JP6322414B2 - 吸収性物品交換タイミング判定装置、及び、吸収性物品交換タイミング判定方法 - Google Patents

吸収性物品交換タイミング判定装置、及び、吸収性物品交換タイミング判定方法 Download PDF

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Description

本発明は、吸収性物品交換タイミング判定装置、及び、吸収性物品交換タイミング判定方法に関する。
従来、尿等の排泄物を吸収する吸収性物品として使い捨ておむつが使用されている。また、尿等の排泄を検知して知らせる排泄検知機能付き使い捨ておむつも市場に提供されている。
例えば特許文献1には、吸収体の長手方向に所定の間隔を有するようにして設けられた複数の導電性接触端子を備えた吸収性物品が開示されている。このような吸収性物品では、吸収体が排泄物を吸収することによって湿潤すると端子間のインピーダンスが変化し、付随する測定ユニットと解析ユニットから得られたインピーダンスを解析することによって、吸収体の湿潤範囲等の情報を把握することができる。また、特許文献2には、水溶性カーボンインクからなる一対の電極を備えた水分センサーを有する吸収性物品が開示されている。このような水分センサーでは、通常は当該電極が電気的に絶縁されているが、排尿によって電気的に接続されて導通状態となると、コネクタを介して導通を検知し警告を発することができる。
国際公開第2012−084924号 特開2011−75347号
特許文献1の発明では、尿が排泄された範囲等についての情報を検出することが可能であるが、吸収体による尿の吸収量を検出することはできなかった。また、特許文献2の発明では、尿が排泄されたこと自体を検出することが可能であるが、吸収体による尿の吸収量を検出することはできなかった。したがって、尿等が排泄された場合でも、吸収体が吸収可能な許容量を超えたか否かの判断を行うことはできず、吸収許容量を超えた吸収体を交換せずに使い続けることで、吸収体から尿が溢れて外部に漏出する恐れがあった。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、排泄物を受ける吸収性物品において適切な交換タイミングを把握することである。
上記目的を達成するための主たる発明は、
吸収性物品に設けられ、排泄物を吸収する吸収性コアと、
前記吸収性物品に設けられ、導電性を有する1対の導電部材と、
前記導電部材間のインピーダンスの大きさを検知する検知部と、
前記検知部によって検知されたインピーダンスの時間経過に応じた変化パターンに基づいて排泄の有無を検出し、排泄が検出されてから所定期間経過後のインピーダンスの大きさを所定の閾値と比較することによって前記吸収性物品を交換するタイミングを判定する制御部と、
を備え、
前記1対の導電部材は、前記吸収性コアの長手方向中央部よりも長手方向両端部において導電性が高い、ことを特徴とする吸収性物品交換タイミング判定装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、排泄物を受ける吸収体において適切な交換タイミングを把握することが可能になる。
図1Aは、おむつ101の概略平面図であり、図1Bは、図1A中のX−X断面図である。 本実施形態に係る吸収性物品としての尿取りパッド1を平面に展開した状態の概略平面図である。 図3Aは、図2中のA−A断面図であり、図3Bは、図2中のB−B断面図であり、図3Cは、図2中のC−C断面図である。 尿取りパッド1を非肌側から見た概略平面図である。 排泄物検知装置70、制御部80、及び、表示装置90の構成を説明する図である。 図6Aは、排泄物検知センサー71を構成する上記導電部材71pの一例の概略図であって、図5中のVII部の拡大図である。図6Bは、図6A中のD−D断面図である。 図7A〜図7Cは、排泄物検知センサー71によって排泄物を検知する方法について説明する図である。 制御部80による判定動作のフローを表す図である。 インピーダンス値の時間変化に基づいて判定を行うアルゴリズムについて説明する図である。 図10Aは、図9の判定期間D1の領域を拡大して表した図である。図10Bは、図9の判定期間D3の領域を拡大して表した図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
吸収性物品に設けられ、排泄物を吸収する吸収性コアと、前記吸収性物品に設けられ、導電性を有する1対の導電部材と、前記導電部材間のインピーダンスの大きさを検知する検知部と、前記検知部によって検知されたインピーダンスの時間経過に応じた変化パターンに基づいて排泄の有無を検出し、排泄が検出されてから所定期間経過後のインピーダンスの大きさを所定の閾値と比較することによって前記吸収性物品を交換するタイミングを判定する制御部と、を備える、吸収性物品交換タイミング判定装置。
このような吸収性物品交換タイミング判定装置によれば、排泄物を受ける吸収体において適切な交換タイミングを把握することが可能になる。
かかる吸収性物品交換タイミング判定装置であって、前記1対の導電部材は、前記吸収性コアの長手方向に沿って、前記長手方向と交差する幅方向に所定の間隔を有するように設けられている、ことが望ましい。
このような吸収性物品交換タイミング判定装置によれば、幅方向に所定の間隔を開けて設けられた導電部材間が排泄物によって湿潤することで、当該導電部材間が導通しやすくなる。これによりインピーダンス値が大きく変化することから、排泄の有無を正確に検出できるようになる。また、吸収性物品の適切な交換タイミングを把握することが可能になる。
かかる吸収性物品交換タイミング判定装置であって、前記1対の導電部材は、前記長手方向中央部よりも長手方向両端部において導電性が高い、ことが望ましい。
このような吸収性物品交換タイミング判定装置によれば、尿や便の排泄量の大小に応じて吸収性物品の長手方向へ濡れ広がる範囲が変化するため、該排泄量に応じたインピーダンス値の変化パターンに着目することで、より正確な交換タイミングを把握することが可能になる。
かかる吸収性物品交換タイミング判定装置であって、前記制御部は、ある期間における前記インピーダンスの大きさの平均値である移動平均値を算出し、排泄が検知されてから所定期間経過後の前記移動平均値が、前記所定の閾値よりも小さい場合に、前記吸収性物品を交換するタイミングであると判定する、ことが望ましい。
このような吸収性物品交換タイミング判定装置によれば、ある着目期間中のインピーダンスの増減を平均値として算出することにより、瞬間的に発生するノイズの影響等を除去することができる。これにより、より正確な交換タイミングを把握することが可能になる。
