JP2023048971A - 乗り物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シート本体の内部において電気装置を接続する接続部材を好適に保持することが可能な乗り物用シートを提供する。【解決手段】乗り物用シートは、その内部においてパッド材10と、電気装置を接続するための接続部材50とを備えている。パッド材10は、第1パッド材と、第1パッド材の裏面側に設けられ、第1パッド材と重なるように配置される第2パッド材12とを有している。第2パッド材12の表面には、パッド材10の厚さ方向に窪むように設けられ、接続部材50を収容するための収容溝20が形成されている。収容溝20は、第2パッド材12の面に沿って長尺に延びている。収容溝20は、その延出方向において所定位置に設けられ、収容溝20の一方の側部21aから他方の側部21bに向かって突出し、接続部材50を掛け止める掛け止め部30を有している。【選択図】図4

Description

本発明は、乗り物用シートに係り、特に、乗り物用シートの内部に設けられ、電気装置を接続するための接続部材を備えた乗り物用シートに関する。
従来、シートクッションを備えた乗り物用シートにおいて、当該シートクッションの内部に設けられ、電気装置を接続するための接続部材(例えば、ワイヤーハーネス)を備えた乗り物用シートが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の乗り物用シートでは、第1パッド材と、第1パッド材よりも硬く形成された第2パッド材とが上下に重ねられて構成されるシートクッションを備えている。
そして、第2パッド材の裏面には、電気装置(電装部品)を接続するハーネスを収容するための収容溝(ガイド溝)が形成されている。
特開2018-158096号公報
ところで、特許文献1のような乗り物用シートでは、当該シートの内部において電気装置等を接続するハーネスを好適に保持することが求められていた。
例えば、パッド材の面に形成された収容溝にハーネスを収容する場合に、当該ハーネスが収容溝から意図せずに抜けてしまうことや、収容溝内で位置ズレすることを抑制することが求められていた。
また、シート本体(シートクッション)が異なる2つのパッド材を有するときに、当該パッド材の面に形成された収容溝にハーネスを収容する場合には、着座者の着座フィーリングを確保しながらも、当該ハーネスを好適に保持することが求められていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、シート本体の内部において電気装置等を接続する接続部材を従来よりも好適に保持することが可能な乗り物用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、着座フィーリングを確保しながらも、接続部材を好適に保持することが可能な乗り物用シートを提供することにある。
前記課題は、本発明の乗り物用シートによれば、パッド材を備えた乗り物用シートであって、前記乗り物用シートの内部に設けられ、電気装置を接続するための接続部材を備え、前記パッド材は、第1パッド材と、前記第1パッド材の裏面側に設けられ、前記第1パッド材と重なるように配置される第2パッド材と、を有し、前記第1パッド材及び前記第2パッド材のうち、少なくとも一方のパッド材の表面又は裏面には、前記パッド材の厚さ方向に窪むように設けられ、前記接続部材を収容するための収容溝が形成され、前記収容溝は、前記少なくとも一方のパッド材の面に沿って長尺に延びており、前記収容溝の延出方向において所定位置に設けられ、前記接続部材を収容しておくために、前記収容溝の一方の側部から他方の側部に向かって突出し、前記接続部材を掛け止める掛け止め部を有していること、により解決される。
上記構成により、シート本体の内部において電気装置を接続する接続部材を従来よりも好適に保持することが可能な乗り物用シートを実現することができる。
詳しく述べると、パッド材の面に形成された収容溝が、収容溝の一方の側部から他方の側部に向かって突出し、接続部材を掛け止める掛け止め部を有している。そのため、接続部材が収容溝から意図せずに抜けてしまうことや、収容溝内で位置ズレすることを抑制することができる。
