JP2023037182A - 情報処理システム、第1装置、情報処理システムの制御方法及びプログラム - Google Patents

情報処理システム、第1装置、情報処理システムの制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】所定の取付位置に取り付けられていない状態での第2装置の使用を抑制することができる情報処理システム、第1装置、情報処理システムの制御方法及びプログラムを提供する。【解決手段】情報処理システムは、処理部及び第1アンテナを有する第1装置と、第1装置の所定の取付位置に取り付けることが可能であり、かつ第1装置との間で近距離無線通信を行うことが可能であり、第2アンテナを有する第2装置と、を備え、第1アンテナ及び第2アンテナは、通信可能領域内に第2装置が位置している場合に近距離無線通信が行われ、かつ、通信可能領域外に第2装置が位置している場合に近距離無線通信が行われない位置及び範囲に設けられており、処理部は、第2装置との間で第1アンテナ及び第2アンテナを介した近距離無線通信を行うことが可能であると判定した場合に、第2装置の動作を開始させ、取付位置は、通信可能領域内に予め定められている。【選択図】図6

Description

本発明は、情報処理システム、第1装置、情報処理システムの制御方法及びプログラムに関する。
従来、商品の管理や検針といった種々の業務において、必要な情報を読み取って管理するためにハンディターミナル等の端末装置が用いられている(例えば、特許文献1)。この端末装置には、例えばバーコードを読み取るバーコードスキャナ、及び画像を撮影するカメラ等のデバイスが予め搭載されているが、製造時に予定されていなかった用途にも使用できるように、種々の拡張機器を外付けで接続できるようになっているものがある。拡張機器は、端末装置の筐体の背面等に直接取り付けられて固定される。
端末装置と拡張機器とを金属端子を介して接続する態様では、金属端子を露出させるために端末装置の筐体の一部が取り外された状態となること等に起因して、端末装置を単体で使用した場合よりも防水性能が低下する問題がある。この問題を回避可能な構成として、金属端子を介さずに、端末装置と拡張機器とを無線通信接続し、無線通信を介して拡張機器を制御する構成が考えられる。
特開2013-88955号公報
しかしながら、端末装置と拡張機器とを無線通信接続した構成では、拡張機器が端末装置の所定の取付位置に取り付けられていない状態であっても拡張機器を動作させることが可能となってしまう。拡張機器が所定の取付位置に取り付けられていない状態では、拡張機器の所期の性能が得られなかったり、落下等による故障が生じやすくなったりする。
このように、従来の技術では、第1装置(端末装置等)に第2装置(拡張機器等)が取り付けられた状態で動作する情報処理システムにおいて、所定の取付位置に取り付けられていない状態で第2装置が使用され得るという課題がある。
この発明の目的は、所定の取付位置に取り付けられていない状態での第2装置の使用を抑制することができる情報処理システム、第1装置、情報処理システムの制御方法及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理システムは、
処理部を有する第1装置と、
前記第1装置の所定の取付位置に取り付けることが可能であり、かつ前記第1装置との間で近距離無線通信を行うことが可能である第2装置と、
を備え、
前記第1装置は、前記近距離無線通信に用いられる第1アンテナを有し、
前記第2装置は、前記近距離無線通信に用いられる第2アンテナを有し、
前記第1アンテナ及び前記第2アンテナは、前記第1装置の周囲の領域のうち通信可能領域内に前記第2装置が位置している場合に前記近距離無線通信が行われ、かつ、前記通信可能領域外に前記第2装置が位置している場合に前記近距離無線通信が行われない位置及び範囲に設けられており、
前記処理部は、
前記第2装置との間で前記第1アンテナ及び前記第2アンテナを介した前記近距離無線通信を行うことが可能であるか否かを判定する判定処理を行い、
前記判定処理において前記近距離無線通信を行うことが可能であると判定した場合に、前記第2装置の動作を開始させ、
前記判定処理において前記近距離無線通信を行うことができないと判定した場合には、前記第2装置の動作を開始させないか、又は停止させ、
前記取付位置は、前記通信可能領域内に予め定められている、
ことを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る第1装置は、
所定の取付位置に第2装置を取り付けることが可能であり、かつ前記第2装置との間で近距離無線通信を行うことが可能な第1装置であって、
処理部と、
前記近距離無線通信に用いられる第1アンテナと、
を備え、
前記第2装置は、前記近距離無線通信に用いられる第2アンテナを備え、
前記第1アンテナは、 前記第1装置の周囲の領域のうち通信可能領域内に前記第2装置が位置している場合に前記近距離無線通信が行われ、かつ、前記通信可能領域外に前記第2装置が位置している場合に前記近距離無線通信が行われない位置及び範囲に設けられており、
前記処理部は、
前記第2装置との間で前記第1アンテナ及び前記第2アンテナを介した前記近距離無線通信を行うことが可能であるか否かを判定する判定処理を行い、
前記判定処理において前記近距離無線通信を行うことが可能であると判定した場合に、前記第2装置の動作を開始させ、
前記判定処理において前記近距離無線通信を行うことができないと判定した場合には、前記第2装置の動作を開始させないか、又は停止させ、
前記取付位置は、前記通信可能領域内に予め定められている、
ことを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理システムの制御方法は、
第1装置と、前記第1装置の所定の取付位置に取り付けることが可能であり、かつ前記第1装置との間で近距離無線通信を行うことが可能である第2装置と、を備えた情報処理システムの制御方法であって、
前記第1装置は、前記近距離無線通信に用いられる第1アンテナを有し、
前記第2装置は、前記近距離無線通信に用いられる第2アンテナを有し、
前記第1アンテナ及び前記第2アンテナは、前記第1装置の周囲の領域のうち通信可能領域内に前記第2装置が位置している場合に前記近距離無線通信が行われ、かつ、前記通信可能領域外に前記第2装置が位置している場合に前記近距離無線通信が行われない位置及び範囲に設けられており、
当該制御方法は、
前記第2装置との間で前記第1アンテナ及び前記第2アンテナを介した前記近距離無線通信を行うことが可能であるか否かを判定する判定処理を行い
前記判定処理において前記近距離無線通信を行うことが可能であると判定した場合に、前記第2装置の動作を開始させ、
前記判定処理において前記近距離無線通信を行うことができないと判定した場合には、前記第2装置の動作を開始させないか、又は停止させ、
前記取付位置は、前記通信可能領域内に予め定められている、
ことを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係るプログラムは、
第1装置と、前記第1装置の所定の取付位置に取り付けることが可能であり、かつ前記第1装置との間で近距離無線通信を行うことが可能である第2装置と、を備えた情報処理システムにおける前記第1装置に設けられたコンピュータにより実行されるプログラムであって、
前記第1装置は、前記近距離無線通信に用いられる第1アンテナを有し、
前記第2装置は、前記近距離無線通信に用いられる第2アンテナを有し、
前記第1アンテナ及び前記第2アンテナは、前記第1装置の周囲の領域のうち通信可能領域内に前記第2装置が位置している場合に前記近距離無線通信が行われ、かつ、前記通信可能領域外に前記第2装置が位置している場合に前記近距離無線通信が行われない位置及び範囲に設けられており、
当該プログラムは、前記コンピュータに、
前記第2装置との間で前記第1アンテナ及び前記第2アンテナを介した前記近距離無線通信を行うことが可能であるか否かを判定する判定処理を行う機能と、
前記判定処理において前記近距離無線通信を行うことが可能であると判定した場合に、前記第2装置の動作を開始させる機能と、
前記判定処理において前記近距離無線通信を行うことができないと判定した場合に、前記第2装置の動作を開始させないか、又は停止させる機能と、
を実現させ、
前記取付位置は、前記通信可能領域内に予め定められている、
ことを特徴とする。
本発明によれば、所定の取付位置に取り付けられていない状態での第2装置の使用を抑制することができる。
端末システムを示す図である。 端末装置の機能構成を示すブロック図である。 拡張機器の機能構成を示すブロック図である。 NFC部の構成を示す図である。 通信可能領域の例を示す図である。 接続開始処理の制御手順を説明するフローチャートである。 接続確認処理の制御手順を説明するフローチャートである。 変形例1に係る第1アンテナ及び第2アンテナの配置、並びに通信可能領域を示す図である。 変形例2に係る第1アンテナ及び第2アンテナの配置を示す図である。 変形例2に係る第1アンテナ及び第2アンテナの配置の他の例を示す図である。
以下、本発明に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
<端末システムの概要>
図1は、本実施形態の端末システム1を示す図である。このうち図1(a)は、端末システム1の正面図であり、図1(b)は、端末システム1の側面図であり、図1(c)は、端末システム1の背面図である。
端末システム1(情報処理システム)は、端末装置10(第1装置)及び拡張機器20(第2装置)を備える。端末システム1は、店舗や倉庫などの導入先に導入され、当該導入先の従業員や管理者等の操作者により操作される。以下では、端末装置10の背面から前面に向かう方向をZ方向とし、Z方向に垂直な2方向をX方向(第1方向)及びY方向(第2方向)とする。このうちX方向は、端末装置10の表示部15に正対したユーザから見て右方向であるものとし、Y方向は、表示部15に正対したユーザから見て上方向であるものとする。
