JP2023045556A - 磁気ディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】磁気ヘッドがランプに乗り上がるときの磁気ヘッドの速度を適切に抑制すること。
【解決手段】磁気ディスク装置は、磁気ディスクと、磁気ディスクに対してアクセスを行う磁気ヘッドと、磁気ヘッドを移動させるモータと、ランプと、モータドライバと、プロセッサと、を備える。モータドライバは、電源電圧の電圧値が第1しきい値を下回った場合に、モータに印加する電圧を制御することによって磁気ヘッドをランプにリトラクトするリトラクト動作を開始する。プロセッサは、電源電圧の電圧値が第1しきい値よりも大きい第2しきい値を下回った場合に、磁気ヘッドの移動にブレーキをかけることに関する指示をモータドライバに送信する。
【選択図】図6
【解決手段】磁気ディスク装置は、磁気ディスクと、磁気ディスクに対してアクセスを行う磁気ヘッドと、磁気ヘッドを移動させるモータと、ランプと、モータドライバと、プロセッサと、を備える。モータドライバは、電源電圧の電圧値が第1しきい値を下回った場合に、モータに印加する電圧を制御することによって磁気ヘッドをランプにリトラクトするリトラクト動作を開始する。プロセッサは、電源電圧の電圧値が第1しきい値よりも大きい第2しきい値を下回った場合に、磁気ヘッドの移動にブレーキをかけることに関する指示をモータドライバに送信する。
【選択図】図6
Description
本実施形態は、磁気ディスク装置に関する。
磁気ディスク装置においては、電源断が発生した場合、磁気ヘッドをランプにリトラクトする、リトラクト動作が実行される。
リトラクト動作においては、磁気ヘッドを乗り上げさせるときの磁気ヘッドの速度が適切なレベルを超えている場合、磁気ヘッドがランプにて反跳して磁気ディスク上に戻り、磁気ディスクが傷つく可能性がある。
一つの実施形態は、磁気ヘッドがランプに乗り上がるときの磁気ヘッドの速度を適切に抑制できる磁気ディスク装置を提供することを目的とする。
一つの実施形態によれば、磁気ディスク装置は、磁気ディスクと、磁気ディスクに対してアクセスを行う磁気ヘッドと、磁気ヘッドを移動させるモータと、ランプと、モータドライバと、プロセッサと、を備える。モータドライバは、電源電圧の電圧値が第1しきい値を下回った場合に、モータに印加する電圧を制御することによって磁気ヘッドをランプにリトラクトするリトラクト動作を開始する。プロセッサは、電源電圧の電圧値が第1しきい値よりも大きい第2しきい値を下回った場合に、磁気ヘッドの移動にブレーキをかけることに関する指示をモータドライバに送信する。
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる磁気ディスク装置を詳細に説明する。なお、これらの実施形態により本発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の磁気ディスク装置の構成の一例を示す図である。磁気ディスク装置1は、インタフェース(I/F)バス2を介してホスト40に接続される。また、磁気ディスク装置1は、電力供給線3を介して外部の電源41に接続される。磁気ディスク装置1は、電源41から電力供給線3を介して供給される電力に基づいて動作する。電源41は、ホスト40に具備されてもよい。電力供給線3に印加されている電圧を電源電圧と表記する。
図1は、第1の実施形態の磁気ディスク装置の構成の一例を示す図である。磁気ディスク装置1は、インタフェース(I/F)バス2を介してホスト40に接続される。また、磁気ディスク装置1は、電力供給線3を介して外部の電源41に接続される。磁気ディスク装置1は、電源41から電力供給線3を介して供給される電力に基づいて動作する。電源41は、ホスト40に具備されてもよい。電力供給線3に印加されている電圧を電源電圧と表記する。
磁気ディスク装置1は、ホスト40からアクセスコマンドを受信する。アクセスコマンドは、データのライトを要求するライトコマンドと、データのリードを要求するリードコマンドと、を含む。
磁気ディスク装置1は、1以上の磁気ディスク11を備える。図1では、簡単に理解できるように、磁気ディスク装置1は1枚の磁気ディスク11を備えることとしている。磁気ディスク装置1は、アクセスコマンドに応じて磁気ディスク11へのアクセスを行う。磁気ディスク11へのアクセスは、磁気ディスク11にデータをライトしたり磁気ディスク11からデータをリードしたりすることを含む。
図2は、第1の実施形態の磁気ディスク11の構成の一例を示す図である。磁気ディスク11の記録面には、例えば出荷前にサーボライタなどによりサーボ情報がライトされている。サーボ情報は、セクタ/シリンダ情報およびバーストパターンを含む。セクタ/シリンダ情報は、磁気ディスク11の円周方向および半径方向のサーボ番地を与える。セクタ/シリンダ情報は、磁気ヘッド22を目標トラックまで移動させるシーク制御に用いられる。バーストパターンは、磁気ヘッド22を目標トラック上に維持するトラッキング制御に用いられる。なお、サーボ情報は、セルフサーボライト(SSW)によって出荷後に磁気ディスク11にライトされてもよい。図2には、サーボ情報がライトされたサーボ領域の配置の一例として放射状に配置されたサーボ領域110を示している。
磁気ディスク11の記録面には、半径が異なる同心円の複数のトラック111が所定のピッチで設けられる。各トラック111上には多数のセクタが連続的に形成される。各セクタに対し、磁気ヘッド22によって、データのライトおよびデータのリードが実行される。
図1に説明を戻す。
磁気ディスク装置1は、磁気ディスク11および磁気ヘッド22に加え、スピンドルモータ12、ランプ13、アクチュエータアーム15、ボイスコイルモータ(VCM)16、電力供給回路20、モータドライバ21、ハードディスクコントローラ(HDC)23、プリアンプ24、リードライトチャネル(RWC)25、プロセッサ26、RAM(Random Access Memory)27、FROM(Flash Read Only Memory)28、およびバッファメモリ29を備える。
