによって形成される。本実施形態では、図4のC-C断面に示されるように、基材シート112の厚さ方向の一方側の面(図4では肌側面)に導電性インクが塗布されることによって導電部111が形成されている。導電性インクは、例えば、バインダ、導電性金属粉、その他の充填剤を混練してなるもので、バインダとしてはポリ塩化ビニル系樹脂、ポリアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアクリルウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、フェノール系樹脂等を使用可能である。導電性金属粉としては、銀、金、銅、ニッケル、アルミニウム、導電性カーボン等を使用可能である。充填剤には、粘度調整剤、分散剤等が含まれる。なお、導電性インクの構成はこれらの例には限られないが、電気を流しやすく、また、検出精度の観点から、抵抗がなるべく低い物質によって構成されていることが望ましい。
基材シート112は、可撓性を有する液不透過性のシート部材であり、導電部111よりも導電率の低い材料によって構成される。基材シート112の材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリスチレン等の二軸延伸フィルムを使用可能である。本実施形態では、厚さ25μm程度のPETシートにアニーリング処理(熱処理)を施すことによって基材シート112(液不透過性のシート部材)に柔軟性をもたせ、吸収パッド1の着用時に着用者に違和感を生じさせにくくなるようにしている。
導電部111の厚さ方向の一方側に基材シート112が積層して配置されていることにより、導電部111と排泄物との接触の影響を、厚さ方向の片側に限定することができる。すなわち、導電部111は厚さ方向の一方側においては、基材シート112によって排泄物との接触が制限され、厚さ方向の他方側においては、導電部111が露出することにより排泄物と接触しやすくなっている。したがって、基材シート112(液不透過性のシート部材)の肌側に導電部111が設けられている場合には(図4参照)、肌側電極11において、トップシート3(液透過性シート)側に付着した排泄物の影響を検出しやすくすることができる。一方、基材シート112の非肌側に導電部111が設けられる場合には(不図示)、肌側電極11において、吸収体2の肌側表面に付着した排泄物の影響を検出しやすくすることができる。このように、肌側電極11において導電部111が露出する面を厚さ方向の片側のみに限定することで、トップシート3(液透過性シート)側の影響を検出するのか、吸収体2側の影響を検出するのかを選択することが可能となる。
また、基材シート112の幅方向における両端は、導電部111の幅方向における両端よりも外側に位置する。すなわち、基材シート112の幅は導電部111の幅よりも広くなっており、且つ、基材シート112の幅方向における両端部には、導電部111が配置されていない。このような構成とすることで、厚さ方向において基材シート112が設けられている側における導電部111と排泄物との接触をより抑制し易くすることができる。例えば、排泄物が基材シート112の幅方向の両側から回り込んで導電部111に到達してしまうこと等を抑制することができる。つまり、導電部111と排泄物との接触の影響を、厚さ方向の片側(基材シート112が設けられていない側)のみに限定することができる。
被覆部113は、導電部111の少なくとも一部の領域を、図4のD-D断面に示されるように、厚さ方向において基材シート112が設けられていない側(図4では肌側)から被覆する液不透過性の部材である。被覆部113は、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PE)等のフィルムによって形成することができる。このような被覆部113によって、肌側電極11の厚さ方向において基材シート112(液不透過性のシート部材)が設けられている側と反対側の少なくとも一部に液不透過領域が形成される。この液不透過領域では、尿等の水分が導電部111と接触することが抑制される。したがって、肌側電極11のうち、肌側において被覆部113によって導電部111が被覆された液不透過領域では、一対の肌側電極11,11間に電流が流れ難くなっている。一方、肌側電極11のうち、導電部111が被覆部113によって被覆されずに露出している領域(以下、「液透過領域」とも呼ぶ)では、一対の肌側電極11,11間に尿等の水分が存在する場合、当該水分を媒介して一対の肌側電極11,11が通電して電流が流れ易くなる。
本実施形態の肌側電極11では、図4に示されるように、長手方向において液透過領域と液不透過領域とが交互に設けられていることにより、通電可能な領域を制限している。仮に、肌側電極11に液不透過領域が設けられていない場合、一対の肌側電極11,11間の全領域が通電可能となり電流が流れ易くなる。すなわち、電極間で検出される抵抗値が低くなり易く、また、電極間で検出される静電容量値は大きくなり易い。この場合、吸収体2による尿等の吸収量が増加するのに応じて、検出可能な抵抗の下限値及び静電容量の上限値を超えやすくなり、正確な測定ができなくなるおそれがある。これに対して、本実施形態では、液不透過領域を設けて一対の肌側電極11,11間に流れる電流を部分的に制限することによって、抵抗の下限値及び静電容量の上限値を超え難くすることで、尿等の吸収量が増加した場合であっても正確な測定を行うことができる。
また、液透過領域の長手方向における長さをL111とし、液不透過領域の長手方向における長さをL113とした場合、長手方向において、中央よりも前側(腹側)の領域におけるL113の長さの合計が、中央よりも後側(背側)の領域におけるL113の長さの合計よりも長くなることが望ましい。言い換えると、長手方向の中央よりも前側における液不透過領域の面積が、長手方向の中央よりも後側における液不透過領域の面積よりも大きいことが望ましい。長手方向の前側(腹側)の領域では尿が多く排出されやすく、電極11,11間が通電しやすい。そのため、当該領域において液不透過領域の面積を大きくすることで、尿の吸収量が増加した場合であっても抵抗値の下限及び静電容量値の上限を超え難くすることができる。したがって、より正確な測定を行い易くすることができる。
