JP2023054938A - 歩行補助具及び歩行補助システム - Google Patents

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Abstract

【課題】歩行補助具を使用する補助対象者及び第三者の安全な歩行を確保することを可能にした歩行補助具と歩行補助システムを提供する。【解決手段】補助対象者が使用する白杖や補助杖に適用され、補助動作を行うための補助制御部2を備える。補助制御部2は、補助対象者の現在位置を検出する位置検出手段221と、補助対象者の近傍に存在する障害物を検出する障害物検出手段222と、検出した障害物と現在位置の各情報に基づいて所要の情報処理を行う情報処理手段223と、情報処理手段での処理情報に基づいて補助対象者に対する報知を行う報知手段24と、情報処理手段での処理情報を送受するための通信手段23を備える。【選択図】 図2

Description

本発明は視覚障害者や高齢者等の歩行を補助するための歩行補助具と、歩行に際しての交通安全を確保するための歩行補助システムに関する。
視覚障害者の歩行を補助するために、特許文献1には、視覚障害者が所持するステッキ(白杖)に、周囲の障害物等を検出するセンサーと、補助対象者の安全歩行を案内するための音声や振動による報知手段を備えた技術が提案されている。また、特許文献2にも同様の視覚障害者用の白杖が提案されているが、さらにGPSセンサー(位置センサー)を備えて補助対象者を目的値までガイド(案内,誘導)するようにした技術も提案されている。
特開2009-261434号公報 特開2019-209131号公報
特許文献1,2の技術は、視覚障害者が所持する白杖において障害物等を検出し、かつ当該障害物等を避けるためのガイドを行う技術であり、視覚障害者が単独で歩行する際の安全性を確保する上では有効である。しかし、第三者の側からみれば、白杖を所持している視覚障害者がどのような行動をとるのかを推測することは難しく、視覚障害者と接触することを回避する等の安全確保をとることは難しい。特に、道路を走行する車両、あるいは歩道を走行する自転車やシニアカー等々の第三者にとって、視覚障害者の行動が推測できないと視覚障害者に対する安全を確保することが難しい。このような課題は、例えば、特許文献1,2の技術を高齢者が使用する杖について適用した場合においても、あるいは杖以外の歩行補助具に適用した場合においても同様である。
本発明の目的は、歩行補助具を使用する補助対象者のみならず第三者を含めて安全な歩行を確保することを可能にした歩行補助具と歩行補助システムを提供する。
本発明の歩行補助具は、補助対象者に対して歩行の補助動作を行うための補助制御部を備えており、当該補助制御部は、補助対象者の現在位置を検出する位置検出手段と、補助対象者の近傍に存在する障害物を検出する障害物検出手段と、検出した障害物と現在位置の各情報に基づいて所要の情報処理を行う情報処理手段と、当該情報処理手段での処理情報に基づいて補助対象者に対する報知を行う報知手段と、前記情報処理手段での処理情報を送受するための通信手段を備える。
本発明においては、例えば、次の形態が好ましい。歩行補助具は視覚障害者が所持する白杖、高齢者が所持する補助杖又は腕輪(ブレスレット)型、眼鏡型、イヤホン型などの体に身に着ける補助器具のいずれかとして構成される。報知手段は、音声により報知を行う発音手段と、振動により報知を行う振動手段と、光により報知を行う発光手段の少なくとも一つを備える。位置検出手段はGPSを備え、障害物検出手段はLiDARを備える。通信手段は補助対象者が携帯する携帯端末との間で通信を行ない、処理情報を携帯端末に送信し、携帯端末を報知手段として機能させる。あるいは、通信手段は補助対象者が携帯する携帯端末との間で通信を行ない、処理情報を当該携帯端末に送信し、さらに当該携帯端末から所定の通信ネットワークに送信する。
本発明の歩行補助システムは、本発明の歩行補助具と、信号機に設けられて歩行補助具の通信手段との間で通信を行う信号制御手段を備え、信号制御手段は補助対象者の現在位置の情報に基づいて信号機を制御する。あるいは、本発明の歩行補助具と、補助対象者の近傍に存在する他車両に設けられて歩行補助具の通信手段との間で通信を行う端末を備え、他車両の乗員は当該端末において補助対象者の現在位置の情報を認識する。
