JP2023054112A - 操作棒 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業性が改善された操作棒を提供する。【解決手段】操作棒は、ヒューズ筒の端部を収容可能な円筒状の収容部と、収容部の内周面に設けられており、収容部の周方向に伸びているとともに収容部の軸線側に突出しており、ヒューズ筒の外周面に設けられている突出部と係合する係合部と、一端が収容部内に固定されており、他端にヒューズ筒の端部と接触する接触板が固定されているばね部材を備えている。この操作棒では、ヒューズ筒を操作棒に固定するときに、ヒューズ筒の端部を接触板に接触させてばね部材を圧縮しながらヒューズ筒を収容部に挿入し、突出部と係合部を係合させることによってヒューズ筒を操作棒に固定する。また、ヒューズ筒を操作棒から分離するときに、突出部と係合部の係合を外し、ばね部材の伸張力によってヒューズ筒を収容部から押し出すことによってヒューズと操作棒を分離する。【選択図】図3

Description

本明細書は、高圧カットアウトで用いられるヒューズ筒を着脱するための操作棒に関する技術を開示する。
変圧器等を保護するため、磁器製の碍子内にヒューズ筒が収容された高圧カットアウトが用いられる。配電線路の開閉、あるいは、ヒューズ筒を交換する際に、作業者は、作業の安全性、容易性を確保するため、操作棒を用いてヒューズ筒を着脱する。特許文献1には、ヒューズ筒の端部を収容可能な円筒状の収容部を備えた操作棒が開示されている。特許文献1の操作棒は、収容部の内周面に、ヒューズ筒の外周面に設けられている突出部と係合する係合部を備えている。係合部は、収容部の周方向に伸びているとともに収容部の軸線側に突出している。特許文献1の操作棒では、ヒューズ筒を収容部に挿入し、突出部と係合部を係合させることによってヒューズ筒を操作棒に固定する。一方、ヒューズ筒を操作棒から分離するときは、突出部と係合部の係合を外し、ヒューズ筒を収容部から抜き出す。
実公昭48-27144号公報
特許文献1の操作棒では、ヒューズ筒を高圧カットアウトに取り付ける際、操作棒を用いてヒューズ筒を高圧カットアウト内の所定位置に挿入し、突出部と係合部の係合を外した後、操作棒を下方(高圧カットアウトから離れる方向)に移動させ、ヒューズ筒を収容部から抜き出す。操作棒を移動する際、突出部と係合部の係合が完全に外れた状態でないと、係合部が突出部、あるいは、ヒューズ筒の側面に引っ掛かり、ヒューズ筒が下方に位置ずれしてしまう。そのため、ヒューズ筒を高圧カットアウトに取り付けた後にヒューズ筒を収容部から抜き出す際には、操作棒を慎重に操作することが必要であり作業性が悪い。本明細書は、作業性が改善された操作棒を提供することを目的とする。
本明細書で開示する操作棒は、高圧カットアウトで用いられるヒューズ筒を着脱するために用いられる。操作棒は、収容部と係合部とばね部材を備えている。収容部は、ヒューズ筒の端部を収容可能な円筒状である。係合部は、収容部の内周面に設けられており、収容部の周方向に伸びているとともに収容部の軸線側に突出している。係合部は、ヒューズ筒の外周面に設けられている突出部と係合する。ばね部材は、一端が収容部内に接触しており、他端がヒューズ筒の端部と接触する接触板に接触している。上記操作棒では、ヒューズ筒を操作棒に固定するときに、ヒューズ筒の端部を接触板に接触させてばね部材を圧縮しながらヒューズ筒を収容部に挿入し、突出部と係合部を係合させることによってヒューズ筒を操作棒に固定する。また、ヒューズ筒を操作棒から分離するときに、突出部と係合部の係合を外す。ヒューズ筒を高圧カットアウト内の所定位置に挿入し操作棒を分離する際、突出部と係合部の係合を外すと、ばね部材の伸張力によってヒューズ筒が押し上げられる。ヒューズ筒を押し上げながら操作棒を下方に押し下げることによって、ヒューズ筒が下方に位置ずれすることなく、ヒューズ筒と操作棒を容易に分離することができる。