また、一対の肌側電極11,11の幅方向における間隔をW11とする。W11は、一対の導電部111,111の幅方向における内側端同士の間の距離である(図4参照)。本実施形態では、間隔W11が40mm以上となるように、肌側電極11が構成されている。間隔W11が40mm未満であると、電極間に電流が過度に流れ易くなり、ノイズ等が発生して誤検出が生じやすくなる。また、電極間の間隔W11は40mm以上とすることで、電極間で検出される静電容量値及び抵抗値の上限・下限を適切に調整し易くすることができる。
一対の非肌側電極12,12の構成も、図4に示される一対の肌側電極11,11の構成とほぼ同様である。すなわち、非肌側電極12は、導電部121と、基材シート122(液不透過性のシート部材)と、被覆部123とを有する。また、肌側電極11と同様の理由により、一対の非肌側電極12,12の幅方向における間隔W12は、40mm以上であることが望ましい。但し、本実施形態において、一対の非肌側電極12,12の幅方向における間隔W12と、一対の肌側電極11,11の幅方向における間隔W11とは異なっている。より具体的には、間隔W12は間隔W11よりも小さくなっている(W11>W12、図2等参照)。排尿が行われた場合、吸収体21の肌側面が濡れやすいため、尿が到達しやすい肌側電極11,11の間隔W11を広くしておくことにより、非肌面側電極12,12に対して、静電容量値の上昇、及び抵抗値の低下を相対的に抑制することができる。これにより、両電極11,12による検出値の変動を組み合わせた判定(詳細は後述する)を行うことができなくなることを抑制できる。
また、本実施形態においては、各々の電極11,12の厚みよりも、トップシート3(液透過性シート)の厚みの方が厚いことが望ましい。具体的には、電極11,12を構成する基材シート111,112の厚みが25μm程度であるのに対して、トップシート3の厚みが0.5mm~1.5mm程度であることが望ましい。吸収パッド1の着用時において、トップシート3は、着用者の身体(肌)と肌側電極11との間に位置しているため、該トップシート3の厚みをなるべく厚くすることにより、着用者の身体と肌側電極11とが接触してしまうことや、着用者の身体が肌側電極11に押し付けられること等による影響を抑制し易くなる。これにより、電極11,12において抵抗値や静電容量が誤検出されてしまう確率を低減させることができる。
<排泄物の検出方法>
吸収パッド1を用いて排泄物を検出する方法について説明する。図5は、吸収パッド1を用いた排泄物検出回路の概念図である。排泄物の検出を行う際には、吸収パッド1を検出デバイス50及び情報処理装置60に接続して、各種データの測定を行う。
検出デバイス50は、吸収パッド1の電極10(肌側電極11及び非肌側電極12)に交流電流を印加し、一対の肌側電極11,11間及び一対の非肌側電極12,12間においてそれぞれ検出される静電容量値及び抵抗値を計測する装置である。検出デバイス50は、本体部51と、接続部52と、データ送受信部53とを有する。
本体部51は、少なくとも、電極10に電流を印加するための電源部(バッテリーや電池等)と、電極10によって検出される静電容量値及び抵抗値を計測するための計測部とを備えている(何れも不図示)。また、本体部51は、電極10に帯電した電気を放電させるためにアース等を備えていても良い。なお、電極10に直流電流を印加する場合には、左右一対の電極11,11(12,12)にそれぞれ異なる極性の電流を印加するための極性反転回路が設けられていることが望ましい。
接続部52は、本体部51と吸収パッド1の電極11,12とを各々接続するコネクタであり、この接続部52を介して電極10に電流を印加すると共に、各電極間における静
電容量値や抵抗値を検出する。本実施形態では、一対の肌側電極11,11の幅方向における間隔W11と、一対の非肌側電極12,12の幅方向における間隔W12とが異なっているため、各々の電極11,12は幅方向においてそれぞれ異なる位置に配置されている。つまり、幅方向において各電極の位置が重複していないため、図5のように、各々の電極11,12に対して接続部52を接続しやすく、検出デバイス50を容易に取り付けることができる。
また、図3及び図4で示したように、本実施形態では、肌側電極11及び非肌側電極12の何れも、厚さ方向の同じ側に基材シート112,122が設けられている。言い換えると、厚さ方向の同じ側に導電部111,121が露出した状態となっている。したがって、各電極11,12に対して、厚さ方向の同じ側に接続部52を接続することが可能となり、検出デバイス50の取り付けがより容易になる。
さらに、長手方向において、肌側電極11及び非肌側電極12の端部が、吸収体2の腹側端及び背側端の少なくとも一方よりも外側に位置していること望ましい。本実施形態では、図2や図5で示されるように、長手方向において、肌側電極11及び非肌側電極12の腹側端部が、吸収体2の腹側端よりも外側に位置している。すなわち、肌側電極11及び非肌側電極12は何れも、吸収パッド1の長手方向における腹側端部領域まで延びて配置されている。したがって、該長手方向の腹側端部領域において、各電極11,12と接続部52との接続作業を行うことができる。接続位置が長手方向の腹側端部であるため、着用者が吸収パッド1を着用した状態でも検出デバイス50の取り付け取り外しを行い易くすることができる。
情報処理装置60は、例えば、ワークステーションやパーソナルコンピューター等によって構成され、所謂サーバーとしての機能を有する。本実施形態において、情報処理装置60は、検出デバイス50から送信された各種データを蓄積し、当該データに基づいて、排泄が行われたことを検出すると共に、排泄物が便であるか尿であるかの判定や、排泄物の量(例えば尿の排泄量)について判定する処理を行う。情報処理装置60が行う各種処理については後で説明する。
