JP2023055500A - 電池電圧調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の電池の正負端子間電圧を安全かつ効率良く互い近付けることができる電池電圧調整装置を提供する。【解決手段】電池電圧調整装置は、電池パック11の正負端子間電圧と、電池パック12の正負端子間電圧との電圧差を検出する電圧差検出部25と、電池パック11の正端子11+と電池パック2の正端子12+との間及び電池パック11の負端子11-と電池パック12の負端子12-との間のうちの何れか一方の間に接続された可変抵抗器23と、電池パック11の正端子11+と電池パック12の正端子12+との間及び電池パック11の負端子11ーと電池パック12の負端子12-との間のうちの他方の間を接続する接続線20と、電圧差の大きさの低下に応じて可変抵抗器の抵抗値を減少させる抵抗値制御を行う制御部22と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の電池の正負端子間電圧を互いに近づけるように調整する電池電圧調整装置に関する。
複数の電池セルを直列接続した電池パックを並列に接続し、更にその並列接続の電池パックを複数直列に接続した構成にすることにより、個々の電池パックの正負端子間電圧より高い高電圧を生成しかつ容量を増大させることが行われている。例えば、10個の電池セルを直列に接続した単一の電池パックが正負端子間電圧36[V]、容量10[Ah](360[Wh])であるとし、その電池パックを2並列接続でかつ3直列接続の構成にしたならば、電圧108[V]、容量20[Ah](2160[Wh])を得ることができる。
電池パックにおいて直列接続された電池セル各々に充電状態のバラツキがあると、所望の電圧を得ることができなくなるので、電池パックの電池セル各々の両端の電圧の均等化を行う電池電圧調整装置が特許文献1に示されている。
特開2014-103805号公報
ところで、複数の電池パックを並列に接続する場合には各電池パックの正負端子間電圧が互いに等しいことが望ましい。電池パック間で電圧差がある状態で並列に接続してしまうと、その電圧差の大きさによっては電池パック間で大電流が流れるからである。それを解消するために、従来、電池パックの並列接続前に充電器及び電子負荷を用いて電池パック毎に設定電圧に調整することが行われていた。具体的には、担当者が電池パックの正負端子間電圧を電圧測定装置によって測定し、その測定電圧が設定電圧より低い場合には充電器を用いて電池パックを充電させ、一方、測定電圧が設定電圧より高い場合には電池パックの正負端子間に電子負荷を接続して電池パックの蓄積電荷を放電させていた。
しかしながら、従来の調整方法では、担当者による煩わしい操作が必要であり、複数の電池パックの正負端子間電圧を安全かつ効率良く互いに近付けることが難しいという問題があった。
そこで、本発明の目的は、複数の電池の正負端子間電圧を安全かつ効率良く互い近付けることができる電池電圧調整装置を提供することである。
本発明の電池電圧調整装置は、第1の電池と第2の電池との間で電流を流すことにより前記第1の電池の正負端子間電圧及び前記第2の電池の正負端子間電圧を互いに近づけるように調整する電池電圧調整装置であって、前記第1の電池の正負端子間電圧と前記第2の電池の正負端子間電圧との電圧差を検出する電圧差検出部と、前記第1の電池の正端子と前記第2の電池の正端子との間、及び前記第1の電池の負端子と前記第2の電池の負端子との間のうちのいずれか一方の間に接続された可変抵抗器と、前記第1の電池の正端子と前記第2の電池の正端子との間、及び前記第1の電池の負端子と前記第2の電池の負端子との間のうちの他方の間を接続する接続線と、前記電圧差の大きさの低下に応じて前記可変抵抗器の抵抗値を減少させる抵抗値制御を行う制御部と、を備えることを特徴としている。
