JP2023052665A - 液状パーソナルクレンジング組成物 - Google Patents

Abstract

【課題】皮膚及び毛髪などの人体を洗浄するための局所適用に適した水性スキンクレンジング組成物を提供する。
【解決手段】他のアニオン性、非イオン性、及び両性／双性イオン性界面活性剤又はその混合物に加えて、ａ）１～２０重量％、好ましくは１～１５重量％、より好ましくは１～１０重量％のＣ_１０、Ｃ_１２及びＣ_１４のアシルグリシネートの個々の界面活性剤又は混合物；ｂ）０．１～２０重量％、好ましくは０．５～１５重量％、より好ましくは１～１０重量％のＣ_１４アシルグルタメートの個々の界面活性剤又は混合物、ｃ）１～２５重量％、好ましくは５～２０重量％、より好ましくは１０～１５重量％のＣ_８～Ｃ_２４の脂肪酸石鹸、好ましくはＣ_１０～Ｃ_２０の脂肪酸石鹸、より好ましくはＣ_１２～Ｃ_１６の石鹸、最も好ましくはＣ_１２～Ｃ_１４の脂肪酸石鹸を含む、液状パーソナルクレンジング組成物とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚及び毛髪などの人体を洗浄するための局所適用に適した水性スキンクレ
ンジング組成物に関する。特に、それは、かなり泡立てることができ、安定でありマイル
ドな、好ましくは硫酸塩を含まないパーソナルクレンジング組成物である組成物に関する
。

消費者は、典型的には１回シャワーを浴びた後に、クリーム状の泡や柔らかく滑らかな
肌などの優れた感覚への利益をもたらしながら、安定した、極めてマイルドで潤いのある
パーソナルクレンジング組成物を求めている。石鹸ベースのスキンクレンジング配合物は
高い泡立ちでよく知られている。しかし、そのような配合物は、一般に、合成界面活性剤
の非石鹸ベースの配合物よりも肌荒れを促す。

意外なことに、それぞれ特定のアルキル鎖分布を有する２つのアミノ酸ベースの合成界
面活性剤、すなわちアシルグリシネート及びアシルグルタメートの特定の組み合わせは、
石鹸ベースの界面活性剤と組み合わせて又は含まない石鹸ベースの配合物の優れた泡立ち
プロフィールを示した。さらに、これらの組成物は、同様の泡立ちを有する可能性がある
がより多量の石鹸を含む組成物よりもはるかにマイルドである（ステアリン酸補給及び／
又は引き起こされるタンパク質の損傷によって測定される）。

本発明の組み合わせは、これらに限定されないが、石鹸－合成洗剤配合物及び石鹸を含
まない合成洗剤配合物を含む、多種多様なスキンクレンジング製品に使用することができ
る。

多くの参考文献が、アシルグリシネート界面活性剤とアシルグルタメート界面活性剤と
の広範に可能な組み合わせを開示している。しかし、出願人は、アシルグリシネートとア
シルグルタメートの特定の鎖長の組み合わせを結合させたときの予想外の相乗効果を開示
しているものを知らない。出願人はさらに、特定の比率でこれらの組み合わせを有する組
成物を知らず、より石鹸を含むものと同様に泡立つよりマイルドな組成物（例えば、１５
重量％以上）を実現するためにより低いレベルの石鹸と共にさらに使用する。

データベースＧＮＰＤ ＭＩＮＴＥＬ；２０１７年１月（２０１７－０１）、「ｉｎｔ
ｅｎｓｅ ｎｏｕｒｉｓｈｍｅｎｔ ｓｈｏｗｅｒ ｆｏａｍ」ＸＰ００２６９１７８号
は、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム及びラウロイルグリシン酸ナトリウムを含有する
シャワーフォームを開示している。

欧州特許第２７８６７４２（Ａ１）号明細書はラムノリピドを含有する化粧品に関する
。

中国特許第１０３４７９５２９（Ａ）号明細書は界面活性剤組成物を開示している。

中国特許第１０３４７９５３２（Ａ）号明細書は界面活性剤組成物を開示している。

例えば、国際公開第２０１５／０７１２９８号（Ｌ’Ｏｒｅａｌ）は、少なくとも１つ
のアシルグリシネート型界面活性剤を含み、アシルグルタメートも含み得る組成物を開示
している（５頁１７行目）。具体的な量の特定の鎖長材料間の相乗効果、特に強化された
泡の量又は質感に関しての相乗効果の開示はない。

米国特許出願公開第２０１５／０３０６０４４号明細書は、アルキルグリシネート、ア
シルグルタメート又はそれらの混合物を含有してもよいマイルドな抗菌クレンジング組成
物を開示している。また、特定の比率で使用されるアシルグリシネートとアシルグルタメ
ートの鎖長の特定の組み合わせの間の相乗効果についての開示はない。

アシルグリシネート及びアシルグルタメート界面活性剤の混合物を含む、日本で市販さ
れているいくつかの製品（表Ａに列挙されている製品及び組成物）もある。ここでもまた
、特定の比率で使用されるアシルグリシネート及びアシルグルタメートの特定の鎖長の組
み合わせの混合物が、マイルドさを維持しながら増強された相乗的な泡の性能を提供し得
るという認識はない。

欧州特許第２７８６７４２（Ａ１）号明細書 中国特許第１０３４７９５２９（Ａ）号明細書 中国特許第１０３４７９５３２（Ａ）号明細書 国際公開第２０１５／０７１２９８号 米国特許出願公開第２０１５／０３０６０４４号明細書

ＧＮＰＤ ＭＩＮＴＥＬ；２０１７年１月（２０１７－０１）、「ｉｎｔｅｎｓｅ ｎｏｕｒｉｓｈｍｅｎｔ ｓｈｏｗｅｒ ｆｏａｍ」ＸＰ００２６９１７８号

本発明の一態様は、
ａ）０．１～３０重量％、好ましくは０．５～２５重量％、より好ましくは１～２０重
量％、最も好ましくは２～１０重量％のＣ_１０、Ｃ_１２及びＣ_１４のアシルグリシネート
の個々の界面活性剤又は混合物、
ｂ）０．１～３０重量％、好ましくは０．５～２５重量％、より好ましくは１～２０重
量％、最も好ましくは５～１５重量％のＣ_１４アシルグルタメート（すなわち、組成物は
Ｃ_１４アシルグルタメートとＣ_１０アシルグリシネートのみ、Ｃ_１２アシルグリシネート
のみ、又はＣ_１４アシルグリシネートのみの混合物；Ｃ_１４アシルグルタメートとＣ_１０
アシルグリシネート及びＣ_１２アシルグリシネートの両方との混合物；又はＣ_１２アシル
グリシネート及びＣ_１４アシルグリシネートとの混合物などを含み得る）
を含む水性スキンクレンジング組成物であって、
他のアニオン性、非イオン性、及び両性／双性イオン性界面活性剤と組み合わせ、Ｃ_１
４アシルグルタメートのアシルグリシネートに対する比が、Ｃ_１０アシルグリシネート（
存在する場合）には０．６～１２．５、好ましくは０．６～１０、より好ましくは０．７
～７．５、最も好ましくは０．８～５であり、Ｃ_１２アシルグリシネート（存在する場合
）には０．０２～４、好ましくは０．０４～３．５、より好ましくは０．０６～３．０、
最も好ましくは０．０８～２．７、Ｃ_１４アシルグリシネート（存在する場合）には０．
６～５、好ましくは０．８～４．５、より好ましくは１～４、最も好ましくは１．２～３
．７、或いはそれらの特定の比率の混合物（２つ以上のグリシネートが存在する場合）で
ある組成物である。

好ましい混合物は、０．１～３０重量％、好ましくは１～２５重量％、より好ましくは
２～２０重量％、最も好ましくは５～１５重量％のＣ_１４アシルグルタメート、及び０．
１～３０重量％、好ましくは０．５～２５重量％、さらに好ましくは１～２０重量％、最
も好ましくは２～１０重量％のＣ_１０アシルグリシネートを含み、Ｃ_１４アシルグルタメ
ートのＣ_１０アシルグリシネートに対する比は、０．５～１２．５、好ましくは０．６～
１０、より好ましくは０．７～７．５、最も好ましくは０．８～５である。

他の好ましい混合物は、１～３０重量％、好ましくは１～２５重量％、より好ましくは
２～２０重量％、最も好ましくは５～１５重量％のＣ_１４アシルグルタメートと、０．１
～３０重量％、好ましくは０．５～２５重量％、さらに好ましくは１～２０重量％、最も
好ましくは２～１５重量％のＣ_１２アシルグリシネートの混合物であり、この場合Ｃ_１２
アシルグリシネートに対するＣ_１４アシルグルタメートの比は、０．０２～４、好ましく
は０．０４～３．５、より好ましくは０．０６～３、最も好ましくは０．０８～２．７で
ある。

さらに別の好ましい混合物は、０．１～３０％、好ましくは１～２５％のＣ_１４アシル
グルタメート及び１～３０％、好ましくは１～２５％のＣ_１４アシルグリシネートの混合
物であり、この場合Ｃ_１４アシルグルタメートのＣ_１４グリシネートに対する比は、０．
６～５、好ましくは０．８～４．５、より好ましくは１～４、最も好ましくは１．２～３
．７である。

好ましくは、本発明のこの態様による組成物は、プロトコルの節に定義されているプロ
トコルによって測定したときに、３００ｍｌを超える泡の量を有する。

本発明のこの態様の好ましい組成物は、本明細書において後に記載されるプロトコルに
よって測定されたときに、２０グラムを超える泡のきめを有する。

別の態様において、本発明は、
ａ）０．１～２０重量％、好ましくは０．５～１５重量％、より好ましくは１～１０重
量％のＣ_１０、Ｃ_１２及びＣ_１４のアシルグリシネートの個々の界面活性剤又は混合物、
ｂ）０．１～２０重量％、好ましくは０．５～１５重量％、より好ましくは１～１０重
量％のＣ_１４アシルグルタメートの個々の界面活性剤又は混合物（やはりＣ_１４アシルグ
ルタメートが１種以上のＣ_１０、Ｃ_１２及びＣ_１４アシルグリシネートを伴うことが好ま
しい）、
ｃ）１～２５重量％、好ましくは５～２０重量％、より好ましくは１０～１５重量％の
Ｃ_８～Ｃ_２４の脂肪酸石鹸、好ましくはＣ_１０～Ｃ_２０の脂肪酸石鹸、より好ましくはＣ
_１２～Ｃ_１６の石鹸、最も好ましくはＣ_１２～Ｃ_１４の脂肪酸石鹸
を含み、
他のアニオン性、非イオン性、及び両性／双性イオン性界面活性剤と組み合わせ、この
場合Ｃ_１４アシルグルタメートのＣ_{１０～１４}アシルグリシネート又はＣ_１２アシルグリ
シネートに対する比が０．０１～５、好ましくは０．１～４．５、より好ましくは０．５
～４であり、最も好ましくは１．５～３．５である。