本発明の他の歩行補助システムは、歩行補助具としての補助杖と、補助杖を保持する走行車を備え、補助杖の報知手段は走行車を運転する補助対象者に対して報知を行う。あるいは、歩行補助具としての補助杖と、この補助杖を保持する走行車を備え、補助杖の補助制御部は走行車の走行制御手段に有線又は無線にて接続され、当該走行制御手段は送信された処理情報に基づいて走行車の走行を制御する。
本発明によれば、歩行補助具に設けられた検出手段により補助対象者の現在位置と、近傍の障害物を検出し、この検出した情報に基づいて報知手段により補助対象者をガイドするとともに、通信手段において当該情報を第三者に送信する。これにより、第三者を含めて歩行補助具を使用する補助対象者の安全な歩行を確保することが可能になる。
実施形態1の歩行補助具の一部を透視した斜視図。 補助制御部のブロック構成図。 実施形態1にかかる補助システムの概念図。 実施形態2の歩行補助具の一部を透視した斜視図。 実施形態2にかかる補助システムの概念図。 実施形態2の変形例にかかる補助システムの概念図。 実施形態2の変形例の概略ブロック構成図。 実施形態3の歩行補助具の概略斜視図。
(実施形態1)
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の歩行補助具として、視覚障害者が使用する白杖に適用した実施形態1の斜視図であり、内部を透視して示している。この白杖1の基端側には視覚障害者(以下、補助対象者と称する)Mが把持するためのグリップ11が設けられており、このグリップ11内に補助制御部2が構成されている。補助制御部2は、センサー部21と、演算部22と、通信部23と、報知部24を備えている。また、グリップ11には補助対象者Mが操作することが可能な緊急ボタン25と、補助対象者Mがグリップ11を把持したときに補助制御部2の電源がオンされるタッチセンサー26が設けられている。緊急ボタン25は、補助対象者Mが手で触ることによって白杖1の正面方向を表すガイドとしても機能する。タッチセンサー26は、例えば感圧センサーで構成される。なお、グリップ11内にはバッテリーが内蔵されているが、ここでは図示は省略している。
図2は前記補助制御部2のブロック構成図である。補助制御部2を概説すると、センサー部21は白杖を持つ補助対象者の周囲、特に補助対象者の前方領域ないし側方領域の路面状況や、これら領域に存在する車両や他の歩行者等の障害物を検出する。また、センサー部21は補助対象者の現在位置を検出することも可能である。演算部22はセンサー部21において検出した検出信号に基づいて所要の演算を行う。通信部23は、センサー部21で検出した信号、あるいは演算部22で演算して得られた情報を通信の相手方と送受信する。報知部24は演算部22で演算した情報、あるいは通信部23で受信した情報に基づいて補助対象者Mに対して音声あるいは振動により補助対象者に対して報知動作を行う。
前記センサー部21は、GPS(GPS受信機)211と、レーザ光を利用した測距器、例えばLiDAR等212を備えている。これらGPS211とLiDAR等212は既に知られているものがそのまま利用されるので、ここでは詳細な説明は省略する。LiDAR等212は図1に示したグリップ11の一部に設けられた開口に臨んだ位置に内装され、この窓を通してレーザ光を送受して検出を行うことにより、補助対象者Mの前方領域ないし側方領域に存在する他車両や路面段差等の障害物の検出情報を出力する。GPS211は白杖1の現在位置、すなわち白杖1を所持している補助対象者Mの現在位置の検出情報を出力する。
前記演算部22は、位置検出部221と、障害物検出部222と、情報処理部223と、報知駆動部224を備えている。位置検出部221はGPS211とともに本発明の位置検出手段を構成しており、GPS211の検出情報に基づいて補助対象者Mの現在位置を検出し、位置検出情報として出力する。障害物検出部222はLiDAR等212とともに本発明の障害物検出手段を構成しており、LiDAR等212の検出情報に基づいて所要の演算を行い、補助対象者Mの前方領域や側方領域に存在する障害物を検出し、さらには補助対象者Mから障害物までの相対位置や相対方向を障害物検出情報として出力する。
前記情報処理部223は、検出された位置検出情報に基づいて補助対象者Mの歩行方向及び歩行速度を演算し、また障害物検出情報から得られる障害物までの相対位置や相対方向を参照して、補助対象者Mが障害物と接触するおそれがあるか否かを判定し、判定結果情報を出力する。また、この情報処理部223は、後述するように通信相手方から得られた情報に基づいて補助対象者が障害物に接触するおそれがあるか否かを判定することも可能とされている。さらに、情報処理部223は補助対象者Mの歩行をガイドするための情報を出力する。例えば、補助対象者Mが予め自身の歩行先、すなわち目的地を補助制御部2に設定しておいたときに、位置検出部で検出された現在位置の位置検出情報を参照して補助対象者Mの好ましい歩行方向を決定する。
