JP2023037232A - 定着装置、及び、画像形成装置 - Google Patents

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昭宏 伊藤
Akihiro Ito
淳史 足利谷
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Abstract

【課題】幅方向全域にわたって良好な定着画像を形成することができない不具合や、定着部材の局所的な過昇温が生じてしまう不具合を軽減する。【解決手段】印刷中に幅方向中央部の位置Xを移動開始位置として少なくともニップ部を通過するシートPの幅方向サイズに対応する幅方向範囲の全域Mを移動しながら定着ローラ21の表面温度を幅方向範囲の全域Mにわたって検知する第1温度センサ40と、印刷中に幅方向端部の位置を移動開始位置として幅方向範囲の全域Mを移動しながら定着ローラ21の表面温度を幅方向範囲の全域Mにわたって検知する第2温度センサ41と、が設けられている。そして、印刷中に、第1温度センサ40の検知結果と、第2温度センサ41の検知結果と、に基づいて、ヒータ25、26が制御される。【選択図】図3

Description

この発明は、トナー像を加熱してシートの表面に定着する定着装置と、それを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置と、に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置における定着装置において、定着部材(定着ローラ)の表面温度を検知する温度センサを幅方向に移動させる技術が広く知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
詳しくは、定着装置は、定着部材(定着ローラ)に、加圧部材(加圧ローラ)が圧接していて、シート(用紙)が搬送されるニップ部(定着ニップ)が形成されている。定着部材は、定着部材の表面温度を検知する温度センサの検知結果に基づいて制御されるヒータなどの加熱手段によって加熱される。そして、ニップ部に搬送されたシート上のトナー像が、定着部材から受ける熱と、ニップ部の圧力と、によって、シート上に定着されることになる。
一方、特許文献1には、幅方向中央部と幅方向一端側端部との間を移動する温度センサの検知結果に基づいて、定着ローラの幅方向中央部を加熱する中央部ヒータと、定着ローラの幅方向両端部を加熱する端部ヒータと、をオン・オフ制御する技術が開示されている。
また、特許文献2には、幅方向中央部に固定された温度センサの検知結果と、通紙される用紙の幅方向サイズに合わせて通紙領域端部に移動する温度センサの検知結果と、に基づいて、定着ローラを加熱するヒータをオン・オフ制御する技術が開示されている。
従来の定着装置は、定着部材の表面温度が幅方向全域にわたって不均一であるときに、その状態を精度良く把握することができずに、幅方向全域にわたって良好な定着画像を形成することができない不具合や、定着部材の局所的な過昇温が生じてしまう不具合などがあった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、幅方向全域にわたって良好な定着画像を形成することができない不具合や、定着部材の局所的な過昇温が生じてしまう不具合が軽減される、定着装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明における定着装置は、加熱手段によって加熱されて、トナー像を加熱してシートの表面に定着する定着部材と、前記定着部材に圧接することでシートが搬送されるニップ部を形成する加圧部材と、印刷中に幅方向中央部の位置を移動開始位置として少なくとも前記ニップ部を通過するシートの幅方向サイズに対応する幅方向範囲の全域を移動しながら前記定着部材の表面温度を前記幅方向範囲の全域にわたって検知する第1温度センサと、印刷中に幅方向端部の位置を移動開始位置として前記幅方向範囲の全域を移動しながら前記定着部材の表面温度を前記幅方向範囲の全域にわたって検知する第2温度センサと、を備え、印刷中に、前記第1温度センサの検知結果と、前記第2温度センサの検知結果と、に基づいて、前記加熱手段が制御されるものである。
本発明によれば、幅方向全域にわたって良好な定着画像を形成することができない不具合や、定着部材の局所的な過昇温が生じてしまう不具合が軽減される、定着装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 定着装置を示す構成図である。 (A)定着ローラに対する中央部ヒータと端部ヒータとの幅方向の位置関係を示す概略図と、(B)定着ローラに対する第1温度センサと第2温度センサとの幅方向の位置関係を示す概略図と、である。 定着ローラにおける幅方向の温度分布の一例を示すグラフである。 ヒータ制御の一例を示すフローチャートである。 変形例1における、定着ローラに対する第1温度センサと第2温度センサとの幅方向の位置関係を示す概略図である。 変形例2における、定着装置を示す構成図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置1における全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、を示す。