好ましい実施形態では、Ｃ_１４アシルグルタメートと共に使用されるＣ_１０、Ｃ_１２及
びＣ_１４アシルグリシネートの混合物は、１～２０％、好ましくは５～１５％Ｃ_１０アシ
ルグリシネート、６０～９０％、好ましくは６５～８５％Ｃ_１２アシルグリシネート、及
び５～２５％、好ましくは１０～２０％のＣ_１４アシルグリシネートの範囲である。示さ
れるように、１つ、２つ、又は３つすべてが使用され得る。

意外なことに、本出願人らは、好ましくは特定の比率で使用されるアシルグリシネート
及びアシルグルタメートの特定の量及び鎖長の組み合わせが、一般に泡の体積及びきめを
向上させ、また配合物中に多量の石鹸を有する組成物と比較して優れた温和性（より高い
ステアリン酸補充及びより低次のタンパク質の損傷によって測定される）にすることを見
出した（例えば、本発明の最後の態様で定義されるより低次の石鹸配合物において使用さ
れる場合）。したがって、そのような組成物において、出願人は、石鹸に同様に関連する
肌荒れを促す問題を回避しながら、より高級な石鹸に通常関連するより優れた泡立ちに適
合させることができる。述べたように、その最も広い態様では、組成物は石鹸を含む必要
はない。

別の形態では、本発明はまた、優れたマイルドさ（上記のように測定される）を維持し
ながら泡立ちを高める（例えば、より高級な石鹸配合物のものに匹敵する又はそれを上回
る）ための方法も提供する。

本発明の一態様においては、
ａ）０．１～３０重量％、好ましくは１～２５重量％、より好ましくは５～２０重量％
のＣ_１０、Ｃ_１２及びＣ_１４のアシルグリシネートの個々の界面活性剤又は混合物、
ｂ）０．１～３０重量％、好ましくは１～２５重量％、より好ましくは５～２０重量％
のＣ_１４アシルグルタメート
を含む水性スキンクレンジング組成物であって、
他のアニオン性、非イオン性、及び両性／双性イオン性界面活性剤と組み合わせ、Ｃ_１
４アシルグルタメートのアシルグリシネートに対する比が、Ｃ_１０アシルグリシネート（
存在する場合）には０．６～１２．５、好ましくは０．６～１０、より好ましくは０．７
～７．５、最も好ましくは０．８～５であり、Ｃ_１２アシルグリシネート（存在する場合
）には０．０２～４、好ましくは０．０４～３．５、より好ましくは０．０６～３．０、
最も好ましくは０．０８～２．７、Ｃ_１４アシルグリシネート（存在する場合）には０．
６～５、好ましくは０．８～４．５、より好ましくは１～４、最も好ましくは１．２～３
．７、或いはそれらの特定の比率の混合物（２つ以上のアシルグリシネートが存在する場
合）である組成物である。

好ましい混合物は、０．１～３０重量％、好ましくは１～２５重量％、より好ましくは
２～２０重量％、最も好ましくは５～１５重量％のＣ_１４アシルグルタメート、及び０．
１～３０重量％、好ましくは０．５～２５重量％、さらに好ましくは１～２０重量％、最
も好ましくは２～１０重量％のＣ_１０アシルグリシネートを含み、Ｃ_１４アシルグルタメ
ートのＣ_１０アシルグリシネートに対する比は、０．５～１２．５、好ましくは０．６～
１０、より好ましくは０．７～７．５、最も好ましくは０．８～５である。

他の好ましい混合物は、１～３０重量％、好ましくは１～２５重量％、より好ましくは
２～２０重量％、最も好ましくは５～１５重量％のＣ_１４アシルグルタメートと、０．１
～３０重量％、好ましくは０．５～２５重量％、さらに好ましくは１～２０重量％、最も
好ましくは２～１５重量％のＣ_１２アシルグリシネートの混合物であり、この場合Ｃ_１２
アシルグリシネートに対するＣ_１４アシルグルタメートの比は、０．０２～４、好ましく
は０．０４～３．５、より好ましくは０．０６～３、最も好ましくは０．０８～２．７で
ある。

さらに別の好ましい混合物は、０．１～３０％、好ましくは１～２５％のＣ_１４アシル
グルタメート及び１～３０％、好ましくは１～２５％のＣ_１４アシルグリシネートの混合
物であり、この場合Ｃ_１４アシルグルタメートのＣ_１４アシルグリシネートに対する比は
、０．６～５、好ましくは０．８～４．５、より好ましくは１～４、最も好ましくは１．
２～３．７である。

好ましくは、本発明のこの態様による組成物は、プロトコルの節に定義されているプロ
トコルによって測定したときに、３００ｍｌを超える泡の量を有する。

本発明のこの態様の好ましい組成物は、以下のプロトコルによって測定されたときに、
２０グラムを超える泡のきめを有する。

別の態様において、本発明は、
ａ）０．１～２０重量％、好ましくは０．５～１５重量％、より好ましくは１～１０重
量％のＣ_１０、Ｃ_１２及びＣ_１４のアシルグリシネートの個々の界面活性剤又は混合物、
ｂ）０．１～２０重量％、好ましくは０．５～１５重量％、より好ましくは１～１０重
量％のＣ_１４アシルグルタメートの個々の界面活性剤又は混合物、
ｃ）１～２５重量％、好ましくは５～２０重量％、より好ましくは１０～１５重量％の
Ｃ_８～Ｃ_２４の脂肪酸石鹸、好ましくはＣ_１０～Ｃ_２０の脂肪酸石鹸、より好ましくはＣ
_１２～Ｃ_１６の石鹸、最も好ましくはＣ_１２～Ｃ_１４の脂肪酸石鹸
を含み、
他のアニオン性、非イオン性、及び両性／双性イオン性界面活性剤と組み合わせ、この
場合Ｃ_１４アシルグルタメートのＣ_{１０～１４}アシルグリシネート又はＣ_１２アシルグリ
シネートに対する比が０．０１～５、好ましくは０．１～４．５、より好ましくは０．５
～４であり、最も好ましくは１．５～３．５である。

好ましい実施形態では、Ｃ_１４アシルグルタメートと共に使用されるＣ_１０、Ｃ_１２及
びＣ_１４アシルグリシネートの混合物は、１～２０％、好ましくは５～１５％Ｃ_１０アシ
ルグリシネート、６０～９０％、好ましくは６５～８５％Ｃ_１２アシルグリシネート、及
び５～２５％、好ましくは１０～２０％のＣ_１４アシルグリシネートの範囲である。示さ
れるように、１つ、２つ、又は３つすべてが使用され得る。

意外なことに、本出願人らは、アシルグリシネート及びアシルグルタメートの特定の量
及び鎖長の組み合わせが、一般に泡の体積及びきめを向上させ、また配合物中に多量の石
鹸を有する組成物と比較して優れた温和性（より高いステアリン酸補充及びより低次のタ
ンパク質の損傷によって測定される）にすることを見出した（例えば、本発明の最後の態
様で定義されるより低次の石鹸配合物において使用される場合）。したがって、そのよう
な組成物において、出願人は、石鹸に同様に関連する肌荒れを促す問題を回避しながら、
より高級な石鹸に通常関連するより優れた泡立ちに適合させることができる。述べたよう
に、その最も広い態様では、組成物は石鹸を含む必要はない。

別の形態では、本発明はまた、優れたマイルドさ（上記のように測定される）を維持し
ながら泡立ちを高める（例えば、より高級な石鹸配合物のものに匹敵する又はそれを上回
る）ための方法も提供する。

界面活性剤
ａ）請求項に記載のアシルグリシネート及びアシルグルタメート界面活性剤に加えて、
マイルドなアニオン性界面活性剤が好ましくは本発明のクレンジング組成物に含まれる。
好ましくは、硫酸塩含有界面活性剤及び石鹸は、３、２又は１重量％未満のレベルで存在
し、最も広い態様ではまったく存在しないことが好ましい。しかし、上述のように、一態
様では、組成物は、１～２５重量％、好ましくは５～２０重量％、より好ましくは１０～
１５重量％のＣ_８～Ｃ_２４脂肪酸石鹸、より好ましくはＣ_１０～Ｃ_２０脂肪酸石鹸、最も
好ましくはＣ_１２～Ｃ_１８脂肪酸石鹸を含む低石鹸組成物である。界面活性剤は、それら
が溶解している水溶液の表面張力を低下させるように作用する疎水性部分及び親水性部分
を有する化合物である。他の有用な界面活性剤としては、スルホコハク酸塩、サルコシン
酸塩、タウリン酸塩、アラニン酸塩及びトレオニン酸塩が挙げられるが、これらに限定さ
れない。好ましくは、ＳＬＥＳ、ＳＬＳ、トリデセト硫酸ナトリウムのような過硫酸塩含
有アニオン性界面活性剤、並びにそれらの石鹸及びブレンドは、最大濃度レベル３、２又
は１重量％で存在し、好ましくはシンデットベースの界面活性剤の組成にはない。

アニオン性界面活性剤
本発明のクレンジング組成物は、好ましくは１種以上の追加の非石鹸、マイルド合成ア
ニオン性洗剤を含有する。全マイルド合成アニオン性界面活性剤は、好ましくは５、４、
３又は２重量％という低いレベルで、及び８、１２、１６又は２０重量％という高いレベ
ルで使用される。

１つの好ましい形態では、アシルグリシネート及びアシルグルタメートは一次界面活性
剤（界面活性剤系の５０％以上）として存在し、０．１～２５重量％、０．５～１５重量
％、より好ましくは１～１０重量％のＣ_１０、Ｃ_１２及びＣ_１４のアシルグリシネートの
個々の界面活性剤又は混合物、並びに０．１～２５重量％、０．５～１５重量％、より好
ましくは１～１０重量％のＣ_１４アシルグルタメートを含む。Ｃ_１４アシルグルタメート
は、１種類のアシルグリシネートだけでもアシルグリシネートの混合物を使用していても
、異なる鎖長のアシルグリシネートに対して規定の比率で存在する。

