JP2023057047A - 基板吸着部材、弾性シール組立体、トップリング、および基板処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】基板の被吸着面の平坦度に関わらず基板を確実に吸着する。【解決手段】基板吸着部材330は、基板WFを吸着するための基板吸着面334aおよび減圧手段と連通する減圧部334bを有する多孔質部材334と、多孔質部材334の基板吸着面334aとは反対側の面334cを遮蔽する第1の遮蔽部材332-1および多孔質部材334の側面334dの少なくとも一部を遮蔽する枠状の第2の遮蔽部材332-2を有する遮蔽部材332と、多孔質部材334を囲むように第2の遮蔽部材332-2に取り付けられ、基板WFと接触する接触面336aを有する枠状の弾性シール部材336と、を含む。【選択図】図4
Description
本願は、基板吸着部材、弾性シール組立体、トップリング、および基板処理装置に関する。
半導体デバイスの製造に、基板の表面を平坦化するために化学機械研磨(CMP)装置が使用されている。半導体デバイスの製造に使用される基板は、多くの場合、円板形状である。また、半導体デバイスに限らず、CCL基板(Copper Clad Laminate基板)やPCB(Printed Circuit Board)基板、フォトマスク基板、ディスプレイパネルなどの四角形の基板の表面を平坦化する際の平坦度の要求も高まっている。また、PCB基板などの電子デバイスが配置されたパッケージ基板の表面を平坦化することへの要求も高まっている。
化学機械研磨装置などの基板処理装置は、基板を保持するためのトップリングを含む。例えば特許文献1に記載されているように、トップリングは、回転軸と、回転軸に連結されたフランジと、フランジの下面中央に形成された開口に嵌合された多孔質の吸着板と、吸着板の上面に貼り付けられた遮蔽板とを含む。このトップリングは、真空吸引によって吸着板の微細孔を介して基板を吸着し、かつ、遮蔽板に圧力を加えることによって基板を研磨パッドに押圧するように構成される。
特許文献1に記載されているような従来技術のトップリングは、基板の被吸着面の平坦度に関わらず基板を確実に吸着することに関して改善の余地がある。
すなわち、従来技術のトップリングは、基板の被吸着面が平坦である場合には、真空吸引によって吸着板に基板を吸着することが可能である。これに対して、例えば基板の被吸着面の外周部の一部が窪んでいるなど、被吸着面が平坦でない場合には、窪みによって生じた隙間からエアリークが発生して吸着力が弱まり、その結果、吸着板に基板を吸着できない場合がある。
そこで、本願は、基板の被吸着面の平坦度に関わらず基板を確実に吸着することを1つの目的としている。
一実施形態によれば、板を吸着するための基板吸着面および減圧手段と連通する減圧部を有する多孔質部材と、前記多孔質部材の前記基板吸着面とは反対側の面を遮蔽する第1の遮蔽部材および前記多孔質部材の側面の少なくとも一部を遮蔽する枠状の第2の遮蔽部材を有する遮蔽部材と、前記多孔質部材を囲むように前記第2の遮蔽部材に取り付けられ、前記基板と接触する接触面を有する枠状の弾性シール部材と、を含む、基板吸着部材が開示される。
以下に、本発明に係る基板吸着部材、弾性シール組立体、トップリング、および基板処理装置の実施形態を添付図面とともに説明する。添付図面において、同一または類似の要素には同一または類似の参照符号が付され、各実施形態の説明において同一または類似の要素に関する重複する説明は省略することがある。また、各実施形態で示される特徴は、互いに矛盾しない限り他の実施形態にも適用可能である。
図1は、一実施形態による基板処理装置1000の全体構成を示す平面図である。図1に示される基板処理装置1000は、ロードユニット100、搬送ユニット200、研磨ユニット300、乾燥ユニット500、およびアンロードユニット600を有する。図示の実施形態において、搬送ユニット200は、2つの搬送ユニット200A、200Bを有し、研磨ユニット300は、2つの研磨ユニット300A、300Bを有する。一実施形態において、これらの各ユニットは、独立に形成することができる。これらのユニットを独立して形成することで、各ユニットの数を任意に組み合わせることで異なる構成の基板処理装置1000を簡易に形成することができる。また、基板処理装置1000は、制御装置900を備え、基板処理装置1000の各構成要素は制御装置900により制御される。一実施形態において、制御装置900は、入出力装置、演算装置、記憶装置などを備える一般的なコンピュータから構成することができる。
<ロードユニット>
ロードユニット100は、研磨および洗浄などの処理が行われる前の基板WFを基板処理装置1000内へ導入するためのユニットである。一実施形態において、ロードユニット100は、SMEMA(Surface Mount Equipment Manufacturers Association)の機械装置インタフェース規格(IPC-SMEMA-9851)に準拠するように構成される。
ロードユニット100は、研磨および洗浄などの処理が行われる前の基板WFを基板処理装置1000内へ導入するためのユニットである。一実施形態において、ロードユニット100は、SMEMA(Surface Mount Equipment Manufacturers Association)の機械装置インタフェース規格(IPC-SMEMA-9851)に準拠するように構成される。
図示の実施形態において、ロードユニット100の搬送機構は、複数の搬送ローラ202と、搬送ローラ202が取り付けられる複数のローラシャフト204とを有する。図1に示される実施形態においては、各ローラシャフト204には3つの搬送ローラ202が取り付けられている。基板WFは、搬送ローラ202上に配置され、搬送ローラ202が回転することで基板WFが搬送される。ローラシャフト204上の搬送ローラ202の取り付け位置は、基板WFを安定的に搬送することができる位置であれば任意とすることが
できる。ただし、搬送ローラ202は基板WFに接触するので、処理対象である基板WFに接触しても問題の無い領域に搬送ローラ202が接触するように配置すべきである。一実施形態において、ロードユニット100の搬送ローラ202は、導電性ポリマーから構成することができる。一実施形態において、搬送ローラ202は、ローラシャフト204などを介して電気的に接地される。これは、基板WFが帯電して基板WFを損傷することを防止するためである。また、一実施形態において、ロードユニット100に、基板WFの帯電を防止するためにイオナイザー(図示せず)を設けてもよい。
できる。ただし、搬送ローラ202は基板WFに接触するので、処理対象である基板WFに接触しても問題の無い領域に搬送ローラ202が接触するように配置すべきである。一実施形態において、ロードユニット100の搬送ローラ202は、導電性ポリマーから構成することができる。一実施形態において、搬送ローラ202は、ローラシャフト204などを介して電気的に接地される。これは、基板WFが帯電して基板WFを損傷することを防止するためである。また、一実施形態において、ロードユニット100に、基板WFの帯電を防止するためにイオナイザー(図示せず)を設けてもよい。
<搬送ユニット>
図1に示される基板処理装置1000は、2つの搬送ユニット200A、200Bを備えている。2つの搬送ユニット200A、200Bは同一の構成とすることができるので、以下において、一括して搬送ユニット200として説明する。
図1に示される基板処理装置1000は、2つの搬送ユニット200A、200Bを備えている。2つの搬送ユニット200A、200Bは同一の構成とすることができるので、以下において、一括して搬送ユニット200として説明する。
図示の搬送ユニット200は、基板WFを搬送するための複数の搬送ローラ202を備えている。搬送ローラ202を回転させることで、搬送ローラ202上の基板WFを所定の方向に搬送することができる。搬送ユニット200の搬送ローラ202は、導電性ポリマーから形成されても、導電性のないポリマーから形成されてもよい。搬送ローラ202は、図示していないモータにより駆動される。基板WFは、搬送ローラ202によって基板受け渡し位置まで搬送される。
一実施形態において、搬送ユニット200は、洗浄ノズル284を有する。洗浄ノズル284は、図示しない洗浄液の供給源に接続される。洗浄ノズル284は、搬送ローラ202によって搬送される基板WFに洗浄液を供給するように構成される。
