JP2023047715A - 撮像システム、撮像方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】焦点位置を適切に合わせる。【解決手段】撮像システム1は、複数の撮像装置100を有する。それぞれの撮像装置100は、撮像素子と、撮像素子の撮像領域AR0に存在する物体の位置情報を取得する物体情報取得部と、撮像領域AR0内に対象領域ARを設定する対象領域取得部と、対象領域AR内に物体が存在する場合、その物体に焦点位置を合わせるように、撮像装置100の焦点位置を制御する焦点位置制御部と、を有する。それぞれの撮像装置100の対象領域取得部は、それぞれの対象領域ARの少なくとも一部の領域同士が重なるように、対象領域ARを設定する。【選択図】図2

Description

本発明は、撮像システム、撮像方法及びプログラムに関する。
焦点位置を自動的に設定するオートフォーカス方式の撮像装置が知られている。例えば特許文献1には、ユーザが指定した所定の位置にフォーカスを合わせる旨が記載されている。
国際公開第2017/141746号
オートフォーカス方式の撮像装置においては、フォーカスを適切に合わせることが求められている。
本発明は、上記課題に鑑み、フォーカスを適切に合わせることが可能な撮像システム、撮像方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様にかかる撮像システムは、複数の撮像装置を有する撮像システムであって、それぞれの前記撮像装置は、撮像素子と、前記撮像素子の撮像領域に存在する物体の位置情報を取得する物体情報取得部と、前記撮像領域内に対象領域を設定する対象領域取得部と、前記対象領域内に物体が存在する場合、その物体に焦点位置を合わせるように、前記撮像装置の焦点位置を制御する焦点位置制御部と、を有し、それぞれの前記撮像装置の前記対象領域取得部は、それぞれの前記対象領域の少なくとも一部の領域同士が重なるように、前記対象領域を設定する。
本発明の一態様にかかる撮像方法は、複数の撮像装置により撮像する撮像方法であって、それぞれの前記撮像装置に対して、撮像領域に存在する物体の位置情報を取得させるステップと、それぞれの前記撮像装置に対して、前記撮像領域内に対象領域を設定させるステップと、それぞれの前記撮像装置に対して、前記対象領域内に物体が存在する場合、その物体に焦点位置を合わせるように、前記撮像装置の焦点位置を制御させるステップと、を含み、前記焦点位置を制御させるステップにおいては、それぞれの前記対象領域の少なくとも一部の領域同士が重なるように、前記対象領域を設定する。
本発明の一態様にかかるプログラムは、複数の撮像装置により撮像する撮像方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、それぞれの前記撮像装置に対して、撮像領域に存在する物体の位置情報を取得させるステップと、それぞれの前記撮像装置に対して、前記撮像領域内に対象領域を設定させるステップと、それぞれの前記撮像装置に対して、前記対象領域内に物体が存在する場合、その物体に焦点位置を合わせるように、前記撮像装置の焦点位置を制御させるステップと、を前記コンピュータに実行させ、前記焦点位置を制御させるステップにおいては、それぞれの前記対象領域の少なくとも一部の領域同士が重なるように、前記対象領域を設定する。
本発明によれば、フォーカスを適切に合わせることができる。
図1は、第1実施形態に係る撮像装置の模式的なブロック図である。 図2は、対象領域の一例を説明するための模式図である。 図3は、対象領域の一例を説明するための模式図である。 図4は、対象領域の設定フローを説明するフローチャートである。 図5は、焦点位置の設定を説明するための模式図である。 図6は、焦点位置の設定の処理フローを説明するフローチャートである。 図7は、第2実施形態における焦点位置の設定の一例を示す模式図である。 図8は、第2実施形態における焦点位置の設定の処理フローを説明するフローチャートである。 図9は、第3実施形態における焦点位置の設定の一例を示す模式図である。 図10は、第3実施形態の他の例における焦点位置の設定の一例を示す模式図である。 図11は、第3実施形態における焦点位置の設定の処理フローを説明するフローチャートである。 図12は、物体の運動を所定の条件とする場合の例を説明する模式図である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により本発明が限定されるものではない。
(第1実施形態)
(撮像装置の構成)
図1は、第1実施形態に係る撮像装置の模式的なブロック図である。第1実施形態に係る撮像装置100は、撮像範囲内の物体を撮像する撮像装置である。撮像装置100は、焦点位置を自動で設定可能なオートフォーカス方式のカメラである。撮像装置100は、所定のフレーム毎に撮像することで動画像を撮像するビデオカメラであってもよいし、静止画像を撮像するカメラであってもよい。撮像装置100は、任意の用途で用いられてよく、例えば設備内や屋外の所定の位置に設定される監視カメラとして用いられてよい。
図1に示すように、撮像装置100は、光学素子10と、撮像素子12と、画像処理回路13と、物体位置測定部14と、入力部16と、表示部18と、通信部20と、記憶部22と、制御部24とを有する。
光学素子10は、例えばレンズなどの光学系の素子である。光学素子10は、1つであっても複数であってもよい。
撮像素子12は、光学素子10を通して入射した光を電気信号である画像信号に変換する素子である。撮像素子12は、例えば、CCD(Charge COupled Device)センサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなどである。
画像処理回路13は、撮像素子12が生成した画像信号から、1フレーム毎の画像データを生成する。画像データは、例えば1つのフレームにおける各画素の輝度や色の情報を含むデータであり、画素毎の階調が割り当てられるデータであってもよい。
物体位置測定部14は、測定対象となる物体の、撮像装置100に対する位置(物体の相対位置)を測定するセンサである。ここでの物体とは、任意の物であってよく、生物であっても無生物であってもよく、以降においても同様である。また、ここでの物体は、移動可能な物を指してもよいが、それに限られず移動しない物を指してもよい。
本実施形態では、物体位置測定部14は、物体の相対位置として、撮像装置100から物体までの距離を測定する。物体位置測定部14は、物体の相対位置を測定可能な任意のセンサであってよいが、例えば、TOF(Time Of Flight)センサであってよい。物体位置測定部14がTOFセンサである場合には、例えば、光を照射する発光素子(例えばLED(Light Emitting Diode)と、光を受光する受光部が設けられており、発光素子から物体に照射されて受光部に戻ってきた光の飛行時間により、物体までの距離を測定する。なお、物体位置測定部14は、物体の相対位置として、撮像装置100から物体までの距離を測定に加えて、例えば撮像装置100に対して物体が存在する方向も測定してよい。言い換えれば、物体位置測定部14は、撮像装置100を原点とする座標系における物体の位置(座標)を、物体の相対位置として測定してもよい。
入力部16は、ユーザからの入力(操作)を受け付ける機構であり、例えばボタン、キーボード、タッチパネルなどであってよい。
表示部18は、画像を表示する表示パネルである。表示部18は、撮像装置100が撮像した画像に加えて、後述の対象領域ARをユーザが設定するための画像も表示可能であってよい。
通信部20は、外部の装置と通信を行う通信モジュールであり、例えばアンテナやWi-Fi(登録商標)モジュールなどであってよい。撮像装置100は、無線通信で外部の装置と通信を行うが、有線通信でもよく、通信方式は任意であってよい。
