JP2023058872A - 切断装置 - Google Patents

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Hiroyuki Kamio
修 紺谷
Osamu Konya
祥平 澤田
Shohei Sawada
雄大 古野
Yudai Furuno
淳一 安河内
Junichi Yasukochi
雄二 安藤
Yuji Ando
純也 川田
Junya Kawada
友昭 佐瀬
Tomoaki Sase
信之 櫻井
Nobuyuki Sakurai
有浩 岩崎
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Abstract

【課題】ワイヤーソー工具で乾式切断を行う場合に切削屑の飛散を抑制する切断装置を提供することを目的とする。【解決手段】切断装置1は、熱遮蔽壁105を間に挟んで配置される一対の切削用プーリ17T,17Tを保持するフレーム9と、切削用プーリ17T,17T同士の間で熱遮蔽壁105を貫通して走行するワイヤーソー工具21と、フレーム9をワイヤーソー工具21の走行方向に交差する方向に移動させるためのウインチ27と、フレーム9に設けられ、ワイヤーソー工具21よりもフレーム9の移動方向の後方に配置され、ワイヤーソー工具21で形成される切断溝105j内で移動方向に交差する方向に延在する防塵部材31と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、切断装置に関するものである。
従来、このような分野の技術として、下記特許文献1に記載の切断装置が知られている。この切断装置は、切断対象物の周囲に巻き付けるようにワイヤーソー工具を配置し、ワイヤーソー工具を走行させながらラックピニオン機構によってワイヤーソー工具を付勢し引っ張ることによって切断対象物を切断するものである。
特開平5-256031号公報
この種の切断装置においては、切削屑の飛散を防止するために切断部に注水しながら行う湿式切断が一般的である。しかし、環境によっては水が使用できず乾式切断を行わざるを得ない場合もある。そこで、本発明は、ワイヤーソー工具で乾式切断を行う場合に切削屑の飛散を抑制する切断装置を提供することを目的とする。
本発明の切断装置は、切断対象物を間に挟んで配置される一対のプーリを保持するフレームと、プーリ同士の間で切断対象物を貫通して走行するワイヤーソー工具と、フレームをワイヤーソー工具の走行方向に交差する方向に移動させるフレーム駆動部と、フレームに設けられ、ワイヤーソー工具よりもフレームの移動方向の後方に配置され、ワイヤーソー工具で形成される切断溝内で移動方向に交差する方向に延在する防塵部材と、を備える。
上記防塵部材は、切断溝の両方の内側面上を摺動するブラシ材であることとしてもよい。本発明の切断装置は、切断対象物の表面のうちワイヤーソー工具の走行方向の前方側の表面に沿って配置されワイヤーソー工具と防塵部材との間の切断溝に対面する集塵口を有する集塵部を更に備える、こととしてもよい。
本発明の切断装置は、切断対象物である鉛直の円筒状の構造物を水平な断面で切断するための切断装置であって、構造物の円筒壁の水平な上端面に設けられた円環状のガイドレールと、円筒壁を跨ぐように配置されるフレームを有しガイドレール上を移動するフレーム台車と、フレームに保持され円筒壁を間に挟んで構造物の径方向に並ぶ一対のプーリと、プーリ同士の間で円筒壁を貫通して径方向に走行するワイヤーソー工具と、フレームに設けられ、ワイヤーソー工具よりもフレーム台車の移動方向の後方に配置され、ワイヤーソー工具で形成される切断溝内で径方向に延在する防塵部材と、を備える。また、上記構造物が、原子炉の圧力容器を囲むための熱遮蔽壁であってもよい。
本発明によれば、ワイヤーソー工具で乾式切断を行う場合に切削屑の飛散を抑制する切断装置を提供することができる。
本実施形態の切断装置が適用される原子炉建屋の要部を示す断面図である。 切断装置の設置状態を示す分解斜視図である。 熱遮蔽壁の切断処理中における切断部近傍を拡大して示す斜視図である。 (a)は、切断処理中における熱遮蔽壁を示す水平断面図であり、(b)は、その鉛直断面図であり、(c)は、ブラシ材の一例の一部を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら本発明に係る切断装置の実施形態について詳細に説明する。図1は、本実施形態の切断装置が適用されるBWR型(沸騰水型)原子力発電所の原子炉建屋101の要部を示す断面図である。図1に示されるように、原子炉建屋101は、平面視円形の原子炉圧力容器(RPV)103と、圧力容器103の周囲を囲む円筒状の熱遮蔽壁(RSW)105と、熱遮蔽壁105の周囲を更に囲む生体遮蔽体(BSW)107と、熱遮蔽壁105を支持するペデスタル(RPV)109と、を備えている。更に原子炉建屋101の天井には天井クレーン111が設けられている。