また、7は用紙等のシートPが収容される給紙部、9はシートPの搬送タイミングを調整するレジストローラ(タイミングローラ)、11Y、11M、11C、11BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される感光体ドラム、を示す。
また、12は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面を帯電する帯電部、13は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面に形成される静電潜像を現像する現像部、14は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面に形成されたトナー像をシートPの表面に重ねて転写する1次転写ローラ、15は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面に残留した未転写トナーを回収するクリーニング部、を示す。
また、16は中間転写ベルト17を清掃する中間転写ベルトクリーニング部、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、18は中間転写ベルト17上のカラートナー像をシートP上に転写するための2次転写ローラ、20はシートP上のトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、を示す。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作(印刷動作)について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、原稿読込部4は、コンタクトガラス5上の原稿Dの画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿Dにて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿Dのカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部2に送信される。そして、書込み部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光(露光光)が、それぞれ、対応する感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面に向けて発せられる。
一方、4つの感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKは、それぞれ、図1の反時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、帯電部12との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面には、帯電電位が形成される。
その後、帯電された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する(露光工程である。)。詳しくは、書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる。
イエロー成分に対応したレーザ光は、紙面左側から1番目の感光体ドラム11Yの表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラーにより、感光体ドラム11Yの回転軸方向(主走査方向、幅方向)に走査される。こうして、帯電部12にて帯電された後の感光体ドラム11Y上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から2番目の感光体ドラム11Mの表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、紙面左から3番目の感光体ドラム11Cの表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目の感光体ドラム11BKの表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、それぞれ、現像部13との対向位置に達する。そして、各現像部13から感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面に形成された潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように1次転写ローラ14が設置されている。そして、1次転写ローラ14の位置で、中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(1次転写工程である。)。
