JP2023051496A - 電磁継電器 - Google Patents

電磁継電器 Download PDF

Info

Publication number
JP2023051496A
JP2023051496A JP2021162221A JP2021162221A JP2023051496A JP 2023051496 A JP2023051496 A JP 2023051496A JP 2021162221 A JP2021162221 A JP 2021162221A JP 2021162221 A JP2021162221 A JP 2021162221A JP 2023051496 A JP2023051496 A JP 2023051496A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
movable
axis
armature
fixed contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021162221A
Other languages
English (en)
Inventor
涼 山中
Ryo Yamanaka
晃弘 奥田
Akihiro Okuda
翼 森田
Tsubasa Morita
壮太 西村
Sota Nishimura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2021162221A priority Critical patent/JP2023051496A/ja
Priority to CN202280063033.3A priority patent/CN117981034A/zh
Priority to PCT/JP2022/028251 priority patent/WO2023053686A1/ja
Publication of JP2023051496A publication Critical patent/JP2023051496A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H50/00Details of electromagnetic relays
    • H01H50/02Bases; Casings; Covers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H50/00Details of electromagnetic relays
    • H01H50/02Bases; Casings; Covers
    • H01H50/04Mounting complete relay or separate parts of relay on a base or inside a case
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H50/00Details of electromagnetic relays
    • H01H50/14Terminal arrangements
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H50/00Details of electromagnetic relays
    • H01H50/16Magnetic circuit arrangements
    • H01H50/18Movable parts of magnetic circuits, e.g. armature
    • H01H50/24Parts rotatable or rockable outside coil
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H50/00Details of electromagnetic relays
    • H01H50/16Magnetic circuit arrangements
    • H01H50/18Movable parts of magnetic circuits, e.g. armature
    • H01H50/24Parts rotatable or rockable outside coil
    • H01H50/26Parts movable about a knife edge
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H50/00Details of electromagnetic relays
    • H01H50/54Contact arrangements
    • H01H50/56Contact spring sets
    • H01H50/58Driving arrangements structurally associated therewith; Mounting of driving arrangements on armature
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H50/00Details of electromagnetic relays
    • H01H50/64Driving arrangements between movable part of magnetic circuit and contact

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Electromagnets (AREA)

Abstract

【課題】構造の簡略化を図る。【解決手段】コイル21はボビン22に巻回される。鉄心23はコイル21の内部に第1軸A1に沿って上下に挿入される。接極子33は鉄心23の上面に対向する下面を有する。第1可動ばね31は、第1軸A1に沿って第1固定接点F1と対向し第1固定接点F1と接離する第1可動接点を有する。第2可動ばね52は、第2固定接点と対向し第2固定接点と接離する第2可動接点を有する。カード34は、コイル21の励磁と非励磁との切り替えに応じて、第2可動接点を第2固定接点に対して接離させる。第1可動ばね31は接極子33の上面に固定されている。接極子33は、上面視において、両端である第1端E1及び第2端E2を有する。第1可動接点は、上面視において、接極子33の第1端E1の側で、第1可動ばね31に設けられている。カード34は、上面視において、接極子33の第2端E2の側に設けられている。【選択図】図2