前記報知駆動部224は、前記報知部24を駆動して報知動作を行わせる。報知部24は音声での報知を行うためのスピーカ241と、振動での報知を行うための振動子242と、光での報知を行うための発光素子、ここではLED243を備えている。スピーカ241は音響用スピーカで構成され、所要の音声を発音する。振動子242はモータ型振動機で構成されてもよいが、ここでは2つの圧電素子型振動子で構成されており、それぞれグリップ11の周面の2箇所、特に前記緊急ボタン25を周方向に挟む両側位置に配設されている。すなわち、補助対象者Mがグリップ11を把持したときに、2つの振動子242は補助対象者Mの親指側と小指側(あるいは人指し指側)に位置される。LED243は、グリップ11の基端部に設けられた透光カバー111内に配設されており、発光したことを周囲の第三者が視認できるように構成されている。LED243が発光する色光は適宜でよいが、ここでは赤色光を発光するLEDで構成されている。
前記報知駆動部224は情報処理部223からの報知にかかわる情報に基づいてスピーカ241を駆動し、予め規定されている音声を、少なくとも補助対象者Mが聴取可能な音量で発音させる。また、報知駆動部224は情報処理部223からの情報に基づいて、スピーカ241での発音と共に、あるいはこの発音の代わりに2つの振動子242の少なくとも1つを振動させる。補助対象者Mは、把持した手で振動子242のいずれが振動しているか、すなわち親指側の振動子242と小指側(人指し指側)の振動子242の一方または両方が振動していることを感じることが可能とされている。さらに、報知駆動部224はLED243の発光を制御し、LED243を連続発光させ、あるいは点滅発光させる。この発光の制御は、情報処理部223での処理に基づいて行うことはもとより、グリップ11に設けられた緊急ボタン25が操作されたときにも行うことが可能である。
前記通信部23は、近距離に存在する通信相手方と無線信号を送受可能な通信端末機、例えば、ビーコン通信を行う端末として構成されている。通信部23は演算部22で処理されて得られた各種情報、例えば、位置検出部221で検出した補助対象者Mの現在位置の情報と、障害物検出部222で検出した障害物の相対位置や相対方向の情報を送信する。また、報知駆動部224から出力される報知に関わる情報を送信することも可能である。一方、後述するように、通信相手方から送信されてきた情報を受信することも可能である。
図3は実施形態1の補助システムの概念図であり、白杖1を持った補助対象者Mが信号機SIGのある横断歩道CWを渡る状況例を示している。信号機SIGにはビーコン機能を有する信号制御部5が配設されている。この信号制御部5は、当該信号機SIGの制御、特に赤青黄の点灯制御を行うことが可能である。また、道路を走行している自動車CARにはGPS機能とビーコン機能を備えたカーナビゲーションシステム(以下、カーナビと称する)6が搭載されている。前記信号機SIGの信号制御部5は、そのビーコン機能によって横断歩道を含む車道や歩道の近傍領域に存在する複数のビーコン端末機にそれぞれ無線接続して相互通信を行うことができる。
この状況例において、補助対象者Mが白杖1のグリップ11を把持していると、タッチセンサー26により補助制御部2の電源が入力される。補助対象者Mが予め演算部22(情報処理部223)に目的地を設定しておくと、情報処理部223はGPS211及び位置検出部221で検出した現在位置と、設定された目的地と、予め記憶されている地図情報とに基づいて補助対象者Mが目的地に到達するための歩行方向を演算し、演算結果を出力する。報知駆動部224はこれに基づいて報知情報を出力し、さらに報知部24での報知を行う。例えば、スピーカ241で、「正面方向に進んでください」,「右に曲がってください」等の音声を発音させ、補助対象者Mに認識させる。これと共に、あるいはこれに代えて、グリップ11に設けられている2つの振動子242を振動させる。歩行先が右方向の場合には右側の振動子、すなわち右手で把持している場合には小指側(人指し指側)の振動子242を振動させる。歩行先が左方向の場合には左側の振動子242を振動させる。歩行先が正面方向の場合には両側の振動子242を同時に振動させる。補助対象者Mはこの振動を感じることにより歩行方向がガイドされる。この振動子242による報知は、特に聴覚にも障害のある補助対象者に対して有効となる。
