JP2023048013A - 撮像装置、撮像方法及びプログラム - Google Patents

撮像装置、撮像方法及びプログラム Download PDF

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【課題】焦点位置を適切に合わせる。【解決手段】撮像装置100は、撮像素子と、撮像素子の撮像領域AR0に存在する物体の位置情報を取得する物体情報取得部と、撮像領域AR0内における対象領域ARの位置情報を取得する対象領域取得部と、対象領域AR内に物体が存在する場合、その物体に焦点位置を合わせるように、撮像装置100の焦点位置を制御する焦点位置制御部と、対象領域AR内に物体が存在する場合、その物体が、それよりも過去に対象領域ARに存在した物体と同一であるかを判断する物体同定部と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、撮像装置、撮像方法及びプログラムに関する。
焦点位置を自動的に設定するオートフォーカス方式の撮像装置が知られている。例えば特許文献1には、ユーザが指定した所定の位置にフォーカスを合わせる旨が記載されている。
国際公開第2017/141746号
オートフォーカス方式の撮像装置においては、フォーカスを適切に合わせることが求められている。
本発明は、上記課題に鑑み、フォーカスを適切に合わせることが可能な撮像装置、撮像方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様にかかる撮像装置は、物体を撮像可能な撮像装置であって、撮像素子と、前記撮像素子の撮像領域に存在する物体の位置情報を取得する物体情報取得部と、前記撮像領域内における対象領域の位置情報を取得する対象領域取得部と、前記対象領域内に物体が存在する場合、その物体に焦点位置を合わせるように、前記撮像装置の焦点位置を制御する焦点位置制御部と、前記対象領域内に物体が存在する場合、その物体が、それよりも過去に前記対象領域に存在した物体と同一であるかを判断する物体同定部と、を有する。
本発明の一態様にかかる撮像方法は、物体を撮像する撮像方法であって、撮像領域に存在する物体の位置情報を取得するステップと、前記撮像領域内における対象領域の位置情報を取得するステップと、前記対象領域内に物体が存在する場合、その物体に焦点位置を合わせるように、撮像装置の焦点位置を制御するステップと、前記対象領域内に物体が存在する場合、その物体が、それよりも過去に前記対象領域に存在した物体と同一であるかを判断するステップと、を含む。
本発明の一態様にかかるプログラムは、物体を撮像する撮像方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、撮像領域に存在する物体の位置情報を取得するステップと、前記撮像領域内における対象領域の位置情報を取得するステップと、前記対象領域内に物体が存在する場合、その物体に焦点位置を合わせるように、撮像装置の焦点位置を制御するステップと、前記対象領域内に物体が存在する場合、その物体が、それよりも過去に前記対象領域に存在した物体と同一であるかを判断するステップと、を前記コンピュータに実行させる。
本発明によれば、フォーカスを適切に合わせることができる。
図1は、第1実施形態に係る撮像装置の模式的なブロック図である。 図2は、対象領域の一例を説明するための模式図である。 図3は、対象領域の一例を説明するための模式図である。 図4は、対象領域の他の例を示す模式図である。 図5は、対象領域の他の例を示す模式図である。 図6は、焦点位置の設定の処理フローを説明するフローチャートである。 図7は、物体の運動を所定の条件とする場合の例を説明する模式図である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により本発明が限定されるものではない。
(第1実施形態)
(撮像装置の構成)
図1は、第1実施形態に係る撮像装置の模式的なブロック図である。第1実施形態に係る撮像装置100は、撮像範囲内の物体を撮像する撮像装置である。撮像装置100は、焦点位置を自動で設定可能なオートフォーカス方式のカメラである。撮像装置100は、所定のフレーム毎に撮像することで動画像を撮像するビデオカメラであってもよいし、静止画像を撮像するカメラであってもよい。撮像装置100は、任意の用途で用いられてよく、例えば設備内や屋外の所定の位置に設定される監視カメラとして用いられてよい。
図1に示すように、撮像装置100は、光学素子10と、撮像素子12と、画像処理回路13と、物体位置測定部14と、入力部16と、表示部18と、通信部20と、記憶部22と、制御部24とを有する。
光学素子10は、例えばレンズなどの光学系の素子である。光学素子10は、1つであっても複数であってもよい。
撮像素子12は、光学素子10を通して入射した光を電気信号である画像信号に変換する素子である。撮像素子12は、例えば、CCD(Charge COupled Device)センサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなどである。
画像処理回路13は、撮像素子12が生成した画像信号から、1フレーム毎の画像データを生成する。画像データは、例えば1つのフレームにおける各画素の輝度や色の情報を含むデータであり、画素毎の階調が割り当てられるデータであってもよい。