このとき、前記収容溝の底面の一部には、前記パッド材の厚さ方向に窪む凹部又は前記パッド材の厚さ方向に貫通する貫通穴が形成され、前記掛け止め部は、前記収容溝の延出方向において前記凹部又は前記貫通穴に対応する位置に設けられ、前記接続部材を覆うように掛け止めると良い。
また、前記凹部又は前記貫通穴は、前記収容溝から前記収容溝の前記他方の側部側に向かって張り出すように形成され、前記凹部又は前記貫通穴において前記収容溝の底面に形成された部分が、前記掛け止め部に対向するように位置付けられ、前記凹部又は前記貫通穴において前記収容溝から張り出した部分が、前記掛け止め部に対向しないように位置付けられていると良い。
また、前記凹部又は前記貫通穴において前記収容溝の底面に形成された部分が、前記収容溝の延出方向において前記掛け止め部の両端部よりも外側位置まで延びていると良い。
上記構成により、シンプルな構造でありながら、収容溝に形成された掛け止め部に対し接続部材を容易に組み付けることが可能となる。詳しく述べると、掛け止め部の周辺において接続部材を組み付けるためのガイド部(凹部や貫通穴)が形成されている。そのため、接続部材を組み付け易い構造となっている。
また上記構成により、掛け止め部が接続部材を覆うように掛け止めるため、接続部材が収容溝から意図せずに抜けてしまうことをより一層抑制することができる。
このとき、前記第2パッド材は、前記第1パッド材よりも硬く形成され、前記収容溝は、前記第2パッド材の表面に形成され、前記第1パッド材の裏面に対向するように設けられていると良い。
上記構成により、着座フィーリングを確保しながらも、接続部材を好適に保持することが可能な乗り物用シートとなる。
詳しく述べると、接続部材が、第1パッド材(着座者側のパッド材)ではなく第2パッド材(乗り物側のパッド材)に取り付けられているため、着座者の着座フィーリングを確保することができる。また、接続部材が、第1パッド材よりも硬い第2パッド材の表面に取り付けられているため、硬度が高い第2パッド材によって接続部材を好適に保持することができる。
このとき、着座者の生体信号を検出する検出センサを備え、前記第2パッド材の表面には、前記収容溝と、前記検出センサを収容するためのセンサ収容部とが形成され、前記接続部材の一端部が、前記検出センサと接続され、前記接続部材の他端部が、前記第2パッド材から露出し、前記電気装置側と接続されていると良い。
上記構成により、硬度が異なる2つのパッド材を有するシート本体において、着座者の着座フィーリングを確保しながらも、検出センサのセンシング感度を高めることができる。
詳しく述べると、検出センサが、硬度が高い第2パッド材の表面に配置されているため、検出センサが着座者の生体信号を好適に検出することが可能となる。
このとき、前記収容溝と前記センサ収容部が、前記第2パッド材の表面において連続して形成され、前記センサ収容部は、シート幅方向に間隔を空けて複数形成され、前記収容溝は、シート幅方向に長尺に延びている溝本体部と、シート幅方向に間隔を空けて複数形成され、それぞれシート前後方向に延びて、前記溝本体部と、前記センサ収容部とを連結する溝延出部と、を有し、前記掛け止め部は、シート幅方向に間隔を空けて複数形成され、シート幅方向において複数の前記センサ収容部の間に配置されていると良い。
上記のように複数の掛け止め部を備えているため、接続部材及び検出センサを好適に保持することができる。
このとき、前記溝本体部は、前記第2パッド材のシート幅方向の一端部まで延びており、前記接続部材の他端部が、前記第2パッド材の前記一端部から露出し、前記電気装置側と接続されていると良い。
上記のように、シート本体の内部において接続部材をシート幅方向に延ばし、シート幅方向の一端部から露出させることで、接続部材と他の構成部品との干渉を抑制し、シンプルな配置パターンとすることができる。
このとき、前記第2パッド材を保持するワイヤ部材を備え、前記第2パッド材は、発泡樹脂からなり、前記ワイヤ部材をインサート成形したものであると良い。
上記構成により、第2パッド材の剛性を向上できる。また、第2パッド材によってワイヤ部材を強固に保持することができる。
このとき、前記第2パッド材は、発泡ポリプロピレンからなり、前記第1パッド材は、ウレタンフォームからなり、前記第2パッド材の上に配置されていると良い。
上記のように、パッド材において着座者に近い側の第1パッド材をウレタンフォームとすることで、乗り物用シートの座り心地を向上することができる。
