JP2023049590A - コアレスリニアモータ、及び可動子 - Google Patents

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【課題】仕様が異なる任意の長さの可動子を容易に作製可能なコアレスリニアモータを提供する。【解決手段】固定子と、固定子の長手方向に動く可動子3と、を有する。可動子3は、空芯コイルを一体的に備えた樹脂製の一つ以上の板状のコイルモールド部30と、コイルモールド部30の長手方向Aに直交する方向の一方の端部にコイルモールド部30を表側および裏側から挟むように設けられ、長手方向Aに延びる一対の第一連結部40a,40bと、コイルモールド部30と第一連結部40a,40bとを固定する固定部材(ボルト41,位置決めピン42)と、を有する。コイルモールド部30には、固定部材が挿通される2つ以上の固定孔(位置決め孔,ボルト孔)が長手方向Aに沿って設けられており、長手方向Aに延びる一対の第一連結部40a,40bが一つ以上のコイルモールド部30に固定部材によって連結されている。【選択図】図3

Description

本発明は、コアレスリニアモータおよび可動子に関する。
コアレスリニアモータは、基本的に、永久磁石を有する固定子とコイルを有する可動子とで構成されている。コアレスリニアモータの形態は、U字状を有する固定子の溝部内に移動可能に可動子を挿入した形態が一般的である。
特許文献1には、対向配置された一対の平板状のバックヨークと、バックヨークの内側面に取り付けられ、異なる極性が隣り合うように配置された複数の永久磁石と、を有する界磁部(固定子)と、平板状に形成された複数のコイルユニットを有し、一対のバックヨークの間の溝部に挿入され溝部に沿って直動する電機子(可動子)と、を備えたコアレスリニアモータが開示されている。
特許第6318945号公報
ところで、コアレスリニアモータにおける可動子の長さは、仕様に応じて相違する場合がある。また、この場合、可動子を構成するコイルの配列される数も相違する場合がある。したがって、仕様に応じて長さの相違する可動子を提供することが求められる。しかしながら、引用文献1には、長さの相違する可動子を提供することについては記載されていない。よって、この点については改善する余地がある。
そこで、本発明は、仕様が異なる任意の長さの可動子を容易に作製可能なコアレスリニアモータを提供することを目的とする。
本発明の一側面に係るコアレスリニアモータは、
固定子と、前記固定子の長手方向に動く可動子とを有するコアレスリニアモータであって、
前記可動子は、
複数のコイルを一体的に備えた樹脂製の一つ以上の板状のコイルモールド部と、
前記コイルモールド部の前記長手方向に直交する方向の一方の端部に前記板状のコイルモールド部を表側及び裏側から挟むように設けられ、前記長手方向に延びる一対の第一連結部と、
前記コイルモールド部と前記一対の第一連結部とを固定する固定部材と、
を有し、
前記コイルモールド部には、前記固定部材が挿通される2つ以上の固定孔が前記長手方向に沿って設けられており、
前記長手方向に延びる前記一対の第一連結部が、一つ以上の前記コイルモールド部と前記固定部材により連結されている。
また、本発明の一側面に係る可動子は、
コアレスリニアモータの長手方向に動く可動子であって、
前記可動子は、
複数のコイルを一体的に備えた樹脂製の一つ以上の板状のコイルモールド部と、
前記コイルモールド部の前記長手方向に直交する方向の一方の端部に前記板状のコイルモールド部を表側及び裏側から挟むように設けられ、前記長手方向に延びる一対の連結部と、
前記コイルモールド部と前記一対の連結部とを固定する固定部材と、
を有し、
前記コイルモールド部には、前記固定部材が挿通される2つ以上の固定孔が前記長手方向に沿って設けられており、
前記長手方向に延びる前記一対の連結部が、一つ以上の前記コイルモールド部と前記固定部材により連結されている。
本発明によれば、仕様が異なる任意の長さの可動子を容易に作製可能なコアレスリニアモータを提供することができる。
本発明の実施形態に係るコアレスリニアモータの斜視図である。 コアレスリニアモータの正面図、上面図、側面図である。 コアレスリニアモータの可動子を示す斜視図である。 可動子の正面図、上面図、側面図である。 可動子を構成するコイルモールド部の正面図、上面図、B-B断面図、側面図である。 可動子を構成する第一連結部の正面図、上面図、側面図である。 可動子を構成する結線部化粧板の正面図、上面図、側面図である。 可動子を構成する第二連結部の正面図、側面図である。 コイルモールド部の製造工程を説明する図である。 複数のコイルモールド部で構成される可動子を備えたコアレスリニアモータの斜視図ある。 図10に示すコアレスリニアモータの可動子の斜視図である。 空芯コイルの中空部に放熱フィンを設けたコイルモールド部の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、実施形態の説明において既に説明された部材と同一の参照番号を有する部材については、説明の便宜上、その説明は省略する。また、本図面に示された各部材の寸法は、説明の便宜上、実際の各部材の寸法とは異なる場合がある。
