JP2023038004A - バッテリーケース、バッテリーケースの製造方法及びフレーム構造 - Google Patents
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Abstract
Description
また、締結部材をサイドフレームに締結するためのボルトはナットと共に用いられるが、ナットを閉断面のサイドフレーム内に配置することは難しい。このため、一般的には、サイドフレームの締結部材が取り付けられる側面と対向する外側の側面にも穴をあけ、該穴からナットを奥深く挿入するか、あるいは、長尺のボルトを該穴に挿通させて、ナットをサイドフレームの外側の側面に配置することが行われる。しかしながら、サイドフレームに多数の穴が形成されると、バッテリーケースとしては、強度低下や、水密性低下が懸念され、また、鋼製のボルトやナットを使用する場合には、重量アップや、アルミ製のサイドフレームとの電食といった問題もある。
前記枠状部の内部を仕切るように、前記枠状部の互いに平行な一対の壁面に向けて延びる少なくとも1本のクロスメンバと、
前記クロスメンバの少なくとも一端部と前記壁面とを接合する接合補助部材と、
前記枠状部と連結され、床面を構成する床状部と、
を備え、
前記枠状部、前記クロスメンバ、前記接合補助部材及び前記床状部は、いずれもアルミニウム又はアルミニウム合金製であり、
前記接合補助部材は、前記クロスメンバの内面と当接可能な外面を有し、前記クロスメンバの内部を相対的に摺動可能なブラケットであり、
前記クロスメンバの端部には、その内部に配置された前記接合補助部材の外面に臨む開口部が形成されており、
前記接合補助部材と前記壁面とは、溶接により接合され、
前記接合補助部材と前記クロスメンバとは、前記開口部にて溶接により接合されている、バッテリーケース。
前記枠状部の内部を仕切るように、前記枠状部の互いに平行な一対の壁面に向けて延びる少なくとも1本のクロスメンバと、
前記クロスメンバの少なくとも一端部と前記壁面とを接合する接合補助部材と、
前記枠状部と連結され、床面を構成する床状部と、
を備え、
前記枠状部、前記クロスメンバ、前記接合補助部材及び前記床状部は、いずれもアルミニウム又はアルミニウム合金製であり、
前記接合補助部材は、前記クロスメンバの外面と当接可能な内面を有し、前記クロスメンバの外面を相対的に摺動可能なブラケットであり、
前記接合補助部材は、前記壁面と前記クロスメンバとにそれぞれ溶接により接合されている、バッテリーケース。
前記枠状部の内部を仕切るように、前記枠状部の互いに平行な一対の壁面に向けて延びる少なくとも1本のクロスメンバと、
前記クロスメンバの少なくとも一端部と前記壁面とを接合する接合補助部材と、
前記枠状部と連結され、床面を構成する床状部と、
を備え、
前記枠状部、前記クロスメンバ、前記接合補助部材及び前記床状部は、いずれもアルミニウム又はアルミニウム合金製であり、
前記クロスメンバの少なくとも一端部は、対向する前記壁面に対して傾斜した端面を備え、
前記接合補助部材は、前記クロスメンバの端面と前記壁面との間に配置されるくさび型のブラケットであり、
前記接合補助部材は、前記壁面と前記クロスメンバとにそれぞれ溶接により接合されている、バッテリーケース。
前記枠状部の内部を仕切るように、前記枠状部の互いに平行な一対の壁面に向けて延びる少なくとも1本のクロスメンバと、
前記クロスメンバの少なくとも一端部と前記壁面とを接合する接合補助部材と、
を備え、
前記枠状部、前記クロスメンバ、及び前記接合補助部材は、いずれもアルミニウム又はアルミニウム合金製であり、
前記接合補助部材は、前記クロスメンバの内面と当接可能な外面を有し、前記クロスメンバの内部を相対的に摺動可能なブラケットであり、
前記クロスメンバの端部には、その内部に配置された前記接合補助部材の外面に臨む開口部が形成されており、
前記接合補助部材と前記壁面とは、溶接により接合され、
前記接合補助部材と前記クロスメンバとは、前記開口部にて溶接により接合されている、フレーム構造。
前記接合補助部材を、前記壁面と前記クロスメンバとにそれぞれ溶接により接合する工程を備える、バッテリーケースの製造方法。
