JP2023059752A - 印刷物 - Google Patents

Abstract

【課題】簡単かつ安価な構成で、受け取った人がそれを有効に利用することができ、かつ、受け取った人により長い期間所持してもらうことを可能にすることで、より高い広告効果を得ることができる印刷物を提供する。【解決手段】シート状の部材である台紙（１０）からなる印刷物（１－２）であって、台紙（１０）に印刷されたメガネフレームの形状を模した表示からなるメガネフレーム部（２０）と、台紙（１０）に印刷されたメガネレンズの形状を模した表示からなるメガネレンズ部（３０）と、メガネレンズ部（３０）に印刷された文字、記号又は図形からなる第１の情報表示（６１）と、台紙（１０）におけるメガネフレーム部（２０）とメガネレンズ部（３０）との境界線に沿って設けられた第１分離ライン（５１）と、を備え、台紙（１０）は、第１分離ライン（５１）に沿って手で分離することが可能な構成である。【選択図】図５

Description

本発明は、台紙などシート状の部材からなる印刷物に関し、より詳細には、シート状の部材に印刷されたメガネフレームの形状を模した表示を備える印刷物に関する。

従来、例えば特許文献１に示すように、店舗や商品・サービスなどの宣伝広告用の媒体として、チラシやダイレクトメールなどの印刷物が一般的に用いられている。このような印刷物を媒体として用いる広告は、比較的に低コストで不特定多数に配布することが可能であるため、様々な営業機関による広告手段として広く用いられている。

そして、広告として配布する印刷物などの媒体は、受け取る人が出来るだけ興味を示すように様々な工夫を施す必要がある。そのための手段として、例えば印刷の模様や表示を派手なものにしたり、文章に工夫を凝らすことなどで人目を引くような広告媒体とすることが行われている。

しかしながら、上記のようなチラシやダイレクトメールなどの印刷物による広告は、記載した情報を見せることだけを目的としているため、通常は、受け取った人が見た後は直ぐにゴミとして捨てられてしまうか、あるいは、紙媒体などの場合は再生資源として回収に回されてしまうことが多く、印刷物を手元に長い期間所持してもらうことは難しいのが現状である。

上記の点に対処するための手段として、従来、ポケットティッシュなどのノベルティ商品に広告用の印刷物を付帯して配布することが広く行われている。この方法によれば、ポケットティッシュなどを使用している間は広告が掲載された印刷物を所持してもらうことができる。したがって、配布物を受け取った人がそれを有効に利用できると共に、掲載された広告の効果をより高めることができる。しかしながら、ポケットティッシュなどのノベルティ商品を用いると、その分、広告の単価が高くなるため、広告に要する費用が嵩むという問題がある。

特開２０１０－１６７７６４号公報

本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単かつ安価な構成で、配布物を受け取った人がそれを有効に利用することができ、かつ、受け取った人により長い期間所持してもらうことを可能にすることで、より高い広告効果を得ることができる印刷物を提供することにある。

上記課題を解決するため、本発明にかかる印刷物は、シート状の部材（１０）からなる印刷物（１）であって、シート状の部材（１０）に印刷されたメガネフレームの形状を模した表示からなるメガネフレーム部（２０）と、シート状の部材（１０）に印刷されたメガネレンズの形状を模した表示からなるメガネレンズ部（３０）と、メガネレンズ部（３０）に印刷された文字、記号又は図形からなる第１の情報表示（６１）と、シート状の部材（１０）におけるメガネフレーム部（２０）とメガネレンズ部（３０）との境界線に沿って設けられた第１分離ライン（５１）と、シート状の部材（１０）におけるメガネフレーム部（２０）の外形線に沿って設けられた第２分離ライン（５２）と、を備え、シート状の部材（１０）は、第１分離ライン（５１）及び第２分離ライン（５２）に沿って手で分離することが可能な構成であることを特徴とする。

あるいは、本発明にかかる印刷物は、シート状の部材（１０）からなる印刷物（１－２）であって、シート状の部材（１０）に印刷されたメガネフレームの形状を模した表示からなるメガネフレーム部（２０）と、シート状の部材（１０）に印刷されたメガネレンズの形状を模した表示からなるメガネレンズ部（３０）と、メガネレンズ部（３０）に印刷された文字、記号又は図形からなる第１の情報表示（６１）と、シート状の部材（１０）におけるメガネフレーム部（２０）とメガネレンズ部（３０）との境界線に沿って設けられた第１分離ライン（５１）と、を備え、シート状の部材（１０）は、第１分離ライン（５１）に沿って手で分離することが可能な構成であることを特徴とする。

