JP2023038935A - 円形の細長い要素の検査のための装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】円形の細長い要素の軸線方向の振れを判定するための方法。【解決手段】-円形の細長い要素1を提供するステップであって、第1の端部11と、要素の外径と、回転軸線と、を規定する円筒部分と、第2の端部13と、を含む、ステップと、-光源A(2A)で円形の細長い要素の第1の端部を照明するステップと、-受光ユニットのカメラA(3A)で第1の端部の画像を取得するステップであって、カメラAの中心線と、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想(ideal)に対して垂直な平面と、の間の角度αが0°超90°未満である、取得するステップと、-画像の各々において第1の端部の周囲長を測定して、第1の端部の周囲長の少なくとも一部を得るステップと、-測定された第1の端部の周囲長の少なくとも一部を楕円の少なくとも一部と比較して、円形の細長い要素の第1の端部の軸線方向の振れを判定するステップと、を含む方法。【選択図】図3

Description

ガラス管のような円形の細長い要素は、バイアル、シリンジおよびカートリッジのような医薬品包装を製造するために一般的に使用されている。そのため、ガラス管は、例えば独国特許発明第102005038764号明細書および独国特許発明第102006034878号明細書に記載されているように、機械でクランプされ、順次成形および切断される。輸送中および更なる加工中の過酷な条件によって、特にガラス管の寸法偏差が一定値を超えると、ガラス管が破損することが起こり得る。本発明者は、ガラス管の端部、特に軸線方向の振れがガラス管の安定性および加工性に強く影響し、ひいては軸線方向の振れが小さいガラス管の製造が要望されていることを認識した。ガラス管の端部は、円筒部における周面をガラス管の端部付近でバーナにより加熱し、次いで、加熱部を直ちに冷却することにより、ガラス管が加熱部で破断するように形成されている。その後、ガラス管の端部部分をアニール処理してガラス管の滑らかな端部を形成する。このプロセスは周知であっても、形成されたガラス管の端部は、多くの要因によって、依然としてばらつきがある。したがって、ガラス管の端部を確実に成形して、一貫して高い品質の端部を有するガラス管を得ることはできない。軸線方向の振れが小さいガラス管を得るためには、ガラス管の各端部の軸線方向の振れを定量化し、所定の範囲にないガラス管を選別することが可能かもしれない。軸線方向の振れを判定する方法としては、ガラス管を回しながら、回転するガラス管にダイヤルゲージを押し当てる方法が一般的である。しかしながら、この方法には、測定装置がガラス管に直接接触するため、ガラス管の端部が傷つき、回転中に摩耗によるパーティクルが発生するという欠点がある。さらに、透明な円形の細長い要素を非接触で検査する方法が知られており、この方法では、例えば、欧州特許出願公開第20195758.6号明細書、欧州特許出願公開第20153400.5号明細書および特開2021092504号公報に記載されているように、画像を取得し、画像の特定の部分の明るさを基準になるものと比較して品質に関する情報が得られる。しかしながら、そこに記載された方法が、透明な要素の壁内の欠陥を確実に検出できるとしても、これらの方法は、特に、画像の特定の部分の明るさを基準になるものと直接比較するという共通点があるため、円形の細長い要素の端部の軸線方向の振れを定量化することには適しておらず、むしろ透明な要素内の欠陥または要素の強い変形を検出することができる。
したがって、本願の主題は、
- 円形の細長い要素の端部の軸線方向の振れを判定し、定量化すること、
- 透明な要素、着色された要素および不透明な円形の細長い要素の軸線方向の振れを判定し、定量化すること、
- 円形の細長い要素の曲率に依存しない軸線方向の振れを判定し、定量化すること、
- 軸線方向の振れをμm単位で定量化すること、
- 非接触で測定を実行すること、
- 所定の範囲内の軸線方向の振れを有する円形の細長い要素を製造すること、および
- 測定中の円形の細長い要素の傾きとは無関係に、軸線方向の振れを判定し、定量化すること、
のうちの1つ以上のことが可能な方法またはシステムを提供することである。
さらに、本発明の主題は、
- 向上した品質を有する、すなわち、軸線方向の振れが所定の範囲にあり、例えばμmの範囲で、かつ/または円形の細長い要素の曲率に依存せずに確実に測定される、および/または
- 輸送中および更なる処理中に減少した破壊感受性を有する、および/または
- 向上した加工性を有する
円形の細長い要素の束を提供することである。
これらおよび他の主題は、円形の細長い要素の軸線方向の振れを判定するための方法であって、
- 提供ユニットによって円形の細長い要素を提供するステップであって、円形の細長い要素は、
第1の端部と、
円筒部分であって、
円形の細長い要素の外径ODと、
円形の細長い要素の回転軸線Rと、
を規定する円筒部分と、
第2の端部と、
を含む、提供するステップと、
- 発光ユニットの光源Aで円形の細長い要素の第1の端部を照明するステップと、
- 受光ユニットのカメラAで円形の細長い要素の第1の端部の1つ以上の画像を取得するステップであって、カメラAの中心線と、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想(ideal)に対して垂直な平面と、の間の角度αが0°超90°未満である、取得するステップと、
- 1つ以上の画像の各々において円形の細長い要素の第1の端部の周囲長の少なくとも一部を測定して、測定された円形の細長い要素の第1の端部の周囲長の少なくとも一部を得るステップと、
- 測定された円形の細長い要素の第1の端部の周囲長の少なくとも一部を楕円の少なくとも一部と比較して、円形の細長い要素の第1の端部の軸線方向の振れを判定するステップと、
を含む方法によって解決される。
本発明の別の態様は、円形の細長い要素の軸線方向の振れを判定するためのシステムであって、
- 円形の細長い要素を提供するように構成された提供ユニットであって、円形の細長い要素は、
第1の端部と、
円筒部分であって、
円形の細長い要素の外径ODと、
円形の細長い要素の回転軸線Rと、
を規定する円筒部分と、
第2の端部と、
を含む、提供ユニットと、
- 円形の細長い要素の第1の端部を照明するように構成された光源Aを含む発光ユニットと、
- 円形の細長い要素の第1の端部の1つ以上の画像を取得するように構成されたカメラAを含む受光ユニットであって、カメラAの中心線と、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想に対して垂直な平面と、の間の角度αが0°超90°未満である、受光ユニットと、
- コンピュータユニットであって、
- 1つ以上の画像の各々において円形の細長い要素の第1の端部の周囲長の少なくとも一部を測定して、測定された円形の細長い要素の第1の端部の周囲長の少なくとも一部を得るステップと、
- 測定された円形の細長い要素の第1の端部の周囲長の少なくとも一部を楕円の少なくとも一部と比較して、円形の細長い要素の第1の端部の軸線方向の振れを判定するステップと、
を、好ましくはこの順序で実行するように構成されたコンピュータユニットと、
を備える、システムである。
特に、1つ以上の画像の各々における円形の細長い要素の第1の端部の周囲長の少なくとも一部の測定と、その後の楕円の少なくとも一部との比較とによって、上述の主題の1つ以上が解決される。好ましい実施形態では、カメラAの中心線は、少なくとも1つの画像において、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想によって規定される線と交差する。本発明者らは、取得した画像において円形の細長い要素の端部の周囲長の少なくとも一部を測定し、次いでこの周囲長の少なくとも一部を楕円の少なくとも一部と比較して、軸線方向の振れを定量化することが非常に重要であることを認識した。測定ステップがなく、画像そのものを、基準になるもの、例えば楕円と比較する場合、軸線方向の振れを定量化することはできない。
好ましい実施形態では、この方法はさらに、
- 発光ユニットの光源Bで第2の端部を照明するステップと、
- 受光ユニットのカメラBで円形の細長い要素の第2の端部の1つ以上の画像を取得するステップであって、カメラBの中心線と、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想に対して垂直な平面と、の間の角度βが0°超90°未満である、取得するステップと、
- 1つ以上の画像の各々において円形の細長い要素の第2の端部の周囲長の少なくとも一部を測定して、測定された円形の細長い要素の第2の端部の周囲長の少なくとも一部を得るステップと、
- 測定された円形の細長い要素の第2の端部の周囲長の少なくとも一部を楕円の少なくとも一部と比較して、円形の細長い要素の第2の端部の軸線方向の振れを判定するステップと、
を、好ましくはこの順序で含む。
このようにして、円形の細長い要素の両端部の軸線方向の振れを判定し、定量化することができる。第1の端部および第2の端部の軸線方向の振れの判定は、同時にまたは順次に行うことができる。好ましい実施形態では、カメラBの中心線は、少なくとも1つの画像において、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想によって規定される線と交差する。
好ましい実施形態では、本方法はさらに、
- 回転軸線Rを中心として円形の細長い要素を回転させるステップであって、
円形の細長い要素を回転軸線Rを中心として回転させながら、1つ以上の画像を取得する、回転させるステップを含む。このようにして、1つ以上の画像の各々において円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部の周囲長の一部のみが測定および/または比較される場合、全周は1つ/2つのカメラだけで容易に測定され得る。
好ましい実施形態では、円形の細長い要素は、受光ユニットに対して相対的に移動させられ、円形の細長い要素が、受光ユニットに対して相対的に移動している間に円形の細長い要素は回転させられ、円形の細長い要素が、受光ユニットに対して相対的に移動している間および円形の細長い要素が回転している間に円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部の1つ以上の画像が取得される。このようにして、円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部の周囲長の一部のみが、1つ以上の画像の各々において測定および/または比較される場合、全周は1つ/2つのカメラだけで容易に測定され得る。
好ましい実施形態では、本方法はさらに、
- 円形の細長い要素の回転軸線Rと、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想と、の間の角度θを求めるステップであって、楕円の少なくとも一部が、比較の前に角度θに基づいて、好ましくは本明細書に記載されているように補正される、求めるステップを含む。このようにして、補正された楕円の少なくとも一部を得ることができ、測定の品質がさらに向上し、μmスケールでの測定をより確実に実施することができる。
本発明の好ましい実施形態または態様では、本方法はさらに、
- 先行する請求項のいずれか1項記載の方法によって得ることができる、得られた、および/または測定された円形の細長い要素から、医薬品包装、好ましくはバイアル、カートリッジ、シリンジまたはアンプルを製造するステップを含む。
本発明によれば、円形の細長い要素の軸線方向の振れを判定するためのシステムであって、
- 円形の細長い要素を提供するように構成された提供ユニットであって、円形の細長い要素は、
第1の端部と、
円筒部分であって、
円形の細長い要素の外径ODと、
円形の細長い要素の回転軸線Rと、
を規定する円筒部分と、
第2の端部と、
を含む、提供ユニットと、
- 円形の細長い要素の第1の端部を照明するように構成された光源Aを含む発光ユニットと、
- 円形の細長い要素の第1の端部の1つ以上の画像を取得するように構成されたカメラAを含む受光ユニットであって、カメラAの中心線と、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想に対して垂直な平面と、の間の角度αが0°超90°未満である、受光ユニットと、
- コンピュータユニットであって、
- 1つ以上の画像の各々において円形の細長い要素の第1の端部の周囲長の少なくとも一部を測定して、測定された円形の細長い要素の第1の端部の周囲長の少なくとも一部を得るステップと、
- 測定された円形の細長い要素の第1の端部の周囲長の少なくとも一部を楕円の少なくとも一部と比較して、円形の細長い要素の第1の端部の軸線方向の振れを判定するステップと、
を、好ましくはこの順序で実行するように構成されたコンピュータユニットと、
を備える、システムが提供される。
好ましい実施形態では、発光ユニットは、円形の細長い要素の第2の端部を照明するように構成された光源Bを含み、受光ユニットは、円形の細長い要素の第2の端部の1つ以上の画像を取得するように構成されたカメラBを含み、カメラBの中心線と、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想に対して垂直な面と、の角度βは0°超90°未満であり、
