JP2023057896A - 方向性結合器 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板の厚みを大きくすることなく結合度のばらつきを抑制しインピーダンスを調整することができる方向性結合器を提供する。【解決手段】方向性結合器は、基板と、主線路と、第1副線路と、接地導体と、を備え、主線路は、電気的に接続された第1導体路11および第2導体路12を有し、第1副線路は、第3導体路21を有し、第1導体路11および第2導体路12と第3導体路21とは電磁気的に結合可能に配置され、第1導体路11は、第1端縁部11aおよび第2端縁部11bを有し、第2導体路12は、第3端縁部12aおよび第4端縁部12bを有し、第3導体路21は、第5端縁部21aおよび第6端縁部21bを有し、第1導体路11、第2導体路12および第3導体路21は、基板を平面視したときに、第1端縁部11a、第5端縁部21a、第3端縁部12a、第2端縁部11b、第6端縁部21b、第4端縁部12bの順に並ぶように配置される。【選択図】図3

Description

本発明は、方向性結合器に関する。
特許文献1には、基板と、第1の線路導体と、第2の線路導体と、接地導体とを備え、第1の線路導体と第2の線路導体とは電磁気的に結合しており、第1の線路導体は接地導体と第2の線路導体との間に配置され、第2の線路導体は第1の線路導体よりも線路幅が広い、方向性結合器が記載されている。これにより、基板の層ずれが発生したとしても、基板を平面視したときに、第1の線路導体が第2の線路導体からはみ出ないようにすることができ、その結果、第1の線路導体と第2の線路導体との結合度がばらつかないようにすることができる。
特開2000-165116号公報
しかしながら、特許文献1に記載された方向性結合器では、結合度のばらつきを抑制しインピーダンスを調整するためには、基板の厚みを大きくする必要がある。
そこで、本発明は、基板の厚みを大きくすることなく結合度のばらつきを抑制しインピーダンスを調整することができる方向性結合器を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る方向性結合器は、複数の誘電体層を有する基板と、基板に設けられた主線路と、基板に設けられた第1副線路と、基板に設けられた接地導体と、を備え、主線路は、電気的に接続された第1導体路および第2導体路を有し、第1副線路は、第3導体路を有し、第1導体路および第2導体路と第3導体路とは電磁気的に結合可能に配置され、第1導体路と第2導体路とは、基板における異なる層に配置され、第1導体路、第2導体路、第3導体路および接地導体は、基板を断面視したときに、第3導体路、第1導体路、第2導体路、接地導体の順に配置され、第1導体路は、長手方向に延びる第1端縁部および第2端縁部を有し、第1端縁部および第2端縁部は対向しており、第2導体路は、長手方向に延びる第3端縁部および第4端縁部を有し、第3端縁部および第4端縁部は対向しており、第3導体路は、長手方向に延びる第5端縁部および第6端縁部を有し、第5端縁部および第6端縁部は対向しており、第1導体路、第2導体路および第3導体路は、基板を平面視したときに、第1端縁部、第5端縁部、第3端縁部、第2端縁部、第6端縁部、第4端縁部の順に並ぶように配置される。
本発明によれば、基板の厚みを大きくすることなく結合度のばらつきを抑制しインピーダンスを調整することができる。
図1は、実施の形態1に係る基板(方向性結合器)の一例を示す断面図である。 図2は、実施の形態1に係る第1導体路、第2導体路および第3導体路の一例を示す斜視図である。 図3は、実施の形態1に係る第1導体路、第2導体路および第3導体路の一例を示す平面図である。 図4は、実施の形態1に係る第1導体路、第2導体路、第3導体路、第4導体路および第5導体路の一例を示す斜視図である。 図5は、実施の形態2に係る基板(方向性結合器)の一例を示す断面図である。 図6は、実施の形態2に係る第1導体路、第2導体路、第3導体路および第6導体路の一例を示す斜視図である。 図7は、実施の形態2に係る方向性結合器の一例を示す回路構成図である。 図8は、実施の形態2に係る方向性結合器の一例を示す回路構成図である。 図9は、実施の形態2に係る方向性結合器の一例を示す回路構成図である。
特許文献1に記載された方向性結合器では、第2の線路導体の線路幅を広くすると、第2の線路導体のインピーダンスが小さくなるため、接地導体と第2の線路導体との距離、すなわち基板の厚みを大きくして、第2の線路導体のインピーダンスを調整する必要がある。つまり、特許文献1に記載された方向性結合器では、結合度のばらつきを抑制しインピーダンスを調整するためには、基板の厚みを大きくする必要がある。
そこで、以下では、基板の厚みを大きくすることなく結合度のばらつきを抑制しインピーダンスを調整することができる方向性結合器について説明する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置および接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、図面に示される構成要素の大きさ、または大きさの比は、必ずしも厳密ではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化する場合がある。また、以下の実施の形態において、「接続される」とは、直接接続される場合だけでなく、他の素子(例えば、キャパシタ、インダクタ、または、ダイオードもしくはトランジスタ等の半導体素子など)を介して電気的に接続される場合も含まれる。例えば、「AとBとの間に接続される」とは、AおよびBの間でAおよびBの両方に、直接または他の素子を介して接続されることを意味する。