磁気ディスク装置1は、磁気ディスク11および磁気ヘッド22に加え、スピンドルモータ12、ランプ13、アクチュエータアーム15、ボイスコイルモータ(VCM)16、電力供給回路20、モータドライバ21、ハードディスクコントローラ(HDC)23、プリアンプ24、リードライトチャネル(RWC)25、プロセッサ26、RAM(Random Access Memory)27、FROM(Flash Read Only Memory)28、およびバッファメモリ29を備える。
なお、HDC23、RWC25、およびプロセッサ26を含む構成は、コントローラ30と見なすこともできる。コントローラ30は、RAM27、FROM28、またはバッファメモリ29など、他の要素を含んでいてもよい。
電力供給回路20は、電源41から供給された電力を磁気ディスク装置1の各構成要素に分配する。電力供給回路20は、電力の供給先に応じて電圧の変換を行ってもよい。
スピンドルモータ12は、磁気ディスク11を、回転軸を中心に所定の回転速度で回転させる。
磁気ヘッド22は、それに備わるライトヘッド22wおよびリードヘッド22rを用いて磁気ディスク11に対するアクセスを実行する。ライトヘッド22wは、磁気ディスク11に対するライトを実行する。リードヘッド22rは、磁気ディスク11に対するリードを実行する。磁気ヘッド22は、アクチュエータアーム15の先端に取り付けられている。磁気ヘッド22は、VCM16により、磁気ディスク11の半径方向に沿って移動される。磁気ディスク11の回転が停止しているときなどは、磁気ヘッド22は、ランプ13上に移動される。
プリアンプ24は、磁気ディスク11からのデータのリード時に、磁気ディスク11からリードされた信号を増幅して出力し、RWC25に供給する。また、プリアンプ24は、RWC25から供給されたライト対象のデータに対応した信号を増幅して、磁気ヘッド22に供給する。
HDC23は、I/Fバス2を介してホスト40との間で行われるデータの送受信の制御、バッファメモリ29の制御、および、リードされたデータの誤り訂正処理などを行う。
バッファメモリ29には、ホスト40と磁気ディスク装置1との間のアクセスの速度と磁気ディスク11へのアクセスの速度と、の間の差を吸収するために設けられたバッファメモリである。
バッファメモリ29は、例えば、高速な動作が可能な揮発性メモリによって構成される。バッファメモリ29を構成するメモリの種類は、特定の種類に限定されない。バッファメモリ29は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、またはこれらの組み合わせによって構成され得る。
RWC25は、HDC23から供給されるライト対象のデータをコード変調してプリアンプ24に供給する。また、RWC25は、磁気ディスク11からリードされプリアンプ24から供給された信号をコード復調してデジタルデータとしてHDC23へ出力する。
プロセッサ26は、CPU(Central Processing Unit)またはDSP(Digital Signal Processor)などのプロセシングユニットである。プロセッサ26は、2以上のプロセシングユニットによって構成されてもよい。プロセッサ26には、RAM27、FROM(Flash Read Only Memory)28およびバッファメモリ29が接続されている。
RAM27は、例えばDRAM、SRAM、またはこれらの組み合わせによって構成される。RAM27は、プロセッサ26によって動作用のメモリとして使用される。例えば、RAM27は、ファームウェアプログラムがロードされる領域、または各種の管理データが保持される領域として使用される。
FROM28は、不揮発性メモリである。プロセッサ26は、FROM28および磁気ディスク11に予め格納されたファームウェアプログラムに従って、この磁気ディスク装置1の全体的な制御を行う。プロセッサ26は、FROM28および磁気ディスク11に予め記憶されたファームウェアプログラムをRAM27にロードし、ロードされたファームウェアプログラムに従って、モータドライバ21、プリアンプ24、RWC25、HDC23などの制御を実行する。
特に、プロセッサ26は、磁気ヘッド22の位置決めを制御する。位置決め制御では、プロセッサ26は、磁気ヘッド22によってリードされたサーボ情報をフィードバック入力として用いて、磁気ヘッド22を目標位置に移動させるために必要なVCM16の駆動電圧の電圧値を計算する。そして、プロセッサ26は、計算によって得られた電圧値を示す指示値をモータドライバ21に送信する。この指示値を、第1指示値と表記する。プロセッサ26は、位置決め制御中は、磁気ヘッド22を精度よく位置決めするために、第1指示値の計算および第1指示値の送信を、短い時間周期で繰り返し実行する。
モータドライバ21は、VCM16およびスピンドルモータ12を駆動する。特に、VCM16に対しては、プロセッサ26から受信する第1指示値が示す電圧値の駆動電圧をVCM16に印加する。VCM16は、モータドライバ21から印加された駆動電圧によって駆動され、磁気ヘッド22の移動速度を加速したり減速したりする。
モータドライバ21は、さらに、電源断、つまり電源41からの電力の供給が途絶えたとき、VCM16を制御してリトラクト動作を実行する。具体的には、モータドライバ21は、電源電圧の電圧値がしきい値Thdを下回った場合、位置決め制御に基づくVCM16の駆動を終了して、磁気ヘッド22をランプ13にリトラクトする。しきい値Thdは、磁気ディスク装置1の定格電圧値よりも小さい。つまり、モータドライバ21は、電源電圧の電圧降下を検知することによって、電源断の発生を検知する。
モータドライバ21は、磁気ヘッド22をランプ13にリトラクトする際には、VCM16にパルス状の波形の電圧を所定の時間刻みで繰り返し、印加する。つまり、モータドライバ21は、所定の時間刻みでパルスオンとパルスオフとが繰り返される印加パターンで電圧をVCM16に印加する。モータドライバ21は、パルスオフの期間にVCM16の逆起電力に基づいてVCM16の状態量(位置または速度)を計算し、当該状態量をフィードバック入力として用いて後続するパルスオンの期間に印加されるパルス状の波形の電圧の波高を決定する。以降、パルス状の波形の電圧を、単に、パルス、と表記する。