補助対象者Mが報知に応じて、あるいは自身の判断で歩行する際、例えば横断歩道CWを渡ろうとしたとき、障害物検出部222はLiDAR等212からの検出信号に基づいて障害物を検出する。例えば、歩道と車道の境界にある段差LDを検出する。また、位置検出部221はGPS211の信号に基づいて補助対象者Mの現在位置を検出する。情報処理部223は、検出された段差LDまでの距離と方向の各情報と、補助対象者Mの現在位置及びその位置変化から得られる歩行方向及び歩行速度の各情報に基づいて、補助対象者Mが段差LDに向かっているか否かを判定する。向かっていると判定したときには、報知駆動部224は所要の情報を出力し、報知部24はこれに基づいて補助対象者Mに対する報知を実行する。
この報知では、例えば、スピーカ241を駆動して、「左前方1mに段差があります」等の音声を発音させる。これと共に、あるいはこれに代えて、2つの振動子242を振動させて報知してもよい。この振動子242での報知では、例えば、路面に存在する壁や道路に置かれた異物のように路面よりも高い位置にある障害物の場合には振動子242を低い周波数で間欠的に振動させ、反対に路面の窪みのように路面よりも低い位置にある障害物の場合には振動子242を高い周波数で間欠的に振動させる。また、障害物までの距離が所定の距離よりも短くなった場合には、振動子を連続的に振動させる。このように補助対象者Mは報知部24での報知により障害物を回避し、補助対象者Mの歩行の安全性が確保される。
なお、補助制御部2においては、道路を走行している自動車CARを障害物として検出することもあり、この場合には検出した自動車CARの情報に基づいて報知部24から補助対象者Mに対して報知が行われる。例えば、「前方に自動車が存在します」等の音声を発生させることになり、補助対象者Mの安全性が高められる。
実施形態1ではさらに、位置検出部221において検出した補助対象者Mの現在位置の情報は、通信部23からビーコンにより信号機SIGの信号制御部5に送信される。信号制御部5はこの情報を受けると、現在の信号機SIGの横断歩道側の信号情報を送信する。白杖1の補助制御部2では通信部23においてこの信号情報を受信すると、報知駆動部224はこの信号情報に基づいて報知部24から所定の報知を行う。この報知は、例えば、信号機が赤色点灯の場合にはスピーカ241から「信号赤信号、止まれ」の音声を発生する。これに加えて、あるいは振動子242の振動を停止させる。この報知により補助対象者Mは横断歩道の歩行を停止する。
他方、信号制御部5は、通信部23から送信されてきた補助対象者Mの現在位置の情報を受信して信号機SIGを制御することもできる。例えば、補助対象者Mの現在位置や歩行方向等の情報から補助対象者Mが横断歩道に進入していると判断したときには、信号機SIGの横断歩道側の青色点灯時間を通常よりも長くする制御、さらに信号誘導音を通常よりも大きくすることや、夜間に停止されている誘導音を鳴らす制御を実行する。また、信号制御部5は、横断歩道CWに接近してきた自動車CARのカーナビ6に対してビーコンでの通信を行い、補助対象者Mが横断歩道CWに進入しているとの情報を送信する。自動車CARの運転者はカーナビ6で横断歩道CWに進入した補助対象者Mを認識し、自動車の安全走行を確保する。
また、補助対象者Mにおいて他人の補助が必要となったときには、緊急ボタン25を操作し、同時に白杖1を高く掲げるようにしてもよい。これにより、報知駆動部224からの緊急信号によって報知部24のLED243が発光され、これを視認した近傍に存在する第三者が補助対象者Mの緊急事態を認識し、補助対象者Mに対する補助を行うことが可能になる。この場合、例えば、緊急度が高い場合には、緊急ボタン25の操作によりLED243を高い周波数で点滅させるようにすれば、第三者はその緊急度についても認識できる。また、これと同時にスピーカ241から補助を求める音声を発音させてもよい。
実施形態1では、視覚障害者が使用する白杖に本発明を適用したことにより、視覚障害者の歩行の安全を図るとともに、周囲に存在する歩行者や車両等の第三者が視覚障害者の存在を認識し、視覚障害者の安全を確保するための補助を行うことができる。実施形態1は、既存の白杖に補助制御部を組み込むことにより実現できるので、補助対象者が白杖を使用するに際して違和感を生じることもない。
