JP2023045562A - 積分型a/d変換器、及び、半導体装置 - Google Patents

積分型a/d変換器、及び、半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023045562A
JP2023045562A JP2021154059A JP2021154059A JP2023045562A JP 2023045562 A JP2023045562 A JP 2023045562A JP 2021154059 A JP2021154059 A JP 2021154059A JP 2021154059 A JP2021154059 A JP 2021154059A JP 2023045562 A JP2023045562 A JP 2023045562A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
phase
circuit
counter code
converter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021154059A
Other languages
English (en)
Inventor
洋一 飯塚
Yoichi Iizuka
玄 森下
Gen Morishita
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Electronics Corp
Original Assignee
Renesas Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Electronics Corp filed Critical Renesas Electronics Corp
Priority to JP2021154059A priority Critical patent/JP2023045562A/ja
Priority to US17/886,033 priority patent/US20230087101A1/en
Priority to CN202211104547.7A priority patent/CN115865093A/zh
Publication of JP2023045562A publication Critical patent/JP2023045562A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/34Analogue value compared with reference values
    • H03M1/36Analogue value compared with reference values simultaneously only, i.e. parallel type
    • H03M1/368Analogue value compared with reference values simultaneously only, i.e. parallel type having a single comparator per bit, e.g. of the folding type
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K23/00Pulse counters comprising counting chains; Frequency dividers comprising counting chains
    • H03K23/40Gating or clocking signals applied to all stages, i.e. synchronous counters
    • H03K23/50Gating or clocking signals applied to all stages, i.e. synchronous counters using bi-stable regenerative trigger circuits
    • H03K23/54Ring counters, i.e. feedback shift register counters
    • H03K23/542Ring counters, i.e. feedback shift register counters with crossed-couplings, i.e. Johnson counters
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K23/00Pulse counters comprising counting chains; Frequency dividers comprising counting chains
    • H03K23/40Gating or clocking signals applied to all stages, i.e. synchronous counters
    • H03K23/42Out-of-phase gating or clocking signals applied to counter stages
    • H03K23/44Out-of-phase gating or clocking signals applied to counter stages using field-effect transistors
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/06Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters
    • H03M1/08Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters of noise
    • H03M1/0863Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters of noise of switching transients, e.g. glitches
    • H03M1/0872Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters of noise of switching transients, e.g. glitches by disabling changes in the output during the transitions, e.g. by holding or latching
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/1205Multiplexed conversion systems
    • H03M1/123Simultaneous, i.e. using one converter per channel but with common control or reference circuits for multiple converters
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/14Conversion in steps with each step involving the same or a different conversion means and delivering more than one bit
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/50Analogue/digital converters with intermediate conversion to time interval
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/50Analogue/digital converters with intermediate conversion to time interval
    • H03M1/56Input signal compared with linear ramp

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Abstract

【課題】カウンタコード信号を適切に組み合わせて高速な信号を生成する位相分割回路を適切な間隔でローカルにカラム内に配置し、カウンタコード信号の周波数よりも高速動作可能な積分型A/D変換器を提供すること。【解決手段】多相信号を含むカウンタコード信号を出力するグローバルカウンタを備える。また、ランプ波電圧を出力するランプ波発生回路、ランプ波電圧と画素電圧とを比較する比較器、及び、比較器の出力反転タイミングでカウンタコード信号をラッチするラッチ回路を含むカラム回路とを備える。カラム回路ごとに、ラッチ回路出力値をデジタル変換出力値とする。また、カウンタコード信号の位相を分割する位相分割信号を積分型A/D変換器のデジタル変換出力値のLSBとしてラッチ回路に出力する位相分割回路を備える。複数のカラム回路に対して位相分割回路が配置され、LSBは、複数の位相分割回路によって供用される。【選択図】図2