コンピュータユニットは、
- 1つ以上の画像の各々において円形の細長い要素の第2の端部の周囲長の少なくとも一部を測定して、測定された円形の細長い要素の第2の端部の周囲長の少なくとも一部を得るステップと、
- 測定された円形の細長い要素の第2の端部の周囲長の少なくとも一部を楕円の少なくとも一部と比較して、円形の細長い要素の第2の端部の軸線方向の振れを判定するステップと、
を、好ましくはこの順序で実行するように構成されている。
このようにして、円形の細長い要素の両端部の軸線方向の振れを判定し、定量化することができる。第1の端部および第2の端部の軸線方向の振れの判定は、同時にまたは順次に行うことができる。
好ましい実施形態では、本システムはさらに、
- 回転軸線Rを中心として円形の細長い要素を回転させるための回転デバイスであって、
円形の細長い要素を回転軸線Rを中心として回転させながら、1つ以上の画像を取得する、回転デバイスを備える。このようにして、1つ以上の画像の各々において円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部の周囲長の一部のみが測定および/または比較される場合、全周は1つ/2つのカメラだけで容易に測定され得る。
好ましい実施形態では、コンピュータユニットは、
- 円形の細長い要素の回転軸線Rと、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想と、の間の角度θを求める更なるステップであって、
楕円の少なくとも一部が、比較の前に角度θに基づいて、好ましくは本明細書に記載されているように補正される、ステップを含む。このようにして、補正された楕円の少なくとも一部を得ることができ、測定の品質がさらに向上し、μmスケールでの測定をより確実に実施することができる。
円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部の周囲長の少なくとも一部は、特に限定されない。好ましくは、全周の1%以上、好ましくは1%~100%、より好ましくは1%~95%、より好ましくは10%~90%、より好ましくは20~80%、より好ましくは30~50%[mm/mm]である。好ましくは、円形の細長い要素の第1の端部、好ましくは第2の端部の周囲長の少なくとも一部は、画像を取得する際に、カメラA、好ましくはBと別の方を向いている円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部の周囲長の一部を含み、好ましくは一部である。本発明者は、驚くべきことに、画像を取得する際に、カメラと別の方を向いている円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部の周囲長の一部が、測定および/または好ましくは比較に用いられるとき、円形の細長い要素がガラス製で、端部がアニール処理および二次成形によって形成されている場合、輪郭がより正確に判定されるため、測定の精度が大幅に向上し得ることを認識した。特に、円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部の周囲長の少なくとも一部が、画像を取得する際に、カメラと別の方を向いている円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部の周囲長の一部を含み、好ましくは一部であり、円形の細長い要素が回転軸線Rを中心として回転させられる間に円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部の1つ以上の画像が取得される場合、軸線方向の振れの判定精度が大幅に向上し得る。加えて、この方法によって、透明な要素だけでなく、着色された要素および不透明な要素も測定することができるが、これは、円形の細長い要素に対するカメラの特定の角度では、画像を取得する際に、カメラの方を向いている円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部の周囲長の部分の輪郭を正確に測定することができないため、全周を使用する場合には不可能である。
楕円は特に限定されない。好ましい実施形態では、楕円の少なくとも一部は、半楕円の少なくとも一部、より好ましくは理想的な半楕円の少なくとも一部および/または補正された半楕円の少なくとも一部、より好ましくは補正された半楕円の少なくとも一部、より好ましくは補正された半楕円の20~98%、より好ましくは補正された半楕円の50~95%、より好ましくは補正された半楕円の70~93%、より好ましくは補正された半楕円の約90%[mm/mm]であり、好ましくは、半楕円、理想的な半楕円および/または補正された半楕円は、本明細書に記載されているように得られる/得ることができる。好ましくは、楕円の一部は、円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部の周囲長の部分に対応する部分である。しかしながら、全周を測定するが、測定された周囲長の一部のみを楕円の一部と比較することも有益であり得る。特に、楕円の少なくとも一部が、補正された半楕円の少なくとも一部、より好ましくは補正された半楕円の20~98%、より好ましくは補正された半楕円の50~95%、より好ましくは補正された半楕円の70~93%、より好ましくは補正された半楕円の約90%[mm/mm]であれば、測定の精度が大幅に向上し得る。ここで、半楕円のX%とは、楕円の全周の(X/2)%[mm/mm]のことである。好ましくは、楕円の一部は、円形の細長い要素の回転軸線と、それぞれのカメラ、例えばカメラAおよび/またはB、好ましくはそれぞれのカメラの中心線とによって規定される平面に対して対称的に同一である。
カメラAおよび/またはカメラBの位置は、特に限定されない。好ましくは、受光ユニットのカメラA、好ましくはB、より好ましくは全てのカメラは、第1の平面と第2の平面との間の領域外にあり、第1の平面は、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想に対して垂直な平面であって、理想的な円形の細長い要素の第1の端部に位置し、第2の平面は、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想に対して垂直な平面であって、理想的な円形の細長い要素の第2の端部に位置し、かつ/または
受光ユニットのカメラA、好ましくはB、より好ましくは全てのカメラは、受光ユニットのカメラA、好ましくはBがそれぞれ、より好ましくは全てのカメラが、円形の細長い要素の第1の端部、好ましくは第2の端部の全周から、円形の細長い要素のどの部分も通過していない光を受光するように位置しており、かつ/または
受光ユニットのカメラA、好ましくはB、より好ましくは全てのカメラの角度ΔXYZは90°超であり、Yは、それぞれの端部の画像を取得するそれぞれのカメラに面する円形の細長い要素の端部であり、Xは、円形の細長い要素の反対側の端部であり、Zは、画像を取得するそれぞれのカメラである。カメラがこの/これらの特定の位置にある場合、測定の精度が大幅に向上し得、軸線方向の振れの判定をμmの範囲で確実に測定することができる。加えて、この方法によって、透明な要素だけでなく、着色された要素および不透明な要素も測定することができる。カメラが、第1の平面と第2の平面との間の領域内にあり、第1の平面は、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想に対して垂直な平面であって理想的な円形の細長い要素の第1の端部に位置し、第2の平面は、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想に対して垂直な平面であって理想的な円形の細長い要素の第2の端部に位置する場合、カメラは反射光も受光する。
特に、円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部の周囲長の少なくとも一部が、1つ以上の画像を取得する際に、カメラと別の方を向いている円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部の周囲長の一部を含み、好ましくは一部であり、円形の細長い要素が回転軸線Rを中心として回転させられる間に円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部の1つ以上の画像が取得され、受光ユニットのカメラA、好ましくはB、より好ましくは全てのカメラは、第1の平面と第2の平面との間の領域外にあり、第1の平面は、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想に対して垂直な平面であって、理想的な円形の細長い要素の第1の端部に位置し、第2の平面は、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想に対して垂直な平面であって、理想的な円形の細長い要素の第2の端部に位置する場合、軸線方向の振れの判定の精度が大幅に向上し得る。
本発明によれば、カメラA、好ましくはBの中心線と、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想に対して垂直な平面と、の間の角度α、好ましくはβは、0°超90°未満である。角度が0°である場合、測定中に円形の細長い要素の端部の周囲長の一部が隠れる可能性があり、ひいては角度が0°である場合、軸線方向の振れを判定することはできない。同様に、角度が90°である場合、軸線方向の振れは、カメラに向かって正確に伸長し、ひいては角度が90°である場合、軸線方向の振れを判定することはできない。好ましい実施形態では、α、好ましくはβは、1°以上、好ましくは2°以上、より好ましくは3°以上、より好ましくは4°以上、より好ましくは5°以上、より好ましくは8°以上、より好ましくは15°以上、より好ましくは25°以上、より好ましくは35°以上、より好ましくは45°以上である。角度が大きいほど、本方法および/または本システムで測定できる軸線方向の振れを広くすることができる。角度が0°に近い場合、非常に小さな軸線方向の振れを有する円形の細長い要素のみを測定することができる。更なる好ましい実施形態では、α、好ましくはβは、89°以下、好ましくは45°以下、より好ましくは35°以下、より好ましくは25°以下、より好ましくは15°以下、より好ましくは10°以下、より好ましくは8°以下、より好ましくは7°以下、より好ましくは6°以下、より好ましくは5°以下、より好ましくは4°以下、より好ましくは3°以下、より好ましくは2°以下である。角度が小さいほど、円形の細長い要素の端部の周囲長の輪郭をより正確に測定することができる。本発明者は、驚くべきことに、角度が2°以上45°以下、好ましくは3°以上25°以下、より好ましくは4°以上15°以下、より好ましくは約5°であれば、測定の精度および信頼性が大幅に向上し、特に、円形の細長い要素がガラス製で、端部がアニール処理および二次成形によって形成されている場合、全周の軸線方向の振れを確実にμm範囲で判定可能であることを認識した。
好ましい実施形態では、αはβ±10°であり、好ましくはβ±5°であり、より好ましくはαとβとは同じである。したがって、両端部の周囲長を同時に測定することがより容易であり、本方法および本システムはより効率的かつ迅速である。
光源の位置および向きは、特に限定されない。好ましくは、光源A、好ましくは光源Bは、発光面A、好ましくは発光面Bを規定し、好ましくはそれであり、カメラA、好ましくはBのそれぞれの中心線と、発光面A、好ましくはBのそれぞれによって規定される平面と、の間の角度λは、5°以上90°以下、好ましくは45°以上90°以下、より好ましくは55°以上90°以下、より好ましくは65°以上90°以下、より好ましくは75°以上90°以下、より好ましくは85°以上90°以下である。このようにして、特に、画像を取得する際に、円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部の周囲長のうちカメラと別の方を向いている部分の輪郭を正確に測定することができる。
好ましい実施形態では、レンズ、好ましくはシリンドリカルレンズ、より好ましくは凸シリンドリカルレンズが、光源Aと円形の細長い要素との間に位置し、かつ/または
レンズ、好ましくはシリンドリカルレンズ、より好ましくは凸シリンドリカルレンズが、光源Bと円形の細長い要素との間に位置し、かつ/または
円形の細長い要素から出る光は、少なくとも部分的に平行光、発散光または収束光であり、好ましくは少なくとも平行光であり、かつ/または
円形の細長い要素に到達する光は、少なくとも部分的に平行光、発散光または収束光であり、好ましくは少なくとも部分的に収束光である。このようにして、測定の品質および信頼性を向上させることができる。
好ましい実施形態では、発光ユニットの光源A、好ましくはB、より好ましくは全ての光源は、第1の平面と第2の平面との間の領域内にあり、第1の平面は、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想に対して垂直な平面であって、理想的な円形の細長い要素の第1の端部に位置し、第2の平面は、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想に対して垂直な平面であって、理想的な円形の細長い要素の第2の端部に位置し、かつ/または