物体位置測定部14は、測定対象となる物体の、撮像装置100に対する位置(物体の相対位置)を測定するセンサである。ここでの物体とは、任意の物であってよく、生物であっても無生物であってもよく、以降においても同様である。また、ここでの物体は、移動可能な物を指してもよいが、それに限られず移動しない物を指してもよい。
本実施形態では、物体位置測定部14は、物体の相対位置として、撮像装置100から物体までの距離を測定する。物体位置測定部14は、物体の相対位置を測定可能な任意のセンサであってよいが、例えば、TOF(Time Of Flight)センサであってよい。物体位置測定部14がTOFセンサである場合には、例えば、光を照射する発光素子(例えばLED(Light Emitting Diode)と、光を受光する受光部が設けられており、発光素子から物体に照射されて受光部に戻ってきた光の飛行時間により、物体までの距離を測定する。なお、物体位置測定部14は、物体の相対位置として、撮像装置100から物体までの距離を測定に加えて、例えば撮像装置100に対して物体が存在する方向も測定してよい。言い換えれば、物体位置測定部14は、撮像装置100を原点とする座標系における物体の位置(座標)を、物体の相対位置として測定してもよい。
入力部16は、ユーザからの入力(操作)を受け付ける機構であり、例えばボタン、キーボード、タッチパネルなどであってよい。
表示部18は、画像を表示する表示パネルである。表示部18は、撮像装置100が撮像した画像に加えて、後述の対象領域ARをユーザが設定するための画像も表示可能であってよい。
通信部20は、外部の装置と通信を行う通信モジュールであり、例えばアンテナやWi-Fi(登録商標)モジュールなどであってよい。撮像装置100は、無線通信で外部の装置と通信を行うが、有線通信でもよく、通信方式は任意であってよい。
記憶部22は、撮像した画像データや、制御部24の演算内容やプログラムなどの各種情報を記憶するメモリであり、例えば、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)のような主記憶装置と、HDD(Hard Disk Drive)などの外部記憶装置とのうち、少なくとも1つ含む。記憶部22が記憶する制御部24用のプログラムは、撮像装置100が読み取り可能な記録媒体に記憶されていてもよい。
制御部24は、演算装置であり、例えばCPU(Central Processing Unit)などの演算回路を含む。制御部24は、対象領域取得部30と、物体情報取得部32と、焦点位置制御部34と、撮像制御部36と、画像取得部38と、物体同定部40とを含む。制御部24は、記憶部22からプログラム(ソフトウェア)を読み出して実行することで、対象領域取得部30と物体情報取得部32と焦点位置制御部34と撮像制御部36と画像取得部38と物体同定部40とを実現して、それらの処理を実行する。なお、制御部24は、1つのCPUによってこれらの処理を実行してもよいし、複数のCPUを備えて、それらの複数のCPUで、処理を実行してもよい。また、対象領域取得部30と物体情報取得部32と焦点位置制御部34と撮像制御部36と画像取得部38と物体同定部40との処理の少なくとも一部を、ハードウェア回路で実現してもよい。
(対象領域取得部)
対象領域取得部30は、撮像装置100の撮像領域内に設定された対象領域ARの情報を取得する。対象領域ARとは、焦点位置を自動で合わせるために設定される領域である。対象領域ARの情報とは、対象領域ARの位置を示す情報、すなわち対象領域ARの位置情報である。以下、対象領域ARについて説明する。
図2及び図3は、対象領域の一例を説明するための模式図である。図2は、撮像装置100や対象領域ARを鉛直方向上方から見た図であり、図3は、撮像装置100や対象領域ARを水平方向から見た図である。以下、方向Zを鉛直方向とし、方向Xを、方向Zに直交する水平方向の一方向とし、方向Yを、方向Z及び方向Xに直交する方向(水平方向)とする。図2及び図3に示すように、撮像装置100によって画像を撮像可能な範囲を、撮像領域AR0とする。撮像領域AR0は、撮像素子12の画角内に入る領域(空間)を指し、言い換えれば、実空間のうちで画像として写る範囲を指す。対象領域ARは、撮像領域AR0の範囲内に設定される領域(空間)である。
より詳しくは、対象領域ARは、撮像領域AR0内であって、第1位置AX1と第2位置AX2との間の領域である。第1位置AX1は、撮像装置100からの距離が第1距離L1となる位置であり、第2位置AX2は、撮像装置100からの距離が、第1距離L1よりも短い第2距離L2となる位置である。図2及び図3に示すように、本実施形態においては、第1位置AX1は、撮像領域AR0内において、撮像装置100からの距離が第1距離L1となる各位置(座標)を含む仮想的な面であるといえる。同様に、第2位置AX2は、撮像領域AR0内において、撮像装置100からの距離が第2距離L2となる各位置(座標)を含む仮想的な面であるといえる。すなわち、対象領域ARは、撮像領域AR0内において、撮像装置100からの距離が第2距離L2となる仮想面と、撮像装置100からの距離が第1距離L1となる仮想面とに囲われた空間であるといえる。なお、第1位置AX1は、第1位置AX1に含まれる全ての位置(座標)が、撮像装置100から第1距離L1となる仮想面であることに限られず、第1位置AX1に含まれる少なくとも一部の位置(座標)が、撮像装置100から第1距離L1となる仮想面であってよい。同様に、第2位置AX2は、第2位置AX2に含まれる少なくとも一部の位置(座標)が、撮像装置100から第2距離L2となる仮想面であってよい。