記憶部22は、撮像した画像データや、制御部24の演算内容やプログラムなどの各種情報を記憶するメモリであり、例えば、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)のような主記憶装置と、HDD(Hard Disk Drive)などの外部記憶装置とのうち、少なくとも1つ含む。記憶部22が記憶する制御部24用のプログラムは、撮像装置100が読み取り可能な記録媒体に記憶されていてもよい。
制御部24は、演算装置であり、例えばCPU(Central Processing Unit)などの演算回路を含む。制御部24は、対象領域取得部30と、物体情報取得部32と、領域位置情報取得部33と、焦点位置制御部34と、撮像制御部36と、画像取得部38とを含む。制御部24は、記憶部22からプログラム(ソフトウェア)を読み出して実行することで、対象領域取得部30と物体情報取得部32と領域位置情報取得部33と焦点位置制御部34と撮像制御部36と画像取得部38とを実現して、それらの処理を実行する。なお、制御部24は、1つのCPUによってこれらの処理を実行してもよいし、複数のCPUを備えて、それらの複数のCPUで、処理を実行してもよい。また、対象領域取得部30と物体情報取得部32と領域位置情報取得部33と焦点位置制御部34と撮像制御部36と画像取得部38との処理の少なくとも一部を、ハードウェア回路で実現してもよい。
対象領域取得部30は、焦点位置を設定するための対象領域ARの情報を取得し、物体情報取得部32は、撮像対象となる物体の位置情報を取得し、領域位置情報取得部33は、複数の撮像装置100間で対象領域ARを同期するための領域位置情報を取得し、焦点位置制御部34は、撮像装置100の焦点位置を制御し、撮像制御部36は撮像装置100による撮像を制御し、画像取得部38は、撮像装置100が撮像した画像を取得する。これらの各処理については後述する。
(撮像システム)
本実施形態においては、複数の撮像装置100が撮像を行っており、それぞれの撮像装置100の対象領域ARの一部の領域同士が重なるように、それぞれの撮像装置100の対象領域ARが設定される。以下、複数の撮像装置100を有する撮像システムを、撮像システム1とする。以降においては、撮像システム1が、第1撮像装置100aと第2撮像装置100bとを含むことを例にして説明するが、撮像システム1が有する撮像装置100の数は、2つに限られず、3つ以上の任意の数であってよい。
(対象領域の設定)
それぞれの撮像装置100は、対象領域ARを設定する。以下、対象領域ARの設定方法について説明する。以降においては、第1撮像装置100aの対象領域ARを、第1対象領域ARaとし、第2撮像装置100bの対象領域ARを、第2対象領域ARbとする。第1対象領域ARaと第2対象領域ARbとを区別しない場合は、単に対象領域ARと記載する。
(第1撮像装置の対象領域の設定)
第1撮像装置100aは、対象領域取得部30により、第1撮像装置100aの撮像領域AR0内に設定された対象領域AR(第1対象領域ARa)の情報を取得する。対象領域ARとは、焦点位置を自動で合わせるために設定される領域である。対象領域ARの情報とは、対象領域ARの位置を示す情報、すなわち対象領域ARの位置情報である。
図2及び図3は、対象領域の一例を説明するための模式図である。図2は、撮像装置100や対象領域ARを鉛直方向上方から見た図であり、図3は、撮像装置100や対象領域ARを水平方向から見た図である。以下、方向Zを鉛直方向とし、方向Xを、方向Zに直交する水平方向の一方向とし、方向Yを、方向Z及び方向Xに直交する方向(水平方向)とする。図2及び図3に示すように、撮像装置100によって画像を撮像可能な範囲を、撮像領域AR0とする。撮像領域AR0は、撮像素子12の画角内に入る領域(空間)を指し、言い換えれば、実空間のうちで画像として写る範囲を指す。対象領域ARは、撮像領域AR0の範囲内に設定される領域(空間)である。
第1対象領域ARaは、第1撮像装置100aの撮像領域AR0内であって、第1位置AX1と第2位置AX2との間に位置する。第1位置AX1は、第1撮像装置100aからの距離が第1距離L1となる位置であり、第2位置AX2は、第1撮像装置100aからの距離が、第1距離L1よりも短い第2距離L2となる位置である。図2及び図3に示すように、本実施形態においては、第1位置AX1は、第1撮像装置100aの撮像領域AR0内において、第1撮像装置100aからの距離が第1距離L1となる各位置(座標)を含む仮想的な面であるといえる。同様に、第2位置AX2は、第1撮像装置100aの撮像領域AR0内において、第1撮像装置100aからの距離が第2距離L2となる各位置(座標)を含む仮想的な面であるといえる。すなわち、第1対象領域ARaは、第1撮像装置100aの撮像領域AR0内において、第1撮像装置100aからの距離が第2距離L2となる仮想面と、第1撮像装置100aからの距離が第1距離L1となる仮想面とに囲われた空間の少なくとも一部を占める空間であるといえる。なお、第1位置AX1は、第1位置AX1に含まれる全ての位置(座標)が、第1撮像装置100aから第1距離L1となる仮想面であることに限られず、第1位置AX1に含まれる少なくとも一部の位置(座標)が、第1撮像装置100aから第1距離L1となる仮想面であってよい。同様に、第2位置AX2は、第2位置AX2に含まれる少なくとも一部の位置(座標)が、第1撮像装置100aから第2距離L2となる仮想面であってよい。
なお、第1対象領域ARaの大きさや形状は、以上の説明に限られず任意であってよい。また、第1対象領域ARaの位置も、以上の説明に限られず任意であってよい。例えば、第1対象領域ARaは、第1位置AX1と第2位置AX2との間に位置していることに限られない。また、以上の説明では、第1対象領域ARaは、第1撮像装置100aの撮像領域AR0内に設定される領域であったが、それに限られない。例えば、第1撮像装置100aの物体位置測定部14によって測距可能な範囲を測距領域(測距空間)とすると、第1対象領域ARaは、測距領域内に設定される領域であってもよい。この場合、図2から図3における撮像領域AR0を、測距領域として扱ってよい。
第1撮像装置100aの対象領域取得部30は、任意の方法で第1対象領域ARaの情報を取得してよい。例えば、第1対象領域ARaの位置が予め設定されていてよい。この場合、第1撮像装置100aの対象領域取得部30は、予め設定された第1対象領域ARaの位置情報を、記憶部22から読み出してもよいし、通信部20を介して、他の機器から、第1対象領域ARaの位置情報を取得してもよい。また例えば、第1対象領域ARaの位置が予め設定されていない場合には、対象領域取得部30が、第1対象領域ARaの位置を自動で設定してもよい。また例えば、ユーザが第1対象領域ARaの位置を設定してもよい。この場合例えば、ユーザが、第1撮像装置100aの入力部16に、第1対象領域ARaの位置を指定する情報(例えば第1距離L1、第2距離L2の値など)を入力し、対象領域取得部30は、ユーザによって指定された第1対象領域ARaの位置情報に基づき、第1対象領域ARaを設定してもよい。また例えば、第1対象領域ARaは、座標を指定されることにより設定されてもよい。すなわち例えば図2の例では、対象領域ARの頂点位置となる座標P1、P2、P3、P4が指定されてもよく、座標P1~P4に囲われる領域を、第1対象領域ARaとして設定してよい。
(領域位置情報の取得)
第1撮像装置100aは、領域位置情報取得部33により、領域位置情報を取得する。領域位置情報とは、基準物体Bに対する第1対象領域ARaの位置(相対位置)を示す情報である。具体的には、第1撮像装置100aは、物体情報取得部32により、撮像領域AR0内に存在する基準物体Bの位置情報を取得する。物体情報取得部32は、物体位置測定部14を制御して、物体位置測定部14に、第1撮像装置100aに対する基準物体Bの相対位置を測定させる。物体情報取得部32は、物体位置測定部14による、第1撮像装置100aに対する基準物体Bの相対位置の測定結果を、基準物体Bの位置情報として取得する。
