JP2023048998A - 1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンの保存容器、保存方法、および1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペン製品 - Google Patents

1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンの保存容器、保存方法、および1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペン製品 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンの溶剤、洗浄剤としての品質を保持し、安価で、安全かつ安定的に貯蔵および輸送を行う保存容器、保存方法、および1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペン製品を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを保存する方法は、圧縮ガスによる加圧下で溶剤を保存する方法であって、溶剤は1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを含み、圧縮ガスは酸素を含み、溶剤と直接接液する接液部の材料がアルミニウム、錫、または銅を含む。【選択図】なし

Description

本発明は、1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンの保存容器、保存方法、および1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペン製品に関する。
地球温暖化やオゾン層破壊を防止するために、これまで種々のフロン代替品が提案されてきた。オゾン層を守るために、オゾン層破壊の原因となる塩素ラジカルを発生しないハイドロフルオロカーボン(HFC)類が普及した。しかしながら、HFCは一般に大気寿命が長く、地球温暖化等の地球環境への影響が大きい。市場においてもHFCの規制は進んできており、その代替物質として、分子内に二重結合を有し、大気寿命の短いハイドロフルオロオレフィン(HFO)や、さらにこれに塩素を導入したヒドロクロロフルオロオレフィン(HCFO)が登場してきている。
HCFOは、地球温暖化係数が低いうえに、比較的毒性が低く、相溶性が高い、さらにHFOに比しても沸点が高く、特に発泡剤として高密度フォームが可能であるという利点を有している。
1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペン(HCFO-1233yd)には、トランス体(E体)、シス体(Z体)の幾何異性体が存在し、それぞれをHCFO-1233yd(E)、HCFO-1233yd(Z)と呼ぶ。洗浄剤、溶剤、冷媒、発泡剤およびエアゾールの用途では、これらのうち、HCFO-1233yd(Z)が主に使用される(特許文献1)。
HCFO-1233ydは、沸点以上の温度下で分解し、酸を発生することが知られている。そのため、安定化剤を添加した組成物が提案されている(特許文献1)。
特開2021-004353号公報
本発明は、1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペン(略称:HCFO-1233yd)の溶剤、洗浄剤としての品質を保持し、安価で、安全かつ安定的に貯蔵および輸送を行う保存容器、保存方法、および1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペン製品を提供することを目的とする。
圧縮ガスによる加圧下で溶剤を保存する方法であって、溶剤は1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを含み、圧縮ガスは酸素を含み、溶剤と直接接液する接液部の材料がアルミニウムを含む、1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを保存する方法が提供される。
圧縮ガスによる加圧下で溶剤を保存する方法であって、溶剤は1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを含み、圧縮ガスは酸素を含み、溶剤と直接接液する接液部の材料が錫を含む、1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを保存する方法が提供される。
圧縮ガスによる加圧下で溶剤を保存する方法であって、溶剤は1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを含み、圧縮ガスは酸素を含み、溶剤と直接接液する接液部の材料が銅を含む、1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを保存する方法が提供される。