まず、図1~図12を参照して第1実施形態のバッテリーケース10について説明する。
続いて、第1実施形態の第1変形例に係るバッテリーケース10について説明する。
その他の部分については、第1実施形態のバッテリーケース10の場合と同様である。
続いて、第1実施形態の第2変形例に係るバッテリーケース10について説明する。
その他の部分については、第1実施形態のバッテリーケース10の場合と同様である。
次に、図13~図18Bを参照して第2実施形態のバッテリーケース10について説明する。なお、以下の各実施形態においては、第1実施形態と同一部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
また、図5Bに示す断面逆U字形のクロスメンバ20を使用する場合には、「接合補助部材先付け方式」も適用可能である。
さらに、図5C及び図5Dに示すクロスメンバ20は、図16A及び図16Bに示すブラケット30と組み合わせることができる。
次に、図19~図24Cを参照して第3実施形態のバッテリーケース10について説明する。
次に、図25~図27Bを参照して第4実施形態のバッテリーケース10について説明する。
この場合も、図5Aに示すクロスメンバ20との組合せでは、「接合補助部材挿入方式」が適用され、図5Bに示すクロスメンバ20と組合せでは、「接合補助部材先付け方式」も適用可能である。
また、図5Cや図5Dに示す、横リブ24を備えたクロスメンバを使用する場合には、ブラケット30は、横リブ24との干渉を防止するため、腕部30fの中間部にスリットを設けたブラケット30と組み合わされる。
次に、図28~図29Bを参照して第5実施形態のバッテリーケース10について説明する。なお、以下に説明する第5実施形態~第8実施形態のバッテリーケース10では、クロスメンバ20に外嵌する、いわゆる「アウタータイプ」のブラケットが用いられる。
また、ブラケット30としては、第2実施形態で説明した、図15Bに示す開口面が床状部15に対向する断面逆U字形のブラケット30と組み合わせることができ、この場合には、「接合補助部材後付け方式」が適用可能となり、床状部15の段差tの形成も不要である。
次に、図30~図31Bを参照して第6実施形態のバッテリーケース10について説明する。
次に、図32~図36Cを参照して第7実施形態のバッテリーケース10について説明する。
一対の腕部30fは、H型のクロスメンバ20の竪壁20aを挟持するように配置される。
なお、図36Bに示すI型のクロスメンバ20の場合にも、「接合補助部材挿入方式」、「接合補助部材先付け方式」及び「接合補助部材後付け方式」のいずれもが適用可能である。
次に、図37~図39を参照して第8実施形態のバッテリーケース10について説明する。
この場合も、「接合補助部材先付け方式」及び「接合補助部材後付け方式」のいずれもが適用可能である。
次に、図40~図44Cを参照して第9実施形態のバッテリーケース10について説明する。なお、以下に説明する第9実施形態及び第10実施形態のバッテリーケース10では、クロスメンバ20の枠状部11側の端面27が、枠状部11の壁面(フレーム部材12の側面12a)に対して傾斜して形成されており、接合補助部材として、いわゆる「くさび型タイプ」のブラケット30が用いられる。
また、第9実施形態のバッテリーケース10では、クロスメンバ20の端面27は、壁面12aとの間のギャップが床状部15に向かって小さくなるように傾斜しているとして説明したが、これとは逆に、クロスメンバ20の端面27は、壁面12aとの間のギャップが床状部15に向かって大きくなるように傾斜して形成されてもよい。ただし、この場合のバッテリーケースの製造方法は、「接合補助部材先付け方式」が適用される。
次に、図45~図48Cを参照して第10実施形態のバッテリーケース10について説明する。
なお、この場合も、くさび型のブラケット30の幅は、図46に示すように、クロスメンバ20の幅より大きく設計されていることが好ましい。
さらに、図43Aに示すブラケットの代わりに、第9実施形態で説明した、図43B及び図43Cに示すブラケット30が使用されてもよい。
