JP2023041480A - 情報処理方法、プログラム及び情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オフィス又は施設等に存する従業員の位置情報に基づき、効率的に座席エリアを特定することができる情報処理方法等を提供する。【解決手段】情報処理方法は、施設内で業務中の複数の従業員の位置情報を取得し、取得した複数の従業員の位置情報に基づき、前記施設における環境負荷低減を図るための推奨座席エリアを特定し、特定した前記推奨座席エリアに関する情報を出力する処理をコンピュータに実行させる。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理方法、プログラム及び情報処理装置に関する。
会議室の管理を支援する種々のシステムが提案されている。例えば特許文献1では、会議室の予約を受け付けるシステムであって、会議室利用者の属性情報に基づいて各利用者の優先度を決定し、優先度が最も高い利用者に対して移動負担が少ない会議室を選出し、選出された会議室の情報を表示する会議室予約システムが開示されている。
特開2019-49871号公報
しかしながら、特許文献1に係る発明は、会議室利用者に対し移動負担が少ない会議室を選出するものであり、当該会議室利用者が会議室を利用することによるエネルギ消費に関する点については考慮されていない。すなわち、移動負担が少ない観点をもってのみ会議室を選出した場合、異なる階に位置する複数の会議室が用いられる等の利用状態が発生し、これにより各階での照明及び空調機等の電気設備が使用され、電力消費量が増加することが懸念される。又、会議室利用者は会議室利用時以外、自席にて業務を行うことが想定されるが、昨今、オフィスビル等でのワークスペースの利用効率の向上の観点から、当該自席は、固定席でなく、フリーアドレスが採用される傾向が増加している。これに対し、特許文献1に係る発明は、当該フリーアドレスが用いられたオフィス又は施設等の利用者に対し、エネルギ消費又は環境負荷に関する点を考慮した情報提供についても、考慮されていない。
一つの側面では、オフィス又は施設等に存する従業員の位置情報に基づき、効率的に座席エリアを特定することができる情報処理方法等を提供する。
一つの側面に係る情報処理方法は、施設内で業務中の複数の従業員の位置情報を取得し、取得した複数の従業員の位置情報に基づき、前記施設における環境負荷低減を図るための推奨座席エリアを特定し、特定した前記推奨座席エリアに関する情報を出力する処理をコンピュータに実行させる。
一つの側面に係るプログラムは、コンピュータに、施設内で業務中の複数の従業員の位置情報を取得し、取得した複数の従業員の位置情報に基づき、前記施設における環境負荷低減を図るための推奨座席エリアを特定し、特定した前記推奨座席エリアに関する情報を出力する処理を実行させる。
一つの側面に係る情報処理装置は、施設内で業務中の複数の従業員の位置情報を取得する取得部と、取得した複数の従業員の位置情報に基づき、前記施設における環境負荷低減を図るための推奨座席エリアを特定する特定部と、特定した前記推奨座席エリアに関する情報を出力する出力部とを備える。
一つの側面では、オフィス又は施設等に存する従業員の位置情報に基づき、効率的に座席エリアを特定する情報処理方法等を提供することができる。
実施形態1に係る移動推奨システムの構成例を示す模式図である。 情報処理装置等の構成例を示すブロック図である。 従業員マスタテーブルを例示する説明図である。 座席エリアマスタテーブルを例示する説明図である。 座席エリア状況テーブルを例示する説明図である。 負荷低減実績テーブルを例示する説明図である。 情報処理装置の制御部による処理手順の一例を示すフローチャートである。 推奨座席エリアに関する情報を表示する画面(移動推奨画面)を例示する説明図である。 移動対象の従業員に出力する情報を示すメッセージ画面を例示する説明図である。 実施形態2(予め定められた業務時間内)に係る情報処理装置の制御部による処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施形態3(移動困難)に係る情報処理装置の制御部による処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施形態4(特定モード)に係る情報処理装置の制御部による処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施形態5(部門実績値)に係る部門実績値に関する情報を表示する画面(部門実績画面)を例示する説明図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る移動推奨システムSの構成例を示す模式図である。図2は、情報処理装置1等の構成例を示すブロック図である。移動推奨システムSは、情報処理装置1を主たる装置(サーバ)として構成され、当該情報処理装置1には、オフィスビル又は工場等の施設における座席エリアZにて業務(執務)を行う従業員の端末装置2が通信可能に接続される。当該座席エリアZは、例えば、フリーアドレスに対応したワークスペース又は会議室等であり、当該施設に勤務する各従業員は、これら複数の座席エリアZを選択可能に利用することができる。各従業員の端末装置2は、座席エリアZそれぞれに載置される無線中継装置APを介して、施設のLANに接続され、情報処理装置1と通信する。
端末装置2と無線中継装置APとの接続状態のデータは、各無線中継装置APから情報処理装置1に送信されることにより、情報処理装置1は、個々の端末装置2が、どの座席エリアZに位置するかを取得(位置情報を取得)でき、これにより、当該端末装置2の利用者である従業員が、どの座席エリアZにて業務(執務)を行っているかを特定することができる。
情報処理装置1は、例えば、周期的に取得した位置情報に基づき、各座席エリアZに存する従業員の人数を集計し、例えば、存する従業員の人数が所定値未満である座席エリアZの従業員に対し、移動先となる推奨座席エリアに関する情報をサイネージ3に表示、又はメール送信することにより、当該推奨座席エリアへの移動を促す(推奨する)。これにより、各従業員に対し、環境負荷低減の観点から自身が行うべき行動を効率的に報知することができる。この結果、無人となった座席エリアZにおいては、当該座席エリアZにて使用される照明装置、空調機及び複合機等の電気設備DSの電源を落とす(電源オフ)ことにより、施設における電力消費量を削減し、SDGsを鑑みた環境負荷低減を図ることができる。