(実施の形態1)
実施の形態1について、図1から図4を用いて説明する。
図1は、実施の形態1に係る基板5(方向性結合器1)の一例を示す断面図である。
方向性結合器1は、基板5と、基板5に設けられた主線路10と、基板5に設けられた第1副線路20と、基板5に設けられた接地導体30とを備える。方向性結合器1によって、主線路10を流れる信号の電力などの測定を、主線路10と電磁気的に結合可能に配置された第1副線路20を介して行うことができる。
基板5は、例えば、複数の誘電体層を有する誘電体基板である。基板5の第1主面51(例えば表面)と第2主面52(例えば裏面)との間は誘電体層となっており、例えば、第1主面51上、第2主面52上または誘電体層内に、第1主面51および第2主面52と略平行な方向に延びるように、導体配線パターンまたは導体膜などの導体が配置される。また、ビア導体などの導体が基板5の厚み方向(第1主面51および第2主面52と略垂直な方向)に延びるように配置される。基板5の各種導体としては、例えば、Al、Cu、Au、Ag、または、これらの合金を主成分とする金属が用いられる。
主線路10は、電気的に接続された第1導体路11および第2導体路12を有する。後述する図2に示すように、第1導体路11と第2導体路12とはそれぞれの端部同士がビア導体によって接続されることで、第1導体路11と第2導体路12とは電気的に接続されている。第1導体路11と第2導体路12とが電気的に接続されることで、1本の主線路10が形成される。
第1副線路20は、第3導体路21を有する。第1導体路11および第2導体路12と第3導体路21とは電磁気的に結合可能に配置される。なお、第1導体路11および第2導体路12と第3導体路21とが電磁気的に結合可能に配置されるとは、基板5を平面視したときに、第3導体路21が第1導体路11の少なくとも一部と重複し、かつ、第3導体路21が第2導体路12の少なくとも一部と重複することを意味する。また、電磁気的な結合は、容量結合であってもよいし、磁界結合であってもよいし、その両方であってもよい。
接地導体30は、グランドに接続される導体である。基板5を平面視したときに、接地導体30は、第1導体路11の少なくとも一部と重複し、第2導体路12の少なくとも一部と重複し、第3導体路21の少なくとも一部と重複するように配置される。
第1導体路11と第2導体路12と第3導体路21と接地導体30とは、基板5における異なる層に配置される。なお、第1導体路11と第2導体路12と第3導体路21と接地導体30とが、基板5における異なる層に配置されるとは、基板5の厚み方向における基板5の異なる位置に第1導体路11と第2導体路12と第3導体路21と接地導体30とが配置されることを意味する。なお、接地導体30は、第2主面52上に配置されてもよい。また、第3導体路21は、第1主面51上に配置されてもよい。第1導体路11、第2導体路12、第3導体路21および接地導体30は、基板5を断面視したときに、第3導体路21、第1導体路11、第2導体路12、接地導体30の順に配置される。
例えば、基板5を断面視したときの第1導体路11と第2導体路12との距離は、基板5を断面視したときの第1導体路11と第3導体路21との距離よりも短い。第1導体路11と第2導体路12との距離が離れているときには、第2導体路12と第3導体路21との結合度が低くなり、第3導体路21に対して、第1導体路11および第2導体路12を1つの主線路10として扱いにくくなる。これに対して、第1導体路11と第2導体路12との距離が短いことで、第3導体路21に対して、第1導体路11および第2導体路12を1つの主線路10として扱うことができる。
次に、第1導体路11、第2導体路12および第3導体路21の詳細について、図2および図3を用いて説明する。
図2は、実施の形態1に係る第1導体路11、第2導体路12および第3導体路21の一例を示す斜視図である。図2では、第1導体路11、第2導体路12および第3導体路21以外の構成要素を図示していない。なお、第1導体路11と第2導体路12とを接続するビア導体については図示しており、当該ビア導体を破線で示している。
図3は、実施の形態1に係る第1導体路11、第2導体路12および第3導体路21の一例を示す平面図である。図3では、第1導体路11、第2導体路12および第3導体路21以外の構成要素を図示していない。図3では、第1導体路11は破線で示され、第2導体路12は一点鎖線で示され、第3導体路21は実線で示されている。また、基板5を平面視したときに、第1導体路11、第2導体路12および第3導体路21の位置関係がわかるように、第1導体路11、第2導体路12および第3導体路21を透明にしている。
例えば、第1導体路11、第2導体路12および第3導体路21は、周形状を有している。例えば、第1導体路11、第2導体路12および第3導体路21は、内周および外周が略多角形(ここでは略四角形)となる周形状を有している。なお、第1導体路11、第2導体路12および第3導体路21は、円周形状を有していてもよい。
