JP2023040475A - 放射線撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】筐体内部での接触音の発生を抑えられるようにする。【解決手段】放射線撮影装置は、X線入射面、及びX線入射面と対向する背面を有する筐体100と、筐体100に収納された放射線検出パネル106と、筐体100に収納され、放射線検出パネル106よりも背面側に配置されて、放射線検出パネル106を支持するパネル状の支持部材107とを備える。支持部材107の背面側の面107bに、背面方向に突出する凸部を構成するリブ107aが設けられ、背面とリブ107aとの間に、リブ107aに対応して弾性体112が配置される。【選択図】図1
Description
本発明は、可搬型の放射性撮影装置に関する。
医療用画像診断装置等に応用される放射線撮影装置には、撮影室に設置されている専用の撮影台に固定して使用される据え置き型のものと、持ち運びが可能な可搬型のものがある。
可搬型の放射性撮影装置は、被検者の身体の各部位を撮影するために撮影者が手で持って使用することが多く、可搬性向上のための軽量化と、被検者の体重や落下衝撃等から内部部品を保護するための機械的強度確保との両立が求められる。
特許文献1には、放射線検出パネルを支持する支持部材と、支持部材における放射線検出パネルの支持面とは反対側の面に形成された、複数の円柱状の第一の凸部、及び第一の凸部よりも支持面に垂直な方向の長さが短い第二の凸部とを備える構成が開示されている。
可搬型の放射性撮影装置は、被検者の身体の各部位を撮影するために撮影者が手で持って使用することが多く、可搬性向上のための軽量化と、被検者の体重や落下衝撃等から内部部品を保護するための機械的強度確保との両立が求められる。
特許文献1には、放射線検出パネルを支持する支持部材と、支持部材における放射線検出パネルの支持面とは反対側の面に形成された、複数の円柱状の第一の凸部、及び第一の凸部よりも支持面に垂直な方向の長さが短い第二の凸部とを備える構成が開示されている。
可搬型の放射性撮影装置の軽量化を実現するための一つの手段として、筐体の薄肉化が挙げられる。筐体の薄肉化を図るために、筐体の材料にCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)を使用することが考えられる。
筐体をCFRP製として薄肉化する場合、筐体を例えば金属製とした場合と比較して、放射線撮影装置の運搬時や撮影等の使用時に発生する外力で筐体が変形しやすい。特許文献1にあるように支持部材に凸部を設けることで、機械的強度確保が可能になる一方で、凸部が増えれば筐体と接触する箇所が増えることになる。筐体と凸部とが接触するときには、接触音が発生する。放射線撮影装置を運搬、使用の際に、筐体内部で接触音が発生することは、製品の品位を著しく下げるおそれがある。
筐体をCFRP製として薄肉化する場合、筐体を例えば金属製とした場合と比較して、放射線撮影装置の運搬時や撮影等の使用時に発生する外力で筐体が変形しやすい。特許文献1にあるように支持部材に凸部を設けることで、機械的強度確保が可能になる一方で、凸部が増えれば筐体と接触する箇所が増えることになる。筐体と凸部とが接触するときには、接触音が発生する。放射線撮影装置を運搬、使用の際に、筐体内部で接触音が発生することは、製品の品位を著しく下げるおそれがある。
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、筐体内部での接触音の発生を抑えられるようにすることを目的とする。
本発明の放射線撮影装置は、放射線入射面、及び前記放射線入射面と対向する背面を有する筐体と、前記筐体に収納された放射線検出パネルと、前記筐体に収納され、前記放射線検出パネルよりも前記背面側に配置されて、前記放射線検出パネルを支持するパネル状の支持部材とを備える放射線撮影装置であって、前記支持部材の前記背面側の面に、前記背面方向に突出する凸部が設けられ、前記背面と前記凸部との間に、前記凸部に対応して弾性体が配置されることを特徴とする。
本発明によれば、筐体内部での接触音の発生を抑えることができ、製品の品位を守ることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態に係る放射線撮影装置を説明する。本実施形態に係る放射線撮影装置は、電子カセッテと呼ばれる可搬型の放射線撮影装置である。
図1、2は、第1の実施形態に係る放射線撮影装置を示す図である。図1(a)は、放射線撮影装置の背面を示す図、(b)は、(a)のa-a線断面図である。また、図2は、背面板104及びバッテリカバー302を不図示にした状態での放射線撮影装置の背面を示す図である。