(実施形態2)
図4は本発明の歩行補助具として、高齢者が使用する補助杖に適用した実施形態2の模式的な斜視図であり、図1と同様に内部を透視的に示している。なお、実施形態1の各部と等価な部分には同一符号を付している。高齢者(以下、補助対象者と称する)Mが使用する補助杖1Aは、一般的にはT字型をしたグリップ11Aが設けられており、実施形態2ではこのグリップ11Aに補助制御部2が構成されている。補助制御部2は、センサー部21と、演算部22と、通信部23と、報知部24を備えていることは実施形態1と同様である。一方、ここでは実施形態1の緊急ボタン25とタッチセンサー26は設けられておらず、代わりに補助制御部2の電源ボタン27が配設されている。
前記センサー部21は、実施形態1と同様に、GPS211と、レーザ光を利用したLiDAR等212や、図示しない撮像装置の少なくとも一方を備えている。前記演算部22についても、実施形態1と同様に、位置検出部221と障害物検出部222と情報処理部223と報知駆動部224を備えている。前記報知部24は音声での報知を行うためのスピーカ241と、振動による報知を行う振動子242を備えている。また、LED243は特に設けられていないが、スペース的及びコスト的に余裕があれば備えられてもよい。前記通信部23は、補助対象者Mが保持する携帯無線端末4、ここではスマートフォン(以下、スマホ)40との間で近距離通信を行うことが可能とされている。例えば、ブルートゥース(登録商標)での通信ができるように構成されている。携帯無線端末4は、このような通信が可能であれば、タブレットや無線通信機であってもよい。
一方、実施形態2の補助杖1Aには、実施形態1には存在しないコネクタソケット28が設けられている。このコネクタソケット28は、前記演算部22に接続されており、後述するシニアカーに装着したときに、演算部22を当該シニアカーに電気接続することが可能である。このコネクタソケット28は、例えば図示は省略するが、グリップ11Aの一部に設けられた凹部内に配設され、通常では可動カバーにより覆われている。
図5は実施形態2の補助システムの概念図であり、補助杖1Aを持った補助対象者Mが道路を歩行している状況例を示している。補助対象者Mはスマホを携帯していなくてもよいが、ここではスマホ40を携帯しているものとする。また、道路には、スマホ41を携帯した人が乗った自転車BYや、同様にスマホ42を携帯した運転者が登場した自動車CARが走行している。この状況例において、補助対象者Mが補助杖1Aに設けられた補助制御部2によって補助対象者Mに対する歩行が補助されることは実施形態1とほぼ同じである。
すなわち、補助対象者Mがスマホ40を携帯しているといないとにかかわらず、補助対象者が予め情報処理部に目的地を設定しておくと、情報処理部223は位置検出部221で検出した現在位置の情報と、設定された目的地の情報とに基づいて補助対象者Mの好ましい歩行方向を報知部24によって報知する。この報知は、スピーカ241での音声で行われるが、振動子242を設けている場合には当該振動子242を振動させてもよい。特に、補助対象者Mには弱聴者もいるので、このような補助対象者Mが所持する補助杖1Aの場合には振動子242を設けることが有効である。また、情報処理部223は、障害物検出部222で検出した障害物までの相対距離及び相対方向の各情報と、位置検出部221で検出した補助対象者Mの現在位置とその歩行方向及び歩行速度の各情報に基づいて、補助対象者Mが障害物に接触するおそれがあるか否かを判定する。接触する可能性が高いときには、報知部24は補助対象者に対して音声又は振動で報知する。このように補助対象者は報知部24での報知により、補助対象者Mの歩行の安全性が確保される。
一方、実施形態2では、以上の補助動作に加えて、情報処理部223や報知駆動部224における報知にかかる情報を通信部23から送信する。補助対象者Mの近傍にビーコン通信装置がある場合には、通信部23から当該ビーコン通信装置に情報を送信する。また、近くにビーコン通信装置が存在しておらず、補助対象者Mがスマホ40を保持しているときには、無線部23は当該スマホ40に対して情報を送信する。スマホ40はこの情報を受信すると、これに基づいてスマホ40から音声を発音させ、あるいは内蔵バイブレーターを動作させる報知を行い、この報知により補助対象者Mに対する報知が行われる。また、これと同時に、スマホ40は受信した情報をさらにネットワークの基地局7に送信する。