図1は、本発明の実施形態に係るコアレスリニアモータの一例を示す斜視図である。図2は、図1に示すコアレスリニアモータの正面図、上面図、側面図である。
図1および図2に示すように、コアレスリニアモータ1は、固定子2と、固定子2に対して相対的に移動可能な可動子3と、を備えている。
固定子2は、ヨーク21と、ヨーク21に取り付けられた永久磁石22と、を有している。ヨーク21は、平板状に形成された一対の側板ヨーク21a,21bと、一対の側板ヨーク21a,21bを連結する底板ヨーク21cと、で構成されている。ヨーク21は、金属材料、例えば、鉄等で形成されている。一対の側板ヨーク21a,21bは、互いに対向して配置されている。側板ヨーク21aと21bは、固定子2の長手方向(図において矢印Aで示す方向)に直交する方向の一方の端部同士が底板ヨーク21cによって連結されている。側板ヨーク21a,21bと底板ヨーク21cとは、例えば、ボルト23で固定されている。側板ヨーク21a,21bと底板ヨーク21cとが連結されることにより、側板ヨーク21a,21bと底板ヨーク21cとの間には、長手方向Aに延びる溝部が形成される。ヨーク21は、長手方向Aに沿って見たときの形状が略U字状となるように構成されている。
永久磁石22は、側板ヨーク21a,21bの対向する面のそれぞれに取り付けられている。永久磁石22は、極性の異なる永久磁石22aと永久磁石22bとを有する。永久磁石22a,22bは、それぞれ底板ヨーク21cから長手方向Aに直交する方向へ側板ヨーク21a,21bに沿って延びる長細い平板状に形成されている。永久磁石22a,22bは、側板ヨーク21a,21bの対向する面に長手方向Aへ並列して配列されている。永久磁石22a,22bは、底板ヨーク21c側の端部が底板ヨーク21cから所定距離だけ離隔した状態で側板ヨーク21a,21bに取り付けられている。このため、側板ヨーク21a,21bの底板ヨーク21c側には、永久磁石22a,22bが設けられていない領域が存在している。
永久磁石22a,22bは、隣接する磁石同士が互いに極性が異なるとともに、対向する磁石同士も互いに極性が異なるように配列されている。すなわち、図2の上面図に示すように、例えば、N極を有する永久磁石22aとS極を有する永久磁石22bとが、互いに隣接するとともに、互いに対向するように配列されている。可動子3は、永久磁石22a,22bが取り付けられている側板ヨーク21aと21bとの間の溝部24内を長手方向Aへ沿って移動する。対向する永久磁石22aと22bとの間隔(溝部24aの幅)は、当該溝部24内を移動する可動子3のコイルモールド部30の厚みよりも僅かに大きくなるように構成されている。また、側板ヨーク21a,21bの底板ヨーク21c側の永久磁石22a,22bが設けられていない領域の側板ヨーク21aと21bとの間隔(溝部24bの幅)は、永久磁石22aと22bの厚み分だけ溝部24aよりも大きく構成されている。
図3は、可動子3を示す斜視図である。図4は、可動子3の正面図、上面図、側面図である。
図3および図4に示すように、可動子3は、コイルモールド部30と、コイルモールド部30に取り付けられた第一連結部40、結線部化粧板50、動力線ケーブル60、および第二連結部70と、を有している。
コイルモールド部30は、複数のコイルを樹脂で一体的にモールドした板状の部材である。
第一連結部40は、一対の第一連結部40aと40bとで構成されている。第一連結部40aと40bは、コイルモールド部30の長手方向Aに直交する方向(図における上下方向)の一方(図における上方)の端部に取り付けられている。第一連結部40aと40bは、対向して配置されるとともに、長手方向Aに沿って設けられている。第一連結部40aと40bは、対向する面の間にコイルモールド部30と結線部化粧板50とを挟み込むように設けられている。第一連結部40aと40bは、コイルモールド部30に、例えば、ボルト41と位置決めピン42によって固定されている。