そして、転写工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、それぞれ、クリーニング部15との対向位置に達する。そして、クリーニング部15で、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、除電部を通過して、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKにおける一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面の各色のトナーが重ねて転写(担持)された中間転写ベルト17は、図1の時計方向に走行して、2次転写ローラ18との対向位置に達する。そして、2次転写ローラ18との対向位置で、シートP上に中間転写ベルト17上に担持されたカラーのトナー像が転写される(2次転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト17の表面は、中間転写ベルトクリーニング部16の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上に付着した未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部16に回収されて、中間転写ベルト17における一連の転写プロセスが終了する。
ここで、中間転写ベルト17と2次転写ローラ18との間(2次転写ニップである。)に搬送されるシートPは、給紙部7からレジストローラ9等を経由して搬送されるものである。
詳しくは、シートPを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送されたシートPが、搬送経路を通過した後に、レジストローラ9に導かれる。レジストローラ9に達したシートPは、タイミングを合わせて、2次転写ニップに向けて搬送される。
そして、フルカラー画像が転写されたシートPは、搬送ベルトによって定着装置20に導かれる。定着装置20では、定着ローラと加圧ローラとのニップ部(定着ニップ)にて、カラー画像(トナー像)がシートPの表面に定着される(定着工程である。)。
そして、定着工程後のシートPは、排紙ローラによって、装置本体1の外部に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセス(印刷動作)が完了する。
次に、図2、図3等を用いて、画像形成装置本体1に設置される定着装置20の構成・動作について詳述する。
図2、図3に示すように、定着装置20は、定着部材としての定着ローラ21、加熱手段としてのヒータ25、26、加圧部材としての加圧ローラ31、定着ローラ21の温度(表面温度)を検知する2つの温度センサ40、41、温度センサ40、41を幅方向に移動するためのセンサ移動機構55A、55B、温度センサ40、41の幅方向の位置を検知するフォトセンサ59A、59B(位置検知手段)、等で構成されている。
ここで、定着部材としての定着ローラ21(定着回転体)は、ステンレス鋼などの金属材料からなる中空構造の芯金21a上に、被覆層21b(弾性層と離型層とが積層されたものである。)が形成された多層構造のローラ部材であって、加圧部材としての加圧ローラ31に圧接してニップ部(定着ニップ)を形成している。
定着ローラ21の被覆層21bにおける弾性層は、フッ素ゴム、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム等の弾性材料で形成されている。定着ローラ21の被覆層21bにおける離型層は、PFA(4フッ化エチレンバーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)等で形成されている。定着ローラ21の表層に離型層を設けることにより、トナーT(トナー像)に対する離型性(剥離性)が担保されることになる。定着ローラ21は、駆動モータ(不図示)によって図2の時計方向に回転駆動される。
中空構造の定着ローラ21(芯金21a)の内部には、加熱手段としての2つのヒータ(中央部ヒータ25と端部ヒータ26とである。)が固設されている。
2つのヒータ25、26は、それぞれ、棒状に形成されたハロゲンヒータであって、その両端部が定着装置20の側板に固定されている。そして、画像形成装置本体1のメインスイッチがオン(電源オン)された状態で、電源91、92からヒータ25、26に電力が供給される。そして、制御部90により出力制御されたヒータ25、26からの輻射熱によって定着ローラ21が加熱されて、さらに加熱された定着ローラ21の表面からシートP上のトナー像Tに熱が加えられる。
ヒータ25、26の出力制御は、定着ローラ21表面に非接触で対向する2つの温度センサ40、41によるローラ表面温度の検知結果に基づいておこなわれる。そして、このようなヒータ25、26の出力制御によって、定着ローラ21の温度(定着温度)を所望の温度(目標制御温度)に調整制御することができる。
なお、本実施の形態では、2つの温度センサ(第1温度センサ40と第2温度センサ41とである。)がそれぞれ幅方向に移動可能に構成されているが、これについては後で詳しく説明する。
また、加圧部材としての加圧ローラ31(加圧回転体)は、主として、芯金32と、芯金32の外周面を覆う被覆層としての弾性層33と、からなるローラ部材である。
加圧ローラ31の弾性層33(被覆層)は、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、等の材料で形成されている。なお、弾性層33の表層にPFA等からなる薄肉の離型層を設けて、弾性層33と離型層とで被覆層を構成することもできる。