本発明にかかる印刷物によれば、当該印刷物を広告用の配布物として使用する場合、配布物を受け取った人が第１分離ラインに沿ってメガネフレーム部からガネレンズ部を手で分離することができる。これにより、印刷物は、実際のメガネフレームを模したメガネフレーム部と、カード状のメガネレンズ部とに分離される。そして、受け取った人は、その状態でメガネフレーム部を実際のメガネのように顔に装着して（かけて）楽しむことができる。また、カード状のメガネレンズ部は、広告に関する各種の情報が記載された情報カードとして印刷物を受け取った人が所持することができる。したがって、簡単かつ安価な構成で、配布物を受け取った人がそれを有効に利用することができ、かつ、受け取った人に（情報カードを）より長い期間所持してもらうことが可能となるので、より高い広告効果を得ることができる印刷物となる。

また、この印刷物では、シート状の部材（１０）は紙製であり、第１分離ライン（５１）及び第２分離ライン（５２）は、シート状の部材（１０）の少なくとも一部のみが接続されて他の部分が切断された切断線とすることができる。また、この場合の一実施態様として、第１分離ライン（５１）及び第２分離ライン（５２）は、シート状の部材（１０）に形成されたミシン目であってもよい。

この構成によれば、シート状の部材は紙製であることで印刷物の単価をより低く抑えることができ、印刷物の取扱性を向上させることができ、さらに、印刷の自由度を高めることができるので情報の表示の利便性も向上させることができる。そのうえ、第１分離ライン及び第２分離ラインは、シート状の部材に形成されたミシン目など、シート状の部材の一部のみが接続されて他の部分が切断された切断線であることで、印刷物を受け取った人が、シート状の部材からメガネフレーム部やメガネレンズ部を手で容易かつ確実に分離することが可能となる。

また、この印刷物では、メガネフレーム部（２０）に印刷された文字、記号又は図形からなる第２の情報表示（６２）をさらに備えてもよい。あるいは、シート状の部材（１０）におけるメガネフレーム部（２０）の外形線よりも外側の部分に表示された文字、記号又は図形からなる第３の情報表示（６３）をさらに備えてもよい。

これらの構成によれば、メガネフレーム部に表示された文字、記号又は図形からなる第２の情報表示、あるいはメガネフレーム部の外形線よりも外側の部分に表示された文字、記号又は図形からなる第３の情報表示をさらに備えることで、印刷物にさらに多くの情報を表示することができる。したがって、当該印刷物を広告媒体として使用する場合には、より効果的な宣伝広告が可能となる。

また、この印刷物では、第１の情報表示（６１）、第２の情報表示（６２）、第３の情報表示（６３）の少なくともいずれかは、広告に関する情報を含む表示であってよい。

この構成によれば、印刷物に広告としての機能を持たせることが可能となる。特に、メガネレンズ部に表示された第１の情報表示とメガネフレーム部に表示された第２の情報表示の少なくともいずれかが広告に関する情報を含む表示であれば、印刷物自体だけでなく、シート状の部材から分離された後のメガネフレーム部又はメガネレンズ部にも広告媒体としての利用価値を持たせることが可能となる。

また、この印刷物では、シート状の部材（１０）の外形線は、メガネフレーム部（２０）の外形線と一致していてもよい。

この構成によれば、シート状の部材の外形線は、メガネフレーム部の外形線と一致していることで、印刷物自体がメガネ又はメガネフレームを模した形状となるので、印刷物を受け取る人により大きな興味を持たせることが容易に可能となる。

なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態の対応する構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。

本発明によれば、より簡単かつ安価な構成で、受け取った人が有効に利用することができ、かつ、受け取った人により長い期間所持してもらうことを可能とすることで、高い広告効果を得ることができる印刷物となる。

本発明の第１実施形態にかかる印刷物を示す図である。 第１分離ラインの詳細構造を示す図で、図１のＸ部分の部分拡大図である。 印刷物の他の構成例を示す図である。 印刷物の台紙と、台紙から分離したメガネフレーム部と、メガネフレーム部から分離したメガネレンズ部とを示す図である。 本発明の第２実施形態にかかる印刷物を示す図である。