端末装置10は、単体で使用することもできるハンディターミナルである。図1(c)に示すように、端末装置10の背面には、バーコード又は2次元コードといったシンボルを読み取るバーコードスキャナ16、及び被写体を撮影するカメラ17が設けられている。図1(a)に示すように、端末装置10の前面には、バーコードスキャナ16に読取動作を開始させるための入力操作を受け付ける正面トリガーキー141、ユーザによる各種情報入力のための入力操作を受け付ける一般入力キー143、及び各種情報を表示する表示部15が設けられている。図1(b)及び図1(c)に示すように、端末装置10の側面には、バーコードスキャナ16に読取動作を開始させるための入力操作を受け付ける側面トリガーキー142が設けられている。また、端末装置10は、外部機器との間で無線LAN等による無線通信を行う無線通信部18(図2参照)を備える。端末装置10は、商品に付されたシンボルをバーコードスキャナ16により読み取って得られた情報や、カメラ17による撮影画像などを、無線通信部18を介して外部機器に送信する。
拡張機器20は、端末システム1において、端末装置10が備えていない拡張機能を実現するために用いられる。拡張機器20は、端末装置10の所定の取付位置に取り付けることが可能となっている。本実施形態の拡張機器20は、端末装置10の筐体のうち背面の取付位置に取り付けられて使用される。図1(b)及び図1(c)には、拡張機器20が取付位置に取り付けられている状態の端末システム1が記載されている。拡張機器20の端末装置10に対する取付方法(固定方法)は、特には限られず、例えばねじ止めにより固定する方法であってもよいし、端末装置10及び拡張機器20の一方に設けられた凹部に対し、他方に設けられたフックやツメといった凸部を嵌合させることにより固定する方法であってもよい。
拡張機器20により実現される拡張機能は、特には限られないが、例えば、赤外線を用いた温度検出、端末装置10がサポートしない方式による無線通信、及びセキュリティカードの認証といった機能などであってもよい。
拡張機器20は、端末装置10との間で、NFC(Near Field Communication)による無線通信(近距離無線通信)と、当該NFCとは異なる方式の無線通信と、を行うことができる。本実施形態では、NFCとは異なる方式の無線通信として、Bluetooth(登録商標)及び無線LAN通信が用いられている。
<端末装置の構成>
図2は、端末装置10の機能構成を示すブロック図である。
端末装置10は、CPU11(Central Processing Unit)と、RAM12(Random Access Memory)と、記憶部13と、操作部14と、表示部15と、バーコードスキャナ16と、カメラ17と、無線通信部18と、NFC部19などを備え、これらの各部はバスB1により接続されている。
CPU11は、記憶部13に記憶されているプログラム131を読み出して実行し、各種演算処理を行うことで、端末装置10の各部の動作を制御するプロセッサである。本実施形態では、CPU11が「処理部」に相当する。なお、処理部は、複数のプロセッサ(例えば複数のCPU)を有していてもよく、本実施形態のCPU11が実行する複数の処理を、当該複数のプロセッサが実行してもよい。この場合には、複数のプロセッサが「処理部」に相当する。この場合において、複数のプロセッサが共通の処理に関与してもよいし、あるいは、複数のプロセッサが独立に異なる処理を並列に実行してもよい。
RAM12は、CPU11に作業用のメモリ空間を提供し、一時データを記憶する。RAM12は、不揮発性メモリを含んでいてもよい。
記憶部13は、コンピュータとしてのCPU11により読み取り可能な非一時的な記録媒体である。記憶部13は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを含み、プログラム131及び各種データを記憶する。プログラム131は、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶部13に格納されている。
操作部14は、上述の正面トリガーキー141、側面トリガーキー142、及び一般入力キー143などを備え、これらのキーに対する入力操作に応じた操作信号をCPU11に出力する。操作部14は、表示部15の画面に重ねられて設けられたタッチパネルを備えていてもよい。この場合には、操作部14は、タッチパネルに対する接触操作に応じて、接触位置などを示す操作信号をCPU11に出力する。
表示部15は、端末装置10の正面に配置されており、例えば液晶表示装置又は有機EL(Electro Luminescence)表示装置などを備える。表示部15は、各種操作画面、CPU11による処理結果、カメラ17による撮影画像、及び拡張機器20の接続状況を報知する報知画面などを表示する。よって、表示部15は、拡張機器20の接続状況に係る報知を行う報知部としても機能する。
バーコードスキャナ16は、所定の規則に従って生成されたバーコード又は2次元コード等のシンボルを読み取って得られた信号をデコードし、CPU11に出力する。シンボルの読取結果のデコード処理の少なくとも一部は、CPU11により実行されてもよい。本実施形態のバーコードスキャナ16は、読取面からレーザー光を射出する発光部を備えたレーザースキャナである。バーコードスキャナ16は、発光部から照射されたレーザー光の読取対象表面での反射光を受光することで、検出された反射光の強度分布に基づいてシンボルを読み取る。
カメラ17は、入射光をその強度に応じた電気信号に変換する複数の撮像素子と、入射光を当該撮像素子に導く光学系などを有する。カメラ17は、CPU11による制御下で、撮像素子及び光学系により定まる撮影範囲を撮影して静止画又は動画の撮影画像データを生成し、記憶部13に記憶させる。
無線通信部18は、変復調回路、信号処理回路などを有する通信モジュールであり、アンテナ18aを介して、Bluetooth及び無線LANによる無線通信に係る通信規格に対応した通信制御を行う。無線通信部18は、CPU11による制御下で、拡張機器20との間でデータの送受信を行う。具体的には、無線通信部18は、拡張機器20の動作を制御するための動作命令のデータを拡張機器20に送信し、拡張機器20における処理結果のデータ等を拡張機器20から受信する。また、無線通信部18は、CPU11による制御下で、予め通信接続対象として設定されているアクセスポイントとの無線通信を行い、アクセスポイントを介して外部機器との間でデータの送受信を行う。
NFC部19は、変復調回路、信号処理回路などを有するNFCコントローラを備え、第1アンテナ19aを介して、拡張機器20との間でNFCによる無線通信を行う。詳しくは、NFC部19は、送信する情報に応じて変調された電流を第1アンテナ19aに供給することで、拡張機器20への情報伝送及び/又は電力伝送のための電磁界を発生させる。また、NFC部19は、拡張機器20の第2アンテナ26a又は第2アンテナ26bが発生させる電磁界に応じて第1アンテナ19aに生じた電流を検出し、その復調結果に係るデータをCPU11に出力する。第1アンテナ19aは、図1(b)及び図1(c)に示すように、Z軸に平行な中心軸C1の回りに巻かれたループアンテナである。本実施形態の第1アンテナ19aは、X軸及びY軸に平行な辺を有する矩形状であるが、第1アンテナ19aの形状はこれに限られない。
なお、端末装置10の機能構成は、図2に示したものに限られない。例えば、端末装置10は、非接触充電により拡張機器20のバッテリーを充電させるための機能構成を備えていてもよい。
<拡張機器の構成>
図3は、拡張機器20の機能構成を示すブロック図である。
拡張機器20は、CPU21と、RAM22と、記憶部23と、拡張機能部24と、無線通信部25と、NFC部26などを備え、これらの各部はバスB2により接続されている。これらの拡張機器20の機能構成のうち少なくとも一部は、一体的な半導体素子であるマイクロコントローラー(マイコン)として構成されていてもよい。
CPU21は、記憶部23に記憶されているプログラム231を読み出して実行し、各種演算処理を行うことで、拡張機器20の各部の動作を制御するプロセッサである。拡張機器20は、複数のプロセッサ(例えば複数のCPU)を有していてもよく、本実施形態のCPU21が実行する複数の処理を、当該複数のプロセッサが実行してもよい。この場合において、複数のプロセッサが共通の処理に関与してもよいし、あるいは、複数のプロセッサが独立に異なる処理を並列に実行してもよい。
RAM22は、CPU21に作業用のメモリ空間を提供し、一時データを記憶する。RAM22は、不揮発性メモリを含んでいてもよい。
記憶部23は、コンピュータとしてのCPU21により読み取り可能な非一時的な記録媒体である。記憶部23は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを含み、プログラム231及び各種データを記憶する。プログラム231は、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶部23に格納されている。
拡張機能部24は、拡張機器20により実現される拡張機能に係る処理及び動作を行う機能構成であり、拡張機能に応じたものが搭載される。例えば、拡張機器20により実現される機能が赤外線による温度の計測である場合には、拡張機能部24として赤外線温度センサが搭載される。
無線通信部25は、変復調回路、信号処理回路などを有する通信モジュールであり、アンテナ25aを介して、Bluetooth及び無線LANによる無線通信に係る通信規格に対応した通信制御を行う。無線通信部25は、CPU21による制御下で、端末装置10との間でデータの送受信を行う。具体的には、無線通信部25は、拡張機器20の動作を制御するための動作命令のデータを端末装置10から受信し、拡張機器20における処理結果のデータ等を端末装置10に対して送信する。