別の形態では、組成物は、Ｃ_{１０－１４}アシルグリシネート及びＣ_１４アシルグルタメ
ートが主な非石鹸界面活性剤として存在する（存在する他のいずれかの非石鹸界面活性剤
の５０％以上を含む）低石鹸組成物である。

ナトリウム、カリウム、アンモニウム又は置換アンモニウムなどの可溶化カチオンを使
用することができる。ナトリウム及びカリウムが好ましい。

本発明のクレンジング組成物は、記載のようにＣ_１０～Ｃ_１４アシルグリシネートを含
有する。この界面活性剤は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、又は水酸化アンモニウ
ムの存在下で、Ｃ_１０～Ｃ_１４脂肪酸塩化物をグリシンと反応させて、対応するアシルグ
リシネートを形成することによって調製することができる。

一般に、アシルグリシネートは、０．１～２５重量％、好ましくは０．１～２０重量％
、好ましくは０．５～１５重量％、より好ましくは１～１０重量％の量で存在し得る。

本発明のクレンジング組成物はまた、Ｃ_１４アシルグルタメートを含む。この界面活性
剤は、水酸化ナトリウム、カリウム、又はアンモニウムの存在下で、Ｃ_１４脂肪酸塩化物
をグルタミン酸と反応させて、対応するＣ_１４アシルグルタメートを形成することによっ
て調製することができる。

アシルグルタメートは、組成物の０．１～２０重量％、好ましくは０．５～１５重量％
、より好ましくは１～１０重量％を含むことができる。

任意のアシルイセチオネートは、Ｉｌａｒｄｉらによる「Ｆａｔｔｙ Ａｃｉｄ Ｅｓ
ｔｅｒｓ ｏｆ Ｐｏｌｙａｌｋｏｘｙｌａｔｅｄ ｉｓｅｔｈｏｎｉｃ ａｃｉｄ」と
いう名称の１９９５年２月２８日発行の米国特許第５，３９３，４６６号明細書に記載さ
れているようなアルコールであってよい。これは、参照により本明細書に組み込まれる。
この化合物は次の一般式を有する。

ＲＣ－Ｏ（Ｏ）－Ｃ（Ｘ）Ｈ－Ｃ（Ｙ）Ｈ_２－（ＯＣＨ－ＣＨ_２）_ｍ－ＳＯ_３Ｍ^＋
式中、Ｒは炭素数８～１８のアルキル基であり、ｍは１～４の整数であり、Ｘ及びＹは
水素、又は炭素数１～４のアルキル基であり、Ｍ^＋は一価の陽イオン、例えばナトリウム
、カリウム又はアンモニウムである。

本発明において使用されていてもよい（１又は複数の）アニオン性洗剤界面活性剤は、
アルキルスルホスクシネート、メチルアシルタウレート、アシルサルコシネート、アシル
アラニネート、アシルスレオニネート、アルキルグリセリルエーテルスルホネート、アル
キルサルフェート、アシルラクテート、パラフィンスルホネート、直鎖アルキルベンゼン
スルホン酸塩、アルファスルホ脂肪酸エステル、アルキルエーテルカルボン酸塩、アルキ
ルリン酸エステル、エトキシル化アルキルリン酸エステル、アルファオレフィン硫酸塩、
及びアルキルエーテル硫酸塩、並びにそれらの混合物のＣ_８～Ｃ_２２アルキル鎖であり得
る。これらの界面活性剤の対イオンは、Ｎａ、Ｋ、ＮＨ_４、Ｎ（ＣＨ_２ＣＨ_２ＯＨ）_３か
ら選択されるが、これらに限定されない。

本発明の一形態では、述べたように、組成物は、Ｃ_１０、Ｃ_１２及びＣ_１４アシルグリ
シネートの０．１～２０％の個々の界面活性剤又は混合物と、０．１～２０％のＣ_１４ア
シルグルタメートに加え、１～２５重量％、好ましくは５～２０重量％、より好ましくは
１０～１５重量％のＣ_８～Ｃ_２４の脂肪酸石鹸、好ましくはＣ_１０～Ｃ_２０の脂肪酸石鹸
、より好ましくはＣ_１２～Ｃ_１６の石鹸、最も好ましくはＣ_１２～Ｃ_１４の脂肪酸石鹸を
含む。

「石鹸」という用語は、本明細書ではその一般的な意味で、すなわち脂肪族、アルカン
、又はアルケンモノカルボン酸のアルカリ金属塩又はアルカノールアンモニウム塩を使用
する。ナトリウム、カリウム、マグネシウム、モノ－、ジ－及びトリ－エタノールアンモ
ニウムカチオン、又はそれらの組み合わせが本発明の目的に最も適している。一般に、本
発明の組成物にはカリウム石鹸が使用されるが、石鹸の約７５％までがカリウム、マグネ
シウム又はトリエタノールアミン石鹸であり得る。本明細書で有用な石鹸は、約８～約２
４個の炭素原子を有する天然又は合成の脂肪族（アルカン酸又はアルケン酸）酸の周知の
アルカリ金属塩である。それらは、約８～約２４個の炭素原子を有する飽和又は不飽和炭
化水素のアルカリ金属カルボキシレートとして記載され得る。

脂肪酸ブレンドは、異なる脂肪酸であり得る脂肪酸、典型的にはＣ_８～Ｃ_２４の鎖長を
有する脂肪酸部分を含有する脂肪酸から製造される。脂肪酸ブレンドはまた、比較的純粋
な量の１つ以上の脂肪酸を含み得る。適切な脂肪酸としては、非限定的に、酪酸、カプロ
ン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ミリスチン酸、ペンタデカ
ン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、マーガリック酸、ヘプタデセン酸、ステアリン
酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキジン酸、ガドレイン酸、ベヘン酸、リ
グノセリン酸、及びその異性体が挙げられる。好ましい実施形態では、脂肪酸ブレンドは
、１０（カプリン酸）及び１２（ラウリン酸）の炭素原子の脂肪酸部分鎖長を有する脂肪
酸を有する。好ましい実施形態では、脂肪酸ブレンドは、１４個の炭素原子の飽和脂肪酸
部分鎖長を有する低レベルの脂肪酸（ミリスチン酸）を有する。

両性界面活性剤
１以上の両性界面活性剤が本発明において補助界面活性剤及び安定剤として使用されて
いてもよいものとし得る。両性界面活性剤は、好ましくは３、２、１又は０重量％程度の
低いレベルで、及び５、１０又は２０重量％程度の高いレベルで使用される。

適切な両性界面活性剤は、次式の単純ベタイン
Ｒ^１－Ｎ^＋－（Ｒ^２）（Ｒ^３）ＣＨ_２ＣＯ_２ ^－
及び次式のアミドベタイン
Ｒ^１－ＣＯＮＨ（ＣＨ_２）_ｎ－Ｎ^＋－（Ｒ^２）（Ｒ^３）ＣＨ_２ＣＯ_２ ^－
を含み、式中ｎは２又は３である。

両方の式において、Ｒ^１、Ｒ^２及びＲ^３は先に定義した通りである。Ｒ^１は特にココナ
ッツ油から誘導されたＣ_１２及びＣ_１４アルキル基の混合物であり得、その結果Ｒ^１基の
少なくとも半分、好ましくは少なくとも４分の３は１０～１４個の炭素原子を有する。Ｒ
^２及びＲ^３は、好ましくはメチルである。

さらなる可能性は、両性洗剤が次式のスルホベタイン
Ｒ^１－Ｎ^＋－（Ｒ^２）（Ｒ^３）（ＣＨ_２）_３ＳＯ_３ ^－
又は
Ｒ^１－ＣＯＮＨ（ＣＨ_２）_ｍ－Ｎ^＋－（Ｒ^２）（Ｒ^３）（ＣＨ_２）_３ＳＯ_３ ^－
であり、式中ｍは２又は３、或いは－（ＣＨ_２）_３ＳＯ_３ ^－が
－ＣＨ_２Ｃ（ＯＨ）（Ｈ）ＣＨ_２ＳＯ_３ ^－
で置き換えられるこれらの変形であることである。

これらの式において、Ｒ^１、Ｒ^２及びＲ^３は前記の通りである。

両性酢酸塩及び二酢酸塩もまた、使用可能な双性イオン性及び／又は両性化合物、例え
ばラウリン酸ナトリウム、ココアンホ酢酸ナトリウム、及びそれらのブレンドなどに包含
されることを意図している。

適切な両性界面活性剤には、ヒドロキシスルタイン、ベタイン、及びアンホアセテート
が含まれる。

非イオン性界面活性剤
１種以上の非イオン性界面活性剤を本発明のクレンジング組成物中に共界面活性剤とし
て使用することができる。非イオン性界面活性剤は、好ましくは３、２、１又は０重量％
程度の低いレベルで、そして５、１０又は２０重量％程度の高いレベルで使用される。

使用できる非イオン性物は、特に、疎水性基及び反応性水素原子を有する化合物、例え
ば脂肪族アルコール、酸、アミド又はアルキルフェノールとアルキレンオキシド、特にエ
チレンオキシド単独又はプロピレンオキシドとの反応生成物を特に含む。特定の非イオン
性洗剤化合物は、アルキル（Ｃ_６～Ｃ_２２）フェノールエチレンオキシド縮合物、脂肪族
（Ｃ_８～Ｃ_１８）一級又は二級直鎖又は分岐アルコールとエチレンオキシドとの縮合生成
物、及びエチレンオキシドとのプロピレンオキシド及びエチレンジアミン反応生成物との
縮合により製造される生成物である。他のいわゆる非イオン性洗剤化合物としては、長鎖
第三級アミンオキシド、長鎖第三級ホスフィンオキシド及びジアルキルスルホキシドなど
が挙げられる。

