JP2023057792A - 下半身用衣類 - Google Patents

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孝 河合
Takashi Kawai
正一 金
Jungihl Kim
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Abstract

【課題】ワークアウト時における運動動作に応じて適度に加圧してワークアウトの効果を高めたり、骨盤をサポートしたり、(ワークアウトの目的の一例である)お腹を引き締めたりヒップアップさせたりする。【解決手段】レギンス100は、全体形状を形成する身生地120に加えて、身生地120よりも伸びにくい3つのパワー帯が設けられている。第1パワー帯112は、ウエスト部Wにおいて胴回り一周に設けられ、第2パワー帯114は、第2始点114Sから第2終点114Eまで背中側から腹側へ回り込むようにして、ウエスト部Wとパンティ部Pとレッグ部Lとにおける左右それぞれに設けられ、第3パワー帯116は、第3始点116Sから第3終点116Eまで斜め上方へ向けるようにしてパンティ部Pの左右それぞれに設けられている。【選択図】図2

Description

新規性喪失の例外適用申請有り
本発明は、(限定されるものではないが)主として女性用の下半身用衣類に関し、特に、(着用時が限定されるものではないが)ワークアウト(身体機能を高めるための運動であってフィジカルなエクササイズとも言われる)時における運動動作に応じて適度に加圧してワークアウトの効果を高めたり、(ワークアウトの運動動作とは直接的には関係しないで)着用する(だけの)ことにより適度な加圧を付与して、骨盤をサポートしたり、(ワークアウトの目的の一例である)お腹を引き締めたりヒップアップさせたりすることのできる、レギンスに代表される下半身用衣類に関する。
なお、本発明に係る下半身用衣類は、その形状(たとえば丈)は限定されるものではないが、ウエスト部とパンティ部とレッグ部とを少なくとも備え、さらに限定されるものではないが主として上述したようなワークアウト時に好適に着用される、一例として、ハーフパンツ、スパッツ、レギンスおよびトレンカ(トレンカはスパッツおよびレギンスに対して土踏まずの部分に引っ掛ける部分を持つことが差異)等が挙げられる下半身用衣類である。要するに、ウエストから少なくとも膝下まで(一例として挙げたハーフパンツ以外のレギンス等においては足首上まで)の丈を備え、人体の下腹部および臀部を覆うウエスト部およびパンティ部と人体の脚部を覆うレッグ部とを少なくとも含む下半身用衣類であれば名称等は特に限定されない。
足首から下の部分がない(脚を覆う部分を備えるが足指先に向けて足を覆う部分がない)スポーツ用スパッツまたはレオタード等に代表されるスパッツ状下半身用衣類は、エアロビクス・ダンス用の着衣として知られている。このようなスパッツを、サポーターとして機能することを目的とした下肢衣類も知られている。また、このようなスパッツを構成する生地の一部の緊締力(伸縮力)を強く構成し(伸びにくく構成し)、筋肉の筋繊維に沿う方向に対して緊締力が強くなるように配置することにより、運動機能を高めることを目的とする場合もある。
さらに、痩身効果を得ることを目的として運動などしている場合において、このような緊締力が強くなるように配置されたスパッツを着用して効率よく所望の痩身効果を得ようとすると筋肉に過度の負荷をかけてしまう可能性があり、痩身目的の運動により、筋肉を痛めてしまったり、または、腰、膝などの関節を痛めてしまったりするおそれがある。
このような点に鑑みて、特許第4649374号公報(特許文献1)は、膝などの関節や筋肉に無理な負担を生じることなく、日常の生活行動において筋肉に適度な負荷をかけて効率よくエネルギを消費できる痩身衣類を開示する。この特許文献1に開示された痩身衣類は、縦方向よりも横方向の弾性率が高い伸縮性布地により下肢衣類を形成し、この下肢衣類の一部の領域に、当て布を伸縮性布地に対し一体的に重合して弾性率を高くした高弾性領域を形成し、この当て布の形状は、衣類着用時に人体の腓腹筋外側頭及び腓腹筋内側頭の両方の筋腹を少なくとも部分的に覆う幅で、かつ、両筋腹近傍から下方に伸びてアキレス腱近傍に至る長さの帯状で、さらに当て布の弾性率は、縦方向よりも横方向を高くし、前記高弾性領域における弾性率を前記両筋腹の筋繊維に沿う方向に比較して筋繊維に交差する方向を高くし、筋繊維に負荷を与えることを特徴とする。