結線部化粧板50は、第一連結部40aと40bとの間に配置されている。結線部化粧板50は、第一連結部40a,40bに、例えば、ボルト51によって固定されている。結線部化粧板50は、第一連結部40aと40bとの間に取り付けられることで、第一連結部40a,40bと結線部化粧板50とで囲む空間をコイルモールド部30の上側に形成するように構成されている。
動力線ケーブル60は、結線部化粧板50から突出するように設けられている。動力線ケーブル60は、コイルモールド部30のコイルに電力を供給するケーブルである。動力線ケーブル60には、コイルモールド部30のコイルにつながる回路結線が接続されている。コイルモールド部30のコイルにつながる回路結線は、結線部化粧板50が形成する空間に収納されている。
第二連結部70は、一対の第二連結部70aと70bとで構成されている。第二連結部70aと70bは、コイルモールド部30の長手方向Aに直交する方向における第一連結部40a,40bが設けられている側とは反対側の他方(図における下方)の端部に取り付けられている。第二連結部70aと70bは、対向して配置されるとともに、長手方向Aに沿って設けられている。第二連結部70aと70bは、対向する面の間にコイルモールド部30を挟み込むように設けられている。第二連結部70aと70bは、コイルモールド部30に、例えば、ボルト71と位置決めピン72によって固定されている。
可動子3は、第一連結部40および結線部化粧板50が取り付けられていないコイルモールド部30の部分が固定子2の溝部24内に配置され、第一連結部40および結線部化粧板50が取り付けられているコイルモールド部30の部分が固定子2の溝部24の外に配置される(図2参照)。さらに、第二連結部70が取り付けられていないコイルモールド部30の部分が溝部24a内に配置され、第二連結部70が取り付けられているコイルモールド部30の部分が溝部24b内に配置される(図2参照)。
図5は、コイルモールド部30の正面図、上面図、B-B断面図、側面図である。
図5に示すように、コイルモールド部30は、並列に配列された複数(図示の例では3個)のコイルを樹脂部31でモールドした矩形状の板状部材である。コイルは、中空部33を有する空芯コイル32a,32b,32cで構成されている。3個の空芯コイル32a,32b,32cは、可動子3の移動方向(長手方向Aと同じ方向)に沿って配列されている。図示の例では、3個の空芯コイル32a,32b,32cは、U相コイル、V相コイル、W相コイルで構成されている。空芯コイル32a,32b,32cをモールドする樹脂部31は、空芯コイル32a,32b,32cの中空部33内にも流し込まれている。
樹脂部31には、空芯コイル32a,32b,32cが設けられていない領域に、コイルモールド部30と第一連結部40a,40bおよび第二連結部70a,70bとを固定するための固定部材が挿通される固定孔34が設けられている。固定孔34は、長手方向Aに沿って複数(図示の例では4個)設けられている。固定孔34には、位置決め孔34aとボルト孔34bが含まれる。位置決め孔34aは、第一連結部40a,40bおよび第二連結部70a,70bに対するコイルモールド部30の位置を正しく位置決めするための位置決めピン42,72が挿通される孔である。ボルト孔34bは、第一連結部40a,40bおよび第二連結部70a,70bをコイルモールド部30に固定するためのボルト41,71が挿通される孔である。
位置決め孔34aとボルト孔34bとは、図5において、第一連結部40a,40bが取り付けられるコイルモールド部30の上側と、第二連結部70a,70bが取り付けられるコイルモールド部30の下側とにそれぞれ長手方向Aに沿って設けられている。図示の例では、位置決め孔34aが両端部にそれぞれ設けられ、ボルト孔34bが位置決め孔34aの間に設けられている。
図6は、第一連結部40aの正面図、上面図、側面図である。なお、第一連結部40aと第一連結部40bは同様の構成である。
図6に示すように、第一連結部40a,40bは、対向する側の形状が側面視において階段状に形成されている。第一連結部40a,40bは、対向する階段状の面のうちの下段対向面43a,43bが、挟み込んだコイルモールド部30の正面側の面および背面側の面とそれぞれ面接触するように構成されている。また、第一連結部40a,40bは、段部44a,44bが結線部化粧板50との間に、空芯コイル32a,32b,32cにつながる回路結線を収納する空間を形成するように構成されている。第一連結部40a,40bは、例えば、アルミ、ステンレス、チタン、繊維強化プラスチック等の剛性および熱伝導性が高い部材で形成されている。