NFC部26は、変復調回路、信号処理回路などを有するNFCコントローラ261と、アンテナ切替部262とを備える。NFC部26は、カードエミュレーションモードで動作し、2つの第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bのうちアンテナ切替部262により選択された一方を介して、端末装置10との間でNFCによる無線通信を行う。NFC部26は、端末装置10の第1アンテナ19aが発生させる電磁界に応じて第2アンテナ26a又は第2アンテナ26bに生じた電流を検出し、その復調結果に係るデータをCPU21に出力する。また、NFC部26は、上記電磁界に応じて第2アンテナ26a又は第2アンテナ26bに生じた交流電圧を直流電圧に変換し、拡張機器20の各部に電力供給する。また、NFC部26は、送信する情報に応じて変調された電流を第2アンテナ26a又は第2アンテナ26bに供給することで、端末装置10への情報伝送のための電磁界を発生させる。
図4は、NFC部26の構成を示す図である。
NFC部26のNFCコントローラ261は、フィルタ回路を介してアンテナ切替部262に接続されている。アンテナ切替部262には、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bが接続されている。ここでは、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bは、それぞれ、インピーダンスを調整して電波の反射を抑えるためのマッチング回路を含む。アンテナ切替部262は、NFCコントローラ261による制御に従って第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bのうち一方をNFCコントローラ261に接続させるマルチプレクサ回路である。なお、アンテナ切替部262は、CPU21により制御されてもよい。
図1(b)及び図1(c)に示すように、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bは、中心軸C2の回りに巻かれたループアンテナである。中心軸C2は、拡張機器20が取付位置に取り付けられている状態(以下、「取付状態」と記す)において、Z軸に平行となる。また、取付状態において、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bの各中心軸C2は、第1アンテナ19aの中心軸C1とは異なる位置にある。本実施形態の第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bは、取付状態においてX軸及びY軸に平行な辺を有する矩形状であるが、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bの形状はこれに限られない。中心軸C2と平行な方向から見て第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bの各々により囲まれる範囲の面積は、いずれも、中心軸C1と平行な方向から見て第1アンテナ19aにより囲まれる範囲の面積よりも小さい。第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bは、取付状態において、第1アンテナ19aの中心軸C1に垂直なX方向(第1方向)についての位置が互いに異なる。また、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bは、取付状態において、中心軸C1と平行な方向から見て第1アンテナ19aにより囲まれる範囲と重ならない位置及び範囲に設けられている。具体的には、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bは、取付状態において、Y方向については第1アンテナ19aにより囲まれる範囲の近傍であって当該範囲より-Y方向側に位置し、X方向については第1アンテナ19aの幅の略両端に相当する位置に配置されている。
ここで、図5を参照して、端末装置10の第1アンテナ19aと、拡張機器20の第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bとの位置関係について説明する。端末装置10の第1アンテナ19a、並びに拡張機器20の第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bは、端末装置10の周囲の領域のうち通信可能領域R内に拡張機器20が位置している場合に、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bのいずれを介してもNFCによる無線通信を行うことができ、かつ、通信可能領域R外(端末装置10の周囲の領域のうち通信可能領域Rを除いた領域内)に拡張機器20が位置している場合に、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bのうち少なくとも一方を介したNFCによる無線通信を行うことができないような位置及び範囲に設けられている。上記の端末装置10の周囲の領域は、端末装置10の筐体の外面を取り囲む領域であって、筐体の外面からからの最大距離が所定の近傍距離となっている領域である。ここで、近傍距離は、例えば、第1アンテナ19aが発生させる電磁界の到達距離と同程度とされる。
図5(a)に示すように、通信可能領域Rは、端末装置10の筐体の背面側の空間のうち、第1アンテナ19aから-Z方向に所定の距離範囲内にある。また、図5(b)に示すように、通信可能領域Rは、Y方向について第1アンテナ19aを含む所定範囲内、かつX方向について第1アンテナ19aを含む所定範囲内にある。別の観点では、通信可能領域Rは、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bがいずれも第1アンテナ19aが生成する電磁界を通るように拡張機器20を配置したときに、拡張機器20が占有し得る空間である。なお、図5(a)及び図5(b)の通信可能領域Rのうち、第1アンテナ19aよりも+Y方向側に位置する部分は、拡張機器20を図5(b)の状態からZ軸を中心に180度回転させた状態(すなわち、第2アンテナ26a及び26bが-Y方向側の端に位置する向き)とした場合に拡張機器20が占有し得る範囲を含む。
拡張機器20の取付位置は、通信可能領域R内に予め定められている。したがって、拡張機器20が取付状態にある場合には、端末装置10と拡張機器20との間でNFCによる無線通信を行うことができる。また、拡張機器20が取付位置から取り外され、通信可能領域Rの外に持ち出されると、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bのうち少なくとも一方を介したNFCによる無線通信を行うことができなくなる。通信可能領域Rは、端末装置10における第1アンテナ19aの位置及び大きさ、拡張機器20における第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bの位置及び大きさ、並びに各アンテナのマッチング調整の程度などに応じて定まる。
なお、端末装置10の機能構成は、図2に示したものに限られない。例えば、バッテリーと、端末装置10が発生させる電磁波を用いた非接触充電によって当該バッテリーを充電させるための機能構成と、を備えていてもよい。
<端末システムの動作>
次に、端末システム1の動作について、端末装置10と拡張機器20との接続に係る動作を中心に説明する。
端末装置10と拡張機器20との間の情報の送受信は、NFCを含む無線通信のみ(本実施形態では、NFC、Bluetooth又は無線LAN)により行われる。また、拡張機器20の動作が開始された後は、拡張機器20は、Bluetooth又は無線LANを介して端末装置10により制御される。よって、拡張機器20が端末装置10の取付位置に取り付けられていない状態であっても拡張機器20を制御して動作させることが可能である。Bluetooth及び無線LANによる通信可能距離は、NFCによる通信可能距離より長いため、拡張機器20の動作の制御は、端末装置10と拡張機器20とが、NFCによる通信可能距離以上に離れていても行うことができる。
しかしながら、拡張機器20が取付位置に取り付けられていない状態では、拡張機器20の所期の性能が得られなかったり、落下や静電気等による故障が生じやすく所期の耐久性能が得られなかったりする。また、拡張機器20の内部にSAMカード又はSIMカードといった機密情報を記録した媒体が組み込まれていたり、拡張機器20の記憶部23に機密情報が記録されていたりする場合には、拡張機器20が取付位置に取り付けられていない状態のまま動作させると、紛失等により機密情報が漏洩しやすくなり、セキュリティ上の問題が生じやすくなる。
そこで、本実施形態の端末システム1では、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bの双方によりNFCによる無線通信を行うことができると判定された場合に限って、拡張機器20が認証されて起動される(すなわち、拡張機器20の動作が開始される)ようになっている。詳しくは、端末装置10のCPU11は、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bの各々と、第1アンテナ19aとを介して、拡張機器20との間でNFCによる無線通信を行うことが可能であるか否かを判定する判定処理を行う。そして、CPU11は、判定処理において、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bのそれぞれについて、第1アンテナ19aを介したNFCによる無線通信を行うことが可能であると判定した場合に、拡張機器20の動作を開始させる。また、CPU11は、判定処理において、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bの少なくとも一方を介したNFCによる無線通信を行うことができないと判定した場合には、拡張機器20の動作を開始させない。上述のように、端末装置10と拡張機器20との間で、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bの双方によりNFCによる無線通信を行うことができるのは、拡張機器20が通信可能領域R内に位置している場合に限られる。よって、拡張機器20が通信可能領域R内に位置していない場合には拡張機器20の動作が開始されないようにすることができる。