第1導体路11は、長手方向に延びる第1端縁部11aおよび第2端縁部11bを有し、第1端縁部11aおよび第2端縁部11bは対向している。当該長手方向は、基板5を平面視したときの第1導体路11の延びる方向である。第1端縁部11aおよび第2端縁部11bは、第1導体路11の長手方向に沿っている第1導体路11の縁部分である。第1端縁部11aおよび第2端縁部11bは、第1導体路11の一部における端縁部であってもよいし、第1導体路11全体における端縁部であってもよい。例えば、第1導体路11が、内周および外周が略四角形となる周形状を有している場合、第1端縁部11aおよび第2端縁部11bは、上記略四角形のうちの一辺における端縁部であってもよいし、上記略四角形の四辺にわたる端縁部であってもよい。また、例えば、第1導体路11が円周形状を有している場合、第1端縁部11aおよび第2端縁部11bは、円周のうちの一部における端縁部であってもよいし、円周にわたる端縁部であってもよい。
第2導体路12は、長手方向に延びる第3端縁部12aおよび第4端縁部12bを有し、第3端縁部12aおよび第4端縁部12bは対向している。当該長手方向は、基板5を平面視したときの第2導体路12の延びる方向である。第3端縁部12aおよび第4端縁部12bは、第2導体路12の長手方向に沿っている第2導体路12の縁部分である。第3端縁部12aおよび第4端縁部12bは、第2導体路12の一部における端縁部であってもよいし、第2導体路12全体における端縁部であってもよい。例えば、第2導体路12が、内周および外周が略四角形となる周形状を有している場合、第3端縁部12aおよび第4端縁部12bは、上記略四角形のうちの一辺における端縁部であってもよいし、上記略四角形の四辺にわたる端縁部であってもよい。また、例えば、第2導体路12が円周形状を有している場合、第3端縁部12aおよび第4端縁部12bは、円周のうちの一部における端縁部であってもよいし、円周にわたる端縁部であってもよい。
第3導体路21は、長手方向に延びる第5端縁部21aおよび第6端縁部21bを有し、第5端縁部21aおよび第6端縁部21bは対向している。当該長手方向は、基板5を平面視したときの第3導体路21の延びる方向である。第5端縁部21aおよび第6端縁部21bは、第3導体路21の長手方向に沿っている第3導体路21の縁部分である。第5端縁部21aおよび第6端縁部21bは、第3導体路21の一部における端縁部であってもよいし、第3導体路21全体における端縁部であってもよい。例えば、第3導体路21が、内周および外周が略四角形となる周形状を有している場合、第5端縁部21aおよび第6端縁部21bは、上記略四角形のうちの一辺における端縁部であってもよいし、上記略四角形の四辺にわたる端縁部であってもよい。また、例えば、第3導体路21が円周形状を有している場合、第5端縁部21aおよび第6端縁部21bは、円周のうちの一部における端縁部であってもよいし、円周にわたる端縁部であってもよい。
例えば、第1導体路11の幅と第2導体路12の幅とは異なっていてもよい。例えば、第2導体路12の幅は、第1導体路11の幅よりも狭くてもよい。第1導体路11および第2導体路12のうち、接地導体30の近くに配置された第2導体路12の幅を狭くすることで、接地導体30と第2導体路12との距離を短くすることができる。
第1導体路11、第2導体路12および第3導体路21は、基板5を平面視したときに、第1端縁部11a、第5端縁部21a、第3端縁部12a、第2端縁部11b、第6端縁部21b、第4端縁部12bの順に並ぶように配置される(図3参照)。具体的には、基板5を平面視したときに、第3導体路21の第5端縁部21aの外側に第1導体路11の第1端縁部11aが位置し、第3導体路21の第6端縁部21bの外側に第1導体路11の第2端縁部11bが位置するように、第1導体路11および第3導体路21が配置される。また、基板5を平面視したときに、第3導体路21の第6端縁部21bの内側に第2導体路12の第4端縁部12bが位置し、第3導体路21の第5端縁部21aの内側に第2導体路12の第3端縁部12aが位置するように、第2導体路12および第3導体路21が配置される。なお、第1端縁部11a、第2端縁部11b、第3端縁部12a、第4端縁部12b、第5端縁部21aおよび第6端縁部21bのうち、第4端縁部12b側を内側と呼び、第1端縁部11a側を外側と呼んでいる。例えば、各導体路周形状である場合、内側は各導体路の巻回中央側であり、外側はその逆側である。
なお、基板5を平面視したときに、第1導体路11、第2導体路12および第3導体路21の全長にわたって、第1端縁部11a、第5端縁部21a、第3端縁部12a、第2端縁部11b、第6端縁部21b、第4端縁部12bの順に並んでいなくてもよい。つまり、基板5を平面視したときに、第1端縁部11a、第5端縁部21a、第3端縁部12a、第2端縁部11b、第6端縁部21b、第4端縁部12bの順に並んでいる部分が、第1導体路11、第2導体路12および第3導体路21に存在していればよい。
なお、主線路10は、さらに、第4導体路13および第5導体路14を有していてもよい。これについて、図4を用いて説明する。
図4は、実施の形態1に係る第1導体路11、第2導体路12、第3導体路21、第4導体路13および第5導体路14の一例を示す斜視図である。図4では、第1導体路11、第2導体路12、第3導体路21、第4導体路13および第5導体路14以外の構成要素を図示していない。なお、第1導体路11と第2導体路12とを接続するビア導体、第1導体路11と第4導体路13とを接続する複数の第1ビア導体15、ならびに、第2導体路12と第5導体路14とを接続する複数の第2ビア導体16については図示しており、これらのビア導体を破線で示している。
第4導体路13は、基板5を断面視したときに、第3導体路21と第1導体路11との間に配置される。例えば、第4導体路13は、第1導体路11と略同形状であり、基板5を平面視したときに、第1導体路11と第4導体路13との大部分が重複するように配置される。第1導体路11と第4導体路13とは、複数の(多くの)第1ビア導体15によって接続される。これにより、第1導体路11および第4導体路13を厚みの大きな1つの導体路とみなすことができる。