発光ユニットの光源A、好ましくはB、より好ましくは全ての光源の角度ΔMNOは、90°未満であり、Nは、それぞれの端部を照明するそれぞれの光源に面する円形の細長い要素の端部であり、Mは、円形の細長い要素の反対側の端部であり、Oは、それぞれの光源である。このようにして、照明をさらに向上させることができ、ひいては測定の品質および信頼性をさらに向上させることができる。
円形の細長い要素の各端部の取得される画像の数は、特に限定されない。好ましくは、円形の細長い要素の第1の端部、好ましくは第2の端部の少なくとも3枚、好ましくは少なくとも5枚、より好ましくは少なくとも10枚、より好ましくは少なくとも20枚、より好ましくは少なくとも30枚の画像が取得され、好ましくは、十分な画像、好ましくは少なくとも3枚、好ましくは少なくとも5枚、より好ましくは少なくとも10枚、より好ましくは少なくとも20枚、より好ましくは少なくとも30枚の画像が、カメラA、好ましくはカメラBによって取得され、円形の細長い要素の第1の端部、好ましくは第2の端部の周囲長のうちカメラA、好ましくはカメラBのそれぞれと別の方を向いている部分を組み合わせて、円形の細長い要素の第1の端部、好ましくは第2の端部の全周を得ることができ、好ましくは、円形の細長い要素の第1の端部、好ましくは第2の端部の軸線方向の振れを、より好ましくは周囲長の部分を基準として測定することができる。このようにして、測定の信頼性を向上させることができる。
カメラの画素数および距離は、特に限定されない。好ましくは、カメラAおよび/またはBは、0.1メガピクセル以上、好ましくは0.2メガピクセル以上、より好ましくは0.5メガピクセル以上、より好ましくは1.0メガピクセル以上、より好ましくは2メガピクセル以上および/または500メガピクセル以下、好ましくは100メガピクセル以下、より好ましくは10メガピクセル以下、より好ましくは5メガピクセル以下を有し、かつ/またはカメラAおよびカメラBのそれぞれと、円形の細長い要素の第1の端部および円形の細長い要素の第2の端部のそれぞれと、の間の距離は、1cm以上3000cm以下、好ましくは10cm~100cmである。このようにして、測定の精度を向上させることができる。
好ましい実施形態では、円形の細長い要素の第1の端部および第2の端部は、同時にまたは順次に測定され、好ましくは同時に測定される。特に、端部が同時に測定される場合、測定時間を大幅に短縮することができる。
測定の時間は特に限定されない。好ましくは、円形の細長い要素の第1の端部、好ましくは第2の端部の軸線方向の振れを判定する時間は、1分以下、好ましくは30秒以下、より好ましくは15秒以下、より好ましくは12秒以下、より好ましくは10秒以下、より好ましくは8秒以下、より好ましくは6秒以下、より好ましくは5秒以下、より好ましくは4秒以下、より好ましくは3秒以下、より好ましくは2秒以下、より好ましくは1秒以下、より好ましくは0.5秒以下、より好ましくは0.3秒以下である。軸線方向の振れの判定が非常に速く、非常に正確で信頼性が高いことが利点である。特に、参照により本明細書に組み込まれる欧州特許出願公開第3848701号明細書に記載されるようなシステムで円形の細長い要素が回転させられる場合、本発明者は、非常に短い時間で、すなわち5秒以下、好ましくは4秒以下、より好ましくは3秒以下、より好ましくは2秒以下、より好ましくは1秒以下、より好ましくは0.5秒以下、より好ましくは0.3秒以下で軸線方向の振れを判定することができると認識した。
好ましい実施形態では、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想は、提供ユニットと、理想的な円形の細長い要素とによって測定され、理想的な円形の細長い要素は、曲率および楕円率を有しない円形の細長い要素であり、好ましくは、円形の細長い要素および理想的な円形の細長い要素の外径および長さは同じである。
好ましい実施形態では、提供ユニットは、i)搬送デバイス、好ましくは搬送面および供給面を含む搬送デバイスと、ii)回転デバイス、好ましくは回転面を含む回転デバイスとを含み、好ましくは、回転面および/または好ましくは搬送面が平坦であり、かつ/または好ましくは回転面が搬送面に対して平行であり、搬送デバイスが、受光ユニットに対して相対的に円形の細長い要素を移動させるように構成されており、回転デバイスおよび搬送デバイスが、円形の細長い要素が受光ユニットに対して相対的に移動している間に円形の細長い要素を回転させるように構成されており、受光ユニットが、円形の細長い要素が受光ユニットに対して相対的に移動している間および円形の細長い要素が回転している間に円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部の1つ以上の画像を取得するように構成されている。このようにして、測定中の移動および回転が非常に安定しているため、測定の品質をさらに向上させることができる。加えて、測定システムの速度も向上させることができる。更なる好ましい実施形態では、提供ユニット、特に搬送デバイス、搬送面、供給面、回転デバイスおよび回転面は、参照により本明細書に組み込まれる欧州特許出願公開第3848701号明細書に詳細に記載されているとおりである。
本発明の別の態様は、5つ以上の円形の細長い要素を含む束であって、
各円形の細長い要素は、
第1の端部と、
円筒部分であって、
円形の細長い要素の外径ODと、
円形の細長い要素の回転軸線Rと、
を規定する円筒部分と、
第2の端部と、
を含み、
各円形の細長い要素の第1の端部および/または好ましくは第2の端部は、次式:
ARO≦A
を満たし、
値Aは1.3mmであり、
AROは、円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部の軸線方向の振れ(mm単位)である、束を提供する。
本発明の別の態様/好ましい実施形態は、5つ以上の円形の細長い要素を含む束であって、
各円形の細長い要素は、
第1の端部と、
円筒部分であって、
円形の細長い要素の外径ODと、
円形の細長い要素の回転軸線Rと、
を規定する円筒部分と、
第2の端部と、
を含み、
各円形の細長い要素の第1の端部および/または好ましくは第2の端部は、次式:
ARO/OD≦B
を満たし、
値B[mm/mm]は0.1であり、
AROは、円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部の軸線方向の振れ(mm単位)であり、
ODは、円形の細長い要素の外径(mm単位)である。
各円形の細長い要素が、上述のパラメータ(ARO≦Aおよび/またはARO/OD≦B)の一方または両方を満たす場合、束の品質が向上し、輸送中および更なる加工中の破壊感受性が低下し、加工性が向上する。
上述のパラメータ(AROおよび/またはARO/OD)の下限値は、特に限定されない。しかしながら、コストが利益を上回る点がある。したがって、好ましくは、各円形の細長い要素の第1の端部および/または好ましくは第2の端部は、次式:
C≦AROおよび/または
D≦ARO/OD
を満たし、
値Cは、1μm、好ましくは10μm、より好ましくは500μm、より好ましくは1000μmであり、かつ/または
値D[mm/mm]は、1・10-3、好ましくは5・10-3、より好ましくは1・10-2、より好ましくは5・10-3であり、
AROは、円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部の軸線方向の振れ(mm単位)であり、
ODは、円形の細長い要素の外径(mm)である。
好ましい実施形態では、Aは、1.2mm、好ましくは1.1mm、より好ましくは1.0mm、より好ましくは0.9mm、より好ましくは0.8mm、より好ましくは0.7mm、より好ましくは0.6mm、より好ましくは0.5mm、より好ましくは0.4mm、より好ましくは0.35mm、より好ましくは0.3mm、より好ましくは0.25mm、より好ましくは0.2mm、より好ましくは0.15mm、より好ましくは0.1mm、より好ましくは0.05mm、より好ましくは0.03mm、より好ましくは0.01mmである。このようにして、束の品質がさらに向上し、輸送中および更なる加工中の破断感受性がさらに低下し、加工性がさらに向上する。本発明者は、特にAが、0.7mm、好ましくは0.6mm、より好ましくは0.5mm、より好ましくは0.4mm、より好ましくは0.35mm、より好ましくは0.3mm、より好ましくは0.25mm、より好ましくは0.2mm、より好ましくは0.15mm、より好ましくは0.1mm、より好ましくは0.05mm、より好ましくは0.03mm、より好ましくは0.01mmである場合、束の品質が大幅に向上し、束における円形の細長い要素の安定性がさらに向上することを認識した。
好ましい実施形態では、Bは、0.09、好ましくは0.08、より好ましくは0.07、より好ましくは0.06、より好ましくは0.05、より好ましくは0.04、より好ましくは0.035、より好ましくは0.03、より好ましくは0.025、より好ましくは0.02、より好ましくは0.015、より好ましくは0.01、より好ましく0.005、より好ましくは0.003、より好ましくは0.001である。このようにして、束の品質がさらに向上し、輸送中および更なる加工中の破断感受性がさらに低下し、加工性がさらに向上する。本発明者は、特にBが、0.06、好ましくは0.05、より好ましくは0.04、より好ましくは0.035、より好ましくは0.03、より好ましくは0.025、より好ましくは0.02、より好ましくは0.015、より好ましくは0.01、より好ましくは0.005、より好ましくは0.003、より好ましくは0.001である場合、円形の細長い要素の品質が大幅に向上し、特に、円形の細長い要素が非常に小さいまたは非常に大きい外径を有する場合、束における円形の細長い要素の安定性がさらに向上することを認識した。
好ましい実施形態では、第1の端部は、開口端または閉口端、好ましくは開口端であり、かつ/または第2の端部は、開口端または閉口端、好ましくは開口端である。上述の方法またはシステムにより、円形の細長い要素の開口端および閉口端の軸線方向の振れを定量化することが可能である。好ましくは、両端が閉口もしくは開口;または一端が開口しており、一端が閉口しており、例えば、円形の細長い要素は、片側閉口の管またはバイアルである。
好ましい実施形態では、値A、B、Cおよび/またはDは、非接触で測定され、かつ/または値A、B、Cおよび/またはDは、本明細書に記載される方法によって、かつ/または本明細書に記載されるシステムを使用することによって得ることができ/得られ、かつ/または値A、B、Cおよび/またはDの測定は、非接触で実施され、すなわち、値A、B、Cおよび/またはDの測定中に、円形の細長い要素の端部は、(気体/空気を除く)任意の材料と接触せず、かつ/または値A、B、Cおよび/またはDの測定中に、円形の細長い要素の端部および/または端部部分と、気体および/または空気を除く任意の材料と、の間に接触がなく、かつ/または値A、B、Cおよび/またはDの測定中に、円形の細長い要素の少なくとも末端1mm部分が空気で囲まれており、かつ/または値A、B、Cおよび/またはDの測定中に、測定に関わる任意のユニットと円形の細長い要素の第1の端部部分および/または第2の端部部分との間に接触がなかった。本明細書に記載される方法およびシステムにより、円形の細長い要素の端部が任意の材料と接触していない間、すなわち測定中に端部が空気で囲まれている間に、円形の細長い要素の軸線方向の振れを定量化することが可能である。本明細書に記載される方法および/またはシステムの主な利点は、特定の値を下回る軸線方向の振れを有する円形の細長い要素の束を提供することができ、さらに、軸線方向の振れが、端部を任意の材料と接触させずに定量化されたことである。端部が材料と接触することによって、円形の細長い要素の端部は、損傷する、すなわち亀裂が生じる可能性があるか、または形成、表面に引っ掻き傷がついたり、もしくは摩耗によりパーティクルが形成したりする可能性がある。したがって、本明細書に記載される方法および/またはシステムを使用して軸線方向の振れAROを判定すれば、束の品質をさらに向上させることができる。
本発明の別の態様は、医薬品包装の製造のための、先行する請求項のいずれか1項記載の束の少なくとも1つの円形の細長い要素の使用であって、好ましくは、医薬品包装が、バイアル、カートリッジ、シリンジまたはアンプルからなる群から選択され、かつ/または好ましくは、円形の細長い要素がガラス管である。本明細書に記載される束の円形の細長い要素が使用される場合、好ましくは、円形の細長い要素が、管、より好ましくはガラス管である場合、製造中の破損が大幅に減少し得、破損中に発生したパーティクルが、製造された医薬品包装を汚染することが少なくなる。したがって、製造された医薬品包装の品質を向上させることができる。
円形の細長い要素の形状は、特に限定されない。それは、例えば、管、ロッド、医薬品包装、例えばバイアル、カートリッジ、シリンジまたはアンプルであってもよい。好ましくは、円形の細長い要素は、管またはロッドであり、好ましくは管である。特に、円形の細長い要素が管またはロッド、好ましくは管である場合、その束において、管またはロッドは互いに直接接触しており、ひいては管の安定した端部部分であって、例えば、特定の値を下回る軸線方向の振れを有することが非常に重要である。