なお、情報処理装置60は、異なる複数の吸収パッド1(及び検出デバイス50)と通信可能に接続されることにより、複数の使用者(吸収パッド1の着用者)の排泄状況を検出することができる。また、スマートフォン等の外部端末と接続することで、当該端末に対して排泄状況に関する情報を送受信できるようにしても良い。また、情報処理装置60の機能を検出デバイス50に持たせ、検出デバイス50自体が排泄の検出や各種判定の処理を行う構成としても良い。
また、情報処理装置60が、排尿と排便との検出結果を個別に取得し、個別に取得した検出結果から各種の推定を行うのであって良い。詳細は後述するが、本実施形態では、吸収体2の肌面側において、肌側電極11によってトップシート3に付着した排泄物から静電容量値及び電気抵抗値が検出され、これらの電気的特性値は、主に排便の有無を推定するために利用される。一方、吸収体2の非肌面側において、非肌側電極12によって吸収性コア21に吸収された排泄物から静電容量値及び電気抵抗値が検出され、これらの電気的特性値は、主に排尿の有無を推定するために利用される。すなわち、排便判定に主に利用される電気的特性値と、排尿判定に主に利用される電気的特性値とはそれぞれ個別に検出され、また、情報処理装置60に向けて個別に送信される。この場合、情報処理装置60は、利用者の排便に関する情報である排便情報と、当該利用者の排尿に関する情報である排尿情報をそれぞれ個別に取得するものであるといえる。
つまり、吸収性物品のそれぞれ異なる位置に静電容量や電気抵抗を測定するための構造(電極)が設けられ、各構造(電極)が検出した電気的特性値(静電容量値や電気抵抗値)をどの構造によって検出された情報であるかを示す情報と対応付けて、それぞれ個別に情報処理装置60に送信する。そして、当該情報を取得した情報処理装置60によって、排便・排尿の推定が行われるのであっても良い。
上述のように情報処理装置60が個別に情報を取得する場合、排尿及び排便それぞれの場合に応じた適切な処理を行い易くなる。例えば、排便情報を取得した場合には、直ちに吸収パッド1を交換することを介護者等に促すアラートを発する。一方、排尿情報を取得した場合は、吸収性コア21の吸収容量(尿を吸収することが可能な容量)に応じて、吸収容量が限界に達したと判断した場合にアラートを発する。このようにすれば、介護者は、吸収パッド1を交換する適切なタイミングを認識しやすくなり、吸収パッド1を交換するための確認作業や排泄漏れが生じてしまった場合の後始末処理に係る負担を低減することができる。
また、各構造(電極)が検出した電気的特性値(静電容量値や電気抵抗値)を定期的に情報処理装置60送信し、当該電気的特性値の変化に基づいて情報処理装置60が各種の推定を行うようにしても良い。例えば、情報処理装置60は、定期的に取得される情報を蓄積して、利用者ごとに排泄履歴を生成し、当該排泄履歴を用いることで、排便・排尿の推定の精度を高めることができる。また、電気的特性値の変動を監視することで、排泄物の量や、排泄物が便であった場合の便質等も推定可能となる。
続いて、吸収パッド1を用いた尿の検出原理について説明する。図6A及び図6Bは、尿が排泄された場合に当該尿を検出する原理について説明する図である。図6Aは、図3で示した吸収パッド1の概略断面図において、その肌側面に尿が排泄された直後の状態について表している。また、図6Bは、図6Aの状態から所定時間(例えば30秒)経過した後の状態について表している。
着用者が吸収パッド1を着用した状態で排尿が行われると、排泄された尿は先ず、トップシート3の肌側面に付着し、厚さ方向の肌側から非肌側にトップシート3を透過して、吸収体2側へ移動する。このとき、尿の排泄量等の条件によって、トップシート3と吸収体2との間に配置された肌側電極11が尿と接触する場合がある。図6Aでは、幅方向においてW11の間隔を空けて設けられた一対の肌側電極11,11を跨ぐように尿が排出されている。そのため、尿に含まれる水分によって導電部111,111間が通電し、排尿前の状態(つまり、肌側電極11,11間が乾いて絶縁された状態)と比較して肌側電極11,11間に電流が流れやすくなる。
したがって、一対の肌側電極11,11間で検出される抵抗値R11は、肌側電極11,11間が尿の水分によって通電する前は大きく(電流が流れ難く)、肌側電極11,11間が尿の水分によって通電すると小さくなる(電流が流れ易くなる)。一方、一対の肌側電極11,11間で検出される静電容量値C11は、肌側電極11,11間が尿の水分によって通電する前は小さく(電荷が蓄えられ難く)、肌側電極11,11間が尿の水分によって通電すると大きくなる(電荷が蓄えられ易くなる)。
尿が排出されてから所定時間が経過すると、トップシート3を透過した尿が吸収体2に吸収され、吸収体2の内部を肌側から非肌側へと浸透していく。このとき、吸収体2と防漏シート4との間に配置された非肌側電極12と尿とが接触する場合がある。図6Bでは、吸収体2に吸収された尿(図6Bでは斜線部で表示されている)が、幅方向においてW12の間隔を空けて設けられた一対の非肌側電極12,12を跨ぐようにして拡散している。そのため、尿に含まれる水分によって、非肌側電極12の導電部121,121が通電し、排尿前の状態(非肌側電極12,12間が乾いて絶縁された状態)と比較して非肌側電極12,12間に電流が流れやすくなる。
非肌側電極12によって検出される抵抗値R12及び静電容量値C12の挙動は、肌側電極11と略同様である。すなわち、一対の非肌側電極12,12間で検出される抵抗値R12は、非肌側電極12,12間が尿の水分によって通電する前は大きく(電流が流れ難く)、非肌側電極12,12間が尿の水分によって通電すると小さくなる(電流が流れ易くなる)。一方、非肌側電極12,12間で検出される静電容量値C12は、非肌側電極12,12間が尿の水分によって通電する前は小さく(電荷が蓄えられ難く)、非肌側電極12,12間が尿の水分によって通電すると大きくなる(電荷が蓄えられ易くなる)。
