JP2023042921A - 口栓、及び包装容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】切り離されたバンド部を円滑に落下させる。【解決手段】口栓は、スパウトと、キャップと、バンド部と、破断部とを備える。スパウトは、側壁と、外ネジと、フランジと、側壁から外方に向けて突出するノッチと、を有する。キャップは、天板と、周壁と、外ネジと螺合する内ネジと、を有する。バンド部は、円筒状のバンド本体と、バンド本体の下端部から天板に向かって傾斜して延びており、ノッチに当接することによってキャップがスパウトから離れることを規制するフラップと、を有する。破断部は、キャップをスパウトから取り外したときにバンド部とキャップとが切り離されるように、バンド本体と周壁とを接続する破断部と、を備える。バンド部の下端と、フランジのうちのバンド部の下端と対向する部分との間には隙間が設けられている。フラップは、スパウトと離れた状態でノッチの下方に配置されている。【選択図】図3
Description
本開示は、口栓、及び包装容器に関する。
特許文献1には、タンパーエビデント機能を強化したボトルのノズル構造が開示されている。特許文献2には、蓋本体と金属薄板製内蓋と上蓋との組合せから構成される複合容器蓋が開示されている。
本開示は、切り離されたバンド部が円滑に落下し得る口栓、及び包装容器を提供する。
本開示の一側面に係る口栓は、スパウトと、キャップと、バンド部と、破断部とを備える。スパウトは、円筒状の側壁と、側壁の外周面に設けられた外ネジと、側壁の一端側に設けられたフランジと、側壁から外方に向けて突出するように形成されたノッチと、を有する。キャップは、天板と、天板の外周縁に接続された周壁と、周壁の内周面に設けられ、外ネジと螺合する内ネジと、を有する。バンド部は、円筒状のバンド本体と、バンド本体の下端部から天板に向かって傾斜して延びており、ノッチに当接することによってキャップがスパウトから離れることを規制するフラップと、を有する。破断部は、キャップをスパウトから取り外したときにバンド部とキャップとが切り離されるように、バンド本体と周壁の一端とを接続する破断部と、を備える。バンド部の下端と、フランジのうちのバンド部の下端と対向する部分との間には隙間が設けられている。フラップは、スパウトと離れた状態でノッチの下方に配置されている。
フラップにおいてスパウトに向かって倒れようとする復元力が生じる場合があり、その復元力に起因してフラップがスパウトを挟み込むことによって、キャップを取り外した際に、バンド部が下に落下しない可能性がある。上記口栓では、フラップが、スパウトと離れた状態で配置されているので、キャップを取り外した際に、フラップがスパウトに接触し難い。従って、上記口栓では、切り離されたバンド部が円滑に落下し得る。
キャップの中心軸を含む縦断面において、フラップとスパウトの側壁との間のキャップの中心軸に直交する方向における距離d1が、0.3mm~0.7mmであってもよい。距離d1が0.3mm以上であることで、フラップとスパウトとの間の接触をより確実に避けることができる。また、距離d1が0.7mm以下であることで、キャップを取り外す際にフラップの先端がノッチに引っ掛からない可能性を低減でき、フラップの機能をより確実に発揮することができる。
キャップの中心軸を含む縦断面において、ノッチの最も外側に位置する点Aと、フラップの最も内側に位置する点Bとの間のキャップの中心軸に直交する方向における距離d2が、0.5mm~0.9mmであってもよい。距離d2が0.5mm以上であることで、キャップを取り外す際にフラップの先端がノッチに引っ掛からない可能性を低減でき、フラップの機能をより確実に発揮することができる。また、距離d2が0.9mm以下であることで、フラップとスパウトとの間の接触をより確実に避けることができる。
キャップの中心軸を含む縦断面において、側壁のうちのノッチよりも下方に位置する部分のキャップの中心軸に直交する方向に沿った幅wbが、1.0mm~1.4mmであってもよい。幅wbが1.0mm以上であることで、スパウトの強度を維持することができる。幅wbが1.4mm以下であることで、フラップとスパウトとの間の接触をより確実に避けることができる。
キャップの中心軸を含む縦断面において、側壁のうちのノッチよりも下方に位置する部分とノッチの最も外側に位置する点Aとの間のキャップの中心軸に直交する方向における距離xbは、側壁のうちのノッチよりも上方に位置する部分とノッチの最も外側に位置する点Aとの間のキャップの中心軸に直交する方向における距離xaよりも大きくてもよい。この場合、フラップとスパウトとの間の接触の可能性を低減できる。
距離xaに対する距離xbの比が、1.5以上であってもよい。上記比が1.5以上であることで、フラップとスパウトとの間の接触の可能性を更に低減できる。
上記距離xbは、1.0mm~1.4mmであってもよい。距離xbが1.0mm以上であることで、フラップとスパウトとの間の接触の可能性を更に低減できる。また、距離xbが1.4mm以下であることで、スパウトの強度を維持することができる。
ノッチは、キャップの中心軸に沿って延びる側面を形成する突出部分と、突出部分の下面から、側壁の外周面に対して傾斜して延びる傾斜面とを含んでもよい。この場合、仮にフラップが上記復元力によってスパウトに向かって倒れても、フラップの先端が傾斜面に接触し得る。傾斜面への接触によって、フラップが滑りやすくなるので、バンド部が円滑に落下し得る。そのため、バンド部が元の位置に留まる可能性を低減できる。
フラップは、バンド本体の下端部に接続され、下方に向かって湾曲するように形成された基端部と、基端部に接続され、天板に向かって延びるように形成された傾斜部とを含んでもよい。キャップの中心軸を含む縦断面において、基端部の上面の曲率半径が、0.55mm~0.75mmであってもよい。上記曲率半径が、0.55mm以上であることで、キャップを取り外す際にフラップの先端がノッチに引っ掛からない可能性を低減でき、フラップの機能をより確実に発揮することができる。上記曲率半径が、0.75mm以下であることで、変形の程度が大きくなり、傾斜部に生じる復元力が低減し得る。
フラップは、バンド本体の下端部に接続され、下方に向かって湾曲するように形成された基端部と、基端部に接続され、天板に向かって延びるように形成された傾斜部とを含んでもよい。キャップの中心軸を含む縦断面において、キャップの中心軸に直交する方向に対する、傾斜部のうちのキャップの中心軸を向く側面の傾斜角の最小値が、50°以上であってもよい。上記傾斜角の最小値が50°以上であることで、フラップとスパウトとの間で接触してしまう可能性を低減できる。
フラップのキャップの中心軸を向く側面は、キャップの中心軸まわりの円周に沿う先端縁と、バンド本体に交差するように延びる側縁と、先端縁に沿って延びる仮想線と側縁に沿って延びる仮想線との交点とバンド本体との間に位置し、先端縁の端部と側縁の端部とを接続する接続縁とを含んでもよい。仮にフラップがスパウトに接触した場合でも、周方向においてフラップがスパウトに接触する範囲が小さくなる。これにより、フラップが滑りやすくなるので、バンド部が円滑に落下し得る。そのため、バンド部が元の位置に留まる可能性を低減できる。
先端縁と接続縁とによって形成される角の曲率半径が、0.30mm~0.55mmであってもよい。上記曲率半径が0.30mm以上であることで、フラップが滑りやすくなるので、バンド部が円滑に落下し得る。また、上記曲率半径を0.55mm以下とすることで、バンド部の作製が容易となる。
バンド部は、複数のフラップを有してもよい。複数のフラップは、キャップの中心軸まわりの周方向において、互いに間隔を空けて配置されていてもよい。バンド部は、複数のフラップのうちの互いに隣り合うフラップ同士を連結し、複数のフラップよりも厚さが小さい複数の薄肉部を更に有してもよい。仮にいずれかのフラップが上記中心軸に向かって復元力に起因して倒れようとしても、複数の薄肉部で複数のフラップ同士が連結されているので、倒れようとする動きが規制される。そのため、フラップが上記中心軸に向かって倒れて、スパウトと接触してしまう可能性を低減できる。