Description

本開示は、一般に、電磁継電器に関し、より詳細には、固定接点と可動接点とを含む接点装置を2つ備える電磁継電器に関する。
特許文献1には、電磁リレーが開示されている。特許文献1の電磁リレーは、固定端子部と、可動端子部と、補助固定端子部と、補助可動端子部と、接極子と、電磁石部と、復帰ばねと、を備えている。
固定端子部は、外部入力/出力端子部と、外部出力/入力端子部と、を有する。可動端子部は、外部入力/出力端子部と外部出力/入力端子部とを電気的に接続させ得る。補助固定端子部は、補助外部入力/出力端子部と、補助外部出力/入力端子部と、を有する。補助可動端子部は、補助外部入力/出力端子部と補助外部出力/入力端子部とを電気的に接続させ得る。
接極子は、可動端子部が外部入力/出力端子部および外部出力/入力端子部のそれぞれに電気的に接続されるか否かを切り替える場合に、補助可動端子部が補助外部入力/出力端子部および補助外部出力/入力端子部のそれぞれに電気的に接続されるか否かを切り替えるように、可動端子部および補助可動端子部のそれぞれを移動させる。
電磁石部は、可動端子部および補助可動端子部を移動させるように接極子を駆動する電磁力を生じさせる。接極子は、電磁石部の電磁力が消失した場合には、復帰ばねの復元力により元の位置に戻される。
特開2015-115248号公報
電磁継電器では、構造の簡略化が望まれる場合がある。
本開示の目的は、構造の簡略化を図ることにある。
本開示の一態様の電磁継電器は、コイルと、ボビンと、鉄心と、接極子と、第1固定接点と、第1可動ばねと、第2固定接点と、第2可動ばねと、カードと、を備える。前記ボビンには、前記コイルが巻回される。前記鉄心は、前記コイルの内部に第1軸に沿って上下に挿入される。前記接極子は、前記鉄心の上面に対向する下面を有する。前記第1可動ばねは第1可動接点を有する。前記第1可動接点は、前記第1軸に沿って前記第1固定接点と対向し、前記第1固定接点と接離する。前記第2可動ばねは、第2可動接点を有する。前記第2可動接点は、前記第2固定接点と対向し、前記第2固定接点と接離する。前記カードは、前記コイルの励磁と非励磁との切り替えに応じて、前記第2可動接点を前記第2固定接点に対して接離させる。前記第1可動ばねは、前記接極子の上面に固定されている。前記接極子は、上面視において、両端である第1端及び第2端を有する。前記第1可動接点は、前記上面視において、前記接極子の前記第1端の側で、前記第1可動ばねに設けられている。前記カードは、前記上面視において、前記接極子の前記第2端の側に、設けられている。
本開示によれば、構造の簡略化を図ることが可能になる、という利点がある。
図1は、実施形態の電磁継電器の斜視図である。 図2は、同上の電磁継電器の分解斜視図である。 図3は、同上の電磁継電器が備えるリレー本体の分解斜視図である。 図4は、同上のリレー本体が備える本体ブロックの分解斜視図である。 図5は、同上の本体ブロックが備える電磁石ブロックの分解斜視図である。 図6は、同上の電磁石ブロックが備えるボビンの上面図である。 図7は、同上のボビンの斜視図である。 図8は、同上の電磁石ブロックが備える絶縁部材の斜視図である。 図9は、同上の本体ブロックが備える可動ブロックの分解斜視図である。 図10は、同上のリレー本体が備える第1ブロックの分解斜視図である。 図11は、同上の第1ブロックが備える第1保持台の斜視図である。 図12は、同上のリレー本体が備える第2ブロックの分解斜視図である。 図13は、同上の第2ブロックが備える第2保持台の斜視図である。 図14Aは、同上のリレー本体の、非通電時における左側面図である。図14Bは、同上のリレー本体の、通電時における左側面図である。 図15Aは、同上のリレー本体の、非通電時における右側面図である。図15Bは、同上のリレー本体の、通電時における右側面図である。 図16は、同上の電磁継電器が備えるケースの斜視図である。 図17は、通電時における、同上の電磁継電器の断面図である。 図18は、通電時における、同上の電磁継電器の断面図である。 図19Aは、変形例1の電磁継電器が備えるリレー本体の、非通電時における右側面図である。図19Bは、同上のリレー本体の、通電時における右側面図である。 図20は、変形例2の電磁継電器の一部破断した側面図である。
本開示の実施形態の電磁継電器について、図面を用いて説明する。下記の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(1)概要
本実施形態の電磁継電器100は、図2、図3、図14A、図15Aに示すように、コイル21と、ボビン22と、鉄心23と、接極子33と、第1固定接点F1と、第1可動ばね31と、第2固定接点F2と、第2可動ばね52と、カード34と、を備える。
ボビン22には、コイル21が巻回される。鉄心23は、コイル21の内部に第1軸A1に沿って上下に挿入される。接極子33は、鉄心23の上面に対向する下面を有する。第1可動ばね31は、第1可動接点M1を有する。第1可動接点M1は、第1軸A1に沿って第1固定接点F1と対向し、第1固定接点F1と接離する。第2可動ばね52は、第2可動接点M2を有する。第2可動接点M2は、第2固定接点F2と対向し、第2固定接点F2と接離する。カード34は、コイル21の励磁と非励磁との切り替えに応じて、第2可動接点M2を第2固定接点F2に対して接離させる。
第1可動ばね31は、接極子33の上面に固定されている。接極子33は、上面視において、両端である第1端E1及び第2端E2(図9参照)を有する。第1可動接点M1は、上面視において、接極子33の第1端E1の側で、第1可動ばね31に設けられている。カード34は、上面視において、接極子33の第2端E2の側に、設けられている。
本実施形態の電磁継電器100では、第1可動接点M1が第1可動ばね31に設けられており、第1可動ばね31は接極子33に固定されている。そのため、第1可動接点M1は、鉄心23から接極子33に作用する吸引力と第1可動ばね31のばね力とによって移動する。そのため、本実施形態の電磁継電器100では、例えば第1可動接点M1が設けられている部材とは別に第1可動接点M1を移動させる部材(復帰ばね)を備えている比較例の電磁継電器と比較して、構造の簡略化を図ることが可能となる。
また、本実施形態の電磁継電器100では、第1可動ばね31が接極子33の上面に固定されている。そのため、第1可動接点M1を第1可動ばね32の下面に設けた場合、鉄心23から接極子33に作用する第1軸A1に沿った吸引力を用いて、第1可動接点M1を第1固定接点F1に接触させることができる。これにより、第1可動接点M1と第1固定接点F1との間の接圧を高めることが可能となる。
また、本実施形態の電磁継電器100では、接極子33の第1端E1の側で、第1可動接点M1が第1可動ばね31に設けられ、接極子33の第2端E2の側に、第2可動接点M2を第2固定接点F2に対して接離させるカード34が設けられている。そのため、第1可動接点M1と第2可動接点M2との間の距離を離すことが可能となる。これにより、第1可動接点M1で発生し得るアークが第2可動接点M2に影響を及ぼしたり第2可動接点M2で発生し得るアークが第1可動接点M1に影響を及ぼしたりする可能性を、低減することが可能となる。
(2)詳細
以下、本実施形態の電磁継電器100について、図面を参照して詳細に説明する。
電磁継電器100は、いわゆるヒンジ型リレーである。電磁継電器100は、第1可動接点M1と第1固定接点F1とを含む第1接点装置と、第2可動接点M2と第2固定接点F2とを含む第2接点装置と、を備えている。第1接点装置に電気的に接続される導電部品と、第2接点装置に電気的に接続される導電部品とは、電気的に絶縁されている。
電磁継電器100は、例えば電気自動車に搭載される。電磁継電器100は、例えば、電気自動車のチャージングケーブルの電路をオンオフする用途に用いられる。第1接点装置は、チャージングケーブルの電路に挿入される。第2接点装置は、第1接点装置の状態の監視、例えば溶着の検出、等のために用いられる。
図1、図2に示すように、電磁継電器100は、リレー本体1と、ケース9と、を備えている。
図2~図4に示すように、リレー本体1は、複数のブロックを結合して構成される。リレー本体1は、電磁石ブロック2と、可動ブロック3と、第1ブロック(固定ブロック)4と、第2ブロック(補助ブロック)5と、を備えており、これらが結合して構成される。以下では、電磁石ブロック2に可動ブロック3を結合したものを、本体ブロック10(図3参照)ということがある。
図3、図4に示すように、本体ブロック10は、コイル21と、コイル21の内部に挿入される鉄心23と、接極子33と、を備えている。
以下では、鉄心23が沿って延びる仮想軸を第1軸A1ともいう。接極子33は、第1軸A1に沿って鉄心23と並んでいる。また、本体ブロック10と第1ブロック4とが沿って並ぶ仮想軸を第2軸A2ともいう。第2軸A2は第1軸A1と交差し、ここでは直交する。また、第1軸A1及び第2軸A2の両方と交差する仮想軸を第3軸A3ともいう。ここでは、第3軸A3は、第1軸A1及び第2軸A2の両方と直交する。また、第1軸A1において、鉄心23から見て接極子33が位置する側を「上」、第1軸A1において、接極子33から見て鉄心23が位置する側を「下」ともいう。また、第2軸A2において、本体ブロック10から見て第1ブロック4が位置する側を「左」、第2軸A2において、第1ブロック4から見て本体ブロック10が位置する側を「右」ともいう。また、第3軸A3における両側をそれぞれ「前」、「後」ともいう。
また、本開示では、「上面視」とは、第1軸A1に沿って上方から見ることをいい、「側面視」とは、第2軸A2に沿って右方又は左方から見ることをいい、「正面視」とは、第3軸A3に沿って前方からみることをいう。
図3に示すように、第1ブロック4は、第2軸A2に沿って左側から本体ブロック10に組み付けられて、本体ブロック10に固定される。また、第2ブロック5は、第2軸A2に沿って右側から本体ブロック10に組み付けられて、本体ブロック10に固定される。なお、本開示において「固定される」とは、嵌合等によって着脱可能に固定されることと、接着又は溶着等によって着脱不可能に固定されることと、の両方の意味を含み得る。
(2.1)電磁石ブロック
図4、図5に示すように、電磁石ブロック2は、コイル21と、ボビン22と、鉄心23と、絶縁部材24と、継鉄25と、2つのコイル端子26と、を備えている。
図5に示すように、ボビン22は、本体部61と、本体部61の上部に設けられる上鍔部62と、本体部61の下部に設けられる下鍔部63と、を有している。本体部61、上鍔部62、及び下鍔部63は、電気絶縁性を有する合成樹脂の成形体として一体に形成されている。
本体部61は、その軸が第1軸A1に沿った中空の円筒状である。本体部61に、コイル21が巻回される。コイル21の軸(コイル21の巻線が巻回される仮想軸)は、本体部61の軸と略一致する。
図5、図6に示すように、上鍔部62は、上面視略矩形の板状の上鍔本体621を備えている。上鍔本体621は、その中央よりも左側の位置に、本体部61の内部空間とつながる円形状の孔622を有している。上鍔本体621の上面において孔622の周りには、上方に突出する円環状の支持台部623が設けられている。
上鍔部62は、上鍔本体621の上面に、第1壁部64、第2壁部65、及び第3壁部66を備えている。
第1壁部64は、上鍔本体621のうちで第2軸A2に沿った第1辺(前辺)に沿って設けられている。第1壁部64は、上鍔本体621の上面から上方に突出する。第1壁部64は、第2軸A2に沿って連続して形成されている。第1壁部64は、上鍔本体621の孔622の中心から第3軸A3に沿って前方に延ばした仮想線と重なる位置に、設けられている。
第1壁部64は、上鍔本体621の上面に形成されている基部641と、基部641の上面に形成されている突リブ642と、を備える。基部641は、第2軸A2に沿って延在する略直方体状である。突リブ642は、第2軸A2に沿って延在する略突条状である。
突リブ642の厚さ(第3軸A3に沿った寸法)は、基部641の厚さよりも薄い。基部641の前面(外側の面)と突リブ642の前面とは、面一である(同一平面状にある)。そのため、突リブ642の後面(内側の面)と基部641との間には、段差がある。
突リブ642の長さ(第2軸A2に沿った寸法)は、基部641の長さよりも短い。第2軸A2において、突リブ642は、基部641の上面の略中央に位置している。そのため、突リブ642の左側面と基部641との間には、段差があり、突リブ642の右側面と基部641との間には、段差がある。このように、第1壁部64は、第1軸A1に沿って凹んだ第1凹部643を有している。第1壁部64は、第1凹部643として、第2軸A2における第1壁部64の両端(左端及び右端)に位置する2つの第1凹部643を有している。
第2壁部65は、上鍔本体621のうちで第2軸A2に沿った第2辺(後辺)に沿って設けられている。第2壁部65は、上鍔本体621の上面から上方に突出する。第2壁部65は、第2軸A2に沿って連続して形成されている。第2壁部65は、上鍔本体621の孔622の中心から第3軸A3に沿って後方に延ばした仮想線と重なる位置に、設けられている。
第2壁部65は、第3軸A3において、孔622を挟んで第1壁部64と対向する。上面視において、第1壁部64と第2壁部65とは対称である。
第2壁部65は、上鍔本体621の上面に形成されている基部651と、基部651の上面に形成されている突リブ652と、を備える。基部651は、第2軸A2に沿って延在する略直方体状である。突リブ652は、第2軸A2に沿って延在する略突条状である。
突リブ652の厚さ(第3軸A3に沿った寸法)は、基部651の厚さよりも薄い。基部651の後面(外側の面)と突リブ652の後面とは、面一である(同一平面状にある)。そのため、突リブ652の前面(内側の面)と基部651との間には、段差がある。
突リブ652の長さ(第2軸A2に沿った寸法)は、基部651の長さよりも短い。第2軸A2において、突リブ652は、基部651の上面の略中央に位置している。そのため、突リブ652の左側面と基部651との間には、段差があり、突リブ652の右側面と基部651との間には、段差がある。このように、第2壁部65は、第1軸A1に沿って凹んだ第2凹部653を有している。第2壁部65は、第2凹部653として、第2軸A2における第2壁部65の両端(左端及び右端)に位置する2つの第2凹部653を有している。
第3壁部66は、上鍔本体621の上面に、第3軸A3に沿って設けられている。第3壁部66は、上鍔本体621のうちで第3軸A3に沿った第3辺(左辺)に沿って設けられている。第3壁部66は、上鍔本体621の上面から上方に突出する。第3壁部66は、孔622よりも左側にある。
第3壁部66は、第3軸A3に沿って延在する略直方体状である。第3壁部66の高さ(第1軸A1に沿った寸法)は、第1壁部64の基部641の高さと略等しく、第2壁部65の基部651の高さと略等しい。
第3壁部66は、第1壁部64の第1端(左端)と第2壁部65の第1端(左端)との間をつないでいる。より詳細には、第3壁部66は、第1壁部64の基部641の第1端(左端)の後面と、第2壁部65の基部651の第1端(左端)の前面と、の間をつないでいる。第3壁部66は、第3軸A3に沿って連続して形成されている。上鍔部62では、第1壁部64と第2壁部65と第3壁部66とで、上面視C字状となっている。
図5、図6に示すように、上鍔部62は、突板部624と、保持突部625と、位置決め部626と、を更に備えている。
突板部624は、上鍔本体621の第3辺(左片)から第2軸A2に沿って左方へ突出する板状である。突板部624は、上鍔本体621と同一面状にある。
保持突部625は、突板部624の上面に設けられている。保持突部625は、突板部624の上面において前端近傍の位置で、第2軸A2に沿って延在するリブである。保持突部625の一端は、第3壁部66の左側面につながっている。
位置決め部626は、上鍔本体621の上面に第3軸A3に沿って設けられている突部である。位置決め部626は、上鍔本体621のうちで第3軸A3に沿った第4辺(右辺)に沿って設けられている。位置決め部626の長さ(第3軸A3に沿った寸法)は、上鍔本体621の第4辺(右辺)の長さよりも短い。位置決め部626は、第3軸A3において、上鍔本体621の第4辺(右辺)の中央に設けられている。位置決め部626の第1端(前端)と第1壁部64の第2端(右端)とはつながっておらず、間に隙間がある。位置決め部626の第2端(後端)と第2壁部65の第2端(右端)とはつながっておらず、間に隙間がある。
図5、図7に示すように、下鍔部63は、上壁部631と、下壁部632と、前壁部633と、後壁部634と、左壁部635と、を備えている。下鍔部63は、中空の矩形箱状に形成されている。下鍔部63は、第2軸A2の一方側の側面(右側面)が開口している。すなわち、下鍔部63は、右側面に開口部630を備えている。
上壁部631は、上面視略矩形の板状である。上壁部631は、その中央に、本体部61の内部空間と下鍔部63の内部空間とをつなぐ円形状の孔636を有している。
下壁部632は、上面視略矩形の板状である。下壁部632は、その中央に、下鍔部63の内部空間と外部空間とをつなぐ円形状の孔637を有している。上面視において、下壁部632の孔637の中心は、上壁部631の孔636の中心と略一致する。
下壁部632は上壁部631よりも長さ(第2軸A2に沿った寸法)が長い。上面視において、下壁部632の右端は、上壁部631の右端よりも右側に突出している。
下壁部632の下面には、その左端において第3軸A3の中央に、下方に突出する係合突部638が設けられている。
前壁部633及び後壁部634は、正面視略矩形の板状である。前壁部633は、上壁部631の前縁と下壁部632の前縁との間をつなぐ。後壁部634は、上壁部631の後縁と下壁部632の後縁との間をつなぐ。
左壁部635は、側面視略矩形の板状である。左壁部635は、上壁部631の左縁と下壁部632の左縁との間をつなぐ。
下鍔部63は、左端における第3軸A3の両端部(前端部及び後端部)に、2つのコイル端子26をそれぞれ取り付けるための2つの保持溝639を有している。保持溝639は、上壁部631、左壁部635、及び下壁部632にまたがって形成されている。
図4、図5に示すように、2つのコイル端子26は、下鍔部63の2つの保持溝639にそれぞれ挿入されて、下鍔部63に保持される。2つのコイル端子26のうちの一方は、コイル21の第1端に接続され、他方は、コイル21の第2端に接続される。