加えて、図48A~図48Cに示すように、ブラケット30は、図43A~図43Cに示すくさび型ブラケットに対して、傾斜面30iが延在する方向の両端部から傾斜面30iの延在方向に延出するフランジ部36を有する構成であってもよい。
次に、図49~図54Bを参照して第11実施形態のバッテリーケース10について説明する。以下に説明する第11実施形態~第20実施形態のバッテリーケース10は、枠状部11と床状部15が、いわゆる「バスタブ状」に一体成形された「トレイ型バッテリーケース」である。なお、トレイ型バッテリーケースにも、接合補助部材として、前述した「インナータイプ」のブラケット、「アウタータイプ」のブラケット、及び「くさび型タイプ」の各ブラケットが適用され得る。
本実施形態のバッテリーケースの製造方法は、第1実施形態で説明済みの「接合補助部材挿入方式」が適用される。具体的には、上述したように、1枚のアルミニウム板をプレス成形してバスタブ状のトレイ50を形成する。そして、第1実施形態(図2参照)と同様に、あらかじめ中空断面のクロスメンバ20の内部にブラケット30の腕部30bを挿入して仮組みする。このとき、ブラケット30はクロスメンバ20に遊嵌しており、クロスメンバ20の長手方向に進退自在である。
その他の構成、製造方法及び効果は、第1実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
図55は、図17Aに示すブラケット30を使用して製造した、第12実施形態のバッテリーケース10を示している。
この場合、ブラケット30のフランジ部36とトレイ50の壁面50aがスポット溶接によって接合される。また、クロスメンバ20とブラケット30は、第2実施形態で説明したアーク溶接によって接合される。
なお、本実施形態のブラケット30としては、図17Aのほか、第2実施形態で説明した、図17B、図18A及び図18Bに示したフランジ部36を有するものが、クロスメンバ20の断面形状に応じて適用可能である。
図56は、図23Aに示すブラケット30を使用して製造した、第13実施形態のバッテリーケース10を示している。
この場合、ブラケット30のフランジ部36とトレイ50の壁面50aがスポット溶接によって接合される。また、クロスメンバ20とブラケット30は、第3実施形態で説明したアーク溶接によって接合される。
なお、本実施形態のブラケット30としては、図23Aのほか、第3実施形態で説明した、図23B、図23C、図24A~図24Cに示したフランジ部36を有するものが、クロスメンバ20の断面形状に応じて適用可能である。
図57は、図27Aに示すブラケット30を使用して製造した、第14実施形態のバッテリーケース10を示している。
この場合、ブラケット30の基部30eとトレイ50の壁面50aがスポット溶接によって接合される。また、クロスメンバ20とブラケット30は、第4実施形態で説明したアーク溶接によって接合されている。
図58は、図17Aに示すブラケット30を使用して製造した、第15実施形態のバッテリーケース10を示している。
この場合、ブラケット30のフランジ部36とトレイ50の壁面50aがスポット溶接によって接合される。また、クロスメンバ20とブラケット30は、第5実施形態で説明したアーク溶接によって接合される。
なお、本実施形態のブラケット30としては、図17Aのほか、第2実施形態で説明した、図17Bに示したフランジ部36を有するものが適用可能である。
次に、図59は、図23Aに示すブラケット30を使用して製造した、第16実施形態のバッテリーケース10を示している。
この場合、ブラケット30のフランジ部36とトレイ50の壁面50aがスポット溶接によって接合される。また、クロスメンバ20とブラケット30は、第6実施形態で説明したアーク溶接によって接合される。
なお、本実施形態のブラケット30としては、図23Aのほか、第3実施形態で説明した、図23B及び図23Cに示したフランジ部36を有するものが適用可能である。
図60は、図34Aに示すブラケット30を使用して製造した、第17実施形態のバッテリーケース10を示している。
この場合、ブラケット30の基部30eとトレイ50の壁面50aがスポット溶接によって接合される。また、クロスメンバ20とブラケット30は、第7実施形態で説明したアーク溶接によって接合されている。