情報処理装置1は、電気設備DSの電源を落とす等、座席エリアZにおける電力消費量を減少させるための処理を行うにあたり、当該電気設備DSの電源制御を行う設備制御装置SSに対し電源オフ指令信号を送信し、当該設備制御装置SSに電気設備DSの電源をオフにさせる処理を指示するものであってもよい。
無線中継装置APは、例えば、WiFi(登録商標)等に準拠したルータ装置であり、各座席エリアZに設けられている。座席エリアZにて業務を行う従業員は、当該座席エリアZに設けられている無線中継装置APに接続し、情報処理装置1、施設における業務アプリケーションサーバ、及びインターネット等に接続する。無線中継装置APは、情報処理装置1と有線又は無線により通信可能に接続されており、自装置に接続されている端末装置2に関する情報(端末装置2等)を、情報処理装置1に送信する。
本実施形態において、座席エリアZを利用する従業員の端末装置2は無線中継装置APに接続されるとしたがこれに限定されない。座席エリアZにおける座席それぞれには、例えばイーサネットの接続ポートが設けられており、端末装置2はイーサネットケーブルを介して接続ポートに有線接続されることにより、当該接続ポートに対応するスイッチングHUBに接続されるものであってもよい。この場合、スイッチングHUBは、上述の無線中継装置APに相当するものであり、スイッチングHUBは自身の接続ポートに接続されている端末装置2に関する情報を情報処理装置1に送信する。情報処理装置1は、各座席エリアZに位置する端末装置2に関する情報を取得し、座席エリアZにて業務中の従業員を把握することができる。
サイネージ3は、例えば、床に載置された電子看板、又は壁に取り付けられた大型ディスプレイであり、各座席エリアZ及び通路等に設けられている。サイネージ3は、有線又は無線により、情報処理装置1と通信可能に接続されており、情報処理装置1から出力(送信)された画像データに基づき、種々の画像を表示する。
情報処理装置1は、制御部11、記憶部12、及び通信部13を備える。制御部11は、一又は複数のCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の演算処理装置を有し、記憶部12に記憶されたプログラムP(プログラム製品)を読み出して実行することにより、情報処理装置1に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。制御部11は、プログラムPを実行することにより、従業員の位置情報を取得する取得部、推奨座席エリアを特定する特定部、及び推奨座席エリアに関する情報を出力する出力部として機能する。
記憶部12は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の揮発性記憶領域及び、EEPROM又はハードディスク等の不揮発性記憶領域を含む。記憶部12には、プログラムP(プログラム製品)及び処理時に参照するデータが予め記憶してある。記憶部12に記憶されたプログラムP(プログラム製品)は、情報処理装置1が読み取り可能な記録媒体120から読み出されたプログラムP(プログラム製品)を記憶したものであってもよい。また、図示しない通信網に接続されている図示しない外部コンピュータからプログラムP(プログラム製品)をダウンロードし、記憶部12に記憶させたものであってもよい。
情報処理装置1の記憶部12には、従業員マスタテーブル121、座席エリアマスタテーブル122、座席エリア状況テーブル123、及び負荷低減実績テーブル124が記憶されており、これら各種テーブルにより、移動推奨DBが構成されるものであってもよい。当該各種テーブルの詳細は、後述する。
通信部13は、有線又は無線により施設内のLAN又はインターネット等を介し、無線中継装置AP、端末装置2等と通信するための通信インターフェイスである。
端末装置2は、例えばスマートホン、タブレットPC又はパーソナルコンピュータ等であり、GPSモジュールを含むものであってもよい。端末装置2は、情報処理装置1と同様に制御部11、記憶部12、及び通信部13を備え、当該通信部13を介して情報処理装置1と通信可能に接続される。
図3は、従業員マスタテーブル121を例示する説明図である。従業員マスタテーブル121は、例えば、従業員ID、氏名、所属部門、端末ID、及びメールアドレスの管理項目(フィールド)を含む。
従業員IDの管理項目(フィールド)には、従業員それぞれを一意に識別するための社員番号等が格納される。氏名の管理項目(フィールド)には、当該従業員IDの従業員の氏名が格納される。所属部門の管理項目(フィールド)には、当該従業員IDが所属する部門(所属部門)の名称が格納される。当該所属部門は、例えば部門毎での環境負荷低減量を集計する際に用いられる。
端末IDの管理項目(フィールド)には、当該従業員IDの従業員が使用する端末装置2のMACアドレス等の端末IDが格納される。当該MACアドレス等の端末IDは、端末装置2が無線中継装置APに接続する際に用いられるアドレス又は識別子であってもよい。
メールアドレスの管理項目(フィールド)には、当該従業員IDの従業員のメールアドレスが格納される。当該メールアドレスは、情報処理装置1から従業員の端末装置2にメール送信する際に用いられる。
図4は、座席エリアマスタテーブル122を例示する説明図である。座席エリアマスタテーブル122は、例えば、座席エリア番号、階、想定人数、適性人数、消費電力、無線中継装置ID、及び移動困難機器の管理項目(フィールド)を含む。座席エリア番号の管理項目(フィールド)には、ビル等の施設内における座席エリアZそれぞれを一意に識別するための識別番号が格納される。
階の管理項目(フィールド)には、当該座席エリア番号の座席エリアZが位置する階(フロア番号)の番号等が格納される。情報処理装置1は、当該管理項目に格納されている情報を参照することにより、座席エリアZが位置する階及び各階毎での座席エリアZが設けられている場所に基づき、それぞれの座席エリアZ間における距離を取得することができる。
想定人数の管理項目(フィールド)には、当該座席エリア番号の座席エリアZにおける想定座席総数、すなわち当該座席エリアZにおいて業務を行う人数(着席者数)の最大数として想定される値(収容可能最大人数、定員数)が、格納される。
