JP2023053761A - 電子部品の検査方法及び検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子部品の配線の検査精度を向上させる。【解決手段】配線が複数含まれる平面画像P1を、基板の領域である絶縁領域IRと金属層の領域である導電領域MRとが区別されるように、二値化して二値化画像P2を取得し、二値化画像P2の導電領域MRのうち、配線を含む領域である配線領域LRの周縁部を所定の拡大量だけ隣接する絶縁領域IRに向かって拡大させる拡大処理を、拡大させた領域である拡大領域ERが、他の配線領域LR又は他の配線領域LRから拡大された拡大領域ERと接触するまで繰り返し、拡大処理の回数に基づいて欠陥の有無を判定する。【選択図】図17

Description

ここに開示された技術は、電子部品の検査方法及び検査装置に関する技術分野に属する。
近年、電子部品は小型化されており、それに伴い基板上に形成される配線は高密度化されている。このため、電子部品の配線間の距離がかなり短くなっている。配線間の距離が極端に短くなると、配線間に電流が流れる所謂疑似短絡が生じるおそれがある。このため、配線間の距離が適切に保たれているかを検査する方法が検討されている。
例えば、特許文献1には、ストライプ状に形成されたパターンが形成された検査対象物を撮影し、撮影した画像を二値化し、二値化画像上のストライプ状部分を含む領域を膨張させた後、膨張させた領域をパターン配列方向に収縮させて、ストライプ状部分を消去することで、欠陥部分を検出する方法が開示されている。
また、特許文献2には、プリント配線板の回路構成部を撮像し、撮像した画像を二値化処理し、二値化処理画像に対して、回路構成部が短絡するまで該回路構成部を膨張させ、膨張後の回路構成部の色面積に基づいて回路構成部の合否判断を行う方法が開示されている。
特開2014-190976号公報 特開2009-176826号公報
しかしながら、基板上の配線パターンは、特許文献1及び2で対象としているような単純なストライプパターンのみではなく、曲線を含むことがほとんどである。曲線を含む配線パターンでは、配線間の距離が曲線の位置により異なることが多いため、特許文献1及び2のように配線パターンを単純に膨張させる処理では、欠陥を正確に判定することが難しい。
また、特許文献2のような方法では、欠陥の有無は判定出来たとしても、欠陥箇所や欠陥箇所における配線間の距離を正確に検出することが困難である。
ここに開示された技術は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電子部品の配線の検査精度を向上させることにある。
前記課題を解決するために、ここに開示された技術では、基板上に配置された金属層をエッチング処理して形成された複数の配線を有する電子部品の検査方法を対象として、前記電子部品における前記配線が配置された部分を、前記配線が複数含まれるように、前記基板の面直方向から撮像して、平面画像を取得する画像取得工程と、前記平面画像のうち前記基板の領域である絶縁領域と前記金属層の領域である導電領域とが区別されるように、前記平面画像を二値化して二値化画像を取得する二値化工程と、前記二値化画像の前記導電領域のうち、前記配線を含む領域である配線領域の周縁部を所定の拡大量だけ隣接する前記絶縁領域に向かって拡大させる拡大処理を、拡大させた領域である拡大領域が、他の前記配線領域又は他の前記配線領域から拡大された拡大領域と接触するまで繰り返す拡大工程と、前記拡大処理の回数に基づいて前記電子部品の欠陥の有無を判定する判定工程と、を含む、という構成とした。
この構成によると、一の配線領域から広げられた拡大領域が、他の配線領域又は他の配線領域から拡大された拡大領域と接触したときには、該接触箇所を含む部分が、隣り合う配線間における絶縁領域の距離が最も短い部分に該当する。絶縁領域が最も短い部分が明確になれば、拡大処理を行った回数や拡大量などから当該最短距離を把握することができる。特に、二値化画像の配線領域を2次元的に拡大させるため、配線領域の境界が曲線になっていたとしても、絶縁領域の距離が最短となる部分を検出することができる。この結果、電子部品の配線の検査精度を向上させることができる。
前記電子部品の検査方法の一実施形態では、前記拡大工程は、前記二値化画像に含まれる複数の前記配線領域から選択された1つの特定配線領域については前記拡大処理を実行する一方で、他の前記配線領域については前記拡大処理を実行せず、前記特定配線領域から拡大された前記拡大領域が他の前記配線領域に接触するまで前記拡大処理を繰り返す工程である。
この構成によると、二値化画像に含まれる配線領域の1つ1つに対して、隣り合う配線領域の間における絶縁領域の最短距離をそれぞれ把握することができる。これにより、電子部品の配線の検査精度をより向上させることができる。
前記電子部品の検査方法の他の実施形態では、前記拡大工程は、前記二値化画像に含まれる複数の前記配線領域の全てに対して前記拡大処理を実行し、前記拡大領域同士が接触するまで前記拡大処理を繰り返す工程である。
この構成によると、拡大処理の回数を最小にすることができる。これにより、検査精度を向上させるとともに、検査速度も向上させることができる。