図4及び図5は、対象領域の他の例を示す模式図である。図2及び図3の説明では、対象領域ARは、撮像装置100の光軸方向(画像の奥行き方向)については、撮像領域AR0に対して第1位置AX1及び第2位置AX2によって区切られていたが、撮像装置100の光軸方向に対する放射方向(画角の広がり方向)については、撮像領域AR0に対して区切られていない。言い換えれば、対象領域ARの画角の広がり方向における端面は、撮像領域AR0の画角の広がり方向における端面と一致している。ただしそれに限られず、対象領域ARは、画角の広がり方向についても、撮像領域AR0に対して区切られていてよい。すなわち例えば、図4及び図5に示すように、対象領域ARは、第3位置AX3によって、画角の広がり方向についても、撮像領域AR0に対して区切られていてよい。この例では、第3位置AX3は、撮像装置100の光軸LXに対して、放射方向外側に所定距離離れた位置(座標)を含む仮想的な面(ここでは円筒の側面形状の閉曲面)である。この場合、対象領域ARは、第1位置AX1、第2位置AX2、及び第3位置AX3で囲われた領域(空間)となる。なお、第3位置AX3は、第3位置AX3に含まれる全ての位置(座標)が、光軸LXから第1距離L1となる仮想面であることに限られず、第3位置AX3に含まれる少なくとも一部の位置(座標)が、光軸LXから第3距離L3となる仮想面であってよい。例えば、第3位置AX3は、光軸方向に沿って撮像装置100から離れるに従って、放射方向外側(水平方向及び仰角方向)に所定の角度をもって広がる仮想面であってもよい。
なお、対象領域ARの大きさや形状は、以上の説明に限られず任意であってよい。また、対象領域ARの位置も、第1位置AX1と第2位置AX2との間に限られず、任意の位置であってよい。また、対象領域ARは、撮像領域AR0内に設定される領域であったが、それに限られない。例えば、物体位置測定部14によって測距可能な範囲を測距領域(測距空間)とすると、対象領域ARは、測距領域内に設定される領域であってもよい。この場合、図2から図5における撮像領域ARを、測距領域として扱ってよい。
対象領域取得部30は、任意の方法で対象領域ARの情報を取得してよい。例えば、対象領域ARの位置が予め設定されていてよい。この場合、対象領域取得部30は、予め設定された対象領域ARの位置情報を、記憶部22から読み出してもよいし、通信部20を介して、他の機器から、対象領域ARの位置情報を取得してもよい。また例えば、対象領域ARの位置が予め設定されていない場合には、対象領域取得部30が、対象領域ARの位置を自動で設定してもよい。また例えば、ユーザが対象領域ARの位置を設定してもよい。この場合例えば、ユーザが、入力部16に、対象領域ARの位置を指定する情報(例えば第1距離L1、第2距離L2、第3距離L3の値など)を入力し、対象領域取得部30は、ユーザによって指定された対象領域ARの位置情報に基づき、対象領域ARを設定してもよい。また例えば、対象領域ARは、座標を指定されることにより設定されてもよい。すなわち例えば図2の例では、対象領域ARの頂点位置となる座標P1、P2、P3、P4が指定されてもよく、座標P1~P4に囲われる領域を、対象領域ARとして設定してよい。
(物体情報取得部)
物体情報取得部32は、撮像領域AR0内に存在する物体の位置情報を取得する。物体情報取得部32は、物体位置測定部14を制御して、物体位置測定部14に、撮像装置100に対する物体の相対位置を測定させる。物体情報取得部32は、物体位置測定部14による、撮像装置100に対する物体の相対位置の測定結果を、物体の位置情報として取得する。物体情報取得部32は、所定時間毎に、物体の位置情報の取得を行うことで、物体の位置情報を逐次取得する。また、物体情報取得部32は、物体の位置情報に基づき、物体の形状を示す情報(例えば物体の3D形状)も取得できる。例えば、物体情報取得部32は、TOF画像情報など、複数の位置情報を集積して、物体の3D形状を取得できる。
(焦点位置制御部)
焦点位置制御部34は、撮像装置100の焦点位置を設定する。焦点位置制御部34は、光学素子10の位置を制御することで、すなわち光学素子10の位置を移動させることで、焦点位置を制御する。
焦点位置制御部34は、対象領域AR内に存在する物体に、焦点位置を合わせる。言い換えれば、焦点位置制御部34は、対象領域AR内に存在すると判断された物体の位置に、焦点位置を設定する。本実施形態では、焦点位置制御部34は、物体情報取得部32によって取得された物体の位置情報に基づき、その物体が対象領域AR内に存在するかを判断する。焦点位置制御部34は、物体情報取得部32によって取得された物体の位置が、対象領域ARの位置と重なる場合には、その物体が対象領域AR内に存在すると判断して、物体情報取得部32によって取得されたその物体の位置に、焦点位置を合わせる。すなわち例えば、撮像装置100から物体までの距離が第1距離L1以下であり、かつ、第2距離L2以上である場合には、焦点位置制御部34は、その物体が対象領域AR内に存在すると判断し、その物体に焦点位置を合わせる。一方、焦点位置制御部34は、対象領域AR内に存在しない物体に対しては、焦点位置を合わせない。すなわち例えば、撮像装置100から物体までの距離が、第1距離L1より遠い場合や、第2距離L2より近い場合には、焦点位置制御部34は、その物体が対象領域AR内に存在しないと判断し、その物体に焦点位置を合わせない。