本発明の電池電圧調整装置によれば、第1の電池の正負端子間電圧と第2の電池の正負端子間電圧との電圧差の大きさが大であるほど、可変抵抗器の抵抗値は高くなり、第1の電池と第2の電池との間を流れる電流が過大となることが制限され、一方、その電圧差の大きさが小さいほど、可変抵抗器の抵抗値は低くなるので、第1及び第2の電池の正負端子間電圧を安全に互い近付けることができる。
本発明が適用された電池電圧調整装置の構成を示す図である。 図1の装置内の制御部の抵抗値制御を示すフローチャートである。 図1の装置内のスイッチ素子のオン期間、制御部への定電圧化電圧の供給期間、電池パック各々の正負端子間電圧の電圧差の変化、及び電池パック間を流れる電流の変化を示す図である。 図1の装置を複数用いて3個以上電池パック各々の正負端子間電圧を同時に調整する構成を示す図である。
以下、本発明の実施例を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本発明の実施例である電池電圧調整装置10を示している。電池電圧調整装置10には2つの電池パックを外部接続するための2組の正負接続端子A+、A-、B+、B-が備えられている。本実施例では正負接続端子A+、A-には電池パック11の正負端子11+、11-が接続され、正負接続端子B+、B-には電池パック12の正負端子12+、12-が接続されるとする。電池パック11、12は第1の電池及び第2の電池に相当し、同一の数の電池セルが直列に接続された同一仕様の電池パックである。なお、「第1の電池及び第2の電池」でいう電池は電池パックに限らず、単電池を含む表現である。
電池電圧調整装置10は、接続線20、電源回路21、制御部22、可変抵抗器23、切替スイッチ24、電圧検出部25、起動スイッチ26、及び起動LED27を含んでいる。
接続線20は負接続端子A-とB-との間を接続している。
電源回路21はDC-DCコンバータからなり、正負接続端子A+、A-に接続されている。電源回路21には、正負接続端子A+、A-に接続される電池パック11の正負端子11+、11-間の直流電圧が供給される。電源回路21は、電池パック11の正負端子11+、11-間の直流電圧を定電圧化して制御部22の動作電圧として出力する。すなわち、電源回路21の正負出力端子が制御部22に接続され、正負出力端子から定電圧化電圧である動作電圧が制御部22に供給される。制御部22は動作電圧が供給されると以下に示す可変抵抗器23の抵抗値制御を開始することができる。
可変抵抗器23は正接続端子A+、B+間に接続されている。可変抵抗器23はスイッチ素子SW1~SW4(第1~第4のスイッチ素子)及び抵抗R1~R3(第1~第3の抵抗)を有する。スイッチ素子SW1~SW4は双方向に電流を流すことができるFET(電界効果トランジスタ)やリレースイッチからなる。抵抗R1の抵抗値が最も大きく、抵抗R3の抵抗値が最も小さい。抵抗R2の抵抗値は抵抗R1の抵抗値より小さく、抵抗R3の抵抗値より大きい。正接続端子A+、B+間に、第1の接続部であるスイッチ素子SW1と抵抗R1との直列回路が接続され、第2の接続部であるスイッチ素子SW2と抵抗R2との直列回路が接続され、第3の接続部であるスイッチ素子SW3と抵抗R3との直列回路が接続されている。第4の接続部であるスイッチ素子SW4はそのまま正接続端子A+、B+間に接続されている。
制御部22は、例えば、マイクロコンピュータからなるディジタル処理回路を含み、制御対象の可変抵抗器23に接続されている。具体的には制御部22はスイッチ素子SW1~SW4の制御端に個別に接続されている。スイッチ素子SW1~SW4がFETであるならば、制御端はFETのゲートである。制御部22は、電源回路21によって安定化電圧が印加されると、可変抵抗器23の抵抗値を変化させる抵抗値制御を開始可能となる。制御部22が抵抗値制御を実行することにより電池電圧調整装置10は電池電圧調整動作を可能としている。