本発明によれば、シート本体の内部において電気装置を接続する接続部材を従来よりも好適に保持することが可能な乗り物用シートを実現できる。すなわち、接続部材が収容溝から意図せずに抜けてしまうことや、収容溝内で位置ズレすることを抑制できる。
また本発明によれば、シンプルな構造でありながら、収容溝に形成された掛け止め部に対し接続部材を容易に組み付けることが可能となる。
また本発明によれば、着座フィーリングを確保しながらも、接続部材を好適に保持することができる。
また本発明によれば、接続部材及び検出センサを好適に保持し、検出センサのセンシング感度を高めることができる。
また本発明によれば、接続部材と他の構成部品との干渉を抑制し、シンプルな配置パターンとすることができる。
また本発明によれば、第2パッド材の剛性を向上できる。また、第2パッド材によってワイヤ部材を強固に保持することができる。
本実施形態の乗り物用シートの外観斜視図である。 シートクッションのパッド材(第1パッド材、第2パッド材)の分解斜視図である。 第2パッド材及びワイヤ部材の分解図(分解正面図)である。 第2パッド、検出センサ及び接続部材の正面図である。 図4の要部拡大図であって、掛け止め部を示す図である。 図5のVI-VI断面図であって、接続部材が掛け止めされた状態を示す図である。 検出センサ、制御装置及び電源のブロック図である。
以下、本発明に係る実施形態について図1~図7を参照して説明する。
本実施形態は、シート本体の内部において電気装置を接続する接続部材を備えており、シート本体のパッド材は、第1パッド材及び第2パッド材を有しており、第2パッド材の表面には、接続部材を収容する収容溝が形成されており、当該収容溝が、接続部材を収容しておくために、収容溝の一方の側部から他方の側部に向かって突出し、接続部材を掛け止める掛け止め部を有していることを主な特徴とする乗り物用シートの発明である。
なお、乗り物用シートのシートバックに対して着座者が着座する側がシート前方側となる。
本実施形態の乗り物用シートSは、図1に示すように、車両用シートであって、例えば、自動車の後部座席に相当する車両用リアシートである。
乗り物用シートSは、図1、図4、図7に示すように、シートクッション1と、シートバック2と、ヘッドレスト3とを有するシート本体と、シート本体の内部にそれぞれ取り付けられ、着座者がシートに着座していることを検出するシート状の検出センサ40と、検出センサ40に電気的に接続される接続部材50と、接続部材50を介して検出センサ40によって検出された信号を受信し、当該信号に基づいて処理を行う制御装置60と、から主に構成されている。
シートクッション1は、図1~図3に示すように、着座者を下方から支持する着座部であって、シートクッション1の本体部分となるパッド材10を表皮材1aによって被覆することで構成されている。
シートバック2は、図1に示すように、着座者の背中を後方から支持する背もたれ部であって、パッド材2aを表皮材2bによって被覆することで構成されている。
シートクッション1は、図3に示すワイヤ部材13を介して車体(車体フレーム)に取り付けられる。また、シートバック2は、不図示の車体連結部材を介して車体に取り付けられる。そうすることで、シート本体が車体に対して組み付けられることになる。
パッド材10は、図2~図4に示すように、複数のパッド材が上下に積層されて形成されるパッド積層体であって、上側(着座者側)に配置される第1パッド材11と、第1パッド材11よりも硬く形成され、下側(車体側)に配置される第2パッド材12と、を備えている。
第1パッド材11は、第2パッド材12の上面に取り付けられており、第2パッド材を上方から覆うように取り付けられている。
詳しく述べると、第1パッド材11及び第2パッド材12が組み付けられたときに、第1パッド材11が、第2パッド材12の上面、前面及び両側面の略全面にわたって当接し、また第2パッド材12の後面の一部に当接している。
また、第1パッド材11及び第2パッド材12が組み付けられたときに、第2パッド材12の後方部分の一部(アンカー通し部12c)が上方に露出している。
第1パッド材11は、図2に示すように、例えばウレタンフォーム等の樹脂材料から形成されている。