なお、本実施形態のブラケット30としては、図34Aのほか、第7実施形態で説明した、図34C及び図34Dに示したフランジ部36を有するものが適用可能である。
図62は、図27Aに示すブラケット30を使用して製造した、第18実施形態のバッテリーケース10を示している。
この場合、ブラケット30の基部30eとトレイ50の壁面50aがスポット溶接によって接合される。また、クロスメンバ20とブラケット30は、第8実施形態で説明したアーク溶接によって接合されている。
図63は、図44Aに示すブラケット30を使用して製造した、第19実施形態のバッテリーケース10を示している。
この場合、ブラケット30のフランジ部36とトレイ50の壁面50aがスポット溶接によって接合される。また、クロスメンバ20とブラケット30は、第9実施形態で説明したアーク溶接によって接合される。
なお、本実施形態のブラケット30としては、図44Aのほか、第9実施形態で説明した、図44B及び図44Cに示したフランジ部36を有するものが適用可能である。
次に、図64は、図48Aに示すブラケット30を使用して製造した、第20実施形態のバッテリーケース10を示している。
この場合、ブラケット30のフランジ部36とトレイ50の壁面50aがスポット溶接によって接合される。また、クロスメンバ20とブラケット30は、第10実施形態で説明したアーク溶接によって接合される。
なお、本実施形態のブラケット30としては、図48Aのほか、第10実施形態で説明した、図48B及び図48Cに示したフランジ部36を有するものが適用可能である。
続いて、各種形状のブラケットの製造方法について説明する。図65A~図68Bは、各種形状のブラケットの製造方法の一例を示す斜視図である。例えば、π型のブラケット30は、図65A及び図65Bに示すように、基部30eとなる1枚の板33の一方の面に、腕部30fとなる2枚の板34を垂直に溶接して形成される。また、図43Bに示すくさび型のブラケット30は、図66に示すように、中空部を有する断面くさび型(三角形)のアルミニウム材の押出成形品65を、所定の長さで切断することで容易かつ安価に形成される。
前記枠状部の内部を仕切るように、前記枠状部の互いに平行な一対の壁面に向けて延びる少なくとも1本のクロスメンバと、
前記クロスメンバの少なくとも一端部と前記壁面とを接合する接合補助部材と、
前記枠状部と連結され、床面を構成する床状部と、
を備え、
前記枠状部、前記クロスメンバ、前記接合補助部材及び前記床状部は、いずれもアルミニウム又はアルミニウム合金製であり、
前記接合補助部材は、前記クロスメンバの内面と当接可能な外面を有し、前記クロスメンバの内部を相対的に摺動可能なブラケットであり、
前記クロスメンバの端部には、その内部に配置された前記接合補助部材の外面に臨む開口部が形成されており、
前記接合補助部材と前記壁面とは、溶接により接合され、
前記接合補助部材と前記クロスメンバとは、前記開口部にて溶接により接合されている、バッテリーケース。
この構成によれば、接合補助部材を活用することにより、枠状部とクロスメンバとの突き合わせ部において不可避的に生じるギャップの大きさに対し、フレキシブルに対応して接合でき、軽量かつ高剛性なバッテリーケースを提供できる。
この構成によれば、ブラケットとクロスメンバの接合強度が向上する。
この構成によれば、断面略A形及び断面略θ形の横リブを備えるクロスメンバと組み合わせることができる。
この構成によれば、ブラケットを加工が容易かつ安価なブロック状部材で構成できる。
この構成によれば、クロスメンバの内幅寸法に係わらず、柔軟に対応できる。
この構成によれば、クロスメンバに対するブラケットの突出長さを変えた状態で、ブラケットとクロスメンバとを接合することで、枠状部とクロスメンバの端部間のギャップGを埋めることができ、バッテリーケースの強度を向上させることができる。
この構成によれば、「接合補助部材先付け方式」及び「接合補助部材後付け方式」のいずれの方法によってもバッテリーケースを製造できる。
前記枠状部の内部を仕切るように、前記枠状部の互いに平行な一対の壁面に向けて延びる少なくとも1本のクロスメンバと、