好ましい実施形態では、束は、5以上、好ましくは10以上、より好ましくは20以上、より好ましくは25以上、より好ましくは35以上、より好ましくは50以上、より好ましくは60以上、より好ましくは80以上、より好ましくは100以上、より好ましくは200以上の円形の細長い要素、かつ/または好ましくは1000以下、好ましくは800以下、より好ましくは700以下、より好ましくは600以下、より好ましくは500以下、より好ましくは400以下、より好ましくは300以下、より好ましくは200以下、より好ましくは150以下、より好ましくは100以下、より好ましくは60以下の円形の細長い要素を含む、好ましくは示す。特に好ましいのは、50以上500以下、好ましくは100以上300以下の円形の細長い要素を含む束である。
好ましい実施形態では、円形の細長い要素はガラス製であり、好ましくは、ガラスは、ホウケイ酸ガラス、アルミノケイ酸ガラス、リチウムアルミノケイ酸(LAS)ガラス、好ましくはホウケイ酸ガラスである。特に、円形の細長い要素がガラス製である場合、ガラスの脆さにより、端部部分の接触を最小限に抑えることが非常に重要である。加えて、特に円形の細長い要素がガラスである場合、確実に軸線方向の振れが本明細書に記載されるような特定の値を下回るように円形の細長い要素の端部形成部分を十分に制御することができず、本明細書に記載される方法またはシステムにより、円形の細長い要素の品質を大幅に向上させることができる。
好ましい実施形態では、円形の細長い要素はガラス製であり、ガラスの組成は、質量%で、
Si:30~98%、好ましくは50~90%、より好ましくは70.0~74.0%;および/または
:0~30%、好ましくは3~20%、より好ましくは7.0~16.0%;および/または
Al:0~30%、好ましくは1~15%、より好ましくは3.0~6.5%;および/または
O:0~30%、好ましくは1~15%、より好ましくは2.0~7.2%(ここで、Xは、Na、K、Liから選択され、好ましくは、Xは、Naおよび/またはKである);および/または
YO:0~30%、好ましくは0.1~5%、より好ましくは0.5~1.0%(ここで、Yは、Ca、Mg、Baから選択され、好ましくは、Yは、Caおよび/またはMgである)
を含む。
好ましい実施形態では、円形の細長い要素はガラス製であり、ガラスの組成は、質量%で、
Si:30~98%、好ましくは50~90%、より好ましくは70.0~74.0%;
:0~30%、好ましくは3~20%、より好ましくは7.0~16.0%;
Al:0~30%、好ましくは1~15%、より好ましくは3.0~6.5%;
O:0~30%、好ましくは1~15%、より好ましくは2.0~7.2%(ここでXは、Na、K、Liから選択され、好ましくは、Xは、Naおよび/またはKである);
YO:0~30%、好ましくは0.1~5%、より好ましくは0.5~1.0%(ここで、Yは、Ca、Mg、Baから選択され、好ましくは、Yは、Caおよび/またはMgである);および
不可避の不純物
を含む。
好ましい実施形態では、円形の細長い要素はガラス製であり、ガラスの組成は、質量%で、
Si:20~98%、好ましくは40~75%、より好ましくは50~65%;および/または
:0~30%、好ましくは1~15%、より好ましくは3~9%;および/または
Al:0~30%、好ましくは10~20%、より好ましくは13~18%;および/または
O:0~30%、好ましくは0~5%、より好ましくは0~3%(ここで、Xは、Na、K、Liから選択され、好ましくは、Xは、Naおよび/またはKである);および/または
YO:0~50%、好ましくは0.1~40%、より好ましくは10~35%(ここで、Yは、Ca、Mg、Baから選択され、好ましくは、Yは、Caおよび/またはMgである)
を含む。
好ましい実施形態では、円形の細長い要素はガラス製であり、ガラスの組成は、質量%で、
Si:20~98%、好ましくは40~75%、より好ましくは50~65%;
:0~30%、好ましくは1~15%、より好ましくは3~9%;
Al:0~30%、好ましくは10~20%、より好ましくは13~18%;
O:0~30%、好ましくは0~5%、より好ましくは0~3%(ここで、Xは、Na、K、Liから選択され、好ましくは、Xは、Naおよび/またはKである);
YO:0~50%、好ましくは0.1~40%、より好ましくは10~35%(ここで、Yは、Ca、Mg、Baから選択され、好ましくは、Yは、Caおよび/またはMgである);および
不可避の不純物
を含む。
好ましい実施形態では、好ましくは円形の細長い要素の円筒部分の中心で測定した外径ODは、2mm以上100mm以下、より好ましくは4mm以上50mm以下、より好ましくは6mm以上35mm以下、より好ましくは8mm以上25mm以下、より好ましくは10mm以上20mm以下である。このようにして、軸線方向の振れの判定の信頼性を向上させることができ、ひいては束の品質を向上させることができる。
好ましい実施形態では、円筒部分の長さは、1cm以上1000cm以下であり、好ましくは20cm以上400cm以下、より好ましくは60cm以上300cm以下、より好ましくは100cm以上200cm以下、より好ましくは120cm以上180cm以下である。
好ましい実施形態では、円形の細長い要素は、
- ダンナープロセスまたはベロープロセスによって、連続的な円形の細長い要素を形成するステップ;
- 連続的な円形の細長い要素を長さ方向に切断して、第1の端部、円筒部分および第2の端部を含む、切断された円形の細長い要素を得るステップ;
- 第1の端部および/または第2の端部を形成するステップであって、
- 切断された円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部付近の、好ましくは2mm以下、好ましくは0.4mm~1.5mmの高さを有するリング状領域を、好ましくはバーナでアニール処理するステップ;
- リング状領域の少なくとも一部を引っ掻いて亀裂を誘発させるステップ;
- リング状領域を、好ましくは水で急冷して、第1の端部、円筒部分および第2の端部を含む、きれいに切断された円形の細長い要素を得るステップ;
- きれいに切断された円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部を再加熱および形成して、開口した第1の端部および/または第2の端部を有する円形の細長い要素を得るステップ;
および/または
- 切断された円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部付近のリング状領域を、好ましくはバーナでTgよりも高い温度にアニール処理するステップ;
- 切断された円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部を折り曲げて形成し、好ましくは、空気流によって円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部を成形し、閉口した第1の端部および/または第2の端部を有する円形の細長い要素を得るステップ
によって、第1の端部および/または第2の端部を形成するステップ
によって得ることができる。
特に、円形の細長い要素が、ダンナープロセスまたはベロープロセスを含むプロセスによって得ることができる/得られる場合、ガラスの脆さのために、得られたガラス製の円形の細長い要素の端部部分の接触を最小限に抑えることが非常に重要である。加えて、特に、円形の細長い要素が上記のステップによって得ることができる/得られる場合、軸線方向の振れが確実にかつ一貫して本明細書に記載されるような特定の値を下回るように円形の細長い要素の端部を十分に制御することができず、本明細書に記載される方法またはシステムにより、円形の細長い要素を含む束の品質を大幅に向上させることができる。
好ましい実施形態では、円筒形の細長い要素は、
第1の端部であって、第1の端部の周囲長を含むものと、
好ましくは第2の端部であって、第2の端部の周囲長を含むものと、
円筒部分であって、
第1の端部部分であって、第1の端部を含むものと、
円筒部分の中心と、
好ましくは第2の端部部分であって、第2の端部を含むものと、
を含む、円筒部分と、
を含み、
好ましくは、外径ODは、円筒部分の中心によって規定され、かつ/または好ましくは、
好ましくは、第1の端部部分、好ましくは第2の端部部分の長さは、0cm~10cm、好ましくは1~5cm、より好ましくは5cmであり、かつ/または第1の端部部分および/または第2の端部部分の長さは、円形の細長い要素の円筒部分の長さの0%~50%、好ましくは0~30%、より好ましくは約2.5%[mm/mm]であり、より好ましくは、第1の端部部分、好ましくは第2の端部部分の長さは、円形の細長い要素の円筒部分の長さの約2.5%[mm/mm]であり、好ましくは、
好ましくは、第1の端部部分は、第1の端部の軸線方向の振れの判定のために、円形の細長い要素の回転軸線Rを規定し、かつ/または好ましくは、
好ましくは、第2の端部部分は、第2の端部の軸線方向の振れの判定のために、円形の細長い要素の回転軸線Rの回転軸線Rを規定する。好ましくは、または追加的に、円形の細長い要素は、狭められた部分、例えば、ネックまたは拡張された部分、例えばフランジを有していてもよい。
本発明の更なる態様によれば、本明細書に記載される束の1つ以上の円形の細長い要素から製造可能な医薬品包装が提供され、好ましくは、医薬品包装はバイアル、カートリッジ、シリンジまたはアンプルからなる群から選択され、かつ/または好ましくは、円形の細長い要素はガラス管である。向上した加工性のために、医薬品包装の製造中に起こる破損はより少なくなり、その結果、医薬品包装の製造中に生じるパーティクルはより少なくなる。したがって、医薬品包装の品質は向上する。
ここで、本方法の全ての好ましい実施形態は、本明細書に記載されるシステム、束および使用にも適用され、その逆もまた同様である。2つ以上、例えば2、3、4または5の好ましい実施形態の組み合わせが、より好ましい。
他に記載がなければ、角度αおよびβは、理想的な円形の細長い要素、すなわち、楕円率および曲率を有しない円形の細長い要素の回転軸線R理想を使用して測定される。回転軸線は、提供ユニットと、理想的な円形の細長い要素、すなわち曲率および楕円率を有しない円形の細長い要素とによって測定することができる。言い換えれば、それは、カメラが画像を取得する位置で提供ユニットと接触している理想的な円形の細長い要素の回転軸線のR理想である。当業者であれば、提供ユニットと、例えばレーザビームによって模擬され得る理想的な円形の細長い要素によって、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想を測定することに何の困難もない。
角度θを求めるために、円形の細長い要素のそれぞれの端部を使用して、各画像における円形の細長い要素の回転軸線Rが測定される。結果として、円形の細長い要素の回転軸線は、2つの画像および/または円形の細長い要素の第1および第2の端部の間で異なる場合がある。各画像における円形の細長い要素の回転軸線Rを測定するために、例えば、画像において円形の細長い要素の端部部分の輪郭の各辺における2つの点が測定される。これらの2点によって、輪郭の各辺に対して線が規定され、2つの線の平均が円形の細長い要素の回転軸線Rの向きとなる。角度θは、受光ユニットのカメラで取得された画像、すなわち2次元ビューで測定される角度であり、3次元空間では測定されない。円形の細長い要素の回転軸線Rと、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想とが画像において平行である場合、角度θは0°である。好ましくは、第1の端部部分、好ましくは第2の端部部分の長さは、0cm~10cm、好ましくは1~5cm、より好ましくは5cmであり、かつ/または第1の端部部分および/または第2の端部部分の長さは、円形の細長い要素の円筒部分の長さの0~50%、好ましくは0~30%、より好ましくは約2.5%[mm/mm]である。
ここで、カメラの中心線とは、カメラのセンサの中央から直交して延びる線であり、カメラで取得された画像によって、画像において2本の対角線が交差することによって測定することができる、すなわち、中心線は画像の両方の対角線と直交している。
ここで、発光面によって規定される面は、光源の中心線に対して垂直で、光源の中央から直交して延びる面である。例えば、光源が電球またはダイオードである場合、光源の中央は、電球またはダイオードの回転軸線となる。複数の電球またはダイオードが使用される場合、例えばLEDパネルの場合、光源の中央は、これらの電球またはダイオードの中央、例えばLEDパネルの中央である。
ここで、相対的な移動とは、特定の物体、例えば受信ユニットと、別の特定の物体、例えば円形の細長い要素との距離または角度、好ましくは距離が、経時的に変化している移動のことである。円形の細長い要素の回転は、別の特定の物体に対する距離も角度も変化しないため、相対的な移動ではない。
ここでの不可避の不純物とは、出発物質(educts)に含まれ得る不純物であり、例えば、不純物は、Fe、Ti、Zn、Cu、MnおよびCoからなる群から選択される。好ましくは、全ての不可避の不純物の合計量は、5重量%以下、好ましくは2.5重量%以下、より好ましくは1.0重量%以下、より好ましくは0.5重量%以下、より好ましくは0.1重量%以下、より好ましくは0.01重量%以下である。
他に記載がなければ、本明細書において、ガラス転移温度Tgは、示差走査熱量測定(DSC)によって測定される。
ここで、円形の細長い要素の第1および第2の端部の周囲長は、取得された画像によって測定される周囲長であり、第1の端部および第2の端部の画像においてそれぞれ視認できる最外周の周囲長である。