以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。

〔第１実施形態〕
図１は、本発明の第１実施形態にかかる印刷物を示す図である。なお、以下の本発明の各実施形態の説明では、本発明の印刷物をメガネの製造・販売を行う眼鏡店の広告用の配布媒体として用いる場合について説明する。

図１に示す印刷物１は、外形が矩形状（長方形状）の紙製の台紙（シート状の部材）１０からなる印刷物であって、台紙１０に印刷されたメガネフレームの形状を模した表示からなるメガネフレーム部２０と、同じく台紙１０に印刷されたメガネレンズの形状を模した表示からなるメガネレンズ部３０とを備えている。メガネレンズ部３０は、台紙１０におけるメガネフレーム部２０が備えるレンズ装着部２１ａ，２１ａの内側の領域に印刷されている。なお、メガネフレーム部２０及びメガネレンズ部３０の寸法（大きさ）は、実施のメガネフレーム及びメガネレンズと同様の寸法とすることができる。

台紙１０を構成する紙材は特に限定されず、通常の厚紙やプリンタ用紙など各種の紙材を用いることができる。台紙１０は、その表面に光沢のコーティングなどが施されたものなどであってもよい。台紙１０は、適度な厚さ寸法（一例として０．２ｍｍ～１．５ｍｍ程度）を有していることが望ましく、それにより、後述するメガネフレーム部２０で構成される模擬のメガネ（又はサングラス、以下同じ。）の使用感やデザイン性を良好にすることができ、かつ耐久性を高めることができる。

メガネフレーム部２０は、実際のメガネフレームと同様、前フレーム２１と、前フレーム２１の両サイドに蝶番部２２，２２を介して連結された一対のツル部２３，２３とを備えている。また、前フレーム２１は、実際のメガネフレームにおいてメガネレンズを装着する部分であるレンズ装着部２１ａ，２１ａを構成する一対の環状のリム部２４，２４が中央の連結部２５で左右対称に連結された形状をなしている。また、前フレーム２１における連結部２５の下側であって両リム部２４，２４の外側面（それぞれの内側を向く外側面）には隆起形状の鼻当て部２６，２６が設けられている。蝶番部２２，２２は、台紙１０の表面に予め折り曲げ用のスジ入れ（折り目）加工を施したものなどであってよい。

また、本実施形態の印刷物１では、メガネレンズ部３０は、実際のメガネのレンズ部分を模したもので、一例として台紙１０にメガネフレーム部２０とは異なる色で印刷された部分である。そして、この印刷物１は、台紙１０におけるメガネフレーム部２０とメガネレンズ部３０との境界線に沿って設けられた第１分離ライン５１と、台紙１０におけるメガネフレーム部２０の外形線に沿って設けられた第２分離ライン５２とを備えている。

図２は、第１分離ラインの詳細構造を示す図で、図１のＸ部分の部分拡大図である。同図に示すように、本実施形態では、第１分離ライン５１は、台紙１０の少なくとも一部のみが接続されて他の部分が切断された切断線である。この切断線は、同図（ａ）に示すように、ライン上の数か所に設けた接続部５１ａのみが接続されて他の部分がすべて切断された切断部５１ｂであるように構成することができるほか、同図（ｂ）に示すように、接続された接続部５１ａと切断された切断部５１ｂとが交互に配列されたいわゆるミシン目とすることもできる。いずれの構成でも、第１分離ライン５１は、メガネフレーム部２０とメガネレンズ部３０との境界線に沿って台紙１０に形成された手で容易に分離が可能な線であり、メガネレンズ部３０は、この第１分離ライン５１に沿ってメガネフレーム部２０から手で分離することが可能となっている。なお、詳細な図示及び説明は省略するが、第２分離ライン５２も第１分離ライン５１と同様の構成である。

また、図１に示すように、この印刷物１は、メガネレンズ部３０に表示（印刷）された文字、記号又は図形からなる第１の情報表示６１と、メガネフレーム部２０に表示（印刷）された文字、記号又は図形からなる第２の情報表示６２と、台紙１０におけるメガネフレーム部２０の外側に表示（印刷）された第３の情報表示６３とを備えている。図１に示す印刷物１では、第１の情報表示６１には、店舗（メガネ店）や工場（メガネ製造工場）の名称、所在地、電話番号、ＵＲＬなど各種の情報表示に加えて、店舗のキャッチコピーの表示などが含まれている。また、第２の情報表示６２には、同じく店舗（メガネ店）や工場（メガネ製造工場）の名称、所在地、電話番号、ＵＲＬなどの情報表示が含まれており、第３の情報表示６３には、店舗の名称、所在地、電話番号などの情報が含まれている。