そして、加圧ローラ31は、不図示の加圧機構によって定着ローラ21に圧接する。こうして、加圧ローラ31と定着ローラ21との間に、所望のニップ部が形成される。
加圧ローラ31は、定着ローラ21の回転にともない、図2の反時計方向に従動回転する。
上述のように構成された定着装置20は、次のように動作する。
装置本体1のメインスイッチが投入されると、電源91、92からヒータ25、26に交流電圧が印加(給電)される。
そして、印刷指令(プリント要求)が入力されると、不図示の駆動モータ(駆動機構)によって定着ローラ21の時計方向の回転駆動が開始されて、加圧ローラ31の反時計方向の従動回転が開始される。その後、給紙部7からシートPが給送されて、2次転写ローラ18の位置で、中間転写ベルト17上のトナー像がシートP上に未定着画像として担持される。未定着画像T(トナー像)が担持されたシートPは、図2の矢印方向に搬送されて、圧接状態にある定着ローラ21及び加圧ローラ31のニップ部に送入される。そして、定着ローラ21による加熱と、定着ローラ21及び加圧ローラ31の押圧力とによって、シートPの表面にトナー像Tが定着される。そして、定着工程後のシートPは、回転する定着ローラ21及び加圧ローラ31によって、ニップ部から矢印方向に送出される。
以下、本実施の形態における定着装置20(画像形成装置1)において、特徴的な構成・動作について詳しく説明する。
図2、図3(A)等を参照して、本実施の形態における定着装置20には、定着ローラ21(定着部材)を加熱する加熱手段として、定着ローラ21の幅方向中央部を加熱する中央部ヒータ25と、定着ローラ21の幅方向両端部を加熱する端部ヒータ26と、が設けられている。
詳しくは、中央部ヒータ25は、ハロゲンヒータであって、定着ローラ21の幅方向中央部(図3の範囲Nである。)を加熱可能に形成されている。中央部ヒータ25は、幅方向長さが定着ローラ21の幅方向長さとほぼ同等に形成されているものの、ヒータとして機能する部分(ヒータ主部)は中央部にのみ形成されている。また、中央部ヒータ25のワット数は850W(ワット)に設定されている。そして、中央部ヒータ25は、制御部90による第1電源91(図2参照)の制御によって、第1電源91から供給される電圧印加のタイミングが制御される。
端部ヒータ26は、ハロゲンヒータであって、定着ローラ21(定着部材)の幅方向両端部(図3の範囲Mよりも僅かに広い範囲から範囲Nを除いた範囲である。)を加熱可能に形成されている。端部ヒータ26は、幅方向長さが定着ローラ21の幅方向長さとほぼ同等に形成されているものの、ヒータとして機能する部分(ヒータ主部)は両端部にのみ形成されている。また、端部ヒータ26のワット数は800W(ワット)に設定されている。そして、端部ヒータ26は、制御部90による第2電源92(図2参照)の制御によって、第2電源92から供給される電圧印加のタイミングが制御される。
なお、本実施の形態において、上述した定着ローラ21の「幅方向中央部」の範囲Nは、幅方向の中央位置X(図3参照)を含む範囲であって、通紙可能な最小サイズのシートPの通紙領域、すなわち、通紙可能なすべてのサイズのシートPに対して通紙領域となりうる部分としている。
また、上述した定着ローラ21の「幅方向両端部」の範囲(M-N)における、範囲Mは、通紙可能な最大サイズのシートPの通紙領域を含み、それよりも僅かに広い範囲に設定されている。
また、図2、図3(B)等に示すように、本実施の形態における定着装置20には、定着ローラ21(定着部材)の表面温度を検知する2つの温度センサ(第1温度センサ40と第2温度センサ41とである。)が設置されている。これらの温度センサ40、41は、いずれも、定着ローラ21の表面に非接触で対向するサーモパイル、非接触サーミスタなどの非接触型温度センサである。そして、2つの温度センサ40、41は、それぞれ、センサ移動機構55A、55Bによって幅方向(シートPの搬送方向に直交する図2の紙面垂直方向であって、図3(B)の左右方向である。)に移動可能に構成されている。
詳しくは、第1温度センサ40は、印刷中(定着工程中)に幅方向中央部(本実施の形態では、中央位置Xであって、図3(B)に示す位置である。)の位置を移動開始位置(ホームポジション)として、少なくともニップ部(定着ニップ)を通過するシートPの幅方向サイズに対応する幅方向範囲の全域を移動しながら、定着ローラ21の表面温度を幅方向範囲の全域にわたって検知するものである。
これに対して、第2温度センサ41は、印刷中に幅方向端部の位置(本実施の形態では、図3(B)に示す位置であって、通紙可能な最大サイズのシートPの通紙領域Mにおける幅方向端部の位置である。)を移動開始位置(ホームポジション)として、上述した幅方向範囲の全域を移動しながら、定着ローラ21の表面温度を幅方向範囲の全域にわたって検知するものである。
具体的に、本実施の形態において、第1温度センサ40と第2温度センサ41とは、それぞれ、通紙可能な最大サイズのシートPの通紙領域に対応する幅方向範囲の全域Mを移動しながら、定着ローラ21(定着部材)の表面温度を、その幅方向範囲の全域にわたって検知することになる。
