JP2023058185A - 電動作業機 - Google Patents
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Abstract
【課題】2つのモータを備えた電動作業機において、各モータ共通の制御部が、異なるキャリア周波数のPWM信号にて各モータへの供給電力を制御できるようにする。【解決手段】電動作業機は、第1及び第2のモータと、直流電源から各モータへの通電経路上に設けられた第1及び第2のスイッチと、第1及び第2のキャリア周波数設定部と、制御部とを備える。第1及び第2のキャリア周波数設定部は、第1及び第2のモータへの供給電力をPWM制御する際の第1及び第2のキャリア周波数を、異なる周波数に設定する。制御部は、第1又は第2のキャリア周波数にて生成されたPWM信号にて、第1又は第2のスイッチを駆動し、第1又は第2のモータへの供給電力をPWM制御する。【選択図】図2
Description
本開示は、電動作業機に関する。
特許文献1には、作業機として、作業モータと、走行モータと、制御部とを備えた芝刈り機が記載されている。この芝刈り機において、作業モータは、刈り刃を駆動するモータであり、走行モータは、芝刈り機を走行(自走)させるモータである。また、制御部は、コンピュータにて構成されており、プロセッサがメモリに記憶されたプログラムを実行することで、作業モータ及び走行モータの回転速度をそれぞれ制御する。
ところで、モータの回転速度は、モータへの通電経路に設けられたスイッチング素子をパルス幅変調(PWM)された制御信号(PWM信号)にてオン・オフさせることにより制御される。作業モータは、PWM制御の周期を決めるキャリア周波数が高いと、スイッチングロスによるスイッチング素子の過熱故障を引き起こすことがあるため、スイッチング回数を少なくするために、キャリア周波数を低くすることが求められる。一方、走行モータは、トルク変動が生じると、芝刈り機の走行が不安定になり、使用感が悪くなるため、トルク(換言すればモータの回転速度)を安定させるために、キャリア周波数を高くすることが求められる。
しかし、特許文献1に記載の芝刈り機においては、作業モータ及び走行モータを制御する制御部が1つであり、各モータは共通の制御部にて制御されることから、各モータをPWM制御する際のキャリア周波数も同一になる。従って、特許文献1に記載の芝刈り機においては、モータ毎に適正なキャリア周波数を設定して、各モータの回転速度を制御することができない、という問題があった。
本開示の1つの局面は、2つのモータを備えた電動作業機において、各モータ共通の制御部が、異なるキャリア周波数のPWM信号にて各モータへの供給電力を制御できるようにすること、を目的とする。
本開示の1つの局面の電動作業機は、第1のモータと、第2のモータと、第1の通電経路と、第2の通電経路と、第1のスイッチと、第2のスイッチと、第1のキャリア周波数設定部と、第2のキャリア周波数設定部と、制御部と、を備える。
第1のモータは、第1の駆動対象物を駆動するように構成されており、第2のモータは第2の駆動対象物を駆動するように構成されている。つまり、第1のモータと第2のモータは、互いに異なる駆動対象物を駆動する。
第1の通電経路は、直流電源と第1のモータとを接続するように構成され、第2の通電経路は、直流電源と第2のモータとを接続するように構成されている。そして、第1の通電経路上には第1のスイッチが設けられており、第2の通電経路上には、第2のスイッチが設けられている。
第1のキャリア周波数設定部は、第1のスイッチをオン・オフさせて第1のモータへの供給電力をPWM制御する際の第1のキャリア周波数を、設定するように構成されている。また、第2のキャリア周波数設定部は、第2のスイッチをオン・オフさせて第2のモータへの供給電力をPWM制御する際の第2のキャリア周波数を、第1のキャリア周波数とは異なる周波数に設定するように構成されている。
そして、制御部は、第1のモータの駆動指令が入力されると、第1のキャリア周波数にて第1のPWM信号を生成して第1のスイッチに出力することで、第1のモータへの供給電力を制御する。また、制御部は、第2のモータの駆動指令が入力されると、第2のキャリア周波数にて第2のPWM信号を生成して第2のスイッチに出力することで、第2のモータへの供給電力を制御する。
このように、上述の電動作業機においては、第1のモータ及び第2のモータへの供給電力が、それぞれ、周波数が異なる第1のキャリア周波数及び第2のキャリア周波数にて生成された第1のPWM信号及び第2のPWM信号により、PWM制御される。
従って、上述の電動作業機によれば、第1のモータ及び第2のモータが、各モータ共通の1つの制御部にて駆動されるにもかかわらず、各モータへの供給電力をPWM制御する際のキャリア周波数を、モータ毎に設定することができる。よって、第1のモータ及び第2のモータへの供給電力を、それぞれ、各モータに適したキャリア周波数にてPWM制御することができるようになる。
[実施形態の総括]
ある実施形態における電動作業機は、第1の駆動対象物を駆動するように構成された第1のモータを備えてもよい。第1のモータは、直流電源と第1のモータとを接続するように構成された第1の通電経路を備えてもよい。また、第1の通電経路上には、第1のスイッチが設けられていてもよい。
ある実施形態における電動作業機は、第1の駆動対象物を駆動するように構成された第1のモータを備えてもよい。第1のモータは、直流電源と第1のモータとを接続するように構成された第1の通電経路を備えてもよい。また、第1の通電経路上には、第1のスイッチが設けられていてもよい。
加えて/あるいは、電動作業機は、第2の駆動対象物を駆動するように構成された第2のモータを備えてもよい。第2のモータは、直流電源と第2のモータとを接続するように構成された第2の通電経路を備えてもよい。また、第2の通電経路上には、第2のスイッチが設けられていてもよい。
加えて/あるいは、電動作業機は、第1のスイッチをオン・オフさせて第1のモータへの供給電力をPWM制御する際の第1のキャリア周波数を設定するよう構成された第1のキャリア周波数設定部を備えてもよい。また、電動作業機は、第2のスイッチをオン・オフさせて第2のモータへの供給電力をPWM制御する際の第2のキャリア周波数を、第1のキャリア周波数とは異なる周波数に設定するよう構成された第2のキャリア周波数設定部を備えてもよい。
加えて/あるいは、電動作業機は、第1のモータの駆動指令が入力されると、第1のキャリア周波数にて第1のPWM信号を生成して第1のスイッチに出力することで、第1のモータへの供給電力を制御する制御部を備えてもよい。
また、この制御部は、第2のモータの駆動指令が入力されると、第2のキャリア周波数にて第2のPWM信号を生成して第2のスイッチに出力することで、第2のモータへの供給電力を制御するように構成されてもよい。
ある実施形態における電動作業機が、上記の第1のモータ、第2のモータ、第1の通電経路、第2の通電経路、第1のスイッチ、第2のスイッチ、第1のキャリア周波数設定部、第2のキャリア周波数設定部、及び、制御部を含んでいるのであれば、このような電動作業機は、第1のモータへの供給電力をPWM制御するための第1のキャリア周波数と、第2のモータへの供給電力をPWM制御するための第2のキャリア周波数を、それぞれ、各モータの制御に適したキャリア周波数に設定することができる。
このため、例えば、第1の駆動対象物から第1のモータに加わる負荷が大きく、第1のモータへの供給電力が大きくなる場合に、第1のキャリア周波数を第2のキャリア周波数よりも低い周波数に設定することができる。このように第1のキャリア周波数を設定することで、第1のスイッチで生じるスイッチングロスを低減して、第1のスイッチが過熱状態となるのを抑制できる。
また、この場合、第1のスイッチを過熱故障から保護するために、第1のスイッチの耐電圧を高くする必要がないため、第1のスイッチとして耐電圧の低いスイッチング素子を選定することができるようになり、電動作業機のコストを低減することができる。