第1パッド材11の表面には、表皮材1aを吊り込むための第1表皮吊り込み溝11a、第2表皮吊り込み溝11bが形成されている。
第1表皮吊り込み溝11aは、シート幅方向に間隔を空けて複数形成され、シート前後方向に延びている縦吊り込み溝である。
第2表皮吊り込み溝11bは、第1パッド材11の表面上においてシート前後方向の略中央部分に形成され、シート幅方向に延びている横吊り込み溝である。
第2表皮吊り込み溝11bは、隣り合う第1表皮吊り込み溝11aを連結している。
第1パッド材11の後端部には、シート幅方向に間隔を空けて複数設けられ、第2パッド材12に設けられた被取り付け部12bに取り付けるためのフック状の取り付け部11cと、隣り合う取り付け部11cの間に配置される開口部11dと、が形成されている。
開口部11dを通じて、第2パッド材12のアンカー通し部12cが上方に露出している。
上記構成において、図2に示すように、上面視において第1表皮吊り込み溝11a及び第2表皮吊り込み溝11bと、検出センサ40とが異なる位置(重ならない位置)に配置されている。
このように表皮吊り込み溝11a、11bの真下位置を避けて検出センサ40を配置することで、着座圧に対する検出センサ40の検出性能を高めることができる。
また、上面視において第1表皮吊り込み溝11a及び第2表皮吊り込み溝11bと、接続部材50とが極力異なる位置(重ならない位置)となるように配置されている。すなわち、第1パッド材11の本体部分と重なるように接続部材50が配置されている。
そうすることで、接続部材50が意図せずに抜けてしまうことや、位置ズレすることをより一層抑制することができる。
第2パッド材12は、図2~図4に示すように、例えば発泡ポリプロピレン等の樹脂材料から形成されており、ワイヤ部材13をインサート成形したものとなっている。
第2パッド材12は、第1パッド材11の裏面側に設けられ、第1パッド材11と上下方向で重なるように配置されている。
第2パッド材12の表面には、パッド材10の厚さ方向に窪むように設けられ、検出センサ40を収容するためのセンサ収容凹部12aと、センサ収容凹部12aに連続して設けられ、接続部材50を収容するための収容溝20と、が形成されている。
また、第2パッド材12の後端部には、シート幅方向に間隔を空けて複数設けられ、第1パッド材11の取り付け部11cに取り付けるための凸状の被取り付け部12bと、隣り合う取り付け部11cの間に配置されるアンカー通し部12cと、が形成されている。
アンカー通し部12cは、不図示のアンカー部材(延出部材)を通すための通し穴であって、具体的には、チャイルドシートを連結するためのアンカー部材を通すための通し穴である。
なお、アンカー部材は、車体に取り付けられ、車体からアンカー通し部12cを通過してシート本体から前方に突出した状態で組み付けられる。
ワイヤ部材13は、図3に示すように、乗り物用シートSを車体に組み付けるための車体組み付け部材であって、シートクッション1の前方部分の内部に固定されている。
詳しく述べると、ワイヤ部材13は、第2パッド材12とともに成形(インサート成形)され、第2パッド材12の内部に固定されている。
ワイヤ部材13は、第2パッド材12の内部に設けられ、シート幅方向に長尺に延びているワイヤ本体部13aと、ワイヤ本体部13aの両端部に形成され、ワイヤ本体部13aから下方に突出し、第2パッド材12から外部に露出している左右のワイヤ組み付け部13bと、を有している。
左右のワイヤ組み付け部13bは、不図示の車体(車体フレーム)に設けられた被組み付け部に組み付けられる。
なお、シートバック2(パッド材2a)についても、車体に設けられた被連結部に連結するための不図示の車体連結部材が固定されている。
上記構成により、シート本体が車体に対して組み付けられる。
収容溝20は、図4~図6に示すように、接続部材50を収容するための溝であって、第2パッド材12の表面に形成され、第1パッド材11の裏面に対向するように設けられている。
なお、収容溝20は、第2パッド材12の表面に形成されているが、特に限定されず、第2パッド材12の裏面に形成されても良い。あるいは、第1パッド材11の裏面に形成されても良いし、第1パッド材11の表面に形成されても良い。
収容溝20は、シート幅方向に長尺に延びている溝本体部21と、シート幅方向に間隔を空けて複数形成され、溝本体部21からそれぞれシート前方へ延びている溝延出部22と、を備えている。
