JP2023037471A - 架台 - Google Patents

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豊 長谷川
Yutaka Hasegawa
哲也 黒木
Tetsuya Kuroki
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【課題】架台を構成する複数の天板同士の継ぎ目部分における物品搬送車の円滑な走行を実現する。【解決手段】天板P2は、上面が平面状に形成された本体部P20と、本体部P20の上面である本体上面P20fに張り付けられた薄板状の補助板部P21と、を備えている。平面視において、補助板部P21が本体上面P20fよりも小さく形成され、補助板部P21の外縁が本体上面P20fの外縁に対して規定のオフセット幅Ws分内側に配置されている。接続部材C2は、補助板部P21と同じ厚さの薄板状に形成された板状接続部C20を備えている。板状接続部C20は、互いに隣接する一対のユニットU2に跨っていると共に、当該一対のユニットU2に係る並び方向Dに並んだ一対の補助板部P21に挟まれた状態で、当該一対のユニットU2の双方の上面露出領域Aを覆うように本体上面P20fに載置されている。【選択図】図9

Description

本発明は、物品を搬送する物品搬送車が走行する走行面を形成する架台に関する。
近年、物流倉庫内における作業の自動化が進んでいる。特に、物品を自動で搬送する物品搬送車の需要は高まっている。このような物品搬送車としては、様々な形態のものがある。例えば、特開2020-011790号公報(特許文献1)に開示された技術では、平面状に広がる連続した走行面を走行する物品搬送車(4)が、物品(W)の搬送に用いられている。
また、例えば、特開平08-326293号公報(特許文献2)には、天板(18)を備えたユニットを複数並べて構成された架台が開示されている。複数のユニットそれぞれの天板(18)が、隣接するように配置されている。これら複数の天板(18)の上面によって、上述の物品搬送車の走行面を形成することが考えられる。これにより、様々な需要に応じた大きさ及び形状の走行面を形成することが可能となる。
特開2020-011790号公報 特開平08-326293号公報
しかしながら、複数の天板を隣接して配置することにより物品搬送車の走行面を形成する場合、隣接する天板同士の継ぎ目部分では、物品搬送車の重みによる撓み等が生じ易い。また、そのような撓みに起因して、隣接する天板同士の継ぎ目部分には隙間や段差なども生じ易いため、そこを物品搬送車が通る場合には、車体が揺れ易くなり、円滑な走行に支障をきたす可能性がある。
上記実状に鑑みて、架台を構成する複数の天板同士の継ぎ目部分における物品搬送車の円滑な走行を実現することが望まれている。
物品を搬送する物品搬送車が走行する走行面を形成する架台であって、
平面視で互いに隣接して配置される複数のユニットと、
隣接する前記ユニット同士を接続する接続部材と、を備え、
前記ユニットは、平面視で矩形状に形成された天板と、前記天板を支持する支持脚と、を備え、
前記天板は、上面が平面状に形成された本体部と、前記本体部の前記上面である本体上面に張り付けられた薄板状の補助板部と、を備え、
平面視において、前記補助板部が前記本体上面よりも小さく形成され、前記補助板部の外縁が前記本体上面の外縁に対して規定のオフセット幅分内側に配置され、
前記接続部材は、前記補助板部と同じ厚さの薄板状に形成された板状接続部を備え、
前記本体上面における前記補助板部に覆われていない外縁の領域を上面露出領域とし、隣接する一対の前記ユニットが並ぶ方向を並び方向として、
前記板状接続部は、互いに隣接する一対の前記ユニットに跨っていると共に、当該一対の前記ユニットに係る前記並び方向に並んだ一対の前記補助板部に挟まれた状態で、当該一対の前記ユニットの双方の前記上面露出領域を覆うように前記本体上面に載置されている。
本構成によれば、板状接続部が、互いに隣接する一対のユニットに跨っていると共に、当該一対のユニットの双方の上面露出領域を覆うように、本体上面に載置されているため、架台を構成する複数の天板同士の継ぎ目部分の耐久性を確保し易い。また、この板状接続部は、補助板部と同じ厚さの薄板状に形成されており、互いに隣接する一対のユニットに係る並び方向に並んだ一対の補助板部に挟まれた状態で本体上面に載置されている。そのため、一対の補助板部の上面と、それらの間に挟まれた板状接続部の上面とを、同じ高さに配置し易い。これにより、本構成によれば、架台を構成する複数の天板同士の継ぎ目部分において走行面を平滑に近づけることが容易となり、当該継ぎ目部分における物品搬送車の円滑な走行を実現することが可能となる。
本開示に係る技術のさらなる特徴と利点は、図面を参照して記述する以下の例示的かつ非限定的な実施形態の説明によってより明確になるであろう。
架台を備えた物品搬送設備の平面図 搬送部による容器の搬送経路を示す説明図 物品搬送車によって物品が受入部へ移載される様子を示す走行方向視図 物品が受入部からコンベヤユニットへ投下される様子を示す走行方向視図 第1ユニットの斜視図 架台の一部を示す平面図 天板の本体部に補助板部を張り付ける様子を示す平面図 図6の一部を示す拡大図 図6におけるIX-IX断面図 図6におけるX-X断面図
以下、架台が、物品の仕分け及び搬送を行う物品搬送設備に備えられている場合を例示して、架台の実施形態について説明する。
図1に示すように、物品搬送設備Fは、物品Wを搬送する物品搬送車Vと、物品搬送車Vが走行する走行面Ffと、搬送対象の物品Wを物品搬送車Vに供給する物品供給部9と、物品搬送車Vによって搬送された物品Wを受け取る受取部Iと、を備えている。架台100は、物品搬送車Vが走行する走行面Ffを形成する。走行面Ffは、平面状に広がるように形成されている。走行面Ffには、物品搬送車Vが走行するための通路R(図3等参照)が規定されている。受取部Iは、走行面Ffにおける複数箇所に設けられており、物品搬送車Vにより搬送された物品Wを受け取るように構成されている。本実施形態では、複数箇所に設けられた受取部Iのそれぞれは、走行面Ffよりも下方に物品Wを導く受取口Iaを備えている。