第1撮像装置100aの領域位置情報取得部33は、基準物体Bの位置情報と、第1対象領域ARaの位置情報とに基づき、基準物体Bに対する第1対象領域ARaの位置(相対位置)を算出して、基準物体Bに対する第1対象領域ARaの位置を、領域位置情報として取得する。領域位置情報は、基準物体Bの位置(座標)を基準とした、第1対象領域ARaの座標を示す情報といえ、基準物体Bの位置に対する第1対象領域ARaの位置の偏差を示す情報ともいえる。ここでの基準物体Bに対する第1対象領域ARaの位置は、例えば、基準物体Bに対する第1対象領域ARaの基準点(例えば中心点)の位置を指してもよいし、基準物体Bに対する第1対象領域ARaの各頂点の位置を指してもよい。
本実施形態においては、第1撮像装置100aの領域位置情報取得部33は、3つ以上の基準物体Bを基準として、領域位置情報を取得する。すなわち、領域位置情報取得部33は、3つ以上の基準物体Bのそれぞれに対する第1対象領域ARaの位置を示す情報を、領域位置情報として取得する。図2の例では、3つの基準物体Ba、Bb、Bcが設定されており、領域位置情報取得部33は、基準物体Baに対する第1対象領域ARaの位置と、基準物体Bbに対する第1対象領域ARaの位置と、基準物体Bcに対する第1対象領域ARaの位置とを、領域位置情報として取得する。ただし、領域位置情報に用いる基準物体Bの数は、3つ以上であることに限られず、1つであってもよいし、2つ以上の任意の数であってもよい。
第1撮像装置100aの領域位置情報取得部33は、任意の方法で基準物体Bとする物体を選択してよい。例えば、領域位置情報取得部33が、基準物体Bを自動で選択してよい。この場合例えば、領域位置情報取得部33は、物体情報取得部32が取得した物体の位置情報から、第1撮像装置100a及び第2撮像装置100bの両方の撮像領域AR0内(若しくは測距領域内)に存在する物体を抽出し、抽出した物体のうちから、基準物体Bを選定してよい。また例えば、ユーザが基準物体Bを指定してもよい。この場合例えば、ユーザが、表示部18に表示されている撮像領域AR0内の画像に基づいて、第1撮像装置100aの入力部16に、基準物体Bを指定する情報を入力し(例えば画像上での物体のタッチ)、対象領域取得部30は、ユーザによって指定された物体を、基準物体Bとしてよい。
また、以上の説明では、第1対象領域ARaと基準物体Bとが、互いに無関係に設定された後に、第1対象領域ARaと基準物体Bとの相対位置である領域位置情報が算出されていた。ただしそれに限られず、例えば、基準物体Bと領域位置情報とが設定された後に、基準物体Bの位置と領域位置情報とに基づき、第1対象領域ARaが設定されてもよい。
第1撮像装置100aの領域位置情報取得部33は、取得した領域位置情報を、通信部20を介して、第2撮像装置100bに送信する。なお、第2撮像装置100bは、領域位置情報を設定しないため、図1に示した領域位置情報取得部33を含まなくてもよい。
(第2撮像装置の対象領域の設定)
第2撮像装置100bの対象領域取得部30は、通信部20を介して、第1撮像装置100aから領域位置情報を取得する。第2撮像装置100bは、対象領域取得部30により、第1撮像装置100aから取得した領域位置情報に基づき、第2対象領域ARbを設定する。以下、具体的に説明する。
第2撮像装置100bの対象領域取得部30は、基準物体Bの情報を取得する。基準物体Bの情報とは、第1撮像装置100aが領域位置情報を取得するために用いた基準物体Bについての情報を指し、言い換えれば、第2撮像装置100bの撮像領域AR0内(若しくは測距領域内)に存在する物体のどれが基準物体Bであるかを示す情報といえる。第2撮像装置100bの対象領域取得部30は、任意の方法で基準物体Bの情報を取得してよい。例えば、基準物体Bの情報が、領域位置情報と共に第1撮像装置100aから送信され、第2撮像装置100bの対象領域取得部30が、第1撮像装置100aから基準物体Bの情報を取得してもよい。また例えば、ユーザが基準物体Bの情報を入力してもよい。この場合例えば、ユーザが予め基準物体Bの情報を認識しておき、表示部18に表示されている撮像領域AR0内の画像に基づいて、第2撮像装置100bの入力部16に、基準物体Bを指定する情報を入力し(例えば画像上での物体のタッチ)、対象領域取得部30は、ユーザによって指定された物体を、基準物体Bとしてよい。
第2撮像装置100bの物体情報取得部32は、対象領域取得部30が取得した基準物体Bの情報において指定された基準物体Bの位置情報を取得する。物体情報取得部32は、物体位置測定部14を制御して、物体位置測定部14に、第2撮像装置100bに対する基準物体Bの相対位置を測定させる。物体情報取得部32は、物体位置測定部14による、第2撮像装置100bに対する基準物体Bの相対位置の測定結果を、基準物体Bの位置情報として取得する。
第2撮像装置100bの対象領域取得部30は、基準物体Bの位置情報と領域位置情報とに基づき、第2対象領域ARbを設定する。対象領域取得部30は、第2撮像装置100bに対する基準物体Bの位置から、領域位置情報で示された基準物体Bに対する第1対象領域ARaの位置の偏差分だけずれた位置を、第2対象領域ARbとして設定する。
このように、第1対象領域ARaと第2対象領域ARbとは、共通する基準物体Bから同じ偏差分だけずれた位置に設定されるため、第1対象領域ARaと第2対象領域ARbとは、重なるように設定される。本実施形態では、第1対象領域ARaと第2対象領域ARbとが完全に重なるように、すなわち第1対象領域ARaの全域と第2対象領域ARbの全域とがずれなく重なるように設定される。
第1対象領域ARaと第2対象領域ARbとの設定方法は、以上の説明に限られず任意であり、基準物体Bや領域位置情報を用いて設定されることに限られない。第1対象領域ARaと第2対象領域ARbとは、第1対象領域ARaの少なくとも一部の領域(空間)と第2対象領域ARbの少なくとも一部の領域(空間)とが重なるように、任意の方法で設定されてよい。
なお、第2対象領域ARbは、第2撮像装置100bの撮像領域AR0内に位置するように設定され、第2撮像装置100bの測距領域内に位置するように設定される。また、第2対象領域ARbは、第2撮像装置100bからの距離が第1距離L1となる第1位置と、第2撮像装置100bからの距離が第2距離L2となる第2位置との間に位置していてもよい。
(対象領域の設定フロー)
以上説明した複数の撮像装置100の対象領域ARの設定フローを説明する。図4は、対象領域の設定フローを説明するフローチャートである。図4に示すように、第1撮像装置100aは、対象領域取得部30により、第1対象領域ARaを設定し(ステップS10)、物体情報取得部32により、基準物体Bの位置情報(第1撮像装置100aに対する基準物体Bの相対位置の情報)を取得する(ステップS12)。ステップS10、S12の実施順番は任意であってよい。その後、第1撮像装置100aは、領域位置情報取得部33により、基準物体Bの位置情報に基づき、領域位置情報を取得して(ステップS14)、領域位置情報を第2撮像装置100bに送信する(ステップS16)。
第2撮像装置100bは、第1撮像装置100aより領域位置情報を取得し(ステップS18)、物体情報取得部32により、基準物体Bの位置情報(第2撮像装置100bに対する基準物体Bの相対位置の情報)を取得する(ステップS20)。第2撮像装置100bは、対象領域取得部30により、基準物体Bの位置情報と領域位置情報とに基づき、第2対象領域ARbを設定する(ステップS22)。
なお、以上の説明では、2つの撮像装置100についての対象領域ARの設定方法を説明したが、3つ以上の撮像装置100がある場合にも、同様の方法で対象領域ARが設定されてよい。すなわち例えば第3撮像装置が設けられる場合、第3撮像装置は、第2撮像装置100bと同様に、基準物体Bの位置情報と領域位置情報に基づき、第3撮像装置の対象領域ARを設定してよい。
(焦点位置の設定)
次に、焦点位置の設定方法について説明する。焦点位置の設定については、それぞれの撮像装置100(本例では第1撮像装置100aと第2撮像装置100b)で同じであるため、単に撮像装置100として説明する。