溶剤と、圧縮ガスとを、接液部を有する保存容器に密閉して保存してもよい。
圧縮ガスは圧縮空気であってもよい。
1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを含む溶剤と、酸素を含む圧縮ガスと、溶剤と直接接液し、材料にアルミニウムを含む接液部と、を備える1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを保存している製品が提供される。
1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを含む溶剤と、酸素を含む圧縮ガスと、溶剤と直接接液し、材料に錫を含む接液部と、を備える1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを保存している製品が提供される。
1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを含む溶剤と、酸素を含む圧縮ガスと、溶剤と直接接液し、材料に銅を含む接液部と、を備える1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを保存している製品が提供される。
溶剤と、圧縮ガスとは、接液部を有する保存容器に密閉されてもよい。
圧縮ガスは圧縮空気であってもよい。
圧縮ガスによる加圧下で溶剤を保存する容器であって、溶剤は1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを含み、圧縮ガスは酸素を含み、溶剤と直接接液する接液部の材料がアルミニウムを含む、容器が提供される。
圧縮ガスによる加圧下で溶剤を保存する容器であって、溶剤は1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを含み、圧縮ガスは酸素を含み、溶剤と直接接液する接液部の材料が錫を含む、容器が提供される。
圧縮ガスによる加圧下で溶剤を保存する容器であって、溶剤は1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを含み、圧縮ガスは酸素を含み、溶剤と直接接液する接液部の材料が銅を含む、容器が提供される。
溶剤と、圧縮ガスとは、接液部を有する保存容器に密閉されてもよい。
圧縮ガスは圧縮空気であってもよい。
本発明は、1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペン(略称:HCFO-1233yd)の溶剤、洗浄剤としての品質を保持し、安価で、安全かつ安定的に貯蔵および輸送を行う保存容器、保存方法、および1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペン製品を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について詳しく説明する。但し、本開示の実施形態に係るHCFO-1233ydの保存容器、保存方法、およびHCFO-1233yd製品は、多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
<本件発明に至る経緯>
HCFO-1233ydの加速劣化試験を実施した。後述の表1の比較例1および比較例2に示すように、HCFO-1233yd(E)、HCFO-1233yd(Z)、および安定剤の混合物を、圧縮ガスによる加圧下で保存したところ、常圧下で保存した原料と比べて酸分発生量が顕著に増加することが判明した。HCFO-1233ydは溶剤、洗浄剤という用途上、保存容器に入れた状態で所定の期間保存した後でも性能が低下しないことが求められる。すなわち、保存容器に入れた状態で所定の期間保存した後のHCFO-1233ydにおいて、そのpH、酸分、イオン性不純物、色相などが保存の前後で大きく変化しないことが求められる。所定の期間保存することによって前記項目の値が一つでも大きく変化する場合は、洗浄剤として使用するときに洗浄不良を引き起こすなど大きな問題となることがある。
このような結果を踏まえ、本発明者らは、接液部の材料が異なる複数種類の試験片に対してHCFO-1233ydの安定性の検討を行った。
<実施形態>
本発明の実施形態に係るHCFO-1233yd製品は、溶剤と、圧縮ガスと、接液部と、を備える。HCFO-1233yd製品は、溶剤と、圧縮ガスとが、接液部を有する保存容器に密閉される。
