JP2023048980A - 鉄道車両用の碍管ユニット及び鉄道車両用の電力ケーブル接続構造体 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の実施の形態について、図1乃至図10を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。
図1は、本形態における電力ケーブル接続構造体10の、碍管ユニット1とケーブルアッシー7とを分解した分解断面図である。図2は、電力ケーブル接続構造体10の断面図
である。図3は、図2の一部を拡大した図である。
碍管ユニット1は、碍管21と一体的に形成された碍管構造体2と、碍管構造体2に固定されたフランジ部材3とを備える。碍管構造体2は、エポキシ樹脂からなる碍管21内に、内部導体22、アース電極23等を埋設してなる。碍管構造体2は、碍管21の成形型の内側に内部導体22、アース電極23等を配置して成形型内に溶融状態のエポキシ樹脂を流し込んで硬化させることによって碍管21、内部導体22、アース電極23等が一体として形成される。
図1及び図2に示すごとく、ケーブルアッシー7は、電力ケーブル71、接続端子72、ストレスコーン73、圧縮装置74、及びカバー部材75を備える。電力ケーブル71は、中心から順に、ケーブル導体711、ケーブル内部半導電層(図示略)、ケーブル絶縁体712、ケーブル外部半導電層713、ケーブルシールド層714、及びケーブルシース715を備える。電力ケーブル71は、軸方向先端側から順に、ケーブル導体711、ケーブル絶縁体712、ケーブル外部半導電層713、ケーブルシールド層714が露出するよう段剥ぎされている。
図9は、電力ケーブル接続構造体10が取り付けられた鉄道車両8の平面図である。図10は、電力ケーブル接続構造体10が取り付けられた鉄道車両8の側面図である。なお、図9及び図10においては、便宜上、電力ケーブル接続構造体10と機器箱82とを締結するボルト(図2及び図3の符号B3参照)及びナット(図2及び図3の符号N参照)の図示は省略している。
次に、取付面331と、電力ケーブル接続構造体10の各部との位置関係につき、説明する。なお、所定の部位が、取付面331に対して、軸方向先端側又は軸方向基端側に位置しているとは、特に言及しない限り、所定の部材の少なくとも一部が、取付面331に対して、軸方向先端側又は軸方向基端側に位置していることを意味するものとする。
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
部材(3)は、前記取付面(331)を有するフランジ取付部(33)と、前記フランジ付部(33)から前記基端側に形成されるとともに前記碍管(21)を囲むフランジ側部(32)とを備え、前記接続部材(6)は、前記フランジ側部(32)の内周側に固定されている、[1]乃至[11]のいずれか1つに記載の碍管ユニット(1)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、前述した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。
10…電力ケーブル接続構造体
21…碍管
212…配置面
22…内部導体
220…有底筒状部
221…底壁部
222…筒壁部
222a…軸方向筒部
222b…拡径部
23…アース電極
25…埋設導電部材
3…フランジ部材
31…フランジ底部
32…フランジ側部
33…フランジ取付部
331…取付面
4…コンタクト部材
5…電界遮蔽層
6…接続部材
7…電力ケーブル接続構造体
71…電力ケーブル
711…ケーブル導体
72…接続端子
73…ストレスコーン
8…鉄道車両
81…屋根
82…機器箱
821…側壁
821a…取付穴
83…クランプ
Claims (14)
- 電力ケーブルの端末に電気的に接続される内部導体と、
前記内部導体に取り付けられるとともに、前記電力ケーブルと前記内部導体とを電気的に接続するコンタクト部材と、
前記内部導体を埋設する碍管と、
前記碍管の内側に埋設されるとともに前記内部導体を囲むよう形成されたアース電極と、
外部の被取付部材に取り付けられる取付面を有するとともに前記碍管に固定されたフランジ部材と、を備える鉄道車両用の碍管ユニットであって、
前記碍管の内周面は、前記電力ケーブルに取り付けられたストレスコーンが配置される配置面を有し、