高圧カットアウトの断面図を示す。 第1実施例の操作棒の外観を示す。 収容部の断面図を示す(図2,図4におけるIII-III線に沿った断面)。 収容部の平面図(軸線CL方向から観察した図)を示す。 収容部の断面図を示す(図4におけるV-V線に沿った断面)。 ヒューズ筒が操作棒に挿入された状態を示す。 ヒューズ筒と操作棒の着脱方法を説明する図を示す。 第2実施例の操作棒の収容部の断面図を示す。 第3実施例の操作棒の収容部の断面図を示す。 第4実施例の操作棒の収容部の断面図を示す。
(高圧カットアウト)
高圧カットアウトは、外部電線を介し、配電線と変圧器等の機器との間に接続される。高圧カットアウトは、磁器製の円筒状の本体碍子と、本体碍子内に収容されているヒューズ筒を備えている。高圧カットアウトは、円筒形カットアウトと呼ばれることもある。ヒューズ筒は、高圧カットアウトから取り外すことができる。ヒューズ筒を本体碍子内に挿入すると、配電線と変圧器等の機器が接続される(配電線路が閉じる)。ヒューズ筒を本体碍子から取り外す(配電線路を開く)、あるいは、高圧カットアウト(ヒューズ筒)に過大な電流(規定値を超える電流)が流れてヒューズ筒内のヒューズエレメントが溶断すると、配電線と機器の間の配電線路が遮断される。ヒューズエレメントが溶断した場合、ヒューズ筒内のヒューズリンクを交換することによって、配電線と機器を再度接続することができる。
(操作棒)
操作棒は、高圧カットアウトに対してヒューズ筒を着脱する際に用いられる。操作棒は、ヒューズ筒の端部を収容可能な円筒状の収容部を備えている。収容部は、操作棒本体の端部を加工して形成されていてもよいし、操作棒本体の端部に別部品(例えば、円筒状の筒状部材)を固定して形成されていてもよいし、操作棒本体の端部と別部品とによって形成されていてもよい。
収容部の内周面には、ヒューズ筒の外周面に設けられている突出部と係合する係合部が設けられている。係合部は、収容部の周方向に伸びているとともに収容部の軸線側に突出している。そのため、係合部が設けられている部分は、収容部の径方向サイズが小さくなっている。係合部は、ヒューズ筒を高圧カットアウトに対して着脱するときに、ヒューズ筒と操作棒(収容部)を固定するために設けられている。すなわち、ヒューズ筒の突出部を係合部に係合させ、ヒューズ筒と操作棒を固定した状態で、ヒューズ筒の着脱を行う。なお、ヒューズ筒と操作棒を固定する際、まず、ヒューズ筒の突出部が収容部の係合部が設けられていない部分を通過するように、ヒューズ筒の端部を収容部に挿入する。その後、操作棒を回転し、収容部の軸線方向において突出部と係合部を対向させることにより、ヒューズ筒と操作棒を固定することができる。また、ヒューズ筒と操作棒を分離するときは、収容部の軸線方向において突出部と係合部が対向しないように操作棒を回転することより、ヒューズ筒と操作棒を分離することができる。
係合部は、収容部の周方向に伸びるとともに、部分的に収容部の軸線方向に沿って伸びていてもよい。例えば、係合部は、周方向の一端が軸線方向に沿って伸びるL字形状であってよい。この場合、操作棒を回転したときに、ヒューズ筒の突出部が係合部の軸線方向に沿って伸びる部分に接触し、操作棒の回転が制限される。すなわち、係合部の軸線方向に沿って伸びる部分が、突出部のストッパとして機能する。突出部の回転をストッパで制限することにより、突出部と係合部を軸線方向で確実に対向させることができる。また、係合部がL字形状であれば、操作棒を正方向(例えば右方向)に回転するとヒューズ筒と操作棒が固定され、逆方向(例えば左方向)に回転するとヒューズ筒と操作棒を分離することができる。なお、係合部は、収容部の内周面に1個だけ設けられていてもよいし、複数個設けられていてもよい。