ここで、各アンテナの位置及び範囲等は、カードエミュレートモードで動作する拡張機器20を敢えて読み取りにくくなるように調整されている。これにより、端末装置10と拡張機器20との間のNFCによる無線通信を、拡張機器20が所定位置にあるか否かを検出するセンサのように使用することが可能となる。
例えば、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bの各々により囲まれる範囲の面積を敢えて小さくすることで、NFCによる無線通信を行うことが可能な範囲がより狭く制限されている。例えば、NFCによる無線通信を行うことが可能な端末装置10と拡張機器20との距離範囲、すなわち通信可能領域RのZ方向の幅が小さく制限されている。これにより、拡張機器20が取付位置から-Z方向に所定の微小距離以上離れている場合に、拡張機器20の動作が開始されないようにすることができる。
また、上述のとおり、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bは、取付状態において、中心軸C1と平行な方向から見て第1アンテナ19aにより囲まれる範囲と重ならない位置及び範囲に設けられている。このようにすることで、拡張機器20が取付位置から第1アンテナ19aとは逆方向に所定の微小距離以上離れている場合に、拡張機器20の動作が開始されないようにすることができる。例えば、図5(c)の状態から拡張機器20の位置が-Y方向に僅かにずれると、NFCによる無線通信を行うことができなくなるため、拡張機器20の動作が開始されない。
また、2つの第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bを、X方向について異なる位置に設け、かつX方向について第1アンテナ19aの幅の略両端に相当する位置に配置することで、拡張機器20のX方向についての位置が取付位置から僅かにずれた場合に、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bのうち一方を介したNFCによる無線通信が行われなくなる。よって、拡張機器20が取付位置からX方向に所定の微小距離以上離れている場合に、拡張機器20の動作が開始されないようにすることができる。例えば、図5(c)の状態から拡張機器20の位置が+X方向に僅かにずれると、第2アンテナ26aと第1アンテナ19aとの距離が離れ、第2アンテナ26aを介したNFCによる無線通信を行うことができなくなる。また、図5(c)の状態から拡張機器20の位置が-X方向に僅かにずれると、第2アンテナ26bと第1アンテナ19aとの距離が離れ、第2アンテナ26bを介したNFCによる無線通信を行うことができなくなる。よって、これらの場合には拡張機器20の動作が開始されない。このように、X方向について異なる位置に2つの第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bを設けることで、X方向について高い精度で拡張機器20の位置を検出することができる。
また、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bのマッチング調整(Q値の調整)を最適な調整から敢えてずらすことによって、通信可能領域Rを狭めてもよい。これにより、拡張機器20の位置がより取付位置に近い場合にのみ拡張機器20の動作が開始されるようにすることができる。
拡張機器20の動作を開始させるための動作開始命令は、NFCによる無線通信を介して拡張機器20に送信されてもよい。拡張機器20の動作開始後、拡張機器20の動作を制御するための制御命令は、Bluetooth又は無線LANによる無線通信を介して拡張機器20に送信される。ただし、これに限られず、拡張機器20の動作を制御するための制御命令を、NFCによる無線通信を介して拡張機器20に送信してもよい。また、拡張機器20の動作を開始させるための動作開始命令を、Bluetooth又は無線LANによる無線通信を介して拡張機器20に送信してもよい。
また、CPU11は、拡張機器20の動作を開始させた後に繰り返し判定処理を行う。そして、CPU11は、拡張機器20の動作を開始させた後の判定処理において、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bのうち少なくとも一方を介したNFCによる無線通信を行うことができないと判定した場合に、拡張機器20が取付位置にないことを知らせるための報知表示を、報知部としての表示部15に行わせる。また、報知表示に加えて、拡張機器20の動作を停止させる制御を行ってもよい。また、CPU11は、拡張機器20の動作を開始させる前に実行した判定処理において、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bのうち少なくとも一方を介したNFCによる無線通信を行うことができないと判定した場合に、上記の報知表示を表示部15に行わせてもよい。
報知表示の内容は、特には限られないが、例えば、文字によるメッセージであってもよいし、所定の警告マークを点灯させるものであってもよい。また、表示部15による報知表示に加えて、又は表示部15による報知表示に代えて、ビープ音等の報知音による報知、及び警告灯の点灯といった光による報知が行われてもよい。これらの場合には、報知音を出力する報知音出力部、及び光を出力する発光部が、報知部に相当する。
端末装置10のNFC部19は、拡張機器20の接続を検出する動作を行っている期間を除き、NFCカードの読み取りなどの通常の用途に使用することができる。
次に、端末装置10と拡張機器20との接続を開始するための接続開始処理の制御手順について説明する。
図6は、接続開始処理の制御手順を説明するフローチャートである。
図6では、端末装置10側の接続開始処理(CPU11により実行される処理)、及び拡張機器20側の接続確認処理(CPU21により実行される処理)が併記されている。また、処理の流れが実線で、データの流れが破線でそれぞれ示されている。
接続開始処理が開始されると、拡張機器20のCPU21は、NFC部26に制御信号を送信してアンテナ切替部262を動作させ、アンテナ切替部262が選択するアンテナを第2アンテナ26aに切り替える(ステップS201)。これにより、第2アンテナ26aがNFCコントローラ261に接続される。
端末装置10のCPU11は、NFC部19によるポーリングを開始させる(ステップS101)。これに応じて、NFC部19は、所定間隔で繰り返しポーリング信号を第1アンテナ19aから送信する。
拡張機器20のCPU21は、第2アンテナ26aを介してポーリング信号の受信を検出したか否かを判別する(ステップS202)。ポーリング信号の受信を検出していないと判別された場合には(ステップS202で“NO”)、CPU21は、再度ステップS202を実行する。
第2アンテナ26aを介してポーリング信号の受信を検出したと判別された場合には(ステップS202で“YES”)、CPU21は、NFC部26に制御信号を送信してアンテナ切替部262を動作させ、アンテナ切替部262が選択するアンテナを第2アンテナ26bに切り替える(ステップS203)。これにより、第2アンテナ26bがNFCコントローラ261に接続される。
CPU21は、第2アンテナ26bを介してポーリング信号の受信を検出したか否かを判別する(ステップS204)。ポーリング信号の受信を検出していないと判別された場合には(ステップS204で“NO”)、CPU21は、処理をステップS201に戻す。
第2アンテナ26bを介してポーリング信号の受信を検出したと判別された場合には(ステップS204で“YES”)、CPU21は、所定の成功信号をNFC部26により送信させる(ステップS205)。また、CPU21は、NFC部26に制御信号を送信してアンテナ切替部262を動作させ、アンテナ切替部262が選択するアンテナを第2アンテナ26aに切り替える(ステップS206)。これにより、第2アンテナ26aがNFCコントローラ261に接続される。
端末装置10のCPU11は、ステップS101でポーリング信号の送信を開始させた後、所定の待機期間内にNFC部19が拡張機器20から成功信号を受信したか否かを判別する(ステップS102)。待機期間内に拡張機器20から成功信号を受信しなかったと判別された場合には(ステップS102で“NO”)、CPU11は、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bのうち少なくとも一方を介したNFCによる無線通信を行うことができないと判定し、拡張機器20を検出できなかったこと、すなわち拡張機器20が取付位置にないことをユーザに知らせるための報知表示を表示部15に行わせる(ステップS103)。ステップS103が終了すると、CPU11は、処理をステップS101に戻す。
待機期間内に拡張機器20から成功信号を受信したと判別された場合には(ステップS102で“YES”)、CPU11は、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bの各々を介したNFCによる無線通信を行うことが可能であると判定する。そして、CPU11は、拡張機器20が取付位置に取り付けられているとみなし、NFC部19により、拡張機器20を起動させるための起動コマンド(動作開始命令)を、第1アンテナ19aを介して送信させる(ステップS104)。
拡張機器20のCPU21は、NFC部26が第2アンテナ26aを介して起動コマンドを受信すると、拡張機器20の各部を動作させて所定の起動処理を開始させる(ステップS207)。
拡張機器20が起動すると、端末装置10のCPU11は、無線通信部18による拡張機器20の制御を開始させる(ステップS105)。すなわち、CPU11は、ユーザの操作に応じた制御信号を無線通信部18により拡張機器20に対して送信させることで、拡張機器20の動作を制御して拡張機能を実行させる。