好ましい非イオン性界面活性剤としては、以下の構造を有するカルボン酸／アルコール
エトキシレートが挙げられる。

ａ）ＨＯＣＨ２（ＣＨ２）ｎ（ＣＨ２ＣＨ２Ｏ）ｘＨ又は
ｂ）ＨＯＯＣ（ＣＨ２）ｍ（ＣＨ２ＣＨ２Ｏ）ｙＨ；
式中、ｍ、ｎは独立して＜１８であり；ｘ、ｙは独立して＞１である。好ましくは、ｍ
、ｎは独立して６～１８であり；ｘ、ｙは独立して１～３０である；
ｃ）ＨＯＯＣ（ＣＨ２）ｉ－ＣＨ＝ＣＨ－（ＣＨ２）ｋ（ＣＨ２ＣＨ２Ｏ）ｚＨ；
式中、ｉ、ｋは独立して５～１５であり；ｚは独立して５～５０である。好ましくは、
ｉ、ｋは独立して６～１２であり；ｚは独立して１５～３５である。

非イオン性化合物は、多糖アミドなどの糖アミドも含み得る。具体的には、界面活性剤
は、参照により本願に組み込まれる「Ｃｏｍｐｏｓｉｔｉｏｎｓ Ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ
Ｎｏｎｉｏｎｉｃ Ｇｌｙｃｏｌｉｐｉｄ Ｓｕｒｆａｃｔａｎｔｓ」という名称の１
９９５年２月１４日に発行されたＡｕらの米国特許第５，３８９，２７９号明細書に記載
されているラクトビオンアミドのうちの１つ、又は参照により本願に組み込まれる「Ｕｓ
ｅ ｏｆ Ｎ－Ｐｏｌｙ ｈｙｄｒｏｘｙａｌｋｙｌ Ｆａｔｔｙ Ａｃｉｄ Ａｍｉｄ
ｅｓ ａｓ Ｔｈｉｃｋｅｎｉｎｇ Ａｇｅｎｔｓ ｆｏｒ Ｌｉｑｕｉｄ Ａｑｕｅｏ
ｕｓ Ｓｕｒｆａｃｔａｎｔ Ｓｙｓｔｅｍｓ」という名称の１９９１年４月２３日に発
行されたＫｅｌｋｅｎｂｅｒｇの特許第５，００９，８１４号に記載されている糖アミド
の１つであり得る。

カルボン酸
Ｃ_１２～Ｃ_１８アルキルカルボン酸もまた使用されていてもよい。好ましくは、ラウリ
ン酸（Ｃ_１２）、ミリスチン酸（Ｃ_１４）又はパルミチン酸（Ｃ_１６）のような（１又は
複数の）カルボン酸が単独で又は組み合わせて使用される。有利には、（１又は複数の）
カルボン酸は、２、１又は０重量％程度の低いレベルで、及び４、５、６、７、８、９又
は１０重量％程度の高いレベルで使用される。

必要に応じて、カルボン酸を使用して液体ラメラ組成物を形成することができる。

構造剤とレオロジー調整剤
任意のノルマルカルボン酸に加えて又は代わりに、デンプン、ラウリルアルコール、Ｐ
ＥＧジステアレート、又はポリマー増粘剤を構造剤として使用することができる。有利に
は、これらの構造剤は、３、２、１、０重量％という低いレベルで、及び７、８、９、又
は１０重量％という高いレベルで使用される。

用いることができるポリマー構造剤としては、ＬｕｂｒｉｚｏｌからのＣａｒｂｏｍｅ
ｒファミリーのポリマーなどのアクリル酸系ポリマー、メチルセルロース及びヒドロキシ
プロピルセルロースポリマー、例えばＤｏｗ ＣｈｅｍｉｃａｌからのＭｅｔｈｏｃｅｌ
ファミリーのポリマー、アクリレート／Ｃ_１０～Ｃ_３０アルキルアクリレートクロスポリ
マー、アクリレート／パルメス２５アシレートコポリマー、アクリレート／ベヘネス２５
メタクリレートコポリマーなどが挙げられるが、これらに限定されない。

カチオンスキンコンディショニング剤
本発明による組成物中の有用な成分は、例えばカチオン性セルロースのようなカチオン
性皮膚感触剤又はポリマーである。カチオン性ポリマーは、好ましくは、特定のポリマー
の溶解限度が約０．１～２％の低さのレベル、特定のポリマーの溶解限度の高さのレベル
まで、又は好ましくは約４～５重量％までのレベルで、特定のカチオン性ポリマー又はそ
のブレンドの溶解度限界を超えないのであれば、使用される。

カチオン性セルロースは、Ｐｏｌｙｑｕａｔｅｒｎｉｕｍ １０として業界（ＣＴＦＡ
）で言及されている、トリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応させたヒドロキシエ
チルセルロースの塩として、それらのＰｏｌｙｍｅｒ ＪＲ（商標）及びＬＲ（商標）シ
リーズのポリマーでＡｍｅｒｃｈｏｌ Ｃｏｒｐ（Ｅｄｉｓｏｎ、ＮＪ、米国）から入手
可能である。別の種類のカチオン性セルロースには、業界（ＣＴＦＡ）でポリクオタニウ
ム２４と呼ばれるラウリルジメチルアンモニウム置換エポキシドと反応させたヒドロキシ
エチルセルロースのポリマー四級アンモニウム塩が含まれる。これらの材料はＡｍｅｒｃ
ｈｏｌ Ｃｏｒｐ．（Ｅｄｉｓｏｎ、ＮＪ、米国）からＰｏｌｙｍｅｒ ＬＭ－２００の
商品名で入手可能である。

使用できる特に適切な種類のカチオン性多糖ポリマーは、グアーヒドロキシプロピルト
リモニウムクロリド（Ｒｈｏｎｅ－ＰｏｕｌｅｎｃからＪＡＧＵＡＲ商標シリーズで市販
されている）などのカチオン性グアーガム誘導体である。例は、カチオン性基の低置換度
及び高粘度を有するＪＡＧＵＡＲ Ｃ１３Ｓ、中程度の置換度及び低粘度を有するＪＡＧ
ＵＡＲ Ｃ１５、ＪＡＧＵＡＲ Ｃ１７（高置換度、高粘度）、低レベルの置換基及びカ
チオン性四級アンモニウム基を含有するヒドロキシプロピル化カチオン性グアー誘導体で
あるＪＡＧＵＡＲ Ｃ１６、高い透明度であるＪＡＧＵＡＲ １６２、低置換度を有する
中粘度グアー、高置換度及び低分子量を有するＪａｇｕａｒ Ｏｐｔｉｍａ、及び低置換
度及び高粘度を有するＪａｇｕａｒ Ｅｘｃｅｌである。

特に好ましいカチオン性ポリマーは、ＪＡＧＵＡＲ Ｃ１３Ｓ、ＪＡＧＵＡＲ Ｃ１５
、ＪＡＧＵＡＲ Ｃ１７及びＪＡＧＵＡＲ Ｃ１６及びＪＡＧＵＡＲ Ｃ１６２、特にＪ
ＡＧＵＡＲ Ｃ１３Ｓ、ＪＡＧＵＡＲ Ｃ－１４／ＢＦＧ、Ｊａｇｕａｒ Ｏｐｔｉｍａ
及びＪａｇｕａｒ Ｅｘｃｅｌである。ＪＡＧＵＡＲ Ｃ１４ ＢＦＧ材料は、グリオキ
サール架橋剤がホウ素を置換したことを除いて、ＪＡＧＵＡＲ Ｃ１３と同じ分子である
。当技術分野において知られている他のカチオン性皮膚感触剤は、それらが本発明の配合
物と相溶性であるという条件で使用することができる。

さらに、本発明の発明的なクレンジング組成物は、下記の０～１５重量％の任意選択の
成分を含んでもよい。香水；封鎖剤、例えばエチレンジアミン四酢酸四ナトリウム（ＥＤ
ＴＡ）、ＥＨＤＰ、又は０．０１～１％、好ましくは０．０１～０．０５％の量の混合物
、及び可溶性着色剤、乳白剤などであり、それらすべては製品の外観又は化粧品の特性を
向上させるのに有用である。

組成物は、カプリリルグリコール、２－ヒドロキシ－４，２’，４’トリクロロジフェ
ニルエーテル（ＤＰ３００）などの抗菌剤；メチルイソチアゾリノン／メチルクロロイソ
チアゾリノン（Ｋａｔｈｏｎ、ＭＩＴ）、ジメチロールジメチルヒダントイン／ブチルカ
ルバミン酸ヨウ化プロピニル（Ｇｌｙｄａｎｔ ＸＬ１０００）、パラベン、ソルビン酸
などの防腐剤などをさらに含んでもよい。

組成物はまた、泡増進剤としてココナツアシルモノ－又はジエタノールアミドを含み得
、塩化ナトリウム及び硫酸ナトリウムなどの強イオン化塩もまた、粘度を増加させるため
に有利に使用され得る。好ましくは強イオン化塩は、別段に電解質としても知られており
、５、４、３、又は１重量％未満で存在する。

例えばブチル化ヒドロキシトルエン（ＢＨＴ）などの酸化防止剤は、適切ならば約０．
０１％以上の量で有利に使用することができる。

皮膚軟化剤
「皮膚軟化剤」という用語は、その含水量を増加させること、脂質及び他の皮膚栄養素
を添加又は置換すること又はその両方によって、皮膚（角質層）の弾力性を柔らかくする
又は外観及び若さを改善する物質として、またその水分含有量の減少を遅らせることによ
って皮膚を柔らかく保つ物質として定義される。好ましくは、本発明の組成物は、ペトロ
ラタム、鉱油及び植物油などの皮膚軟化剤を含む。

湿潤剤でもある保湿剤、例えば多価アルコール、例えばグリセリン、プロピレングリコ
ールなど；及びポリオール、例えばポリエチレングリコール、例えばＰｏｌｙｏｘ ＷＳ
Ｒ Ｎ－６０Ｋ（ＰＥＧ－４５Ｍ）などが、本発明の好ましい実施形態において使用され
る。湿潤剤は、好ましくは、最小３、２、１又は０重量％、最大７、８、９又は１０重量
％で使用される。

直径１０００又は５００ミクロン未満の重量平均粒径を有する疎水性皮膚軟化剤は、本
明細書では「微細分散油」と定義され、好ましくは最小で３、２、１又は０重量％、最大
で２０、３０、４０又は５０重量％で使用される。