複数の薄肉部の厚さに対する複数のフラップの厚さの比が、1.5~5.0であってもよい。上記比が1.5以上であることで、フラップの加工が容易となる。また、上記比が5.0以下であることで、フラップに生じ得る復元力による倒れをより確実に抑制することができる。
複数の薄肉部の厚さは、0.15mm~0.35mmであってもよい。複数のフラップの厚さは、0.6mm~0.8mmであってもよい。上記厚さが0.15mm以上であることで、フラップに生じ得る復元力による倒れをより確実に抑制することができる。上記厚さが0.35mm以下であることで、フラップの加工が容易である。
複数のフラップそれぞれは、先端からバンド本体の下端部に向かうにつれて幅が小さくなるように形成されていてもよい。この場合、キャップを取り外す際に、複数のフラップがノッチに当接する範囲を維持したうえで、フラップの根元での折り曲げ加工が容易である。
複数のフラップの個数は、8~12であってもよい。複数のフラップの個数が8以上であることで、フラップがノッチに引っ掛かり、キャップを取り外す際に破断部を破断させる力が発生しやすい。また、複数のフラップの個数が12以下であることで、複数のフラップの折り曲げ加工が容易である。
本開示の一側面に係る包装容器は、上記いずれかの口栓と、口栓が取り付けられる容器本体と、を備える。この包装容器は、上記いずれかの口栓を備えるので、切り離されたバンド部が円滑に落下し得る。
本開示によれば、切り離されたバンド部が円滑に落下し得る口栓、及び包装容器が提供される。
以下、図面を参照して、いくつかの実施形態について説明する。ただし、以下の実施形態は、本開示を説明するための例示であり、本開示を以下の内容に限定する趣旨ではない。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用い、場合により重複する説明は省略する。各要素の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。一部の図面には、X軸、Y軸、及びZ軸で規定される直交座標系が示されている。
[第1実施形態]
図1には、第1実施形態に係る包装容器の斜視図が示されている。包装容器1は、内容物を収容する容器である。包装容器1に収容される内容物は、液体状のものであってもよく、その具体例としては、酒類、飲料、及び調味料等が挙げられる。包装容器1は、容器本体2と、口栓4と、を備える。容器本体2は、液体等の内容物を収容する本体部分である。容器本体2の材質としては、紙、樹脂及びガラスが挙げられる。容器本体2の材質は、紙と樹脂とがラミネートされたものであってもよい。容器本体2には、口栓4が取り付けられている。
図1には、第1実施形態に係る包装容器の斜視図が示されている。包装容器1は、内容物を収容する容器である。包装容器1に収容される内容物は、液体状のものであってもよく、その具体例としては、酒類、飲料、及び調味料等が挙げられる。包装容器1は、容器本体2と、口栓4と、を備える。容器本体2は、液体等の内容物を収容する本体部分である。容器本体2の材質としては、紙、樹脂及びガラスが挙げられる。容器本体2の材質は、紙と樹脂とがラミネートされたものであってもよい。容器本体2には、口栓4が取り付けられている。
(口栓)
口栓4は、包装容器1(容器本体2)から内容物を注出するための注出口を形成する部材である。図2(a)及び図2(b)には、口栓4の側面図が示されている。図3には、図2(a)に示される口栓4の縦断面が示されている。図2(a)、図2(b)及び図3に示されるように、口栓4は、キャップ10と、スパウト30と、バンド部40と、を備える。キャップ10は、スパウト30に固定されている(取り付けられている)。
口栓4は、包装容器1(容器本体2)から内容物を注出するための注出口を形成する部材である。図2(a)及び図2(b)には、口栓4の側面図が示されている。図3には、図2(a)に示される口栓4の縦断面が示されている。図2(a)、図2(b)及び図3に示されるように、口栓4は、キャップ10と、スパウト30と、バンド部40と、を備える。キャップ10は、スパウト30に固定されている(取り付けられている)。
キャップ10、スパウト30、及びバンド部40は、いずれも樹脂製であってもよい。例えば、キャップ10及びバンド部40は、ポリプロピレン樹脂製であってよい。スパウト30は、低密度ポリエチレン樹脂製であってよく、その中でも直鎖状低密度ポリエチレン樹脂製であってよい。以下、キャップ10、スパウト30及びバンド部40それぞれについて説明する。以降の説明では、キャップ10の中心軸Ax(図3参照)を基準として、中心軸Axに向かう方向を「内」として、中心軸Axから離れる方向を「外」とする。中心軸Axに沿った方向を「上下方向」とし、キャップ10がスパウト30から離れる方向を「上方向」とし、キャップ10がスパウト30に近づく方向を「下方向」とする。
キャップ10は、天板12と、周壁14と、内ネジ15と、インナーリング16と、を有する。天板12は、円板状に形成されている。天板12の外周縁には、テーパー部18が形成されている。周壁14は、テーパー部18から下方に延びており、円筒形状を有する。周壁14の上端は、天板12の外周縁に接続されている。キャップ10の中心軸Axは、天板12の中心を通り、且つ、天板12の上面に対して直交していてもよい。周壁14の外周面には、ローレット20が形成されている。
ローレット20は、例えば、複数の突起部22と、複数の基部24とによって構成されている。複数の突起部22と、複数の基部24とは、キャップ10の中心軸Axを中心とした周方向に沿って、一つずつ交互に並んでいる。すなわち、上記周方向において、各突起部22は一対の基部24に挟まれており、各基部24は一対の突起部22に挟まれている。キャップ10の平面視(中心軸Axに沿って上から見た場合)において、突起部22の外縁は、鋸状であってもよい。
キャップ10の平面視において、基部24の外縁は、複数の突起部22それぞれの外縁の頂部を結ぶ仮想円よりも内側に位置していてもよい。基部24の外縁は、曲線であってもよく、直線であってもよく、鋸状であってもよい。ローレット20の形状は、図2(a)及び図2(b)に示される例に限定されず、キャップ10の操作性を向上させる観点から、ローレット20は、どのように形成されていてもよい。
周壁14は、ローレット20の下方に設けられたベース部28を含んでもよい。ベース部28は、円筒形状を有する。ベース部28の下端には、バンド部40が接続されている。ベース部28を設けることによって、キャップ10の成型及びバンド部40との接続を容易にすることができる。本開示において、一の部材に接続されている(取り付けられている)とは、その部材に直接接続されている場合だけでなく、固定用の他の部材を介して接続されている(取り付けられている)場合も含む。ローレット20は、テーパー部18の下端とベース部28の上端との間に形成されている。図2(a)及び図2(b)に示される例とは異なり、キャップ10は、テーパー部18を有しなくてもよく、ベース部28を有しなくてもよい。キャップ10の周壁14の全体にローレット20が形成されていてもよい。
内ネジ15は、図3に示されるように、周壁14の内周面に設けられている。インナーリング16は、天板12の内面(下面)に設けられている。インナーリング16は、天板12の内面から、中心軸Axに沿って延びており、円筒形状を有する。インナーリング16は、周壁14との間に隙間を設けた状態で、周壁14の内側に配置されている。