Description

本発明は、積分型A/D変換器、及び、半導体装置に関し、例えば、グローバルに伝送される多相カウンタコード信号から局所的に多相カウンタコード信号よりも高速な信号を生成する構成に適用して有効な技術に関する。
特許文献1におけるイメージセンサ内のグローバルカウンタ方式のA/D変換器のカウンタコード信号は、グローバルカウンタにおいて生成され、数千カラム並ぶラッチ部に分配されている。各カラムのA/D変換器は、入力されるアナログ信号とRAMP波の比較結果信号が反転するタイミングでカウンタコード信号をラッチし、アナログ信号をデジタル信号に変換する。グローバルカウンタクロックの1周期ごとにカウンタがカウントされるので、グローバルカウンタクロックの周期がA/D変換器の1LSBの信号の時間に相当する。
特許文献1のカウンタコード信号は、上位ビットをグレーコード、下位コードをジョンソンカウンタコードとしてカウンタコード信号を組み合わせることで、カウンタコード信号の低周波数化を図っている。例えば、1GHzのA/D変換器のカウンタコード信号の周波数は125MHzになっている。その結果、当該A/D変換器は、長距離、高負荷伝送が可能になるように工夫がなされている。ただし、ジョンソンカウンタコードが使用されるので、信号本数は1本増え、14本のカウンタコード信号によって、213=8192通りの数字を表現するので、A/D変換器は、13ビットA/D変換器となる。
特開2008-92091号公報
上述したような回路の工夫にもかかわらず、イメージセンサ等を使用した電子機器の高機能化が進み、最重要要素であるセンサチップに搭載されるA/D変換器への要求仕様も高度化している。例えば、フレームレートの高速化、及び、ノイズを低減するための複数回サンプリングを実現するために、カウンタコード信号の周波数は、高速化することが要求されている。
一方で、画素数を増加するために、カウンタコード信号の伝送距離は延長することが求められている。また、諧調数を増加して高画質化するために、カウンタコード信号のビット数は増加することが求められている。また、筋のある画像及び画質むらのある画像を防止するために、カウンタコード信号は、遅延量が高度に調整されることが求められている。しかしながら、カウンタコード信号は、上述した回路構成で周波数を上げると、伝送距離を短くし、A/D変換器の変換ビット数を減らす必要があり、要求仕様と両立することができないという課題が発生する。
本発明は、このようなことに鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、カウンタコード信号を適切に組み合わせて高速な信号を生成する位相分割回路を適切な間隔でローカルにカラム内に配置することによって、カウンタコード信号の周波数よりも高速で動作可能な半導体装置を提供することにある。その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。代表的な積分型A/D変換器は、多相信号を含むカウンタコード信号を出力するグローバルカウンタと、時間変化に従って電圧値が線形に変化するランプ波電圧を出力するランプ波発生回路、ランプ波電圧と画素で発生する画素電圧とを比較する比較器、及び、比較器の出力が反転するタイミングで前記カウンタコード信号をラッチするラッチ回路を含むカラム回路と、を備え、カラム回路ごとに、ラッチ回路の出力値をデジタル変換出力値とする積分型A/D変換器であって、カウンタコード信号を入力とし、カウンタコード信号の位相を分割する位相分割信号を生成し、位相分割信号を積分型A/D変換器のデジタル変換出力値のLSBとしてラッチ回路に出力する位相分割回路を備え、グローバルカウンタは、所定数のカラム回路に対して供用され、所定数よりも少ない数である複数のカラム回路に対して位相分割回路が配置され、LSBは、複数の位相分割回路によって供用される。
前記一実施形態によれば、カウンタコード信号を適切に組み合わせて高速な信号を生成する位相分割回路を適切な間隔でローカルにカラム内に配置することによって、カウンタコード信号の周波数よりも高速で動作することが可能となる。
実施形態1に係るA/D変換器の動作の概要を説明するブロック図である。 実施形態1に係るA/D変換器の具体的な構成の一部を説明するブロック図である。 実施形態1に係るA/D変換器の動作の一例を示すフローチャートである。 実施形態1に係る位相分割回路の一例を示すブロック図である。 図4に係る位相分割回路の一例のタイミングチャートである。 実施形態1に係るA/D変換器の出力ビットパターンの一例を示すタイミングチャートである。 実施形態1に係るジョンソンカウンタコード信号と位相分割回路によって生成される位相分割信号のシミュレーション結果の一例を示す図である。 実施形態1に係る位相分割回路のその他の一例を示すブロック図である。 図8に係る位相分割回路のタイミングチャートの一例である。 実施形態2に係る位相分割回路の一例のブロック図である。 図10に係る位相分割回路の一例のタイミングチャートである。 実施形態2に係るA/D変換器の出力ビットのパターンの一例を示すタイミングチャートである。 実施形態3に係る位相分割回路の一例のブロック図である。 実施形態3に係るA/D変換器の出力ビットのパターンの一例を示すタイミングチャートである。 比較例と本実施形態のA/D変換器の出力ビットパターンの比較例を示すタイミングチャートである。
以下の実施形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、実施の形態の各機能ブロックを構成する回路素子は、特に制限されないが、公知のCMOS(相補型MOSトランジスタ)等の集積回路技術によって、単結晶シリコンのような半導体基板上に形成される。
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。さらに、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる場合がある。
(実施形態1)
<半導体装置のA/D変換器の概念構成>
図1は、実施形態1に係るA/D変換器の動作の概要を説明するブロック図である。積分型A/D変換器1000aは、グローバルカウンタ200、ランプ波発生回路300、比較器400a、ラッチ回路510a、ラッチ回路540a、ラッチ回路600a、位相分割回路100aを備える。なお、ラッチ回路600aは、LSB用のラッチ回路である。また、ラッチ回路510a及びラッチ回路540aは、LSBの上の中位ビット用のラッチ回路である。上位ビット用のラッチ回路は、図示しないが、上位ビット用の信号として、グローバルカウンタ200からグレーコード信号GRが出力される。
比較器400aの非反転入力に、図示しないイメージセンサ等の撮像素子の画素の画素出力電圧レベルが、電気信号Sinとして入力される。ランプ波発生回路300から出力される比較電圧が、比較器400aの反転入力に入力される。撮像素子の画素出力電圧レベルと比較電圧が一致したラッチタイミングで、比較器400aの出力レベルが立上り、ラッチ回路に入力されるカウンタコード信号がラッチされ、出力信号Soutとして並列に出力される。ラッチされるカウンタコード信号は、図1に示されるカウンタコード信号1及びカウンタコード信号2等のカウンタコード信号のラッチタイミングの論理レベルである。当該論理レベルは、積分型A/D変換器1000aのデジタル出力値の各ビット値の論理レベルを示す。
ランプ波発生回路300から出力される比較電圧は、時間に対して線形に増大する電圧であることが好ましい。また、比較電圧のノイズレベルは、積分型A/D変換器1000aのLSB信号の判定レベルよりも小さいことが好ましい。
グローバルカウンタ200の上位ビットはグレーコードが出力され、中位ビットはジョンソンカウンタコードが出力され、LSB信号はジョンソンカウンタコードから生成されるローカル逓倍信号であることが好ましい。例えば、図1に示すカウンタコード信号1がジョンソンカウンタコードであり、カウンタコード信号2もジョンソンカウンタコードの場合には、LSB信号はジョンソンカウンタコードから生成されるローカル逓倍信号である。また、図示しないグレーコードが上位ビットとして出力される。なお、位相分割回路100aの詳細については後述する。また、ローカル逓倍信号は、後述するように、位相分割回路から出力される位相分割信号を意味する。
中上位ビットをラッチするラッチ回路510aは、グローバルカウンタ200から出力される積分型A/D変換器1000aの中上位ビットに相当するカウンタコード信号1を比較器400aの入力レベルが等しくなったタイミングでラッチする機能を有する。例えば、カウンタコード信号1は、ジョンソンカウンタコード信号である。ラッチ回路510aは、ラッチしたカウンタコード信号1の論理レベルを積分型A/D変換器1000aの中上位ビットの論理レベルとして出力する。
中下位ビットをラッチするラッチ回路520aは、グローバルカウンタ200から出力される積分型A/D変換器1000aの中下位ビットに相当するカウンタコード信号2を比較器400aの入力レベルが等しくなったタイミングでラッチする機能を有する。例えば、カウンタコード信号2も、ジョンソンカウンタコード信号である。ラッチ回路520aは、ラッチしたカウンタコード信号2の論理レベルを積分型A/D変換器1000aの中下位ビットの論理レベルとして出力する。
位相分割回路100aは、グローバルカウンタ200から出力されるカウンタコード信号1とカウンタコード信号2の中間位相で変化する高速な位相分割信号を出力する。また、カウンタコード信号1とカウンタコード信号2の組み合わせを、ジョンソンカウンタコード信号による比較的低速信号の多相クロック信号とすることにより、カウンタコード信号1及びカウンタコード信号2は、比較的、長距離及び高負荷な伝送に耐え得る信号とすることが可能となる。また、位相分割回路100aが、高速動作が必要な回路に隣接して配置されることによって、高速・低遅延で信号を供給することが可能になる。
カウンタコード信号1及びカウンタコード信号2は、比較的低速の多相クロック信号なので、比較的、長距離及び高負荷な伝送に耐え得る信号である。しかしながら、位相分割信号は、カウンタコード信号1及びカウンタコード信号2に比較して高周波信号となるので、短距離の範囲で伝送されることが好ましい。例えば、位相分割信号がギガヘルツ帯域の場合には、位相分割回路100aは、グローバルカウンタ200から、1から数百カラム回路、好ましくは、数十から数百カラム回路ごとに配置されることが望ましい。
LSB信号をラッチするラッチ回路600aは、位相分割回路100aから出力される位相分割信号を比較器400aの入力レベルが等しくなったタイミングでラッチする機能を有する。ラッチ回路600aは、ラッチした位相分割信号の論理レベルを積分型A/D変換器1000aのLSB信号の論理レベルとして出力する。
このような回路例によれば、半導体装置の動作周波数を決定するグローバルカウンタコード信号よりも高速な信号を生成する位相分割回路が、カラム内に配置される。したがって、半導体装置は、グローバルカウンタコード信号よりも高速に動作することが可能になる。また、位相分割回路の入力は、複数の比較的低速なジョンソンカウンタコード信号を使用できるので、長距離伝送、及び、高負荷伝送に耐えることが可能になる。また、位相分割回路の位相分割信号は、多相クロックであるジョンソンカウンタコード信号の中間位相で変化する高速信号を出力するので、誤カウントの確率を低減させることが可能になる。また、位相分割回路は、高速動作が必要な回路に隣接して配置させる設計が必要に応じてできるので、位相分割信号を短距離及び低負荷で供給することが可能になる。
<半導体装置のA/D変換器の具体的構成>
図2は、実施形態1に係るA/D変換器の具体的な構成の一部を説明するブロック図である。すなわち、図2は、グローバルカウンタ200の上位ビットが9ビットのグレーコード信号を出力し、中位ビットが4ビットのジョンソンカウンタコード信号を出力し、A/D変換器のLSB信号が4ビットのジョンソンカウンタコード信号から生成される構成の一例である。
グローバルカウンタ200の入力には一定周期のクロック信号CLKが入力される。クロック信号CLKの周波数は任意の周波数であってよいが、ギガヘルツ帯の周波数であることを妨げるものではない。クロック信号CLKはジョンソンカウンタ210によってジョンソンカウンタコード信号に変換される。一例として、クロック信号CLKが810MHzの場合に、ジョンソンカウンタコード信号を202.5MHzとすることも可能である。
グローバルカウンタ200は、ジョンソンカウンタ210、バイナリカウンタ220、グレイコードカウンタ230、同期ユニット240を備える。
ジョンソンカウンタ210は、クロック信号CLKを入力し、4相のジョンソンカウンタコード信号、ジョンソンカウンタコード信号<0>からジョンソンカウンタコード信号<3>を生成する。ジョンソンカウンタコード信号<0>とジョンソンカウンタコード信号<1>とは2クロック信号CLK位相がずれており、ジョンソンカウンタコード信号<1>とジョンソンカウンタコード信号<2>とは2クロック信号CLK位相がずれている。また、ジョンソンカウンタコード信号<0>とジョンソンカウンタコード信号<2>とは4クロック信号CLK位相がずれることになる。詳細は、図6において説明する。