補助対象者の近傍に存在する自転車BYや自動車CARの運転者は、ビーコン通信装置が近傍にある場合には当該ビーコン通信装置から、あるいはビーコン通信装置が近傍に存在しない場合にはネットワークを介して自己が携帯するスマホ41,42により補助対象者Mのスマホ40から送信された情報を受信する。各スマホ41,42では受信した情報に基づいて所要の報知を実行する。これにより、スマホ41,42を携帯している各運転者は、自己の近傍に補助対象者Mが存在していることが認識でき、当該補助対象者Mの安全を確保する運転が可能になる。
なお、実施形態2においても、保護対象者Mの近傍に信号機が存在する場合には、実施形態1の信号制御部を、補助制御部2の通信部23と通信できる構成とし、あるいは、当該信号制御部をネットワークに接続することにより、補助制御部2からの情報により信号機の制御を行うことが可能である。これにより、補助対象者の安全歩行を確保することができる。
(実施形態2の変形例)
図6は実施形態2の補助システムの変形例の概念図であり、図7はその概略ブロック図である。補助対象者Mは電動モータを駆動源とするシニアカーSCARに乗車して走行している状況例を示している。このシニアカーSCARには杖保持部3が設けられており、通常の歩行時に使用している補助杖1Aをこの杖保持部3に保持することが可能とされている。杖保持部3にはコネクタプラグ31が配設されており、前記補助杖1Aを保持したときには、補助杖1Aに設けられているコネクタソケット28に当該コネクタプラグ31が嵌合され、両者の間で電気接続が行われる。したがって、これらコネクタソケット28とコネクタプラグ31は補助制御部2とシニアカーSCARの間で情報を送受することが可能な通信部の一つの形態として構成されることになる。また、保持された補助杖1Aは、コネクタ接合によって補助杖1Aの正面がシニアカーSCARの正面と一致するように方向付けされる。
前記シニアカーSCARは、詳細については説明を省略するが、手動運転モードと自動運転モードに切り替えて設定することが可能とされており、走行駆動源としてのモータ32を駆動するモータ駆動部33と、このモータ駆動部33を制御してシニアカーSCARの車速と操舵をそれぞれ制御することが可能な車速制御部34と操舵制御部35を備えている。これら車速制御部34と操舵制御部35は前記コネクタプラグ31に電気接続されており、コネクタソケット28を通して補助杖1Aの演算部22からの所要の情報が入力される。例えば、少なくとも位置検出部221からの現在位置の情報と、障害物検出部222からの障害物検出の情報が入力される。
補助杖1Aを杖保持部3に保持した状態で補助対象者MがシニアカーSCARに乗車したとき、手動運転モードでは補助対象者Mが操作してシニアカーSCARを運転する。このとき、補助杖1Aに設けられている補助制御部2の制御によって、歩行時と同様の補助動作が実現される。すなわち、センサー部21での検出に基づいて、報知部24により走行先をガイドすることや、障害物を回避するための報知が行われる。また、補助対象者Mがスマホ40を携帯しているときには、スマホ40において報知が行われ、あるいはスマホ40につながるネットワークを通して他車両の運転者が携帯するスマホに対してシニアカーSCARの位置情報が送信され、補助対象者Mにおける安全走行が確保される。さらに、この場合には、図には表れない近傍を歩行している歩行者が携帯するスマホに対してもシニアカーSCARの位置情報が送信されるので、当該歩行者がシニアカーSCARと接触することも未然に防止できる。
シニアカーSCARが自動運転モードに設定されると、補助杖1Aの演算部22から出力される障害物検出の情報と位置検出の情報は、コネクタソケット28とコネクタプラグ31を介してシニアカーSCARの車速制御部34と操舵制御部35に入力される。そして、車速制御部34と操舵制御部35は、検出された障害物と現在位置の各情報に基づいて障害物を回避して走行先に向けて走行するようにシニアカーSCARの車速と操舵を制御してモータ32の駆動制御を行い、自動運転を制御する。この自動運転においても、補助杖1Aの報知部24において音声による補助対象者に対する報知を行うことは可能である。