物体情報取得部32は、撮像領域AR0内に存在する物体の位置情報を取得する。物体情報取得部32は、物体位置測定部14を制御して、物体位置測定部14に、撮像装置100に対する物体の相対位置を測定させる。物体情報取得部32は、物体位置測定部14による、撮像装置100に対する物体の相対位置の測定結果を、物体の位置情報として取得する。物体情報取得部32は、所定時間毎に、物体の位置情報の取得を行うことで、物体の位置情報を逐次取得する。また、物体情報取得部32は、物体の位置情報に基づき、物体の形状を示す情報(例えば物体の3D形状)も取得できる。例えば、物体情報取得部32は、TOF画像情報など、複数の位置情報を集積して、物体の3D形状を取得できる。
焦点位置制御部34は、撮像装置100の焦点位置を設定する。焦点位置制御部34は、光学素子10の位置を制御することで、すなわち光学素子10の位置を移動させることで、焦点位置を制御する。
焦点位置制御部34は、対象領域AR内に存在する物体に、焦点位置を合わせる。言い換えれば、焦点位置制御部34は、対象領域AR内に存在すると判断された物体の位置に、焦点位置を設定する。本実施形態では、焦点位置制御部34は、物体情報取得部32によって取得された物体の位置情報に基づき、その物体が対象領域AR内に存在するかを判断する。焦点位置制御部34は、物体情報取得部32によって取得された物体の位置が、対象領域ARの位置と重なる場合には、その物体が対象領域AR内に存在すると判断して、物体情報取得部32によって取得されたその物体の位置に、焦点位置を合わせる。一方、焦点位置制御部34は、対象領域AR内に存在しない物体に対しては、焦点位置を合わせない。
焦点位置制御部34は、焦点位置を合わせた物体が、対象領域AR内に存在している期間においては、その物体に焦点位置を合わせ続ける。すなわち、焦点位置制御部34は、物体情報取得部32によって取得された所定時間毎の物体の位置情報に基づき、その物体が対象領域AR内に存在し続けているかを判断して、その物体が対象領域AR内に存在し続けている期間においては、その物体に焦点位置を合わせ続ける。一方、焦点位置を合わせた物体が、対象領域AR外に移動した場合には、すなわち対象領域AR内に存在しなくなった場合には、焦点位置制御部34は、焦点位置をその物体から外して、その物体以外の位置に焦点を合わせる。
なお、焦点位置制御部34は、撮像装置100の稼働開始時(撮像可能な状態となったタイミング)から対象領域AR内に存在している物体に対しては、焦点位置を合わせなくてもよい。すなわち、焦点位置制御部34は、稼働開始後に対象領域AR内に入ってきた物体に対して、焦点位置を合わせるものであってよい。言い換えれば、焦点位置制御部34は、あるタイミングにおいては対象領域AR内に存在するが、そのタイミングより前のタイミングでは対象領域AR内に存在しない物体に対して、対象領域AR内に存在し始めたタイミングから、焦点位置を合わせてよい。言い換えれば、物体が対象領域AR外から対象領域AR内に移動した場合に、その物体を、焦点位置制御部34が焦点を合わせる対象と認識してよい。すなわち、焦点位置制御部34は、対象領域AR外から対象領域AR内に移動した物体に対して焦点位置を合わせてもよい。
また、焦点位置制御部34は、対象領域AR内に物体が存在しない場合には、予め設定した設定位置に、焦点位置を合わせてよい。設定位置は、任意に設定されてよいが、例えば対象領域ARの中心位置など、対象領域AR内に設定されていることが好ましい。
以上説明した焦点位置の設定の例を、図5に基づいて説明する。図5は、焦点位置の設定を説明するための模式図である。図5は、物体Aが、位置A0から、位置A1を通って位置A2まで移動している場合の例を示している。位置A0は、第1対象領域ARa及び第2対象領域ARbの範囲外であり、位置A1は、第1対象領域ARa及び第2対象領域ARbの範囲内であり、位置A2は、第1対象領域ARa及び第2対象領域ARbの範囲外である。この場合、第1撮像装置100a及び第2撮像装置100bの焦点位置制御部34は、物体Aが位置A0に存在するタイミングにおいては、物体Aに焦点位置を合わせず、例えば設定位置に焦点位置を合わせる。そして、第1撮像装置100a及び第2撮像装置100bの焦点位置制御部34は、物体Aが位置A1に存在するタイミングにおいて、すなわち物体Aが第1対象領域ARa及び第2対象領域ARbの範囲内に入ったタイミングにおいて、物体Aに焦点位置を合わせる。焦点位置制御部34は、物体Aが第1対象領域ARa及び第2対象領域ARbの範囲内に位置する間、物体Aに焦点位置を合わせ続けて、物体Aが位置A2に移動したタイミングにおいて、すなわち物体Aが第1対象領域ARa及び第2対象領域ARbの範囲外に出たタイミングにおいて、物体Aから焦点位置を外し、設定位置に焦点位置を戻す。すなわち、焦点位置制御部34は、物体Aが対象領域AR内に侵入したタイミングから、物体Aに焦点位置を合わせて、物体Aが対象領域AR内を移動している期間中、移動する物体Aに合わせて焦点位置を移動させて、物体Aが対象領域AR外に移動したタイミングで、物体Aから焦点位置を外す。
なお、例えば第1対象領域ARaと第2対象領域ARbとが完全に重なっていない場合であって、物体Aが第1対象領域ARaの範囲内であって第2対象領域ARbの範囲外にある場合には、第1撮像装置100aは物体Aに焦点位置を合わせるが、第2撮像装置100bは物体Aに焦点位置を合わせない。同様に、物体Aが第2対象領域ARbの範囲内であって第1対象領域ARaの範囲外にある場合には、第2撮像装置100bは物体Aに焦点位置を合わせるが、第1撮像装置100aは物体Aに焦点位置を合わせない。
なお、焦点位置は、ユーザによって設定されてもよい。この場合例えば、焦点位置が自動で設定されるオートモードと、焦点位置をユーザが設定するマニュアルモードとが切り替え可能となっていてよい。そして、オートモードの場合には、上述のように、焦点位置制御部34によって焦点位置が設定される。一方、マニュアルモードの場合には、ユーザによって、入力部16に焦点位置を設定する操作が入力されて、焦点位置制御部34が、ユーザの操作に応じて、焦点位置を設定する。
(撮像制御部)
撮像制御部36は、撮像装置100による撮像を制御して、画像を撮像させる。撮像制御部36は、例えば撮像素子12を制御して、撮像素子12に画像信号を取得させる。例えば、撮像制御部36は、撮像素子12に、自動で画像信号を取得させてもよいし、ユーザの操作に応じて画像信号を取得させてもよい。
(画像取得部)
画像取得部38は、撮像素子12によって取得された画像データを取得する。画像取得部38は、例えば、画像処理回路13を制御して、画像処理回路13に、撮像素子12が生成した画像信号から画像データを生成させて、その画像データを取得する。画像取得部38は、画像データを記憶部22に記憶させる。
(焦点位置の設定フロー)
次に、以上で説明した焦点位置の設定の処理フローを説明する。図6は、焦点位置の設定の処理フローを説明するフローチャートである。図6に示すように、制御部24は、対象領域取得部30により、対象領域ARの情報を取得し(ステップS30)、物体情報取得部32により、物体の位置情報を取得する(ステップS32)。ステップS30、S32の実施順は任意であってよい。制御部24は、焦点位置制御部34により、物体の位置情報に基づき、物体が対象領域AR内に位置しているかを判断する(ステップS34)。物体が対象領域AR内に位置しない場合(ステップS34;No)、ステップS32に戻り、物体の位置情報の取得を続ける。一方、物体が対象領域AR内に位置する場合(ステップS34;Yes)、焦点位置制御部34は、その物体に焦点位置を合わせる(ステップS36)。その後、物体の位置情報の取得を続けて、物体が対象領域AR外に移動したかを判断する(ステップS38)。物体が対象領域AR外に移動しない場合(ステップS38;No)、すなわち物体が対象領域AR内に存在し続ける場合、ステップS36に戻り、その物体に焦点位置を合わせ続ける。物体が対象領域AR外に移動した場合(ステップS38;Yes)、焦点位置制御部34は、その物体から焦点位置を外す(ステップS40)。その後、処理を終了しない場合は(ステップS42;No)、ステップS32に戻り、処理を終了する場合(ステップS42;Yes)、本処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る撮像システム1は、複数の撮像装置100を有する。それぞれの撮像装置100は、撮像素子12と、撮像素子12の撮像領域AR0に存在する物体の位置情報を取得する物体情報取得部32と、撮像領域AR0内に対象領域ARを設定する対象領域取得部30と、対象領域AR内に物体が存在する場合、その物体に焦点位置を合わせるように、撮像装置100の焦点位置を制御する焦点位置制御部34とを有する。それぞれの撮像装置100の対象領域取得部30は、それぞれの対象領域ARの少なくとも一部の領域同士が重なるように、対象領域ARを設定する。