本発明の実施形態に係るHCFO-1233yd製品の溶剤は、HCFO-1233ydを含む。HCFO-1233ydとしては、HCFO-1233yd(Z)を含むことが好ましい。HCFO-1233ydは、HCFO-1233yd(Z)を80重量%以上含むことが好ましい。HCFO-1233ydとしては、HCFO-1233yd(Z)およびHCFO-1233yd(E)の両方を含んでもよい(ここで、HCFO-1233yd(Z)およびHCFO-1233yd(E)を区別しないときには、HCFO-1233ydという)。溶剤は、HCFO-1233ydを90質量%以上含むことが好ましく、95重量%以上含むことが特に好ましい。溶剤は、さらに安定剤を含んでもよい。安定剤としては、例えば、ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロプロパン、ニトロベンゼン等のニトロ化合物、ジエチルアミン、トリエチルアミン、イソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ブチルアミン、イソブチルアミン、tert-ブチルアミン、α-ピコリン、N-メチルベンジルアミン、ジアリルアミン、N-メチルモルホリン、N-メチルピロール等のアミン類、フェノール、o-クレゾール、m-クレゾール、p-クレゾール、チモール、p-tert-ブチルフェノール、tert-ブチルカテコール、カテコール、イソオイゲノール、o-メトキシフェノール、4,4’-ジヒドロキシフェニル-2,2-プロパン、サリチル酸イソアミル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸メチル、2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾール等のフェノール類、2-(2’-ヒドロキシ-5’-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-3’-t-ブチル-5’-メチルフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール、1,2,3-ベンゾトリアゾール、1-[(N,N-ビス-2-エチルヘキシル)アミノメチル]ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール類、1,2-プロピレンオキサイド、1,2-ブチレンオキサイド、1,4-ジオキサン、ブチルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル等のエポキシ化合物、オクテン、ジイソブチレン等の不飽和炭化水素化合物等を含んでもよい。溶剤は、安定剤を1質量ppm以上含むことが好ましく、3質量ppm以上含むことがより好ましく、5質量ppm以上含むことが特に好ましい。溶剤は、安定剤を5質量%以下含むことが好ましく、2重量%以下含むことがより好ましい。溶剤は、さらにHCFO-1233ydの製造過程や精製過程で用いる原料や資材、副生成物等を含んでもよい。例えば、クロロテトラフルオロプロパン(HCFC-244)、テトラフルオロプロペン(HFO-1234)、CHF-C≡C-Cl等のクロロジフルオロプロピン、水等を含んでもよい。これらの成分に幾何異性体や位置異性体が存在する場合には、いずれかの異性体の単成分、あるいは混合物を含んでもよい。溶剤は、これらの成分を20質量%以下含んでもよく、10質量%以下がより好ましく、5質量%以下が特に好ましい。溶剤は、AMOLEA(登録商標)AS-300(AGC株式会社製)であってもよい。
本発明の実施形態に係るHCFO-1233yd製品の圧縮ガスは酸素を含む。圧縮ガスは、1体積%以上30体積%以下の範囲で酸素を含むことが好ましい。圧縮ガスは、さらに窒素、二酸化炭素、亜酸化窒素から選択される少なくとも一種を含んでもよい。圧縮ガスは、70体積%以上99体積%以下の範囲で窒素を含むことが好ましい。圧縮ガスは、例えば、圧縮空気であってもよい。圧縮ガスの圧力は、大気圧(1.013×10Pa)よりも高く、0.1MPa超であることが好ましい。圧縮ガスの圧力は、1.0MPa以下であることが好ましい。
本発明の実施形態に係るHCFO-1233yd製品の接液部の材料は、HCFO-1233ydの性能を低下しない金属であり、例えばアルミニウム、錫、および銅からなる群から選択される。接液部の材料としては、銅を含むことが好ましい。ここで接液部とは、HCFO-1233ydと直接接液する部分を示す。接液部は、HCFO-1233ydと直接接液する全ての領域であってもよいし、HCFO-1233ydと直接接液する一部の領域であってもよい。接液部は、HCFO-1233ydと直接接液する面積が溶剤の体積(1L)当たり600cm以上であることが好ましい。これらの材料を含む接液部と直接接した状態で所定の期間保存したあとのHCFO-1233ydは、そのpH、酸分、イオン性不純物、色相が保存の前後で大きく変化しない。