図３は、印刷物の他の構成例を示す図である。同図に示す印刷物１は、図１に示す印刷物１と比較して、第１の情報表示６１の具体的な内容が異なっている。すなわち、図３に示す印刷物１では、第１の情報表示６１には、店舗の広告文、ＱＲコード（登録商標）などの二次元コードの情報表示が含まれている。ＱＲコード（登録商標）などの二次元コードは、スマートフォンなどの情報端末装置のリーダーで読み取ることで、情報端末装置に店舗のウェブサイトなどの情報を表示させることが可能である。それ以外の点は、図１に示す印刷物１と同じである。なお、図１及び図３に示す第１の情報表示６１、第２の情報表示６２、第３の情報表示６３の具体的な内容は一例であり、これら以外の情報を含む表示であってもよい。

上記構成の印刷物１は、チラシやダイレクトメールなどの広告用の配布物として使用することができる。この場合、印刷物１を台紙１０ごと配布する。印刷物１を受け取った人は、図４に示すように、第２分離ライン５２に沿って台紙１０からメガネフレーム部２０を分離し、さらに第１分離ライン５１に沿ってメガネフレーム部２０からメガネレンズ部３０を分離する。これにより、同図に示すように、印刷物１の台紙１０から、実際のメガネフレームを模したメガネフレーム部２０と、楕円形又は長方形に近似する外形を有するカード状の２枚のメガネレンズ部３０とが分離される。そして、印刷物１を受け取った人は、その状態でメガネフレーム部２０を実際のメガネのように顔に装着して（かけて）楽しむことができる。また、カード状の２枚のメガネレンズ部３０は、店舗に関する各種の情報が記載されたショップカードとして、財布などに入れておいたり手帳に挟んでおくなどして所持することができる。

以上説明したように、本実施形態の印刷物１は、シート状の部材である台紙１０からなる印刷物であって、台紙１０に印刷されたメガネフレームの形状を模した表示からなるメガネフレーム部２０と、台紙１０に印刷されたメガネレンズの形状を模した表示からなるメガネレンズ部３０と、メガネレンズ部３０に印刷された文字、記号又は図形からなる第１の情報表示６１と、台紙１０におけるメガネフレーム部２０とメガネレンズ部３０との境界線に沿って設けられた第１分離ライン５１と、台紙１０におけるメガネフレーム部２０の外形線に沿って設けられた第２分離ライン５２と、を備え、台紙１０は、第１分離ライン５１及び第２分離ライン５２に沿って手で分離することが可能な構成である。

本実施形態の印刷物１によれば、当該印刷物１を広告用の配布物として使用する場合、配布物を受け取った人が第１分離ライン５１に沿って台紙１０からメガネフレーム部２０及びメガネレンズ部３０を手で分離し、さらに第２分離ライン５２に沿ってメガネフレーム部２０からメガネレンズ部３０を手で分離することができる。これにより、印刷物１の台紙１０は、実際のメガネフレームを模したメガネフレーム部２０と、カード状のメガネレンズ部３０とに分離される。そして、受け取った人は、その状態でメガネフレーム部２０を実際のメガネのように顔に装着して（かけて）楽しむことができる。また、カード状のメガネレンズ部３０は、広告に関する各種の情報が記載された情報カードとして印刷物１を受け取った人が所持することができる。したがって、簡単かつ安価な構成で、配布物を受け取った人がそれを有効に利用することができ、かつ、受け取った人に（広告に関する情報の記載されたカードを）より長い期間所持してもらうことが可能となるので、より高い広告効果を得ることができる印刷物となる。

また、本実施形態の印刷物１では、シート状の部材は紙製の台紙１０であり、第１分離ライン５１及び第２分離ライン５２は、台紙１０の少なくとも一部のみが接続されて他の部分が切断されたミシン目などの切断線である。

この構成によれば、シート状の部材を紙製の台紙１０とすることで印刷物１の単価をより低く抑えることができ、印刷物１の取扱性を向上させることができ、さらに、印刷の自由度を高めることができるので情報の表示の利便性も向上させることができる。そのうえ、第１分離ライン５１及び第２分離ライン５２は、台紙１０に形成されたミシン目などの手で切断が可能な切断線であることで、印刷物１を受け取った人が、台紙１０からメガネフレーム部２０やメガネレンズ部３０を手で容易かつ確実に分離することが可能となる。