また、この場合、第2のキャリア周波数を、第1のキャリア周波数よりも高い周波数に設定することができるので、第2のモータのトルク変動を抑制して、第2の駆動対象物を所望速度で安定して駆動することができる。
加えて/あるいは、電動作業機は、第1のキャリア周波数が、第2のキャリア周波数よりも周波数が低く設定されていてもよい。また、第1の駆動対象物は、刃物であり、第1モータは、その刃物を回転させるように構成されてもよい。また、第2の駆動対象物は、電動作業機を走行させる車輪であり、第2モータは、その車輪を回転させるように構成されてもよい。
このように構成された電動作業機によれば、第1モータは、作業時に刃物から加わる負荷が大きくなるため、第1のスイッチは、PWM制御にて周期的にオン・オフされることにより生じるスイッチングロスによって、発熱し易くなる。しかし、上記のように、第1のキャリア周波数を第2のキャリア周波数よりも周波数を低くすることで、発熱を抑えることができる。
また、第2モータは、キャリア周波数が低いと、車輪から加わる負荷によってトルク変動(換言すれば回転変動)し易くなるが、第2のキャリア周波数を高くすることで、トルク変動を抑制することができる。このため、電動作業機を自走させる際の走行速度を安定させて、使用者に速度変動による違和感を与えるのを抑制することができる。
加えて/あるいは、電動作業機は、第1のキャリア周波数が、100Hz~1kHzの範囲内に設定されていてもよい。また、第2のキャリア周波数は、8kHz~20kHzの範囲内に設定されていてもよい。
第1のキャリア周波数或いは第2のキャリア周波数がこのように設定された電動作業機によれば、第1のモータへの供給電力をPWM制御したとき、或いは、第2のモータへの供給電力をPWM制御したときに、スイッチングノイズが使用者に聞こえるのを抑制できる。
つまり、PWM制御のキャリア周波数を、1kHz~8kHzの周波数領域内に設定すると、スイッチのオン・オフによって生じるスイッチングノイズが、周囲の者に聞こえる可聴ノイズとなって、使用者等に不快感を与えることが考えられる。
しかし、第1のキャリア周波数或いは第2のキャリア周波数を上記のように設定すれば、モータへの供給電力をPWM制御したときに発生するスイッチングノイズにより、使用者に不快感を与えることを抑制できる。
なお、この場合、より好ましくは、第1のキャリア周波数は、300Hz~700Hzの範囲内に設定されていてもよく、第2のキャリア周波数は、8kHz~10kHzの範囲内に設定されていてもよい。
加えて/あるいは、電動作業機は、第1のスイッチ及び/又は第2のスイッチは、第1のPWM信号若しくは第2のPWM信号によりオン状態からオフ状態に変化するターンオフ時間が、オフ状態からオン状態に変化するターンオン時間に比べて、長くなるように構成されてもよい。
電動作業機がこのように構成されていれば、第1のスイッチ若しくは第2のスイッチのターンオフ時に、第1のモータ若しくは第2のモータに蓄積されたエネルギにより発生する高電圧のピーク電圧を抑制することができる。この結果、第1のスイッチ若しくは第2のスイッチが自身のターンオフ時に発生する高電圧によって劣化するのを抑制することができる。
また、ある実施形態では、上述の特徴はどのように組み合わされていてもよい。また、ある実施形態では、上述の特徴の何れかは削除されてもよい。
[特定の例示的な実施形態]
以下に、本開示の例示的な実施形態を図面と共に説明する。なお、本実施形態では、電動作業機として、芝刈り機10を例に採り説明する。
[特定の例示的な実施形態]
以下に、本開示の例示的な実施形態を図面と共に説明する。なお、本実施形態では、電動作業機として、芝刈り機10を例に採り説明する。
<芝刈り機の全体構成>
図1に示すように、本実施形態の芝刈り機10は、車体11を備える。また、芝刈り機10は、車体11の上部にバッテリ接続部19を備える。バッテリ接続部19は、蓋を備え、蓋の内側に複数のバッテリパック6(図2参照)を着脱できるように構成されている。なお、バッテリパック6は、内部に充放電可能なバッテリ8を備える。バッテリ8は、本開示の直流電源の一例である。
図1に示すように、本実施形態の芝刈り機10は、車体11を備える。また、芝刈り機10は、車体11の上部にバッテリ接続部19を備える。バッテリ接続部19は、蓋を備え、蓋の内側に複数のバッテリパック6(図2参照)を着脱できるように構成されている。なお、バッテリパック6は、内部に充放電可能なバッテリ8を備える。バッテリ8は、本開示の直流電源の一例である。
また、芝刈り機10は、集草ボックス5を備える。集草ボックス5は、車体11の後部に取り付けられる。
芝刈り機10は、ハンドル12を備える。ハンドル12は、U字形状に形成されており、車体11に取り付けられている。ハンドル12は、使用者によって把持されるように構成されている。使用者は、ハンドル12を把持しながら芝刈り機10の後方を歩行し、ハンドル12を介して芝刈り機10を操作する。
芝刈り機10は、ハンドル12を備える。ハンドル12は、U字形状に形成されており、車体11に取り付けられている。ハンドル12は、使用者によって把持されるように構成されている。使用者は、ハンドル12を把持しながら芝刈り機10の後方を歩行し、ハンドル12を介して芝刈り機10を操作する。
芝刈り機10は、使用者により操作される第1操作レバー13及び第2操作レバー14を備える。この2つの操作レバー13,14は、ハンドル12の形状に対応してU字形状に形成されている。第1操作レバー13は、ハンドル12の前側に配置され、第2操作レバー14は、ハンドル12の後側に配置されている。
そして、第1操作レバー13は、使用者がハンドル12側(つまり後方)に引き操作できるように、ハンドル12に取り付けられている。また、第2操作レバー14は、使用者がハンドル12側(つまり前方)に引き操作できるように、ハンドル12に取り付けられている。
次に、芝刈り機10は、車体11の底面に設けられた刈り刃18(図2参照)を備える。また、芝刈り機10は、車体11の内部に設けられた刃物モータ31(図2参照)を備える。刃物モータ31の回転軸は、直接又は伝達部を介して、刈り刃18に物理的に接続されている。
すなわち、刃物モータ31は、芝刈り用の刈り刃18を駆動するためのモータであり、刈り刃18は、刃物モータ31から駆動力を受けて回転する。そして、刈り刃18の回転により刈り取られた芝は、集草ボックス5内に集められる。
また、芝刈り機10は、左右一対の駆動輪16を備える。この一対の駆動輪16は、車体11の後部に設けられている。また、芝刈り機10は、左右一対の従動輪15を備える。この一対の従動輪15は、車体11の前部に設けられている。
また、芝刈り機10は、車体11の内部に自走モータ32(図2参照)を備える。自走モータ32の回転軸は、伝達部を介して一対の駆動輪16に物理的に接続されている。すなわち、自走モータ32は、一対の駆動輪16を駆動するためのモータであり、一対の駆動輪16は、自走モータ32から駆動力を受けて回転し、芝刈り機10を前方に自走させる。
なお、刃物モータ31は、本開示の第1のモータの一例に相当し、刈り刃18は、本開示の刃物であり、第1の駆動対象物の一例に相当する。また、自走モータ32は、本開示の第2のモータの一例に相当し、駆動輪16は、本開示の第2の駆動対象物の一例に相当する。そして、本実施形態では、刃物モータ31及び自走モータ32は、ブラシ付きモータの形態である。
上述した2つの操作レバー13,14のうち、第1操作レバー13は、刃物モータ31を駆動又は停止させるためのものであり、第2操作レバー14は、自走モータ32を駆動又は停止させるためのものである。
このため、第1操作レバー13には、刃物モータ31の駆動用のスイッチとして、刃物スイッチ21(図2参照)が設けられている。刃物スイッチ21は、操作レバー13がハンドル12側(つまり後方)に引き操作されているときにオン状態になる。
また、第2操作レバー14には、自走モータ32の駆動用のスイッチとして、自走スイッチ22(図2参照)が設けられている。自走スイッチ22は、第2操作レバー14がハンドル12側(つまり前方)に引き操作されるときにオン状態となる。