切断装置1は、この原子炉建屋101の廃止解体時に適用され、圧力容器103が撤去された後に熱遮蔽壁105を水平な断面で切断するものである。熱遮蔽壁105は、例えば、直径約7~8m、高さ約14m、壁厚約0.7mといったサイズで鉛直な円筒状をなす構造物である。熱遮蔽壁105は、I型鋼と鋼板による鋼構造に遮蔽コンクリート又はモルタルを充填した構造をなすので、熱遮蔽壁105の切断にはコンクリートと鋼材とを同時に切断できる乾式ワイヤーソー工法が用いられる。生体遮蔽体107は、熱遮蔽壁105から約1.4~1.5mの隙間をあけて当該熱遮蔽壁105の周囲を囲んでいる。
詳細は後述するが、切断装置1を用いた切断方法では、熱遮蔽壁105の上端部が、切断装置1によって水平に切断されてリング状の切片として分断され、分断された切片は、生体遮蔽体107の上面に設けられたオペレーションフロア115まで天井クレーン111を用いて移動される。そして、オペレーションフロア115においては、この切片の更なる細断や容器収納といった処理が実行される。このような作業が繰り返されることで、熱遮蔽壁105は上部から下部まで例えば10分割程度の切片に分断され、各切片がオペレーションフロア115で順次処理され、熱遮蔽壁105の解体が完了する。
図2は、切断装置1の設置状態を示す分解斜視図であり、図3は熱遮蔽壁105の切断処理中における切断部近傍を拡大して示す斜視図である。図に示されるように、切断装置1は、2本のガイドレール3と、ガイドレール3上を移動しながら熱遮蔽壁105を切断する移動切断部5と、を備えている。熱遮蔽壁105の上端面105hは円環状の水平面をなし、ガイドレール3は上端面105h上に敷設される。2本のガイドレール3は、上端面105hの周方向全周に亘って平行に延在し同心の円環状をなしている。ガイドレール3は、例えば円弧状に湾曲された複数のH鋼で構成されている。
このガイドレール3上に移動切断部5が載置される。移動切断部5はガイドレール3上を移動可能なフレーム台車7を備え、フレーム台車7は熱遮蔽壁105を跨ぐ門型のフレーム9を有している。フレーム9は、例えば複数のH鋼や角パイプ等を組み合わせて構成されている。フレーム9の下面の例えば4箇所にレール受け部11が設けられている。各レール受け部11は、ガイドレール3に係合し当該ガイドレール3上をスライド可能に構成されている。このレール受け部11の構成によりフレーム台車7はガイドレール3上を周方向に移動可能である。更にフレーム9は、レール受け部11よりも更に下方に延び出す2本のアーム13,13を有している。フレーム台車7のフレーム9は、2本のアーム13,13で熱遮蔽壁105の上端面105hを跨ぐように設置される。すなわち、2本のアーム13,13が、熱遮蔽壁105の円筒壁105kを壁厚方向に挟むように配置される。
移動切断部5は更に、フレーム9に取付けられた複数のプーリ17と、各プーリ17に架け渡されたワイヤーソー工具21と、を備えている。ワイヤーソー工具21は、各プーリ17に順次架け渡されており、各プーリ17を順次繋ぐ所定の軌道で無端状に延在している。詳細は後述するが、切断処理時においては、ワイヤーソー工具21の一部分が、円筒壁105kを壁厚方向に貫通して当該円筒壁105kの径方向に延びる。複数のプーリ17のうちの1つはモータ23に取付けられた駆動プーリ17Aである。モータ23を駆動源として駆動プーリ17Aが回転されることで、ワイヤーソー工具21は各プーリ17にガイドされながら前述の所定の軌道で走行する。
