JP2023043736A - 端子ばねの保持構造 - Google Patents

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Tomohiro Shimada
義貴 伊藤
Yoshitaka Ito
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Abstract

【課題】加工コストを抑えつつ、高い接続信頼性を得ることが可能な端子ばねの保持構造を提供する。【解決手段】端子ばねの保持構造において、導電金属板からプレス加工により筒状に形成された接続端子10と、導電性を有するコイルスプリングが環状に曲げられて両端部が接合された環状端子ばね30と、接続端子10の一方の開口端部11aに固定されて一方の開口端部11aの開口端面15との間に環状端子ばね30を挟持する絶縁キャップ20と、を備える。環状端子ばね30の外周部は、接続端子10の外周面及び絶縁キャップ20の外周面に沿って外方へ突出する。【選択図】図1

Description

本発明は、端子ばねの保持構造に関する。
電気自動車やハイブリッド車等の電動自動車に使用される高圧コネクタは、メスコネクタとオスコネクタとに分けられる。オスコネクタ及びメスコネクタには、通電と抜き挿しを可能とするオス端子及びメス端子がそれぞれ収容されており、これらオス端子とメス端子とは、端子ばねを介して電気的に接続される。より具体的には、オスコネクタには棒状のオス端子が収容される。メスコネクタには筒状のメス端子が収容される。
特許文献1には、一対の導体のいずれか一方の導体の中空部分(メス端子)に他方の導体の小径部分(オス端子)を嵌合させてばね接触子を介して通電する接触子装置が開示されている。このばね接触子は、素線を巻回軸に対して傾斜させて螺旋状に巻回し、両端部を接合した環状のばね接触子(環状端子ばね)として形成されている。そして、環状のばね接触子は、いずれか一方の嵌合面の周方向に沿って形成された溝に嵌め込まれて収容保持されている。
特開2008-204634号公報
しかしながら、上記特許文献1の接触子装置では、環状のばね接触子を保持するための溝を嵌合面に切削加工しなければならず、加工コストの上昇を招いている。また、小径部分(オス端子)の外周面に設けられた溝に環状のばね接触子(環状端子ばね)を嵌め込む際には、環状のばね接触子を拡径させた後に溝に装着する作業が発生し、ばね接触子に不所望な変形等が生じる可能性があった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、加工コストを抑えつつ、高い接続信頼性を得ることが可能な端子ばねの保持構造を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
導電金属板からプレス加工により筒状に形成された導電部材と、導電性を有するコイルスプリングが環状に曲げられて両端部が接合された環状端子ばねと、前記導電部材の一方の開口端部に固定されて前記一方の開口端部の開口端面との間に前記環状端子ばねを挟持する絶縁キャップと、を備え、前記環状端子ばねの外周部が、前記導電部材の外周面及び前記絶縁キャップの外周面に沿って外方へ突出する、ことを特徴とする端子ばねの保持構造。
本発明によれば、加工コストを抑えつつ、高い接続信頼性を得ることが可能な端子ばねの保持構造を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の第1実施形態に係る端子ばねの保持構造を有する筒状の導電部材としての接続端子を示す図であって、環状端子ばねが接続端子に装着される前の状態の斜視図である。 図2は、図1に示した環状端子ばねが接続端子に装着された状態の斜視図である。 図3は、図2に示した接続端子と相手側接続端子との嵌合状態を示す要部拡大断面図である。 図4は、本発明の第2実施形態に係る端子ばねの保持構造を有する筒状の導電部材としての接続端子を示す図であって、環状端子ばねが接続端子に装着される前の状態の斜視図である。 図5は、図4に示した接続端子と相手側接続端子との嵌合状態を示す要部拡大断面図である。 図6は、本発明の第3実施形態に係る端子ばねの保持構造を有する筒状の導電部材としての接続端子と相手側接続端子との嵌合状態を示す要部拡大断面図である。 図7は、本発明の第4実施形態に係る端子ばねの保持構造を有する筒状の導電部材としての接続端子を示す図であって、環状端子ばねが接続端子に装着される前の状態の斜視図である。 図8は、図7に示した接続端子と相手側接続端子との嵌合状態を示す要部拡大断面図である。