図2に示すように、物品搬送設備Fは、少なくとも1つの物品Wを収容するための容器Cを搬送する搬送部Tと、物品Wが収容されていない空の容器C(以下、「空容器Ce」と称する。)を供給する空容器供給部8と、少なくとも1つの物品Wが収容された容器C(以下、「実容器Cf」と称する。)を出荷する出荷部7と、を備えている。搬送部Tは、走行面Ff(図1参照)よりも下方に配置されている。本実施形態では、搬送部Tは、空容器供給部8から供給された空容器Ceを搬入する空容器搬入部80と、受取部Iにおいて受け取られた物品Wを収容した実容器Cfを搬出する実容器搬出部70と、空容器搬入部80と実容器搬出部70とを接続するように設けられた受入搬送部Tiと、を備えている。本実施形態では、搬送部Tは、複数の受入搬送部Tiを備えており、複数の受入搬送部Tiのそれぞれが、空容器搬入部80と実容器搬出部70とを接続するように設けられている。本例では、複数の受入搬送部Tiは、平面視で平行に並んで配置されている。本実施形態では、空容器搬入部80、実容器搬出部70、及び複数の受入搬送部Tiは、コンベヤにより構成されている。
図1及び図2に示すように、受取部Iは、受入搬送部Tiに対して平面視で重複するように配置されている。そして、受入搬送部Tiにおける受取部Iに対応する位置には、容器Cが配置される。これにより、受取部Iにおいて物品搬送車Vから受け取られた物品Wは、受取口Iaを通って走行面Ffよりも下方へ導かれた後、受入搬送部Tiに配置された容器Cに収容される(図3及び図4も参照)。本実施形態では、複数の受入搬送部Tiのそれぞれに対応して、複数の受取部Iが並んで配置されている。そして、複数の受取部Iのそれぞれに対応する位置、より詳細には、複数の受取部Iのそれぞれの直下の位置に、容器Cが配置される。
本実施形態では、空容器搬入部80は、1つの受入搬送部Tiに対応して配置された受取部Iの数と同じ数の容器Cを容器群として、当該容器群単位で複数の容器Cを同期させて搬送するように構成されている。受入搬送部Ti及び実容器搬出部70についても同様に、上記容器群単位で複数の容器Cを同期させて搬送するように構成されている。図示の例では、1つの受入搬送部Tiに対応して21個の受取部Iが設けられており、空容器搬入部80及び実容器搬出部70は、21個の容器Cを容器群として、当該容器群単位で21個の容器Cを同期させて搬送している。この場合、受入搬送部Tiは、容器群を構成する21個の容器Cの全てに物品Wが収容された後に、当該21個の容器Cを搬送する。
この物品搬送設備Fでは、例えば、複数の受取部Iのうち、物品Wの種類、数量、出荷先などの仕分け情報に基づいて指定された特定の受取部Iにおいて物品Wが受け取られることによって、複数の物品Wが仕分けられる。仕分けられた物品Wは、容器Cに収容されて、搬送部Tによって搬送される。
本実施形態では、物品搬送設備Fは、受取口Iaの開放及び閉鎖を行うシャッタSを備えている(図3及び図4参照)。シャッタSは、上記仕分け情報に基づいて仕分けられるべき少なくとも1つの物品Wが受取部Iに受け取られるまで受取口Iaを閉鎖状態に維持する。そして、シャッタSは、上記仕分け情報に基づいて仕分けられるべき少なくとも1つの物品Wが受取部Iに受け取られた後に、受取口Iaを開放状態にする。これにより、物品搬送車Vによって複数の受取部Iのそれぞれに仕分けられた少なくとも1つの物品Wが、受取口Iaを通って走行面Ffよりも下方へ導かれて、受入搬送部Tiに配置された容器Cに収容される。
物品供給部9では、例えば、上記仕分け情報に基づいて、搬送先として特定の受取部Iを指定された物品Wが、作業者やロボットなどの供給主体によって、物品搬送車Vに供給される。そして、物品供給部9において物品Wの供給を受けた物品搬送車Vは、走行面Ffに規定された通路R(図3等参照)に沿って走行して、上記仕分け情報に基づいて指定された受取部Iへ当該物品Wを搬送する。
複数の受取部Iのそれぞれの周囲には、各受取部Iに対応する位置を示す位置情報を保持した位置情報保持部(不図示)が設けられている。物品搬送車Vは、搬送先として指定された特定の受取部Iへ向かって走行し、当該受取部Iに対応する位置情報保持部に保持された位置情報を位置情報検出部(不図示)によって検出することで、その位置に停止して(或いは低速走行の状態で)当該受取部Iに物品Wを引き渡す。位置情報保持部としては、例えば、位置情報を表示したバーコード(例えば二次元バーコード)等の表示体、位置情報を記憶したRFIDタグ(radio frequency identifier tag)等の記憶素子、位置情報を示す信号を発信するビーコン等の信号発信器等として構成される。例えば、位置情報保持部がバーコードである場合には、位置情報検出部はバーコードリーダとして構成され、位置情報保持部がRFIDタグである場合には、位置情報検出部はRFIDリーダとして構成され、位置情報保持部がビーコンである場合には、位置情報検出部は受信機として構成される。
ここで、本実施形態では、架台100は、複数の第1ユニットU1と複数の第2ユニットU2とを備えている。本実施形態では、第2ユニットU2が「ユニット」に相当する。
第1ユニットU1は、物品搬送車Vから物品Wを受け入れる機能を備えている。複数の第1ユニットU1それぞれの平面視での形状及び大きさは、同じであっても良いし、異なっていても良い。本例では、平面視での形状及び大きさが同じ第1ユニットU1が複数用いられている。第2ユニットU2は、物品搬送車Vから物品Wを受け入れる機能を備えておらず、物品搬送車Vが走行するための通路Rを形成することを主な目的としている。複数の第2ユニットU2それぞれの平面視での形状及び大きさは、同じであっても良いし、異なっていても良い。本例では、平面視での形状及び大きさが異なる複数種類の第2ユニットU2が用いられている。詳細は後述するが、第1ユニットU1には、1つの通路Rと、物品Wを受け入れるための受入部11(受取部I)と、が設けられる。第2ユニットU2には、複数の通路Rが設けられ、受入部11(受取部I)は設けられていない。
本実施形態では、複数の第1ユニットU1と複数の第2ユニットU2とが平面視で隣接して配置されることにより、平面状に連続的に広がる走行面Ffが形成されている。図1に示す例では、複数の第1ユニットU1が平面視で格子状に並んで配置されることにより、走行面Ffの一部が形成されている。そして、それらの周囲を囲むように、複数の第2ユニットU2が並んで配置されることにより、走行面Ffの他の一部が形成されている。なお、図1では、1つの第1ユニットU1の区切りを分かり易くするため、走行面Ffの一部を形成する複数の第1ユニットU1のうち1つに、参照符「U1」を付している。