かかる吸収性物品交換タイミング判定装置であって、前記制御部は、前記排泄が検出されてから所定期間経過後の所定の判定期間内における前記移動平均値の平均を算出し、前記所定の判定期間内における前記移動平均値の平均が、前記所定の閾値よりも小さい場合に、前記吸収性物品を交換するタイミングであると判定する、ことが望ましい。
このような吸収性物品交換タイミング判定装置によれば、排泄後のインピーダンス値の増減が収束してから交換タイミングの判定を行うことができるようになる。これにより、より正確な交換タイミングを把握することが可能になる。
かかる吸収性物品交換タイミング判定装置であって、前記制御部は、排泄が検出されてから所定期間経過後の前記移動平均値と、大きさの異なる複数の閾値とをそれぞれ比較することによって、前記吸収性物品を交換するタイミングを判定する、ことが望ましい。
このような吸収性物品交換タイミング判定装置によれば、複数の閾値を用いることにより、吸収体の許容吸収量を段階的に認識できるようになることから、使用者が吸収性物品の交換タイミングを予測しやすくなる。
かかる吸収性物品交換タイミング判定装置であって、前記制御部は、ある期間中の時間変化に対する前記インピーダンスの大きさの変化の割合を表す自乗平均傾きを算出し、算出された前記自乗平均傾きが所定の閾値よりも小さくなった場合に、前記排泄が行われたことを検出する、ことが望ましい。
このような吸収性物品交換タイミング判定装置によれば、インピーダンス値の急激な変動を傾きとして数値化することができるため、そのような急激な変動をトリガーとして排泄が行われたタイミングを正確に特定することが可能となり、交換タイミングを精度よく判定することが可能になる。
かかる吸収性物品交換タイミング判定装置であって、前記制御部による判定の結果に基づいて、前記吸収性物品を交換するタイミングを表示する表示装置を備える、ことが望ましい。
このような吸収性物品交換タイミング判定装置によれば、吸収性物品の交換タイミングについての情報を使用者に対して視覚的に提供することができるようになる。また、警告を表示することにより、吸収性物品の交換タイミングに関する注意喚起を行うことができる
また、吸収性物品に設けられた導電性を有する1対の導電部材間のインピーダンスの大きさを検知することと、検知されたインピーダンスの時間経過に応じた変化パターンに基づいて排泄の有無を検出することと、排泄が検出されてから所定期間経過後のインピーダンスの大きさを所定の閾値と比較することによって前記吸収性物品を交換するタイミングを判定することと、を有する、吸収性物品交換タイミング判定方法が明らかとなる。
このような吸収性物品交換タイミング判定方法によれば、排泄物を受ける吸収体において適切な交換タイミングを把握することが可能になる。
===実施形態===
本実施形態に係る吸収性物品は、尿取りパッド1である。尿取りパッド1は、使い捨てのおむつ101に取り付けて使用される。
<基本構成>
(おむつ101)
図1Aは、おむつ101の概略平面図であり、図1Bは、図1A中のX−X断面図である。図1A及び図1Bに示すように、同おむつ101は、パルプ繊維等の液体吸収性素材で形成された吸収性コア111と、吸収性コア111を厚さ方向の肌側から覆う液透過性の表面シート121と、同コア111を非肌側から覆う液不透過性の裏面シート131と、を有している。また、おむつ101の展開形状は、図1Aに示すように、長手方向と幅方向とを有した略砂時計形状をなしている。すなわち、長手方向の中央部が幅方向にくびれた形状をなしている。そして、くびれた部分が股下部として着用者の股間にあてがわれ、股下部よりも長手方向の腹側の部分が前身頃として着用者の下腹部にあてがわれ、股下部よりも長手方向の背側の部分が後身頃として着用者の臀部にあてがわれて、これにより、着用者の下半身に装着される。また、長手方向及び幅方向に対して直行する方向をおむつ101の幅方向とする。
ここで、本実施形態に係る尿取りパッド1は、同おむつ101の表面シート121の肌側面に載置されて取り付けられる。そして、そのまま、おむつ101を着用者が履くことにより、尿取りパッド1はおむつ101と一体となって着用者の下半身に装着される。なお、場合によっては、尿取りパッド1の非肌側面に、ホットメルト系接着剤でなるずれ止め用粘着部又は面ファスナーの雄材などを設けて、おむつ101に載置した状態から尿取りパッド1が相対移動しないように固定しても良い。
図2は、尿取りパッド1を平面に展開した状態の概略平面図である。また、図3Aは、図2中のA−A断面図であり、図3Bは、図2中のB−B断面図であり、図3Cは、図2中のC−C断面図である。
図2に示すように、尿取りパッド1は、互いに直交する三方向として長手方向と幅方向とを有する。また、おむつ101と同様に長手方向及び幅方向に対して直行する方向である幅方向を有する。そして、尿取りパッド1の長手方向と幅方向とで規定される平面形状は、縦長形状の一例として略砂時計形状をなしている。すなわち、長手方向の略中央の位置が幅方向にくびれた形状をなしている。なお、図2には後述する排泄物検知センサー71も示されている。
以下では、厚さ方向に関して、人体に接触する側のことを「肌側」とも言い、下着に接する側のことを「非肌側」とも言う。また、長手方向のことを「前後方向」とも言い、幅方向のことを「左右方向」とも言う。なお、人体への装着時には、尿取りパッド1の長手方向の前側は、人体の腹側を向き、後側は、人体の背側を向く。また、尿取りパッド1の長手方向の寸法は、幅方向の寸法よりも長く、幅方向の寸法は厚さ方向の寸法よりも長くなっている。
(尿取りパッド1)
図2及び図3に示すように、尿取りパッド1は、使用時におむつ101に取り付けられる本体部1sを有する。本体部1sは、尿や便等の排泄物を吸収する液体吸収性素材で形成された吸収性コア11と、吸収性コア11を厚さ方向の肌側から覆う液透過性の表面シート21と、同コア11を非肌側から覆う液不透過性の裏面シート31と、を有する。
吸収性コア11は、例えば二種類の液体吸収性素材として液体吸収性繊維と液体吸収性粒状物とが所定の配合比で混合されてなる混合物を、所定形状の一例として平面視略砂時計形状に成形したものである。すなわち、吸収性コア11は、長手方向の略中央の位置が幅方向にくびれた形状をなしている。そして、このくびれた部分が、吸収性コア11の股下部11mとして着用者の股間にあてがわれ、同股下部11mよりも長手方向の前側の部分11aが、吸収性コア11の腹側部11aとして着用者の下腹部にあてがわれ、同股下部11mよりも長手方向の後側の部分11bが、吸収性コア11の背側部11bとして着用者の臀部にあてがわれる。
なお、この例では、液体吸収性繊維としてパルプ繊維を使用し、また液体吸収性粒状物として高吸収性ポリマー(所謂SAP)を用いているが、何等これに限らない。また、液体吸収性素材として液体吸収性繊維及び液体吸収性粒状物のどちらか一方だけを含んでいても良いし、上記の二種類の液体吸収性素材に加えて、或いはどちらか一方に代えて、別種の液体吸収性素材が混合されていても良い。