焦点位置制御部34は、焦点位置を合わせた物体が、対象領域AR内に存在している期間においては、その物体に焦点位置を合わせ続ける。すなわち、焦点位置制御部34は、物体情報取得部32によって取得された所定時間毎の物体の位置情報に基づき、その物体が対象領域AR内に存在し続けているかを判断して、その物体が対象領域AR内に存在し続けている期間においては、その物体に焦点位置を合わせ続ける。一方、焦点位置を合わせた物体が、対象領域AR外に移動した場合には、すなわち対象領域AR内に存在しなくなった場合には、焦点位置制御部34は、焦点位置をその物体から外して、その物体以外の位置に焦点を合わせる。
なお、焦点位置制御部34は、撮像装置100の稼働開始時(撮像可能な状態となったタイミング)から対象領域AR内に存在している物体に対しては、焦点位置を合わせなくてもよい。すなわち、焦点位置制御部34は、稼働開始後に対象領域AR内に入ってきた物体に対して、焦点位置を合わせるものであってよい。言い換えれば、焦点位置制御部34は、あるタイミングにおいては対象領域AR内に存在するが、そのタイミングより前のタイミングでは対象領域AR内に存在しない物体に対して、対象領域AR内に存在し始めたタイミングから、焦点位置を合わせてよい。言い換えれば、物体が対象領域AR外から対象領域AR内に移動した場合に、その物体を、焦点位置制御部34が焦点を合わせる対象と認識してよい。すなわち、焦点位置制御部34は、対象領域AR外から対象領域AR内に移動した物体に対して焦点位置を合わせてもよい。
また、焦点位置制御部34は、対象領域AR内に物体が存在しない場合には、予め設定した設定位置に、焦点位置を合わせてよい。設定位置は、任意に設定されてよいが、例えば対象領域ARの中心位置など、対象領域AR内に設定されていることが好ましい。
なお、焦点位置は、ユーザによって設定されてもよい。この場合例えば、焦点位置が自動で設定されるオートモードと、焦点位置をユーザが設定するマニュアルモードとが切り替え可能となっていてよい。そして、オートモードの場合には、上述のように、焦点位置制御部34によって焦点位置が設定される。一方、マニュアルモードの場合には、ユーザによって、入力部16に焦点位置を設定する操作が入力されて、焦点位置制御部34が、ユーザの操作に応じて、焦点位置を設定する。
(撮像制御部)
撮像制御部36は、撮像装置100による撮像を制御して、画像を撮像させる。撮像制御部36は、例えば撮像素子12を制御して、撮像素子12に画像信号を取得させる。例えば、撮像制御部36は、撮像素子12に、自動で画像信号を取得させてもよいし、ユーザの操作に応じて画像信号を取得させてもよい。
(画像取得部)
画像取得部38は、撮像素子12によって取得された画像データを取得する。画像取得部38は、例えば、画像処理回路13を制御して、画像処理回路13に、撮像素子12が生成した画像信号から画像データを生成させて、その画像データを取得する。画像取得部38は、画像データを記憶部22に記憶させる。
(物体同定部)
物体同定部40は、対象領域AR内に物体が存在する場合、その物体が、それよりも過去に対象領域ARに存在した物体と同一であるかを判断する。すなわち、物体が対象領域AR内に位置すると判断されたら、焦点位置制御部34がその物体に焦点位置を合わせつつ、物体同定部40が、その物体がそれより過去に同じ対象領域ARに存在した物体と同一であるかを判定する。
本実施形態では、物体同定部40は、対象領域AR内に存在すると判断された物体の画像データと、過去に対象領域AR内に存在すると判断された物体の画像データとに基づき、それらの物体が同一であるかを判定する。この場合、撮像制御部36は、対象領域AR内に物体が存在していると判断されたタイミングで、その物体を含む画像を撮像させて、画像取得部38によって、その物体の画像データを取得させる。物体同定部40は、今回取得された物体の画像データと、過去に取得された物体の画像データとに基づき、それらの物体が同一であるかを判断する。なお、物体の画像データとは、その物体の外形を示す画像データである。
画像データに基づいた物体が同一かの判定方法は任意であってよいが、例えば、物体同定部40は、物体の画像データから物体の特徴量を抽出して、特徴量の一致度合いに基づいて、物体が同一かを判定してよい。すなわち、物体同定部40は、過去に取得された物体の画像データからその物体の特徴量を抽出し、今回取得された物体の画像データからその物体の特徴量を抽出して、それぞれの物体の特徴量の一致度合いに基づいて、物体が同一かを判定する。物体同定部40は、特徴量の一致度合いが所定の閾値以上である場合に物体が同一であると判定し、特徴量の一致度合いが所定の閾値未満である場合に物体が同一でないと判定する。なお、過去に取得された物体の画像データからの特徴量の抽出は、任意のタイミングで行われてよく、例えばその物体の画像データが取得された過去のタイミングで抽出されて、記憶部22に記憶されていてもよい。この場合、物体同定部40は、過去に取得された物体の画像データから抽出された特徴量を記憶部22から読み出す。また、特徴量を抽出して一致度合いを算出する方法は任意であってよいが、例えば、AI(Aritifical Intelligence)モデルによって行われてよい。また、物体の同一判定は、画像データ以外に基づいて行ってもよい。例えば、物体情報取得部32の取得する3D形状の情報を用いて、物体の同一判定を行ってもよい。