なお、第1,第2操作レバー13,14は、使用者が手を離すと、引き操作される前の元の位置に戻るように、ハンドル12に取り付けられている。従って、刃物スイッチ21は、第1操作レバー13が引き操作されているときに、使用者が第1操作レバー13から手を離すと、オフ状態に戻る。同様に、自走スイッチ22は、第2操作レバー14が引き操作されているときに、使用者が第2操作レバー14から手を離すと、オフ状態に戻る。
次に、芝刈り機10は、操作部17を備える。操作部17は、ハンドル12に取り付けられている。操作部17には、主電源スイッチ20が設けられている。主電源スイッチ20は、使用者が操作(押下)しているときにだけオン状態となるタクトスイッチの形態である。
また、操作部17には、芝刈り機10の状態を表示する表示部26も設けられている。表示部26は、各種表示用のLEDを備える。表示部26のLEDには、例えば、主電源スイッチ20の操作により図2に示すコントローラ30に電源供給がなされているときに点灯される主電源LEDが含まれる。また、表示部26のLEDには、バッテリ8に蓄積された電力量(以下、残容量)を表示する残容量表示LEDや、各モータ31,32の駆動系の異常時に点灯される異常表示LED等も含まれる。
操作部17には、上述した刃物スイッチ21及び自走スイッチ22や、芝刈り機10の走行速度を調整するための速度調整ダイヤル24も取り付けられている。図2に示すように、速度調整ダイヤル24は、使用者の操作によって変化するダイヤル位置により抵抗値が変化する可変抵抗器を備え、その抵抗値により走行速度を指令するよう構成されている。
<コントローラの構成>
次に、コントローラ30は、刃物モータ31及び自走モータ32を駆動すると共に、表示部26に設けられた各種LEDの表示を制御するものである。コントローラ30は、1つの基板上に設けられており、車体11の内部に収納されている。以下、コントローラ30の電気的構成について、図2を用いて説明する。
次に、コントローラ30は、刃物モータ31及び自走モータ32を駆動すると共に、表示部26に設けられた各種LEDの表示を制御するものである。コントローラ30は、1つの基板上に設けられており、車体11の内部に収納されている。以下、コントローラ30の電気的構成について、図2を用いて説明する。
図2に示すように、コントローラ30は、バッテリ8と、刃物モータ31及び自走モータ32とに電気的に接続されている。このため、コントローラ30には、バッテリ8と刃物モータ31、及び、バッテリ8と自走モータ32、をそれぞれ接続して、バッテリ8から各モータ31,32へ電力供給を行うための第1の通電経路35、第2の通電経路34、及び、第3の通電経路36が設けられている。
第1,第2の通電経路35,36は、刃物モータ31及び自走モータ32の2つの端子にそれぞれ接続されて、一方の端子をバッテリ8の正極側に接続し、他方の端子をバッテリ8の負極側(図ではグラウンド)に接続する通電経路である。つまり、第1,第2の通電経路35,36は、各モータ31,32専用の通電経路である。また、第3の通電経路34は、バッテリ8の正極側端子と、第1,第2の通電経路35,36とを接続する、各モータ31,32共通の通電経路である。
第3の通電経路34上には、この通電経路34を導通・遮断させる第3のスイッチング素子40が設けられている。第3のスイッチング素子40は、nチャネル型の金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(以下、MOSFET)の形態である。このため、第3のスイッチング素子40は、制御回路50からゲートにハイレベルの駆動信号が入力されることによりオン状態となって第3の通電経路34を導通させる。
また、第1,第2の通電経路35,36で、各モータ31,32の端子とバッテリ8の負極側とを接続する通電経路35,36上には、それぞれ、各通電経路35,36を導通・遮断させる第1,第2のスイッチング素子41,42が設けられている。
第1,第2のスイッチング素子41,42は、第3のスイッチング素子40と同様、nチャネル型のMOSFETにて構成されている。このため、第1,第2のスイッチング素子41,42は、それぞれ、制御回路50からゲートにハイレベルの駆動信号が入力されることによりオン状態となって、第1,第2の通電経路35,36を導通させる。
制御回路50は、刃物モータ31或いは自走モータ32を駆動する際には、モータ31,32毎に設定されるキャリア周波数にて、所定デューティ比のPWM信号を生成する。そして、その生成したPWM信号を、各モータ31,32に対応する第1,第2のスイッチング素子41,42に出力することで、第1,第2のスイッチング素子41,42をオン・オフさせる。この結果、刃物モータ31及び自走モータ32への供給電力がPWM制御される。
なお、第1のスイッチング素子41は、本開示の第1のスイッチの一例に相当し、制御回路50から第1のスイッチング素子41に出力されるPWM信号は、本開示の第1のPWM信号の一例に相当する。また、第2のスイッチング素子42は、本開示の第2のスイッチの一例に相当し、制御回路50から第2のスイッチング素子42に出力されるPWM信号は、本開示の第2のPWM信号の一例に相当する。
また、第1,第2のスイッチング素子41,42とバッテリ8の負極側との間の第1,第2の通電経路35,36上には、それぞれ、抵抗器R11,R21が設けられている。これら各抵抗器R11,R21は、各モータ31,32に流れるモータ電流を検出するための電流検出用抵抗である。そして、各抵抗器R11,R21には、それぞれ、各抵抗器R11,R21の両端電圧から、各モータ31,32に流れたモータ電流を検出する第1電流検出回路43及び第2電流検出回路44が設けられている。
第1電流検出回路43及び第2電流検出回路44からの検出信号は、制御回路50に入力される。制御回路50は、刃物モータ31若しくは自走モータ32の駆動時に、第1電流検出回路43若しくは第2電流検出回路44からの検出信号に基づき、刃物モータ31若しくは自走モータ32に流れたモータ電流を監視する。
そして、制御回路50は、監視中のモータ電流が予め設定された電流閾値を越えると、刃物モータ31若しくは自走モータ32の駆動系に異常が生じたと判定して、第3のスイッチング素子40をオン状態からオフ状態に切り替え、第3の通電経路34を遮断する。この結果、刃物モータ31及び自走モータ32は、過電流から保護されることになる。
次に、第1の通電経路35には、刃物モータ31と並列になるよう、第4のスイッチング素子45が設けられている。また、第2の通電経路36には、自走モータ32と並列になるよう、第5のスイッチング素子46が設けられている。
第4,第5のスイッチング素子45,46は、第1~第3のスイッチング素子40~42と同様、nチャネル型のMOSFETにて構成されている。このため、第4,第5のスイッチング素子45,46は、それぞれ、制御回路50からゲートにハイレベルのブレーキ信号が入力されることによりオン状態となって、刃物モータ31,自走モータ32の両端を短絡させる。
従って、刃物モータ31が回転しているときに、第1のスイッチング素子41がオフ状態、第4のスイッチング素子45がオン状態となると、第4のスイッチング素子45を介してブレーキ電流が流れ、刃物モータ31に制動トルクが発生する。また、自走モータ32が回転しているときに、第2のスイッチング素子42がオフ状態、第5のスイッチング素子46がオン状態となると、第5のスイッチング素子46を介してブレーキ電流が流れ、自走モータ32に制動トルクが発生する。すなわち、第4,第5のスイッチング素子45,46は、刃物モータ31,自走モータ32に制動力を発生させて回転を停止させる、短絡ブレーキ用のスイッチである。
次に、刃物モータ31及び第4のスイッチング素子45とバッテリ8の正極側との間の第1の通電経路35上には、刃物スイッチ21に連動してオン・オフされる、刃物モータ31の駆動スイッチ21Aが設けられている。また、自走モータ32及び第5のスイッチング素子46とバッテリ8の正極側との間の第2の通電経路36上には、自走スイッチ22に連動してオン・オフされる、自走モータ32の駆動スイッチ22Aが設けられている。