バイナリカウンタ220は、ジョンソンカウンタ210から出力されるA/D変換器の4ビット目に対応するジョンソンカウンタコード信号、例えば、ジョンソンカウンタコード信号<3>を入力として、バイナリコード信号を生成する。A/D変換器のLSB信号に対応する信号は、後述する、位相分割回路100aにおいて生成される。
グレイコードカウンタ230は、バイナリカウンタ220から出力されたバイナリコード信号を入力し、9相のグレーコード信号、例えばグレーコード信号<0>からグレーコード信号<8>を生成する。例えば、グレーコード信号<8>は、A/D変換器のMSB信号に対応する。
同期ユニット240は、グローバルカウンタ200に入力されるクロック信号CLKに同期して、グレーコード信号<0>からグレーコード信号<8>及びジョンソンカウンタコード信号<0>からジョンソンカウンタコード信号<3>が出力されるようにする同期回路である。同期ユニット240が存在することによって、A/D変換器の出力値は、クロック信号CLKに同期して正確に出力されることが可能になる。
ラッチ回路501aにはグレーコード信号<0>が入力され、・・・ラッチ回路509aにはグレーコード信号<8>が入力される。すなわち、ラッチ回路501aからラッチ回路509aのそれぞれは、グレーコード信号<0>からグレーコード信号<8>のそれぞれを入力する。そして、ラッチ信号Laが立上がると、ラッチ回路は、グレーコード信号<0>からグレーコード信号<8>のそれぞれの論理レベルをラッチする。ラッチされた論理レベルはA/D変換器の上位9ビットの論理レベルに相当し、A/D変換器の出力となる。また、ラッチ信号Laは、図1の比較器400aの出力信号である比較結果信号CMPであり、図2において、ラッチ信号Laである比較結果信号CMPが比較器(図1の比較器400a)から伝送されることが示されている。
ラッチ回路510aにはジョンソンカウンタコード信号<0>が入力され、ラッチ回路520aにはジョンソンカウンタコード信号<1>が入力され、ラッチ回路530aにはジョンソンカウンタコード信号<2>が入力される。また、ラッチ回路540aにはジョンソンカウンタコード信号<3>が入力される。ジョンソンカウンタコード信号<0>からジョンソンカウンタコード信号<4>は昇順または降順に2クロック信号CLKずつ位相が異なる。ラッチ回路510aからラッチ回路540aは、ラッチ信号Laが立上がると、ジョンソンカウンタコード信号<0>からジョンソンカウンタコード信号<3>のそれぞれの論理レベルをラッチする。ラッチされた論理レベルはA/D変換器のLSBの直上の中位4ビットの論理レベルに相当し、A/D変換器の出力となる。また、上述したように、ラッチ回路510aにもラッチ信号Laが入力される。ラッチ信号Laは、図1の比較器400aの出力信号である比較結果信号CMPであり、図2において、ラッチ信号Laである比較結果信号CMPが比較器(図1の比較器400a)から伝送されることが示されている。
位相分割回路100aは、ジョンソンカウンタコード信号<0>からジョンソンカウンタコード信号<3>を入力し、隣接するジョンソンカウンタコード信号の位相が変化する中間位置で位相が変化する位相分割信号を生成する。例えば、位相分割信号は、ジョンソンカウンタコード信号<0>とジョンソンカウンタコード信号<1>の位相変化位置のおよそ中間位置で位相が変化し、ジョンソンカウンタコード信号<1>とジョンソンカウンタコード信号<2>の位相変化位置のおよそ中間位置で位相が変化する。また、位相分割信号は、ジョンソンカウンタコード信号<2>とジョンソンカウンタコード信号<3>の位相変化位置のおよそ中間位置で位相が変化し、ジョンソンカウンタコード信号<3>とジョンソンカウンタコード信号<0>の位相変化位置のおよそ中間位置で位相が変化する。なお、位相分割回路100aの一例には、SMD(Synchronous Mirror Delay)及びPI(Pase Interpolator)などが挙げられる。
ラッチ回路600aには位相分割信号が入力され、ラッチ信号Laが立上がると、位相分割信号の論理レベルをラッチする。ラッチされた論理レベルはA/D変換器のLSBの論理レベルに相当し、A/D変換器の出力となる。また、上述したように、ラッチ回路600aにもラッチ信号Laが入力される。ラッチ信号Laは、図1の比較器400aの出力信号である比較結果信号CMPであり、図2において、ラッチ信号Laである比較結果信号CMPが比較器(図1の比較器400a)から伝送されることが示されている。
上述または後述するように、LSBの位相分割回路を1又は数十から数百カラムごとに配置することによって、LSB信号である位相分割信号は、短距離を低負荷によって低遅延で伝送させることが可能になる。
また、図2から明らかなように、位相分割回路100aに入力されないカウンタコード信号であって、積分型A/D変換器のデジタル変換出力値の上位ビットとなるラッチ回路の出力値に該当するカウンタコード信号は、グレーコード信号である。
<半導体装置のA/D変換器の動作フローの一例>
図3は、実施形態1に係るA/D変換器の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図3の動作の概要は、図1及び図2において説明した内容をまとめた内容となる。
ステップS301において、位相分割回路の配置が決定される。位相分割回路は、半導体装置のフォトダイオードにより形成される画素で発生する電圧をA/D変換するA/D変換器のLSB信号を生成する。画素は、例えば、半導体装置に形成される撮像素子の一部となる場合がある。位相分割回路は、ADC内の高速動作が必要な回路部の近傍に配置されることが望ましい。また、位相分割回路は、すべてのカラムのADCに対して1対1に配置される必要はなく、数十から数百カラム以上の間隔に一つの位相分割回路を配置することで、本実施形態の効果を奏することが可能になる。
ステップS302において、A/D変換器は、グローバルカウンタにクロック信号CLKを入力する。なお、グローバルカウンタから出力されるカウンタコード信号はカウントアップされる信号となるので、比較器に入力される信号の値が同一となるまでの時間に比例したカウント値が、本実施形態における積分型A/D変換器の出力値となる。
ステップS303において、A/D変換器は、A/D変換器の出力値の上位ビットについて、グレーコード等の隣接した値に変化する際に変化ビットが少ないコードを利用する。例えば、グレーコードは、ある値から隣接した値に変化する際に常に1ビットしか変化しない、前後に隣接する符号間のハミング距離が必ず1であるという特性を持つ。したがって、配線遅延などの影響が発生した場合によってグレーコードのビット間にばらつきが生じた場合であっても、グレーコードは、1コード程度しかずれが発生しないので上位ビットにおける影響を低減することが可能になる。一方で、A/D変換器は、高周波数の中位ビットには、低消費電力となるように、より低速にコードが変化し、フリップフリップ等の簡易な回路構成で実現できるジョンソンカウンタコード等のコードを利用する。なお、上記の場合に、A/D変換器の出力ビットから上位ビット及び中位ビットを除いた下位ビットは、LSBを示すものとする。
ステップS304において、グローバルカウンタは、異なるカウンタコード信号である、上位ビットのカウンタコード信号と中位ビットのカウンタコード信号の同期を取る。例えば、グローバルカウンタ200に入力されているクロック信号CLKに同期させて上位ビットのグレーコード信号と中位ビットのジョンソンカウンタコード信号を出力する。中位ビットのジョンソンカウンタコード信号は、ジョンソンカウンタコード信号<0>からジョンソンカウンタコード信号<3>までのジョンソンカウンタコード信号である。ジョンソンカウンタコード信号<0>からジョンソンカウンタコード信号<3>までのジョンソンカウンタコード信号はデューティ比が1/2であり、位相が2クロック信号CLKずつずれている。
ステップS305において、位相分割回路100aは、ジョンソンカウンタコード信号<0>からジョンソンカウンタコード信号<3>を入力し、隣接するジョンソンカウンタコード信号の位相が変化する中間位置で位相が変化する位相分割信号を生成する。すなわち、位相分割信号は、4bitのジョンソンカウンタコード信号が表す周波数の2倍の周波数を有する信号となる。
ステップS306において、A/D変換器は、最も周波数の高い信号である位相分割信号をA/D変換器のLSBとする。位相分割信号は、多相クロックであるジョンソンカウンタコード信号の中間位相で変化する高速信号を出力するので、誤カウントの確率を低減することが可能になる。また、位相分割回路は、高速動作が必要な回路に隣接して配置させる設計を必要に応じてできるので、位相分割信号を短距離及び低負荷で供給することが可能になる。
ステップS307において、A/D変換器は、グレーコード等による上位ビット+ジョンソンカウンタコード等による中位ビット+位相分割回路100aによる位相分割信号によるLSBをA/D変換器の出力とする。このような動作によれば、グローバルカウンタ200に入力されるクロック信号CLKを高周波数化することなく、A/D変換器の実行速度は、これまでの実行速度の2倍以上になることが可能になる。また、グローバルカウンタ200から出力される長距離を伝送されるカウンタコード信号も高周波数化することなく、A/D変換器の実行速度は、これまでの実行速度の2倍以上になることが可能になる。
すなわち、本実施形態に係るA/D変換器は、A/D変換器の入力に接続される図示しない撮像素子のフレームレートの向上、画素数の増加、高画質化といったユーザ要求に対応することが可能になる。また、A/D変換器のチップ面積の増加、及び、組み立てコストの増加を伴うことなく、A/D変換器は高速化することが可能になる。
<実施形態1に係る位相分割回路100aの一例>
図4は、実施形態1に係る位相分割回路の一例を示すブロック図である。実施形態1に係る位相分割回路100aは、4つの位相が異なるジョンソンカウンタコード信号<0>から<3>を入力とするSMD回路として機能する。位相分割回路100aは、ジョンソンカウンタコード信号<0>の立上がり、及び、立下りでパルスを発生するディファレンシエータ110a[0]、ジョンソンカウンタコード信号<1>の立上がり、及び、立下りでパルスを発生するディファレンシエータ110a[1]を含む。また、位相分割回路100aは、ジョンソンカウンタコード信号<2>の立上がり、及び、立下りでパルスを発生するディファレンシエータ110a[2]、ジョンソンカウンタコード信号<3>の立上がり及び立下りでパルスを発生するディファレンシエータ110a[3]を含む。ジョンソンカウンタコード信号<0>のパルス信号はsig0であり、ジョンソンカウンタコード信号<1>のパルス信号はsig1であり、ジョンソンカウンタコード信号<2>のパルス信号はsig2であり、ジョンソンカウンタコード信号<3>のパルス信号はsig3である。
パルス信号sig0及びパルス信号sig1は、ミラー遅延ユニットa[0]に入力し、ミラー遅延ユニットa[0]は、パルス信号sig1とパルス信号sig2との中間位相で立上がるプリアウト信号[0]を生成する。すなわち、ミラー遅延ユニットa[0]は、パルス信号sig0とパルス信号sig1の位相差(tdiff)の半分の位相差(tdiff/2)だけパルス信号sig1の立上がりから遅れてプリアウト信号[0]を出力する。
また、ミラー遅延ユニットa[1]は、パルス信号sig1及びパルス信号sig2を入力し、パルス信号sig2とパルス信号sig3との中間位相で立上がるプリアウト信号[1]を生成する。すなわち、ミラー遅延ユニットa[1]は、パルス信号sig1とパルス信号sig2の位相差(tdiff)の半分の位相差(tdiff/2)だけパルス信号sig2の立上がりから遅れてプリアウト信号[1]を出力する。なお、ミラー遅延ユニットa[1]の内部回路は、ミラー遅延ユニットa[0]と同一であるために、詳細な図面を省略している。
さらに、ミラー遅延ユニットa[2]は、パルス信号sig2及びパルス信号sig3を入力し、パルス信号sig3とパルス信号sig0との中間位相で立上がるプリアウト信号[2]を生成する。すなわち、ミラー遅延ユニットa[2]は、パルス信号sig2とパルス信号sig3の位相差(tdiff)の半分の位相差(tdiff/2)だけパルス信号sig3の立上がりから遅れてプリアウト信号[2]を出力する。なお、ミラー遅延ユニットa[1]の内部回路は、ミラー遅延ユニットa[0]と同一であるために、詳細な図面を省略している。
さらに、ミラー遅延ユニットa[3]は、パルス信号sig3及びパルス信号sig0を入力し、パルス信号sig0とパルス信号sig1との中間位相で立上がるプリアウト信号[3]を生成する。すなわち、ミラー遅延ユニットa[3]は、パルス信号sig3とパルス信号sig0の位相差(tdiff)の半分の位相差(tdiff/2)だけパルス信号sig0の立下がりから遅れてプリアウト信号[3]を出力する。なお、ミラー遅延ユニットa[3]の内部回路は、ミラー遅延ユニットa[0]と同一であるために、詳細な図面を省略している。
<<ミラー遅延ユニットの一例>>
