JP2023059647A - 接点出力装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023059647000001
【課題】冗長化した各接点出力回路の接点出力をワイヤードオア接続して構成した接点出力装置において、ある系統の電源ラインが短絡故障しても他系統の接点出力回路の動作が停止することのない接点出力装置の実現。
【解決手段】接点出力装置1は、制御部20及び制御部20に電源を供給する電源部30を備える接点出力回路10をN系統(N≧2)と、N系統の接点出力回路10それぞれの出力ラインLをワイヤードオア接続したワイヤードオア回路部40とを具備する。ワイヤードオア回路部40は、ワイヤードオア接続の前段において、接点出力回路10の出力ラインLそれぞれに介在する接続抵抗R1を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、接点出力装置に関する。
鉄道信号保安システムなどで用いられる接点出力装置は、要求される高い信頼性を実現するために、同一装置を複数備えて冗長化した構成とされる。冗長化した構成として、例えば、特許文献1に開示されているように、接点出力回路(接点出力装置17,18)を2重系に構成し、各回路の接点出力をORゲートによってワイヤードオア接続して外部出力とする構成が知られている。この構成では、各回路が自系の故障時には動作を停止して自系の出力を切り離すことで、他系の回路は停止することなく出力を継続することができ、系を切り替える仕組みが不要となっている。
特開昭60-191339号公報
しかしながら、冗長化した各接点出力回路の接点出力をワイヤードオア接続して外部出力とした構成では、ある系統の電源ラインが短絡故障した場合に他系統の回路も停止してしまうという問題があった。具体的には、例えば、2重化した接点出力回路の接点出力をワイヤードオア接続した構成において、1系の電源ラインが短絡故障した場合、1系の接点出力回路が動作を停止して自系の出力を切り離すまでにある程度の時間を要する。その切り離すまでの間にワイヤードオア接続を介して2系の電源ラインも1系の電源ラインと同電位となってしまい、その結果として、切り離す前に2系の接点出力回路も動作を停止してしまうという問題である。
本発明が解決しようとする課題は、冗長化した各接点出力回路の接点出力をワイヤードオア接続して構成した接点出力装置であって、ある系統の電源ラインが短絡故障しても他系統の接点出力回路の動作が停止することのない接点出力装置を実現すること、である。
上記課題を解決するための第1の発明は、
制御部、及び、前記制御部に電源を供給する電源部、を備える接点出力回路をN系統(N≧2)と、前記N系統の接点出力回路それぞれの出力ラインをワイヤードオア接続したワイヤードオア回路部と、を具備する接点出力装置であって、
前記電源部は、
正極ラインに介在する過電流に対する遮断器(例えば、図1のフューズF1)、
を有し、
前記制御部は、
出力リレーと、
一端が前記電源部の前記正極ラインに接続され、他端が当該接点出力回路の前記出力ラインに接続された前記出力リレーの動作接点と、
を有し、
前記ワイヤードオア回路部は、
前記ワイヤードオア接続の前段において前記出力ラインそれぞれに介在する抵抗(例えば、図1の接続抵抗R1a,R1b)、
を有する、
接点出力装置である。
第1の発明によれば、冗長化した各接点出力回路の出力ラインをワイヤードオア接続した接点出力装置であって、ある系統の電源ラインが短絡故障しても他系統の接点出力回路の動作が停止することのない接点出力装置を実現することができる。つまり、ある系統において電源部の正極ラインと負極ラインとが短絡する故障が発生した場合、正極ラインに介在する遮断器の遮断によってその系統の接点出力回路は動作を停止するが、遮断器が遮断するまでにある程度の時間を要する。ワイヤードオア回路部を介して各系統の電源部の正極ラインが接続されている状態であるから、遮断器が遮断するまでの間に、短絡故障が発生した系統の電源部の正極ラインとの間に生じた電位差によって他の系統の電源部の正極ラインに電流が流れる。しかし、その電流は、ワイヤードオア接続の前段において各系統の接点出力回路の出力ラインそれぞれに介在する抵抗によって減流されて小さくなることから、他系統の遮断器が遮断することがない。これにより、他系統の接点出力回路の動作が停止することはない。
