JP2023042429A - 基板処理システム及びガス計測方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィラメントの劣化を抑制し、ガス計測の安定性を向上する基板処理システム及びガス計測方法を提供する。【解決手段】チャンバと、前記チャンバ内に設けられ、基板を支持する基板支持部と、前記チャンバ内に処理ガスを供給するガス供給部と、RF信号を供給して前記チャンバ内に前記処理ガスのプラズマを生成するRF電源と、前記プラズマ中のガスを計測するガス計測部と、制御部と、を備え、前記ガス計測部は、第1フィラメントと、前記第1フィラメントとは材料が異なる第2フィラメントと、を有する、基板処理システム。【選択図】図7

Description

本開示は、基板処理システム及びガス計測方法に関する。
特許文献1には、ガス採取配管及びバルブを介してチャンバ内のガスを採取し分析するガス分析装置を備える基板処理システムが開示されている。ガス分析装置として、例えば四重極質量分析器等を用いることが開示されている。
特開2010-27787号公報
一の側面では、本開示は、フィラメントの劣化を抑制し、ガス計測の安定性を向上する基板処理システム及びガス計測方法を提供する。
上記課題を解決するために、一の態様によれば、チャンバと、前記チャンバ内に設けられ、基板を支持する基板支持部と、前記チャンバ内に処理ガスを供給するガス供給部と、RF信号を供給して前記チャンバ内に前記処理ガスのプラズマを生成するRF電源と、前記プラズマ中のガスを計測するガス計測部と、制御部と、を備え、前記ガス計測部は、第1フィラメントと、前記第1フィラメントとは材料が異なる第2フィラメントと、を有する、基板処理システムが提供される。
一の側面によれば、フィラメントの劣化を抑制し、ガス計測の安定性を向上する基板処理システム及びガス計測方法を提供することができる。
プラズマ処理システムの一例の構成図。 プラズマ処理装置の一例の構成図。 プラズマ処理装置の他の一例の構成図。 第1実施形態に係るガス計測部の一例の構成図。 第2実施形態に係るガス計測部の一例の構成図。 参考例に係るガス計測部の一例の構成図。 プロセス処理におけるのガス計測を説明するフローチャートの一例。 プロセス処理におけるのガス計測を説明するフローチャートの他の一例。 プロセス処理におけるのガス計測を説明するフローチャートの更に他の一例。 プロセス処理におけるのガス計測を説明するフローチャートの更に他の一例。 複数のガス計測装置で検出されるイオン電流値の一例を示すグラフ。
以下、図面を参照して種々の例示的実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
プラズマ処理システム(基板処理システム)について、図1を用いて説明する。図1は、プラズマ処理システムの一例の構成図である。図2は、プラズマ処理装置1の一例の構成図である。図3は、プラズマ処理装置1の他の一例の構成図である。
図1に示すように、一実施形態において、プラズマ処理システムは、プラズマ処理装置1及び制御部2を含む。プラズマ処理装置1は、プラズマ処理チャンバ10、基板支持部11及びプラズマ生成部12を含む。プラズマ処理チャンバ10は、プラズマ処理空間を有する。また、プラズマ処理チャンバ10は、少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理空間に供給するための少なくとも1つのガス供給口と、プラズマ処理空間からガスを排出するための少なくとも1つのガス排出口とを有する。ガス供給口は、後述するガス供給部20に接続され、ガス排出口は、後述する排気システム40に接続される。基板支持部11は、プラズマ処理空間内に配置され、基板を支持するための基板支持面を有する。
プラズマ生成部12は、プラズマ処理空間内に供給された少なくとも1つの処理ガスからプラズマを生成するように構成される。プラズマ処理空間において形成されるプラズマは、容量結合プラズマ(CCP:Capacitively Coupled Plasma)、誘導結合プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)、ECRプラズマ(Electron-Cyclotron-resonance plasma)、ヘリコン波励起プラズマ(HWP:Helicon Wave Plasma)、又は、表面波プラズマ(SWP:Surface Wave Plasma)等であってもよい。また、AC(Alternating Current)プラズマ生成部及びDC(Direct Current)プラズマ生成部を含む、種々のタイプのプラズマ生成部が用いられてもよい。一実施形態において、ACプラズマ生成部で用いられるAC信号(AC電力)は、100kHz~10GHzの範囲内の周波数を有する。従って、AC信号は、RF(Radio Frequency)信号及びマイクロ波信号を含む。一実施形態において、RF信号は、 200kHz~150MHzの範囲内の周波数を有する。