第5導体路14は、基板5を断面視したときに、第2導体路12と接地導体30との間に配置される。例えば、第5導体路14は、第2導体路12と略同形状であり、基板5を平面視したときに、第2導体路12と第5導体路14との大部分が重複するように配置される。第2導体路12と第5導体路14とは、複数の(多くの)第2ビア導体16によって接続される。これにより、第2導体路12および第5導体路14を厚みの大きな1つの導体路とみなすことができる。
以上説明したように、方向性結合器1は、複数の誘電体層を有する基板5と、基板5に設けられた主線路10と、基板5に設けられた第1副線路20と、基板5に設けられた接地導体30と、を備える。主線路10は、電気的に接続された第1導体路11および第2導体路12を有し、第1副線路20は、第3導体路21を有する。第1導体路11および第2導体路12と第3導体路21とは電磁気的に結合可能に配置される。第1導体路11と第2導体路12とは、基板5における異なる層に配置される。第1導体路11、第2導体路12、第3導体路21および接地導体30は、基板5を断面視したときに、第3導体路21、第1導体路11、第2導体路12、接地導体30の順に配置される。第1導体路11は、長手方向に延びる第1端縁部11aおよび第2端縁部11bを有し、第1端縁部11aおよび第2端縁部11bは対向しており、第2導体路12は、長手方向に延びる第3端縁部12aおよび第4端縁部12bを有し、第3端縁部12aおよび第4端縁部12bは対向しており、第3導体路21は、長手方向に延びる第5端縁部21aおよび第6端縁部21bを有し、第5端縁部21aおよび第6端縁部21bは対向している。第1導体路11、第2導体路12および第3導体路21は、基板5を平面視したときに、第1端縁部11a、第5端縁部21a、第3端縁部12a、第2端縁部11b、第6端縁部21b、第4端縁部12bの順に並ぶように配置される。
これによれば、基板5を平面視したときに、第3導体路21の第5端縁部21aの外側に第1導体路11の第1端縁部11aがあり、第3導体路21の第6端縁部21bの外側に第1導体路11の第2端縁部11bがあるため、基板5を平面視したときに、第3導体路21は、第3導体路21の第6端縁部21bが第1導体路11の第2端縁部11bからはみ出した状態で第1導体路11と重複している。また、基板5を平面視したときに、第3導体路21の第6端縁部21bの内側に第2導体路12の第4端縁部12bがあり、第3導体路21の第5端縁部21aの内側に第2導体路12の第3端縁部12aがあるため、基板5を平面視したときに、第3導体路21は、第3導体路21の第5端縁部21aが第2導体路12の第3端縁部12aからはみ出した状態で第2導体路12と重複している。すなわち、基板5を平面視したときに、第1導体路11と第2導体路12とは重複しており、第3導体路21は、第1導体路11および第2導体路12からはみ出さない状態でどちらにも重複しているため、インピーダンスを調整する場合において、第1導体路11および第2導体路12の線路幅を、第3導体路21の線路幅よりも広くしなくてもよい。
このように、主線路10を構成する第1導体路11および第2導体路12の線路幅を、第1副線路20を構成する第3導体路21の線路幅よりも広くしなくてもよいため、接地導体30と主線路10との距離、すなわち基板5の厚みを大きくしなくてもよい。
また、基板5を平面視したときの主線路10の線路幅は、第1導体路11の第1端縁部11aから第2導体路12の第4端縁部12bまでの幅とみなすことができる。このため、基板5の層ずれが発生して、第3導体路21が第5端縁部21a側にずれたとしても第6端縁部21b側にずれたとしても、基板5を平面視したときに、第3導体路21を主線路10からはみ出ないようにすることができる。したがって、主線路10と第1副線路20との結合度がばらつかないようにすることができる。
したがって、基板5の厚みを大きくすることなく結合度のばらつきを抑制しインピーダンスを調整することができる。
例えば、基板5を断面視したときの第1導体路11と第2導体路12との距離は、基板5を断面視したときの第1導体路11と第3導体路21との距離よりも短くてもよい。
第1導体路11と第2導体路12との距離が短いことで、第3導体路21に対して、第1導体路11および第2導体路12を線路幅の広い1つの主線路10として扱うことができる。
例えば、第1導体路11の幅と第2導体路12の幅とは異なっていてもよい。
これによれば、第1導体路11の幅と第2導体路12の幅とが一致するように設計しなくてもよい。
例えば、第2導体路12の幅は、第1導体路11の幅よりも狭くてもよい。
第1導体路11および第2導体路12のうち、接地導体30の近くに配置された第2導体路12の幅を狭くすることで、接地導体30と第2導体路12との距離を短くすることができ、基板5の低背化が可能となる。
例えば、主線路10は、さらに、第4導体路13および第5導体路14を有し、第4導体路13は、基板5を断面視したときに、第3導体路21と第1導体路11との間に配置され、第5導体路14は、基板5を断面視したときに、第2導体路12と接地導体30との間に配置されてもよい。第1導体路11と第4導体路13とは、複数の第1ビア導体15によって接続され、第2導体路12と第5導体路14とは、複数の第2ビア導体16によって接続されてもよい。