また、この例では、吸収性コア11は、液透過性シートとしてのティッシュペーパー11tで被覆されているが、被覆されていなくても良い。更に、この例では設けられていないが、吸収性コア11と表面シート21との間に、液透過性のセカンドシートとして、適宜な不織布又はティッシュペーパー等が介挿されていても良い。
表面シート21は、人体から排泄された尿や便を受け止めて速やかに厚さ方向に吸い込んで吸収性コア11へと導くものであり、例えば吸収性コア11の平面形状よりも大きな略長方形のシートが使用される。この表面シート21の素材には、例えばエアスルー不織布やスパンボンド不織布等の不織布が使用され、不織布の構成繊維としては、例えばポリエチレンやポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂繊維が用いられる。また、表面シート21の肌側面には、厚さ方向の肌側から表面シート21及び吸収性コア11の両者が一緒に圧搾されてなる圧搾部Eが形成されており、これにより、表面シート21と吸収性コア11との両者は接合一体化されている。
図4に、尿取りパッド1を非肌側から見た概略平面図を示す。図4及び図3に示すように、裏面シート31は、尿取りパッド1の本体部1sの非肌側からの尿漏れを防止する防漏シート31であり、その平面形状は、吸収性コア11よりも大きな略砂時計形状である。すなわち、その外周縁部は、全周に亘って吸収性コア11よりも外方にはみ出している。そして、この裏面シート31に吸収性コア11を載せた状態で、例えば長手方向の各端部及び幅方向の各端部にて表面シート21と熱溶着等で接合され、これにより、裏面シート31と表面シート21との間に吸収性コア11が保持されている。なお、この裏面シート31と表面シート21との間に吸収性コア11が保持された状態のものが、前述した尿取りパッド1の本体部1sに相当する。かかる裏面シート31の素材としては、例えばポリエチレンやポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂を素材とするフィルムなどが使用される。
図2及び図3に示すように、尿取りパッド1の本体部1sには、幅方向の端側への尿漏れを防ぐ目的で、吸収性コア11の幅方向の各端部に対応させて、一対の防漏壁部40,40が設けられている。一対の防漏壁部40,40は、それぞれ、撥水処理等されたSMS不織布等からなるサイドシート41,41によって形成されている。各サイドシート41,41は、長手方向に沿って表面シート21の幅方向の各端部を肌側から覆って設けられている。そして、吸収性コア11の幅方向の各端部に対応する位置で、表面シート21に熱溶着等で固定されており、これにより、基端部41bが形成されている。なお、この基端部41bから幅方向の略中央側に延びる部分41fは、自由端部分41fであり、つまり当該部分41fが基本的に防漏壁部40となる。一方、同基端部41bから幅方向の端側に延びる部分41sは、尿取りパッド1の幅方向の端縁にまで至っており、そして、かかる部分は、表面シート21又は裏面シート31に重ね合わせられて、同端縁で、熱溶着等で表面シート21又は裏面シート31に接合されている。
ここで、自由端部分41fには、長手方向に沿った糸ゴム等の弾性部材45が伸長状態でホットメルト系接着剤により固定されている。よって、表面シート21側が内周側となるように尿取りパッド1を長手方向に湾曲させると、弾性部材45が長手方向に収縮して当該収縮力が自由端部分41fに付与されるが、そうすると、自由端部分41fは長手方向に収縮して表面シート21から起立して、これにより同自由端部分41fは防漏壁部40として機能する。なお、図3Bの例では、自由端部分41f及び基端部41bが、折り返しにより二枚重ねのサイドシート41で構成されており、そして、自由端部分41fの二枚重ねの間に弾性部材45が介挿されているが、何等これに限らない。
また、図2、図3A、及び図3Cに示すように、自由端部分41fのうちの前端部41fa及び後端部41fbは、表面シート21上に伏せられた状態で、ホットメルト系接着剤等により同表面シート21に接合固定されており、これにより、前端部41fa及び後端部41fbは、起立しない未起立部とされている。よって、弾性部材45の収縮力は、専ら、自由端部分41fのうちの前端部41faと後端部41fbとの間に存在する中間部分41fmのみに選択的に付与されて、当該中間部分41fmが収縮して防漏壁部40として起立するようになっている。
<排泄物検知機能について>
本実施形態の尿取りパッド1には、排尿及び排便を検知する排泄物検知機能が付与されている。当該排泄物検知機能では、尿取りパッド1内に尿や便が排泄されたことを検知して当該排泄に関する情報を使用者に知らせることにより、排泄物が尿取りパッド1から漏れ出す前に、速やかに尿取りパッド1の交換を行えるようにしている。また、本実施形態における排泄物検知機能では、尿取りパッド1内に排泄された排泄物が尿であるのか便であるのかを判定することができる。以下、この排泄物検知機能について説明する。
排泄物検知機能は、尿取りパッド1に対して排泄物検知装置70、及び、制御部80を設けることで実現されている。また、検知された排泄の状況を使用者に知らせるために、表示装置90が別途設けられる。
図5は、排泄物検知装置70、制御部80、及び、表示装置90の構成を説明する図である。また、図5には、表面シート21及びサイドシート41を取り外して示す尿取りパッド1の概略平面図も示されている。
排泄物検知装置70は、尿取りパッド1内に設けられた排泄物検知センサー71と、尿取りパッド1外に設けられた検知部75とを有する。
排泄物検知センサー71は、尿取りパッド1に排泄された尿や便を所定の信号として検知する。本実施形態において、排泄物検知センサー71は図5、及び図3A乃至図3Cに示すように、吸収性コア11の肌側面と表面シート21との間に長手方向に沿って配された一対の導電部材71p,71pを有する。一対の導電部材71p,71pは、互いの間に間隔をあけながら幅方向に二つ並んで配置されている。例えば、図5の例では、一対の導電部材71p,71p同士が、幅方向の中央線CLWに関して線対称になるように配置されているとともに、各導電部材71p,71pは、長手方向の前後に沿った直線状に配置されている。更に、導電部材71pは、吸収性コア11の腹側部11aよりも長手方向の前側の部分で、コネクタ74(接続部に相当)を介して電気的に上記検知部75に接続される。
図6Aは、排泄物検知センサー71を構成する上記導電部材71pの一例の概略図であって、図5中のVII部の拡大図である。図6Bは、図6A中のD−D断面図である。本実施形態で、導電部材71pは、帯状シート部材72sと導電性インク層72iと絶縁用被覆部材72cとを有する。