リトラクト動作では、磁気ヘッド22がランプ13に乗り上がるときの速度が速すぎる場合および遅すぎる場合の何れの場合においても、磁気ヘッド22を正常にランプ13に乗り上げさせることができない。特に、磁気ヘッド22がランプ13にアプローチする速度が適切なレベルを越える場合、磁気ヘッド22がランプ13にて反跳し、磁気ヘッド22が磁気ディスク11上に戻る。磁気ヘッド22が磁気ディスク11上に戻ったとき、磁気ヘッド22によって磁気ディスク11が傷つく虞がある。このような磁気ディスク11の傷つきを防止するためには、磁気ヘッド22がランプ13にアプローチする速度が適切なレベルを越えないように磁気ヘッド22の速度を制御することが望まれる。
例えば、位置決め制御下で磁気ヘッド22が図3に示されるように移動されるケースを考える。図3は、第1の実施形態にかかる磁気ディスク装置1において実施されるシーク制御の一例を示す模式的な図である。
磁気ヘッド22を、或るトラック111aにアクセスするための位置Paから、トラック111aよりも外周側に位置する別のトラック111bにアクセスするための位置Pbに移動させる場合、磁気ヘッド22の速度は、ランプ13に向かう方向に加速され、加速が完了すると等速に維持され、そして位置Pbで磁気ヘッド22を停止できるように減速される。
一般に、シーク制御に要する時間を短縮するために、シーク制御における磁気ヘッドの最大の移動速度は速い。そして、その最大の移動速度は、磁気ヘッドがランプにアプローチするときの適切なレベルを上回る。よって、図3に示されたシーク制御の最中に(特に減速が開始される前に)電源断が発生した場合、磁気ヘッド22がランプ13にアプローチする速度が適切なレベルを越えないようにするためには、急激なブレーキが必要となる場合がある。
ここで、第1の実施形態と比較される技術について説明する。第1の実施形態と比較される技術を、比較例と表記する。比較例によれば、電源断の発生が検知されると、電源断の発生の検知に応じてリトラクト動作が開始される。リトラクト動作では、モータドライバは、磁気ヘッドがランプに乗り上がるときの速度が適切な範囲に収まるよう、各パルスの波高を制御する。
しかしながら、リトラクト動作における電圧の印加パターンによれば、ブレーキのための電圧を印加した状態を維持できないため、磁気ヘッドの移動に急激なブレーキをかけることが難しい。よって、比較例によれば、磁気ヘッドがランプに乗り上がるときの速度を適切なレベルまで減速することができず、磁気ディスクの傷つきの発生を防止できない場合がある。
これに対し、第1の実施形態によれば、プロセッサ26は、モータドライバ21よりも早いタイミングで電源断の発生を検知する。そして、プロセッサ26は、電源断の発生の検知に応じて、位置決め制御を停止して、磁気ヘッド22の移動にブレーキをかけるよう、モータドライバ21に指示する。
より詳細には、プロセッサ26は、電源電圧の電圧値がしきい値Thpを下回ったとき、電源断が発生したことを検知する。Thpは、Thdよりも大きく、磁気ディスク装置1の定格電圧の電圧値よりも小さい。プロセッサ26は、モータドライバ21が電源断の発生の検知に使用するしきい値Thdよりも大きいしきい値Thpを電源断の発生の検知に使用するため、モータドライバ21よりも早く電源断の発生を検知することができる。プロセッサ26は、電源断が発生したことを検知すると、磁気ヘッド22の移動にブレーキをかけるためのVCM16の駆動電圧の電圧値を計算する。磁気ヘッド22の移動にブレーキをかけるためのVCM16の駆動電圧の電圧値を、ブレーキ電圧値と表記する。プロセッサ26は、ブレーキ電圧値を示す指示値をモータドライバ21に送信する。この指示値を、第2指示値と表記する。モータドライバ21は、第2指示値が示す電圧値、つまりブレーキ電圧値、の電圧をVCM16に印加する。
プロセッサ26が第2指示値の送信を繰り返せば、モータドライバ21は、第2指示値の送信を受信している間、磁気ヘッド22の移動にブレーキをかけ続けることができる。よって、モータドライバ21が第2指示値を用いて磁気ヘッド22の移動にブレーキをかける場合、リトラクト動作によって磁気ヘッド22の移動にブレーキをかける場合に比べて、強いブレーキをかけることが可能である。
つまり、第1の実施形態によれば、比較例に比べ、電源断時に強いブレーキをかけることが可能である。したがって、磁気ヘッド22がランプ13に乗り上がるときの磁気ヘッド22の速度を適切なレベルまで減速することができる。
以降、第2指示値によって実現するブレーキの処理をブレーキ動作と表記する。
また、外周側から内周側への向き、換言するとランプ13から遠ざかる向き、をフォワード方向と表記する。内周側から外周側への向き、換言するとランプ13に向かう向き、をリバース方向と表記する。
続いて、VCM16に印加される駆動電圧の電圧値の推移の例を説明する。
図4は、図3に示されたシーク制御を実現するための第1の実施形態のVCM16に印加される駆動電圧の電圧値の推移の一例を示す図である。本図において、縦軸は、VCM16に印加される駆動電圧を示す。横軸は、経過時間を示す。なお、本図以降では、一例として、VCM16は、正の電圧値の駆動電圧が印加された場合には磁気ヘッド22をフォワード方向に加速し、負の電圧値の駆動電圧が印加された場合には、磁気ヘッド22をリバース方向に加速することとする。
シーク制御においては、モータドライバ21は、プロセッサ26から所定の時間刻みで受信する第1指示値に基づいてVCM16に印加する電圧を制御する。磁気ヘッド22が位置Paにある場合、プロセッサ26は、磁気ヘッド22のリバース方向への移動速度の加速を開始するために、モータドライバ21に、負の電圧値の電圧の印加を開始させる(タイミングt0)。負の電圧値の電圧の印加は、磁気ヘッド22のリバース方向の速度が所望の速度に到達するタイミングt1まで継続される。つまり、タイミングt0からタイミングt1までの期間には、磁気ヘッド22のリバース方向の移動速度が加速される。
プロセッサ26は、タイミングt1から磁気ヘッド22が位置Pbに近くなるタイミングt2までの間、VCM16に印加される電圧の電圧値をゼロに維持する。よって、タイミングt1からタイミングt2までの期間には、磁気ヘッド22が等速でリバース方向に移動する。