前記電子部品の検査方法において、前記複数の配線は、導電性材料により前記基板上に接着されており、前記二値化工程は、前記金属層の領域に加えて、前記導電性材料の領域を前記導電領域として前記平面画像を二値化する工程であり、前記拡大工程は、前記二値化画像に前記導電領域のうち前記配線を含まない領域である非配線領域が含まれておりかつ前記拡大処理により前記拡大領域が前記非配線領域と接触したときには、該非配線領域を前記拡大領域の一部に含めるとともに、該非配線領域の周縁部を前記拡大領域の周縁部の一部であるとして次回の前記拡大処理を実行する工程である、という構成でもよい。
すなわち、配線の間に導電性材料が飛び散った場合には、配線間に配線領域ではないが導電領域となる部分が形成される。このような部分が形成されていると、当該部分が電流のパスとなって配線間が疑似短絡してしまう。このため、このような導電性材料のみからなる部分を考慮することが望ましい。前述の構成では、導電性の非配線領域を拡大領域に含ませて、拡大処理を行う。これにより、絶縁領域の最短距離を正確に把握することができる。この結果、電子部品の配線の検査精度をより向上させることができる。
ここに開示された技術の他の態様は、基板上に配置された金属層をエッチング処理して形成された複数の配線を有する電子部品の検査装置を対象とする。具体的には、検査装置は、前記電子部品における前記配線が配置された部分を、前記配線が複数含まれるように、前記基板の面直方向から撮像して、平面画像を取得する画像取得部と、前記平面画像に対して複数の処理を行う制御部と、を備え、前記制御部は、前記平面画像のうち前記基板の領域である絶縁領域と前記金属層の領域である導電領域とが区別されるように、前記平面画像を二値化して二値化画像を取得する二値化制御と、前記二値化画像の前記導電領域のうち、前記配線を含む領域である配線領域の周縁部を所定の拡大量だけ隣接する前記絶縁領域に向かって拡大させる拡大処理を、拡大された領域である拡大領域が、他の前記配線領域又は他の前記配線領域から拡大された拡大領域と接触するまで繰り返す前記拡大制御と、前記拡大処理の回数に基づいて前記電子部品の欠陥の有無を判定する判定制御と、を実行可能に構成されている、という構成とした。
この構成でも、絶縁領域の距離が最短となる部分及び該絶縁領域の最短距離を把握することができ、電子部品の配線の検査精度を向上させることができる。
前記電子部品の検査装置において、前記複数の配線は、導電性材料により前記基板上に接着されており、前記二値化制御は、前記金属層の領域に加えて、前記導電性材料の領域を前記導電領域として前記平面画像を二値化し、前記制御部は、前記二値化画像に前記導電領域のうち前記配線を含まない領域である非配線領域が含まれており、かつ前記拡大制御において前記拡大処理により前記拡大領域が前記非配線領域と接触したときには、該非配線領域を前記拡大領域の一部に含めるとともに、該非配線領域の周縁部における前記拡大領域と接触した部分を除く部分を前記拡大領域の周縁部の一部であるとして次回の前記拡大処理を実行する、という構成とした。
この構成でも、導電性の非配線領域を拡大領域に含ませて拡大処理を行う。これにより、絶縁領域の最短距離を正確に把握することができる。この結果、電子部品の配線の検査精度をより向上させることができる。
以上説明したように、ここに開示された技術によると、電子部品の配線の検査精度を向上させることができる。
図1は、実施形態1に係る検査方法の検査対象となる電子部品を示す図であって、(a)は電子部品の平面図であり、(b)はB-B線相当の平面で切断した断面図である。 図2は、実施形態1に係る検査装置の概略図である。 図3は、検査装置のカメラ周辺を示す概略図である。 図4は、検査装置の制御系を示すブロック図である。 図5は、カメラで撮影した平面画像及び二値化画像を示す図である。 図6は、第1配線領域に対して拡大処理を1回行った状態を示す図である。 図7は、第1配線領域に対して拡大処理を3回行った状態を示す図である。 図8は、第1配線領域に対して拡大処理を5回行った状態を示す図である。 図9は、第2配線領域に対して拡大制御を行った状態を示す図である。 図10は、第3配線領域に対して拡大制御を行った状態を示す図である。 図11は、拡大処理の回数が同じものにおける配線領域との接触箇所を示す図である。 図12は、拡大領域と配線領域とが頂点接触する場合を例示する図である。 図13は、非配線領域が特異な形状をなしている場合を示す図であり、第1配線領域に対して拡大処理を1回行った状態を示す図である。 図14は、図13の状態から拡大領域が第3配線領域に接触するまで拡大処理を行った状態を示す図である。 図15は、非配線領域が特異な形状をなしている場合を示す図であり、第3配線領域に対して拡大制御を行った状態を示す図である。 図16は、拡大処理の回数が同じものにおける配線領域との接触箇所を線分で結んだ場合を示す図である。 図17は、外観検査におけるコントローラの処理動作を示すフローチャートである。 図18は、拡大制御におけるコントローラの処理動作を示すフローチャートである。 図19は、実施形態2に係る検査方法において、全ての配線領域に対して拡大処理を1回行った状態を示す図である。 図20は、実施形態2に係る検査方法において、拡大領域同士が接触するまで、拡大処理を行った状態を示す図である。