なお、本願においては、放射線撮影装置の放射線入射面(X線入射面)を前面とし、それに対向する面を後面(背面)とする。また、以下の説明では、説明の便宜上、図1(a)及び図2における上下及び左右を、上下及び左右として説明する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態に係る放射線撮影装置を説明する。本実施形態に係る放射線撮影装置は、電子カセッテと呼ばれる可搬型の放射線撮影装置である。
図1、2は、第1の実施形態に係る放射線撮影装置を示す図である。図1(a)は、放射線撮影装置の背面を示す図、(b)は、(a)のa-a線断面図である。また、図2は、背面板104及びバッテリカバー302を不図示にした状態での放射線撮影装置の背面を示す図である。
なお、本願においては、放射線撮影装置の放射線入射面(X線入射面)を前面とし、それに対向する面を後面(背面)とする。また、以下の説明では、説明の便宜上、図1(a)及び図2における上下及び左右を、上下及び左右として説明する。
放射線撮影装置は、その外装を構成する薄型の箱状の筐体100を備える。筐体100は、前枠101と、前枠101に装着される入射面板102と、後枠103と、後枠103に装着される背面板104とを備えて構成される。
前枠101は、マグネシウム合金やアルミニウム合金等で作成される。入射面板102は、X線入射面を形成する部材であり、X線吸収が少なく、軽量かつ高剛性のCFRPで作成される。後枠103は、前枠101と同様に、マグネシウム合金やアルミニウム合金等で作成される。背面板104は、背面を構成する部材であり、軽量かつ高剛性のCFRPで作成される。なお、背面板104には開口部が形成されてバッテリカバー302(後述する図3や図5を参照)が装着されるが、図1(a)ではバッテリカバー302を取り除いた状態を示す。前枠101と後枠103とは、ねじ等の締結部材105で固定される。前枠101と後枠103との間に不図示のガスケットが挟み込まれることで、筐体100内に密閉空間が形成される。
前枠101は、マグネシウム合金やアルミニウム合金等で作成される。入射面板102は、X線入射面を形成する部材であり、X線吸収が少なく、軽量かつ高剛性のCFRPで作成される。後枠103は、前枠101と同様に、マグネシウム合金やアルミニウム合金等で作成される。背面板104は、背面を構成する部材であり、軽量かつ高剛性のCFRPで作成される。なお、背面板104には開口部が形成されてバッテリカバー302(後述する図3や図5を参照)が装着されるが、図1(a)ではバッテリカバー302を取り除いた状態を示す。前枠101と後枠103とは、ねじ等の締結部材105で固定される。前枠101と後枠103との間に不図示のガスケットが挟み込まれることで、筐体100内に密閉空間が形成される。
筐体100には、前面(入射面板102)側から順に、放射線検出パネル106と、支持部材107と、電気部材108及びバッテリホルダ110とが収納される。
放射線検出パネル106は、被検体を通過したX線を受け発光するGOSやCsI等の蛍光体、及び蛍光体が発した光を受け電気信号に変換するセンサパネルにより構成され、放射線信号を画像化する画像変化部として機能する。
支持部材107は、四辺を有する略矩形状のパネル状であり、放射線検出パネル106よりも背面(背面板104)側に配置されて、放射線検出パネル106を支持する。
放射線検出パネル106は、被検体を通過したX線を受け発光するGOSやCsI等の蛍光体、及び蛍光体が発した光を受け電気信号に変換するセンサパネルにより構成され、放射線信号を画像化する画像変化部として機能する。
支持部材107は、四辺を有する略矩形状のパネル状であり、放射線検出パネル106よりも背面(背面板104)側に配置されて、放射線検出パネル106を支持する。
電気部材108は、支持部材107の背面側の面107bに設置される。
バッテリホルダ110は、背面板104に取り付けられて、バッテリ111を保持する。図2に示すように、電気部材108は、配線109を通じてバッテリ111から電力供給を受けて、放射線検出パネル106を駆動する。
バッテリホルダ110は、背面板104に取り付けられて、バッテリ111を保持する。図2に示すように、電気部材108は、配線109を通じてバッテリ111から電力供給を受けて、放射線検出パネル106を駆動する。