これらの疎水性皮膚軟化剤には以下が含まれるがこれらに限定されない：
（ａ）直鎖状及び環状ポリジメチルシロキサンなどのシリコーン油及びその変性物；ア
ミノ、アルキル、アルキルアリール、及びアリールシリコーンの油；
（ｂ）ホホバ油、ダイズ油、ヒマワリ油、ベニバナ油、藻類油、米ぬか油、アボカド油
、アーモンド油、オリーブ油、ゴマ油、杏仁油、ヒマシ油、ココナッツ油、ミンク油など
の天然油脂（トリグリセリド）；カカオの脂肪；牛脂、ラード；上記油を水素添加して得
られる硬化油；及びミリスチン酸グリセリド、２－エチルヘキサン酸グリセリドなどの合
成モノ、ジ、トリグリセリドを含む油脂；
（ｃ）カルナバ、鯨蝋、ミツロウ、ラノリン、及びそれらの誘導体などのワックス；
（ｄ）疎水性植物抽出物；
（ｅ）ワセリン、ポリブテン、流動パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、セレ
シン、スクアレン、プリスタン、鉱油などの炭化水素類；
（ｆ）ラウリル、セチル、ステアリル、オレイル、ベヘニル、コレステロール、及び２
－ヘキシルデカノールアルコールなどの高級アルコール；
（ｇ）オクタン酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、
ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、アジピン酸イソプロピル、ステア
リン酸ブチル、オレイン酸デシル、コレステロールイソステアレート、グリセロールモノ
ステアレート、グリセロールジステアレート、グリセロールトリステアレート、アルキル
乳酸塩、アルキルシトレート及びアルキルタートレートなどのエステル；
（ｈ）ハッカ、ジャスミン、樟脳、ヌマヒノキ、苦橙皮、リュウ、ターペンタイン、シ
ナモン、ベルガモット、温州ミカン、ショウブ、松、ラベンダー、月桂樹、クローブ、ヒ
バ、ユーカリ、レモン、スターフラワー、タイム、ペパーミント、ローズ、セージ、ごま
、ショウガ、バジル、ジュニパー、レモングラス、ローズマリー、ローズウッド、アボカ
ド、グレープ、グレープシード、ミルラ、きゅうり、クレソン、カレンデュラ、エルダー
フラワー、ゼラニウム、リンデンの花、アマランス、海藻、銀杏、人参、ガラナ、ティー
ツリー、ホホバ、コンフリー、オートミール、ココア、ネロリ、バニラ、緑茶、ペニーロ
イヤル、アロエベラ、メントール、シネオール、オイゲノール、シトラール、シトロネル
、ボルネオール、リナロール、ゲラニオール、マツヨイグサ、樟脳、チモール、スピラン
トロール、ペネン、リモネン及びテルペノイドの油；
（ｉ）前述の成分のいずれかの混合物など。

任意選択の活性剤
有利には、コンディショニング剤以外の活性剤、例えば上記の皮膚軟化剤又は保湿剤を
配合中に安全かつ有効な量でクレンジング組成物に添加して、製品の使用中に皮膚を治療
することができる。適切な活性成分には、水溶性であるか、上に提供された範囲内で分散
性であるものが含まれる。適切な活性物質は、抗微生物活性物質及び抗真菌活性物質、ビ
タミン、抗ニキビ活性物質；しわ防止剤、皮膚萎縮防止剤及び皮膚修復活性物質；皮膚バ
リア修復活性物質；非ステロイド系化粧品鎮痛活性物質；人工日焼け剤及び促進剤；美白
活性物質；日焼け止め活性物質；皮脂刺激剤；皮脂抑制剤；酸化防止剤；プロテアーゼ阻
害剤；スキンタイトニング剤；痒み止め成分；毛成長抑制剤；５－アルファレダクターゼ
阻害剤；落屑酵素エンハンサー；抗糖化剤；局所麻酔薬、又はそれらの混合物；などから
有利に選択され得る。

これらの活性剤は、水溶性活性剤、油溶性活性剤、薬学的に許容される塩及びそれらの
混合物から選択することができる。有利には、薬剤はクレンジング組成物に可溶性又は分
散性である。本明細書で使用される「活性剤」という用語は、前述の保湿剤及び皮膚軟化
剤によって与えられるように、皮膚及び／又は髪に利益をもたらすのに使用でき、コンデ
ィショニングの利益を与えるのに一般に使用されないパーソナルケア活性物質を意味する
。本明細書で使用される「安全かつ有効な量」という用語は、治療される状態を修正する
又は所望のスキンケアの利益をもたらすのに十分高いが、重篤な副作用を回避するのに十
分低い活性剤の量を意味する。本明細書で使用される「利益」という用語は、本明細書に
記載の１つ以上の活性剤で特定の状態を治療することに関連する治療的、予防的、及び／
又は長期的な利益を意味する。活性剤の成分の安全かつ有効な量は、特定の活性剤、皮膚
を通る活性剤の能力、年齢、健康状態、及び使用者の皮膚の状態、及び他の同様の要因に
よって変わる。好ましくは、本発明の組成物は、活性剤の成分の約０．０１重量％～約５
０重量％、より好ましくは約０．０５重量％～約２５重量％、さらにより好ましくは０．
１重量％～約１０重量％、最も好ましくは０．１重量％％～約５重量％を含む。

抗ニキビ活性物質は、尋常性ざ瘡、毛嚢脂腺の濾胞の慢性障害の治療に有効であり得る
。有用な抗ニキビ活性物質の非限定的な例には、サリチル酸（ｏ－ヒドロキシ安息香酸）
などの角質溶解剤、５－オクタノイルサリチル酸及び４－メトキシサリチル酸などのサリ
チル酸の誘導体、並びにレゾルシノール；レチノイン酸及びその誘導体（例えば、シス及
びトランス）などのレチノイド；硫黄含有Ｄ及びＬアミノ酸並びにそれらの誘導体及び塩
、特にそれらのＮ－アセチル誘導体、それらの混合物などが含まれる。

抗菌活性物質及び抗真菌活性物質は、細菌及び真菌の増殖及び成長を防ぐのに有効であ
り得る。抗微生物活性物質及び抗真菌活性物質の非限定的な例には、ｂ－ラクタム薬、キ
ノロン薬、シプロフロキサシン、ノルフロキサシン、テトラサイクリン、エリスロマイシ
ン、アミカシン、２，４，４’－トリクロロ－２’－ヒドロキシジフェニルエーテル、３
，４，４’－トリクロロバニリド、フェノキシエタノール、トリクロサン；トリクロカル
バン；及びそれらの混合物などが含まれる。

しわ防止、皮膚萎縮防止及び皮膚修復の活性物質は、表皮層の補充又は若返りに有効で
あり得る。これらの活性物質は一般に落屑の自然な過程を促進又は維持することによって
これらの望ましいスキンケアの利点をもたらす。しわ防止及び抗皮膚萎縮の活性物質の非
限定的な例には、ビタミン、ミネラル、及び皮膚栄養素、例えば乳、ビタミンＡ、Ｅ、及
びＫ；ビタミンＣアルキルエステルを含むビタミンアルキルエステル；マグネシウム、カ
ルシウム、銅、亜鉛及び他の金属成分；レチノイン酸及びその誘導体（例えば、シス及び
トランス）；レチナール；レチノール酢酸、パルミチン酸レチニル、プロピオン酸レチニ
ルなどのレチニルエステル類；ビタミンＢ３化合物（ナイアシンアミド及びニコチン酸な
ど）、α－ヒドロキシ酸、β－ヒドロキシ酸、例えばサリチル酸及びその誘導体（５－オ
クタノイルサリチル酸、ヘプチルオキシ－４サリチル酸、及び４－メトキシサリチル酸な
ど）；それらの混合物などが含まれる。

皮膚バリア修復活性物質は、表皮の天然防湿機能を修復する及び補うのを助けることが
できるスキンケア活性物質である。皮膚バリア修復活性物質の非限定的な例には、欧州特
許明細書第５５６，９５７号に記載されているようなコレステロール、セラミド、スクロ
ースエステル、ステアリン酸及び擬セラミドなどの脂質；アスコルビン酸；ビオチン；ビ
オチンエステル；リン脂質、それらの混合物などが含まれる。

非ステロイド性化粧品鎮痛活性物質は、皮膚の炎症を予防又は治療するのに有効であり
得る。鎮痛活性物質は、本発明の肌の外観の利益を増強し、例えば、そのような物質は、
より均一で許容される肌の色調又は色に寄与する。化粧用鎮痛物質の非限定的な例には、
以下のプロピオン酸誘導体、酢酸誘導体、フェナミン酸誘導体、それらの混合物などのカ
テゴリーが含まれる。その全体が参照により本明細書に組み込まれる、１９９１年１月１
５日に発行されたＳｕｎｓｈｉｎｅらの米国特許第４，９８５，４５９号明細書に、これ
らの化粧品鎮痛活性物質の多くが記載されている。

人工日焼け活性物質は、皮膚のメラニンを増加させることによって、又は皮膚のメラニ
ンが増加している外観を作り出すことによって、自然な日焼けを模倣するのに寄与する。
人工日焼け活性物質及び促進剤の非限定的な例には、ジヒドロキシアセトン；チロシン；
エチルチロシネート、グルコースチロシネートなどのチロシンエステル類；それらの混合
物などが含まれる。

美白活性物質は、実際には皮膚中のメラニンの量を減らすことができる、又は他のメカ
ニズムによってそのような効果をもたらすことができる。本明細書で有用な美白活性物質
の非限定的な例には、アロエ抽出物、α－グリセリル－Ｌ－アスコルビン酸、アミノチロ
キシン、乳酸アンモニウム、グリコール酸、ヒドロキノン、４－ヒドロキシアニソール、
それらの混合物などが含まれる。

日焼け止め活性物質も本明細書で有用である。１９９２年２月１１日に発行されたＨａ
ｆｆｅｙらの米国特許第５，０８７，４４５号明細書；１９９１年１２月１７日に発行さ
れたＴｕｒｎｅｒらの米国特許第５，０７３，３７２号明細書；１９９１年１２月１７日
に発行されたＴｕｒｎｅｒらの米国特許第５，０７３，３７１号明細書、及びＳｅｇａｒ
ｉｎらの「Ｃｏｓｍｅｔｉｃｓ Ｓｃｉｅｎｃｅ ａｎｄ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ」ＶＩ
ＩＩ章、１８９以降のページには、多種多様の日焼け止め剤が記載されている。これらの
すべては、その全体が参照により本明細書に組み入れられている。本発明の組成物に有用
な日焼け止め剤の非限定的な例は、オクチルメトキシシンナメート（Ｐａｒｓｏｌ ＭＣ
Ｘ）及びブチルメトキシベンゾイルメタン（Ｐａｒｓｏｌ １７８９）、２－エチルヘキ
シルｐ－メトキシシンナメート、２－エチルヘキシルＮ，Ｎ－ジメチル－ｐ－アミノ安息
香酸、ｐ－アミノ安息香酸、２－フェニルベンズイミダゾール－５－スルホン酸、オキシ
ベンゾン、それらの混合物などからなる群から選択されるものである。