帯状シート部材72sは、長手方向に長尺で可撓性且つ所定の絶縁性(低い導電率)を有した部材であり、導電部材71pの基材である。帯状シート部材72sの長手方向の全長は、例えば尿取りパッド1の長手方向の全長と同長であり、また帯状シート部材72sの幅方向の寸法は、4mm〜12mmの範囲から選択され、この例では、全長に亘って8mmの一定幅とされており、更に、帯状シート部材72sの厚さ方向の寸法は、10μm〜50μmの範囲から選択され、この例では、25μmとされている。
同帯状シート部材72sの肌側面には、長手方向に沿って連続して導電性インクが全長に亘って塗布されていて、これにより、導電性インク層72iが形成されており、かかる導電性インク層72iによって、所定の導電率(電気伝導率とも言われ、単位は(S/m))の導電性が導電部材71pの長手方向全長に亘って付与されている。導電性インク層72iの幅方向の寸法は、帯状シート部材72sの幅方向の寸法よりも小さくされており、これにより、帯状シート部材72sの肌側面における幅方向の両側の部分には、導電性インク層72iが存在しない未存在領域が形成されている。この例では、導電性インク層72iの幅方向の寸法は、3mm〜8mmの範囲から選択され、この例では3mmとされており、よって、幅方向の両側には、それぞれ1〜3.5mmの範囲から選択され、この例では2.5mmの幅方向の寸法で上記の未存在領域が形成されている。また、導電性インク層72iの坪量(g/m)は、例えば10〜30(g/m)の範囲から選択され、この例では、20(g/m)とされている。
帯状シート部材72sの肌側面の一部の領域には、上記の導電性インク層72iごと同肌側面を厚さ方向から被覆するように、絶縁用被覆部材72cが設けられている。すなわち、絶縁用被覆部材72cは、一部の領域において導電性インク層72iを完全に被覆すべく、導電性インク層72iの幅方向の両側から幅方向にはみ出すように設けられており、また、同被覆部材72cの導電率は、導電性インク層72iよりも大幅に低い導電率に設定されている。よって、この被覆部材72cで被覆された領域では導電性インク層72iの部分は絶縁されている。本実施形態では、図5の斜線部で示されるように導電部材71pのうち尿取りパッド1の長手方向中央部の領域である股下部11mにおいて導電部材71pが絶縁用被覆部材72cによって被覆され、絶縁されている。一方、導電部材71pのうち尿取りパッド1の長手方向前端部の領域である腹側部11a及び長手方向後端部の領域である背側部11bにおいては、導電部材71pは絶縁用被覆部材72cによって被覆されずに露出された状態であり、絶縁されていない。
なお、導電部材71p,71pを絶縁する領域は、次のように設定すると良い。すなわち、図5において吸収性コア11の腹側部11aの長手方向長さと、吸収性コア11の長手方向の全長(すなわち、腹側部11aと股下部11mと背側部11bとの合計の長さ)との比率が、0.22〜0.36の任意値になるように設定すると良い。また、吸収性コア11の背側部11bの長手方向長さと、吸収性コア11の長手方向の全長との比率が、0.14〜0.22の任意値になるように設定すると良い。このように設定すれば、吸収性コア11に尿が適度に拡散したときに、当該拡散状態になったことを検知しやすくなる。
帯状シート部材72sの材料としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリスチレン等の2軸延伸フィルムを使用可能であり、この例では、ポリプロピレンフィルムが使用されている。但し、何等上記に限るものではない。すなわち、導電性インク層72iよりも低い導電率の材料であれば、使用可能である。ただ、望ましくは、帯状シート部材72sの導電率は、絶縁用被覆部材72cの導電率と同等又はそれよりも小さいと良い。
導電性インク層72iに係る導電性インクは、導電性粉体、固定材(バインダ)、充填剤などを混練して作成される。導電性粉体としては、例えば、銀、金、銅、ニッケル、アルミニウム等の導電性金属粉、或いは、カーボン、黒鉛等の導電性非金属粉等を例示でき、この例では、導電性カーボンと黒鉛が使用されている。固定材としては、例えば、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂等を例示でき、この例ではポリエステル系樹脂が使用されている。充填剤は、導電性インクの塗布時の粘度を調整する粘度調整剤や、塗布時の塗布性を高める分散材などであり、具合的にはイソホロンやアノンである。そして、これら導電性粉体と固定材と充填剤とは、所定の配合比(重量比)で配合され、この例では、配合比は40:20:40とされている。また、帯状シート部材72sへの導電性インク層72iの形成は、例えばスクリーン印刷、ダイレクトグラビア印刷、フレキソ印刷等によって行われる。
絶縁用被覆部材72cの材料としては、シリコン系接着剤、ホットメルト系コーティング材、ワリセン等を例示できて、この例では、高い絶縁性(低い導電率)を奏するワセリンが使用されている。
検知部75は、コネクタ74を介して一対の導電部材71p,71pの端部に正極及び負極がそれぞれ接続された電源と、導電部材71pの電位を測定するテスター(共に不図示)を有する。排泄物検知を行う際には、一対の導電部材71p,71p間に電流を供給し、導電部材71pの電圧の大きさを所定時間ごとに測定して、インピーダンスとして出力する。例えば、一対の導電部材71p,71pのうち一方の側を正極、他方の側を負極として微弱な電流を流し、該導電部材71p,71pが導通したときの供給電流値に対する電圧の大きさを測定することによりインピーダンス値を得ることができる。また、本実施形態の検知部75では、一対の導電部材71p,71pのうち正極側と負極側とを所定時間ごとに切り替えることが可能である。すなわち、ある時点tにおいては、一方の導電部材71p(便宜的に71plとする)に負電流、他方の導電部材71p(便宜的に71prとする)に正電流を供給することが可能である。そして、ある時点tから所定時間経過後のt+Δtにおいては、一方の導電部材71plに正電流、他方の導電部材71prに負電流を供給することが可能である。
制御部80は、検知部75によって検知されたインピーダンス値の時間経過に応じた変化パターンから排泄の有無を判断し、排泄物が尿であるのか便であるのかを判定したり、尿取りパッド1の交換タイミングについて判定したりする。また、制御部80は検知部75によってインピーダンスを検知する際の動作(例えば、インピーダンス値の検知間隔や供給する電流の大きさ等の条件)を制御する。制御部80はCPU(中央処理装置)やメモリー(記憶装置)を備える(共に不図示)。なお、図5では制御部80と検知部75とが異なるユニットとして図示されているが、制御部80と検知部75とが一体として構成されるのであってもよい。制御部80による具体的な判定動作については後で説明する。