本発明の実施形態に係るHCFO-1233yd製品の接液部は、HCFO-1233yd用保存容器と一体であってもよいし、別体であってもよい。接液部は、例えば、本発明の実施形態に係るHCFO-1233yd用保存容器の内面であってもよいし、HCFO-1233yd用保存容器の内に配置した個片であってもよい。これらの材料を保存容器の内面に用いた場合、保存容器に対して、防錆、耐薬品性の向上を付与する。このためHCFO-1233ydの品質を保持し、安価で、安全かつ安定的に貯蔵および輸送を行うことができる。保存容器は、例えば、鉄製(鋼製)、ステンレス鋼製、アルミニウム製、銅製またはガラス製の外装であってもよく、保存容器の内面である接液部を、アルミニウム、錫、または銅で被膜して用いることができる。
本発明の実施形態に係るHCFO-1233yd用保存容器は、常温で液体であるHCFO-1233ydを圧縮ガスによる加圧下で保存する容器であって、特別な構造を必要とせず、広い範囲の形態および機能を有することができる。例えば、固定した保存容器である貯蔵タンク、輸送にも使用できる1L以下のスプレー缶、1Lガラス瓶、20Lペール缶、200Lドラム缶、などが挙げられる。
HCFO-1233yd用保存容器の密閉方法は特に限定されないが、ネジ蓋で密閉してもよく、バルブで密閉してもよい。HCFO-1233yd用保存容器がバルブで密閉される場合、HCFO-1233yd用保存容器はさらに、バルブの開閉を制御するアクチュエータを有してもよい。HCFO-1233yd製品は内圧を有するため、HCFO-1233yd用保存容器は内圧に耐える耐圧性と、内溶液が洩れない機密性を有するものが好ましい。
本実施形態に係るHCFO-1233yd用保存容器の構成材料は、鉄(鋼製)、ステンレス鋼、アルミニウム製、銅製またはガラスであってもよい。鉄製容器の板厚は特に限定されない。下限は0.2mmであってもよく、0.3mmが一般的である。上限は特に限定されないが、80mmであってもよく、2mmが一般的であり、1.6mmが好ましい。ステンレス鋼製容器の材料はSUS316、SUS304や、JFE443CTであってもよい。ステンレス鋼製容器の板厚は特に限定されない。下限は0.5mmであってもよく、0.6mmが一般的である。上限は特に限定されないが、80mmであってもよく、5mmが一般的であり、2.5mmが好ましい。中でも、鉄製(鋼板)およびステンレス鋼製の板厚は、20Lペール缶および200Lドラム缶においては、日本工業規格(JIS Z1620「鋼製ペール」又はJIS Z1601「鋼製タイトヘッドドラム」)に従って、0.6mm~1.6mmが好ましい。しかしながら、目的に合わせて十分な耐久性を備えていればこれに限定されない。たとえば、炭素鋼、マンガン鋼、クロムモリブデン鋼、その他の低合金鋼、アルミニウム合金などでもよい。ガラス製容器の肉厚は特に限定されない。ガラス製容器の肉厚は1.0mm以上であってもよく、上限は特に限定されない。1.0mm~10mmであってもよく、1.6mm~5.0mmが好ましい。
また、本実施形態に係るHCFO-1233yd用保存容器は、ビード加工などの加工が施され、耐久性が強化されたものであってもよい。
本発明の実施形態に係るHCFO-1233ydの保存時の上限温度は、安全性の観点から、40℃以下が好ましく、35℃以下がより好ましく、30℃以下がさらに好ましい。本発明の実施形態に係るHCFO-1233ydの保存時の下限温度は特に限定されない。下限温度は、-30℃以上が好ましく、-15℃以上がより好ましく、0℃以上がさらに好ましい。冷蔵室などで保存してもよく、前記上限温度以下に保つことができる場合は冷蔵設備のない環境で保存してもよい。
本発明の実施形態に係るHCFO-1233yd用保存容器を用いることで、HCFO-1233ydの品質を保持し、安価で、安全かつ安定的に貯蔵および輸送を行うことができる保存方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る接液部を含むHCFO-1233yd用保存容器を用いて、酸素を含む圧縮ガスによる加圧下で所定の期間(例えば1ヶ月間)保存したHCFO-1233ydは、pHを3.3以上に保持することを特徴とする。さらに好ましくは、pHを5.0以上に保持する。
本発明の実施形態に係る接液部を含むHCFO-1233yd用保存容器を用いて、酸素を含む圧縮ガスによる加圧下で所定の期間(例えば1ヶ月間)保存したHCFO-1233ydは、酸分を10ppm以下に保持することを特徴とする。さらに好ましくは、酸分を5ppm以下に保持する。なお、酸分の単位(ppm)は、酸分とHCFO-1233ydとの質量比率である。