ここで、支持部材107には、面107bに沿って線状に延びるリブ107aが設けられる。リブ107aが、背面方向に突出する凸部を構成する。リブ107aは、筐体100に外力が作用して内側に変形したときに主に電気部材108を保護するものであり、背面側から見て電気部材108と重ならない位置、すなわち電気部材108と異なる位置に配置される。また、リブ107aは、電気部材108をより確実に保護するために、電気部材108を囲むように配置される。電気部材108を囲むように配置とは、リブ107aが電気部材108の全周囲に配置されることに限らず、電気部材108の周囲のうちの一部に配置されることも含む。
本実施形態では、図2に示すように、筐体100の上端に近い位置に2つの電気部材108が横並びに配置され、下端に近い位置にバッテリホルダ110が配置される。
2つの電気部材108の略全周囲(詳細には配線109が通る位置を除く)にリブ107aが配置される。
また、バッテリホルダ110の左右に、略L字状のリブ107aが配置される。略L字状のリブ107aは、バッテリホルダ110の左右端と平行に延伸し、その端部でから90度曲がってバッテリホルダ110と電気部材108との間に位置する。
2つの電気部材108の略全周囲(詳細には配線109が通る位置を除く)にリブ107aが配置される。
また、バッテリホルダ110の左右に、略L字状のリブ107aが配置される。略L字状のリブ107aは、バッテリホルダ110の左右端と平行に延伸し、その端部でから90度曲がってバッテリホルダ110と電気部材108との間に位置する。
なお、ここまで述べた部材以外にも、筐体100には、衝撃を吸収する不図示の衝撃吸収部材が収納される。また、筐体100には、不図示の遮蔽材が収納される。遮蔽材は、例えば放射線検出パネル106と支持部材107との間や背面板104の内面側に配置され、X線の散乱線による画像や電気部材108への影響を低減する。
以下、背面板104とリブ107aとの接触音の発生を抑える構成について説明する。
背面板104に外力が作用して内側に変形し、背面板104がリブ107aに接触、衝突すると、筐体100内部で接触音が発生する。
そこで、背面板104とリブ107aとの間に、リブ107aに対応して弾性体112を配置する。背面板104とリブ107aとの間に弾性体112が介在することにより、背面板104とリブ107aとの接触音の発生を抑えることができる。これにより、筐体100内部での接触音の発生を抑えることができ、製品の品位を守ることができる。
なお、リブ107aに対応して弾性体112を配置するとは、例えば背面板104と同程度のサイズのシート状の弾性体を配置するのではなく、リブ107aの配置に合わせて弾性体112を配置することをいう。弾性体112は、図2に示すように、例えばリブ107aの幅よりもやや幅広の帯状とする。このように必要な箇所にだけ弾性体112を配置することにより、弾性体112の軽量化を図り、放射性撮影装置の軽量化を妨げないようにする。
背面板104に外力が作用して内側に変形し、背面板104がリブ107aに接触、衝突すると、筐体100内部で接触音が発生する。
そこで、背面板104とリブ107aとの間に、リブ107aに対応して弾性体112を配置する。背面板104とリブ107aとの間に弾性体112が介在することにより、背面板104とリブ107aとの接触音の発生を抑えることができる。これにより、筐体100内部での接触音の発生を抑えることができ、製品の品位を守ることができる。
なお、リブ107aに対応して弾性体112を配置するとは、例えば背面板104と同程度のサイズのシート状の弾性体を配置するのではなく、リブ107aの配置に合わせて弾性体112を配置することをいう。弾性体112は、図2に示すように、例えばリブ107aの幅よりもやや幅広の帯状とする。このように必要な箇所にだけ弾性体112を配置することにより、弾性体112の軽量化を図り、放射性撮影装置の軽量化を妨げないようにする。
また、弾性体112は、背面板104とリブ107aの全てとの間ではなく、背面板104とリブ107aの一部との間に配置されるようにしてもよい。
より具体的には、弾性体112は、背面板104の変形しやすい箇所に位置するリブ107aの部分に対して配置されるのが好ましい。背面板104は、中央部分で変形しやすく、周辺部分では変形しにくい。図2の例では、2つの電気部材108を囲むように配置されるリブ107aのうち、背面板104の周辺部分(筐体100の左右端に近い部分)には弾性体112が配置されず、それ以外の部分に弾性体112が配置される。また、バッテリホルダ110の左右に配置される略L字状のリブ107aのうち、背面板104の周辺部分(筐体100の下端に近い部分)には弾性体112が配置されず、それ以外の部分に弾性体112が配置される。