表示装置90は、制御部80による判定の結果に基づいて、排泄に関する情報を表示したり、警告を発したりする装置である。本実施形態における排泄に関する情報とは、主に尿取りパッド1の交換タイミングについての情報、及び、排泄物が尿であるか便であるかについての情報である。図5に示される表示装置90では、青ランプ91a,黄ランプ91b,赤ランプ91cの3色のランプが設けられている。各ランプは制御部80の判定結果に応じて発光したり点滅したりすることで、視覚的情報として使用者に判定結果を伝達する。また、表示装置90にスピーカー(不図示)が設けられ、警告音等の音を出すことによって使用者に判定結果を伝達するようにしもよい。
<排泄物検知の原理>
排泄物検知センサー71によって、尿取りパッド1内に排泄された尿や便を検知する方法について説明する。図7A〜図7Cは、泄物検知センサー71によって排泄物を検知する方法について説明する図である。
図7Aは、尿取りパッド1内に少量の尿が排泄された場合における尿取りパッド1の状態を表す図である。図に示されるように排泄物検知センサー71の一対の導電部材71p,71pは幅方向に離れて配置されている。そして導電部材71p,71pの間には、導電性の低い吸収性コア11(尿取りパッド1)が配置されている。したがって、吸収性コア11が乾燥した状態であれば、導電部材71p,71pの間は非導通であり電流が流れにくいことから、導電部材71p,71p間では比較的大きなインピーダンスが検知される。
ここで、少量の尿が排泄された場合、図7Aに示されるように、尿取りパッド1の長手方向中間部の領域である股下部11mに尿が濡れ広がって、導電部材71p,71p間の吸収性コア11が湿潤状態となる。しかし、股下部11mの領域においては導電部材71pの導電性インク層72iが絶縁用被覆部材72cに被覆されているため、その領域において吸収性コア11が湿潤状態であったとしても、導電部材71p,71p間は依然として非導通の状態である。そのため、少量の尿が排泄された場合であっても検知されるインピーダンスは高い値となる。つまり、股下部11mの領域内しか広がらない程度に排泄量が少量であったり、若しくは排泄そのものが無かったりした場合には、高いインピーダンス値が検知される。このとき、表示装置90では例えば青ランプ91aが点灯し、尿等の排泄量が少ない、若しく排泄されていないことを表示するようにしてもよい。
次に、図7Bは、尿取りパッド1内に中量(図7Aの場合よりも多い量)の尿が排泄された場合における尿取りパッド1の状態を表す図である。図のように、尿取りパッド1の股下部11mから腹側部11aの領域に亘って尿が広がっている。この場合、股下部11mの領域では、図7Aと同様に導電部材71p,71pの間は非導通であり電流が流れにくい。一方、腹側部11aの領域にまで尿が広がることにより、この領域において吸収性コア11が湿潤状態となる。すると、導電性インク層72iが露出された導電部材71p同士が導通するため、この領域において電流が流れやすくなり、検知されるインピーダンス値が一気に小さくなる。これにより、尿等が排泄されたことを検知することができる。このとき、表示装置90では例えば黄ランプ91bが点灯し、尿等が排泄されたことを表示するようにしてもよい。
なお、排泄された尿の量が吸収性コア11の許容吸収量よりも小さければ、尿は吸収性コア11によって吸収されるため、導電部材71p,71pの間は湿潤状態から徐々に乾いた状態になる。したがって、導電部材71p,71pの間では電流も徐々に流れにくくなり、それに応じて検知されるインピーダンス値も大きくなる。本実施形態では、この現象を利用することにより、尿取りパッド1の交換タイミングを判定することができる。判定の詳細については後で説明する。
次に、図7Cは、尿取りパッド1内に多量(図7Bの場合よりも多い量)の尿が排泄された場合における尿取りパッド1の状態を表す図である。図のように、尿取りパッド1の腹側部11aから背側部11bの領域に亘って尿が広がっている。この場合、腹側部11a及び背側部11bの領域において吸収性コア11が湿潤状態となり、導電部材71p同士が導通する。導通する領域が大きくなることでより電流が流れやすくなり、検知されるインピーダンス値はさらに小さくなる。これにより、尿等が広範囲に亘って広がったことを検知することができる。このとき、表示装置90では例えば赤ランプ91cが点灯し、尿取りパッド1の外部に排泄物が漏出するおそれがあることを表示するようにしてもよい。なお、1回当たりの尿の排泄量が小さい場合であっても、数回の排泄によって図7Cのように広範囲に濡れ広がることが考えられる。
<判定動作について>
本実施形態において、尿取りパッド1の交換タイミングを判定する方法、及び、排泄物が尿であるのか便であるのかを判定する方法について説明する。
図8は、制御部80による判定動作のフローを表す図である。図9は、インピーダンス値の時間変化に基づいて判定を行うアルゴリズムについて説明する図である。
判定動作が開始されると、上述したように排泄物検知センサー71によって、尿取りパッド1内に配置された一対の導電部材71p,71p間のインピーダンスが検知される(S101)。インピーダンスの検知は所定の時間間隔で行われ、例えば、図9の場合は1秒(s)毎にインピーダンス値が検知される。検知されたインピーダンスの時間変化の様子が図9のデータAと示されている。図9では、時刻が8:45のときに計測が開始され、8:57までの間に4.5〜4.75程度の範囲で変動しながらインピーダンス値が検知されている。この0.25程度のインピーダンス値の変動はノイズ等による誤差の影響によるものであり、判定結果に影響を及ぼすものではない。なお、本実施形態の排泄物検知センサー71によってインピーダンスの検知を行う際には、上述したように一対の導電部材71p,71pの電極の正負を入れ替えながら測定が行われるため、実際に測定される値は測定間隔ごと(図9では1秒ごと)に正負が入れ替わった値となる。そのため、図9ではインピーダンス値を絶対値で表している。
次に、制御部80は測定されたインピーダンス値の移動平均値Zを算出する(S102)。移動平均値Zは、所定の長さの時間範囲(着目期間)において変動するインピーダンス値の平均(標本平均値)をとった値である。例えば、ある時刻tにおいてn秒間の移動平均値を算出する場合、(t−n)〜tまでのn秒間の着目期間中に検知される(n+1)個のインピーダンス値y(t−n)〜y(t)を用いて以下の式(1)で表される。