第一連結部40a,40bの階段部には、結線部化粧板50を固定するためのボルト51が挿通されるボルト穴45a,45bが設けられている。また、第一連結部40aには、第一連結部40aをコイルモールド部30に固定するためのボルト41が挿通されるボルト孔46aと、第一連結部40aに対してコイルモールド部30を位置決めするための位置決めピン42が挿通される位置決め孔47aが設けられている。第一連結部40bには、第一連結部40bをコイルモールド部30に固定するためのボルト41が挿通されるボルト穴46bと、第一連結部40bに対してコイルモールド部30を位置決めするための位置決めピン42が挿通される位置決め穴47bが設けられている。
第一連結部40aのボルト孔46a、コイルモールド部30のボルト孔34b、および第一連結部40bのボルト穴46bに挿通されたボルト41によって第一連結部40a,40bがコイルモールド部30に固定されることで、第一連結部40a,40bの下段対向面43a,43bがコイルモールド部30と面接触する。また、位置決めピン42が第一連結部40aの位置決め孔47a、コイルモールド部30の位置決め孔34a、および第一連結部40bの位置決め穴47bに挿通されることによって、コイルモールド部30が第一連結部40a,40bに対して位置決めされるとともに、位置決めピン42の外周面が位置決め孔47a,34aおよび位置決め穴47bの内周面と面接触する。
図7は、結線部化粧板50の正面図、上面図、側面図である。
図7に示すように、結線部化粧板50は、正面視において逆U字状に形成された薄板部材である。結線部化粧板50の両側面には、第一連結部40a,40bに固定するためのボルト51が挿通されるボルト孔52a,52bが設けられている。ボルト孔52a,52bは、第一連結部40a,40bのボルト穴45a,45bにそれぞれ対応するように構成されている。
図8は、第二連結部70aの正面図、側面図である。なお、第二連結部70aと第二連結部70bは同様の構成である。
図8に示すように、第二連結部70a,70bは、長手方向Aに沿って延びる細板状に形成されている。第二連結部70a,70bは、対向する面が挟み込んだコイルモールド部30の正面側の面および背面側の面とそれぞれ面接触するように構成されている。第二連結部70a,70bは、例えば、アルミ、ステンレス、チタン、繊維強化プラスチック等の剛性および熱伝導性が高い部材で形成されている。
第二連結部70aには、第二連結部70aをコイルモールド部30に固定するためのボルト71が挿通されるボルト孔73aと、第二連結部70aに対してコイルモールド部30を位置決めするための位置決めピン72が挿通される位置決め孔74aが設けられている。第二連結部70bには、第二連結部70bをコイルモールド部30に固定するためのボルト71が挿通されるボルト穴73bと、第二連結部70bに対してコイルモールド部30を位置決めするための位置決めピン72が挿通される位置決め穴74bが設けられている。
第二連結部70aのボルト孔73a、コイルモールド部30のボルト孔34b、および第二連結部70bのボルト穴73bに挿通されたボルト71によって第二連結部70a,70bがコイルモールド部30に固定されることで、第二連結部70a,70bがコイルモールド部30と面接触する。また、位置決めピン72が第二連結部70aの位置決め孔74a、コイルモールド部30の位置決め孔34a、および第二連結部70bの位置決め穴74bに挿通されることによって、コイルモールド部30が第二連結部70a,70bに対して位置決めされるとともに、位置決めピン72の外周面が位置決め孔74a,34aおよび位置決め穴74bの内周面と面接触する。
次に、図9を参照して、コイルモールド部30の製造工程について説明する。
図9のステップS1において、コイルモールド部30を製造するための第一可動金型80を準備する。第一可動金型80には、コイルモールド部30に対応する大きさの凹部81が形成されている。凹部81の深さは、コイルモールド部30の厚みの略半分の深さとなるように形成されている。凹部81内には、モールドされる空芯コイル32a,32b,32cの位置を決めるための位置決めブロック82a,82b,82cが設けられている。位置決めブロック82a,82b,82cは、長さLが空芯コイル32a,32b,32cの中空部33の長さと対応するように、幅Wが中空部33の幅と対応するように、厚みHが空芯コイル32a,32b,32cの厚みと対応するように形成されている。また、凹部81内には、第一可動金型80の位置を決めるための位置決め孔83が設けられている。
図9のステップS2において、第一可動金型80に空芯コイル32a,32b,32cをセットする。空芯コイル32a,32b,32cは、中空部33に第一可動金型80の位置決めブロック82a,82b,82cを嵌合させようにしてセットする。