<研磨ユニット>
図2は、一実施形態による研磨ユニット300の構成を概略的に示す斜視図である。図1に示される基板処理装置1000は、2つの研磨ユニット300A、300Bを備えている。2つの研磨ユニット300A、300Bは同一の構成とすることができるので、以下において、一括して研磨ユニット300として説明する。
図2は、一実施形態による研磨ユニット300の構成を概略的に示す斜視図である。図1に示される基板処理装置1000は、2つの研磨ユニット300A、300Bを備えている。2つの研磨ユニット300A、300Bは同一の構成とすることができるので、以下において、一括して研磨ユニット300として説明する。
図2に示すように、研磨ユニット300は、研磨テーブル350と、研磨対象物である基板を保持して研磨テーブル350上の研磨面に押圧する研磨ヘッドを構成するトップリング302とを備えている。研磨テーブル350は、テーブルシャフト351を介してその下方に配置される研磨テーブル回転モータ(図示せず)に連結されており、テーブルシャフト351周りに回転可能になっている。研磨テーブル350の上面には研磨パッド352が貼付されており、研磨パッド352の表面352aが基板を研磨する研磨面を構成している。一実施形態において、研磨パッド352は、研磨テーブル350からの剥離を容易にするための層を介して貼り付けられてもよい。そのような層は、たとえばシリコーン層やフッ素系樹脂層などがあり、例えば特開2014-176950号公報などに記載されているものを使用してもよい。
研磨テーブル350の上方には研磨液供給ノズル354が設置されており、この研磨液供給ノズル354によって研磨テーブル350上の研磨パッド352上に研磨液が供給されるようになっている。また、図2に示されるように、研磨テーブル350およびテーブルシャフト351には、研磨液を供給するための通路353が設けられている。通路353は、研磨テーブル350の表面の開口部355に連通している。研磨テーブル350の開口部355に対応する位置において研磨パッド352には貫通孔357が形成されており、通路353を通る研磨液は、研磨テーブル350の開口部355および研磨パッド352の貫通孔357から研磨パッド352の表面に供給される。なお、研磨テーブル350の開口部355および研磨パッド352の貫通孔357は、1つであっても複数でもよ
い。また、研磨テーブル350の開口部355および研磨パッド352の貫通孔357の位置は任意であるが、一実施形態においては研磨テーブル350の中心付近に配置される。
い。また、研磨テーブル350の開口部355および研磨パッド352の貫通孔357の位置は任意であるが、一実施形態においては研磨テーブル350の中心付近に配置される。
図2には示されていないが、一実施形態において、研磨ユニット300は、液体、または、液体と気体との混合流体、を研磨パッド352に向けて噴射するためのアトマイザ358を備える(図1参照)。アトマイザ358から噴射される液体は、例えば、純水であり、気体は、例えば、窒素ガスである。
トップリング302は、トップリングシャフト18に接続されており、このトップリングシャフト18は、上下動機構319により揺動アーム360に対して上下動するようになっている。このトップリングシャフト18の上下動により、揺動アーム360に対してトップリング302の全体を上下動させ位置決めするようになっている。トップリングシャフト18は、図示しないトップリング回転モータの駆動により回転するようになっている。トップリングシャフト18の回転により、トップリング302がトップリングシャフト18を中心にして回転するようになっている。
トップリング302は、その下面に四角形の基板を保持できるようになっている。揺動アーム360は支軸362を中心として旋回可能に構成されている。トップリング302は、揺動アーム360の旋回により、上述の搬送ユニット200の基板受け渡し位置と研磨テーブル350の上方との間で移動可能である。トップリングシャフト18を下降させることで、トップリング302を下降させて基板を研磨パッド352の表面(研磨面)352aに押圧することができる。このとき、トップリング302および研磨テーブル350をそれぞれ回転させ、研磨テーブル350の上方に設けられた研磨液供給ノズル354から、および/または、研磨テーブル350に設けられた開口部355から研磨パッド352上に研磨液を供給する。このように、基板WFを研磨パッド352の研磨面352aに押圧して基板の表面を研磨することができる。基板WFの研磨中に、トップリング302が研磨パッド352の中心を通過するように(研磨パッド352の貫通孔357を覆うように)、アーム360を固定あるいは揺動させてもよい。
トップリングシャフト18およびトップリング302を上下動させる上下動機構319は、軸受321を介してトップリングシャフト18を回転可能に支持するブリッジ28と、ブリッジ28に取り付けられたボールねじ32と、支柱130により支持された支持台29と、支持台29上に設けられたACサーボモータ38とを備えている。サーボモータ38を支持する支持台29は、支柱130を介して揺動アーム360に固定されている。
ボールねじ32は、サーボモータ38に連結されたねじ軸32aと、このねじ軸32aが螺合するナット32bとを備えている。トップリングシャフト18は、ブリッジ28と一体となって上下動するようになっている。したがって、サーボモータ38を駆動すると、ボールねじ32を介してブリッジ28が上下動し、これによりトップリングシャフト18およびトップリング302が上下動する。
一実施形態による研磨ユニット300は、研磨パッド352の研磨面352aをドレッシングするドレッシングユニット356を備えている。このドレッシングユニット356は、研磨面352aに摺接されるドレッサ50と、ドレッサ50が連結されるドレッサシャフト51と、ドレッサシャフト51の上端に設けられたエアシリンダ53と、ドレッサシャフト51を回転自在に支持する揺動アーム55とを備えている。ドレッサ50の下部はドレッシング部材50aにより構成され、このドレッシング部材50aの下面には針状のダイヤモンド粒子が付着している。エアシリンダ53は、支柱56により支持された支持台57上に配置されており、これらの支柱56は揺動アーム55に固定されている。
揺動アーム55は図示しないモータに駆動されて、支軸58を中心として旋回するように構成されている。ドレッサシャフト51は、図示しないモータの駆動により回転し、このドレッサシャフト51の回転により、ドレッサ50がドレッサシャフト51周りに回転するようになっている。エアシリンダ53は、ドレッサシャフト51を介してドレッサ50を上下動させ、ドレッサ50を所定の押圧力で研磨パッド352の研磨面352aに押圧する。
研磨パッド352の研磨面352aのドレッシングは次のようにして行われる。ドレッサ50はエアシリンダ53により研磨面352aに押圧され、これと同時に図示しない純水供給ノズルから純水が研磨面352aに供給される。この状態で、ドレッサ50がドレッサシャフト51周りに回転し、ドレッシング部材50aの下面(ダイヤモンド粒子)を研磨面352aに摺接させる。このようにして、ドレッサ50により研磨パッド352が削り取られ、研磨面352aがドレッシングされる。
<乾燥ユニット>
乾燥ユニット500は、基板WFを乾燥させるための装置である。図1に示される基板処理装置1000においては、乾燥ユニット500は、研磨ユニット300で研磨された後に、搬送ユニット200の洗浄部で洗浄された基板WFを乾燥させる。図1に示されるように、乾燥ユニット500は、搬送ユニット200の下流に配置される。乾燥ユニット500は、搬送ローラ202上を搬送される基板WFに向けて気体を噴射するためのノズル530を有する。気体は、たとえば圧縮された空気または窒素とすることができる。搬送される基板WF上の水滴を乾燥ユニット500によって吹き飛ばすことで、基板WFを乾燥させることができる。