スパウト30は、側壁32と、外ネジ33と、フランジ34と、を有する。側壁32は、円筒形状を有する。側壁32の径は、キャップ10の周壁14の径よりも小さい。すなわち、側壁32と中心軸Axとの間の距離は、周壁14と中心軸Axとの間の距離よりも小さい。外ネジ33は、側壁32の上半分の外周面に設けられている。外ネジ33には、キャップ10の周壁14に形成されている内ネジ15が螺合される。側壁32の上端部(上端とその近傍部分)は、周壁14とインナーリング16との間に挿入されている。側壁32及び外ネジ33は、複数箇所において周壁14、内ネジ15及びインナーリング16と密着している。これにより、スパウト30とキャップ10との間から内容物が漏れること(例えば、液漏れ)が防止される。
フランジ34は、側壁32の一端側に設けられている。フランジ34は、側壁32の下端部に接続されており、側壁32よりも外方に延びている。フランジ34は、環状に形成されている。フランジ34は、口栓4を容器本体2に取り付ける際の接合箇所である。フランジ34は、容器本体2の包装材が接合される上面34aを含んでもよい。上記包装材とフランジ34との接合は、超音波溶着又は接着等によって行われてもよい。フランジ34は、上記上面34aが形成された部分(以下、「フランジ部35」という。)と、フランジ部35と側壁32の下端部とを接続するリング部36と、を含む。リング部36はフランジ部35の内側に配置されており、例えば、側壁32の下端部の側面に接続されている。
スパウト30は、ノッチ38を有する。ノッチ38は、側壁32の外周面に形成されており、側壁32から外方に突出するように形成されている。ノッチ38は、環状に形成されており、側壁32の外周面に中心軸Axまわりの周方向に沿って連続して設けられている。ノッチ38は、外ネジ33の下方に位置しており、側壁32の上下方向において中央部分に設けられている。ノッチ38は、バンド部40の移動を規制する機能を有する。
バンド部40は、キャップ10の周壁14の下端に取り付けられている。バンド部40は、例えば、周壁14に含まれるベース部28の下端に接続されている。バンド部40は、円筒形状を有する。バンド部40の外径は、キャップ10の周壁14の外径と略一致する。バンド部40は、周壁14とスパウト30(例えば、リング部36)との間に配置されており、キャップ10がスパウト30から離れることを規制する。
図2(a)に示されるように、バンド部40の下端と、スパウト30のフランジ34のうちのバンド部40の下端と対向する部分との間には、隙間gが形成されている。例えば、バンド部40の下端と、フランジ34のリング部36との間に、隙間gが設けられている。隙間gは、改ざん防止の目的で形成されている。未開封状態(キャップ10を一度も取り外していない初期状態)のキャップ10をスパウト30から取り外したときにバンド部40とキャップ10とが切り離されるように、バンド部40が周壁14に接続されている。バンド部40とキャップ10とが分断されると(切り離されると)、バンド部40とキャップ10とが互いに接続されていない状態となる。この場合、キャップ10をスパウト30から取り外して開封すると、バンド部40がスパウト30に残る。
キャップ10から切り離されたバンド部40は、その下端がフランジ34のリング部36に当接するように下方に移動し得る。上記隙間gは、バンド部40がキャップ10から切り離されたときに、バンド部40が下方に落下するように形成されている。一度開封したキャップ10がスパウト30に再度取り付けられた場合には、図2(b)に示されるように、キャップ10の下端と、スパウト30に残ったバンド部40の上端との間に隙間g1が形成される。隙間g1の大きさ(幅)は、未開封状態での上記隙間gの大きさ(幅)に略一致する。一度開封した後では、キャップ10の下端とバンド部40の上端との間に隙間が形成されることで、キャップ10が既に開封されていることを目視により確認することができる。
隙間gの大きさ(隙間g1の大きさ)は、0.5mm以上であってもよい。隙間gの大きさは、バンド部40の下端とリング部36の上端との間の最短距離で定義される。視認性(より詳細には、開封後の隙間の視認性)の観点から、隙間gの大きさは、0.7mm以上、0.8mm以上、0.9mm以上、又は1.0mm以上であってもよい。キャップ10の大きさ(中心軸Axに沿った長さ)を確保する観点から、隙間gの大きさは、2.0mm以下、1.8mm以下、1.6mm以下、又は1.4mm以下であってもよい。
図4は、中心軸Axに沿って下からバンド部40を見た場合の下面図が示されており、キャップ10の一部の要素及びスパウト30の図示が省略されている。図3の左半分では、図4におけるIIIA線における断面が示されており、図3の右半分では、図4におけるIIIB線における断面が示されている。バンド部40は、バンド本体41と、複数のフラップ42とを有する。バンド本体41は、キャップ10の周壁14の下方に配置されており、円筒形状を有する。バンド本体41の外径は、周壁14(周壁14のベース部28)の外径と略一致していてもよい。
フラップ42は、バンド本体41の下端部に接続されており、その下端部からキャップ10の天板12に向かうように延びている。フラップ42は、中心軸Ax及び中心軸Axに直交する平面(図のX-Y平面)に対して傾斜している。フラップ42は、天板12に近づくにつれて中心軸Axとフラップ42との間の距離が小さくなるように形成されている。
複数のフラップ42は、キャップ10がスパウト30から相対的に離れることを規制する機能を有する。フラップ42の先端42a(上端面)の少なくとも一部は、スパウト30のノッチ38の下面38aに対向している。キャップ10を取り外そうとした際に、各フラップ42が、ノッチ38の下面38aに当接することによって、キャップ10がスパウト30に対して相対的に離れることが規制される。
フラップ42は、スパウト30と離れた状態で、ノッチ38の下方に配置されている。フラップ42のいずれの箇所も、側壁32及びノッチ38に接触しないように、フラップ42は形成されている。フラップ42の先端42a(上端面)は、スパウト30と離れている。フラップ42の先端42aがスパウト30と離れた状態では、フラップ42の先端42aが、スパウト30の側壁32及びノッチ38と接触していない。フラップ42の先端42aは、スパウト30に加えて、バンド本体41の内周面にも接触していない(バンド本体41の内周面とも離れている)。
各フラップ42は、バンド本体41の下端部に接続され、下方に向かって湾曲した基端部43と、基端部43に接続され、天板12に向かって延びるように形成された傾斜部44とを含む。基端部43が下方に向かって湾曲することで、基端部43は下方に凸となる形状を有する。傾斜部44の先端(基端部43と接続される端面とは反対側の端面)が、フラップ42の先端42aに相当する。
複数のフラップ42は、図4に示されるように、中心軸Axまわりの周方向に沿って、所定の間隔で設けられている。複数のフラップ42の個数は、8個であってもよい。図4に示される例とは異なり、複数のフラップ42の個数が、9個~12個であってもよい。各フラップ42は、中心軸Axまわりの周方向に沿って延在するように板状に形成されている。中心軸Axに沿った方向から見て、バンド本体41の内周面のうち、複数のフラップ42が形成されている領域(円周上の範囲)は、いずれのフラップ42も形成されていない領域(円周上の範囲)よりも大きくてもよい。中心軸Axに沿った方向から見て、バンド本体41の内周面のうちの複数のフラップ42が形成されている領域が、いずれのフラップ42も形成されていない領域の3倍~6倍であってもよい。
フラップ42の中心軸Axを向く側面45(図5も参照)は、先端縁45aと、一対の側縁45bと、一対の接続縁45cと、を含む。先端縁45aは、中心軸Axまわりの円周に沿って延びるように湾曲している。中心軸Axに沿った方向(下方向)から見て、先端縁45aは、バンド本体41の内周縁の内側に位置している。一対の側縁45bは、バンド本体41に交差するように延びており、中心軸Axに沿った方向(下方向)から見て、バンド本体41の内周縁に接続されている。