プロセッサ26は、磁気ヘッド22が位置Pbで停止できるように、磁気ヘッド22が位置Pbに近くなったタイミングt2において、モータドライバ21に、正の電圧値の電圧の印加を開始させる。磁気ヘッド22がリバース方向に移動中に正の電圧値の電圧がVCM16に印加されることで、磁気ヘッド22のリバース方向の移動速度の減速が開始する。正の電圧値の電圧の印加は、磁気ヘッド22が位置Pbで停止するタイミングt3まで継続される。よって、タイミングt2からタイミングt3までの期間には、磁気ヘッド22のリバース方向の移動速度が減速される。
磁気ヘッド22が位置Pbで停止すると(タイミングt3)、磁気ヘッド22を位置Paから位置Pbまで移動させるシーク制御が完了する。
図5は、図3に示されたシーク制御の最中に電源断が発生した場合の第1の実施形態のVCM16に印加される駆動電圧の推移の一例を示す図である。本図において、縦軸は、VCM16に印加される駆動電圧を示す。横軸は、経過時間を示す。ここでは一例として、磁気ヘッド22が等速で移動する期間において電源断が発生した場合について説明する。
プロセッサ26は、タイミングt10およびタイミングt11において、図4に示されたタイミングt0およびタイミングt1において実行される処理と同様の処理を実行する。これによって、タイミングt11から磁気ヘッド22が等速で移動する期間が開始する。
磁気ヘッド22が等速で移動する期間のあるタイミングt12において電源断が発生すると、プロセッサ26は、シーク制御を終了して、ブレーキ動作の制御を開始する。プロセッサ26は、モータドライバ21がリトラクト動作を開始する前に、ブレーキ動作の制御を開始する。
ブレーキ動作の実行期間には、プロセッサ26は、ブレーキ電圧値を計算し、ブレーキ電圧値を表す第2指示値をモータドライバ21に送信する。プロセッサ26は、第2指示値の送信を所定の時間刻みで繰り返す。よって、第2指示値の送信が繰り返される間、ブレーキ動作は継続される。
電源電圧の電圧値がしきい値Thdを下回ると(タイミングt14)、プロセッサ26は、第2指示値の送信を終了し、モータドライバ21は、リトラクト動作を開始する。即ち、モータドライバ21は、複数回のパルスの印加を開始する。モータドライバ21は、磁気ヘッド22の移動中は、磁気ヘッド22がランプ13にアプローチするときの速度が磁気ヘッド22を正常にランプ13に乗り上げることができる適切な速度になるように各パルスの波高を制御する。
磁気ヘッド22がランプ13に乗り上がると(タイミングt15)、リトラクト動作が終了する。
このように、第1の実施形態によれば、リトラクト動作が開始される前に予め磁気ヘッド22の移動にブレーキをかけることができる。よって、磁気ヘッド22が非常に速い速度でリバース方向に移動しているときに電源断が発生した場合であっても、磁気ヘッド22がランプ13に乗り上がるときの速度を適切なレベルまで減速させることが可能である。その結果、磁気ディスク11が傷つくことを抑制することが可能である。
なお、プロセッサ26およびモータドライバ21による電源電圧の監視の仕組みは、任意に設計可能である。
一例では、図1に示されるように、プロセッサ26およびモータドライバ21は、電力供給回路20に制御信号線で接続される。電力供給回路20は、電源電圧の電圧値をデジタル値として取得するためのアナログデジタルコンバータを備える。そして、当該アナログデジタルコンバータから出力された信号は、制御信号線を介してプロセッサ26およびモータドライバ21に送信され、プロセッサ26およびモータドライバ21は、受信した信号によって電源電圧の電圧値を知ることが可能である。
別の例では、プロセッサ26およびモータドライバ21のそれぞれは、自身に供給される電力の電圧値をデジタル値として取得するためのアナログデジタルコンバータを備える。プロセッサ26およびモータドライバ21のそれぞれは、当該アナログデジタルコンバータから出力された信号に基づいて電源電圧の電圧値を知ることが可能である。
電力供給回路20が電圧の変換を行わないで電力を分配するように構成されている場合は、プロセッサ26およびモータドライバ21のそれぞれは、自身が備えるアナログデジタルコンバータから出力された信号を電源電圧の電圧値として認識する。
電力供給回路20が電圧の変換を行って電力を分配するように構成されている場合は、プロセッサ26およびモータドライバ21のそれぞれは、自身が備えるアナログデジタルコンバータから出力された信号またはしきい値(しきい値Thdおよびしきい値Thp)に係数をかけることによって、電源電圧の電圧値としきい値(しきい値Thdおよびしきい値Thp)との比較と等価な処理を実行することが可能である。
続いて、第1の実施形態にかかる磁気ディスク装置1の動作を説明する。
図6は、第1の実施形態にかかるプロセッサ26の動作の一例を示すフローチャートである。
プロセッサ26は、電源電圧の電圧値がしきい値Thpを下回ったか否かを判定する(S101)。電源電圧の電圧値がしきい値Thpを下回っていない場合(S101:No)、制御がS101に戻る。プロセッサ26は、S101の処理を、位置決め制御中であるか否かに限らず、電源電圧の電圧値がしきい値Thpを下回ったと判定されるまで、繰り返し実行する。
電源電圧の電圧値がしきい値Thpを下回った場合(S101:Yes)、プロセッサ26は、ブレーキ電圧値を計算する(S102)。
ブレーキ電圧値の計算方法としては、種々の方法が採用され得る。図7および図8を参照して、ブレーキ電圧値の計算方法の例を説明する。
一例では、プロセッサ26は、磁気ヘッド22のリバース方向の移動速度を取得して、取得された磁気ヘッド22のリバース方向の移動速度に基づいてブレーキ電圧値を計算する。例えば、図7に示されるように、磁気ヘッド22のリバース方向の移動速度が速いほどブレーキ電圧値を大きくする。磁気ヘッド22がランプ13に乗り上がるときの磁気ヘッド22の移動速度を適切なレベルまで減速するためには、磁気ヘッド22のリバース方向の移動速度が速いほど、大きな減速量が要求される。図7に示された計算方法によれば、この要求を満たすことが可能である。
なお、図7に示される例によれば、磁気ヘッド22のリバース方向の移動速度が負である場合、つまり磁気ヘッド22がフォワード方向に移動している場合には、ブレーキ電圧値はゼロとされている。磁気ヘッド22がフォワード方向に移動している場合のブレーキ電圧値の計算方法はこれに限定されない。磁気ヘッド22がフォワード方向に移動している場合にも磁気ヘッド22の移動速度を減速できるように、プロセッサ26は、負のブレーキ電圧値を取得してもよい。