図9のステップS3において、コイルモールド部30を製造するための固定金型90を準備する。固定金型90には、コイルモールド部30に対応する大きさの凹部91が形成されている。凹部91の深さは、コイルモールド部30の厚みの半分よりも僅かに深くなるように形成されている。凹部91内には、第一可動金型80に対する固定金型90の位置を決めるための位置決めピン92が設けられている。位置決めピン92は、第一可動金型80の位置決め孔83と対応するように設けられている。
図9のステップS4において、空芯コイル32a,32b,32cをセットした第一可動金型80に固定金型90を取り付ける。第一可動金型80に対する固定金型90の取り付けは、第一可動金型80の位置決め孔83に固定金型90の位置決めピン92を嵌合させて取り付ける。第一可動金型80に固定金型90を取り付けた後、一回目の樹脂モールドを行う。一回目の樹脂モールドにより、空芯コイル32a,32b,32cにおける固定金型90側の厚み半分の部分が樹脂でモールドされる。
図9のステップS5において、一回目の樹脂モールドの後、固定金型90から第一可動金型80を取り外す。空芯コイル32a,32b,32cの中空部33には、第一可動金型80の位置決めブロック82a,82b,82cに対応する空間部93が形成されている。
図9のステップS6において、コイルモールド部30を製造するための第二可動金型85を準備する。第二可動金型85には、コイルモールド部30に対応する大きさの凹部86が形成されている。凹部86の深さは、コイルモールド部30の厚みの半分よりも僅かに深くなるように形成されている。凹部81内には、第二可動金型85の位置を決めるための位置決め孔87が設けられている。
図9のステップS7において、空芯コイル32a,32b,32cが取り付けられている状態の固定金型90に第二可動金型85を取り付ける。固定金型90に対する第二可動金型85の取り付けは、第二可動金型85の位置決め孔87に固定金型90の位置決めピン92を嵌合させて取り付ける。第二可動金型85に固定金型90を取り付けた後、二回目の樹脂モールドを行う。二回目の樹脂モールドにより、空芯コイル32a,32b,32cにおける第二可動金型85側の厚み半分の部分が樹脂でモールドされる。また、二回目の樹脂モールドにより、空芯コイル32a,32b,32cの中空部33に形成されていた空間部93にも樹脂が充填される。
図9のステップS8において、二回目の樹脂モールドの後、固定金型90と第二可動金型85を取り外す。コイルモールド部30には、固定金型90の位置決めピン92が嵌合されることによって形成された位置決め孔34aとボルト孔34bが形成されている。
なお、上述した実施形態では、単一のコイルモールド部30で構成される可動子3について説明したが、これに限られない。例えば、可動子は、複数のコイルモールド部30で構成されてもよい。
図10は、複数のコイルモールド部30で構成される可動子103を備えたコアレスリニアモータ100を示す斜視図ある。可動子103は、固定子102の長手方向Aに沿って移動可能に構成されている。固定子102は、固定子2よりも長手方向Aの長さが長く形成されている。固定子102におけるその他の構成は、上記実施形態における固定子2と同様の構成である。
図11は、可動子103を示す斜視図である。図11に示すように、可動子103は、長手方向Aに沿って並列に配列された二個のコイルモールド部30と、当該二個のコイルモールド部30に取り付けられた第一連結部140、結線部化粧板150、動力線ケーブル60、および第二連結部170と、を有している。
二個のコイルモールド部30の構成は、それぞれ上記実施形態のコイルモールド部30の構成と同様である。また、動力線ケーブル60の構成も同様である。
第一連結部140(140a,140b)は、並列に配列された二個のコイルモールド部30にまたがって取り付けられている。第一連結部140の長手方向Aにおける長さは、並列に配列された二個のコイルモールド部30に対応する長さであり、上記実施形態の第一連結部40の長さよりも長く形成されている。第一連結部140は、その長さに応じた数のボルト41と位置決めピン42とによってコイルモールド部30に固定されている。図示の例では、四個のボルト41と四個の位置決めピン42とによって二個のコイルモールド部30に固定されている。第一連結部140におけるその他の構成は、上記実施形態の第一連結部40の構成と同様である。
結線部化粧板150は、第一連結部140aと140bとの間に配置されている。結線部化粧板150は、第一連結部140に対応した長さに形成されている。結線部化粧板150におけるその他の構成は、上記実施形態の結線部化粧板50の構成と同様である。