図4に示すミラー遅延ユニットa[0]は、遅延信号C[0]から遅延信号C[n]の間で2×クロック信号CLK=tdiffの遅延時間を発生させる前方ミラー遅延ライン130a[0]を備える。また、ミラー遅延ユニットa[0]は、クロック信号CLK=(tdiff/2)の遅延時間を発生させる後方ミラー遅延ライン150a[0]を備える。さらに、前方ミラー遅延ライン130a[0]に入力するジョンソンカウンタコード信号<n―1>(n:自然数)の遅延信号C[n]と、後続して隣接するジョンソンカウンタコード信号<n>との同期を検出する遅延差検出回路140a[0]を備える。さらに、遅延差検出回路140a[0]に入力される遅延信号C[n]のタイミングを調整するための遅延回路120a[0]を備える。
ミラー遅延ユニットa[0]に入力されたジョンソンカウンタコード信号[0]の立上がりと立下りに生成されたパルス信号sig0は、前方ミラー遅延ライン130a[0]を伝送する間にtdiffだけ遅延された遅延信号C[n]として出力される。遅延差検出回路140a[0]に入力されるパルス信号sig1は、パルス信号sig0よりもtdiff遅延している。したがって、遅延差検出回路140a[0]に入力されるパルス信号sig1及び遅延信号C[n]によって、新たなパルス信号が形成され、後方ミラー遅延ライン150a[0]で(tdiff/2)の遅延したプリアウト信号[0]が生成される。
<<ミキサの一例>>
ミキサ160aは、プリアウト信号[0]、プリアウト信号[1]、プリアウト信号[2]、プリアウト信号[3]を入力し、隣接するプリアウト信号の位相の中間地点で位相が反転する位相分割信号OUTを出力する。したがって、ミキサ160aは、プリアウト信号[0]の立上がりで、信号レベルを反転させ、反転させた信号レベルを維持し、プリアウト信号[1]の立上がりで、反転させた信号レベルを元の信号レベルに戻し、元の信号レベルを維持する。さらに、ミキサ160aは、プリアウト信号[2]の立上がりで、信号レベルを反転させ、反転させた信号レベルを維持し、プリアウト信号[3]の立上がりで、反転させた信号レベルを元の信号レベルに戻し、元の信号レベルを維持する。ミキサ160aは以上の動作を繰り返し、繰り返された信号レベルを位相分割信号OUTとして出力する。
<実施形態1に係る位相分割回路のタイミングチャートの一例>
図5は、図4に係る位相分割回路の一例のタイミングチャートである。ジョンソンカウンタコード信号[0]、ジョンソンカウンタコード信号[1]、ジョンソンカウンタコード信号[2]、ジョンソンカウンタコード信号[3]はtdiffずつ位相がずれている。また、一つのジョンソンカウンタコード信号は、半周期が4tdiffのパルス信号でもある。パルス信号sig0は、ジョンソンカウンタコード信号[0]の立上りと立下りを開始点として約(tdiff/2)のハイレベル期間を有するパルス信号である。また、パルス信号sig1は、ジョンソンカウンタコード信号[1]の立上りと立下りを開始点として約(tdiff/2)のハイレベル期間を有するパルス信号である。遅延信号C[n]は、ジョンソンカウンタコード信号[0]の立上り又は立下り、すなわち、パルス信号sig0の立上りからtdiff遅延した信号であって、立上りを開始点として約(tdiff/2)のハイレベル期間を有するパルス信号である。したがって、パルス信号sig1と遅延信号C[n]は、図4に示されるようにAND接続され、後方ミラー遅延ライン150a[0]でジョンソンカウンタコード信号[1]から(tdiff/2)遅延したプリアウト信号PREOUT[0]を生成する。
図5では、省略されているが、パルス信号sig2とパルス信号sig1の遅延信号C[n]は、AND接続される。そして、AND接続された信号は、後方ミラー遅延ライン150a[1]でジョンソンカウンタコード信号[2]から(tdiff/2)遅延したプリアウト信号PREOUT[1]を生成する。同様に、図5では、省略されているが、パルス信号sig3とパルス信号sig2の遅延信号C[n]は、AND接続される。そして、AND接続された信号は、後方ミラー遅延ライン150a[2]でジョンソンカウンタコード信号[3]から(tdiff/2)遅延したプリアウト信号PREOUT[2]が生成される。同様に、図5では、省略されているが、パルス信号sig0とパルス信号sig3の遅延信号C[n]は、AND接続される。そして、AND接続された信号は、後方ミラー遅延ライン150a[3]でジョンソンカウンタコード信号[0]の立下りから(tdiff/2)遅延したプリアウト信号PREOUT[3]が生成される。
図5の位相分割信号OUTは、初期状態が「0」であるが、プリアウト信号PREOUT[0]の立上がりでハイレベルに遷移し、その後ハイレベルを維持し、プリアウト信号PREOUT[1]の立上がりでローレベルに遷移し、その後ローレベルを維持する。そして、プリアウト信号PREOUT[2]の立上がりでハイレベルに遷移し、その後ハイレベルを維持し、プリアウト信号PREOUT[3]の立上がりでローレベルに遷移し、その後ローレベルを維持する。以降、位相分割信号OUTは、上記動作を繰り返す。すなわち、位相分割回路の位相分割信号は、多相クロックであるジョンソンカウンタコード信号の中間位相で変化する高速信号を出力するので、誤カウントの確率を低減することが可能になる。また、位相分割回路は、高速動作が必要な回路に隣接して配置させる設計が必要に応じてできるので、位相分割信号を短距離及び低負荷で供給することが可能になる。
したがって、位相分割回路100aは隣接するカラム回路の動作周波数よりも高速で動作するカラム回路に配置されることが好ましい。また、高速で動作するカラム回路は、一つのカラム回路ではなく、複数の近傍または隣接するカラム回路である場合があるので、位相分割回路100aは、当該カラム回路から1から数百カラム回路、好ましくは数十から数百カラム回路以内に配置される場合がある。
<実施形態1に係るA/D変換器の出力ビットのパターンの一例>
図6は、実施形態1に係るA/D変換器の出力ビットパターンの一例を示すタイミングチャートである。すなわち、図6は、実施形態1に係る積分型A/D変換器1000aの以下に説明する出力ビットを示す。すなわち、当該出力ビットは、LSBから上の中位4ビットを出力するジョンソンカウンタコード信号JC<0>からジョンソンカウンタコード信号JC<3>、上位ビットの1ビットであるグレーコード信号<3>、及び、LSB信号の位相分割信号OUTを示す。LSB信号は、ローカル逓倍信号と称する場合もある。すなわち、位相分割回路100aに入力されるカウンタコード信号は、ジョンソンカウンタコード信号であり、隣接するジョンソンカウンタコード信号は1/8周期位相が異なり、デューティが50%である。位相分割回路100aには、1/8周期位相が異なる4個のジョンソンカウンタコード信号が並列に入力される。
図6の上段のカウンタ値はグローバルカウンタ200に入力されるクロック信号CLKのクロック数を示す。したがって、カウンタ値が「0」の場合は、積分型A/D変換器1000aの入力もないことになるので、位相分割信号OUT=「0」、ジョンソンカウンタコード信号JC<0>からジョンソンカウンタコード信号JC<3>=「0」及び他のビット=「0」となる。カウンタ値が二つインクリメントされるたびに、隣接するジョンソンカウンタコード信号の位相が変化する中間位置で位相が変化する位相分割信号を生成する。すなわち、位相分割信号は、ジョンソンカウンタコード信号のエッジ変化の2倍の周波数を有する信号となる。このように、位相分割信号は、多相クロックであるジョンソンカウンタコード信号の中間位相で変化する高速信号を出力するので、誤カウントの確率を低減することが可能になる。また、位相分割回路は、高速動作が必要な回路に隣接して配置させる設計が必要に応じてできるので、位相分割信号を短距離及び低負荷で供給することが可能になる。
このような動作によれば、グローバルカウンタ200に入力されるクロック信号CLKを高周波数化することなく、A/D変換器の実行速度は、これまでの実行速度の2倍以上になることが可能になる。また、グローバルカウンタ200から出力される長距離を伝送されるカウンタコード信号も高周波数化することなく、A/D変換器の実行速度は、これまでの実行速度の2倍以上になることが可能になる。すなわち、本実施形態に係るA/D変換器は、A/D変換器の入力に接続される図示しない撮像素子のフレームレートの向上、画素数の増加、高画質化といったユーザ要求に対応することが可能になる。また、A/D変換器のチップ面積の増加、及び、組み立てコストの増加を伴うことなく、A/D変換器は高速化することが可能になる。
<ジョンソンカウンタコードと位相分割回路のシミュレーション結果の一例>
図7は、実施形態1に係るジョンソンカウンタコード信号と位相分割回路によって生成される位相分割信号のシミュレーション結果の一例を示す図である。ジョンソンカウンタコード信号は約125MHzで動作させるので、位相分割信号をLSB信号として用いない場合の、A/D変換器の変換時間は4相のジョンソンカウンタコード信号を用いて、2n秒で動作する。しかしながら、図7から分かるように、位相分割回路によって生成される位相分割信号は、A/D変換器のLSB信号として使用することが可能になることがわかる。この場合には、A/D変換器の変換時間は1n秒になり、A/D変換器の実行速度は、これまでの実行速度の2倍になることが可能になる。
<実施形態1に係る位相分割回路のその他の一例>
図8は、実施形態1に係る位相分割回路のその他の一例を示すブロック図である。実施形態1に係る位相分割回路100bは、位相分割回路100aと同様に、4つの位相が異なるジョンソンカウンタコード信号<0>から<3>を入力とするSMD回路として機能する。位相分割回路100bが位相分割回路100aと異なる構成は、遅延差検出回路140b[0]等にD型フリップフロップが含まれる構成と、ジョンソンカウンタコード信号の立下りに同期してプリアウト信号PREOUTが出力される構成である。
D型フリップフロップ以外の構成は、位相分割回路100aと位相分割回路100bとで同じ構成であるので、記載の重複を避けるために説明を省略する。最初に、ミラー遅延ユニットb[0]について説明する。ジョンソンカウンタコード信号<0>のパルス信号sig0の遅延信号C[n]がD型フリップフロップDFFbn[0]のクロック端子に入力される。遅延信号C[n]の立上りのタイミング(遅延時間(tdiff)+遅延回路120b[0]の遅延時間)では、データ入力端子のパルス信号sig1がハイ状態なので、D型フリップフロップDFFbn[0]の出力端子信号Q[n]はハイ状態となる。また、出力端子信号Q[n]がハイ状態となった直後は、ジョンソンカウンタコード信号<1>のパルス信号sig1はロー状態であるので、AND回路ANDbn[0]の出力もロー状態となり、位相分割信号PREOUT[0]もローレベルの信号を出力する。
ジョンソンカウンタコード信号<0>の立下りのタイミングで生成されるパルス信号sig0がAND回路ANDbn[0]に入力されるタイミングは、D型フリップフロップDFFbn[0]の出力端子信号Q[n]がハイ状態のタイミングでもある。したがって、AND回路ANDbn[0]の出力もハイ状態となり、位相分割信号PREOUT[0]も(tdiff/2)遅延した後にハイレベルの信号を出力する。すなわち、ミラー遅延ユニットb[0]は、パルス信号sig0とパルス信号sig1の位相差(tdiff)の半分の位相差(tdiff/2)だけパルス信号sig0の立上がりから遅れてプリアウト信号[0]を出力する。この場合のパルス信号sig0は、ジョンソンカウンタコード信号<0>の立下りのタイミングで生成される。
また、ミラー遅延ユニットb[1]は、パルス信号sig1及びパルス信号sig2を入力し、パルス信号sig1とパルス信号sig2との中間位相で立上がるプリアウト信号[1]を生成する。すなわち、ミラー遅延ユニット[1]は、パルス信号sig1とパルス信号sig2の位相差(tdiff)の半分の位相差(tdiff/2)だけパルス信号sig1の立上がりから遅れてプリアウト信号[1]を出力する。この場合のパルス信号sig1は、ジョンソンカウンタコード信号<1>の立下りのタイミングで生成される。なお、ミラー遅延ユニットb[1]の内部回路は、ミラー遅延ユニットb[0]と同一であるために、詳細な図面を省略している。
さらに、ミラー遅延ユニットb[2]は、パルス信号sig2及びパルス信号sig3を入力し、パルス信号sig2とパルス信号sig3との中間位相で立上がるプリアウト信号[2]を生成する。すなわち、ミラー遅延ユニットb[2]は、パルス信号sig2とパルス信号sig3の位相差(tdiff)の半分の位相差(tdiff/2)だけパルス信号sig2の立上がりから遅れてプリアウト信号[2]を出力する。この場合のパルス信号sig2は、ジョンソンカウンタコード信号<2>の立下りのタイミングで生成される。なお、ミラー遅延ユニット[1]の内部回路は、ミラー遅延ユニット[0]と同一であるために、詳細な図面を省略している。