なお、本実施形態では、肌側電極11及び非肌側電極12の何れも、厚さ方向の非肌側に液不透過性の基材シート112,122が設けられており、導電部111,121は共に肌側に露出した状態となっている。したがって、肌側に排泄された尿等の排泄物と、電極11,12の導電部111,121とが接触し易く、排泄物を検出し易くなっている。
次に、吸収パッド1を用いた便の検出原理について説明する。図7A及び図7Bは、便が排泄された場合に当該便を検出する原理について説明する図である。図7Aは、図3で示した吸収パッド1の概略断面図において、その肌側面に便が排泄された直後の状態について表している。また、図7Bは、図7Aの状態から所定時間(例えば30秒)経過した後の状態について表している。
着用者が吸収パッド1を着用した状態で排便が行われると、排泄された便は、トップシート3の肌側面に付着する。すると、便に含まれている水分がトップシート3に染み込み、トップシート3と吸収体2との間に配置された肌側電極11と接触する場合がある。図7Aでは、幅方向において一対の肌側電極11,11を跨ぐように便が排出されている。そのため、便に含まれる水分によって導電部111,111間が通電し、排便前の状態(つまり、肌側電極11,11間が乾いて絶縁された状態)と比較して肌側電極11,11間に電流が流れやすくなる。
したがって、一対の肌側電極11,11間で検出される抵抗値R11は、肌側電極11,11間が便の水分によって通電する前は大きく(電流が流れ難く)、肌側電極11,11間が便の水分によって通電すると小さくなる(電流が流れやすくなる)。一方、一対の肌側電極11,11間で検出される静電容量値C11は、肌側電極11,11間が便の水分によって通電する前は小さく(電荷が蓄えられ難く)、肌側電極11,11間が便の水分によって通電すると大きくなる(電荷が蓄えられ易くなる)。
一方、便に含まれる水分は尿と比較して少なく、便は吸収体2に浸透し難いため、便が排出されてから所定時間が経過した後であっても、便に含まれる水分は、吸収体2の非肌側までは到達し難い。すなわち、吸収体2と防漏シート4との間に配置された非肌側電極12と便の水分とが接触する可能性は低い。図7Bでは、便に含まれる水分が吸収体2の肌側の表面部分に留まり(図7Bでは斜線部で表示されている)、非肌側電極12,12とは接触していない。そのため、非肌側電極12の導電部121,121は通電せず、非肌側電極12,12間において電流は流れ難い。
つまり、非肌側電極12は便の水分による影響を受けにくく、排便が行われる前と排便が行われた後とで電極間の状態は変化し難い。したがって、一対の非肌側電極12,12間で検出される抵抗値R12は、排便の前後で変化し難い。同様に、一対の非肌側電極12,12間で検出される静電容量値C12も、排便の前後で変化し難い。
このように、排便が行われた場合は、肌側電極11によって検出される抵抗値R11及び静電容量値C11が変化するが、非肌側電極12によって検出される抵抗値R12及び静電容量値C12はほとんど変化しない。したがって、肌側電極11及び非肌側電極12で検出される抵抗値や静電容量値の時間変化を監視することにより、排泄物が便であるのか、尿であるのかを精度良く判別することができる。
図8は、吸収パッド1を用いた排便排尿の判別処理の一例について表すフロー図である。排便排尿判定における各種処理は、主に情報処理装置60によって行われるが、以下では説明の簡略化のため、検出デバイス50によって各種処理が行われるものとして説明を行う。
排泄物の検出を開始すると、検出デバイス50は、吸収パッド1の各電極11,12に対して断続的に電流を印加する。そして、非肌側電極12,12間における静電容量値C12の大きさを検出する非肌側静電容量検出処理、及び、肌側電極11,11間における静電容量値C11の大きさを検出する肌側静電容量検出処理を行う(S101)。
次いで、検出デバイス50(情報処理装置60)は、非肌側静電容量検出処理による検出結果に基づいて、所定期間(例えば1~30秒程度の測定期間)における静電容量値C12の変化量について判定する(S102)。その結果、静電容量値C12の変化量が所定の大きさ以上である場合には(S102がYes)、S103のステップへ進む。静電容量値C12の変化量が所定の大きさ以上となる場合とは、図6Bで説明したように、一対の非肌側電極12,12間に尿等の水分が到達して、電極間が通電した状態を示している。つまり、排尿が行われた可能性が高いことを示している。
一方、静電容量値C12の変化量が所定の大きさ未満である場合には(S102がNo)、S104のステップへ進む。静電容量値C12の変化量が所定の大きさ未満以上となる場合とは、図7Bで説明したように、一対の非肌側電極12,12間に水分が到達せず、電極間が通電していない状態を示している。つまり、排便が行われたか、若しくは尿及び便の何れも排泄されていない可能性が高いことを示している。
S103のステップでは、肌側静電容量検出処理による検出結果に基づいて、検出デバイス50が、所定期間における静電容量値C11の変化量を判定する(S103)。その結果、静電容量値C11の変化量が所定の大きさ以上である場合には(S103がYes)、S105のステップへ進む。静電容量値C11の変化量が所定の大きさ以上となる場合とは、図6Aで説明したように、一対の肌側電極11,11間に尿等の水分が到達して、電極間が通電した状態を示している。すなわち、S102において一対の非肌側電極12,12間が通電し、且つ、S103において一対の肌側電極11,11間が通電した状態である。
このように、肌側電極11及び非肌側電極12の両方が通電するのは、肌側電極11,11間、及び非肌側電極12,12間の何れにも到達する程度の量の液体(尿)が、吸収体2によって吸収されたことを示している。したがって、この場合、検出デバイス50は、排尿が行われたと判定する(S105)。