インピーダンス値yを所定の期間中における移動平均値Zとして表すことにより、ノイズの影響等を軽減することができる。例えば、インピーダンス値の計測中のある瞬間において、ノイズの影響によりインピーダンス値が急激に下がった場合、その瞬間のインピーダンス値に基づいて交換タイミングであると誤判定が生じたり、尿取りパッド1の実際の状態とは異なる情報が表示されたりする恐れがある。しかし、インピーダンス値をある着目期間における移動平均値として扱うことで、瞬間的な変動や誤差の影響を除去することが可能となり、より正確なデータを得ることができる。なお、移動平均値を算出する際の着目期間としては、ノイズを効率的に除去するために1〜600秒程度であることが望ましい。本実施形態では測定間隔を1秒として、比較的長い間隔でインピーダンス値を検知していることから、その1秒の間にインピーダンス値が大きな変化をした場合でも着目期間をなるべく長く取ることによってノイズ等の影響を受けにくくすることができる。図9では、インピーダンスの移動平均値Zの変化の様子がデータBとして示されている。同図9においては、着目期間を180秒として181個のインピーダンス値から移動平均値Zが算出されている。このインピーダンスの移動平均値Zに着目することで、時間変化に応じたインピーダンスの変化パターンを正確に認識することができる。例えば、同図9で時刻t5においてインピーダンス値が突然増加している。これは、おむつ1の着用者が寝返りを打つ等体を動かすことにより、導電部材71p,71p間の状態が一時的に変化したことに起因するインピーダンス値の瞬間的変動(すなわちノイズ)と考えられる。しかし、インピーダンスの移動平均値Zを算出することにより、時刻t5付近においてそのようなノイズの影響を除去した正確なデータを得ることが可能となる。
また、インピーダンス値yから自乗平均傾きmが算出される(S103)。自乗平均傾きmは、ある期間(着目期間)中の時間変化に対するインピーダンス値の変化の割合を表したものであり、以下の式(2)で算出される。

式(2)で、yavgは着目期間におけるインピーダンス値の平均値、tは時刻、tavgは着目期間の平均時刻を表す。図9では、インピーダンスの自乗平均傾きmの変化の様子がデータCとして示されている。自乗平均傾きmの大きさにより、ある期間(着目期間)中におけるインピーダンス値の変化の大きさが視覚的に認識できるようになる。例えば、自乗平均傾きmが負の値であればインピーダンス値は時間と共に下降することを示し、また、そのときの自乗平均傾きmの絶対値が大きいほど、インピーダンス値の下降率が大きいことを示す。なお、図9においては、自乗平均傾きmについても着目期間を180秒としている。多くのデータを用いて自乗平均傾きmを算出することにより、ノイズの影響を除去しやすくなると共に、小さな変化は見落とし易くなるので、着目期間は1〜600秒が望ましい。
上述のS101〜S103の工程により、インピーダンス値、移動平均Z、自乗平均傾きmの時間変化の様子を表す図9のようなグラフが作成される。この図9を用いて具体的な判定アルゴリズムについて説明する。
まず、排泄の有無の検出が行われる。制御部80は、自乗平均傾きmの値と所定の閾値Se(排泄閾値とする)との大きさを比較して(図8のS104)、自乗平均傾きmの値が排泄閾値Seよりも小さくなった場合(S104がYes)に尿取りパッド1内に排泄が行われたと判定する(S105)。
図7A〜図7Cで説明したように、尿取りパッド1内に尿等が排泄されると、排泄物検知センサー71の一対の導電部材71p,71p間が湿潤して通電するようになるため、検知されるインピーダンス値が急激に小さくなる。この性質を利用して、自乗平均傾きmが所定の閾値Seよりも小さくなった場合には、導電部材71p,71p間に尿等が排泄されたものと判定する。図9では時刻t1においてインピーダンスの移動平均値Zが急激に下降し始め、これに伴って自乗平均傾きmも負に転じ、時刻te1において排泄閾値Seよりも小さくなる。したがって、時刻te1の時点で尿または便が排泄されたものと判定される(排泄フラグ)。排泄閾値Seはあらかじめ実験等を行うことで最適な値が設定される。図9において排泄閾値Se=−0.002(1/s)である。
なお、図9においては時刻te2(9:12分頃)でも自乗平均傾きmが排泄閾値Seよりも小さくなることから、時刻te2の時点で2回目の排泄が行われたと判定される。同様に、時刻te3(9:28頃)の時点でも自乗平均傾きmが排泄閾値Seよりも小さくなり、3回目の排泄が行われたと判定される。
S105にて排泄が検出された場合、当該排泄が検出された時点から所定時間Tiの経過後に尿取りパッド1の交換判定が行われる(S106)。図9で、インピーダンスの移動平均値Zは時刻t1において急激に減少した後、時刻t2において反転して上昇している。これは、尿取りパッド1内に尿または便が排泄された場合、排泄が行われた直後は図7Bまたは図7Cに示されるように導電部材71p,71p間が湿潤しているのに対して、吸収性コア11が十分な吸水性を維持していれば、時間の経過とともに排泄された尿等が吸収されることにより導電部材71p,71p間が徐々に乾燥状態となり、再び通電しにくい状態(図7A参照)となるためである。したがって、時刻te1において尿または便が排泄されたものと判定された後、所定時間Tiが経過してから尿取りパッド1の交換判定を行うこととして、吸水性コア11によって水分が吸収される時間を確保する必要がある。排泄が行われた後に所定時間Tiを確保することにより、インピーダンスの移動平均値Zが一定の値に収束しやすくなり、データの大きな変動やばたつきの影響を除去することができる。すなわち、安定したデータを取得することが可能となり、尿取りパッド1の交換タイミング等について誤判定が発生することを抑制することができる。
図9の例ではTi=300秒として、排泄検出後約5分後に尿取りパッド1の交換判定を行うようにしている。なお、移動平均値Zは2回目の排泄に際して時刻t3で再度下降し、時刻t4で上昇する。この場合も2回目の排泄が検出された時刻te2から所定時間Ti(=300秒)経過後に尿取りパッド1の交換判定を開始する。3回目の排泄についても同様であり、時刻t6で移動平均値Zが急激に下降することにより、時刻te3で排泄が検出された後所定時間Ti(=300秒)経過後に尿取りパッド1の交換判定が開始される。
尿取りパッド1の交換判定は、インピーダンスの移動平均値Zと所定の閾値Sr(交換閾値とする)とを比較して(S107)、移動平均値Zの値が交換閾値Srよりも小さくなった場合(S107がYes)に交換タイミングであると判定され、表示装置90等に交換のための警告表示を行う(S108)。また、移動平均値Zの値が交換閾値Sr以上である場合には(S107がNo)、交換タイミングの警告は行われない。