また、磁気ヘッド22のリバース方向の移動速度とブレーキ電圧値との関係は、図7に示されるようなリニアな関係に限定されない。例えば、磁気ヘッド22のリバース方向の移動速度に応じてブレーキ電圧値がステップ状に変化するよう、磁気ヘッド22のリバース方向の移動速度とブレーキ電圧値との関係が規定されてもよい。
別の例では、プロセッサ26は、磁気ヘッド22のランプ13までの距離を取得し、取得された磁気ヘッド22のランプ13までの距離に基づいてブレーキ電圧値を計算する。例えば、図8に示されるように、磁気ヘッド22のランプ13までの距離が近いほどブレーキ電圧値を大きくする。磁気ヘッド22のランプ13までの距離が短いほど、減速しながら磁気ヘッド22が移動できる距離が短くなるため、強いブレーキが必要となる。この計算方法によれば、磁気ヘッド22のランプ13までの距離が短いほど強いブレーキをかけることができる。
なお、磁気ヘッド22のランプ13までの距離とブレーキ電圧値との関係は、図8に示されるようなリニアな関係に限定されない。例えば、磁気ヘッド22のランプ13までの距離に応じてブレーキ電圧値がステップ状に変化するよう、磁気ヘッド22のランプ13までの距離とブレーキ電圧値との関係が規定されてもよい。
さらに別の例では、プロセッサ26は、磁気ヘッド22のリバース方向の移動速度と、磁気ヘッド22のランプ13までの距離と、の両方に基づいてブレーキ電圧値を計算してもよい。例えば、プロセッサ26は、図7に示された関係および図8に示された関係の両方に基づいて、ブレーキ電圧値を計算してもよい。
プロセッサ26による磁気ヘッド22のリバース方向の移動速度および磁気ヘッド22のランプ13までの距離の取得方法は、特定の方法に限定されない。例えば、プロセッサ26は、位置決め制御などにおいては、磁気ヘッド22の現在の状態量(例えば位置、移動速度、またはその両方)を計算によって推定し、推定された状態量に基づいて磁気ヘッド22の目標位置を計算する。プロセッサ26は、位置決め制御において磁気ヘッド22の現在の状態量を計算するアルゴリズムと同じアルゴリズムによって、磁気ヘッド22のリバース方向の移動速度および磁気ヘッド22のランプ13までの距離を取得することができる。
図6に説明を戻す。
プロセッサ26は、ブレーキ電圧値の計算が完了すると、モータドライバ21に対し、ブレーキ動作の制御を実行する(S103)。即ち、プロセッサ26は、ブレーキ電圧値を第2指示値としてモータドライバ21に送信することによって、モータドライバ21にブレーキ動作を実行させる。
プロセッサ26は、ブレーキ電圧値の計算が完了すると、モータドライバ21に対し、ブレーキ動作の制御を実行する(S103)。即ち、プロセッサ26は、ブレーキ電圧値を第2指示値としてモータドライバ21に送信することによって、モータドライバ21にブレーキ動作を実行させる。
ブレーキ動作の制御は、リトラクト動作が開始されるタイミングの前の任意のタイミングまで継続され得る。ブレーキ動作の制御が継続される期間、即ちブレーキ動作の実行期間は、リトラクト動作が開始されるタイミングまでの期間のうちから任意の方法で設定される。例えば、ブレーキ動作の実行期間は所定の短い期間に固定されていてもよい。または、プロセッサ26が、磁気ヘッド22の移動速度、位置、またはそれら両方、などに基づいてブレーキ動作の実行期間を決定してもよい。プロセッサ26は、リトラクト動作が開始されるタイミングまで、ブレーキ動作の制御を継続してもよい。
続いて、プロセッサ26は、電源電圧の電圧値がしきい値Thdを下回ったことをモータドライバ21が検知したか否かを判定する(S104)。
モータドライバ21は、電源電圧の電圧値がしきい値Thdを下回ると、リトラクト動作を開始する。つまり、S104は、プロセッサ26が、モータドライバ21によってリトラクト動作が開始されるタイミングを認識するための処理に相当する。
モータドライバ21は、電源電圧の電圧値がしきい値Thdを下回ったことを検知すると、電源電圧の電圧値がしきい値Thdを下回ったことをプロセッサ26に通知する。S104では、プロセッサ26は、電源電圧の電圧値がしきい値Thdを下回ったことをモータドライバ21が検知したか否かを当該通知に基づいて判定する。
モータドライバ21からプロセッサ26への当該通知の転送方法は、特定の方法に限定されない。一例では、モータドライバ21は、レジスタを備え、電源電圧の電圧値がしきい値Thdを下回った場合に、電源電圧の電圧値がしきい値Thdを下回ったことを意味する値を当該レジスタにセットする。プロセッサ26は、所定の時間刻みで当該レジスタの値を参照する。そして、プロセッサ26は、電源電圧の電圧値がしきい値Thdを下回ったことを意味する値を当該レジスタの参照によって取得すると、電源電圧の電圧値がしきい値Thdを下回ったことをモータドライバ21が検知したことを知ることができる。
電源電圧の電圧値がしきい値Thdを下回ったことをモータドライバ21が検知した場合(S104:Yes)、プロセッサ26は動作を終了する。
プロセッサ26が所定の時間待っても電源電圧がしきい値Thdを下回ったことをモータドライバ21が検知しなかった場合(S104:No)、制御がS101に移る。
例えば、電源電圧の電圧値がしきい値Thpを下回った後、電源電圧の電圧値が電源電圧がしきい値Thdを下回ることなく定格電圧の電圧値まで復帰する場合がある。そのような場合、電源断は発生していないと推定できる。よって、プロセッサ26は、S104の処理においてNoと判定された場合、電源断にかかる動作を終了し、制御がS101に移る。制御がS101に移ると、プロセッサ26は位置決め制御を再開することができる。
図9は、第1の実施形態にかかるモータドライバ21の動作の一例を示すフローチャートである。
モータドライバ21は、電源電圧の電圧値がしきい値Thdを下回ったか否かを判定する(S201)。電源電圧の電圧値がしきい値Thdを下回っていない場合(S201:No)、制御がS201に戻る。モータドライバ21は、電源電圧の電圧値がしきい値Thdを下回ったと判定されるまで、S201の処理を繰り返し実行する。