より具体的には、弾性体112は、背面板104の変形しやすい箇所に位置するリブ107aの部分に対して配置されるのが好ましい。背面板104は、中央部分で変形しやすく、周辺部分では変形しにくい。図2の例では、2つの電気部材108を囲むように配置されるリブ107aのうち、背面板104の周辺部分(筐体100の左右端に近い部分)には弾性体112が配置されず、それ以外の部分に弾性体112が配置される。また、バッテリホルダ110の左右に配置される略L字状のリブ107aのうち、背面板104の周辺部分(筐体100の下端に近い部分)には弾性体112が配置されず、それ以外の部分に弾性体112が配置される。
弾性体112は、背面板104とリブ107aとの間で固定されるのが好ましいが、その固定の仕方はどのようなものでもよい。例えば弾性体112を背面板104に固定してもよいし、背面板104とリブ107aとの間に配置される不図示の内装部品に固定してもよい。また、弾性体112が動かないように、例えば接着やねじ締結等により固定するのが好ましい。
また、図1(b)では弾性体112とリブ107aとの間に隙間があるが、この隙間はなくてもよい。
また、弾性体112は、独立した部品としたが、例えば背面板104や、背面板104とリブ107aとの間に配置される不図示の内装部品に一体に設けられるようにしてもよい。
また、図1(b)では弾性体112とリブ107aとの間に隙間があるが、この隙間はなくてもよい。
また、弾性体112は、独立した部品としたが、例えば背面板104や、背面板104とリブ107aとの間に配置される不図示の内装部品に一体に設けられるようにしてもよい。
弾性体112には、背面板104とリブ107aとからの応力によって破損しない機械的強度が求められる。したがって、弾性体112の消音性能及び耐久性を両立するために、弾性体112のショアA硬度が70以上であることが好ましい。
また、弾性体112の消音性能の向上、耐久性の向上、及び軽量化を実現するために、弾性体112の密度が1.5g/cm3以下であることが好ましい。
また、弾性体112の耐久性の向上を実現するために、弾性体112はポリウレタン樹脂製、例えばエラストマー樹脂製であることが好ましい。
また、弾性体112の消音性能の向上、耐久性の向上、及び軽量化を実現するために、弾性体112の密度が1.5g/cm3以下であることが好ましい。
また、弾性体112の耐久性の向上を実現するために、弾性体112はポリウレタン樹脂製、例えばエラストマー樹脂製であることが好ましい。
放射線撮影装置の軽量化のために、背面板104の材料には樹脂材、例えばCFRPが使用される。背面板104の軽量化のために、背面板104の厚さが1.0mm以下、より好適には0.6mm以下であることが好ましい。
そして、弾性体112の軽量化のために、弾性体112の厚さが背面板104の厚さ以下であることが好ましく、弾性体112の厚さが1.0mm以下であることが好ましい。
そして、弾性体112の軽量化のために、弾性体112の厚さが背面板104の厚さ以下であることが好ましく、弾性体112の厚さが1.0mm以下であることが好ましい。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態に係る放射線撮影装置を説明する。第1の実施形態に係る放射線撮影装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略して、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図3、4は、第2の実施形態に係る放射線撮影装置を示す図である。図3(a)は、放射線撮影装置の背面を示す図、(b)は、(a)のb-b線断面図、(c)は、(a)のc-c線断面図である。また、図4は、背面板104及びバッテリカバー302を不図示にした状態での放射線撮影装置の背面を示す図である。
なお、X線入射面(入射面板102)及び背面(背面板104)に垂直な方向を厚み方向、平行な方向を面方向と呼ぶ。
次に、第2の実施形態に係る放射線撮影装置を説明する。第1の実施形態に係る放射線撮影装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略して、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図3、4は、第2の実施形態に係る放射線撮影装置を示す図である。図3(a)は、放射線撮影装置の背面を示す図、(b)は、(a)のb-b線断面図、(c)は、(a)のc-c線断面図である。また、図4は、背面板104及びバッテリカバー302を不図示にした状態での放射線撮影装置の背面を示す図である。
なお、X線入射面(入射面板102)及び背面(背面板104)に垂直な方向を厚み方向、平行な方向を面方向と呼ぶ。