この2つの駆動スイッチ21A,22Aは、刃物スイッチ21若しくは自走スイッチ22がオン状態となって、刃物モータ31若しくは自走モータ32の駆動指令が入力されているときに、通電経路35若しくは36を導通させるものである。
このため、第1,第2のスイッチング素子41,42が短絡故障したとしても、刃物スイッチ21若しくは自走スイッチ22がオフされると、駆動スイッチ21A若しくは22Aがオフされて、第1の通電経路35若しくは第2の通電経路36が遮断される。従って、第1,第2のスイッチング素子41,42が短絡故障した場合であっても、使用者は、刃物スイッチ21若しくは自走スイッチ22をオフ状態に切り替えることで、刃物モータ31若しくは自走モータ32の駆動を停止させることができる。
また、制御回路50から第1,第2のスイッチング素子41,42へのPWM信号の出力経路には、それぞれ、第1,第2のターンオフ遅延回路47,48が設けられている。第1,第2のターンオフ遅延回路47,48は、PWM信号により第1,第2のスイッチング素子41,42がオン状態からオフ状態に変化するターンオフ時間を、オフ状態からオン状態に変化するターンオン時間に比べて、長くするためのものである。
すなわち、第1のターンオフ遅延回路47は、制御回路50から第1のスイッチング素子41へのPWM信号の出力経路上に設けられた抵抗器R12と、この抵抗器R12に並列接続された抵抗器R13及びダイオードD11の直列回路と、を備える。ダイオードD11は、PWM信号がローレベルからハイレベルに立ち上がったときに、制御回路50から第1のスイッチング素子41のゲートに流れ込む電流方向が、順方向となるように設けられている。
このため、PWM信号がハイレベルに立ち上がって、制御回路50から第1のスイッチング素子41のゲートに流れ込む電流は、PWM信号がローレベルに立ち下がって、第1のスイッチング素子41のゲートから制御部に流れ出す電流よりも大きくなる。よって、PWM信号がローレベルとなって、第1のスイッチング素子41がオン状態からオフ状態に変化するターンオフ時間は、PWM信号がハイレベルとなって、第1のスイッチング素子41がオフ状態からオン状態に変化するターンオン時間に比べて、長くなる。
また、第2のターンオフ遅延回路48は、制御回路50から第2のスイッチング素子42へのPWM信号の出力経路上に設けられた抵抗器R22と、この抵抗器R22に並列接続された抵抗器R23及びダイオードD21の直列回路と、を備える。そして、ダイオードD21は、第1のターンオフ遅延回路47のダイオードD11と同様、PWM信号が立ち上がったときに制御回路50から第2のスイッチング素子42のゲートに流れ込む電流方向が、順方向となるように設けられている。従って、第2のスイッチング素子42がオン状態からオフ状態に変化するターンオフ時間は、第2のスイッチング素子42がオフ状態からオン状態に変化するターンオン時間に比べて、長くなる。
このように、第1,第2のスイッチング素子41,42のターンオフ時間が、ターンオン時間に比べて長くなるようにしているのは、第1,第2のスイッチング素子41,42がターンオフした際に発生する高電圧のピーク電圧を抑制するためである。
つまり、第1,第2のスイッチング素子41,42がオン状態からオフ状態に変化すると、モータ31,32に蓄積されたエネルギにて、モータ31,32の第1,第2のスイッチング素子41,42側の端子部分に高電圧が発生する。そして、この高電圧のピーク電圧が第1,第2のスイッチング素子41,42の耐電圧を超えると、第1,第2のスイッチング素子41,42が劣化し、場合によっては破損する。そこで、本実施形態では、第1,第2のスイッチング素子41,42のターンオフ時間を長くすることで、モータ31,32に蓄積されたエネルギにて発生する高電圧のピーク電圧を低くし、第1,第2のスイッチング素子41,42を高電圧から保護しているのである。
次に、コントローラ30には、バッテリ8から電力供給を受ける通電経路34の電圧を安定化させるコンデンサ37が設けられている。また、コントローラ30には、通電経路34を介してバッテリ8から電力供給を受けて、電源電圧Vccを生成する電源回路38が設けられている。
電源回路38にて生成される電源電圧Vccは、制御回路50を駆動可能な直流定電圧であり、制御回路50に供給される。また、電源電圧Vccは、抵抗器R0,R1,R2を介して、主電源スイッチ20、刃物スイッチ21、及び、自走スイッチ22に印加される。また、電源電圧Vccは、速度調整ダイヤル24の可変抵抗器にも印加される。
主電源スイッチ20、刃物スイッチ21、及び、自走スイッチ22と、抵抗器R0,R1,及び、R2との接続点は、それぞれ、制御回路50に接続されている。また、速度調整ダイヤル24の可変抵抗器の摺動子も、制御回路50に接続されている。このため、制御回路50側では、主電源スイッチ20、刃物スイッチ21、及び、自走スイッチ22のオン・オフ状態、及び、速度調整ダイヤル24からの走行速度の指令値(速度指令値)を取得することができる。
主電源スイッチ20と抵抗器R0との接続点は、電源回路38にも接続されている。図3に示すように、電源回路38は、主電源スイッチ20が操作されてオン状態となる度に起動又は停止される。つまり、主電源スイッチ20は、使用者が操作(押下)しているときにだけオン状態となるため、電源回路38は、主電源スイッチ20が操作される度に、オン・オフ状態が切り替えられる。
また、コントローラ30には、表示部26に設けられた各種表示用のLEDを点灯又は消灯させる表示回路58が備えられている。そして、制御回路50は、この表示回路58を介して、表示部26のLEDによる表示状態を制御する。
<制御回路の機能構成>
次に、制御回路50は、CPU、ROM、RAM等を含むマイクロ・コントロール・ユニット(MCU)の形態である。そして、制御回路50においては、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することで、図2に示す各種機能を実現する。
次に、制御回路50は、CPU、ROM、RAM等を含むマイクロ・コントロール・ユニット(MCU)の形態である。そして、制御回路50においては、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することで、図2に示す各種機能を実現する。
なお、他の実施形態では、制御回路50は、MCUに代えて、又はMCUに加えて、例えばディスクリート素子などのような電子部品の組み合わせを備えてもよいし、特定用途向け集積回路(ASIC)を備えてもよい。また、制御回路50は、特定用途向け汎用品(ASSP)を備えてもよいし、例えばフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)などのプログラマブル・ロジック・デバイスを備えてもよいし、あるいはこれらの組み合わせを備えてもよい。
次に、制御回路50の機能について説明する。
図2に示すように、制御回路50は、速度指令判定部52、SW入力判定部54、表示制御部56、クロック発生部60、第1分周部61、第2分周部62、第1PWM生成部65、第2PWM生成部66、及び、モータ駆動制御部68、としての機能を備える。
図2に示すように、制御回路50は、速度指令判定部52、SW入力判定部54、表示制御部56、クロック発生部60、第1分周部61、第2分周部62、第1PWM生成部65、第2PWM生成部66、及び、モータ駆動制御部68、としての機能を備える。
ここで、速度指令判定部52は、速度調整ダイヤル24の可変抵抗器の摺動子から、可変抵抗器にて電源電圧Vccを分圧した電圧値を取り込み、走行速度の速度指令値を判定する。
また、SW入力判定部54は、主電源スイッチ20と抵抗器R0との接続点、刃物スイッチ21と抵抗器R1との接続点、及び、自走スイッチ22と抵抗器R2との接続点、の電位から、これら各スイッチ20,21,22のオン・オフ状態を判定する。