なお、モータドライバ21がS201の処理においてNoと判定するまで、モータドライバ21は、プロセッサ26からの指示値(第1指示値または第2指示値)に基づいて、モータドライバ21の駆動電圧の制御を実行する。特に、電源電圧の電圧値がしきい値Thpを下回った場合、モータドライバ21は、プロセッサ26からの第2指示値に基づいてブレーキ動作を行う。
電源電圧の電圧値がしきい値Thdを下回った場合(S201:Yes)、モータドライバ21は、電源電圧の電圧値がしきい値Thdを下回ったことをプロセッサ26に通知し(S202)、リトラクト動作を実行する(S203)。リトラクト動作によって磁気ヘッド22がランプ13に乗り上がると、モータドライバ21は、動作を終了する。
このように、第1の実施形態によれば、モータドライバ21は、電源電圧の電圧値がしきい値Thdを下回った場合に、VCM16に印加する駆動電圧を制御することによってリトラクト動作を開始する。プロセッサ26は、電源電圧の電圧値がしきい値Thdよりも大きいしきい値Thpを下回った場合に、モータドライバ21に第2指示値を送信することによって、ブレーキ動作を実行させる。
これによって、モータドライバ21は、電源電圧の電圧値がしきい値Thdを下回る前に、プロセッサ26からの第2指示値に応じて磁気ヘッド22の速度を減速させる。
よって、電源断が発生した場合に、磁気ヘッド22の移動に強いブレーキをかけることが可能である。磁気ヘッド22がランプ13に乗り上がるときの磁気ヘッド22の移動速度を、磁気ヘッド22がランプ13に反跳して磁気ディスク11に戻らないよう、適切に抑制することが可能となる。
また、第1の実施形態によれば、一例では、プロセッサ26は、磁気ヘッド22のランプ13に向かう移動速度を取得し、少なくとも当該移動速度に基づいてブレーキ電圧値を計算する。そして、プロセッサ26は、ブレーキ電圧値を第2指示値としてモータドライバに送信する。モータドライバ21は、リトラクト動作の前に、第2指示値に対応する電圧値の駆動電圧をVCM16に印加する。
よって、磁気ヘッド22のリバース方向の移動速度が速いほど、磁気ヘッド22の移動に強いブレーキをかけることが可能となる。そのため、磁気ヘッド22がランプ13に乗り上がるときの磁気ヘッド22の移動速度を、磁気ヘッド22がランプ13に反跳して磁気ディスク11に戻らないよう、適切に抑制することが可能となる。
また、第1の実施形態によれば、一例では、プロセッサ26は、磁気ヘッド22のランプ13までの距離を取得し、少なくとも当該距離に基づいてブレーキ電圧値を計算する。そして、プロセッサ26は、ブレーキ電圧値を第2指示値としてモータドライバに送信する。モータドライバ21は、リトラクト動作の前に、第2指示値に対応する電圧値の駆動電圧をVCM16に印加する。
よって、磁気ヘッド22のランプ13までの距離が短いほど強いブレーキをかけることが可能となる。そのため、磁気ヘッド22がランプ13に乗り上がるときの磁気ヘッド22の移動速度を、磁気ヘッド22がランプ13に反跳して磁気ディスク11に戻らないよう、適切に抑制することが可能となる。
なお、第1の実施形態において、しきい値Vtpは、第2しきい値の一例である。しきい値Vtdは、第1しきい値の一例である。VCM16は、モータの一例である。第2指示値は、指示値の一例である。
(第2の実施形態)
前述されたように、リトラクト動作においては、モータドライバ21は、パルスオフの期間にVCM16の状態量(位置または速度)を計算し、当該状態量をフィードバック入力として用いて後続するパルスオンの期間に印加されるパルスの波高を決定する。よって、初回のパルスの印加時には、モータドライバ21は、VCM16の状態量を未取得の状態にある。
前述されたように、リトラクト動作においては、モータドライバ21は、パルスオフの期間にVCM16の状態量(位置または速度)を計算し、当該状態量をフィードバック入力として用いて後続するパルスオンの期間に印加されるパルスの波高を決定する。よって、初回のパルスの印加時には、モータドライバ21は、VCM16の状態量を未取得の状態にある。
比較例では、初回のパルスの波高は、例えば固定された初期値が使用される。磁気ヘッドの位置または移動速度に応じた波高の制御は、2回目以降のパルスにおいて可能である。つまり、強いブレーキをかけることができるタイミングが遅くなる。よって、急激なブレーキが必要な状況では、磁気ヘッドがランプに乗り上がるときの磁気ヘッドの移動速度を適切なレベルまで減速することができない場合がある。
第2の実施形態では、比較例に比べて早いタイミングで強いブレーキをかけることを可能とするために、モータドライバ21は、リトラクト動作においてVCM16に複数のパルスの印加を開始する際、初回のパルスの波高を、リトラクト動作の開始の前に予めプロセッサ26から指示されたブレーキ強度値に応じて制御する。即ち、プロセッサ26は、電源断が発生した場合、リトラクト動作が開始される前に、必要なブレーキの強さを計算する。プロセッサ26は、計算によって得られたブレーキの強さを、ブレーキ強度値としてモータドライバ21に送信する。
図10は、図3に示されたシーク制御の最中に電源断が発生した場合の第2の実施形態のVCM16に印加される電圧の推移の一例を示す図である。本図において、縦軸は、VCM16に印加される駆動電圧を示す。横軸は、経過時間を示す。
プロセッサ26は、タイミングt20およびタイミングt21において、図4に示されたタイミングt0およびタイミングt1において実行される処理と同様の処理を実行する。これによって、タイミングt21から磁気ヘッド22が等速で移動する期間が開始する。
磁気ヘッド22が等速で移動する期間のあるタイミングt22において電源断が発生すると、プロセッサ26は、シーク制御を終了して、ブレーキ強度値を計算し、計算によって得られたブレーキ強度値をモータドライバ21に送信する。
電源電圧の電圧値がしきい値Thdを下回ると(タイミングt23)、モータドライバ21は、リトラクト動作を開始する。即ち、モータドライバ21は、複数回のパルスの印加を開始する。モータドライバ21は、ブレーキ強度値に対応する波高H1を有するパルスを初回のパルスとしてVCM16に印加する。モータドライバ21は、2回目以降のパルスは、直前のパルスオフの期間に得られたVCM16の状態量に基づいて波高の制御を行う。
磁気ヘッド22がランプ13に乗り上がると(タイミングt24)、リトラクト動作が終了する。