ステップS105及びステップS207が終了すると、CPU11及びCPU21は、接続開始処理を終了させる。
次に、拡張機器20の動作が開始された後に行われる、端末装置10と拡張機器20との接続を確認するための接続確認処理の制御手順について説明する。
図7は、接続確認処理の制御手順を説明するフローチャートである。
図7では、端末装置10側の接続確認処理(CPU11により実行される処理)、及び拡張機器20側の接続確認処理(CPU21により実行される処理)が併記されている。また、処理の流れが実線で、データの流れが破線でそれぞれ示されている。
接続確認処理は、図6の接続開始処理のステップS105が開始された後に開始される。
接続確認処理が開始されると、端末装置10のCPU11は、拡張機器20が接続されていることを確認する所定の接続確認タイミングであるか否かを判別する(ステップS301)。ここで、接続確認タイミングは、例えば、接続確認処理が開始されてからの経過時間、又は、最後にステップS303において成功信号を受信してからの経過時間が所定時間を超えたタイミングとすることができる。ここで、所定時間は、端末システム1の用途等に応じて任意に定めることができるが、例えば10分程度とすることができる。接続確認タイミングではないと判別された場合には(ステップS301で“NO”)、CPU11は、再度ステップS301を実行する。
接続確認タイミングであると判別された場合には(ステップS301で“YES”)、CPU11は、NFC部19によるポーリングを開始させる(ステップS302)。これに応じて、NFC部19は、所定間隔で繰り返しポーリング信号を第1アンテナ19aから送信する。
拡張機器20のCPU21は、第2アンテナ26aを介してポーリング信号の受信を検出したか否かを判別する(ステップS401)。ポーリング信号の受信を検出していないと判別された場合には(ステップS401で“NO”)、CPU21は、再度ステップS401を実行する。
第2アンテナ26aを介してポーリング信号の受信を検出したと判別された場合には(ステップS401で“YES”)、CPU21は、NFC部26に制御信号を送信してアンテナ切替部262を動作させ、アンテナ切替部262が選択するアンテナを第2アンテナ26bに切り替える(ステップS402)。
CPU21は、第2アンテナ26bを介してポーリング信号の受信を検出したか否かを判別する(ステップS403)。第2アンテナ26bを介してポーリング信号の受信を検出したと判別された場合には(ステップS403で“YES”)、CPU21は、所定の成功信号をNFC部26により送信させる(ステップS404)。ステップS404が終了した場合、又は、ステップS403においてポーリング信号の受信を検出していないと判別された場合には(ステップS403で“NO”)、CPU21は、NFC部26に制御信号を送信してアンテナ切替部262を動作させ、アンテナ切替部262が選択するアンテナを第2アンテナ26aに切り替える(ステップS405)。
端末装置10のCPU11は、ステップS302でポーリング信号の送信を開始させた後、所定の待機期間内にNFC部19が拡張機器20から成功信号を受信したか否かを判別する(ステップS303)。待機期間内に拡張機器20から成功信号を受信したと判別された場合には(ステップS303で“YES”)、CPU11は、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bの各々を介したNFCによる無線通信を行うことが可能であると判定する。そして、CPU11は、拡張機器20が取付位置に取り付けられているとみなして処理をステップS301に戻す。以降、接続確認タイミングとなるごとにステップS301~S303の接続確認が行われる。
ステップS303において、待機期間内に拡張機器20から成功信号を受信しなかったと判別された場合には(ステップS303で“NO”)、CPU11は、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bのうち少なくとも一方を介したNFCによる無線通信を行うことができないと判定し、拡張機器20が取付位置から取り外されていることをユーザに報知するための報知表示を表示部15に行わせる(ステップS304)。また、CPU11は、無線通信部18により、拡張機器20の動作を停止させるための動作停止コマンド(動作停止命令)を、第1アンテナ19aを介して送信させる(ステップS305)。また、CPU11は、無線通信部18による拡張機器20の制御を終了させる(ステップS306)。
拡張機器20のCPU21は、無線通信部25が第1アンテナ25aを介して動作停止コマンドを受信すると、拡張機器20の各部の動作を停止させるための所定の動作停止処理を実行する(ステップS406)。なお、ステップS305において動作停止コマンドが送信された時点で、無線通信部18、28による通信可能範囲外に拡張機器20が位置していた場合には、動作停止コマンドが受信されないためステップS406は省略される。
ステップS306及びステップS406(ステップS406が省略される場合にはステップS405)の処理が終了すると、CPU11及びCPU21は、接続確認処理を終了させる。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。以下の各変形例は、第2アンテナの数、第1アンテナと第2アンテナとの位置関係、及び第1アンテナの位置のうち少なくとも1つが上記実施形態と異なる。以下の各変形例では、上記実施形態との相違点について説明し、上記実施形態と共通する点については説明を省略する。
<変形例1>
図8は、変形例1に係る第1アンテナ19a及び第2アンテナ26a~26dの配置、並びに通信可能領域を示す図である。
図8は、拡張機器20が取付位置に取り付けられている状態の端末システム1の背面を示す。変形例1では、拡張機器20に4つの第2アンテナ26a~26dが設けられている。第2アンテナ26a~26dは、取付状態にある拡張機器20を-Z方向からみたときに、略矩形状の拡張機器20の四隅の近傍に設けられている。詳しくは、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26cは、拡張機器20の+X方向側の端部近傍に位置し、第2アンテナ26b及び第2アンテナ26dは、拡張機器20の-X方向側の端部近傍に位置している。また、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bは、拡張機器20の+Y方向側の端部近傍に位置し、第2アンテナ26c及び第2アンテナ26dは、拡張機器20の-Y方向側の端部近傍に位置している。言い換えると、4つの第2アンテナの一部は、取付状態において、X方向についての位置が互いに異なり、4つの第2アンテナの一部は、取付状態において、Y方向についての位置が互いに異なる。
また、第2アンテナ26a~26dは、取付状態において、Z方向から見て第1アンテナ19aにより囲まれる範囲と重ならない位置及び範囲に設けられている。言い換えると、第1アンテナ19aは、取付状態において4つの第2アンテナ26a~26dに内接する領域の内側に設けられている。詳しくは、第1アンテナ19aは、Z方向からみて略矩形であり、4つの第2アンテナ26a~26dは、第1アンテナ19aがなす矩形の外部領域のうち、4つの頂点の近傍位置にそれぞれ配置されている。第1アンテナ19aと、4つの第2アンテナ26a~26dとがこのような位置関係となっていることで、拡張機器20の位置が取付位置から+X方向に僅かにずれた場合に、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26cを介したNFCによる無線通信が行われなくなる。また、拡張機器20の位置が取付位置から-X方向に僅かにずれた場合に、第2アンテナ26b及び第2アンテナ26dを介したNFCによる無線通信が行われなくなる。また、拡張機器20の位置が取付位置から+Y方向に僅かにずれた場合に、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bを介したNFCによる無線通信が行われなくなる。また、拡張機器20の位置が取付位置から-Y方向に僅かにずれた場合に、第2アンテナ26c及び第2アンテナ26dを介したNFCによる無線通信が行われなくなる。この結果、図8に示す通信可能領域Rは、図5(b)に示す通信可能領域Rよりも、Y方向の幅が小さくなっている。
変形例1の接続開始処理では、第2アンテナ26a~26dの各々について、第1アンテナ19aとの間でNFCによる無線通信を行うことができるか否かが判定され、第2アンテナ26a~26dの全てについてNFCによる無線通信を行うことができると判定された場合に、拡張機器20の動作が開始される。また、変形例1の接続確認処理では、第2アンテナ26a~26dの各々について、第1アンテナ19aとの間でNFCによる無線通信を行うことができるか否かが判定され、第2アンテナ26a~26dのうち少なくとも1つについてNFCによる無線通信を行うことができないと判定された場合に、拡張機器20が取り外されていることをユーザに報知するための報知表示が表示部15により行われる。
変形例1の構成によれば、X方向及びY方向について異なる位置に4つの第2アンテナ26a~26dを設けることで、X方向及びY方向について高い精度で拡張機器20の位置を検出することができる。よって、X方向及びY方向のいずれについても、拡張機器20が取付位置から所定の微小距離以上離れている場合に、拡張機器20の動作が開始されないようにすることができる。また、拡張機器20の動作の開始後は、X方向及びY方向のいずれについても、拡張機器20が取付位置から所定の微小距離以上離れた場合にこれを検出することができ、拡張機器20が取り外されたことをユーザに報知することができる。
なお、第2アンテナの数は、4つに限られず、3つ以下又は5つ以上であってもよい。
<変形例2>
図9は、変形例2に係る第1アンテナ19a及び第2アンテナ26a~26dの配置を示す図である。