これによれば、第1導体路11および第4導体路13を厚みの大きな1つの導体路とみなすことができ、第2導体路12および第5導体路14を厚みの大きな1つの導体路とみなすことができる。したがって、第1導体路11および第4導体路13、ならびに、第2導体路12および第5導体路14から構成される主線路10における損失を改善できる。
(実施の形態2)
実施の形態2について、図5から図9を用いて説明する。
図5は、実施の形態2に係る基板5(方向性結合器2)の一例を示す断面図である。
方向性結合器2は、基板5と、基板5に設けられた主線路10と、基板5に設けられた第1副線路20と、基板5に設けられた第2副線路40と、基板5に設けられた接地導体30とを備える。方向性結合器2によって、主線路10を流れる信号の電力などの測定を、主線路10と電磁気的に結合可能に配置された第1副線路20および第2副線路40を介して行うことができる。方向性結合器2は、さらに、第2副線路40を備える点が実施の形態1における方向性結合器1と異なる。その他の点は、実施の形態1におけるものと同じであるため説明は省略する。
第2副線路40は、第6導体路41を有する。第1導体路11および第2導体路12と第6導体路41とは電磁気的に結合可能に配置される。なお、第1導体路11および第2導体路12と第6導体路41とが電磁気的に結合可能に配置されるとは、基板5を平面視したときに、第6導体路41が第1導体路11の少なくとも一部と重複し、かつ、第6導体路41が第2導体路12の少なくとも一部と重複することを意味する。また、電磁気的な結合は、容量結合であってもよいし、磁界結合であってもよいし、その両方であってもよい。
第6導体路41は、基板5を断面視したときに、第2導体路12と接地導体30との間に配置される。すなわち、第1導体路11、第2導体路12、第3導体路21、第6導体路41および接地導体30は、基板5を断面視したときに、第3導体路21、第1導体路11、第2導体路12、第6導体路41、接地導体30の順に配置される。
例えば、基板5を断面視したときの第1導体路11と第2導体路12との距離は、基板5を断面視したときの第2導体路12と第6導体路41との距離よりも短い。例えば、第1導体路11と第2導体路12との距離が離れているときには、第1導体路11と第6導体路41との結合度が低くなり、第6導体路41に対して、第1導体路11および第2導体路12を1つの主線路10として扱いにくくなる。これに対して、第1導体路11と第2導体路12との距離が短いことで、第6導体路41に対して、第1導体路11および第2導体路12を1つの主線路10として扱うことができる。
次に、第6導体路41の詳細について、図6を用いて説明する。
図6は、実施の形態2に係る第1導体路11、第2導体路12、第3導体路21および第6導体路41の一例を示す斜視図である。図6では、第1導体路11、第2導体路12、第3導体路21および第6導体路41以外の構成要素を図示していない。なお、第1導体路11と第2導体路12とを接続するビア導体については図示しており、当該ビア導体を破線で示している。
例えば、第6導体路41は、周形状を有している。例えば、第6導体路41は、内周および外周が略多角形(ここでは略四角形)となる周形状を有している。なお、第6導体路41は、円周形状を有していてもよい。
第6導体路41は、長手方向に延びる第7端縁部41aおよび第8端縁部41bを有し、第7端縁部41aおよび第8端縁部41bは対向している。当該長手方向は、基板5を平面視したときの第6導体路41の延びる方向である。第7端縁部41aおよび第8端縁部41bは、第6導体路41の長手方向に沿っている第6導体路41の縁部分である。第7端縁部41aおよび第8端縁部41bは、第6導体路41の一部における端縁部であってもよいし、第6導体路41全体における端縁部であってもよい。例えば、第6導体路41が、内周および外周が略四角形となる周形状を有している場合、第7端縁部41aおよび第8端縁部41bは、上記略四角形のうちの一辺における端縁部であってもよいし、上記略四角形の四辺にわたる端縁部であってもよい。また、例えば、第6導体路41が円周形状を有している場合、第7端縁部41aおよび第8端縁部41bは、円周のうちの一部における端縁部であってもよいし、円周にわたる端縁部であってもよい。
第1導体路11、第2導体路12および第6導体路41は、基板5を平面視したときに、第1端縁部11a、第7端縁部41a、第3端縁部12a、第2端縁部11b、第8端縁部41b、第4端縁部12bの順に並ぶように配置される。具体的には、基板5を平面視したときに、第6導体路41の第7端縁部41aの外側に第1導体路11の第1端縁部11aが位置し、第6導体路41の第8端縁部41bの外側に第1導体路11の第2端縁部11bが位置するように、第1導体路11および第6導体路41が配置される。また、基板5を平面視したときに、第6導体路41の第8端縁部41bの内側に第2導体路12の第4端縁部12bが位置し、第6導体路41の第7端縁部41aの内側に第2導体路12の第3端縁部12aが位置するように、第2導体路12および第6導体路41が配置される。なお、第1端縁部11a、第2端縁部11b、第3端縁部12a、第4端縁部12b、第7端縁部41aおよび第8端縁部41bのうち、第4端縁部12b側を内側と呼び、第1端縁部11a側を外側と呼んでいる。例えば、各導体路周形状である場合、内側は各導体路の巻回中央側であり、外側はその逆側である。なお、基板5を平面視したときの、第1導体路11および第2導体路12と第6導体路41との位置関係は、図3に示される第1導体路11および第2導体路12と第3導体路21との位置関係と同じであるため、図示を省略する。