一対の接続縁45cそれぞれは、先端縁45aの端部と側縁45bの端部とを接続する。接続縁45cは、先端縁45a及び側縁45bの双方に交差するように延びている。接続縁45cは、直線状であってもよく、湾曲(曲線状)であってもよい。図4における拡大図に示されるように、接続縁45cは、交点CPとバンド本体41との間に位置する。交点CPは、先端縁45aに沿って中心軸Axまわりの円周上に延びる仮想線IL1と、側縁45bに沿って延びる仮想線IL2との交点である。中心軸Axに沿った方向(下方向)から見て、バンド本体41の内周面、仮想線IL1、及び仮想線IL2とによって区画される領域内に一対の接続縁45cが位置する。このように、側面45の中心軸Ax寄りの一対の隅部それぞれには、切欠き部が形成されている。
先端縁45aと接続縁45cとによって形成される角RPの曲率半径は、仮にフラップ42がスパウト30の側壁32に接触した際にフラップ42を滑りやすくする観点から、0.30mm以上、0.32mm以上、0.34mm以上、又は0.35mm以上であってもよい。角RPの曲率半径が、バンド部40の製造の容易さの観点から、0.55mm以下、0.50mm以下、0.47mm以下、又は0.45mm以下であってもよい。角RPの曲率半径は、0.30mm~0.55mmであってもよく、0.35mm~0.45mmであってもよい。
図5には、図3におけるV線で囲まれる領域を拡大した断面図が示されている。図3及び図5は、中心軸Axを含み、且つ、いずれかのフラップ42を通る面で口栓4を切断した際の縦断面を示している。以下では、中心軸Axを含み、且つ、フラップ42を通る縦断面を「観察断面」と称する。観察断面は、中心軸Axを含み、且つ、フラップ42の中心軸Axまわりの円周の中央を通るように設定されてもよい。観察断面において、中心軸Axに直交する方向を「横方向」と定義する。図5に示される例では、観察断面がX-Z平面に相当し、横方向がX軸方向に相当する。
観察断面において、フラップ42とスパウト30との間の横方向における距離d1は、フラップ42とスパウト30との接触をより確実に避ける観点から、0.30mm以上、0.35mm以上、0.40mm以上、又は0.45mm以上であってもよい。距離d1は、フラップ42の機能を発揮させる観点から、0.70mm以下、0.65mm以下、0.60mm以下、又は0.55mm以下であってもよい。距離d1は、0.3mm~0.7mmであってもよく、0.45mm~0.55mmであってもよい。距離d1は、フラップ42とスパウト30との間の横方向での最短距離で定義される。図5に示される例では、距離d1は、フラップ42の先端42aとスパウト30との間の横方向での最短距離に相当する。
観察断面において、ノッチ38の最も外側に位置する点Aと、フラップ42の最も内側に位置する点Bとの間の横方向における距離d2は、フラップ42の機能を発揮させる観点から、0.50mm以上、0.55mm以上、0.60mm以上、又は0.65mm以上であってもよい。点Aと点Bとの間の横方向での距離d2は、フラップ42とスパウト30との接触をより確実に避ける観点から、0.9mm以下、0.85mm以下、0.80mm以下、又は0.75mm以下であってもよい。距離d2は、0.5mm~0.9mmであってもよく、0.65mm~0.75mmであってもよい。
観察断面において、傾斜部44のうちの中心軸Axを向く側面(フラップ42の側面45のうちの傾斜部44に対応する部分)の横方向に対する傾斜角の最小値は、フラップ42とスパウト30との接触をより確実に避ける観点から、50°以上、55°以上、60°以上、又は65°以上であってもよい。上記傾斜角の最小値は、フラップ42の機能を発揮させる観点から、85°以下であってもよい。上記傾斜角の最大値は85°以下であってもよい。傾斜部44の中心軸Axを向く側面が、複数の傾斜角を有する場合、複数の傾斜角(複数の傾斜角のうちの最小の角度)が50°以上、又は50°~85°であってもよい。図5に示される例では、複数の傾斜角が「θ1」及び「θ2」で示されており、傾斜角θ2が傾斜角θ1に比べて小さい。傾斜角θ2は、50°以上であってもよい。
ここで、スパウト30の側壁32のうちの、ノッチ38よりも上方に位置する部分を「上側部分32a」と定義し、ノッチ38よりも下方に位置する部分を「下側部分32b」と定義する。ノッチ38は、中心軸Axに沿って延び、バンド本体41の内周面と対向する側面37aを形成する突出部分39aと、突出部分39aの側面37aの上端から傾斜した状態で上側部分32aまで延びる傾斜面37bを形成する傾斜部分39bとを含んでもよい。側壁32の上側部分32aは、傾斜部分39bの上端よりも上方に位置し、側壁32の下側部分32bは、突出部分39aの下端よりも下方に位置する。
観察断面において、下側部分32bの横方向に沿った幅wbは、フラップ42とスパウト30との接触をより確実に避ける観点から、1.40mm以下、1.35mm以下、1.30mm以下、又は1.25mm以下であってもよい。幅wbは、スパウト30の強度の観点から、1.0mm以上、1.05mm以上、1.10mm以上、又は1.15mm以上であってもよい。幅wbは、1.0mm~1.4mmであってもよく、1.15mm~1.25mmであってもよい。幅wbは、上側部分32aの幅waよりも小さくてもよい。幅wbは、幅waの0.5倍~0.8倍であってもよい。
観察断面において、下側部分32bとノッチ38の最も外側に位置する点Aとの間の横方向における距離xb(横方向での最短距離)は、上側部分32aと点Aとの間の横方向における距離xa(横方向での最短距離)よりも大きくてもよい。距離xaに対する距離xbの比が、フラップ42とスパウト30との接触をより確実に避ける観点から、1.5以上、1.6以上、1.7以上、又は1.8以上であってもよい。距離xaに対する距離xbの比が、スパウト30の作製のしやすさの観点から、3.0以下であってもよい。
下側部分32bと点Aとの間の幅方向での距離xbは、フラップ42とスパウト30との接触をより確実に避ける観点から、1.00mm以上、1.05mm以上、1.10mm以上、又は1.15mm以上であってもよい。距離xbは、スパウト30の強度の観点から、1.40mm以下、1.35mm以下、1.30mm以下、又は1.25mm以下であってもよい。距離xbは、1.0mm~1.4mmであってもよく、1.15mm~1.25mmであってもよい。上側部分32aと点Aとの間の幅方向での距離xaは、0.4mm~0.8mmであってもよい。
図6(a)には、フラップ42が形成される際の様子の一例が模式的に示されている。キャップ10とバンド部40とは一体となった状態で、樹脂成型により作製される。成型直後の状態では、図6(a)における破線で示されるように、フラップ42は、キャップ10及びバンド部40で形成される内部空間の外に突出している。外に突出した状態のフラップ42を治具等により、上記内部空間に向かって折り曲げることによって、基端部43と傾斜部44とを含むフラップ42が形成される。フラップ42の折り曲げに伴って、湾曲した状態の基端部43が形成され、フラップ42に元に戻ろうとする復元力(中心軸Axに向かって倒れようとする復元力)が生じ得る。
図6(b)には、基端部43の形状を説明するための模式的な断面図が示されている。基端部43の上面43aは、下方に向かって凹むように湾曲している。上面43aの曲率半径は、傾斜部44における復元力を低減させる観点から、0.75mm以下、0.72mm以下、0.70mm以下、又は、0.68mm以下であってもよい。上面43aの曲率半径は、フラップ42の機能を発揮させる観点から、0.55mm以上、0.57mm以上、0.60mm以上、又は、0.62mm以上であってもよい。上面43aの曲率半径は、0.55mm~0.75mmであってもよい。
図3に戻り、口栓4は、破断部50を備える。破断部50は、キャップ10をスパウト30から取り外したときにバンド部40とキャップ10とが切り離されるように、バンド本体41とキャップ10の周壁14とを接続する。破断部50は、例えば、複数のリブ52を有する。複数のリブ52は、バンド本体41の内周面と、周壁14のベース部28の内周面とに設けられており、それらの内周面から内側(中心軸Ax)に向かって突出している(図4も参照)。