円形の細長い要素は、好ましくは、束に詰められている。ここで、束とは、円形の細長い要素、好ましくは空の円形の細長い要素、すなわち、気体、例えば空気で満たされた円形の細長い要素を分配するための取引、積載または包装ユニットである。例えば、通常、必ずしもそうではないが、同じ種類の製品は、小売において一緒に注文されたとき、または物流において束ねられたとき、束として組み合わされる。本発明によれば、円形の細長い要素は、輸送中に互いに接触しないように、例えば、プラスチックおよび/またはペーパーシートなどのスペーサーによって分離されるか、またはキャリアプレートに固定され得る。通常、必ずしもそうではないが、束は少なくとも一部がプラスチックフォイルで覆われている。束の例としては、SCHOTT AGのDENSOPACK(登録商標)またはSCHOTT iQ(登録商標)プラットフォームがある。好ましくは、複数、例えば2~1000個の束、好ましくは20~200個の束がパレット上に積み重ねられる。したがって、本発明の一態様は、本明細書に記載されるように、2~1000個の束、好ましくは20~200個の束を含むパレットである。
ここで、円形の細長い要素の円筒部分の中心とは、円形の細長い要素の円筒部分の長さの中心±10%であり、好ましくは円形の細長い要素の中心である。他に記載がなければ、外径は、円形の細長い要素の円筒部分の中心で測定される。
楕円、理想的な半楕円および補正された半楕円は、以下のとおり測定することができる:
第1の端部に関する理想的な半楕円は、円形の細長い要素の外径OD、およびカメラAの中心線と、理想的な円形の細長い要素、すなわち、楕円率および曲率を有しない円形の細長い要素の回転軸線R理想に対して垂直な平面と、の間の角度αに基づいて、次式に従って算出することができる(図1~図6も参照されたい)。
Figure 2023038935000002
同じ式を用いて、理想的な半楕円を第2の端部について、上記式におけるαの代わりにβを用いることによって算出することができ、角度βは、カメラBの中心線と、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想に対して垂直な平面と、の間の角度である。
円形の細長い要素の回転軸線と、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想と、の間の角度θが0°とは異なる場合、次式で補正して、補正された半楕円を得ることができる。
Figure 2023038935000003
上記の式、特にEx(補正(corrected))およびEy(補正)(Ez(補正)は、軸線方向の振れの判定には関係ない)を用いて、各画像について補正された半楕円を算出することができる。画像との比較のために、補正された半楕円のEx(補正)軸とEy(補正)軸との交点が、画像において測定された楕円の長軸と短軸との交点、すなわち、円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部の周囲長に置かれるように、理想的なまたは補正された半楕円が画像と重ね合わされる。さらに、軸線方向の振れの判定の精度を向上させるために、補正された半楕円の90%[mm/mm]のみが使用され、すなわち、左側の5%[mm/mm]および右側の5%[mm/mm]を切り取って、補正された半楕円の一部を得る。他に記載がなければ、角度θは、円形の細長い要素のそれぞれの端部部分で測定される。したがって、回転軸線は、各画像において、かつ/または第1および第2の端部について、異なっていてもよい。当業者であれば、円形の細長い要素の端部部分の向きを判定し、その向きを理想的な円形の細長い要素の向きと比較してθを求めることに何の困難もない(図6を参照されたい)。
軸線方向の振れAROは、以下のとおり測定することができる:
本明細書に記載されるシステムの受光ユニット、すなわちカメラAまたはBによって得られる画像を取得する際に、カメラと別の方を向いている円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部の周囲長の一部を、上述の楕円の少なくとも一部、好ましくは上述の理想的な半楕円の少なくとも一部、より好ましくは上述の補正された半楕円の少なくとも一部、より好ましくは補正された半楕円の90%[mm/mm]のうちの1つと比較することによって、楕円の少なくとも一部と、理想的な円形の細長い要素の回転軸線に沿った(=平行な)円形の細長い要素の端部の周知長の一部と、の間の差D(ミリメートル[mm]単位)を、各画像について測定することが可能である。他に記載がなければ、特にパラメータ「ARO」(軸線方向の振れ)の判定には、楕円の少なくとも一部として、上述の補正された半楕円の90%[mm/mm]が使用される。
軸線方向の振れを得るためには、円形の細長い要素の端部の十分な画像、好ましくは少なくとも部分的に重なり合う画像、例えば20枚以上の画像を、各画像について個別に判定される楕円の少なくとも一部、好ましくは補正された半楕円の90%[mm/mm]と比較し、円形の細長い要素の端部の全周についての差Dが測定されるようにする。軸線方向の振れAROは、第1の端部と第2の端部との画像の比較においてそれぞれ求められた値の最大差であり、次式で求めることができ、好ましくは、次式で得ることができる:
ARO=(|D|+|D|)÷cos(a);
式中、Dは、算出された(理想的なまたは補正された)楕円と、円形の細長い要素の中心に向かって任意の画像において測定された周囲長と、の間の最大差[mm]であり、Dは、算出された(理想的なまたは補正された)楕円と、円形の細長い要素の中心から離れた任意の画像において測定された周囲長と、の間の最大差[mm]である。他に記載がなければ、補正された半楕円の90%が軸線方向の振れの判定に用いられ、補正された半楕円の90%は、円形の細長い要素の回転軸線とそれぞれのカメラとによって規定される平面に対して対称的に同一であり、画像を取得する際に、カメラと別の方を向いている円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部の周囲長の部分が用いられた。同じ式を用いて、軸線方向の振れを第2の端部について、上記式におけるαの代わりにβを用いることによって算出することができる。
本発明の教示を有利な方法で設計し、さらに発展させる方法がいくつかある。このために、独立特許請求項に従属する特許請求項、好ましい実施形態の上記説明、以下の条項、および図によって例示される実施形態の以下の例を参照されたい。好ましい実施形態は、2つ以上、例えば2つ、3つ、4つまたは5つの組み合わせがより好ましい。要約すると、特に好ましい実施形態は、以下の条項である:
1.円形の細長い要素の軸線方向の振れを判定するための方法であって、
- 提供ユニットによって円形の細長い要素を提供するステップであって、円形の細長い要素は、
第1の端部と、
円筒部分であって、
円形の細長い要素の外径ODと、
円形の細長い要素の回転軸線Rと、
を規定する円筒部分と、
第2の端部と、
を含む、提供するステップと、
- 発光ユニットの光源Aで円形の細長い要素の第1の端部を照明するステップと、
- 受光ユニットのカメラAで円形の細長い要素の第1の端部の1つ以上の画像を取得するステップであって、カメラAの中心線と、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想に対して垂直な平面と、の間の角度αが0°超90°未満である、取得するステップと、
- 1つ以上の画像の各々において円形の細長い要素の第1の端部の周囲長の少なくとも一部を、好ましくはコンピュータユニットによって測定して、測定された円形の細長い要素の第1の端部の周囲長の少なくとも一部を得るステップと、
- 測定された円形の細長い要素の第1の端部の周囲長の少なくとも一部を楕円の少なくとも一部と、好ましくはコンピュータユニットによって比較して、円形の細長い要素の第1の端部の軸線方向の振れを判定するステップと、
を、好ましくはこの順序で含む、方法。
2.さらに、
- 発光ユニットの光源Bで第2の端部を照明するステップと、
- 受光ユニットのカメラBで円形の細長い要素の第2の端部の1つ以上の画像を取得するステップであって、カメラBの中心線と、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想に対して垂直な平面と、の間の角度βが0°超90°未満である、取得するステップと、
- 1つ以上の画像の各々において円形の細長い要素の第2の端部の周囲長の少なくとも一部を測定して、測定された円形の細長い要素の第2の端部の周囲長の少なくとも一部を得るステップと、
- 測定された円形の細長い要素の第2の端部の周囲長の少なくとも一部を楕円の少なくとも一部と、好ましくはコンピュータユニットによって比較して、円形の細長い要素の第2の端部の軸線方向の振れを判定するステップと、
を、好ましくはこの順序で含む、先行する条項に記載の方法。
3.さらに、
- 回転軸線Rを中心として円形の細長い要素を回転させるステップであって、
円形の細長い要素を回転軸線Rを中心として回転させながら、1つ以上の画像を取得する、回転させるステップを含む、先行する条項のいずれか1項記載の方法。
4.円形の細長い要素を、受光ユニットに対して相対的に移動させ、
円形の細長い要素が、受光ユニットに対して相対的に移動している間に円形の細長い要素を回転させ、
円形の細長い要素が、受光ユニットに対して相対的に移動している間および円形の細長い要素が回転している間に円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部の1つ以上の画像を取得する、先行する条項のいずれか1項記載の方法。
5.さらに、
- 円形の細長い要素の回転軸線Rと、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想と、の間の角度θを求めるステップであって、楕円の少なくとも一部が、比較の前に角度θに基づいて、好ましくは本明細書に記載されているように補正される、求めるステップを含む、先行する条項のいずれか1項記載の方法。
6.さらに、
先行する条項のいずれか1項記載の方法によって得ることができる、得られた、および/または測定された円形の細長い要素から、医薬品包装、好ましくはバイアル、カートリッジ、シリンジまたはアンプルを製造するステップを含む、好ましくは先行する条項のいずれか1項記載の方法。
7.円形の細長い要素の軸線方向の振れを判定するためのシステムであって、
- 円形の細長い要素を提供するように構成された提供ユニットであって、円形の細長い要素は、
第1の端部と、
円筒部分であって、
円形の細長い要素の外径ODと、
円形の細長い要素の回転軸線Rと、
を規定する円筒部分と、
第2の端部と、
を含む、提供ユニットと、
- 円形の細長い要素の第1の端部を照明するように構成された光源Aを含む発光ユニットと、
- 円形の細長い要素の第1の端部の1つ以上の画像を取得するように構成されたカメラAを含む受光ユニットであって、カメラAの中心線と、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想に対して垂直な平面と、の間の角度αが0°超90°未満である、受光ユニットと、
- コンピュータユニットであって、
- 1つ以上の画像の各々において円形の細長い要素の第1の端部の周囲長の少なくとも一部を測定して、測定された円形の細長い要素の第1の端部の周囲長の少なくとも一部を得るステップと、
- 測定された円形の細長い要素の第1の端部の周囲長の少なくとも一部を楕円の少なくとも一部と比較して、円形の細長い要素の第1の端部の軸線方向の振れを判定するステップと、
を、好ましくはこの順序で実行するように構成されたコンピュータユニットと、
を備える、システム。
8.発光ユニットが、円形の細長い要素の第2の端部を照明するように構成された光源Bを含み、
受光ユニットが、円形の細長い要素の第2の端部の1つ以上の画像を取得するように構成されたカメラBを含み、カメラBの中心線と、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想に対して垂直な面と、の角度βは0°超90°未満であり、
コンピュータユニットは、
- 1つ以上の画像の各々において円形の細長い要素の第2の端部の周囲長の少なくとも一部を測定して、測定された円形の細長い要素の第2の端部の周囲長の少なくとも一部を得るステップと、
- 測定された円形の細長い要素の第2の端部の周囲長の少なくとも一部を楕円の少なくとも一部と比較して、円形の細長い要素の第2の端部の軸線方向の振れを判定するステップと、
を、好ましくはこの順序で実行するように構成されている、先行する条項のいずれか1項記載のシステム。
9.さらに
- 回転軸線Rを中心として円形の細長い要素を回転させるための回転デバイスであって、
円形の細長い要素を回転軸線Rを中心として回転させながら、1つ以上の画像を取得する、回転デバイスを備える、先行する条項のいずれか1項記載のシステム。
10.コンピュータユニットが、
- 円形の細長い要素の回転軸線Rと、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想と、の間の角度θを求める更なるステップであって、
楕円の少なくとも一部が、比較の前に角度θに基づいて、好ましくは本明細書に記載されているように補正される、ステップを含む、先行する条項のいずれか1項記載のシステム。