切替回路24はリレースイッチ24a及びリレーコイル24bを有するリレー回路である。リレースイッチ24aは可動接点24mと2つの固定接点24x、24yとを有する。リレースイッチ24aの固定接点24xは接続線20に接続され、固定接点24yは正接続端子B+に接続されている。リレースイッチ24aの可動接点24mは、2つの固定接点24x、24yのうちのいずれか一方に接触される。リレーコイル24bは正接続端子B+と接続線20との間に接続されている。電池パック12の正負端子12+、12-が正負接続端子B+、B-には接続されると、リレーコイル24bに電流が流れ、リレーコイル24bは励磁されるようになっている。リレーコイル24bの励磁・非励磁によりリレースイッチ24aが切替動作する。すなわち、切替動作ではリレーコイル24bの非励磁時にはリレースイッチ24aの可動接点24mは固定接点24xに接触し、リレーコイル24bの励磁時にはリレースイッチ24aの可動接点24mが固定接点24xから離れて固定接点24yに接触する。
電圧検出部25は正接続端子A+とリレースイッチ24aの可動接点24mとの間に接続されている。電圧検出部25は、正接続端子A+とリレースイッチ24aの可動接点24mとの間の電圧を検出し、検出した電圧のレベル表示を行うと共にその電圧レベルをデータとして制御部22に供給する。リレーコイル24bの非励磁時でリレースイッチ24aの可動接点24mが固定接点24xに接触している時に、電圧検出部25は電池パック11の正負端子11+、11-の直流電圧を検出する。リレーコイル24bの励磁時でリレースイッチ24aの可動接点24mが固定接点24yに接触している時には、電圧検出部25は電池パック11の正負端子11+、11-間の直流電圧と電池パック12の正負端子12+、12-間の直流電圧との電圧差を検出する電圧差検出部として動作する。
起動スイッチ26及び起動LED27は制御部22に接続されている。起動スイッチ26は押圧式のスイッチであり、電池パック11、12に対する電圧調整動作の開始を制御部22に指令する。制御部22は起動スイッチ26から電圧調整動作の開始指令を受けると抵抗値制御を開始する。起動LED27は制御部22の制御により電池電圧調整動作中に点灯する。
次に、かかる構成の電池電圧調整装置10の電池電圧調整動作について説明する。ここで、電池パック11、12の各々には電荷が蓄積されており、電池パック11の正負端子11+、11-間電圧及び電池パック12の正負端子12+、12-間電圧が各々あるとする。電池パック11の正負端子11+、11-間電圧をV1、電池パック12の正負端子12+、12-間電圧をV2とする。
先ず、電池電圧調整動作の開始前に、ユーザが電池パック11を電池電圧調整装置10に接続する。すなわち、電池パック11の正負端子11+、11-が正負接続端子A+、A-に接続される。このように電池パック11が電池電圧調整装置10に接続されると、電圧検出部25にはリレースイッチ24aを介して電池パック11の正負端子11+、11-間電圧V1が供給されるので、電圧検出部25は電池パック11の正負端子11+、11-間電圧V1を検出してその電圧値を表示する。なお、この状態では電池パック12が接続されていないのでリレーコイル24bは非励磁であり、リレースイッチ24aの可動接点24mは固定接点24xに接触している。
電源回路21には電池パック11の正負端子11+、11-間電圧V1が印加されるので、電源回路21はその印加電圧を定電圧化して制御部22の動作電圧として出力する。よって、制御部22は可変抵抗器23の抵抗値制御を開始可能となる。