また、複数のプーリ17には一対の切削用プーリ17T,17Tが含まれている。切削用プーリ17T,17Tは、フレーム9の各アーム13,13の下端にそれぞれ設けられている。切削用プーリ17T,17Tは、ガイドレール3よりも例えば1.5m程度低い位置で、互いの間に円筒壁105kを径方向に挟むように、ほぼ同じ高さの位置に配置される。ワイヤーソー工具21の一部分は、上記の切削用プーリ17T,17T同士の間に架け渡され、前述したように円筒壁105k内を壁厚方向に貫通し当該円筒壁105kの径方向に延びる。このように切削用プーリ17T,17T同士の間に架け渡されるワイヤーソー工具21の部分を、以下では「切削部21a」と呼ぶ。移動切断部5がガイドレール3上に設置された際には、壁厚方向に貫通する貫通穴(図示せず)が円筒壁105kに形成され、切削部21aが当該貫通穴に挿通されて切削用プーリ17T,17Tの間に架け渡される。
移動切断部5は、前述のようにガイドレール3上を周方向に移動するために、フレーム9に設けられたウインチ27(フレーム駆動部)を備えている。ウインチ27からウインチワイヤー27aが伸ばされ、ウインチワイヤー27aの先端が移動方向前方の位置でガイドレール3に固定される。例えばここでは、ガイドレール3にアイボルト(図示せず)が取付けられ、ウインチワイヤー27aの先端に設けられたフック(図示せず)が上記アイボルトに引っ掛けられるようにしてもよい。この状態でウインチ27がウインチワイヤー27aを巻き取ることにより、移動切断部5全体がガイドレール3上を周方向に移動する。図3の例では、移動切断部5は図の右向きに移動する。
移動切断部5は更に、2本のアーム13,13の下端同士を直線的に繋ぐように設置された棒状の防塵部材31を備えている。防塵部材31は、切削部21aと同じ高さの位置において熱遮蔽壁105の径方向に延在している。防塵部材31は、切削部21aから見て、移動切断部5の移動方向の後方に位置している。詳細は後述するが、防塵部材31は、熱遮蔽壁105の切断処理中において、切削部21aに後方から追従するように切断溝105j内を移動する。なお、防塵部材31の延在方向は、切削部21aと平行であってもよい。
また、移動切断部5は更に、熱遮蔽壁105の切断処理で発生する切削屑を吸引する集塵ダクト33(集塵部)を備えている。集塵ダクト33は、外周側のアーム13の下端に設けられ、外周側の切削用プーリ17Tと、熱遮蔽壁105の外周面と、の間に配置されている。集塵ダクト33は、熱遮蔽壁105の外周面に対面するように開口された集塵口33aを有している。この集塵口33aは切削部21aと防塵部材31との間の切断溝105jに対面し、熱遮蔽壁105の外周面に対して僅かに隙間をあけて位置している。なお、集塵ダクト33は、フレーム9上に設けられた集塵機本体35に対して図示しない送塵ダクトを通じて接続されており、集塵ダクト33で吸引された切削屑は、上記送塵ダクトを通じて集塵機本体35に送られ回収される。
続いて、図2~図4を参照しながら、上述のような切断装置1により実行される熱遮蔽壁105の切断処理について説明する。図4(a)は、切断処理中における熱遮蔽壁105の切削部21a近傍を拡大して示す水平断面図であり、図4(b)は、その鉛直断面図である。図4(a)におけるb-b断面図が図4(b)であり、図4(b)におけるa-a断面図が図4(a)である。まず、図2に示されるように、熱遮蔽壁105の上端面105h上にガイドレール3が敷設される。そして、敷設されたガイドレール3上に移動切断部5が上端面105hを跨ぐように設置される。ここでは、4つのレール受け部11がそれぞれガイドレール3に係合する。この設置のとき、移動切断部5にはワイヤーソー工具21はまだ装着されていない。上記のガイドレール3の敷設及び移動切断部5の設置は、例えば、天井クレーン111(図1)を用いてガイドレール3及び移動切断部5を上端面105hに吊り降ろす等の工程を経て行われる。
続いて、移動切断部5にワイヤーソー工具21が装着される。このとき、ワイヤーソー工具21の切削部21aは、円筒壁105kを壁厚方向に貫通する貫通穴に挿通されて切削用プーリ17T,17Tの間に架け渡される。上記貫通穴は、ワイヤーソー工具21を装着する直前にコアマシーンを用いて設けられてもよいし、事前に設けられていてもよい。また、移動切断部5のウインチ27のウインチワイヤー27aが、ガイドレール3上の前方に位置するアイボルトに接続される。