第2の実施形態に係る放射線撮影装置は、第一の規制部材301を備える。
第一の規制部材301は、背面板104又は背面板104に取り付けられている部材と、支持部材107とをつなぐ部材である。これにより、背面板104と支持部材107との厚み方向及び面方向の相対位置を規制して、背面板104と支持部材107との厚み方向及び面方向の相対位置を保つ。
第一の規制部材301は、背面板104又は背面板104に取り付けられている部材と、支持部材107とをつなぐ部材である。これにより、背面板104と支持部材107との厚み方向及び面方向の相対位置を規制して、背面板104と支持部材107との厚み方向及び面方向の相対位置を保つ。
本実施形態では、第一の規制部材301であるねじを用いて、背面板104に取り付けられているバッテリホルダ110と支持部材107とを締結する。バッテリホルダ110の左右の2か所において、背面側に開口する穴部303を形成し、この穴部303に収容したねじ301をバッテリホルダ110を貫通させて、支持部材107に設けられたボス部304に結合させる。このように背面板104に取り付けられているバッテリホルダ110と支持部材107とをねじ301で締結することで、背面板104と支持部材107との厚み方向及び面方向の相対位置を規制する。
バッテリホルダ110と支持部材背面板104とを第一の規制部材301でつなぐことにより、背面側から見たときにバッテリカバー302で第一の規制部材301を隠すことができる。これにより、筐体100を外部から見たときに、第一の規制部材301が見えない状態にすることができる。
また、薄肉の背面板104と支持部材107とを第一の規制部材301でつなぐ場合、筐体100の落下衝撃等の外力によって背面板104に第一の規制部材301を介して応力が集中し、背面板104の破損につながりやすくなるおそれがある。背面板104よりも肉厚のバッテリホルダ110と支持部材107とを第一の規制部材301でつなぐことにより、背面板104の破損のおそれを低減させることができる。
なお、第一の規制部材301の位置や数は、限定されるものではない。
また、薄肉の背面板104と支持部材107とを第一の規制部材301でつなぐ場合、筐体100の落下衝撃等の外力によって背面板104に第一の規制部材301を介して応力が集中し、背面板104の破損につながりやすくなるおそれがある。背面板104よりも肉厚のバッテリホルダ110と支持部材107とを第一の規制部材301でつなぐことにより、背面板104の破損のおそれを低減させることができる。
なお、第一の規制部材301の位置や数は、限定されるものではない。
以下、弾性体112と第一の規制部材301との位置関係について説明する。
第1の実施形態で述べたように、弾性体112は、背面板104とリブ107aとの接触音の発生を抑えるために設けられる。
第一の規制部材301の近傍では、背面板104と支持部材107との厚み方向及び面方向の相対位置が規制されるので、背面板104とリブ107aとの接触音そのものが発生しにくい。したがって、第一の規制部材301の近傍では、リブ107aに対して弾性体112が配置されなくてもよく、第一の規制部材301から離れた位置で、リブ107aに対して弾性体112が配置されればよい。換言すれば、少なくとも第一の規制部材301に最も近いリブ107aの部分に対しては、弾性体112が配置されない。
第1の実施形態で述べたように、弾性体112は、背面板104とリブ107aとの接触音の発生を抑えるために設けられる。
第一の規制部材301の近傍では、背面板104と支持部材107との厚み方向及び面方向の相対位置が規制されるので、背面板104とリブ107aとの接触音そのものが発生しにくい。したがって、第一の規制部材301の近傍では、リブ107aに対して弾性体112が配置されなくてもよく、第一の規制部材301から離れた位置で、リブ107aに対して弾性体112が配置されればよい。換言すれば、少なくとも第一の規制部材301に最も近いリブ107aの部分に対しては、弾性体112が配置されない。
図4に示すように、背面側から見たときに、第一の規制部材301から支持部材107の各辺の方向の端部をむすぶ直線を考える。第一の規制部材301から支持部材107の左右端をむすぶ直線をX1、X2とし、第一の規制部材301から支持部材107の上下端をむすぶ直線をY1、Y2とする。直線X1、X2、Y1、Y2それぞれの長さはL1、L2、l1、l2となる。