第二連結部170も第一連結部140と同様であり、並列に配列された二個のコイルモールド部30にまたがって取り付けられている。第二連結部170の長手方向Aにおける長さは、二個のコイルモールド部30に対応する長さであり、上記実施形態の第二連結部70の長さよりも長く形成されている。第二連結部170は、その長さに応じた数のボルト71と位置決めピン72とによってコイルモールド部30に固定されている。図示の例では、四個のボルト71と四個の位置決めピン72とによって二個のコイルモールド部30に固定されている。第二連結部170におけるその他の構成は、上記実施形態の第二連結部70の構成と同様である。
このように、同じ構成のコイルモールド部30を長手方向Aに沿って複数並列に配列し、複数のコイルモールド部30に対応した長さの第一連結部および第二連結部によって連結することで、仕様が異なる可動子を容易に作製することができる。各コイルモールド部30は、同じ構成を有する共通ユニット部品として構成されている。
また、上述した実施形態では、コイルモールド部30における空芯コイル32a,32b,32cの中空部33に樹脂が充填されている構成のものを説明したが、これに限られない。例えば、空芯コイル32a,32b,32cの中空部33に放熱部材を設けるようにしてもよい。
図12は、空芯コイル32a,32b,32cの中空部33に放熱フィン180を設けたコイルモールド部130を示す斜視図である。放熱フィン180は、空芯コイル32a,32b,32cをモールドする樹脂を用いて形成されるとともに、コイルモールド部130と一体的に形成されている。放熱フィン180は、コイルモールド部130の製造工程における一回目または二回目の樹脂モールド時に形成される。放熱フィン180は、薄板状の樹脂が柵状に設けられることにより形成されている。隣り合う薄板樹脂間は、コイルモールド部130の厚み方向へ貫通していてもよいし、非貫通であってもよい。
以上説明したように、本実施形態のコアレスリニアモータ1(100)は、固定子2と、固定子2の長手方向に動く可動子3と、を有する。可動子3は、空芯コイル32a,32b,32cを一体的に備えた樹脂製の一つ以上の板状のコイルモールド部30と、コイルモールド部30の長手方向Aに直交する方向の一方の端部にコイルモールド部30を表側および裏側から挟むように設けられ、長手方向Aに延びる一対の第一連結部40a,40b(140a,140b)と、コイルモールド部30と第一連結部40a,40bとを固定する固定部材(ボルト41,位置決めピン42)と、を有する。コイルモールド部30には、固定部材が挿通される2つ以上の固定孔34(位置決め孔34a,ボルト孔34b)が長手方向Aに沿って設けられており、長手方向Aに延びる一対の第一連結部40a,40bが一つ以上のコイルモールド部30に固定部材によって連結されている。この構成によれば、長手方向Aに沿って設けられる固定孔34を介してコイルモールド部30と第一連結部40a,40bとを固定部材で固定し可動子3を構成することができるので、仕様が異なる任意の長さの可動子3を容易に作製することができる。
また、コアレスリニアモータ1(100)によれば、可動子3は、第一連結部40a,40bが設けられている一方の端部とは反対の他方の端部に、板状のコイルモールド部30を表側および裏側から挟むように設けられ、長手方向Aに延びる一対の第二連結部70a,70bを、さらに有し、第二連結部70a,70bが一つ以上のコイルモールド部30に固定部材(ボルト71,位置決めピン72)によって連結されている。コイルモールド部30の一方の端部に第一連結部40a,40bを取り付け、他方の端部に第二連結部70a,70bを取り付けることにより、強剛性を有する可動子3とすることができる。
また、コアレスリニアモータ1(100)によれば、第一連結部40a,40bおよび第二連結部70a,70bは、金属部材で構成されており、固定部材には、少なくともボルト41,71、位置決めピン42,72の一方が含まれる。コイルモールド部30と第一連結部40a,40bおよび第二連結部70a,70bとをボルト41,71で固定することにより、コイルモールド部30と第一連結部40a,40bおよび第二連結部70a,70bとを面密接させ、コイルモールド部30の熱を第一連結部40a,40bおよび第二連結部70a,70bに放熱させることができる。また、コイルモールド部30と第一連結部40a,40bおよび第二連結部70a,70bとを位置決めピン42,72で固定することにより、位置決めピン42,72の外周面と第一連結部40a,40bおよび第二連結部70a,70bとを接触させて、コイルモールド部30の熱を位置決めピン42,72を介して第一連結部40a,40bおよび第二連結部70a,70bに放熱させることができる。