変形例2は、変形例1における第1アンテナ19aの位置及び範囲を変更したものに相当する。図9に示すように、第1アンテナ19aは、取付状態において、Z方向から見て4つの第2アンテナ26a~26dを囲む範囲に設けられていてもよい。言い換えると、第2アンテナ26a~26bは、取付状態において、Z方向から見て第1アンテナ19aにより囲まれる範囲と重なる位置及び範囲に設けられていてもよい。
なお、4つの第2アンテナ26a~26dのうち一部が、取付状態において、Z方向から見て第1アンテナ19aにより囲まれる範囲と重なる位置及び範囲に設けられていてもよい。
また、変形例2は、第2アンテナの数が3つ以下又は5つ以上である場合においても適用できる。よって、任意の数の第2アンテナのうちの少なくとも一部が、取付状態において、Z方向から見て第1アンテナ19aにより囲まれる範囲と重なる位置及び範囲に設けられていてもよい。例えば、図10に示すように、拡張機器20に単一の第2アンテナ26aが設けられていてもよく、この第2アンテナ26aが、取付状態において、Z方向から見て第1アンテナ19aにより囲まれる範囲と重なる位置及び範囲に設けられていてもよい。
<効果>
以上のように、本実施形態に係る情報処理システムとしての端末システム1は、処理部としてのCPU11を有する第1装置としての端末装置10と、端末装置10の所定の取付位置に取り付けることが可能であり、かつ端末装置10との間でNFCによる無線通信(近距離無線通信)を行うことが可能である第2装置としての拡張機器20と、を備える。端末装置10は、NFCによる無線通信に用いられる第1アンテナ19aを有し、拡張機器20は、NFCによる無線通信に用いられる第2アンテナ26a、26bを有する。第1アンテナ19a及び第2アンテナ26a、26bは、端末装置10の周囲の領域のうち通信可能領域R内に拡張機器20が位置している場合にNFCによる無線通信が行われ、かつ、通信可能領域R外に拡張機器20が位置している場合にNFCによる無線通信が行われない位置及び範囲に設けられている。また、CPU11は、拡張機器20との間で、第1アンテナ19aと、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bとを介したNFCによる無線通信を行うことが可能であるか否かを判定する判定処理を行い、判定処理においてNFCによる無線通信を行うことが可能であると判定した場合に、拡張機器20の動作を開始させ、判定処理においてNFCによる無線通信を行うことができないと判定した場合には、拡張機器20の動作を開始させないか、又は停止させる。また、取付位置は、通信可能領域R内に予め定められている。これにより、拡張機器20が端末装置10の周囲の通信可能領域R内に位置していない場合には、拡張機器20の動作が開始されないようにすることができ、また、拡張機器20の動作を停止させることができる。よって、所定の取付位置に取り付けられていない状態での拡張機器20の使用を抑制することができる。この結果、拡張機器20の所期の性能が得られなかったり、落下や静電気等による故障が生じやすく所期の耐久性能が得られなかったりする問題を生じにくくすることができる。また、拡張機器20の内部に機密情報が記録されていたりする場合に、拡張機器20の紛失等により機密情報が漏洩する問題を生じにくくすることができる。
また、CPU11は、判定処理においてNFCによる無線通信を行うことができないと判定した場合に、拡張機器20が取付位置にないことを知らせるための報知を報知部としての表示部15に行わせる。これにより、拡張機器20が取付位置に取り付けられていないことをユーザに知らせることができ、拡張機器20が当該取り外された状態のまま使用されることを抑制することができる。すなわち、取付位置に取り付けられた状態での拡張機器20の使用をユーザに促すことができる。
また、CPU11は、拡張機器20の動作を開始させた後に、さらに繰り返し判定処理を行う。これにより、拡張機器20の動作開始後に拡張機器20が取り外された場合に、拡張機器20が取り外されたことを検出することができる。また、併せて上記の報知を行うことで、拡張機器20が取り外されたことをユーザに知らせることができ、拡張機器20が取り外された状態のまま使用されることを抑制することができる。すなわち、取付位置に取り付けられた状態での拡張機器20の使用をユーザに促すことができる。
また、第1アンテナ19aは、中心軸C1の回りに巻かれたループアンテナであり、拡張機器20は、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26b(複数の第2アンテナ)を有し、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bは、拡張機器20が取付位置に取り付けられている状態において、中心軸C1に垂直なX方向(第1方向)についての位置が互いに異なる。また、CPU11は、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bの各々と、第1アンテナ19aとを介したNFCによる無線通信を行うことが可能であるか否かを判定する判定処理を行い、判定処理において、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bの双方について、第1アンテナ19aを介したNFCによる無線通信を行うことが可能であると判定した場合に、拡張機器20の動作を開始させ、判定処理において、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bのうち少なくとも1つについて、第1アンテナ19aを介したNFCによる無線通信を行うことができないと判定した場合には、拡張機器20の動作を開始させない。このような構成によれば、拡張機器20のX方向についての位置が取付位置から所定の微小距離以上離れている場合に、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bのうち一方を介したNFCによる無線通信が行われなくなる。よって、X方向についての拡張機器20の位置の検出精度を高めることができ、拡張機器20が取付位置からX方向に微小距離以上離れている場合に、拡張機器20の動作が開始されないようにすることができる。
また、変形例1において、第2アンテナ26a~26d(複数の第2アンテナ)の少なくとも一部は、拡張機器20が取付位置に取り付けられている状態において、中心軸C1及びX方向に垂直なY方向(第2方向)についての位置が互いに異なる。このような構成によれば、さらに、拡張機器20のY方向についての位置が取付位置から所定の微小距離以上離れている場合にも、第2アンテナ26a~26dのうち一部を介したNFCによる無線通信が行われなくなる。よって、X方向に加えてY方向についても、拡張機器20の位置の検出精度を高めることができ、拡張機器20が取付位置からX方向及びY方向に微かに離れている場合においても、拡張機器20の動作が開始されないようにすることができる。
また、CPU11は、拡張機器20の動作を開始させた後に繰り返し判定処理を行い、拡張機器20の動作を開始させた後の判定処理において、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bのうち少なくとも一方についてNFCによる無線通信を行うことができないと判定した場合に、拡張機器20が取付位置にないことを知らせるための報知を表示部15に行わせる。これにより、拡張機器20の動作開始後に拡張機器20が取り外されたことを高い感度で検出することができる。よって、拡張機器20が当該取り外された状態のまま使用されることをより適切に抑制することができる。
また、第1アンテナ19aは、中心軸C1の回りに巻かれたループアンテナであり、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bは、拡張機器20が取付位置に取り付けられている状態において、中心軸C1と平行な方向から見て第1アンテナ19aにより囲まれる範囲と重ならない位置及び範囲に設けられている。これにより、中心軸C1と平行な方向から見て、拡張機器20が取付位置から第1アンテナ19aとは逆方向に僅かに離れている場合に、NFCによる無線通信が行われなくなる。よって、特定方向(上記の逆方向)についての拡張機器20の位置の検出精度を高めることができる。
また、CPU11は、拡張機器20の動作を開始させるための動作開始命令を、NFCを介して拡張機器20に送信する。これにより、拡張機器20が通信可能領域R内に位置しているか否かの判定に引き続いて、拡張機器20の認証及び動作の開始(立ち上げ)までの一連の動作を自動的に行うことができるため、ユーザ利便性を向上させることができる。また、拡張機器20の起動時間を短縮することができる。
また、端末装置10と拡張機器20との間の情報の送受信は、無線通信のみにより行われる。このような構成では、拡張機器20が取付位置に取り付けられていない状態でも拡張機器20を制御することが可能であるが、本実施形態の構成とすることで、取付位置に取り付けられていない状態での拡張機器20の使用を抑制することができる。また、拡張機器20の接続のために端末装置10の筐体の一部を取り外す必要がないため、所期の防水性能が確保された、より安定した製品とすることができる。