さらに、ミラー遅延ユニットb[3]は、パルス信号sig3及びパルス信号sig0を入力し、パルス信号sig3とパルス信号sig0との中間位相で立上がるプリアウト信号[3]を生成する。すなわち、ミラー遅延ユニットb[3]は、パルス信号sig3とパルス信号sig0の位相差(tdiff)の半分の位相差(tdiff/2)だけパルス信号sig3の立上がりから遅れてプリアウト信号[3]を出力する。この場合のパルス信号sig3は、ジョンソンカウンタコード信号<3>の立下りのタイミングで生成される。なお、ミラー遅延ユニットb[3]の内部回路は、ミラー遅延ユニットb[0]と同一であるために、詳細な図面を省略している。
<<ミキサの一例>>
ミキサ160bは、プリアウト信号[0]、プリアウト信号[1]、プリアウト信号[2]、プリアウト信号[3]を入力し、隣接するプリアウト信号の位相の中間地点で位相が反転する位相分割信号OUTを出力する。したがって、ミキサ160bは、プリアウト信号[0]の立上がりで、信号レベルを反転させ、反転させた信号レベルを維持し、プリアウト信号[1]の立上がりで、反転させた信号レベルを元の信号レベルに戻し、元の信号レベルを維持する。さらに、ミキサ160bは、プリアウト信号[2]の立上がりで、信号レベルを反転させ、反転させた信号レベルを維持し、プリアウト信号[3]の立上がりで、反転させた信号レベルを元の信号レベルに戻し、元の信号レベルを維持する。ミキサ160bは以上の動作を繰り返し、繰り返された信号レベルを位相分割信号OUTとして出力する。
<実施形態1に係るその他の位相分割回路のタイミングチャートの一例>
図9は、図8に係る位相分割回路のタイミングチャートの一例である。図9では、ジョンソンカウンタコード信号[0]、ジョンソンカウンタコード信号[1]、ジョンソンカウンタコード信号[2]、ジョンソンカウンタコード信号[3]は、tdiffずつ位相がずれている。また、一つのジョンソンカウンタコード信号は、半周期が4tdiffのパルス信号でもある。パルス信号sig0は、ジョンソンカウンタコード信号[0]の立上りと立下りを開始点として約(tdiff/2)のハイレベル期間を有するパルス信号である。また、パルス信号sig1は、ジョンソンカウンタコード信号[1]の立上りと立下りを開始点として約(tdiff/2)のハイレベル期間を有するパルス信号である。遅延信号C[n]は、ジョンソンカウンタコード信号[0]の立上り又は立下り、すなわち、パルス信号sig0の立上りからtdiffと遅延回路120b[0]の遅延時間だけ遅れた遅延信号である。遅延信号C[0]は、前方ミラー遅延ライン130b[0]の伝送途中の遅延信号である。D型フリップフロップDFFbn[0]の出力端子信号Q[n]は、遅延信号C[n]の立上りにおけるD端子に入力されるパルス信号sig1の信号レベルを出力する。したがって、図9に示されるように、出力端子信号Q[n]は、遅延信号C[n]の立上りで、パルス信号sig1の信号レベルであるハイ状態を出力し続ける。プリアウト信号[0]は、出力端子信号Q[n]とパルス信号sig0との和信号が後方ミラー遅延ライン150b[0]によって(tdiff/2)遅延した信号である。
位相分割信号OUTは、ミキサ160bに入力されるプリアウト信号[0]、プリアウト信号[1]、プリアウト信号[2]、プリアウト信号[3]の隣接するプリアウト信号の立上りタイミングで出力信号レベルが反転する信号を出力する。したがって、位相分割信号OUTは、隣接するジョンソンカウンタコード信号の位相変化点の中間地点で位相が変化する信号となる。したがって、位相分割回路100aと位相分割回路100bは、グローバルカウンタに入力される初期のクロック信号CLK部分(動作のウェークアップ時間)を除いて、同一の位相分割信号OUTを出力する機能を有する。
上述したように、実施形態1に係る積分型A/D変換器1000aは、複数の多相信号であるジョンソンカウンタコード信号及びグレーコード信号を含むカウンタコード信号を出力するグローバルカウンタ200を備える。また、当該積分型A/D変換器は、ランプ波発生回路300、比較器400a及びラッチ回路501aから509a及び510aから540aを含むカラム回路900aと、を備え、カラム回路900a毎に、当該ラッチ回路の出力値をデジタル変換出力値とする。また、ランプ波発生回路300は、時間変化に従って電圧値が線形に変化するランプ波電圧を出力する。さらに、比較器400aは、ランプ波電圧と画素で発生する画素電圧とを比較する。さらに、ラッチ回路501aから509a及び510aから540aは、比較器400aの出力が反転するタイミングでカウンタコード信号をラッチする。
上記、積分型A/D変換器1000aは、カウンタコード信号を入力とし、カウンタコード信号の位相を分割する位相分割信号を生成し、位相分割信号を当該積分型A/D変換器のデジタル変換出力値のLSBとしてラッチ回路600aに出力する位相分割回路100aを備える。グローバルカウンタ200は、所定数のカラム回路900に対して供用される。所定数の一例として、数千という数字が挙げられる。すなわち、グローバルカウンタ200は、数千個のカラム回路900に対して供用される場合があり得る。また、当該所定数よりも少ない数である複数のカラム回路に対して位相分割回路100aが配置され、LSB信号が、複数の位相分割回路によって供用される場合があり得る。当該複数のカラム回路の一例として、1から数百のカラム回路、好ましくは数十から数百のカラム回路が挙げられる。なお、上記構成は、実施形態1の積分型A/D変換器だけではなく、以下に詳述する実施形態2及び3の積分型A/D変換器に共通する構成ともなる。
上記の構成の積分型A/D変換器によれば、カウンタコード信号を適切に組み合わせて高速な信号を生成する位相分割回路を適切な間隔でローカルにカラム内に配置することによって、カウンタコード信号の周波数よりも高速でA/D変換処理をすることが可能となる。
(実施形態2)
<実施形態2に係る位相分割回路の一例>
図10は、実施形態2に係る位相分割回路の一例のブロック図である。実施形態2に係る位相分割回路100cは、実施形態1に係る位相分割回路100bと同様に、4つの位相が異なるジョンソンカウンタコード信号<0>から<3>を入力とするSMD回路として機能する。位相分割回路100cが位相分割回路100bと異なる構成は、ミキサ160cの構成である。ミキサ160c以外の構成は、位相分割回路100bと位相分割回路100cとで同じ構成であるので、記載の重複を避けるために説明を省略する。
実施形態2に係る位相分割回路100cのミキサ160cは、位相分割信号を2相にして出力する構成となっている。すなわち、位相分割回路100cの位相分割信号の周波数は、実施形態2に係る位相分割回路100a及び位相分割回路100bの位相分割信号の周波数の1/2になる。このように、位相分割信号の周波数を低周波数化することによって、位相分割信号の伝送は、低ノイズ化及び誤伝送の低減により、安定化されることが期待される。
具体的には、ミキサ160cは、ミキサ161c及びミキサ162cを備える。ミキサ161cは、プリアウト信号[0]及びプリアウト信号[2]を入力し、位相分割信号0 OUT(0)を出力する。ミキサ162cは、プリアウト信号[1]及びプリアウト信号[3]を入力し、位相分割信号0 OUT(0)を出力する。
位相分割信号0 OUT(0)は、プリアウト信号[0]の立上りで位相が反転し、プリアウト信号[2]の立上りで位相が元に戻る動作を繰り返す。すなわち、OUT(0)は、ジョンソンカウンタコード信号[0]とジョンソンカウンタコード信号[1]の位相変化の中間点で位相が変化し、ジョンソンカウンタコード信号[2]とジョンソンカウンタコード信号[3]の位相変化の中間点で位相が変化する。
また、位相分割信号1 OUT(1)は、プリアウト信号[1]の立上りで位相が反転し、プリアウト信号[3]の立上りで位相が元に戻る動作を繰り返す。すなわち、OUT(1)は、ジョンソンカウンタコード信号[1]とジョンソンカウンタコード信号[2]の位相変化の中間点で位相が変化し、ジョンソンカウンタコード信号[3]とジョンソンカウンタコード信号[0]の位相変化の中間点で位相が変化する。
実施形態2のLSBは、位相分割信号0 OUT(0)及び位相分割信号1 OUT(1)を並列にして2ビットで表現し、LSB周波数を低周波数化する。上述したように、位相分割信号の周波数を低周波数化することによって、位相分割信号の伝送は、低ノイズ化及び誤伝送の低減により、安定化されることが期待される。
<実施形態2に係る位相分割回路のタイミングチャートの一例>
図11は、図10に係る位相分割回路の一例のタイミングチャートである。すなわち、図11では、ジョンソンカウンタコード信号[0]、ジョンソンカウンタコード信号[1]、ジョンソンカウンタコード信号[2]、ジョンソンカウンタコード信号[3]は、tdiffずつ位相がずれている。また、一つのジョンソンカウンタコード信号は、半周期が4tdiffのパルス信号でもある。パルス信号sig0は、ジョンソンカウンタコード信号[0]の立上りと立下りを開始点として約(tdiff/2)のハイレベル期間を有するパルス信号である。また、パルス信号sig1は、ジョンソンカウンタコード信号[1]の立上りと立下りを開始点として約(tdiff/2)のハイレベル期間を有するパルス信号である。遅延信号C[n]は、ジョンソンカウンタコード信号[0]の立上り又は立下り、すなわち、パルス信号sig0の立上りからtdiffと遅延回路120b[0]の遅延時間だけ遅れた遅延信号である。遅延信号C[0]は、前方ミラー遅延ライン130b[0]の伝送途中の遅延信号である。D型フリップフロップDFFbn[0]の出力端子信号Q[n]は、遅延信号C[n]の立上りにおけるD端子に入力されるパルス信号sig1の信号レベルを出力する。したがって、図10に示されるように、出力端子信号Q[n]は、遅延信号C[n]の立上りで、パルス信号sig1の信号レベルであるハイ状態を出力し続ける。プリアウト信号[0]は、出力端子信号Q[n]とパルス信号sig0との和信号が後方ミラー遅延ライン150b[0]によって(tdiff/2)遅延した信号である。
位相分割信号0 OUT(0)は、プリアウト信号[0]の立上りで位相が反転し、プリアウト信号[2]の立上りで位相が元に戻る動作を繰り返す。また、位相分割信号1 OUT(1)は、プリアウト信号[1]の立上りで位相が反転し、プリアウト信号[3]の立上りで位相が元に戻る動作を繰り返す。
<実施形態2に係るA/D変換器の出力ビットのパターンの一例>
図12は、実施形態2に係るA/D変換器の出力ビットパターンの一例を示すタイミングチャートである。すなわち、図12では、実施形態2に係るA/D変換器のLSBから上の中位4ビットを出力するジョンソンカウンタコード信号JC<0>からジョンソンカウンタコード信号JC<3>、上位ビットの1ビットであるグレーコード信号<3>、及び、LSBの位相分割信号を示す。LSBの位相分割信号は、2相であって位相分割信号OUT(0)及びOUT(1)によって示される。
図12の上段のカウンタ値はグローバルカウンタ200に入力されるクロック信号CLKのクロック数を示す。したがって、クロック信号CLKのカウンタ値が「0」の場合は、積分型A/D変換器1000aの入力もないことになる。したがって、位相分割信号OUT(0)及び(1)=「0」、ジョンソンカウンタコード信号JC<0>からジョンソンカウンタコード信号JC<3>=「0」及び他のビット=「0」となる。カウンタ値がインクリメントされるたびに、隣接するジョンソンカウンタコード信号の位相が変化する中間位置で位相が変化する位相分割信号を生成する。すなわち、位相分割信号は、ジョンソンカウンタコード信号のエッジ変化の2倍の周波数を有する信号となる。このように、位相分割信号は、多相クロックであるジョンソンカウンタコード信号の中間位相で変化する高速信号を出力するので、誤カウントの確率を低減することが可能になる。また、位相分割回路は、高速動作が必要な回路に隣接して配置させる設計が必要に応じてできるので、位相分割信号を短距離及び低負荷で供給することが可能になる。しかも、本実施形態においては、位相分割信号を2相、位相分割信号OUT(0)及び(1)、によって表現しているので、位相分割信号を1相で表現する実施形態1に比べて、位相分割信号を1/2倍に低速化することが可能になる。
したがって、位相分割信号は、複数のジョンソンカウンタコード信号等のカウンタコード信号を入力とし、単数(実施形態1)又は複数(実施形態2等)本の位相分割信号によってLSBを表現するように構成されることが可能である。
このような動作によれば、グローバルカウンタ200に入力されるクロック信号CLKを高周波数化することなく、A/D変換器の実行速度は、これまでの実行速度の2倍以上になることが可能になる。また、グローバルカウンタ200から出力される長距離を伝送されるカウンタコード信号も高周波数化することなく、A/D変換器の実行速度は、これまでの実行速度の2倍以上になることが可能になる。すなわち、本実施形態に係るA/D変換器は、A/D変換器の入力に接続される図示しない撮像素子のフレームレートの向上、画素数の増加、高画質化といったユーザ要求に対応することが可能になる。また、A/D変換器のチップ面積の増加、及び、組み立てコストの増加を伴うことなく、A/D変換器は高速化することが可能になる。
(実施形態3)
<実施形態3に係る位相分割回路の一例>