上記のように移動切断部5が設置された後、当該移動切断部5のモータ23が駆動されワイヤーソー工具21が駆動される。ワイヤーソー工具21の切削部21aは、円筒壁105k内を壁厚方向に貫通して走行し、円筒壁105kの内周側から外周側に向かう方向に走行する。更に、ウインチ27が駆動されると、図3及び図4(a),(b)に示されるように、ワイヤーソー工具21の切削部21aが熱遮蔽壁105を切削しながら、移動切断部5全体がガイドレール3上を周方向に移動していく。そうすると、切削部21aの後方に切断溝105jが水平に形成されていく。そして、防塵部材31を設置可能な位置まで切断溝105jが伸びたところで、切断溝105j内に防塵部材31が挿通され、フレーム9のアーム13,13の下端同士の間に防塵部材31が架け渡されるように設置される。この後、防塵部材31は、図3及び図4に示されるように、切削部21aに後方から追従するように切断溝105j内を移動する。
また上記の切断の進行中においては、切削部21a近傍で発生する切削屑が切断溝105jを介して集塵ダクト33で吸引回収される。また、切断溝105jが重力で押し潰されることを防止するために、切断の進行に伴って、楔状のスペーサ(図示せず)が切断溝105j内に適宜挿入されていく。このような切断が進行し、ウインチ27のウインチワイヤー27aを掛け替えながら移動切断部5が上端面105h上を一周したところで、ワイヤーソー工具21の高さ位置の水平面を境界として熱遮蔽壁105が上下に分断される。
その後、熱遮蔽壁105の分断された切片は、天井クレーン111(図1)を用いて吊り上げられオペレーションフロア115(図1)に移動される。このとき、切片上のガイドレール3及び移動切断部5は、切片上に設置された状態で当該切片と一緒にオペレーションフロア115に移動されてもよい。ガイドレール3及び移動切断部5は、切片から取り外された後、再び前述のように熱遮蔽壁105の上端面105h上に設置される。なお、この上端面105hは、熱遮蔽壁105から切片を除去した後に現れた上端面である。その一方、オペレーションフロア115においては、熱遮蔽壁105の切片の更なる処理が行われる。以上のような処理が繰り返されることで、熱遮蔽壁105は上部から下部まで例えば10分割程度の切片に分断され、切片がオペレーションフロア115で順次処理されて、熱遮蔽壁105の解体が完了する。
続いて、切断装置1による作用効果について説明する。通常の構造物の切断であれば、切削屑の飛散を防止するために切断部に注水しながら湿式切断を行うことも考えられる。しかしながら、原子炉建屋101の熱遮蔽壁105は放射化されているので、熱遮蔽壁105の湿式切断を行えば放射性汚染水が発生し当該汚染水の処理負担が大きい。従って、熱遮蔽壁105の切断では乾式切断を行うことが好ましい。乾式切断では切削屑が飛散しやすいという問題があり、特に、熱遮蔽壁105の切断にあっては放射性の切削屑が発生するので、切削屑の飛散防止の必要性が高い。
切断装置1による上記の切断処理では、切削屑は、切断溝105jの前端に位置する切削部21aで発生し、切断溝105j内を通過して熱遮蔽壁105の外部に飛散しようとする。しかしながら、切断装置1では、切削部21aの直ぐ後方に防塵部材31が存在し、防塵部材31は切断溝105j内において壁厚方向全体に亘って延在している。従って、防塵部材31の存在により切断溝105j内での切削屑の通り路が狭くなり、その結果、切断溝105jの前端で発生した切削屑は、切断溝105j内において防塵部材31よりも後方には移動し難い。また、切削部21aと防塵部材31との間には、熱遮蔽壁105の外周面に近接し切断溝105jに対面するように集塵ダクト33の集塵口33aが存在している。
上記構成により、切断処理中における切断溝105j内の切削屑の多くは、切削部21aと防塵部材31と集塵口33aとで三方囲まれた領域内にほぼ閉じ込められ、集塵ダクト33の吸引力により集塵口33aから吸引され集塵機本体35に回収される。従って、熱遮蔽壁105の外部に飛散する切削屑が低減される。これにより、切断装置1を覆う飛散防止の養生シートの設置を省略することも可能になる。また、広範囲に飛散した切断屑を回収するといった処理を省略することも可能になる。
なお、熱遮蔽壁105の内周面側にも集塵ダクト33と同様の集塵ダクトを更に設けて、切削屑を閉じ込める上記の領域を四方囲むようにしてもよい。但し、ワイヤーソー工具21の切削部21aは、円筒壁105kの内周側から外周側に向かう方向に走行するので、切削屑は熱遮蔽壁105の外周面側に多く飛散する傾向があると考えられる。すなわち、熱遮蔽壁105の内周面側に飛散する切削屑は比較的少ないと考えられるので、上記のような内周面側の集塵ダクトが存在しなくてもよい。