第2の発明は、第1の発明において、
前記電源部は、
前記遮断器より電源電流下流側において、前記正極ラインと負極ラインとの間に接続されたコンデンサ、
を有する、
接点出力装置である。
第2の発明によれば、ある系統において、コンデンサの短絡故障により正極ラインと負極ラインとの短絡が生じたとしても、遮断器の遮断によって当該系統の接点出力回路の動作が停止される。当該系統の接点出力回路の動作が停止したとしても、第1の発明の作用効果によって他系統の接点出力回路の動作が停止することはない。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、
前記制御部は、
自系の故障が検知されていない時に動作し、故障が検知された時に復旧するように駆動制御される故障リレー、
を有し、
前記ワイヤードオア回路部は、前記ワイヤードオア接続の後段において、
出力抵抗が介在する経路であってN系統全ての前記故障リレーの動作接点が構成されている場合に導通する正常時経路と、
何れかの系統の前記故障リレーの復旧接点が構成されている場合に導通する故障時経路と、
を並列に接続して有する、
接点出力装置である。
第3の発明によれば、全ての系統の故障が検知されていない場合には正常時経路を電流が通流し、何れかの系統で故障が検知された場合には故障時経路を電流が通流する構成を実現できる。
第4の発明は、第3の発明において、
2系統(N=2)の前記接点出力回路を具備し、
前記出力抵抗の抵抗値は、前記出力ラインそれぞれに介在する前記抵抗を並列接続した抵抗値に相当する、
接点出力装置である。
第4の発明によれば、2系統(N=2)の接点出力回路を具備する場合に、出力抵抗と、出力ラインそれぞれに介在する抵抗とのうち、電流が通流する全体の抵抗を、全ての系統の故障が検知されていない正常時と、一方の系統の故障が検知された故障時とで同じにすることができる。従って、一方の系統の故障が検知されてその系統の接点出力回路の出力ラインがワイヤードオア接続から切り離される前後で、ワイヤードオア回路部に流れる電流を変化させないようにすることができる。
第5の発明は、第1~第4の発明において、
前記ワイヤードオア回路部は、
前記ワイヤードオア接続の後段に外部出力リレー、
を有し、
前記外部出力リレーの定格電圧は、前記電源部の電源電圧より低い、
接点出力装置である。
第5の発明によれば、ワイヤードオア接続の後段に外部出力リレーが設けられるが、ワイヤードオア接続の前段において各系統の接点出力回路の出力ラインそれぞれに介在する抵抗によって外部出力リレーに流れる電流が減流されることから、電源部の電源電圧よりも低い定格電圧の外部出力リレーを用いることができる。
接点出力装置の構成図。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。なお、本発明を適用可能な形態が以下の実施形態に限定されるものではない。
図1は、本実施形態の接点出力装置1の回路構成図である。図1に示すように、本実施形態の接点出力装置1は、2系統(N=2)の接点出力回路10(1系接点出力回路10a及び2系接点出力回路10b)と、ワイヤードオア回路部40とを具備する2重系の接点出力装置である。なお、各系統の接点出力回路10(10a,10b)は同一構成であるので、図1では、1系接点出力回路10aの詳細な構成を示し、2系接点出力回路10bの詳細な構成は省略している。また、接点出力回路10(10a,10b)が有する構成要素について、1系接点出力回路10aの構成要素については符号の末尾に“a”を付し、2系接点出力回路10bの構成要素については符号の末尾に“b”を付している。
1系接点出力回路10aと2系接点出力回路10bとが同じ回路構成であるため、以下の説明では、包括して「接点出力回路10」として「接点出力回路10」の内部回路構成を説明する。また、系統を識別する必要な箇所において構成要素の語頭に“1系”又は“2系”を付し、符号に“a”又は“b”の末尾を追加して説明する。