皮脂刺激剤は、皮脂腺による皮脂の産生を増加させ得る。皮脂刺激活性物質の非限定的
な例としては、ブリオノール酸、デヒドロエチアンドロステロン（ＤＨＥＡ）、オリザノ
ール、それらの混合物などが挙げられる。

皮脂抑制剤は皮脂腺による皮脂の産生を減少させることができる。有用な皮脂抑制活性
物質の非限定的な例には、ヒドロキシ塩化アルミニウム、コルチコステロイド、デヒドロ
酢酸及びその塩、ジクロロフェニルイミダゾルジオキソラン（Ｅｌｕｂｉｏｌから入手可
能）、それらの混合物などが含まれる。

また、本発明における活性物質としても有用なものはプロテアーゼ阻害剤である。プロ
テアーゼ阻害剤は、２つの一般的なクラス、すなわちプロテイナーゼ及びペプチダーゼに
分類することができる。プロテイナーゼは、タンパク質の特定の内部ペプチド結合に作用
し、ペプチダーゼは、タンパク質の末端の遊離アミノ基又はカルボキシル基に隣接するペ
プチド結合に作用し、したがってタンパク質を外側から切断する。本発明での使用に適し
たプロテアーゼ阻害剤としては、セリンプロテアーゼ、メタロプロテアーゼ、システイン
プロテアーゼ、及びアスパルチルプロテアーゼなどのプロテイナーゼ、並びにカルボキシ
ペプチダーゼ、ジペプチダーゼ及びアミノペプチダーゼなどのペプチダーゼ、それらの混
合物などが挙げられるが、これらに限定されない。

本発明において活性成分として有用な他のものはスキンタイトニング剤である。本発明
の組成物に有用なスキンタイトニング剤の非限定的な例には、ビニルピロリドン、メタク
リル酸、及び長鎖アルキル（メタ）アクリレートからなる疎水性モノマーのターポリマー
、それらの混合物などのポリマーを皮膚に結合させることができるモノマーが含まれる。

本発明における活性成分はまた、痒み止め成分を含み得る。本発明の組成物において有
用である痒み止め成分の適切な例には、ヒドロコルチゾン、メチジリジン及びトリメプラ
ジン、それらの混合物などが含まれる。

本発明の組成物に有用な毛成長抑制剤の非限定的な例には、１７ベータエストラジオー
ル、抗血管新生ステロイド、ウコン抽出物、シクロオキシゲナーゼ抑制剤、月見草油、リ
ノール酸などが含まれる。適切な５－αレダクターゼ阻害剤、例えばエチニルエストラジ
オール及びそのゲニスチン混合物などがある。

本発明の組成物において有用である落屑酵素エンハンサーの非限定的な例としては、ア
ラニン、アスパラギン酸、Ｎメチルセリン、セリン、トリメチルグリシン、それらの混合
物などが挙げられる。

本発明の組成物において有用である抗糖化剤の非限定的な例は、Ａｍａｄｏｒｉｎｅ（
Ｂａｒｎｅｔ Ｐｒｏｄｕｃｔｓ Ｄｉｓｔｒｉｂｕｔｏｒから入手可能）などである。

固体粒子光改質剤
本発明による組成物の有用な任意選択の成分は、固体粒子光改質剤、好ましくは光反射
性小板状又は板状粒子のものである。これらの粒子は、好ましくは約２５，０００～約１
５０，０００ｎｍの範囲の平均粒径Ｄ_５０を有する。板状材料の場合、平均粒径は数平均
値である。小板は、多くの粒子にわたって平均された円形表面の直径の円形を有すると仮
定される。板状粒子の厚さは別のパラメータと考えられる。例えば、小板は、３５，００
０ｎｍの平均粒径及び４００ｎｍの平均の厚さを有することができる。本明細書の目的の
ために、厚さは約１００～約６００ｎｍの範囲と考えられる。光散乱データを球形から非
球形に数学的に補正しなければならないことを除いて、レーザー光散乱を測定に利用する
ことができる。光学顕微鏡及び電子顕微鏡を使用して平均粒径を判定することができる。
厚さは通常、光学顕微鏡又は電子顕微鏡によってのみ判定される。

これらの粒子の屈折率は少なくとも約１．８、一般的には約１．９～約４、例えば約２
～約３、及び約２．５と２．８の間であってよい。

光反射粒子の例示的であるが限定的ではない例は、オキシ塩化ビスマス（単結晶小板）
及び二酸化チタン及び／又は酸化鉄被覆雲母である。適切なオキシ塩化ビスマス結晶は、
ＥＭ Ｉｎｄｕｓｔｒｉｅｓ，Ｉｎｃ．から商標Ｂｉｒｏｎ（登録商標）ＮＬＹ－Ｌ－２
Ｘ ＣＯ及びＢｉｒｏｎ（登録商標）Ｓｉｌｖｅｒ ＣＯ（小板がヒマシ油中に分散して
いる）；Ｂｉｒｏｎ（登録商標）Ｌｉｑｕｉｄ Ｓｉｌｖｅｒ（粒子はステアリン酸エス
テル中に分散されている）；及びＮａｉｌｓｙｎ（登録商標）ＩＧＯ、Ｎａｉｌｓｙｎ（
登録商標）ＩＩ Ｃ２Ｘ及びＮａｉｌｓｙｎ（登録商標）ＩＩ Ｐｌａｔｉｎｕｍ ２５
（小板はニトロセルロースに分散している）で入手可能である。最も好ましいのは、オキ
シ塩化ビスマスが、Ｂｉｒｏｎ（登録商標）Ｌｉｑｕｉｄ Ｓｉｌｖｅｒなどの、Ｃ_２～
Ｃ_４０アルキルエステル中に分散されている系である。

適切な二酸化チタン被覆雲母小板は、ＥＭ Ｉｎｄｕｓｔｒｉｅｓ，Ｉｎｃ．から入手
可能な材料である。これらは、Ｔｉｍｉｒｏｎ（登録商標）ＭＰ－４５（粒径範囲４９，
０００～５７，０００ｎｍ）、Ｔｉｍｉｒｏｎ（登録商標）ＭＰ－９９（粒径範囲４７，
０００～５７，０００ｎｍ）、Ｔｉｍｉｒｏｎ（登録商標）ＭＰ－４７（粒径範囲２８，
０００～３８，０００ｎｍ）、Ｔｉｍｉｒｏｎ（登録商標）ＭＰ－１４９（粒径範囲６５
，０００～８２，０００ｎｍ）、及びＴｉｍｉｒｏｎ（登録商標）ＭＰ－１８（粒径範囲
４１，０００～５１，０００ｎｍ）を含む。雲母小板に対する二酸化チタンコーティング
の重量比は、約１：１０～約５：１、好ましくは約１：６～約１：７の範囲であり得る。
有利には、組成物は概して、雲母をコーティングするのに必要とされるもの以外の二酸化
チタンを実質的に含まないであろう。

適切な酸化鉄及び二酸化チタン被覆雲母小板は、ＥＭ Ｉｎｄｕｓｔｒｉｅｓ，Ｉｎｃ
．から入手可能な材料である。これらには、Ｔｉｍｉｒｏｎ（登録商標）ＭＰ－２８（粒
径範囲２７，０００～３７，０００ｎｍ）、Ｔｉｍｉｒｏｎ（登録商標）ＭＰ－２９（粒
径範囲４７，０００～５５，０００ｎｍ）、及びＴｉｍｉｒｏｎ（登録商標）ＭＰ－２４
（粒径範囲５６，０００～７０，０００ｎｍ）が含まれる。

適切な酸化鉄被覆雲母小板は、ＥＭ Ｉｎｄｕｓｔｒｉｅｓ，Ｉｎｃ．から入手可能な
材料である。これらは、Ｃｏｌｏｒｏｎａ（登録商標）Ｂｒｏｎｚｅ Ｓｐａｒｋｌｅ（
粒径範囲２８，０００～４２，０００ｎｍ）、Ｃｏｌｏｒｏｎａ（登録商標）Ｇｌｉｔｔ
ｅｒ Ｂｒｏｎｚｅ（粒径範囲６５，０００～８２，０００ｎｍ）、Ｃｏｌｏｒｏｎａ（
登録商標）Ｃｏｐｐｅｒ Ｓｐａｒｋｌｅ（粒径範囲２５，０００～３９，０００ｎｍ）
、及びＣｏｌｏｒｏｎａ（登録商標）Ｇｌｉｔｔｅｒ Ｃｏｐｐｅｒ（粒径範囲６５，０
００～８２，０００ｎｍ）を含む。

二酸化チタン及び酸化鉄以外の雲母のための適切なコーティングもまた、本発明に必要
とされる適切な光学的性質を達成し得る。これらの種類の被覆雲母も少なくとも約１．８
の屈折率を満たさなければならない。他の被覆は雲母小板上のシリカを含む。

角質除去剤
本発明の組成物は、乾燥肌を除去するのを促す平均直径が５０ミクロンを超える粒子を
含み得る。理論に拘束されないが、角質除去の程度は粒子の大きさと形態に依存する。大
きく粗い粒子は通常非常に肌荒れを促し、刺激がある。非常に小さい粒子は効果的な角質
除去剤として機能しない可能性がある。当技術分野で使用されるそのような角質除去剤に
は、シリカ、タルク、方解石、軽石、リン酸三カルシウムなどの天然鉱物、米、アンズの
種子などの種子；アーモンドやクルミなどの殻などの砕いた殻；オートミール；ポリエチ
レン及びポリプロピレンビーズ、花弁及び葉などのポリマー；マイクロクリスタリンワッ
クスビーズ、合成ワックスビーズ、ホホバエステルビーズなどが含まれる。これらの角質
除去剤は、ミクロンサイズから数ｍｍまでの範囲の様々な粒径及び形態をとる。それらに
はまた、硬さの範囲がある。いくつかの例を下の表Ｂに示す。