図3及び図4は、1つの第1ユニットU1を示している。詳細には、図3及び図4は第1ユニットU1の走行方向視図である。以下、図3及び図4を参照して説明を続ける。
〔物品搬送車〕
図3及び図4に示すように、物品搬送車Vは、走行面Ff(図1参照)に規定された通路Rを走行して、物品供給部9から受取部Iへ物品Wを搬送するように構成されている。以下では、通路Rに沿って物品搬送車Vが走行する方向を「走行方向X」とし、物品搬送車Vの走行方向Xに対して平面視で直交する方向を「幅方向Y」とする。
本実施形態では、物品搬送車Vは、車輪Vdを有する台車本体Vaと、物品Wを支持する物品支持部Vbと、物品支持部Vbを動作させて物品Wの移載を行う移載部Vcと、を備えている。本実施形態では、車輪Vdは、台車本体Vaに対して幅方向Yに離間して複数配置されている。図示の例では、4つの車輪Vdが、台車本体Vaに対して幅方向Yに離間して配置されている。
本実施形態では、物品支持部Vbは、物品Wを載置するように構成されている。本例では、物品支持部Vbは、板状に形成されており、その上面に物品Wが載置される。また、本例では、物品支持部Vbは、台車本体Vaの上部に設けられており、台車本体Vaに対して走行方向Xに沿う軸心まわりに揺動するように構成されている。
移載部Vcは、モータ等の駆動源を含んで構成されている。本実施形態では、移載部Vcは、物品支持部Vbを台車本体Vaに対して走行方向Xに沿う軸心まわりに揺動させるように構成されている。そして、図3に示すように、移載部Vcは、物品支持部Vbを幅方向Yに傾斜させることによって物品支持部Vb上で物品Wを幅方向Yに滑らせ、物品搬送車Vに対して幅方向Yの外側に配置された移載箇所へ当該物品Wを移載するように構成されている。本例では、移載部Vcは、物品支持部Vbを揺動させることにより、物品搬送車Vに対して幅方向Yの両側に配置された受取部I(移載箇所)のそれぞれに対して、物品Wを引き渡すように構成されている。
〔第1ユニット〕
次に、架台100の一部を構成する第1ユニットU1について説明する。上述のように本実施形態では、架台100は、複数の第1ユニットU1と複数の第2ユニットU2とを備えている。図3~図5は、1つの第1ユニットU1を示している。上述のように、第1ユニットU1は、物品搬送車Vから物品Wを受け入れる機能を備えている。
第1ユニットU1は、物品搬送車Vから物品Wを受け入れる受入部11と、走行面Ff(図1参照)の一部を形成する第1天板P1と、第1天板P1を支持する第1支持脚L1と、を備えている。受入部11は、第1天板P1に形成されている。第1天板P1は、第1支持脚L1の上部に連結されており、床面から上方に距離を置いた位置に配置されている。なお、受入部11は、物品搬送車Vによって搬送された物品Wを受け取る部分であり、上述の受取部Iに含まれる。
本実施形態では、第1ユニットU1は、コンベヤユニットGを備えている。コンベヤユニットGは、第1天板P1よりも下方に配置されている。本実施形態では、受入部11は、上下方向に貫通する開口11aを備えている。そして、コンベヤユニットGは、開口11aの直下を通るように配置されていると共に、第1支持脚L1により支持されている。
本実施形態では、第1ユニットU1の第1天板P1における幅方向Yの中央領域には、物品搬送車Vが走行する通路Rが設けられている。上記中央領域に対して幅方向Yの両側に配置された一対の側方領域のそれぞれには、受入部11が設けられている。本例では、一対の側方領域のそれぞれには、複数の受入部11が走行方向Xに沿って並んで配置されている。ここでは、3つの受入部11が、一対の側方領域のそれぞれに配置されている。
受入部11は、上下方向に貫通する開口11aを備えている。本実施形態では、開口11aは、第1天板P1における側方領域を上下方向に貫通するように形成されている。開口11aは、物品搬送車Vから物品Wを受け入れる開口であり、上述の受取口Iaに含まれる。なお、本例では、開口11aには、物品搬送車Vによって物品Wが投入(移載)される。
本実施形態では、受入部11は、物品搬送車Vから受け入れた物品Wを開口11aへ導く案内部材11bを備えている。これにより、物品搬送車Vからの物品Wの受け入れを適切に行うことができる。案内部材11bは、物品搬送車Vから受け入れられた物品Wを開口11aへ適切に導くことができる構成であれば良い。図示の例では、案内部材11bは、物品搬送車Vから受け入れた物品Wが開口11aの外部へはみ出さないようにするために、開口11aの周囲を囲む周壁部11b1を備えている。また、案内部材11bは、物品搬送車Vからの物品Wの移載が円滑となるように、幅方向Yにおける中央領域側から側方領域側へ向かうに従って下方に傾斜する傾斜部11b2を備えている。
上述のように、物品搬送設備Fは、受取口Iaの開放及び閉鎖を行うシャッタSを備えている。本実施形態では、このシャッタSは、第1ユニットU1に備えられており、開口11aの開放及び閉鎖を行うように構成されている。本例では、第1ユニットU1は、複数のシャッタSを備えている。詳細には、第1ユニットU1は、開口11aの数と同数のシャッタSを備えている。
シャッタSは、開口11aを開放する開位置と開口11aを閉鎖する閉位置との間で移動するシャッタ本体Saと、シャッタ本体Saを開位置と閉位置との間で駆動するシャッタ駆動部Sbと、を備えている。本実施形態では、シャッタ本体Saは、第1天板P1よりも下方において、幅方向Yに沿ってスライドするように構成されている。また、シャッタ駆動部Sbは、モータ等の駆動源と、駆動源が発生する駆動力をシャッタ本体Saに伝達する伝達機構と、を備えている。伝達機構は、例えば、軸部材、スプロケット、及びチェーン等を含む。