なお、ここでの過去とは、現在(物体が対象領域AR内に位置すると判断された最新のタイミング)から所定時間前までの期間を指す。すなわち、本実施形態においては、物体同定部40は、所定時間前のタイミング以降に対象領域ARに物体が存在していた場合に、その物体と、今回対象領域AR内に存在すると判断された物体とが同一であるかを判断する。言い換えれば、物体同定部40は、今回対象領域AR内に存在すると判断された物体と、所定時間前のタイミング以降に対象領域AR内に存在する物体とが同一であるかを判定する。ただし、所定時間前のタイミング以降に対象領域AR内に存在する物体とだけ同一判定することに限られない。すなわち、物体同定部40は、所定時間前より更に過去に対象領域AR内に存在すると判断された物体がある場合にも、その物体と同一判定してよい。
また、過去に物体が対象領域AR内に存在していた回数が複数ある場合には、物体同定部40は、今回の物体と、直近の過去に対象領域ARに存在した物体とが一致するかを判断してよい。ただし、直近の物体とのみ同一判定することに限られず、物体同定部40は、今回の物体の画像データと、過去のそれぞれの物体の画像データとに基づき、今回の物体が過去のそれぞれの物体と一致するかを判断してよい。
なお、撮像装置100は、表示部18に撮像領域AR内の画像をリアルタイムで表示する場合には、画像を常に撮像しているともいえる。ただし、その画像は、録画中でない場合には、バッファなどに一時的に記憶された後、記憶部22に保存されずに自動的に消去される。本実施形態においては、同一判定のために用いられる画像データは、記憶部22に自動的に保存される録画用の画像データではなく、記憶部22に保存されずに自動的に消去される画像データを指してよい。
過去の物体との同一判定の方法は、画像データを用いることに限られない。例えば、物体同定部40は、物体情報取得部32により取得された物体の位置情報に基づき、過去の物体との同一判定を行ってよい。この場合例えば、物体同定部40は、時系列で連続して取得された物体の位置情報から、今回に対象領域AR内に位置する物体が、過去に対象領域AR内に存在した物体が一度対象領域AR外に移動して、今回、対象領域AR内に再び入ってきたものに該当するかを判定する。物体同定部40は、物体同定部40は、過去に対象領域AR内に存在した物体が再び入ってきたものに該当すると判定した場合には、今回の物体がその過去の物体と同一であると判定する。
物体同定部40が、過去の物体との同一判定の判定結果を、記憶部22に記憶させる。すなわち、物体同定部40は、今回対象領域AR内に位置すると判断されたその物体がそれより過去に同じ対象領域ARに存在した物体と同一であるかの判断結果を、記憶部22に記憶させる。この場合例えば、物体同定部40が、この判断結果を、その物体の画像データと対応付けて記憶部22に記憶させてもよいし、この判断結果を、画像データが取得された時刻に対応づけて記憶部22に記憶させてもよい。
以上説明した焦点位置を合わせる処理と、過去の物体との同一判定の処理との例を、図2を用いて説明する。図2は、物体Aが、対象領域AR外の位置A0、対象領域AR内の位置A1、対象領域AR外の位置A2、対象領域AR内の位置A3、対象領域AR外の位置4の順で移動した場合の例を示している。この場合、焦点位置制御部34は、物体Aが位置A0に存在するタイミングにおいては、物体Aに焦点位置を合わせず、例えば設定位置に焦点位置を合わせる。そして、焦点位置制御部34は、物体Aが位置A1に位置するタイミングにおいて、すなわち物体Aが対象領域AR内に入ったタイミングにおいて、物体Aに焦点位置を合わせる。この際、物体同定部40は、位置A1に位置する物体Aと、物体Aが位置A1に位置するタイミングより過去に対象領域ARに位置した物体とが、同一であるかを判定する。本例では、物体Aが位置A1に位置するタイミングより過去に対象領域ARに位置した物体は存在しないため、物体同定部40は、物体Aと同一の物体は過去にないと判定して、その判定結果を記憶部22に記憶させる。
焦点位置制御部34は、物体Aが、対象領域AR内に位置している期間においては、物体Aに焦点位置を合わせ続ける。その後、物体Aが位置A2に移動したタイミングにおいて、すなわち物体Aが対象領域AR外に出たタイミングにおいて、焦点位置制御部34は、物体Aから焦点位置を外し、設定位置に焦点位置を戻す。その後、物体Aが位置A3に位置するタイミングにおいて、すなわち物体Aが対象領域AR内に再度入ったタイミングにおいて、物体Aに焦点位置を合わせる。この際、物体同定部40は、位置A3に位置する物体Aと、物体Aが位置A3に位置するタイミングより過去に対象領域ARに位置した物体とが、同一であるかを判定する。本例では、物体Aは、位置A1において対象領域AR内に位置していたので、物体同定部40は、位置A3に位置する物体Aと、位置A1に位置する物体Aとが同一の物体であると判定して、その判定結果を記憶部22に記憶させる。
その後、物体Aが位置A4に移動したタイミングにおいて、すなわち物体Aが対象領域AR外に出たタイミングにおいて、焦点位置制御部34は、物体Aから焦点位置を外し、設定位置に焦点位置を戻す。
(焦点位置の設定フロー)