適性人数の管理項目(フィールド)には、当該座席エリア番号の座席エリアZにおける最低人数閾値、すなわちエネルギ使用量の観点から座席エリアZを使用するにあたり要する最低限の従業員数が格納される。当該最低人数閾値は、想定人数(座席エリアZの定員数)に対し、例えば30%等、所定の比率が設定されているものであってもよい。
消費電力の管理項目(フィールド)には、当該座席エリア番号の座席エリアZにて用いられる照明装置及び空調機等の電気設備DSによる消費電力が格納される。
無線中継装置IDの管理項目(フィールド)には、当該座席エリア番号の座席エリアZに載置される無線中継装置APのアクセスポイント名等、無線中継装置APを一意に識別するための識別番号が格納される。
移動困難機器の管理項目(フィールド)には、当該座席エリア番号の座席エリアZに設けられている設備(大型設備)、書架、機器(精密機器)又は装置(実験装置、計測装置、シミュレーション装置)等であって、当該座席エリアZからの移動が困難な機器等(移動困難設備、移動困難機器、移動困難装置等)の有無に関する情報が格納される。
図5は、座席エリア状況テーブル123を例示する説明図である。座席エリア状況テーブル123は、例えば、座席エリア番号、人数集計時点、在エリア従業員数、及び在エリア従業員IDの管理項目(フィールド)を含む。座席エリア番号の管理項目(フィールド)には、座席エリアマスタテーブル122にて定義されている座席エリア番号が格納され、これにより、座席エリアマスタテーブル122と、座席エリア状況テーブル123との関連付け(リレーション)が設定される。
人数集計時点には、情報処理装置1が従業員の位置情報を取得した時点(取得時点)を示す日時情報が格納される。本実施形態においては、各座席エリアZそれぞれにおいて、複数の取得時点におけるデータを格納しており、最新の取得時点から降順となるように示している。このように最新の取得時点のデータのみならず、過去の取得時点のデータについても座席エリア状況テーブル123に格納することにより、各座席エリアZにおける従業員の移動状況に関する履歴データを保存及び管理することができる。
在エリア従業員数の管理項目(フィールド)には、取得時点における座席エリアZに居る従業員の人数(在エリア従業員数)が、格納される。在エリア従業員IDの管理項目(フィールド)には、取得時点における座席エリアZに居る従業員の従業員IDが、格納される。情報処理装置1は、各座席エリアZそれぞれに載置されている無線中継装置APから、無線中継装置APそれぞれに接続している端末装置2の識別情報(端末ID)を取得し、取得した端末装置2の識別情報(端末ID)に基づき、当該端末装置2の利用者である従業員(従業員ID)を特定する。当該従業員IDは、在エリア従業員IDの管理項目(フィールド)に格納される。在エリア従業員数の管理項目(フィールド)に格納される人数(在エリア従業員数)は、特定した従業員(従業員ID)の人数を算出したものであることは、言うまでもない。
図6は、負荷低減実績テーブル124を例示する説明図である。負荷低減実績テーブル124は、例えば、座席エリア番号、電源オフ時間帯、環境負荷低減量移動、及び対象従業員IDの管理項目(フィールド)を含む。座席エリア番号の管理項目(フィールド)には、座席エリアマスタテーブル122にて定義されている座席エリア番号が格納され、これにより、座席エリアマスタテーブル122と、負荷低減実績テーブル124との関連付け(リレーション)が設定される。
電源オフ時間帯の管理項目(フィールド)には、当該座席エリア番号の座席エリアZにおいて、移動推奨により電気設備DSの電源をオフにした時間帯が格納される。情報処理装置1は、例えば電気設備DSの電源制御を行う設備制御装置SSから、各座席エリアZの照明装置及び空調機等の電気設備DSの電源をオフにした時間又は期間(電源オフ期間)を取得し、当該取得した電源オフ期間を電源オフ時間帯の管理項目(フィールド)に格納する。
環境負荷低減量の管理項目(フィールド)には、当該座席エリア番号の座席エリアZにおいて、移動推奨により削減できた電力消費量が格納される。当該環境負荷低減量(省電力量:KWh)は、電源オフ期間(時間:h)に、当該座席エリアZの消費電力(KW)を乗算することにより導出される。
移動対象従業員IDの管理項目(フィールド)には、移動推奨の連絡により、当該座席エリアZから、推奨座席エリアに移動した従業員の従業員IDが格納される。情報処理装置1は、従業員の位置情報を取得することにより、移動元の座席エリアZから、移動先となる推奨座席エリアに移動した従業員の従業員IDを取得し、これら従業員IDを移動対象従業員IDの管理項目(フィールド)に格納する。
図7は、情報処理装置1の制御部11による処理手順の一例を示すフローチャートである。情報処理装置1の制御部11は、施設内で業務中の複数の従業員の位置情報を取得する(S101)。情報処理装置1の制御部11は、例えば、各座席エリアZそれぞれに載置されている無線中継装置APと通信し、無線中継装置APそれぞれに接続している端末装置2の識別情報(端末ID)を取得する。
従業員マスタテーブル121には、端末装置2(端末ID)と、当該端末装置2のユーザである従業員(従業員ID)とが関連付けられて格納されており、情報処理装置1の制御部11は、当該従業員マスタテーブル121を参照することにより、各座席エリアZにて業務(執務)を行っている個々の従業員、及び当該従業員の人数を特定することができる。又は、単一の無線中継装置APが複数座席エリアZにて共用されている場合、従業員それぞれが所持する端末装置2は、3つ以上の無線中継装置APから受信した電波強度を情報処理装置1に出力する。情報処理装置1の制御部11は、端末装置2それぞれにおける3つ以上の無線中継装置APの電波強度に基づき3点測位演算を行い、これら無線中継装置APを基準とした座標を導出し、導出した座標及び各無線中継装置APの設置場所に基づき、従業員がいずれの座席エリアZにいるかを特定するものであってもよい。
本実施形態において、情報処理装置1の制御部11は、座席エリアZそれぞれに対応する無線中継装置APに接続されている端末装置2に基づき、各座席エリアZに存する従業員を特定するとしたが、これに限定されない。情報処理装置1の制御部11は、例えば、従業員が用いる端末装置2に設けられたGPSモジュールによるGPSデータに基づき、各従業員が存する座席エリアZを特定するものであってもよい。又は、座席エリアZに設けられているフリーアドレス対応の内線電話の従業員への割り当て状態に基づき、各従業員が存している座席エリアZを特定するものであってもよい。又は、情報処理装置1の制御部11は、従業員が各座席エリアZへ入室及び退室する際に入退室を管理する入退室管理装置から、各座席エリアZに存する従業員の情報を取得することにより、各従業員が存している装座席エリアZを特定するものであってもよい。