S105で排尿判定がなされた場合、検出デバイス50は、排尿が行われたことをユーザー(着用者やその介護者)に対して知らせるための警報(アラーム)を発する(S109)。アラームは、例えば、検出デバイス50がブザーを鳴らせたり、情報処理装置60にアラーム情報を送信して、情報処理装置60の表示部(例えばディスプレイ)に排尿が行われたことを知らせる画面を表示させるようにしたりすることによって行われる。また、アラーム情報が、情報処理装置60を介して他の端末に送信され、当該他の端末の表示部に表示されるのであっても良い。例えば、ナースセンターに設置され、ナースコールと連動可能な施設端末や、看護師が使用する端末装置の表示画面に警報が出力されるのであっても良い。これらにより、ユーザーは吸収パッド1の交換タイミング等を適切に判断しやすくなる。但し、アラーム(S109)は必ずしも行われなくても良い。
一方、S103において、静電容量値C11の変化量が所定の大きさ未満である場合には(S103がNo)、S106のステップへ進む。静電容量値C11の変化量が所定の大きさ未満である場合とは、一対の肌側電極11,11間が通電していない状態を示している。すなわち、S102において一対の非肌側電極12,12間は通電し、且つ、S103において一対の肌側電極11,11間は通電していない状態である。
この場合、検出デバイス50(情報処理装置60)は、少量の尿が排泄されたと判定する(S106)。排泄された尿が少量である場合に、吸収体21に面している非肌側電極12のみが尿に接触する場合があり、非肌側電極12,12が通電する場合がある。このような場合には、少量の尿が排泄されたと判定する。
S106で排尿(少量)判定がなされた場合、検出デバイス50は、少量の排尿が行われたことをユーザー(着用者やその介護者)に対して知らせるための警報(アラーム)を発する(S110)。アラームは、S109と略同様の方法で行うことができるが、警告音や画面表示を変更することで、排泄された尿の量をユーザーが認識しやすくなるようにしておくと良い。
続いて、排便の検出について説明する。図8のS102に戻って、非肌側電極12,12間における静電容量値C12の変化量が所定の大きさ未満である場合(S102がNo)、検出デバイス50は、肌側静電容量検出処理による検出結果に基づいて、所定期間における静電容量値C11の変化量を判定する(S104)。その結果、静電容量値C11の変化量が所定の大きさ以上である場合には(S104がYes)、S107のステップへ進む。静電容量値C11の変化量が所定の大きさ以上となる場合とは、一対の肌側電極11,11間が通電した状態を示している。すなわち、S102において一対の非肌側電極12,12間が通電しておらず、且つ、S103において一対の肌側電極11,11間が通電した状態を示している。
このように、肌側電極11のみが通電し、非肌側電極12が通電しないのは、図7A
及び図7Bで説明したように、吸収パッド1に便が排泄されたことを示している。したがって、この場合、検出デバイス50は、排便が行われたと判定する(S107)。
S107で排便判定がなされた場合、検出デバイス50は、排便が行われたことをユーザー(着用者やその介護者)に対して知らせるための警報(アラーム)を発する(S111)。アラームは、S109,S110と略同様の方法で行うことができるが、警告音や画面表示を変更することで、排泄物が便であり、吸収パッド1の交換が必要となる可能性が高いことをユーザーに認識させやすくすると良い。
一方、S104において、静電容量値C11の変化量が所定の大きさ未満である場合には(S104がNo)、S108のステップへ進む。静電容量値C11の変化量が所定の大きさ未満である場合とは、一対の肌側電極11,11間に尿等の水分が到達せず、電極間が通電していない状態を示している。すなわち、一対の非肌側電極12,12間及び一対の肌側電極11,11間のいずれも通電していない状態を示している。
肌側電極11及び非肌側電極12の何れもが通電しないのは、排泄が全く行われていない、若しくは、排泄物の量が各電極で検出されない程度に極めて少量であることによる。
したがって、この場合、検出デバイス50は、排泄が行われなかったと判定する(S108)。なお、排泄物の量が微量である場合には、吸収パッド1(吸収体2)の吸収性能に与える影響が軽微であるため、排泄が行われなかったと判定しても問題は生じ難い。また、排泄が行われていないと判定された場合には、アラーム等が発せられないため、ユーザーを煩わせることはない。
このように、吸収パッド1では、肌側電極11及び非肌側電極12から検出されるデータ(静電容量値C11,C12)の所定期間内における変化量に基づいて、排泄物が便であるのか尿であるのかの判定を高精度に行うことができる。また、尿が排泄された場合の排泄量の大小についても判定を行うことができる。これにより、ユーザーは、排泄が行われる度に着用者が着用しているおむつ101(吸収性物品)を開いて確認する等の手間をかけずに、吸収パッド1の交換タイミング等について適切に判断することができるようになる。
===第2実施形態===
第2実施形態では、第1実施形態で説明した吸収パッド1を用いて、より高精度に排泄物の判別(排泄物が尿であるか便であるかの判別)を行う方法について説明する。なお、吸収パッド1を含む装置の構成(図1~図5参照)や、電極11,12による排泄物の検出原理(図6~図7参照)については第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
<排泄物の検出方法>