図13は実施形態3に係る位相分割回路の一例のブロック図である。実施形態3に係る位相分割回路100dは、実施形態2に係る位相分割回路100cと同様に、4つの位相が異なるジョンソンカウンタコード信号<0>から<3>を入力とするSMD回路として機能する。位相分割回路100dが位相分割回路100cと異なる構成は、ミキサ160dの構成、及び、ミラー遅延回路150d等である。ミキサ160d及びミラー遅延回路150d以外の構成は、位相分割回路100cと位相分割回路100dとで同じ構成であるので、記載の重複を避けるために説明を省略する。
実施形態3に係る位相分割回路100dのミキサ160dは、実施形態2と同様に位相分割信号を2相にして出力する構成となっている。ミキサ160dは、プリアウト信号[1]、プリアウト信号[2]、プリアウト信号[3]、プリアウト信号[4]を入力し、位相分割信号1 OUT(1)を出力する。位相分割信号1 OUT(1)は、実施形態1における位相分割信号と同様に、隣接するジョンソンカウンタコード信号の位相変化点の中間地点で位相が変化する信号となる。さらに、ミキサ160dは、位相分割信号0 OUT(0)を出力する。位相分割信号0 OUT(0)は、隣接するジョンソンカウンタコード信号の位相変化点の間の1/4及び3/4位相地点で位相が変化する信号となる。すなわち、実施形態3に係る位相分割回路100dの2相の位相分割信号は、隣接するジョンソンカウンタコード信号の位相変化点間を4分割することで、従来のA/D変換器の変換速度を4倍に高速化する信号となる。ただし、実施形態1、実施形態2、及び、実施形態3におけるジョンソンカウンタコード信号の周波数には変化がないので、長距離伝送される信号の安定性は変化がないことが期待される。
ミラー遅延回路150d[0]はパルス信号sig1を1/4位相遅延させた信号をミキサ160dに出力する。ミラー遅延回路151d[0]はパルス信号sig1を2/4位相遅延させた信号をミキサ160dに出力する。ミラー遅延回路152d[0]はパルス信号sig1を3/4位相遅延させた信号をミキサ160dに出力する。同様に、ミラー遅延ユニットd[1]はパルス信号sig2、ミラー遅延ユニットd[2]はパルス信号sig3、ミラー遅延ユニットd[3]はパルス信号sig0を1/4位相、2/4位相、3/4位相遅延させた信号を出力する。
ミキサ160dは、ミラー遅延回路150d[0]からミラー遅延回路150d[3]までから出力される上記信号によって、位相分割信号0 OUT(0)及び位相分割信号1 OUT(1)を出力する。すなわち、位相分割信号は複数のカウンタコード信号を入力とし、ミラー遅延回路の遅延時間を変化させることによって、複数のカウンタコード信号の位相変化点間の任意の位置において、位相分割信号の位相を変化させるように構成することが可能になる。
<実施形態3に係るA/D変換器の出力ビットのパターンの一例>
図14は、実施形態3に係るA/D変換器の出力ビットのパターンの一例を示すタイミングチャートである。すなわち、図14は、実施形態3に係るA/D変換器のLSBから上の中位4ビットを出力するジョンソンカウンタコード信号JC<0>からジョンソンカウンタコード信号JC<3>、上位ビットの1ビットであるグレーコード信号<3>、及び、LSBの位相分割信号を示す。LSBの位相分割信号は、2相であって位相分割信号OUT(0)及びOUT(1)によって示される。LSB信号は、ローカル逓倍信号と称する場合もある。
図14の上段のカウンタ値はグローバルカウンタ200に入力されるクロック信号CLKのクロック数を示す。したがって、クロック信号CLKのカウンタ値が「0」の場合は、積分型A/D変換器1000aの入力もないことになる。この場合には、位相分割信号OUT(0)及び(1)=「0」、ジョンソンカウンタコード信号JC<0>からジョンソンカウンタコード信号JC<3>=「0」及び他のビット=「0」となる。カウンタ値が4回インクリメントされるたびに、位相分割信号OUT(1)は、隣接するジョンソンカウンタコード信号の位相が変化する中間位置で位相が変化する位相分割信号を生成する。また、カウンタ値が2回インクリメントされるたびに、位相分割信号OUT(0)は、隣接するジョンソンカウンタコード信号の位相が変化する間の1/4位相地点、3/4位相地点で位相が変化する位相分割信号を生成する。したがって、位相分割信号OUT(0)及びOUT(1)を並列に並べると、隣接するジョンソンカウンタコード信号の位相が変化する間の1/4位相毎に位相が変化する信号が出現する。すなわち、実施形態3に係る位相分割回路100dの2相の位相分割信号は、隣接するジョンソンカウンタコード信号の位相変化点間を4分割することで、従来のA/D変換器の変換速度を4倍に高速化する信号となる。このように、位相分割信号は、多相クロックであるジョンソンカウンタコード信号の中間の位相で4分割して変化する高速信号を出力するので、誤カウントの確率を低減することが可能になる。また、位相分割回路は、高速動作が必要な回路に隣接して配置させる設計が必要に応じてできるので、位相分割信号を短距離及び低負荷で供給することが可能になる。しかも、本実施形態においては、位相分割信号を2相、位相分割信号OUT(0)及び(1)、によって表現しているので、位相分割信号を1相で表現する実施形態に比べて、位相分割信号を1/2倍に低速化することが可能になる。
このような動作によれば、グローバルカウンタ200に入力されるクロック信号CLKを高周波数化することなく、A/D変換器の実行速度は、これまでの実行速度の4倍以上になることが可能になる。また、グローバルカウンタ200から出力される長距離を伝送されるカウンタコード信号も高周波数化することなく、A/D変換器の実行速度は、これまでの実行速度の2倍以上になることが可能になる。すなわち、本実施形態に係るA/D変換器は、A/D変換器の入力に接続される図示しない撮像素子のフレームレートの向上、画素数の増加、高画質化といったユーザ要求に対応することが可能になる。また、A/D変換器のチップ面積の増加、及び、組み立てコストの増加を伴うことなく、A/D変換器は高速化することが可能になる。
<A/D変換器の出力ビットパターンの比較例>
図15は、比較例と本実施形態のA/D変換器の出力ビットパターンの比較例を示すタイミングチャートである。図15の上段は、比較例であり、従来のA/D変換器の出力ビットパターンの一例であり、ジョンソンカウンタコード信号JC<0>からJC<2>及びグレーコード信号GR<3>及びGR<4>を比較のために示している。比較例の最上段には、グローバルカウンタに入力されるクロック信号のカウンタ値が示されている。すなわち、図15の上段の比較例では、長距離伝送信号であるジョンソンカウンタコード信号JC<0>の1周期は8LSB信号の期間を示している。
図15の中上段は、実施形態1の位相分割回路100aを含むA/D変換器の出力ビットパターンの一例である。実施形態1の位相分割信号は、隣接するジョンソンカウンタコード信号の位相が変化する中間位置で位相が変化するので、比較例のA/D変換器に比較して、2倍の高速変換が可能である。すなわち、長距離伝送信号であるジョンソンカウンタコード信号JC<0>の1周期は16LSB信号の期間を示している。
図15の中下段は、実施形態2の位相分割回路100cを含むA/D変換器の出力ビットパターンの一例である。実施形態2の位相分割信号は、2相で隣接するジョンソンカウンタコード信号の位相が変化する中間位置で位相が変化するので、比較例のA/D変換器に比較して、2倍の高速変換が可能であるとともに、位相分割信号の周波数を低くしている。すなわち、長距離伝送信号であるジョンソンカウンタコード信号JC<0>の1周期は16LSB信号の期間を示しているが、2相の位相分割信号の周波数を、実施形態1の位相分割信号の周波数の1/2に下げて、回路伝送の安定性の向上、低消費電力化を実現している。
図15の下段は、実施形態3の位相分割回路100dを含むA/D変換器の出力ビットパターンの一例である。実施形態3の位相分割信号は、2相であり、隣接するジョンソンカウンタコード信号の位相が変化する中間位置で位相が変化する位相分割信号1を含む。また、実施形態3の位相分割信号は、2相であり、隣接するジョンソンカウンタコード信号の位相が変化する間の1/4位相位置、及び、3/4位相位置で位相が変化する位相分割信号0を含む。したがって、位相分割信号0及び1を並列に並べると、隣接するジョンソンカウンタコード信号の位相が変化する間の1/4位相毎に位相が変化するビットパターンが出現する。すなわち、実施形態3に係る位相分割回路100dの2相の位相分割信号は、隣接するジョンソンカウンタコード信号の位相変化点間を4分割することで、従来のA/D変換器の変換速度を4倍に高速化する信号となる。したがって、長距離伝送信号であるジョンソンカウンタコード信号JC<0>の1周期は32LSB信号の期間を示すことになる。
上述の出力パターンに共通の特徴によれば、半導体装置の動作周波数を決定するグローバルカウンタコード信号よりも高速な信号を生成する位相分割回路が、カラム内に配置可能となる。その結果、半導体装置は、グローバルなカウンタコード信号よりも高速に動作することが可能になる。また、位相分割回路の入力は、複数の比較的低速なジョンソンカウンタコード信号を使用できるので、長距離伝送、及び、高負荷伝送に耐えることが可能になる。また、位相分割回路の位相分割信号は、多相クロックであるジョンソンカウンタコード信号の中間の位相で変化する高速信号を出力するので、誤カウントの確率を低減することが可能になる。また、位相分割回路は、高速動作が必要な回路に隣接して配置させる設計が必要に応じてできるので、位相分割信号を短距離及び低負荷で供給することが可能になる。
(変形例1)
上記実施形態1から実施形態3においては、位相分割回路の位相分割信号をA/D変換器のLSBに適用する方法について説明した。しかしながら、A/D変換器の出力信号は、画像処理回路によって画像処理されることもある。この場合には、当該画像処理回路が半導体回路によって実現され、A/D変換器及び画像処理回路によって半導体装置としての画像処理装置が実現される場合がある。すなわち、変形例1は、実施形態1から実施形態3のいずれかの積分型A/D変換器と、画像処理回路等の半導体回路と、を備える画像処理装置等の半導体装置を提供する場合に適用される。
以上の構成の半導体装置によれば、撮像装置の画素数を増加させること、諧調数を増加させるなどして高画質化させること、画質のむらを防止すること、筋のある画像の生成を防止することなどが可能となる。
(変形例2)
上記実施形態1から実施形態3及び変形例1においては、位相分割回路の位相分割信号を撮像装置に適用した構成について説明した。しかしながら、カラム回路を複数個並列に有し、グローバルカウンタからのカウンタコード信号によって、当該カラム回路が動作する半導体装置において、局所的に、高周波数の信号が必要なカラム回路が配置される場合がある。このような場合に、当該カラム回路、又は、当該カラム回路の近傍に位相分割回路を配置し、高周波数で動作する位相分割信号を当該カラム回路に供給する構成は、全てのカラム回路に、当該高周波数の信号が必要とされない場合に有効である。例えば、当該半導体装置の一例には、DRAM、SRAM等のメモリ半導体装置が挙げられる。
すなわち、上記半導体装置は、グローバルカウンタによって生成されるカウンタコード信号が前段のカラム回路を横断して伝送されることによって駆動されるカラム回路を含み、当該カラム回路が並列に複数個接続される半導体装置である。また、当該半導体装置は、カウンタコード信号が多相のカウンタコード信号である場合に、当該カウンタコード信号の位相変化点間の任意の位置において、位相を変化させる位相分割信号を生成する位相分割回路を備える。位相分割回路は、カウンタコード信号の周波数よりも高い周波数が使用されるカラム回路、又は、当該カラム回路から1から数百カラム回路以内に配置されることが好ましい。当該構成によれば、局所的に高周波数信号が必要なカラム回路又はその近傍に位相分割回路を配置し、伝送距離が近い範囲において低負荷で高速な位相分割信号を供給することが可能になる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。また、例えば、上記の実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記の実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部または全部を、例えば、集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリやハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、またはICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
100a、100b、100c、100d 位相分割回路
160a、160b、160c、160d ミキサ
200 グローバルカウンタ
210 ジョンソンカウンタ
230 グレイコードカウンタ
300 ランプ波発生回路
400a 比較器
501a、509a、510a、520a、530a、540a ラッチ回路
900a、900b、900c、900x カラム回路
1000a 積分型A/D変換器
2000 半導体装置