図3に示すように、本実施形態では、シャッタSは、物品搬送車Vによって受入部11に物品Wが搬送されるまでの間、シャッタ本体Saを閉位置に配置して開口11aを閉鎖した状態を維持する。これにより、受入部11に受け入れられた物品Wは、受入部11において一定期間保持される。そして、図4に示すように、シャッタSは、任意に定められる設定タイミングで、シャッタ本体Saを開位置に配置して開口11aを開放した状態にする。これにより、受入部11で保持されていた物品Wが開口11aを通って下方に落下する。落下した物品Wは、後述するように、コンベヤユニットGに配置された容器Cに収容される。なお、上述の「設定タイミング」は、設備の運用等に応じて任意に設定される。本例では、受入部11には、種類、数量、出荷先などの仕分け情報に基づいて仕分けられるべき少なくとも1つの物品Wが物品搬送車Vによって搬送される。そして、「設定タイミング」は、上記仕分け情報に基づいて仕分けられるべき物品Wが全て受入部11に受け入れられたタイミング、或いは、それよりも遅いタイミングに設定されると好適である。
上述のように、第1支持脚L1は、第1天板P1を下方から支持するように構成されている。第1支持脚L1は、上下方向に沿って配置された複数の第1支柱部材La1と、複数の第1支柱部材La1同士を連結する複数の第1梁部材Lb1と、を備えている。
上述のように、コンベヤユニットGは、第1天板P1よりも下方に配置されている。そして、コンベヤユニットGは、第1天板P1よりも下方において、物品Wを搬送するように構成されている。本実施形態では、コンベヤユニットGは、容器Cを搬送することにより、当該容器Cに収容された物品Wを搬送するように構成されている。本例では、コンベヤユニットGは、搬送部T(図2も参照)の一部として構成されており、空容器搬入部80と実容器搬出部70との搬送経路の間に設けられている。
コンベヤユニットGは、開口11aの直下を通るように配置されていると共に、第1支持脚L1により支持されている。本実施形態では、コンベヤユニットGは、第1支持脚L1の第1梁部材Lb1に支持されている。具体的には、コンベヤユニットGは、第1支持脚L1の第1梁部材Lb1に載置された状態で支持されている。本例では、コンベヤユニットGにおける後述する搬送支持部材Gbが、第1支持脚L1の第1梁部材Lb1に対して上方から当接した状態で、当該第1梁部材Lb1に固定されている。
本実施形態では、コンベヤユニットGは、受入搬送部Tiの一部を構成しており、複数の容器Cを走行方向Xに沿って並べて配置可能となっている(図2も参照)。詳細には、コンベヤユニットGは、受入部11における開口11aに対応する位置に、空容器搬入部80から搬入される容器C(空容器Ce)を配置可能に構成されている。本例では、コンベヤユニットGは、複数の開口11a(受入部11)のそれぞれに対して平面視で重複する位置に、容器C(空容器Ce)を配置するように構成されている。そして、コンベヤユニットGは、受入部11により受け入れられた物品Wが容器Cに収容されると、当該容器C(実容器Cf)を搬送する。本例では、コンベヤユニットGは、走行方向Xに沿って並べて配置された全ての容器Cに、上記仕分け情報に基づいて仕分けられた物品Wが収容された後、当該全ての容器Cをまとめて搬送する。
図3及び図4に示すように、本実施形態では、コンベヤユニットGは、搬送部材Gaと、搬送部材Gaを支持する搬送支持部材Gbと、を備えている。本例では、コンベヤユニットGは、ローラコンベヤにより構成されており、搬送部材Gaは、ローラにより構成されている。そして、搬送支持部材Gbは、搬送部材Gaが連結されるフレームにより構成されている。本例では、搬送支持部材Gbは、搬送部材Gaとしてのローラを回転自在に支持している。
〔第2ユニット〕
次に、架台100の一部を構成する第2ユニットU2について説明する。上述のように本実施形態では、架台100は、複数の第1ユニットU1と複数の第2ユニットU2とを備えている。図6~図10は、第2ユニットU2及びその周辺構造を示している。上述のように、第2ユニットU2は、物品搬送車Vから物品Wを受け入れる機能を備えておらず、物品搬送車Vが走行するための通路Rを形成することを主な目的としている。また、複数の第2ユニットU2それぞれの平面視での形状及び大きさは、同じであっても良いし、異なっていても良いが、図6及び図7では、平面視での形状及び大きさが互いに同じとなっている複数の第2ユニットU2を例示している。
図6に示すように、架台100は、平面視で互いに隣接して配置される複数の第2ユニットU2(「ユニット」に相当)と、隣接する第2ユニットU2同士を接続する接続部材C2と、を備えている。第2ユニットU2は、平面視で矩形状に形成された第2天板P2(「天板」に相当)と、第2天板P2を支持する第2支持脚L2(「支持脚」に相当)と、を備えている(図7及び図9も参照)。第2天板P2は、平面視で正方形状であっても良いし、長方形状であっても良い。図6では、平面視で正方形状の第2天板P2を例示している。本実施形態では、図9に示すように、第2支持脚L2は、上下方向に沿って配置された第2支柱部材La2と、第2天板P2に連結される連結部材Lb2と、を備えている。本例では、連結部材Lb2は、互いに隣接する一対の第2支柱部材La2同士を連結する梁部材としての機能も有している。
以下では、隣接する一対の第2ユニットU2が並ぶ方向を「並び方向D」とする(図9参照)。並び方向Dは、絶対的に定まるものではなく、隣接する一対の第2ユニットU2の間で相対的に定まる概念である。図6及び図7に示すように、本実施形態では、複数の第2ユニットU2が、平面視で格子状に配置されている。すなわち、このような場合には、任意に選択された2つの第2ユニットU2の並ぶ方向が「並び方向D」である。よって、平面視で直交する2つの仮想的なベクトルに沿って、並び方向Dが成立し得る。なお、本実施形態では、隣接する一対の第2ユニットU2の境界領域では、物品搬送車Vの走行方向Xと並び方向Dとが一致している。
図7に示すように、第2天板P2は、上面が平面状に形成された本体部P20と、本体部P20の上面である本体上面P20fに張り付けられた薄板状の補助板部P21と、を備えている。本体部P20と補助板部P21とは、互いに異なる材料を用いて構成されている。本実施形態では、本体部P20は、木製の合板により構成されている。補助板部P21は、金属又は繊維強化樹脂を主な材料とした板材により構成されている。