情報処理装置1の制御部11は、当該位置情報を取得及び集計した時点を人数集計時点とし、当該人数集計時点と、各座席エリアZにて業務(執務)を行っている従業員数及び当該従業員の従業員IDとを関連付けて、例えば、座席エリア状況テーブル123に格納して、記憶するものであってもよい。
情報処理装置1の制御部11は、取得した位置情報に基づき、移動元となる座席エリアZ、及び移動先となる推奨座席エリアを特定する(S102)。情報処理装置1の制御部11は、取得した複数の従業員の位置情報に基づき、これら従業員の位置分布を導出し、当該分布状況に応じて、施設内で業務中の従業員を、複数のグループにグルーピング(グループ化)する。情報処理装置1の制御部11は、最も人数の多いグループの近傍に位置する座席エリアZを、移動先となる推奨座席エリアを特定する。当該最も人数の多いグループの近傍に位置する座席エリアZとは、例えば、当該グループが存する単一又は複数の座席エリアZ、又は当該座席エリアZと同一の電源系統を用いる座席エリアZについても含むものであってもよい。同一の電力系統の座席エリアZは、例えば、照明装置の電源が同じ、及び空調機の電源が同じであり、これら電気設備DSへの電源のオン及びオフが同一となる座席エリアZを意味する。情報処理装置1の制御部11は、従業員が存する複数の座席エリアZにおいて、最も人数が多い座席エリアZを、推奨座席エリアとして特定するものであってもよい。更に、情報処理装置1の制御部11は、最も人数が多い座席エリアZに近接する座席エリアZであって、当該最も人数が多い座席エリアZと、同一の電力系統を用いる座席エリアZについても、推奨座席エリアとして特定するものであってもよい。
この場合、従業員が存する座席エリアZであって、推奨座席エリア以外の座席エリアZが、移動元となる座席エリアZとして特定される。従って、当該移動元の座席エリアZにて業務を行っている従業員が、推奨座席エリアへの移動を推奨される(移動の対象となる)従業員(移動対象従業員)として特定される。
上述した座席エリアマスタテーブル122にて定義されているように、座席エリアZにおいて業務を行う人数(着席者数)の最大数が、想定人数(想定座席総数、収容可能人数)として設定されている。情報処理装置1の制御部11は、単一又は複数の推奨座席エリアを決定するにあたり、当該想定人数を上限として、推奨座席エリアを決定する。又は、情報処理装置1の制御部11は、当該想定人数に対し、例えば、80%等の余裕度を設定(乗算)した人数(想定人数×0.8[余裕度])にて、推奨座席エリアを決定するものであってもよい。
情報処理装置1の制御部11は、各座席エリアZにて定められている適性人数(最低人数閾値)に基づき、移動元となる座席エリアZ、及び移動先となる推奨座席エリアを特定するものであってもよい。情報処理装置1の制御部11は、例えば、座席エリアマスタテーブル122を参照し、各座席エリアZの適性人数、すなわち座席エリアZが用いられるにあたっての最低人数閾値を取得する。座席エリアZに存する従業員(座席エリアZにて業務中の従業員)の人数が、当該適性人数(最低人数閾値)よりも少ない座席エリアZ(適性人数未満の座席エリアZ)は、駆動している電気設備DS(照明装置及び空調機)によるエネルギ消費(電力消費、CO2排出)の観点から、活用が不十分であるとも考えられる。そこで、情報処理装置1の制御部11は、当該適性人数未満の座席エリアZを、移動元となる座席エリアZとして特定する。これにより、適性人数未満の座席エリアZ(移動元となる座席エリアZ)にて業務を行っている従業員は、移動対象の従業員として、特定される。情報処理装置1の制御部11は、適性人数以上の座席エリアZを、移動先となる推奨座席エリアとして特定する。適性人数以上の座席エリアZ(推奨座席エリア)にて業務を行っている従業員の移動は、不要(移動無)となる。
情報処理装置1の制御部11は、各座席エリアZにて業務中の従業員(存する従業員)の人数、及びこれら座席エリアZ間における距離(移動距離)に基づき、移動対象となる従業員の移動距離の合計値(積算値)が、最も少なくなるように、移動元となる座席エリアZ、及び移動先となる推奨座席エリアを特定するものであってもよい。これにより、施設内で業務中の複数の従業員における全体的な移動負担を最小化することができる。上述のとおり、情報処理装置1の制御部11は、推奨座席エリアを特定するための種々の手法を用いることができ、これら手法を組み合わせて、推奨座席エリアを特定するものであってもよい。
情報処理装置1の制御部11は、特定した推奨座席エリア等に関する情報を出力する(S103)。情報処理装置1の制御部11は、特定した移動元となる座席エリアZ、及び移動先となる推奨座席エリアに関する情報を、サイネージ3等の共用の表示設備、及び移動対象の従業員の端末装置2(従業員毎の表示設備)に出力する。すなわち、推奨座席エリア等に関する情報の出力は、サイネージ3等の共用設備への出力と、移動対象の従業員(移動元となる座席エリアZに存する従業員)の端末装置2への出力とを含む。
図8は、推奨座席エリアに関する情報を表示する画面(移動推奨画面)を例示する説明図である。情報処理装置1の制御部11は、推奨座席エリア等に関する情報の一例として、本実施形態における図示の移動推奨画面を構成する画面データを生成し、当該画面データをサイネージ3に出力して、移動推奨画面をサイネージ3に表示させる。移動推奨画面は、ビル等、施設内の従業員数とエネルギ利用状況に関する情報をリスト表示するエリア(状況表示エリア)と、エネルギ最適化移動先フロアに関する情報をリスト表示するエリア(移動先表示エリア)とを含む。
状況表示エリアには、従業員の位置情報を取得した時点における各座席エリアZの状況、すなわち座席エリアZそれぞれにて業務中の従業員(座席エリアZに存する従業員)の人数(在エリア従業員数)、及び当該座席エリアZでのエネルギ状況(消費電力[KW])が表示される。情報処理装置1の制御部11は、状況表示エリアを表示するにあたり、適性人数(最低人数閾値)未満の座席エリアZと、適性人数(最低人数閾値)以上の座席エリアZとを異なる表示形態にて、表示するものであってもよい。
