JP2023047152A - 測距装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】測距装置全体としての大きさを小型化できる技術を提供する。【解決手段】ライダ装置1は、測定部2を備える。測定部2は、投光部11と、受光部12と、揺動スキャナ20と、ポリゴンスキャナ30と、をそれぞれ1つずつ備える。揺動スキャナ20は、揺動ミラー21と、第1の方向に延びる揺動軸221を中心に揺動ミラー21を揺動駆動する揺動モータ22と、を有する。ポリゴンスキャナ30は、ポリゴンミラー31と、第1の方向と直交する第2の方向に延びる回転軸321を中心にポリゴンミラー31を回転駆動する回転モータ32と、を有する。投光部11、受光部12、揺動ミラー21及びポリゴンミラー31は、投光部11から出力された送信光が、揺動ミラー21、ポリゴンミラー31の順に反射されて走査範囲内に出射され、反射光が、ポリゴンミラー31、揺動ミラー21の順に反射されて受光部12で受光されるように配置されている。【選択図】図3

Description

本開示は、測距装置に関する。
送信波を照射し、照射した送信波の物体からの反射波を検出して、その物体までの距離や相対速度を検出する測距装置がある。この種の測距装置では、送信波を偏向して走査するために、一般的に、回転駆動される偏向ミラーが用いられている。送信部から出力された送信波は、偏向ミラーで反射され、偏向ミラーの回転角度に応じた方向に出射されることにより、あらかじめ設定された走査範囲内が走査される。
特許文献1には、2つの送信部から出力された光ビームを、2つの揺動駆動される平面ミラーにより垂直方向に偏向走査し、1つの回転駆動されるポリゴンミラーにより水平方向に偏向走査することにより二次元走査する、ライダ装置が開示されている。当該ライダ装置では、一方の送信部から出力された第1の光ビームが第1の平面ミラーによりポリゴンミラーの方向へと反射され、他方の送信部から出力された第2の光ビームが第2の平面ミラーによりポリゴンミラーの方向へと反射される。そして、第1の光ビーム及び第2の光ビームは、ポリゴンミラーの異なる反射面にて反射されて、それぞれ異なる走査範囲へと出射される。
米国特許第10324170号明細書
近年、測距装置の更なる小型化が求められている。しかしながら、発明者の詳細な検討の結果、特許文献1に開示された構成では、送信部、揺動ミラー及び揺動ミラーを揺動駆動する揺動モータ等をそれぞれ2つずつ備えているため、測距装置全体としての大きさが大きくなるという課題が見出された。
本開示の一局面は、測距装置全体としての大きさを小型化できる技術を提供することにある。
本開示の一態様は、測距装置(1)であって、送信波を照射し、送信波が照射された物体からの反射波を検出する測定部(2)を備える。測定部は、送信部(11)と、受信部(12)と、揺動スキャナ(20)と、ポリゴンスキャナ(30)と、をそれぞれ1つずつ備える。送信部は、送信波を出力するように構成される。受信部は、反射波を検出するように構成される。揺動スキャナは、送信波及び反射波を反射する揺動ミラー(21)と、第1の方向に延びる揺動軸(221)を中心に揺動ミラーを揺動駆動するように構成された揺動モータ(22)と、を有する。ポリゴンスキャナは、送信波及び反射波を反射する複数の反射面を有するポリゴンミラー(31)と、第1の方向と直交する第2の方向に延びる回転軸(321)を中心にポリゴンミラーを回転駆動するように構成された回転モータ(32)と、を有する。送信部、受信部、揺動ミラー及びポリゴンミラーは、送信部から出力された送信波が、揺動ミラー、ポリゴンミラーの順に反射されてあらかじめ設定された走査範囲内に出射され、反射波が、ポリゴンミラー、揺動ミラーの順に反射されて受信部で受信されるように配置されている。
このような構成によれば、送信部、受信部、揺動スキャナ及びポリゴンスキャナがそれぞれ1つずつ備えられるため、測距装置全体としての大きさを小型化できる。
ライダ装置の外観を示す斜視図である。 ライダ装置の分解斜視図である。 測定部の概略構成を示す斜視図である。 投光部から出力された光ビームがポリゴンミラーの反射面に入射するまでの光路を示す模式図である。 測定部を上方から見た模式図である。 測定部を前方から見た模式図である。 測定部を右方から見た模式図である。 第2実施形態におけるライダ装置の概略構成を示すブロック図である。 誤差補正処理において誤差情報に応じて揺動モータの制御値を補正する例を示す図である。 第2実施形態において制御部で実行される誤差補正処理のフローチャートである。 第3実施形態におけるライダ装置の概略構成を示すブロック図である。 第3実施形態において制御部で実行される勾配補正処理のフローチャートである。 送受信ユニット、揺動スキャナ、ポリゴンスキャナ及び折り返しミラーの配置の一例を示す模式図である。 送受信ユニット、揺動スキャナ及びポリゴンスキャナの配置の一例を示す模式図である。 光学窓を外した状態で、呼吸フィルタを備えるライダ装置を光学窓側から見た模式図である。
以下、本開示の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.全体構成]
図1に示すライダ装置1は、送信光を出射し、送信光が照射された物体からの反射光を受光することによって物体との距離や相対速度を測定する測距装置である。ライダ装置1は、車両に搭載して使用され、車両の前方に存在する様々な物体の検出に用いられる。ライダは、LiDARとも表記される。LiDARは、Light Detection and Rangingの略語である。
ライダ装置1は、筐体100と、光学窓200と、ヒートシンク700と、を備える。
以下の説明においては、三次元直交座標系におけるx軸正方向を右方、x軸負方向を左方、y軸正方向を上方、y軸負方向を下方、z軸正方向を前方、z軸負方向を後方と規定する。その上で、このような三次元直交座標系において、ライダ装置1の幅方向がx軸方向、高さ方向がy軸方向、奥行き方向がz軸方向となり、送信光が前方に向けて出射されるようにライダ装置1が設置された状態を想定して、ライダ装置1の構成等を説明する。
筐体100は、1面が開口された直方体状に形成された樹脂製又は金属製の箱体である。
光学窓200は、送信光及び反射光を透過する材料で形成され、筐体100の開口部を覆うように設置される。
ヒートシンク700は、筐体100内部や後述する制御基板600に実装された電子部品等において発生する熱を放熱するために、筐体100の外面に設置される。本実施形態では、ヒートシンク700は筐体100の上面に設置されている。
図2に示すように、ライダ装置1は、制御基板600を備える。制御基板600は、電子部品が実装された電子制御回路を有する、板状の基板である。制御基板600には、後述する制御部3が実装されている。本実施形態では、制御基板600は、制御部3が筐体100の上面とヒートシンク700との間に挟まれるように設置されている。制御部3の少なくとも一部は、図示しないが、ヒートシンク700に対向するように制御基板600の上面に配置されている。
筐体100の内部空間には、測定部2が収容される。測定部2は、送受信ユニット10と、揺動スキャナ20と、ポリゴンスキャナ30と、を備える。
図3に示すように、送受信ユニット10は、投光部11及び受光部12が1つのユニットとして構成されたものである。投光部11及び受光部12は、送受信ユニット10の内部に収容されている。投光部11は、送信光を出力する。受光部12は、送信光が照射された物体からの反射光を受光し、電気信号に変換する。測定部2は、投光部11から出力された送信光を、揺動スキャナ20及びポリゴンスキャナ30で偏向走査し、あらかじめ設定された走査範囲内に出射させる。さらに、測定部2は、反射光を受光部12にて検出する。