この痩身衣類によると、着用することで脹脛の筋肉を締め付けるようにして負荷を与えることができ、特別なトレーニングなどを行うことを要せずに日常の生活行動によって継続的に筋肉に負荷をかけて脂肪を燃焼させると共に血液やリンパ液などの体液の循環を促進することができ、さらに、継続的な負荷によって筋肉量を増加させ、基礎代謝を向上してエネルギの消費を促進し優れた痩身効果を得ると共に、体液の循環を活発にして、老廃物の除去による疲労の低減効果やむくみの低減などによる美脚効果を得ることができる。
特許第4649374号公報
しかしながら、特許文献1に開示された痩身衣類は、以下のような問題点を有する。すなわち、この痩身衣類においては、弾性力を高めた高弾性領域を、脹脛高弾性領域、下腹高弾性領域、臀溝高弾性領域、腰部高弾性領域、大腿前面高弾性領域、大腿背面高弾性領域、および、下腿前面高弾性領域という多数の7種類もの部位(しかもレッグ部(脚部)の脹脛高弾性領域、大腿前面高弾性領域、大腿背面高弾性領域、および、下腿前面高弾性領域の4ヶ所は左右両側にそれぞれ設けられるために合計11ヶ所の部位)に設けるともに、高弾性領域における高弾性方向をそれぞれの領域において対象とする筋肉の筋繊維と交差する方向に配置したことにより、各部の筋肉を覆う高弾性領域の強い弾性力により、それぞれの筋肉を締め付けるようにして負荷を与えて優れた痩身効果を得ようとするものである。
ワークアウト時の運動動作においては、これらの多数の高弾性領域がそれぞれの部位の筋肉を締め付けるようにして負荷を与えてしまうために、高負荷に陥りやすく、全身の痩身(減量)には好ましいかもしれないが、身体の特定の部位を美しく見せようとするワークアウトの目的にそぐわない場合がある。たとえば、骨盤をサポートしてウエストを引き締めて、上向きで丸く立体的な美しいヒップアップを目指すことが目的であるワークアウトの場合、上述した特許文献1の痩身衣類におけるたとえば脹脛等の高弾性領域は不要であって、運動負荷を単に高めているに過ぎない。すなわち、このような痩身衣類は、日常の生活行動によって継続的に筋肉に負荷をかけて痩身効果を得ようとするものであってワークアウト指向のない着用者が痩身を望んでいる状況下では好ましいかもしれないが、ワークアウト指向がある着用者には不要な負荷がかかったり負荷が高過ぎたりすること(筋肉を痛めてしまったり、または、腰、膝などの関節を痛めてしまったりするおそれがあること)に加えて、日常の生活行動ではなく運動によって身体の強さや見た目を向上させるためのワークアウトにはそぐわない。
本発明は、上述した問題点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、(限定されるものではないが)主として女性用の下半身用衣類に関し、特に、(着用時が限定されるものではないが)ワークアウト時における運動動作に応じて適度に加圧してワークアウトの効果を高めたり、(ワークアウトの運動動作とは直接的には関係しないで)着用する(だけの)ことにより適度な加圧を付与して、骨盤をサポートしたり、(ワークアウトの目的の一例である)お腹を引き締めたりヒップアップさせたりすることのできる、レギンスに代表される下半身用衣類を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る下半身用衣類は、以下の技術的手段を講じている。
すなわち、本発明に係る下半身用衣類は、ウエストから少なくとも膝下までの丈を備え、人体の下腹部および臀部を覆うウエスト部およびパンティ部と人体の脚部を覆うレッグ部とを少なくとも含む下半身用衣類であって、前記下半身用衣類は、前記下半身用衣類の全体形状を形成する身生地に加えてまたは代えて、前記身生地よりも伸びにくい3つのパワー帯が設けられ、前記ウエスト部を上方へ向けて前記レッグ部を下方に向けて平面に前記下半身用衣類を載置した場合において、前記パワー帯は、前記ウエスト部において、腹側の第1始点から背中側を経由して前記第1始点までの胴回り一周に設けられた第1パワー帯と、背中側から見て前記第1パワー帯に交差する前記下半身用衣類における外側の左右位置を第2始点として、腹側から見た左右それぞれの前記脚部における膝の内側近傍を第2終点として、前記第2始点から前記第2終点まで背中側から腹側へ回り込むようにして、前記ウエスト部と前記パンティ部と前記脚部とにおける左右それぞれに設けられた第2パワー帯と、背中側から見て前記パンティ部の股刳近傍を第3始点として、背中側から見た左右それぞれの前記第2パワー帯を第3終点として、前記第3始点から前記第3終点まで斜め上方へ向けるようにして、前記パンティ部の左右それぞれに設けられた第3パワー帯と、を備えることを特徴とする。なお、第1パワー帯は、ウエスト部において、背中側の第2始点から腹側を経由して前記第2始点までの胴回り一周に設けられるものであっても構わない。