次に、以上で説明した焦点位置の設定の処理フローを説明する。図6は、焦点位置の設定の処理フローを説明するフローチャートである。図6に示すように、制御部24は、対象領域取得部30により、対象領域ARの情報を取得し(ステップS10)、物体情報取得部32により、物体の位置情報を取得する(ステップS12)。ステップS10、S12の実施順は任意であってよい。制御部24は、焦点位置制御部34により、物体の位置情報に基づき、物体が対象領域AR内に位置しているかを判断する(ステップS14)。物体が対象領域AR内に位置しない場合(ステップS14;No)、ステップS12に戻り、物体の位置情報の取得を続ける。一方、物体が対象領域AR内に位置する場合(ステップS14;Yes)、焦点位置制御部34は、その物体に焦点位置を合わせる(ステップS16)。そして、物体同定部40により、対象領域AR内に位置する物体が過去に対象領域AR内に位置した物体と同一であるかを判断する(ステップS18)。本実施形態では例えば、物体同定部40は、物体が対象領域AR内に位置したタイミングよりも所定時間前のタイミング以降に、対象領域AR内に物体が存在したかを判断する。物体同定部40は、所定時間前のタイミング以降に対象領域AR内に物体が存在した場合に、所定時間前のタイミング以降に対象領域AR内に存在した物体と、今回対象領域AR内に存在する物体とが同一であるかを判断する。物体同定部40は、同一であるかの判断結果を記憶部22に記憶させる。その後、物体の位置情報の取得を続けて、物体が対象領域AR外に移動したかを判断する(ステップS20)。物体が対象領域AR外に移動しない場合(ステップS20;No)、すなわち物体が対象領域AR内に存在し続ける場合、ステップS16に戻り、その物体に焦点位置を合わせ続ける。物体が対象領域AR外に移動した場合(ステップS20;Yes)、焦点位置制御部34は、その物体から焦点位置を外す(ステップS22)。その後、処理を終了しない場合は(ステップS24;No)、ステップS12に戻り、処理を終了する場合(ステップS24;Yes)、本処理を終了する。
(効果)
以上説明したように、本実施形態に係る撮像装置100は、撮像素子12と、物体情報取得部32と、対象領域取得部30と、焦点位置制御部34と、物体同定部40とを有する。物体情報取得部32は、撮像素子12の撮像領域AR0に存在する物体の位置情報を取得する。対象領域取得部30は、撮像領域AR0内における対象領域ARの位置情報を取得する。焦点位置制御部34は、対象領域AR内に物体が存在する場合、その物体に焦点位置を合わせるように、撮像装置100の焦点位置を制御する。物体同定部40は、対象領域AR内に物体が存在する場合、その物体が、それよりも過去に対象領域ARに存在した物体と同一であるかを判断する。
ここで、オートフォーカス方式の撮像装置においては、焦点位置を適切に合わせることが求められている。それに対し、本実施形態に係る撮像装置100は、対象領域AR内に存在する物体に焦点位置を合わせるため、例えば監視などにおいて注目すべき領域である対象領域ARに存在する物体にフォーカスを適切に合わせることができる。さらに、本実施形態においては、対象領域AR内の物体が、過去に同じ対象領域ARに位置していたかを判定するため、対象領域ARに時間差で物体が現れた場合、それらが同じ物体であるかを認識することができる。
物体同定部40は、対象領域ARに存在する物体を撮像素子12により撮像した画像データと、それよりも過去に対象領域ARに存在した物体を撮像素子12により撮像した画像データとに基づき、物体が同一であるかを判断する。画像データに基づき同一判定することで、対象領域ARに時間差で物体が現れた場合、それらが同じ物体であるかを適切に認識することができる。
物体同定部40は、対象領域AR内に物体が存在する場合、それよりも所定時間前のタイミング以降に対象領域ARに存在した物体と同一であるかを判断する。従って、対象領域ARに時間差で物体が現れた場合、それらが同じ物体であるかを適切に認識することができる。
対象領域ARは、撮像装置100からの距離が第1距離L1となる第1位置AX1と、撮像装置100からの距離が第1距離L1より短い第2距離L2となる第2位置AX2との間に位置する。本実施形態に係る撮像装置100は、このような位置に存在する物体に適切に焦点位置を合わせることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態においては、対象領域AR内に存在して、かつ所定の条件を満たす物体に対して焦点位置を合わせる点で、第1実施形態と異なる。第2実施形態において第1実施形態と構成が共通する箇所は、説明を省略する。
第2実施形態においては、焦点位置制御部34は、対象領域AR内に存在し、かつ、所定の条件を満たす物体に対して、焦点位置を合わせる。焦点位置制御部34は、対象領域AR内に存在することと、所定の条件を満たすこととの、少なくとも一方を満たさない物体に対しては、焦点位置を合わせない。焦点位置制御部34は、焦点位置を合わせた物体が、所定の条件を満たして対象領域AR内に存在し続ける期間中、その物体に焦点位置を合わせ続ける。一方、焦点位置制御部34は、その物体が、対象領域AR内に存在することと、所定の条件を満たすこととの、少なくとも一方を満たさなくなった場合には、その物体から焦点位置を外す。すなわち例えば、焦点位置制御部34は、その物体が所定条件を満たしているが対象領域AR外に移動した場合や、対象領域AR内に存在するが所定条件を満たさなくなった場合には、その物体から焦点位置を外す。
焦点位置制御部34は、任意の方法で所定の条件を満たすかを判断してよいが、例えば、物体の位置情報と、物体の画像との少なくとも一方に基づき、所定の条件を満たすかを判断してよい。ここでの物体の位置情報は、物体位置測定部14の測定結果を指してよく、物体の画像は、撮像素子12によって取得された、物体が写っている画像データを指してよい。
ここでの所定の条件とは、物体が対象領域AR内に存在する以外であれば、任意の条件であってよい。例えば、所定の条件は、物体が所定の運動を行っていること、物体が所定の形状であること、及び物体が所定方向を向いていること、の少なくとも1つであってよい。また、これらのうちのいずれか2つを所定条件としてよいし、これらの全てを所定条件としてもよい。焦点位置制御部34は、所定の条件が複数設定されている場合には、全ての条件を満たした場合に、所定の条件を満たすと判断する。