ここで、オートフォーカス方式の撮像装置を複数有する撮像システムにおいては、焦点位置を適切に合わせることが求められている。それに対し、本実施形態に係る撮像システム1は、それぞれの撮像装置100の対象領域の少なくとも一部の領域同士が重なるように対象領域ARを設定し、それぞれの対象領域AR内に物体が存在する場合、その物体に焦点位置を合わせるように、撮像装置100の焦点位置を制御する。従って、本実施形態によると、複数の撮像装置100について、注目する領域を合わせることができるため、注目する領域内の物体に適切に焦点位置を合わせることができる。
また、撮像システム1は、複数の撮像装置100として、少なくとも第1撮像装置100aと第2撮像装置100bとを含む。第1撮像装置100aの領域位置情報取得部33は、物体情報取得部32が取得した基準物体Bの位置情報に基づき、第1対象領域ARaの基準物体Bに対する位置を示す領域位置情報を取得する。第2撮像装置100bの対象領域取得部30は、第1撮像装置100aから領域位置情報を取得して、領域位置情報に基づき、第2対象領域ARbを設定する。そのため、本実施形態に係る撮像システム1は、第1対象領域ARaに重複するように第2対象領域ARbを適切に設定できる。さらに言えば、基準物体Bの情報を用いることで、撮像装置100同士の位置情報を共有しなくても、第2対象領域ARbを適切に設定できる。
また、第1撮像装置100aの領域位置情報取得部33は、3つ以上の基準物体Bのそれぞれに対する第1対象領域ARaの位置を示す情報を、領域位置情報として取得する。3つ以上の基準物体Bを用いることで、第1対象領域ARaの位置を適切に規定して、第2対象領域ARbを適切に設定できる。
また、第2撮像装置100bの対象領域取得部30は、基準物体Bの情報にも基づき、第2対象領域ARbを設定する。従って、本実施形態によると、第2対象領域ARbを適切に設定できる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態においては、それぞれの撮像装置100の対象領域AR同士が重なる重複領域ARWに物体が位置する場合には、物体が侵入してくる位置に基づき、その物体に焦点位置を合わせる撮像装置100を選択する点で、第1実施形態とは異なる。第2実施形態において第1実施形態と構成が共通する箇所は、説明を省略する。
図7は、第2実施形態における焦点位置の設定の一例を示す模式図である。第2実施形態においては、それぞれの撮像装置100の焦点位置制御部34は、侵入位置情報を取得する。侵入位置情報とは、焦点位置を合わせる対象とする物体の侵入位置を示す情報である。それぞれの撮像装置100の対象領域ARが重なる領域(空間)を重複領域ARWとすると、侵入位置とは、重複領域ARWにおける、物体が侵入してきた位置を指し、言い換えれば、重複領域ARWのどの方向の境界(周縁)から物体が侵入したかを指している。すなわち例えば、図7の物体Abのように、物体Abが重複領域ARWのY方向側の周縁(境界)から侵入してきた場合、侵入位置は、Y方向側であるといえる。侵入位置情報は、焦点位置を合わせる対象とする物体の侵入位置を示しているため、どの侵入位置から侵入した物体に焦点位置を合わせるかを示しているともいえる。
侵入位置情報は、撮像装置100毎に設定される。それぞれの撮像装置100の侵入位置情報は、焦点位置を合わせる対象とする物体の侵入位置が、互いに異なるように設定されていることが好ましい。例えば、第1撮像装置100aが取得する侵入位置情報では、焦点位置を合わせる対象とする物体の侵入位置がX方向側であり、第2撮像装置100bが取得する侵入位置情報では、焦点位置を合わせる対象とする物体の侵入位置がY方向側となっていてよい。ただし、それぞれの撮像装置100は、焦点位置を合わせる対象とする物体の侵入位置が重複していてもよい。すなわち例えば、第1撮像装置100aが取得する侵入位置情報では、焦点位置を合わせる対象とする物体の侵入位置がX方向側及びY方向側であり、第2撮像装置100bが取得する侵入位置情報では、焦点位置を合わせる対象とする物体の侵入位置がY方向側となっていてよい。
それぞれの撮像装置100は、任意の方法で侵入位置情報を取得してよい。例えば、侵入位置情報が予め設定されていてよい。この場合、それぞれの撮像装置100は、予め設定された侵入位置情報を、記憶部22から読み出してもよいし、通信部20を介して、他の機器から、侵入位置情報を取得してもよい。また例えば、侵入位置情報が予め設定されていない場合には、それぞれの撮像装置100が、侵入位置情報を自動で設定してもよい。また例えば、ユーザが侵入位置情報を設定してもよい。この場合例えば、ユーザが、入力部16に、侵入位置情報を入力し、対象領域取得部30は、ユーザによって入力された侵入位置情報を取得してよい。
それぞれの撮像装置100は、重複領域ARWに、侵入位置情報において指定された侵入位置から物体が侵入した場合に、その物体に焦点位置を合わせる。すなわち、重複領域ARWに物体が侵入した場合、それぞれの撮像装置100は、物体情報取得部32が取得した物体の位置情報に基づき、その物体の侵入位置を、重複領域ARWのどの方向の境界からその物体が侵入したかを、特定する。そして、それぞれの撮像装置100は、特定した侵入位置が、侵入位置情報において指定された侵入位置と一致するかを判断し、一致する場合には、焦点位置制御部34により、その物体に焦点位置を合わせる。一方、特定した侵入位置が、侵入位置情報において指定された侵入位置と一致しない場合、その物体に焦点位置を合わせない。
以上の処理を、図7を例として説明する。図7においては、第1撮像装置100aが取得する侵入位置情報では、焦点位置を合わせる対象とする物体の侵入位置がX方向と反対側であり、第2撮像装置100bが取得する侵入位置情報では、焦点位置を合わせる対象とする物体の侵入位置がY方向側となっており、第1対象領域ARaと第2対象領域ARbの全域同士が重なっている。まずは、物体Aaが、位置Aa1から位置Aa2を通って、位置Aa3まで移動した場合を例にする。位置Aa1は、重複領域ARWの範囲外であり、かつ重複領域ARWのX方向と反対側に位置している。位置Aa2は、重複領域ARWのX方向と反対側の境界(周縁)に重なる位置である。位置Aa3は、重複領域ARWの範囲内である。この場合、物体Aaは、位置Aa2から重複領域ARW内に侵入しているため、侵入位置がX方向と反対側となっている。そのため、第1撮像装置100aは、物体が位置Aa2に位置したタイミングから物体Aaに焦点位置を合わせて、第2撮像装置100bは、物体Aaに焦点位置を合わせない。
次に、物体Abが、位置Ab1から位置Ab2を通って、位置Ab3まで移動した場合を例にする。位置Ab1は、重複領域ARWの範囲外であり、かつ重複領域ARWのY方向側に位置している。位置Ab2は、重複領域ARWのY方向側の境界(周縁)に重なる位置である。位置Ab3は、重複領域ARWの範囲内である。この場合、物体Abは、位置Ab2から重複領域ARW内に侵入しているため、侵入位置がY方向側となっている。そのため、第2撮像装置100bは、物体が位置Ab2に位置したタイミングから、物体Abに焦点位置を合わせて、第1撮像装置100aは、物体Abには焦点位置を合わせない。