平面視において、補助板部P21が本体上面P20fよりも小さく形成され、補助板部P21の外縁P21eが本体上面P20fの外縁P20eに対して規定のオフセット幅Ws分内側に配置されている。ここでは、本体上面P20fにおける補助板部P21に覆われていない外縁の領域を上面露出領域Aとする。換言すれば、平面視において、本体上面P20fにおける補助板部P21に覆われていない露出した部分が、上面露出領域Aである(図7の下図参照)。上記のオフセット幅Wsは、設備の特性、又は実験等に基づいて任意に定められる。オフセット幅Wsは、平面視での補助板部P21の大きさを規定している。好ましくは、オフセット幅Wsは、平面視で走行方向Xに直交する方向において、補助板部P21の範囲が、物品搬送車Vの通路Rの幅よりも大きくなるように、当該補助板部P21の平面視での大きさを規定していると良い。このようにすれば、物品搬送車Vが、板状接続部C20の上を当該板状接続部C20の長手方向に沿って連続的に走行することが無いようにできる。物品搬送車Vは、隣接する一対の第2ユニットU2の接続部分を走行するときのみ、板状接続部C20の上を当該板状接続部C20の短手方向に沿って通行するようにできる。本実施形態では、矩形状の補助板部P21における4つの外縁P21eのそれぞれが、矩形状の本体上面P20fの4つの外縁P20eのうち対応する外縁P20eに対して、同じオフセット幅Ws分内側に配置されている。
本実施形態では、互いに隣接する一対の第2ユニットU2が、それぞれの本体部P20同士の間に並び方向Dの隙間Pgを形成するように配置されている(図9も参照)。本例では、隙間Pgは、オフセット幅Wsよりも小さく形成されている。
図6及び図9に示すように、接続部材C2は、補助板部P21と同じ厚さの薄板状に形成された板状接続部C20を備えている。そして、板状接続部C20は、互いに隣接する一対の第2ユニットU2に跨っていると共に、当該一対の第2ユニットU2に係る並び方向Dに並んだ一対の補助板部P21に挟まれた状態で、当該一対の第2ユニットU2の双方の上面露出領域Aを覆うように本体上面P20fに載置されている。
このように、板状接続部C20が、互いに隣接する一対の第2ユニットU2に跨っていると共に、当該一対の第2ユニットU2の双方の上面露出領域Aを覆うように、本体上面P20fに載置されているため、架台100を構成する複数の第2天板P2同士の継ぎ目部分の耐久性を確保し易い。また、この板状接続部C20は、補助板部P21と同じ厚さの薄板状に形成されており、互いに隣接する一対の第2ユニットU2に係る並び方向Dに並んだ一対の補助板部P21に挟まれた状態で本体上面P20fに載置されている。そのため、一対の補助板部P21の上面と、それらの間に挟まれた板状接続部C20の上面とを、同じ高さに配置し易い。これにより、架台100を構成する複数の第2天板P2同士の継ぎ目部分において走行面Ffを平滑に近づけることが容易となり、当該継ぎ目部分における物品搬送車Vの円滑な走行を実現することが可能となる。
板状接続部C20は、隣接する一対の補助板部P21それぞれの外縁P21eに沿って延在する長板状に形成され、それぞれの外縁P21eに沿って配置されている。本実施形態では、板状接続部C20の長手方向は、補助板部P21の外縁P21eに沿う方向である。そして、板状接続部C20の短手方向は、隣接する一対の補助板部P21が並ぶ方向、すなわち並び方向Dである。
図9に示すように、本実施形態では、板状接続部C20における並び方向Dの寸法Scが、隣接する一対の第2ユニットU2のそれぞれのオフセット幅Wsの合計よりも大きい。本例では、板状接続部C20における並び方向Dの寸法Scは、隣接する一対の第2ユニットU2のそれぞれのオフセット幅Wsと、隣接する一対の本体部P20同士の間に形成された並び方向Dの隙間Pgと、を合計した値と同等である(Sc≒2Ws+Pg)。これにより、互いに隣接する一対の本体部P20同士が接触しないように隙間Pgを空けて配置しつつ、当該隙間Pgを上方から覆うように板状接続部C20を配置することができる。このため、互いに隣接する一対の本体部P20同士が、温度変化に起因する膨張や物品搬送車Vの走行に起因する振動などにより互いに接触して摩耗や変形等が生じる可能性を低減できると共に、物品搬送車Vが走行する走行面Ffを板状接続部C20の上面により適切に形成することができる。
本実施形態では、板状接続部C20は、隣接する一対の第2ユニットU2に係る一対の補助板部P21の双方に対して並び方向Dに接している。すなわち本例では、板状接続部C20における並び方向Dの寸法Scは、隣接する一対の第2ユニットU2のそれぞれのオフセット幅Wsと、隣接する一対の本体部P20同士の間に形成された並び方向Dの隙間Pgと、を合計した値である。このようにするため、例えば、隣接する一対の第2ユニットU2を設置する場合に、当該一対の第2ユニットU2に係る並び方向Dに並んだ一対の補助板部P21の間に板状接続部C20が隙間なく挟まれた状態となるように、板状接続部C20を基準として一対の第2ユニットU2を配置すると良い。これにより、一対の第2ユニットU2の双方の上面露出領域Aをほとんど隙間なく覆うように、板状接続部C20を本体上面P20fに載置することができる。
平面視における補助板部P21の位置が、第2支持脚L2に対して位置決めされている。これにより、本例のように本体部P20が寸法精度の比較的低い合板で構成されている場合であっても、第2支持脚L2に対する補助板部P21の位置精度を高く確保できるため、複数の第2ユニットU2を精度良く配置し易い。
図7及び図9に示すように、本実施形態では、補助板部P21、本体部P20、及び第2支持脚L2を上下方向に貫通する貫通孔が形成されており、当該貫通孔に締結部材Bが挿通されることにより、補助板部P21と本体部P20と第2支持脚L2とが一体的に連結されている。