測定部2は、ライダ装置1に1つ備えられている。すなわち、ライダ装置1は、投光部11と、受光部12と、揺動スキャナ20と、ポリゴンスキャナ30と、をそれぞれ1つずつ備える。なお、測定部2の詳細な説明については後述する。
図2に戻り、制御部3は、図示しないCPU、ROM、RAM、I/O等を備えたマイクロコンピュータを中心に構成された電子制御装置である。マイクロコンピュータの各種機能は、CPUが非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、ROMが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムの実行により、プログラムに対応する方法が実行される。なお、CPUが実行する機能の一部又は全部を、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。また、制御部3を構成するマイクロコンピュータの数は1つでも複数でもよい。
制御部3は、測定部2を用いて、送信光を反射した物体との距離や相対速度を測定する。具体的には、制御部3は、受光部12から出力された電気信号の波形と投光部11が出力した送信光の波形の差分に基づいて、その物体との距離や相対速度を求める。また別の方式では、制御部3は、受光部12から出力された電気信号の波形に基づき反射光が受光されたタイミングを特定し、送信光を投光部11が出力したタイミングとの差分に基づいて、その物体との距離を求める。なお、制御部3は、距離や相対速度以外にも、その物体の位置する方位などの物体に関する情報を求めることができる。
[1-2.測定部]
図3に示すように、測定部2は、より具体的には、送受信ユニット10と、揺動スキャナ20と、ポリゴンスキャナ30と、折り返しミラー40と、を備える。
送受信ユニット10に収容された投光部11は、送信光を出力する。本実施形態では、投光部11は、x軸に沿う方向に送信光を出力するように構成される。なお、送信光の光路を太矢印で示している。
図4に示すように、投光部11は、光源111と、レンズ112と、を備える。なお、図4においては、送受信ユニット10のうち投光部11のみを示しており、それ以外の送受信ユニット10の構成を省略している。
光源111は、複数の光ビーム(換言すると、送信光)を出力するように構成されている。なお、送信光の光路を太矢印で示している。光源111には、半導体レーザが用いられる。光源111は、例えば、マルチストライプ半導体レーザであってもよい。また例えば、光源111は、複数の半導体レーザを備えることにより、複数の光ビームを出力するように構成されてもよい。
レンズ112は、光源111の発光面に対向して配置される。レンズ112は、光源111から発せられる光ビームを所望の形状(幅、出射角など)に成形するためのレンズである。
図3に戻り、送受信ユニット10に収容される受光部12は、反射光を受光するように構成された、図示しない受光素子を備える。受光素子は、複数のAPDを1列に配置したAPDアレイを有する。APDは、アバランシェフォトダイオードである。また、受光素子はAPDに限らず、例えば単一のフォトダイオードでもよい。なお、図3では、理解を容易にするため、1つの送信光の光路のみを記載しているが、実際は図4に示すように複数の送信光が出力される。
揺動スキャナ20は、揺動ミラー21と、揺動モータ22と、を備える。
揺動ミラー21は、送信光及び反射光を反射する反射面を有する平板状の部材である。
揺動モータ22は、第1の方向に延びる揺動軸221を中心に揺動ミラー21を揺動駆動するように構成される。第1の方向とは、具体的には、z軸に沿う方向である。揺動モータ22は、揺動軸221が中心を通る棒状の軸部材22aを備え、軸部材22aを揺動軸221を中心に揺動させる。軸部材22aの回転タイミング、回転移動方向及び角速度等は、制御部3により制御される。揺動モータ22は、例えば、ガルバノモータであってもよい。揺動ミラー21は、反射面と反対側の面において、軸部材22aが当該面のz軸方向の中心線に沿うように、軸部材22aに固定されている。揺動モータ22は、揺動ミラー21の後方に配置される。
ポリゴンスキャナ30は、ポリゴンミラー31と、回転モータ32と、を備える。
ポリゴンミラー31は、送信光及び反射光を反射する複数の反射面を有する回転多面鏡である。ポリゴンミラー31は、例えば、角柱状又は角錐台状の形状をしており、各側面に反射面が配置されている。ポリゴンミラー31は、反射面の個数が5面以下となるように構成される。本実施形態では、ポリゴンミラー31の反射面は5面であり、ポリゴンミラー31は、上面及び底面が正五角形となる正五角柱形状をしている。すなわち、ポリゴンミラー31は、複数の反射面がいずれも回転軸321と平行であるように構成されている。
回転モータ32は、第1の方向と直交する第2の方向に延びる回転軸321を中心にポリゴンミラー31を回転駆動するように構成される。第2の方向とは、具体的には、y軸に沿う方向である。ポリゴンミラー31の回転タイミング、回転移動方向及び角速度等は、制御部3により制御される。ポリゴンミラー31は、上面及び底面の中心を回転軸321が通るように回転モータ32に固定される。
すなわち、送信光は、揺動スキャナ20によりy軸に沿う方向(すなわち、上下方向)に走査され、さらに、ポリゴンスキャナ30によりx軸に沿う方向(すなわち、左右方向)に走査されることにより、二次元走査される。
折り返しミラー40は、送信光及び反射光を反射する反射面を有する平板状の部材である。折り返しミラー40は、投光部11から出力された送信光を揺動ミラー21の方向に反射させるとともに、揺動ミラー21にて反射された反射光を受光部12の方向に反射させるように、送信光及び反射光の経路上に配置される。具体的には、折り返しミラー40は、送信光をy軸に沿う方向に反射するように揺動ミラー21の下方に配置される。なお、折り返しミラー40は、上記配置となるように固定されたミラーである。
送受信ユニット10、揺動スキャナ20、ポリゴンスキャナ30及び折り返しミラー40は、投光部11から出力された送信光が、折り返しミラー40、揺動ミラー21、ポリゴンミラー31の順に反射されて走査範囲内に出射され、反射光が、ポリゴンミラー31、揺動ミラー21、折り返しミラー40の順に反射されて受光部12で受光されるように配置されている。より具体的な配置について、図3~図7を用いて、以下に説明する。
図4~図6に示すように、送受信ユニット10は、揺動スキャナ20の左方に配置されている。なお、投光部11は、x軸に沿って右方向へと送信光を出力する。
折り返しミラー40は、投光部11から出力された送信光が、折り返しミラー40にて略90°上方に進行方向が曲げられて、揺動ミラー21の反射面に入射されるように、揺動ミラー21の下方に配置される。
ポリゴンスキャナ30は、揺動スキャナ20を挟んで送受信ユニット10とは反対側、すなわち、揺動スキャナ20の右方に配置されている。ポリゴンスキャナ30は、折り返しミラー40から到来した送信光が、揺動ミラー21にて右方向に偏向されて、ポリゴンミラー31の反射面に入射され、前方に向けて反射されるように配置される。