図5に示すように、コイル端子26は、コイル21に接続される第1端子部261と、外部装置に接続される第2端子部262と、第1端子部261と第2端子部262との間をつなぐ連結部263と、を備える。第1端子部261は、下鍔部63の上壁部631から上方に突出する。第2端子部262は、下鍔部63の下壁部632から下方に突出する。図1に示すように、第2端子部262は、ケース9から下方に露出する。
図5に示すように、鉄心23は、円柱状に形成されている。鉄心23は、ボビン22に第1軸A1に沿って上下に挿入されている。鉄心23は、ボビン22の本体部61に挿入される。鉄心23は、第1軸A1における一端(上端)に、円板状の磁極部231を有している。図4に示すように、磁極部231はボビン22の上方に露出している。磁極部231の下面は、ボビン22の上鍔部62の支持台部623に支持される。鉄心23は、その下端部に、相対的に径の小さな細径部232を有している。
図4、図5に示すように、コイル21は、ボビン22に巻回される。コイル21は、ボビン22の本体部61の周囲に巻回される。そのため、コイル21は、鉄心23の周りに巻回される。
コイル21の第1端は、2つのコイル端子26のうちの一方に接続され、コイル21の第2端は、2つのコイル端子26のうちの他方に接続される。
図5に示すように、継鉄25は、第1継鉄251と第2継鉄252とを備える。
第1継鉄251は、第1軸A1に沿って延びる矩形の板状である。第2継鉄252は、第2軸A2に沿って延びる矩形の板状である。第1継鉄251の下端は、第2継鉄252の右端とつながっており、第1継鉄251と第2継鉄とで正面視逆L字状となっている。
第1継鉄251は、その右面における第3軸A3の両端部(前端部及び後端部)に、第1可動ばね31を固定するための2つの固定突部253を有している。固定突部253は、例えば第1継鉄251の左面のうちで固定突部253に対応する部分を左側から右方に押し出すことで、形成され得る。
第2継鉄252は、貫通孔254を有している。貫通孔254は、第1軸A1に沿って第2継鉄252を貫通する。
図4に示すように、第1継鉄251は、コイル21の右側に配置される。第2継鉄252は、右側から、開口部630を通ってボビン22の下鍔部63の内部空間に差し込まれる。そして、第2継鉄252の貫通孔254に、鉄心23(より詳細には細径部232)が上方から挿入される。継鉄25は、鉄心23とともに磁気回路を形成する。
第1継鉄251の長さ(第1軸A1に沿った寸法)は、ボビン22の上鍔部62(上鍔本体621)と下鍔部63(上壁部631)との間の間隔よりも大きい。第1継鉄251の幅(第3軸A3に沿った寸法)は、コイル21の直径と略同じである。右側から見た側面視において、第1継鉄251はコイル21の略全体を覆う。
図4、図5に示すように、絶縁部材24は、ボビン22と継鉄25との間に配置される。絶縁部材24は、コイル21と継鉄25との間に位置する。絶縁部材24は、コイル21と継鉄25との間を絶縁する。絶縁部材24は、コイル21を右側から覆う。絶縁部材24は、継鉄25によって右側から覆われる。
図5、図8に示すように、絶縁部材24は、本体部241と、第1覆い部242と、第1つなぎ部243と、第2覆い部244と、第2つなぎ部245と、一対の第1突部246と、一対の第2突部247と、を備えている。本体部241、第1覆い部242、第1つなぎ部243、第2覆い部244、第2つなぎ部245、一対の第1突部246、及び一対の第2突部247は、電気絶縁性を有する合成樹脂の成形体として一体に形成されている。
本体部241は、第1軸A1と直交する断面が略C字の板状である。本体部241は、コイル21の右側面に対向してコイル21を右側から覆う。本体部241の左面は、コイル21の右側面の湾曲に合わせるように、第3軸A3に沿って前後に延びる中央部と、中央部の第3軸A3の両端から中央部に対して傾斜するように前斜め左方及び後ろ斜め左方に延びる両端部と、を有している。また本体部241は、第1継鉄251によって右側から覆われる。
第1覆い部242は、本体部241の下方に位置する。第1覆い部242は、第2軸A2に沿って幅を有する板状である。
第1覆い部242は、第2継鉄252の少なくとも一部を覆う。第1覆い部242は、第2継鉄252の少なくとも一部を上から覆う。第1覆い部242は、第2継鉄252のうちで第1継鉄251とつながっている右端付近の部分を覆う(図4参照)。第1覆い部242は、第2継鉄252の上面を覆う上側覆い部291と、第2継鉄252の前側面を覆う前側覆い部292と、第2継鉄252の後ろ側面を覆う後側覆い部293と、を一体に有する。すなわち、第1覆い部242は、第2継鉄252を上及び前後の3方から覆う。第2継鉄252のうちで貫通孔254が形成されている部分は、第1覆い部242には覆われずに第1覆い部242から露出している。
第1覆い部242は、第2継鉄252と一緒に、右側から開口部630を通ってボビン22の下鍔部63の内部空間に差し込まれる。
第1覆い部242及び第2継鉄252が開口部630に差し込まれた状態で、第1軸A1に沿って下から、下鍔部63の下壁部632、第2継鉄252、絶縁部材24の第1覆い部242、下鍔部63の上壁部631、及びコイル21が、この順に並んでいる。そのため、第1覆い部242の上面は、下鍔部63の上壁部631によって上から覆われる。また、第2継鉄252の下面は、下鍔部63の下壁部632によって下から覆われる。
第1つなぎ部243は、本体部241と第1覆い部242との間をつなぐ。第1つなぎ部243は、本体部241の右端の下縁と第1覆い部242の上面の右端との間をつなぐ。
第2覆い部244は、本体部241の上方に位置する。第2覆い部244は、第2軸A2に沿って幅を有する板状である。
第2覆い部244は、ボビン22の上鍔部62(上鍔本体621)の上面の少なくとも一部を覆う。図4に示すように、第2覆い部244は、上鍔本体621の上面のうちで右端の部分を覆う。鉄心23の磁極部231は、第2覆い部244には覆われずに露出している。
第2覆い部244は、上面視において、左前端及び左後端の部分に、それぞれ段差を有している。これらの段差部分に、上鍔部62の第1壁部64の基部641の右端部及び第2壁部65の基部651の右端部が嵌り込む。図4に示すように、上面視において、上鍔部62の第1壁部64の基部641、第3壁部66、第2壁部65の基部651、及び絶縁部材24の第2覆い部244は、矩形枠状につながっている。
図4に示すように、第2覆い部244の上面は、高さ位置(第1軸A1における位置)が、上鍔部62の第1壁部64の基部641の高さ位置及び第2壁部65の基部651の高さ位置と、略同じである。
図8に示すように、第2覆い部244の下面には、第2軸A2に沿って、凹部248が形成されている。凹部248には、ボビン22の上鍔部62の位置決め部626が第2軸A2に沿って嵌められて、これによりボビン22に対する絶縁部材24の位置決めがなされる。
第2つなぎ部245は、本体部241と第2覆い部244との間をつなぐ。第2つなぎ部245は、本体部241の右端の上縁と第2覆い部244の下面の右端との間をつなぐ。
第2覆い部244、第2つなぎ部245、及び本体部241の間に、第3軸A3に沿って溝が形成される。この溝に、ボビン22の上鍔部62の上鍔本体621の右端部が嵌め込まれる。
一対の第1突部246は、第1覆い部242における前側覆い部292及び後側覆い部293それぞれの右面から、第2軸A2に沿って右方に突出する。第1突部246は、第2軸A2に沿って延びる略直方体状である。第1突部246の下面には、下方に突出する爪249が形成されている。
一対の第2突部247は、本体部241の右面における上端の、前端部及び後端部のそれぞれから、第2軸A2に沿って右方に突出する。第2突部247は、右側から見た側面視において、L字状(或いは逆L字状)である。
(2.2)可動ブロック
図4、図9に示すように、可動ブロック3は、第1可動ばね31と、第1可動接点部材32と、接極子33と、カード34と、を備える。
第1可動ばね31は、脚片35と、固定片36と、ばね片37と、可動片38と、を備える。第1可動ばね31は、脚片35を2つ備えている。2つの脚片35、固定片36、ばね片37、及び可動片38は、導電性を有する金属材料により、一体に形成されている。
脚片35は、第1軸A1に沿って延在する矩形の板状である。2つの脚片35は、第3軸A3に沿って並んでいる。脚片35は、外部の電気機器に接続される端子である。図1に示すように、脚片35は、ケース9から下方に露出する。
固定片36は、脚片35の上端から上方に延在する板状である。固定片36は、継鉄25、より詳細には第1継鉄251に固定される部分である。固定片36は、第1継鉄251の2つの固定突部253がそれぞれ挿入される2つの固定孔311を有している。
ばね片37は、正面視において、上下が反転した逆L字の板状である。ばね片37は、可撓性を有している。ばね片37は、固定片36の上端から上方に延びる板状の第1板ばね部371と、第1板ばね部371の上端から左方に湾曲する湾曲部372と、湾曲部372の左端から左方に延びる第2板ばね部373と、を有する。第1可動ばね31は、第3軸A3における中央の部分に、第1板ばね部371の上端から湾曲部372を通って第2板ばね部373の右端にかけて長孔状に延びる貫通孔312を有している。
可動片38は、ばね片37の第2板ばね部373の左端から左方に延在する板状である。可動片38とばね片37(第2板ばね部373)とのつなぎ目の部分は、正面視V字状に屈曲している。可動片38は、ばね片37の撓みに応じて、第1軸A1に沿って上下に移動可能である。可動片38は、固定片36の法線方向に対して傾斜している。
可動片38は、接極子保持部381と、接点保持部382と、を備える。接極子保持部381は、可動片38のうちで相対的に右側に位置する。接点保持部382は、可動片38のうちで相対的に左側に位置する。
接極子保持部381に、接極子33が保持される。接極子保持部381には、3つの固定孔313が第3軸A3に沿って並んで形成されている。
接点保持部382に、第1可動接点M1が保持される。接点保持部382は、貫通孔314を有している。貫通孔314は、第1可動ばね31のうちで、第3軸A3において相対的に後側に設けられている。そのため、貫通孔314の中心は、3つの固定孔313のうちで中央の固定孔313の中心よりも後側に位置している。
図9に示すように、接極子33は、接極子本体331と、固定突部332と、引掛片333と、突部334と、を備える。接極子33は、固定突部332を3つ備えている。また、接極子33は、引掛片333を2つ備えている。接極子本体331、3つの固定突部332、2つの引掛片333、及び突部334は、磁性材料により一体に形成されている。
接極子本体331は、上面視略矩形の板状である。3つの固定突部332は、接極子本体331の上面に設けられている。3つの固定突部332は、第3軸A3に沿って並んで設けられている。第1可動ばね31の接極子保持部381の3つの固定孔313に、接極子33の3つの固定突部332を下側から挿入し、固定突部332の先端を潰すことで、接極子33が第1可動ばね31(接極子保持部381)に固定される。接極子33は、第1可動ばね31の下側に配置されて第1可動ばね31に固定される。つまり、接極子33の上面に、第1可動ばね31が固定される。
図2、図3に示すように、可動ブロック3が電磁石ブロック2に固定された状態で、接極子33の下面は、鉄心23の上面(磁極部231の上面)に対向する。
上面視において、接極子33は、第1軸A1と交差する第2軸A2において、第1端E1及び第2端E2を有している(図9参照)。本実施形態では、第1端E1は左端であり、第2端E2は右端である。
2つの引掛片333は、接極子33の第2端E2(右端)にある。2つの引掛片333は、接極子本体331の右側面の前端部及び後端部それぞれから、下方に突出している。図3に示すように、引掛片333は、第1継鉄251の右面の上端部分に引っ掛かる。そのため、接極子33は、鉄心23との間の吸引力の有無に応じて、引掛片333を支点として回転することになる。第1可動ばね31の可動片38は、接極子本体331と一緒に第1軸A1に沿って上下に移動する。
突部334は、接極子33の第2端E2(右端)にある。突部334は、接極子本体331の右側面における第3軸A3の中央(2つの引掛片333の間の部分)から接極子33の長さ軸に沿って突出する。突部334は、略直方体状に形成されている。突部334は、第1可動ばね31の貫通孔312を通って、第1可動ばね31よりも右方に突出する。
図9に示すように、第1可動接点部材32は、頭部321と、胴部322と、を含む。
頭部321の形状は、円錐台状である。頭部321の軸は、第1軸A1に沿っている。頭部321の下面が、第1可動接点M1として機能する。第1可動接点部材32のうち、第1可動接点M1として機能する下面は、例えば銀合金(AgNi若しくはAgSnO)により形成されている。第1可動接点部材32のうち、第1可動接点M1以外の部位は、例えばタフピッチ銅等の銅合金により形成されている。第1可動接点部材32のうち、第1可動接点M1として機能する面(下面)は、球面状である。なお、第1可動接点部材32のうち、第1可動接点M1として機能する面(下面)は、平面状又はドーム状であってもよい。
胴部322は、頭部321の上端から突出している。胴部322は、第1可動ばね31の接点保持部382の貫通孔314に挿入されている。第1可動接点部材32は、胴部322が接点保持部382の貫通孔314に通された状態で、カシメにより第1可動ばね31に固定されている。これにより、第1可動接点部材32は、第1可動ばね31に電気的に接続されている。
なお、第1可動接点M1は、第1可動ばね31と一体に形成されていてもよい。例えば、第1可動ばね31を構成する金属板の一部を下方に突出させ、突出させた部分の先端を第1可動接点M1として利用してもよい。
このように、第1可動接点M1は、上面視において、接極子33の第1端E1(左端)の側で、第1可動ばね31に設けられている。第1可動接点M1は、接極子33の移動(引掛片333を支点とした回転)に応じて、接極子本体331と一緒に第1軸A1に沿って上下に移動する。
図4、図9に示すように、カード34は、上面視において、接極子33の第2端E2の側に設けられている。本実施形態では、カード34は、接極子33の第2端E2(右端)に固定される。より詳細には、カード34は、接極子33の突部334に固定される。カード34は、例えば圧入により、接極子33の突部334に固定される。
カード34は、電気絶縁性を有する合成樹脂の成形体である。カード34は、接極子33の移動に応じて、第1軸A1に沿って上下に移動する。カード34は、接極子33の支点(引掛片333)を基準として接極子本体331と反対側にあるため、移動方向が接極子本体331と反対である。すなわち、接極子本体331が上に向かって移動する場合にはカード34は下に向かって移動し、接極子本体331が下に向かって移動する場合にはカード34は上に向かって移動する。
図9に示すように、カード34は、カード壁部341と、筒部342と、突出部343と、を備える。
カード壁部341は、矩形の板状である。カード壁部341は、第1軸A1に沿って延びている。また、カード壁部341は、第3軸A3に沿って延びている。
筒部342は、角筒状であり、カード壁部341の第1面(左面)から左方に突出する。筒部342の内部に突部334が差し込まれることで、カード34が接極子33に固定される。筒部342は、例えば圧入により突部334に固定される。
突出部343は、カード壁部341の第2面(右面)から右方に突出する。つまり、突出部343は、カード壁部341を基準として、カード34において接極子33に固定される部分(筒部342)と反対側にある。第1軸A1において、突出部343がカード壁部341から突出する位置は、筒部342がカード壁部341から突出する位置とは異なっている。より詳細には、突出部343は、カード壁部341において筒部342が突出する位置よりも下の位置から突出している。突出部343は、右側から見た側面視において、段差を有する階段状である。突出部343の上面には、上方に突出するドーム状の突部344が設けられている。
(2.3)第1ブロック
図3、図10に示すように、第1ブロック4は、第1保持台41と、第1導電部材42と、第1固定接点部材43と、補助部材44と、を備えている。
第1保持台41は、右面が開口した矩形の箱状である。図10、図11に示すように、第1保持台41は、左壁45と、前壁46と、後壁47と、下壁48と、上壁49と、補助壁40と、を備えている。左壁45、前壁46、後壁47、下壁48、上壁49、及び補助壁40は、電気絶縁性を有する合成樹脂の成形体として一体に形成されている。
下壁48の右端には、係合孔411が形成されている。前壁46の右側面の上端には、第2軸A2に沿って左方に凹んだ凹所412が形成されている。後壁47の右側面の上端には、第2軸A2に沿って左方に凹んだ凹所413が形成されている。上壁49の下面の前端部には、第2軸A2に沿って延びる保持溝414が形成されている。
前壁46の凹所412及び後壁47の凹所413には、ボビン22の上鍔部62の突板部624の前端部及び後端部がそれぞれ差し込まれる。上壁49の保持溝414には、ボビン22の上鍔部62の保持突部625が差し込まれる。下壁48の係合孔411には、ボビン22の下鍔部63の係合突部638が係合される。これにより、第1ブロック4が本体ブロック10に結合される。第1ブロック4が本体ブロック10に結合された状態で、第1保持台41の左壁45は、コイル21の左側面に対向してコイル21を左側から覆う(図2参照)。
上壁49の上面には、第1軸A1に沿って上方に突出する突壁部415が設けられている。突壁部415は、第3軸A3に沿って前後に延在する。
図11に示すように、左壁45の左面の下端部には、右方に凹んだ保持凹所416が形成されている。後壁47の左面には、右方に凹んだ保持凹所417が第1軸A1に沿って形成されている。
補助壁40は、前壁46の上端から上方に突出する。第1保持台41の左面には、補助壁40から前壁46の上側部分にかけて、第1軸A1に沿って延びる保持溝418が形成されている。保持溝418は、補助部材44を保持するために用いられる。
図10に示すように、第1導電部材42は、脚片421と、中央片422と、第1固定片423と、第2固定片424と、保持片425と、を備える。第1導電部材42は、脚片421を2つ備えている。2つの脚片421、中央片422、第1固定片423、第2固定片424、及び保持片425は、導電性を有する金属材料により、一体に形成されている。
脚片421は、第1軸A1に沿って延在する板状である。2つの脚片421は、第3軸A3に沿って並んでいる。脚片421は、外部の電気機器に接続される端子である。図1に示すように、脚片421は、ケース9から下方に露出する。
中央片422は、脚片421の上端から上方に延在する板状である。中央片422の右面は、第1保持台41の左壁45の左面に対向する。