また、コアレスリニアモータ1(100)において、コイルモールド部30に含まれる空芯コイル32a,32b,32cの中心空芯部に、コイルモールド部30と一体的に構成される放熱フィン180が設けられていてもよい。この構成によれば、放熱フィン180を介して、コイルモールド部30の熱を効果的に放熱させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明をしたが、本発明の技術的範囲が本実施形態の説明によって限定的に解釈されるべきではないのは言うまでもない。本実施形態は単なる一例であって、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、様々な実施形態の変更が可能であることが当業者によって理解されるところである。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲に記載された発明の範囲及びその均等の範囲に基づいて定められるべきである。
1,100 コアレスリニアモータ
2 固定子
3,103 可動子
21 ヨーク
21a,21b 側板ヨーク
21c 底板ヨーク
22(22a,22b) 永久磁石
23,41,51,71 ボルト
24(24a,24b) 溝部
30,130 コイルモールド部
31 樹脂部
32a,32b,32c 空芯コイル
33 中空部
34 固定孔
34a,47a,74a 位置決め孔
34b,46a,52a,52b,73a ボルト孔
40(40a,40b),140(140a,140b) 第一連結部
42,72 位置決めピン
43a,43b 下段対向面
44a,44b 段部
45a,45b,46b,73b ボルト穴
47b,74b 位置決め穴
50,150 結線部化粧板
60 動力線ケーブル
70(70a,70b),170(170a,170b) 第二連結部
180 放熱フィン

Claims (5)

  1. 固定子と、前記固定子の長手方向に動く可動子とを有するコアレスリニアモータであって、
    前記可動子は、
    複数のコイルを一体的に備えた樹脂製の一つ以上の板状のコイルモールド部と、
    前記コイルモールド部の前記長手方向に直交する方向の一方の端部に前記板状のコイルモールド部を表側及び裏側から挟むように設けられ、前記長手方向に延びる一対の第一連結部と、
    前記コイルモールド部と前記一対の第一連結部とを固定する固定部材と、
    を有し、
    前記コイルモールド部には、前記固定部材が挿通される2つ以上の固定孔が前記長手方向に沿って設けられており、
    前記長手方向に延びる前記一対の第一連結部が、一つ以上の前記コイルモールド部と前記固定部材により連結されている、
    コアレスリニアモータ。
  2. 前記可動子は、
    前記第一連結部が設けられている一方の端部とは反対の他方の端部に、前記板状のコイルモールド部を表側及び裏側から挟むように設けられ、前記長手方向に延びる一対の第二連結部を、さらに有し、
    前記一対の第二連結部が、前記一つ以上のコイルモールド部と前記固定部材により連結されている、
    請求項1に記載のコアレスリニアモータ。
  3. 前記第一連結部及び前記第二連結部は、金属部材で構成されており、
    前記固定部材には、少なくともボルト及び位置決めピンの一方が含まれる、
    請求項2に記載のコアレスリニアモータ。
  4. 前記コイルモールド部に含まれる前記コイルの中心空芯部に、前記コイルモールド部と一体的に構成される放熱フィンが設けられている、
    請求項1または2に記載のコアレスリニアモータ。
  5. コアレスリニアモータの長手方向に動く可動子であって、
    前記可動子は、
    複数のコイルを一体的に備えた樹脂製の一つ以上の板状のコイルモールド部と、
    前記コイルモールド部の前記長手方向に直交する方向の一方の端部に前記板状のコイルモールド部を表側及び裏側から挟むように設けられ、前記長手方向に延びる一対の連結部と、
    前記コイルモールド部と前記一対の連結部とを固定する固定部材と、
    を有し、
    前記コイルモールド部には、前記固定部材が挿通される2つ以上の固定孔が前記長手方向に沿って設けられており、
    前記長手方向に延びる前記一対の連結部が、一つ以上の前記コイルモールド部と前記固定部材により連結されている、
    可動子。
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