すなわち、送受信ユニット10、揺動スキャナ20及びポリゴンスキャナ30は、ライダ装置1の左右方向に並んで配置されている。一方、図6及び図7に示すように、送受信ユニット10と揺動スキャナ20とは、上下方向において少なくとも一部が重なるように配置されている。なお、揺動スキャナ20及びポリゴンスキャナ30についても、上下方向において少なくとも一部が重なるように配置されている。また、図5及び図7に示すように、送受信ユニット10、揺動スキャナ20及びポリゴンスキャナ30は、前後方向において少なくとも一部が重なるように配置されている。本実施形態では、送受信ユニット10、揺動スキャナ20及びポリゴンスキャナ30は、上下方向及び前後方向において大部分が重なるように配置されている。また、送受信ユニット10、揺動スキャナ20及びポリゴンスキャナ30は、いずれも上下方向よりも前後方向の長さが長く構成されている。
測定部2は、図5に示すように、左右方向(すなわち、幅方向)の長さが前後方向(すなわち、奥行き方向)の長さよりも長くなる。また、図6に示すように、測定部2は、左右方向(すなわち、幅方向)の長さが上下方向(すなわち、高さ方向)の長さよりも長くなる。また、図7に示すように、測定部2は、前後方向(すなわち、奥行き方向)の長さが上下方向(すなわち、高さ方向)の長さよりも長くなる。なお、折り返しミラー40は、測定部2の幅方向、奥行き方向及び高さ方向の長さに影響しない程度に小さく構成可能であるため、上記では記載を省略した。
ライダ装置1の大きさは測定部2の大きさに依存するため、ライダ装置1は、幅方向>奥行き方向>高さ方向、の順で長さが長くなる。
次に、図4を用いて、投光部11から出力される複数の送信光(ここでの説明においては、光ビームという)の配置及び投光部11の詳細な構成について説明する。複数の光ビームは、ポリゴンミラー31の反射面に入射する際にポリゴンミラー31の回転軸321方向に沿って並ぶように配置されて出力される。本実施形態では、光源111から4つの光ビームが出力されるように構成されており、4つの光ビームは、ポリゴンミラー31の反射面に入射する際にポリゴンミラー31の回転軸321方向に沿って並ぶように配置されて出力される。具体的には、光源111は、上下方向に並んだ4つの光ビームを出力する。
光源111及びレンズ112は、光ビームの光路における揺動ミラー21とポリゴンミラー31との間に瞳面が位置するように構成される。なお、瞳面の位置は、光源111とレンズ112との位置関係、レンズ112の屈曲率及び焦点距離等の要素を適宜変更する一般的な方法により、所望の位置に調整することができる。瞳面において、光源111から出力された複数の光ビームが最も集光され、かつ、複数の光ビームそれぞれの幅が最も小さくなる。すなわち、瞳面において、複数の光ビーム全体としての幅が最も小さくなる。
次に、揺動スキャナ20の詳細な構成について説明する。揺動スキャナ20は、揺動ミラー21が揺動可能な角度範囲が、揺動ミラー21により送信光が走査される角度範囲よりも大きくなるように構成される。揺動ミラー21により送信光が走査される角度範囲とは、換言すると、ライダ装置1における実際の走査角度範囲(具体的には、上下方向の走査角度範囲)である。例えば、揺動スキャナ20は、実際の走査角度範囲よりも大きな角度範囲で揺動ミラー21を揺動させるが、送信光の走査は実際の走査角度範囲内で行うように構成されてもよい。また例えば、揺動スキャナ20は、実際の走査角度範囲よりも大きな角度範囲で揺動ミラー21を揺動可能な構成とするが、走査時には、実際の走査角度範囲で揺動ミラー21を揺動させるように構成されてもよい。
[1-3.制御基板の配置]
図6及び図7に示すように、制御基板600は、ポリゴンミラー31の回転軸321に対して垂直な面に沿うように配置される。ポリゴンミラー31の回転軸321に対して垂直な面とは、xz平面、すなわち、ライダ装置1の幅方向と奥行き方向とに延びる面である。上述したように、ライダ装置1は、幅方向>奥行き方向>高さ方向、の順で長さが長くなる。このため、ライダ装置1においては、幅方向と奥行き方向とに延びる面は、幅方向と高さ方向とに延びる面や、奥行き方向と高さ方向とに延びる面と比較して、最も面積の大きい面となる。制御基板600は、この最も面積の大きい面に沿うように配置される。制御基板600は、長方形状の基板であり、長辺が幅方向、短辺が奥行き方向となるように配置される。
[1-4.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)ライダ装置1は、投光部11と、受光部12と、揺動スキャナ20と、ポリゴンスキャナ30と、をそれぞれ1つずつ備えており、投光部11、受光部12、揺動ミラー21及びポリゴンミラー31は、投光部11から出力された送信光が、揺動ミラー21、ポリゴンミラー31の順に反射されて走査範囲内に出射され、反射光が、ポリゴンミラー31、揺動ミラー21の順に反射されて受光部12で受光されるように配置されている。このような構成によれば、投光部11、受光部12、揺動スキャナ20及びポリゴンスキャナ30のうちの少なくとも1つが2つ以上備えられている構成と比較して、構成要素が減少した分だけ、ライダ装置1全体としての大きさを小型化できる。
また、一般的に、揺動スキャナ20の走査角度範囲は、ポリゴンスキャナ30の走査角度範囲よりも小さい。このため、本実施形態のように、揺動ミラー21、ポリゴンミラー31の順に送信光が反射されるように揺動ミラー21及びポリゴンミラー31を配置する、すなわち、走査角度範囲の小さい揺動スキャナ20を走査角度範囲の大きいポリゴンスキャナ30よりも先に配置することで、ポリゴンスキャナ30が揺動スキャナ20よりも先に配置される構成と比較して、揺動ミラー21及びポリゴンミラー31の大きさを小さく構成可能となる。よって、ライダ装置1全体としての大きさを小型化できる。
また、例えば、先行技術文献に記載のライダ装置のように、2つの送信部から同時に出力された光ビームを、2つの揺動スキャナにより1つのポリゴンスキャナに向けて偏向し、走査を行う場合、2つの光ビームそれぞれについて光軸調整を行う必要があり、高い精度が必要となる。本実施形態では、投光部11、揺動スキャナ20及びポリゴンスキャナ30は1つずつ備えられているため、先行技術文献のように1つのポリゴンスキャナに対して2つの送信部及び2つの揺動スキャナを備える場合よりも、光軸調整を容易にすることができる。
(1b)制御基板600は、ポリゴンミラー31の回転軸321に対して垂直な面、すなわち、ライダ装置1の幅方向と奥行き方向とに延びる面に沿うように配置される。上述したように、ライダ装置1は、幅方向>奥行き方向>高さ方向、の順で長さが長くなる。このため、ライダ装置1において制御基板600を本実施形態のように配置すれば、幅方向と高さ方向とに延びる面や、奥行き方向と高さ方向とに延びる面に沿って制御基板600を配置する場合よりも、制御基板600の面積を大きく設計することができる。よって、本実施形態の構成によれば、ライダ装置1に制御基板600を配置する際に、幅方向、奥行き方向及び高さ方向からなる直方体の面のうち面積が最大となる面に沿って制御基板600を配置できるため、ライダ装置1のスペースを最も効率よく使用でき、制御基板600の面積を最大にできる。
(1c)ポリゴンミラー31の複数の反射面は、5面以下であるように構成される。このような構成によれば、ポリゴンミラー31の外接円の半径を変えることなく、ポリゴンミラーの反射面が6面以上である場合と比較して、各反射面あたりの面積を大きくすることができる。各反射面あたりの面積が大きくなった分、各反射面で反射されて受光部12により受光される反射光の光量が増加する。よって、ポリゴンミラー31の大きさを大きくすることなく、すなわち、ライダ装置1全体としての大きさを大きくすることなく、ライダ装置1の検知距離を長くすることができる。