前記クロスメンバの少なくとも一端部と前記壁面とを接合する接合補助部材と、
前記枠状部と連結され、床面を構成する床状部と、
を備え、
前記枠状部、前記クロスメンバ、前記接合補助部材及び前記床状部は、いずれもアルミニウム又はアルミニウム合金製であり、
前記接合補助部材は、前記クロスメンバの外面と当接可能な内面を有し、前記クロスメンバの外面を相対的に摺動可能なブラケットであり、
前記接合補助部材は、前記壁面と前記クロスメンバとにそれぞれ溶接により接合されている、バッテリーケース。
この構成によれば、接合補助部材を活用することにより、枠状部とクロスメンバとの突き合わせ部において不可避的に生じるギャップの大きさに対し、フレキシブルに対応して接合でき、軽量かつ高剛性なバッテリーケースを提供できる。また、クロスメンバの外面に接合補助部材を直接接合でき、クロスメンバに開口部を設ける必要がない。
この構成によれば、押出成形品によりブラケットを安価に形成できる。
この構成によれば、「接合補助部材先付け方式」によってもバッテリーケースを製造できる。
この構成によれば、任意の幅を有するクロスメンバに柔軟に対応できる。
この構成によれば、クロスメンバに対するブラケットの突出長さを変えた状態で、ブラケットとクロスメンバとを接合することで、枠状部とクロスメンバの端部間のギャップGを埋めることができ、バッテリーケースの強度を向上させることができる。
前記一対の腕部は、前記基部から前記クロスメンバに沿って延びるくびれ部から分岐している、(8)に記載のバッテリーケース。
この構成によれば、くびれ部によりブラケットを軽量化できる。
前記枠状部の内部を仕切るように、前記枠状部の互いに平行な一対の壁面に向けて延びる少なくとも1本のクロスメンバと、
前記クロスメンバの少なくとも一端部と前記壁面とを接合する接合補助部材と、
前記枠状部と連結され、床面を構成する床状部と、
を備え、
前記枠状部、前記クロスメンバ、前記接合補助部材及び前記床状部は、いずれもアルミニウム又はアルミニウム合金製であり、
前記クロスメンバの少なくとも一端部は、対向する前記壁面に対して傾斜した端面を備え、
前記接合補助部材は、前記クロスメンバの端面と前記壁面との間に配置されるくさび型のブラケットであり、
前記接合補助部材は、前記壁面と前記クロスメンバとにそれぞれ溶接により接合されている、バッテリーケース。
この構成によれば、接合補助部材を活用することにより、枠状部とクロスメンバとの突き合わせ部において不可避的に生じるギャップの大きさに対し、フレキシブルに対応して接合でき、軽量かつ高剛性なバッテリーケースを提供できる。また、クロスメンバの端面と壁面との間にくさび型の接合補助部材を挿入する簡単な操作により、クロスメンバの端面と壁面とのギャップを容易に埋めることができる。
この構成によれば、上方からくさび型の接合補助部材を挿入するだけで、クロスメンバの端面と壁面とのギャップを容易に埋めることができる。
この構成によれば、壁面の延在方向からくさび型の接合補助部材を挿入するだけで、クロスメンバの端面と壁面とのギャップを容易に埋めることができる。
前記枠状部の壁面は、対向する2本の前記フレーム部材の側面によって構成される、(1)~(16)のいずれか1つに記載のバッテリーケース。
この構成によれば、枠状部を安価かつ軽量に形成できる。
この構成によれば、枠状部と床状部の形状が簡素化され、安価に形成できる。
この構成によれば、ブラケットのフランジ部を枠状部の内壁にスポット溶接でき、特にトレイタイプの枠状部に好適に適用できる。
前記枠状部の内部を仕切るように、前記枠状部の互いに平行な一対の壁面に向けて延びる少なくとも1本のクロスメンバと、
前記クロスメンバの少なくとも一端部と前記壁面とを接合する接合補助部材と、
を備え、
前記枠状部、前記クロスメンバ、及び前記接合補助部材は、いずれもアルミニウム又はアルミニウム合金製であり、
前記接合補助部材は、前記クロスメンバの内面と当接可能な外面を有し、前記クロスメンバの内部を相対的に摺動可能なブラケットであり、
前記クロスメンバの端部には、その内部に配置された前記接合補助部材の外面に臨む開口部が形成されており、