次いで、ユーザは電池パック12を電池電圧調整装置10に接続する。すなわち、電池パック12の正負端子12+、12-が正負接続端子B+、B-に接続される。このように電池パック12が電池電圧調整装置10に接続されると、リレーコイル24bに電池パック12から電流が流れるので、リレーコイル24bが励磁されてリレースイッチ24aの可動接点24mは固定接点24yに接触する。この状態では制御部22による抵抗値制御開始前であるので、可変抵抗器23のスイッチ素子SW1~SW4は全てオフである。よって、可変抵抗器23を介して電流は流れないので、電圧検出部25の電圧検出はない。
ユーザは、電池パック11、12の電池電圧調整装置10への接続が完了すると、起動スイッチ26を押圧操作する。起動スイッチ26の操作により電池電圧調整動作の開始指令が信号として制御部22に伝達される。制御部22は電池電圧調整動作の開始指令に応答して抵抗値制御を開始する。
図2に示すように、制御部22は、抵抗値制御では先ず、スイッチ素子SW1をオンさせ(ステップS11)、起動LED27を点灯させる(ステップS12)。ステップS11のスイッチ素子SW1のオンにより、電池パック11の正負端子11+、11-間電圧V1と電池パック12の正負端子12+、12-間電圧V2との間に電圧差ΔVがあるならば、スイッチ素子SW1及び抵抗R1を介して電流が流れることになる。この電流の流れにより電池パック11の正負端子11+、11-間電圧V1と電池パック12の正負端子12+、12-間電圧V2との電圧差ΔV=V1-V2が電圧検出部25によって検出される。検出された電圧差ΔVは電圧検出部25に表示されると共にデータとして制御部22に供給される。ステップS12の起動LED27の点灯により電池電圧調整動作中であることがユーザ等に示される。
制御部22は、電圧検出部25から供給される電圧差データを読み込み(ステップS13)、電圧差データが示す電圧差ΔVの大きさ|ΔV|が閾値電圧Vth1以上であるか否かを判別する(ステップS14)。|ΔV|≧Vth1であるならば、スイッチ素子SW1をオンさせる(ステップS15)。ステップS15は、ステップS11の実行によりスイッチ素子SW1が既にオンであるならば、実行されなくても良い。一方、|ΔV|<Vth1であるならば、電圧差ΔVの大きさ|ΔV|が閾値電圧Vth2以上であるか否かを判別する(ステップS16)。閾値電圧Vth2はVth1>Vth2の関係を有している。
制御部22は、ステップS16において|ΔV|≧Vth2であるならば、スイッチ素子SW1が現在オンであるか否かを判別する(ステップS17)。ステップS17の実行時点でスイッチ素子SW1がオンであるならば、スイッチ素子SW1、SW2のオンオフの切替が必要であるので、スイッチ素子SW1~SW4を全てオフさせ(ステップS18)、そしてスイッチ素子SW2をオンさせる(ステップS19)。ステップS17ではスイッチ素子SW2以外のスイッチ素子SW1、SW3、SW4のいずれかがオンであるか否かを判別しても良い。ステップS18のスイッチ素子SW1~SW4のオフ期間は予め定められた短時間である。これは後述するステップS22、S24におけるスイッチ素子SW1~SW4のオフ期間においても同様である。
ステップS18においてスイッチ素子SW1~SW4を全てオフさせることは、スイッチ素子SW1~SW4のオンオフの切替時に2以上のスイッチ素子が同時にオンとなることを防止するためである。スイッチ素子SW1~SW4のうちの2以上のスイッチ素子が同時にオンとなると、電池パック11、12間に大電流が流れる可能性があり、それを阻止するためである。ステップS17においてスイッチ素子SW1、SW2のオンオフの切替が必要でないならば、ステップS18の実行が迂回される。スイッチ素子SW2が既にオンの場合にはステップS18、S19の両方の実行を迂回しても良い。