乾燥ユニット500は、基板WFを乾燥させるための装置である。図1に示される基板処理装置1000においては、乾燥ユニット500は、研磨ユニット300で研磨された後に、搬送ユニット200の洗浄部で洗浄された基板WFを乾燥させる。図1に示されるように、乾燥ユニット500は、搬送ユニット200の下流に配置される。乾燥ユニット500は、搬送ローラ202上を搬送される基板WFに向けて気体を噴射するためのノズル530を有する。気体は、たとえば圧縮された空気または窒素とすることができる。搬送される基板WF上の水滴を乾燥ユニット500によって吹き飛ばすことで、基板WFを乾燥させることができる。
<アンロードユニット>
アンロードユニット600は、研磨および洗浄などの処理が行われた後の基板WFを基板処理装置1000の外へ搬出するためのユニットである。図1に示される基板処理装置1000においては、アンロードユニット600は、乾燥ユニット500で乾燥された後の基板を受け入れる。図1に示されるように、アンロードユニット600は、乾燥ユニット500の下流に配置される。一実施形態において、アンロードユニット600は、SMEMA(Surface Mount Equipment Manufacturers Association)の機械装置インタフェース規格(IPC-SMEMA-9851)に準拠するように構成される。
アンロードユニット600は、研磨および洗浄などの処理が行われた後の基板WFを基板処理装置1000の外へ搬出するためのユニットである。図1に示される基板処理装置1000においては、アンロードユニット600は、乾燥ユニット500で乾燥された後の基板を受け入れる。図1に示されるように、アンロードユニット600は、乾燥ユニット500の下流に配置される。一実施形態において、アンロードユニット600は、SMEMA(Surface Mount Equipment Manufacturers Association)の機械装置インタフェース規格(IPC-SMEMA-9851)に準拠するように構成される。
<トップリング>
次に、一実施形態による研磨ユニット300におけるトップリング302について説明する。図3Aは、一実施形態のトップリングを概略的に示す断面図である。図3Bは、一実施形態のトップリングを概略的に示す平面図である。図3Aおよび図3Bに示すように、トップリング302は、トップリングシャフト(回転シャフト)18と、トップリングシャフト18に連結されたベース部材301と、を含む。ベース部材301は、具体的には、トップリングシャフト18に連結されたフランジ303と、フランジ303の下面中央に形成された矩形の窪みに設けられた板状のスペーサ305と、フランジ303およびスペーサ305の下部に設けられた板状のキャリア306と、を含む。
次に、一実施形態による研磨ユニット300におけるトップリング302について説明する。図3Aは、一実施形態のトップリングを概略的に示す断面図である。図3Bは、一実施形態のトップリングを概略的に示す平面図である。図3Aおよび図3Bに示すように、トップリング302は、トップリングシャフト(回転シャフト)18と、トップリングシャフト18に連結されたベース部材301と、を含む。ベース部材301は、具体的には、トップリングシャフト18に連結されたフランジ303と、フランジ303の下面中央に形成された矩形の窪みに設けられた板状のスペーサ305と、フランジ303およびスペーサ305の下部に設けられた板状のキャリア306と、を含む。
また、トップリング302は、被研磨面を下方に向けた状態の基板WFの裏面を吸着するための基板吸着部材330を含む。基板吸着部材330は、キャリア306の下面に取り付けられる。基板吸着部材330は、多孔質部材334を含む。多孔質部材334は、減圧手段(真空源)31を用いた真空引きによって基板WFを真空吸着することができる部材であればよく、例えばPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、またはPVC(ポリ塩化ビニル)などの樹脂に多数の細
孔が形成された樹脂ポーラス材で構成することができる。多孔質部材334は、本実施形態では板状に形成されており、基板WFを吸着するための基板吸着面334aおよび減圧手段(真空源)31と連通する減圧部334bを有する。
孔が形成された樹脂ポーラス材で構成することができる。多孔質部材334は、本実施形態では板状に形成されており、基板WFを吸着するための基板吸着面334aおよび減圧手段(真空源)31と連通する減圧部334bを有する。
また、基板吸着部材330は、遮蔽部材332を含む。遮蔽部材332は、気体の流れを遮蔽することができる気密な部材であればよく、例えば比較的軟質なPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、またはPVC(ポリ塩化ビニル)などの樹脂板で形成することができる。遮蔽部材332は、本実施形態では、多孔質部材334の基板吸着面334aとは反対側の面334cを遮蔽する板状の第1の遮蔽部材332-1と、第1の遮蔽部材332-1の下面の周縁部に設けられた第2の遮蔽部材332-2と、を有する。第2の遮蔽部材332-2は、本実施形態では、多孔質部材334の側面334dの一部を遮蔽する枠状の部材であるが、これに限定されず、多孔質部材334の側面334dの全部を遮蔽する枠状の部材であってもよい。第1の遮蔽部材332-1および第2の遮蔽部材332-2は、一体の部材として形成されている。第1の遮蔽部材332-1には、多孔質部材334と連通するように形成された吸引孔335が形成されている。減圧部334bは、多孔質部材334の基板吸着面334aとは反対側の面334cの吸引孔335と対応する位置に設けられる。
本実施形態のように多孔質部材334に基板WFを吸着保持するトップリング302では、基板WFの被吸着面の平坦度に関わらず基板WFを確実に吸着することが求められる。すなわち、基板WFの被吸着面が平坦である場合には、真空吸引によって容易に多孔質部材334に基板WFを吸着することが可能である。しかしながら、例えば基板WFの被吸着面の外周部の一部が窪んでいるなど、被吸着面が平坦でない場合には、窪みによって生じた隙間からエアリークが発生して吸着力が弱まり、その結果、多孔質部材334に基板WFを吸着できない場合がある。
そこで、本実施形態の基板吸着部材330は、図3Aおよび図3Bに示すように、多孔質部材334を囲むように第2の遮蔽部材332-2の下面に取り付けられた枠状の弾性シール部材336を備える。弾性シール部材336は、例えば両面テープなどの任意の手段を用いて第2の遮蔽部材332-2の下面に取り付けることができる。弾性シール部材336は、弾性を有し、かつ、気体の流れを遮蔽することができる部材であればよい。例えば、弾性シール部材336は、耐薬性があり、伸縮性が良好で、かつ表面がスキン面である軟質部材を用いることができる。すなわち、一般的な軟質部材は表面に無数の気孔が存在しており、気体を通すため、シール部材としては不十分である。このため、弾性シール部材336は、一例として、押し出し発泡材を用いることができる。これにより、弾性シール部材336の表面はスキン面となり、気体の流れを遮蔽することができ、かつ伸縮性が良好となる。また、弾性シール部材336は、基板WFを吸着するときに基板WFと接触する接触面336aを有する。接触面336aは、図3Aに示すように基板WFが接触していない状態では多孔質部材334の基板吸着面334aより突出している。弾性シール部材336の材料としてはシリコーンスポンジが最も好ましく、シリコーンゴムも好ましい。また軟質のポリ塩化ビニル製のノルシールを適用することも可能である。
図4は、一実施形態のトップリングおよび基板を概略的に示す断面図である。図4は、前述の基板受け渡し位置(図示省略)で受け渡し手段(図示省略)により基板を保持したトップリングが研磨テーブル350上の研磨パッド352の研磨位置にある状態を示している。図4に示すように、基板吸着部材330が基板WFを吸着するときには、弾性シール部材336の接触面336aに基板WFが接触する。ここで、弾性シール部材336は、良好な伸縮性を有しているため、基板WFを吸着するときには基板WFに押圧されて収縮し、トップリング302の周囲の雰囲気と多孔質部材334との間をシールする。なお、弾性シール部材336は、基板WFの吸着を解除して基板WFが離れれば元の形状に復
元するようになっている。
元するようになっている。
本実施形態によれば、例えば図4に示すように基板WFの被吸着面の外周部の一部が窪んでおり段差WFaが形成されていたとしても、弾性シール部材336が設けられているため、段差WFaによって生じた隙間からエアリークが生じるのを防止することができる。したがって、本実施形態によれば、基板WFの被吸着面の平坦度に関わらず基板WFを確実に基板吸着部材330に吸着することができる。