移動先表示エリアには、従業員自身が存する座席エリアZ(移動元の座席エリアZ)に対し、移動先となる推奨座席エリア(推奨移動先)が表示される。また、移動元の座席エリアZのエネルギ削減(消費電力[KW])が表示されるため、移動対象の従業員は、自身が奨座席エリアZに移動することにより、例えば1時間に、どの程度のエネルギ削減が可能となるかを把握することができる。更に、適性人数(最低人数閾値)以上であるため、推奨座席エリアとして特定された座席エリアZにて業務中の従業員は、自身の移動が不要(移動無)であることを認識することができる。
図9は、移動対象の従業員に出力する情報を示すメッセージ画面を例示する説明図である。情報処理装置1の制御部11は、例えば通信可能に接続されるSMTPサーバ又はチャットサーバを介し、移動推奨を促すメッセージの一例として、本実施形態における図示のメッセージを移動対象の従業員の端末装置2に送信し、メッセージ画面を端末装置2に表示させる。移動対象の従業員は、移動元の座席エリアZに存する従業員であり、位置情報を取得する際に用いた端末装置2によって、当該メッセージの送信先(移動推奨メッセージの対象者)の端末装置2又は、当該従業員のメールアドレスが特定される。
端末装置2に表示されるメッセージ画面には、当該端末装置2の使用者である従業員が、現時点にて存する座席エリアZの状況、すなわち当該座席エリアZにおける適性人数(最低人数閾値)及び想定人数(想定座席総数、収容可能人数)に対する比率等が示される。これにより、当該従業員に対し、自身が業務を行っている座席エリアZは比較的に人(在席者)が少ない状況であり、使用される電気設備DSによる消費電力が所謂もったいない状態となっていることを認識させ、環境負荷低減への喚起を図ることが期待できる。メッセージ画面のメッセージには、例えばサイネージ3にて表示される移動推奨画面と同じ内容を示すWEBページにアクセスするURLリンクが含まれるものであってもよい。
情報処理装置1の制御部11は、所定期間が経過したか否かを判定する(S104)。所定期間が経過していない場合(S104:NO)、情報処理装置1の制御部11は、再度、S104の処理を実行すべく、ループ処理を行う。情報処理装置1の制御部11は、当該ループ処理を行うことにより、推奨座席エリア等に関する情報を出力した後、所定期間が経過するまで、待機処理を行うものとなる。当該所定期間は、移動対象の従業員による、移動元の座席エリアZから推奨座席エリアへの移動に要する想定時間に基づき、設定される。情報処理装置1の制御部11は、所定期間が経過していない場合(S104:NO)、再度、S101の処理を実行すべく、ループ処理を行うものであってもよい。このようにS101からS103の処理を繰り返すことにより、移動対象の従業員に対し複数回に亘ってメッセージを送信すると共に、推奨座席エリア等に関する情報を最初に出力した以降における移動対象の従業員による移動状況を把握(モニタリング)することができる。
所定期間、経過した場合(S104:YES)、情報処理装置1の制御部11は、施設内で業務中の複数の従業員の位置情報を取得する(S105)。情報処理装置1の制御部11は、S101の処理と同様に、施設内で業務中の複数の従業員の位置情報を取得する。
情報処理装置1の制御部11は、移動元となる座席エリアZにおいて、無人となった座席エリアZを特定する(S106)。情報処理装置1の制御部11は、S102にて特定した移動元となる座席エリアZにおいて、全ての従業員が移動したことにより無人となった座席エリアZを特定する。
情報処理装置1の制御部11は、無人となった座席エリアZにおける電力消費量を減少させるための処理を行う(S107)。情報処理装置1の制御部11は、無人となった座席エリアZにおける電力消費量を減少させるための処理として、例えば、当該無人の座席エリアZの電気設備DSの電源をオフにすることを指示する電源オフ信号を、これら電気設備DSを制御する設備制御装置SSに出力(送信)する。情報処理装置1からの電源オフ信号を取得(受信)した設備制御装置SSは、特定された無人の座席エリアZの電気設備DSの電源を落とす制御を行う。本実施形態において情報処理装置1と設備制御装置SSとは別個の装置として記載したがこれに限定されず、情報処理装置1が設備制御装置SSとしての機能を有するものであってもよい。
情報処理装置1の制御部11は、設備制御装置SSから、各座席エリアZの照明装置及び空調機等の電気設備DSの電源をオフにした時間又は期間(電源オフ期間、電源オフ時間帯)を取得し、座席エリアZそれぞれにおける当該電源オフ期間に関する情報を、例えば負荷低減実績テーブル124に格納することにより記憶する。情報処理装置1の制御部11は、当該電源オフ期間(時間:h)に、電源オフした座席エリアZの電気設備DSの消費電力(定格消費電力:KW)を乗算することにより、移動推奨情報の出力に応じて、各座席エリアZ(移動元の座席エリアZ)それぞれにおける環境負荷低減量(削減した電力消費量:KWh)を導出する。
情報処理装置1の制御部11は、移動対象となった従業員、すなわち移動元の座席エリアZにて業務を行っていた従業員の従業員IDについても、負荷低減実績テーブル124に格納することにより、記憶部12に記憶するものであってもよい。情報処理装置1の制御部11は、座席エリアZ(移動元の座席エリアZ)における環境負荷低減量を、移動対象となった従業員の人数で除算することにより、個々の従業員毎での環境負荷低減量(従業員毎の貢献量)を算出するものであってもよい。これにより、どの従業員が、どの程度、環境負荷低減に貢献(寄与)したかを履歴情報として保存、管理することができる。
本実施形態によれば、情報処理装置1は、複数の従業員の位置情報に基づき、施設における環境負荷低減を図るための推奨座席エリアを特定し、当該推奨座席エリアを、例えばサイネージ3等の大型ディスプレイ、又は従業員が使用する端末装置2等、従業員によって視認される表示装置に出力する。環境負荷低減を図るための推奨座席エリアを特定は、現時点における従業員の位置情報に基づき行われるため、施設内での従業員の在席分布(位置分布)に応じた適切な推奨座席エリアを効率的に特定することができる。推奨座席エリアに関する情報は、サイネージ3又は端末装置2等に出力され、表示されるため、従業員に対し、推奨座席エリアへの移動を効率的に報知又は喚起させることができる。