制御部2は、本開示において述べられる種々の工程をプラズマ処理装置1に実行させるコンピュータ実行可能な命令を処理する。制御部2は、ここで述べられる種々の工程を実行するようにプラズマ処理装置1の各要素を制御するように構成され得る。一実施形態において、制御部2の一部又は全てがプラズマ処理装置1に含まれてもよい。制御部2は、例えばコンピュータ2aを含んでもよい。コンピュータ2aは、例えば、処理部(CPU:Central Processing Unit)2a1、記憶部2a2、及び通信インターフェース2a3を含んでもよい。処理部2a1は、記憶部2a2に格納されたプログラムに基づいて種々の制御動作を行うように構成され得る。記憶部2a2は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。通信インターフェース2a3は、LAN(Local Area Network)等の通信回線を介してプラズマ処理装置1との間で通信してもよい。
以下に、プラズマ処理装置1の一例としての容量結合プラズマ処理装置の構成例について説明する。図2に示すように、容量結合プラズマ処理装置1は、プラズマ処理チャンバ10、ガス供給部20、電源30及び排気システム40、ガス計測部5を含む。また、プラズマ処理装置1は、基板支持部11及びガス導入部を含む。ガス導入部は、少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理チャンバ10内に導入するように構成される。ガス導入部は、シャワーヘッド13を含む。基板支持部11は、プラズマ処理チャンバ10内に配置される。シャワーヘッド13は、基板支持部11の上方に配置される。一実施形態において、シャワーヘッド13は、プラズマ処理チャンバ10の天部(ceiling)の少なくとも一部を構成する。プラズマ処理チャンバ10は、シャワーヘッド13、プラズマ処理チャンバ10の側壁10a及び基板支持部11により規定されたプラズマ処理空間10sを有する。側壁10aは接地される。シャワーヘッド13及び基板支持部11は、プラズマ処理チャンバ10筐体とは電気的に絶縁される。
基板支持部11は、本体部111及びリングアセンブリ112を含む。本体部111は、基板(ウェハ)Wを支持するための中央領域(基板支持面)111aと、リングアセンブリ112を支持するための環状領域(リング支持面)111bとを有する。本体部111の環状領域111bは、平面視で本体部111の中央領域111aを囲んでいる。基板Wは、本体部111の中央領域111a上に配置され、リングアセンブリ112は、本体部111の中央領域111a上の基板Wを囲むように本体部111の環状領域111b上に配置される。一実施形態において、本体部111は、基台及び静電チャックを含む。基台は、導電性部材を含む。基台の導電性部材は下部電極として機能する。静電チャックは、基台の上に配置される。静電チャックの上面は、基板支持面111aを有する。リングアセンブリ112は、1又は複数の環状部材を含む。1又は複数の環状部材のうち少なくとも1つはエッジリングである。また、図示は省略するが、基板支持部11は、静電チャック、リングアセンブリ112及び基板Wのうち少なくとも1つをターゲット温度に調節するように構成される温調モジュールを含んでもよい。温調モジュールは、ヒータ、伝熱媒体、流路、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。流路には、ブラインやガスのような伝熱流体が流れる。また、基板支持部11は、基板Wの裏面と基板支持面111aとの間に伝熱ガスを供給するように構成された伝熱ガス供給部を含んでもよい。
シャワーヘッド13は、ガス供給部20からの少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理空間10s内に導入するように構成される。シャワーヘッド13は、少なくとも1つのガス供給口13a、少なくとも1つのガス拡散室13b、及び複数のガス導入口13cを有する。ガス供給口13aに供給された処理ガスは、ガス拡散室13bを通過して複数のガス導入口13cからプラズマ処理空間10s内に導入される。また、シャワーヘッド13は、導電性部材を含む。シャワーヘッド13の導電性部材は上部電極として機能する。なお、ガス導入部は、シャワーヘッド13に加えて、側壁10aに形成された1又は複数の開口部に取り付けられる1又は複数のサイドガス注入部(SGI:Side Gas Injector)を含んでもよい。
ガス供給部20は、少なくとも1つのガスソース21及び少なくとも1つの流量制御器22を含んでもよい。一実施形態において、ガス供給部20は、少なくとも1つの処理ガスを、それぞれに対応のガスソース21からそれぞれに対応の流量制御器22を介してシャワーヘッド13に供給するように構成される。各流量制御器22は、例えばマスフローコントローラ又は圧力制御式の流量制御器を含んでもよい。さらに、ガス供給部20は、少なくとも1つの処理ガスの流量を変調又はパルス化する少なくとも1つの流量変調デバイスを含んでもよい。
電源30は、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介してプラズマ処理チャンバ10に結合されるRF電源31を含む。RF電源31は、ソースRF信号及びバイアスRF信号のような少なくとも1つのRF信号(RF電力)を、基板支持部11の導電性部材及び/又はシャワーヘッド13の導電性部材に供給するように構成される。これにより、プラズマ処理空間10sに供給された少なくとも1つの処理ガスからプラズマが形成される。従って、RF電源31は、プラズマ生成部12の少なくとも一部として機能し得る。また、バイアスRF信号を基板支持部11の導電性部材に供給することにより、基板Wにバイアス電位が発生し、形成されたプラズマ中のイオン成分を基板Wに引き込むことができる。