また、本実施形態によれば、減圧手段(真空源)31によって多孔質部材334を真空引きしたときに、段差WFaによって生じた隙間からエアリークが生じるのを防止することができるので、負圧を基板吸着面334aに効率よく形成することができる。これにより、基板WFを基板吸着部材330に確実に吸着することができるので、基板WFの周囲にリテーナ部材を設けることなく、研磨中に基板WFが外側に飛び出す(スリップアウトする)のを防止することができる。特に、近年の基板WFの薄型化に伴い、リテーナ部材を設けた場合であっても、基板WFが研磨中にスリップアウトするおそれがある。また、基板WFの形状が角型である場合には、研磨中に基板WFの角部がリテーナ部材と接触して、基板WFまたはトップリングに破損が生じるおそれもある。これに対して、本実施形態によれば、基板吸着部材330によって基板WFを真空吸着しながら研磨パッド352に押圧することができるので、研磨中の基板WFのスリップアウトを防止するとともに、研磨中に基板WFまたはトップリングが破損するのを防止することができる。
また、図4では、基板WFの被吸着面の外周部の一部が窪んでいる場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、本実施形態によれば、基板WFの被吸着面が平坦である場合にも同様に、基板WFを確実に基板吸着部材330に吸着することができる。すなわち、本実施形態では、第2の遮蔽部材332-2は、多孔質部材334の基板吸着面334aが第2の遮蔽部材332-2の弾性シール部材336の取り付け面332-2aよりも突出するように構成されている。言い換えると、第2の遮蔽部材332-2の弾性シール部材336の取り付け面332-2aは、多孔質部材334の基板吸着面334aよりも窪んでいる。弾性シール部材336は、第2の遮蔽部材332-2の取り付け面332-2aよりも突出した多孔質部材334の側面を囲むように配置される。このため、被吸着面が平坦な基板WFを吸着した場合には、基板WFに押圧されて収縮した弾性シール部材336の接触面336aが多孔質部材334の基板吸着面334aと同一平面となるので、基板WFを確実に基板吸着部材330に吸着することができる。
また、本実施形態のように基板WFと接触する弾性シール部材336を採用した場合、基板WFの吸着を解除しても基板WFが弾性シール部材336から剥がれないおそれがある。この点、弾性シール部材336は表面がスキン面になっているので、基板WFの吸着を解除したときに基板WFをリリースし易くなっている。これに加えて、弾性シール部材336の接触面336aは、基板WFと自然粘着固定しない(ブルーミング現象が発生しない)ように、フッ素樹脂コート、例えばポリテトラフルオロエチレンを材料としたテフロン(登録商標)加工などのコーティングを施してもよい。また弾性シール部材336の接触面336aは含浸によりコーティングしてもよい。
また、本実施形態によれば、弾性シール部材336を設けることによって、トップリング302の周囲の雰囲気と多孔質部材334との間をシールすることができる。したがって、多孔質部材334の基板吸着面334aに研磨液が流入するのを防止することができる。その結果、研磨液に含まれる砥粒が多孔質部材334の気孔を閉塞して基板吸着部材330の吸着性能が低下すること、および、基板吸着部材330の寿命に悪影響を及ぼすことを防止することができる。
さらに、本実施形態のトップリング302は、多孔質部材334の気孔に砥粒が入った場合に対応するための手段を備えている。図5は、一実施形態のトップリングを概略的に示す断面図である。図5に示すように、トップリング302は、砥粒洗浄部材33を備える。砥粒洗浄部材33は、ベース部材301および遮蔽部材332に形成された流路333を介して多孔質部材334の基板吸着面334aとは反対側の面334cに、エアーまたは純水などの流体を供給するように構成されている。多孔質部材334の基板吸着面334aとは反対側の面334cに流体を供給することにより、多孔質部材334の気孔を閉塞する砥粒SLを押し流すことができる。この多孔質部材334の洗浄工程は研磨工程の後、基板受け渡し位置(図示省略)で基板WFの吸着を解除し、受け渡し手段(図示省略)により基板WFをトップリング302からリリースする工程と同時に行ってもよい。
次に、トップリング302の変形例を説明する。図6は、一実施形態のトップリングの一部を拡大して概略的に示す断面図である。基板吸着部材330以外の構成は、図3~図5の実施形態と同様であるので説明を省略する。図6に示すように、弾性シール部材336は、第2の遮蔽部材332-2の取り付け面332-2aよりも突出した多孔質部材334の側面を囲む第1の弾性シール部材336-1と、第1の弾性シール部材336-1の外側に間隔をあけて配置された第2の弾性シール部材336-2と、を含んで構成することができる。
第1の弾性シール部材336-1は、気体の流れを遮蔽することができる部材であればよく、基板WFと接触する接触面336-1aを有する。第2の弾性シール部材336-2は、研磨液の流れを遮蔽することができる部材であればよく、基板WFと接触する接触面336-2aを有する。本実施形態によれば、多孔質部材334に対する研磨液の流入および気体の流入をより確実にシールすることができる。その結果、多孔質部材334に対してエアリークが生じるのを防止することができるとともに、多孔質部材334の気孔が砥粒で閉塞するのを防止することができるので、基板WFを確実に基板吸着部材330に吸着することができる。
次に、トップリング302の他の変形例を説明する。図7は、一実施形態のトップリングの一部を拡大して概略的に示す断面図である。図7に示すように、遮蔽部材332は、第2の遮蔽部材332-2の下部外周側に設けられた枠状の第3の遮蔽部材332-3をさらに含む。第3の遮蔽部材332-3は、弾性シール部材336の外側に間隔をあけて配置される。第3の遮蔽部材332-3は、第3の遮蔽部材332-3の下面と基板WFとの間に隙間338が形成されるように構成されている。また、第1の遮蔽部材332-1および第2の遮蔽部材332-2は、弾性シール部材336と第3の遮蔽部材332-3との間の空間337に流体を吐出するための流体通流路332aを有する。トップリング302は、流体通流路332aを介して空間337に流体(例えば、空気)を供給するように構成された流体供給部材34を備える。
流体供給部材34から流体通流路332aを介して空間337に供給された流体は、第3の遮蔽部材332-3の下面と基板WFとの間の隙間338から外側に噴き出される。これにより、トップリング302の外部から多孔質部材334に対して空気および研磨液が流入するのを抑制することができる。その結果、多孔質部材334に対してエアリークが生じるのを防止することができるとともに、多孔質部材334の気孔が砥粒で閉塞するのを防止することができるので、基板WFを確実に基板吸着部材330に吸着することができる。
次に、本実施形態の弾性シール組立体について説明する。上記の実施形態では、両面テープなどの手段を用いて弾性シール部材336を第2の遮蔽部材332-2に取り付ける例を示したが、これに限定されず、弾性シール組立体を第2の遮蔽部材332-2に取り
付けることもできる。図8は、一実施形態の弾性シール組立体の構成を概略的に示す斜視図である。図9は、一実施形態の弾性シール組立体を含む基板吸着部材の構成を概略的に示す斜視図である。
付けることもできる。図8は、一実施形態の弾性シール組立体の構成を概略的に示す斜視図である。図9は、一実施形態の弾性シール組立体を含む基板吸着部材の構成を概略的に示す斜視図である。