本実施形態によれば、情報処理装置1は、従業員の位置情報に基づきグループ化された全グループのうち、最も人数の多いグループの近傍に位置する座席エリアZを、推奨座席エリアとして特定する。この場合、当該最も人数の多いグループの従業員が在席する座席エリアZが、推奨座席エリアとして特定される。又は、当該最も人数の多いグループの従業員が在席する座席エリアZと、同じ照明系統及び空調系統を用いる座席エリアZを、推奨座席エリアとして特定するものであってもよい。このように推奨座席エリアを特定することにより、最も人数の多いグループに属する従業員が移動することを不要とし、従業員全体としての移動負担を減少させることができる。又は、情報処理装置1は、適性人数未満の座席エリアZ、すなわち座席エリアZの総座席数(収容能力)に対し、所定の在席率未満となる座席エリアZにて業務を行っている従業員を、推奨座席エリアへの移動を喚起(推奨)する従業員として特定する。これにより、適性人数以上の座席エリアZにて業務を行っている従業員が座席エリアZへ移動することを不要とし、従業員全体としての移動負担を減少させることができる。
本実施形態によれば、情報処理方法は、推奨座席エリアに従業員が移動することにより想定される達成可能な環境負荷低減量を導出し、出力するため、推奨座席エリアへの移動に対する従業員のモチベーションを向上させることができる。情報処理方法は、導出した環境負荷低減量を、施設内の従業員が業務するエリアに存在するサイネージ3に出力する。施設内の従業員が業務するエリアは、座席エリアZ及び、当該座席エリアZ以外となる通路又は共用スペースを含むものであってもよい。このように、施設内の従業員が、視認できるエリア(場所)に載置されたサイネージ3に環境負荷低減量を出力し、表示させることにより、従業員に対し、推奨座席エリアに移動することへのモチベーションを向上させることができる。
本実施形態によれば、情報処理装置1は、推奨座席エリアに従業員が移動することにより想定される達成可能な環境負荷低減量に対し、当該移動の対象となる従業員の人数で除算することにより、当該移動対象の従業員それぞれによる環境負荷低減量を導出する。移動対象の従業員それぞれによる環境負荷低減量は、環境負荷低減に対する個々人の貢献度に相当するものであり、当該移動対象の従業員に対し、推奨座席エリアに移動することへのモチベーションを更に向上させることができる。
本実施形態によれば、情報処理装置1は、従業員の位置情報を周期的に取得しており、従業員が推奨座席エリアへ移動したことにより、従業員が不在となった不在座席エリアZを特定することができる。情報処理装置1は、不在座席エリアZの照明又は空調機等の電気設備DSを制御する制御装置に対し、これら電気設備DSの電源を落とす信号(電源オフ信号)を送信することにより、不在座席エリアZにおける電力消費量を減少させるための処理を行う。これにより、施設における電力消費量を減少させ、当該施設における環境負荷低減を図ることができる。不在座席エリアZにおける電力消費量を減少させるための処理は、電気設備DSの電源を落とす処理に限定されず、例えば、照明の光量を低減する処理、又は空調機の空調能力を低減する処理を含むものであってもよい。
(実施形態2)
図10は、実施形態2(予め定められた業務時間内)に係る情報処理装置1の制御部11による処理手順の一例を示すフローチャートである。情報処理装置1の制御部11は、施設内で業務中の複数の従業員の位置情報を取得する(S201)。情報処理装置1の制御部11は、実施形態1の処理S101と同様にS201を実行する。
情報処理装置1の制御部11は、予め定められた業務時間内、かつ業務中の従業員が所定割合以下かであるかを判定する(S202)。情報処理装置1の制御部11は、自部が備える時計機能による現在時刻を取得し、例えば記憶部12を参照し、予め定められた業務時間を取得する。当該予め定められた業務時間は、推奨座席エリアへの移動が勧告される時間帯(移動推奨時間帯)に相当する。当該予め定められた業務時間(移動推奨時間帯)は、例えば、定時出社時刻前の定時前時間帯、又は定時退社時刻後の定時後時間帯等にて定められてり、いわゆる定時(定時出社時刻から定時退社時刻)以外の時間帯として設定される。又は、勤務形態がフレックスタイムの場合、コアタイム外の時間帯にて、予め定められた業務時間を設定するものであってもよい。定時等内においては、業務遂行上、座席エリアZの移動が困難となることも想定され、このように定時外又はコアタイム外等を、予め定められた業務時間(移動推奨時間帯)として設定することにより、推奨座席エリアへの移動推奨を円滑に運用することが期待される。
更に、情報処理装置1の制御部11は、施設における全従業員における業務中の従業員が所定割合以下であるかを判定する。情報処理装置1の制御部11は、従業員マスタテーブル121を参照することにより、全従業員の人数を算出でき、当該所定割合は例えば、記憶部12に記憶されている。情報処理装置1の制御部11は、取得した従業員の位置情報に基づき、現時点にて施設内のいずれかの座席エリアZにて業務中(座席エリアZに存する)の従業員の従業員IDを特定しており、当該特定した従業員IDの個数を算出することにより、業務中の従業員の人数を導出する。情報処理装置1の制御部11は、当該業務中の従業員の人数に対する、全従業員の人数の割合と、予め定められている所定割合とを比較することにより、本処理における判定を行う。
予め定められた業務時間内、かつ業務中の従業員が所定割合以下である場合(S202:YES)、情報処理装置1の制御部11は、実施形態1の処理S102からS107と同様に、S203からS208までの処理を行い、本フローチャートにおける処理を終了する。予め定められた業務時間内、かつ業務中の従業員が所定割合以下かでない場合(S202:NO)、情報処理装置1の制御部11は、本フローチャートにおける処理を終了する。
本実施形態によれば、情報処理装置1は、例えば、定時出社時刻前の定時前時間帯、又は定時退社時刻後の定時後時間帯など、予め定められた業務時間内であって、かつ施設内で業務中の従業員の割合が所定割合以下の場合、推奨座席エリアの特定及び出力を行う。いわゆる定時等内においては、業務遂行上、座席エリアZの移動が困難となることも想定されことに対し、このように予め定められた業務時間内であって、かつ業務中の従業員の割合が所定割合以下の場合に推奨座席エリアの特定等を行うことにより、無理の無い移動推奨を行い、環境負荷低減を図ることが期待される。
(実施形態3)
図11は、実施形態3(移動困難)に係る情報処理装置1の制御部11による処理手順の一例を示すフローチャートである。情報処理装置1の制御部11は、施設内で業務中の複数の従業員の位置情報を取得する(S301)。情報処理装置1の制御部11は、実施形態1の処理S101と同様にS301を実行する。