次に、以上で説明した焦点位置の設定の処理フローを説明する。図8は、第2実施形態における焦点位置の設定の処理フローを説明するフローチャートである。図8に示すように、制御部24は、対象領域取得部30により、対象領域ARの情報と侵入位置情報を取得し(ステップS50)、物体情報取得部32により、物体の位置情報を取得する(ステップS52)。ステップS50、S52の実施順は任意であってよい。制御部24は、焦点位置制御部34により、物体の位置情報に基づき、物体が重複領域ARW内に位置しているかを判断する(ステップS54)。物体が重複領域ARW内に位置する場合(ステップS54;Yes)、焦点位置制御部34は、その物体が、侵入位置情報で示された侵入位置(設定侵入位置)から侵入したかを判断し(ステップS56)、その物体が設定侵入位置から侵入した場合には、その物体に焦点位置を合わせる(ステップS58)。その後、処理を終了しない場合は(ステップS60;No)、ステップS52に戻り、処理を終了する場合(ステップS60;Yes)、本処理を終了する。また、物体が重複領域ARW内に位置しない場合(ステップS54;No)や、物体が設定侵入位置から侵入していない場合(ステップS56;No)は、その物体に焦点位置を合わせることなく、ステップS60に進む。なお、焦点位置制御部34は、物体が重複領域ARW外であるが自身の撮像装置100の対象領域AR内に位置している場合には、物体の侵入位置に関わらず、その物体に焦点位置を合わせてよい。
以上説明したように、第2実施形態においては、それぞれの撮像装置100の焦点位置制御部34は、焦点位置を合わせる対象とする物体の侵入位置を示す侵入位置情報を取得し、重複領域ARWに、侵入位置情報において指定された位置から物体が侵入した場合に、その物体に焦点位置を合わせる。第2実施形態においては、重複領域ARWにおいては、物体の侵入位置に応じて、物体に焦点位置を合わせる撮像装置100を選択できるため、物体を適切に撮像できる撮像装置100に撮像を行わせることができる。
なお、第2実施形態においては、第1実施形態と同様の方法で第1対象領域ARa及び第2対象領域ARbを設定しなくてもよく、第1対象領域ARaと第2対象領域ARbとの少なくとも一部の領域同士が重なる任意の方法で、第1対象領域ARa及び第2対象領域ARbを設定してよい。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態においては、重複領域ARWに物体が位置する場合に焦点位置を合わせるか否かを指定する指定情報に基づき、重複領域ARWに位置する物体に焦点位置を合わせる撮像装置100を割り当てる点で、第1実施形態とは異なる。第3実施形態において、第1実施形態と構成が共通する箇所は、説明を省略する。なお、第3実施形態は、第2実施形態にも適用可能である。
図9は、第3実施形態における焦点位置の設定の一例を示す模式図である。第3実施形態においては、それぞれの撮像装置100の焦点位置制御部34は、指定情報を取得する。指定情報とは、重複領域ARWに物体が位置する場合に焦点位置を合わせるか否かを指定する情報である。指定情報は、撮像装置100毎に設定される。
それぞれの撮像装置100は、任意の方法で指定情報を取得してよい。例えば、指定情報が予め設定されていてよい。この場合、それぞれの撮像装置100は、予め設定された指定情報を、記憶部22から読み出してもよいし、通信部20を介して、他の機器から、指定情報を取得してもよい。また例えば、指定情報が予め設定されていない場合には、それぞれの撮像装置100が、指定情報を自動で設定してもよい。また例えば、ユーザが指定情報を設定してもよい。この場合例えば、ユーザが、入力部16に、指定情報を入力し、対象領域取得部30は、ユーザによって入力された指定情報を取得してよい。
それぞれの撮像装置100は、重複領域ARWに物体が位置する場合に、指定情報に基づき、その物体に焦点位置を合わせるか判断する。すなわち例えば、指定情報において、重複領域ARWに物体が位置する場合に焦点位置を合わせる旨が指定されている場合には、撮像装置100は、重複領域ARW内に位置する物体に焦点位置を合わせる。一方、指定情報において、重複領域ARWに物体が位置する場合に焦点位置を合わせない旨が指定されている場合には、撮像装置100は、重複領域ARW内に位置する物体に焦点位置を合わせない。
本実施形態においては、重複領域ARWに物体が位置する場合に焦点位置を合わせるように指定される撮像装置100が1つになるように、それぞれの撮像装置100の指定情報が設定されていてよい。すなわち図9を例にすると、第1撮像装置100aの指定情報は、重複領域ARWに物体が位置する場合に焦点位置を合わせる旨が指定され、第2撮像装置100bの指定情報は、重複領域ARWに物体が位置する場合に焦点位置を合わせない旨が指定されていてよい。この場合、第1撮像装置100aは、重複領域ARWに位置する物体Acに対して焦点位置を合わせ、第2撮像装置100bは、重複領域ARWに位置する物体Acに対して焦点位置を合わせない。
ただし、重複領域ARWに物体が位置する場合に焦点位置を合わせるように指定される撮像装置100が複数になるように、それぞれの撮像装置100の指定情報が設定されていてよい。すなわち図9を例にすると、第1撮像装置100a及び第2撮像装置100bの両方の指定情報が、重複領域ARWに物体が位置する場合に焦点位置を合わせる旨が指定されていてよい。この場合、第1撮像装置100a及び第2撮像装置100bの両方が、重複領域ARWに位置する物体Acに対して焦点位置を合わせる。
また、重複領域ARWを複数の領域に区分して、領域毎に焦点位置を合わせる撮像装置100を割り当てるように、指定情報が設定されてもよい。図10は、第3実施形態の他の例における焦点位置の設定の一例を示す模式図である。この場合例えば、図10に示すように、重複領域ARWを、第1重複領域ARWaと第2重複領域ARWbとに区分する。第1撮像装置100aの指定情報は、第1重複領域ARWaに物体が位置する場合に焦点位置を合わせる旨が指定されており、第2重複領域ARWbに物体が位置する場合に焦点位置を合わせない旨が指定されている。一方、第2撮像装置100bの指定情報は、第2重複領域ARWbに物体が位置する場合に焦点位置を合わせる旨が指定されており、第1重複領域ARWaに物体が位置する場合に焦点位置を合わせない旨が指定されている。この場合、第1撮像装置100aは、第1重複領域ARWaに位置する物体Adに対して焦点位置を合わせ、第2重複領域ARWbに位置する物体Aeに対して焦点位置を合わせない。一方、第2撮像装置100bは、第2重複領域ARWbに位置する物体Aeに対して焦点位置を合わせ、第1重複領域ARWaに位置する物体Adに対して焦点位置を合わせない。
なお、重複領域ARWの区分方法は任意であるが、例えば、重複領域ARWのうちで、第1撮像装置100aの第1対象領域ARaの重複領域ARWに重ならない領域に近い領域を、第1重複領域ARWaとしてもよい。そして、重複領域ARWのうちで、第1重複領域ARWaに対して、第2撮像装置100bの第2対象領域ARbの重複領域ARWに重ならない領域側に位置する領域を、第2重複領域ARWbとしてもよい。
次に、以上で説明した焦点位置の設定の処理フローを説明する。図11は、第3実施形態における焦点位置の設定の処理フローを説明するフローチャートである。図11に示すように、制御部24は、対象領域取得部30により、対象領域ARの情報と指定情報を取得し(ステップS70)、物体情報取得部32により、物体の位置情報を取得する(ステップS72)。ステップS70、S72の実施順は任意であってよい。制御部24は、焦点位置制御部34により、物体の位置情報に基づき、物体が重複領域ARW内に位置しているかを判断する(ステップS74)。物体が重複領域ARW内に位置する場合(ステップS74;Yes)、焦点位置制御部34は、指定情報に基づき、その物体に焦点位置を合わせるかを判断する(ステップS76)。すなわち、指定情報において、重複領域ARW内の物体に焦点位置を合わせる旨が指定されている場合には、焦点位置制御部34は、その物体に焦点位置を合わせる。一方、指定情報において、重複領域ARW内の物体に焦点位置を合わせない旨が指定されている場合には、焦点位置制御部34は、その物体に焦点位置を合わせない。その後、処理を終了しない場合は(ステップS78;No)、ステップS72に戻り、処理を終了する場合(ステップS78;Yes)、本処理を終了する。また、物体が重複領域ARW内に位置しない場合(ステップS74;No)は、その物体に焦点位置を合わせることなく、ステップS78に進む。ただし、物体が重複領域ARW外であるが自身の対象領域AR内に位置している場合には、指定情報に関わらず、その物体に焦点位置を合わせてよい。