つまり、SW入力判定部54は、上記各接続点の電位がローレベルであるとき、対応するスイッチ20,21又は22はオン状態であり、上記各接続点の電位がハイレベルであるとき、対応するスイッチ20,21又は22はオフ状態であると判定する。なお、SWは、スイッチを表す。
次に、クロック発生部60は、制御回路50の動作タイミングを決定する基準クロックを発生する、所謂発振器である。
そして、第1分周部61は、クロック発生部60から出力される基準クロックを分周することで、刃物モータ31への供給電力をPWM制御するための第1のPWM信号の周期、換言すれば、第1のキャリア周波数を設定する。
そして、第1分周部61は、クロック発生部60から出力される基準クロックを分周することで、刃物モータ31への供給電力をPWM制御するための第1のPWM信号の周期、換言すれば、第1のキャリア周波数を設定する。
また、第2分周部62は、クロック発生部60から出力される基準クロックを分周することで、自走モータ32への供給電力をPWM制御するための第2のPWM信号の周期、換言すれば、第2のキャリア周波数を設定する。
次に、図3に示すように、第1PWM生成部65は、刃物スイッチ21がオン状態であるとき、第1分周部61から出力される第1のキャリア周波数のクロックに同期して、刃物モータ31への供給電力をPWM制御するための第1のPWM信号を生成する。
また、第2PWM生成部66は、自走スイッチ22がオン状態であるとき、第2分周部62から出力される第2のキャリア周波数のクロックに同期して、自走モータ32への供給電力をPWM制御するための第2のPWM信号を生成する。
なお、第1PWM生成部65及び第2PWM生成部66は、刃物モータ31及び自走モータ32の駆動開始時には、第1のPWM信号及び第2のPWM信号のデューティ比を予め設定された最小値に設定する。そして、第1のPWM信号及び第2のPWM信号の1周期毎に、第1のPWM信号及び第2のPWM信号のデューティ比が目標デューティ比となるまで、デューティ比を徐々に増加させる。
これは、刃物モータ31及び自走モータ32の回転速度を、駆動開始後、徐々に上昇させる、所謂ソフトスタートを実施するためである。そして、このソフトスタートにより、刈り刃18及び駆動輪16の回転速度は駆動開始後スムーズに上昇し、上昇時の急峻な回転変動により使用者に違和感を与えるのを抑制できる。
また、第1PWM生成部65にて生成される第1のPWM信号の目標デューティ比(DUTY)は、図3に示すように、100%に固定されている。このため、刃物モータ31は、DUTY:100%のPWM信号にて、最大回転速度に制御される。
これに対し、第2PWM生成部66にて生成される第2のPWM信号の目標デューティ比(DUTY)は、図3に示す100%を最大値として、速度調整ダイヤル24からの速度指令値に対応した任意のデューティ比に設定される。このため、自走モータ32の回転速度は、速度指令値に対応した回転速度に制御される。
ところで、刃物モータ31は、刈り刃18を駆動するものであるため、芝刈り作業時に刈り刃18から加わる負荷が、芝刈り機10の走行時に駆動輪16から自走モータ32に加わる負荷に比べて大きくなる。従って、刃物モータ31の消費電力は、自走モータ32の消費電力よりも大きい。
このため、刃物モータ31への供給電力をPWM制御するのに用いられる第1のスイッチング素子41は発熱し易く、PWM制御のキャリア周波数が高いと、第1のスイッチング素子41が過熱状態となって故障することがある。
そこで、第1PWM生成部65にて生成される第1のPWM信号のキャリア周波数は、第1のスイッチング素子41を過熱状態から保護することのできる周波数に設定される。具体的には、第1分周部61にて設定される第1のキャリア周波数は、第1のスイッチング素子41を過熱保護するために、例えば、500Hzに設定される。
一方、自走モータ32は、芝刈り機10を安定走行させるために、回転速度を一定にすることが求められる。しかし、自走モータ32への供給電力をPWM制御する際のキャリア周波数を、刃物モータと同様の低い周波数に設定すると、第2のスイッチング素子42のスイッチングにより、自動モータ32に流れる電流が脈動し易くなる。この脈動は、所謂リップルと呼ばれ、電流にリップルが大きく重畳されると、自走モータ32にトルクのムラが発生し、芝刈り機10を安定して走行させることができなくなる。
そこで、第2PWM生成部66にて生成される第2のPWM信号のキャリア周波数は、自走モータ32により芝刈り機10を安定して走行させることができるように、第1のキャリア周波数に比べて高い周波数に設定される。具体的には、第2分周部62にて設定される第2のキャリア周波数は、芝刈り機10を安定して走行させることができるように、例えば、8kHzに設定される。
次に、モータ駆動制御部68は、上記のように第1PWM生成部65及び第2PWM生成部66にて生成された第1のPWM信号及び第2のPWM信号を、それぞれ、第1,第2のスイッチング素子41,42の駆動信号として出力する。
この結果、刃物モータ31及び自走モータ32への供給電力が、それぞれ、第1のPWM信号及び第2のPWM信号によりPWM制御されて、刃物モータ31及び自走モータ32が駆動される。
また、モータ駆動制御部68は、刃物スイッチ21或いは自走スイッチ22がオン状態からオフ状態に切り替えられて、第1のPWM信号或いは第2のPWM信号の出力を停止すると、第4,第5のスイッチング素子45,46に駆動信号(以下、ブレーキ信号)を出力する。
第4,第5のスイッチング素子45,46は、ブレーキ信号によりオン状態となって、刃物モータ31或いは自走モータ32にブレーキ電流を流し、制動力を発生させる。従って、刃物スイッチ21或いは自走スイッチ22がオン状態からオフ状態に切り替えられたときには、刃物モータ31或いは自走モータ32を速やかに停止させることができる。
なお、本実施形態において、第1分周部61は、本開示の第1のキャリア周波数設定部の一例に相当し、第2分周部62は、本開示の第2のキャリア周波数設定部の一例に相当する。また、第1PWM生成部65、第2PWM生成部66、及び、モータ駆動制御部68は、本開示の制御部の一例に相当する。
<処理>
次に、制御回路50において、上記各機能を実現するために実行される制御処理について、図4~図9に示すフローチャートに沿って説明する。
次に、制御回路50において、上記各機能を実現するために実行される制御処理について、図4~図9に示すフローチャートに沿って説明する。
この制御処理は、電源回路38から電源電圧Vccが供給されて制御回路50が動作しているときに、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより実施される。
制御処理が開始されると、まずS110にて、経過時間計時用のカウンタをカウントアップすることで経過時間を計時する。S110にて計時する経過時間は、刃物モータ31及び自走モータ32を駆動若しくは制動させる制御を実施していない制御停止時間である。なお、Sはステップを表す。
制御処理が開始されると、まずS110にて、経過時間計時用のカウンタをカウントアップすることで経過時間を計時する。S110にて計時する経過時間は、刃物モータ31及び自走モータ32を駆動若しくは制動させる制御を実施していない制御停止時間である。なお、Sはステップを表す。
次に、S120では、刃物モータ31若しくは自走モータ32の駆動スイッチ、詳しくは、刃物スイッチ21若しくは自走スイッチ22、がオン状態であるか否かを判断する。
S120にて、刃物モータ31若しくは自走モータ32の駆動スイッチがオン状態であると判断されると、S130に移行する。S130では、経過時間計時用のカウンタをクリアし、S140に移行する。S140では、図5に示すモータ駆動処理を実行し、S110に移行する。なお、モータ駆動処理の詳細については後述する。