以下、例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下の説明における、前後方向、上下方向、及び左右方向は、説明を簡単にするために便宜上規定した方向であり、実際の使用状態を限定するものではない。
〔実施形態1〕
(電子部品)
図1は、本実施形態1に係る検査装置1(図2参照)により検査される電子部品(以下ワークWという)を概略的に示す。図1(a)は、ワークWの平面図であり、図1(b)は、図1(a)におけるB-B線相当の平面で切断した断面図である。
ワークWは、絶縁基板100の上にロウ材101a及び金属層101bからなる配線101が形成されている。この配線101は、絶縁基板100の上にロウ材101aと金属層101bとを積層させた後、エッチング処理することにより図1(a)のようなパターンで形成されている。絶縁基板100は、例えばセラミックス製であり、金属層101bは例えば、銅製である。尚、絶縁基板100と金属層101bとの間の接着層は、ロウ材101aのような導電性のものに限らず、エポキシ樹脂のような非導電性のものを用いてもよい。また、接着層を設けずに、絶縁基板100上に金属層101bを配置する構造でもよい。
図1では、絶縁基板100の片側にのみ配線101が形成されたものを例示しているが、絶縁基板100の両面に配線101が形成されていてもよい。
(検査装置)
図2及び図3は、本実施形態1に係る検査装置1の概略図である。
検査装置1は、箱状の筐体2を有する。筐体2内には、3つのトレー収納部4,5,6と、1つの検査部3とが設けられている。トレー収納部4,5,6は、検査前のワークWが並べられたトレーを収納する検査前トレー収納部4と、欠陥無しと判定されたワークWが並べられたトレーを収納する良品トレー収納部5と、欠陥有りと判定されたワークWが並べられたトレーを収納する欠陥品トレー収納部6とを含む。検査部3の詳細については後述する。尚、3つのトレー収納部4,5,6及び1つの検査部3の配置については、特に限定されない。
各トレー収納部4,5,6及び検査部3の上側には、各トレー収納部4,5,6及び検査部3が並ぶ方向に沿って延びるレール7が設けられている。レール7にはワークWを保持するアーム8が、該レール7に沿ってスライド可能に支持されている。アーム8の先端(ここでは下側端)には、実際にワークWを保持する保持部8aが設けられている。保持部8aは、ワークWを真空吸着により吸着保持する。保持部8aは、上下方向に移動可能に構成されている。アーム8は、レール7に沿って移動することで、保持部8aに保持されたワークWを、検査前トレー収納部4から、検査部3、良品トレー収納部5若しくは欠陥品トレー収納部6に搬送する。アーム8は、配線101が形成された面が下側になるようにワークWを保持する。アーム8は、後述するコントローラ50のアーム制御部51により制御される。
各トレー収納部4,5,6に収納されたトレーは、コンベヤ(図示省略)により、レール7及び上下方向の両方に直交する方向に移動可能に構成されている。このコンベヤにより、アーム8とトレーとの位置合わせができるようになっている。尚、レール7が、該レール7及び上下方向の両方に直交する方向に移動可能に構成されていて、レール7を移動させることで、アーム8とトレーとの位置合わせをする構成でもよい。
検査部3は、角筒状の壁部3aを有する。検査部3は、壁部3aの内側に、ワークWの画像を取得する1つのカメラ10と、ワークWにおける検査領域に光を照射する複数(ここでは4つ)の照明装置20とを備える。
本実施形態1では、カメラ10は、1つの検査部3に対して1つだけ設けられている。つまり、外観検査装置1の検査部3は、画像取得装置として単一のカメラを備える。カメラ10は、アーム8に保持されたワークWを撮影する。カメラ10は、ワークWのカラー画像を取得可能なカメラである。カメラ10は、IR(Infrared)カメラ、CCD(Charge Coupled Device)カメラ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラ、ラインセンサカメラなどで構成されている。カメラ10は、図4に示すように、コントローラ50と通信可能に構成されていて、コントローラ50の光学系制御部52により制御される。
図3に示すように、複数の照明装置20は、カメラ10を囲むようにそれぞれ配置されている。各照明装置20は、可視光領域の光を照射するように構成されている。具体的には、白色光、赤色光、緑色光、及び青色光の波長の異なる光を、単色で照射したり、組み合わせて照射したりする。各照明装置20は、それぞれ壁部3aに支持されている。各照明装置20が照射する光のワークWへの入射角度、及び光量は、コントローラ50の光学系制御部52により、それぞれ独立して調整される。すなわち、コントローラ50により、一部の照明装置20のみを作動させかつ他の照明装置20を停止させたり、全ての照明装置20を作動させかつ各照明装置20の光量をそれぞれ異ならせたりすることができる。尚、照明装置20の数や配置は、照明装置20が2つ以上設けられるのであれば、特に限定されない。特に、照明装置20は、カメラ10の周囲全体を囲むように、壁部3aの内周面の周方向全体に配置されてもよい。照明装置20は、それぞれLEDライトや蛍光灯で構成されている。