さらに、ポリゴンミラー31の反射面が5面以下である場合、ポリゴンミラーの反射面が6面以上である場合と比較して、各反射面において送信光を走査可能な角度範囲を大きくできる。例えば、ポリゴンスキャナは120°の走査角度範囲を有することが望まれている。ポリゴンミラーの反射面が6面の場合、各反射面において送信光を走査可能な角度範囲は、計算上120°であるが、実際的には、走査可能な角度範囲は最大でも約110°くらいまでとなる。これに対して、ポリゴンミラーの反射面が5面である場合、各反射面において送信光を走査可能な角度範囲は、計算上144°であり、余裕を持って120°の走査角度範囲とすることが可能となる。なお、ポリゴンミラーの反射面が4面以下である場合は、各反射面において送信光を走査可能な角度範囲は、より大きくなる。
なお、ライダ装置の動作周期を考慮すると、ポリゴンミラーの反射面は5面であることがより好ましい。
(1d)揺動スキャナ20は、揺動ミラー21が揺動可能な角度範囲が、揺動ミラー21により送信光が走査される角度範囲よりも大きくなるように構成される。このような構成によれば、実際の走査角度範囲に対して揺動ミラー21が揺動可能な角度範囲に余裕があるため、必要に応じて、実際の走査角度範囲を揺動ミラー21が揺動可能な角度範囲において調整することができる。例えば、ライダ装置1が傾いて車両に設置されたことにより、揺動スキャナ20による走査角度範囲の中心位置が所望の位置からずれてしまう場合がある。このような場合、ライダ装置を車両に取り付けるためのブラケットに備えられた、ライダ装置の姿勢を調整するための調整機構を用いて、揺動スキャナによる走査角度範囲の中心位置が所望の位置になるようにライダ装置の姿勢を調整することが一般的であった。本実施形態の構成によれば、揺動スキャナ20による走査角度範囲の中心位置が所望の位置からずれている場合、上記調整機構を用いずに、揺動スキャナ20による実際の走査角度範囲を調整することにより、ずれを抑制することができる。よって、上記調整機構を備える必要がなくなる分、ブラケット全体としての大きさを小さくでき、また、上記調整機構を用いてライダ装置1の姿勢の調整を行う工程を削減することができる。
また、揺動スキャナ20による走査角度範囲を調整することができるため、共通のライダ装置1の構成で、揺動スキャナ20の制御を変更することにより、ライダ装置1の上下方向の走査角度範囲が異なるものを実現できる。具体的には、ライダ装置1の車両への搭載位置や用途等に応じて、揺動スキャナ20による走査角度範囲の中心位置及び走査角度範囲の大きさを調整することができる。このように、揺動スキャナ20の制御を変更することにより、揺動スキャナ20やポリゴンスキャナ30の設計を変更せずに、様々な走査パターンを簡易に実現できる。なお、揺動ミラー21の揺動速度等も併せて調整することが可能である。例えば、路面を注視することを目的とする場合は、揺動スキャナ20による走査角度範囲の中心位置を水平方向よりも下方向とし、かつ揺動ミラー21の揺動速度を遅くするように、揺動モータ22の制御値を書き換えることで、路面を精度よく走査できる。
(1e)送受信ユニット10は、揺動スキャナ20の左方に配置され、投光部11がx軸に沿う方向に送信光を出力するように構成される。折り返しミラー40は、投光部11から出力された送信光をy軸に沿う方向に反射するように揺動ミラー21の下方に配置される。ポリゴンスキャナ30は、揺動スキャナ20を挟んで送受信ユニット10とは反対側に配置される。このような構成によれば、送受信ユニット10、揺動スキャナ20及びポリゴンスキャナ30がライダ装置1の幅方向に並んで配置されているため、ライダ装置1の高さ方向及び奥行方向の長さを抑制することが可能となる。本実施形態の構成は、ライダ装置1を車両のグリルや車室内に搭載する場合のように、ライダ装置1の高さ及び奥行きを抑制したい場合に適している。
(1f)送受信ユニット10と揺動スキャナ20とは、上下方向において少なくとも一部が重なるように配置されている。このような構成によれば、送受信ユニット10と揺動スキャナ20とが上下方向において重ならない配置である場合と比較して、ライダ装置1の上下方向、すなわち、高さ方向の長さをより抑制することができる。
(1g)投光部11は複数の光ビームを出力するように構成されており、複数の光ビームは、ポリゴンミラー31の反射面に入射する際にポリゴンミラー31の回転軸321方向に沿って並ぶように配置されて出力される。このような構成によれば、上下方向の走査を複数の光ビームで行うことができるため、1つの光ビームで走査を行う構成と比較して、走査範囲全体を走査するために必要なポリゴンミラー31の回転数を減らすことができる。このため、ポリゴンミラー31の回転速度が同じである場合に、1つの光ビームで走査を行う構成と比較して、ライダ装置1の動作周期を短くすることができる。なお、1つの光ビームで走査を行う場合においても、ポリゴンミラーの回転速度を速くすることで動作周期を短くすることは可能であるが、ポリゴンミラーの回転速度が速くなると、反射光をポリゴンミラーで反射するための時間が短くなる。よって、ポリゴンミラーにて反射される反射光の光量が減少し、受光部により受光される反射光の光量も減少するため、ライダ装置の検知距離が短くなってしまう。ライダ装置は、車両に搭載することを考慮して、動作周期が短く、検知距離が長いことが求められている。本実施形態の構成のように上下方向の走査を複数の光ビームで行うことにより、ライダ装置1の動作周期を短くすることと、ポリゴンミラー31の回転速度を抑えてライダ装置1の検知距離を長くすることを両立できる。
(1h)光源111及びレンズ112は、光ビームの光路における揺動ミラー21とポリゴンミラー31との間に瞳面が位置するように構成される。上述したように、瞳面において複数の光ビーム全体としての幅が最も小さくなるため、このような構成によれば、瞳面が当該位置にない場合と比較して、揺動ミラー21の反射面及びポリゴンミラー31の反射面をどちらも小さく構成できる。例えば、揺動スキャナ20に近い位置に瞳面が位置するようにした場合、揺動ミラー21の反射面を特に小さく構成できる。また例えば、ポリゴンミラー31に近い位置に瞳面が位置するようにした場合、ポリゴンミラー31の反射面を特に小さく構成できる。
なお、第1実施形態では、投光部11が送信部に相当し、受光部12が受信部に相当し、ライダ装置1が測距装置に相当し、送信波が送信光に相当し、反射波が反射光に相当する。
[2.第2実施形態]
[2-1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
上述した第1実施形態のライダ装置1では、制御部3は、測定部2を用いて、送信光を反射した物体との距離や相対速度を測定する構成であった。これに対し、第2実施形態のライダ装置1Aでは、制御部3Aは、距離や相対速度の測定に加えて、図10に示す誤差補正処理を実行するように構成される点で、第1実施形態と相違する。すなわち、第1実施形態の制御部3と同様に、制御部3Aは、測定部2を用いて距離や相対速度の測定を行う際に、制御値に基づいて揺動モータ22の駆動を制御するが、第2実施形態では、誤差補正処理により当該制御値が補正される。
図8に示すように、ライダ装置1Aは、記憶部4を更に備える。
記憶部4には、ポリゴンミラー31の複数の反射面それぞれについての、予め設定された基準形状と実際の形状との誤差を表す誤差情報が記憶されている。ポリゴンミラー31の複数の反射面それぞれについての基準形状と実際の形状との誤差は、ライダ装置1の製造段階において測定され、製造段階で、記憶部4に誤差情報が記憶される。本実施形態ではポリゴンミラー31の反射面は5面であるため、5面それぞれについて基準形状との誤差が測定され、5面分の誤差情報が記憶部4に記憶される。反射面の基準形状との誤差が所定の公差範囲内である場合は、その反射面については、誤差情報が記憶されないか、又は誤差がないことを示す誤差情報が記憶されてもよい。