判定に際して、制御部80は、所定の長さを有する判定期間中における移動平均値Zの平均値と交換閾値Srとの大きさの比較を行う。例えば、図9の場合、時刻te1に1回目の排泄が検出された後、所定時間Ti(=300秒)が経過した時点から60秒間の判定期間(図9のD1で表される領域)において移動平均値Zの平均値と交換閾値Srとの大きさを比較する。1回目の排泄ではインピーダンスの移動平均値Zが判定期間D1の全域で交換閾値Srよりも大きな値を示しているため、尿取りパッド1を交換する必要はない。続いて、2回目の排泄の際には、時刻te2で排泄が検出された後、所定時間Ti(=300秒)が経過した時点から60秒間の判定期間(図9のD2で表される領域)において移動平均値Zの平均値と交換閾値Srとの大きさが比較される。そして、移動平均値Zの平均値が交換閾値Srよりも大きな値を示しているため、尿取りパッド1を交換する必要はないと判定される。なお、判定期間D2における移動平均値Zの大きさは、判定期間D1における移動平均値Zの大きさよりも小さくなっている。これは、2回分の排泄物を吸収したことによって吸収性コア11の吸収余力が小さくなっていることを示している。続いて、3回目の排泄の際には、時刻te3で排泄が検出された後、所定時間Ti(=300秒)が経過した時点から60秒間の判定期間(図9のD3で表される領域)において移動平均値Zの平均値と交換閾値Srとの大きさが比較される。この領域ではインピーダンスの移動平均値Zが判定期間D3の全域で交換閾値Srよりも小さな値を示しているため、尿取りパッド1を交換する必要があるものと判定され、使用者にその旨を知らせる警告が行われる。図9の例では、3回の排泄によって吸収性コア11による水分の吸収容量が限界に達したことがわかる。一方で、大量の尿が排泄された場合や便が排泄された場合には、一回で交換タイミングの警告が行われる場合もある。
なお、上述の例では、判定期間中の移動平均値Zの平均値と交換閾値Srとを比較していたが、比較の方法はこの限りではない。例えば、判定期間中における移動平均値Zの最低値と交換閾値Srとの比較を行うようにしてもよい。この場合、判定期間D2において移動平均値Zが交換閾値Srよりも小さくなる場合があるため、2回目の排泄の段階で交換タイミングであると判定されることになる。
また、上述の例では、1種類の交換閾値Srによって交換タイミングの判定が行われていたが、複数の交換閾値によって判定が行われるのであってもよい。例えば、大きさの異なる2種類の交換閾値Sr1,Sr2を設ける(Sr1<Sr2)。そして、判定の際には移動平均値Zと2種類の交換閾値Sr1,Sr2をそれぞれして、段階的に警告を表示する。例えば、比較の結果、Sr1<移動平均値Z<Sr2となる場合には、尿取りパッド1の交換は不要であるが、交換タイミングが近いことを表示する。このとき、図7Bに示したように表示装置90の黄ランプ91bを点灯させて注意喚起を行うようにするとよい。また、比較の結果、移動平均値Z<Sr1となる場合には、尿取りパッド1が吸収限界を超えているため、交換タイミングであることを表示する。このとき、図7Cに示したように表示装置90の赤ランプ91cを点灯させて警告を行うようにするとよい。段階的に警告表示を行うことで、使用者は交換時期をある程度予測することができるようになるため、排泄物があふれる前に尿取りパッド1を交換しやすくなる。
次に、尿取りパッド1内の排泄物が尿であるか便であるかの判定が行われる(S109)。制御部80は、自乗平均傾きmと所定の閾値Sf(便判定閾値とする)とを比較して、自乗平均傾きmが便判定閾値Sfよりも大きい場合には(S109がYes)排泄物が「尿」であると判定される(S110)。一方、自乗平均傾きmが便判定閾値Sf以下である場合には(S109がNo)排泄物が「便」であると判定される。なお、S109の判定はS107と同様の判定期間(図9でD1〜D3)において行われても良いし、別に定めても良い。
排泄物が「尿」であるのか「便」であるのかの判定原理は以下のとおりである。まず、尿取りパッド1内に「尿」が排泄された場合、吸収性コア11によって尿が吸収されることにより導電部材71p,71p間が湿潤状態から乾燥状態へと変化するため、判定期間内における時間変化に応じてインピーダンス値が上昇しやすい。例えば、図9で時刻te1において排泄が確認された後、時刻t2以降はインピーダンス値が上昇していることから、自乗平均傾きmは正の値となっている。つまり、排泄物が「尿」である場合、判定期間中の自乗平均傾きmは正の値を示す可能性が高い。
一方、尿取りパッド1内に「便」が排泄された場合、便に含まれる水分は便内に保持される傾向があり、吸収性コア11に吸収されにくい。そのため、尿取りパッド1内に便が滞留して導電部材71p,71p間が乾燥しにくくなることから、「尿」の場合と比較してインピーダンス値が上昇しにくくなる。さらに、尿取りパッド1に滞留した「便」は徐々に吸収性コア11に染み込んでいき、該吸収性コア11の表面の繊維間に入り込む。これにより、導電部材71p,71p間が通電しやすくなるため、インピーダンス値がわずかに降下する場合もある。例えば、図9で時刻te3において排泄が確認された後、時刻t7以降はインピーダンス値が徐々に降下していることから、自乗平均傾きmは負の値となっている。つまり、排泄物が「便」である場合、判定期間中の自乗平均傾きmが正の値を示す可能性が低い。したがって、便判定閾値Sfをゼロに近い所定の値に設定しておけば、自乗平均傾きmと便判定閾値Sfとの大小関係に着目することで、排泄物が「尿」であるのか、便」であるのかを判定することができる。
制御部80はこのような性質に基づいて、自乗平均傾きmと便判定閾値Sfとを比較する。なお、本実施形態では便判定閾値Sf=0.0001(1/s)と設定される。図10Aは、図9の判定期間D1の領域を拡大して表した図である。また、図10Bは、図9の判定期間D3の領域を拡大して表した図である。図10Aに示されるように、判定期間D1では自乗平均傾きmが便判定閾値Sfよりも大きな値を示している。したがって、1回目の排泄は尿であると判定される。一方、図10Bに示されるように、判定期間D3では自乗平均傾きmが便判定閾値Sfよりも小さな値を示している。したがって、3回目の排泄は便であると判定される。なお、当該判定を行う際には、判定期間中における自乗平均傾きmの平均値と便判定閾値Sfとを比較してもよいし、判定期間中における自乗平均傾きmの最大値もしくは最小値と便判定閾値Sfとを比較してもよい。また、排泄物が「便」であると判定された場合は、S108の工程と同様に表示装置90の赤ランプ91cを点灯させる等により、尿取りパッド1を交換するための警告を行ようにしておくとよい。
その後、判定動作を終了する場合には(S112がYes)、インピーダンス値検知等の各処理を終了し、判定動作を終了しない場合には(S112がNo)、S101に戻って各処理を継続する。なお、図9の例では時刻t8において尿取りパッド1が交換され、インピーダンス値は初期値(約4.7)に戻っている。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態では、吸収性物品として尿取りパッド1を例示したが、何等これに限らない。すなわち、上記の排泄物検知装置70を使い捨ておむつに対して設けても良い。