なお、基板5を平面視したときに、第1導体路11、第2導体路12および第6導体路41の全長にわたって、第1端縁部11a、第7端縁部41a、第3端縁部12a、第2端縁部11b、第8端縁部41b、第4端縁部12bの順に並んでいなくてもよい。つまり、基板5を平面視したときに、第1端縁部11a、第7端縁部41a、第3端縁部12a、第2端縁部11b、第8端縁部41b、第4端縁部12bの順に並んでいる部分が、第1導体路11、第2導体路12および第6導体路41に存在していればよい。
なお、実施の形態2においても、主線路10は、さらに、第4導体路13および第5導体路14を有していてもよい。
ここで、方向性結合器2の回路構成例について、図7から図9を用いて説明する。
図7から図9は、実施の形態2に係る方向性結合器2の一例を示す回路構成図である。図7から図9には、入出力端子t1およびt2ならびに検出端子t3が示され、図9には、さらに検出端子t4が示される。入出力端子t1およびt2は、主線路10を通過する信号が入力または出力される端子である。検出端子t3およびt4は、主線路10を流れる信号の電力などを測定するための端子である。
主線路10の一端は入出力端子t1に接続され、主線路10の他端は入出力端子t2に接続される。これにより、入出力端子t1に入力された信号が主線路10を通過し、入出力端子t2から出力される。あるいは、入出力端子t2に入力された信号が主線路10を通過し、入出力端子t1から出力される。
まず、図7に示される回路構成例について説明する。
図7に示されるように、方向性結合器2は、さらに、スイッチSW1を備えていてもよい。スイッチSW1は、共通端子および2つの選択端子を有するSPDT(Single Pole Double Throw)のスイッチであってもよい。第1副線路20の一端は検出端子t3に接続され、第1副線路20の他端はスイッチSW1の共通端子に接続される。第2副線路40の一端はスイッチSW1の2つの選択端子のうちの一方の選択端子に接続され、第2副線路40の他端は、抵抗R1に接続される。抵抗R1は、例えば50Ωなどの終端抵抗である。スイッチSW1の2つの選択端子のうちの他方の選択端子は、抵抗R2に接続される。抵抗R2は、例えば50Ωなどの終端抵抗である。
スイッチSW1は、第1副線路20と第2副線路40との接続を切り替えるスイッチである。具体的には、スイッチSW1は、第1副線路20と第2副線路40とを接続する状態と、第1副線路20と第2副線路40とを接続しない状態とを切り替える。スイッチSW1は、第1副線路20と第2副線路40とを接続しない状態では、第1副線路20と抵抗R2とを接続する。
第1副線路20と第2副線路40とが接続される状態では、主線路10に流れる信号の電力などを測定する際に用いられる副線路が第1副線路20および第2副線路40となり、第1副線路20と第2副線路40とが接続されない状態では、主線路10に流れる信号の電力などを測定する際に用いられる副線路が第1副線路20のみとなる。このように、スイッチSW1によって副線路の長さを切り替えることができるため、方向性結合器2を多バンドに適用することができる。
次に、図8に示される回路構成例について説明する。
図8に示されるように、方向性結合器2は、さらに、第1副線路20と第2副線路40との間に接続される位相回路50を備えていてもよい。第1副線路20の一端は検出端子t3に接続され、第1副線路20の他端は位相回路50の一端に接続される。第2副線路40の一端は位相回路50の他端に接続され、第2副線路40の他端は、抵抗R1に接続される。位相回路50は、ローパスフィルタとして機能する。
主線路10を流れる信号の周波数が高くなるほど、主線路10と第1副線路20および第2副線路40との結合度が高くなるため、周波数が高い信号は、主線路10から第1副線路20および第2副線路40へ漏れやすくなるが、位相回路50は、第1副線路20および第2副線路40の位相を調整して、第1副線路20および第2副線路40を接続することにより、周波数が高い信号が主線路10から第1副線路20および第2副線路40へ漏れにくくなる。したがって、方向性結合器2を広帯域に適用することができる。
次に、図9に示される回路構成例について説明する。
図9に示されるように、方向性結合器2は、さらに、位相回路50およびスイッチSW2を備えていてもよい。スイッチSW2は、共通端子および2つの選択端子を有するSPDTのスイッチであってもよい。例えば、第1副線路20は、分割副線路20aおよび20bからなる。位相回路50は、第1副線路20(具体的には分割副線路20b)と第2副線路40との間に接続される。分割副線路20aの一端は検出端子t3に接続され、分割副線路20aの他端はスイッチSW2の2つの選択端子のうちの一方の選択端子に接続される。分割副線路20bの一端はスイッチSW2の共通端子に接続され、分割副線路20bの他端は位相回路50の一端に接続される。第2副線路40の一端は位相回路50の他端に接続され、第2副線路40の他端は抵抗R1に接続される。スイッチSW2の2つの選択端子のうちの他方の選択端子は、検出端子t4に接続される。
スイッチSW2は、第1副線路20の長さを切り替えるスイッチである。具体的には、スイッチSW2は、分割副線路20aと分割副線路20bとの接続を切り替える。より具体的には、スイッチSW2は、分割副線路20aと分割副線路20bとを接続する状態と、分割副線路20aと分割副線路20bとを接続しない状態とを切り替える。スイッチSW2は、分割副線路20aと分割副線路20bとを接続しない状態では、分割副線路20bと検出端子t4とを接続する。