溝本体部21の延出方向の所定位置には、接続部材を掛け止めるための掛け止め部30が形成されている。
溝本体部21は、第2パッド材12のシート幅方向の側方位置(左側方位置)から、シート幅方向の一端部(右側端部)まで延びている。
詳しく述べると、溝本体部21は、第2パッド材12の表面に配置された検出センサ40の位置に対応して、また第2パッド材12の表面に形成された穴(凹部)を避けるようにして蛇行しながら延びている。当該穴(凹部)とは、例えば、第1パッド材11の底面に設けられた取り付け凸部に嵌合させる嵌合穴(嵌合凹部)である。あるいは、接続部材50以外の接続部材(ハーネス)を配策するためのガイド穴(ガイド凹部)である。
溝延出部22は、溝本体部21とセンサ収容凹部12aを連結している。
センサ収容凹部12aは、複数形成されており、具体的には、シート幅方向の中央位置と、左側方位置と、右側側方位置とに形成されている。
溝延出部22は、各センサ収容凹部12aに対応して、シート幅方向の中央位置と、左側方位置と、右側側方位置とに形成されている。
掛け止め部30は、図4~図6に示すように、接続部材50を掛け止めるものであって、収容溝20の延出方向において間隔を空けて複数形成されている。
詳しく述べると、掛け止め部30は、シート幅方向において複数のセンサ収容凹部12aの間に配置されている。
掛け止め部30は、図5、図6に示すように、接続部材50を収容しておくために、収容溝20(溝本体部21)の一方の側部21aから他方の側部21bに向かって突出する突起部31を備えている。
また、掛け止め部30は、溝本体部21の底面において突起部31に対応する位置(真下位置)に設けられ、下方へ窪むように形成された凹部32と、凹部32の底面に形成され、上下方向に貫通する貫通穴33と、を備えている。
突起部31は、溝本体部21の前側に位置する側部21aの上方部分から、溝本体部21の後側に位置する側部21bに向かって後方へ突出している。
詳しく述べると、図6に示すように、突起部31は、溝本体部21よりもシート後方へ張り出すように突出している。
そのため、突起部31が、収容溝20に収容された接続部材50を上方から覆うとともに、接続部材50を好適に掛け止めておくことができる。
なお、突起部31は、溝本体部21の側部21bから側部21aに向かって前方へ突出しているものであっても良い。
凹部32は、上方側から下方側へ向かうに従って内側に傾斜する内側面を有する窪みである。言い換えれば、凹部32は、逆テーパー形状を有する窪みとなっている。
凹部32は、突起部31の下方位置(真下位置)に設けられ、シート幅方向において突起部31よりも幅広となるように形成されており、かつ、シート前後方向において突起部31よりも長く形成されている。
より詳しく述べると、凹部32は、突起部31よりもシート後方へ張り出すように形成されている。
貫通穴33は、凹部32の底面に形成された矩形状の穴である。
貫通穴33は、突起部31の真下位置に設けられ、シート幅方向において突起部31と略同じ幅を有するように形成されている。また、突起部31よりも後方へ張り出すように形成されている。
貫通穴33を形成することで、例えば、掛け止め部30(突起部31)に対し接続部材50が掛け止めされていることを、貫通穴33を利用して目視確認することができる。
上記構成において、図4に示すように、突起部31は、溝本体部21の前側に位置する側部21aからシート後方に向かって突出している。そして、凹部32は、溝本体部21からシート後方に張り出すように形成されている。
つまり、突起部31、凹部32は、溝本体部21からシート後方へ突出しており、溝延出部22は、シート前方へ突出している。
そうすることで、第2パッド材12の表面において、溝本体部21と、溝延出部22と、突起部31及び凹部32とをバランス良く配置することができる。すなわち、第2パッド材の表面において他の構成部品との干渉を極力抑制するように配置することができる。
上記構成において、図5に示すように、凹部32は、収容溝20から収容溝20の側部21b側に向かって張り出すように形成されている。
そして、凹部32において収容溝20の底面に形成された部分が、掛け止め部30に対向するように位置付けられている。また、凹部32において収容溝20から張り出した部分が、掛け止め部30に対向しないように位置付けられている。