本実施形態では、補助板部P21を上下方向に貫通する上側貫通孔P21hと、第2支持脚L2を上下方向に貫通する下側貫通孔Lbhと、上側貫通孔P21hと下側貫通孔Lbhとの上下方向の中間に配置されると共に本体部P20を上下方向に貫通する中間貫通孔P20hと、が形成されている。補助板部P21には複数の上側貫通孔P21hが形成されている。本体部P20における、複数の上側貫通孔P21hのそれぞれに対応する位置に、中間貫通孔P20hが形成されている。第2支持脚L2における、複数の上側貫通孔P21hのそれぞれに対応する位置に、下側貫通孔Lbhが形成されている。そして、平面視での位置が互いに対応する上側貫通孔P21h、中間貫通孔P20h、及び下側貫通孔Lbhを一体的に挿通するように締結部材Bが配置され、当該締結部材Bが、補助板部P21と本体部P20と第2支持脚L2とを一体的に連結している。これにより、平面視における補助板部P21の位置が、第2支持脚L2に対して位置決めされている。締結部材Bとしては、ボルトやリベットなどを用いることができる。図示の例では、締結部材Bはボルトを用いて構成されている。当該ボルトの頭部と当該ボルトの先端側に螺合されたナットとにより、補助板部P21、本体部P20、及び第2支持脚L2が上下方向に挟まれて締結されている。なお、本実施形態では、下側貫通孔Lbhは、第2支持脚L2における連結部材Lb2に形成されている。但し、下側貫通孔Lbhは、第2支持脚L2における連結部材Lb2以外の部分に形成されていても良い。
本実施形態では、接続部材C2は、板状接続部C20と、隣接する一対の第2ユニットU2のそれぞれに形成された上面露出領域Aと、を結合させる結合部C21を備えている。ここでは、結合部C21は、上下方向に沿って、板状接続部C20と本体部P20における上面露出領域Aとにわたって配置されている。結合部C21としては、ボルトやリベットなどを用いることができる。図示の例では、結合部C21は、ボルトを用いて構成され、板状接続部C20を上下方向に貫通しており、本体部P20に設けられた雌ねじ部に螺合することにより、当該ボルトの頭部と本体部P20とで板状接続部C20を上下方向に挟んで締結している。図6に示すように、本実施形態では、板状接続部C20における複数箇所に、結合部C21が設けられている。そして、複数の結合部C21は、物品搬送車Vの車輪Vd(図3等参照)が通過する車輪通過領域(不図示)と重複しない位置に配置されている。例えば、結合部C21がボルト・ナットやリベットにより構成される場合には、ボルトやリベットの頭部が走行面Ffよりも上側に突出する場合がある。しかし、このような場合であっても、結合部C21が上記車輪通過領域と重複しない位置に配置されていることで、結合部C21が物品搬送車Vの走行の妨げとなり難い。
上述のように、本実施形態では、複数の第2ユニットU2が、平面視で格子状に配置されている。そのため、図7の下図に示すように、格子状に隣接する4つの第2ユニットU2のそれぞれの隅部に対応する上面露出領域Aが集合して、1つの領域を形成している。この領域を集合露出領域Auとする。図6に示すように、本実施形態では、接続部材C2は、集合露出領域Au(図7参照)を上方から覆う覆部C22を備えている。これにより、集合露出領域Auを含め、架台100全体として、上面露出領域Aを適切に覆うことができるため、走行面Ffを全体的に平滑化し易い。
図8は、覆部C22の周辺を拡大した拡大平面図である。図8に示すように、本実施形態では、覆部C22は、格子状に隣接する4つの第2ユニットU2のそれぞれを接続する4つの板状接続部C20の一部により構成されている。具体的には、覆部C22は、上記4つの板状接続部C20のそれぞれにおける長手方向端部C20eが組み合わさって構成されている。本例では、板状接続部C20の長手方向端部C20eは、平面視において先端に向かうほど細くなる三角形状(詳細には台形状)に形成されている。そして、4つの板状接続部C20における長手方向端部C20eのそれぞれは、隣接する長手方向端部C20e同士で三角形の斜辺を当接させるように配置されている。これにより、集合露出領域Auを適切に覆うことが可能となっている。
図6及び図10に示すように、本実施形態では、走行面Ffの外縁に沿って配置された通行規制部材Mを備えている。通行規制部材Mは、走行面Ffよりも上方に配置されている。これにより、物品搬送車Vが走行面Ffから外れて架台100から落下することを抑制できる。
図10に示すように、本実施形態では、通行規制部材Mは、走行面Ffの外縁に位置する上面露出領域Aを覆うように本体上面P20fに載置されたベース部Mbと、ベース部Mbから上方に立ち上がるように設けられた立設部Maと、を備えている。
立設部Maは、内側(通路R側)を向く面を有している。これにより、物品搬送車Vが、走行すべき通路Rをはみ出して走行している場合に、当該物品搬送車Vの台車本体Vaを立設部Maによって受け止めることができる。本実施形態では、立設部Maは、走行面Ff、より詳細には補助板部P21の上面から上方に立ち上がる壁状に形成されている。
ベース部Mbは、通行規制部材Mを第2天板P2に対して取り付けるための部分である。本実施形態では、ベース部Mbは、立設部Maの下端部に連続して設けられ、本体上面P20fの延在方向に沿うように形成されている。本例では、ベース部Mbは、上面露出領域Aに載置されるようにして、補助板部P21の外縁P21eに沿って配置されている。これにより、ベース部Mbを、安定させた状態で第2天板P2に配置することができる。なお、図示の例では、ベース部Mbは、板状接続部C20を短手方向に半分に分割したものと同様の形状となっており、上面露出領域Aを覆うように本体上面P20fに載置されている。
本実施形態では、結合部C21は、接続部材C2だけでなく、通行規制部材Mにも設けられている。そして、結合部C21は、通行規制部材Mと上面露出領域Aとを結合している。詳細には、結合部C21は、上下方向に沿って、通行規制部材Mのベース部Mbと、本体部P20における上面露出領域Aとにわたって配置されている。
以上説明した架台100によれば、架台100を構成する複数の第2天板P2同士の継ぎ目部分において走行面Ffを平滑に近づけることが容易となり、当該継ぎ目部分における物品搬送車Vの円滑な走行を実現することが可能となる。
〔その他の実施形態〕
次に、架台のその他の実施形態について説明する。
(1)上記の実施形態では、矩形状の補助板部P21における4つの外縁P21eのそれぞれが、矩形状の本体上面P20fの4つの外縁P20eのうち対応する外縁P20eに対して、同じオフセット幅Ws分内側に配置されている例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、各外縁において異なるオフセット幅Wsが設定されていても良い。また、オフセット幅Wsは、隣接する一対の第2ユニットU2同士で異なっていても良い。