検査装置1は、カメラ10により撮影された画像や、後述する外観検査の結果を表示することができる表示装置30(図4参照)を備える。表示装置30は、コントローラ50を経由して送られてきた画像等を表示する。表示装置30は、カメラ10及び照明装置20を操作するためのアイコンが表示されるように構成されていてもよい。
〈制御系〉
検査装置1は、コントローラ50により作動制御される。コントローラ50は、CPUを有するプロセッサ、複数のモジュールが格納されたメモリ等を有する。コントローラ50は、カメラ10により撮影された画像に基づいて、ワークWを検査する機能を有する。特にコントローラ50は、ワークWの短絡の可能性について検査する。このような機能は、メモリのモジュールにソフトウェアとして格納されている。プロセッサ及びメモリの数は1つに限定されず、コントローラ50が2つ以上のプロセッサ及びメモリを有していてもよい。また、コントローラ50が各機能を発揮するための回路を、機能毎に別々に有していてもよい。
図4に示すように、コントローラ50は、アーム8の動作を制御するアーム制御部51と、カメラ10及び各照明装置20を制御する光学系制御部52と、カメラ10により取得された画像に所定の処理を施す画像処理部53と、画像に基づいて短絡の可能性の有無を判定する判定部54と、を有する。アーム制御部51、光学系制御部52、画像処理部53、及び判定部54は、それぞれ、メモリに格納されたモジュールの一例である。
アーム制御部51は、アーム8の移動、保持部8aの動作等を制御する。アーム制御部51は、アーム8に設けられた位置センサ(図示省略)によりアーム8の位置に関する情報を取得する。アーム制御部51は、位置センサからの情報に基づいて、アーム8が所望の位置に位置するように、アーム8を移動させる。アーム制御部51は、ワークWが適切に搬送されるように、保持部8aの上下動及び吸着動作を制御する。
光学系制御部52は、カメラ10のピント調整をしたり、各照明装置20の位置、角度、光量、及び照射する光の色等を調整したりする。カメラ10は、光学系制御部52からの制御信号に従って、ワークWの画像を取得する。本実施形態1では、カメラ10は、ワークWにおける配線101が配置された部分を、該配線101が複数含まれるように、絶縁基板100の面直方向から撮像して、図5の上図に示すような平面画像P1を取得する。各照明装置20は、ワークWに対して白色光を照射する。カメラ10は、光学系制御部52の制御信号に基づいて、各照明装置20により白色光が照射されたワークWの画像を取得する。
画像処理部53は、カメラ10により取得した平面画像P1に対して、絶縁領域IRと導電領域MRとが区別されるように二値化して、二値化画像P2を生成する。ここでは、絶縁基板100の領域が絶縁領域IRとされて、ロウ材101a及び金属層101bの領域が導電領域MRとされる。本実施形態1では、図5の下図に示すように、画像処理部53は、絶縁領域IRが黒色となり、導電領域MRが白色となるように二値化する。
画像処理部53は、二値化画像P2に対して、二値化画像P2の導電領域MRのうち、配線101を含む領域である配線領域LRの周縁部を所定の拡大量だけ隣接する絶縁領域IRに向かって拡大させる拡大処理を繰り返し行う、拡大制御を実行する。所定の拡大量は画素を基準に設定されており、例えば、1画素に設定されている。つまり、画像処理部53は、1回の拡大処理で、配線領域LRの周縁部を1画素だけ絶縁領域IRに向かって拡大させる。拡大処理の詳細については後述する。
判定部54は、画像処理部53の処理の結果に基づいてワークWにおける短絡の可能性の有無を判定する。判定部54による判定については後述する。
コントローラ50は、判定部54の演算結果を表示するように表示装置30に制御信号を出力する。
(検査)
画像処理部53及び判定部54の処理について詳細に説明する。
画像処理部53は、前述したように、平面画像P1を二値化して絶縁領域IRと導電領域MRとが区別された二値化画像P2を生成する。図5に示すように、ここで例示する平面画像P1に基づく二値化画像P2には、3つの配線領域が含まれている。また、この二値化画像P2には、導電領域MRのうち配線101を含まない領域である非配線領域NLRが含まれている。この非配線領域NLRは、ワークWの製造時にロウ材101aが飛び散るなどして形成されたロウ材101aのみからなる領域である。以下、二値化画像P2における中央上側の配線領域を第1配線領域LR1といい、中央下側の配線領域を第2配線領域LR2といい、上側から左側にかけて広がる配線領域を第3配線領域LR3という。尚、導電領域MRが配線領域LRであるか、非配線領域NLRであるかは、導電領域MRの大きさに基づいて画像処理部53が自動で判定してもよいし、作業者が設定してもよい。
画像処理部53は、第1~第3配線領域LR1~LR3から1つの配線領域を選択する。ここでは、第1配線領域LR1が選択されたとする。
画像処理部53は、第1配線領域LR1に対して拡大制御を実行する。画像処理部53は、ここでは第2配線領域LR2及び第3配線領域LR3に対しては拡大制御を実行しない。画像処理部53は、図6に示すように、第1配線領域LR1の周縁部を1画素分だけ周縁部に隣接する絶縁領域IRに向かって拡大させる。この拡大処理により、第1配線領域LR1の周縁部の位置は、1画素分だけ絶縁領域IR側に広がった状態になる。尚、「周縁部に隣接する絶縁領域IR」とは、絶縁領域IRのうち、周縁部を構成する画素に線分で隣接した絶縁領域IRの画素のことをいい、頂点のみが隣接した絶縁領域IRの画素は含まない。つまり、縦方向及び横方向の両方が線分で隣接していない限り、配線領域LRの角部から斜め方向には拡大されない。