そうすることで、シンプルな構造でありながら、収容溝20に形成された掛け止め部30に対し接続部材50を容易に組み付けることが可能となる。
詳しく述べると、掛け止め部30の周辺において接続部材50を組み付けるためのガイド部(凹部32)が形成されている。そのため、接続部材50を組み付け易い構造となっている。
上記構成において、図5に示すように、凹部32において収容溝20の底面に形成された部分が、収容溝20の延出方向において掛け止め部30の両端部よりも外側位置まで延びている。
そうすることで、凹部32がガイド部となって、掛け止め部30に対し接続部材50を一層組み付け易くなる。
検出センサ40は、図4、図7に示すように、着座者がシートに着座した際にシートクッション1の着座面に加わる着座圧を検出するシート状の圧力センサであって、第2パッド材12の表面に取り付けられている。
ここで「着座圧」とは、着座者がシートクッション1上に着座した状態において当該着座者の生理的活動、具体的には呼吸に応じて周期に変化する値であり、圧力センサによって検出される対象値である。
なお、検出センサ40は、着座者の着座圧に応じてオン又はオフする着座センサであると良い。好ましくは、プッシュスイッチ式の着座センサであると良い。
検出センサ40は、シート幅方向に間隔を空けて複数設けられ、それぞれ第2パッド材12のセンサ収容凹部12aに収容され、第2パッド材12から極力張り出さないようにして配置されている。
各検出センサ40は、着座者のヒップポイントの位置又はヒップポイント近辺に相当する位置にそれぞれ配置されている。また、それぞれ独立して着座圧を検出し、当該着座圧の検出結果に基づく検出信号を出力する。
検出センサ40は、図4に示すように、着座者による着座圧を検出するセンサ検出部41と、センサ検出部41が着座圧を検出した際に検出信号を出力するための伝送路42と、を有している。
センサ検出部41は、導電シート上に接着される感圧スイッチである。
伝送路42は、導電シート上に伝送路となる導電線が接着されたものである。
伝送路42は、センサ検出部41からシート後方へ延びて接続部材50と電気的に接続されている。
接続部材50は、図4~図7に示すように、導電線が束ねられて形成されるワイヤーハーネスであって、収容溝20に収容されている。
接続部材50は、シート幅方向に長尺となるように延びており、検出センサ40及び制御装置60を接続している。
詳しく述べると、接続部材50の一端部が検出センサ40と接続され、その他端部が第2パッド材12から露出し、制御装置60側と接続されている。
具体的には、接続部材50は、シート幅方向に長尺に延びている本体部51と、シート幅方向に間隔を空けて複数形成され、本体部51からそれぞれシート前方に延びている延出部52と、本体部51の他端部(右側端部)に設けられ、制御装置60側に接続するためのカプラ53と、を備えている。
制御装置60は、図7に示すように、検出センサ40によって検出された生体信号を処理する装置であって、乗り物用シートSの内部に取り付けられている。
制御装置60は、検出センサ40によって検出された生体信号を受信し、外部へ無線送信するための通信部61と、検出センサ40で検出された生体信号を通信部61へ送信する処理を行う制御部62と、を有している。
通信部61は、無線通信技術を利用して外部の端末、例えばタブレット端末、スマートフォン、PC等のコンピュータ、電気機器と接続し、電気信号(データ信号)の送受信をするものである。
制御部62は、マイクロコンピュータに相当し、電気制御を総合的に実行するものである。
制御装置60は、乗り物内に搭載された電源Pから電力の供給を受けることとしている。
なお、制御装置60は、乗り物用シートSの内部に取り付けられていても良いし、乗り物用シートSの外部に取り付けられていても良い。
上記構成において、制御装置60は、不図示のシートベルト装置等の安全装置、シート本体の一部又は全部を可動させる可動装置とネットワークを通じて接続されることで、これら装置に向けて作動信号を送信する。例えば、着座者にシートベルトの装着を報知するように制御する。あるいは、可動装置を作動させるように制御する。
<その他の別実施形態>
上記実施形態では、図2に示すように、パッド材10が、第1パッド材11と第2パッド材12が積層されて構成されるものであったが、特に限定されるものではない。