収容部内には、ばね部材が配置されている。ばね部材は、一端が収容部内に接触しており、他端が接触板に接触している。ばね部材は、圧縮された状態で、収容部内と接触板に接触している。なお、ばね部材は、収容部内及び接触板に固定されていてもよい。接触板は、ヒューズ筒を収容部に収容したときに、ヒューズ筒の端部と接触する。ヒューズ筒を収容部に収容すると、ばね部材がさらに圧縮される。換言すると、ヒューズ筒が収容部に収容されている(ヒューズ筒が操作棒に固定されている)ときは、ばね部材の伸張力がヒューズ筒に加わる。上記したように、ヒューズ筒と操作棒を固定しているときは、ヒューズ筒の突出部が係合部に係合している。すなわち、ヒューズ筒が収容部の外部に移動することが防止されている。ヒューズ筒と操作棒を固定しているときにばね部材の伸張力がヒューズ筒に加わることにより、ヒューズ筒が収容部内で軸線方向に変位する(ヒューズ筒ががたつく)ことを防止することができる。なお、ばね部材は、弾性変形する部品であればよく、例えば、コイルばね、板ばね、ゴム等であってよい。収容部内における接触板の移動距離を大きく確保できるという観点より、ばね部材は、コイルばねであることが好ましい。
接触板は、ヒューズ筒の端部と接触し、収容部内におけるヒューズ筒の移動に伴ってばね部材の形状を変形させることができれば、特に形状は制限されない。例えば、接触板は、平板状であってもよいし、ヒューズ筒の端部と接触する底部を有する筒状(有底筒状)であってもよいし、ヒューズ筒の端部と接触する底部の外周から軸線方向に沿って伸びる複数の側壁部を備えた形状であってもよいし、籠状であってもよい。接触板が平板状であれば、収容部内における接触板の配置スペースを小さくすることができる。収容部の軸線方向長さを比較的短くすることができ、コンパクトな操作棒を実現することができる。また、接触板が有底筒状、底部から複数の側壁部が伸びる形状、あるいは、籠状であれば、ヒューズ筒を収容部に挿入したときに、接触板がヒューズ筒の外周を囲うことができる。ヒューズ筒が収容部の内壁に接触することが防止され、収容部内におけるヒューズ筒の移動が安定する。
また、平板状、有底筒状、底部から複数の側壁部が伸びる形状の接触板は、貫通孔(第1貫通孔)を有していてもよい。接触板に第1貫通孔を設け、操作棒の側壁に第1貫通孔と連通する第2貫通孔を設けることにより、ヒューズ筒を高圧カットアウトに着脱する際に過電流が発生し、ヒューズが溶断することによって消弧性ガスが生じた場合であっても、第1,第2貫通孔を通じて消弧性ガスを外部に放出することができる。
上記したように、ヒューズ筒を操作棒に固定するときは、ヒューズ筒の端部を接触板に接触させてばね部材を圧縮しながらヒューズ筒を収容部に挿入し、突出部と係合部を係合させる。また、ヒューズ筒を操作棒から分離するときは、突出部と係合部の係合を外す。突出部と係合部の係合を外すと、ヒューズ筒にばね部材の伸張力が加わっているので、ばね部材の伸張力によってヒューズ筒を収容部から押し出すことができる。ヒューズ筒を高圧カットアウトに取り付けた後、高圧カットアウトから操作棒を引き抜く際に、突出部と係合部の係合を確実に外すことができるので、係合部がヒューズ筒に引っ掛かることによってヒューズ筒の位置が下方にずれることを防止することができる。具体的には、ばね部材の伸張力によって突出部と係合部の係合が外れると、ヒューズ筒を押し上げながら操作棒を下方に押し下げることができる。ヒューズ筒を高圧カットアウトに挿入した後、ヒューズ筒が下方に位置ずれすることを防止するために操作棒を高圧カットアウトから慎重に引き抜く必要がない。その結果、高圧カットアウトに対するヒューズ筒の取り付け作業を容易にすることができる。