制御部22は、ステップS16において|ΔV|<Vth2であるならば、電圧差ΔVの大きさ|ΔV|が閾値電圧Vth3以上であるか否かを判別する(ステップS20)。閾値電圧Vth3はVth2>Vth3の関係を有している。|ΔV|≧Vth3であるならば、スイッチ素子SW2が現在オンであるか否かを判別する(ステップS21)。ステップS21の実行時点でスイッチ素子SW2がオンであるならば、スイッチ素子SW2、SW3のオンオフの切替が必要であるので、スイッチ素子SW1~SW4を全てオフさせ(ステップS22)、そしてスイッチ素子SW3をオンさせる(ステップS23)。ステップS21ではスイッチ素子SW3以外のスイッチ素子SW1、SW2、SW4のいずれかがオンであるか否かを判別しても良い。
制御部22は、ステップS15、S19及びS23のいずれかのステップの実行後にはステップS13に戻って電圧検出部25から供給される電圧差データを新たに読み込み、それに続く、上記したステップを実行する。なお、ステップS13の戻りは直ちではなく、所定の繰り返し時間の経過を判別してから行っても良い。
一方、制御部22は、ステップS20において|ΔV|<Vth3であるならば、スイッチ素子SW1~SW4を全てオフさせ(ステップS24)、そしてスイッチ素子SW4をオンさせる(ステップS25)。スイッチ素子SW4のオンにより電池パック11の正負端子11+、11-間と電池パック12の正負端子12+、12-間とが、スイッチ素子SW4のオン抵抗以外の抵抗がない状態で接続されることになる。
制御部22は、電圧検出部25から供給される電圧差データを読み込み(ステップS26)、電圧差データが示す電圧差ΔVの大きさ|ΔV|が0[V]であるか否かを判別する(ステップS27)。この0[V]には正の許容値が含まれても良い。|ΔV|=0[V]でないならば、ステップS26、S27が繰り返される。電圧差ΔVの大きさ|ΔV|が減少して|ΔV|=0[V]となったならば、電池パック11の正負端子11+、11-間電圧V1と電池パック12の正負端子12+、12-間電圧V2とが等しくなったことを意味する。この場合には、制御部22は、スイッチ素子SW4をオフさせ(ステップS28)、電池電圧調整動作の終了を表すために起動LED27を消灯させる(ステップS29)。これにより制御部22の抵抗値制御が終了する。なお、ステップS27において|ΔV|=0[V]を判別してから若干の時間をおいてからスイッチ素子SW4をオフさせても良い。
次に、かかる電池電圧調整動作における、スイッチ素子SW1~SW4各々のオン期間、制御部22への定電圧化電圧の供給期間、電圧差ΔVの変化、及び電池パック11、12間を流れる電流の変化の関係を説明する。なお、電池パック11の正負端子11+、11-間電圧V1が電池パック12の正負端子12+、12-間電圧V2より高いとする。
図3に太実線で示すように、時点t1において電池パック11の正負端子11+、11-が電池電圧調整装置10の正負接続端子A+、A-に接続されると、電源回路21には電池パック11の正負端子11+、11-間電圧が印加されるので、電源回路21は定電圧化電圧を制御部22に供給する。これにより制御部22は抵抗値制御を開始可能となる。
時点t2において電池パック12の正負端子12+、12-が電池電圧調整装置10の正負接続端子B+、B-に接続されると、リレーコイル24bに電池パック12から電流Iが流れるので、リレーコイル24bが励磁され、リレースイッチ24aの可動接点24mは固定接点24xから離れて固定接点24yに接触する。この時点t2では可変抵抗器23のスイッチ素子SW1~SW4は全てオフである。なお、図3には時点t2から電圧差ΔV=V1-V2を示しているが、次の時点t3までは電圧差ΔVは電圧検出部25によって検出されない。