例えば、パッド材10が、3つ以上のパッド材が積層されて構成されるものであっても良い。その場合には、パッド材10のうち、最も着座者側に位置する第1パッド材が比較的柔らかく、第2パッド材以降のパッド材が第1パッド材よりも硬くなっていると良い。またその場合には、検出センサ40が、比較的硬い第2パッド材や第3パッド材の表面又は裏面に取り付けられていると良い。
上記実施形態では、図2に示すように、収容溝20(溝本体部21)が、シート幅方向に長尺となるように延びているが、特に限定されるものではない。
例えば、収容溝20が、シート前後方向に延びていても良いし、シート前後方向に対して交差するように(傾斜するように)延びていても良い。
上記実施形態では、図4に示すように、収容溝20が第2パッド材12の表面において各検出センサ40よりもシート後方位置に設けられ、シート幅方向に長尺となるように延びているが、特に限定されるものではない。
例えば、収容溝20が各検出センサ40よりもシート前方位置に配置されていても良い。
また例えば、各検出センサ40がシート前後方向に並ぶように配置されている場合には、収容溝20がシート幅方向において各検出センサ40よりも外側位置に配置されていても良い。
上記実施形態では、図4に示すように、検出センサ40が圧力センサであったが、特に限定されるものではなく、着座者がシートに着座した際に変化する対象値を検出するものであれば変更可能である。
例えば、検出センサ40が、着座者の骨格形状(着座者の身体中、シートに接している部位の骨格形状)に応じた値を検出する形状センサであっても良いし、着座者の身体電位を検出する電位センサ等であっても良い。
上記実施形態では、図4に示すように、検出センサ40がシートクッション1の内部に取り付けられているが、特に限定されることなく、シートバック2の内部に取り付けられていても良い。
その場合には、検出センサ40がシートバック2のパッド材2aの表面又は裏面に取り付けられていると良い。好ましくは、シート前後方向に複数重ねられたパッド材2aにおいてシート後方側に位置する第2パッド材の表面(前面)に取り付けられていると良い。
上記実施形態では、図5に示すように、掛け止め部30(突起部31)に対し接続部材50を掛け止め易くするために、凹部32がガイド部として形成されているが、特に限定されるものではない。
すなわち、ガイド部として凹部のほか、貫通穴が形成されていても良い。もちろん、凹部及び貫通穴の両方が形成されていても良い。
上記実施形態では、図7に示すように、接続部材50が検出センサ40と制御装置60を接続しているが、特に限定されるものではない。
すなわち、接続部材50が、第1の電気装置(電気部材)と、第2の電気装置(電気部材)とを接続するものであっても良い。
上記実施形態では、具体例として自動車に用いられる車両用シートについて説明したが、特に限定されることなく、二輪車用の二輪シート、電車やバス等の車両用シート、飛行機や船等の乗り物用シートのほか、作業用の事務イス、車イス、ショッピングカートの子供用イス等の種々のシートに対して利用することができる。
本実施形態では、主として本発明に係る乗り物用シートに関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
S 乗り物用シート(車両用シート)
1 シートクッション
1a 表皮材
2 シートバック
2a パッド材
2b 表皮材
3 ヘッドレスト
10 パッド材
11 第1パッド材
11a 第1表皮吊り込み溝
11b 第2表皮吊り込み溝
11c 取り付け部(取り付け凹部)
11d 開口部
12 第2パッド材
12a センサ収容凹部(センサ収容部)
12b 被取り付け部(取り付け凸部)
12c アンカー通し部
13 ワイヤ部材
13a ワイヤ本体部
13b ワイヤ組み付け部
20 収容溝
21 溝本体部
21a 側部(前側の側部)
21b 側部(後側の側部)
22 溝延出部
30 掛け止め部
31 突起部
32 凹部
33 貫通穴
40 検出センサ(着座センサ)
41 センサ検出部
42 伝送路
50 接続部材
51 本体部
52 延出部
53 カプラ
60 制御装置(ECU)
61 通信部
62 制御部
P 電源

Claims (10)

  1. パッド材を備えた乗り物用シートであって、