Claims (9)

  1. 多相信号を含むカウンタコード信号を出力するグローバルカウンタと、
    時間変化に従って電圧値が線形に変化するランプ波電圧を出力するランプ波発生回路、前記ランプ波電圧と画素で発生する画素電圧とを比較する比較器、及び、前記比較器の出力が反転するタイミングで前記カウンタコード信号をラッチするラッチ回路を含むカラム回路と、を備え、
    前記カラム回路ごとに、前記ラッチ回路の出力値をデジタル変換出力値とする積分型A/D変換器であって、
    前記カウンタコード信号を入力とし、前記カウンタコード信号の位相を分割する位相分割信号を生成し、前記位相分割信号を前記積分型A/D変換器の前記デジタル変換出力値のLSBとして前記ラッチ回路に出力する位相分割回路を備え、
    前記グローバルカウンタは、所定数の前記カラム回路に対して供用され、
    前記所定数よりも少ない数である複数の前記カラム回路に対して前記位相分割回路が配置され、前記LSBは、前記複数の位相分割回路によって供用される、
    積分型A/D変換器。
  2. 前記位相分割回路は、前記グローバルカウンタから、1から数百カラム回路毎に配置される請求項1に記載の積分型A/D変換器。
  3. 前記位相分割回路は、隣接する前記カラム回路の動作周波数よりも高速で動作するカラム回路、又は、当該カラム回路から1から数百カラム回路以内に配置される請求項1に記載の積分型A/D変換器。
  4. 前記位相分割信号は、複数の前記カウンタコード信号を入力とし、単数又は複数本の前記位相分割信号によって前記LSBを表現するように構成される請求項1に記載の積分型A/D変換器。
  5. 前記位相分割信号は、複数の前記カウンタコード信号を入力とし、複数の前記カウンタコード信号の位相変化点間の任意の位置において、前記位相分割信号の位相を変化させるように構成される請求項1に記載の積分型A/D変換器。
  6. 前記位相分割回路に入力されるカウンタコード信号は、ジョンソンカウンタコード信号であり、隣接するジョンソンカウンタコード信号は1/8周期位相が異なり、デューティが50%であり、前記位相分割回路には、1/8周期位相が異なる4個のジョンソンカウンタコード信号が並列に入力される請求項1に記載の積分型A/D変換器。
  7. 前記位相分割回路に入力されないカウンタコード信号であって、前記積分型A/D変換器の前記デジタル変換出力値の上位ビットとなる前記ラッチ回路の出力値に該当するカウンタコード信号は、グレーコード信号である請求項1に記載の積分型A/D変換器。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の積分型A/D変換器と、
    半導体回路と、
    を備える半導体装置。
  9. クロックジェネレータによって生成されるカウンタコード信号が前段のカラム回路を横断して伝送されることによって駆動されるカラム回路を含み、当該カラム回路が並列に複数個接続される半導体装置であって、
    前記カウンタコード信号が多相のカウンタコード信号である場合に、前記カウンタコード信号の位相変化点間の任意の位置において、位相を変化させる位相分割信号を生成する位相分割回路を備え、
    前記位相分割回路は、前記カウンタコード信号の周波数よりも高い周波数が使用されるカラム回路、又は、当該カラム回路から1から数百カラム回路以内に配置される半導体装置。
JP2021154059A 2021-09-22 2021-09-22 積分型a/d変換器、及び、半導体装置 Pending JP2023045562A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021154059A JP2023045562A (ja) 2021-09-22 2021-09-22 積分型a/d変換器、及び、半導体装置
US17/886,033 US20230087101A1 (en) 2021-09-22 2022-08-11 Integrating analog-to-digital converter and semiconductor device
CN202211104547.7A CN115865093A (zh) 2021-09-22 2022-09-09 积分模数转换器和半导体器件