情報処理装置1の制御部11は、移動困難な従業員がいるか否かを判定する(S302)。情報処理装置1の制御部11は、取得した位置情報に基づき従業員が業務中の座席エリアZを特定し、座席エリアマスタテーブル122を参照することにより、当該座席エリアZのうち、移動困難機器が有る座席エリアZが含まれるか否かを判定する。情報処理装置1の制御部11は、従業員が業務中の座席エリアZのうち、移動困難機器が有る座席エリアZが含まれる場合、当該座席エリアZにて業務中の従業員を移動困難な従業員(移動困難従業員)として認定し、施設内で業務中の複数の従業員において、移動困難な従業員がいると判定する。情報処理装置1の制御部11は、従業員が業務中の座席エリアZのうち、移動困難機器が有る座席エリアZが含まれない場合、移動困難な従業員がいないと判定する。
移動困難な従業員がいる場合(S302:YES)、情報処理装置1の制御部11は、当該移動困難な従業員(移動困難従業員)が居る座席エリアZを、推奨座席エリアとして特定する(S303)。情報処理装置1の制御部11は、当該移動困難な従業員(移動困難従業員)が居る座席エリアZに近傍する座席エリアZであって、同一の電源系統を用いる座席エリアZについても、推奨座席エリアとして特定するものであってもよい。
移動困難な従業員がいない場合(S302:NO)、情報処理装置1の制御部11は、取得した位置情報に基づき、推奨座席エリア等を特定する(S3021)。情報処理装置1の制御部11は、実施形態1のS102と同様に、S3021の処理を行う。情報処理装置1の制御部11は、実施形態1の処理S103からS107と同様に、S304からS308までの処理を行う。
本実施形態によれば、情報処理装置1は、移動が困難な機器を利用している移動困難従業員の近傍に位置する座席エリアZを、推奨座席エリアとして特定する。移動が困難な機器を利用している従業員(移動困難従業員)にとって、現時点に存する座席エリアZとは異なる推奨座席エリアに移動することは、業務効率の低減に繋がるため適切な処置とは言い難い。そこで、移動困難従業員の近傍に位置する座席エリアZを、推奨座席エリアとして特定することにより、当該移動困難従業員の移動を不要とすることができる。
(実施形態4)
図12は、実施形態4(特定モード)に係る情報処理装置1の制御部11による処理手順の一例を示すフローチャートである。情報処理装置1の制御部11は、施設内で業務中の複数の従業員の位置情報を取得する(S401)。情報処理装置1の制御部11は、実施形態1の処理S101と同様にS401を実行する。
情報処理装置1の制御部11は、3密回避モードが選択されているか否かを判定する(S402)。情報処理装置1の制御部11が推奨座席エリアを特定するにあたり、複数の特定モードが選択可能に定められており、当該特定モードは、3密回避モードと、通常モードとを含む。
3密回避モードは、座席エリアZにおいて、通常モードよりも低い在席率となるように設定されており、すなわち、同じ推奨座席エリアであっても、3密回避モードが選択された場合の在席率は、通常モードが選択された場合の在席率よりも低いものとなる。当該在席率は、推奨座席エリアとして特定された座席エリアZの想定人数(想定座席総数、収容可能人数)に対し、移動対象の従業員の移動が行われた後における在席率を意味する。例えば、通常モードでは想定人数に対し80%を在席率とした場合、特定モードでは想定人数に対し49%を在席率として、3密回避を図るにあたって指針とされる50%未満の在席率となるように、推奨座席エリアを特定するものであってもよい。選択される特定モードは、例えば情報処理装置1の記憶部12に記憶されている。又は、情報処理装置1の制御部11は、例えば、施設のエネルギ管理者等による特定モードの選択を受付けるものであってもよい。情報処理装置1の制御部11は、記憶部12を参照、又は特定モードの選択の受付け結果に応じて、3密回避モードが選択されているか否かを判定する。
3密回避モードが選択されている場合(S402:YES)、情報処理装置1の制御部11は、3密回避モードにて、取得した従業員の位置情報に基づき、推奨座席エリア等を特定する(S403)。3密回避モードにて推奨座席エリアを特定することにより、特定された推奨座席エリアにおける在席率を低減させ、当該推奨座席エリアにて業務を行う従業員同士の離間距離を十分に確保することができる。
3密回避モードが選択されていない場合(S402:NO)、情報処理装置1の制御部11は、通常モードにて、位置情報に基づき、推奨座席エリア等を特定する(S4021)。情報処理装置1の制御部11は、実施形態1のS102と同様に、S4021の処理を行う。情報処理装置1の制御部11は、実施形態1の処理S103からS107と同様に、S404からS408までの処理を行う。
本実施形態によれば、情報処理装置1が推奨座席エリアを特定するにあたり、複数の特定モードが選択可能に定められており、当該特定モードは、通常モードと、3密回避モードとを含む。例えば、施設のエネルギ管理者等により、いずれかの特定モードが選択された場合、情報処理装置1は、当該選択に応じて、通常モード又は3密回避モードにより、推奨座席エリアを特定する。3密回避モードは、通常モードにおける在席率よりも低い率となるように設定されているため、世間情勢等を鑑みた適切な在席率となるように推奨座席エリアを特定することができる。
(実施形態5)
図13は、実施形態5(部門実績値)に係る部門実績値に関する情報を表示する画面(部門実績画面)を例示する説明図である。情報処理装置1の制御部11は、情報処理装置1の記憶部12に記憶されている負荷低減実績テーブル124等を参照し、推奨座席エリアへの移動によって達成された負荷低減実績に関する情報を示す表示画面(部門実績画面)を構成する画面データを生成する。
情報処理装置1の制御部11は、当該部門実績画面の画面データを、例えばサイネージ3、又は従業員の端末装置2へ出力する。情報処理装置1は、例えばWEBサーバの機能を備え、当該部門実績画面を公開するものであってもよい。部門実績画面は、従業員が所属する部門毎の環境負荷低減量をリスト形式で表示する部門実績表示エリアを含む。