第1固定片423は、中央片422の下端から第2軸A2に沿って右方に延在する板状である。第1固定片423は、中央片422の下端において、2つの脚片421の間の部分から延在している。
第2固定片424は、中央片422の後縁から第2軸A2に沿って右方に延在する板状である。第2固定片424は、中央片422の後縁において第1軸A1における中央から延在する。
第1固定片423は、第1保持台41の保持凹所416に左方から差し込まれる。第2固定片424は、第1保持台41の保持凹所417に左方から差し込まれる。これにより、第1導電部材42が第1保持台41に保持される。
第1導電部材42とコイル21との間には、第1保持台41の左壁45及び突壁部415が介在する。そのため、第1保持台41は、コイル21と第1導電部材42との間に配置されてコイル21と第1導電部材42との間を絶縁する絶縁部材7として機能する。
保持片425は、厚さ軸が第1軸A1に沿った板状である。保持片425は、中央片422の上端から右方に延在する。保持片425は、第1保持台41の上壁49の上方に位置する。保持片425は、中央に貫通孔426を有している。
第1導電部材42は、中央片422と保持片425とのつなぎ目部分に、貫通孔427を有している。そのため、保持片425を流れる電流は、第2軸A2に沿った成分だけでなく、第3軸A3に沿った成分を含む。第3軸A3に沿った電流成分は、第1可動接点M1と第1固定接点F1との間に第1軸A1に沿って発生し得るアークに対して、第1軸A1と交差する向きのローレンツ力を与えて、アークの消弧を促進する。
図10に示すように、第1固定接点部材43は、第1可動接点部材32と同様に、頭部431と、胴部432と、を含む。
頭部431の形状は、円錐台状である。頭部431の軸は、第1軸A1に沿っている。頭部431の上面が、第1固定接点F1として機能する。第1固定接点部材43のうち、第1固定接点F1として機能する上面は、例えば銀合金(AgNi若しくはAgSnO)により形成されている。第1固定接点部材43のうち、第1固定接点F1以外の部位は、例えばタフピッチ銅等の銅合金により形成されている。第1固定接点部材43のうち、第1固定接点F1として機能する面(上面)は、球面状である。なお、第1固定接点部材43のうち、第1固定接点F1として機能する面(上面)は、平面状又はドーム状であってもよい。
胴部432は、頭部431の下端から突出している。胴部432は、第1導電部材42の保持片425の貫通孔426に挿入されている。第1固定接点部材43は、胴部432が保持片425の貫通孔426に通された状態で、カシメにより第1導電部材42に固定されている。これにより、第1固定接点部材43は、第1導電部材42に電気的に接続されている。
なお、第1固定接点F1は、第1導電部材42と一体に形成されていてもよい。例えば、第1導電部材42を構成する金属板の一部を上方に突出させ、突出させた部分の先端を第1固定接点F1として利用してもよい。
図2、図14A、図14Bに示すように、第1ブロック4を本体ブロック10に固定した状態で、第1固定接点F1は第1軸A1に沿って第1可動接点M1と対向する。第1可動ばね31の可動片38が上下に移動することで、第1可動接点M1が第1固定接点F1に対して接離する。また、第1固定接点F1と鉄心23(磁極部231)との間には、突壁部415が介在している。
図10に示すように、補助部材44は、側部片441と、上部片442と、を備える。側部片441及び上部片442は、導電性を有する金属材料により、一体に形成されている。
側部片441は、第1軸A1に沿って延在する板状である。側部片441は、その右側面に、第2軸A2に沿って左方に凹んだ凹所443を有している。凹所443によって、第1軸A1において、第1保持台41に対する補助部材44の位置決めがなされる。
上部片442は、側部片441の上端から第3軸A3に沿って後方に延在する板状である。上部片442の下面には、上部片442の他の部分よりも下方に突出する突部444が設けられている。突部444は、例えば上部片442の上面のうちで突部444に対応する部分を上側から下方に押し出すことで、形成され得る。突部444の下面は、第1可動接点部材32の胴部322の上面と対向する。
補助部材44の上部片442が第1可動接点部材32の上方にあることで、第1可動接点M1が第1固定接点F1から離れて第1可動ばね31が上方に移動する際に第1可動ばね31が振動したとしても、第1可動ばね31の過度の振動が抑制される。
(2.4)第2ブロック
図3、図12に示すように、第2ブロック5は、第2導電部材51と、第2可動ばね52と、第2可動接点部材53と、第3導電部材54と、第2固定接点部材55と、第2保持台56と、を備えている。
図12に示すように、第2導電部材51は、脚片511と、中央片512と、固定片513と、を備えている。脚片511、中央片512、及び固定片513は、導電性を有する金属材料により、一体に形成されている。
脚片511は、第1軸A1に沿って延在する板状である。脚片511は、外部の電気機器に接続される端子である。図1に示すように、脚片511は、ケース9から下方に露出する。
中央片512は、脚片511の上端から前方に延在する横板部514と横板部514の前端から上方に延在する縦板部515と、を含む側面視L字の板状である。縦板部515の幅(第2軸A2に沿った寸法)は、横板部514の幅よりも大きい。縦板部515の左側面には、第2軸A2に沿って左方に突出する2つの突部516が形成されている。2つの突部516の間は、右方に凹んだ凹所517となっている。
固定片513は、中央片512の縦板部515の上端から上方に延在する板状である。固定片513は、その前面における上端部に、第2可動ばね52を固定するための2つの固定突部518を有している。固定突部518は、例えば固定片513の後面のうちで固定突部518に対応する部分を後側から前方に押し出すことで、形成され得る。
図12に示すように、第2可動ばね52は、固定片521と、ばね片522と、立ち上がり片523と、保持片524と、を備える。固定片521、ばね片522、立ち上がり片523及び保持片524は、導電性を有する金属材料により、一体に形成されている。
固定片521は、第1軸A1に沿って延在する板状である。固定片521は、第2導電部材51に固定される部分である。固定片521は、第2導電部材51の2つの固定突部518がそれぞれ挿入される2つの固定孔525を有している。2つの固定孔525に2つの固定突部518を挿入し、固定突部518の先端を潰すことで、第2可動ばね52が第2導電部材51に固定される。
ばね片522は、固定片521の上端から後ろ斜め上方に延在する板状である。ばね片522は、可撓性を有している。ばね片522は、固定片521の法線方向に対して傾斜している。
立ち上がり片523は、ばね片522の後端から上方に延在する板状である。第2可動ばね52は、立ち上がり片523を備えていなくてもよい。ただし、第2可動ばね52が立ち上がり片523を備えていることで、第2可動接点M2が第2固定接点F2に接触している状態での第2可動接点M2と第2固定接点F2との間の接圧の向上が図れる。
保持片524は、立ち上がり片523の上端から後ろ斜め上方に延在する板状である。保持片524は、貫通孔526を有している。
保持片524は、固定片521の法線方向に対して傾斜している。保持片524の傾斜角度は、ばね片522の傾斜角度と略同じである。保持片524は、ばね片522の撓みに応じて、上下に移動可能である。
第2可動接点部材53は、例えば銀を主成分とする接点材料によって、略円柱状に形成されている。第2可動接点部材53の下面が、第2可動接点M2として機能する。第2可動接点部材53のうち、第2可動接点M2として機能する下面は、球面状である。なお、第2可動接点部材53のうち、第2可動接点M2として機能する面(下面)は、平面状又はドーム状であってもよい。第2可動接点部材53は、第2可動ばね52の保持片524の貫通孔526に挿入されている。第2可動接点部材53は、保持片524の貫通孔526に通された状態で、カシメにより第2可動ばね52に固定されている。これにより、第2可動接点部材53は、第2可動ばね52に電気的に接続されている。
なお、第2可動接点M2は、第2可動ばね52と一体に形成されていてもよい。例えば、第2可動ばね52を構成する金属板の一部を下方に突出させ、突出させた部分の先端を第2可動接点M2として利用してもよい。
図12に示すように、第3導電部材54は、脚片541と、中央片542と、保持片543と、を備えている。脚片541、中央片542、及び保持片543は、導電性を有する金属材料により、一体に形成されている。
脚片541は、第1軸A1に沿って延在する板状である。脚片541は、外部の電気機器に接続される端子である。図1に示すように、脚片541は、ケース9から下方に露出する。
中央片542は、脚片541の上端から上方に延在する板状である。中央片542の左側面には、第2軸A2に沿って左方に突出する2つの突部544が形成されている。2つの突部544の間は、右方に凹んだ凹所545となっている。
保持片543は、中央片542の上端から後ろ斜め上方に延在する板状である。保持片543は、貫通孔546を有している。
保持片543は、中央片542の法線方向に対して傾斜している。保持片543の傾斜角度(鋭角)は、例えば45度以下であり、30度以下であってもよく、15度以下であってもよい。保持片543の傾斜角度(鋭角)は、0度以上であればよい。第2可動接点M2が第2固定接点F2に接触する際の、第2固定接点F2に対する第2可動接点M2の位置ずれ(滑り)を防止する観点から、保持片543は中央片542の法線方向に対して傾斜していることが好ましい。
第2固定接点部材55は、例えば銀を主成分とする接点材料によって、略円柱状に形成されている。第2固定接点部材55の上面が、第2固定接点F2として機能する。第2固定接点部材55のうち、第2固定接点F2として機能する上面は、球面状である。なお、第2固定接点部材55のうち、第2固定接点F2として機能する面(上面)は、平面状又はドーム状であってもよい。第2固定接点部材55は、第3導電部材54の保持片543の貫通孔546に挿入されている。第2固定接点部材55は、保持片543の貫通孔546に通された状態で、カシメにより第3導電部材54に固定されている。これにより、第2固定接点部材55は、第3導電部材54に電気的に接続されている。
なお、第2固定接点F2は、第3導電部材54と一体に形成されていてもよい。例えば、第3導電部材54を構成する金属板の一部を上方に突出させ、突出させた部分の先端を第2可動接点M2として利用してもよい。
図12、図13に示すように、第2保持台56は、保持台本体561と、保持台壁部562と、を備えている。
保持台本体561は、略直方体状に形成されている。保持台本体561は、左面が開口した箱状である。保持台本体561の右面の前端部には、第1保持溝563が形成されている。保持台本体561の右面の後端部には、第2保持溝564が形成されている。
第1保持溝563は、第2導電部材51を保持するために用いられる部分である。第1保持溝563は、第1軸A1に沿って延びる第1溝部と、第1溝部の下端から後方に延びる第2溝部と、第2溝部の後端から下方に延びる第3溝部と、を有している。第1溝部には、第2導電部材51の中央片512の縦板部515が嵌め込まれる。第2溝部には、中央片512の横板部514が嵌め込まれる。第3溝部には、脚片511の上端部が嵌め込まれる。第1溝部の底は、第2導電部材51の左側面の凹所517に対応する部分が一段高い突台部となっており、この突台部に、第2導電部材51の凹所517が嵌め込まれる。
第2保持溝564は、第3導電部材54を保持するために用いられる部分である。第2保持溝564は、第1軸A1に沿って延在している。第2保持溝564の底は、第3導電部材54の左側面の凹所545に対応する部分が一段高い突台部となっており、この突台部に、第3導電部材54の凹所545が嵌め込まれる。
図3、図15A、図15Bに示すように、第2保持台56に、第2導電部材51、第2可動ばね52、及び第3導電部材54が保持された状態で、第2可動接点M2と第2固定接点F2とが対向する。本実施形態では、第2可動接点M2が上側に位置し、第2固定接点F2が下側に位置する。第2可動ばね52の保持片524が上下に移動することで、第2可動接点M2が第2固定接点F2に対して接離する。
図13に示すように、保持台本体561の左面の下端の前端部及び後端部には、右方に凹んだ一対の第1嵌合凹所565が形成されている。一対の第1嵌合凹所565には、電磁石ブロック2の絶縁部材24の一対の第1突部246がそれぞれ差し込まれる。第1嵌合凹所565の下面を構成する下壁には、第1突部246の爪249が係合される係合孔566が形成されている。
保持台壁部562は、保持台本体561の上面における左端から、第1軸A1に沿って上方に延在する。保持台壁部562は、第3軸A3に沿って延在している。保持台壁部562の第3軸A3における中央には、上端から下方に凹んだ凹所567が形成されている。凹所567は、ここでは第1軸A1に沿って保持台壁部562の略全長に亘って形成されている。
保持台壁部562の左面の前端部及び後端部には、右方に凹んだ一対の第2嵌合凹所568が形成されている。第2嵌合凹所568は、左側から見た側面視において、L字状(或いは逆L字状)である。一対の第2嵌合凹所568には、電磁石ブロック2の絶縁部材24の一対の第2突部247がそれぞれ差し込まれる。
保持台壁部562の左面の上端部において、第3軸A3における両端(前端及び後端)には、左方に突出するリブ569が、第1軸A1に沿ってそれぞれ設けられている。
(2.5)リレー本体
リレー本体1は、電磁石ブロック2と、可動ブロック3と、第1ブロック4と、第2ブロック5と、を結合して構成される。
例えば、図4に示すように、電磁石ブロック2に対して、可動ブロック3を右方に位置させる。そして、可動ブロック3を第2軸A2に沿って左方に移動させて、第1可動ばね31の固定片36の2つの固定孔311に、第1継鉄251の2つの固定突部253をそれぞれ挿入し、固定突部253の先端を潰す。これにより、可動ブロック3が電磁石ブロック2に固定される。これにより、電磁石ブロック2と可動ブロック3とが結合された本体ブロック10が構成される(図3参照)。
また、図3に示すように、本体ブロック10に対して、第1ブロック4を左方に位置させる。そして、第1ブロック4を第2軸A2に沿って右方に移動させ、第1保持台41の凹所412,413にボビン22の上鍔部62の突板部624を差し込み、第1保持台41の保持溝414に上鍔部62の保持突部625を差し込み、第1保持台41の係合孔411に下鍔部63の係合突部638(図7参照)を係合させる。これにより、第1ブロック4が本体ブロック10に固定される(図2参照)。なお、接着等により、ボビン22を第1保持台41に更に固定してもよい。
また、図3に示すように、本体ブロック10に対して、第2ブロック5を右方に位置させる。そして、第2ブロック5を第2軸A2に沿って左方に移動させ、第2保持台56の一対の第1嵌合凹所565に絶縁部材24の一対の第1突部246を差し込んで係合孔566に爪249を係合させ、第2保持台56の一対の第2嵌合凹所568に絶縁部材24の一対の第2突部247を差し込む(ここでは圧入する)。これにより、第2ブロック5が本体ブロック10に固定される(図2参照)。なお、接着等により、絶縁部材24を第2保持台56に更に固定してもよい。
このように、電磁継電器100は、ボビン22を含み第1可動ばね31を保持する第1端子台81(ボビン22及び絶縁部材24)と、第2固定接点F2及び第2可動ばね52を保持する第2端子台82(第2保持台56)と、第1固定接点F1を保持する第3端子台83(第1保持台41)と、を備えている。第2端子台82は、第1端子台81とは別体であって、第1端子台81に固定される。第3端子台83は、第1端子台81及び第2端子台82とは別体であって、第1端子台81に固定される。本実施形態の電磁継電器100では、第1端子台81、第2端子台82、及び第3端子台83がそれぞれ別体である。そのため、一つの端子台(例えば第2端子台82)に保持される部品の調整(部品の位置合わせ、ばね力の調整等)を、他の端子台(例えば第1端子台81及び第3端子台83)に保持される部品の調整と切り離して行うことが可能となる。これにより、電磁継電器100の製造工程の簡略化を図ることが可能となる。また、第2接点装置を保持する第2端子台82を、第1端子台81に組み付けるだけで、第2接点装置を追加することが可能となる。
また、本実施形態の電磁継電器100では、第2端子台82は、第2軸A2に沿って第1端子台81に組み付けられる。第3端子台83は、第2軸A2に沿って第1端子台81に組み付けられる。このように、本実施形態の電磁継電器100では、第1端子台81に対して、第2端子台82及び第3端子台83が同じ軸(第2軸A2)に沿って組み付けられる。これにより、電磁継電器100の製造工程の簡略化を図ることが可能となる。
また、第1端子台81と第2端子台82とのうちの一方の端子台(ここでは、第1端子台81に含まれる絶縁部材24)は、第1端子台81と第2端子台82とのうちの残りの端子台(ここでは、第2端子台82である第2保持台56)に圧入される。これにより、電磁継電器100の製造工程において、組み立ての容易化を図ることが可能となる。
図2に示すように、電磁継電器100のリレー本体1では、カード壁部341は、接極子33の第2端E2(右端)と第2可動ばね52との間に配置されている。また、リレー本体1では、保持台壁部562が、接極子本体331と第2可動ばね52との間に配置されている。すなわち、例えば図17に示すように、第1接点装置に電気的に接続されている導電部品(以下、「第1導電部品」ともいう)と第2接点装置に電気的に接続されている導電部品(以下、「第2導電部品」ともいう)との間の最短距離を遮るように、カード壁部341及び保持台壁部562が配置されている。これにより、第1導電部品と第2導電部品との間の絶縁距離を、増加させることができる。なお、本実施形態の電磁継電器100のリレー本体1では、第1導電部品は、第1可動ばね31、接極子33及び継鉄25を含む。また、第2導電部品は、第2可動ばね52及び第3導電部材54を含む。
また、本実施形態の電磁継電器100のリレー本体1では、第2可動ばね52が第1可動ばね31及び接極子33とは別体に設けられている。また、第2可動ばね52は、カード34によって動かされる。そのため、第2接点装置の特性(例えば、オーバートラベルの大きさ)を、第1接点装置の特性(例えば、オーバートラベルの大きさ)に影響を与えること無く調整することが可能である。