ここで、パワー帯におけるパワーとは、緊締力、弾性力、締め付け力、締め付け圧などを意味し、パワーの強弱については、編密度の変化、編組織の変化、編糸本数の変更、編糸種類等を変えたりすることによって可能であり、適宜の手段を採用することによって、パワーを設定する。また、パワー帯における帯とは、文字通り帯状の生地でパワー帯が形成されていることを意味する。また、身生地に加えてパワー帯が設けられているとは、身生地にパワー帯(の生地)を貼り付ける等の形態であってパワー帯の部位においても身生地が存在している形態であって、身生地に代えてパワー帯が設けられているとは、身生地とパワー帯(の生地)とで編成を変化させた(編密度の変化、編組織の変化、編糸本数の変更、編糸種類等を変化させた)形態であってパワー帯の部位においては身生地が存在していない形態であって、本発明に係る下半身用衣類はこれらいずれの形態であっても構わない。
好ましくは、前記身生地および前記パワー帯は編地で構成され、伸長率について前記身生地に対して前記パワー帯は0.1~0.2の範囲であるという条件、および、伸長弾性率について前記身生地に対して前記パワー帯は0.7~0.8の範囲であるという条件の少なくともいずれかの条件を満足するように構成することができる。
本発明の下半身用衣類によれば、(限定されるものではないが)主として女性用の下半身用衣類に関し、特に、(着用時が限定されるものではないが)ワークアウト時における運動動作に応じて適度に加圧してワークアウトの効果を高めたり、(ワークアウトの運動動作とは直接的には関係しないで)着用する(だけの)ことにより適度な加圧を付与して、骨盤をサポートしたり、(ワークアウトの目的の一例である)お腹を引き締めたりヒップアップさせたりすることのできる、レギンスに代表される下半身用衣類を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る下半身用衣類(レギンス100)を着用した状態を想定した斜視図である。 図1に示すレギンス100のウエスト部Wを上方へ向けてレッグ部Lを下方に向けて平面に載置した場合の平面図(腹側、背中側)である。 図1に示すレギンス100におけるパワー帯と身生地との伸長率および伸長弾性率(伸長回復率と同義)を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態に係る下半身用衣類を、図面に基づき詳しく説明する。ここで、下半身用衣類の構造には様々なものがあり、本発明は特定の構造に限定されるものではない。すなわち、後述する特徴を備えさえすれば、どのような下半身用衣類であっても構わない。たとえば、後述する特徴を備えさえすれば、下半身用衣類を構成する編地の編み組織、下半身用衣類の編地を編成する編機の種類、および、編地から下半身用衣類を形成するために編地どうしを接合する方法は、縫合糸等による縫着および接着剤等による接着を含めてどのような方法であっても構わない。そのため、以下に示す下半身用衣類は単なる例示でしかない。以下においては、縫着と縫製と縫合とを、生地と編地とを、脚部とレッグ部とを、生地と編地とを、それぞれ区別して用いていない場合がある。