誤差情報には、ポリゴンミラー31の複数の反射面が予め設定された基準位置に対して傾いている誤差を表す情報が含まれる。図9の(a)は、ポリゴンミラー31の反射面の基準位置を示している。本実施形態では、基準位置は、反射面が回転軸321と平行となる位置である。図9の(b)は、ポリゴンミラー31の反射面が基準位置に対して下向きに傾いている場合を、図9の(c)は、ポリゴンミラー31の反射面が基準位置に対して上向きに傾いている場合を示す。なお、図9では、ポリゴンミラー31の複数の反射面のうちの1つのみを示しており、基準位置に対する傾きを説明するため反射面の傾き強調して示している。誤差情報には、(b)のように基準位置に対して下向きに傾いている誤差、及び(c)のように基準位置に対して上向きに傾いている誤差を表す情報が含まれる。
ポリゴンミラー31の複数の反射面が基準位置に対して傾いている誤差には、複数の反射面自体の傾きに起因する誤差と、ポリゴンミラー31の回転軸321のずれに起因する誤差とが含まれる。複数の反射面自体の傾きに起因する誤差とは、ポリゴンミラー31の反射面が基準位置に対して傾いて製造されたことにより生じる誤差である。また、ポリゴンミラー31の回転軸321のずれに起因する誤差とは、ポリゴンミラー31が回転モータ32に設置されて回転軸321を中心に回転駆動される際に、回転軸321がぶれながら回転駆動されることにより生じる誤差である。回転軸321がぶれながらポリゴンミラー31が回転することにより、ポリゴンミラー31の反射面が基準位置に対して上向き又は下向きに傾くため、これにより上記誤差が生じる。
さらに、誤差情報には、ポリゴンミラー31の複数の反射面が基準形状に対して凸形状又は凹形状であることを表す情報が含まれる。図9の(a)は、ポリゴンミラー31の反射面の基準形状を示している。反射面の基準形状は、平面である。図9の(d)は、ポリゴンミラー31の反射面が基準形状に対して凸形状である場合を、図9の(e)は、ポリゴンミラー31の反射面が基準形状に対して凹形状である場合を示す。なお、図9では、基準形状に対して凸形状又は凹形状であることを説明するため、反射面の凹凸を強調して示している。誤差情報には、(d)のような基準形状に対して凸形状である誤差、及び(e)のように基準形状に対して凹形状である誤差を表す情報が含まれる。
[2-2.処理]
制御部3Aが実行する誤差補正処理について、図10のフローチャートを用いて説明する。なお、誤差補正処理は、例えば車両のイグニッションスイッチがオンされたことを契機に実行される。
まず、S101で、制御部3Aは、記憶部4から誤差情報を取得する。なお、S101が誤差情報取得部としての処理に相当する。
続いて、S102で、制御部3Aは、ポリゴンミラー31の複数の反射面の基準形状と実際の形状との誤差に起因して上下方向の走査において生じる誤差が相殺されるように、揺動モータ22の制御値を補正する。具体的には、制御部3Aは、ポリゴンミラー31の複数の反射面それぞれについての誤差情報に応じて、揺動スキャナ20による走査角度範囲の中心位置の変更及び揺動スキャナ20による走査角度範囲の大きさの変更のうち少なくとも一方を行うように、揺動モータ22の制御値を補正する。より具体的な補正方法について、図9を用いて以下に説明する。
図9においてポリゴンミラー31の反射面に向かう3本の矢印は、揺動スキャナ20により走査された送信光のうち走査角度範囲の中心及び両端を通るものを示しており、点線は揺動スキャナ20による走査角度範囲の中心を示している。なお、図9の(b)~(e)においては、補正後の制御値に基づいて揺動モータ22が駆動された際の送信光を示している。
誤差情報が、図9の(b)及び(c)に示すように複数の反射面が予め設定された基準位置に対して傾いている誤差を表す情報であった場合、制御部3Aは、揺動スキャナ20による走査角度範囲の中心位置を変更するように、揺動モータ22の制御値を補正する。(b)に示すように、反射面が基準位置に対して下向きに傾いている場合、制御部3Aは、揺動スキャナ20による走査角度範囲の中心位置がより上向きになるように、走査角度範囲の中心位置を変更する。(c)に示すように、反射面が基準位置に対して上向きに傾いている場合、制御部3Aは、揺動スキャナ20による走査角度範囲の中心位置がより下向きになるように、走査角度範囲の中心位置を変更する。なお、誤差情報には、反射面が基準位置に対して下向き又は上向きに傾いている度合いを示す傾き度合いの情報が含まれていてもよく、制御部3Aは、傾き度合いの情報に応じて走査角度範囲の中心位置を上向き又は下向きに変更する程度を調整してもよい。
また、誤差情報が、図9の(d)及び(e)に示すように複数の反射面が基準形状に対して凸形状又は凹形状であることを表す情報であった場合、制御部3Aは、揺動スキャナ20による走査角度範囲の大きさを変更するように、揺動モータ22の制御値を補正する。(d)に示すように、反射面が基準形状よりも凸形状である場合、制御部3Aは、揺動スキャナ20による走査角度範囲がより狭くなるように、走査角度範囲の大きさを変更する。例えば、制御部3Aは、揺動ミラー21の揺動速度がより遅くなるように、揺動モータ22の制御値を補正してもよい。(e)に示すように、反射面が基準形状よりも凹形状である場合、制御部3Aは、揺動スキャナ20による走査角度範囲がより広くなるように、走査角度範囲の大きさを変更する。例えば、制御部3Aは、揺動ミラー21の揺動速度がより速くなるように、揺動モータ22の制御値を補正してもよい。なお、誤差情報には、反射面が基準形状に対してどの程度凸形状又は凹形状であるかを示す程度情報が含まれていてもよく、制御部3Aは、程度情報に応じて走査角度範囲の大きさを変更する程度(例えば、揺動ミラー21の揺動速度を変更する程度)を調整してもよい。
上記揺動モータ22の制御値の補正は、反射面ごとに、その反射面の誤差情報に応じて行われる。なお、揺動モータ22の制御値はポリゴンミラー31の反射面ごとに異なる値とすることが可能であり、制御部3Aは、ポリゴンミラー31の反射面ごとの制御値に基づいて、反射面ごとに異なる揺動モータ22の制御を行うことができる。
ある反射面について、誤差情報がない場合、又は誤差情報が誤差がないことを示すものである場合は、その反射面についての上記揺動モータ22の制御値の補正は行われなくてもよい。
制御部3Aは、S102で誤差情報に応じて揺動モータ22の制御値を補正した後、図10の誤差補正処理を終了する。なお、S102が誤差補正部としての処理に相当する。
制御部3Aは、測定部2を用いて走査を行う際に、誤差補正処理により補正された制御値に基づいて揺動モータ22の駆動を制御する。なお、制御部3Aにおける制御値に基づいた揺動モータ22の駆動の制御は、駆動制御部としての処理に相当する。
[2-3.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が得られる。加えて、第2実施形態によれば、揺動モータ22の制御値を補正することにより、ポリゴンミラー31の加工精度に関わらず、あらかじめ設定された上下方向の走査範囲に送信光が走査されるように調整できる。近年、ライダ装置1Aにおいて上下方向の走査を高精度で行うことが求められているが、ポリゴンミラー31を求められる程度にまで高精度で製造することは困難である。その点、第2実施形態によれば、揺動モータ22の制御値を補正することによって、ポリゴンミラー31の製造上生じた誤差による上下方向の走査の精度への影響を相殺することができるため、ポリゴンミラー31の製造に要求される精度を緩和できる。