また、本実施形態の印刷物１では、メガネフレーム部２０に表示された文字、記号又は図形からなる第２の情報表示６２と、台紙１０におけるメガネフレーム部２０の外形線よりも外側の部分に表示された文字、記号又は図形からなる第３の情報表示６３をさらに備えている。

これらの構成によれば、メガネフレーム部２０に表示された第２の情報表示６２や台紙１０に表示された第３の情報表示６３により、印刷物１にさらに多くの情報を表示することができる。したがって、印刷物１を広告媒体として使用する場合には、より効果的な宣伝広告が可能となる。

また、本実施形態の印刷物１では、第１の情報表示６１、第２の情報表示６２、第３の情報表示６３の少なくともいずれかは、広告に関する情報を含む表示である。

この構成によれば、印刷物１に広告としての機能を持たせることが可能となる。特に、メガネレンズ部３０に表示された第１の情報表示６１とメガネフレーム部２０に表示された第２の情報表示６２の少なくともいずれかが広告に関する情報を含む表示であることで、印刷物１自体だけでなく、台紙１０から分離された後のメガネフレーム部２０又はメガネレンズ部３０にも広告媒体としての利用価値を持たせることが可能となる。

〔第２実施形態〕
次に、本発明の第２実施形態について説明する。なお、第２実施形態の説明及び対応する図面においては、第１実施形態と同一又は相当する構成部分には同一の符号を付し、以下ではその部分の詳細な説明は省略する。また、以下で説明する事項以外の事項、及び図示する以外の事項については、第１実施形態と同じである。この点は、下記の他の実施形態についても同様である。

図５は、本発明の第２実施形態にかかる印刷物を示す図である。図１に示す第１実施形態の印刷物１では、外形が矩形状（長方形状）の紙製の台紙１０にメガネフレーム部２０が印刷されていることで、台紙１０の外形線とメガネフレーム部２０の外形線とが異なる線であったのに対して、図５に示す第２実施形態の印刷物１－２では、台紙１０の外形線がメガネフレーム部２０の外形線と一致している。すなわち、台紙１０の外形がメガネフレーム部２０の形状となっている。

本実施形態の印刷物１－２によれば、シート状の部材である台紙１０の外形線がメガネフレーム部２０の外形線と一致していることで、印刷物１自体がメガネ又はメガネフレームを模した形状となる。したがって、印刷物１自体がメガネの模造品となることで、印刷物１を受け取る人により大きな興味を持たせることが容易に可能となる。

以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、本発明の印刷物には、プリンター（レーザープリンタ又はインクジェットプリンタなど）で印刷（プリント）した印刷物も含む。また、シート状の部材は、紙製の部材（台紙１０）には限らず、他にも、ポリプロピレン、ポリエチレンまたはポリエチレンテレフタレートなど合成樹脂製のシート状の部材などであってもよい。

また、上記実施形態では、台紙１０のメガネフレーム部２０及びメガネレンズ部３０を第１分離ライン５１又は第２分離ライン５２で分離可能である場合を示したが、これ以外にも、メガネフレーム部２０及びメガネレンズ部３０は、台紙１０に（剥離可能に）貼り付けられていて、手で引き剥がすことで台紙１０から分離できるように構成されたものであってもよい。

また、本発明の印刷物は、広告媒体として利用する場合、相手に手渡しで配布する以外にも、ダイレクトメールなどの郵便物、宅配物として配布することもできる。

また、上記実施形態では、本発明の印刷物を広告用の配布物（広告媒体）として用いる場合について説明したが、これ以外にも、本発明の印刷物は下記のような用途に用いることも可能である。

（１）ビンゴカード
印刷物をビンゴカードとして使用する場合、メガネレンズ部に表示する第１の情報表示には、ビンゴカードとして必要な情報を記載することができる。この場合、印刷物はパーティーの参加者などに配布される。印刷物を受け取った人は、メガネフレーム部を実際のメガネのように顔に装着して（かけて）楽しみながら、メガネレンズ部をビンゴカードとして用いてビンゴゲームを楽しむことができる。

（２）スクラッチカードなどの抽選カード
印刷物をスクラッチカードなどの抽選用のカードとして使用する場合、メガネレンズ部に表示する第１の情報表示には、くじなどの抽選に関する情報を記載することができる。この場合、印刷物は商品を購入した人やサービスを受けた人に配布される。印刷物を受け取った人は、この場合もメガネフレーム部を実際のメガネのように顔に装着して（かけて）楽しみながら、メガネレンズ部を抽選券として用いて抽選を楽しむことができる。