以下の非限定的な実施例によって、これから本発明をさらに詳細に説明する。実施例は
説明の目的のためだけであり、決して本発明を限定することを意図しない。物理的試験方
法を以下に記載する。

実施例及び比較例を除いて、又は他に明示されている場合を除き、材料の量又は比率、
或いは反応条件、材料の物理的特性及び／又は使用を示すこの説明のすべての数字は、「
約」という用語によって修飾されていると理解されるべきである。

本明細書で使用される場合、「ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ（含む）」という用語は、記載さ
れた特徴、整数、ステップ、構成要素の存在を含むが、１つ又は複数の特徴、整数、ステ
ップ、構成要素又はそれらの群の存在又は追加を排除することを意図してはいない。

本明細書及び実施例のすべての百分率は、特記しない限り重量によることを意図してい
る。

いくつかの本発明組成物及び比較組成物を表１～７に従って調製し、泡の生成、泡のき
め、ステアリン酸の補給、肌のマイルドさの性質を、以下に提示される方法に従って、選
択された例について測定した。実施例の調製方法を以下に提示する。

実施例の調製方法：
シンデット（「合成洗剤」）のバッチプロセス
１．主要なビーカーに水を入れる
２．側相にＰｒｅｍｅｌｔ脂肪酸とＥＧＤＳを入れる
３．四ナトリウムＥＤＴＡを加え、加熱し始める
４．５０℃でラウリン酸酢酸塩を添加する
５．５０℃でアシルグリシネートを加える
６．メトセル（増粘剤）及びグリセリンをプレミックスし、６０℃でバッチに添加し、
５～１０分間混合する
７．均一になるまで７０～７５で脂肪酸及びＥＧＤＳ混合物を加える（１０～１５分）
８．６５℃でアシルグルタメートを添加し、均質になるまで混合する（１５分）。温度
を６０～７０℃に保つ
９．Ｎｅｏｌｏｎｅ（防腐剤）を４０℃以下で加える
１０．水酸化カリウムを加える
１１．香料をバッチに加える
１２．ｐＨの調整（６．５～７．１）
石鹸－シンデットバッチプロセス（グリシネート／グルタメートを含有する本発明の配
合物用）
１．主要なビーカーに水を入れる
２．側相にＰｒｅｍｅｌｔ脂肪酸とＥＧＤＳを入れる
３．四ナトリウムＥＤＴＡを加え、加熱し始める
４．グアーとプロピレングリコールをプレミックスしてバッチに加え、５～１０分間混
ぜる
５．メトセル（増粘剤）及びグリセリンをプレミックスし、６０℃でバッチに添加し、
５～１０分間混合する。

６．均一になるまで８０で脂肪酸及びＥＧＤＳ混合物を加える（１０～１５分）
７．水酸化カリウムを添加し、３０分間混合する。８０～８５℃に温度を保持する
８．冷却し始める
９．アシルグリシネートを７０℃で加える
１０．６５℃でアシルグルタメートを添加し、均質になるまで混合する（１５分）。温
度を６０～７０℃に保つ
１１．５５℃未満のココアミドプロピルベタインを加える
１２．Ｎｅｏｌｏｎｅ（防腐剤）を４０℃以下で加える
１３．香料をバッチに加える
石鹸－シンデットバッチプロセス（ＳＬＥＳを含む本発明以外の配合物用）
１．主要なビーカーに水を入れる
２．側相にＰｒｅｍｅｌｔ脂肪酸とＥＧＤＳを入れる
３．四ナトリウムＥＤＴＡを加え、加熱し始める
４．グアーとプロピレングリコールをプレミックスしてバッチに加え、５～１０分間混
ぜる
５．メトセル（増粘剤）及びグリセリンをプレミックスし、６０℃でバッチに添加し、
５～１０分間混合する。

６．均一になるまで８０で脂肪酸及びＥＧＤＳ混合物を加える（１０～１５分）
７．水酸化カリウムを添加し、３０分間混合する。８０～８５℃に温度を保持する
８．ＳＬＥＳを加え、完全に溶解するまで混合する。冷却し始める。

９．５５℃未満のココアミドプロピルベタインを加える
１０．４０℃以下でＮｅｏｌｏｎｅ（防腐剤）を加える
１１．香料をバッチに加える
試験方法：
泡体積試験：
機器：ＳＩＴＡ Ｌａｂ Ｓｏｌｕｔｉｏｎｓ－Ｓｉｔａ Ｆｏａｍ Ｔｅｓｔｅｒ
Ｒ－２０００
標準測定パラメータ：
混合速度：１０００ｒｐｍ
測定時間（単一の時点）：１５秒
希釈液：２５０ｍＬ
試料の大きさ：１０ｇ
手順：
１）容器がきれいであることを確実にし、容器の温度を平衡にするために、熱い水道水
を使用して１回の洗浄サイクルを実行する。

２）３８℃の水道水でウォーターリザーバー（機械の裏側の透明な容器）を満たす。各
測定について容器内の水が３８℃±０．５℃に保たれるようにする。

３）１０ｍＬシリンジに試験すべき１０．０ｇの製品を秤量する。

４）容器の壁や金属製のシャフトが真ん中に当たらないように注意しながら、試験する
製品を主要な容器の底に注入する。

５）測定パラメータを確認し、上記で定義したパラメータを入力する。

６）測定を開始し、結果を記録する
シンデット配合物の泡のきめ試験：
機器：Ｔｅｘｔｕｒｅ Ｅｘｐｏｎｅｎｔ ３２ソフトウェアを搭載したＴＡ．ＸＴ
Ｐｌｕｓテクスチャーアナライザー（メッシュスクリーン付き）
標準測定パラメータ：
試料の大きさ：５ｇ
希釈液：１９５ｇ
プログラム設定：
試験モード：圧縮
試験前速度：１０ｍｍ／秒
試験速度：０．５ｍｍ／秒
試験後の速度：２ｍｍ／秒
試験モード：距離
距離：４ｍｍ
保持時間：０．０１秒
トリガータイプ：自動（強制）
トリガー力：０．００５ｋｇ
進行オプション：オフ
泡生成手順：
１）試料を２．５％に希釈する（５ｇの製品と１９５ｇの熱い水道水約３７℃）。

２）ポンプ及びメッシュのボトルに希釈液を注入
３）メッシュを介してガラスシリンダー中に希釈液を汲み上げる。（気泡がないことを
確認する）。スパチュラを使用して、シリンダー上部の泡を平らにする。

４）シリンダーをテクスチャーアナライザーホルダーの上に置く。

５）測定パラメータを確認し、上記で定義したパラメータを入力する。

６）測定を開始し、結果を記録する
石鹸シンデット配合物の泡のきめの試験：
機器：Ｔｅｘｔｕｒｅ Ｅｘｐｏｎｅｎｔ ３２ソフトウェアを搭載したＴＡ．ＸＴ
Ｐｌｕｓテクスチャーアナライザー（器具付き）
標準測定パラメータ：
試料の大きさ：１．５ｇ
希釈液：８．５ｇ
プログラム設定：
試験モード：圧縮
試験前速度：１０ｍｍ／秒
試験速度：０．５ｍｍ／秒
試験後の速度：２ｍｍ／秒
試験モード：距離
距離：４ｍｍ
保持時間：０．０１秒
トリガータイプ：自動（強制）
トリガー力：０．００５ｋｇ
進行オプション：オフ
泡生成手順：
１）熱い水道水で器具を濡らして輪にする。

２）注射器を使用して、１．５ｇの製品を器具に加える。

３）製品を希釈するために注射器で道具にさらに８．５ｇの水を加える
４）器具と手袋をはめた手で泡を作る。

５）泡をシリンダーにすくい取る。（気泡がないことを確認する）。スパチュラを使用
して、シリンダー上部の泡を平らにする。

６）シリンダーをテクスチャーアナライザーホルダーの上に置く。

７）測定パラメータを確認し、上で定義したパラメータを入力する。

８）測定を開始し、結果を記録する
ステアリン酸補充試験：
皮膚の脂質：セラミド、コレステロール、脂肪酸（Ｃ２０、２４、２６など）
基質：モデルシステム（ろ紙）は、皮膚の脂質＋脂質染料のこれら３つのカテゴリーか
らなる
手順：
１）脂質＋染料を溶液に溶解する
２）ろ紙に溶液を付着させる
３）７０℃で加熱して二重層を形成する
４）試験試料溶液中に「脂質紙」を入れる（約１０％の希釈）
５）「脂質紙」を真空乾燥し、溶媒（クロロホルム＋メタノール）に溶解する
６）蛍光光度計を用いて残りの脂質を評価する
タンパク質損傷試験
標準測定パラメータ：
化学天秤
１００ｍＬビーカー
中程度の撹拌子
撹拌プレート
１０ｍＬのシリンジ
２０ｍＬのシンチレーションバイアル
通例の乾燥器、７５℃に設定
ＤＩ水
手順：
１．１００ｍＬのビーカーに６．２５ｇの製品を量り取り、ＤＩ水で５０ｇに希釈する
。

２．溶液が均一に見えるまで、又は試料全体が溶解するまで、溶液を撹拌プレート上で
３００ｒｐｍで混合する（撹拌プレート上でダイヤルを４に設定する）。

３．溶液のｐＨを記録する。

４．シリンジを使って６ｍＬの溶液を出す。

５．溶液を０．４５ミクロンのシリンジフィルターを通してシンチレーションバイアル
にろ過する。

６．バイアルをキャップして、ブランクのラベルを付ける。ブランクは、可溶性物質を
正すために必要である。

７．残りの溶液に２ｇのＺｅｉｎを加え、一定の撹拌速度（３００ｒｐｍ）で１時間平
衡化する。１０分間撹拌した後、Ｚｅｉｎの全部又は大半が溶解したら、さらに１ｇのＺ
ｅｉｎを加える。未溶解のＺｅｉｎが溶液中に浮遊するまで、５～１０分毎に１ｇずつＺ
ｅｉｎを増分して追加し続ける。