複数のリブ52は、中心軸Axまわりの周方向に沿って、所定の間隔で設けられている。例えば、複数のリブ52それぞれは、中心軸Axまわりの周方向において隣り合うフラップ42同士の間に配置されている。リブ52の厚さ(バンド本体41の内周面からの突出量)は、フラップ42のバンド本体41の内周面からの突出量よりも小さくてもよい。キャップ10の周壁14におけるベース部28の下端と、バンド本体41の上端との境界には、リブ52の内部(例えば、略中央)まで延びる切込み54が形成されていてもよい。キャップ10とバンド部40とは、切込み54によって区画されている。
一例では、キャップ10に対応する部分、バンド部40に対応する部分、及び複数のリブ52が一体に形成された後に、キャップ10とバンド部40との境界となる高さ位置において、キャップ10の周壁の外側からリブ52が分断されない位置まで延びる切込み54が形成される。切込み54は、中心軸Axまわりの周方向に沿って連続して形成されている。切込み54が形成されることで、キャップ10とバンド部40とが形成され、周壁14(ベース部28)とバンド本体41とが、薄肉部56を介して接続された状態となる。薄肉部56は、リブ52のうちの切込み54の高さ位置において切込み54が形成されていない部分である。
切込み54は、ノッチ38の側面37aを形成する突出部分39a(側面37a)の上端よりも上方に位置する。切込み54と天板12の上面との間の上下方向に沿った距離は、突出部分39a(バンド本体41に対向する側面37a)の上端と天板12の上面との間の上下方向に沿った距離よりも小さい。バンド本体41の下端と切込み54(すなわち、バンド本体41の上端)との間の距離は、3.0mm~5.0mmであってもよく、3.5mm~4.5mmであってもよい。リブ52の厚さは、0.40mm~0.60mmであってもよく、0.45mm~0.55mmであってもよい。
消費者等のユーザは、未開封状態の包装容器1から内容物を抽出する際に、スパウト30に対してキャップ10を相対的に回転させる。キャップ10の相対的な回転に伴って、キャップ10の周壁14に形成された内ネジ15と、スパウト30の側壁32に形成された外ネジ33との螺合が徐々に解除される。内ネジ15と外ネジ33との螺合が解除されていくと、キャップ10及びバンド部40が、スパウト30のフランジ34から徐々に離れる。
キャップ10及びバンド部40がフランジ34から離れ始めると、ほどなくバンド部40の複数のフラップ42が、スパウト30のノッチ38の下面38aに当接する(当たる)。フラップ42がノッチ38に当接することで、キャップ10とバンド部40との間(破断部50の薄肉部56)に引っ張り応力が生じ、キャップ10及びバンド部40がスパウト30のフランジ34から離れることが規制される。キャップ10の相対的な回転が継続され、引っ張り応力が所定値に達すると、薄肉部56が破断する。
複数のリブ52それぞれの薄肉部56は、引っ張り応力が所定値に達すると破断する程度の強度を有するように形成されている。全ての薄肉部56が破断することによって、キャップ10とバンド部40とが物理的に分離され(切り離され)、キャップ10の移動の規制が解除される。キャップ10から分離されたバンド部40は、スパウト30のリング部36と接触する位置まで下方に移動する。キャップ10がスパウト30から取り外された後において、バンド部40はスパウト30に残る。
(口栓の製造方法)
続いて、口栓4の製造方法の一例を以下に説明する。口栓4の製造方法は、少なくとも、スパウト30を準備する工程と、キャップ部材を準備する工程と、外ネジ33に内ネジ15を螺合させて、スパウト30にキャップ部材を取り付ける工程と、切込み54を形成する工程と、を含む。
続いて、口栓4の製造方法の一例を以下に説明する。口栓4の製造方法は、少なくとも、スパウト30を準備する工程と、キャップ部材を準備する工程と、外ネジ33に内ネジ15を螺合させて、スパウト30にキャップ部材を取り付ける工程と、切込み54を形成する工程と、を含む。
スパウト30を準備する工程では、例えば、樹脂成型によってスパウト30を作製する。キャップ部材を準備する工程では、キャップ10に対応する部分、バンド部40に対応する部分、及び複数のリブ52が一体化されたキャップ部材を、例えば、樹脂成型によって作製する。キャップ部材は、薄肉部56を有しないこと(切込み54が形成されていないこと)以外は、キャップ10、バンド部40及び複数のリブ52と同様の形状を有する。したがって、キャップ10及びバンド部40の構成部材の名称を用いて以下にキャップ部材を説明する。キャップ部材の周壁は、互いに分離される前のキャップ10の周壁14とバンド部40のバンド本体41とに対応する。
樹脂成型の直後においては、図6(a)の破線で示されるように、複数のフラップ42は、キャップ部材の内部空間の外に突出している。樹脂成型後に、複数のフラップ42を治具等によってキャップ部材の内部空間に折り曲げる(折り込む)。治具等による折り曲げることによって、フラップ42に基端部43と傾斜部44とが形成される。フラップ42の先端42aがスパウト30及びバンド本体41の内周面に接触しない位置まで、フラップ42はキャップ部材の内部空間に折り込まれる。
次に、キャップ部材の周壁の内部にスパウト30の側壁32の上端部を挿入する。スパウト30に対してキャップ部材を中心軸Axまわりの一方向に回転させると、周壁14の内ネジ15と側壁32の外ネジ33とが螺合し、キャップ部材がスパウト30のフランジ34に近づく方向に移動する。そして、複数のフラップ42が、ノッチ38(傾斜部分39b)に当接した後に、ノッチ38に乗り上げ始める。また、側壁32の上端部がキャップ部材の周壁14とインナーリング16との間に挿入され始める。
キャップ部材をスパウト30に対して更に回転させると、各フラップ42がノッチ38を乗り越えるとともに、スパウト30の側壁32の上端部がキャップ部材の周壁とインナーリング16との間に挿入された状態となる。これによって、スパウト30が、キャップ部材によってキャッピングされた状態(スパウト30にキャップ部材が取り付けられた状態)となる。
次に、キャップ部材に切込み54(薄肉部56)を形成する工程が行われる。例えば、スコアカッターを用いてキャップ部材の周壁の全周に切り込みを入れて、切込み54を形成する。一例では、後に周壁14のベース部28とバンド部40との境界となる部分と、各リブ70の上記境界となる部分に対応する位置とに、周壁14の外周からスコアカッターの刃を当てる。複数のリブ52それぞれでは、リブ52の中心軸Axに直交する横方向における略中央部分までスコアカッターの刃が挿入される。
そして、スコアカッターがキャップ部材及びリブの内部に当てられた状態で、キャップ部材及びスパウト30を中心軸Axまわりに回転させることで、切込み54を形成する。これにより、リブ52に薄肉部56が形成される。薄肉部56の形成によって、キャップ部材において、キャップ10とバンド部40とが分断され、これらの部材が、リブ52(薄肉部56)を介して接続された状態となって、口栓4が得られる。切込み54のサイズを調整して、薄肉部56の大きさ及び厚みを変えることで、破断させるために必要な力を調整することができる。その後、口栓4を容器本体2に取り付ける工程が行われ、包装容器1が製造される。
(変形例)
スパウト30は、図7に示されるように、ノッチ38に代えて、ノッチ38Aを有してもよい。ノッチ38Aは、突出部分39a及び傾斜部分39bに加えて、傾斜部分39cを含む点でノッチ38と相違する。傾斜部分39cは、突出部分39aの下面から傾斜した状態で側壁32に向かって延びる傾斜面37cを形成する部分である。傾斜部分39cの傾斜面37cは、突出部分39aの下面から側壁32まで延びていてもよい。中心軸Axを含む上記観察断面において、傾斜部分39cの傾斜面37cと突出部分39aの下面とが交わる点Cは、突出部分39aの側面37a(ノッチ38Aの最も外側に位置する点A)よりも内側に位置している。