物体の運動を所定の条件とする場合について説明する。この場合、焦点位置制御部34は、時系列で連続して取得された物体の位置情報に基づき、物体が所定の運動を行っているかを判断する。焦点位置制御部34は、対象領域AR内に存在し、かつ、所定の運動を行っている物体に対して、焦点位置を合わせる。焦点位置制御部34は、対象領域AR内に存在することと、所定の運動を行っていることとの、少なくとも一方を満たさない物体に対しては、焦点位置を合わせない。焦点位置制御部34は、焦点位置を合わせた物体が、対象領域AR内に存在して所定の運動を続けている期間中、その物体に焦点位置を合わせ続ける。一方、焦点位置制御部34は、その物体が、対象領域AR内に存在することと、所定の運動を行うこととの、少なくとも一方を満たさなくなった場合には、その物体から焦点位置を外す。なお、ここでの物体の運動とは、物体の移動態様を指しており、例えば、物体の移動方向と移動速度とを指してよい。例えば、所定の運動が、鉛直方向下方に10m/h以上の速度で移動していることを指す場合には、焦点位置制御部34は、対象領域AR内で、鉛直方向下方に10m/h以上の速度で移動する物体に対して、焦点位置を合わせる。なお、物体の運動は、物体の移動方向と移動速度とを指すことに限られず、任意の移動態様を指してよい。例えば、物体の運動は、物体の移動方向と移動速度との少なくとも一方を指してよい。
図7は、物体の運動を所定の条件とする場合の例を説明する模式図である。図7の例では、物体が鉛直方向下方(Z方向と反対方向)に移動することを、すなわち物体の移動方向を、所定の条件としている。そして、図7の例では、物体Aが、位置A0aから、位置A1a、位置A2aを通って位置A3aまで鉛直方向下方に移動し、位置A3aで停止した場合を示している。位置A0aは、対象領域AR外であり、位置A1a、A2a、A3aは、対象領域AR内である。この場合、焦点位置制御部34は、物体Aが位置A0aに存在するタイミングにおいては、物体Aが対象領域AR外であるため、物体Aに焦点位置を合わせず、例えば設定位置に焦点位置を合わせる。そして、焦点位置制御部34は、物体Aが位置A1aに存在するタイミングにおいて、すなわち物体Aが鉛直方向下方に移動しつつ対象領域AR内に入ったタイミングにおいて、物体Aに焦点位置を合わせる。焦点位置制御部34は、物体Aが位置A2aに存在するタイミングにおいても、物体Aに焦点位置を合わせ続けて、物体Aが位置A3aに移動して停止したタイミングにおいて、物体Aから焦点位置を外し、設定位置に焦点位置を戻す。
次に、物体の形状を所定の条件とする場合について説明する。この場合、焦点位置制御部34は、物体が写った画像データに基づき、物体が所定の形状であるかを判断する。対象領域AR内に存在し、かつ、所定の形状の物体に対して、焦点位置を合わせる。焦点位置制御部34は、対象領域AR内に存在することと、所定の形状であることとの、少なくとも一方を満たさない物体に対しては、焦点位置を合わせない。焦点位置制御部34は、焦点位置を合わせた物体が、所定の形状であり対象領域AR内に存在し続けている期間中、その物体に焦点位置を合わせ続ける。一方、焦点位置制御部34は、その物体が、対象領域AR内に存在することと、所定の形状であることとの、少なくとも一方を満たさなくなった場合には、その物体から焦点位置を外す。ここでの物体の形状は、例えば、物体の大きさと物体の外形との少なくとも一方であってよい。例えば、所定の形状が、所定の大きさ以上であることを指す場合には、焦点位置制御部34は、対象領域AR内に存在する所定の大きさ以上の物体に対して、焦点位置を合わせる。なお、物体の形状情報の取得には、物体情報取得部32の取得する3D形状の情報を用いてもよい。
物体の向きを所定の条件とする場合について説明する。この場合、焦点位置制御部34は、物体が写った画像データに基づき、物体が所定方向を向いているかを判断する。対象領域AR内に存在し、かつ、所定方向を向く物体に対して、焦点位置を合わせる。焦点位置制御部34は、対象領域AR内に存在することと、所定方向を向いていることとの、少なくとも一方を満たさない物体に対しては、焦点位置を合わせない。焦点位置制御部34は、焦点位置を合わせた物体が、所定方向を向きつつ対象領域AR内に存在し続けている期間中、その物体に焦点位置を合わせ続ける。一方、焦点位置制御部34は、その物体が、対象領域AR内に存在することと、所定方向を向いていることとの、少なくとも一方を満たさなくなった場合には、その物体から焦点位置を外す。なお、物体の向きの情報の取得には、物体情報取得部32の取得する3D形状の情報を用いてもよい。
なお、所定の条件は、任意の方法で設定されてよく、例えば、予め設定されていてよい。この場合、焦点位置制御部34は、予め設定された所定の条件を示す情報(例えば移動方向及び移動速度)を、記憶部22から読み出してもよいし、通信部20を介して、他の機器から、所定の条件を取得してもよい。また例えば、所定の条件が予め設定されていない場合には、焦点位置制御部34が、所定の条件を自動で設定してもよい。また例えば、ユーザが所定の条件を設定してもよい。この場合例えば、ユーザが、入力部16に、所定の条件を指定する情報(例えば移動方向及び移動速度)を入力し、焦点位置制御部34は、ユーザによって指定された情報に基づき、所定の条件を設定してもよい。