このように、リトラクト動作においてVCM16に印加される初回のパルスが制御可能とされる。
続いて、第2の実施形態にかかる磁気ディスク装置1の動作を説明する。
図11は、第2の実施形態にかかるプロセッサ26の動作の一例を示すフローチャートである。
プロセッサ26は、S101と同様の方法で、電源電圧の電圧値がしきい値Thpを下回ったか否かを判定する(S301)。電源電圧の電圧値がしきい値Thpを下回っていない場合(S301:No)、制御がS301に戻る。プロセッサ26は、S301の処理を、位置決め制御中であるか否かに限らず、電源電圧の電圧値がしきい値Thpを下回ったと判定されるまで、繰り返し実行する。
電源電圧の電圧値がしきい値Thpを下回った場合(S301:Yes)、プロセッサ26は、ブレーキ強度値を計算する(S302)。
ブレーキ強度値の計算方法としては、種々の方法が採用され得る。プロセッサ26は、第1の実施形態のブレーキ電圧値の計算方法と同様の方法でブレーキ強度値を計算することができる。つまり、図7および図8を用いて説明された第1の実施形態のブレーキ電圧値の計算方法において、ブレーキ電圧値をブレーキ強度値と読み替えて得られる計算方法が、ブレーキ強度値の計算方法として使用可能である。
なお、ブレーキ強度値は、強ブレーキ、中ブレーキ、弱ブレーキのように、複数あるレベルから選択された値で表現されても良いし、多ビットを用いた数値情報として表現されてもよい。
続いて、プロセッサ26は、計算によって得られたブレーキ強度値をモータドライバ21に送信する(S303)。
そして、プロセッサ26は、S104と同様に、電源電圧の電圧値がしきい値Thdを下回ったことをモータドライバ21が検知したか否かを判定する(S304)。
電源電圧の電圧値がしきい値Thdを下回ったことをモータドライバ21が検知した場合(S304:Yes)、プロセッサ26は動作を終了する。
プロセッサ26が所定の時間待っても電源電圧がしきい値Thdを下回ったことをモータドライバ21が検知しなかった場合(S304:No)、電源断は発生しなかったと推定できるので、制御がS301に移る。
制御がS301に移ると、プロセッサ26は位置決め制御を再開することができる。
図12は、第2の実施形態にかかるモータドライバ21の動作の一例を示すフローチャートである。
電源電圧の電圧値がしきい値Thpを下回った場合、プロセッサ26のS303の処理によって、モータドライバ21は、プロセッサ26からブレーキ強度値を受信する(S401)。そして、モータドライバ21は、電源電圧の電圧値がしきい値Thdを下回ったか否かを判定する(S402)。電源電圧の電圧値がしきい値Thdを下回っていない場合(S402:No)、制御がS402に戻る。モータドライバ21は、電源電圧の電圧値がしきい値Thdを下回ったと判定されるまで、S402の処理を繰り返し実行する。
なお、モータドライバ21がS402の処理においてNoと判定するまで、モータドライバ21は、プロセッサ26からの指示値(第1指示値)に基づいて、モータドライバ21の駆動電圧の制御を実行することができる。
電源電圧の電圧値がしきい値Thdを下回った場合(S402:Yes)、モータドライバ21は、電源電圧の電圧値がしきい値Thdを下回ったことをプロセッサ26に通知し(S403)、リトラクト動作を実行する(S404)。
リトラクト動作の初回のパルスの印加の際には、モータドライバ21は、ブレーキ強度値に応じた波高H1のパルスをVCM16に印加する。例えば、モータドライバ21は、ブレーキ強度値が大きいほど、波高H1を高くする。
リトラクト動作が完了すると、モータドライバ21は、動作を終了する。
このように、第2の実施形態によれば、プロセッサ26は、電源電圧の電圧値がしきい値Thpを下回った場合に、ブレーキ強度値を計算し、ブレーキ強度値をモータドライバ21に送信する。モータドライバ21は、複数印加するパルスの初回の印加において、ブレーキ強度値に対応する波高のパルスをVCM16に印加する。
よって、早いタイミングで磁気ヘッド22の移動に強いブレーキをかけることが可能となる。磁気ヘッド22がランプ13に乗り上がるときの磁気ヘッド22の移動速度を、磁気ヘッド22がランプ13に反跳して磁気ディスク11に戻らないよう、適切に抑制することが可能となる。
また、第2の実施形態によれば、プロセッサ26は、一例では、磁気ヘッド22のリバース方向の移動速度を取得し、少なくとも移動速度に基づいてブレーキ強度値を計算する。
よって、磁気ヘッド22のリバース方向の移動速度が速いほど、磁気ヘッド22の移動に強いブレーキをかけることが可能となる。そのため、磁気ヘッド22がランプ13に乗り上がるときの磁気ヘッド22の移動速度を、磁気ヘッド22がランプ13に反跳して磁気ディスク11に戻らないよう、適切に抑制することが可能となる。
また、第2の実施形態によれば、一例では、プロセッサ26は、磁気ヘッド22のランプ13までの距離を取得し、少なくとも当該距離に基づいてブレーキ強度値を計算する。
よって、磁気ヘッド22のランプ13までの距離が短いほど強いブレーキをかけることが可能となる。そのため、磁気ヘッド22がランプ13に乗り上がるときの磁気ヘッド22の移動速度を、磁気ヘッド22がランプ13に反跳して磁気ディスク11に戻らないよう、適切に抑制することが可能となる。
なお、第2の実施形態において、しきい値Vtpは、第2しきい値の一例である。しきい値Vtdは、第1しきい値の一例である。VCM16は、モータの一例である。ブレーキ強度値は、指示値の一例である。
以上述べたように、第1の実施形態および第2の実施形態によれば、プロセッサ26は、リトラクト動作を開始するタイミングの判断に使用されるしきい値Thdよりも大きいしきい値Thpを電源電圧が下回った場合に、磁気ヘッド22の移動にブレーキをかけることに関する指示をモータドライバ21に送信する。第1の実施形態では、磁気ヘッド22の移動にブレーキをかけることに関する指示は、ブレーキ動作を実現するためのブレーキ指示値である。第2の実施形態では、リトラクト動作において初回にVCM16に印加されるパルスの波高を制御するためのブレーキ強度値である。モータドライバ21は、磁気ヘッド22の移動にブレーキをかけることに関する指示をリトラクト動作の開始前に受信して、当該指示に応じた処理を行う。