８．１時間絶えず撹拌した後、溶液を５分間沈降させる。

９．シリンジを使用して６ｍＬの上澄み液を出し、０．４５ミクロンのシリンジフィル
ターを通してシンチレーションバイアルにろ過する。

１０．バイアルをキャップし、試料としてラベルを付ける。

１１．７５℃に設定した通例の乾燥機を使用して、両方の試料に不揮発分を加える。試
料を一晩乾燥させる。

１２．溶解したＺｅｉｎの割合を計算する。

本発明は、以下の表に列挙されるいくつかの実施例によって例示される。

米国及び日本の市場における典型的な合成クレンジング配合物は、Ｕｎｉｌｅｖｅｒ（
米国）によって販売されているＣａｒｅｓｓ（登録商標）、及び花王株式会社（日本）に
よって販売されているＢｉｏｒｅ（登録商標）である。Ｃａｒｅｓｓ（登録商標）ボディ
ウォッシュの泡の量は約３７０ｍｌで、きめは８．５グラムであり、量が多くて質が劣っ
ている。Ｂｉｏｒｅのそれぞれの値は、２７０ｍｌと１６．９グラムである。量は少ない
が、質がわずかに優れている。表１に例示される実施例（本発明の配合物）では、すべて
の配合物は３００ｍｌを超える量と２０グラムを超えるきめを示す。これらは、これらの
配合物が典型的なシンデット配合物と同量の体積（泡の体積）を生み出すが、より高いき
め（泡の質）を生み出すことを示している。これらの配合物のほとんどすべてがＣ_１４ア
シルグルタメートを含み、１つだけがＣ_１２アシルグルタメートを含む。しかし、下記の
表２の配合物とは異なる、Ｃ_１２グルタメートを有する１つの配合物は、Ｃ_１２アシルグ
ルタメート対Ｃ_１２アシルグリシネートの比が約０．３５～０．４５の狭い範囲にある非
常に特異的な領域にある。この範囲より上では、組成物は泡の量及びきめによって規定さ
れるものとして最適ではなく、この範囲より下では、組成物はペースト状である。

表２に列挙された配合物（本発明の配合物ではないもの）は、３００ｍｌを超える泡の
体積を生じるが、きめ（泡の質）は１８グラム未満であり、これは通常のシンデット配合
物に典型的である。これらの配合物の大部分はＣ_１２アシルグルタメートを含有し、４つ
の配合物はＣ_１４アシルグルタメートを含有し、これらは０．５５（Ｆ）の比率でＣ_１４
アシルグリシネートとＣ_１０アシルグリシネートであり、０．４１（Ｉ）、７．５７（Ｈ
）及び１２．０５（Ｇ）の比率のＣ_１４アシルグルタメートとＣ_１４アシルグリシネート
である。

表３に挙げた配合物（本発明の配合物ではないもの）は２０グラムを超える泡のきめを
生成するが、泡の体積は３００ｍｌに満たない。この表には、Ｃ_１４アシルグルタメート
及びＣ_１２アシルグリシネートを含有する配合物が１つしかなく、これは本発明者らの主
張する限界を超える、４．０２（Ｋ）の比である。

表４に挙げた配合物（本発明の配合物ではないもの）は、３００ｍｌ未満の泡の量及び
１８グラム未満のきめを生じる、すなわちこれらは典型的なシンデットボディウォッシュ
にさえも幾分劣っている。この表には、Ｃ_１４アシルグルタメートを含有する４つの配合
物、２つは１３．３４（Ｎ）及び２８．１１（Ｍ）の比率でＣ_１０アシルグリシネート、
２つは１２．０５（Ｔ）及び２５．４４（Ｓ）の比率でＣ_１２アシルグリシネートを含有
する。

上記の表から、泡の量と泡のきめの両方において明確な利点を得るために（同様にプロ
トコルで定義されているように、出願人がプロトコルで定義された泡立て試験で測定して
３００ｍｌを超える量として定義され、２０グラムを超えるきめを得る）、Ｃ_１４グルタ
メートをＣ_１０グリシネート、Ｃ_１２グリシネート、Ｃ_１４グリシネート又は定義された
比率でそれらの混合物と組み合わせることが重要である。

表２、表３及び表４は、Ｃ_１２グルタメートがこの利益をもたらさないことを明らかに
示している。また、比較例から、Ｃ_１４グルタメートを用いた場合でも、Ｃ_１４アシルグ
ルタメートとＣ_１０アシルグリシネートとの比（Ｆ、Ｍ、Ｎ）、又はＣ_１４アシルグルタ
メートとＣ_１２アシルグリシネートとの比（Ｋ、Ｓ、Ｔ）、又はＣ_１４アシルグルタメー
トとＣ_１４アシルグリシネートとの比（Ｇ、Ｈ、Ｉ及びＬ）は特定の定義された範囲内で
なければならないことがわかる。

本発明をその特定の実施形態に関して説明してきたが、本発明の多数の他の形態及び修
正が当業者にとって明確であることは明らかである。添付の特許請求の範囲及び本発明は
、一般に、本発明の真の精神及び範囲内にあるすべてのそのような明白な形態及び変更を
網羅すると解釈されるべきである。

Claims (15)

1. ａ）０．１～３０重量％、好ましくは１～２５重量％、より好ましくは５～２０重量％
   のＣ１０、Ｃ１２及びＣ１４のアシルグリシネートの個々の界面活性剤又は混合物；及び
   ｂ）０．１～３０重量％、好ましくは１～２５重量％、より好ましくは５～２０重量％
   のＣ１４アシルグルタメート、に加えて、
   ｃ）他のアニオン性、非イオン性、及び両性／双性イオン性界面活性剤又はその混合物
   、
   を含む水性スキンクレンジング組成物であって、
   Ｃ１４アシルグルタメートのアシルグリシネート又はその混合物に対する前記重量比が
   、
   ・Ｃ１０アシルグリシネートが存在する場合には０．６～１２．５、好ましくは０．
   ６～１０、より好ましくは０．７～７．５、最も好ましくは０．８～５であり、
   ・Ｃ１２アシルグリシネートが存在する場合には０．０２～４、好ましくは０．０４
   ～３．５、より好ましくは０．０６～３．０、最も好ましくは０．０８～２．７、
   ・Ｃ１４アシルグリシネートが存在する場合には０．６～５、好ましくは０．８～４
   ．５、より好ましくは１～４、最も好ましくは１．２～３．７である、
   水性スキンクレンジング組成物。
2. 両性界面活性剤が存在し、前記両性界面活性剤がココアンホ酸モノ酢酸ナトリウム又は
   二酢酸ナトリウムである、請求項１に記載の組成物。
3. 双性イオン界面活性剤が存在し、前記双性イオン界面活性剤がココアミドプロピルベタ
   インである、請求項１又は２に記載の組成物。
4. カチオン性コンディショニングポリマーを含有する、請求項１～３のいずれか一項に記
   載の組成物。
5. 前記カチオン性コンディショニングポリマーがグアーヒドロキシプロピルトリモニウム
   クロリドである、請求項４に記載の組成物。
6. メチルセルロース（ＭＣ）又はヒドロキシプロピルメチルセルロース（ＨＰＭＣ）ポリ
   マーを含むセルロースエーテルを含有する、請求項１～５のいずれか一項に記載の組成物
   。
7. Ｃ１０～１４グリシネート及びＣ１４アシルグルタメートの前記カチオンが、ナトリウ
   ム、カリウム、アンモニウム又は置換アンモニウム又はそれらの混合物である、請求項１
   ～６のいずれか一項に記載の組成物。
8. 他のアニオン性、非イオン性、及び両性／双性イオン性界面活性剤又はその混合物に加
   えて、
   ａ）０．１～２０重量％、好ましくは０．５～１５重量％、より好ましくは１～１０重
   量％のＣ１０、Ｃ１２及びＣ１４のアシルグリシネートの個々の界面活性剤又は混合物、
   ｂ）０．１～２０重量％、好ましくは０．５～１５重量％、より好ましくは１～１０重
   量％のＣ１４アシルグルタメートの個々の界面活性剤又は混合物、
   ｃ）１～２５重量％、好ましくは５～２０重量％、より好ましくは１０～１５重量％の
   Ｃ８～Ｃ２４の脂肪酸石鹸、好ましくはＣ１０～Ｃ２０の脂肪酸石鹸、より好ましくはＣ
   １２～Ｃ１６の石鹸、最も好ましくはＣ１２～Ｃ１４の脂肪酸石鹸
   を含み、
   Ｃ１４グルタメートのＣ１０～１４アシルグリシネート又はＣ１２アシルグリシネート
   に対する重量比が０．０１～５、好ましくは０．１～４．５、より好ましくは０．５～４
   であり、最も好ましくは１．５～３．５である、
   液状パーソナルクレンジング組成物。
9. 両性界面活性剤が存在し、前記両性界面活性剤がココアンホ酸モノ酢酸ナトリウム又は
   二酢酸ナトリウムである、請求項８に記載の組成物。
10. 双性イオン界面活性剤が存在し、前記双性イオン界面活性剤がココアミドプロピルベタ
    インである、請求項８に記載の組成物。
11. カチオン性コンディショニングポリマーを含有する、請求項８から１０のいずれか一項
    に記載の組成物。
12. 前記カチオン性コンディショニングポリマーがグアーヒドロキシプロピルトリモニウム
    クロリドである、請求項１１に記載の組成物。
13. メチルセルロース（ＭＣ）又はヒドロキシプロピルメチルセルロース（ＨＰＭＣ）ポリ
    マーを含むセルロースエーテルを含有する、請求項８～１２のいずれか一項に記載の組成
    物。
14. Ｃ１０～１４グリシネート及びＣ１４アシルグルタメートの前記カチオンが、ナトリウ
    ム、カリウム、アンモニウム又は置換アンモニウム又はそれらの混合物である、請求項８
    ～１３のいずれか一項に記載の組成物。
15. ａ）０．１～３０重量％、好ましくは１～２５重量％、より好ましくは５～２０重量％
    のＣ１２アシルグリシネート；
    ｂ）０．１～３０重量％、好ましくは１～２５重量％、より好ましくは５～２０重量％
    のＣ１２アシルグルタメート；に加えて、
    ｃ）他のアニオン性、非イオン性又は両性／双性イオン性界面活性剤又はそれらの混合
    物、
    を含む水性スキンクレンジング組成物であって、
    Ｃ１２アシルグルタメートのＣ１２アシルグリシネートに対する重量比が０．３５～０
    ．４５、好ましくは０．３７～０．４３である、
    水性スキンクレンジング組成物。