本発明の実施形態に係る接液部を含むHCFO-1233yd用保存容器を用いて、酸素を含む圧縮ガスによる加圧下で所定の期間(例えば1ヶ月間)保存したHCFO-1233ydは、イオン性不純物であるフッ素(F)を2.0mg/L以下に保持することを特徴とする。さらに好ましくは、フッ素(F)を0.5mg/L以下に保持する。本発明の実施形態に係る接液部を含むHCFO-1233yd用保存容器を用いて、酸素を含む圧縮ガスによる加圧下で所定の期間(例えば1ヶ月間)保存したHCFO-1233ydは、イオン性不純物であるジフルオロ酢酸(DFA)を20mg/L以下に保持することを特徴とする。さらに好ましくは、ジフルオロ酢酸(DFA)を5mg/L以下に保持する。本発明の実施形態に係る接液部を含むHCFO-1233yd用保存容器を用いて、酸素を含む圧縮ガスによる加圧下で所定の期間(例えば1ヶ月間)保存したHCFO-1233ydは、イオン性不純物である塩素(Cl)を0.65mg/L以下に保持することを特徴とする。さらに好ましくは、塩素(Cl)を0.5mg/L以下に保持する。
本発明の実施形態に係る接液部を含むHCFO-1233yd用保存容器を用いて、酸素を含む圧縮ガスによる加圧下で所定の期間(例えば1ヶ月間)保存したHCFO-1233ydは、色相を無色透明に保持することを特徴とする。本発明の実施形態に係る接液部を含むHCFO-1233yd用保存容器を用いて、酸素を含む圧縮ガスによる加圧下で所定の期間(例えば1ヶ月間)保存したHCFO-1233ydは、ハーゼン色数[APHA]を50以下、好ましくは30以下に保持することを特徴とする。なお、ハーゼン色数は、日本工業規格K0071-1(化学製品の色試験法)に指定された方法や前記規格に対応した市販の分光色彩計により測定することができる。
本発明の実施形態1に係るHCFO-1233yd用保存容器は、アルミニウム製容器で接液部はアルミニウムまたはアルミニウムを含む被膜である。鉄製容器の板厚は0.2mm以上であってもよく、上限は特に限定されない。0.2mm~80mmであってもよく、0.3mm~2mmが一般的であり、0.3mm~1.6mmが好ましく、0.6mm~1.6mmが特に好ましい。接液部はアルミニウムを含む被膜で、接液面積は溶剤体積(1L)当たり600cm2以上であることが好ましい。接液部はアルミニウムを含む被膜で、厚さは10mm以下、1mm以下、あるいは、10μm以下であってもよい。本発明の実施形態1に係るHCFO-1233yd用保存容器に100℃で1週間(加速試験)、酸素を含む圧縮ガスによる加圧下でHCFO-1233ydを保存してもpH、酸分、イオン性不純物、色相について大きな変化が認められないことから、HCFO-1233ydの品質を保持し、安全かつ安定的に貯蔵および輸送を行うことができる保存容器である。また、上記加速試験の結果は、40℃で1ヶ月間、酸素を含む圧縮ガスによる加圧下でHCFO-1233ydを保存する場合に適用することが可能である。
本発明の実施形態2に係るHCFO-1233yd用保存容器は、鉄製(鋼製)容器で接液部は錫(ぶりき)の被膜である。鉄製容器の板厚は0.2mm以上であってもよく、上限は特に限定されない。0.2mm~80mmであってもよく、0.3mm~2mmが一般的であり、0.3mm~1.6mmが好ましく、0.6mm~1.6mmが特に好ましい。接液部は錫を含む被膜で、接液面積は溶剤体積(1L)当たり600cm2以上であることが好ましい。接液部は錫を含む被膜で、厚さは10mm以下、1mm以下、あるいは、10μm以下であってもよい。なお、ぶりきの被膜は、錫を含む被膜とともに、接液部の一部に、クロム水和酸化物の被膜や油膜の被膜を含んでもよい。本発明の実施形態2に係るHCFO-1233yd用保存容器に100℃で1週間(加速試験)、酸素を含む圧縮ガスによる加圧下でHCFO-1233ydを保存してもpH、酸分、イオン性不純物、色相について大きな変化が認められないことから、HCFO-1233ydの品質を保持し、安全かつ安定的に貯蔵および輸送を行うことができる保存容器である。また、上記加速試験の結果は、40℃で1ヶ月間、酸素を含む圧縮ガスによる加圧下でHCFO-1233ydを保存する場合に適用することが可能である。
本発明の実施形態3に係るHCFO-1233yd用保存容器は、鉄製(鋼製)容器で接液部は銅の被膜である。鉄製容器の板厚は0.2mm以上であってもよく、上限は特に限定されない。0.2mm~80mmであってもよく、0.3mm~2mmが一般的であり、0.3mm~1.6mmが好ましく、0.6mm~1.6mmが特に好ましい。接液部は銅を含む被膜で、接液面積は溶剤体積(1L)当たり600cm2以上であることが好ましい。接液部は銅を含む被膜で、厚さは10mm以下、1mm以下、あるいは、10μm以下であってもよい。本発明の実施形態3に係るHCFO-1233yd用保存容器に100℃で1週間、酸素を含む圧縮ガスによる加圧下でHCFO-1233ydを保存してもpH、酸分、イオン性不純物、色相について大きな変化が認められないことから、HCFO-1233ydの品質を保持し、安全かつ安定的に貯蔵および輸送を行うことができる保存容器である。また、上記加速試験の結果は、40℃で1ヶ月間、酸素を含む圧縮ガスによる加圧下でHCFO-1233ydを保存する場合に適用することが可能である。