一実施形態において、RF電源31は、第1のRF生成部31a及び第2のRF生成部31bを含む。第1のRF生成部31aは、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介して基板支持部11の導電性部材及び/又はシャワーヘッド13の導電性部材に結合され、プラズマ生成用のソースRF信号(ソースRF電力)を生成するように構成される。一実施形態において、ソースRF信号は、13MHz~150MHzの範囲内の周波数を有する。一実施形態において、第1のRF生成部31aは、異なる周波数を有する複数のソースRF信号を生成するように構成されてもよい。生成された1又は複数のソースRF信号は、基板支持部11の導電性部材及び/又はシャワーヘッド13の導電性部材に供給される。第2のRF生成部31bは、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介して基板支持部11の導電性部材に結合され、バイアスRF信号(バイアスRF電力)を生成するように構成される。一実施形態において、バイアスRF信号は、ソースRF信号よりも低い周波数を有する。一実施形態において、バイアスRF信号は、400kHz~13.56MHzの範囲内の周波数を有する。一実施形態において、第2のRF生成部31bは、異なる周波数を有する複数のバイアスRF信号を生成するように構成されてもよい。生成された1又は複数のバイアスRF信号は、基板支持部11の導電性部材に供給される。また、種々の実施形態において、ソースRF信号及びバイアスRF信号のうち少なくとも1つがパルス化されてもよい。
また、電源30は、プラズマ処理チャンバ10に結合されるDC電源32を含んでもよい。DC電源32は、第1のDC生成部32a及び第2のDC生成部32bを含む。一実施形態において、第1のDC生成部32aは、基板支持部11の導電性部材に接続され、第1のDC信号を生成するように構成される。生成された第1のDC信号は、基板支持部11の導電性部材に印加される。一実施形態において、第1のDC信号が、静電チャック内の電極のような他の電極に印加されてもよい。一実施形態において、第2のDC生成部32bは、シャワーヘッド13の導電性部材に接続され、第2のDC信号を生成するように構成される。生成された第2のDC信号は、シャワーヘッド13の導電性部材に印加される。種々の実施形態において、第1及び第2のDC信号がパルス化されてもよい。なお、第1及び第2のDC生成部32a,32bは、RF電源31に加えて設けられてもよく、第1のDC生成部32aが第2のRF生成部31bに代えて設けられてもよい。
排気システム40は、例えばプラズマ処理チャンバ10の底部に設けられたガス排出口10eに接続され得る。排気システム40は、圧力調整弁及び真空ポンプを含んでもよい。圧力調整弁によって、プラズマ処理空間10s内の圧力が調整される。真空ポンプは、ターボ分子ポンプ、ドライポンプ又はこれらの組み合わせを含んでもよい。これにより、プラズマ処理チャンバ10内のガスは、排気システム40によって排気される(黒塗り矢印参照)。
ガス計測部5(5A,5B)は、プラズマ処理チャンバ10内のガスを採取して計測する。図2に示すように、ガス計測部5(5A)は、ガス計測装置51と、バルブ52と、配管53と、を備える。配管53の一端は、プラズマ処理チャンバ10の側壁10aに設けられたガス採取口10bと接続される。配管53の他端は、ガス計測装置51と接続される。また、配管53には、バルブ52が設けられている。
ガス計測装置51は、例えば、四重極質量分析器(QMS:Quadrupole Mass Analyzer)を用いることができる。四重極質量分析器は、ガスを質量の観点で分離することにより、微量な成分の計測を行うことができる。また、四重極質量分析器は、プラズマによるガスの解離を計測することができる。
四重極質量分析器は、イオンソース部、質量分析部、検出部を有する。イオンソース部は、フィラメント(後述するフィラメント501,502)と電源を備える。フィラメント電源は、フィラメントに電圧を印加する。電圧が印加され高温となったフィラメントは、熱電子を放出する。放出された熱電子は、ガスと衝突して、ガスをイオン化する。質量分析部は、4本の電極(四重極)に直流または交流の電圧を印加することにより、所定の質量のイオンを通過させる。検出部は、質量分析部を通過したイオンを検出する。
バルブ52は、配管53を開閉するとともに、プラズマ処理チャンバ10内の圧力とガス計測装置51側の圧力との間に圧力差を形成する。
なお、図3に示すように、ガス計測部5(5B)は、差動排気システムであってもよい。即ち、ガス計測部5は、ガス計測装置51と、バルブ52と、配管53と、排気システム54と、を備える。排気システム54は、例えば配管53のバルブ52とガス計測装置51の間に接続され得る。排気システム54は、圧力調整弁及び真空ポンプを含んでもよい。圧力調整弁によって、ガス計測装置51に供給されるガスの圧力が調整される。真空ポンプは、ターボ分子ポンプ、ドライポンプ又はこれらの組み合わせを含んでもよい。これにより、プラズマ処理チャンバ10内のガスは、排気システム40によって排気される(黒塗り矢印参照)。また、配管53内のガスは、排気システム54によって排気される(黒塗り矢印参照)。