前記接合補助部材と前記壁面とは、溶接により接合され、
前記接合補助部材と前記クロスメンバとは、前記開口部にて溶接により接合されている、フレーム構造。
この構成によれば、接合補助部材を活用することにより、枠状部とクロスメンバとの突き合わせ部において不可避的に生じるギャップの大きさに対し、フレキシブルに対応して接合でき、軽量かつ高剛性なフレーム構造を提供できる。
前記接合補助部材を、前記壁面と前記クロスメンバとにそれぞれ溶接により接合する工程を備える、バッテリーケースの製造方法。
この構成によれば、接合補助部材により壁面とクロスメンバのギャップを埋めて接合でき、軽量かつ高剛性なバッテリーケースの製造することができる。
前記クロスメンバの少なくとも一端部に前記ブラケットを組み付ける工程と、
前記枠状部に対して、前記ブラケットが組付けられた前記クロスメンバを配置する工程と、
前記ブラケットを、前記壁面と前記クロスメンバとにそれぞれ溶接により接合する工程と、を備える、バッテリーケースの製造方法。
この構成によれば、「接合補助部材挿入方式」によりバッテリーケースを製造できる。
前記枠状部の内側における所定の位置に前記クロスメンバを配置する工程と、
前記クロスメンバに設けられた溝部に、前記ブラケットの一部を挿入する工程と、
前記ブラケットを、前記壁面と前記クロスメンバとにそれぞれ溶接により接合する工程と、を備え、
前記ブラケットと前記クロスメンバとは、前記開口部にて溶接される、バッテリーケースの製造方法。
この構成によれば、「接合補助部材後付け方式」によりバッテリーケースを製造できる。
前記壁面に前記ブラケットを溶接する工程と、
前記クロスメンバを配置する工程と、
前記ブラケットと前記クロスメンバとを溶接により接合する工程と、を備える、
バッテリーケースの製造方法。
この構成によれば、「接合補助部材先付け方式」によりバッテリーケースを製造できる。
前記枠状部の内側における所定の位置に前記クロスメンバを配置する工程と、
前記クロスメンバの一端部における少なくとも一部を覆うように、前記ブラケットを配置する工程と、
前記ブラケットを、前記壁面と前記クロスメンバとにそれぞれ溶接により接合する工程と、を備える、バッテリーケースの製造方法。
この構成によれば、「接合補助部材後付け方式」によりバッテリーケースを製造できる。
前記枠状部の内側における所定の位置に、前記クロスメンバを配置する工程と、
前記クロスメンバの少なくとも一端部と前記壁面との間に形成される隙間に、前記くさび型のブラケットを配置する工程と、
前記くさび型のブラケットを、前記壁面と前記クロスメンバとにそれぞれ溶接により接合する工程と、を備える、バッテリーケースの製造方法。
この構成によれば、クロスメンバの一端部と壁面との間に形成されたくさび型隙間にくさび型のブラケットを配置して、「接合補助部材後付け方式」によりバッテリーケースを製造できる。
前記ブラケットの前記フランジ部と前記壁面とはスポット溶接により接合される、バッテリーケースの製造方法。
この構成によれば、スポット溶接により、ブラケットのフランジ部と壁面とを確実に溶接でき、特に、壁面が薄いトレイタイプの枠状部に好適である。
11 枠状部
12,13 フレーム部材
12a、50a 壁面(側面)
15 床状部
20 クロスメンバ(押し出し材)
22 開口部
24 横リブ
26 溝部
27 端面
30 ブラケット(接合補助部材)
30e 基部
30f 腕部
30h くびれ部
31 スリット
32 すみ肉補助部材
36 フランジ部
50 トレイ
G ギャップ(隙間)
この構成によれば、「接合補助部材後付け方式」によってもバッテリーケースを製造できる。
Claims (27)
- 矩形状の枠状部と、
前記枠状部の内部を仕切るように、前記枠状部の互いに平行な一対の壁面に向けて延びる少なくとも1本のクロスメンバと、
前記クロスメンバの一端部と前記壁面とを接合する接合補助部材と、
前記枠状部と連結され、床面を構成する床状部と、
を備えるバッテリーケースであって、
前記枠状部、前記クロスメンバ、前記接合補助部材及び前記床状部は、いずれもアルミニウム又はアルミニウム合金製であり、
前記接合補助部材は、前記クロスメンバの内面と当接可能な外面を有し、前記クロスメンバの内部を相対的に摺動可能なブラケットであり、