11.円形の細長い要素の第1の端部、好ましくは第2の端部の周囲長の少なくとも一部が、画像を取得する際に、カメラA、好ましくはBと別の方を向いている円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部の周囲長の一部を含み、好ましくは一部である、先行する条項のいずれか1項記載の方法またはシステム。
12.楕円の少なくとも一部が、半楕円の少なくとも一部、より好ましくは理想的な半楕円の少なくとも一部および/または補正された半楕円の少なくとも一部、より好ましくは補正された半楕円の少なくとも一部、より好ましくは補正された半楕円の20~98%、より好ましくは補正された半楕円の50~95%、より好ましくは補正された半楕円の70~93%、より好ましくは補正された半楕円の約90%[mm/mm]であり、
好ましくは、半楕円、理想的な半楕円および/または補正された半楕円は、本明細書に記載されているように得られる/得ることができる、先行する条項のいずれか1項記載の方法またはシステム。
13.受光ユニットのカメラA、好ましくはB、より好ましくは全てのカメラが、第1の平面と第2の平面との間の領域外にあり、第1の平面は、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想に対して垂直な平面であって、理想的な円形の細長い要素の第1の端部に位置し、第2の平面は、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想に対して垂直な平面であって、理想的な円形の細長い要素の第2の端部に位置し、かつ/または
受光ユニットのカメラA、好ましくはB、より好ましくは全てのカメラが、受光ユニットのカメラA、好ましくはBがそれぞれ、より好ましくは全てのカメラが、円形の細長い要素の第1の端部、好ましくは第2の端部の全周から、円形の細長い要素のどの部分も通過していない光を受光するように位置しており、かつ/または
受光ユニットのカメラA、好ましくはB、より好ましくは全てのカメラの角度ΔXYZが90°超であり、Yは、それぞれの端部の画像を取得するそれぞれのカメラに面する円形の細長い要素の端部であり、Xは、円形の細長い要素の反対側の端部であり、Zは、画像を取得するそれぞれのカメラである、先行する条項のいずれか1項記載の方法またはシステム。
14.α、好ましくはβが、1°以上、好ましくは2°以上、より好ましくは3°以上、より好ましくは4°以上、より好ましくは5°以上、より好ましくは8°以上、より好ましくは15°以上、より好ましくは25°以上、より好ましくは35°以上、より好ましくは45°以上である、先行する条項のいずれか1項記載の方法またはシステム。
15.α、好ましくはβが、89°以下、好ましくは45°以下、より好ましくは35°以下、より好ましくは25°以下、より好ましくは15°以下、より好ましくは10°以下、より好ましくは8°以下、より好ましくは7°以下、より好ましくは6°以下、より好ましくは5°以下、より好ましくは4°以下、より好ましくは3°以下、より好ましくは2°以下である、先行する条項のいずれか1項記載の方法またはシステム。
16.αがβ±10°であり、好ましくはβ±5°であり、より好ましくはαとβとは同じである、先行する条項のいずれか1項記載の方法またはシステム。
17.光源A、好ましくは光源Bが、発光面A、好ましくは発光面Bを規定し、好ましくは、発光面A、好ましくは発光面Bであり、
カメラA、好ましくはBのそれぞれの中心線と、発光面A、好ましくはBのそれぞれによって規定される平面と、の間の角度λが、5°以上90°以下、好ましくは45°以上90°以下、より好ましくは55°以上90°以下、より好ましくは65°以上90°以下、より好ましくは75°以上90°以下、より好ましくは85°以上90°以下である、先行する条項のいずれか1項記載の方法またはシステム。
18.レンズ、好ましくはシリンドリカルレンズ、より好ましくは凸シリンドリカルレンズが、光源Aと円形の細長い要素との間に位置し、かつ/または
レンズ、好ましくはシリンドリカルレンズ、より好ましくは凸シリンドリカルレンズが、光源Bと円形の細長い要素との間に位置し、かつ/または
円形の細長い要素から出る光が、少なくとも部分的に平行光、発散光または収束光であり、好ましくは少なくとも平行光であり、かつ/または
円形の細長い要素に到達する光が、少なくとも部分的に平行光、発散光または収束光であり、好ましくは少なくとも部分的に収束光である、先行する条項のいずれか1項記載の方法またはシステム。
19.発光ユニットの光源A、好ましくはB、より好ましくは全ての光源が、第1の平面と第2の平面との間の領域内にあり、第1の平面は、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想に対して垂直な平面であって、理想的な円形の細長い要素の第1の端部に位置し、第2の平面は、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想に対して垂直な平面であって、理想的な円形の細長い要素の第2の端部に位置し、かつ/または
発光ユニットの光源A、好ましくはB、より好ましくは全ての光源の角度ΔMNOが、90°未満であり、Nは、それぞれの端部を照明するそれぞれの光源に面する円形の細長い要素の端部であり、Mは、円形の細長い要素の反対側の端部であり、Oは、それぞれの光源である、先行する条項のいずれか1項記載の方法またはシステム。
20.円形の細長い要素の第1の端部、好ましくは第2の端部の少なくとも3枚、好ましくは少なくとも5枚、より好ましくは少なくとも10枚、より好ましくは少なくとも20枚、より好ましくは少なくとも30枚の画像を取得し、
好ましくは、十分な画像、好ましくは少なくとも3枚、好ましくは少なくとも5枚、より好ましくは少なくとも10枚、より好ましくは少なくとも20枚、より好ましくは少なくとも30枚の画像が、カメラA、好ましくはカメラBによって取得され、円形の細長い要素の第1の端部、好ましくは第2の端部の周囲長のうちカメラA、好ましくはカメラBのそれぞれと別の方を向いている部分を組み合わせて、円形の細長い要素の第1の端部、好ましくは第2の端部の全周を得ることができ、好ましくは、円形の細長い要素の第1の端部、好ましくは第2の端部の軸線方向の振れを、より好ましくは周囲長の部分を基準として測定することができる、先行する条項のいずれか1項記載の方法またはシステム。
21.カメラAおよび/またはBが、0.1メガピクセル以上、好ましくは0.2メガピクセル以上、より好ましくは0.5メガピクセル以上、より好ましくは1.0メガピクセル以上、より好ましくは2メガピクセル以上および/または500メガピクセル以下、好ましくは100メガピクセル以下、より好ましくは10メガピクセル以下、より好ましくは5メガピクセル以下を有し、かつ/または
カメラAおよびカメラBのそれぞれと、円形の細長い要素の第1の端部および円形の細長い要素の第2の端部のそれぞれと、の間の距離が、1cm以上3000cm以下、好ましくは10cm~100cmである、先行する条項のいずれか1項記載の方法またはシステム。
22.円形の細長い要素の第1の端部および第2の端部を、同時にまたは順次に測定する、好ましくは同時に測定する、先行する条項のいずれか1項記載の方法またはシステム。
23.円形の細長い要素の第1の端部、好ましくは第2の端部の軸線方向の振れを判定する時間が、1分以下、好ましくは30秒以下、より好ましくは15秒以下、より好ましくは12秒以下、より好ましくは10秒以下、より好ましくは8秒以下、より好ましくは6秒以下、より好ましくは5秒以下、より好ましくは4秒以下、より好ましくは3秒以下、より好ましくは2秒以下、より好ましくは1秒以下、より好ましくは0.5秒以下、より好ましくは0.3秒以下である、先行する条項のいずれか1項記載の方法またはシステム。
24.理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想を、提供ユニットと、理想的な円形の細長い要素とによって測定し、理想的な円形の細長い要素は、曲率および楕円率を有しない円形の細長い要素であり、好ましくは、円形の細長い要素および理想的な円形の細長い要素の外径および長さは同じである、先行する条項のいずれか1項記載の方法またはシステム。
25.提供ユニットが
i)搬送デバイス、好ましくは搬送面および供給面を含む搬送デバイスと、
ii)回転デバイス、好ましくは回転面を含む回転デバイスと、
を含み、
より好ましくは、回転面および/または好ましくは搬送面は平坦であり、かつ/または
より好ましくは、回転面は搬送面に対して平行であり、
搬送デバイスは、受光ユニットに対して相対的に円形の細長い要素を移動させるように構成されており、
回転デバイスおよび搬送デバイスは、円形の細長い要素が受光ユニットに対して相対的に移動している間に円形の細長い要素を回転させるように構成されており、
受光ユニットは、円形の細長い要素が受光ユニットに対して相対的に移動している間および円形の細長い要素が回転している間に円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部の1つ以上の画像を取得するように構成されている、先行する条項のいずれか1項記載の方法またはシステム。
26.5つ以上の円形の細長い要素を含む束であって、
各円形の細長い要素は、
第1の端部と、
円筒部分であって、
円形の細長い要素の外径ODと、
円形の細長い要素の回転軸線Rと、
を規定する円筒部分と、
第2の端部と、
を含み、
各円形の細長い要素の第1の端部および/または好ましくは第2の端部は、次式:
ARO≦A
を満たし、
値Aは1.3mmであり、
AROは、円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部の軸線方向の振れ(mm単位)である、束。
27.好ましくは先行する条項に記載の、5つ以上の円形の細長い要素を含む束であって、
各円形の細長い要素は、
第1の端部と、
円筒部分であって、
円形の細長い要素の外径ODと、
円形の細長い要素の回転軸線Rと、
を規定する円筒部分と、
第2の端部と、
を含み、
各円形の細長い要素の第1の端部および/または好ましくは第2の端部は、次式:
ARO/OD≦B
を満たし、
値B[mm/mm]は0.1であり、
AROは、円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部の軸線方向の振れ(mm単位)であり、
ODは、円形の細長い要素の外径(mm単位)である、束。
28.各円形の細長い要素の第1の端部および/または好ましくは第2の端部が、次式:
C≦AROおよび/または
D≦ARO/OD
を満たし、
値Cは、1μm、好ましくは10μm、より好ましくは500μm、より好ましくは1000μmであり、かつ/または
値Dは、1・10-3、好ましくは5・10-3、より好ましくは1・10-2、より好ましくは5・10-3であり、
AROは、円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部の軸線方向の振れ(mm単位)であり、
ODは、円形の細長い要素の外径(mm)である、先行する条項のいずれか1項記載の束。
29.Aが、1.2mm、好ましくは1.1mm、より好ましくは1.0mm、より好ましくは0.9mm、より好ましくは0.8mm、より好ましくは0.7mm、より好ましくは0.6mm、より好ましくは0.5mm、より好ましくは0.4mm、より好ましくは0.35mm、より好ましくは0.3mm、より好ましくは0.25mm、より好ましくは0.2mm、より好ましくは0.15mm、より好ましくは0.1mm、より好ましくは0.05mm、より好ましくは0.03mm、より好ましくは0.01mmである、先行する条項のいずれか1項記載の束。
30.Bが、0.09、好ましくは0.08、より好ましくは0.07、より好ましくは0.06、より好ましくは0.05、より好ましくは0.04、より好ましくは0.035、より好ましくは0.03、より好ましくは0.025、より好ましくは0.02、より好ましくは0.015、より好ましくは0.01、より好ましく0.005、より好ましくは0.003、より好ましくは0.001である、先行する条項のいずれか1項記載の束。
31.5つ以上の円形の細長い要素を含む束であって、
第1の端部が、開口端または閉口端、好ましくは開口端であり、かつ/または
第2の端部が、開口端または閉口端、好ましくは開口端である、束。
32.値A、B、Cおよび/またはDが、非接触で測定され、かつ/または
値A、B、Cおよび/またはDが、先行する条項のいずれか1項記載の方法によって、かつ/または先行する条項のいずれか1項記載のシステムを使用することによって得ることができ/得られ、かつ/または
値A、B、Cおよび/またはDの測定が、非接触で実施され、すなわち、値A、B、Cおよび/またはDの測定中に、円形の細長い要素の端部は、(気体/空気を除く)任意の材料と接触せず、かつ/または
値A、B、Cおよび/またはDの測定中に、円形の細長い要素の端部および/または端部部分と、気体および/または空気を除く任意の材料と、の間に接触がなく、かつ/または
値A、B、Cおよび/またはDの測定中に、円形の細長い要素の少なくとも末端1mm部分が空気で囲まれており、かつ/または
値A、B、Cおよび/またはDの測定中に、測定に関わる任意のユニットと円形の細長い要素の第1の端部部分および/または第2の端部部分との間に接触がなかった、先行する条項のいずれか1項記載の束。