なお、フィラメントを用いてガスを計測するガス計測装置51は、四重極質量分析器として説明するか、これに限られるものではない。ガス計測装置51は、例えば、残留ガス分析計(RGA:Residual Gas Analyzer)であってもよい。
次に、ガス計測部5について、図4から図6を用いて更に説明する。図4は、第1実施形態に係るガス計測部5A1の一例の構成図である。図5は、第2実施形態に係るガス計測部5A2の一例の構成図である。図6は、参考例に係るガス計測部5Xの一例の構成図である。なお、以下の説明において、ガス計測部5(5A1,5A2)は、差動排気システムを備えない構成(図2参照)を例に説明するが、これに限られるものではなく、差動排気システムを備える構成(図3参照)であってもよい。
図4に示す第1実施形態に係るガス計測部5A1は、ガス計測装置51と、バルブ52と、配管53と、を備える。ガス計測装置51は、複数のフィラメントを備えており、ガス計測の際に用いるフィラメントを選択することができるように構成されている。図4に示す例においては、ガス計測装置51は、2つのフィラメント501,502を備えている。制御部2(図1参照)は、ガス計測装置51のフィラメント電源を制御することにより、電圧を印加するフィラメント501,502を選択することができる。即ち、制御部2(図1参照)は、ガス計測装置51のフィラメント電源を制御することにより、ガス計測の際に用いるフィラメント501,502を選択することができる。
図5に示す第2実施形態に係るガス計測部5A2では、複数のガス計測装置51と、負複数のバルブ52と、配管53と、を備える。配管53の一端は、ガス採取口10b(図2参照)と接続される。配管53の他端は分岐しており、分岐した他端はそれぞれバルブ52及びガス計測装置51と接続される。各ガス計測装置51は、それぞれフィラメントを備えている。図4に示す例においては、ガス計測部5A2は、フィラメント501を備えるガス計測装置51と、フィラメント502を備えるガス計測装置51と、を備える。制御部2(図1参照)は、バルブ52の開閉を制御することにより、ガス計測の際に用いるガス計測装置51を選択することができる。即ち、制御部2(図1参照)は、バルブ52の開閉を制御することにより、ガス計測の際に用いるフィラメント501,502を選択することができる。
ここで、フィラメント501,502は、材料が異なっている。例えば、フィラメント501は、イリジウム(Ir)を含む材料で形成されたフィラメント(Ir系フィラメント)である。フィラメント502は、タングステン(W)を含む材料で形成されたフィラメント(W系フィラメント)である。なお、フィラメント501,502は、イットリア(Y)、レニウム(Re)等の添加物が基材に導入されていてもよい。また、フィラメント501,502は、フィラメントの基材の表面に、イットリア(Y)、レニウム(Re)等を含む材料のコーティング層が形成されていてもよい。
ここで、イリジウム(Ir)を含む材料で形成されたフィラメント501は、アッシングやクリーニング等のプロセスで使用される酸素原子を含むガス(例えば、Oガス等)を用いたプロセスでは、安定してガスを計測することができる。一方、ハロゲン原子を含むガス(例えば、CFガス、Cガス、Cガス、Cガス、CHFガス、CHガス、Clガス、HBrガス等)を用いたプロセスでは、フィラメント501の消耗、劣化が激しく、短時間で損傷してしまうおそれがある。
また、タングステン(W)を含む材料で形成されたフィラメント502は、ハロゲン原子を含むガスを用いたプロセスでは、安定してガスを計測することができる。一方、酸素原子を含むガスを用いたプロセスでは、フィラメント502の消耗、劣化が激しく、短時間で損傷してしまうおそれがある。
これに対し、図6に示す参考例に係るガス計測部5Xは、ガス計測装置51と、バルブ52と、配管53と、を備える。ここで、ガス計測装置51は、1種類のフィラメント500を備えている。
<プロセス処理方法>
次に、図7から図10を用いて、プロセス処理におけるガス計測について、図7から図10を用いて説明する。
図7は、プロセス処理におけるのガス計測を説明するフローチャートの一例である。
ステップS101において、基板Wをプラズマ処理チャンバ10内に搬送して、基板支持部11で基板Wを支持させる。
ステップS102において、制御部2は、処理条件の読み込みを行う。ここで、記憶部2a2には、処理条件が予め記憶されている。1つの処理条件は、1以上の異なる処理工程を含み、各処理工程は、ガス供給部20からプラズマ処理チャンバ10に供給されるガス種、ガス流量、プラズマ処理空間10s内圧力、電源30の電圧等を含む。また、各処理工程の条件に、ガス計測に用いるフィラメントの種類が含まれている。
ステップS103において、制御部2は、処理条件に規定された次の処理工程のフィラメントを判定する。規定されたフィラメントが第1フィラメントの場合、制御部2の処理はステップS104に進む。規定されたフィラメントが第2フィラメントの場合、制御部2の処理はステップS105に進む。