スパウト30は、図7に示されるように、ノッチ38に代えて、ノッチ38Aを有してもよい。ノッチ38Aは、突出部分39a及び傾斜部分39bに加えて、傾斜部分39cを含む点でノッチ38と相違する。傾斜部分39cは、突出部分39aの下面から傾斜した状態で側壁32に向かって延びる傾斜面37cを形成する部分である。傾斜部分39cの傾斜面37cは、突出部分39aの下面から側壁32まで延びていてもよい。中心軸Axを含む上記観察断面において、傾斜部分39cの傾斜面37cと突出部分39aの下面とが交わる点Cは、突出部分39aの側面37a(ノッチ38Aの最も外側に位置する点A)よりも内側に位置している。
側壁32の下側部分32bは、傾斜部分39cの下端よりも下方に位置する。観察断面において、傾斜部分39cと下側部分32bの外周面との境界(傾斜面37cの下端)を点Dとしたときに、点Dは、フラップ42の先端42aよりも低くてもよい。この場合、観察断面において、フラップ42(フラップ42の先端42a)とスパウト30との間の中心軸Axに直交する横方向における最短距離は、先端42aと傾斜部分39cとの間の横方向における最短距離で規定される。
観察断面において、下側部分32bの外周面と点Cとの間の横方向における距離xcは、フラップ42の機能を発揮させる観点から、下側部分32bの外周面と点Aとの間の横方向おける距離xbの55%以下、50%以下、45%以下、又は40%以下であってもよい。距離xcは、フラップ42の機能を発揮させる観点から、0.6mm以下、0.55mm以下、0.50mm以下、又は0.45mm以下であってもよい。
観察断面において、フラップ42の先端42aの側壁32に近い角が、丸み形状を有していてもよい。観察断面において、先端42aとフラップ42の中心軸Axを向く側面45とによって形成される角44Rの曲率半径は、仮にフラップ42がスパウト30の側壁32に接触した際にフラップ42を滑りやすくする観点から、0.30mm以上、0.32mm以上、0.34mm以上、又は0.35mm以上であってもよい。観察断面において、角44Rの曲率半径は、0.6mm以下であってもよい。
フラップ42の中心軸Axを向く側面45は、上述の例とは異なり、一対の接続縁45cを含まずに、先端縁45aと、一対の側縁45bとを含んでもよい。すなわち、側面45の一対の隅部それぞれにおいて、切欠き部が形成されていなくてもよい。この場合、先端縁45aの両端から一対の側縁45bがそれぞれ延びていてもよい。
破断部50は、上述の例のように、リブ52に薄肉部56が形成されている構成に限られず、キャップ10をスパウト30から取り外した際に、キャップ10とバンド本体41とが物理的に分離するように破断すれば、どのように形成されていてもよい。破断部50は、破断ラインを含んでもよい。破断ラインは、中心軸Axまわりの複数箇所において、キャップ10の周壁14とバンド本体41との間を接続する複数のブリッジを含む。複数のブリッジは、自身にかかる引っ張り応力が所定値に達すると破断するように形成されている。破断ラインは、キャップ部材の周壁を複数のブリッジを残してカッターで切断することによって形成されてもよい。
[第1実施形態の効果]
フラップ42を折り曲げ加工することで、フラップ42においてスパウト30に向かって倒れようとする復元力が生じる場合がある。その復元力に起因してフラップ42がスパウト30に接触した状態でスパウト30を挟み込むことによって、キャップ10を取り外した際に、バンド部40が元の位置に留まり下に落下しない可能性がある。口栓4では、フラップ42が、スパウト30と離れた状態でノッチ38,38Aの下方に配置されているので、キャップを取り外した際に、フラップがスパウトに接触し難い。従って、口栓4では、切り離されたバンド部40が円滑に落下し得る。
フラップ42を折り曲げ加工することで、フラップ42においてスパウト30に向かって倒れようとする復元力が生じる場合がある。その復元力に起因してフラップ42がスパウト30に接触した状態でスパウト30を挟み込むことによって、キャップ10を取り外した際に、バンド部40が元の位置に留まり下に落下しない可能性がある。口栓4では、フラップ42が、スパウト30と離れた状態でノッチ38,38Aの下方に配置されているので、キャップを取り外した際に、フラップがスパウトに接触し難い。従って、口栓4では、切り離されたバンド部40が円滑に落下し得る。
中心軸Axを含む縦断面(観察断面)において、フラップ42とスパウト30の側壁32との間の中心軸Axに直交する横方向における距離d1が、0.3mm~0.7mmであってもよい。距離d1が0.3mm以上であることで、フラップ42とスパウト30との間の接触をより確実に避けることができる。また、距離d1が0.7mm以下であることで、キャップ10を取り外す際にフラップ42の先端42aがノッチ38,38Aに引っ掛からない可能性を低減でき、フラップ42の機能をより確実に発揮することができる。
観察断面において、ノッチ38,38Aの最も外側に位置する点Aと、フラップ42の最も内側に位置する点Bとの間の横方向における距離d2が、0.5mm~0.9mmであってもよい。距離d2が0.5mm以上であることで、キャップ10を取り外す際にフラップ42の先端がノッチ38,38Aに引っ掛からない可能性を低減でき、フラップ42の機能をより確実に発揮することができる。また、距離d2が0.9mm以下であることで、フラップ42とスパウト30との間の接触をより確実に避けることができる。
観察断面において、側壁32のうちのノッチ38,38Aよりも下方に位置する部分の横方向に沿った幅wbが、1.0mm~1.4mmであってもよい。幅wbが1.0mm以上であることで、スパウト30の強度を維持することができる。幅wbが1.4mm以下であることで、フラップ42とスパウト30との間の接触をより確実に避けることができる。
観察断面において、側壁32のうちのノッチ38,38Aよりも下方に位置する部分(下側部分32b)とノッチ38,38Aの最も外側に位置する点Aとの間の横方向における距離xbは、側壁32のうちのノッチ38,38Aよりも上方に位置する部分(上側部分32a)とノッチ38,38Aの最も外側に位置する点Aとの間の横方向における距離xaよりも大きくてもよい。この場合、フラップ42とスパウト30との間の接触の可能性を低減できる。
距離xaに対する距離xbの比が、1.5以上であってもよい。上記比が1.5以上であることで、フラップ42とスパウト30との間の接触の可能性を更に低減できる。
上記距離xbは、1.0mm~1.4mmであってもよい。距離xbが1.0mm以上であることで、フラップ42とスパウト30との間の接触の可能性を更に低減できる。また、距離xbが1.4mm以下であることで、スパウト30の強度を維持することができる。
ノッチ38Aは、中心軸に沿って延びる側面37aを形成する突出部分39aと、突出部分39aの下面から、側壁32の外周面に対して傾斜して延びる傾斜面37cとを含んでもよい。この場合、仮にフラップ42が上記復元力によってスパウト30に向かって倒れても、フラップ42の先端42aが傾斜面37cに接触し得る。傾斜面37cへの接触によって、フラップ42が滑りやすくなるので、バンド部40が円滑に落下し得る。そのため、バンド部40が元の位置に留まる可能性を低減できる。
フラップ42は、バンド本体41の下端部に接続され、下方に向かって湾曲するように形成された基端部43と、基端部43に接続され、キャップ10の天板12に向かって延びるように形成された傾斜部44とを含んでもよい。観察断面において、基端部43の上面43aの曲率半径が、0.55mm~0.75mmであってもよい。上記曲率半径が、0.55mm以上であることで、キャップ10を取り外す際にフラップ42の先端42aがノッチ38,38Aに引っ掛からない可能性を低減でき、フラップ42の機能をより確実に発揮することができる。上記曲率半径が、0.75mm以下であることで、変形の程度が大きくなり、傾斜部44に生じる復元力が低減し得る。