この場合に、直線X1、X2、Y1、Y2の中で最も長い直線上に存在するリブ107aの部分に対して弾性体112が配置されるようにする。最も長い直線上では、背面板104と支持部材107との厚み方向及び面方向の相対位置の規制が弱まり、背面板104とリブ107aとの接触音が発生するおそれがあるからである。図4の例では、最も長い直線はY1であるので、少なくとも、直線Y1上に存在するリブ107aの部分に対して弾性体112が配置される。
この場合に、直線X1、X2、Y1、Y2の中で最も長い直線上に存在するリブ107aの部分に対して弾性体112が配置されるようにする。最も長い直線上では、背面板104と支持部材107との厚み方向及び面方向の相対位置の規制が弱まり、背面板104とリブ107aとの接触音が発生するおそれがあるからである。図4の例では、最も長い直線はY1であるので、少なくとも、直線Y1上に存在するリブ107aの部分に対して弾性体112が配置される。
また、直線X1、X2、Y1、Y2の中で最も長い直線上において、その長さの3分の1以上、第一の規制部材301から離れた位置に存在するリブ107aの部分に対して弾性体112が配置される。図4の例では、最も長い直線Y1の長さがl1であり、(1/3)×l1以上、第一の規制部材301から離れた位置に存在するリブ107aの部分に対して弾性体112が配置される。
本実施形態では、図4と、第1の実施形態の図2と比較すればわかるように、背面板104と支持部材107との厚み方向及び面方向の相対位置を規制することにより、弾性体112の配置個所を少なくして、放射性撮影装置の軽量化を図ることができる。
なお、図4に示す弾性体112の配置は一例であり、これに限定されるものではない。例えば第一の規制部材301から所定の距離だけ離れた位置に存在するリブ107aの部分に対して弾性体112が配置される、という規則に従って弾性体112が配置されるようにしてもよい。
なお、図4に示す弾性体112の配置は一例であり、これに限定されるものではない。例えば第一の規制部材301から所定の距離だけ離れた位置に存在するリブ107aの部分に対して弾性体112が配置される、という規則に従って弾性体112が配置されるようにしてもよい。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態に係る放射線撮影装置を説明する。第1の実施形態に係る放射線撮影装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略して、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図5、6は、第3の実施形態に係る放射線撮影装置を示す図である。図5(a)は、放射線撮影装置の背面を示す図、(b)は、(a)のd-d線断面図、(c)は、(a)のe-e線断面図である。また、図6は、背面板104及びバッテリカバー302を不図示にした状態での放射線撮影装置の背面を示す図である。なお、図6では、弾性体112も不図示とするが、弾性体112が適宜配置される。
また、図7は、第3の実施形態に係る放射線撮影装置の第一の規制部材及び第二の規制部材を示す図であり、(a)は第一の規制部材301を示し、(b)は第二の規制部材501を示す。
次に、第3の実施形態に係る放射線撮影装置を説明する。第1の実施形態に係る放射線撮影装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略して、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図5、6は、第3の実施形態に係る放射線撮影装置を示す図である。図5(a)は、放射線撮影装置の背面を示す図、(b)は、(a)のd-d線断面図、(c)は、(a)のe-e線断面図である。また、図6は、背面板104及びバッテリカバー302を不図示にした状態での放射線撮影装置の背面を示す図である。なお、図6では、弾性体112も不図示とするが、弾性体112が適宜配置される。
また、図7は、第3の実施形態に係る放射線撮影装置の第一の規制部材及び第二の規制部材を示す図であり、(a)は第一の規制部材301を示し、(b)は第二の規制部材501を示す。
第3の実施形態に係る放射線撮影装置は、第一の規制部材301と、第二の規制部材501とを備える。
第一の規制部材301は、第2の実施形態と同様、背面板104又は背面板104に取り付けられている部材と、支持部材107とをつなぐ部材である。ただし、本実施形態では、背面板104と支持部材107との厚み方向の相対位置を規制し、面方向の相対位置は規制しない。