ステップS104において、制御部2は、フィラメント(第1フィラメント)501を選択する。具体的には、図4に示すガス計測部5A1において、制御部2は、フィラメント電源を制御してフィラメント501に電圧を印加する。図5に示すガス計測部5A2において、制御部2は、フィラメント501を有するガス計測装置51に対応するバルブ52を開け、フィラメント502を有するガス計測装置51に対応するバルブ52を閉じる。
ステップS105において、制御部2は、フィラメント(第2フィラメント)502を選択する。具体的には、図4に示すガス計測部5A1において、制御部2は、フィラメント電源を制御してフィラメント502に電圧を印加する。図5に示すガス計測部5A2において、制御部2は、フィラメント502を有するガス計測装置51に対応するバルブ52を開け、フィラメント501を有するガス計測装置51に対応するバルブ52を閉じる。
ステップS106において、制御部2は、プラズマ処理装置1を制御して処理工程を実行する。ここで、選択されたフィラメントを用いてガスを計測する。
ステップS107において、制御部2は、全ての処理工程が終了したか否かを判定する。全ての処理工程が終了していない場合(S107・No)、制御部2の処理はステップS102に戻り、次の処理工程に応じてフィラメントを選択し、プロセス処理を行う(S102~S106)。全ての処理工程が終了した場合(S107・Yes)、制御部2の処理はステップS108に進む。
ステップS108において、基板Wをプラズマ処理チャンバ10から搬送(搬出)する。
図8は、プロセス処理におけるのガス計測を説明するフローチャートの他の一例である。
ステップS201において、基板Wをプラズマ処理チャンバ10内に搬送して、基板支持部11で基板Wを支持させる。
ステップS202において、制御部2は、処理条件の読み込みを行う。ここで、記憶部2a2には、処理条件が予め記憶されている。1つの処理条件は、1以上の異なる処理工程を含み、各処理工程は、ガス供給部20からプラズマ処理チャンバ10に供給されるガス種、ガス流量、プラズマ処理空間10s内圧力、電源30の電圧等を含む。
ステップS203において、制御部2は、処理条件に規定された次の処理工程に用いる処理ガスは酸素原子を含むガスか否かを判定する。処理ガスは酸素原子を含む場合(S203・YES)、制御部2の処理はステップS204に進む。処理ガスは酸素原子を含まない場合(S203・NO)、制御部2の処理はステップS205に進む。
ステップS204において、制御部2は、フィラメント(第1フィラメント)501を選択する。具体的には、図4に示すガス計測部5A1において、制御部2は、フィラメント電源を制御してフィラメント501に電圧を印加する。図5に示すガス計測部5A2において、制御部2は、フィラメント501を有するガス計測装置51に対応するバルブ52を開け、フィラメント502を有するガス計測装置51に対応するバルブ52を閉じる。
ステップS205において、制御部2は、フィラメント(第2フィラメント)502を選択する。具体的には、図4に示すガス計測部5A1において、制御部2は、フィラメント電源を制御してフィラメント502に電圧を印加する。図5に示すガス計測部5A2において、制御部2は、フィラメント502を有するガス計測装置51に対応するバルブ52を開け、フィラメント501を有するガス計測装置51に対応するバルブ52を閉じる。
ステップS206において、制御部2は、プラズマ処理装置1を制御して処理工程を実行する。ここで、選択されたフィラメントを用いてガスを計測する。
ステップS207において、制御部2は、全ての処理工程が終了したか否かを判定する。全ての処理工程が終了していない場合(S207・No)、制御部2の処理はステップS202に戻り、次の処理工程に応じてフィラメントを選択し、プロセス処理を行う(S202~S206)。全ての処理工程が終了した場合(S207・Yes)、制御部2の処理はステップS208に進む。
ステップS208において、基板Wをプラズマ処理チャンバ10から搬送(搬出)する。
図9は、プロセス処理におけるのガス計測を説明するフローチャートの更に他の一例である。
ステップS301において、基板Wをプラズマ処理チャンバ10内に搬送して、基板支持部11で基板Wを支持させる。
ステップS302において、制御部2は、処理条件の読み込みを行う。ここで、記憶部2a2には、処理条件が予め記憶されている。1つの処理条件は、1以上の異なる処理工程を含み、各処理工程は、ガス供給部20からプラズマ処理チャンバ10に供給されるガス種、ガス流量、プラズマ処理空間10s内圧力、電源30の電圧等を含む。
ステップS303において、制御部2は、処理条件に規定された次の処理工程に用いる処理ガスはハロゲン原子を含むガスか否かを判定する。処理ガスはハロゲン原子を含む場合(S303・YES)、制御部2の処理はステップS304に進む。処理ガスはハロゲン原子を含まない場合(S303・NO)、制御部2の処理はステップS305に進む。
ステップS304において、制御部2は、フィラメント(第2フィラメント)502を選択する。具体的には、図4に示すガス計測部5A1において、制御部2は、フィラメント電源を制御してフィラメント502に電圧を印加する。図5に示すガス計測部5A2において、制御部2は、フィラメント502を有するガス計測装置51に対応するバルブ52を開け、フィラメント501を有するガス計測装置51に対応するバルブ52を閉じる。