S120にて、刃物モータ31若しくは自走モータ32の駆動スイッチがオン状態であると判断されると、S130に移行する。S130では、経過時間計時用のカウンタをクリアし、S140に移行する。S140では、図5に示すモータ駆動処理を実行し、S110に移行する。なお、モータ駆動処理の詳細については後述する。
一方、S120にて、刃物モータ31及び自走モータ32の駆動スイッチは共にオフ状態であると判断されると、S150に移行する。S150では、現在、刃物モータ31のブレーキ中であるか否か、詳しくは、第4のスイッチング素子45にブレーキ信号を出力しているか否か、を判断する。
S150にて、現在、刃物モータ31のブレーキ中であると判断されると、S160に移行し、S150にて、刃物モータ31のブレーキ中ではないと判断されると、S180に移行する。
S160では、経過時間計時用のカウンタをクリアし、S170に移行する。S170では、図9に示す刃物ブレーキ制御処理を実行し、S180に移行する。なお、刃物ブレーキ制御処理の詳細については後述する。
次に、S180では、現在、自走モータ32のブレーキ中であるか否か、詳しくは、第5のスイッチング素子46にブレーキ信号を出力しているか否か、を判断する。
S180にて、現在、自走モータ32のブレーキ中であると判断されると、S190に移行し、S180にて、自走モータ32のブレーキ中ではないと判断されると、S210に移行する。
S180にて、現在、自走モータ32のブレーキ中であると判断されると、S190に移行し、S180にて、自走モータ32のブレーキ中ではないと判断されると、S210に移行する。
S190では、経過時間計時用のカウンタをクリアし、S200に移行する。S200では、図8に示す自走ブレーキ制御処理を実行し、S210に移行する。なお、自走ブレーキ制御処理の詳細については後述する。
S210では、S110にてカウントアップされた経過時間計時用のカウンタのカウント値が、予め設定された時間経過判定用の閾値に達したか否かを判断する。そして、経過時間計時用のカウンタのカウント値が閾値に達していなければ、S110に移行し、上記一連の処理を再度実行する。
一方、S210にて、経過時間計時用のカウンタのカウント値が閾値に達したと判断されると、S220に移行し、電源OFF処理を実行して、制御処理を終了する。
電源OFF処理は、上記カウント値が閾値に達したとき、詳しくは、刃物モータ31及び自走モータ32を駆動若しくは制動させる制御を実施していない制御停止時間が所定の待機時間に達したときに、制御回路50自身の動作を停止させる処理である。このため、S220では、電源回路38の動作を停止させて、制御処理を終了する。
電源OFF処理は、上記カウント値が閾値に達したとき、詳しくは、刃物モータ31及び自走モータ32を駆動若しくは制動させる制御を実施していない制御停止時間が所定の待機時間に達したときに、制御回路50自身の動作を停止させる処理である。このため、S220では、電源回路38の動作を停止させて、制御処理を終了する。
次に、S140にて実行されるモータ駆動処理について説明する。
図5に示すように、モータ駆動処理においては、まずS310にて、刃物スイッチ21及び自走スイッチ22の両方がオン状態であるか否かを判断する。そして、刃物スイッチ21及び自走スイッチ22の両方がオン状態である場合には、S320に移行して、図6に示す刃物モータ制御処理を実行する。また、S320の処理実行後は、S330に移行し、図7に示す自走モータ制御処理を実行し、当該モータ駆動処理を終了する。
図5に示すように、モータ駆動処理においては、まずS310にて、刃物スイッチ21及び自走スイッチ22の両方がオン状態であるか否かを判断する。そして、刃物スイッチ21及び自走スイッチ22の両方がオン状態である場合には、S320に移行して、図6に示す刃物モータ制御処理を実行する。また、S320の処理実行後は、S330に移行し、図7に示す自走モータ制御処理を実行し、当該モータ駆動処理を終了する。
次に、S310にて、刃物スイッチ21及び自走スイッチ22の両方がオン状態ではないと判断されると、S340に移行して、刃物スイッチ21がオン状態であるか否かを判断する。
S340にて、刃物スイッチ21がオン状態であると判断されると、S350に移行して、現在、自走モータ32のブレーキ中であるか否かを判断する。S350にて、現在、自走モータ32のブレーキ中であると判断されると、S360に移行して、図8に示す自走ブレーキ制御処理を実行し、S370に移行する。また、S350にて、現在、自走モータ32のブレーキ中ではないと判断されると、S370に移行する。そして、S370では、図6に示す刃物モータ制御処理を実行し、当該モータ駆動処理を終了する。
次に、S340にて、刃物スイッチ21はオン状態ではないと判断された場合、換言すれば、自走スイッチ22がオン状態である場合には、S380に移行して、現在、刃物モータ31のブレーキ中であるか否かを判断する。
S380にて、現在、刃物モータ31のブレーキ中であると判断されると、S390に移行して、図9に示す刃物ブレーキ制御処理を実行し、S400に移行する。また、S380にて、現在、刃物モータ32のブレーキ中ではないと判断されると、S400に移行する。そして、S400では、図7に示す自走モータ制御処理を実行し、当該モータ駆動処理を終了する。
次に、S320又はS370にて実行される刃物モータ制御処理、及び、S330又はS400にて実行される自走モータ制御処理、について説明する。
図6に示すように、刃物モータ制御処理においては、まずS410にて、現在、刃物モータ31のブレーキ中であるか否かを判断する。そして、現在、刃物モータ31のブレーキ中である場合には、S440に移行して、図9に示す刃物ブレーキ制御処理を実行し、当該刃物モータ制御処理を終了する。
図6に示すように、刃物モータ制御処理においては、まずS410にて、現在、刃物モータ31のブレーキ中であるか否かを判断する。そして、現在、刃物モータ31のブレーキ中である場合には、S440に移行して、図9に示す刃物ブレーキ制御処理を実行し、当該刃物モータ制御処理を終了する。
次に、S410にて、現在、刃物モータ31のブレーキ中ではないと判断された場合には、S420に移行して、第1のスイッチング素子41へ出力する第1のPWM信号のデューティ比を設定する。
第1のPWM信号の目標デューティ比(DUTY)は100%に固定されているが、S420では、上述したソフトスタートを実現するために、第1のPWM信号の1周期毎にデューティ比が目標デューティ比に近付くように、デューティ比を設定する。
そして、続くS430では、S420にて設定されたデューティ比にてパルス幅変調した第1のPWM信号を生成し、第1のスイッチング素子41へ出力する、PWM信号の出力制御を実行し、当該刃物モータ制御処理を終了する。
なお、第1のPWM信号の周期は、第1分周部61にて基準クロックを分周することにより生成される第1のキャリア周波数の周期であり、S430では、この周期に同期してS420にて設定されたデューティ比のPWM信号を出力する。
図7に示すように、自走モータ制御処理においては、まずS510にて、現在、自走モータ32のブレーキ中であるか否かを判断する。そして、現在、自走モータ32のブレーキ中である場合には、S540に移行して、図8に示す自走ブレーキ制御処理を実行し、当該自走モータ制御処理を終了する。
次に、S510にて、現在、自走モータ32のブレーキ中ではないと判断された場合には、S520に移行して、第2のスイッチング素子42へ出力する第2のPWM信号のデューティ比を設定する。
なお、第2のPWM信号の目標デューティ比(DUTY)は、速度調整ダイヤル24からの速度指令値に対応して設定される。そして、S520では、上述したソフトスタートを実現するために、デューティ比が第2のPWM信号の1周期毎に目標デューティ比に近付くように、デューティ比を設定する。
そして、続くS530では、S520にて設定されたデューティ比にてパルス幅変調した第2のPWM信号を生成し、第2のスイッチング素子42へ出力する、PWM信号の出力制御を実行し、当該自走モータ制御処理を終了する。