以上説明したように、第3実施形態においては、それぞれの撮像装置100の焦点位置制御部34は、重複領域ARWに物体が位置する場合に焦点位置を合わせるか否かを指定する指定情報を取得する。それぞれの撮像装置100の焦点位置制御部34は、重複領域ARWに物体が位置する場合に、指定情報に基づき、その物体に焦点位置を合わせるかを判断する。第3実施形態においては、指定情報に基づき、重複領域ARWに位置する物体に焦点位置を合わせる撮像装置100を選択できるため、重複領域ARWに位置する物体に焦点位置を合わせる撮像装置100を適切に割り当てることができる。
なお、第3実施形態においては、第1実施形態と同様の方法で第1対象領域ARa及び第2対象領域ARbを設定しなくてもよく、第1対象領域ARaと第2対象領域ARbとの少なくとも一部の領域同士が重なる任意の方法で、第1対象領域ARa及び第2対象領域ARbを設定してよい。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について説明する。第4実施形態においては、対象領域AR内に存在して、かつ所定の条件を満たす物体に対して焦点位置を合わせる点で、第1実施形態と異なる。第4実施形態において第1実施形態と構成が共通する箇所は、説明を省略する。第4実施形態は、第2実施形態や第3実施形態にも適用可能である。
第4実施形態においては、焦点位置制御部34は、対象領域AR内に存在し、かつ、所定の条件を満たす物体に対して、焦点位置を合わせる。焦点位置制御部34は、対象領域AR内に存在することと、所定の条件を満たすこととの、少なくとも一方を満たさない物体に対しては、焦点位置を合わせない。焦点位置制御部34は、焦点位置を合わせた物体が、所定の条件を満たして対象領域AR内に存在し続ける期間中、その物体に焦点位置を合わせ続ける。一方、焦点位置制御部34は、その物体が、対象領域AR内に存在することと、所定の条件を満たすこととの、少なくとも一方を満たさなくなった場合には、その物体から焦点位置を外す。すなわち例えば、焦点位置制御部34は、その物体が所定条件を満たしているが対象領域AR外に移動した場合や、対象領域AR内に存在するが所定条件を満たさなくなった場合には、その物体から焦点位置を外す。
焦点位置制御部34は、任意の方法で所定の条件を満たすかを判断してよいが、例えば、物体の位置情報と、物体の画像との少なくとも一方に基づき、所定の条件を満たすかを判断してよい。ここでの物体の位置情報は、物体位置測定部14の測定結果を指してよく、物体の画像は、撮像素子12によって取得された、物体が写っている画像データを指してよい。
ここでの所定の条件とは、物体が対象領域AR内に存在する以外であれば、任意の条件であってよい。例えば、所定の条件は、物体が所定の運動を行っていること、物体が所定の形状であること、及び物体が所定方向を向いていること、の少なくとも1つであってよい。また、これらのうちのいずれか2つを所定条件としてよいし、これらの全てを所定条件としてもよい。焦点位置制御部34は、所定の条件が複数設定されている場合には、全ての条件を満たした場合に、所定の条件を満たすと判断する。
物体の運動を所定の条件とする場合について説明する。この場合、焦点位置制御部34は、時系列で連続して取得された物体の位置情報に基づき、物体が所定の運動を行っているかを判断する。焦点位置制御部34は、対象領域AR内に存在し、かつ、所定の運動を行っている物体に対して、焦点位置を合わせる。焦点位置制御部34は、対象領域AR内に存在することと、所定の運動を行っていることとの、少なくとも一方を満たさない物体に対しては、焦点位置を合わせない。焦点位置制御部34は、焦点位置を合わせた物体が、対象領域AR内に存在して所定の運動を続けている期間中、その物体に焦点位置を合わせ続ける。一方、焦点位置制御部34は、その物体が、対象領域AR内に存在することと、所定の運動を行うこととの、少なくとも一方を満たさなくなった場合には、その物体から焦点位置を外す。なお、ここでの物体の運動とは、物体の移動態様を指しており、例えば、物体の移動方向と移動速度とを指してよい。例えば、所定の運動が、鉛直方向下方に10m/h以上の速度で移動していることを指す場合には、焦点位置制御部34は、対象領域AR内で、鉛直方向下方に10m/h以上の速度で移動する物体に対して、焦点位置を合わせる。なお、物体の運動は、物体の移動方向と移動速度とを指すことに限られず、任意の移動態様を指してよい。例えば、物体の運動は、物体の移動方向と移動速度との少なくとも一方を指してよい。
図12は、物体の運動を所定の条件とする場合の例を説明する模式図である。図12の例では、物体が鉛直方向下方(Z方向と反対方向)に移動することを、すなわち物体の移動方向を、所定の条件としている。そして、図12の例では、物体Aが、位置A0aから、位置A1a、位置A2aを通って位置A3aまで鉛直方向下方に移動し、位置A3aで停止した場合を示している。位置A0aは、対象領域AR外であり、位置A1a、A2a、A3aは、対象領域AR内である。この場合、焦点位置制御部34は、物体Aが位置A0aに存在するタイミングにおいては、物体Aが対象領域AR外であるため、物体Aに焦点位置を合わせず、例えば設定位置に焦点位置を合わせる。そして、焦点位置制御部34は、物体Aが位置A1aに存在するタイミングにおいて、すなわち物体Aが鉛直方向下方に移動しつつ対象領域AR内に入ったタイミングにおいて、物体Aに焦点位置を合わせる。焦点位置制御部34は、物体Aが位置A2aに存在するタイミングにおいても、物体Aに焦点位置を合わせ続けて、物体Aが位置A3aに移動して停止したタイミングにおいて、物体Aから焦点位置を外し、設定位置に焦点位置を戻す。
次に、物体の形状を所定の条件とする場合について説明する。この場合、焦点位置制御部34は、物体が写った画像データに基づき、物体が所定の形状であるかを判断する。対象領域AR内に存在し、かつ、所定の形状の物体に対して、焦点位置を合わせる。焦点位置制御部34は、対象領域AR内に存在することと、所定の形状であることとの、少なくとも一方を満たさない物体に対しては、焦点位置を合わせない。焦点位置制御部34は、焦点位置を合わせた物体が、所定の形状であり対象領域AR内に存在し続けている期間中、その物体に焦点位置を合わせ続ける。一方、焦点位置制御部34は、その物体が、対象領域AR内に存在することと、所定の形状であることとの、少なくとも一方を満たさなくなった場合には、その物体から焦点位置を外す。ここでの物体の形状は、例えば、物体の大きさと物体の外形との少なくとも一方であってよい。例えば、所定の形状が、所定の大きさ以上であることを指す場合には、焦点位置制御部34は、対象領域AR内に存在する所定の大きさ以上の物体に対して、焦点位置を合わせる。なお、物体の形状情報の取得には、物体情報取得部32の取得する3D形状の情報を用いてもよい。
物体の向きを所定の条件とする場合について説明する。この場合、焦点位置制御部34は、物体が写った画像データに基づき、物体が所定方向を向いているかを判断する。対象領域AR内に存在し、かつ、所定方向を向く物体に対して、焦点位置を合わせる。焦点位置制御部34は、対象領域AR内に存在することと、所定方向を向いていることとの、少なくとも一方を満たさない物体に対しては、焦点位置を合わせない。焦点位置制御部34は、焦点位置を合わせた物体が、所定方向を向きつつ対象領域AR内に存在し続けている期間中、その物体に焦点位置を合わせ続ける。一方、焦点位置制御部34は、その物体が、対象領域AR内に存在することと、所定方向を向いていることとの、少なくとも一方を満たさなくなった場合には、その物体から焦点位置を外す。なお、物体の向きの情報の取得には、物体情報取得部32の取得する3D形状の情報を用いてもよい。