時点t3においてユーザによって起動スイッチ26が押圧操作されると、電池電圧調整動作の開始指令が生成され、制御部22がステップS11の実行によりスイッチ素子SW1をオンさせる。スイッチ素子SW1のオンにより電流Iが電池パック11の正端子11+から、正接続端子A+、スイッチ素子SW1、抵抗R1、正接続端子B+、電池パック12の正負端子12+、12-間、負接続端子B-、接続線20、及び負接続端子A-を各々介して電池パック11の負端子11-へ流れ込む。時点t3から電圧差ΔV=V1-V2が電圧検出部25によって検出される。電池パック11は放電状態となり、電池パック11の正負端子11+、11-間電圧V1が低下し、逆に電池パック12は充電状態となり、電池パック12の正負端子12+、12-間電圧V2が上昇するので、その電圧差ΔVは徐々に低下し、電圧差ΔVの低下と共に電流Iは減少する。
なお、電流Iの電流値は電池パック11、12に負担がないように最大0.2C程度に設定することが望ましく、電流上限値以下になるように予め設定されている。ここで、Cは電池パックの充放電能力を表すシーレートである。
時点t4において電圧差ΔVが閾値電圧Vth1を下回ると、制御部22がステップS18の実行によりスイッチ素子SW1~SW4を全てオフさせる。上述したようにスイッチ素子SW1~SW4のオンオフの切替時に2以上のスイッチ素子が同時にオンとなることを防止するためである。スイッチ素子SW1~SW4が全てオフの期間には電流Iは流れない。また、スイッチ素子SW1~SW4が全てオフの期間には電圧差ΔVが電圧検出部25によって検出されない。
時点t5において制御部22がステップS19の実行によりスイッチ素子SW2をオンさせる。スイッチ素子SW2のオンにより電流Iが電池パック11の正端子11+から、正接続端子A+、スイッチ素子SW2、抵抗R2(抵抗R1より抵抗値が小)、正接続端子B+、電池パック12の正負端子12+、12-間、負接続端子B-、接続線20、及び負接続端子A-を各々介して電池パック11の負端子11-へ流れ込む。時点t5から電圧差ΔVが電圧検出部25によって検出される。その電圧差ΔVは徐々に低下し、電圧差ΔVの低下と共に電流Iは減少する。
時点t6において電圧差ΔVが閾値電圧Vth2(Vth2<Vth1)を下回ると、制御部22がステップS22の実行によりスイッチ素子SW1~SW4を全てオフさせる。
時点t7において制御部22がステップS23の実行によりスイッチ素子SW3をオンさせる。スイッチ素子SW3のオンにより電流Iが電池パック11の正端子11+から、正接続端子A+、スイッチ素子SW3、抵抗R3(抵抗R2より抵抗値が小)、正接続端子B+、電池パック12の正負端子12+、12-間、負接続端子B-、接続線20、及び負接続端子A-を各々介して電池パック11の負端子11-へ流れ込む。時点t7から電圧差ΔVが電圧検出部25によって検出される。その電圧差ΔVは徐々に低下し、電圧差ΔVの低下と共に電流Iは減少する。
時点t8において電圧差ΔVが閾値電圧Vth3(Vth3<Vth2)を下回ると、制御部22がステップS24の実行によりスイッチ素子SW1~SW4を全てオフさせる。
時点t9において制御部22がステップS25の実行によりスイッチ素子SW4をオンさせる。スイッチ素子SW4のオンにより電流Iが電池パック11の正端子11+から、正接続端子A+、スイッチ素子SW4、正接続端子B+、電池パック12の正負端子12+、12-間、負接続端子B-、接続線20、及び負接続端子A-を各々介して電池パック11の負端子11-へ流れ込む。時点t9から電圧差ΔVが電圧検出部25によって検出される。その電圧差ΔVは徐々に低下し、電圧差ΔVの低下と共に電流Iは減少する。
時点t10において電圧差ΔVは0[V]に達し、電流Iは流れない状態となる。この時点t10において電池パック11の正負端子11+、11-間電圧V1と電池パック12の正負端子12+、12-間電圧V2とは互いに等しくなる。
時点t11において制御部22がステップS28の実行によりスイッチ素子SW4をオフさせる。
時点t12において電池パック12の正負端子12+、12-が正負接続端子B+、B-から外され、電池パック12と電池電圧調整装置10とが非接続状態とされる。