[3.第3実施形態]
[3-1.第1実施形態との相違点]
第3実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
上述した第1実施形態のライダ装置1では、制御部3は、測定部2を用いて、送信光を反射した物体との距離や相対速度を測定する構成であった。これに対し、第3実施形態のライダ装置1Bでは、制御部3Bは、距離や相対速度の測定に加えて、図12に示す勾配補正処理を実行するように構成される点で、第1実施形態と相違する。すなわち、第1実施形態の制御部3と同様に、制御部3Bは、測定部2を用いて距離や相対速度の測定を行う際に、制御値に基づいて揺動モータ22の駆動を制御するが、第3実施形態では、勾配補正処理により当該制御値が補正される。
図11に示すように、ライダ装置1Bが搭載される車両には、加速度センサ5が備えられている。加速度センサ5は、自車両にかかる加速度を検出するセンサである。加速度センサ5により、自車両の前後方向の傾きが検出される。
[3-2.処理]
制御部3Bが実行する勾配補正処理について、図12のフローチャートを用いて説明する。なお、勾配補正処理は、車両のイグニッションスイッチがオンされている状態において、所定の周期で実行される。
まず、S201で、制御部3Bは、ライダ装置1Bが搭載された車両(すなわち、自車両)が走行中の道路の勾配を表す勾配情報を取得する。本実施形態では、勾配情報には、自車両が走行中の道路の勾配が、上り勾配、下り勾配、又は勾配なし、であることを表す情報が含まれる。具体的には、制御部3Bは、加速度センサ5から自車両の前後方向の傾きの情報を取得し、これに基づいて、自車両が走行中の道路の勾配が、上り勾配、下り勾配、又は勾配なしのいずれであるかを判断することにより、勾配情報を取得する。なお、S201が勾配取得部としての処理に相当する。
続いて、S202で、制御部3Bは、勾配情報に応じて、揺動スキャナ20による走査角度範囲の中心位置を変更するように、揺動モータ22の制御値を補正する。具体的には、自車両が走行中の道路の勾配が上り勾配である場合は、制御部3Bは、走査角度範囲の中心位置がより上向きになるように、揺動スキャナ20による走査角度範囲の中心位置を変更する。また、自車両が走行中の道路の勾配が下り勾配である場合は、制御部3Bは、走査角度範囲の中心位置がより下向きになるように、揺動スキャナ20による走査角度範囲の中心位置を変更する。自車両が走行中の道路の勾配が勾配なしである場合は、制御部3Bは、揺動スキャナ20による走査角度範囲の中心位置の変更を行わない。なお、勾配情報には、道路勾配の度合いを示す勾配度合いの情報が含まれていてもよく、制御部3Bは、勾配度合いの情報に応じて走査角度範囲の中心位置を上向き又は下向きに変更する程度を調整してもよい。
制御部3Bは、S202で勾配情報に応じて揺動モータ22の制御値を補正した後、図12の勾配補正処理を終了する。なお、S202が勾配補正部としての処理に相当する。
制御部3Bは、測定部2を用いて走査を行う際に、勾配補正処理により補正された制御値に基づいて揺動モータ22の駆動を制御する。なお、制御部3Bにおける制御値に基づいた揺動モータ22の駆動の制御は、駆動制御部としての処理に相当する。
[3-3.効果]
以上詳述した第3実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が得られる。加えて、第3実施形態によれば、ライダ装置1Bを搭載した車両の走行中に、道路勾配に応じてライダ装置1Bの上下方向の走査範囲を適切な向きに調整することができる。例えば、自車両が走行中の道路が下り坂である場合に、ライダ装置1Bの上下方向の走査範囲をより下向きに調整することで、先方の対象物を検知しやすくなる。
[4.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(4a)上記実施形態では、制御基板600は、ポリゴンミラー31の回転軸321に対して垂直な面、すなわち、ライダ装置1の幅方向と奥行き方向とに延びる面に沿うように配置される。しかし、制御基板600の配置はこれに限定されるものではない。例えば、制御基板600は、揺動ミラー21の揺動軸221に対して垂直な面、すなわち、ライダ装置1の幅方向と高さ方向とに延びる面に沿うように配置されてもよい。このような構成によれば、上記実施形態の配置よりは制御基板600の面積は小さくなるものの、ライダ装置1の幅方向、奥行き方向及び高さ方向のうち最も長さが長い幅方向を含む面に沿って制御基板600が配置されることで、制御基板600の面積を比較的大きく設計できる。例えば、このような構成によれば、奥行き方向と高さ方向とに延びる面に沿って制御基板600が配置される場合と比較して、制御基板600の面積を大きく設計できる。
(4b)上記実施形態では、ポリゴンミラー31の複数の反射面は、5面以下であるように構成される。しかし、反射面の個数は5面以下に限られない。例えば、ポリゴンミラーの複数の反射面は、6面であってもよい。
(4c)上記実施形態では、ポリゴンミラー31は、複数の反射面がいずれもポリゴンミラー31の回転軸321と平行であるように構成されている。しかしながら、ポリゴンミラーの複数の反射面の形状はこれに限定されるものではない。例えば、ポリゴンミラーは、複数の反射面それぞれの回転軸に対する倒れ角がすべて同一であるように構成されていてもよい。すなわち、複数の反射面が、一律の所定の倒れ角を有していてもよい。このような構成によれば、ポリゴンミラーの反射面の倒れ角を所定の角度に設計しておくことにより、揺動スキャナの走査角度範囲を変更することなく、揺動スキャナによる走査角度範囲の中心位置を所望の方向へ変更することができる。また例えば、ポリゴンミラーは、複数の反射面それぞれの回転軸に対する倒れ角がすべて異なるように構成されていてもよい。例えば、複数の反射面が、所定の角度ずつ増加する異なる倒れ角を有するように構成されていてもよい。このような構成によれば、複数の反射面がいずれもポリゴンミラー31の回転軸321と平行である場合や、複数の反射面が一律の倒れ角を有する場合と比較して、上下方向の走査角度範囲をより広くすることができる。
(4d)上記実施形態では、揺動スキャナ20は、揺動ミラー21が揺動可能な角度範囲が、揺動ミラー21により送信光が走査される角度範囲よりも大きくなるように構成される。しかし、揺動スキャナの揺動可能な角度範囲はこれに限定されるものではない。例えば、揺動スキャナの揺動可能な角度範囲が揺動ミラーにより送信光が走査される角度範囲と同じであるように構成されてもよい。
(4e)上記実施形態では、送受信ユニット10が揺動スキャナ20の左方に配置され、ポリゴンスキャナ30が揺動スキャナ20の右方に配置され、折り返しミラー40が揺動ミラー21の下方に配置される。しかし、送受信ユニット10、揺動スキャナ20、ポリゴンスキャナ30及び折り返しミラー40の配置はこれに限定されるものではない。例えば、送受信ユニット10が揺動スキャナ20の右方に配置され、ポリゴンスキャナ30が揺動スキャナ20の左方に配置されてもよい。また例えば、折り返しミラー40は、送信光をy軸に沿う方向に反射するように揺動ミラー21の上方に配置されてもよい。すなわち、送信光が揺動ミラー21の上方を通るよう投光部11から出力され、折り返しミラー40は、当該送信光が、折り返しミラー40にて略90°下方に進行方向が曲げられて、揺動ミラー21の反射面に入射されるように、揺動ミラー21の上方に配置されてもよい。