図8および図9は、弾性シール組立体および基板吸着部材を裏側から見た斜視図である。図8および図9に示すように、弾性シール組立体331は、枠状の固定フレーム339を含む。固定フレーム339は、多孔質部材334を囲むように第2の遮蔽部材332-2に取り付けられるように形成される剛性を有する部材である。具体的には、固定フレーム339は、多孔質部材334の側面334dを囲むように構成された矩形のフレーム339aと、フレーム339aから外側へ突出する複数(本実施形態では12個)の突部339bと、を有して構成される。突部339bには、弾性シール組立体331を第2の遮蔽部材332-2にボルトBで取り付けるためのボルト穴339cが形成されている。また、弾性シール組立体331は、固定フレーム339に取り付けられる弾性シール部材336を備える。弾性シール部材336は、上記の実施形態で説明したものと同様の構成を有するので、詳細な説明を省略する。弾性シール部材336は、固定フレーム339の第2の遮蔽部材332-2に取り付けられる固定面とは反対側の面339dに接着剤または両面テープなど任意の手段によって取り付けられる。図9の実施形態では、第2の遮蔽部材332-2の底面に、弾性シール組立体331(固定フレーム339)に対応する形状の溝332-2bが設けられており、溝332-2bの底面に取り付け面332-2aが形成される。弾性シール組立体331は、溝332-2bに嵌め込まれて、ボルトBによって第2の遮蔽部材332-2に固定される。
本実施形態によれば、例えば摩耗などによって弾性シール部材336が寿命に到達したときに、消耗部品である弾性シール部材336を容易に交換することができる。すなわち、上記の実施形態のように弾性シール部材336を両面テープなどによって直接第2の遮蔽部材332-2に取り付ける場合には、弾性シール部材336が弾性を有しており撓むので位置決めが容易ではなく、取り付けが困難である。特に、基板処理装置1000が設置されている現場では、取り付け用の治具などが用意されておらず、また、取り付け技能を備えた作業員もいない場合が多いので、弾性シール部材336の交換が容易ではない。これに対して、本実施形態によれば、例えば弾性シール組立体331の製造工場などにおいて、専用の治具を用いて、または取り付け技能を備えた作業員によって弾性シール組立体331が製造されて、基板処理装置1000の設置現場へ納品される。弾性シール組立体331は剛性を有する固定フレーム339に弾性シール部材336が既に取り付けられているので、基板処理装置1000の設置現場では、一般的な作業員がボルトによって弾性シール組立体331を第2の遮蔽部材332-2に容易に取り付けることができる。
なお、本実施形態では、ボルトを用いて弾性シール組立体331を第2の遮蔽部材332-2に固定する例を示したが、固定方法は任意である。例えば、フレーム339aと第2の遮蔽部材332-2のそれぞれに磁石を埋設し、磁力によってフレーム339aと第2の遮蔽部材332-2とを固定することもできる。この場合、突部339bは設けなくてもよい。
次に、トップリングの他の実施形態について説明する。図10は、一実施形態のトップリングを概略的に示す断面図である。図10に示すように、トップリング1302は、トップリングシャフト(回転シャフト)1018に連結されたベース部材1301を含む。ベース部材1301は、具体的には、トップリングシャフト1018に連結されたフランジ1303と、フランジ1303の下部に設けられた上部ガイド部材1305と、上部ガイド部材1305の下部に設けられた下部ガイド部材1306と、を含む。上部ガイド部材1305は、フランジ1303の平面サイズよりも小さな平面サイズを有し、フランジ1303の下面から下方に突出している。下部ガイド部材1306は、上部ガイド部材1
305の下面の周縁部に枠状に設けられている。なお、上部ガイド部材1305またはフランジ1303の平面サイズとは、上部ガイド部材1305またはフランジ1303を平面視した(トップリングシャフト1018に沿った方向から見た)ときの上部ガイド部材1305またはフランジ1303の大きさのことである。
305の下面の周縁部に枠状に設けられている。なお、上部ガイド部材1305またはフランジ1303の平面サイズとは、上部ガイド部材1305またはフランジ1303を平面視した(トップリングシャフト1018に沿った方向から見た)ときの上部ガイド部材1305またはフランジ1303の大きさのことである。
また、トップリング1302は、被研磨面を下方に向けた状態の基板WFの裏面を吸着するための基板吸着部材1330を含む。基板吸着部材1330は、ベース部材1301の下方に配置される。基板吸着部材1330は、多孔質部材1334を含む。多孔質部材1334は、上記の実施形態の多孔質部材334と同様の材質によって構成される。多孔質部材1334は、基板WFを吸着するための基板吸着面1334aおよび減圧手段(真空源)1031と連通する減圧部1334bを有する。
また、基板吸着部材1330は、遮蔽部材1332を含む。遮蔽部材1332は、上記の実施形態の遮蔽部材332と同様の材質によって構成される。遮蔽部材1332は、多孔質部材1334の基板吸着面1334aとは反対側の面1334cを遮蔽する板状の第1の遮蔽部材1332-1と、第1の遮蔽部材1332-1の下面の周縁部に設けられた第2の遮蔽部材1332-2と、を有する。遮蔽部材1332は、多孔質部材1334の基板吸着面1334aとは反対側の面1334cおよび側面1334dの一部を遮蔽するように形成される。遮蔽部材1332は、多孔質部材1334と連通するように形成された吸引孔1337を含む。減圧部1334bは、吸引孔1337が形成された位置に設けられる。本実施形態では、吸引孔1337は、多孔質部材1334の側面1334dに連通するように遮蔽部材1332に形成されており、減圧部1334bは側面1・BR>R34dに設けられている。吸引孔1337の一方の端部は多孔質部材1334の側面1334dに接続され、他方の端部は吸引路1312を介して減圧手段1031に接続される。
本実施形態では、多孔質部材1334の側面1334dに減圧部1334bが設けられているので、基板WFの研磨プロファイルを均一にすることができる。すなわち、減圧部1334bが設けられている場所は、減圧手段1031によって真空引きされるので局所的に負圧となる。ここで、減圧部1334bが、多孔質部材1334の基板吸着面1334aとは反対側の面1334cに設けられている場合には、その場所が局所的に負圧となるので他の場所と比べて基板WFへの押圧力が作用し難くなり、その結果、研磨プロファイルが不均一になるおそれがある。これに対して、本実施形態では、多孔質部材1334の側面1334dに減圧部1334bが設けられているので、多孔質部材1334の基板吸着面1334aとは反対側の面1334cには局所的な負圧が生じ難いので、基板WFの研磨プロファイルを均一にすることができる。
図10に示すように、基板吸着部材1330は、ベース部材1301の少なくとも一部(具体的には、上部ガイド部材1305および下部ガイド部材1306)の周囲を囲むように遮蔽部材1332に設けられた枠部材1344を含む。枠部材1344は、遮蔽部材1332の上面の周縁部に枠状に設けられた下部枠部材1343と、下部枠部材1343の上に設けられた枠状の上部枠部材1342と、を含む。下部枠部材1343と遮蔽部材1332は、シール材1341を介して連結されている。なお、本実施形態では、シール材1341は、基板吸着部材1330の上面を覆う膜状に形成されるが、これに限らず、下部枠部材1343と遮蔽部材1332とをシールするための周縁部のみを有する枠形状であってもよい。
上部枠部材1342は、ベース部材1301(具体的には上部ガイド部材1305)の方向に突出する枠部材突起1342aを含む。また、上部ガイド部材1305は、枠部材突起1342aとは異なる高さ位置において上部枠部材1342の方向に突出するガイド部材突起1305aを含む。枠部材突起1342aとガイド部材突起1305aは、トッ
プリング1302を平面視したときに所定の領域において相互にオーバーラップしている。したがって、枠部材突起1342aとガイド部材突起1305aとの接触によって基板吸着部材1330の高さ方向の動きを規制することができる。
プリング1302を平面視したときに所定の領域において相互にオーバーラップしている。したがって、枠部材突起1342aとガイド部材突起1305aとの接触によって基板吸着部材1330の高さ方向の動きを規制することができる。
基板吸着部材1330は、ベース部材1301の枠部材1344に囲まれた少なくとも一部と枠部材1344とを接続する弾性部材1340を含む。具体的には、弾性部材1340は、上部ガイド部材1305と下部ガイド部材1306との間に挟持される内側端部1340aと、下部枠部材1343と上部枠部材1342との間に挟持される外側端部1340bと、を有する枠状の板部材である。弾性部材1340は、シリコーンゴム、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)、FKM(フッ素ゴム)などのゴム材料で形成することができるが、これに限られない。