ステップS305において、制御部2は、フィラメント(第1フィラメント)501を選択する。具体的には、図4に示すガス計測部5A1において、制御部2は、フィラメント電源を制御してフィラメント501に電圧を印加する。図5に示すガス計測部5A2において、制御部2は、フィラメント501を有するガス計測装置51に対応するバルブ52を開け、フィラメント502を有するガス計測装置51に対応するバルブ52を閉じる。
ステップS306において、制御部2は、プラズマ処理装置1を制御して処理工程を実行する。ここで、選択されたフィラメントを用いてガスを計測する。
ステップS307において、制御部2は、全ての処理工程が終了したか否かを判定する。全ての処理工程が終了していない場合(S307・No)、制御部2の処理はステップS302に戻り、次の処理工程に応じてフィラメントを選択し、プロセス処理を行う(S302~S306)。全ての処理工程が終了した場合(S307・Yes)、制御部2の処理はステップS308に進む。
ステップS308において、基板Wをプラズマ処理チャンバ10から搬送(搬出)する。
図10は、プロセス処理におけるのガス計測を説明するフローチャートの更に他の一例である。
ステップS401において、基板Wをプラズマ処理チャンバ10内に搬送して、基板支持部11で基板Wを支持させる。
ステップS402において、制御部2は、処理条件の読み込みを行う。ここで、記憶部2a2には、処理条件が予め記憶されている。1つの処理条件は、1以上の異なる処理工程を含み、各処理工程は、ガス供給部20からプラズマ処理チャンバ10に供給されるガス種、ガス流量、プラズマ処理空間10s内圧力、電源30の電圧等を含む。
ステップS403において、制御部2は、処理条件に規定された次の処理工程に用いる処理ガスは酸素原子を含むガスか否かを判定する。処理ガスは酸素原子を含む場合(S403・YES)、制御部2の処理はステップS404に進む。処理ガスは酸素原子を含まない場合(S403・NO)、制御部2の処理はステップS406に進む。
ステップS404において、制御部2は、処理条件に規定された次の処理工程に用いる処理ガスはハロゲン原子を含むガスか否かを判定する。処理ガスはハロゲン原子を含む場合(S404・YES)、制御部2の処理はステップS405に進む。処理ガスはハロゲン原子を含まない場合(S404・NO)、制御部2の処理はステップS407に進む。
ステップS405において、制御部2は、処理条件に規定された次の処理工程に用いる処理ガスは、全ガス流量に対する酸素原子を含むガスの流量の割合((酸素原子を含むガスの流量(sccm)/全ガス流量(sccm))×100%)が所定の閾値(例えば30%)以上か否かを判定する。処理ガスは酸素原子を含むガスを30%以上含む場合(S405・YES)、制御部2の処理はステップS407に進む。処理ガスは酸素原子を含むガスを30%以上含まない場合(S405・NO)、制御部2の処理はステップS408に進む。
ステップS406において、制御部2は、処理条件に規定された次の処理工程に用いる処理ガスはハロゲン原子を含むガスか否かを判定する。処理ガスはハロゲン原子を含む場合(S406・YES)、制御部2の処理はステップS408に進む。処理ガスはハロゲン原子を含まない場合(S406・NO)、制御部2の処理はステップS407に進む。
ステップS407において、制御部2は、フィラメント(第1フィラメント)501を選択する。具体的には、図4に示すガス計測部5A1において、制御部2は、フィラメント電源を制御してフィラメント501に電圧を印加する。図5に示すガス計測部5A2において、制御部2は、フィラメント501を有するガス計測装置51に対応するバルブ52を開け、フィラメント502を有するガス計測装置51に対応するバルブ52を閉じる。
ステップS408において、制御部2は、フィラメント(第2フィラメント)502を選択する。具体的には、図4に示すガス計測部5A1において、制御部2は、フィラメント電源を制御してフィラメント502に電圧を印加する。図5に示すガス計測部5A2において、制御部2は、フィラメント502を有するガス計測装置51に対応するバルブ52を開け、フィラメント501を有するガス計測装置51に対応するバルブ52を閉じる。
ステップS409において、制御部2は、プラズマ処理装置1を制御して処理工程を実行する。ここで、選択されたフィラメントを用いてガスを計測する。
ステップS410において、制御部2は、全ての処理工程が終了したか否かを判定する。全ての処理工程が終了していない場合(S410・No)、制御部2の処理はステップS402に戻り、次の処理工程に応じてフィラメントを選択し、プロセス処理を行う(S402~S409)。全ての処理工程が終了した場合(S410・Yes)、制御部2の処理はステップS411に進む。
ステップS411において、基板Wをプラズマ処理チャンバ10から搬送(搬出)する。