(高圧カットアウト)
図1を参照し、高圧カットアウト100について説明する。高圧カットアウト100は、配電線路上に設けられ、変圧器等の機器を保護するために用いられる。高圧カットアウト100は、磁器製の本体碍子8と、配電線側に接続される第1電極56と、機器側に接続される第2電極46と、第1電極56と第2電極46を接続しているヒューズ筒12を備えている。本体碍子8は、円筒状であり、外周面に複数の絶縁襞14が設けられている。本体碍子8内には、円柱状の第1室4と、第1室4より大径の円柱状の第2室20が形成されている。第1室4内に円筒状の消弧筒6が配置されている。ヒューズ筒12は、消弧筒6の内側に配置されている。高圧カットアウト100は、重力方向において、第1室4が上側、第2室20が下側になるように設置される。第1電極56は第1室4に配置され、第2電極46は第2室20に配置されている。以下、ヒューズ筒12が伸びる方向(すなわち、重力方向)において、第1電極56側を「上部」,「上側」等と称し、第2電極46側を「下部」,「下側」等と称することがある。
本体碍子8の上部には、円錐状の上部モールドコーン2が接着剤によって固定されている。上部モールドコーン2の引出線は、配電線に接続される。本体碍子8の下部側壁24に、円錐状の下部モールドコーン28が接着剤によって固定されている。下部モールドコーン28の引出線は、変圧器等の機器に接続される。
ヒューズ筒12は、第1室4から第2室20に亘って伸びており、第1電極56と第2電極46を接続している。ヒューズ筒12は、ヒューズ10を収容している絶縁筒50と、絶縁筒50の上部に設けられている上部接触子52と、上部接触子52の上部に設けられている消弧棒54と、絶縁筒50の下部に設けられている下部接触子48と、下部接触子48よりも下方に設けられている表示筒58を備えている。上部接触子52が第1電極56に接続され、下部接触子48が第2電極46に接続されている。下部接触子48と第2室の上面の間には、緩衝部材18が配置されている。下部接触子48より下方において、ヒューズ筒12の側面に鍔部26及び突出部42が設けられている。鍔部26はヒューズ筒12の周囲をほぼ一巡しており、突出部42は周方向に180度の角度間隔をおいて2個設けられている。なお、表示筒58は、絶縁筒50に固定されている。一方、下部接触子48は、絶縁筒50及び表示筒58に対して上下方向に変位可能である。表示筒58は、ヒューズ筒12の下方端を構成している。
ヒューズ10は、絶縁筒50内に配置されているヒューズエレメント16と、ヒューズエレメント16に接続されているヒューズリード線40を備えている。ヒューズリード線40は、表示筒58の下端から表示筒58の外部で上方に折り返され、下部接触子48に取り付けられている締付螺子60に締付固定されている。なお、下部接触子48と表示筒58の間には、ばね44が圧縮した状態で配置されている。そのため、ヒューズリード線40には、引張力が加わっている。換言すると、ヒューズリード線40を締付螺子60に締付固定することによって、ばね44が圧縮されている。
本体碍子8の下側(第2室20の下端)には開口30が設けられており、開口30に円筒状の下部カバー36が接着剤によって固定されている。下部カバー36には開口34が設けられており、開口34は蓋部材32によって塞がれている。