分割副線路20aと分割副線路20bとが接続される状態では、主線路10に流れる信号の電力などを測定する際に用いられる副線路が分割副線路20a、20bおよび第2副線路40となり、分割副線路20aと分割副線路20bとが接続されない状態では、主線路10に流れる信号の電力などを測定する際に用いられる副線路が分割副線路20bおよび第2副線路40となる。また、位相回路50は、第1副線路20(具体的には分割副線路20b)および第2副線路40の位相を調整して、第1副線路20および第2副線路40を接続することにより、周波数が高い信号が主線路10から第1副線路20および第2副線路40へ漏れにくくなる。したがって、方向性結合器2を多バンドおよび広帯域に適用することができる。例えば、LB(Low Band)に適用される場合には、スイッチSW2によって分割副線路20aと分割副線路20bとが接続され、主線路10を流れるLBの信号の電力などが検出端子t3から測定される。例えば、HB(High Band)に適用される場合には、スイッチSW2によって分割副線路20bと検出端子t4とが接続され、主線路10を流れるHBの信号の電力などが検出端子t4から測定される。
以上説明したように、方向性結合器2は、さらに、第2副線路40を備える。第2副線路40は、第6導体路41を有する。第1導体路11および第2導体路12と第6導体路41とは電磁気的に結合可能に配置される。第6導体路41は、基板5を断面視したときに、第2導体路12と接地導体30との間に配置される。第6導体路41は、長手方向に延びる第7端縁部41aおよび第8端縁部41bを有し、第7端縁部41aおよび第8端縁部41bは対向している。第1導体路11、第2導体路12および第6導体路41は、基板5を平面視したときに、第1端縁部11a、第7端縁部41a、第3端縁部12a、第2端縁部11b、第8端縁部41b、第4端縁部12bの順に並ぶように配置される。
これによれば、第1副線路20と同じように、基板5の厚みを大きくすることなく主線路10と第2副線路40との結合度がばらつかないようにすることができる。また、第1副線路20と第2副線路40との間に主線路10が配置されており、基板5を平面視したときに、第1副線路20および第2副線路40は、それぞれ主線路10からはみ出さないように配置されるため、第1副線路20と第2副線路40とのアイソレーションを改善することができる。このため、方向性結合器2の方向性を改善することができる。
例えば、基板5を断面視したときの第1導体路11と第2導体路12との距離は、基板5を断面視したときの第2導体路12と第6導体路41との距離よりも短くてもよい。
第1導体路11と第2導体路12との距離が短いことで、第6導体路41に対して、第1導体路11および第2導体路12を線路幅の広い1つの主線路10として扱うことができる。
例えば、方向性結合器2は、さらに、スイッチSW1を備え、スイッチSW1は、第1副線路20と第2副線路40との接続を切り替えてもよい。
これによれば、スイッチSW1によって副線路の長さを切り替えることができるため、方向性結合器2を多バンドに適用することができる。
例えば、方向性結合器2は、さらに、位相回路50を備え、位相回路50は、第1副線路20と第2副線路40との間に接続されていてもよい。
主線路10を流れる信号の周波数が高くなるほど、主線路10と第1副線路20および第2副線路40との結合度が高くなる。このため、周波数が高い信号は、主線路10から第1副線路20および第2副線路40へ漏れやすくなり、周波数が高い信号について主線路10の損失が大きくなる。これに対して、位相回路50は、第1副線路20および第2副線路40の位相を調整して、第1副線路20および第2副線路40を接続することにより、第1副線路20および第2副線路40に周波数が高い信号が流れにくくなり、すなわち、周波数が高い信号が主線路10から第1副線路20および第2副線路40へ漏れにくくなる。したがって、方向性結合器2を広帯域に適用することができる。
例えば、方向性結合器2は、さらに、スイッチSW2を備え、スイッチSW2は、第1副線路20の長さを切り替えてもよい。
これによれば、方向性結合器2を多バンドおよび広帯域に適用することができる。
(その他の実施の形態)
以上、本発明に係る方向性結合器1、2について、実施の形態を挙げて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。上記実施の形態における任意の構成要素を組み合わせて実現される別の実施の形態や、上記実施の形態に対して本発明の主旨を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例や、本発明に係る方向性結合器1、2を内蔵した各種機器も本発明に含まれる。
上記実施の形態では、基板5を断面視したときの第1導体路11と第2導体路12との距離が、基板5を断面視したときの第1導体路11と第3導体路21との距離よりも短い例について説明したが、これに限らない。例えば、基板5を断面視したときの第1導体路11と第2導体路12との距離は、基板5を断面視したときの第1導体路11と第3導体路21との距離よりも長くてもよい。
上記実施の形態では、第2導体路12の幅が、第1導体路11の幅よりも狭い例について説明したが、例えば、第2導体路12の幅は、第1導体路11の幅よりも広くてもよい。
上記実施の形態では、第1導体路11の幅と第2導体路12の幅とが異なる例について説明したが、例えば、第1導体路11の幅と第2導体路12の幅とは略同じであってもよい。