また、送受信ユニット10が揺動スキャナ20の後方に配置され、折り返しミラー40が揺動ミラー21の下方又は上方に配置され、ポリゴンスキャナ30が揺動スキャナ20の左方又は右方に配置されてもよい。このような配置の一例として、図13に、送受信ユニット10が揺動スキャナ20の後方に配置され、折り返しミラー40が揺動ミラー21の下方に配置され、ポリゴンスキャナ30が揺動スキャナ20の右方に配置される例を示す。このような配置においては、投光部11は、z軸に沿う方向に送信光を出力し、折り返しミラー40は、投光部11から出力された送信光をy軸に沿う方向に反射する。具体的には、折り返しミラー40は、投光部11から出力された送信光が、折り返しミラー40にて略90°上方又は下方に進行方向が曲げられて、揺動ミラー21の反射面に入射されるように、揺動ミラー21の下方又は上方に配置される。送受信ユニット10と揺動スキャナ20とは、上下方向において少なくとも一部が重なるように配置されていてもよい。このような構成によれば、ライダ装置の幅方向及び高さ方向の長さを抑制することが可能となる。当該構成は、ライダ装置を車両のルーフトップに搭載する場合のように、ライダ装置の幅及び高さを抑制したい場合に適している。
また、送受信ユニット10が揺動スキャナ20の下方又は上方に配置され、ポリゴンスキャナ30が揺動スキャナ20の左方又は右方に配置されてもよい。このような配置の一例として、図14に、送受信ユニット10が揺動スキャナ20の下方に配置され、ポリゴンスキャナ30が揺動スキャナ20の右方に配置される例を示す。このような配置においては、投光部11がy軸に沿う方向に送信光を出力し、投光部11から出力された送信光が直接揺動ミラー21の反射面に入射される。このような構成によれば、ライダ装置の幅方向及び奥行き方向の長さを抑制することが可能となる。当該構成は、ライダ装置を車両側方に搭載する場合のように、ライダ装置の幅及び奥行きを抑制したい場合に適している。
(4f)上記実施形態では、投光部11は複数の光ビームを出力するように構成されているが、投光部11の構成はこれに限定されるものではない。例えば、投光部11は1つの光ビームを出力する構成でもよい。
(4g)上記実施形態では、光ビームの光路における揺動ミラー21とポリゴンミラー31との間に瞳面が位置するように構成される。しかし、瞳面の位置はこれに限定されるものではない。例えば、瞳面が、光ビームの光路における投光部11と折り返しミラー40との間や、ポリゴンミラー31と光学窓200との間等に位置するように構成されてもよい。
(4h)上記実施形態では、測距装置としてライダ装置1を例示したが、測距装置の種類はこれに限定されるものではない。例えば、測距装置は、ミリ波レーダ装置であってもよい。
(4i)図15に示すように、ライダ装置1Cは、筐体100において測定部2を収容する内部空間と外部とを連通させる連通部110が形成されており、連通部110に呼吸フィルタ800が設けられている構成であってもよい。なお、図15は、光学窓200を外した状態で、ライダ装置1Cを光学窓200側から見た模式図であるため、筐体100の内部空間に収容されている測定部2が図示されている。呼吸フィルタ800は、連通部110を塞ぐように筐体100に取り付けられており、筐体100の内部空間に液体が入り込むのを抑制しつつ、連通部110を介した内部空間と外部との通気が可能に構成されている。液体としては、たとえば雨水、洗車に用いられる水、車両が走行時に巻き上げた水、融雪剤として用いられる塩化カルシウムの融雪による溶液、ブレーキオイルなどの有機系溶剤が想定される。なお、呼吸フィルタ800は、ベントフィルタとも称される。このような構成によれば、外部からの液体の侵入を防ぎつつ、筐体100の内部空間にかかる圧力を外部に逃がすことができ、筐体100の内部空間に収容される各部品にかかる応力を低減することができる。また、筐体100の内部空間と外部との間で空気を循環させることができ、ライダ装置1における電子部品の冷却効率を上げることができる。
(4j)上記第2実施形態では、制御部3Aは誤差補正処理を実行するように構成され、上記第3実施形態では、制御部3Bは勾配補正処理を実行するように構成されるが、制御部は、誤差補正処理及び勾配補正処理の両方を実行する構成としてもよい。
(4k)上記第3実施形態では、制御部3Bは、加速度センサ5から自車両の前後方向の傾きの情報を取得し、これに基づいて、勾配情報を取得するように構成される。しかし、制御部が勾配情報を取得する方法はこれに限定されるものではない。例えば、制御部は、車載装置から、自車両の現在位置と、道路勾配を表す情報が含まれる地図データとを取得し、自車両の現在位置における道路勾配を表す情報を地図データから読み出すことにより、勾配情報を取得してもよい。ライダ装置が搭載される車両は、当該車載装置として、GPSアンテナを介して受信されたGPS信号等に基づいて自車両の現在位置を検出する位置検出装置と、道路勾配を示す情報が含まれる地図データを記憶する地図データベースと、を備えていてもよい。
(4l)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。
(4m)本開示は、上記ライダ装置1,1A,1B,1Cの他、ライダ装置1A,1Bを構成する制御部3A,3B、当該制御部3A,3Bを構成要素とするシステム、当該制御部3A,3Bとしてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した媒体、ライダ装置1A,1Bにおける誤差補正方法及び勾配補正方法など、種々の形態で実現することができる。
1,1A,1B,1C…ライダ装置、2…測定部、11…投光部、12…受光部、20…揺動スキャナ、21…揺動ミラー、22…揺動モータ、30…ポリゴンスキャナ、31…ポリゴンミラー、32…回転モータ、221…揺動軸、321…回転軸。

Claims (16)

  1. 送信波を照射し、前記送信波が照射された物体からの反射波を検出する測定部(2)を備え、
    前記測定部は、
    前記送信波を出力するように構成された送信部(11)と、
    前記反射波を検出するように構成された受信部(12)と、
    前記送信波及び前記反射波を反射する揺動ミラー(21)と、第1の方向に延びる揺動軸(221)を中心に前記揺動ミラーを揺動駆動するように構成された揺動モータ(22)と、を有する揺動スキャナ(20)と、
    前記送信波及び前記反射波を反射する複数の反射面を有するポリゴンミラー(31)と、前記第1の方向と直交する第2の方向に延びる回転軸(321)を中心に前記ポリゴンミラーを回転駆動するように構成された回転モータ(32)と、を有するポリゴンスキャナ(30)と、
    をそれぞれ1つずつ備え、
    前記送信部、前記受信部、前記揺動ミラー及び前記ポリゴンミラーは、前記送信部から出力された前記送信波が、前記揺動ミラー、前記ポリゴンミラーの順に反射されてあらかじめ設定された走査範囲内に出射され、前記反射波が、前記ポリゴンミラー、前記揺動ミラーの順に反射されて前記受信部で受信されるように配置されている、測距装置。
  2. 請求項1に記載の測距装置であって、
    電子部品が実装された電子制御回路を有する板状の制御基板(600)を更に備え、
    前記制御基板は、前記ポリゴンミラーの前記回転軸に対して垂直な面又は前記揺動ミラーの前記揺動軸に対して垂直な面に沿うように配置される、測距装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の測距装置であって、
    前記ポリゴンミラーの前記複数の反射面は5面以下である、測距装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の測距装置であって、