上述の実施形態では、表面シート21と吸収性コア11との間に排泄物検知センサー71として一対の導電部材71p,71pを介挿していたが、当該導電部材71pの配置位置は、何等これに限らない。例えば、吸収性コア11と裏面シート31との間に介挿しても良いし、これら以外の位置に介挿されても良い。但し、尿及び大便の検知性の観点からは、表面シート21と吸収性コア11との間に導電部材71pを介挿するのが望ましい。
上述の実施形態では、導電部材71pは、帯状シート部材72sと、その肌側面に形成された導電性インク層72iとを有し、同導電性インク層72iは、絶縁用被覆部材72cで被覆されていたが、何等これに限らない。例えば、ビニール被覆の銅線のように金属線の外周を適宜な絶縁用被覆部材で被覆してなる被覆電線を導電部材71pとして用いても良い。なお、この場合も、被覆電線は長手方向に沿って配置されるとともに、被覆電線の後端部は吸収性コア11の背側部11bに位置し、同後端部の被覆は剥がされて金属線が露出されている。
上述の実施形態では、図2又は図5に示すように、導電部材71pは、長手方向に沿った直線状に配置されていたが、何等これに限らない。すなわち、導電部材71pが長手方向に沿って配置されていれば、長手方向の位置に応じて幅方向の位置が多少変化していても良い。例えば、波形に若干うねりながら、長手方向に延びて配置されていても良い。つまり、ここで言う「長手方向に沿って導電部材71pが設けられる」の記載の意味は、広義には、「導電部材71pの延びる方向が、長手方向に対して45度未満の角度の範囲に収まっていること」であり、狭義には、「導電部材71pの延びる方向が、長手方向に対して30度未満の角度の範囲に収まっていること」であり、更に狭義には、「導電部材71pの延びる方向が、長手方向に対して10度未満の角度の範囲に収まっていること」である。
上述の実施形態では、表示装置90が制御部80と有線で接続され、警告等の表示を行うようにしていたが、何等これに限らない。例えば、表示部90に表示すべき警告等の情報を無線通信によってスマートフォン等の携帯端末や使用者の自宅のコンピューターに送信し、当該端末で情報を確認できるようにしてもよい。このようにすれば、外出先や自宅でも自由に情報を得ることが可能となる。また、通信以外にも小型のメモリー装置(例えば、USBフラッシュメモリー等)を用いて、拡張性を持たせるようにしてもよい。
1 尿取りパッド(吸収性物品)、1s 本体部、
11 吸収性コア、
11a 腹側部、11m 股下部、11b 背側部、
11t ティッシュペーパー、
21 表面シート、31 裏面シート、
40 防漏壁部、41 サイドシート、41b 基端部、
41f 自由端部分、41fa 前端部、41fb 後端部、41fm 中間部分、
41s 部分、
45 弾性部材、
70 排泄物検知装置、71 排泄物検知センサー、71p 導電部材、
72s 帯状シート部材、72i 導電性インク層、72c 絶縁用被覆部材、
74 コネクタ(接続部)、
75 検知部、
80 制御部、
90 表示装置、91a 青ランプ、91b 黄ランプ、91c 赤ランプ、
E 圧搾部、CLW 中央線

Claims (7)

  1. 吸収性物品に設けられ、排泄物を吸収する吸収性コアと、
    前記吸収性物品に設けられ、導電性を有する1対の導電部材と、
    前記導電部材間のインピーダンスの大きさを検知する検知部と、
    前記検知部によって検知されたインピーダンスの時間経過に応じた変化パターンに基づいて排泄の有無を検出し、排泄が検出されてから所定期間経過後のインピーダンスの大きさを所定の閾値と比較することによって前記吸収性物品を交換するタイミングを判定する制御部と、
    を備え、
    前記1対の導電部材は、前記吸収性コアの長手方向中央部よりも長手方向両端部において導電性が高い、ことを特徴とする吸収性物品交換タイミング判定装置。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品交換タイミング判定装置であって、
    前記1対の導電部材は、前記長手方向に沿って、前記長手方向と交差する幅方向に所定の間隔を有するように設けられている、ことを特徴とする吸収性物品交換タイミング判定装置。
  3. 請求項1又は2に記載の吸収性物品交換タイミング判定装置であって、
    前記制御部は、ある期間における前記インピーダンスの大きさの平均値である移動平均値を算出し、
    排泄が検知されてから所定期間経過後の前記移動平均値が、前記所定の閾値よりも小さい場合に、前記吸収性物品を交換するタイミングであると判定する、ことを特徴とする吸収性物品交換タイミング判定装置。
  4. 請求項3に記載の吸収性物品交換タイミング判定装置であって、
    前記制御部は、前記排泄が検出されてから所定期間経過後の所定の判定期間内における前記移動平均値の平均を算出し、
    前記所定の判定期間内における前記移動平均値の平均が、前記所定の閾値よりも小さい場合に、前記吸収性物品を交換するタイミングであると判定する、ことを特徴とする吸収性物品交換タイミング判定装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品交換タイミング判定装置であって、
    前記制御部は、ある期間中の時間変化に対する前記インピーダンスの大きさの変化の割合を表す自乗平均傾きを算出し、
    算出された前記自乗平均傾きが所定の閾値よりも小さくなった場合に、前記排泄が行われたことを検出する、ことを特徴とする吸収性物品交換タイミング判定装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品交換タイミング判定装置であって、
    前記制御部による判定の結果に基づいて、前記吸収性物品を交換するタイミングを表示する表示装置を備える、ことを特徴とする吸収性物品交換タイミング判定装置。
  7. 吸収性コアを備えた吸収性物品に設けられた導電性を有する1対の導電部材間のインピーダンスの大きさを検知することと、
    検知されたインピーダンスの時間経過に応じた変化パターンに基づいて排泄の有無を検出することと、
    排泄が検出されてから所定期間経過後のインピーダンスの大きさを所定の閾値と比較することによって前記吸収性物品を交換するタイミングを判定することと、
    を有し、
    前記1対の導電部材は、前記吸収性コアの長手方向中央部よりも長手方向両端部において導電性が高い、吸収性物品交換タイミング判定方法。
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