時点t13において電池パック11の正負端子11+、11-が正負接続端子A+、A-から外され、電池パック11と電池電圧調整装置10とが非接続状態とされる。電源回路21には電池パック11の正負端子11+、11-間電圧が印加されなくなるので、電源回路21は制御部22への定電圧化電圧の供給を停止する。
電池パック11の正負端子11+、11-間電圧V1が電池パック12の正負端子12+、12-間電圧V2より低い場合には、電圧差ΔV及び電流Iは、図3に太破線で示すように各々変化する。電流Iは、例えば、スイッチ素子SW1がオンである時には、電池パック12の正端子12+から、正接続端子B+、抵抗R1、スイッチ素子SW1、正接続端子A+、電池パック11の正負端子11+、11-間、負接続端子A-、接続線20、及び負接続端子B-を各々介して電池パック12の負端子12-へ流れ込む。電池パック11が充電状態となり、電池パック12が放電状態となる。スイッチ素子SW2、SW3、又はSW4がオンである時も同様の方向に電流Iは流れる。この場合の電流Iの電流値は電流下限値以上になるように予め設定されている。
上記した実施例においては、電池パック11の正負端子11+、11-間電圧V1と電池パック12の正負端子12+、12-間電圧V2との電圧差ΔVの大きさ|ΔV|が大であるほど、可変抵抗器23の抵抗値は高くなり、電池パック11と電池パック12との間を流れる電流Iが図3に示したように電流上限値以下、又は電流下限値以上となり、過大となることが制限される。一方、その電圧差ΔVの大きさ|ΔV|が小さいほど、可変抵抗器23の抵抗値は低くなるので、電流Iの電流値を電流上限値から電流下限値の範囲で適切に確保して電圧差ΔVの大きさ|ΔV|を急速に小さくすることができる。よって、電池パック11の正負端子11+、11-間電圧V1と電池パック12の正負端子12+、12-間電圧V2を安全にかつ急速に互い近付けることができる。これにより電池パック11、12間で大電流が流れるといった問題を起こすことなく電池パック11、12を並列接続して使用することが可能となる。
なお、上記した実施例においては、電圧差ΔVの大きさ|ΔV|の低下に従って可変抵抗器23の抵抗値を段階的に減少させているが、可変抵抗器23の抵抗値を連続的に減少させても良い。
本発明の電池電圧調整装置を複数用いることにより並列接続される3個以上の電池パックの正負端子間電圧を同一電圧値に調整することができる。例えば、図4に示すように、n個(nは3以上の整数)の電池パック31~31に対してn-1個の電池電圧調整装置32~32n-1が用いられる。電池電圧調整装置32~32n-1の各々は上記した電池電圧調整装置10と同一構成であるとすると、電池電圧調整装置32の正負接続端子A+、A-には電池パック31の正負端子31+、31-が接続され、正負接続端子B+、B-には電池パック31の正負端子31+、31-が接続され、電池電圧調整装置32の正負接続端子A+、A-には電池パック31の正負端子31+、31-が接続され、正負接続端子B+、B-には電池パック31の正負端子31+、31-が接続される。図示しない電池電圧調整装置32~32n-2についても同様に電池パック31~31n-1が接続され、電池電圧調整装置32n-1の正負接続端子A+、A-には電池パック31n-1の正負端子31n-1+、31n-1-が接続され、正負接続端子B+、B-には電池パック31の正負端子31+、31-が接続される。このように構成して電池電圧調整装置32~32n-1を同時に動作させることにより、並列接続される電池パック31~31の正負端子間電圧が互いに異なっても電池パック31~31の正負端子間電圧を同一電圧値に一度に調整することができる。
10、32~32n-1 電池電圧調整装置
11、12、31~31 電池パック
11+、12+ 正端子
11-、12- 負端子
20 接続線
21 電源回路