上記実施の形態では、基板5を断面視したときの第1導体路11と第2導体路12との距離が、基板5を断面視したときの第2導体路12と第6導体路41との距離よりも短い例について説明したが、これに限らない。例えば、基板5を断面視したときの第1導体路11と第2導体路12との距離は、基板5を断面視したときの第2導体路12と第6導体路41との距離よりも長くてもよい。
例えば、方向性結合器2は、双方向性結合器であってもよい。例えば、入出力端子t1側から入出力端子t2側へ主線路10を流れる信号の電力などを検出する際に第1副線路20が用いられ、入出力端子t2側から入出力端子t1側へ主線路10を流れる信号の電力などを検出する際に第2副線路40が用いられてもよい。
本発明は、高周波信号をモニタするための方向性結合器として、携帯電話などの通信機器に広く利用できる。
1、2 方向性結合器
5 基板
10 主線路
11 第1導体路
11a 第1端縁部
11b 第2端縁部
12 第2導体路
12a 第3端縁部
12b 第4端縁部
13 第4導体路
14 第5導体路
15 第1ビア導体
16 第2ビア導体
20 第1副線路
20a、20b 分割副線路
21 第3導体路
21a 第5端縁部
21b 第6端縁部
30 接地導体
40 第2副線路
41 第6導体路
41a 第7端縁部
41b 第8端縁部
50 位相回路
51 第1主面
52 第2主面
R1、R2 抵抗
SW1、SW2 スイッチ
t1、t2 入出力端子
t3、t4 検出端子

Claims (10)

  1. 複数の誘電体層を有する基板と、
    前記基板に設けられた主線路と、
    前記基板に設けられた第1副線路と、
    前記基板に設けられた接地導体と、を備え、
    前記主線路は、電気的に接続された第1導体路および第2導体路を有し、
    前記第1副線路は、第3導体路を有し、
    前記第1導体路および前記第2導体路と前記第3導体路とは電磁気的に結合可能に配置され、
    前記第1導体路と前記第2導体路とは、前記基板における異なる層に配置され、
    前記第1導体路、前記第2導体路、前記第3導体路および前記接地導体は、前記基板を断面視したときに、前記第3導体路、前記第1導体路、前記第2導体路、前記接地導体の順に配置され、
    前記第1導体路は、長手方向に延びる第1端縁部および第2端縁部を有し、前記第1端縁部および前記第2端縁部は対向しており、
    前記第2導体路は、長手方向に延びる第3端縁部および第4端縁部を有し、前記第3端縁部および前記第4端縁部は対向しており、
    前記第3導体路は、長手方向に延びる第5端縁部および第6端縁部を有し、前記第5端縁部および前記第6端縁部は対向しており、
    前記第1導体路、前記第2導体路および前記第3導体路は、前記基板を平面視したときに、前記第1端縁部、前記第5端縁部、前記第3端縁部、前記第2端縁部、前記第6端縁部、前記第4端縁部の順に並ぶように配置される、
    方向性結合器。
  2. 前記基板を断面視したときの前記第1導体路と前記第2導体路との距離は、前記基板を断面視したときの前記第1導体路と前記第3導体路との距離よりも短い、
    請求項1に記載の方向性結合器。
  3. 前記第1導体路の幅と前記第2導体路の幅とは異なる、
    請求項1または2に記載の方向性結合器。
  4. 前記第2導体路の幅は、前記第1導体路の幅よりも狭い、
    請求項3に記載の方向性結合器。
  5. 前記主線路は、さらに、第4導体路および第5導体路を有し、
    前記第4導体路は、前記基板を断面視したときに、前記第3導体路と前記第1導体路との間に配置され、
    前記第5導体路は、前記基板を断面視したときに、前記第2導体路と前記接地導体との間に配置され、
    前記第1導体路と前記第4導体路とは、複数の第1ビア導体によって接続され、
    前記第2導体路と前記第5導体路とは、複数の第2ビア導体によって接続される、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の方向性結合器。
  6. さらに、第2副線路を備え、
    前記第2副線路は、第6導体路を有し、
    前記第1導体路および前記第2導体路と前記第6導体路とは電磁気的に結合可能に配置され、
    前記第6導体路は、前記基板を断面視したときに、前記第2導体路と前記接地導体との間に配置され、
    前記第6導体路は、長手方向に延びる第7端縁部および第8端縁部を有し、前記第7端縁部および前記第8端縁部は対向しており、
    前記第1導体路、前記第2導体路および前記第6導体路は、前記基板を平面視したときに、前記第1端縁部、前記第7端縁部、前記第3端縁部、前記第2端縁部、前記第8端縁部、前記第4端縁部の順に並ぶように配置される、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の方向性結合器。
  7. 前記基板を断面視したときの前記第1導体路と前記第2導体路との距離は、前記基板を断面視したときの前記第2導体路と前記第6導体路との距離よりも短い、
    請求項6に記載の方向性結合器。
  8. さらに、スイッチを備え、
    前記スイッチは、前記第1副線路と前記第2副線路との接続を切り替える、
    請求項6または7に記載の方向性結合器。
  9. さらに、位相回路を備え、
    前記位相回路は、前記第1副線路と前記第2副線路との間に接続される、
    請求項6または7に記載の方向性結合器。
  10. さらに、スイッチを備え、
    前記スイッチは、前記第1副線路の長さを切り替える、
    請求項9に記載の方向性結合器。
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