第二の規制部材501は、筐体100と支持部材107の端面との間に配置され、背面板104と支持部材107との面方向の相対位置を規制する。第二の規制部材501は、背面板104と支持部材107との厚み方向の相対位置は規制しない。第二の規制部材501は、筐体100の周囲に配置される。この場合に、第二の規制部材501を筐体100の周囲の全域に配置するようにしてもよいし、図6に示すように、筐体100の周囲において適宜な間隔をあけて配置するようにしてもよい。
第一の規制部材301は、第2の実施形態と同様、背面板104又は背面板104に取り付けられている部材と、支持部材107とをつなぐ部材である。ただし、本実施形態では、背面板104と支持部材107との厚み方向の相対位置を規制し、面方向の相対位置は規制しない。
第二の規制部材501は、筐体100と支持部材107の端面との間に配置され、背面板104と支持部材107との面方向の相対位置を規制する。第二の規制部材501は、背面板104と支持部材107との厚み方向の相対位置は規制しない。第二の規制部材501は、筐体100の周囲に配置される。この場合に、第二の規制部材501を筐体100の周囲の全域に配置するようにしてもよいし、図6に示すように、筐体100の周囲において適宜な間隔をあけて配置するようにしてもよい。
より具体的には、図7(a)に示すように、第一の規制部材301とバッテリホルダ110との間に面方向のクリアランスr1がある。支持部材107は、クリアランスr1の分だけ面方向の移動が許容される。
また、図7(b)に示すように、第二の規制部材301と支持部材107の端面との間に面方向のクリアランスr2がある。支持部材107は、クリアランスr2の分だけ面方向の移動が許容される。
ここで、クリアランスr1をクリアランスr2よりも長いものとする(r1>r2)。
これにより、例えば筐体の側面落下時の衝撃等によって外力が作用して生じる面方向の応力を、第二の規制部材501で受けることができる。この結果、第一の規制部材301で背面板104と支持部材107との厚み方向及び面方向の相対位置を規制する場合と比較して、背面板104又は背面板104に取り付けられている部材(バッテリホルダ110)に対して面方向の応力が発生することを回避することができる。したがって、背面板104や背面板104に取り付けられている部材(バッテリホルダ110)の破損を防ぐことができる。
また、図7(b)に示すように、第二の規制部材301と支持部材107の端面との間に面方向のクリアランスr2がある。支持部材107は、クリアランスr2の分だけ面方向の移動が許容される。
ここで、クリアランスr1をクリアランスr2よりも長いものとする(r1>r2)。
これにより、例えば筐体の側面落下時の衝撃等によって外力が作用して生じる面方向の応力を、第二の規制部材501で受けることができる。この結果、第一の規制部材301で背面板104と支持部材107との厚み方向及び面方向の相対位置を規制する場合と比較して、背面板104又は背面板104に取り付けられている部材(バッテリホルダ110)に対して面方向の応力が発生することを回避することができる。したがって、背面板104や背面板104に取り付けられている部材(バッテリホルダ110)の破損を防ぐことができる。
以上、本発明を実施形態と共に説明したが、上記実施形態は本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
上記実施形態では、本発明でいう凸部を線状に延びるリブ107aとして構成する例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば凸部を複数の柱状のように構成してもよい。
上記実施形態では、本発明でいう凸部を線状に延びるリブ107aとして構成する例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば凸部を複数の柱状のように構成してもよい。
100:筐体、106:放射線検出パネル、107:支持部材、107a:リブ、108:電気部材、110:バッテリホルダ、111:バッテリ、112:弾性体、301:第一の規制部材、501:第二の規制部材
Claims (22)
- 放射線入射面、及び前記放射線入射面と対向する背面を有する筐体と、
前記筐体に収納された放射線検出パネルと、
前記筐体に収納され、前記放射線検出パネルよりも前記背面側に配置されて、前記放射線検出パネルを支持するパネル状の支持部材とを備える放射線撮影装置であって、
前記支持部材の前記背面側の面に、前記背面方向に突出する凸部が設けられ、
前記背面と前記凸部との間に、前記凸部に対応して弾性体が配置されることを特徴とする放射線撮影装置。 - 前記支持部材の前記背面側の前記面に、電気部材が設置され、