なお、第2のPWM信号の周期は、第2分周部62にて基準クロックを分周することにより生成される第2のキャリア周波数の周期であり、S530では、この周期に同期してS520にて設定されたデューティ比のPWM信号を出力する。
次に、S200,S360又はS540にて実行される自走ブレーキ制御処理、及び、S170,S390又はS440にて実行される刃物ブレーキ制御処理、について説明する。
図8に示すように、自走ブレーキ制御処理においては、まずS610にて、第2のスイッチング素子42に対する第2のPWM信号の出力を停止させて、第2のスイッチング素子42をオフ状態にする。
そして、続くS620では、自走ブレーキ用の第5のスイッチング素子46へブレーキ信号を出力して、第5のスイッチング素子46をオン状態にする。この結果、自走モータ32にブレーキ電流が流れ、制動力が発生する。
次にS630では、自走ブレーキ時間計時用のカウンタをカウントアップすることで、第5のスイッチング素子46へのブレーキ信号の出力時間(以下、自走ブレーキ時間)を計時する。
そして、続くS640では、S630にて計時された自走ブレーキ時間が、自走ブレーキ終了判定用として予め設定されたブレーキ時間に達したか否かを判断する。なお、このブレーキ時間には、自走ブレーキにより芝刈り機10の走行を停止させるのに必要な時間が、予め設定されている。
S640にて、自走ブレーキ時間は、自走ブレーキ終了判定用のブレーキ時間に達していないと判断された場合には、当該自走ブレーキ制御処理を終了する。
一方、S640にて、自走ブレーキ時間は、自走ブレーキ終了判定用のブレーキ時間に達したと判断された場合には、S650に移行する。S650では、第5のスイッチング素子46へのブレーキ信号の出力を停止し、自走モータ32に対するブレーキ制御を終了する。そして、続くS660では、自走ブレーキ時間計時用のカウンタをクリアし、当該自走ブレーキ制御処理を終了する。
一方、S640にて、自走ブレーキ時間は、自走ブレーキ終了判定用のブレーキ時間に達したと判断された場合には、S650に移行する。S650では、第5のスイッチング素子46へのブレーキ信号の出力を停止し、自走モータ32に対するブレーキ制御を終了する。そして、続くS660では、自走ブレーキ時間計時用のカウンタをクリアし、当該自走ブレーキ制御処理を終了する。
このように、自走ブレーキ制御処理によれば、自走スイッチ22がオフ状態となって、自走モータ32の駆動が停止されたときには、自走ブレーキ終了判定用のブレーキ時間に対応する一定時間の間、自走モータ32に制動力を発生させる。このため、芝刈り機10の走行を確実に停止させることができるようになる。
次に、図9に示すように、刃物ブレーキ制御処理においては、まずS710にて、第1のスイッチング素子41に対する第1のPWM信号の出力を停止させて、第1のスイッチング素子41をオフ状態にする。
そして、続くS720では、刃物ブレーキ用の第4のスイッチング素子45へブレーキ信号を出力して、第4のスイッチング素子45をオン状態にする。この結果、刃物モータ31にブレーキ電流が流れ、制動力が発生する。
次にS730では、刃物ブレーキ時間計時用のカウンタをカウントアップすることで、第4のスイッチング素子45へのブレーキ信号の出力時間(以下、刃物ブレーキ時間)を計時する。
そして、続くS740では、S730にて計時された刃物ブレーキ時間が、予め設定されたブレーキ時間TAに達したか否かを判断する。S740にて、刃物ブレーキ時間は、ブレーキ時間TAに達していないと判断された場合には、当該刃物ブレーキ制御処理を終了する。なお、ブレーキ時間TAには、刃物ブレーキによって刃物モータ31の回転が低下し、ブレーキ電流が十分に小さくなるのに要する時間が設定されている。
一方、S740にて、刃物ブレーキ時間は、ブレーキ時間TAに達していると判断された場合には、S750に移行し、刃物スイッチ21はオン状態であるか否かを判断する。
S750にて、刃物スイッチ21はオン状態であると判断された場合には、S770に移行し、第4のスイッチング素子45へのブレーキ信号の出力を停止することで、刃物モータ31に対するブレーキ制御を終了する。そして、続くS780では、刃物ブレーキ時間計時用のカウンタをクリアし、当該刃物ブレーキ制御処理を終了する。
S750にて、刃物スイッチ21はオン状態であると判断された場合には、S770に移行し、第4のスイッチング素子45へのブレーキ信号の出力を停止することで、刃物モータ31に対するブレーキ制御を終了する。そして、続くS780では、刃物ブレーキ時間計時用のカウンタをクリアし、当該刃物ブレーキ制御処理を終了する。
S750にて、刃物スイッチ21はオン状態ではないと判断された場合には、S760に移行し、S730にて計時された刃物ブレーキ時間が、予め設定されたブレーキ時間TBに達したか否かを判断する。このブレーキ時間TBには、刃物ブレーキにより刃物モータ31の回転を停止させるのに必要な時間が、予め設定されている。従って、ブレーキ時間TBは、ブレーキ時間TAよりも長い。
そして、S760にて、刃物ブレーキ時間はブレーキ時間TBに達していないと判断されると、当該刃物ブレーキ制御処理を終了する。また、S760にて、刃物ブレーキ時間はブレーキ時間TBに達していると判断されると、S770にて、刃物モータ31に対するブレーキ制御を終了し、S780にて、刃物ブレーキ時間計時用のカウンタをクリアした後、当該刃物ブレーキ制御処理を終了する。
このように、刃物ブレーキ制御処理においては、図10に示すように、刃物スイッチ21がオフ状態となって、刃物モータ31の駆動が停止されたときには、第4のスイッチング素子45にブレーキ信号を出力して、刃物モータ31に制動力を発生させる。
そして、第4のスイッチング素子45にブレーキ信号を出力する刃物ブレーキ時間が、ブレーキ時間TBに達すると、刃物モータ31の回転が停止したと判断して、ブレーキ信号の出力を停止し、刃物モータ31のブレーキ制御を終了する。
また、刃物ブレーキ時間がブレーキ時間TBに達するまでの間に、刃物スイッチ21がオン状態となった場合には、刃物ブレーキ時間が刃物モータ31の再駆動を許可するブレーキ時間TAに達したことを条件として、ブレーキ信号の出力を停止する。
このため、使用者は、刃物スイッチ21を操作して芝刈り作業を行っているときに、刃物スイッチ21の操作を止めても、刃物モータ31の回転が停止するまでの間に刃物スイッチ21を再操作することで、芝刈り作業を再開することができる。
つまり、刃物ブレーキ制御処理においては、使用者が刃物スイッチ21を操作することで芝刈り作業を行っているときに、使用者が刃物スイッチ21の操作を止めると、刃物モータ31の回転が停止するまで、刃物モータ31に制動力を与えるようにしてもよい。しかし、このようにすると、刃物モータ31が停止していない状態で、刃物モータ31の駆動を再開させて、芝刈り作業を行いたい作業者にとっては、芝刈り機10の使い勝手が悪くなる。
これに対し、本実施形態では、ブレーキ制御によって刃物モータ31が停止していないときにでも、ブレーキ制御がブレーキ時間TA以上実施されていれば、使用者は、刃物スイッチ21の操作により、刃物モータ21の駆動を再開させることができる。よって、本実施形態の芝刈り機10によれば、芝刈り作業を効率よく実施することができるようになり、使用者による使い勝手を向上できる。
<効果>
以上説明したように、本実施形態の芝刈り機10においては、刃物モータ31及び自走モータ32への供給電力が、それぞれ、周波数が異なる第1及び第2のキャリア周波数にて生成された、第1及び第2のPWM信号によりPWM制御される。
以上説明したように、本実施形態の芝刈り機10においては、刃物モータ31及び自走モータ32への供給電力が、それぞれ、周波数が異なる第1及び第2のキャリア周波数にて生成された、第1及び第2のPWM信号によりPWM制御される。
従って、刃物モータ31及び自走モータ32が、共通の制御回路50にて駆動制御されるにもかかわらず、各モータへの供給電力をPWM制御する際のキャリア周波数を、モータ毎に設定することができる。よって、刃物モータ31及び自走モータ32への供給電力を、それぞれ、各モータに適したキャリア周波数にてPWM制御することができる。