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る端子ばねの保持構造を有する筒状の導電部材としての接続端子10を示す図であって、環状端子ばね30が接続端子10に装着される前の状態の斜視図である。図2は、図1に示した環状端子ばね30が接続端子10に装着された状態の斜視図である。図3は、図2に示した接続端子10と相手側接続端子50との嵌合状態を示す要部拡大断面図である。
図1及び図2に示すように、本第1実施形態に係る端子ばねの保持構造は、導電部材である接続端子10と、絶縁キャップ20と、環状端子ばね30と、を備えている。
接続端子10は、円筒状に形成された端子接続部11と、導体接続部13とを備えて構成されている。
接続端子10は、良好な導電性を有する導電金属板(銅、銅合金、アルミ、アルミ合金等)を抜き加工や曲げ加工等によってプレス加工することにより、これら円筒状の端子接続部11と導体接続部13とが一体となって成形されたオス端子である。
端子接続部11の他方の開口端部11bに延設された導体接続部13は、方形板状に形成されてボルト・ナット等により導体(バスバー、LA端子等)と電気的に接続される。なお、導体接続部13は、電線の導体端末に圧着接続したり、加締め接続したり種々の接続手段を用いることができる。
端子接続部11の一方の開口端部11aには、図1に示すように、絶縁キャップ20における可撓係止片23のロック部25を係止する係止穴17が形成されている。一対の係止穴17は、一対の可撓係止片23のロック部25に対応して、一方の開口端部11aの直径方向位置に互いに対向して配置されている。
絶縁キャップ20は、図1に示すように、一方の開口端部11aの開口端面15に対向して環状端子ばね30を挟持するキャップ本体部21と、キャップ本体部21に一体に突設されて端子接続部11(接続端子10)の内周面に沿って端子接続部11の他方の開口端部11b側へ延びる複数(本実施形態では一対)の可撓係止片23と、を有する。絶縁キャップ20は、電気絶縁性を有する合成樹脂から形成されており、接続端子10の先端部に固定されることで、接続端子10における触指防止機能を有している。
キャップ本体部21は、端子接続部11と略同径の外径を有する円筒状に形成されており、円環状を有する後端面21aの外周縁が、一方の開口端部11aにおける円環状の開口端面15に対向する。一対の可撓係止片23は、後端面21aの内周縁に垂設されている。可撓係止片23の外周面は、端子接続部11の内周面に対応した湾曲面を有する。可撓係止片23の先端外周面には、端子接続部11の係止穴17に係止されるロック部25が突設されている。
環状端子ばね30は、円環状に形成されており、内周部が端子接続部11の内径と略同径の内径を有し、外周部が端子接続部11の外径よりも大きい外径を有している。この環状端子ばね30は、バネ鋼等の導電性及び弾性を有する金属材料から形成された線条体を螺旋状に巻回したコイルスプリングからなり、このコイルスプリングが円環状に曲げられて線条体の両端が溶接等により接合されている。
絶縁キャップ20は、一対の可撓係止片23が環状端子ばね30を貫通した状態で前方より端子接続部11(接続端子10)の一方の開口端部11a内に挿入される。すると、ロック部25が端子接続部11の内周面に当接した可撓係止片23は、内方へ撓んだ状態で一方の開口端部11a内を移動する。そして、一方の開口端部11aに形成された係止穴17にロック部25が達すると、可撓係止片23が弾性復帰してロック部25が係止穴17に係止されるので、絶縁キャップ20は端子接続部11の一方の開口端部11aに固定される。
一方の開口端部11aに固定された絶縁キャップ20は、一方の開口端部11aの開口端面15に対向する後端面21aの外周縁が、開口端面15との間に環状端子ばね30を挟持する。この際、環状端子ばね30は、拡径することなく一方の開口端部11aに保持される。