なお、本発明の適用は、たとえば、ウエストから少なくとも膝下までの丈を備え、人体の下腹部および臀部を覆うウエスト部およびパンティ部と人体の脚部を覆うレッグ部とを少なくとも含む(限定されるものではないが)主として女性用の下半身用衣類であって、(着用時が限定されるものではないが)ワークアウト時における運動動作に応じて適度に加圧してワークアウトの効果を高めたり、(ワークアウトの運動動作とは直接的には関係しないで)着用する(だけの)ことにより適度な加圧を付与して、骨盤をサポートしたり、(ワークアウトの目的の一例である)お腹を引き締めたりヒップアップさせたりすることができる点で特に好ましい。このような下半身用衣類の一例としてレギンスが挙げられる。ただし、丈についてはこのようなレギンスの丈の長さに限定されるものではなく、ウエストから少なくとも膝下までの丈を備えさえすれば良く、さらに丈が長いトレンカさらに爪先まで覆うタイツ形状の下半身用衣類であっても構わない。このように丈についてはウエストから少なくとも膝下までの丈を備えれば構わないために、たとえば丈がウエストから膝下までのハーフパンツ形状の下半身用衣類であっても構わないことになる。以下においては、本実施の形態に係る下半身用衣類をレギンス100として説明する。
本発明の実施の形態に係るレギンス100を着用した状態を想定した斜視図を図1に、このレギンス100のウエスト部Wを上方へ向けてレッグ部Lを下方に向けて平面に載置した場合の平面図を図2に、このレギンス100におけるパワー帯110と身生地120との伸長率および伸長弾性率を説明するための図を図3に、それぞれ示す。
このレギンス100は、これらの図に示すように、ウエスト(履き口でもある)から少なくとも膝下(ここでは足首上)までの丈を備え、人体の下腹部および臀部を覆うウエスト部Wおよびパンティ部Pと人体の脚部を覆うレッグ部Lとを含み、(着用時が限定されるものではないが)ワークアウト時に好ましく着用される下半身用衣類である。裾口は、ほつれ防止のために、折り返されて裾口縫着線128で縫着されている。
このレギンス100においては、図1および図2に示すように、限定されるものではないが、身生地120を形成する編地を筒状にして(ウエスト部Wおよびパンティ部Pを除いて)脚縫着線122で縫合した2本のレッグ部Lを、股下縫着線(腹側縫着線124および背中側縫着線126)により連結して、身生地120によりウエスト部W、パンティ部Pおよびレッグ部Lを形成している。すなわち、レギンス100の全体形状が身生地120により形成されている。
そして、特徴的な構成として(一部は既に上述しているが)、本実施の形態に係るレギンス100においては、ウエストから少なくとも膝下までの丈(ここでは足首上までの丈)を備え、人体の下腹部および臀部を覆うウエスト部Wおよびパンティ部Pと人体の脚部を覆うレッグ部Lとを少なくとも含み、レギンス100の全体形状を形成する身生地120に加えて、身生地120よりも伸びにくい3つのパワー帯110が設けられている。これら3つのパワー帯110は、以下に示す、第1パワー帯112と、第2パワー帯114と、第3パワー帯116とである。
図2に示す、ウエスト部Wを上方へ向けてレッグ部Lを下方に向けて平面にレギンス100を載置した場合の平面図を参照して、これら3つのパワー帯110を説明する。なお、パワー帯110は、これらの第1パワー帯112と、第2パワー帯114と、第3パワー帯116とを区別する必要がない場合の総称である。また、図2において、パワー帯どうしが重なり合っている部位において下側(ここでは身生地120の肌当接面の反対側(外側)にパワー帯110を貼り付けているために身生地120側)のパワー帯110を点線で示すとともに、腹側から見た場合の平面図(図2の左図)において背中側のパワー帯を一点鎖線で、背中側から見た場合の平面図(図2の右図)において腹側のパワー帯を一点鎖線で、それぞれ示している。また、図2に示すように、パワー帯どうしが重なり合う部位においては(本実施の形態に係るレギンス100においては3つのパワー帯110が三重に重なり合う部位は存在しない)、限定されるものではないが、後述する第2始点114Sにおいて示されるように、第1パワー帯の下側(肌側、身生地120側)に第2パワー帯114が、後述する第3終点116Eにおいて示されるように、第2パワー帯の下側(肌側、身生地120側)に第3パワー帯116が、貼り付けられている。
パワー帯110は、(1)ウエスト部Wにおいて、腹側の第1始点112Sから背中側を経由して第1始点112Sまでの胴回り一周に設けられた第1パワー帯112と、(2)背中側から見て第1パワー帯112に交差するレギンス100における外側の左右位置を第2始点114Sとして、腹側から見た左右それぞれの脚部における膝の内側近傍を第2終点114Eとして、第2始点114Sから第2終点114Eまで背中側から腹側へ回り込むようにして、ウエスト部Wとパンティ部Pとレッグ部Lとにおける左右それぞれに設けられた第2パワー帯114と、(3)背中側から見てパンティ部Pの股刳近傍を第3始点116Sとして、背中側から見た左右それぞれの第2パワー帯114を第3終点116Eとして、第3始点116Sから第3終点116Eまで斜め上方へ向けるようにして、パンティ部Pの左右それぞれに設けられた第3パワー帯116と、を備える。