接点出力回路10は、制御部20と、制御部20に電源を供給する電源部30とを備える。
制御部20は、制御論理部21と、出力リレー22と、出力リレー22を駆動する出力リレー駆動部23と、半導体スイッチ24と、故障リレー25と、故障リレー25を駆動する故障リレー駆動部26とを有する。制御部20が有する各部は、電源部30から供給される直流24Vの制御部用電源で動作する。
制御論理部21は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などで構成される。制御論理部21は、図示しない上位装置から入力されるリレー制御信号に従って、光電結合方式のフェールセーフ駆動回路である出力リレー駆動部23を介して出力リレー22を駆動する。具体的には、リレー制御信号が制御有りのときは、交番信号を出力リレー駆動部23に出力して出力リレー22を駆動して動作接点22iを構成させるとともに、接点22iiの動作接点(C-N)を構成させる。一方、リレー制御信号が制御無しのときは、交番信号の出力を停止して出力リレー22を復旧させて動作接点22iを開放させるとともに、接点22iiの復旧接点(C-R)を構成させる。出力リレー22の動作接点22iは、一端が制御部用電源の正極ライン(1B24,2B24)に接続され、他端が接点出力回路10の出力ラインLに接続されている。
また、制御論理部21は、出力リレー22の接点22iiの動作接点及び復旧接点と、リレー制御信号との合理性を判定する。すなわち、リレー制御信号の制御有無と、接点22iiの動作接点(C-N)又は復旧接点(C-R)の構成との一致を判定し、不一致の場合には、故障を検知したと判定して、故障リレー駆動部26を介して故障リレー25を復旧させた後、制御論理部21の動作を停止する。
また、制御論理部21は、半導体スイッチ24のオン・オフを制御する。半導体スイッチ24は、ソリッドステートリレー(SSR:Solid State Relay)である。半導体スイッチ24は、外部出力リレー41の動作接点41iを保護するために、反応リレー42の動作接点42iiiと直列接続されて、外部用電源の正極ライン(1B28,2B28)と外部出力リレー41の動作接点41iとの間に設けられている。
具体的には、制御論理部21は、出力リレー22を動作制御して動作接点22iの状態を確定した後に一定時間が経過することで外部出力リレー41の動作接点41i,41iiが安定状態となった状態で、半導体スイッチ24をオン制御して、外部出力リレー41の動作接点41i,41iiに外部用電源(直流28V)を印加する。また、出力リレー22を復旧させる場合には、半導体スイッチ24をオフ制御して、外部出力リレー41の動作接点41i,41iiへの外部用電源(直流28V)の印加を遮断した後に、出力リレー22を復旧制御する。
また、制御論理部21は、半導体スイッチ24のオン・オフの状態と、半導体スイッチ24に出力するオン・オフの制御信号との合理性を判定する。すなわち、制御信号のオン・オフと、半導体スイッチ24のオン・オフの状態との一致を判定し、不一致の場合には、自系の故障を検知したと判定して、故障リレー駆動部26を介して故障リレー25を復旧させた後、制御論理部21の動作を停止する。
故障リレー駆動部26は、光電結合方式のフェールセーフ駆動回路であり、制御論理部21から入力される駆動信号に従って故障リレー25を駆動する。制御論理部21は、自系の故障を検知していないときは、駆動信号として交番信号を出力し、故障リレー25を駆動して動作接点25iを構成させ、故障を検知したときは、交番信号の出力を停止して故障リレー25を復旧させて動作接点25iを開放させる。