即ち、酸素原子を含むガスをプラズマ処理チャンバ10に供給する処理において、制御部2はフィラメント(第1フィラメント)501を選択する。ハロゲン原子を含むガスをプラズマ処理チャンバ10に供給する処理において、制御部2はフィラメント(第2フィラメント)502を選択する。また、酸素原子を含むガス及びハロゲン原子を含むガスをプラズマ処理チャンバ10に供給する処理において、制御部2は酸素原子を含むガスの割合が所定の閾値(例えば30%)以上の場合フィラメント(第1フィラメント)501を選択し、酸素原子を含むガスの割合が所定の閾値(例えば30%)未満の場合フィラメント(第2フィラメント)502を選択する。また、酸素原子を含むガスをプラズマ処理チャンバ10に供給せず、かつ、ハロゲン原子を含むガスをプラズマ処理チャンバ10に供給しない処理において、制御部2はフィラメント(第1フィラメント)501を選択する。
ここで、参考例に係るガス計測部5X(図6参照)を用いたプラズマ処理システムにおいて、1つのプラズマ処理チャンバ10内でプロセスガスを切り替えて基板Wに対して連続して異なる処理を行う。例えば、酸素原子を含むガスを供給するプロセスと、ハロゲン原子を含むガスを供給するプロセスとを、行う。この場合、フィラメント500が劣化し、フィラメント500の劣化によりガス計測の安定性が低下するおそれがある。
これに対し、本実施形態に係るガス計測部5A1,5A2(図4,5参照)を用いたプラズマ処理システムにおいて、1つのプラズマ処理チャンバ10内でプロセスガスを切り替えて基板Wに対して連続して異なる処理を行う。例えば、酸素原子を含むガスを供給するプロセスと、ハロゲン原子を含むガスを供給するプロセスとを、行う。この場合、酸素原子を含むガスを供給するプロセスにおいて、イリジウム(Ir)を含む材料で形成されたフィラメント(第1フィラメント)501を用いてガス計測を行う。また、ハロゲン原子を含むガスを供給するプロセスにおいて、タングステン(W)を含む材料で形成されたフィラメント(第2フィラメント)502を用いてガス計測を行う。これにより、フィラメント501,502の劣化を抑制することができる。また、フィラメント501,502の劣化によりガス計測の安定性が低下することを抑制することで、ガス計測の安定性を向上させることができる。
また、酸素原子を含むガスをプラズマ処理チャンバ10に供給せず、かつ、ハロゲン原子を含むガスをプラズマ処理チャンバ10に供給しない処理において、イリジウム(Ir)を含む材料で形成されたフィラメント(第1フィラメント)501を用いてガス計測を行う。
<較正方法>
次に、較正方法について図11を用いて説明する。図11は、複数のガス計測装置51で検出されるイオン電流値の一例を示すグラフである。ここでは、縦軸はイオン電流値であり、横軸は時間である。
ガス計測部5A2(図5参照)において、制御部2は両方のバルブ52を開き、フィラメント501を有するガス計測装置51及びフィラメント502を有するガス計測装置51の両方を同時に用いてガスを検出する。例えば、フィラメント501を有するガス計測装置51のイオン電流値を実線で示し、フィラメント502を有するガス計測装置51のイオン電流値を破線で示す。
このように、同一のガスに対して、フィラメント501,502の異なるガス計測装置51でイオン電流値をそれぞれ検出することにより、較正を行うことができる。例えば、
フィラメント501を有するガス計測装置51のイオン電流値(実線)の値とフィラメント502を有するガス計測装置51のイオン電流値(破線)の値とから較正係数を算出することができる。
なお、図示は省略するが、ガス計測部5A1(図4参照)において、プラズマ処理チャンバ10内のガスが定常状態において、制御部2は、一方のフィラメント501に対して電圧を印加してイオン電流値を検出した後、他方のフィラメント502に対して電圧を印加してイオン電流値を検出する。
これにより、同一の状態のガスに対して、異なるフィラメント501,502を用いてイオン電流値をそれぞれ検出することにより、較正を行うことができる。
以上、プラズマ処理システムの実施形態等について説明したが、本開示は上記実施形態等に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本開示の要旨の範囲内において、種々の変形、改良が可能である。
10b ガス採取口
5 ガス計測部
5A ガス計測部
5B ガス計測部
51 ガス計測装置
52 バルブ
53 配管
54 排気システム
501,502 フィラメント
501 フィラメント
502 フィラメント

Claims (18)

  1. チャンバと、
    前記チャンバ内に設けられ、基板を支持する基板支持部と、
    前記チャンバ内に処理ガスを供給するガス供給部と、
    RF信号を供給して前記チャンバ内に前記処理ガスのプラズマを生成するRF電源と、
    前記プラズマ中のガスを計測するガス計測部と、
    制御部と、を備え、
    前記ガス計測部は、第1フィラメントと、前記第1フィラメントとは材料が異なる第2フィラメントと、を有する、
    基板処理システム。
  2. 前記ガス計測部は、
    前記第1フィラメント及び前記第2フィラメントを有するガス計測装置を備える、
    請求項1に記載の基板処理システム。
  3. 前記ガス計測部は、
    前記第1フィラメントを有する第1ガス計測装置及び前記第2フィラメントを有する第2ガス計測装置を備える、
    請求項1に記載の基板処理システム。
  4. 前記制御部は、