高圧カットアウト100では、高圧カットアウト100が配置された配電経路に規定値を超える電流が流れると、ヒューズエレメント16が溶断する。その結果、ばね44が伸張し、下部接触子48が第2電極46に接続されたまま、ヒューズ筒12(下部接触子48以外の部品)が下方に移動する。ヒューズ筒12が下方に移動すると、表示筒58が蓋部材32にぶつかり、蓋部材32が下部カバー36から外れ、表示筒58が高圧カットアウト100の下部に露出する。すなわち、高圧カットアウト100の下部に表示筒58が露出しているか否かを確認することにより、ヒューズエレメント16の溶断の有無(ヒューズ筒12を交換する必要の有無)を判断することができる。なお、ヒューズエレメント16が溶断しても、下部接触子48は第2電極46に接続(固定)され続ける。そのため、ヒューズ筒12(表示筒58)は、ばね44が伸張した分だけ下方に移動し、高圧カットアウト100から落下することが防止されている。
ヒューズエレメント16が溶断した(表示筒58が本体碍子8から露出している)場合、ヒューズ筒12を交換するために、ヒューズ筒12を本体碍子8から抜き出す。なお、工事等により高圧カットアウト100が配置された配電線路を開く(負荷開放する)場合は、下部カバー36から蓋部材32を外し、ヒューズ筒12を本体碍子8から抜き出す。この場合、ヒューズ筒12を抜き出す際に、上部接触子52と第1電極56の間にアークが発生する。しかしながら、アーク熱によって消弧棒54と消弧筒6の一部が溶けて消弧性ガスが発生し、アークが消弧性ガスによって消弧される。また、ヒューズ筒12を本体碍子8に挿入する場合、下部カバー36から蓋部材32を外し、ヒューズ筒12を本体碍子8に挿入した後、蓋部材32で下部カバー36の開口34を塞ぐ。作業者は、本体碍子8にヒューズ筒12を挿入、及び、本体碍子8からヒューズ筒12を抜き出す(高圧カットアウト100に対してヒューズ筒12の着脱を行う)際、操作棒70を用いる。以下、操作棒70について説明する。
(操作棒:第1実施例)
図2から図7を参照し、操作棒70について説明する。図2に示すように、操作棒70は、棒状であり、操作棒本体76と、操作棒本体76の先端に設けられている収容部72と、操作棒本体76に対して収容部72の反対側に設けられている握り部78を備えている。収容部72は、内側が円筒状であり、ヒューズ筒12の端部(表示筒58側)を収容することができる。操作棒70の側壁(収容部72の側壁)には、貫通孔80が設けられている。貫通孔80は、第2貫通孔の一例である。貫通孔80は、収容部72内の空間と連通している。また、収容部72と握り部78の間(貫通孔80と握り部78の間)において、操作棒本体76の外周に円形の鍔74が設けられている。鍔74の外径は、収容部72の外径より大きい。なお、以下の説明においては、収容部72の中心軸(操作棒70が伸びる方向)を軸線CLと称することがある。
図3に示すように、収容部72は、有底筒状の第1円筒部86と、第1円筒部86の先端(軸線CL方向における収容部72の開口側の端部)に固定されている筒状の第2円筒部84と、第1円筒部86及び第2円筒部84の外周を囲っている筒状のカバー部82を備えている。第1円筒部86の先端と第2円筒部84の基端(軸線CL方向における収容部72の開口側と反対側の端部)は螺子によって固定されている。また、第1円筒部86とカバー部82も螺子によって固定されている。その結果、第1円筒部86と第2円筒部84とカバー部82が互いに固定されている。なお、第1円筒部86の外径と第2円筒部84の外径は等しく、第1円筒部86の内径は第2円筒部84の内径より小さい。
第1円筒部86の底部86aには、窪み86bが設けられている。貫通孔80は、底部86a及び窪み86bに対向するように、第1円筒部86の側壁に設けられている。貫通孔80は、第1円筒部86内の空間と収容部72の外部の空間を連通している。そのため、収容部72の先端(第2円筒部84の先端)が塞がれても、収容部72内の空間は密閉されない。第2円筒部84の先端(軸線CL方向における収容部72の開口側の端部)に、係合部85が設けられている。係合部85は軸線CLに向けて突出しており、係合部85が設けられている部分では、第2円筒部84の径方向サイズが他の部分より小さくなっている。係合部85の詳細については後述する。