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021154059A JP2023045562A (ja) 2021-09-22 2021-09-22 積分型a/d変換器、及び、半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023045562A true JP2023045562A (ja) 2023-04-03

Family

ID=85572030

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021154059A Pending JP2023045562A (ja) 2021-09-22 2021-09-22 積分型a/d変換器、及び、半導体装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20230087101A1 (ja)
JP (1) JP2023045562A (ja)
CN (1) CN115865093A (ja)

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5230013A (en) * 1992-04-06 1993-07-20 Motorola, Inc. PLL-based precision phase shifting at CMOS levels
JP4083884B2 (ja) * 1998-08-07 2008-04-30 株式会社ルネサステクノロジ Pll回路及びpll回路を内蔵した半導体集積回路
JP3786879B2 (ja) * 2002-01-24 2006-06-14 松下電器産業株式会社 出力回路
TWI289973B (en) * 2002-10-10 2007-11-11 Via Tech Inc Method and related circuitry for multiple phase splitting by phase interpolation
US8164501B2 (en) * 2004-10-28 2012-04-24 Broadcom Corporation Method and system for time interleaved digital to analog conversion for a cable modem
KR100930404B1 (ko) * 2007-12-10 2009-12-08 주식회사 하이닉스반도체 Dll 회로 및 그 제어 방법
TWI376099B (en) * 2008-06-27 2012-11-01 Raydium Semiconductor Corp Spread spectrum clock signal generator
GB0902822D0 (en) * 2009-02-19 2009-04-08 Cmosis Nv Analog-to-digital conversation in pixel arrays
KR101996491B1 (ko) * 2013-06-14 2019-07-05 에스케이하이닉스 주식회사 이중 데이터 레이트 카운터 및 그를 이용한 아날로그-디지털 변환 장치와 씨모스 이미지 센서
KR102292644B1 (ko) * 2013-12-24 2021-08-23 삼성전자주식회사 고속으로 동작하는 이미지 센서
US10608101B2 (en) * 2017-08-16 2020-03-31 Facebook Technologies, Llc Detection circuit for photo sensor with stacked substrates
JP7295632B2 (ja) * 2018-12-13 2023-06-21 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置およびシステム
KR20210065675A (ko) * 2019-11-27 2021-06-04 삼성전자주식회사 그레이 카운터 및 그것을 포함하는 이미지 센서

Also Published As

Publication number Publication date
US20230087101A1 (en) 2023-03-23
CN115865093A (zh) 2023-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6002279A (en) Clock recovery circuit
JP4322548B2 (ja) データ形式変換回路
JP5018757B2 (ja) パラレル−シリアル変換器及びデータ受信システム
KR100602585B1 (ko) 반도체장치
US7227476B1 (en) Dither scheme using pulse-density modulation (dither PDM)
US8106690B2 (en) Semiconductor integrated circuit device
US9369653B2 (en) Solid-state imaging apparatus
US8713345B2 (en) Apparatus with a local timing circuit that generates a multi-phase timing signal for a digital signal processing circuit
US7573409B2 (en) Variable sized aperture window of an analog-to-digital converter
JP7277266B2 (ja) Pwm出力回路及びそれを有する画像形成装置
US20110074469A1 (en) Frequency Generation Circuitry And Method
JP2001148690A (ja) クロック発生装置
US7061293B2 (en) Spread spectrum clock generating circuit
JP2023045562A (ja) 積分型a/d変換器、及び、半導体装置
US8164501B2 (en) Method and system for time interleaved digital to analog conversion for a cable modem
KR101000486B1 (ko) 지연고정 루프 기반의 주파수 체배기
US6466066B1 (en) Multistage pipeline latch circuit and manufacturing method for the same
JPH06282523A (ja) Ic内のバス回路
JP2006217488A (ja) パラレル−シリアル変換回路およびパラレル−シリアル変換方法
KR101083816B1 (ko) 소수배 타입의 주파수 분주기
JP6094130B2 (ja) Pwm信号生成装置
JP4408470B2 (ja) タイミング信号発生回路
US8575973B1 (en) Frequency synthesizer with zero deterministic jitter
JP2002517935A (ja) 異なる周波数のクロック信号を生成するための同調可能なディジタル発振器回路及び方法
US7253673B2 (en) Multi-phase clock generator and generating method for network controller

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240308