また、本実施形態の電磁継電器100のリレー本体1では、図2に示すように、上面視において、第1固定接点F1と第2固定接点F2とは、接極子33の第1端E1(左端)と第2端E2(右端)とを結ぶ方向においてコイル21の軸を挟んで互いに反対側にある。そのため、第1固定接点F1と第2固定接点F2との間の距離を離すことが可能となる。これにより、第1固定接点F1で発生し得るアークが第2固定接点F2に影響を及ぼしたり第2固定接点F2で発生し得るアークが第1固定接点F1に影響を及ぼしたりする可能性を、低減することが可能となる。
また、本実施形態の電磁継電器100のリレー本体1では、第2軸A2において、第1固定接点F1と第2固定接点F2との間に、第1保持台41の突壁部415、ボビン22の第3壁部66、及び絶縁部材24が位置している。これにより、第1固定接点F1で発生し得るアークが第2固定接点F2に影響を及ぼしたり第2固定接点F2で発生し得るアークが第1固定接点F1に影響を及ぼしたりする可能性を、低減することが可能となる。
次に、リレー本体1の動作(電磁継電器100の動作)について説明する。
リレー本体1では、2つのコイル端子26の間に電圧が印加されずコイル21が通電されていない状態(以下、「非通電時」ともいう)では、図2、図14Aに示すように、第1可動ばね31のばね力によって、第1可動接点M1は第1固定接点F1から離れている。そのため、第1導電部材42の脚片421と第1可動ばね31の脚片35との間の電路(以下、「第1電路」ともいう)は、遮断されている。
また、非通電時では、図2、図15Aに示すように、第2可動接点M2は、第2可動ばね52のばね力によって第2固定接点F2に接触している。そのため、第2導電部材51の脚片511と第3導電部材54の脚片541との間に、電路(以下、「第2電路」ともいう)が形成されている。図2、図15Aに示すように、本体ブロック10のカード34の突出部343は、第2ブロック5の第2可動ばね52の下方に位置している。
リレー本体1では、2つのコイル端子26の間に電圧が印加されてコイル21が通電されると(以下、「通電時」ともいう)、接極子33は、鉄心23の磁極部231との間に発生する吸引力により、第1軸A1に沿って、磁極部231に向かって下方へ吸引される。これにより、接極子33は引掛片333を支点として(正面視において反時計回りに)回転し、接極子33の下面が鉄心23の磁極部231の上面に接触する。通電時では、鉄心23、継鉄25、及び接極子33によって、コイル21により発生する磁束が通る磁気回路が形成される。
通電時では、接極子33の回転によって、第1可動接点M1が接極子33と一緒に下方へ移動している。これにより通電時では、図14Bに示すように、第1可動接点M1が第1固定接点F1に接触する。そのため、第1電路が形成される。
また、通電時では、接極子33の回転によってカード34は上方へ移動しており、突出部343によって第2可動ばね52が上方へ押し上げられている。これにより、図15Bに示すように第2可動接点M2が第2固定接点F2から離間する。そのため、第2電路が遮断される。
このように、本実施形態の電磁継電器100では、カード34は、第2可動ばね52の下方に位置する下側押圧部(突出部343)を備えている(図15A、図15B参照)。下側押圧部は、第2可動ばね52を上方に押して第2可動接点M2を第2固定接点F2から開離させる。また、カード34は、基部(カード壁部341、筒部342)と、基部から第2固定接点F2及び第2可動接点M2を含む接点装置(第2接点装置)に向かって突出する突出部343と、を有している。カード34は、突出部343にて第2可動ばね52を動かす。カード34が、第2可動ばね52を動かす突出部343を備えていることで、第1導電部品と第2導電部品との間の絶縁距離の増加を図ることができる。
リレー本体1では、コイル21の通電を停止すると、鉄心23と接極子33との間の吸引力が消失する。そのためリレー本体1では、第1可動ばね31のばね力によって、接極子33は引掛片333を支点として(正面視において時計回りに)回転し、接極子33が鉄心23から離れる。接極子33の回転によって、第1可動接点M1は、接極子33と一緒に上方へ移動して第1固定接点F1から離れる。これにより、第1電路が遮断される。また、接極子33の回転によって、カード34は、下方へ移動して第2可動ばね52から離れる。第2可動接点M2は、第2可動ばね52のばね力によって下方へ移動して、第1固定接点F1に接触する。これにより、第2電路が形成される。
このように、本実施形態の電磁継電器100では、第1可動ばね31は、コイル21の励磁と非励磁との切り替えに応じて、第1閉位置と第1開位置との間で移動可能である。第1閉位置は、第1可動接点M1が第1固定接点F1に接触する第1可動ばね31の位置である。第1開位置は、第1可動接点M1が第1固定接点F1から離れる第1可動ばね31の位置である。
また、本実施形態の電磁継電器100では、第2可動ばね52は、コイル21の励磁と非励磁との切り替えに応じて、第2閉位置と第2開位置との間で移動可能である。第2閉位置は、第2可動接点M2が第2固定接点F2に接触する第2可動ばね52の位置である。第2開位置は、第2可動接点M2が第2固定接点F2から離れる第2可動ばね52の位置である。本実施形態の電磁継電器100では、コイル21の励磁と非励磁との切り換替えに応じて、カード34が、第2可動接点M2を第2固定接点F2に対して接離させている。
図14A、図14Bに示すように、本実施形態のリレー本体1(電磁継電器100)では、第1可動接点M1は、第1接離軸X1に沿って移動して、第1固定接点F1に接離する。また、図15A、図15Bに示すように、第2可動接点M2は、第2接離軸X2に沿って移動して、第2固定接点F2に接離する。そして、第2接離軸X2は、第1接離軸X1に沿っている。本開示では、「第2接離軸X2が第1接離軸X1に沿っている」とは、側面視において、第2接離軸X2と第1接離軸X1との間の交差角度(鋭角)が所定の角度範囲内にあることを意味する。交差角度は、例えば45度以下であり、30度以下であってもよく、15度以下であってもよい。本実施形態の電磁継電器100では、第2接離軸X2が第1接離軸X1に沿っているため、2つの接点装置(第1接点装置及び第2接点装置)をエア洗浄等で洗浄する際に同じ側(例えば、上側)から洗浄することが可能となり、2つの接点装置の洗浄が容易となる。また、電磁継電器100では、第2接離軸X2が第1接離軸X1に沿っているため、2つの接点装置において最も振動(或いは衝撃)に弱い方向が共通となり、振動(或いは衝撃)への対策が容易となる。具体的には、電磁継電器100では、2つの接点装置において最も振動に弱い方向は、第1接離軸X1及び第2接離軸X2が共通して沿っている第1軸A1に沿った方向である。電磁継電器100は、他の方向(第2軸A2に沿った方向、第3軸A3に沿った方向)に沿った振動に対しては、比較的に強い。そのため、電磁継電器100では、第1軸A1に沿った振動への対策を行う(例えば、ケース9の上壁91に緩衝材を設ける)だけで、振動に対する対策が可能となる。
(2.6)ケース
図1、図2に示すように、ケース9は、リレー本体1を収容する。そのため、ケース9は、コイル21、鉄心23、接極子33、第1固定接点F1、第1可動ばね31、第2固定接点F2、第2可動ばね52、及びカード34を収容する。ケース9は、第1端子台81(ボビン22及び絶縁部材24)、第2端子台82(第2保持台56)及び第3端子台83(第1保持台41)も収容している。ケース9は、例えば電気絶縁性を有する合成樹脂の成形体であって、絶縁性である。
図1、図2、図16に示すように、ケース9は、ケース本体90を備える。ケース本体90は、ケース9の外郭を構成する。ケース本体90は、下面が開口した矩形箱状である。ケース本体90は、上壁91と、前壁92と、後壁93と、右壁94と、左壁95と、を備えている。
図16に示すように、ケース9は、ケース本体90の内側に、第1突条部961と、2つの第1接続部962と、を更に備えている。第1突条部961は、第1軸A1に沿って延在する板状である。第1突条部961は、第2軸A2に沿って延在する。第1突条部961は、第3軸A3において前壁92と隙間を空けて対向する。2つの第1接続部962は、第1突条部961の第2軸A2における両端部と、前壁92の後面とを、それぞれつなぐ。ケース本体90の前壁92、第1突条部961、及び2つの第1接続部962によって、下面が開口した第1凹所96が形成される。
ケース9は、ケース本体90の内側に、第2突条部971と、2つの第2接続部972と、を更に備えている(図17参照)。第2突条部971は、第1軸A1に沿って延在する板状である。第2突条部971は、第2軸A2に沿って延在する。第2突条部971は、第3軸A3において後壁93と隙間を空けて対向する。2つの第2接続部972は、第2突条部971の第2軸A2における両端部と、後壁93の前面とを、それぞれつなぐ。ケース本体90の後壁93、第2突条部971、及び2つの第2接続部972によって、下面が開口した第2凹所97が形成される。
図17に示すように、第1凹所96には、ボビン22の上鍔部62の第1壁部64(より詳細には、突リブ642)が差し込まれる。そのため、第1突条部961は、第3軸A3において第1壁部64(より詳細には、突リブ642)と対向する。また、第1接続部962は、第1凹部643に挿入される。2つの第1接続部962が、2つの第1凹部643にそれぞれ挿入される。
図17に示すように、第2凹所97には、ボビン22の上鍔部62の第2壁部65(より詳細には、突リブ652)が差し込まれる。そのため、第2突条部971は、第3軸A3において第2壁部65(より詳細には、突リブ652)と対向する。また、第2接続部972は、第2凹部653に挿入される。2つの第2接続部972が、2つの第2凹部653にそれぞれ挿入される。
図16に示すように、ケース9は、ケース本体90の内側に、ケース壁部98を更に備えている。ケース壁部98は、ケース本体90の上壁91の下面から第1軸A1に沿って下方へ延在する板状である。ケース壁部98は、第3軸A3に沿って延びており、ケース本体90の上壁91の下面を、左側と右側とに区分する。ケース壁部98の下端には、第3軸A3における中央に、上方へ凹んだ凹部981が形成されている。
図17に示すように、電磁継電器100では、ケース壁部98は、接極子33の第2端E2(右端)と第2可動ばね52との間に配置される。これにより、電磁継電器100では、第1導電部品と第2導電部品との間にケース壁部98を介在させることが可能となり、第1導電部品と第2導電部品との間の絶縁距離を増加させることが可能となる。また、電磁継電器100がカード壁部341とケース壁部98との両方を備えていることで、第1導電部品と第2導電部品との間の絶縁距離を、更に増加させることが可能となる。図17に示すように、第2軸A2において、カード壁部341とケース壁部98とが互いに重複している。さらに、図17に示すように、ケース本体90の前壁92と後壁93との間では、側面視において、カード壁部341とケース壁部98とのうちの少なくとも一方が第3軸A3での全長にわたって存在している。これにより、第1導電部品と第2導電部品との間の絶縁距離を、更に増加させることが可能となる。
また、図17、図18に示すように、ケース壁部98は、カード壁部341に隣接している。そして、ケース壁部98は、第2軸A2において、カード壁部341と第2可動ばね52との間にある。そのため、ケース壁部98と第2可動ばね52との間の距離は、カード壁部341と第2可動ばね52との間の距離よりも短い。ケース壁部98がカード壁部341と第2可動ばね52との間にあることで、仮にカード34が接極子33の突部334から外れそうになっても、カード壁部341がケース壁部98に接触することでカード34が接極子33から抜け落ちるのが防止される。カード34の抜け落ち防止の観点から、カード34の筒部342の長さ(第2軸A2に沿った寸法)及び接極子33の突部334の長さは、カード壁部341とケース壁部98との間の距離よりも、大きくてもよい。
このように、本実施形態の電磁継電器100は、絶縁隔壁71を備えている。絶縁隔壁71は、保持台壁部562、カード壁部341及びケース壁部98のうちの少なくとも1つを含む。絶縁隔壁71は、継鉄25と第2固定接点F2との間に配置される。また、絶縁隔壁71は、第1可動ばね31の導電部分と第2固定接点F2との間に配置される。第1可動ばね31の導電部分は、上面視においてコイル21と第2固定接点F2との間に位置する部分であって、例えば固定片36とばね片37とのうちの少なくとも一方を含む。絶縁隔壁71は、第1導電部品と第2導電部品との間の距離が最短となる位置に介在している。これにより、電磁継電器100では、第1導電部品と第2導電部品との間の絶縁距離を、更に増加させることが可能となる。
図16~図18に示すように、ケース9は、ケース本体90の内側に、ガイドリブ99を更に備えている。ケース9は、ガイドリブ99を2つ備えている。ガイドリブ99は、ケース本体90の上壁91の下面から下方に延在する板状である。ガイドリブ99は、その下側面が左上から右下に向かって傾斜する傾斜面である。ガイドリブ99の右側面は、ケース壁部98の左面とつながっている。
図17に示すように、ガイドリブ99は、側面視においてリレー本体1の保持台壁部562と重なる位置に形成されている。ガイドリブ99は、リレー本体1にケース9を組み付ける際に、第2保持台56(第2端子台82)に対するケース9の位置ずれを防止する。すなわち、ケース9が、リレー本体1に対して相対的に左側に配置された状態でリレー本体1に組み付けられようとする場合には、ガイドリブ99の下側面(傾斜面)が、リレー本体1の保持台壁部562の上側面に接触する。これにより、ケース9は第2軸A2に沿って右向きに移動するようにガイドされて、第2保持台56(リレー本体1)に対するケース9の位置ずれが防止される。リレー本体1に対するケース9の位置ずれが防止されることで、リレー本体1にケース9を組み付ける際にケース壁部98がカード壁部341に接触する等の事態が、防止される。
(3)変形例
上記の実施形態は、本開示の様々な実施形態の1つに過ぎない。上記の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、実施形態の変形例を列挙する。以下では、上記実施形態を「基本例」と呼ぶこともある。上記の基本例及び以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
(3.1)第1変形例
本変形例の電磁継電器100について、図19A、図19Bを参照して説明する。基本例の電磁継電器100と同様の構成については、適宜説明を省略する場合がある。
基本例の電磁継電器100は、第2可動ばね52のばね力によって、第2可動接点M2と第2固定接点F2との間の接圧を確保する構造(以下、「リフトオフ構造」ともいう)を有している。これに対して、本変形例の電磁継電器100は、カード34Aによって第2可動ばね52Aを押すことで、第2可動接点M2と第2固定接点F2との間の接圧を確保する構造(以下、「フリクシャー構造」ともいう)を有している。
より詳細には、図19A、図19Bに示すように、カード34Aは、カード壁部341Aと、突出部343Aと、を備えている。突出部343Aは、第2可動ばね52Aの上方に位置する。突出部343Aの下面には、下方に突出するドーム状の突部344Aが設けられている。
非通電時では、図19Aに示すように、第2可動ばね52Aが突出部343Aによって上方から押されることにより、第2可動ばね52Aに保持された第2可動接点部材53Aの下面の第2可動接点M2が、第3導電部材54Aに保持された第2固定接点部材55Aの上面の第2固定接点F2に接触している。そのため、第2電路が形成されている。
通電時では、図19Bに示すように、突出部343Aはカード壁部341Aと一緒に上方へ移動し、突出部343Aが第2可動ばね52Aから離れる。第2可動接点M2は、第2可動ばね52Aのばね力によって上方へ移動し、第2可動接点M2は第2固定接点F2から離れる。
このように、本変形例の電磁継電器100では、カード34Aは、第2可動ばね52Aの上方に位置する上側押圧部(突出部343A)を備え、上側押圧部は、第2可動ばね52Aを下方に押して第2可動接点M2を第2固定接点F2に接触させる。
フリクシャー構造を有する本変形例の電磁継電器100でも、基本例の電磁継電器100と同様に、構造の簡略化を図ることが可能となる。
なお、リフトオフ構造では、第2可動ばね52のばね力によって第2可動接点M2を第2固定接点F2に接触させるため、フリクシャー構造に比べて接圧が安定しやすいという利点がある。また、リフトオフ構想では、第2可動接点M2を第2固定接点F2から開離させる場合の開離の信頼性が高い、という利点がある。一方、フリクシャー構造では、第2可動接点M2を第2固定接点F2に接触させる場合の接触の信頼性が高い、という利点がある。
(3.2)変形例2
本変形例の電磁継電器100Bについて、図20を参照して説明する。基本例の電磁継電器100と同様の構成については、適宜説明を省略する場合がある。
本変形例の電磁継電器100Bでは、ボビン22Bの下鍔部63Bの側に第1可動接点M1及び第1固定接点F1が配置されており、鉄心と接極子との上下関係が逆転している点で、基本例の電磁継電器100と相違する。
より詳細には、本変形例の電磁継電器100Bでは、ボビン22Bの下鍔部63Bは中空の箱状である。そして、下鍔部63Bの内部空間内に、第1固定接点F1、第1可動接点M1、第1可動ばね31Bの可動片38B、及び接極子33Bの接極子本体331Bが配置されている。
ボビン22Bにはコイル21Bが巻回されており、ボビン22Bの下鍔部63Bに2つのコイル端子26Bが保持されている。コイル端子26Bの第1端子部261Bは下鍔部63Bの上壁部631Bから上方に突出し、コイル21Bの一端が接続される。コイル端子26Bの第2端子部262Bは下鍔部63Bの下壁部632Bから下方に突出する。
鉄心23Bは、ボビン22Bの本体部に第1軸A1に沿って上下に挿入され、これによりコイル21Bの内部に第1軸A1に沿って上下に挿入される。鉄心23Bの磁極部231Bは、ボビン22Bの下鍔部63Bの内部空間に露出する。
継鉄25Bの第1継鉄251Bは、第1軸A1に沿って上下に延在し、ボビン22Bの右側面に対向する。継鉄25Bの第2継鉄252Bは、第1継鉄251Bの上端から第2軸A2に沿って左方に突出する。第2継鉄252Bは、ボビン22Bの上鍔部62B内に挿入され、鉄心23Bの上端と結合される。
ボビン22Bの下鍔部63Bの上壁部631Bの下面には、第1導電部材42Bの保持片425Bが固定される。保持片425Bの下面に、下面が第1固定接点F1として機能する第1固定接点部材43Bが保持されている。第1導電部材42Bの脚片421Bは、下鍔部63Bから下方へ突出する。