また、本実施形態に係る第1装置としての端末装置10は、所定の取付位置に第2装置としての拡張機器20を取り付けることが可能であり、かつ拡張機器20との間でNFCによる無線通信(近距離無線通信)を行うことが可能であり、NFCによる無線通信に用いられる第1アンテナ19aと、処理部としてのCPU11と、を備える。また、拡張機器20は、NFCによる無線通信に用いられる第2アンテナ26a、26bを備える。第1アンテナ19aは、端末装置10の周囲の領域のうち通信可能領域R内に拡張機器20が位置している場合にNFCによる無線通信が行われ、かつ、通信可能領域R外に拡張機器20が位置している場合にNFCによる無線通信が行われない位置及び範囲に設けられている。また、CPU11は、拡張機器20との間で、第1アンテナ19aと、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bとを介したNFCによる無線通信を行うことが可能であるか否かを判定する判定処理を行い、判定処理においてNFCによる無線通信を行うことが可能であると判定した場合に、拡張機器20の動作を開始させ、判定処理においてNFCによる無線通信を行うことができないと判定した場合には、拡張機器20の動作を開始させないか、又は停止させる。また、取付位置は、通信可能領域R内に予め定められている。これにより、拡張機器20が端末装置10の周囲の通信可能領域R内に位置していない場合には、拡張機器20の動作が開始されないようにすることができ、また、拡張機器20の動作を停止させることができる。よって、所定の取付位置に取り付けられていない状態での拡張機器20の使用を抑制することができる。
また、本実施形態に係る端末システム1の制御方法は、拡張機器20との間で、第1アンテナ19aと、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bと、を介したNFCによる無線通信を行うことが可能であるか否かを判定する判定処理を行い、判定処理においてNFCによる無線通信を行うことが可能であると判定した場合に、拡張機器20の動作を開始させ、判定処理においてNFCによる無線通信を行うことができないと判定した場合には、拡張機器20の動作を開始させないか、又は停止させる。これにより、拡張機器20が端末装置10の周囲の通信可能領域R内に位置していない場合に、拡張機器20の動作が開始されないようにすることができ、また、拡張機器20の動作を停止させることができる。よって、所定の取付位置に取り付けられていない状態での拡張機器20の使用を抑制することができる。
また、本実施形態に係るプログラム131は、端末システム1における端末装置10に設けられたコンピュータとしてのCPU11により実行され、CPU11に、拡張機器20との間で、第1アンテナ19aと、第2アンテナ26a及び第2アンテナ26bと、を介したNFCによる無線通信を行うことが可能であるか否かを判定する判定処理を行う機能と、判定処理においてNFCによる無線通信を行うことが可能であると判定した場合に、拡張機器20の動作を開始させる機能と、判定処理においてNFCによる無線通信を行うことができないと判定した場合には、拡張機器20の動作を開始させないか、又は停止させる機能と、を実現させる。これにより、拡張機器20が端末装置10の周囲の通信可能領域R内に位置していない場合には、拡張機器20の動作が開始されないようにすることができ、また、拡張機器20の動作を停止させることができる。よって、所定の取付位置に取り付けられていない状態での拡張機器20の使用を抑制することができる。
<その他>
なお、上記実施形態における記述は、本発明に係る情報処理システム、第1装置、情報処理システムの制御方法及びプログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、拡張機器20の取付位置は、端末装置10の背面に限られず、側面又は前面等、任意の位置であってもよい。
また、情報処理システムを構成する第1装置として、端末装置10(ハンディターミナル)を例示したが、これに限られず、第1装置は、外付けで第2装置を取り付け可能な任意の装置であってもよい。例えば、第1装置は、携帯可能な携帯型端末であってもよいし、据え置き型の情報処理装置等であってもよい。
また、上記実施形態では、拡張機器20の1つのNFCコントローラ261に接続する第2アンテナを、複数の第2アンテナから選択可能な構成を例示したが、これに限られず、複数の第2アンテナに対応する複数のNFCコントローラを設けてもよい。
また、上記実施形態では、Bluetooth又は無線LANによる無線通信を介して拡張機器20を制御する例を用いて説明したが、これに限られず、NFCによる無線通信を介して拡張機器20を制御してもよい。この場合には、拡張機器20の無線通信部25を省略してもよい。
また、以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として記憶部13、23を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、HDD、SSD、フラッシュメモリ、CD-ROM等の情報記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
また、上記実施形態における端末装置10及び拡張機器20の構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
処理部を有する第1装置と、
前記第1装置の所定の取付位置に取り付けることが可能であり、かつ前記第1装置との間で近距離無線通信を行うことが可能である第2装置と、
を備え、
前記第1装置は、前記近距離無線通信に用いられる第1アンテナを有し、
前記第2装置は、前記近距離無線通信に用いられる第2アンテナを有し、
前記第1アンテナ及び前記第2アンテナは、前記第1装置の周囲の領域のうち通信可能領域内に前記第2装置が位置している場合に前記近距離無線通信が行われ、かつ、前記通信可能領域外に前記第2装置が位置している場合に前記近距離無線通信が行われない位置及び範囲に設けられており、
前記処理部は、
前記第2装置との間で前記第1アンテナ及び前記第2アンテナを介した前記近距離無線通信を行うことが可能であるか否かを判定する判定処理を行い、
前記判定処理において前記近距離無線通信を行うことが可能であると判定した場合に、前記第2装置の動作を開始させ、
前記判定処理において前記近距離無線通信を行うことができないと判定した場合には、前記第2装置の動作を開始させないか、又は停止させ、
前記取付位置は、前記通信可能領域内に予め定められている、
ことを特徴とする情報処理システム。
<請求項2>
前記処理部は、前記判定処理において前記近距離無線通信を行うことができないと判定した場合に、前記第2装置が前記取付位置にないことを知らせるための報知を報知部に行わせることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
<請求項3>
前記処理部は、前記第2装置の動作を開始させた後に、さらに繰り返し前記判定処理を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。
<請求項4>
前記第1アンテナは、中心軸の回りに巻かれたループアンテナであり、
前記第2装置は、複数の前記第2アンテナを有し、
前記複数の第2アンテナの少なくとも一部は、前記第2装置が前記取付位置に取り付けられている状態において、前記中心軸に垂直な第1方向についての位置が互いに異なり、
前記処理部は、
前記複数の第2アンテナの各々と、前記第1アンテナとを介した前記近距離無線通信を行うことが可能であるか否かを判定する前記判定処理を行い、
前記判定処理において、前記複数の第2アンテナの全てについて、前記第1アンテナを介した前記近距離無線通信を行うことが可能であると判定した場合に、前記第2装置の動作を開始させ、
前記判定処理において、前記複数の第2アンテナのうち少なくとも1つについて、前記第1アンテナを介した前記近距離無線通信を行うことができないと判定した場合には、前記第2装置の動作を開始させない、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理システム。
<請求項5>
前記複数の第2アンテナの少なくとも一部は、前記第2装置が前記取付位置に取り付けられている状態において、前記中心軸及び前記第1方向に垂直な第2方向についての位置が互いに異なることを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
<請求項6>
前記処理部は、
前記第2装置の動作を開始させた後に繰り返し前記判定処理を行い、
前記第2装置の動作を開始させた後の前記判定処理において、前記複数の第2アンテナのうち少なくとも1つについて前記近距離無線通信を行うことができないと判定した場合に、前記第2装置が前記取付位置にないことを知らせるための報知を報知部に行わせる
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の情報処理システム。
<請求項7>
前記第1アンテナは、中心軸の回りに巻かれたループアンテナであり、
前記第2アンテナは、前記第2装置が前記取付位置に取り付けられている状態において、前記中心軸と平行な方向から見て前記第1アンテナにより囲まれる範囲と重ならない位置及び範囲に設けられている
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の情報処理システム。
<請求項8>
前記処理部は、前記第2装置の動作を開始させるための動作開始命令を、前記近距離無線通信を介して前記第2装置に送信することを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の情報処理システム。
<請求項9>
前記第1装置と前記第2装置との間の情報の送受信は、無線通信のみにより行われることを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の情報処理システム。
<請求項10>
所定の取付位置に第2装置を取り付けることが可能であり、かつ前記第2装置との間で近距離無線通信を行うことが可能な第1装置であって、
処理部と、
前記近距離無線通信に用いられる第1アンテナと、
を備え、
前記第2装置は、前記近距離無線通信に用いられる第2アンテナを備え、
前記第1アンテナは、前記第1装置の周囲の領域のうち通信可能領域内に前記第2装置が位置している場合に前記近距離無線通信が行われ、かつ、前記通信可能領域外に前記第2装置が位置している場合に前記近距離無線通信が行われない位置及び範囲に設けられており、
前記処理部は、
前記第2装置との間で前記第1アンテナ及び前記第2アンテナを介した前記近距離無線通信を行うことが可能であるか否かを判定する判定処理を行い、