収容部72内には、コイルばね88及び有底筒状の接触板90が配置されている。より具体的には、コイルばね88及び接触板90は第2円筒部84内に配置されており、コイルばね88の一端が第1円筒部86の先端側の端面に固定されており、他端が接触板90に固定されている。接触板90の底部90aには貫通孔90bが設けられている。貫通孔90bは、第1貫通孔の一例である。貫通孔90bは、収容部72内の空間を通じて、貫通孔80と連通している。そのため、接触板90によって収容部72の先端部分が塞がれることはない。
接触板90の先端は、径方向外側に屈曲している。コイルばね88の先端は、接触板90の側壁の外側を通過し、接触板90の先端(屈曲部)に固定されている。接触板90の先端の外径は、係合部85が設けられている部分の第2円筒部84の径方向サイズより大きく、係合部85が設けられていない部分の第2円筒部84の径方向サイズ(内径)より小さい。そのため、コイルばね88及び接触板90は、収容部72内(第2円筒部84内)に保持される。すなわち、コイルばね88及び接触板90は、収容部72外に移動しない。コイルばね88は、圧縮された状態で接触板90と第1円筒部86の先端側端面に固定されている。そのため、接触板90は、第2円筒部84の先端側(係合部85が設けられている側)に位置している。なお、操作棒70では、接触板90の先端が底部90aよりも収容部72の開口側に位置するように、コイルばね88及び接触板90が第2円筒部84内に配置されている。
図4を参照し、係合部85について説明する。係合部85は、第2円筒部84の端部において、一部が軸線CLに向けて突出することによって形成されている。操作棒70では、2個の係合部85が、第2円筒部84の周方向に間隔を空けて設けられている。より具体的には、2個の係合部85は、軸線CLに対して対称の位置に設けられている。なお、図5に示すように、係合部85の端部の一方が、軸線CLに沿って伸びている。そのため、係合部85を第2円筒部84の径方向中心から観察すると、L字形状である。換言すると、係合部85の一端に、軸線CLに沿って伸びるストッパ85aが形成されている。接触板90の先端は、係合部85(ストッパ85a)に接触して軸線CL方向への移動が規制されている(収容部72の外部に移動することが防止されている)。
図6及び図7を参照し、ヒューズ筒12と操作棒70の着脱方法について説明する。ヒューズ筒12を操作棒70に取り付ける際、まず、ヒューズ筒12の表示筒58側を収容部72に挿入する。ヒューズ筒12を収容部72に挿入する際、作業者は、ヒューズ筒12の端部を収容部72に押し込みながら、操作棒70を矢印93方向(右方向)に回転させる。図7に示すように、ヒューズ筒12の突出部42が矢印96方向に移動し、第2円筒部84の係合部85が設けられていない部分(内径が大きい部分)を通過し、ストッパ85aに接触する。突出部42がストッパ85aに接触すると、操作棒70を回転させることができなくなり、作業者は突出部42が係合部85と係合したこと(ヒューズ筒12が操作棒70に固定されたこと)を認識することができる。作業者は、ヒューズ筒12を高圧カットアウト100に挿入するとき、及び、高圧カットアウト100からヒューズ筒12を抜き出すときに、ヒューズ筒12と操作棒70を固定する(ヒューズ筒12を操作棒70に取り付ける)。
図6に示すように、ヒューズ筒12を収容部72に挿入すると、接触板90が第2円筒部84の基端側(第1円筒部86側)に移動し、コイルばね88がさらに圧縮される。その結果、接触板90は、ヒューズ筒12に対し、収容部72の外部に移動させる力(コイルばね88が伸張しようとする力)を加える。しかしながら、突出部42が係合部85と係合しているので、ヒューズ筒12は、収容部72の外部に移動しない。ヒューズ筒12は、接触板90と係合部85によって、軸線CL方向に移動すること(軸線CL方向にがたつくこと)が抑制される。なお、接触板90が有底筒状なので、ヒューズ筒12を収容部72に挿入する際、ヒューズ筒12の周囲が接触版90で囲われる。