    処理条件におけるガス種に基づいて、
    前記第1フィラメント及び前記第2フィラメントから計測に用いるフィラメントを選択するよう制御する、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の基板処理システム。
  5. 前記処理条件は、複数の処理工程を含み、
    前記制御部は、
    各処理工程のガス種に基づいて、
    前記第1フィラメント及び前記第2フィラメントから計測に用いるフィラメントを選択するよう制御する、
    請求項4に記載の基板処理システム。
  6. 前記第1フィラメントは、イリジウムを含むフィラメントであり、
    前記第2フィラメントは、タングステンを含むフィラメントである、
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の基板処理システム。
  7. 前記制御部は、
    酸素原子を含むガスを前記チャンバに供給する処理において、前記イリジウムを含むフィラメントを選択するよう制御する、
    請求項6に記載の基板処理システム。
  8. 前記制御部は、
    ハロゲン原子を含むガスを前記チャンバに供給する処理において、前記タングステンを含むフィラメントを選択するよう制御する、
    請求項6に記載の基板処理システム。
  9. 前記制御部は、酸素原子を含むガス及びハロゲン原子を含むガスを前記チャンバに供給する処理において、全ガス流量に対する前記酸素原子を含むガスの流量の割合が30%以上であればイリジウムを含むフィラメントを選択し、30%未満であればタングステンを含むフィラメントを選択するよう制御する、
    請求項6に記載の基板処理システム。
  10. 前記制御部は、
    酸素原子を含むガスを前記チャンバに供給せず、かつ、ハロゲン原子を含むガスを前記チャンバに供給しない処理において、前記イリジウムを含むフィラメントを選択するよう制御する、
    請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載の基板処理システム。
  11. 前記制御部は、
    処理条件に規定されたフィラメントに基づいて、
    前記第1フィラメント及び前記第2フィラメントから計測に用いるフィラメントを選択するよう制御する、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の基板処理システム。
  12. チャンバと、前記チャンバ内に設けられ、基板を支持する基板支持部と、前記チャンバ内に処理ガスを供給するガス供給部と、RF信号を供給して前記チャンバ内に前記処理ガスのプラズマを生成するRF電源と、前記プラズマ中のガスを計測するガス計測部と、制御部と、を備え、前記ガス計測部は、第1フィラメントと、前記第1フィラメントとは材料が異なる第2フィラメントと、を有する、基板処理システムのガス計測方法であって、
    処理条件におけるガス種に基づいて、前記第1フィラメント及び前記第2フィラメントから計測に用いるフィラメントを選択する、
    ガス計測方法。
  13. 前記処理条件は、複数の処理工程を含み、
    各処理工程のガス種に基づいて、前記第1フィラメント及び前記第2フィラメントから計測に用いるフィラメントを選択する、
    請求項12に記載のガス計測方法。
  14. 前記第1フィラメントは、イリジウムを含むフィラメントであり、前記第2フィラメントは、タングステンを含むフィラメントであり、
    酸素原子を含むガスを前記チャンバに供給する処理において、前記イリジウムを含むフィラメントを選択する、
    請求項12または請求項13に記載のガス計測方法。
  15. ハロゲン原子を含むガスを前記チャンバに供給する処理において、前記タングステンを含むフィラメントを選択する、
    請求項14に記載のガス計測方法。
  16. 酸素原子を含むガス及びハロゲン原子を含むガスを前記チャンバに供給する処理において、全ガス流量に対する前記酸素原子を含むガスの流量の割合が30%以上であればイリジウムを含むフィラメントを選択し、30%未満であればタングステンを含むフィラメントを選択する、
    請求項14または請求項15に記載のガス計測方法。
  17. 酸素原子を含むガスを前記チャンバに供給せず、かつ、ハロゲン原子を含むガスを前記チャンバに供給しない処理において、前記イリジウムを含むフィラメントを選択する、
    請求項14または請求項15に記載のガス計測方法。
  18. チャンバと、前記チャンバ内に設けられ、基板を支持する基板支持部と、前記チャンバ内に処理ガスを供給するガス供給部と、RF信号を供給して前記チャンバ内に前記処理ガスのプラズマを生成するRF電源と、前記プラズマ中のガスを計測するガス計測部と、制御部と、を備え、前記ガス計測部は、第1フィラメントと、前記第1フィラメントとは材料が異なる第2フィラメントと、を有する、基板処理システムのガス計測方法であって、
    処理条件に規定されたフィラメントに基づいて、前記第1フィラメント及び前記第2フィラメントから計測に用いるフィラメントを選択する、
    ガス計測方法。
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