ここで、限定されるものではないが、第2パワー帯114の第2終点114Eにおいては、図1に示すように、第2パワー帯114を構成する帯状生地の短辺が脚縫着線122に沿って、第2パワー帯114がレッグ部Lの身生地120に貼り付けられている。
さらに、限定されるものではないが、パワー帯110は、身生地120に貼り付けられている。しかしながら、本発明に係る下半身用衣類は、このように身生地120にパワー帯110を貼り付ける形態に限定されるものではなく、身生地120とパワー帯110とで編成を変化させて(編密度の変化、編組織の変化、編糸本数の変更、編糸種類等を変化させて)パワー帯110を形成する形態であっても構わない。
なお、パワー帯110をこのレギンス100に設ける数については、上述した3種類5ヶ所に限定されるものではないが、(特許文献1のように多数(7種類11ヶ所)設けてしまうことによる問題点を解決して)ワークアウト指向がある着用者に対して、不要な負荷がかかり過ぎたり負荷が高過ぎたりすることを避けて、ワークアウト時における運動動作に応じて適度に加圧してワークアウトの効果を高めるという本発明の目的に鑑みると、多くても、あと1種類1ヶ所(ウエスト部Wまたはパンティ部P)、または、あと1種類2ヶ所(レッグ部Lの両脚)を加えた、合計4種類7ヶ所までに留めることが好ましい。
そして、さらなる特徴的な構成として、本実施の形態に係るレギンス100においては、身生地120およびパワー帯110は編地で構成されるとともに、伸長率について身生地120に対してパワー帯110は0.1~0.2の範囲内であるという条件、および/または、伸長弾性率について身生地120に対してパワー帯110は0.7~0.8の範囲内であるという条件を満足する(すなわち少なくともいずれかの条件を満足する)。
図3(A)に示すように、パワー帯110と身生地120とで、タテ(縦)方向とヨコ(横)方向とを規定して、JIS L 1096(2010)の8.16 伸縮織物及び編物の伸縮性に規定されたE法に準拠して、伸長率および伸長弾性率を測定した。なお、試験片は80mm×40mm、試験速度は50mm/min、つかみ間40mm、定荷重3.92N(1cmあたり0.98N)、繰り返し回数は5回、n数は3であって、伸長率および伸長弾性率は、以下の式で算出した。
・伸長率(%) =(L0-L) /L ×100
・伸長弾性率(%)=(L0-L1)/(L0-L)×100
ここで、
L :元の印間の長さ(mm)
L0:定荷重3.92Nを加えて所定時間保持した後の印間の長さ(mm)
L1:荷重を取り除いた後に所定時間放置した後に初荷重を加えたときの印間の長さ(mm)
図3(B)に示す、パワー帯110と身生地120とにおけるタテ(縦)方向とヨコ(横)方向との伸長率および伸長弾性率についての測定結果に基づいて、以下のように、身生地120に対するパワー帯110の伸長率および伸長弾性率についての好ましい範囲を算出した。
(1)パワー帯において伸びやすい方向(タテ)
伸長率12.6%、伸長弾性率68.1%
(2)パワー帯において伸びにくい方向(ヨコ)
伸長率 7.0%、伸長弾性率61.5%
(3)身生地において伸びやすい方向(ヨコ)
伸長率83.4%、伸長弾性率88.7%
(4)身生地において伸びにくい方向(タテ)
伸長率42.9%、伸長弾性率80.0%
伸びやすい方向である(1)と(3)とを比較(身生地に対するパワー帯の比率)
伸長率 12.6%/83.4%=0.151
伸長弾性率68.1%/88.7%=0.768
伸びにくい方向である(2)と(4)とを比較(身生地に対するパワー帯の比率)
伸長率 7.0%/42.9%=0.163
伸長弾性率61.5%/80.0%=0.769