前記クロスメンバの端部には、その内部に配置された前記接合補助部材の外面に臨む開口部が形成されており、
前記接合補助部材と前記壁面とは、溶接により接合され、
前記接合補助部材と前記クロスメンバとは、前記開口部にて溶接により接合されている、バッテリーケース。 - 前記開口部は、溶接金属で埋められている、請求項1に記載のバッテリーケース。
- 前記ブラケットは、前記クロスメンバの内部に形成された横リブが入り込むスリットを備える、請求項1又は2に記載のバッテリーケース。
- 前記ブラケットは、一端部が前記枠状部の壁面に当接し、前記一端部と反対側の他端部が前記クロスメンバの内部に配置されるブロック状部材である、請求項1~3のいずれか1項に記載のバッテリーケース。
- 前記ブラケットは、互いに平行な前記外面をそれぞれ有する、分割型の一対のすみ肉補助部材であり、前記壁面にそれぞれ接合される、請求項1~3のいずれか1項に記載のバッテリーケース。
- 前記ブラケットは、前記枠状部の壁面に当接する板状の基部と、前記クロスメンバの内部を相対的に摺動可能なように、前記板状の基部から前記クロスメンバに沿って延びる一対の腕部と、を備える、請求項1~3のいずれか1項に記載のバッテリーケース。
- 前記クロスメンバの上面には、前記端部から前記クロスメンバの長手方向に延びる溝部が形成されている、請求項1又は2に記載のバッテリーケース。
- 矩形状の枠状部と、
前記枠状部の内部を仕切るように、前記枠状部の互いに平行な一対の壁面に向けて延びる少なくとも1本のクロスメンバと、
前記クロスメンバの少なくとも一端部と前記壁面とを接合する接合補助部材と、
前記枠状部と連結され、床面を構成する床状部と、
を備えるバッテリーケースであって、
前記枠状部、前記クロスメンバ、前記接合補助部材及び前記床状部は、いずれもアルミニウム又はアルミニウム合金製であり、
前記接合補助部材は、前記クロスメンバの外面と当接可能な内面を有し、前記クロスメンバの外面を相対的に摺動可能なブラケットであり、
前記接合補助部材は、前記壁面と前記クロスメンバとにそれぞれ溶接により接合されている、バッテリーケース。 - 前記ブラケットは、管状に形成される、請求項1又は8に記載のバッテリーケース。
- 前記ブラケットは、断面コの字状に形成され、開口面が前記床状部に対向している、請求項1又は8に記載のバッテリーケース。
- 前記ブラケットは、互いに平行な前記内面をそれぞれ有する、分割型の一対のすみ肉補助部材であり、前記壁面にそれぞれ接合される、請求項8に記載のバッテリーケース。
- 前記ブラケットは、前記枠状部の壁面に当接する基部と、前記クロスメンバの外部を相対的に摺動可能なように、前記クロスメンバに沿って延びる一対の腕部と、を備える、請求項8に記載のバッテリーケース。
- 前記ブラケットは、前記枠状部の壁面に当接する基部と、前記クロスメンバの外部を相対的に摺動可能なように、前記クロスメンバに沿って延びる一対の腕部と、を備え、
前記一対の腕部は、前記基部から前記クロスメンバに沿って延びるくびれ部から分岐している、請求項8に記載のバッテリーケース。 - 矩形状の枠状部と、
前記枠状部の内部を仕切るように、前記枠状部の互いに平行な一対の壁面に向けて延びる少なくとも1本のクロスメンバと、
前記クロスメンバの少なくとも一端部と前記壁面とを接合する接合補助部材と、
前記枠状部と連結され、床面を構成する床状部と、
を備えるバッテリーケースであって、
前記枠状部、前記クロスメンバ、前記接合補助部材及び前記床状部は、いずれもアルミニウム又はアルミニウム合金製であり、
前記クロスメンバの少なくとも一端部は、対向する前記壁面に対して傾斜した端面を備え、
前記接合補助部材は、前記クロスメンバの端面と前記壁面との間に配置されるくさび型のブラケットであり、
前記接合補助部材は、前記壁面と前記クロスメンバとにそれぞれ溶接により接合されている、バッテリーケース。 - 前記クロスメンバの端面は、前記壁面との間の隙間が前記床状部に向かって小さくなるように、前記壁面の高さ方向に対して傾斜している、請求項14に記載のバッテリーケース。