図2に示すように、一方の開口端部11aに保持された環状端子ばね30は、内周部が一対の可撓係止片23に支持され(図3参照)、外周部が端子接続部11(接続端子10)の外周面及びキャップ本体部21(絶縁キャップ20)の外周面に沿って径方向外方へ突出する。
次に、上記構成の接続端子10と相手側接続端子50との嵌合動作を説明する。
図3に示すように、相手側接続端子50の電気接触部51は、円柱形状の嵌合空間であり、端子接続部11の外径よりも大きく、且つ、環状端子ばね30の外周部の外径よりも小さい内径を有している。
オス端子である接続端子10の一方の開口端部11aが、メス端子である相手側接続端子50の電気接触部51内に挿入されると、一方の開口端部11aに保持されている環状端子ばね30が、弾性変形しながら電気接触部51の内周面に接触する。これにより、環状端子ばね30を介して接続端子10の端子接続部11と、相手側接続端子50とが電気的に接続される。
したがって、本第1実施形態に係る端子ばねの保持構造によれば、筒状の導電部材としての接続端子10が導電金属板からプレス加工により形成されると共に、環状端子ばね30を保持するための溝を切削加工する必要がなくなる。そこで、接続端子10は、加工コストを削減することができる。
また、環状端子ばね30は、接続端子10における端子接続部11の一方の開口端部11aの開口端面15と絶縁キャップ20との間に挟持される。そこで、環状端子ばね30を端子接続部11に取付ける際には、環状端子ばね30を拡径させて装着する作業が発生しないため、環状端子ばね30に不所望な変形等が生じ難くなる。その結果、環状端子ばね30は、相手側接続端子50との接続信頼性を高めることができる。
また、本第1実施形態に係る端子ばねの保持構造によれば、絶縁キャップ20の一対の可撓係止片23が、前方より端子接続部11の一方の開口端部11a内に挿入されることにより、一方の開口端部11aに形成された係止穴17にロック部25が係止される。絶縁キャップ20は、可撓係止片23のロック部25が係止穴17に係止されると、端子接続部11の一方の開口端部11aに固定される。これにより、環状端子ばね30は、端子接続部11の開口端面15とキャップ本体部21の後端面21aとに挟まれて、端子接続部11の一方の開口端部11aに固定される。
本第1実施形態に係る端子ばねの保持構造では、端子接続部11の一方の開口端部11a内に、環状端子ばね30を貫通した絶縁キャップ20の可撓係止片23を挿入係止することにより、環状端子ばね30を端子接続部11の一方の開口端部11aに保持できる。そこで、環状端子ばね30を拡径させることなく、環状端子ばね30を端子接続部11の一方の開口端部11aに容易に取り付けることができる。
従って、本第1実施形態に係る端子ばねの保持構造によれば、加工コストを抑えつつ、高い接続信頼性を得ることが可能な端子ばねの保持構造を有する接続端子10を構成することができる。
図4は、本発明の第2実施形態に係る端子ばねの保持構造を有する筒状の導電部材としての接続端子10Aを示す図であって、環状端子ばね30が接続端子10Aに装着される前の状態の斜視図である。図5は、図4に示した接続端子10Aと相手側接続端子50との嵌合状態を示す要部拡大断面図である。なお、上記第1実施形態における接続端子10の構成部材と同様の本第2実施形態における接続端子10Aの構成部材については、同符号を付して詳細な説明を省略する。
図4に示すように、本第2実施形態に係る端子ばねの保持構造は、導電部材である接続端子10Aと、絶縁キャップ20Aと、環状端子ばね30と、を備えている。
接続端子10Aは、円筒状に形成された端子接続部11と、導体接続部13とを備えて構成されている。
接続端子10Aは、上記接続端子10と同様に、良好な導電性を有する導電金属板(銅、銅合金、アルミ、アルミ合金等)を抜き加工や曲げ加工等によってプレス加工することにより、これら円筒状の端子接続部11と導体接続部13とが一体となって成形されたオス端子である。