部門実績表示エリアには、従業員が所属する部門の部門名、各部門における月毎の環境負荷低減量(電力削減量)が表示される。上述のとおり、負荷低減実績テーブル124には、推奨座席エリアへの移動によって無人となった座席エリアZにおける電源オフ時間帯毎に、達成された環境負荷低減量、及び推奨座席エリアへ移動した従業員の従業員IDが、関連付けられて格納されている。情報処理装置1の制御部11は、負荷低減実績テーブル124等を参照し、当該環境負荷低減量を、推奨座席エリアへ移動した従業員の人数で除算することにより、個々の従業員それぞれによる環境負荷低減量(個々人の貢献度)が算出する。情報処理装置1の制御部11は、当該個々の従業員による環境負荷低減量を、従業員マスタテーブル121にて定義されている各従業員の部門(所属部門)にて月単位で積算することにより、各部門毎での月毎の環境負荷低減量(電力削減量)を導出する。情報処理装置1の制御部11は、このように導出した各値を基に、部門実績画面を構成する画面データを生成し、当該画面データをサイネージ3又は端末装置2に出力する。
本実施形態によれば、情報処理装置1は、推奨座席エリアに従業員が移動した結果による環境負荷低減量の実績値を、従業員の所属部門単位で集計した部門実績値を出力することにより、所属部門間での環境負荷低減に関する意識向上を相乗的に図ることができる。
今回開示された実施形態は全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
S 移動推奨システム
1 情報処理装置(サーバ)
11 制御部
12 記憶部
120 記録媒体
121 従業員マスタテーブル
122 座席エリアマスタテーブル
123 座席エリア状況テーブル
124 負荷低減実績テーブル
P プログラム(プログラム製品)
13 通信部
2 端末装置
3 サイネージ
AP:無線中継装置
Z:座席エリア
DS:電気設備
SS:設備制御装置

Claims (14)

  1. 施設内で業務中の複数の従業員の位置情報を取得し、
    取得した複数の従業員の位置情報に基づき、前記施設における環境負荷低減を図るための推奨座席エリアを特定し、
    特定した前記推奨座席エリアに関する情報を出力する
    処理をコンピュータに実行させる情報処理方法。
  2. 予め定められた業務時間内であり、かつ、前記施設内で業務中の従業員の割合が所定割合以下の場合、前記推奨座席エリアを特定する
    請求項1に記載の情報処理方法。
  3. 従業員それぞれの位置情報に基づき、複数の従業員をグループ化し、
    最も人数の多いグループの近傍に位置する座席エリアを、前記推奨座席エリアとして特定する
    請求項1又は請求項2に記載の情報処理方法。
  4. 特定した前記推奨座席エリアに従業員が移動することにより、達成可能な環境負荷低減量を導出し、
    導出した環境負荷低減量を、前記推奨座席エリアに関する情報に関連付けて出力する
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  5. 導出した環境負荷低減量を、前記施設内の従業員が業務するエリアに存在するサイネージに出力する
    請求項4に記載の情報処理方法。
  6. 前記施設内で業務中の複数の従業員のうち、前記推奨座席エリアへの移動対象となる従業員を特定し、
    前記移動対象となる従業員が達成可能な環境負荷低減量を導出し、
    導出した環境負荷低減量を、前記移動対象となる従業員の端末装置に出力する
    請求項4又は請求項5に記載の情報処理方法。
  7. 前記推奨座席エリアを特定するための複数の特定モードが、選択可能に定められており、
    前記特定モードは、通常モードと、前記通常モードでの在席率よりも低い在席率となる3密回避モードとを含む
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  8. 移動が困難な機器を利用している移動困難従業員を特定し、
    前記移動困難従業員の近傍に位置する座席エリアを、前記推奨座席エリアとして特定する
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  9. 前記推奨座席エリアに従業員が移動した結果による環境負荷低減量の実績値を算出し、
    前記実績値において、該従業員の所属部門単位で集計した部門実績値を出力する
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  10. 複数の従業員において、前記推奨座席エリアへの移動対象となる従業員を特定し、
    前記移動対象となる従業員の端末装置に、前記推奨座席エリアに関する情報を出力する
    請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  11. 前記施設は、従業員が業務を行う複数の座席エリアを含み、
    前記複数の座席エリアそれぞれには、適性人数が設定されており、
    前記複数の座席エリアのうち、存する従業員の人数が適性人数未満の座席エリアを特定し、
    前記適性人数未満の座席エリアに存する従業員を対象に前記推奨座席エリアを特定し、
    特定した前記推奨座席エリアに関する情報を、前記適性人数未満の座席エリアに存する従業員が用いる端末装置に出力する
    請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  12. 従業員が前記推奨座席エリアへ移動したことにより、該従業員が不在となった不在座席エリアを特定し、
    前記不在座席エリアにおける電力消費量を減少させるための処理を行う
    請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  13. コンピュータに、
    施設内で業務中の複数の従業員の位置情報を取得し、
    取得した複数の従業員の位置情報に基づき、前記施設における環境負荷低減を図るための推奨座席エリアを特定し、
    特定した前記推奨座席エリアに関する情報を出力する
    処理を実行させるプログラム。
  14. 施設内で業務中の複数の従業員の位置情報を取得する取得部と、
    取得した複数の従業員の位置情報に基づき、前記施設における環境負荷低減を図るための推奨座席エリアを特定する特定部と、
    特定した前記推奨座席エリアに関する情報を出力する出力部と
    を備える
    情報処理装置。
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