- 前記クロスメンバの端面は、前記壁面の延在方向に対して傾斜している、請求項14に記載のバッテリーケース。
- 前記枠状部は、該枠状部の各辺をそれぞれ形成する、押し出し成形される4本のフレーム部材によって構成され、
前記枠状部の壁面は、対向する2本の前記フレーム部材の側面によって構成される、請求項1~16のいずれか1項に記載のバッテリーケース。 - 前記枠状部と前記床状部とは、プレス成形によって成形されるバスタブ状のトレイによって構成される、請求項1~16いずれか1項に記載のバッテリーケース。
- 前記ブラケットは、前記枠状部の内壁に沿って外方に延出するフランジ部を有する、請求項1~18のいずれか1項に記載のバッテリーケース。
- 矩形状の枠状部と、
前記枠状部の内部を仕切るように、前記枠状部の互いに平行な一対の壁面に向けて延びる少なくとも1本のクロスメンバと、
前記クロスメンバの少なくとも一端部と前記壁面とを接合する接合補助部材と、
を備えるフレーム構造であって、
前記枠状部、前記クロスメンバ、及び前記接合補助部材は、いずれもアルミニウム又はアルミニウム合金製であり、
前記接合補助部材は、前記クロスメンバの内面と当接可能な外面を有し、前記クロスメンバの内部を相対的に摺動可能なブラケットであり、
前記クロスメンバの端部には、その内部に配置された前記接合補助部材の外面に臨む開口部が形成されており、
前記接合補助部材と前記壁面とは、溶接により接合され、
前記接合補助部材と前記クロスメンバとは、前記開口部にて溶接により接合されている、フレーム構造。 - 請求項1~19のいずれか1項に記載のバッテリーケースを製造するための製造方法であって、
前記接合補助部材を、前記壁面と前記クロスメンバとにそれぞれ溶接により接合する工程を備える、バッテリーケースの製造方法。 - 請求項1~13のいずれか1項に記載のバッテリーケースを製造するための製造方法であって、
前記クロスメンバの少なくとも一端部に前記ブラケットを組み付ける工程と、
前記枠状部に対して、前記ブラケットが組付けられた前記クロスメンバを配置する工程と、
前記ブラケットを、前記壁面と前記クロスメンバとにそれぞれ溶接により接合する工程と、を備える、バッテリーケースの製造方法。 - 請求項7に記載のバッテリーケースを製造するための製造方法であって、
前記枠状部の内側における所定の位置に前記クロスメンバを配置する工程と、
前記クロスメンバに設けられた溝部に、前記ブラケットの一部を挿入する工程と、
前記ブラケットを、前記壁面と前記クロスメンバとにそれぞれ溶接により接合する工程と、を備え、
前記ブラケットと前記クロスメンバとは、前記開口部にて溶接される、バッテリーケースの製造方法。 - 請求項1~8、11~16のいずれか1項に記載のバッテリーケースを製造するための製造方法であって、
前記壁面に前記ブラケットを溶接する工程と、
前記クロスメンバを配置する工程と、
前記ブラケットと前記クロスメンバとを溶接により接合する工程と、を備える、
バッテリーケースの製造方法。 - 請求項8、11~13のいずれか1項に記載のバッテリーケースを製造するための製造方法であって、
前記枠状部の内側における所定の位置に前記クロスメンバを配置する工程と、
前記クロスメンバの一端部における少なくとも一部を覆うように、前記ブラケットを配置する工程と、
前記ブラケットを、前記壁面と前記クロスメンバとにそれぞれ溶接により接合する工程と、を備える、バッテリーケースの製造方法。 - 請求項14~16のいずれか1項に記載のバッテリーケースを製造するための製造方法であって、
前記枠状部の内側における所定の位置に、前記クロスメンバを配置する工程と、
前記クロスメンバの少なくとも一端部と前記壁面との間に形成される隙間に、前記くさび型のブラケットを配置する工程と、
前記くさび型のブラケットを、前記壁面と前記クロスメンバとにそれぞれ溶接により接合する工程と、を備える、バッテリーケースの製造方法。 - 請求項19に記載のバッテリーケースを製造するための製造方法であって、
前記ブラケットの前記フランジ部と前記壁面とはスポット溶接により接合される、バッテリーケースの製造方法。
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