図9は、第2実施形態における吸収パッド1を用いた排便排尿の判別処理の一例について表すフロー図である。排泄物の検出を開始すると、検出デバイス50は、吸収パッド1の各電極11,12に対して断続的に電流を印加する。そして、非肌側電極12,12間における静電容量値C12の大きさを検出する非肌側静電容量検出処理、及び、非肌側電極12,12間における抵抗値R12の大きさを検出する非肌側抵抗検出処理を行う。また、肌側電極11,11間における静電容量値C11の大きさを検出する肌側静電容量検出処理、及び、肌側電極11,11間における抵抗値R11の大きさを検出する肌側抵抗検出処理を行う(S201)。
次いで、検出デバイス50は、第1実施形態のS102~S104と同様にして、各電極11,12にて検出された静電容量値C12及び静電容量値C11の所定期間における変化量について判定を行う(S202~S204)。判定の内容は第1実施形態と同様である。
図9のS203がYesの場合、すなわち、静電容量値C12及び静電容量値C11の変化量が共に所定値以上となる場合、検出デバイス50は、静電容量値C12が変化したタイミングと、静電容量値C11が変化したタイミングとの間に所定の時間差が生じているか否かについて判定を行う(S205)。例えば、静電容量値C11が変化を開始したタイミングと、静電容量値C12が変化を開始したタイミングとの間に所定時間(例えば0.5秒)以上のズレが生じていたか否かについて判定する。
第1実施形態のS103で説明したのと同様に、S203でYesと判定された場合には、吸収パッド1に排尿が行われた可能性が高い。ここで、吸収体2の肌側面に尿が排泄された場合、当該尿が吸収体2の肌側から非肌側に浸透するまでには、所定の時間差が生じるはずである。すなわち、吸収パッド1に排泄された尿は、吸収体2の肌側において肌側電極11と接触してから、所定時間が経過した後に、吸収体2の非肌側において非肌側電極12と接触するはずである。
したがって、静電容量値C12が変化したタイミングと、静電容量値C11が変化したタイミングとに所定の時間差が生じておらず、両者が同じタイミングで変化している場合は(S205がNo)、通常の排尿における挙動とは異なる挙動が示されたこととなる。この場合、検出デバイス50は、静電容量値C11及びC12の変化をノイズと判断し、排尿が行われなかったものと判定する(S208)。
例えば、排尿が行われていない場合であっても、着用者が体を動かすことによって、肌側電極11及び非肌側電極12に対して一時的に着用者の体重がかかる(着用者の肌が押し付けられる)等により、静電容量値C11、C12が同時に変化してしまうことがあり得る。そして、そのような検出結果に基づいて排尿の判定が行われると、誤判定となる可能性が高い。したがって、通常と異なる挙動が検出された場合には、検出デバイス50は、排尿判定を行うのではなく、検出結果をノイズとして処理する。これにより、排尿の検出精度を高め、誤判定を抑制することができる。
一方、静電容量値C12が変化したタイミングと、静電容量値C11が変化したタイミングとに所定の時間差が生じている場合は(S205がYes)、通常の排尿における挙動が示されたものとして、S207のステップへ進む。
S207において、検出デバイス50は、肌側電極11,11間で検出される抵抗値R11が所定時間内に元の大きさに回復するか否かについて判定を行う(S207)。例えば、排尿が行われた際には抵抗値R11の検出値が小さくなるが、所定時間(例えば、5分)経過後に、当該抵抗値R11が、排尿が行われたときに低下した検出値の最小値から、例えば20%程度まで回復したか否かについて判定する。
排尿が行われると、吸収体2の肌側面に排泄された尿は、時間の経過とともに吸収体2に吸収される。したがって、排尿直後は、一対の肌側電極11,11間が通電することによって抵抗値R11が下がるが、所定時間経過後に尿が吸収体2によって吸収されると、一対の肌側電極11,11間が再び非通電状態となって、抵抗値R11は元の大きさに戻る(抵抗値R11が回復する)。したがって、このような抵抗値R11の回復の度合いを、排尿判定の追加指標として活用することができる。
S207において、抵抗値R11が所定時間経過後に回復しない場合は(S207がNo)、通常の排尿における挙動とは異なる挙動が示されたこととなる。この場合、検出デバイス50は、抵抗値R11の変化をノイズと判断し、排尿が行われなかったものと判定する(S209)。
S208で説明したのと同様に、排尿が行われていない場合であっても、着用者が体を動かした際に、肌側電極11に対して着用者の体重がかかる(着用者の肌が押し付けられる)等により、肌側電極11が通電して抵抗値R11が低下し、そのまま回復しないことがあり得る。そして、そのような検出結果に基づいて排尿の判定が行われると、誤判定となる可能性が高い。したがって、このように通常と異なる挙動が検出された場合には、検出デバイス50は、検出結果をノイズとして処理する。これにより、排尿の検出精度をより高めることができる。
一方、抵抗値R11が所定時間経過後に回復した場合は(S207がYes)、通常の排尿における挙動が示されたものとして、検出デバイス50は、排尿が行われたと判定する(S210)。
S210で排尿判定がなされた場合、検出デバイス50は、排尿が行われたことをユーザー(着用者やその介護者)に対して知らせるための警報(アラーム)を発する(S21
5)。アラームは、第1実施形態のS109で説明したのと略同様の方法で行うことができる。
図9のS203に戻って、肌側電極11,11間における静電容量値C11の変化量が所定の大きさ未満である場合(S203がNo)、検出デバイス50は、少量の尿が排泄されたと判定する(S206)。この理由は、第1実施形態のS106で説明したのと同様である。
S206で排尿(少量)判定がなされた場合、検出デバイス50は、少量の排尿が行われたことをユーザー(着用者やその介護者)に対して知らせるための警報(アラーム)を発する(S216)。アラームは、S215と略同様の方法で行うことができるが、警告音や画面表示を変更することで、排泄された尿の量をユーザーが認識しやすくなるようにしておくと良い。