33.医薬品包装の製造のための、先行する条項のいずれか1項記載の束の少なくとも1つの円形の細長い要素の使用であって、好ましくは、医薬品包装が、バイアル、カートリッジ、シリンジまたはアンプルからなる群から選択され、かつ/または好ましくは、円形の細長い要素がガラス管である、使用。
34.円形の細長い要素が、管またはロッドであり、好ましくは管である、先行する条項のいずれか1項記載の方法、システム、束および/または使用。
35.束が、5以上、好ましくは10以上、より好ましくは20以上、より好ましくは25以上、より好ましくは35以上、より好ましくは50以上、より好ましくは60以上、より好ましくは80以上、より好ましくは100以上、より好ましくは200以上の円形の細長い要素、かつ/または好ましくは
1000以下、好ましくは800以下、より好ましくは700以下、より好ましくは600以下、より好ましくは500以下、より好ましくは400以下、より好ましくは300以下、より好ましくは200以下、より好ましくは150以下、より好ましくは100以下、より好ましくは60以下の円形の細長い要素を含む、好ましくは示す、先行する条項のいずれか1項記載の方法、システム、束および/または使用。
36.円形の細長い要素がガラス製であり、
好ましくは、ガラスは、ホウケイ酸ガラス、アルミノケイ酸ガラス、リチウムアルミノケイ酸(LAS)ガラス、好ましくはホウケイ酸ガラスである、先行する条項のいずれか1項記載の方法、システム、束および/または使用。
37.円形の細長い要素がガラス製であり、
ガラスの組成は、質量%で、
Si:30~98%、好ましくは50~90%、より好ましくは70.0~74.0%;および/または
:0~30%、好ましくは3~20%、より好ましくは7.0~16.0%;および/または
Al:0~30%、好ましくは1~15%、より好ましくは3.0~6.5%;および/または
O:0~30%、好ましくは1~15%、より好ましくは2.0~7.2%(ここで、Xは、Na、K、Liから選択され、好ましくは、Xは、Naおよび/またはKである);および/または
YO:0~30%、好ましくは0.1~5%、より好ましくは0.5~1.0%(ここで、Yは、Ca、Mg、Baから選択され、好ましくは、Yは、Caおよび/またはMgである)
を含む、先行する条項のいずれか1項記載の方法、システム、束および/または使用。
38.円形の細長い要素がガラス製であり、
ガラスの組成は、質量%で、
Si:30~98%、好ましくは50~90%、より好ましくは70.0~74.0%;
:0~30%、好ましくは3~20%、より好ましくは7.0~16.0%;
Al:0~30%、好ましくは1~15%、より好ましくは3.0~6.5%;
O:0~30%、好ましくは1~15%、より好ましくは2.0~7.2%(ここでXは、Na、K、Liから選択され、好ましくは、Xは、Naおよび/またはKである);
YO:0~30%、好ましくは0.1~5%、より好ましくは0.5~1.0%(ここで、Yは、Ca、Mg、Baから選択され、好ましくは、Yは、Caおよび/またはMgである);および
不可避の不純物
を含む、先行する条項のいずれか1項記載の方法、システム、束および/または使用。
39.円形の細長い要素がガラス製であり、
ガラスの組成は、質量%で、
Si:20~98%、好ましくは40~75%、より好ましくは50~65%;および/または
:0~30%、好ましくは1~15%、より好ましくは3~9%;および/または
Al:0~30%、好ましくは10~20%、より好ましくは13~18%;および/または
O:0~30%、好ましくは0~5%、より好ましくは0~3%(ここで、Xは、Na、K、Liから選択され、好ましくは、Xは、Naおよび/またはKである);および/または
YO:0~50%、好ましくは0.1~40%、より好ましくは10~35%(ここで、Yは、Ca、Mg、Baから選択され、好ましくは、Yは、Caおよび/またはMgである)
を含む、先行する条項のいずれか1項記載の方法、システム、束および/または使用。
40.円形の細長い要素がガラス製であり、
ガラスの組成は、質量%で、
Si:20~98%、好ましくは40~75%、より好ましくは50~65%;
:0~30%、好ましくは1~15%、より好ましくは3~9%;
Al:0~30%、好ましくは10~20%、より好ましくは13~18%;
O:0~30%、好ましくは0~5%、より好ましくは0~3%(ここで、Xは、Na、K、Liから選択され、好ましくは、Xは、Naおよび/またはKである);
YO:0~50%、好ましくは0.1~40%、より好ましくは10~35%(ここで、Yは、Ca、Mg、Baから選択され、好ましくは、Yは、Caおよび/またはMgである);および
不可避の不純物
を含む、先行する条項のいずれか1項記載の方法、システム、束および/または使用。
41.好ましくは円形の細長い要素の円筒部分の中心で測定した外径ODは、2mm以上100mm以下、より好ましくは4mm以上50mm以下、より好ましくは6mm以上35mm以下、より好ましくは8mm以上25mm以下、より好ましくは10mm以上20mm以下である、先行する条項のいずれか1項記載の方法、システム、束および/または使用。
42.円筒部分の長さが、1cm以上1000cm以下であり、好ましくは20cm以上400cm以下、より好ましくは60cm以上300cm以下、より好ましくは100cm以上200cm以下、より好ましくは120cm以上180cm以下である、先行する条項のいずれか1項記載の方法、システム、束および/または使用。
43.円形の細長い要素が、
- ダンナープロセスまたはベロープロセスによって、連続的な円形の細長い要素を形成するステップ;
- 連続的な円形の細長い要素を長さ方向に切断して、第1の端部、円筒部分および第2の端部を含む、切断された円形の細長い要素を得るステップ;
- 第1の端部および/または第2の端部を形成するステップであって、
- 切断された円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部付近の、好ましくは2mm以下、好ましくは0.4mm~1.5mmの高さを有するリング状領域を、好ましくはバーナでアニール処理するステップ;
- リング状領域の少なくとも一部を引っ掻いて亀裂を誘発させるステップ;
- リング状領域を、好ましくは水で急冷して、第1の端部、円筒部分および第2の端部を含む、きれいに切断された円形の細長い要素を得るステップ;
- きれいに切断された円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部を再加熱および形成して、開口した第1の端部および/または第2の端部を有する円形の細長い要素を得るステップ;
および/または
- 切断された円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部付近のリング状領域を、好ましくはバーナでTgよりも高い温度にアニール処理するステップ;
- 切断された円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部を折り曲げて形成し、好ましくは、空気流によって円形の細長い要素の第1の端部および/または第2の端部を成形し、閉口した第1の端部および/または第2の端部を有する円形の細長い要素を得るステップ
によって、第1の端部および/または第2の端部を形成するステップ
によって得ることができる、先行する条項のいずれか1項記載の方法、システム、束および/または使用。
44.円筒形の細長い要素が、
第1の端部であって、第1の端部の周囲長を含むものと、
好ましくは第2の端部であって、第2の端部の周囲長を含むものと、
円筒部分であって、
第1の端部部分であって、第1の端部を含むものと、
円筒部分の中心と、
好ましくは第2の端部部分であって、第2の端部を含むものと、
を含む、円筒部分と、
を含み、
好ましくは、外径ODは、円筒部分の中心によって規定され、かつ/または好ましくは、
好ましくは、第1の端部部分、好ましくは第2の端部部分の長さは、0cm~10cm、好ましくは1~5cm、より好ましくは5cmであり、かつ/または第1の端部部分および/または第2の端部部分の長さは、円形の細長い要素の円筒部分の長さの0%~50%、好ましくは0~30%、より好ましくは約2.5%[mm/mm]であり、より好ましくは、第1の端部部分、好ましくは第2の端部部分の長さは、円形の細長い要素の円筒部分の長さの約2.5%[mm/mm]であり、好ましくは、
好ましくは、第1の端部部分は、第1の端部の軸線方向の振れの判定のために、円形の細長い要素の回転軸線Rを規定し、かつ/または好ましくは、
好ましくは、第2の端部部分は、第2の端部の軸線方向の振れの判定のために、円形の細長い要素の回転軸線Rの回転軸線Rを規定する、先行する条項のいずれか1項記載の方法、システム、束および/または使用。
45.先行する条項のいずれか1項記載の束の1つ以上の円形の細長い要素から製造可能な医薬品包装であって、好ましくは、医薬品包装が、バイアル、カートリッジ、シリンジまたはアンプルからなる群から選択され、かつ/または好ましくは、円形の細長い要素がガラス管である、医薬品包装。
上述の好ましい実施形態および条項に関連して、図を用いて、本教示の一般的に好ましい実施形態および更なる発展形態を説明する。
一実施形態によるシステムの概略的な側面図である。 一実施形態によるシステムの概略的な上面図である。 一実施形態によるシステムの概略的な正面図である。 円形の細長い要素の概略図である。 円形の細長い要素の端部の周囲長、理想的な楕円および理想的な楕円の一部の概略的な描写図である。 円形の細長い要素の端部の周囲長、補正された楕円および補正された楕円の一部の概略的な描写図である。
以下の実施形態の説明において、同じ参照符号は同様の構成要素を示す。
参照リスト
1 円形の細長い要素
11 円形の細長い要素の第1の端部
12 円形の細長い要素の第1の端部の長さ
121 円形の細長い要素の外径OD
122 円形の細長い要素の回転軸線R
123 理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想
13 円形の細長い要素の第2の端部
14 円形の細長い要素の端部の周囲長
141 理想的な楕円
142 理想的な楕円の一部
143 補正された楕円
144 補正された楕円の一部
2A 光源A
2B 光源B
3A カメラA
3B カメラB
4 搬送面
5 供給面
6 回転面
7 移動方向
8 コンピュータユニット
α カメラAの中心線と、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想に対して垂直な平面と、の間の角度
β カメラBの中心線と、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想に対して垂直な平面と、の間の角度
θ 円形の細長い要素の回転軸線Rと、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想と、の間の角度
図1~図3は、実施形態によるシステムの概略図を示す。円形の細長い要素1は、提供ユニットを用いて、円形の細長い要素の第1の端部11および/または第2の端部13の軸線方向の振れを判定するためのシステムに到着し、システム内を移動方向7に沿って移動する。提供ユニットは、搬送面4、供給面5および回転面6を含む。はじめに、円形の細長い要素1は、搬送面4および供給面5、すなわちコンベヤベルトとだけ接触している。次いで、円形の細長い要素1は、搬送面4と比較して上昇した回転面6に達し、円形の細長い要素1が回転面6および供給面5のみと接触し、ひいては回転を開始するようになる。円形の細長い要素の第1の端部11および第2の端部13を光源2Aおよび2Bで照明し、円形の細長い要素1が回転している間に、受光ユニットのカメラ3Aおよび3Bが円形の細長い要素の第1の端部11および第2の端部13の画像を同時に取得し、カメラAおよびBのそれぞれの中心線と、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想に対して垂直な平面と、の角度は5°(角度αおよびβ)である。画像はコンピュータユニット8に転送され、これは、測定された周囲長14の少なくとも一部を得るために、画像の各々における円形の細長い要素14の第1の端部および第2の端部の周囲長の少なくとも一部を測定する。加えて、コンピュータユニット8は、円形の細長い要素の回転軸線R(122)と、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想(123)と、の間の角度(角度θ)を求め、各画像の補正された半楕円143の90%を算出する。次いで、コンピュータユニット8は、測定された周囲長14の少なくとも一部と、補正された半楕円143の90%とを比較して、円形の細長い要素1の第1の端部11および第2の端部13のそれぞれの軸線方向の振れを判定する。
図4は、第1の端部11および第2の端部13ならびに外径121を規定する円筒部分12を含む円形の細長い要素1の概略図を示す。円筒部分12は、第1の端部11に関して、かつ第2の端部13に関して、円筒状端部部分を含む(図示せず)。回転軸線122は、第1の端部11および第2の端部13のそれぞれの円筒状端部部分(図示せず)に基づいて、各端部について判定される。したがって、例えば、円筒部分12が製造変動による曲率を有する場合、回転軸線122は、第1の端部11と第2の端部13とで異なる場合がある。