(2)上記の実施形態では、板状接続部C20が、隣接する一対の第2ユニットU2に係る一対の補助板部P21の双方に対して並び方向Dに接している例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、板状接続部C20は、隣接する一対の第2ユニットU2に係る一対の補助板部P21の少なくとも一方に対して、並び方向Dに隙間を空けて配置されていても良い。
(3)上記の実施形態では、平面視における補助板部P21の位置が、第2支持脚L2に対して位置決めされている例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、平面視における補助板部P21の位置が、例えば、本体部P20に対して位置決めされていても良い。
(4)上記の実施形態では、覆部C22が、格子状に隣接する4つの第2ユニットU2のそれぞれを接続する4つの板状接続部C20の一部(長手方向端部C20e)により構成されている例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、覆部C22は、板状接続部C20とは別部材により構成されていても良い。例えば、上記4つの板状接続部C20のそれぞれは、平面視で矩形状に形成されていても良い。この場合には、上記4つの板状接続部C20の間には、平面視で矩形状の集合露出領域Auが露出することになる。そのため、板状接続部C20とは別部材であって平面視で矩形状に形成された覆部C22により、集合露出領域Auを上方から覆うようにしても良い。
(5)上記の実施形態では、接続部材C2が、集合露出領域Auを上方から覆う覆部C22を備えている例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、接続部材C2は、上記のような覆部C22を備えていなくても良い。この場合、集合露出領域Auは露出した状態となる。
(6)上記の実施形態では、板状接続部C20と本体上面P20fにおける上面露出領域Aとを結合させる結合部C21として、ボルトやリベットなどを用いる例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、例えば、接着剤を結合部C21として用いても良い。このような接着剤としては、様々な種類のものを用いることができる。
(7)上記の実施形態では、接続部材C2が、板状接続部C20と、隣接する一対の第2ユニットU2のそれぞれに形成された上面露出領域Aと、を結合させる結合部C21を備えている例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、接続部材C2は、上記のような結合部C21を備えていなくても良い。この場合、板状接続部C20は、上面露出領域Aに対して載置されるだけであっても良い。
(8)上記の実施形態では、通行規制部材Mにおける立設部Maが、走行面Ffから上方に立ち上がる壁状に形成されている例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、立設部Maは、例えば、棒状や帯状に形成され、走行面Ffから上方に離間した位置に配置されていても良い。
(9)上記の実施形態では、架台100が、走行面Ffの外縁に沿って配置された通行規制部材Mを備えている例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、架台100は、そのような通行規制部材Mを備えていなくても良い。
(10)上記の実施形態では、複数の第2ユニットU2が、平面視で格子状に配置されている例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、複数の第2ユニットU2の配列は、設備の特性等に応じて任意に定められる。例えば、複数の第2ユニットU2は、一列に並べて配置されていても良い。
(11)なお、上述した実施形態で開示された構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示された構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎない。従って、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
〔上記実施形態の概要〕
以下、上記において説明した架台について説明する。
物品を搬送する物品搬送車が走行する走行面を形成する架台であって、
平面視で互いに隣接して配置される複数のユニットと、
隣接する前記ユニット同士を接続する接続部材と、を備え、
前記ユニットは、平面視で矩形状に形成された天板と、前記天板を支持する支持脚と、を備え、
前記天板は、上面が平面状に形成された本体部と、前記本体部の前記上面である本体上面に張り付けられた薄板状の補助板部と、を備え、
平面視において、前記補助板部が前記本体上面よりも小さく形成され、前記補助板部の外縁が前記本体上面の外縁に対して規定のオフセット幅分内側に配置され、
前記接続部材は、前記補助板部と同じ厚さの薄板状に形成された板状接続部を備え、
前記本体上面における前記補助板部に覆われていない外縁の領域を上面露出領域とし、隣接する一対の前記ユニットが並ぶ方向を並び方向として、
前記板状接続部は、互いに隣接する一対の前記ユニットに跨っていると共に、当該一対の前記ユニットに係る前記並び方向に並んだ一対の前記補助板部に挟まれた状態で、当該一対の前記ユニットの双方の前記上面露出領域を覆うように前記本体上面に載置されている。
本構成によれば、板状接続部が、互いに隣接する一対のユニットに跨っていると共に、当該一対のユニットの双方の上面露出領域を覆うように、本体上面に載置されているため、架台を構成する複数の天板同士の継ぎ目部分の耐久性を確保し易い。また、この板状接続部は、補助板部と同じ厚さの薄板状に形成されており、互いに隣接する一対のユニットに係る並び方向に並んだ一対の補助板部に挟まれた状態で本体上面に載置されている。そのため、一対の補助板部の上面と、それらの間に挟まれた板状接続部の上面とを、同じ高さに配置し易い。これにより、本構成によれば、架台を構成する複数の天板同士の継ぎ目部分において走行面を平滑に近づけることが容易となり、当該継ぎ目部分における物品搬送車の円滑な走行を実現することが可能となる。