第1可動ばね31Bは、脚片35Bと固定片36Bとばね片37Bと可動片38Bとを一体に備える。第1可動ばね31Bは、例えば、正面視において、90度回転したT字状である。脚片35Bは、ボビン22Bの下鍔部63Bから下方へ突出する。固定片36Bは、第1継鉄251Bの右面に固定されている。可動片38Bは、ばね片37Bを介して固定片36Bとつながっており、ばね片37Bから左斜め下へ延在する。
接極子33Bは、第1可動ばね31Bの可動片38Bの上面に固定されており、第1軸A1に沿って鉄心23Bの磁極部231Bと対向する。
第1可動接点部材32Bは、接極子33Bの第1端E1(左端)の側で、第1可動ばね31Bの可動片38Bの上面に固定されている。第1可動接点部材32Bの上面は、第1可動接点M1として機能し、第1固定接点F1と対向する。
カード34Bは、カード壁部341B(基部)と、突出部343Bと、を有している。カード34Bは、接極子33Bの第2端E2(右端)の側に設けられており、接極子33Bの突部334Bに固定されている。
第2可動ばね52Bは、第1軸A1及び第2軸A2の両方と直交する第3軸に沿って延在する。第2可動ばね52Bの上面には、上面が第2可動接点M2として機能する第2可動接点部材53Bが設けられている。
第3導電部材54Bは、保持片543Bが第2可動接点部材53Bと第1軸A1において対向して第2可動ばね52Bの上側に位置するように、第2保持台56Bに保持されている。保持片543Bの下面には、下面が第2固定接点F2として機能する第2固定接点部材55Bが設けられている。第3導電部材54Bの脚片541Bは、第2保持台56Bから下方に突出する。
第2保持台56Bは、第2可動ばね52Bが接続された第2導電部材、及び第3導電部材54Bを保持する。第2保持台56Bは、ボビン22Bに固定される。
電磁継電器100Bでは、コイル21Bが通電されていない非通電時では、第1可動ばね31Bのばね力によって、第1可動接点M1は第1固定接点F1から離れている。また、非通電時では、第2可動ばね52Bのばね力(上向きの力)によって、第2可動接点M2は第2固定接点F2に接触している。
電磁継電器100Bでは、コイル端子26Bを介してコイル21Bが通電された通電時では、接極子33Bが、鉄心23Bに吸引されて鉄心23Bに向かって移動して、第1可動接点M1が第1固定接点F1に接触する。また、通電時では、第2可動ばね52Bがカード34Bによって下方に押されて、第2可動接点M2が第2固定接点F2から開離する。
このように、本変形例の電磁継電器100Bは、コイル21Bと、ボビン22Bと、鉄心23Bと、接極子33Bと、第1固定接点F1と、第1可動ばね31Bと、第2固定接点F2と、第2可動ばね52Bと、カード34Bと、を備える。
ボビン22Bには、コイル21Bが巻回される。鉄心23Bは、コイル21Bの内部に第1軸A1に沿って上下に挿入される。接極子33Bは、鉄心23Bの上面(図20の下側の面)に対向する下面(図20の上側の面)を有する。第1可動ばね31Bは、第1可動接点M1を有する。第1可動接点M1は、第1軸A1に沿って第1固定接点F1と対向し、第1固定接点F1と接離する。第2可動ばね52Bは、第2可動接点M2を有する。第2可動接点M2は、第2固定接点F2と対向し、第2固定接点F2と接離する。カード34Bは、コイル21Bの励磁と非励磁との切り替えに応じて、第2可動接点M2を記第2固定接点F2に対して接離させる。
第1可動ばね31Bは、接極子33Bの上面(図20の下側の面)に固定されている。接極子33Bは、上面視において、両端である第1端E1及び第2端E2を有する。第1可動接点M1は、上面視において、接極子33Bの第1端E1(図20の左端)の側で、第1可動ばね31Bに設けられている。カード34Bは、上面視において、接極子33Bの第2端E2(図20の右端)の側に、設けられている。
本変形例の電磁継電器100Bでも、構造の簡略化を図ることが可能となる。
なお、本変形例の電磁継電器100Bは、基本例の電磁継電器100の絶縁部材24と同様の絶縁部材を備えていてもよい。また、本変形例の電磁継電器100Bは、基本例の電磁継電器100のケース9と同様のケースを備えていてもよい。
(3.3)その他の変形例
一変形例において、接極子33に対するカード34の固定方法は、圧入に限られない。例えば、カード34は、同時成形によって接極子33に固定されていてもよいし、爪と孔との係合によって接極子33に固定されていてもよい。
一変形例において、カード34は、コイル21の励磁と非励磁との切り替え(接極子33の移動)に連動して第2可動接点M2を第2固定接点F2に対して接離させればよく、接極子33に固定されていなくてもよい。カード34は、例えば、接極子33とは空間的に離れて配置されており、接極子33によって押されることで移動して第2可動ばね52を押す構造であってもよい。
一変形例において、カード34は、上側押圧部と下側押圧部との両方を備えていてもよい。例えば、カード34は、第2可動ばね52を第1軸A1において両側から挟むように、2つの突出部を備えていてもよい。
一変形例において、第1端子台81に対する第2端子台82の固定方法及び/又は第1端子台81に対する第3端子台83の固定方法は、圧入に限られない。例えば、接着、樹脂溶着等により、固定されてもよい。
一変形例において、絶縁隔壁71は、保持台壁部562、カード壁部341及びケース壁部98のうちの1つ又は2つのみを備えていてもよい。また、絶縁隔壁71は必須では無く省略可能である。
上記の基本例では、第1接点装置は、非通電時に電路を遮断するいわゆるa接点(常開接点)であるが、これに限られない。一変形例において、第1接点装置は、非通電時に電路を形成するいわゆるb接点(常閉接点)であってもよい。一変形例において、第1接点装置は、2つの第1固定接点F1を有していて通電時と非通電時とで第1可動接点M1が異なる第1固定接点F1と接触する、いわゆるc接点であってもよい。第1接点装置がb接点又はc接点の場合、補助部材44の突部444の下面を、第1固定接点F1として利用してもよい。
上記の基本例では、第2接点装置はいわゆるb接点であるが、これに限られない。一変形例において、第2接点装置はa接点であってもよいし、c接点であってもよい。
(4)態様
以上説明した実施形態及び変形例から明らかなように、本明細書には以下の態様が開示されている。
第1の態様の電磁継電器(100,100B)は、コイル(21,21B)と、ボビン(22,22B)と、鉄心(23,23B)と、接極子(33,33B)と、第1固定接点(F1)と、第1可動ばね(31,31B)と、第2固定接点(F2)と、第2可動ばね(52,52A,52B)と、カード(34,34A,34B)と、を備える。ボビン(22,22B)には、コイル(21,21B)が巻回される。鉄心(23,23B)は、コイル(21,21B)の内部に第1軸(A1)に沿って上下に挿入される。接極子(33,33B)は、鉄心(23,23B)の上面に対向する下面を有する。第1可動ばね(31,31B)は、第1可動接点(M1)を有する。第1可動接点(M1)は、第1軸(A1)に沿って第1固定接点(F1)と対向し、第1固定接点(F1)と接離する。第2可動ばね(52,52A,52B)は、第2可動接点(M2)を有する。第2可動接点(M2)は、第2固定接点(F2)と対向し、第2固定接点(F2)と接離する。カード(34,34A,34B)は、コイル(21,21B)の励磁と非励磁との切り替えに応じて、第2可動接点(M2)を第2固定接点(F2)に対して接離させる。第1可動ばね(31,31B)は、接極子(33,33B)の上面に固定されている。接極子(33,33B)は、上面視において、両端である第1端(E1)及び第2端(E2)を有する。第1可動接点(M1)は、上面視において、接極子(33,33B)の第1端(E1)の側で、第1可動ばね(31,31B)に設けられている。カード(34,34A,34B)は、上面視において、接極子(33,33B)の第2端(E2)の側に設けられている。
この態様によれば、構造の簡略化を図ることが可能となる。また、第1可動接点(M1)と第1固定接点(F1)との間の接圧を高めることが可能となる。また、第1可動接点(M1)と第2可動接点(M2)との間の距離を離すことが可能となり、第1可動接点(M1)で発生し得るアークが第2可動接点(M2)に影響を及ぼしたり第2可動接点(M2)で発生し得るアークが第1可動接点(M1)に影響を及ぼしたりする可能性を、低減することが可能となる。
第2の態様の電磁継電器(100,100B)では、第1の態様において、カード(34,34A,34B)は、接極子(33,33B)の第2端(E2)に固定されている。
この態様によれば、構造の簡略化を図ることが可能となる。
第3の態様の電磁継電器(100,100B)では、第1又は第2の態様において、接極子(33,33B)は突部(334,334B)を備える。カード(34,34A,34B)は、接極子(33,33B)の突部(334,334B)に固定されている。
この態様によれば、構造の簡略化を図ることが可能となる。
第4の態様の電磁継電器(100)では、第1~第3のいずれか1つの態様において、カード(34A)は、上側押圧部(突出部343A)を備える。上側押圧部は、第2可動ばね(52A)の上方に位置する。上側押圧部は、第2可動ばね(52A)を下方に押して第2可動接点(M2)を第2固定接点(F2)に接触させる。
この態様によれば、第2可動接点(M2)を第2固定接点(F2)に接触させる場合の接触の信頼性が高くなる。
第5の態様の電磁継電器(100)では、第1~第4のいずれか1つの態様において、カード(34)は、下側押圧部(突出部343)を備える。下側押圧部は、第2可動ばね(52)の下方に位置する。下側押圧部は、第2可動ばね(52)を上方に押して第2可動接点(M2)を第2固定接点(F2)から開離させる。
この態様によれば、第2可動接点(M2)と第2固定接点(F2)との間の接圧が安定しやすい。また、第2可動接点(M2)を第2固定接点(F2)から開離させる場合の開離の信頼性が高くなる。
第6の態様の電磁継電器(100,100B)では、第1~第5のいずれか1つの態様において、カード(34,34A,34B)は、基部(カード壁部341,341A,341B、及び筒部342)と、突出部(343,343A,343B)と、を有する。突出部(343,343A,343B)は、基部から第2固定接点(F2)及び第2可動接点(M2)を含む接点装置(第2接点装置)に向かって突出する。カード(34,34A,34B)は、突出部(343,343A,343B)にて第2可動ばね(52,52A,52B)を動かす。
この態様によれば、第1固定接点(F1)及び第1可動接点(M1)を含む第1接点装置と、第2接点装置と、の間の絶縁距離の増加を図ることが可能となる。
第7の態様の電磁継電器(100,100B)では、第1~第6のいずれか1つの態様において、カード(34,34A,34B)は、カード壁部(341,341A,341B)を有する。カード壁部(341,341A,341B)は、接極子(33,33B)の第2端(E2)と第2可動ばね(52,52A,52B)との間に配置されて、第1軸(A1)に沿って延びている。
この態様によれば、接極子(33,33B)を含む導電部品と、第2可動ばね(52,52A,52B)を含む導電部品と、の間の絶縁距離を、増加させることができる。
第8の態様の電磁継電器(100)は、第7の態様において、ケース(9)を更に備える。ケース(9)は、絶縁性である。ケース(9)は、コイル(21)、鉄心(23)、接極子(33)、第1固定接点(F1)、第1可動ばね(31)、第2固定接点(F2)、第2可動ばね(52,52A)、及びカード(34,34A)を収容する。ケース(9)は、ケース壁部(98)を有する。ケース壁部(98)は、接極子(33)の第2端(E2)と第2可動ばね(52,52A)との間に配置されて、カード壁部(341,341A)に隣接する。
この態様によれば、接極子(33)を含む導電部品と、第2可動ばね(52,52A)を含む導電部品と、の間の絶縁距離を、増加させることができる。また、カード(34,34A)の抜け落ちを防止することが可能となる。
第9の態様の電磁継電器(100)では、第8の態様において、ケース壁部(98)と第2可動ばね(52,52A)との間の距離は、カード壁部(341,341A)と第2可動ばね(52,52A)との間の距離よりも短い。
この態様によれば、接極子(33)を含む導電部品と、第2可動ばね(52,52A)を含む導電部品と、の間の絶縁距離を、増加させることができる。また、カード(34,34A)の抜け落ちを防止することが可能となる。
第10の態様の電磁継電器(100)は、第1~第7のいずれか1つの態様において、ケース(9)を更に備える。ケース(9)は、絶縁性である。ケース(9)は、コイル(21)、鉄心(23)、接極子(33)、第1固定接点(F1)、第1可動ばね(31)、第2固定接点(F2)、第2可動ばね(52,52A)、及びカード(34,34A)を収容する。ケース(9)は、ケース壁部(98)を有する。ケース壁部(98)は、接極子(33)の第2端(E2)と第2可動ばね(52,52A)との間に配置される。
この態様によれば、接極子(33)を含む導電部品と、第2可動ばね(52,52A)を含む導電部品と、の間の絶縁距離を、増加させることが可能となる。
第11の態様の電磁継電器(100,100B)では、第1~第10のいずれか1つの態様において、上面視において、第1固定接点(F1)と第2固定接点(F2)とは、接極子(33,33B)の第1端(E1)と第2端(E2)とを結ぶ方向においてコイル(21,21B)の軸を挟んで互いに反対側にある。
この態様によれば、第1固定接点(F1)と第2固定接点(F2)との間の距離を離すことが可能となる。これにより、第1固定接点(F1)で発生し得るアークが第2固定接点(F2)に影響を及ぼしたり第2固定接点(F2)で発生し得るアークが第1固定接点(F1)に影響を及ぼしたりする可能性を、低減することが可能となる。
第12の態様の電磁継電器(100,100B)は、第1~第11のいずれか1つの態様において、継鉄(25)を更に備える。継鉄(25)は、接極子(33)及び鉄心(23)とともにコイル(21)の磁気回路を形成する。継鉄(25)と第2固定接点(F2)との間に、絶縁隔壁(71)が配置される。
この態様によれば、継鉄(25)を含む導電部品と、第2固定接点(F2)を含む導電部品と、の間の絶縁距離を、増加させることが可能となる。絶縁隔壁(71)は、例えばカード壁部(341,341A,341B)、ケース壁部(98)、保持台壁部(562)のうちの少なくとも1つを含み得る。
第13の態様の電磁継電器(100)では、第1~第12のいずれか1つの態様において、第1可動ばね(31)は、上面視において、コイル(21)と第2固定接点(F2)との間に位置する導電部分(固定片36,36B、ばね片37,37B)を有する。導電部分と第2固定接点(F2)との間に絶縁隔壁(71)が配置される。
この態様によれば、第1可動ばね(31)を含む導電部品と、第2固定接点(F2)を含む導電部品と、の間の絶縁距離を、増加させることが可能となる。
第14の態様の電磁継電器(100,100B)は、第1~第13のいずれか1つの態様において、第1端子台(81)と第2端子台(82)とを、更に備える。第1端子台(81)は、ボビン(22,22B)を含む。第1端子台(81)は、第1可動ばね(31,31B)を保持する。第2端子台(82)は、第2固定接点(F2)及び第2可動ばね(52,52A,52B)を保持する。第2端子台(82)は、第1端子台(81)とは別体であって第1端子台(81)に固定される。
この態様によれば、一つの端子台(例えば第1端子台81)に保持される部品の調整を、他の端子台(例えば第2端子台82)に保持される部品の調整と切り離して行うことが可能となる。
第15の態様の電磁継電器(100,100B)では、第14の態様において、第1端子台(81)と第2端子台(82)とのうちの一方の端子台は、第1端子台(81)と第2端子台(82)とのうちの残りの端子台に圧入されている。
この態様によれば、電磁継電器(100,100B)の組み立てが容易になる。
第16の態様の電磁継電器(100)は、第14又は第15の態様において、ケース(9)を更に備える。ケース(9)は、絶縁性である。ケース(9)は、コイル(21)、鉄心(23)、接極子(33)、第1固定接点(F1)、第1可動ばね(31)、第2固定接点(F2)、第2可動ばね(52)、カード(34)、第1端子台(81)、及び第2端子台(82)を収容する。ケース(9)は、第2端子台(82)に対するケース(9)の位置ずれを防止するガイドリブ(99)を有する。
この態様によれば、第2端子台(82)に対するケース(9)の位置ずれを防止することが可能となる。
第17の態様の電磁継電器(100)は、第14~第16のいずれか1つの態様において、第3端子台(83)を更に備える。第3端子台(83)は、第1端子台(81)及び第2端子台(82)とは別体である。第3端子台(83)は、第1固定接点(F1)を保持する。第3端子台(83)は、第1軸(A1)と交差する第2軸(A2)に沿って第1端子台(81)に組み付けられる。第2端子台(82)は、第2軸(A2)に沿って第1端子台に組み付けられる。
この態様によれば、電磁継電器(100)の製造工程の簡略化を図ることが可能となる。
第18の態様の電磁継電器(100,100B)では、第1~第17のいずれか1つの態様において、第1可動接点(M1)は、第1接離軸(X1)に沿って移動して第1固定接点(F1)に接離する。第2可動接点(M2)は、第2接離軸(X2)に沿って移動して第2固定接点(F2)に接離する。第2接離軸(X2)は、第1接離軸(X1)に沿っている。
この態様によれば、接点装置の洗浄が容易となる。また、振動への対策が容易となる。
100,100B 電磁継電器
21,21B コイル
22,22B ボビン
23,23B 鉄心
24 絶縁部材
25 継鉄
31,31B 第1可動ばね
33,33B 接極子
334,334B 突部
34,34A,34B カード
341,341A,341B カード壁部(基部、絶縁隔壁)
342 筒部(基部)
343 突出部(下側押圧部)
343A 突出部(上側押圧部)
343B 突出部
36 固定片(導電部分)
37 ばね片(導電部分)
41 第1保持台
52,52A,52B 第2可動ばね
56,56B 第2保持台
562 保持台壁部
71 絶縁隔壁
81 第1端子台
82 第2端子台
83 第3端子台
9 ケース
98 ケース壁部
99 ガイドリブ
F1 第1固定接点
F2 第2固定接点
M1 第1可動接点
M2 第2可動接点
A1 第1軸
A2 第2軸
E1 第1端
E2 第2端
X1 第1接離軸
X2 第2接離軸