続いて、排便の検出について説明する。図9のS204に戻って、肌側電極11,11間における静電容量値C11の変化量が所定の大きさ以上である場合(S204がYes)、検出デバイス50は、静電容量値C11が所定時間内に元の大きさに回復するか否かについて判定を行う(S211)。例えば、排便が行われると、静電容量値C11の検出値が大きくなるが、所定時間(例えば、60秒)経過後に、当該静電容量値C11が元の大きさの120%程度まで回復したか否かについて判定する。
排便が行われた場合、吸収体2の肌側面に排泄された便は、吸収体2に吸収されにくいため、時間が経過してもそのまま肌側面に残留し続ける。したがって、排便直後に、一対の肌側電極11,11間が通電することによって静電容量値C11が大きくなった後、所定時間が経過した後も静電容量値C11は変化し難い。すなわち、排便が行われた場合には、静電容量値C11の大きさが回復し難い。したがって、このような静電容量値C11の回復の度合いを、排便判定の追加指標として活用することができる。
S211において、静電容量値C11が所定時間経過後に回復した場合は(S211がYes)、通常の排便における挙動とは異なる挙動が示されたこととなる。この場合、検出デバイス50は、静電容量値C11の変化をノイズと判断し、排便が行われなかったものと判定する(S213)。
一方、静電容量値C11が所定時間経過後も回復しなかった場合は(S211がNo)、通常の排便における挙動が示されたものとして、検出デバイス50は、排便が行われたと判定する(S214)。
そして、S214で排便判定がなされた場合、検出デバイス50は、排便が行われたことをユーザー(着用者やその介護者)に対して知らせるための警報(アラーム)を発する(S217)。
また、S204で、肌側電極11,11間における静電容量値C11の変化量が所定の大きさ未満である場合は(S204がNo)、一対の非肌側電極12,12間及び一対の肌側電極11,11間のいずれも通電していない状態を表している。この場合、検出デバイス50は、排泄が行われなかったと判定する(S212)。第1実施形態のS108で説明したように、肌側電極11及び非肌側電極12の何れもが通電しないのは、排泄が全く行われていない、若しくは、排泄物の量が各電極で検出されない程度に極めて少量であることを示しているためである。
このように、第2実施形態では、静電容量値C11,C12や抵抗値R11,R12が変化するタイミングや、所定時間経過後の変化量(回復度合い)を、排泄判定の指標として活用する。これにより、検出されたデータを所定条件の元でノイズとして除去することが可能となり、より正確な排泄判定を行うことができる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱すること無く、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでも無い。
上述の実施形態において、非肌側電極12は、基材シート122の表面に導電性インクを帯状に塗布することによって形成されていたが、他の構成としても良い。例えば、吸収体2の非肌側面に配置されている防漏シート4の肌側面に導電性インクを直接塗布することによって非肌側電極12が形成されるのであっても良い。すなわち、防漏シート4が基材シート122の機能を有していても良い。防漏シート4自体が液不透過性のシート部材であるため、このような構成であっても基材シート122を別途設けた場合と同等に排泄物の検出を行うことが可能である。このような構成とすることにより、基材シート122を別途用意する必要がなくなり、また、製造工程を簡略化することができるため、製造コストを低減することができる。
1 吸収パッド(吸収性物品)、
2 吸収体、
21 吸収性コア、21A 肌側コア層、21B 非肌側コア層、
22 コアラップシート、
3 トップシート(液透過性シート)、
4 防漏シート(液不透過性シート)、
5 バックシート(外装シート)、
10 電極、
11 肌側電極、
111 導電部、112 基材シート(液不透過性のシート部材)、113 被覆部、
12 非肌側電極、
121 導電部、122 基材シート(液不透過性のシート部材)、123 被覆部、
50 検出デバイス、
51 本体部、52 接続部、53 データ送受信部、
60 情報処理装置、
101 おむつ(使い捨ておむつ、吸収性物品)、
111 吸収性コア、121 表面シート、131 裏面シート、141 係止テープ

Claims (21)

  1. 伸長状態において互いに交差する長手方向と、幅方向と、厚さ方向とを有し、
    液吸収性の吸収体と、
    前記吸収体よりも前記厚さ方向の肌側に配置された液透過性シートと、
    前記吸収体よりも前記厚さ方向の非肌側に配置された液不透過性シートと、
    を有する吸収性物品であって、
    前記液透過性シートと前記吸収体との間に、肌側電極を有し、
    前記液不透過性シートと前記吸収体との間に、非肌側電極を有している、ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記非肌側電極は、前記幅方向に所定の距離だけ離間して少なくとも一対設けられている、ことを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項2に記載の吸収性物品であって、
    前記肌側電極は、前記幅方向に前記所定の距離とは異なる距離だけ離間して少なくとも一対設けられている、ことを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項3に記載の吸収性物品であって、