前記板状接続部における前記並び方向の寸法が、隣接する一対の前記ユニットのそれぞれの前記オフセット幅の合計よりも大きい、と好適である。
本構成によれば、互いに隣接する一対の本体部同士が接触しないように隙間を空けて配置しつつ、当該隙間を上方から覆うように板状接続部を配置することができる。これにより、物品搬送車が走行する走行面を板状接続部の上面により適切に形成しつつ、互いに隣接する一対の本体部同士が、温度変化に起因する膨張や物品搬送車の走行に起因する振動などにより、互いに接触して摩耗や変形等が生じる可能性を低減できる。
前記板状接続部は、隣接する一対の前記ユニットに係る一対の前記補助板部の双方に対して前記並び方向に接している、と好適である。
本構成によれば、架台を構成する複数の天板同士の継ぎ目部分において並び方向の隙間が生じることを極力抑えることができる。これにより、当該継ぎ目部分における物品搬送車の走行の更なる円滑化を図ることができる。また、板状接続部と補助板部との接触により、互いに隣接する一対のユニット同士が適切な間隔で配置されるように位置決めすることができる。
平面視における前記補助板部の位置が、前記支持脚に対して位置決めされている、と好適である。
本構成によれば、例えば、本体部が木材等の寸法精度の比較的低い材質の部材で構成されている場合であっても、支持脚に対する補助板部の位置精度を高く確保できるため、複数のユニットを精度良く配置し易い。
前記接続部材は、前記板状接続部と、隣接する一対の前記ユニットのそれぞれに形成された前記上面露出領域と、を結合させる結合部を備えている、と好適である。
本構成によれば、結合部によって、互いに隣接する一対の本体部のそれぞれの上面露出領域と板状接続部とを結合させるため、互いに隣接するユニット同士の接続を本体部の上面において行うことができる。そのため、ユニット同士の接続作業を容易に行うことができる。
複数の前記ユニットが平面視で格子状に配置され、
格子状に隣接する4つの前記ユニットのそれぞれの隅部に対応する前記上面露出領域が集合した領域を集合露出領域として、
前記接続部材は、前記集合露出領域を上方から覆う覆部を備えている、と好適である。
本構成によれば、架台全体として、上面露出領域を適切に覆うことができるため、走行面を全体的に平滑化し易い。
前記走行面の外縁に沿って配置された通行規制部材を備え、
前記通行規制部材は、前記走行面の外縁に位置する前記上面露出領域を覆うように前記本体上面に載置されたベース部と、前記ベース部から上方に立ち上がるように設けられた立設部と、を備える、と好適である。
本構成によれば、走行面の外縁に位置する上面露出領域を利用して通行規制部材を設置することができる。そして、物品搬送車が走行面から外れて架台から落下することを、当該通行規制部材によって抑制することができる。
本開示に係る技術は、物品を搬送する物品搬送車が走行する走行面を形成する架台に利用することができる。
100 :架台
U2 :第2ユニット(ユニット)
P2 :第2天板(天板)
P20 :本体部
P20e :外縁
P20f :本体上面
P21 :補助板部
P21e :外縁
A :上面露出領域
Au :集合露出領域
C2 :接続部材
C20 :板状接続部
C21 :結合部
C22 :覆部
M :通行規制部材
Ma :立設部
Mb :ベース部
Ff :走行面
V :物品搬送車
W :物品
Ws :オフセット幅
D :並び方向

Claims (7)

  1. 物品を搬送する物品搬送車が走行する走行面を形成する架台であって、
    平面視で互いに隣接して配置される複数のユニットと、
    隣接する前記ユニット同士を接続する接続部材と、を備え、
    前記ユニットは、平面視で矩形状に形成された天板と、前記天板を支持する支持脚と、を備え、
    前記天板は、上面が平面状に形成された本体部と、前記本体部の前記上面である本体上面に張り付けられた薄板状の補助板部と、を備え、
    平面視において、前記補助板部が前記本体上面よりも小さく形成され、前記補助板部の外縁が前記本体上面の外縁に対して規定のオフセット幅分内側に配置され、
    前記接続部材は、前記補助板部と同じ厚さの薄板状に形成された板状接続部を備え、
    前記本体上面における前記補助板部に覆われていない外縁の領域を上面露出領域とし、隣接する一対の前記ユニットが並ぶ方向を並び方向として、
    前記板状接続部は、互いに隣接する一対の前記ユニットに跨っていると共に、当該一対の前記ユニットに係る前記並び方向に並んだ一対の前記補助板部に挟まれた状態で、当該一対の前記ユニットの双方の前記上面露出領域を覆うように前記本体上面に載置されている、架台。
  2. 前記板状接続部における前記並び方向の寸法が、隣接する一対の前記ユニットのそれぞれの前記オフセット幅の合計よりも大きい、請求項1に記載の架台。
  3. 前記板状接続部は、隣接する一対の前記ユニットに係る一対の前記補助板部の双方に対して前記並び方向に接している、請求項1又は2に記載の架台。
  4. 平面視における前記補助板部の位置が、前記支持脚に対して位置決めされている、請求項1から3のいずれか一項に記載の架台。
  5. 前記接続部材は、前記板状接続部と、隣接する一対の前記ユニットのそれぞれに形成された前記上面露出領域と、を結合させる結合部を備えている、請求項1から4のいずれか一項に記載の架台。
  6. 複数の前記ユニットが平面視で格子状に配置され、
    格子状に隣接する4つの前記ユニットのそれぞれの隅部に対応する前記上面露出領域が集合した領域を集合露出領域として、
    前記接続部材は、前記集合露出領域を上方から覆う覆部を備えている、請求項1から5のいずれか一項に記載の架台。
  7. 前記走行面の外縁に沿って配置された通行規制部材を備え、
    前記通行規制部材は、前記走行面の外縁に位置する前記上面露出領域を覆うように前記本体上面に載置されたベース部と、前記ベース部から上方に立ち上がるように設けられた立設部と、を備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の架台。
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