図5および図6は、円形の細長い要素の端部の周囲長14、理想的な楕円141、理想的な楕円の一部142、補正された楕円143および補正された楕円の一部144の概略図を示す。図5と図6との違いは、図5では、円形の細長い要素の回転軸線R(122)と、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想(123)と、の間の角度θが0°であり、図6の角度θは0°とは異なっていることである。概略図を比較して分かるように、角度θが0°とは異なる周囲長14と補正された楕円(の一部)143/144との比較は、角度θが0°とは異なる周囲長14(の一部)と理想的な楕円141/142(の一部)との比較と比較してより正確な結果を導く。

Claims (15)

  1. 円形の細長い要素の軸線方向の振れを判定するための方法であって、前記方法は、
    -提供ユニットによって円形の細長い要素(1)を提供するステップであって、前記円形の細長い要素(1)は、
    第1の端部(11)と、
    円筒部分であって、
    前記円形の細長い要素の外径OD(121)と、
    前記円形の細長い要素の回転軸線R(122)と、
    を規定する円筒部分と、
    第2の端部(13)と、
    を含むステップと、
    -発光ユニットの光源A(2A)で前記円形の細長い要素の前記第1の端部(11)を照明するステップと、
    -受光ユニットのカメラA(3A)で前記円形の細長い要素の前記第1の端部(11)の1つ以上の画像を取得するステップであって、前記カメラA(3A)の中心線と、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想(123)に対して垂直な平面と、の間の角度αが0°超90°未満であるステップと、
    -前記1つ以上の画像の各々において前記円形の細長い要素の前記第1の端部の周囲長(14)の少なくとも一部を測定して、測定された前記円形の細長い要素の前記第1の端部(11)の周囲長の少なくとも一部を得るステップと、
    -前記測定された前記円形の細長い要素の前記第1の端部(11)の周囲長の少なくとも一部を楕円(141~144)の少なくとも一部と比較して、前記円形の細長い要素の前記第1の端部(11)の前記軸線方向の振れを判定するステップと、
    を、好ましくはこの順序で含む方法。
  2. 前記方法は、
    -前記円形の細長い要素の回転軸線R(122)と、前記理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想(123)と、の間の角度θを求めるステップであって、前記楕円(143/144)の少なくとも一部が、比較の前に前記角度θに基づいて、好ましくは本明細書に記載されているように補正されるステップをさらに含む、
    請求項1記載の方法。
  3. 前記方法は、
    請求項1または2記載の方法によって得ることができる、得られたおよび/または測定された前記円形の細長い要素(1)から、医薬品包装、好ましくはバイアル、カートリッジ、シリンジまたはアンプルを製造するステップを含む、
    好ましくは請求項1または2記載の方法。
  4. 円形の細長い要素の軸線方向の振れを判定するためのシステムであって、前記システムは、
    提供ユニットと、
    発光ユニットと、
    受光ユニットと、
    コンピュータユニット(8)と、
    を備え、
    -前記提供ユニットは、円形の細長い要素(1)を提供するように構成され、前記円形の細長い要素(1)は、
    第1の端部(11)と、
    円筒部分と、
    第2の端部(13)と、
    を含み、
    前記円筒部分は、
    前記円形の細長い要素の外径OD(121)と、
    前記円形の細長い要素の回転軸線R(122)と、
    を規定し、
    -前記発光ユニットは、前記円形の細長い要素の第1の端部(11)を照明するように構成された光源A(2A)を含み、
    -前記受光ユニットは、前記円形の細長い要素(1)の第1の端部の1つ以上の画像を取得するように構成されたカメラA(3A)を含み、前記カメラA(3A)の中心線と、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想(123)に対して垂直な平面と、の間の角度αは、0°超90°未満であり、
    -前記コンピュータユニット(8)は、
    -前記1つ以上の画像の各々において前記円形の細長い要素の第1の端部の周囲長(14)の少なくとも一部を測定して、測定された前記円形の細長い要素の前記第1の端部(11)の周囲長の少なくとも一部を得るステップと、
    -前記測定された前記円形の細長い要素の前記第1の端部(11)の周囲長の少なくとも一部を楕円(141~144)の少なくとも一部と比較して、前記円形の細長い要素の前記第1の端部(11)の前記軸線方向の振れを判定するステップと、
    を、好ましくはこの順序で実行するように構成されている、
    システム。
  5. 前記円形の細長い要素の前記第1の端部、好ましくは前記第2の端部の周囲長(14)の前記少なくとも一部は、前記画像を取得する際に、前記カメラA、好ましくはBと別の方を向いている前記円形の細長い要素の前記第1の端部および/または前記第2の端部の周囲長(14)の一部を含み、好ましくは一部である、
    請求項1から3のいずれか1項記載の方法または請求項4に記載のシステム。
  6. 前記楕円(141~144)の少なくとも一部は、半楕円の少なくとも一部、より好ましくは理想的な半楕円(141/142)の少なくとも一部および/または補正された半楕円(143/144)の少なくとも一部、より好ましくは補正された半楕円(143/144)の少なくとも一部、より好ましくは補正された半楕円の20~98%、より好ましくは補正された半楕円の50~95%、より好ましくは補正された半楕円の70~93%、より好ましくは補正された半楕円の約90%[mm/mm]であり、
    好ましくは、前記半楕円、前記理想的な半楕円および/または前記補正された半楕円は、本明細書に記載されているように得られる/得ることができる、
    請求項1から5のいずれか1項記載の方法またはシステム。
  7. 前記受光ユニットの前記カメラA(3A)、より好ましくは全てのカメラは、第1の平面と第2の平面との間の領域外にあり、前記第1の平面は、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想(123)に対して垂直な平面であって、前記円形の細長い要素の前記第1の端部(11)に位置し、前記第2の平面は、理想的な円形の細長い要素の回転軸線R理想(123)に対して垂直な平面であって、前記円形の細長い要素の前記第2の端部(13)に位置し、かつ/または
    前記受光ユニットの前記カメラA(3A)、より好ましくは全てのカメラは、前記受光ユニットのカメラA(3A)、より好ましくは全てのカメラが、前記円形の細長い要素の第1の端部(11)の全周から、前記円形の細長い要素(1)のどの部分も通過していない光を受光するように位置しており、かつ/または
    前記受光ユニットのカメラA、より好ましくは全てのカメラの角度ΔXYZは、90°超であり、Yは、前記それぞれの端部の画像を取得する前記それぞれのカメラに面する前記円形の細長い要素の端部であり、Xは、前記円形の細長い要素の反対側の端部であり、Zは、前記画像を取得する前記それぞれのカメラである、
    請求項1から6のいずれか1項記載の方法またはシステム。
  8. レンズ、好ましくはシリンドリカルレンズ、より好ましくは凸シリンドリカルレンズは、前記光源A(3A)と前記円形の細長い要素との間に位置し、かつ/または
    前記円形の細長い要素(1)から出る光は、少なくとも部分的に平行光、発散光または収束光であり、好ましくは少なくとも平行光であり、かつ/または
    前記円形の細長い要素(1)に到達する前記光は、少なくとも部分的に平行光、発散光または収束光であり、好ましくは少なくとも部分的に収束光である、
    請求項1から7のいずれか1項記載の方法またはシステム。
  9. 5つ以上の円形の細長い要素(1)を含む束であって、
    各円形の細長い要素(1)は、
    第1の端部(11)と、
    円筒部分であって、
    前記円形の細長い要素の外径OD(121)と、
    前記円形の細長い要素の回転軸線R(122)と、
    を規定する円筒部分と、
    第2の端部(13)と、
    を含み、
    各円形の細長い要素の前記第1の端部(11)および/または好ましくは前記第2の端部(13)は、次式:
    ARO≦A
    を満たし、
    値Aは、1.3mmであり、
    AROは、前記円形の細長い要素(1)の前記第1の端部および/または前記第2の端部の軸線方向の振れ(mm単位)である、
    束。
  10. 好ましくは請求項9に記載の、5つ以上の円形の細長い要素を含む束であって、
    各円形の細長い要素は、
    第1の端部(11)と、
    円筒部分であって、
    前記円形の細長い要素の外径OD(121)と、
    前記円形の細長い要素の回転軸線R(122)と、
    を規定する円筒部分と、
    第2の端部(13)と、
    を含み、
    各円形の細長い要素の前記第1の端部および/または好ましくは前記第2の端部は、次式:
    ARO/OD≦B
    を満たし、
    値B[mm/mm]は、0.1であり、
    AROは、前記円形の細長い要素(1)の前記第1の端部および/または前記第2の端部の軸線方向の振れ(mm単位)であり、
    ODは、前記円形の細長い要素の外径(121)(mm単位)である、
    束。
  11. 各円形の細長い要素の前記第1の端部(11)および/または好ましくは前記第2の端部(13)は、次式:
    C≦AROおよび/または
    D≦ARO/OD
    を満たし、
    値Cは、1μm、好ましくは10μm、より好ましくは500μm、より好ましくは1000μmであり、かつ/または
    値Dは、1・10-3、好ましくは5・10-3、より好ましくは1・10-2、より好ましくは5・10-3であり、
    AROは、前記円形の細長い要素の第1の端部(11)および/または第2の端部(13)の軸線方向の振れ(mm単位)であり、
    ODは、前記円形の細長い要素の外径(121)(mm)である、
    請求項9または10記載の束。
  12. Aは、1.2mm、好ましくは1.1mm、より好ましくは1.0mm、より好ましくは0.9mm、より好ましくは0.8mm、より好ましくは0.7mm、より好ましくは0.6mm、より好ましくは0.5mm、より好ましくは0.4mm、より好ましくは0.35mm、より好ましくは0.3mm、より好ましくは0.25mm、より好ましくは0.2mm、より好ましくは0.15mm、より好ましくは0.1mm、より好ましくは0.05mm、より好ましくは0.03mm、より好ましくは0.01mmであり、かつ/または
    Bは、0.09、好ましくは0.08、より好ましくは0.07、より好ましくは0.06、より好ましくは0.05、より好ましくは0.04、より好ましくは0.035、より好ましくは0.03、より好ましくは0.025、より好ましくは0.02、より好ましくは0.015、より好ましくは0.01、より好ましく0.005、より好ましくは0.003、より好ましくは0.001である、
    請求項9から11のいずれか1項記載の束。
  13. 前記値A、B、Cおよび/またはDは、非接触で測定され、かつ/または
    前記値A、B、Cおよび/またはDは、請求項1から3、5から8のいずれか1項記載の方法によって、かつ/または、請求項4から8のいずれか1項記載のシステムを使用することによって得ることができ/得られ、かつ/または
    前記値A、B、Cおよび/またはDの測定は、非接触で実施され、すなわち、前記値A、B、Cおよび/またはDの測定中に、前記円形の細長い要素の端部(11/13)は、(気体/空気を除く)任意の材料と接触せず、かつ/または
    前記値A、B、Cおよび/またはDの測定中に、前記円形の細長い要素の端部および/または端部部分(11/13)と、気体および/または空気を除く任意の材料と、の間に接触がなく、かつ/または
    前記値A、B、Cおよび/またはDの測定中に、前記円形の細長い要素の少なくとも末端1mm部分(12)は、空気で囲まれており、かつ/または
    前記値A、B、Cおよび/またはDの測定中に、前記測定に関わる任意のユニットおよび/またはデバイスと前記円形の細長い要素の前記第1の端部部分および/または前記第2の端部部分(12)との間に接触がなかった、
    請求項9から12のいずれか1項記載の束。
  14. 医薬品包装の製造のための、請求項9から13のいずれか1項記載の束の少なくとも1つの円形の細長い要素(1)の使用方法であって、
    好ましくは、前記医薬品包装は、バイアル、カートリッジ、シリンジまたはアンプルからなる群から選択され、かつ/または好ましくは、前記円形の細長い要素は、ガラス管である、
    使用方法。
  15. 請求項9から13のいずれか1項記載の束の1つ以上の円形の細長い要素(1)から製造可能な医薬品包装であって、
    好ましくは、前記医薬品包装は、バイアル、カートリッジ、シリンジまたはアンプルからなる群から選択され、かつ/または好ましくは、前記円形の細長い要素は、ガラス管である、
    医薬品包装。
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