さらに具体的に、第1温度センサ40は、先に図1等を用いて説明した印刷動作が開始されると、第1センサ移動機構55Aによって、図3(B)に示す中央位置Xを移動開始位置(ホームポジション)として実線矢印方向(図3(B)の左側)に移動して、幅方向一端側に達した後に、破線矢印方向(図3(B)の右側)に移動して、幅方向他端側に達した後に、中央位置Xに戻って1往復する。この間、第1温度センサ40によって、定着ローラ21の幅方向の温度分布(図4のグラフS1参照)が検知されることになる。
これに対して、第2温度センサ41は、先に図1等を用いて説明した印刷動作が開始されると、第2センサ移動機構55Bによって、図3(B)に示す幅方向他端側を移動開始位置(ホームポジション)として実線矢印方向(図3(B)の左側)に移動して、幅方向一端側に達した後に、破線矢印方向(図3(B)の右側)に移動して、幅方向他端側(ホームポジション)に戻って1往復する。この間、第2温度センサ41によって、定着ローラ21の幅方向の温度分布(図4のグラフS2参照)が検知されることになる。
なお、本実施の形態において、第1温度センサ40と第2温度センサ41とは、それぞれ、印刷(一連のジョブであって、特に、連続通紙時である。)の途中で幅方向範囲Mを1往復したときには、その後に印刷が終了するまで幅方向範囲Mを繰り返し往復するように移動する。
すなわち、一連のジョブが終了するまで、第1温度センサ40と第2温度センサ41とは、それぞれ、移動停止することなく、上述した往復移動を可能な限り繰り返すことになる。
そして、第1温度センサ40と第2温度センサ41とは、それぞれ、その移動の間に常に定着ローラ21の表面温度(定着温度)を検知することになる。
そして、第1温度センサ40と第2温度センサ41とは、印刷が終了した後に、それぞれ図3(B)に示すそれぞれの移動開始位置(ホームポジション)に戻されることになる。
ここで、図3(B)等を参照して、本実施の形態において、第1温度センサ40を幅方向に移動する第1センサ移動機構55Aは、第1モータ56A、第1ウォームギア57A、第1フィラー58A、第1ガイド部材(不図示)、等で構成されている。同様に、第2温度センサ41を幅方向に移動する第2センサ移動機構55Bは、第2モータ56B、第2ウォームギア57B、第2フィラー58B、第2ガイド部材(不図示)、等で構成されている。
第1、第2モータ56A、56Bは、第1、第2ウォームギア57A、57Bを正逆双方向に回転可能に構成されている。第1、第2モータ56A、56Bとしては、ステッピングモータを用いることもできるし、DCモータを用いることもできる。第1、第2モータ56A、56Bとしてステッピングモータを用いる場合には、第1、第2温度センサ40、41を高い位置精度で移動させることが可能になる。これに対して、第1、第2モータ56A、56BとしてDCモータを用いる場合には、低廉なセンサ移動機構55A、55Bを提供することが可能になる。
第1、第2温度センサ40、41には、第1、第2ウォームギア57A、57Bに噛合するギア部が設けられている。また、図示は省略するが、定着装置20の筐体には、第1、第2温度センサ40、41を非回転で幅方向に移動可能に保持する第1、第2ガイド部材が設けられている。
このように構成された第1、第2センサ移動機構55A、55Bによって、制御部90による制御によって、第1、第2モータ56A、56Bが正方向に駆動されると、第1、第2温度センサ40、41が図3(B)の左側(幅方向一端側)に移動して、第1、第2モータ56A、56Bが逆方向に駆動されると、第1、第2温度センサ40、41が図3(B)の右側(幅方向他端側)に移動することになる。
なお、いかなるジョブ中においても第1、第2温度センサ40、41による幅方向の温度分布の検知を完了させるために(幅方向範囲全域を少なくとも1往復させるために)、センサ移動機構55A、55Bは、少なくとも通紙可能な最小の搬送方向サイズのシートが通紙されるときに、第1、第2温度センサ40、41が1往復するように、その移動速度が設定されていることが好ましい。
また、センサ移動機構55A、55Bは、このような構成のものに限定されることなく、種々の構成のものを用いることができる。
また、図3(B)を参照して、本実施の形態における定着装置20には、第1温度センサ40の幅方向の位置を検知する第1位置検知手段としての第1フォトセンサ59Aと、第2温度センサ41の幅方向の位置を検知する第2位置検知手段としての第2フォトセンサ59Bと、が設けられている。
詳しくは、第1センサ移動機構55Aの第1ウォームギア57Aには、その幅方向他端側の固定位置に、第1フィラー58Aが設置されている。そして、定着装置20の筐体には、第1フィラー58Aに対向する位置に、第1フィラー58Aの回転位置を光学的に検知可能な第1フォトセンサ59A(第1位置検知手段)が設けられている。このように構成された第1フォトセンサ59Aによって、第1フィラー58Aの回転位置と正逆双方向の回転回数とを検知することによって、第1温度センサ40の幅方向の絶対位置が検知されることになる。
同様に、第2センサ移動機構55Bの第2ウォームギア57Bには、その幅方向他端側の固定位置に、第2フィラー58Bが設置されている。そして、定着装置20の筐体には、第2フィラー58Bに対向する位置に、第2フィラー58Bの回転位置を光学的に検知可能な第2フォトセンサ59B(第2位置検知手段)が設けられている。このように構成された第2フォトセンサ59Bによって、第2フィラー58Bの回転位置と正逆双方向の回転回数とを検知することによって、第2温度センサ41の幅方向の絶対位置が検知されることになる。