図10に示すように、トップリング1302は、ベース部材1301と基板吸着部材1330との間に基板WFを加圧するための複数の加圧室を形成するように構成された弾性膜1320を含む。具体的には、弾性膜1320は、膜状のシール材1341と、面積が異なり積層する複数枚の弾性膜1320-1、1320-2、1320-3と、を含んでいる。ベース部材1301とシール材1341との間には、基板WF全体を加圧するための加圧室が形成される。この加圧室は、加圧路1313-4を介して圧力調整部1030と連通している。また、弾性膜1320-1、1320-2、1320-3はそれぞれ、遮蔽部材1332の上面に接触する中央部と、中央部から延びて上部ガイド部材1305の下面の異なる位置に固定される端部と、を含む。複数の弾性膜1320-1、1320-2、1320-3によって、ベース部材1301と複数枚の弾性膜1320-1、1320-2、1320-3との間に、基板WFを加圧するための同心状の複数の加圧室が形成される。複数の加圧室はそれぞれ、加圧路1313-1,1313-2,1313-3を介して圧力調整部1030と連通している。圧力調整部1030は、各加圧室に供給する圧力流体の圧力を調整する圧力調整機能を有している。つまり、圧力調整部1030は、加圧路1313-4に供給する圧力流体の圧力を調整することによって基板WF全体を加圧するための加圧室の圧力を調整するとともに、加圧路1313-1,1313-2,1313-3に供給する圧力流体の圧力を調整することによって同心状の複数の加圧室の圧力を調整することができる。このように複数の加圧室を形成することによって、基板吸着部材1330を介して研磨パッド352に対する基板WFの押圧力をエリアごとにコントロールすることができる。本実施形態によれば、減圧手段1031を用いて多孔質部材1334を負圧にすることによって基板吸着面1334aに基板WFを吸着するとともに、圧力調整部1030によって加圧室を加圧することによって基板吸着部材1330を介して基板WFを研磨パッド352に押圧することができる。
また、図10に示すように、トップリング1302は、ベース部材1301の枠部材1344に囲まれていない部分(具体的にはフランジ1303)の外側側面と枠部材1344の外側側面とを接続するバンド1345をさらに含む。バンド1345は、フランジ1303の外側側面から上部枠部材1342の外側側面に渡って取り付けられている。バンド1345は、基板吸着部材1330のベース部材1301に対する変位を許容するとともに、基板吸着部材1330とベース部材1301との間の空間に研磨液などが浸入するのを防止する。また、図10に示すように、トップリング1302は、上記の実施形態の弾性シール部材336と同様の弾性シール部材1336を備える。弾性シール部材1336は、両面テープなどによって第2の遮蔽部材1332-2に取り付けられてもよいし、上記の弾性シール組立体331の形態で第2の遮蔽部材1332-2に取り付けられてもよい。
本実施形態によれば、基板処理装置1000を構成する各部品の製造公差などに起因して、トップリング1302または研磨パッド352が貼り付けられる研磨テーブル1350などに傾きが生じる場合であっても、基板WFを均一に研磨パッド352に押圧するこ
とができる。すなわち、本実施形態によれば、基板吸着部材1330は、ベース部材1301に固定されるのではなく、弾性部材1340によって保持されている。このため、仮にトップリング1302または研磨テーブル1350に傾きが生じて基板WFが研磨パッド352に片当たりしたとしても、弾性部材1340の弾性によって基板吸着部材1330を研磨パッド352の研磨面にならわせ、その結果、基板WFを研磨パッド352に平行に接触させることができる。したがって、本実施形態によれば、基板WFを均一に研磨パッド352に押圧することができる。
とができる。すなわち、本実施形態によれば、基板吸着部材1330は、ベース部材1301に固定されるのではなく、弾性部材1340によって保持されている。このため、仮にトップリング1302または研磨テーブル1350に傾きが生じて基板WFが研磨パッド352に片当たりしたとしても、弾性部材1340の弾性によって基板吸着部材1330を研磨パッド352の研磨面にならわせ、その結果、基板WFを研磨パッド352に平行に接触させることができる。したがって、本実施形態によれば、基板WFを均一に研磨パッド352に押圧することができる。
これに加えて、本実施形態によれば、コンパクトなトップリングを実現することができる。すなわち、弾性部材を介して基板吸着部材をベース部材に支持する場合には、例えばベース部材の下面の中央に開口を設け、開口に基板吸着部材を設置し、開口を形成する周縁部の枠状部材と基板吸着部材とを弾性部材で接続することが考えられる。しかしながら、このような構成では、多孔質部材から真空吸引するための吸引路をトップリングの枠状部材を通して引き回そうとすると、枠状部材のスペースの制約に起因してトップリングの平面サイズが大きくなり、トップリングのコンパクト化を妨げるおそれがある。
これに対して本実施形態のトップリング1302では、基板吸着部材1330が、ベース部材1301の少なくとも一部を囲む枠部材1344を含み、枠部材1344とベース部材1301とを弾性部材1340で接続している。したがって、本実施形態のように減圧部1334bが多孔質部材1334の側面1334dに設けられており、吸引路1312をトップリング1302の外周部を通して引き回す場合であっても、枠部材1344の平面サイズを大きくする必要はなく、その結果、トップリング1302をコンパクトに製造することができる。なお、トップリング1302または枠部材1344の平面サイズとは、トップリング1302または枠部材1344を平面視した(トップリングシャフト1018に沿った方向から見た)ときのトップリング1302または枠部材1344の大きさのことである。
次に、トップリングの変形例を説明する。図11は、一実施形態のトップリングを概略的に示す断面図である。図12は、一実施形態のトップリングの一部を拡大して示す断面図である。図13は、一実施形態の弾性シール部材の一部を拡大して示す斜視図である。本実施形態のトップリング2302は、弾性シール部材2336以外の構成については、図3~図5の実施形態のトップリング302と同様であるので、同様の構成については説明を省略する。
図11に示すように、基板吸着部材330は、多孔質部材334を囲むように配置された弾性シール部材2336を有する。本実施形態では、弾性シール部材2336は、断面が概略U字状のシールリップ部材によって構成される。具体的には、図12に示すように、弾性シール部材2336は、ベース部2336-1と、リップ部2336-2と、連結部2336-3と、を有する。
ベース部2336-1は、接着剤または両面テープなど任意の手段によって第2の遮蔽部材332-2の取り付け面332-2aに取り付けられた枠状の部材である。リップ部2336-2は、ベース部2336-1の下方に、ベース部2336-1と間隔をあけて配置された枠状の部材である。連結部(連結壁)2336-3は、ベース部2336-1の端部とリップ部2336-2の端部とを連結する枠状の部材である。弾性シール部材2336は、ベース部2336-1、リップ部2336-2、および連結部2336-3が一体に形成されており、四角形の基板WFに対応する矩形の枠状部材である。図13では弾性シール部材2336の一部しか図示されていないが、弾性シール部材2336は、4つの直線状の辺部SIと、各辺部SIを連結する4つの曲線状の角部COと、を有する。弾性シール部材2336は、各辺部SIと各角部COが連結されることによって矩形の枠
状に形成されており、エアリークが生じる隙間がないので、シール性能を確保することができる。
状に形成されており、エアリークが生じる隙間がないので、シール性能を確保することができる。