Claims (18)

  1. コイルと、
    前記コイルが巻回されるボビンと、
    前記コイルの内部に第1軸に沿って上下に挿入される鉄心と、
    前記鉄心の上面に対向する下面を有する接極子と、
    第1固定接点と、
    前記第1軸に沿って前記第1固定接点と対向し前記第1固定接点と接離する第1可動接点を有する、第1可動ばねと、
    第2固定接点と、
    前記第2固定接点と対向し前記第2固定接点と接離する第2可動接点を有する、第2可動ばねと、
    前記コイルの励磁と非励磁との切り替えに応じて、前記第2可動接点を前記第2固定接点に対して接離させるカードと、
    を備え、
    前記第1可動ばねは、前記接極子の上面に固定されており、
    前記接極子は、上面視において、両端である第1端及び第2端を有し、
    前記第1可動接点は、前記上面視において、前記接極子の前記第1端の側で、前記第1可動ばねに設けられており、
    前記カードは、前記上面視において、前記接極子の前記第2端の側に、設けられている、
    電磁継電器。
  2. 前記カードは、前記接極子の前記第2端に固定されている、
    請求項1に記載の電磁継電器。
  3. 前記接極子は突部を備え、
    前記カードは、前記接極子の前記突部に固定されている、
    請求項1又は2に記載の電磁継電器。
  4. 前記カードは、上側押圧部を備え、
    前記上側押圧部は、前記第2可動ばねの上方に位置し、前記第2可動ばねを下方に押して前記第2可動接点を前記第2固定接点に接触させる、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の電磁継電器。
  5. 前記カードは、下側押圧部を備え、
    前記下側押圧部は、前記第2可動ばねの下方に位置し、前記第2可動ばねを上方に押して前記第2可動接点を前記第2固定接点から開離させる、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の電磁継電器。
  6. 前記カードは、
    基部と、
    前記基部から前記第2固定接点及び前記第2可動接点を含む接点装置に向かって突出する突出部と、
    を有し、
    前記カードは、前記突出部にて前記第2可動ばねを動かす、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の電磁継電器。
  7. 前記カードは、前記接極子の前記第2端と前記第2可動ばねとの間に配置されて前記第1軸に沿って延びているカード壁部を有する、
    請求項1~6のいずれか1項に記載の電磁継電器。
  8. 前記コイル、前記鉄心、前記接極子、前記第1固定接点、前記第1可動ばね、前記第2固定接点、前記第2可動ばね、及び前記カードを収容する絶縁性のケースを更に備え、
    前記ケースは、前記接極子の前記第2端と前記第2可動ばねとの間に配置されて前記カード壁部に隣接するケース壁部を有する、
    請求項7に記載の電磁継電器。
  9. 前記ケース壁部と前記第2可動ばねとの間の距離は、前記カード壁部と前記第2可動ばねとの間の距離よりも短い、
    請求項8に記載の電磁継電器。
  10. 前記コイル、前記鉄心、前記接極子、前記第1固定接点、前記第1可動ばね、前記第2固定接点、前記第2可動ばね、及び前記カードを収容する絶縁性のケースを更に備え、
    前記ケースは、前記接極子の前記第2端と前記第2可動ばねとの間に配置されるケース壁部を有する、
    請求項1~7のいずれか1項に記載の電磁継電器。
  11. 前記上面視において、前記第1固定接点と前記第2固定接点とは、前記接極子の前記第1端と前記第2端とを結ぶ方向において前記コイルの軸を挟んで互いに反対側にある、
    請求項1~10のいずれか1項に記載の電磁継電器。
  12. 前記接極子及び前記鉄心とともに前記コイルの磁気回路を形成する継鉄を更に備え、
    前記継鉄と前記第2固定接点との間に絶縁隔壁が配置される、
    請求項1~11のいずれか1項に記載の電磁継電器。
  13. 前記第1可動ばねは、前記上面視において、前記コイルと前記第2固定接点との間に位置する導電部分を有し、
    前記導電部分と前記第2固定接点との間に絶縁隔壁が配置される、
    請求項1~12のいずれか1項に記載の電磁継電器。
  14. 前記ボビンを含み、前記第1可動ばねを保持する第1端子台と、
    前記第2固定接点及び前記第2可動ばねを保持する第2端子台と、
    を更に備え、
    前記第2端子台は、前記第1端子台とは別体であって前記第1端子台に固定される、
    請求項1~13のいずれか1項に記載の電磁継電器。
  15. 前記第1端子台と前記第2端子台とのうちの一方の端子台は、前記第1端子台と前記第2端子台とのうちの残りの端子台に圧入されている、
    請求項14に記載の電磁継電器。
  16. 前記コイル、前記鉄心、前記接極子、前記第1固定接点、前記第1可動ばね、前記第2固定接点、前記第2可動ばね、前記カード、前記第1端子台、及び前記第2端子台を収容する絶縁性のケースを更に備え、
    前記ケースは、前記第2端子台に対する前記ケースの位置ずれを防止するガイドリブを有する、
    請求項14又は15に記載の電磁継電器。
  17. 前記第1端子台及び前記第2端子台とは別体であって、前記第1固定接点を保持する第3端子台を更に備え、
    前記第3端子台は、前記第1軸と交差する第2軸に沿って前記第1端子台に組み付けられ、
    前記第2端子台は、前記第2軸に沿って前記第1端子台に組み付けられる、
    請求項14~16のいずれか1項に記載の電磁継電器。
  18. 前記第1可動接点は、第1接離軸に沿って移動して前記第1固定接点に接離し、
    前記第2可動接点は、第2接離軸に沿って移動して前記第2固定接点に接離し、
    前記第2接離軸は、前記第1接離軸に沿っている、
    請求項1~17のいずれか1項に記載の電磁継電器。
JP2021162221A 2021-09-30 2021-09-30 電磁継電器 Pending JP2023051496A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021162221A JP2023051496A (ja) 2021-09-30 2021-09-30 電磁継電器
CN202280063033.3A CN117981034A (zh) 2021-09-30 2022-07-20 电磁继电器
PCT/JP2022/028251 WO2023053686A1 (ja) 2021-09-30 2022-07-20 電磁継電器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021162221A JP2023051496A (ja) 2021-09-30 2021-09-30 電磁継電器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023051496A true JP2023051496A (ja) 2023-04-11