高圧カットアウト100からヒューズ筒12を抜き出すときは、突出部42と係合部85を係合した状態で、ヒューズ筒12を抜き出す。なお、上記したように、接触板90の底部90aは貫通孔90bが設けられており、収容部72の側壁に貫通孔80が設けられている。そのため、高圧カットアウト100からヒューズ筒12を抜き出すときに過電流が発生し、ヒューズが溶断することによって消弧性ガスが発生した場合でも、貫通孔90b,80を通じて消弧性ガスを操作棒70の外部に放出することができる。操作棒70に圧力(消弧性ガスの圧力)が加わることが防止され、ヒューズ筒12を抜き出す作業の安全性が損なわれることが抑制される。
ヒューズ筒12を高圧カットアウト100に挿入した後、及び、高圧カットアウト100からヒューズ筒12を抜き出した後、ヒューズ筒12と操作棒70を分離する。ヒューズ筒12と操作棒70を分離するときは、操作棒70を矢印91方向(左方向)に回転させる(図7を参照)。突出部42と係合部85の係合が外れ、ヒューズ筒12と操作棒70が分離することができる。上記したように、ヒューズ筒12が収容部72に挿入されているときは、コイルばね88が圧縮されており、ヒューズ筒12に対して収容部72の外部に移動させる力が加わっている。そのため、突出部42と係合部85の係合が外れると、コイルばね88の伸張力により、ヒューズ筒12が収容部72の外部に押し出される。なお、ヒューズ筒12を高圧カットアウト100に挿入した(取り付けた)後は、突出部42と係合部85の係合を外すと、実際にはヒューズ筒12の位置は変わらず、収容部72(操作棒70)がヒューズ筒12と接触しない位置まで下方に押し戻される。
従来の操作棒では、ヒューズ筒を高圧カットアウトに挿入した後、ヒューズ筒に設けられている突出部と収容部に設けられている係合部の係合を外し、操作棒を引き抜く。この場合、突出部と係合部の係合を外した場合であっても、ヒューズ筒が収容部の内部に位置する場合、係合部が突出部に引っ掛かったり、係合部がヒューズ筒の側面に引っ掛かることがある。その結果、ヒューズ筒の位置が下方にずれることがある。しかしながら、操作棒70は、コイルばね88の伸張力により、ヒューズ筒12が収容部72の外部に押し出される。そのため、係合部85が突出部42、ヒューズ筒12の側面等に引っ掛かることを防止することができ、ヒューズ筒12の下方への位置ずれを防止することができる。なお、仮に、収容部72がヒューズ筒12の側面に引っ掛かったとしても、ヒューズ筒12は、コイルばね88の伸張力により上方へ押し付けられているため、下方へ位置ずれしない。
(操作棒の他の形態)
以下、図8~図10を参照し、第2実施例~第4実施例の操作棒について説明する。以下で説明する操作棒は、操作棒70の変形例であり、収容部の形態が操作棒70の収容部72と異なる。そのため、以下の説明では、収容部の形態についてのみ説明する。また、以下に説明する収容部について、収容部72と実質的に同一の構成については、収容部72に付した参照番号と同一の参照番号を付すことにより、説明を省略することがある。なお、以下に説明する収容部の断面は、図3に示した位置の断面に相当する。
(第2実施例)