以上説明したように、第2実施形態においては、焦点位置制御部34は、対象領域ARに存在し、かつ、所定の運動を行っている物体に、焦点位置を合わせてもよい。焦点位置制御部34は、その物体が所定の運動を行っている期間には、焦点位置をその物体に合わせ続け、その物体が所定の運動を行わなくなったら、焦点位置をその物体から外す。このように、対象領域AR内にあることに加えて、所定の運動を満たすことも焦点位置を合わす条件とすることで、特定の動きをしている物体を追跡して、焦点位置を適切に合わせることが可能となる。
第2実施形態においては、焦点位置制御部34は、対象領域ARに存在し、かつ、所定の形状の物体に、焦点位置を合わせてもよい。このように、対象領域AR内にあることに加えて、所定の形状であることも焦点位置を合わす条件とすることで、特定の形状の物体を追跡して、焦点位置を適切に合わせることが可能となる。
第2実施形態においては、焦点位置制御部34は、対象領域ARに存在し、かつ、所定の方向を向く物体に、焦点位置を合わせてもよい。このように、対象領域AR内にあることに加えて、所定の方向を向いていることも焦点位置を合わす条件とすることで、特定の向きの物体を追跡して、焦点位置を適切に合わせることが可能となる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により実施形態が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、各実施形態の構成を組み合わせることも可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。また、各実施形態では、焦点位置を合わせるという動作を特徴点として説明したが、焦点位置を合わせる動作と、他の動作とを組み合わせてもよい。例えば、焦点位置を合わせる動作と、ズームによる拡大縮小の動作と組み合わせてもよい。また、各実施形態の説明において、焦点位置を合わせる動作を、他の動作に置き換えてもよい。例えば、各実施形態の説明において、焦点位置を合わせる動作を、ズームによる拡大縮小の動作に置き換えてもよい。また、各実施形態における撮像装置の制御部24は、例えば物体が所定の対象領域ARに出入りをする、物体が所定の方向の運動をするなどの設定された条件を満たしたとき、通信部20を通して所定の送信先に通知をおこなうようにしてもよい。ここでの設定された条件とは、例えば、物体が対象領域AR内に移動することをトリガとしてその物体に焦点位置を合わせることを指してよい。
10 光学素子
12 撮像素子
14 物体位置測定部
30 対象領域取得部
32 物体情報取得部
34 焦点位置制御部
40 物体同定部
AR 対象領域
AR0 撮像領域
AX1 第1位置
AX2 第2位置
L1 第1距離
L2 第2距離

Claims (6)

  1. 物体を撮像可能な撮像装置であって、
    撮像素子と、
    前記撮像素子の撮像領域に存在する物体の位置情報を取得する物体情報取得部と、
    前記撮像領域内における対象領域の位置情報を取得する対象領域取得部と、
    前記対象領域内に物体が存在する場合、その物体に焦点位置を合わせるように、前記撮像装置の焦点位置を制御する焦点位置制御部と、
    前記対象領域内に物体が存在する場合、その物体が、それよりも過去に前記対象領域に存在した物体と同一であるかを判断する物体同定部と、
    を有する、
    撮像装置。
  2. 前記物体同定部は、前記対象領域に存在する物体を前記撮像素子により撮像した画像データと、それよりも過去に前記対象領域に存在した物体を前記撮像素子により撮像した画像データとに基づき、物体が同一であるかを判断する、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記物体同定部は、前記対象領域内に物体が存在する場合、それよりも所定時間前のタイミング以降に前記対象領域に存在した物体と同一であるかを判断する、請求項1又は請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記対象領域は、前記撮像装置からの距離が第1距離となる第1位置と、前記撮像装置からの距離が前記第1距離より短い第2距離となる第2位置との間に位置する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 物体を撮像する撮像方法であって、
    撮像領域に存在する物体の位置情報を取得するステップと、
    前記撮像領域内における対象領域の位置情報を取得するステップと、
    前記対象領域内に物体が存在する場合、その物体に焦点位置を合わせるように、撮像装置の焦点位置を制御するステップと、
    前記対象領域内に物体が存在する場合、その物体が、それよりも過去に前記対象領域に存在した物体と同一であるかを判断するステップと、
    を含む、
    撮像方法。
  6. 物体を撮像する撮像方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    撮像領域に存在する物体の位置情報を取得するステップと、
    前記撮像領域内における対象領域の位置情報を取得するステップと、
    前記対象領域内に物体が存在する場合、その物体に焦点位置を合わせるように、撮像装置の焦点位置を制御するステップと、
    前記対象領域内に物体が存在する場合、その物体が、それよりも過去に前記対象領域に存在した物体と同一であるかを判断するステップと、
    を前記コンピュータに実行させる、
    プログラム。
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