図12に示すように、弾性シール部材2336は、外側に向けて開口が形成されるように多孔質部材334の周囲に配置されている。言い換えると、連結部(連結壁)2336-3は、ベース部2336-1の多孔質部材334側の端部とリップ部2336-2の多孔質部材334側の端部とを連結する。このため、リップ部2336-2は、連結部2336-3の下端から外側に向けて伸びている。より具体的には、基板WFが多孔質部材334に吸着されていない状態(図12左側)では、リップ部2336-2は、連結部2336-3の下端から斜め下方向に伸びている。弾性シール部材2336は、上記の実施形態と同様に、シリコーンスポンジまたはシリコーンゴムなどのように、弾性を有し、かつ、気体の流れを遮蔽することができる部材によって形成することができる。また、弾性シール部材2336は、耐薬性があり、伸縮性が良好で、かつ表面がスキン面である軟質部材を用いることができる。
リップ部2336-2の下面には、基板WFが接触する接触面2336aが形成される。すなわち、基板WFが多孔質部材334に吸着された状態(図12右側)では、基板WFがリップ部2336-2の接触面2336aに接触してリップ部2336-2を押し上げる。弾性シール部材2336は弾性を有する部材であり、かつ、基板WF吸着により弾性シール部材2336の外側が陽圧になるので、リップ部2336-2は基板WFを押圧する。これにより、リップ部2336-2と基板WFとの間がシールされる。なお、弾性シール部材2336の接触面2336aは、基板WFと自然粘着固定しない(ブルーミング現象が発生しない)ように、フッ素樹脂コート、例えばポリテトラフルオロエチレンを材料としたテフロン(登録商標)加工などのコーティングを施してもよい。また弾性シール部材2336の接触面2336aは含浸によりコーティングしてもよい。
本実施形態によれば、例えば図12右側に示すように基板WFの被吸着面の外周部の一部が窪んでおり段差WFaが形成されていたとしても、弾性シール部材2336が設けられているため、段差WFaによって生じた隙間からエアリークが生じるのを防止することができる。したがって、本実施形態によれば、基板WFの被吸着面の平坦度に関わらず基板WFを確実に基板吸着部材330に吸着することができる。
これに加えて、本実施形態によれば、弾性シール部材の反力に起因して基板WFに破損が生じるのを抑制することができる。すなわち、割れ易く脆弱な基板(例えば薄型ガラス基板)を吸着保持する場合、収縮した弾性シール部材の反力によって基板が破損するおそれがある。これに対して本実施形態における弾性シール部材2336は、断面が概略U字状のシールリップ部材によって構成されているので、基板に対する反力を低く抑えつつ、シール性を確保することができる。その結果、本実施形態によれば、弾性シール部材の反力に起因して基板WFに破損が生じるのを抑制し、かつ、基板WFを確実に基板吸着部材330に吸着することができる。なお、弾性シール部材2336は、図10に示したトップリング1302において、弾性シール部材1336の代わりに採用することもできる。
次に、トップリング2302の別の変形例を説明する。図14は、一実施形態のトップリングの一部を拡大して示す断面図である。図15は、一実施形態のトップリングの一部を拡大して示す断面図である。図16は、一実施形態の基板吸着部材の一部を拡大して示す斜視図である。本実施形態のトップリングは、第2の遮蔽部材に突出部が形成されていること以外は、図11から図13の実施形態のトップリング2302と同様であるので、同様の構成については説明を省略する。
図14から図16に示すように、第2の遮蔽部材332-2は、弾性シール部材233
6を囲む枠状の突出部332-4を有する。突出部332-4は、第2の遮蔽部材332-2の下面から下方に向けて突出している。突出部332-4は、多孔質部材334の基板吸着面334aと面一になるように形成された基板押え面332-4aを有する。
6を囲む枠状の突出部332-4を有する。突出部332-4は、第2の遮蔽部材332-2の下面から下方に向けて突出している。突出部332-4は、多孔質部材334の基板吸着面334aと面一になるように形成された基板押え面332-4aを有する。
本実施形態のように、基板押え面332-4aを有する突出部332-4を第2の遮蔽部材332-2に形成することによって、基板の最外周部分に割れが生じるのを抑制することができる。すなわち、基板押え面332-4aが設けられていない場合には、基板WFを吸着保持したトップリングが研磨パッド352に基板WFを押し付けたときに、基板WFの最外周部分(弾性シール部材2336と接触する部分よりも外側の部分)が研磨パッド352からの反力によって反り上がって割れる場合がある。これに対して、本実施形態では、弾性シール部材2336の外側に設けられた突出部332-4に基板押え面332-4aが形成されているので、基板WFの最外周部分の反り上がりを押さえつけることができる。その結果、本実施形態によれば、基板の最外周部分に割れが生じるのを抑制することができる。
また、突出部332-4は、第2の遮蔽部材332-2の下面から内側に向けて(弾性シール部材2336の方向に)傾斜して突出するように形成されている。その結果、第2の遮蔽部材332-2は、突出部332-4と取り付け面332-2aとによって形成される溝332-4bを有する。溝332-4bは、弾性シール部材2336を嵌め込むための溝である。ベース部2336-1の外側の肉厚部が溝332-4bに嵌め込まれることによって、弾性シール部材2336は全周にわたって第2の遮蔽部材332-2に嵌め込み固定される。
本実施形態によれば、例えば摩耗などによって弾性シール部材2336が寿命に到達したときに、消耗部品である弾性シール部材2336を容易に交換することができる。すなわち、第2の遮蔽部材332-2には、弾性シール部材2336を嵌め込むための溝332-4bを形成されているので、基板処理装置1000が設置されている現場において、一般的な作業員が、弾性シール部材2336を第2の遮蔽部材332-2に容易に取り付けることができる。
以上、いくつかの本発明の実施形態について説明してきたが、上記した発明の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
本願は、一実施形態として、基板を吸着するための基板吸着面および減圧手段と連通する減圧部を有する多孔質部材と、前記多孔質部材の前記基板吸着面とは反対側の面を遮蔽する第1の遮蔽部材および前記多孔質部材の側面の少なくとも一部を遮蔽する枠状の第2の遮蔽部材を有する遮蔽部材と、前記多孔質部材を囲むように前記第2の遮蔽部材に取り付けられ、前記基板と接触する接触面を有する枠状の弾性シール部材と、を含む、基板吸着部材を開示する。
さらに、本願は、一実施形態として、前記第2の遮蔽部材は、前記多孔質部材の前記基板吸着面が前記第2の遮蔽部材の前記弾性シール部材の取り付け面よりも突出するように構成され、前記弾性シール部材は、前記第2の遮蔽部材の前記取り付け面よりも突出した前記多孔質部材の側面を囲むように配置される、基板吸着部材を開示する。
さらに、本願は、一実施形態として、前記弾性シール部材は、前記第2の遮蔽部材の前
記取り付け面よりも突出した前記多孔質部材の側面を囲む第1の弾性シール部材と、前記第1の弾性シール部材の外側に間隔をあけて配置された第2の弾性シール部材と、を含む、基板吸着部材を開示する。
記取り付け面よりも突出した前記多孔質部材の側面を囲む第1の弾性シール部材と、前記第1の弾性シール部材の外側に間隔をあけて配置された第2の弾性シール部材と、を含む、基板吸着部材を開示する。
さらに、本願は、一実施形態として、前記遮蔽部材は、前記第2の遮蔽部材の下部に設けられ、前記弾性シール部材の外側に間隔をあけて配置された枠状の第3の遮蔽部材をさらに含み、前記第1の遮蔽部材および前記第2の遮蔽部材は、前記弾性シール部材と前記第3の遮蔽部材との間の空間に流体を吐出するための流体通流路を有する、基板吸着部材を開示する。
さらに、本願は、一実施形態として、前記弾性シール部材は、前記第2の遮蔽部材の前記取り付け面に取り付けられたベース部と、前記ベース部の下方に間隔をあけて配置されたリップ部と、前記ベース部と前記リップ部とを連結する連結部と、を含み、前記リップ部の下面に前記接触面が形成される、基板吸着部材を開示する。
さらに、本願は、一実施形態として、前記第2の遮蔽部材は、前記弾性シール部材を囲む枠状の突出部を有し、前記突出部は、前記多孔質部材の前記基板吸着面と面一になるように形成された基板押え面を有する、基板吸着部材を開示する。