電源部30は、制御部20に直流24Vの制御部用電源を供給するとともに、ワイヤードオア回路部40の外部出力リレー41の接点出力を構成するための直流28Vの外部用電源を供給する。制御部用電源は、各系統に共通な直流24Vの電源を、正極ライン(1B24,2B24)に介在するフューズF1と、フューズF1より電源電流下流側であって正極ライン(1B24,2B24)と負極ライン(C24)との間に接続された電圧安定用のコンデンサCとを介して供給する。フューズF1は、過電流に対する遮断器であり、過電流が流れると溶断することで遮断する。外部用電源は、各系統に共通な直流28Vの電源を、正極ライン(1B28,2B28)に介在するフューズF2を介して供給する。
ワイヤードオア回路部40は、各系統の接点出力回路10(10a,10b)それぞれの出力ラインL(La,Lb)をワイヤードオア接続した回路であり、一端に各系統の接点出力回路10(10a,10b)それぞれの出力ラインL(La,Lb)がワイヤードオア接続された外部出力リレー41を備える。ワイヤードオア回路部40は、ワイヤードオア接続の前段において出力ラインL(La,Lb)それぞれに介在する接続抵抗R1(R1a,R1b)を有する。すなわち、1系接点出力回路10aの出力ラインLaは接続抵抗R1aを介して外部出力リレー41の一端に接続され、2系接点出力回路10bの出力ラインLbは接続抵抗R1bを介して外部出力リレー41の一端に接続されることで、ワイヤードオア接続されている。
ワイヤードオア接続の後段となる外部出力リレー41の他端には、正常時経路と故障時経路とが、当該他端と制御部用電源の負極ライン(C24)との間に並列に接続されている。正常時経路は、出力抵抗R2と、各系統の反応リレー42(42a,42b)の動作接点42i(42ai,42bi)とを直列接続した経路であり、全ての系統の故障リレー25の動作接点25iが構成されている場合に導通する経路である。故障時経路は、各系統の反応リレー42(42a,42b)の接点42ii(42aii,42bii)を、動作接点(C-N)及び復旧接点(C-R)について相互に逆接続で直列接続した経路であり、何れかの系統の故障リレー25の動作接点25iが構成されていない(開放されている)場合に導通する経路である。
反応リレー42は、系統別に、故障リレー25の動作接点25iと直列接続され、その直列接続の両端に、制御部用電源の正極ライン(1B24,2B24)及び負極ライン(C24)が接続されている。つまり、反応リレー42は、故障リレー25の動作接点25iが構成されている場合に駆動されて動作接点42i,42iiiを構成するとともに接点42iiの動作接点(C-N)を構成する。
従って、全ての系統の故障リレー25の動作接点25iが構成されている場合、つまり全ての系統の接点出力回路10が正常である場合には、正常時経路が導通して故障時経路は非導通となる。また、何れかの系統の故障リレー25の動作接点25iが構成されていない(開放されている)場合、つまり何れかの系統の接点出力回路10で故障が検知されている場合には、故障時経路が導通して正常時経路は非導通となる。
また、正常時経路に介在する出力抵抗R2の抵抗値は、各系統の接点出力回路10(10a,10b)の出力ラインL(La,Lb)それぞれに介在する接続抵抗R1(R1a,R1b)を並列接続した抵抗値に相当する。具体的には、例えば、接続抵抗R1a,R1bの抵抗値を「160Ω」とした場合には、出力抵抗R2は「80Ω」の抵抗とする。
また、全ての系統の接点出力回路10(10a,10b)に故障が発生していない正常時には、接続抵抗R1(R1a,R1b)及び出力抵抗R2での電圧降下が生じることから、この電圧降下を考慮して、外部出力リレー41は、制御部用電源の電圧(直流24V)よりも低い定格電圧のリレーが用いられる。例えば、接続抵抗R1a,R1bの抵抗値を「160Ω」、出力抵抗R2の抵抗値を「80Ω」とした場合には、外部出力リレー41の定格電圧を「18V」とすることができる。
そして、ワイヤードオア回路部40は、接点出力のための出力正端子(+)、及び、出力負端子(-)を有する。出力正端子(+)は、外部出力リレー41の動作接点41iを介して、各系統の半導体スイッチ24及び反応リレー42の動作接点42iiiの直列接続を介してワイヤードオア接続された正極ライン(1B28、2B28)が接続されている。出力負端子(-)は、外部出力リレー41の動作接点41iiを介して、外部用電源の負極ライン(C28)に接続されている。