また、第1フォトセンサ59Aの検知結果と第2フォトセンサ59Bとの検知結果とから、第1温度センサ40と第2温度センサ41との幅方向の相対位置を把握することができる。
なお、第1、第2位置検知手段は、このような構成のものに限定されることなく、種々の構成のものを用いることができる。
そして、本実施の形態では、印刷中に、第1温度センサ40の検知結果と、第2温度センサ41の検知結果と、に基づいて、加熱手段としての2つのヒータ25、26が制御される。
詳しくは、図4を参照して、本実施の形態において、印刷中に、第1温度センサ40によって検知した幅方向範囲の全域Mの温度分布S1と、第2温度センサ41によって検知した幅方向範囲の全域Mの温度分布S2と、がそれぞれ予め定められた温度分布S0に近似するようにヒータ25、26(加熱手段)が制御される。
さらに具体的に、制御部90のROM(記憶手段)には、通紙されるシートPの種類(サイズや厚みなどである。)や通紙枚数に応じて、理想とされる幅方向の温度分布S0が予め記憶されている。
また、制御部90のROM(記憶手段)には、中央部ヒータ25のオン・オフ制御と、端部ヒータ26のオン・オフ制御と、の組み合わせによって、定着温度の幅方向の温度分布がどのように変化するかについてのデータが予め記憶されている。すなわち、第1温度センサ40によって検知した温度分布S1と、第2温度センサ41によって検知した温度分布S2と、中央部ヒータ25のオン・オフ制御と、端部ヒータ26のオン・オフ制御と、の関係についてのデータが予め記憶されている。
したがって、制御部90によって、第1温度センサ40によって検知した温度分布S1と、第2温度センサ41によって検知した温度分布S2と、に基づいて、幅方向にわたって均一な狙いの温度分布S0になるように、第1電源91による中央部ヒータ25のオン・オフ制御と、第2電源92による端部ヒータ26のオン・オフ制御と、がおこなわれる。また、これらの温度検知とヒータ制御とが、交互にフィードバックされながら実行される。
以下、図5を用いて、このようなヒータ制御の一例について説明する。
図5に示すように、まず、待機状態にあった画像形成装置1において印刷動作が開始されると、第1、第2フォトセンサ59A、59Bによって第1、第2温度センサ40、41がそれぞれホームポジション(移動開始位置)に位置しているかが判別される(ステップS1、S2)。そして、第1、第2温度センサ40、41がそれぞれホームポジションに位置していることが確認されると、第1、第2温度センサ40、41の幅方向の移動をおこないながら、第1、第2温度センサ40、41による温度分布S1、S2の検知がおこなわれる(ステップS3~S5)。
そして、第1、第2温度センサ40、41による検知結果S1、S2と、制御部90のROMに記憶された温度分布S0のデータと、が比較されて(ステップS6)、狙いの温度分布S0に近づくように、中央部ヒータ25と端部ヒータ26との出力制御がおこなわれる(ステップS7~S9)。このような出力制御は、一連の印刷が終了するまでおこなわれて(ステップS10)、印刷の終了とともに本フローが終了することになる。
このように、本実施の形態における定着装置20は、幅方向中央部の位置Xを移動開始位置として幅方向全域を移動しながら定着温度を検知する第1温度センサ40の検知結果と、幅方向端部の位置を移動開始位置として幅方向全域を移動しながら定着温度を検知する第2温度センサ41の検知結果と、に基づいて、中央部ヒータ25と端部ヒータ26とが制御される。
これにより、図4のグラフS1、S2に示すように、定着ローラ21の表面温度が幅方向全域にわたって不均一であっても、その状態を精度良く把握して、その状態を精度良く解消することが可能になる。そのため、幅方向全域にわたって良好な定着画像を形成することができない不具合や、定着部材の局所的な過昇温が生じてしまう不具合などが軽減されることになる。
すなわち、幅方向の固定位置に設置された温度センサの検知結果に基づいて、ヒータ制御をしてしまうと、たまたま温度センサが固定された位置の定着温度が低すぎたり高すぎたりしてしまうと、幅方向全域でみたときに、その検知温度に基づいて温度制御される定着温度が狙いの温度からかけ離れたものになってしまう。これに対して、本実施の形態では、幅方向全域の温度分布に基づいたヒータ制御をおこなっているため、そのような不具合が生じにくくなる。
特に、本実施の形態では、第1温度センサ40が温度分布の検知を開始する位置と、第2温度センサ41が温度分布の検知を開始する位置と、が異なるため(ズレているため)、2つの温度センサ40,41によって時間的にずらしての温度分布の検知が可能になる。すなわち、幅方向の所定位置に注目してみると、2つの温度センサ40,41によって、同時に温度検知されるのではなくて、時間をずらして温度検知されることになる。したがって、幅方向の温度分布が、時間的変化も含めて、精度良く検知されやすくなって、先に説明した不具合の解消が効率的に軽減される。
なお、第1温度センサ40の移動開始位置は、中央部ヒータ25のヒータ主部が位置する幅方向中央部であって、第2温度センサ41の移動開始位置は、端部ヒータ26のヒータ主部が位置する幅方向端部であるため、印刷開始直後の中央部ヒータ25の出力制御を第1温度センサ40の検知結果に基づいておこなうとともに、印刷開始直後の端部ヒータ26の出力制御を第2温度センサ41の検知結果に基づいておこなうことが可能になる。そして、そのような制御をおこなうことで、先に説明した狙いの温度分布S0に近似させる制御がスムーズにおこなわれることになる。