図8に示す収容部172は、コイルばね88の一端が第1円筒部86の底部86aに固定されている。そのため、ヒューズ筒12を収容部172に収容したときのコイルばね88の圧縮ストロークが収容部72(第1実施例)よりも長くなり、ヒューズ筒12と操作棒70を分離するときに、作業者がコイルばね88の抵抗を感じる距離が比較的長くなる。そのため、作業者は、突出部42と係合部85の係合が外れているか否かをより確実に認識することができる。また、コイルばね88の一端を底部86aに固定することにより、収容部172の軸線CL方向の長さを短くすることもできる。
(第3実施例)
図9に示す収容部272は、接触板90が、底部90aが収容部272の外側に位置するように配置されている。換言すると、接触板90の底部90aが、第2円筒部84の先端(カバー部82の先端)から突出している。収容部272では、軸線CL方向における接触板90の底部90aと屈曲部の位置が、収容部72における接触板90の位置と逆である。収容部272は、ヒューズ筒12と操作棒70を分離するときに、ヒューズ筒12をより確実に収容部272の外部に押し出すことができる。なお、収容部272において、収容部172と同様に、コイルばね88の一端を第1円筒部86の底部86aに固定してもよい。
(第4実施例)
図10に示す収容部372は、接触板390が平板状である。なお、接触板390には貫通孔390bが設けられている。接触板390は、構造が簡易であり、また、コイルばね88の圧力を面(底面)全体で受けることができる。そのため、ヒューズ筒12と操作棒70を分離するときに、接触板390が軸線CL方向に安定して移動し、係合部85がヒューズ筒12に引っ掛かることを一層抑制することができる。なお、収容部372においても、収容部172と同様に、コイルばね88の一端を第1円筒部86の底部86aに固定してもよい。
上記実施例では、接触板の底部に第1貫通孔が設けられているとともにと操作棒の側壁に第2貫通孔が設けられている形態について説明した。しかしながら、高圧カットアウト内で発生した消弧性ガスを外部に放出する構造が設けられていれば、第1貫通孔、及び/又は、第2貫通孔を省略してもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
12:ヒューズ筒
42:ヒューズ筒の突出部
70:操作棒
72:収容部
85:係合部
88:ばね部材
90:接触板
100:高圧カットアウト
CL:収容部の軸線

Claims (4)

  1. 高圧カットアウトで用いられるヒューズ筒を着脱するための操作棒であって、
    ヒューズ筒の端部を収容可能な円筒状の収容部と、
    収容部の内周面に設けられており、収容部の周方向に伸びているとともに収容部の軸線側に突出しており、ヒューズ筒の外周面に設けられている突出部と係合する係合部と、
    一端が収容部内に接触しており、他端がヒューズ筒の端部と接触する接触板に接触しているばね部材と、を備えており、
    ヒューズ筒を操作棒に固定するときに、ヒューズ筒の端部を接触板に接触させてばね部材を圧縮しながらヒューズ筒を収容部に挿入し、突出部と係合部を係合させることによってヒューズ筒を操作棒に固定し、
    ヒューズ筒を操作棒から分離するときに、突出部と係合部の係合を外し、ばね部材の伸張力によってヒューズ筒を収容部から押し出すことによってヒューズと操作棒を分離する、操作棒。
  2. 接触板に第1貫通孔が設けられており、
    操作棒の側壁に第2貫通孔が設けられており、
    第1貫通孔と第2貫通孔が連通している請求項1に記載の操作棒。
  3. 接触板は、ヒューズ筒の端部と接触する底部と、底部の外周から収容部の軸線に沿って伸びる側壁部と、を備えている請求項1または2に記載の操作棒。
  4. 接触板は、ヒューズ筒を収容部に挿入したときに、側壁部がヒューズ筒の外周を囲うように収容部内に配置されている請求項3に記載の操作棒。
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