接点出力装置1の動作を説明する。先ず、全ての系統の接点出力回路10において故障が発生していない正常時には、全ての系統の故障リレー25が駆動されて動作接点25iが構成され、反応リレー42も全て駆動されて動作接点42i,42iii、及び、接点42iiの動作接点(C-N)が構成されている。また、ワイヤードオア回路部40において、外部出力リレー41の他端は、正常時経路を介して負極ライン(C24)に接続されている。そして、リレー制御信号に従って、各系統の接点出力回路10が同じ動作をする。すなわち、リレー制御信号に従って、各系統の出力リレー22が制御(駆動・復旧)されて動作接点22iが構成・開放され、この出力リレー22の動作接点22iの構成に応じて外部出力リレー41が駆動されて動作接点41i,41iiが構成されて、接点出力が出力正端子(+)と出力負端子(-)の間に出力される。
次いで、故障時の動作として、“出力リレー22が駆動されている状態(つまり、動作接点22iが構成されている状態)において、1系電源部30aの制御部用電源のコンデンサCが短絡故障した場合”を想定する。1系電源部30aの制御部用電源のコンデンサCが短絡すると、正極ライン(1B24)と負極ライン(C24)とが短絡することになり、制御部用電源のフューズF1の両端に電位差が生じて電流が流れ、その特性に応じて所定時間後にフューズF1が溶断することで、正極ライン(1B24)が負極ライン(C24)と同電位となる。すると、制御部用電源の供給によって動作する1系制御部20aの制御論理部21a、出力リレー駆動部23a、及び、故障リレー駆動部26aは動作を停止し、出力リレー22a、及び、故障リレー25aは復旧する。
これにより、外部出力リレー41の一端にワイヤードオア接続されている各系統の接点出力回路10(10a,10b)の出力ラインL(La,Lb)のうち、故障が発生した1系接点出力回路10aの出力ラインLaがワイヤードオア接続から切り離されることになる。また、故障リレー25aが復旧して動作接点25aiが開放されることで、反応リレー42aが復旧して動作接点42aiが開放され、接点42aiiの復旧接点(C-R)が構成されることで、外部出力リレー41の他端に接続される経路が正常時経路から故障時経路に切り替わる。その後は、2系接点出力回路10bの出力ラインLbのみが外部出力リレー41の一端に接続されている状態となり、2系接点出力回路10bの出力リレー22bの制御(駆動又は復旧)に応じた接点出力が、出力正端子(+)と出力負端子(-)の間に出力される。
このとき、1系電源部30aのコンデンサCの短絡から、1系接点出力回路10aの出力ラインLaがワイヤードオア接続から切り離されるまでの間に、主にフューズF1の溶断に要するある程度の所要時間が生じる。この所要時間の間は、各系統の接点出力回路10(10a,10b)の出力ラインがワイヤードオア接続されているため、故障が発生していない(正常な)2系電源部30bの正極ライン(2B24)も、1系の正極ライン(1B24)を介して負極ライン(C24)に接続されていることになる。
もし仮に、各系統の接点出力回路10(10a,10b)の出力ラインL(La,Lb)に接続抵抗R1(R1a,R1b)が設けられていない場合には、2系電源部30bの正極ライン(2B24)が負極ライン(C24)と同電位となり、その結果、2系電源部30bの制御部用電源のフューズF1も溶断して、2系接点出力回路10bも動作を停止することになる。
しかし、本実施形態の接点出力装置1では、各系統の接点出力回路10(10a,10b)の出力ラインL(La,Lb)のワイヤードオア接続の前段において、各系統の出力ラインL(La,Lb)に接続抵抗R1(R1a,R1b)が直列接続されていることから、故障が発生していない(正常な)系統の接点出力回路10(10a,10b)も動作を停止してしまうことを回避することができる。つまり、1系電源部30aのコンデンサCの短絡により、2系電源部30bの正極ライン(2B24)が1系電源部30aの正極ライン(1B24)を介して負極ライン(C24)に接続されたとしても、各出力ラインL(La,Lb)に直列接続された接続抵抗R1(R1a,R1b)によって、2系電源部30bの制御部用電源のフューズF1に流れる電流が減流されてフューズF1が溶断しない。