    一対の前記肌側電極の前記幅方向における間隔が、一対の前記非肌側電極の前記幅方向における間隔よりも広い、ことを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項2~4の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    一対の前記肌側電極の前記幅方向における間隔が40mm以上である、ことを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項2~5の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    一対の前記非肌側電極の前記幅方向における間隔が40mm以上である、ことを特徴とする吸収性物品。
  7. 請求項1~6の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記肌側電極及び前記非肌側電極は、それぞれ排泄物と接触することにより、排泄の有無を検出する、ことを特徴とする吸収性物品。
  8. 請求項1~7の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記肌側電極及び前記非肌側電極は、導電部と、前記厚さ方向において前記導電部に積層されて配置された液不透過性のシート部材とをそれぞれ備えている、ことを特徴とする吸収性物品。
  9. 請求項8に記載の吸収性物品であって、
    前記肌側電極及び前記非肌側電極は、何れも前記厚さ方向における同じ側に前記液不透過性のシート部材を備えている、ことを特徴とする吸収性物品。
  10. 請求項9に記載の吸収性物品であって、
    前記肌側電極及び前記非肌側電極は、何れも前記厚さ方向における非肌側に前記液不透過性のシート部材を備えている、ことを特徴とする吸収性物品。
  11. 請求項8~10の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記肌側電極及び前記非肌側電極の幅よりも、前記液不透過性のシート部材の幅の方が広い、ことを特徴とする吸収性物品。
  12. 請求項8~11の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記肌側電極及び前記非肌側電極は、前記厚さ方向において、前記液不透過性のシート部材が設けられている側と反対側の少なくとも一部に、液不透過領域を有している、ことを特徴とする吸収性物品。
  13. 請求項12に記載の吸収性物品であって、
    前記長手方向において、中央よりも前側における前記液不透過領域の面積が、中央よりも後側における前記液不透過領域の面積よりも大きい、ことを特徴とする吸収性物品。
  14. 請求項1~13の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記肌側電極及び前記非肌側電極の厚みよりも、前記液透過性シートの厚みの方が厚い、ことを特徴とする吸収性物品。
  15. 請求項1~14の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記長手方向において、前記肌側電極及び前記非肌側電極の前記長手方向において、前記肌側電極及び前記非肌側電極の端部が、前記吸収体の腹側端及び背側端のうち少なくとも一方よりも外側に位置している、ことを特徴とする吸収性物品。
  16. 液吸収性の吸収体と、前記吸収体よりも厚さ方向の肌側に配置された液透過性シートと、前記吸収体よりも前記厚さ方向の非肌側に配置された液不透過性シートと、を有する吸収性物品において、
    前記液透過性シートと前記吸収体との間に設けられた肌側電極によって静電容量の大きさを検出する肌側静電容量検出処理と、
    前記液不透過性シートと前記吸収体との間に設けられた非肌側電極によって静電容量の大きさを検出する非肌側静電容量検出処理と、
    前記肌側静電容量検出処理において所定期間中に検出される前記静電容量の変化量と、前記非肌側静電容量検出処理において前記所定期間中に検出される前記静電容量の変化量とに基づいて、前記吸収性物品に排泄された排泄物が便であるか尿であるかを判定する判定処理と、
    を有する、ことを特徴とする排便排尿判定方法。
  17. 請求項16に記載の排便排尿判定方法であって、
    前記所定期間中に前記肌側電極によって検出される静電容量の変化量が所定値以上であり、且つ、前記所定期間中に前記非肌側電極によって検出される静電容量の変化量が前記所定値以上である場合は、尿が排泄されたと判定し、
    前記所定期間中に前記肌側電極によって検出される静電容量の変化量が所定値以上であり、且つ、前記所定期間中に前記非肌側電極によって検出される静電容量の変化量が前記所定値未満である場合は、便が排泄されたと判定する、ことを特徴とする排便排尿判定方法。
  18. 請求項17に記載の排便排尿判定方法であって、
    前記所定期間中において、前記肌側電極によって検出される静電容量が変化するタイミングと、前記非肌側電極によって検出される静電容量が変化するタイミングとの差を、排尿判定の追加指標として活用する、ことを特徴とする排便排尿判定方法。
  19. 請求項18に記載の排便排尿判定方法であって、
    前記所定期間中において、前記肌側電極によって検出される静電容量が変化するタイミングと、前記非肌側電極によって検出される静電容量が変化するタイミングとが同じ場合は、ノイズと判定する、ことを特徴とする排便排尿判定方法。
  20. 請求項17~19の何れか1項に記載の排便排尿判定方法であって、
    前記肌側電極によって抵抗値の大きさを検出する肌側抵抗検出処理を有し、
    前記所定期間中において、前記肌側電極によって検出される抵抗値が変化した後で回復する度合いを、排尿判定の追加指標として活用する、ことを特徴とする排便排尿判定方法。
  21. 請求項17~20の何れか1項に記載の排便排尿判定方法であって、
    前記所定期間中において、前記肌側電極によって検出される静電容量値が変化した後で回復する度合いを、排便判定の追加指標として活用する、ことを特徴とする排便排尿判定方法。
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