絶縁キャップ20Aは、図4に示すように、一方の開口端部11aの開口端面15に対向して環状端子ばね30を挟持するキャップ本体部21Aと、キャップ本体部21Aに一体に突設されて端子接続部11(接続端子10A)の一方の開口端部11aに圧入される圧入突部24と、を有する。絶縁キャップ20Aは、上記絶縁キャップ20と同様に、電気絶縁性を有する合成樹脂から形成されており、接続端子10Aの先端部に固定されることで、接続端子10Aにおける触指防止機能を有している。
キャップ本体部21Aは、端子接続部11と略同径の外径を有する円柱状に形成されており、円形状を有する後端面21aの外周縁が、一方の開口端部11aの開口端面15に対向する。圧入突部24は、後端面21aの中央に垂設されている。圧入突部24の外周面は、端子接続部11の内周面に対応した円筒面を有する。圧入突部24は、端子接続部11の内径よりも若干大きい外径を有している。
絶縁キャップ20Aは、圧入突部24が環状端子ばね30を貫通した状態で前方より端子接続部11(接続端子10)の一方の開口端部11a内に挿入される。すると、端子接続部11の内径よりも若干大きい外径を有する圧入突部24は、一方の開口端部11a内に圧入固定される。そこで、絶縁キャップ20Aは、端子接続部11の一方の開口端部11aに固定される。
一方の開口端部11aに固定された絶縁キャップ20Aは、一方の開口端部11aの開口端面15に対向する後端面21aの外周縁が、開口端面15との間に環状端子ばね30を挟持する。この際、環状端子ばね30は、拡径することなく一方の開口端部11aに保持される。
一方の開口端部11aに保持された環状端子ばね30は、内周部が圧入突部24の基部に支持され(図4参照)、外周部が端子接続部11(接続端子10A)の外周面及びキャップ本体部21A(絶縁キャップ20A)の外周面に沿って径方向外方へ突出する。
次に、上記構成の接続端子10Aと相手側接続端子50との嵌合動作を説明する。
図4に示すように、オス端子である接続端子10Aの一方の開口端部11aが、メス端子である相手側接続端子50の電気接触部51内に挿入されると、一方の開口端部11aに保持されている環状端子ばね30が、弾性変形しながら電気接触部51の内周面に接触する。これにより、環状端子ばね30を介して接続端子10Aの端子接続部11と、相手側接続端子50とが電気的に接続される。
したがって、本第2実施形態に係る端子ばねの保持構造によれば、端子接続部11(接続端子10A)の一方の開口端部11a内に、絶縁キャップ20Aの圧入突部24を圧入固定することにより、一方の開口端部11aの開口端面15とキャップ本体部21Aとの間に環状端子ばね30を挟んで一方の開口端部11aに保持できる。そこで、環状端子ばね30を拡径させることなく、環状端子ばね30を端子接続部11(接続端子10A)の一方の開口端部11aに容易に取り付けることができる。
また、絶縁キャップ20Aは、端子接続部11(接続端子10A)の一方の開口端部11a内に、前方より圧入突部24を圧入するのみで固定が完了する。そこで、絶縁キャップ20Aは、環状端子ばね30を端子接続部11(接続端子10A)に取り付ける際の自動化を容易にすることができる。
図6は、本発明の第3実施形態に係る端子ばねの保持構造を有する筒状の導電部材としての接続端子10Bと相手側接続端子50との嵌合状態を示す要部拡大断面図である。なお、上記第2実施形態における接続端子10Aの構成部材と同様の本第3実施形態における接続端子10Bの構成部材については、同符号を付して詳細な説明を省略する。
図6に示すように、本第3実施形態に係る端子ばねの保持構造は、導電部材である接続端子10Bと、絶縁キャップ20Bと、環状端子ばね30と、を備えている。
絶縁キャップ20Bは、一方の開口端部11aの開口端面15に対向して環状端子ばね30を挟持するキャップ本体部21Bと、キャップ本体部21Bに突設されて端子接続部11(接続端子10B)の一方の開口端部11aに圧入される圧入突部24Bと、を有する。
電気絶縁性を有する合成樹脂から形成されたキャップ本体部21Bは、端子接続部11と略同径の外径を有する略円柱状に形成されており、円形状を有する後端面21aの外周縁が、一方の開口端部11aの開口端面15に対向する。
導電金属材料により形成された圧入突部24Bは、端子接続部11の内径よりも若干大きい外径を有する円柱状に形成されている。圧入突部24Bは、キャップ本体部21Bにインサート成形することで一体に構成されているが、キャップ本体部21Bの後端面21aに形成した凹部に圧入することで一体に構成することもできる。