22 制御部
23 可変抵抗器
24 切替スイッチ
24a リレースイッチ
24b リレーコイル
24m 可動接点
24x、24y 固定接点
25 電圧検出部
26 起動スイッチ
27 起動LED
A+、B+ 正接続端子
A-、B- 負接続端子
R1~R3 抵抗
SW1~SW4 スイッチ素子

Claims (4)

  1. 第1の電池と第2の電池との間で電流を流すことにより前記第1の電池の正負端子間電圧及び前記第2の電池の正負端子間電圧を互いに近づけるように調整する電池電圧調整装置であって、
    前記第1の電池の正負端子間電圧と前記第2の電池の正負端子間電圧との電圧差を検出する電圧差検出部と、
    前記第1の電池の正端子と前記第2の電池の正端子との間、及び前記第1の電池の負端子と前記第2の電池の負端子との間のうちのいずれか一方の間に接続された可変抵抗器と、
    前記第1の電池の正端子と前記第2の電池の正端子との間、及び前記第1の電池の負端子と前記第2の電池の負端子との間のうちの他方の間を接続する接続線と、
    前記電圧差の大きさの低下に応じて前記可変抵抗器の抵抗値を減少させる抵抗値制御を行う制御部と、を備えることを特徴とする電池電圧調整装置。
  2. 前記制御部は、前記電圧差の大きさの低下に応じて前記可変抵抗器の抵抗値を段階的に減少させることを特徴とする請求項1記載の電池電圧調整装置。
  3. 前記可変抵抗器は、
    前記一方の間に互いに直列に接続された第1の抵抗と第1のスイッチ素子とからなる第1の接続部と、
    前記一方の間に互いに直列に接続された第2のスイッチ素子と前記第1の抵抗よりも抵抗値の小さい第2の抵抗とからなる第2の接続部と、
    前記一方の間に互いに直列に接続された第3のスイッチ素子と前記第2の抵抗よりも抵抗値の小さい第3の抵抗とからなる第3の接続部と、
    前記一方の間に接続された第4のスイッチ素子からなる第4の接続部と、を含み、
    前記制御部は、
    前記抵抗値制御の開始時に、前記第1のスイッチ素子をオンにしかつ前記第2のスイッチ素子、前記第3のスイッチ素子及び前記第4のスイッチ素子をオフにし、前記電圧差検出部から前記電圧差を取得し、
    その後、
    前記電圧差の大きさが第1の閾値電圧以上の場合には前記第1のスイッチ素子をオンにしかつ前記第2のスイッチ素子、前記第3のスイッチ素子及び前記第4のスイッチ素子をオフにし、
    前記電圧差の大きさが前記第1の閾値電圧未満でありかつ前記第1の閾値電圧より小なる第2の閾値電圧以上である場合には前記第2のスイッチ素子をオンにしかつ前記第1のスイッチ素子、前記第3のスイッチ素子及び前記第4のスイッチ素子をオフにし、
    前記電圧差の大きさが前記第2の閾値電圧未満でありかつ前記第2の閾値電圧より小でありかつ0[V]より大なる第3の閾値電圧以上である場合には前記第3のスイッチ素子をオンにしかつ前記第1のスイッチ素子、前記第2のスイッチ素子及び前記第4のスイッチ素子をオフにし、
    前記電圧差の大きさが前記第3の閾値電圧未満にある場合には前記第4のスイッチ素子をオンにしかつ前記第1のスイッチ素子、前記第2のスイッチ素子及び前記第3のスイッチ素子をオフにすることを特徴とする請求項1又は2記載の電池電圧調整装置。
  4. 前記制御部は、前記第1のスイッチ素子乃至前記第4のスイッチ素子のうちのいずれか1つのスイッチ素子のみがオンである状態から前記第1のスイッチ素子乃至前記第4のスイッチ素子のうちの前記1つのスイッチ素子以外の他の1つのスイッチ素子のみがオンである状態に切り替える際に、前記第1のスイッチ素子乃至前記第4のスイッチ素子の全てを一旦オフにしてから切り替えることを特徴とする請求項3記載の電池電圧調整装置。
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