前記内部導体における前記電力ケーブルの前記端末が接続される側を基端側、前記基端側と反対側を先端側としたとき、前記取付面よりも前記基端側に、前記フランジ部材及び前記配置面が位置しており、前記取付面よりも前記先端側に、前記コンタクト部材及び前記アース電極が位置している、
鉄道車両用の碍管ユニット。 - 前記フランジ部材は、前記碍管の前記基端側の面に対向するとともに前記碍管に固定されるフランジ底部と、前記フランジ底部から前記先端側に形成されたフランジ側部と、前記フランジ側部から前記フランジ部材の外周側に形成され、前記先端側の面に前記取付面を有するフランジ取付部とを有する、請求項1に記載の碍管ユニット。
- 前記コンタクト部材の全体は、前記取付面よりも前記先端側に配されている、
請求項1又は2に記載の碍管ユニット。 - 前記アース電極は、軸方向における前記取付面の位置を跨ぐよう配されている、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の碍管ユニット。 - 前記アース電極は、軸方向の前記アース電極の形成領域の半分を超える領域が、前記取付面よりも前記先端側に配されている、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の碍管ユニット。 - 前記フランジ部材の全体は、前記取付面よりも前記基端側に配されている、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の碍管ユニット。 - 前記内部導体の前記基端側の端部には、前記基端側に開口するとともに内側に前記コンタクト部材を配した有底筒状の有底筒状部が形成されており、
前記有底筒状部は、底壁部と、前記底壁部から前記基端側に延設された筒壁部とを有し、
前記筒壁部は、前記底壁部から軸方向に沿って形成された軸方向筒部と、前記軸方向筒部から前記基端側に向かうほど内径及び外径の双方が大きくなる拡径部とを有し、
前記取付面よりも前記先端側に前記軸方向筒部が配されており、
前記取付面よりも前記基端側に前記拡径部が配されている、
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の碍管ユニット。 - 一部を露出させつつ前記碍管に埋設されるとともに前記アース電極に電気的に接続された埋設導電部材をさらに備え、
前記埋設導電部材は、前記取付面よりも前記先端側において、前記碍管から露出している、
請求項1乃至7のいずれか1項に記載の碍管ユニット。 - 前記碍管の外周面における、前記アース電極よりも前記基端側には、電界を遮蔽するとともに、導電性塗料からなる電界遮蔽層が形成されている、
請求項1乃至8のいずれか1項に記載の碍管ユニット。 - 前記電界遮蔽層の一部は、前記アース電極と径方向に重なる位置に形成されている、
請求項9に記載の碍管ユニット。 - 前記取付面から前記先端側の部位が、鉄道車両の屋根上に設置された前記被取付部材としての機器箱の側壁に設けられた取付穴から前記機器箱内に挿入されるとともに、前記電力ケーブルが、前記機器箱の外側において、クランプを用いて前記屋根に固定されて用いられる、
請求項1乃至10のいずれか1項に記載の碍管ユニット。 - 一部を露出させつつ前記碍管に埋設されるとともに前記アース電極に電気的に接続された埋設導電部材と、
前記埋設導電部材と前記フランジ部材とに電気的に接続された接続部材とをさらに備え、
前記フランジ部材は、前記取付面を有するフランジ取付部と、前記フランジ取付部から前記基端側に形成されるとともに前記碍管を囲むフランジ側部とを備え、
前記接続部材は、前記フランジ側部の内周側に固定されている、
請求項1乃至11のいずれか1項に記載の碍管ユニット。 - 請求項1乃至12のいずれか1項に記載の碍管ユニットと、前記碍管ユニットに組み付けられたケーブルアッシーとを備える鉄道車両用の電力ケーブル接続構造体であって、
前記ケーブルアッシーは、前記電力ケーブルと、前記電力ケーブルにおいて露出したケーブル導体に電気的に接続された接続端子と、前記ストレスコーンとを備え、
前記接続端子は、前記コンタクト部材に電気的に接続されており、かつ、前記取付面よりも前記先端側に位置している、
鉄道車両用の電力ケーブル接続構造体。 - 前記接続端子は、軸方向における前記取付面の位置を跨ぐよう配されている、
請求項13に記載の鉄道車両用の電力ケーブル接続構造体。
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