したがって、本第3実施形態に係る端子ばねの保持構造によれば、絶縁キャップ20Bの圧入突部24Bが導電金属材料により形成されることで、環状端子ばね30は、端子接続部11(接続端子10B)の一方の開口端部11aの開口端面15と圧入突部24Bの外周面とが導通経路となる。
そこで、上記第2実施形態に係る端子ばねの保持構造における作用効果に加え、本第3実施形態に係る端子ばねの保持構造によれば、環状端子ばね30と端子接続部11(接続端子10B)との接触部の接触抵抗を低減でき、安定して低い電気抵抗を保つことができる。
図7は、本発明の第4実施形態に係る端子ばねの保持構造を有する筒状の導電部材としての接続端子10Cを示す図であって、環状端子ばね30が接続端子10Cに装着される前の状態の斜視図である。図8は、図7に示した接続端子10Cと相手側接続端子50との嵌合状態を示す要部拡大断面図である。なお、上記第2実施形態における接続端子10Aの構成部材と同様の本第4実施形態における接続端子10Cの構成部材については、同符号を付して詳細な説明を省略する。
図7に示すように、本第4実施形態に係る端子ばねの保持構造は、導電部材である接続端子10Cと、絶縁キャップ20Cと、環状端子ばね30と、を備えている。
接続端子10Cは、上記接続端子10Aと同様に、良好な導電性を有する導電金属板(銅、銅合金、アルミ、アルミ合金等)を抜き加工や曲げ加工等によってプレス加工することにより、これら円筒状の端子接続部11と導体接続部13とが一体となって成形されたオス端子である。そして、端子接続部11(接続端子10C)の一方の開口端部11aの内周面には、雌ネジ部(ネジ部)19が形成されている。
絶縁キャップ20Cは、一方の開口端部11aの開口端面15に対向して環状端子ばね30を挟持するキャップ本体部21Cと、キャップ本体部21Cに突設されて端子接続部11(接続端子10C)の一方の開口端部11aに形成された雌ネジ部19に螺合されるネジ突部26と、を有する。絶縁キャップ20Cは、キャップ本体部21Cとネジ突部26とが、電気絶縁性を有する合成樹脂により一体形成されている。
キャップ本体部21Cは、端子接続部11と略同径の外径を有する円柱状に形成されており、円形状を有する後端面21aの外周縁が、一方の開口端部11aの開口端面15に対向する。ネジ突部26は、後端面21aの中央に垂設されている。ネジ突部26は、端子接続部11の内周面に形成された雌ネジ部19に螺合する雄ネジ部28を有する。
従って、本第4実施形態に係る端子ばねの保持構造によれば、端子接続部11(接続端子10C)の一方の開口端部11aに、絶縁キャップ20Cのネジ突部26を螺合することにより、一方の開口端部11aの開口端面15とキャップ本体部21Cとの間に環状端子ばね30を挟んで一方の開口端部11aに保持できる。そこで、環状端子ばね30を拡径させることなく、環状端子ばね30を端子接続部11(接続端子10C)の一方の開口端部11aに容易に取り付けることができる。
また、絶縁キャップ20Cの螺合量(回転量)を調節することで、環状端子ばね30に対する挟持力を調節することができる。そこで、上記第2実施形態に係る端子ばねの保持構造における作用効果に加え、本第4実施形態に係る端子ばねの保持構造によれば、絶縁キャップ20Cは、環状端子ばね30の寸法公差に関わらず、環状端子ばね30を必要以上につぶさず良好に挟持することができる。
なお、絶縁キャップ20Cのネジ突部26を導電金属材料により形成することもできる。金属製のネジ突部26をキャップ本体部21Cにインサート成形することで一体に構成することで、環状端子ばね30は、端子接続部11(接続端子10C)の一方の開口端部11aの開口端面15とネジ突部26の基部における外周面とが導通経路となる。
そこで、上記第3実施形態に係る端子ばねの保持構造と同様に、環状端子ばね30と端子接続部11(接続端子10C)との接触部の接触抵抗を低減でき、安定して低い電気抵抗を保つことができる。
ここで、上述した本発明に係る端子ばねの保持構造の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[6]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 導電金属板からプレス加工により筒状に形成された導電部材(接続端子10,10A,10B,10C)と、