Family

ID=85782245

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021162221A Pending JP2023051496A (ja) 2021-09-30 2021-09-30 電磁継電器

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2023051496A (ja)
CN (1) CN117981034A (ja)
WO (1) WO2023053686A1 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5984087B2 (ja) * 2011-09-22 2016-09-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 電磁リレー
JP6245557B2 (ja) 2013-12-13 2017-12-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 電磁リレー
CN107039212B (zh) * 2017-01-13 2019-04-02 厦门赛特勒继电器有限公司 一种电磁继电器

Also Published As

Publication number Publication date
CN117981034A (zh) 2024-05-03
WO2023053686A1 (ja) 2023-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6528271B2 (ja) 接点装置および電磁継電器
WO2011115057A1 (ja) 接点開閉装置
JP5501057B2 (ja) 接点装置
EP3285277B1 (en) Contact device
JP2011204478A (ja) 接点装置
JP5629108B2 (ja) 接点装置
JP2023051497A (ja) 電磁継電器
US11756759B2 (en) Electromagnetic relay with modification of drive shaft or movable iron core
WO2023053686A1 (ja) 電磁継電器
JP2011204479A (ja) 接点装置
JP7178596B2 (ja) 電磁継電器
JP7357193B2 (ja) 電磁継電器
JP2023051498A (ja) 電磁継電器
JP6964252B2 (ja) 接点装置、及び電磁継電器
JP6667150B2 (ja) 電磁継電器
JP6948627B2 (ja) 電磁継電器およびベース
US11784020B2 (en) Electromagnetic relay
EP3806128A1 (en) Electromagnetic relay
WO2023218823A1 (ja) 接点装置、及び電磁継電器
JP6685024B2 (ja) 電磁継電器
JP2011204475A (ja) 接点装置
JP5629106B2 (ja) 接点装置
US11908650B2 (en) Electromagnetic relay
WO2022149404A1 (ja) 電磁継電器
US20240234063A9 (en) Electromagnetic relay

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240702