なお、本実施の形態では、先に図4を用いて説明したように、第1、第2温度センサ40、41の検知結果と、制御部90に予め記憶された温度分布S0と、を比較する制御をおこなった。
これに対して、第1、第2温度センサ40、41で検知した温度分布に基づいて平均化した定着温度が狙いの定着温度に近似するように、2つのヒータ25、26を制御することもできる。
<変形例1>
図6に示すように、変形例1における定着装置20は、第1温度センサ40が温度検知しながら移動する幅方向範囲が、ニップ部(定着ニップ)を通過するシートPの幅方向サイズに対応する幅方向範囲の全域Nxとなるように設定している。
同様に、第2温度センサ41が温度検知しながら移動する幅方向範囲が、ニップ部(定着ニップ)を通過するシートPの幅方向サイズに対応する幅方向範囲の全域Nxとなるように設定している。ただし、変形例1において、第2温度センサ41の移動開始位置(ホームポジション)は、図3(B)のものと同様に、通紙可能な最大サイズのシートの通紙領域Mにおける幅方向端部の位置としている。
すなわち、変形例1においては、幅方向サイズの異なるシートPが通紙されると、その幅方向サイズに応じて、第1、第2温度センサ40、41の移動範囲Nxが変化することになる。
そして、変形例1においても、図2~図5等を用いて説明したものと同様に、印刷中に、第1温度センサ40の検知結果と、第2温度センサ41の検知結果と、に基づいて、ヒータ25、26が制御される。
これにより、幅方向全域にわたって良好な定着画像を形成することができない不具合や、定着ローラ21の局所的な過昇温が生じてしまう不具合が軽減される。特に、変形例1のものは、通紙されるシートPの幅方向サイズに応じて、きめの細かい定着温度制御が可能になる。
なお、シートPの幅方向サイズに関する情報は、ユーザーによって操作パネル100(図1、図2参照)に入力されるシート情報に基づいて制御部90で把握することができる。また、給紙部7などにサイズ検知センサを設けて、そのサイズ検知センサによってシートPの幅方向サイズを直接的に検知して、その検知結果に基づいてシートPの幅方向サイズに関する情報を取得することもできる。
<変形例2>
図8に示すように、変形例2における定着装置20は、ベルト式定着装置(定着部材として定着ベルト22が用いられた定着装置である。)であって、加熱ローラ24の内部に加熱手段としてのヒータ25、26を設置している。詳しくは、定着部材としての定着ベルト22は、定着補助ローラ23、加熱ローラ24、テンションローラなどの複数のローラ部材によって張架・支持されている。また、定着補助ローラ23は、定着ベルト22を介して加圧ローラ31に圧接してニップ部を形成している。さらに、中空構造の加熱ローラ24の内部には、定着部材としての定着ベルト22を間接的に加熱するヒータ25、26が固設されている。また、2つの温度センサ40、41は、幅方向に移動可能しながら定着ベルト22の幅方向の温度分布を検知するように構成されている。そして、2つの温度センサ40、41の検知結果に基づいて、ヒータ25、26が制御されることになる。
このように構成された定着装置20においても、幅方向全域にわたって良好な定着画像を形成することができない不具合や、定着ベルト22の局所的な過昇温が生じてしまう不具合が軽減される。
以上説明したように、本実施の形態における定着装置20は、ヒータ25、26(加熱手段)によって加熱されてトナー像を加熱してシートPの表面に定着する定着ローラ21(定着部材)と、定着ローラ21に圧接することでシートPが搬送されるニップ部を形成する加圧ローラ31(加圧部材)と、が設けられている。また、印刷中に幅方向中央部の位置Xを移動開始位置として少なくともニップ部を通過するシートPの幅方向サイズに対応する幅方向範囲の全域Mを移動しながら定着ローラ21の表面温度を幅方向範囲の全域Mにわたって検知する第1温度センサ40と、印刷中に幅方向端部の位置を移動開始位置として幅方向範囲の全域Mを移動しながら定着ローラ21の表面温度を幅方向範囲の全域Mにわたって検知する第2温度センサ41と、が設けられている。そして、印刷中に、第1温度センサ40の検知結果と、第2温度センサ41の検知結果と、に基づいて、ヒータ25、26が制御される。
これにより、幅方向全域にわたって良好な定着画像を形成することができない不具合や、定着ローラ21の局所的な過昇温が生じてしまう不具合が軽減される。
なお、本実施の形態では、加圧部材として加圧ローラ31を用いたが、加圧部材はこれに限定されることなく、例えば、加圧部材として加圧ベルトを用いることもできる。
また、本実施の形態では、図3(B)、図6において第2温度センサ41を中央位置Mに対して右側端部に設置したが、第2温度センサ41を中央位置Mに対して左側端部に設置することもできる。