    前記ポリゴンミラーは、前記複数の反射面がいずれも前記回転軸と平行であるか、前記複数の反射面それぞれの前記回転軸に対する倒れ角がすべて同一であるか、又は、前記複数の反射面それぞれの前記回転軸に対する倒れ角がすべて異なる、測距装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の測距装置であって、
    前記揺動スキャナは、前記揺動ミラーが揺動可能な角度範囲が、前記揺動ミラーにより前記送信波が走査される角度範囲よりも大きくなるように構成される、測距装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の測距装置であって、
    前記測定部は、前記送信部から出力された前記送信波を前記揺動ミラーの方向に反射させるとともに、前記揺動ミラーにて反射された前記反射波を前記受信部の方向に反射させるように、前記送信波及び前記反射波の経路上に配置される、折り返しミラー(40)を更に備え、
    前記送信部、前記受信部、前記折り返しミラー、前記揺動ミラー及び前記ポリゴンミラーは、前記送信部から出力された前記送信波が、前記折り返しミラー、前記揺動ミラー、前記ポリゴンミラーの順に反射されて前記走査範囲内に出射され、前記反射波が、前記ポリゴンミラー、前記揺動ミラー、前記折り返しミラーの順に反射されて前記受信部で受信されるように配置されている、測距装置。
  7. 請求項6に記載の測距装置であって、
    前記送信部及び前記受信部は、1つの送受信ユニット(10)として構成されており、
    三次元直交座標系におけるx軸正方向を右方、x軸負方向を左方、y軸正方向を上方、y軸負方向を下方、z軸正方向を前方、z軸負方向を後方として、前記第1の方向が前記z軸に沿う方向、前記第2の方向が前記y軸に沿う方向となり、前記ポリゴンミラーで反射された前記送信波が前方に向けて出射されるように前記測距装置が設置された状態で、
    前記送受信ユニットは、前記揺動スキャナの左方又は前記揺動スキャナの右方に配置され、前記送信部が前記x軸に沿う方向に前記送信波を出力するように構成されており、
    前記折り返しミラーは、前記送信波を前記y軸に沿う方向に反射するように前記揺動ミラーの下方又は上方に配置されており、
    前記ポリゴンスキャナは、前記揺動スキャナを挟んで前記送受信ユニットとは反対側に配置されている、測距装置。
  8. 請求項6に記載の測距装置であって、
    前記送信部及び前記受信部は、1つの送受信ユニットとして構成されており、
    三次元直交座標系におけるx軸正方向を右方、x軸負方向を左方、y軸正方向を上方、y軸負方向を下方、z軸正方向を前方、z軸負方向を後方として、前記第1の方向が前記z軸に沿う方向、前記第2の方向が前記y軸に沿う方向となり、前記ポリゴンミラーで反射された前記送信波が前方に向けて出射されるように前記測距装置が設置された状態で、
    前記送受信ユニットは、前記揺動スキャナの後方に配置され、前記送信部が前記z軸に沿う方向に前記送信波を出力するように構成されており、
    前記折り返しミラーは、前記送信波を前記y軸に沿う方向に反射するように前記揺動ミラーの下方又は上方に配置されており、
    前記ポリゴンスキャナは、前記揺動スキャナの左方又は右方に配置されている、測距装置。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の測距装置であって、
    前記送受信ユニットと前記揺動スキャナとは、上下方向において少なくとも一部が重なるように配置されている、測距装置。
  10. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の測距装置であって、
    前記送信部及び前記受信部は、1つの送受信ユニットとして構成されており、
    三次元直交座標系におけるx軸正方向を右方、x軸負方向を左方、y軸正方向を上方、y軸負方向を下方、z軸正方向を前方、z軸負方向を後方として、前記第1の方向が前記z軸に沿う方向、前記第2の方向が前記y軸に沿う方向となり、前記ポリゴンミラーで反射された前記送信波が前方に向けて出射されるように前記測距装置が設置された状態で、
    前記送受信ユニットは、前記揺動スキャナの下方又は上方に配置され、前記送信部が前記y軸に沿う方向に前記送信波を出力するように構成されており、
    前記ポリゴンスキャナは、前記揺動スキャナの左方又は右方に配置されている、測距装置。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の測距装置であって、
    前記測距装置は、前記送信波として光ビームを出力するライダ装置である、測距装置。
  12. 請求項11に記載の測距装置であって、
    前記送信部は、前記送信波として複数の前記光ビームを出力するように構成されており、
    複数の前記光ビームは、前記ポリゴンミラーの反射面に入射する際に前記ポリゴンミラーの前記回転軸方向に沿って並ぶように配置されて出力される、測距装置。
  13. 請求項11又は請求項12に記載の測距装置であって、
    前記送信部は、前記光ビームを出力する光源(111)と、レンズ(112)と、を備え、
    前記光源及び前記レンズは、前記光ビームの光路における前記揺動ミラーと前記ポリゴンミラーとの間に瞳面が位置するように構成される、測距装置。
  14. 請求項1から請求項13までのいずれか1項に記載の測距装置であって、
    制御値に基づいて前記揺動モータの駆動を制御するように構成された駆動制御部(3,3A,3B)と、
    前記ポリゴンミラーの前記複数の反射面それぞれについての、予め設定された基準形状と実際の形状との誤差を表す誤差情報を取得するように構成された誤差情報取得部(3A,S101)と、
    前記複数の反射面の前記誤差に起因して前記第2の方向の走査において生じる誤差が相殺されるように、前記制御値を補正するように構成された誤差補正部(3A,S102)と、
    を更に備え、
    前記誤差補正部は、前記複数の反射面それぞれの前記誤差情報に応じて、前記揺動スキャナによる走査角度範囲の中心位置の変更及び前記揺動スキャナによる走査角度範囲の大きさの変更のうち少なくとも一方を行うように、前記制御値を補正し、
    前記誤差情報には、前記複数の反射面が予め設定された基準位置に対して傾いている誤差を表す情報が含まれ、前記複数の反射面が前記基準位置に対して傾いている誤差には、前記複数の反射面自体の傾きに起因する誤差と、前記ポリゴンミラーの前記回転軸のずれに起因する誤差とが含まれる、測距装置。
  15. 請求項1から請求項14までのいずれか1項に記載の測距装置であって、
    制御値に基づいて前記揺動モータの駆動を制御するように構成された駆動制御部(3,3A,3B)と、
    前記測距装置が搭載された車両が走行中の道路の勾配を表す勾配情報を取得するように構成された勾配取得部(3B,S201)と、
    前記勾配情報に応じて、前記揺動スキャナによる走査角度範囲の中心位置を変更するように、前記制御値を補正するように構成された勾配補正部(3B,S202)と、
    を更に備える、測距装置。
  16. 請求項1から請求項15までのいずれか1項に記載の測距装置であって、
    前記測定部を収容する内部空間を有し、前記内部空間と外部とを連通させる連通部(110)が形成された筐体(100)と、
    前記連通部に設けられる呼吸フィルタ(800)と、
    を更に備える、測距装置。
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