上記のような作用効果を効率的に得るためには、防塵部材31が切断溝105j内の切削屑を可能な限り後方に漏洩させないことが重要である。従って、防塵部材31は、切断溝105jの上下両方の内側面の間を可能な限り隙間無く塞ぐことが好ましい。切断溝105jの内側面には凹凸が存在するので、上記のような防塵部材31としては、切断溝105jの上下の内側面に挟み込まれるとともに当該内側面の凹凸に応じて変形しながら上下両方の内側面上を摺動する部材が考えられる。この場合、防塵部材31としては、ゴム等の可撓性材料からなる棒状部材を採用することができる。
また防塵部材31は、図4(b)及び図4(c)に示されるように、切断溝105jの上下両方の内側面上を摺動するブラシ材31Aを採用することもできる。図4(c)はブラシ材31Aの一例であり、この例のブラシ材31Aは、棒状の芯材31sと、当該芯材31sから径方向に放射状に延び出す多数のブラシ毛31tと、を備えるものである。ブラシ毛31tを十分に長くすることで、ブラシ材31Aのブラシ毛31tが撓みながら切断溝105jの上下両方の内側面上を摺動し、ブラシ材31Aによって内側面同士の間を隙間無く塞ぐことができる。また、防塵部材31がブラシ材31Aである場合には、前述のように防塵部材31が可撓性材料からなる棒状部材である場合に比較して、防塵部材31が切断溝105jの上下の内側面の凹凸に引っ掛かり難い。従って、防塵部材31が切断溝105j内を円滑に移動する。
本発明は、上述した実施形態を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した様々な形態で実施することができる。また、上述した実施形態に記載されている技術的事項を利用して変形例を構成することも可能である。各実施形態等の構成を適宜組み合わせて使用してもよい。
例えば、実施形態では防塵部材31が熱遮蔽壁105の径方向に延在しているが、これは必須ではない。すなわち防塵部材31は、切削部21aの移動後方において熱遮蔽壁105の外周面から内周面まで挿通されるように切断溝105j内に配置されれば、防塵部材31の延在方向は自由に設定可能である。また、切断装置1は、原子炉建屋101の熱遮蔽壁105の切断には限られず、鉛直な筒状の構造物の切断に適用可能である。また、本発明の切断装置は筒状の構造物の切断に限定されず、種々の切断対象物の切断に適用することができる。
1…切断装置、3…ガイドレール、9…フレーム、17T…切削用プーリ、27…ウインチ(フレーム駆動部)、31…防塵部材,ブラシ材、33…集塵ダクト(集塵部)、33a…集塵口、103…圧力容器、105…熱遮蔽壁(切断対象物)、105h…上端面、105j…切断溝、105k…円筒壁。

Claims (5)

  1. 切断対象物を間に挟んで配置される一対のプーリを保持するフレームと、
    前記プーリ同士の間で前記切断対象物を貫通して走行するワイヤーソー工具と、
    前記フレームを前記ワイヤーソー工具の走行方向に交差する方向に移動させるフレーム駆動部と、
    前記フレームに設けられ、前記ワイヤーソー工具よりも前記フレームの移動方向の後方に配置され、前記ワイヤーソー工具で形成される切断溝内で前記移動方向に交差する方向に延在する防塵部材と、を備える、切断装置。
  2. 前記防塵部材は、前記切断溝の両方の内側面上を摺動するブラシ材である、請求項1に記載の切断装置。
  3. 前記切断対象物の表面のうち前記ワイヤーソー工具の走行方向の前方側の表面に沿って配置され前記ワイヤーソー工具と前記防塵部材との間の前記切断溝に対面する集塵口を有する集塵部を更に備える、請求項1又は2に記載の切断装置。
  4. 切断対象物である鉛直の円筒状の構造物を水平な断面で切断するための切断装置であって、
    前記構造物の円筒壁の水平な上端面に設けられた円環状のガイドレールと、
    前記円筒壁を跨ぐように配置されるフレームを有し前記ガイドレール上を移動するフレーム台車と、
    前記フレームに保持され前記円筒壁を間に挟んで前記構造物の径方向に並ぶ一対のプーリと、
    前記プーリ同士の間で前記円筒壁を貫通して前記径方向に走行するワイヤーソー工具と、
    前記フレームに設けられ、前記ワイヤーソー工具よりも前記フレーム台車の移動方向の後方に配置され、前記ワイヤーソー工具で形成される切断溝内で前記径方向に延在する防塵部材と、を備える、切断装置。
  5. 前記構造物は、原子炉の圧力容器を囲むための熱遮蔽壁である、請求項4に記載の切断装置。
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