また、本実施の形態では、第1、第2温度センサ40、41として非接触式の温度センサを用いたが、第1、第2温度センサ40、41として接触式の温度センサを用いることもできる。第1、第2温度センサ40、41として非接触式の温度センサを用いる場合には、接触式のものを用いる場合と比較して、移動による定着ローラ21との摺動抵抗が生じないことになる。これに対して、第1、第2温度センサ40、41として接触式の温度センサを用いる場合には、非接触式のものを用いる場合と比較して、温度検知の精度を高めることができる反面、擦過跡やトナー固着による黒スジ画像の発生が生じやすくなるが、温度センサ40、41を幅方向に移動させることで、そのような擦過跡やトナー固着が局所的に形成されにくくなる(接触式の温度センサ40、41を移動させない場合に比べて、黒スジ画像の発生が軽減される。)。
また、本実施の形態では、定着部材(定着ローラ21)を加熱する加熱手段として2つのヒータ25、26を用いたが、加熱手段として1つ又は3つ以上のヒータを用いることもできる。
また、本実施の形態では、定着部材(定着ローラ21)を加熱する加熱手段として熱ヒータ方式のものを用いたが、加熱手段はこれに限定されることなく、例えば、電磁誘導方式(IH方式)のものや、抵抗発熱体方式のものを用いることもできる。
そして、それらのような場合にも、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
なお、本願明細書等において、「幅方向」とは、シートの搬送方向に対して直交する方向であるものと定義する。
また、本願明細書等において、「シート」とは、紙(用紙)の他に、コート紙、ラベル紙、OHPシート、フィルムシート等のシート状の記録媒体のすべてを含むものと定義する。
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
20 定着装置、
21 定着ローラ(定着部材)、
25 中央部ヒータ(加熱手段)、
26 端部ヒータ(加熱手段)、
31 加圧ローラ(加圧部材)、
40 第1温度センサ(第1温度検知手段)、
41 第2温度センサ(第2温度検知手段)、
55A 第1センサ移動機構、
56A 第1モータ、
57A 第1ウォームギア、
58A 第1フィラー、
59A 第1フォトセンサ(第1位置検知手段)、
55B 第2センサ移動機構、
56B 第2モータ、
57B 第2ウォームギア、
58B 第2フィラー、
59B 第2フォトセンサ(第1位置検知手段)、
P シート(用紙)。
特開2000-227732号公報 特開平9-281845号公報

Claims (8)

  1. 加熱手段によって加熱されて、トナー像を加熱してシートの表面に定着する定着部材と、
    前記定着部材に圧接することでシートが搬送されるニップ部を形成する加圧部材と、
    印刷中に幅方向中央部の位置を移動開始位置として少なくとも前記ニップ部を通過するシートの幅方向サイズに対応する幅方向範囲の全域を移動しながら前記定着部材の表面温度を前記幅方向範囲の全域にわたって検知する第1温度センサと、
    印刷中に幅方向端部の位置を移動開始位置として前記幅方向範囲の全域を移動しながら前記定着部材の表面温度を前記幅方向範囲の全域にわたって検知する第2温度センサと、
    を備え、
    印刷中に、前記第1温度センサの検知結果と、前記第2温度センサの検知結果と、に基づいて、前記加熱手段が制御されることを特徴とする定着装置。
  2. 前記第1温度センサと前記第2温度センサとは、それぞれ、通紙可能な最大サイズのシートの通紙領域に対応する前記幅方向範囲の全域を移動しながら前記定着部材の表面温度を前記幅方向範囲の全域にわたって検知することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記第1温度センサの幅方向の位置を検知する第1位置検知手段と、
    前記第2温度センサの幅方向の位置を検知する第2位置検知手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記第1温度センサと前記第2温度センサとは、それぞれ、印刷の途中で前記幅方向範囲を1往復したときには、その後に印刷が終了するまで前記幅方向範囲を繰り返し往復するように移動することを特徴とする請求項1~請求項3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 前記第2温度センサの前記移動開始位置は、通紙可能な最大サイズのシートの通紙領域における幅方向端部の位置であることを特徴とする請求項1~請求項4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 印刷中に、前記第1温度センサによって検知した前記幅方向範囲の全域の温度分布と、前記第2温度センサによって検知した前記幅方向範囲の全域の温度分布と、がそれぞれ予め定められた温度分布に近似するように前記加熱手段が制御されることを特徴とする請求項1~請求項5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 前記加熱手段は、前記定着部材の幅方向中央部を加熱する中央部ヒータと、前記定着部材の幅方向両端部を加熱する端部ヒータと、であることを特徴とする請求項1~請求項6のいずれかに記載の定着装置。
  8. 請求項1~請求項7のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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