画像処理部53は、2回目以降の拡大処理は、拡大させた領域である拡大領域ERの周縁部が第1配線領域LRの周縁部であるとして、拡大領域ERから1画素分だけ隣接する絶縁領域IRに向かって拡大させる。
図7は、拡大処理を3回行った状態を示す。図7に示すように、拡大処理を3回行った結果、拡大領域ERが非配線領域NLRと接触する。画像処理部53は、拡大領域ERが非配線領域NLRと接触したときには、該非配線領域NLRを拡大領域ERの一部に含める。そして、画像処理部53は、非配線領域NLRの周縁部における拡大領域ERと接触した部分を除く部分を拡大領域ERの周縁部の一部であるとして次回の拡大処理を実行する。非配線領域NLRは導電領域MRであって、短絡時には電流のパスとなるため、短絡時の電流の経路は、第1配線領域LR1→非配線領域NLR→第3配線領域LR3となる。拡大領域ERが非配線領域NLRと接触したときに、非配線領域NLRを拡大領域ERの一部に含めるようにすれば、非配線領域NLRが絶縁領域IRとしてカウントされなくなる。これにより、非配線領域NLRによる電流のパスが考慮されて、最短絶縁距離を精度良く算出できるようになる。
図8は、拡大処理を5回行った状態を示す。図8に示すように、拡大処理を5回行った結果、拡大領域ERが、第3配線領域LR3と接触する。画像処理部53は、拡大領域ERが第1配線領域LR1以外の配線領域(ここでは、第3配線領域LR3)と接触したときには拡大処理を終了する。すなわち、本実施形態1において、画像処理部53は、選択された配線領域(この例では第1配線領域LR1)から拡大された拡大領域ERが、他の配線領域(この例では第3配線領域LR3)と接触するまで拡大処理を繰り返し行うように構成されている。
画像処理部53が拡大処理を終了した後は、画像処理部53は、拡大領域ERと他の配線領域との接触位置(接触位置の座標)と、拡大処理の回数とを記憶部40に記憶する。
画像処理部53は、第1配線領域LR1の拡大制御が完了した後は、第2配線領域LR2及び第3配線領域LR3に対しても、同様に、拡大制御を行って、拡大領域ERと他の配線領域との接触位置(接触位置の座標)と、拡大処理の回数とを記憶部40に記憶する。
図9は、第2配線領域LR2に対して検査を行った結果である。第2配線領域LRの検査では、拡大処理が8回行われた結果、第3配線領域LR3と接触する。図10は、第3配線領域LRに対して検査を行った結果である。第3配線領域LR3の検査では、拡大処理が5回行われた結果、第1配線領域LR1と接触する。
判定部54は、第1配線領域LR1、第2配線領域LR2、及び第3配線領域LRのそれぞれに対して拡大制御が行われた後、それぞれの配線領域LRに対して行われた拡大処理の回数に基づいて、欠陥の有無について判定する。ここでは、判定部54は、配線領域LR間で短絡する可能性があるか、特に疑似短絡する可能性があるか否かを判定する。より具体的には、判定部54は、拡大処理の回数が閾値以上であるか否かに基づいて、欠陥の有無について判定する。欠陥があるか否かの閾値は、実験等により疑似短絡する可能性がある絶縁領域の最短距離を求めて、この距離を拡大処理における1画素のサイズで割ることで設定することができる。
拡大処理では、1画素ずつ配線領域LRを拡大させるため、配線領域LR間の絶縁領域IRの最短距離(以下、最短絶縁距離という)は、以下の式により算出することができる。
最短絶縁距離=画素サイズ × 接触するまでの拡大処理の回数
尚、この最短絶縁距離は、電気的な最短距離に相当する。つまり最短絶縁距離は、隣り合う配線間が仮に疑似短絡した場合の電気的な最短距離に含まれる絶縁領域の距離に相当する。
前記の式において、拡大処理における画素サイズは一定である。このため、隣接する配線領域に接触するまでの拡大処理の回数さえ分かれば、最短絶縁距離は自動的に決まる。したがって、実際に最短絶縁距離を算出しなくとも拡大処理の回数から疑似短絡の可能性(欠陥の有無)を判定することができる。尚、判定部54は、前述の式に基づいて、実際に最短絶縁距離を算出して、該最短絶縁距離に基づいて欠陥の有無を判定してもよい。
コントローラ50は、判定部54により欠陥ありと判定されたときには、拡大処理の回数が同じもの同士の接触位置を表示装置30に表示する。例えば、拡大処理5回は、閾値以下であり、拡大処理8回は、閾値より大きかったとする。このときには、第1配線領域LR1と第3配線領域LR3との間は、欠陥ありと判定されたことになる。コントローラ50は、図11に示すように、第1配線領域LR1に対して拡大処理を行ったときの第3配線領域LR3との接触位置と、第3配線領域LR3に対して拡大処理を行ったときの第1配線領域LR1との接触位置とをそれぞれ表示する。これにより、欠陥箇所が明確になる。尚、表示装置30が接触位置同士を結ぶ線分を更に表示するようにしてもよい。
図12は、拡大領域ERと配線領域LRとが頂点で接触する場合を例示する。コントローラ50は、拡大領域ERの頂点と配線領域LRの頂点とが接触した場合も、拡大領域ERが配線領域LRと接触したと判定する。図12に示すように、第3配線領域LR3のような曲線部分を有する配線領域において、ロウ材のはみ出しが多い場合などには、拡大領域ERの頂点と配線領域LRの頂点とが接触して、配線領域LR間の最短となる方向が斜め方向になることがある。この場合であっても、判定は、拡大処理の回数に基づいて行われる。