観察断面において、横方向に対する、傾斜部44のうちの中心軸を向く側面の傾斜角θ1,θ2の最小値が、50°以上であってもよい。傾斜角θ1,θ2の最小値が50°以上であることで、フラップ42とスパウト30との間で接触してしまう可能性を低減できる。
フラップ42の中心軸Axを向く側面45は、中心軸Axまわりの円周に沿う先端縁45aと、バンド本体41に交差するように延びる側縁45bと、先端縁45aに沿って延びる仮想線IL1と側縁45bに沿って延びる仮想線IL2との交点CPとバンド本体41との間に位置し、先端縁45aの端部と側縁45bの端部とを接続する接続縁45cとを含んでもよい。仮にフラップ42がスパウト30に接触した場合でも、中心軸Axまわりの周方向においてフラップ42がスパウト30に接触する範囲が小さくなる。これにより、フラップ42が滑りやすくなるので、バンド部40が円滑に落下し得る。そのため、バンド部40が元の位置に留まる可能性を低減できる。
先端縁45aと接続縁45cとによって形成される角RPの曲率半径が、0.30mm~0.55mmであってもよい。上記曲率半径が0.30mm以上であることで、フラップが滑りやすくなるので、バンド部が円滑に落下し得る。また、上記曲率半径を0.55mm以下とすることで、バンド部40の作製が容易となる。
[第2実施形態]
続いて、図8を参照しながら、第2実施形態に係る包装容器が備える口栓について説明する。第2実施形態に係る口栓は、複数のフラップが薄肉部によって互いに連結されている点で、第1実施形態に係る口栓4と相違する。第2実施形態に係る口栓は、バンド部40に代えてバンド部40Aを有する。バンド部40Aは、バンド本体41と、複数のフラップ42Aとを有する。バンド部40Aは、図8に示されるように、8個のフラップ42Aを有してもよく、図8に示される例とは異なり、9個~12個のフラップ42Aを有してもよい。
続いて、図8を参照しながら、第2実施形態に係る包装容器が備える口栓について説明する。第2実施形態に係る口栓は、複数のフラップが薄肉部によって互いに連結されている点で、第1実施形態に係る口栓4と相違する。第2実施形態に係る口栓は、バンド部40に代えてバンド部40Aを有する。バンド部40Aは、バンド本体41と、複数のフラップ42Aとを有する。バンド部40Aは、図8に示されるように、8個のフラップ42Aを有してもよく、図8に示される例とは異なり、9個~12個のフラップ42Aを有してもよい。
複数のフラップ42Aは、第1実施形態に係る口栓4の複数のフラップ42と同様に、中心軸Axまわりの周方向において、互いに間隔を空けて配置されている(設けられている)。中心軸Axを含み、且つ、いずれかのフラップ42Aの周方向における中央を通る縦断面(上記観察断面)において、フラップ42Aの形状及び各種寸法は、フラップ42の形状及び各種寸法と同じであってもよい。観察断面において、フラップ42Aと周囲の部材(スパウト30及びバンド本体41)との関係は、フラップ42と周囲の部材との関係と同じであってもよい。
バンド部40Aは、複数の薄肉部48Aを有する。複数の薄肉部48Aそれぞれは、複数のフラップ42のうちの中心軸Axまわりの周方向において互いに隣り合うフラップ42同士を連結する。1つのフラップ42Aと1つの薄肉部48Aとが、中心軸Axまわりの周方向において交互に配置されている。1つの薄肉部48Aは、中心軸Axまわりの周方向において自身を挟む一対のフラップ42同士を連結(接続)する。薄肉部48Aは、中心軸Axまわりの周方向に沿って延在するように板状に形成されている。
複数の薄肉部48Aの厚さは、複数のフラップ42Aの厚さよりも小さい。複数の薄肉部48Aの厚さは、互いに略一致していてもよく、複数のフラップ42Aの厚さは、互いに略一致していてもよい。薄肉部48Aの厚さに対するフラップ42Aの厚さの比は、フラップ42Aの復元力を抑制する観点から、5.0以下、4.5以下、4.0以下、又は3.5以下であってもよい。薄肉部48Aの厚さに対するフラップ42Aの厚さの比は、フラップ42Aの加工の容易さの観点から、1.5以上、2.0以上、2.5以上、又は3.0以上であってもよい。薄肉部48Aの厚さに対するフラップ42Aの厚さの比は、1.5~5.0であってもよく、2.0~4.5であってもよい。
薄肉部48Aの厚さは、フラップ42Aの復元力を抑制する観点から、0.15mm以上、0.18mm以上、0.20mm以上、又は0.22mm以上であってもよい。薄肉部48Aの厚さは、フラップ42Aの加工の容易さの観点から、0.35mm以下、0.32mm以下、0.30mm以下、又は0.28mm以下であってもよい。薄肉部48Aの厚さは、0.15mm~0.35mmであってもよく、0.22mm~0.28mmであってもよい。薄肉部48Aの厚さは、薄肉部48Aの先端(バンド本体41とは反対側に位置する先端面)において測定されてもよい。
フラップ42Aの厚さは、フラップ42Aの機能を発揮させる観点から、0.60mm以上、0.62mm以上、0.64mm以上、又は0.65mm以上であってもよい。フラップ42Aの厚さは、フラップ42Aの加工の容易さの観点から、0.80mm以下、0.78mm以下、0.76mm以下、又は0.75mm以下であってもよい。フラップ42Aの厚さは、0.6mm~0.8mmであってもよく、0.65mm~0.75mmであってもよい。フラップ42Aの厚さは、フラップ42Aの先端(バンド本体41とは反対側に位置する先端面)において測定されてもよい。
複数のフラップ42Aそれぞれは、先端(中心軸Axに近い端部)からバンド本体41の下端部に向かうにつれて幅が小さくなるように形成されていてもよい。図8に示されるように、中心軸Axに沿った下方向から見て、フラップ42Aの中心軸Axまわりの周方向に沿った幅は、内から外に向かうにつれて小さくなる。中心軸Axに沿って下方向から見て、フラップ42Aの内周縁47aの両端を結ぶ線分の長さは、フラップ42Aの外周縁47bの両端を結ぶ線分の長さよりも小さい。外周縁47bの両端を結ぶ線分の長さは、内周縁47aの両端を結ぶ線分の長さの1/5~4/5倍であってもよい。内周縁47aと外周縁47bとを接続する一対の側縁47cの互いの距離は、中心軸Axから離れるにつれて小さくなる。
薄肉部48Aは、フラップ42Aの先端(内周縁47a)に接続されていなくてもよい。中心軸Axに沿った下方向から見て、フラップ42Aのバンド本体41の内周面からの突出量y1は、薄肉部48Aのバンド本体41の内周面からの突出量y2に比べて大きい。突出量y2は、突出量y1の0.7倍~0.95倍であってもよい。複数の薄肉部48Aによって連結されている場合、複数のフラップ42Aは、樹脂成型の後に、治具等によって複数の薄肉部48Aと共にキャップ部材の内部に折り曲げられることで形成される。
[第2実施形態の効果]
第2実施形態に係る上記バンド部40Aを備える口栓においても、フラップ42Aが、スパウト30と離れた状態でノッチ38,38Aの下方に配置される。第1実施形態に係る口栓4と同様に、切り離されたバンド部40Aが円滑に落下し得る。
第2実施形態に係る上記バンド部40Aを備える口栓においても、フラップ42Aが、スパウト30と離れた状態でノッチ38,38Aの下方に配置される。第1実施形態に係る口栓4と同様に、切り離されたバンド部40Aが円滑に落下し得る。
バンド部40Aの複数のフラップ42Aは、中心軸Axまわりの周方向において、互いに間隔を空けて配置されていてもよい。バンド部40Aは、複数のフラップ42Aのうちの互いに隣り合うフラップ42A,42A同士を連結し、複数のフラップ42Aよりも厚さが小さい複数の薄肉部48Aを有してもよい。仮にいずれかのフラップ42Aが中心軸Axに向かって復元力に起因して倒れようとしても、複数の薄肉部48Aで連結されているので、倒れようとする動きが規制される。そのため、フラップ42Aが中心軸Axに向かって倒れて、スパウト30と接触してしまう可能性を低減できる。