    前記乗り物用シートの内部に設けられ、電気装置を接続するための接続部材を備え、
    前記パッド材は、
    第1パッド材と、
    前記第1パッド材の裏面側に設けられ、前記第1パッド材と重なるように配置される第2パッド材と、を有し、
    前記第1パッド材及び前記第2パッド材のうち、少なくとも一方のパッド材の表面又は裏面には、前記パッド材の厚さ方向に窪むように設けられ、前記接続部材を収容するための収容溝が形成され、
    前記収容溝は、
    前記少なくとも一方のパッド材の面に沿って長尺に延びており、
    前記収容溝の延出方向において所定位置に設けられ、前記接続部材を収容しておくために、前記収容溝の一方の側部から他方の側部に向かって突出し、前記接続部材を掛け止める掛け止め部を有していることを特徴とする乗り物用シート。
  2. 前記収容溝の底面の一部には、前記パッド材の厚さ方向に窪む凹部又は前記パッド材の厚さ方向に貫通する貫通穴が形成され、
    前記掛け止め部は、
    前記収容溝の延出方向において前記凹部又は前記貫通穴に対応する位置に設けられ、
    前記接続部材を覆うように掛け止めることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シート。
  3. 前記凹部又は前記貫通穴は、前記収容溝から前記収容溝の前記他方の側部側に向かって張り出すように形成され、
    前記凹部又は前記貫通穴において前記収容溝の底面に形成された部分が、前記掛け止め部に対向するように位置付けられ、
    前記凹部又は前記貫通穴において前記収容溝から張り出した部分が、前記掛け止め部に対向しないように位置付けられていることを特徴とする請求項2に記載の乗り物用シート。
  4. 前記凹部又は前記貫通穴において前記収容溝の底面に形成された部分が、前記収容溝の延出方向において前記掛け止め部の両端部よりも外側位置まで延びていることを特徴とする請求項2又は3に記載の乗り物用シート。
  5. 前記第2パッド材は、前記第1パッド材よりも硬く形成され、
    前記収容溝は、前記第2パッド材の表面に形成され、前記第1パッド材の裏面に対向するように設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の乗り物用シート。
  6. 着座者の生体信号を検出する検出センサを備え、
    前記第2パッド材の表面には、前記収容溝と、前記検出センサを収容するためのセンサ収容部とが形成され、
    前記接続部材の一端部が、前記検出センサと接続され、
    前記接続部材の他端部が、前記第2パッド材から露出し、前記電気装置側と接続されていることを特徴とする請求項5に記載の乗り物用シート。
  7. 前記収容溝と前記センサ収容部が、前記第2パッド材の表面において連続して形成され、
    前記センサ収容部は、シート幅方向に間隔を空けて複数形成され、
    前記収容溝は、
    シート幅方向に長尺に延びている溝本体部と、
    シート幅方向に間隔を空けて複数形成され、それぞれシート前後方向に延びて、前記溝本体部と、前記センサ収容部とを連結する溝延出部と、を有し、
    前記掛け止め部は、シート幅方向に間隔を空けて複数形成され、シート幅方向において複数の前記センサ収容部の間に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の乗り物用シート。
  8. 前記溝本体部は、前記第2パッド材のシート幅方向の一端部まで延びており、
    前記接続部材の他端部が、前記第2パッド材の前記一端部から露出し、前記電気装置側と接続されていることを特徴とする請求項7に記載の乗り物用シート。
  9. 前記第2パッド材を保持するワイヤ部材を備え、
    前記第2パッド材は、発泡樹脂からなり、前記ワイヤ部材をインサート成形したものであることを特徴とする請求項5に記載の乗り物用シート。
  10. 前記第2パッド材は、発泡ポリプロピレンからなり、
    前記第1パッド材は、ウレタンフォームからなり、前記第2パッド材の上に配置されていることを特徴とする請求項9に記載の乗り物用シート。
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