なお、本発明の一様態において、上述した実施形態の鉄製(鋼製)容器、ステンレス鋼製容器、アルミニウム製容器、または銅製容器は溶接部を有していてもよい。溶接部の材質は特に限定されないが、溶接部が容器表面に露出する場合(溶接部が1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンと接液し得る場合)には、前述の接液部の材質のいずれかと同じであることが好ましい。容器の溶接方法は特に限定されないが、本発明の保存容器は気密性を有する容器が好ましいため、抵抗溶接が好ましく、シーム溶接が特に好ましい。
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、かかる実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
本実施例においては、保存容器本体として内容積130mLのSUS製耐圧容器(耐圧硝子工業株式会社製、TVS-N2-120)にガラス内筒(TVS-N2-120用ガラス内筒、接液部はガラス)を入れたものに、接液部を有する個片(試験片)を用いた。個片の接液面積は計58.5cmである。接液部の材料はアルミニウムで、個片の大きさは15mm×30mm×3mmで5個用いた。個片を含むHCFO-1233yd用保存容器に、HCFO-1233yd組成物を約50ml入れ、圧縮空気(圧力0.5MPa)を充填して、ネジ蓋を閉めて100℃で1週間静置した。上記HCFO-1233yd組成物は、WO2021/85134の実施例の記載に従って3-クロロ-1,1,2,2-テトラフルオロプロパン(HCFC-244ca)を脱フッ化水素して得られた1233yd組成物を用いた。1233yd組成物の組成は次の通りである。1233yd(E):7.9GC%、1233yd(Z):90.0GC%、HCFC-244ca:0.1GC%、オクテン異性体2.0GC%。なお、1233yd組成物の組成分析値に係る「GC%」は、1233yd組成物をガスクロマトグラフィー(検出器:FID)によって測定して得られた組成の「面積%」を表す。
[実施例2]
本実施例においては、保存容器本体として内容積130mLのSUS製耐圧容器(耐圧硝子工業株式会社製、TVS-N2-120)にガラス内筒(TVS-N2-120用ガラス内筒、接液部はガラス)を入れたものに、接液部を有する個片(試験片)を用いた。個片の接液面積は計53cmである。接液部の材料は錫で、個片の大きさは15mm×30mm×2mmで5個用いた。個片を含むHCFO-1233yd用保存容器に、実施例1と同様の1233yd組成物を約50ml入れ、圧縮空気(圧力0.5MPa)を充填して、ネジ蓋を閉めて100℃で1週間静置した。
[実施例3]
本実施例においては、保存容器本体として内容積130mLのSUS製耐圧容器(耐圧硝子工業株式会社製、TVS-N2-120)にガラス内筒(TVS-N2-120用ガラス内筒、接液部はガラス)を入れたものに、接液部を有する個片(試験片)を用いた。個片の接液面積は計58.5cmである。接液部の材料は銅で、個片の大きさは15mm×30mm×3mmで5個用いた。個片を含むHCFO-1233yd用保存容器に、実施例1と同様の1233yd組成物を約50ml入れ、圧縮空気(圧力0.5MPa)を充填して、ネジ蓋を閉めて100℃で1週間静置した。
[比較例1]
本比較例においては、接液部を有する個片(試験片)を含まないこと以外、実施例1と同じである。個片を含まないHCFO-1233yd用保存容器に、実施例1と同様の1233yd組成物を約50ml入れ、圧縮空気(圧力0.5MPa)を充填して、ネジ蓋を閉めて100℃で1週間静置した。
[比較例2]
本比較例においては、保存容器本体として内容積130mLのSUS製耐圧容器(耐圧硝子工業株式会社製、TVS-N2-120)にガラス内筒(TVS-N2-120用ガラス内筒、接液部はガラス)を入れたものに、接液部を有する個片(試験片)を用いた。個片の接液面積は計58.5cmである。接液部の材料は低炭素鋼(SPCC-SD)で、個片の大きさは15mm×30mm×3mmで5個用いた。個片を含むHCFO-1233yd用保存容器に、実施例1と同様の1233yd組成物を約50ml入れ、圧縮空気(圧力0.5MPa)を充填して、ネジ蓋を閉めて100℃で1週間静置した。
[比較例3]
本比較例においては、保存容器本体として内容積130mLのSUS製耐圧容器(耐圧硝子工業株式会社製、TVS-N2-120)にガラス内筒(TVS-N2-120用ガラス内筒、接液部はガラス)を入れたものに、接液部を有する個片(試験片)を用いた。個片の接液面積は計53cmである。接液部の材料は低炭素鋼(SPCC-SD、無処理)で、個片の大きさは15mm×30mm×2mmで5個用いた。個片を含むHCFO-1233yd用保存容器に、実施例1と同様の1233yd組成物を約50ml入れ、圧縮空気(圧力0.5MPa)を充填して、ネジ蓋を閉めて100℃で1週間静置した。