また、故障した系統の接点出力回路10(10a,10b)の出力ラインL(La,Lb)の切り離しの前後で、外部出力リレー41のコイルに流れる電流は殆ど変化しないために外部出力リレー41の動作は安定する。
例えば、接続抵抗R1a,R1bの抵抗値を「160Ω」、出力抵抗R2の抵抗値を「80Ω」とした場合には、切り離し前の正常時には、外部出力リレー41の前段における合成抵抗の抵抗値は、接続抵抗R1a,R1b(=160Ω)の並列接続のために「80Ω」となり、外部出力リレー41の後段における合成抵抗の抵抗値は、正常時経路に介在する出力抵抗R2の「80Ω」となる。従って、外部出力リレー41の前段及び後段における抵抗値の合計は「160Ω」となる。
また、1系接点出力回路10aの出力ラインLaの切り離し後は、外部出力リレー41の前段における合成抵抗の抵抗値は、2系接点出力回路10bの出力ラインLbに直列接続された接続抵抗R1bの「160Ω」のみとなり、外部出力リレー41の後段における合成抵抗の抵抗値は、故障時経路に切り替わっているので「0Ω」となる。従って、外部出力リレー41の前段及び後段における合成抵抗の抵抗値は「160Ω」となり、1系接点出力回路10aの出力ラインLaの切り離し前と同じであるから、外部出力リレー41のコイルに流れる電流は殆ど変化しないことになる。
なお、接続抵抗R1a,R1bの抵抗値が大きく異なる場合には、1系電源部30a及び2系電源部30bのどちらが短絡故障したか、つまり、出力ラインLa,Lbのどちらがワイヤードオア接続から切り離されたかによって、外部出力リレー41の前段における合成抵抗の抵抗値が大きく変化する。しかし、出力抵抗R2の抵抗値を、出力ラインLa,Lbそれぞれに介在する接続抵抗R1a,R1bを並列接続した抵抗値に相当する抵抗値とすることで、出力ラインL(La,Lb)の切り離しの前後で、外部出力リレー41のコイルに流れる電流の変化を小さく抑えることができる。
また、2系電源部の制御部用電源のコンデンサCが短絡故障した場合も同様である。この場合、2系電源部のフューズF1が溶断して2系接点出力回路10bの出力ラインLbがワイヤードオア接続から切り離されるが、1系電源部30aのフューズF1は溶断せず、1系接点出力回路10aは動作を停止しない。
[作用効果]
このように、本実施形態によれば、2系統の接点出力回路10(10a,10b)それぞれの接点出力をワイヤードオア接続し、一方の系統の電源部30(30a,・・・)の電源ライン(正極ライン(1B24,2B24)及び負極ライン(C24))が短絡故障しても他方の系統の接点出力回路10(10a,10b)の動作が停止することのない接点出力装置1を実現することができる。
つまり、ある系統において電源部30(30a,・・・)の正極ライン(1B24,2B24)と負極ライン(C24)とが短絡する故障が発生した場合、正極ライン(1B24,2B24)に介在するフューズF1の溶断によってその系統の接点出力回路10(10a,10b)は動作を停止するが、フューズF1が溶断するまでにある程度の所要時間がある。接点出力装置1では、ワイヤードオア回路部40を介して各系統の電源部30(30a,・・・)の正極ライン(1B24,2B24)が接続されている状態であるから、フューズF1が溶断するまでの所要時間の間に、短絡故障が発生した系統の電源部30(30a,・・・)の正極ラインとの間に生じた電位差によって、他の系統の電源部の正極ラインに電流が流れる。しかし、その電流は、ワイヤードオア接続の前段において各系統の接点出力回路10(10a,10b)の出力ラインL(La,Lb)それぞれに介在する接続抵抗R1(R1a,R1b)によって減流されて小さくなることから、他の系統のフューズF1が溶断することがない。これにより、他方の系統の接点出力回路10(10a,10b)の動作が停止することはない。