このようにして、図3(B)に示す測定結果の場合には、伸長率について身生地120に対してパワー帯110は0.151~0.163であって、伸長弾性率について身生地120に対してパワー帯110は0.768~0.769であることが判明した。さらに、試験を繰り返して、伸長率について身生地120に対してパワー帯110は0.1~0.2の範囲内であるという条件、および/または、伸長弾性率について身生地120に対してパワー帯110は0.7~0.8の範囲内であるという条件を満足すると(すなわち少なくともいずれかの条件を満足すると)、ワークアウト時における運動動作に応じて適度に加圧してワークアウトの効果を高めたり、(ワークアウトの運動動作とは直接的には関係しないで)着用する(だけの)ことにより適度な加圧を付与して、骨盤をサポートしたり、(ワークアウトの目的の一例である)お腹を引き締めたりヒップアップさせたりすることのできるという作用効果を奏することが判明した。
なお、一例であって限定されるものではないが、図2に、パワー帯110(第1パワー帯112、第2パワー帯114、第3パワー帯116)における伸びにくい方向(パワーが強い方向であって伸長率および伸長弾性率が小さい方向)を白抜き矢示でそれぞれ示す。
以上のようにして、本実施の形態に係るレギンス100によると、(限定されるものではないが)主として女性用の下半身用衣類に関し、特に、(着用時が限定されるものではないが)ワークアウト時における運動動作に応じて適度に加圧してワークアウトの効果を高めたり、(ワークアウトの運動動作とは直接的には関係しないで)着用する(だけの)ことにより適度な加圧を付与して、骨盤をサポートしたり、(ワークアウトの目的の一例である)お腹を引き締めたりヒップアップさせたりすることのできる、レギンス(に代表される下半身用衣類)を提供することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、ウエストから少なくとも膝下までの丈を備え、人体の下腹部および臀部を覆うウエスト部およびパンティ部と人体の脚部を覆うレッグ部とを少なくとも含む(限定されるものではないが)主として女性用の下半身用衣類に好ましく、(着用時が限定されるものではないが)ワークアウト時における運動動作に応じて適度に加圧してワークアウトの効果を高めたり、(ワークアウトの運動動作とは直接的には関係しないで)着用する(だけの)ことにより適度な加圧を付与して、骨盤をサポートしたり、(ワークアウトの目的の一例である)お腹を引き締めたりヒップアップさせたりすることのできる点で特に好ましい。
100 レギンス(下半身用衣類)
110 パワー帯
112 第1パワー帯
114 第2パワー帯
116 第3パワー帯
120 身生地
W ウエスト部
P パンティ部
L レッグ部

Claims (2)

  1. ウエストから少なくとも膝下までの丈を備え、人体の下腹部および臀部を覆うウエスト部およびパンティ部と人体の脚部を覆うレッグ部とを少なくとも含む下半身用衣類であって、
    前記下半身用衣類は、前記下半身用衣類の全体形状を形成する身生地に加えてまたは代えて、前記身生地よりも伸びにくい3つのパワー帯が設けられ、
    前記ウエスト部を上方へ向けて前記レッグ部を下方に向けて平面に前記下半身用衣類を載置した場合において、前記パワー帯は、
    前記ウエスト部において、腹側の第1始点から背中側を経由して前記第1始点までの胴回り一周に設けられた第1パワー帯と、
    背中側から見て前記第1パワー帯に交差する前記下半身用衣類における外側の左右位置を第2始点として、腹側から見た左右それぞれの前記脚部における膝の内側近傍を第2終点として、前記第2始点から前記第2終点まで背中側から腹側へ回り込むようにして、前記ウエスト部と前記パンティ部と前記脚部とにおける左右それぞれに設けられた第2パワー帯と、
    背中側から見て前記パンティ部の股刳近傍を第3始点として、背中側から見た左右それぞれの前記第2パワー帯を第3終点として、前記第3始点から前記第3終点まで斜め上方へ向けるようにして、前記パンティ部の左右それぞれに設けられた第3パワー帯と、を備えることを特徴とする、下半身用衣類。
  2. 前記身生地および前記パワー帯は編地で構成され、
    伸長率について前記身生地に対して前記パワー帯は0.1~0.2の範囲であるという条件、
    および、
    伸長弾性率について前記身生地に対して前記パワー帯は0.7~0.8の範囲であるという条件
    の少なくともいずれかの条件を満足することを特徴とする、請求項1に記載の下半身用衣類。
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