前記凸部は、前記電気部材と異なる位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。 - 前記凸部は、前記電気部材を囲むように配置されることを特徴とする請求項2に記載の放射線撮影装置。
- 前記放射線入射面及び前記背面に垂直な方向を厚み方向とし、
前記背面と前記支持部材との前記厚み方向の相対位置を規制する第一の規制部材を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。 - 前記放射線入射面及び前記背面に平行な方向を面方向とし、
前記第一の規制部材は、さらに、前記背面と前記支持部材との前記面方向の相対位置を規制することを特徴とする請求項4に記載の放射線撮影装置。 - 前記第一の規制部材は、前記背面又は前記背面に取り付けられた部材と、前記支持部材とをつなぐ部材であることを特徴とする請求項4又は5に記載の放射線撮影装置。
- 前記背面には、バッテリを保持するバッテリホルダが取り付けられ、
前記第一の規制部材は、前記バッテリホルダと前記支持部材とをつなぐことを特徴とする請求項6に記載の放射線撮影装置。 - 前記第一の規制部材の近傍で、前記凸部に対して前記弾性体が配置されず、前記第一の規制部材から離れた位置で、前記凸部に対して前記弾性体が配置されることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
- 前記支持部材は四辺を有する略矩形状であり、
前記第一の規制部材から前記支持部材の各辺の方向の端部をむすぶ直線の中で最も長い直線上に存在する前記凸部に対して前記弾性体が配置されることを特徴とする請求項4乃至8のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。 - 前記最も長い直線上において、その長さの3分の1以上、前記第一の規制部材から離れた位置に存在する前記凸部に対して前記弾性体が配置されることを特徴とする請求項9に記載の放射線撮影装置。
- 前記放射線入射面及び前記背面に平行な方向を面方向とし、
前記背面と前記支持部材との前記面方向の相対位置を規制する第二の規制部材を備えることを特徴とする請求項4に記載の放射線撮影装置。 - 前記第二の規制部材は、前記筐体と前記支持部材の端面との間に配置されることを特徴とする請求項11に記載の放射線撮影装置。
- 前記凸部は、前記支持部材の前記背面側の前記面に沿って線状に延びるリブであり、
前記弾性体は、前記背面と前記リブのうちの一部との間に配置されることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。 - 前記背面の材料に樹脂材が使用されていることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
- 前記背面の材料にCFRPが使用されていることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
- 前記背面の厚さが1.0mm以下であることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
- 前記弾性体のショアA硬度が70以上であることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
- 前記弾性体の密度が1.5g/cm3以下であることを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
- 前記弾性体はポリウレタン樹脂製であることを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
- 前記弾性体はエラストマー樹脂製であることを特徴とする請求項1乃至19のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
- 前記弾性体の厚さが前記背面の厚さ以下であることを特徴とする請求項1乃至20のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
- 前記弾性体の厚さが1.0mm以下であることを特徴とする請求項1乃至21のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
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JP2021147460A JP2023040475A (ja) | 2021-09-10 | 2021-09-10 | 放射線撮影装置 |
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