また、図6に示したように補助対象者Mがスマホ40を携帯しているときには、実施形態2の図5に示したと同様に、スマホ40につながるネットワークを介して他車両や歩行者等の第三者に対しても情報を送信して安全走行を確保することも可能である。この場合、ネットワークを通して得られた他車両や歩行者等の第三者の情報をスマホ40から補助杖1Aの補助制御部2に送信するようにしてもよい。補助制御部2はこの情報をシニアカーSCARに出力し、シニアカーSCARは車速制御部34と操舵制御部35により車速と操舵を制御する。
この実施形態2の変形例では、報知機能が備えられていないシニアカーであっても、補助杖1Aをシニアカーに保持させることにより、当該補助杖1Aによる報知機能が得られることになる。また、自動運転機能を有していないシニアカーにおいても、その構造を変更することなく、あるいは車速制御部34と操舵制御部35を一部変更するだけで自動運転シニアカーとして機能させることができる。したがって、高価格のシニアカーと同等の機能を有する低価格のシニアカーを得ることが可能になる。
なお、図示は省略するが、補助杖1Aの補助制御部2の通信部23と通信が可能な通信部をシニアカーSCARに配設し、この通信部で補助杖1Aの補助制御部2からの障害物と現在位置の各情報、あるいは第三者の情報を受信し、この受信した情報に基づいて車速制御部34と操舵制御部35を制御するようにしてもよい。この場合には、変形例に記載したコネクタプラグ28やコネクタソケット31は不要になる。
実施形態2の変形例においても、実施形態1と同様に、補助杖と、近傍に存在する信号機の信号制御部との間で通信を行い、補助対象者の現在位置の情報に基づいて信号制御部によって信号機を制御するようにしてもよい。この場合、信号制御部との通信は、補助杖の補助制御部の通信部と直接に通信を行うようにしてもよく、あるいは補助対象者が携帯しているスマホを介して通信を行うようにしてもよい。
(実施形態3)
以上の説明は本発明の補助具を杖に適用しているが、本発明は必ずしも杖に適用されなくてもよい。例えば、図8に実施形態3の概略斜視図に示すように、補助対象者Mの腕に付けるブレスレット(腕輪)として構成されてもよい。ここでは、2つのブレスレット1BR,1BLが対の構成とされ、前者は補助対象者Mの右の腕に、後者は左の腕にそれぞれ装着される。図8には示されないが、右用のブレスレット1BRにはLiDARを含む補助制御部2の一部が組み込まれ、左用のブレスレット1BLにはGPSを含む補助制御部2の他の一部が組み込まれる。通信部は両ブレスレット1BR,1BLに配設され、両ブレスレット1BR,1BLの間で相互に無線接続される。あるいは、補助対象者Mが携帯するスマホ40との間で無線接続されてもよい。報知部は両ブレスレット1BR,1BLにそれぞれ振動子が配設され、独立して振動される。
本発明をブレスレット1BR,1BLに適用した実施形態3では、杖を使用しない視覚障害者や子供等の補助対象者、ここでは手押し車を使用している補助対象者Mが両腕にブレスレット1BR,1BLを装着しておけば、これらブレスレット1BR,1BLでの報知により歩行の補助を受けることが可能になる。例えば、補助対象者に対して左又は右に進む方向を報知する場合には、進む方向側のブレスレット1BR又は1BLの振動子を振動させることにより、補助対象者は進む方向がガイドされる。また、これらの補助対象者が自転車やシニアカーを運転する場合でも、走行に際しての補助を受けることが可能になる。なお、ブレスレットには、LEDを配設して光による報知を行うようにしてもよく、あるいはスピーカを配設して音声による報知を行うようにしてもよい。
実施形態1,2において、補助制御部のセンサー部は、LiDARに代えてミリ波を利用したレーダー装置や赤外線を利用した検出センサーを適用してもよい。あるいは、動画を撮像する撮像装置を適用してもよい。この場合には補助制御部に画像解析部を設けて障害物を検出するが、撮像した画像をそのまま通信部から送信して第三者が確認できるようにしてもよい。また、報知部のスピーカに代えて補助対象者が装着するヘッドフォンを有線接続あるいは無線接続して音声を発音させるようにしてもよい。報知部の振動子は、モータを利用した振動発生器で構成されてもよい。報知部については、スピーカと振動子のいずれか一方を配設する構成であってもよい。あるいは、複数のLEDを配設し、そのうちの一部のLEDを発光させることにより報知を行うようにしてもよい。
本発明においては、補助制御部の演算部に予めマッピング機能を備えさせておいてもよい。特に、GPS電波が到達され難くナビゲーション機能が得られ難い室内等において歩行補助具を使用する際に、マッピング機能によって室内形状を記憶し、この記憶と検出した障害物や位置の情報とに基づいて補助対象者に対するガイドや報知を行うようにしてもよい。