なお、本発明の適用可能な実施形態は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能なのは勿論である。
(A)系統の数N
例えば、上述の実施形態では、2系統(N=2)の接点出力回路10(10a,10b)を備える接点出力装置1について説明したが、3系統以上(N>2)の接点出力回路を備える接点出力装置を構成してもよい。
(B)反応リレー42
また、ワイヤードオア回路部40は、反応リレー42を有さないとしてもよい。その場合には、ワイヤードオア回路部40は、反応リレー42の接点42i,42ii,42iiiそれぞれに代えて、故障リレー25の接点を有するように構成する。これは、反応リレー42は、対応する故障リレー25の動作接点25iが構成されているときに駆動されて動作接点を構成し、動作接点25iが開放されているときには動作接点を開放するといったように、対応する故障リレー25と同様の動作をするからである。
(C)遮断器
また、上述の実施形態では、過電流に対する遮断器としてフューズF1を備えるとしたが、これに限らず、例えば、NFB(No Fuse Breaker:ノーヒューズブレーカ)や、MCB(Molded Circuit Breaker:サーキットブレーカ)といった他の遮断器としてもよく、短絡や過負荷により過電流が発生したときに配線を遮断する遮断器であればよい。また、フューズF2についても同様に、他の遮断器としてもよい。
1…接点出力装置
10(10a,10b)…接点出力回路
20…制御部
21…制御論理部
22…出力リレー
23…出力リレー駆動部
24…半導体スイッチ
25…故障リレー
26…故障リレー駆動部
30(30a,・・・)…電源部
F1,F2…フューズ
C…コンデンサ
40…ワイヤードオア回路部
41…外部出力リレー
R1(R1a,R1b)…接続抵抗
R2…出力抵抗

Claims (5)

  1. 制御部、及び、前記制御部に電源を供給する電源部、を備える接点出力回路をN系統(N≧2)と、前記N系統の接点出力回路それぞれの出力ラインをワイヤードオア接続したワイヤードオア回路部と、を具備する接点出力装置であって、
    前記電源部は、
    正極ラインに介在する過電流に対する遮断器、
    を有し、
    前記制御部は、
    出力リレーと、
    一端が前記電源部の前記正極ラインに接続され、他端が当該接点出力回路の前記出力ラインに接続された前記出力リレーの動作接点と、
    を有し、
    前記ワイヤードオア回路部は、
    前記ワイヤードオア接続の前段において前記出力ラインそれぞれに介在する抵抗、
    を有する、
    接点出力装置。
  2. 前記電源部は、
    前記遮断器より電源電流下流側において、前記正極ラインと負極ラインとの間に接続されたコンデンサ、
    を有する、
    請求項1に記載の接点出力装置。
  3. 前記制御部は、
    自系の故障が検知されていない時に動作し、故障が検知された時に復旧するように駆動制御される故障リレー、
    を有し、
    前記ワイヤードオア回路部は、前記ワイヤードオア接続の後段において、
    出力抵抗が介在する経路であってN系統全ての前記故障リレーの動作接点が構成されている場合に導通する正常時経路と、
    何れかの系統の前記故障リレーの復旧接点が構成されている場合に導通する故障時経路と、
    を並列に接続して有する、
    請求項1又は2に記載の接点出力装置。
  4. 2系統(N=2)の前記接点出力回路を具備し、
    前記出力抵抗の抵抗値は、前記出力ラインそれぞれに介在する前記抵抗を並列接続した抵抗値に相当する、
    請求項3に記載の接点出力装置。
  5. 前記ワイヤードオア回路部は、
    前記ワイヤードオア接続の後段に外部出力リレー、
    を有し、
    前記外部出力リレーの定格電圧は、前記電源部の電源電圧より低い、
    請求項1~4の何れか一項に記載の接点出力装置。
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