導電性を有するコイルスプリングが環状に曲げられて両端部が接合された環状端子ばね(30)と、
前記導電部材の一方の開口端部(11a)に固定されて前記一方の開口端部の開口端面(15)との間に前記環状端子ばねを挟持する絶縁キャップ(20,20A,20B,20C)と、
を備え、
前記環状端子ばねの外周部が、前記導電部材の外周面及び前記絶縁キャップの外周面に沿って外方へ突出する、
ことを特徴とする端子ばねの保持構造。
上記[1]の構成の端子ばねの保持構造によれば、筒状の導電部材(接続端子10,10A,10B,10C)が導電金属板からプレス加工により形成されると共に、環状端子ばね(30)を保持するための溝を切削加工する必要がなくなる。そこで、導電部材は、加工コストを削減することができる。
また、環状端子ばねは、導電部材の一方の開口端部(11a)の開口端面(15)と絶縁キャップ(20)との間に挟持される。そこで、環状端子ばねを導電部材に取付ける際には、環状端子ばねを拡径させて装着する作業が発生しないため、環状端子ばねに不所望な変形等が生じ難くなる。その結果、環状端子ばねは、相手側接続端子(50)との接続信頼性を高めることができる。
[2] 前記絶縁キャップ(20)は、前記一方の開口端部(11a)の開口端面(15)に対向して前記環状端子ばね(30)を挟持するキャップ本体部(21)と、前記キャップ本体部に突設されて前記導電部材(接続端子10)の内周面に沿って前記導電部材の他方の開口端部(11b)側へ延びる複数の可撓係止片(23)と、を有し、
前記導電部材の一方の開口端部は、前記可撓係止片のロック部(25)を係止する係止穴(17)を有する、
ことを特徴とする上記[1]に記載の端子ばねの保持構造。
上記[2]の構成の端子ばねの保持構造によれば、絶縁キャップ(20)の可撓係止片(23)が、前方より導電部材(接続端子10)の一方の開口端部(11a)内に挿入されることにより、一方の開口端部に形成された係止穴(17)にロック部(25)が係止される。絶縁キャップは、可撓係止片のロック部が係止穴に係止されると、導電部材の一方の開口端部に固定される。これにより、環状端子ばね(30)は、開口端面(15)とキャップ本体部(21)とに挟まれて、導電部材の一方の開口端部に固定される。
本構成の端子ばねの保持構造では、導電部材の一方の開口端部内に絶縁キャップの可撓係止片を挿入係止することにより、環状端子ばねを導電部材の一方の開口端部に保持できる。そこで、環状端子ばねを拡径させることなく、環状端子ばねを導電部材の一方の開口端部に容易に取り付けることができる。
[3] 前記絶縁キャップ(20A)は、前記一方の開口端部(11a)の開口端面(15)に対向して前記環状端子ばね(30)を挟持するキャップ本体部(21A)と、前記キャップ本体部に突設されて前記一方の開口端部に圧入される圧入突部(24)と、を有する、
ことを特徴とする上記[1]に記載の端子ばねの保持構造。
上記[3]の構成の端子ばねの保持構造によれば、導電部材(接続端子10A)の一方の開口端部(11a)内に、絶縁キャップ(20A)の圧入突部(24)を圧入固定することにより、一方の開口端部の開口端面(15)とキャップ本体部(21A)との間に環状端子ばね(30)を挟んで一方の開口端部に保持できる。そこで、環状端子ばねを拡径させることなく、環状端子ばねを導電部材(接続端子10B)の一方の開口端部に容易に取り付けることができる。また、絶縁キャップは、導電部材の一方の開口端部内に、前方より圧入突部を圧入するのみで固定が完了するので、環状端子ばねを導電部材に取り付ける際の自動化を容易にすることができる。
[4] 前記圧入突部(24B)が、導電金属材料により形成される、
ことを特徴とする上記[3]に記載の端子ばねの保持構造。
上記[4]の構成の端子ばねの保持構造によれば、絶縁キャップ(20B)の圧入突部(24B)が導電金属材料により形成されることで、環状端子ばね(30)は、導電部材(接続端子10B)の一方の開口端部(11a)の開口端面(15)と圧入突部の外周面とが導通経路となる。そこで、環状端子ばねと導電部材との接触部の接触抵抗を低減でき、安定して低い電気抵抗を保つことができる。