本発明において、杖のグリップの一部に指紋センサーを配設しておき、登録した補助対象者がグリップを把持したときにのみ補助制御部の電源がオンされるように構成してもよい。このようにすれば、盗難防止の効果が得られる。また、本発明における報知部として、杖に疑似的な動きをさせる、いわゆるハプディクス機能をもたせる構成としてもよい。
本発明においては、補助制御部を杖とは別体のユニットとして構成し、このユニットを杖に対して着脱可能な構成としてもよい。このユニットにはバッテリーを内蔵させてもよい。この場合には、白杖や補助杖の区別なく本発明の歩行補助具が実現できる。また、本発明の歩行補助具は、視覚障害者が所持する白杖、高齢者が所持する補助杖又は腕輪(ブレスレット)型、眼鏡型、あるいはイヤホン型などの体に身に着ける補助器具のいずれかとして構成される。
1 歩行補助具(白杖)
1A 歩行補助具(補助杖)
1BR,1BL 歩行補助具(ブレスレット)
2 補助制御部
3 杖保持部
4 携帯無線端末
5 信号制御部
6 ナビゲーション装置
7 基地局
21 センサー部
22 演算部
23 通信部
24 報知部
25 緊急ボタン
26 タッチセンサー
31 コネクタプラグ
32 駆動モータ
33 駆動制御部
34 車速制御部
35 操舵制御部
40~42 スマホ
211 LiDAR等
212 GPS
221 位置検出部
222 障害物検出部
223 情報処理部
224 報知駆動部
241 スピーカ
242 振動子
243 LED

Claims (10)

  1. 補助対象者が歩行時に所持し、当該補助対象者の歩行を補助するための歩行補助具であって、当該歩行補助具は補助動作を行うための補助制御部を備え、当該補助制御部は、対象者の現在位置を検出する位置検出手段と、対象者の近傍に存在する障害物を検出する障害物検出手段と、検出した障害物と現在位置の各情報に基づいて所要の情報処理を行う情報処理手段と、当該情報処理手段での処理情報に基づいて補助対象者に対する報知を行う報知手段と、前記情報処理手段での処理情報を送受するための通信手段を備えることを特徴とする歩行補助具。
  2. 前記歩行補助具は、視覚障害者が所持する白杖、高齢者が所持する補助杖又は腕輪(ブレスレット)型、眼鏡型、あるいはイヤホン型などの体に身に着ける補助器具のいずれかとして構成される請求項1に記載の歩行補助具。
  3. 前記報知手段は、音声により報知を行う発音手段と、振動により報知を行う振動手段と、光により報知を行う発光手段の少なくとも一つを備える請求項2に記載の歩行補助具。
  4. 前記位置検出手段はGPSを備え、前記障害物検出手段はLiDARを備える請求項1ないし3のいずれかに記載の歩行補助具。
  5. 前記通信手段は補助対象者が携帯する携帯端末との間で通信を行ない、前記処理情報を当該携帯端末に送信し、当該携帯端末を前記報知手段として機能させる請求項1ないし4のいずれかに記載の歩行補助具。
  6. 前記通信手段は補助対象者が携帯する携帯端末との間で通信を行ない、前記処理情報を当該携帯端末に送信し、さらに当該携帯端末から所定の通信ネットワークに送信する請求項1ないし4のいずれかに記載の歩行補助具。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の歩行補助具と、信号機に設けられて前記歩行補助具の通信手段との間で通信を行う信号制御手段を備え、当該信号制御手段は補助対象者の現在位置の情報に基づいて前記信号機を制御する歩行補助システム。
  8. 請求項1ないし6のいずれかに記載の歩行補助具と、補助対象者の近傍に存在する他車両に設けられて前記歩行補助具の通信手段との間で通信を行う端末を備え、前記他車両の乗員は当該端末において補助対象者の現在位置の情報を認識する歩行補助システム。
  9. 請求項2ないし6のいずれかに記載の補助杖と、この補助杖を保持することが可能な走行車を備え、前記補助杖の報知手段は前記走行車を運転する補助対象者に対して報知を行う歩行補助システム。
  10. 請求項2ないし6のいずれかに記載の補助杖と、この補助杖を保持することが可能な走行車を備え、前記補助杖の補助制御部は前記走行車の走行制御手段に有線又は無線にて接続され、当該走行制御手段は送信された前記処理情報に基づいて前記走行車の走行を制御する歩行補助システム。

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