図13~図16には、非配線領域NLRが特異な形状をしている場合を示す。非配線領域NLRが特異な形状をしている場合には、図14及び図15に示すように、接触位置の座標が縦方向及び横方向の両方でずれることがある。この場合であっても、判定は、拡大処理の回数に基づいて算出される。すなわち、前述したように、非配線領域NLRは、短絡時には電流のパスとなり得る。このため、非配線領域NLRが間にあれば、電流経路の始点の座標と終点の座標とが縦方向及び横方向の両方でずれることがあり得る。この場合、図16に示すように、接触位置同士を線分で結んで、その座標間距離を最短絶縁距離とすると、非配線領域NLRによる電流のパスが考慮されにくく、精度が低下する。このため、絶縁領域IRに向かって拡大させる拡大処理の回数で判定した方が、検査精度が向上する。
図17は、ワークWの検査におけるコントローラ50の処理動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS1において、コントローラ50は、ワークWを検査部3の位置に移動させる。
次に、ステップS2において、コントローラ50は、ワークWの平面画像P1を取得する。
次いで、ステップS3において、コントローラ50は、取得した平面画像P1を、絶縁領域IRと導電領域MRとが区別されるように二値化して、二値化画像P2を取得する。
次に、ステップS4において、コントローラ50は、二値化画像P2に含まれる導電領域MRの配線領域LRと非配線領域NLRとを区別する。コントローラ50は、例えば、面積の大きさ等により、配線領域LRと非配線領域NLRとを区別する。
次いで、ステップS5において、コントローラ50は、拡大制御を実行する。拡大制御の詳細は後述する。
前記拡大制御の後、ステップS6において、コントローラ50は、拡大処理の最少回数を算出する。
次に、ステップS7において、コントローラ50は、前記ステップS6で算出した最少回数が閾値以下であるか否かを判定する。コントローラ50は、最少回数が閾値以下であるYESのときにはステップS8に進む一方で、最少回数が閾値より多いNOのときにはステップS10に進む。
前記ステップS8では、コントローラ50は、ワークWに欠陥があると判定する。そして、次のステップS9において、拡大処理の回数が同じものの接触位置、すなわち、拡大処理の回数が最少回数であるときの、拡大領域ERと配線領域LRと接触位置をそれぞれ表示する。ステップS9の後はリターンする。
前記ステップS10では、コントローラ50は、ワークW全体の検査が完了したか否かを判定する。コントローラ50は、ワークW全体の検査が完了したYESのときには、ステップS11に進む一方で、ワークW全体の検査が完了していないNOのときには、ステップS1に戻る。
前記ステップS11では、コントローラ50は、ワークWに欠陥がないと判定する。ステップS11の後はリターンする。
図18は、前記拡大制御におけるコントローラ50の処理動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS51において、コントローラ50は、二値化画像P2に含まれる配線領域LRから1つの配線領域を選択する。
次に、ステップS52において、コントローラ50は、拡大処理を実行する。コントローラ50は、前述したように選択した配線領域LRの周縁部を1画素分だけ周縁部に隣接する絶縁領域IRに向かって拡大させる。
次に、ステップS53において、コントローラ50は、拡大領域ERが他の配線領域LRに接触したか否かを判定する。コントローラ50は、拡大領域ERが他の配線領域LRに接触したYESのときには、ステップS54に進む一方で、拡大領域ERが他の配線領域LRに接触していないNOのときには、ステップS56に進む。
前記ステップS54では、コントローラ50は、拡大処理の回数と、拡大領域ERと他の配線領域LRとの接触位置(接触位置の座標)を記憶する。
次のステップS55において、コントローラ50は、全ての配線領域LRについて、拡大制御が完了したか否かを判定する。コントローラ50は、全ての配線領域LRについて拡大制御が完了したYESのときにはリターンする。一方で、コントローラ50は、少なくとも1つの配線領域LRについて拡大制御が完了していないNOのときには、ステップS57に進む。
前記ステップS56では、コントローラ50は、拡大領域ERの周縁部を配線領域LRの周縁部とみなして、ステップS52に戻り、拡大処理を再度実行する。
前記ステップS57では、コントローラ50は、拡大制御を実行していない配線領域LRを選択して、ステップS52に戻り、拡大処理を実行する。