[5] 前記絶縁キャップ(20C)は、前記一方の開口端部(11a)の開口端面(15)に対向して前記環状端子ばね(30)を挟持するキャップ本体部(21C)と、前記キャップ本体部に突設されて前記導電部材(接続端子10C)の一方の開口端部(11a)に螺合されるネジ突部(26)と、を有し、
前記一方の開口端部の内周面は、前記ネジ突部に螺合するネジ部(雌ネジ部19)を有する、
ことを特徴とする上記[1]に記載の端子ばねの保持構造。
上記[5]の構成の端子ばねの保持構造によれば、導電部材(接続端子10C)の一方の開口端部(11a)に、絶縁キャップ(20C)のネジ突部(26)を螺合することにより、一方の開口端部の開口端面(15)とキャップ本体部(21C)との間に環状端子ばね(30)を挟んで一方の開口端部に保持できる。そこで、環状端子ばねを拡径させることなく、環状端子ばねを導電部材の一方の開口端部に容易に取り付けることができる。また、絶縁キャップの螺合量(回転量)を調節することで、環状端子ばねに対する挟持力を調節することができ、環状端子ばねの寸法公差に関わらず、環状端子ばねを必要以上につぶさず良好に挟持することができる。
[6] 前記導電部材が、相手側接続端子(50)に嵌合されて電気的に接続される筒状の接続端子(10,10A,10B,10C)である、
ことを特徴とする上記[1]~[5]の何れか一つに記載の端子ばねの保持構造。
上記[6]の構成の端子ばねの保持構造によれば、加工コストを抑えつつ、高い接続信頼性を得ることが可能な端子ばねの保持構造を有する接続端子(10,10A,10B,10C)を構成することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
10…接続端子(導電部材)
11a…一方の開口端部
15…開口端面
20…絶縁キャップ
30…環状端子ばね

Claims (6)

  1. 導電金属板からプレス加工により筒状に形成された導電部材と、
    導電性を有するコイルスプリングが環状に曲げられて両端部が接合された環状端子ばねと、
    前記導電部材の一方の開口端部に固定されて前記一方の開口端部の開口端面との間に前記環状端子ばねを挟持する絶縁キャップと、
    を備え、
    前記環状端子ばねの外周部が、前記導電部材の外周面及び前記絶縁キャップの外周面に沿って外方へ突出する、
    ことを特徴とする端子ばねの保持構造。
  2. 前記絶縁キャップは、前記一方の開口端部の開口端面に対向して前記環状端子ばねを挟持するキャップ本体部と、前記キャップ本体部に突設されて前記導電部材の内周面に沿って前記導電部材の他方の開口端部側へ延びる複数の可撓係止片と、を有し、
    前記導電部材の一方の開口端部は、前記可撓係止片のロック部を係止する係止穴を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の端子ばねの保持構造。
  3. 前記絶縁キャップは、前記一方の開口端部の開口端面に対向して前記環状端子ばねを挟持するキャップ本体部と、前記キャップ本体部に突設されて前記一方の開口端部に圧入される圧入突部と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の端子ばねの保持構造。
  4. 前記圧入突部が、導電金属材料により形成される、
    ことを特徴とする請求項3に記載の端子ばねの保持構造。
  5. 前記絶縁キャップは、前記一方の開口端部の開口端面に対向して前記環状端子ばねを挟持するキャップ本体部と、前記キャップ本体部に突設されて前記導電部材の一方の開口端部内に螺合されるネジ突部と、を有し、
    前記一方の開口端部の内周面は、前記ネジ突部に螺合するネジ部を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の端子ばねの保持構造。
  6. 前記導電部材が、相手側接続端子に嵌合されて電気的に接続される筒状の接続端子である、
    ことを特徴とする請求項1~5の何れか一項に記載の端子ばねの保持構造。
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