（３）名刺
印刷物を名刺のカードとして使用する場合、メガネレンズ部に表示する第１の情報表示には、名刺に掲載する情報（会社名、氏名、会社所在地、電話番号、メールアドレスなど）を記載することができる。この場合、印刷物は名刺として他人に渡すことができる。印刷物を名刺として受け取った人は、この場合もメガネフレーム部を実際のメガネのように顔に装着して（かけて）楽しみながら、メガネレンズ部を名刺カードとして保管しておくことができる。

（４）アンケート用紙
印刷物をアンケート用紙として使用する場合、メガネレンズ部に表示する第１の情報表示には、アンケートに関する情報（アンケートの具体的な内容と回答欄や、アンケートの情報が掲載されたウェブサイトへのリンク情報を含むＱＲコード（登録商標）などの二次元コード）を記載することができる。この場合、印刷物はアンケート用紙として他人に渡すことができる。印刷物をアンケート用紙として受け取った人は、この場合もメガネフレーム部を実際のメガネのように顔に装着して（かけて）楽しみながら、メガネレンズ部を用いてアンケートに回答することができる。

１，１－２ 印刷物
１０ 台紙
２０ メガネフレーム部
２１ 前フレーム
２１ａ，２１ａ レンズ装着部
２２，２２ 蝶番部
２３，２３ ツル部
２４，２４ リム部
２５ 連結部
２６ 鼻当て部
３０ メガネレンズ部
５１ 第１分離ライン
５１ａ 接続部
５１ｂ 切断部
５２ 第２分離ライン
６１ 第１の情報表示
６２ 第２の情報表示
６３ 第３の情報表示

Claims (8)

1. シート状の部材からなる印刷物であって、
   前記シート状の部材に印刷されたメガネフレームの形状を模した表示からなるメガネフレーム部と、
   前記シート状の部材に印刷されたメガネレンズの形状を模した表示からなるメガネレンズ部と、
   前記メガネレンズ部に印刷された文字、記号又は図形からなる第１の情報表示と、
   前記シート状の部材における前記メガネフレーム部と前記メガネレンズ部との境界線に沿って設けられた第１分離ラインと、
   前記シート状の部材における前記メガネフレーム部の外形線に沿って設けられた第２分離ラインと、を備え、
   前記シート状の部材は、前記第１分離ライン及び前記第２分離ラインに沿って手で分離することが可能な構成である
   ことを特徴とする印刷物。
2. シート状の部材からなる印刷物であって、
   前記シート状の部材に印刷されたメガネフレームの形状を模した表示からなるメガネフレーム部と、
   前記シート状の部材に印刷されたメガネレンズの形状を模した表示からなるメガネレンズ部と、
   前記メガネレンズ部に印刷された文字、記号又は図形からなる第１の情報表示と、
   前記シート状の部材における前記メガネフレーム部と前記メガネレンズ部との境界線に沿って設けられた第１分離ラインと、を備え、
   前記シート状の部材は、前記第１分離ラインに沿って手で分離することが可能な構成である
   ことを特徴とする印刷物。
3. 前記シート状の部材は紙製であり、
   前記第１分離ライン及び前記第２分離ラインは、前記シート状の部材の少なくとも一部のみが接続されて他の部分が切断された切断線である
   ことを特徴とする請求項１又は２に記載の印刷物。
4. 前記第１分離ライン及び前記第２分離ラインは、前記シート状の部材に形成されたミシン目である
   ことを特徴とする請求項３に記載の印刷物。
5. 前記メガネフレーム部に印刷された文字、記号又は図形からなる第２の情報表示をさらに備える
   ことを特徴とする請求項１乃至４のいずれか１項に記載の印刷物。
6. 前記シート状の部材における前記メガネフレーム部の外形線よりも外側の部分に表示された文字、記号又は図形からなる第３の情報表示をさらに備える
   ことを特徴とする請求項１乃至５のいずれか１項に記載の印刷物。
7. 前記第１の情報表示、前記第２の情報表示、前記第３の情報表示の少なくともいずれかは、広告に関する情報を含む表示である
   ことを特徴とする請求項請求項１乃至６のいずれか１項に記載の印刷物。
8. 前記シート状の部材の外形線は、前記メガネフレーム部の外形線と一致している
   ことを特徴とする請求項１乃至７のいずれか１項に記載の印刷物。

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