[比較例4]
本比較例においては、保存容器本体として内容積130mLのSUS製耐圧容器(耐圧硝子工業株式会社製、TVS-N2-120)にガラス内筒(TVS-N2-120用ガラス内筒、接液部はガラス)を入れたものに、接液部を有する個片(試験片)を用いた。個片の接液面積は計53cmである。接液部の材料はナイロン6で、個片の大きさは15mm×30mm×2mmである。個片を含むHCFO-1233yd用保存容器に、実施例1と同様の1233yd組成物を約50ml入れ、圧縮空気(圧力0.5MPa)を充填して、ネジ蓋を閉めて100℃で1週間静置した。
本実施例および本比較例における各種測定は、以下に示す方法で行った。
(1)pHおよび酸分の算出
以下の手順に従い、HCl標準液を作成した。
0.5N HCl(18.23g/L)約0.050gを100mLポリエチレン製広口瓶に採取し、超純水で約100gまで希釈して10ppm HClとした。
上記方法で調製した10ppm HCl約25gを100mLポリエチレン製広口瓶に採取し、超純水で約50gまで希釈して5ppm HClとした。
同様の方法で、5ppm HCl約10gを100mLポリエチレン製広口瓶に採取し、超純水で約50gまで希釈して1ppm HClとした。
同様の方法で、1ppm HCl約25gを100mLポリエチレン製広口瓶に採取し、超純水で約50gまで希釈して0.5ppm HClとした。
同様の方法で、1ppm HCl約5gを100mLポリエチレン製広口瓶に採取し、超純水で約50gまで希釈して0.1ppm HClとした。
調製した10ppm、5ppm、1ppm、0.5ppm、0.1ppm HClを攪拌子で攪拌しながらpHメータ(堀場製作所製、F-73)を用いてpHを測定した。
得られた測定結果から、線形近似により検量線を作成した。
50mLポリエチレン製容器に、実施例及び比較例のHCFO-1233yd約20g及び超純水約20gを入れ抽出し、PFA製分液ロートで水層を回収し供試液とした。
それぞれの供試液を攪拌子で攪拌しながら、pHメータ(堀場製作所製、F-73)を用いて、実施例及び比較例のHCFO-1233ydのpHを測定した。得られたpH測定結果と上記検量線を用いて、実施例及び比較例のHCFO-1233ydの酸分を算出した。
(3)イオン性不純物
富士フィルム和光純薬(株)製フッ化物イオン標準液(1000mg/L)、塩化物イオン標準液(1000mg/L)、調整したジフロロ酢酸ナトリウム水溶液(1000mg/L)を各1mLとり、100mLメスフラスコに入れ、100mLになるまで超純水を加え、各イオンが10mg/Lの濃度である標準液を作成した。
上記方法で調整した10mg/L標準液を5mLとり、10mLメスフラスコに入れ、10mLになるまで超純水を加え、各イオンが5mg/Lの濃度である標準液を作成した。
上記方法で調整した10mg/L標準液を1mLとり、10mLメスフラスコに入れ、10mLになるまで超純水を加え、各イオンが1mg/Lの濃度である標準液を作成した。
上記方法で調整した1mg/L標準液を5mLとり、10mLメスフラスコに入れ、10mLになるまで超純水を加え、各イオンが0.5mg/Lの濃度である標準液を作成した。
上記方法で調整した1mg/L標準液を1mLとり、10mLメスフラスコに入れ、10mLになるまで超純水を加え、各イオンが0.1mg/Lの濃度である標準液を作成した。
イオンクロマトグラフ(Thermo Fisher Scientific社製、AQUION)により、0.1mg/L、0.5mg/L、1mg/L、5mg/L、10mg/L標準液を測定し、その面積値と標準液の濃度より検量線を作成した。
20mLポリエチレン製容器に、実施例及び比較例のHCFO-1233yd約5g及び超純水約5gを入れ抽出し、PFA製分液ロートで水層を回収し供試液とした。
イオンクロマトグラフ(Thermo Fisher Scientific社製、AQUION)により、実施例及び比較例のHCFO-1233ydのイオン性不純物を測定し、上記検量線より、HCFO-1233ydのイオン性不純物の量を算出した。
(4)色相
透過色測定器(機器:日本電色工業社製 TZ6000)を用いて、実施例及び比較例のHCFO-1233ydのハーゼン色数[APHA]を測定した。
実施例1~3及び比較例1~4について、pH、酸分、イオン性不純物、色相の分析結果を表1に示す。また、保存前のHCFO-1233ydについて、pH、酸分、イオン性不純物、色相の分析結果を表1に示す。
Figure 2023048998000001
原料と比べて、比較例1においては、HCFO-1233ydに含まれる酸分量の顕著な上昇が認められた。比較例1と比べて、実施例1~3においては、HCFO-1233ydのpH、酸分、イオン性不純物、色相が何れも改善した。
なお本発明は上記の実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。