なお、所定の条件は、任意の方法で設定されてよく、例えば、予め設定されていてよい。この場合、焦点位置制御部34は、予め設定された所定の条件を示す情報(例えば移動方向及び移動速度)を、記憶部22から読み出してもよいし、通信部20を介して、他の機器から、所定の条件を取得してもよい。また例えば、所定の条件が予め設定されていない場合には、焦点位置制御部34が、所定の条件を自動で設定してもよい。また例えば、ユーザが所定の条件を設定してもよい。この場合例えば、ユーザが、入力部16に、所定の条件を指定する情報(例えば移動方向及び移動速度)を入力し、焦点位置制御部34は、ユーザによって指定された情報に基づき、所定の条件を設定してもよい。
以上説明したように、第4実施形態においては、焦点位置制御部34は、対象領域ARに存在し、かつ、所定の運動を行っている物体に、焦点位置を合わせてもよい。焦点位置制御部34は、その物体が所定の運動を行っている期間には、焦点位置をその物体に合わせ続け、その物体が所定の運動を行わなくなったら、焦点位置をその物体から外す。このように、対象領域AR内にあることに加えて、所定の運動を満たすことも焦点位置を合わす条件とすることで、特定の動きをしている物体を追跡して、焦点位置を適切に合わせることが可能となる。例えば対象領域AR内での落下検出などが可能となる。
第4実施形態においては、焦点位置制御部34は、対象領域ARに存在し、かつ、所定の形状の物体に、焦点位置を合わせてもよい。このように、対象領域AR内にあることに加えて、所定の形状であることも焦点位置を合わす条件とすることで、特定の形状の物体を追跡して、焦点位置を適切に合わせることが可能となる。
第4実施形態においては、焦点位置制御部34は、対象領域ARに存在し、かつ、所定の方向を向く物体に、焦点位置を合わせてもよい。このように、対象領域AR内にあることに加えて、所定の方向を向いていることも焦点位置を合わす条件とすることで、特定の向きの物体を追跡して、焦点位置を適切に合わせることが可能となる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により実施形態が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、各実施形態の構成を組み合わせることも可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。また、各実施形態では、焦点位置を合わせるという動作を特徴点として説明したが、焦点位置を合わせる動作と、他の動作とを組み合わせてもよい。例えば、焦点位置を合わせる動作と、ズームによる拡大縮小の動作と組み合わせてもよい。また、各実施形態の説明において、焦点位置を合わせる動作を、他の動作に置き換えてもよい。例えば、各実施形態の説明において、焦点位置を合わせる動作を、ズームによる拡大縮小の動作に置き換えてもよい。また、各実施形態における撮像装置の制御部24は、例えば物体が所定の対象領域ARに出入りをする、物体が所定の方向の運動をするなどの設定された条件を満たしたとき、通信部20を通して所定の送信先に通知をおこなうようにしてもよい。ここでの設定された条件とは、例えば、物体が対象領域AR内に移動することをトリガとしてその物体に焦点位置を合わせることを指してよい。
1 撮像システム
10 光学素子
12 撮像素子
14 物体位置測定部
30 対象領域取得部
32 物体情報取得部
34 焦点位置制御部
100 撮像装置
100a 第1撮像装置
100b 第2撮像装置
AR 対象領域
AR0 撮像領域
ARa 第1対象領域
ARb 第2対象領域
ARW 重複領域

Claims (8)

  1. 複数の撮像装置を有する撮像システムであって、
    それぞれの前記撮像装置は、
    撮像素子と、
    前記撮像素子の撮像領域に存在する物体の位置情報を取得する物体情報取得部と、
    前記撮像領域内に対象領域を設定する対象領域取得部と、
    前記対象領域内に物体が存在する場合、その物体に焦点位置を合わせるように、前記撮像装置の焦点位置を制御する焦点位置制御部と、
    を有し、
    それぞれの前記撮像装置の前記対象領域取得部は、それぞれの前記対象領域の少なくとも一部の領域同士が重なるように、前記対象領域を設定する、
    撮像システム。
  2. 前記複数の撮像装置として、少なくとも第1撮像装置と第2撮像装置とを含み、
    前記第1撮像装置は、
    前記物体情報取得部が取得した基準物体の位置情報に基づき、前記第1撮像装置の前記対象領域である第1対象領域の、前記基準物体に対する位置を示す領域位置情報を取得する領域位置情報取得部と、
    を有し、
    前記第2撮像装置の前記対象領域取得部は、前記第1撮像装置から前記領域位置情報を取得して、前記領域位置情報に基づき、前記第2撮像装置の前記対象領域である第2対象領域を設定する、請求項1に記載の撮像システム。
  3. 前記第1撮像装置の前記領域位置情報取得部は、3つ以上の前記基準物体のそれぞれに対する前記第1対象領域の位置を示す情報を、前記領域位置情報として取得する、請求項2に記載の撮像システム。
  4. 前記第2撮像装置の前記対象領域取得部は、前記基準物体の情報にも基づき、前記第2対象領域を設定する、請求項2又は請求項3に記載の撮像システム。
  5. それぞれの前記撮像装置の前記焦点位置制御部は、前記焦点位置を合わせる対象とする物体の侵入位置を示す侵入位置情報を取得し、それぞれの前記撮像装置の前記対象領域が重なる重複領域に、前記侵入位置情報において指定された位置から前記物体が侵入した場合に、その物体に焦点位置を合わせる、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の撮像システム。
  6. それぞれの前記撮像装置の前記焦点位置制御部は、それぞれの前記撮像装置の前記対象領域が重なる重複領域に前記物体が位置する場合に焦点位置を合わせるか否かを指定する指定情報を取得し、前記重複領域に前記物体が位置する場合に、前記指定情報に基づき、その物体に焦点位置を合わせるか判断する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の撮像システム。
  7. 複数の撮像装置により撮像する撮像方法であって、
    それぞれの前記撮像装置に対して、撮像領域に存在する物体の位置情報を取得させるステップと、
    それぞれの前記撮像装置に対して、前記撮像領域内に対象領域を設定させるステップと、
    それぞれの前記撮像装置に対して、前記対象領域内に物体が存在する場合、その物体に焦点位置を合わせるように、前記撮像装置の焦点位置を制御させるステップと、
    を含み、
    前記焦点位置を制御させるステップにおいては、それぞれの前記対象領域の少なくとも一部の領域同士が重なるように、前記対象領域を設定する、
    撮像方法。
  8. 複数の撮像装置により撮像する撮像方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    それぞれの前記撮像装置に対して、撮像領域に存在する物体の位置情報を取得させるステップと、
    それぞれの前記撮像装置に対して、前記撮像領域内に対象領域を設定させるステップと、
    それぞれの前記撮像装置に対して、前記対象領域内に物体が存在する場合、その物体に焦点位置を合わせるように、前記撮像装置の焦点位置を制御させるステップと、
    を前記コンピュータに実行させ、
    前記焦点位置を制御させるステップにおいては、それぞれの前記対象領域の少なくとも一部の領域同士が重なるように、前記対象領域を設定する、
    プログラム。
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