さらに、本願は、一実施形態として、前記第2の遮蔽部材は、前記突出部と前記取り付け面とによって形成される、前記弾性シール部材を嵌め込むための溝を有し、前記弾性シール部材は、前記ベース部が前記溝に嵌め込まれることによって前記第2の遮蔽部材に取り付けられる、基板吸着部材を開示する。
さらに、本願は、一実施形態として、前記弾性シール部材は、4つの直線状の辺部を有する矩形の枠状に形成される、基板吸着部材を開示する。
さらに、本願は、一実施形態として、基板を吸着するための基板吸着面および減圧手段と連通する減圧部を有する多孔質部材と、前記多孔質部材の前記基板吸着面とは反対側の面を遮蔽する第1の遮蔽部材および前記多孔質部材の側面の少なくとも一部を遮蔽する枠状の第2の遮蔽部材を有する遮蔽部材と、を含む基板吸着部材に取り付けられる弾性シール組立体であって、前記多孔質部材を囲むように前記第2の遮蔽部材に取り付けられる枠状の固定フレームと、前記固定フレームの前記第2の遮蔽部材に取り付けられる固定面とは反対側の面に取り付けられ、前記基板と接触する接触面を有する枠状の弾性シール部材と、を含む、弾性シール組立体を開示する。
さらに、本願は、一実施形態として、基板を保持するためのトップリングであって、回転シャフトと、前記回転シャフトに連結されたベース部材と、前記ベース部材に取り付けられた上記のいずれかに記載の基板吸着部材または上記の弾性シール組立体を取り付けた基板吸着部材と、を含む、トップリングを開示する。
さらに、本願は、一実施形態として、前記ベース部材および前記遮蔽部材に形成された流路を介して前記多孔質部材の前記基板吸着面とは反対側の面に流体を供給するように構成された砥粒洗浄部材をさらに含む、トップリングを開示する。
さらに、本願は、一実施形態として、研磨面を有する研磨パッドが貼付される研磨テーブルと、基板を保持して前記研磨面に押圧するように構成された、上記のいずれかに記載のトップリングと、前記研磨パッド上に研磨液を供給するように構成された研磨液供給ノズルと、を含む、基板処理装置を開示する。
18 トップリングシャフト(回転シャフト)
31 減圧手段(真空源)
33 砥粒洗浄部材
34 流体供給部材
301 ベース部材
302 トップリング
303 フランジ
305 スペーサ
306 キャリア
330 基板吸着部材
332 遮蔽部材
332-1 第1の遮蔽部材
332-2 第2の遮蔽部材
332-2a 取り付け面
332-3 第3の遮蔽部材
332-4 突出部
332-4a 基板押え面
332-4b 溝
332a 流体通流路
333 流路
334 多孔質部材
334a 基板吸着面
334b 減圧部
334c 反対側の面
334d 側面
336,1336,2336 弾性シール部材
336-1 第1の弾性シール部材
336-2 第2の弾性シール部材
336a 接触面
337 空間
1000 基板処理装置
2336-1 ベース部
2336-2 リップ部
2336-3 連結部
WF 基板
WFa 段差
31 減圧手段(真空源)
33 砥粒洗浄部材
34 流体供給部材
301 ベース部材
302 トップリング
303 フランジ
305 スペーサ
306 キャリア
330 基板吸着部材
332 遮蔽部材
332-1 第1の遮蔽部材
332-2 第2の遮蔽部材
332-2a 取り付け面
332-3 第3の遮蔽部材
332-4 突出部
332-4a 基板押え面
332-4b 溝
332a 流体通流路
333 流路
334 多孔質部材
334a 基板吸着面
334b 減圧部
334c 反対側の面
334d 側面
336,1336,2336 弾性シール部材
336-1 第1の弾性シール部材
336-2 第2の弾性シール部材
336a 接触面
337 空間
1000 基板処理装置
2336-1 ベース部
2336-2 リップ部
2336-3 連結部
WF 基板
WFa 段差
Claims (12)
- 基板を吸着するための基板吸着面および減圧手段と連通する減圧部を有する多孔質部材と、
前記多孔質部材の前記基板吸着面とは反対側の面を遮蔽する第1の遮蔽部材および前記多孔質部材の側面の少なくとも一部を遮蔽する枠状の第2の遮蔽部材を有する遮蔽部材と、
前記多孔質部材を囲むように前記第2の遮蔽部材に取り付けられ、前記基板と接触する接触面を有する枠状の弾性シール部材と、
を含む、基板吸着部材。 - 前記第2の遮蔽部材は、前記多孔質部材の前記基板吸着面が前記第2の遮蔽部材の前記弾性シール部材の取り付け面よりも突出するように構成され、
前記弾性シール部材は、前記第2の遮蔽部材の前記取り付け面よりも突出した前記多孔質部材の側面を囲むように配置される、
請求項1に記載の基板吸着部材。 - 前記弾性シール部材は、前記第2の遮蔽部材の前記取り付け面よりも突出した前記多孔質部材の側面を囲む第1の弾性シール部材と、前記第1の弾性シール部材の外側に間隔をあけて配置された第2の弾性シール部材と、を含む、
請求項2に記載の基板吸着部材。 - 前記遮蔽部材は、前記第2の遮蔽部材の下部に設けられ、前記弾性シール部材の外側に間隔をあけて配置された枠状の第3の遮蔽部材をさらに含み、
前記第1の遮蔽部材および前記第2の遮蔽部材は、前記弾性シール部材と前記第3の遮蔽部材との間の空間に流体を吐出するための流体通流路を有する、
請求項2に記載の基板吸着部材。 - 前記弾性シール部材は、前記第2の遮蔽部材の前記取り付け面に取り付けられたベース部と、前記ベース部の下方に間隔をあけて配置されたリップ部と、前記ベース部と前記リップ部とを連結する連結部と、を含み、前記リップ部の下面に前記接触面が形成される、
請求項2に記載の基板吸着部材。 - 前記第2の遮蔽部材は、前記弾性シール部材を囲む枠状の突出部を有し、前記突出部は、前記多孔質部材の前記基板吸着面と面一になるように形成された基板押え面を有する、
請求項5に記載の基板吸着部材。 - 前記第2の遮蔽部材は、前記突出部と前記取り付け面とによって形成される、前記弾性シール部材を嵌め込むための溝を有し、
前記弾性シール部材は、前記ベース部が前記溝に嵌め込まれることによって前記第2の遮蔽部材に取り付けられる、
請求項6に記載の基板吸着部材。 - 前記弾性シール部材は、4つの直線状の辺部を有する矩形の枠状に形成される、
請求項1から7のいずれか一項に記載の基板吸着部材。 - 基板を吸着するための基板吸着面および減圧手段と連通する減圧部を有する多孔質部材と、前記多孔質部材の前記基板吸着面とは反対側の面を遮蔽する第1の遮蔽部材および前記多孔質部材の側面の少なくとも一部を遮蔽する枠状の第2の遮蔽部材を有する遮蔽部材と、を含む基板吸着部材に取り付けられる弾性シール組立体であって、
前記多孔質部材を囲むように前記第2の遮蔽部材に取り付けられる枠状の固定フレームと、
前記固定フレームの前記第2の遮蔽部材に取り付けられる固定面とは反対側の面に取り付けられ、前記基板と接触する接触面を有する枠状の弾性シール部材と、
を含む、弾性シール組立体。 - 基板を保持するためのトップリングであって、
回転シャフトと、
前記回転シャフトに連結されたベース部材と、
前記ベース部材に取り付けられた請求項1から8のいずれか一項に記載の基板吸着部材または請求項9に記載の弾性シール組立体を取り付けた基板吸着部材と、
を含む、トップリング。 - 前記ベース部材および前記遮蔽部材に形成された流路を介して前記多孔質部材の前記基板吸着面とは反対側の面に流体を供給するように構成された砥粒洗浄部材をさらに含む、
請求項10に記載のトップリング。 - 研磨面を有する研磨パッドが貼付される研磨テーブルと、
基板を保持して前記研磨面に押圧するように構成された、請求項10または11に記載のトップリングと、
前記研磨パッド上に研磨液を供給するように構成された研磨液供給ノズルと、
を含む、基板処理装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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CN202280067725.5A CN118176088A (zh) | 2021-10-08 | 2022-10-07 | 基板吸附构件、弹性密封组装体、顶环及基板处理装置 |
PCT/JP2022/037612 WO2023058751A1 (ja) | 2021-10-08 | 2022-10-07 | 基板吸着部材、弾性シール組立体、トップリング、および基板処理装置 |
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