したがって、本実施形態1では、ワークWにおける配線101が配置された部分を、配線101が複数含まれるように、絶縁基板100の面直方向から撮像して、平面画像P1を取得し、平面画像P1のうち絶縁基板100の領域である絶縁領域IRとロウ材101a及び金属層101bの領域である導電領域MRとが区別されるように、平面画像P1を二値化して二値化画像P2を取得し、二値化画像P2の導電領域MRのうち、配線101を含む領域である配線領域LRの周縁部を所定の拡大量だけ隣接する絶縁領域IRに向かって拡大させる拡大処理を、拡大させた領域である拡大領域ERが、他の配線領域と接触するまで繰り返し、拡大処理の回数に基づいて欠陥の有無を判定する。これにより、一の配線領域LRから広げられた拡大領域ERが、他の配線領域LRと接触したときには、該接触箇所を含む部分が、二値化画像における絶縁領域IRが最も短い部分に該当する。また、拡大量が一定であるため拡大処理の回数は、配線領域LR間における絶縁領域IRの最短距離を表している。これにより、配線領域LR間で疑似短絡が発生する可能性を精度良く判定することができる。特に、二値化画像P2の配線領域LRを2次元的に拡大させるため、本実施形態で例示したように、配線領域LRと絶縁領域IRとの境界が曲線になっていたとしても、最短絶縁距離となる部分を検出することができる。これにより、配線間で疑似短絡の可能性があるか否かを精度良く判定することができる。したがって、ワークWの配線の検査精度を向上させることができる。
また、本実施形態1では、二値化画像P2に含まれる複数の配線領域LRから選択された一の配線領域LRについては拡大処理を実行する一方で、他の配線領域LRについては拡大処理を実行せず、一の配線領域LRから拡大された拡大領域ERが他の配線領域LRに接触するまで拡大処理を繰り返す。これにより、二値化画像P2に含まれる配線領域LRの1つ1つに対して、隣り合う配線領域LRの間に存在する絶縁領域IRの最短距離をそれぞれ把握することができる。これにより、ワークWの配線101の検査精度をより向上させることができる。
また、本実施形態1では、二値化画像P2に導電領域MRのうち配線101を含まない領域である非配線領域NLRが含まれておりかつ拡大処理により拡大領域ERが非配線領域NLRと接触したときには、非配線領域NLRを拡大領域ERの一部に含めるとともに、非配線領域NLRの周縁部を拡大領域ERの周縁部の一部であるとして次回の拡大処理を実行する。これにより、配線101間に飛び散ったロウ材101aなど、ロウ材101aのみからなる部分を考慮されるため、配線領域LR間で疑似短絡が発生したときの電流経路における絶縁領域IRの最短距離を把握することができる。この結果、ワークWの配線101の検査精度をより向上させることができる。
(実施形態2)
以下、実施形態2について、図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下の説明において前記実施形態1と共通の部分については、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
実施形態2では、画像処理部53による処理が実施形態1とは異なる。具体的には、実施形態2では、図19に示すように、画像処理部53は、二値化画像P2に含まれる複数の配線領域(ここでは、第1配線領域LR1、第2配線領域LR2、及び第3配線領域LR3)の全てに対して拡大処理を実行する。そして、画像処理部53は、拡大領域同士が接触するまで拡大処理を繰り返す。尚、以下の説明では、第1配線領域LR1から拡大された拡大領域を第1拡大領域ER1といい、第2配線領域LR2から拡大された拡大領域を第2拡大領域ER2といい、第3配線領域LR3から拡大された拡大領域を第3拡大領域ER3という。
図20には、画像処理部53が拡大処理を3回行った結果を示す。この実施形態2でも、画像処理部53は、拡大領域ERが非配線領域NLRと接触したときには、該非配線領域NLRを拡大領域ERの一部に含める。また、画像処理部53は、非配線領域NLRの周縁部における拡大領域ERと接触した部分を除く部分を拡大領域ERの周縁部の一部であるとして次回の拡大処理を実行する。このため、図20に黒塗りで示すように、3回の拡大処理により、第1拡大領域ER1と第3拡大領域ER3とが1画素分接触する。これにより、二値化画像P2における最短絶縁距離の位置を明確にすることができる。
判定部54は、最短絶縁距離の部分の延びる方向や拡大処理の回数等に基づいて、配線領域LR間の短絡の可能性を判定する。
このように、本実施形態2では、二値化画像P2に含まれる複数の配線領域LRの全てに対して拡大処理を実行し、拡大領域ER同士が接触するまで拡大処理を繰り返す。このようにしても、配線領域LR間で絶縁領域IRの距離が最短となる部分及び該絶縁領域IRの最短距離を把握することができる。特に、本実施形態では、1つの二値化画像P2に対する拡大処理の回数を最少にすることができるため、検査精度を向上させるとともに、検査速度も向上させることができる。
(その他の実施形態)
ここに開示された技術は、前述の実施形態に限られるものではなく、請求の範囲の主旨を逸脱しない範囲で代用が可能である。
例えば、前述の実施形態1では、全ての配線領域LRの拡大制御が完了してから欠陥の有無について判定していた。これに限らず、1つの配線領域LRに対する拡大制御が完了してから、当該拡大制御の拡大処理に基づいて欠陥の有無を判定してもよい。この場合、一部の配線領域LRの拡大制御が完了したタイミングで、欠陥ありと判定されたときには、残りの配線領域LRについては拡大処理を行うことなく検査を終了してもよい。
また、前述の実施形態1及び2では、最短絶縁距離となる部分が1つのみの場合について例示した。これに限らず、最短絶縁距離となる部分は2以上あってもよい。この場合には、コントローラ50は、最短絶縁距離となる部分を表示装置30にそれぞれ表示する。