よって、第1の実施形態および第2の実施形態によれば、電源断が発生した場合に、磁気ヘッド22の移動に強いブレーキをかけることが可能である。磁気ヘッド22がランプ13に乗り上がるときの磁気ヘッド22の移動速度を、磁気ヘッド22がランプ13に反跳して磁気ディスク11に戻らないよう、適切に抑制することが可能となる。
例えば、第1の実施形態によれば、磁気ヘッド22がリバース方向に移動中に電源断が発生した場合、モータドライバ21は、磁気ヘッド22の移動にブレーキをかけて、その後、リトラクト動作によって複数のパルスをVCM16に印加する。つまり、リトラクト動作の前に磁気ヘッド22の移動にブレーキをかけることが可能である。
例えば、第2の実施形態によれば、磁気ヘッド22がリバース方向に移動中に電源断が発生した場合、モータドライバ21は、リトラクト動作において初回にVCM16に印加されるパルスの波高を電源断が発生した際の磁気ヘッド22の移動速度に応じて変えることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 磁気ディスク装置、2 I/Fバス、3 電力供給線、11 磁気ディスク、12 スピンドルモータ、13 ランプ、15 アクチュエータアーム、20 電力供給回路、21 モータドライバ、22 磁気ヘッド、22r リードヘッド、22w ライトヘッド、23 HDC、24 プリアンプ、25 RWC、26 プロセッサ、27 RAM、28 FROM、29 バッファメモリ、30 コントローラ、40 ホスト、41 電源、110 サーボ領域、111,111a,111b トラック。
Claims (11)
- 磁気ディスクと、
前記磁気ディスクに対してアクセスを行う磁気ヘッドと、
前記磁気ヘッドを移動させるモータと、
ランプと、
電源電圧の電圧値が第1しきい値を下回った場合に、前記モータに印加する電圧を制御することによって前記磁気ヘッドを前記ランプにリトラクトするリトラクト動作を開始するモータドライバと、
前記電源電圧の電圧値が前記第1しきい値よりも大きい第2しきい値を下回った場合に、前記磁気ヘッドの移動にブレーキをかけることに関する指示を前記モータドライバに送信する、プロセッサと、
を備える磁気ディスク装置。 - 前記モータドライバは、前記電源電圧の電圧値が前記第1しきい値を下回る前に、前記指示に応じて前記磁気ヘッドの速度を減速させる、
請求項1に記載の磁気ディスク装置。 - 前記プロセッサは、前記電源電圧の電圧値が前記第2しきい値を下回った場合に、前記磁気ヘッドの前記ランプに向かう移動速度を取得し、少なくとも前記移動速度に基づいて指示値を計算し、
前記指示は、前記指示値を含み、
前記モータドライバは、前記電源電圧の電圧値が前記第1しきい値を下回る前に、前記指示値に対応する電圧値の電圧を前記モータに印加する、
請求項1または請求項2に記載の磁気ディスク装置。 - 前記プロセッサは、前記電源電圧の電圧値が前記第2しきい値を下回った場合に、前記磁気ヘッドの前記ランプまでの距離を取得し、少なくとも前記距離に基づいて指示値を計算し、
前記指示は、前記指示値を含み、
前記モータドライバは、前記電源電圧の電圧値が前記第1しきい値を下回る前に、前記指示値に対応する電圧値の電圧を前記モータに印加する、
請求項1から請求項3の何れか一項に記載の磁気ディスク装置。 - 前記モータドライバは、前記リトラクト動作において、パルス状の波形の電圧を複数回の前記モータに印加し、前記複数回の印加のうちの初回において印加するパルスの波高を前記指示に応じて制御する、
請求項1に記載の磁気ディスク装置。 - 前記プロセッサは、前記電源電圧の電圧値が前記第2しきい値を下回った場合に、前記磁気ヘッドの前記ランプに向かう移動速度を取得し、少なくとも前記移動速度に基づいて指示値を計算し、
前記指示は、前記指示値を含み、
前記モータドライバは、前記リトラクト動作において、パルス状の波形の電圧を複数回の前記モータに印加し、前記複数回の印加のうちの初回において、前記指示値に対応する波高のパルス状の波形の電圧を前記モータに印加する、
請求項1または請求項5に記載の磁気ディスク装置。 - 前記プロセッサは、前記電源電圧の電圧値が前記第2しきい値を下回った場合に、前記磁気ヘッドの前記ランプまでの距離を取得し、少なくとも前記距離に基づいて指示値を計算し、
前記指示は、前記指示値を含み、
前記モータドライバは、前記リトラクト動作において、パルス状の波形の電圧を複数回の前記モータに印加し、前記複数回の印加のうちの初回において、前記指示値に対応する波高のパルス状の波形の電圧を前記モータに印加する、
請求項1、請求項5または請求項6に記載の磁気ディスク装置。 - 前記プロセッサは、前記移動速度が速いほど前記磁気ヘッドの移動にかかるブレーキの強度が大きくなるよう、前記指示値を計算する、
請求項3または請求項6に記載の磁気ディスク装置。 - 前記プロセッサは、前記距離が短いほど前記磁気ヘッドの移動にかかるブレーキの強度が大きくなるよう、前記指示値を計算する、
請求項4または請求項7に記載の磁気ディスク装置。 - 磁気ディスクと、
前記磁気ディスクに対してアクセスを行う磁気ヘッドと、
前記磁気ヘッドを移動させるモータと、
ランプと、
前記磁気ヘッドが前記ランプに向かう向きに移動中に電源断が発生した場合、前記磁気ヘッドの移動にブレーキをかけて、前記磁気ヘッドの移動にブレーキをかけた後にパルス状の波形の電圧を複数回の前記モータに印加することによって前記磁気ヘッドを前記ランプにリトラクトする、モータドライバと、
を備える磁気ディスク装置。 - 磁気ディスクと、
前記磁気ディスクに対してアクセスを行う磁気ヘッドと、
前記磁気ヘッドを移動させるモータと、
ランプと、
前記磁気ヘッドが前記ランプに向かう向きに移動中に電源断が発生した場合、前記磁気ヘッドの移動にブレーキをかけた後にパルス状の波形の電圧を複数回の前記モータに印加することによって前記磁気ヘッドを前記ランプにリトラクトする、モータドライバと、
を備え、
前記モータドライバは、複数回前記モータに印加される前記パルス状の波形の電圧のうちの初回に前記モータに印加される前記パルス状の波形の電圧の波高を前記電源断が発生した際の前記磁気ヘッドの移動速度に応じて変える、
磁気ディスク装置。
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