Claims (15)

  1. 圧縮ガスによる加圧下で溶剤を保存する方法であって、
    前記溶剤は1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを含み、
    前記圧縮ガスは酸素を含み、
    前記溶剤と直接接液する接液部の材料がアルミニウムを含む、1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを保存する方法。
  2. 圧縮ガスによる加圧下で溶剤を保存する方法であって、
    前記溶剤は1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを含み、
    前記圧縮ガスは酸素を含み、
    前記溶剤と直接接液する接液部の材料が錫を含む、1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを保存する方法。
  3. 圧縮ガスによる加圧下で溶剤を保存する方法であって、
    前記溶剤は1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを含み、
    前記圧縮ガスは酸素を含み、
    前記溶剤と直接接液する接液部の材料が銅を含む、1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを保存する方法。
  4. 前記溶剤と、前記圧縮ガスとを、前記接液部を有する保存容器に密閉して保存する、請求項1乃至3の何れか1項に記載の1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを保存する方法。
  5. 前記圧縮ガスは圧縮空気である、請求項4に記載の1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを保存する方法。
  6. 1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを含む溶剤と、
    酸素を含む圧縮ガスと、
    前記溶剤と直接接液し、材料にアルミニウムを含む接液部と、を備える1-クロロ-2,
    3,3-トリフルオロ-1-プロペンを保存している製品。
  7. 1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを含む溶剤と、
    酸素を含む圧縮ガスと、
    前記溶剤と直接接液し、材料に錫を含む接液部と、を備える1-クロロ-2,3,3-ト
    リフルオロ-1-プロペンを保存している製品。
  8. 1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを含む溶剤と、
    酸素を含む圧縮ガスと、
    前記溶剤と直接接液し、材料に銅を含む接液部と、を備える1-クロロ-2,3,3-ト
    リフルオロ-1-プロペンを保存している製品。
  9. 前記溶剤と、前記圧縮ガスとは、前記接液部を有する保存容器に密閉される、請求項6乃
    至8の何れか1項に記載の1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを保存している製品。
  10. 前記圧縮ガスは圧縮空気である、請求項9に記載の1-クロロ-2,
    3,3-トリフルオロ-1-プロペンを保存している製品。
  11. 圧縮ガスによる加圧下で溶剤を保存する容器であって、
    前記溶剤は1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを含み、
    前記圧縮ガスは酸素を含み、
    前記溶剤と直接接液する接液部の材料がアルミニウムを含む、容器。
  12. 圧縮ガスによる加圧下で溶剤を保存する容器であって、
    前記溶剤は1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを含み、
    前記圧縮ガスは酸素を含み、
    前記溶剤と直接接液する接液部の材料が錫を含む、容器。
  13. 圧縮ガスによる加圧下で溶剤を保存する容器であって、
    前記溶剤は1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペンを含み、
    前記圧縮ガスは酸素を含み、
    前記溶剤と直接接液する接液部の材料が銅を含む、容器。
  14. 前記溶剤と、前記圧縮ガスとは、前記接液部を有する保存容器に密閉される、請求項11乃至13の何れか1項に記載の容器。
  15. 前記圧縮ガスは圧縮空気である、請求項14に記載の容器。
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