前述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本開示の範囲を限定的に解釈してはならない。本開示の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本開示の範囲内のものである。
ここに開示された技術は、基板上に配置された金属層をエッチング処理して形成された複数の配線を有する電子部品において、配線間の短絡の可能性を検査する際に有用である。
1 検査装置
101 配線
101a ロウ材
101b 金属層
ER 拡大領域
IR 絶縁領域
LR 配線領域
MR 導電領域
NLR 非配線領域
P1 平面画像
P2 二値化画像

Claims (6)

  1. 基板上に配置された金属層をエッチング処理して形成された複数の配線を有する電子部品の検査方法であって、
    前記電子部品における前記配線が配置された部分を、前記配線が複数含まれるように、前記基板の面直方向から撮像して、平面画像を取得する画像取得工程と、
    前記平面画像のうち前記基板の領域である絶縁領域と前記金属層の領域である導電領域とが区別されるように、前記平面画像を二値化して二値化画像を取得する二値化工程と、
    前記二値化画像の前記導電領域のうち、前記配線を含む領域である配線領域の周縁部を所定の拡大量だけ隣接する前記絶縁領域に向かって拡大させる拡大処理を、拡大させた領域である拡大領域が、他の前記配線領域又は他の前記配線領域から拡大された拡大領域と接触するまで繰り返す拡大工程と、
    前記拡大処理の回数に基づいて前記電子部品の欠陥の有無を判定する判定工程と、
    を含むことを特徴とする電子部品の検査方法。
  2. 請求項1に記載の電子部品の検査方法において、
    前記拡大工程は、前記二値化画像に含まれる複数の前記配線領域から選択された1つの特定配線領域については前記拡大処理を実行する一方で、他の前記配線領域については前記拡大処理を実行せず、前記特定配線領域から拡大された前記拡大領域が他の前記配線領域に接触するまで前記拡大処理を繰り返す工程であることを特徴とする電子部品の検査方法。
  3. 請求項1に記載の電子部品の検査方法において、
    前記拡大工程は、前記二値化画像に含まれる複数の前記配線領域の全てに対して前記拡大処理を実行し、前記拡大領域同士が接触するまで前記拡大処理を繰り返す工程であることを特徴とする電子部品の検査方法。
  4. 請求項1~3のいずれか1つに記載の電子部品の検査方法において、
    前記複数の配線は、導電性材料により前記基板上に接着されており、
    前記二値化工程は、前記金属層の領域に加えて、前記導電性材料の領域を前記導電領域として前記平面画像を二値化する工程であり、
    前記拡大工程は、前記二値化画像に前記導電領域のうち前記配線を含まない領域である非配線領域が含まれておりかつ前記拡大処理により前記拡大領域が前記非配線領域と接触したときには、該非配線領域を前記拡大領域の一部に含めるとともに、該非配線領域の周縁部を前記拡大領域の周縁部の一部であるとして次回の前記拡大処理を実行する工程であることを特徴とする電子部品の検査方法。
  5. 基板上に配置された金属層をエッチング処理して形成された複数の配線を有する電子部品の検査装置であって、
    前記電子部品における前記配線が配置された部分を、前記配線が複数含まれるように、前記基板の面直方向から撮像して、平面画像を取得する画像取得部と、
    前記平面画像に対して複数の処理を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記平面画像のうち前記基板の領域である絶縁領域と前記金属層の領域である導電領域とが区別されるように、前記平面画像を二値化して二値化画像を取得する二値化制御と、
    前記二値化画像の前記導電領域のうち、前記配線を含む領域である配線領域の周縁部を所定の拡大量だけ隣接する前記絶縁領域に向かって拡大させる拡大処理を、拡大された領域である拡大領域が、他の前記配線領域又は他の前記配線領域から拡大された拡大領域と接触するまで繰り返す前記拡大制御と、
    前記拡大処理の回数に基づいて前記電子部品の欠陥の有無を判定する判定制御と、
    を実行可能に構成されていることを特徴とする電子部品の検査装置。
  6. 請求項5に記載の電子部品の検査装置において、
    前記複数の配線は、導電性材料により前記基板上に接着されており、
    前記二値化制御は、前記金属層の領域に加えて、前記導電性材料の領域を前記導電領域として前記平面画像を二値化し、
    前記制御部は、前記二値化画像に前記導電領域のうち前記配線を含まない領域である非配線領域が含まれており、かつ前記拡大制御において前記拡大処理により前記拡大領域が前記非配線領域と接触したときには、該非配線領域を前記拡大領域の一部に含めるとともに、該非配線領域の周縁部における前記拡大領域と接触した部分を除く部分を前記拡大領域の周縁部の一部であるとして次回の前記拡大処理を実行することを特徴とする電子部品の検査装置。
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