つまり、刃物モータ31は、刈り刃18から加わる負荷が大きいことから、自走モータ32に比べて、供給電力が大きくなり、第1のスイッチング素子41に流れる電流は、第2のスイッチング素子42に流れる電流に比べて大きくなる。
これに対し、本実施形態によれば、第1のスイッチング素子41をPWM制御する際の第1のキャリア周波数を、第2のキャリア周波数よりも低い周波数に設定することができる。このため、第1のスイッチング素子41で生じるスイッチングロスを低減して、第1のスイッチング素子41が過熱状態となるのを抑制できる。
また、第1のスイッチング素子41を過熱故障から保護するために、第1のスイッチング素子41の耐電圧を高くする必要がないため、第1のスイッチング素子41に耐電圧の低い安価なものを利用することができ、芝刈り機10のコストを低減することができる。
一方、第2のキャリア周波数は、第1のキャリア周波数よりも高い周波数に設定して、自走モータ32のトルク変動を抑制することができる。よって、本実施形態の芝刈り機10によれば、所望速度で安定して走行させることができる。
また更に、本実施形態の芝刈り機10においては、刃物モータ31及び自走モータ32への供給電力をPWM制御するのに用いられる第1,第2のスイッチング素子41,42については、ターンオフ時間がターンオン時間に比べて長くなるように構成されている。
このため、第1,第2のスイッチング素子41,42のターンオフ時に発生する高電圧のピーク電圧を抑制して、第1,第2のスイッチング素子41,42を、その高電圧から保護することができる。
[他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
[他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
上記実施形態では、刃物モータ31への供給電力をPWM制御する際の第1のキャリア周波数は、500Hzであるものとして説明したが、第1のキャリア周波数は、100Hz~1kHzの範囲内の周波数に設定されてもよい。
また、上記実施形態では、自走モータ32への供給電力をPWM制御する際の第2のキャリア周波数は、8kHzであるものとして説明したが、第2のキャリア周波数は、8kHz~20kHzの範囲内の周波数に設定されてもよい。
つまり、モータへの供給電力をPWM制御するに当たって、キャリア周波数を、1kHz~8kHzの周波数領域内に設定すると、スイッチのオン・オフによって生じるスイッチングノイズが、使用者等の周囲の者に聞こえてしまうことが考えられる。
しかし、第1のキャリア周波数及び第2のキャリア周波数を上記周波数範囲内に設定すれば、モータへの供給電力をPWM制御したときに発生するスイッチングノイズが使用者等に聞こえ、不快感を与えてしまうのを抑制できる。
また特に、第1のキャリア周波数は、300Hz~700Hzの範囲内に設定されていてもよく、第2のキャリア周波数は、8kHz~10kHzの範囲内に設定されていてもよい。
また、上記実施形態では、第1のキャリア周波数及び第2のキャリア周波数は、制御回路50内で基準クロックを分周することにより設定されるものとして説明したが、基準クロックを逓倍することにより設定されるようにしてもよい。
或いは、第1のキャリア周波数若しくは第2のキャリア周波数のクロック信号を発生する発振器を設け、この発振器からの出力を分周又は逓倍することにより、そのクロック信号とは異なるキャリア周波数のクロック信号を生成するようにしてもよい。
次に、上記実施形態では、芝刈り機10について説明したが、例えば、結束用のモータと、結束用のワイヤを送るモータとを備えた鉄筋結束機など、用途の異なる複数のモータを備えた電動作業機であれば、上記実施形態と同様に適用することができる。また、例えば、手押し台車、耕運機、床面清掃機などの自走式の作業機にも,上記実施形態と同様に適用することができる。
上記実施形態では、刃物モータ31及び自走モータ32は、共に、ブラシ付きモータであるものとして説明した。しかし、刃物モータ31及び自走モータ32の一方、或いは、両方が、ブラシレスモータであってもよい。つまり、本開示の2つのモータは、供給電力がPWM制御されるモータであればよい。
上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
また本開示は、電動作業機の他、電動作業機を構成要素とするシステム、電動作業機としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、制御方法など、種々の形態で実現することもできる。
8…バッテリ、10…芝刈り機、16…駆動輪、18…刈り刃、21…刃物スイッチ、22…自走スイッチ、31…刃物モータ、32…自走モータ、41…第1のスイッチング素子,42…第2のスイッチング素子、47…第1のターンオフ遅延回路,48…第2のターンオフ遅延回路、50…制御回路、61…第1分周部、62…第2分周部、65…第1PWM生成部、66…第2PWM生成部、68…モータ駆動制御部。
Claims (9)
- 第1の駆動対象物を駆動するように構成された第1のモータと、
第2の駆動対象物を駆動するように構成された第2のモータと、
直流電源と前記第1のモータとを接続するように構成された第1の通電経路と、
前記直流電源と前記第2のモータとを接続するように構成された第2の通電経路と、
前記第1の通電経路上に設けられた第1のスイッチと、
前記第2の通電経路上に設けられた第2のスイッチと、
前記第1のスイッチをオン・オフさせて前記第1のモータへの供給電力をPWM制御する際の第1のキャリア周波数を、設定するよう構成された第1のキャリア周波数設定部と、
前記第2のスイッチをオン・オフさせて前記第2のモータへの供給電力をPWM制御する際の第2のキャリア周波数を、前記第1のキャリア周波数とは異なる周波数に設定するよう構成された第2のキャリア周波数設定部と、
前記第1のモータの駆動指令が入力されると、前記第1のキャリア周波数にて第1のPWM信号を生成して前記第1のスイッチに出力することで、前記第1のモータへの供給電力を制御し、前記第2のモータの駆動指令が入力されると、前記第2のキャリア周波数にて第2のPWM信号を生成して前記第2のスイッチに出力することで、前記第2のモータへの供給電力を制御する、ように構成された制御部と、
を備えている、電動作業機。 - 請求項1に記載の電動作業機であって、
前記第1のキャリア周波数は、前記第2のキャリア周波数よりも周波数が低く設定されている、電動作業機。 - 請求項2に記載の電動作業機であって、
前記第1の駆動対象物は、刃物であり、前記第1のモータは、該刃物を回転させるように構成されている、電動作業機。 - 請求項3に記載の電動作業機であって、
前記第2の駆動対象物は、当該電動作業機を走行させる車輪であり、前記第2のモータは、前記車輪を回転させるように構成されている、電動作業機。 - 請求項4に記載の電動作業機であって、
前記第1のキャリア周波数は、100Hz~1kHzの範囲内に設定されている、電動作業機。 - 請求項5に記載の電動作業機であって、
前記第1のキャリア周波数は、300Hz~700Hzの範囲内に設定されている、電動作業機。 - 請求項5又は請求項6に記載の電動作業機であって、
前記第2のキャリア周波数は、8kHz~20kHzの範囲内に設定されている、電動作業機。 - 請求項7に記載の電動作業機であって、
前記第2のキャリア周波数は、8kHz~10kHzの範囲内に設定されている、電動作業機。 - 請求項1~請求項8の何れか1項に記載の電動作業機であって、
前記第1のスイッチ及び/又は前記第2のスイッチは、前記第1のPWM信号若しくは前記第2のPWM信号によりオン状態からオフ状態に変化するターンオフ時間が、前記オフ状態から前記オン状態に変化するターンオン時間に比べて、長くなるように構成されている、電動作業機。
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