複数の薄肉部48Aの厚さに対する複数のフラップ42Aの厚さの比が、1.5~5.0であってもよい。上記比が1.5以上であることで、薄肉部48Aに連結されているフラップ42Aの加工が容易となる。また、上記比が5.0以下であることで、フラップ42Aに生じ得る復元力による倒れをより確実に抑制することができる。
複数の薄肉部48Aの厚さは、0.15mm~0.35mmであってもよい。複数のフラップ42Aの厚さは、0.6mm~0.8mmであってもよい。フラップ42Aの厚さが0.6mm~0.8mmである場合に、薄肉部48Aの厚さが0.15mm以上であることで、フラップ42Aに生じ得る復元力による倒れをより確実に抑制することができる。フラップ42Aの厚さが0.6mm~0.8mmである場合に、薄肉部48Aの厚さが0.35mm以下であることで、薄肉部48Aに連結されているフラップ42Aの加工が容易である。
複数のフラップ42Aそれぞれは、先端からバンド本体41の下端部に向かうにつれて幅が小さくなるように形成されていてもよい。この場合、キャップ10を取り外す際に複数のフラップ42Aがノッチ38,38Aに当接する範囲を維持したうえで、薄肉部48Aによって連結されているフラップ42Aの根元での折り曲げ加工が容易である。
複数のフラップ42Aの個数は、8~12であってもよい。複数のフラップ42Aの個数が8以上であることで、複数のフラップ42Aがノッチ38,38Aに引っ掛かり、キャップ10を取り外す際に破断部50を破断させる力が発生しやすい。また、複数のフラップ42Aの個数が12以下であることで、複数の薄肉部48Aによって連結されている複数のフラップ42Aの折り曲げ加工が容易である。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、本開示は上記実施形態に何ら限定されるものではない。第1実施形態で説明した一部の事項が、第2実施形態の口栓に適用されてもよく、第2実施形態で説明した一部の事項が、第1実施形態に係る口栓4に適用されてもよい。
1…包装容器、2…容器本体、4…口栓、10…キャップ、14…周壁、15…内ネジ、30…スパウト、32…側壁、33…外ネジ、34…フランジ、38,38A…ノッチ、39a…突出部分、39c…傾斜部分、40…バンド部、41…バンド本体、42,42A…フラップ、43…基端部、44…傾斜部、45…側面、45a…先端縁、45b…側縁、45c…接続縁、48A…薄肉部、50…破断部。
Claims (18)
- 円筒状の側壁と、前記側壁の外周面に設けられた外ネジと、前記側壁の一端側に設けられたフランジと、前記側壁から外方に向けて突出するように形成されたノッチと、を有するスパウトと、
天板と、前記天板の外周縁に接続された周壁と、前記周壁の内周面に設けられ、前記外ネジと螺合する内ネジと、を有するキャップと、
円筒状のバンド本体と、前記バンド本体の下端部から前記天板に向かって傾斜して延びており、前記ノッチに当接することによって前記キャップが前記スパウトから離れることを規制するフラップと、を有するバンド部と、
前記キャップを前記スパウトから取り外したときに前記バンド部と前記キャップとが切り離されるように、前記バンド本体と前記周壁の一端とを接続する破断部と、を備え、
前記バンド部の下端と、前記フランジのうちの前記バンド部の下端と対向する部分との間には隙間が設けられており、
前記フラップは、前記スパウトと離れた状態で前記ノッチの下方に配置されている、口栓。 - 前記キャップの中心軸を含む縦断面において、前記フラップと前記スパウトの前記側壁との間の前記キャップの中心軸に直交する方向における距離d1が、0.3mm~0.7mmである、請求項1に記載の口栓。
- 前記キャップの中心軸を含む縦断面において、前記ノッチの最も外側に位置する点Aと、前記フラップの最も内側に位置する点Bとの間の前記キャップの中心軸に直交する方向における距離d2が、0.5mm~0.9mmである、請求項1又は2に記載の口栓。
- 前記キャップの中心軸を含む縦断面において、前記側壁のうちの前記ノッチよりも下方に位置する部分の前記キャップの中心軸に直交する方向に沿った幅wbが、1.0mm~1.4mmである、請求項1~3のいずれか一項に記載の口栓。
- 前記キャップの中心軸を含む縦断面において、前記側壁のうちの前記ノッチよりも下方に位置する部分と前記ノッチの最も外側に位置する点Aとの間の前記キャップの中心軸に直交する方向における距離xbは、前記側壁のうちの前記ノッチよりも上方に位置する部分と前記ノッチの最も外側に位置する点Aとの間の前記キャップの中心軸に直交する方向における距離xaよりも大きい、請求項1~4のいずれか一項に記載の口栓。
- 前記距離xaに対する前記距離xbの比が、1.5以上である、請求項5に記載の口栓。
- 前記距離xbは、1.0mm~1.4mmである、請求項5又は6に記載の口栓。
- 前記ノッチは、前記キャップの中心軸に沿って延びる側面を形成する突出部分と、前記突出部分の下面から、前記側壁の外周面に対して傾斜して延びる傾斜面とを含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の口栓。
- 前記フラップは、前記バンド本体の下端部に接続され、下方に向かって湾曲するように形成された基端部と、前記基端部に接続され、前記天板に向かって延びるように形成された傾斜部とを含み、
前記キャップの中心軸を含む縦断面において、前記基端部の上面の曲率半径が、0.55mm~0.75mmである、請求項1~8のいずれか一項に記載の口栓。 - 前記フラップは、前記バンド本体の下端部に接続され、下方に向かって湾曲するように形成された基端部と、前記基端部に接続され、前記天板に向かって延びるように形成された傾斜部とを含み、
前記キャップの中心軸を含む縦断面において、前記キャップの中心軸に直交する方向に対する、前記傾斜部のうちの前記キャップの中心軸を向く側面の傾斜角の最小値が、50°以上である、請求項1~8のいずれか一項に記載の口栓。 - 前記フラップの前記キャップの中心軸を向く側面は、前記キャップの中心軸まわりの円周に沿う先端縁と、前記バンド本体に交差するように延びる側縁と、前記先端縁に沿って延びる仮想線と前記側縁に沿って延びる仮想線との交点と前記バンド本体との間に位置し、前記先端縁の端部と前記側縁の端部とを接続する接続縁とを含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の口栓。
- 前記先端縁と前記接続縁とによって形成される角RPの曲率半径が、0.30mm~0.55mmである、請求項11に記載の口栓。
- 前記バンド部は、前記フラップを含む複数のフラップを有し、
前記複数のフラップは、前記キャップの中心軸まわりの周方向において、互いに間隔を空けて配置されており、
前記バンド部は、前記複数のフラップのうちの互いに隣り合うフラップ同士を連結し、前記複数のフラップよりも厚さが小さい複数の薄肉部を更に有する、請求項1~10のいずれか一項に記載の口栓。 - 前記複数の薄肉部の厚さに対する前記複数のフラップの厚さの比が、1.5~5.0である、請求項13に記載の口栓。
- 前記複数の薄肉部の厚さは、0.15mm~0.35mmであり、前記複数のフラップの厚さは、0.6mm~0.8mmである、請求項13又は14に記載の口栓。
- 前記複数のフラップそれぞれは、先端から前記バンド本体の下端部に向かうにつれて幅が小さくなるように形成されている、請求項13~15のいずれか一項に記載の口栓。
- 前記複数のフラップの個数は、8~12である、請求項13~16のいずれか一項に記載の口栓。
- 請求項1~17のいずれか一項に記載の口栓と、
前記口栓が取り付けられる容器本体と、を備える包装容器。
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JP2021150347A JP2023042921A (ja) | 2021-09-15 | 2021-09-15 | 口栓、及び包装容器 |
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