前記判定処理において前記近距離無線通信を行うことが可能であると判定した場合に、前記第2装置の動作を開始させ、
前記判定処理において前記近距離無線通信を行うことができないと判定した場合には、前記第2装置の動作を開始させないか、又は停止させ、
前記取付位置は、前記通信可能領域内に予め定められている、
ことを特徴とする第1装置。
<請求項11>
第1装置と、前記第1装置の所定の取付位置に取り付けることが可能であり、かつ前記第1装置との間で近距離無線通信を行うことが可能である第2装置と、を備えた情報処理システムの制御方法であって、
前記第1装置は、前記近距離無線通信に用いられる第1アンテナを有し、
前記第2装置は、前記近距離無線通信に用いられる第2アンテナを有し、
前記第1アンテナ及び前記第2アンテナは、前記第1装置の周囲の領域のうち通信可能領域内に前記第2装置が位置している場合に前記近距離無線通信が行われ、かつ、前記通信可能領域外に前記第2装置が位置している場合に前記近距離無線通信が行われない位置及び範囲に設けられており、
当該制御方法は、
前記第2装置との間で前記第1アンテナ及び前記第2アンテナを介した前記近距離無線通信を行うことが可能であるか否かを判定する判定処理を行い
前記判定処理において前記近距離無線通信を行うことが可能であると判定した場合に、前記第2装置の動作を開始させ、
前記判定処理において前記近距離無線通信を行うことができないと判定した場合には、前記第2装置の動作を開始させないか、又は停止させ、
前記取付位置は、前記通信可能領域内に予め定められている、
ことを特徴とする情報処理システムの制御方法。
<請求項12>
第1装置と、前記第1装置の所定の取付位置に取り付けることが可能であり、かつ前記第1装置との間で近距離無線通信を行うことが可能である第2装置と、を備えた情報処理システムにおける前記第1装置に設けられたコンピュータにより実行されるプログラムであって、
前記第1装置は、前記近距離無線通信に用いられる第1アンテナを有し、
前記第2装置は、前記近距離無線通信に用いられる第2アンテナを有し、
前記第1アンテナ及び前記第2アンテナは、前記第1装置の周囲の領域のうち通信可能領域内に前記第2装置が位置している場合に前記近距離無線通信が行われ、かつ、前記通信可能領域外に前記第2装置が位置している場合に前記近距離無線通信が行われない位置及び範囲に設けられており、
当該プログラムは、前記コンピュータに、
前記第2装置との間で前記第1アンテナ及び前記第2アンテナを介した前記近距離無線通信を行うことが可能であるか否かを判定する判定処理を行う機能と、
前記判定処理において前記近距離無線通信を行うことが可能であると判定した場合に、前記第2装置の動作を開始させる機能と、
前記判定処理において前記近距離無線通信を行うことができないと判定した場合に、前記第2装置の動作を開始させないか、又は停止させる機能と、
を実現させ、
前記取付位置は、前記通信可能領域内に予め定められている、
ことを特徴とするプログラム。
1 端末システム(情報処理システム)
10 端末装置(第1装置)
11 CPU(処理部)
12 RAM
13 記憶部
131 プログラム
14 操作部
141 正面トリガーキー
142 側面トリガーキー
143 一般入力キー
15 表示部(報知部)
16 バーコードスキャナ
17 カメラ
18 無線通信部
18a アンテナ
19 NFC部
19a 第1アンテナ
20 拡張機器(第2装置)
21 CPU
22 RAM
23 記憶部
231 プログラム
24 拡張機能部
25 無線通信部
25a アンテナ
26 NFC部
26a~26d 第2アンテナ
261 NFCコントローラ
262 アンテナ切替部
C1、C2 中心軸
R 通信可能領域

Claims (12)

  1. 処理部を有する第1装置と、
    前記第1装置の所定の取付位置に取り付けることが可能であり、かつ前記第1装置との間で近距離無線通信を行うことが可能である第2装置と、
    を備え、
    前記第1装置は、前記近距離無線通信に用いられる第1アンテナを有し、
    前記第2装置は、前記近距離無線通信に用いられる第2アンテナを有し、
    前記第1アンテナ及び前記第2アンテナは、前記第1装置の周囲の領域のうち通信可能領域内に前記第2装置が位置している場合に前記近距離無線通信が行われ、かつ、前記通信可能領域外に前記第2装置が位置している場合に前記近距離無線通信が行われない位置及び範囲に設けられており、
    前記処理部は、
    前記第2装置との間で前記第1アンテナ及び前記第2アンテナを介した前記近距離無線通信を行うことが可能であるか否かを判定する判定処理を行い、
    前記判定処理において前記近距離無線通信を行うことが可能であると判定した場合に、前記第2装置の動作を開始させ、
    前記判定処理において前記近距離無線通信を行うことができないと判定した場合には、前記第2装置の動作を開始させないか、又は停止させ、
    前記取付位置は、前記通信可能領域内に予め定められている、
    ことを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記処理部は、前記判定処理において前記近距離無線通信を行うことができないと判定した場合に、前記第2装置が前記取付位置にないことを知らせるための報知を報知部に行わせることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記処理部は、前記第2装置の動作を開始させた後に、さらに繰り返し前記判定処理を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。
  4. 前記第1アンテナは、中心軸の回りに巻かれたループアンテナであり、
    前記第2装置は、複数の前記第2アンテナを有し、
    前記複数の第2アンテナの少なくとも一部は、前記第2装置が前記取付位置に取り付けられている状態において、前記中心軸に垂直な第1方向についての位置が互いに異なり、
    前記処理部は、
    前記複数の第2アンテナの各々と、前記第1アンテナとを介した前記近距離無線通信を行うことが可能であるか否かを判定する前記判定処理を行い、
    前記判定処理において、前記複数の第2アンテナの全てについて、前記第1アンテナを介した前記近距離無線通信を行うことが可能であると判定した場合に、前記第2装置の動作を開始させ、
    前記判定処理において、前記複数の第2アンテナのうち少なくとも1つについて、前記第1アンテナを介した前記近距離無線通信を行うことができないと判定した場合には、前記第2装置の動作を開始させない、
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  5. 前記複数の第2アンテナの少なくとも一部は、前記第2装置が前記取付位置に取り付けられている状態において、前記中心軸及び前記第1方向に垂直な第2方向についての位置が互いに異なることを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
  6. 前記処理部は、
    前記第2装置の動作を開始させた後に繰り返し前記判定処理を行い、
    前記第2装置の動作を開始させた後の前記判定処理において、前記複数の第2アンテナのうち少なくとも1つについて前記近距離無線通信を行うことができないと判定した場合に、前記第2装置が前記取付位置にないことを知らせるための報知を報知部に行わせる
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の情報処理システム。
  7. 前記第1アンテナは、中心軸の回りに巻かれたループアンテナであり、
    前記第2アンテナは、前記第2装置が前記取付位置に取り付けられている状態において、前記中心軸と平行な方向から見て前記第1アンテナにより囲まれる範囲と重ならない位置及び範囲に設けられている
    ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  8. 前記処理部は、前記第2装置の動作を開始させるための動作開始命令を、前記近距離無線通信を介して前記第2装置に送信することを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  9. 前記第1装置と前記第2装置との間の情報の送受信は、無線通信のみにより行われることを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  10. 所定の取付位置に第2装置を取り付けることが可能であり、かつ前記第2装置との間で近距離無線通信を行うことが可能な第1装置であって、
    処理部と、
    前記近距離無線通信に用いられる第1アンテナと、
    を備え、
    前記第2装置は、前記近距離無線通信に用いられる第2アンテナを備え、
    前記第1アンテナは、前記第1装置の周囲の領域のうち通信可能領域内に前記第2装置が位置している場合に前記近距離無線通信が行われ、かつ、前記通信可能領域外に前記第2装置が位置している場合に前記近距離無線通信が行われない位置及び範囲に設けられており、
    前記処理部は、
    前記第2装置との間で前記第1アンテナ及び前記第2アンテナを介した前記近距離無線通信を行うことが可能であるか否かを判定する判定処理を行い、
    前記判定処理において前記近距離無線通信を行うことが可能であると判定した場合に、前記第2装置の動作を開始させ、
    前記判定処理において前記近距離無線通信を行うことができないと判定した場合には、前記第2装置の動作を開始させないか、又は停止させ、
    前記取付位置は、前記通信可能領域内に予め定められている、
    ことを特徴とする第1装置。
  11. 第1装置と、前記第1装置の所定の取付位置に取り付けることが可能であり、かつ前記第1装置との間で近距離無線通信を行うことが可能である第2装置と、を備えた情報処理システムの制御方法であって、
    前記第1装置は、前記近距離無線通信に用いられる第1アンテナを有し、
    前記第2装置は、前記近距離無線通信に用いられる第2アンテナを有し、
    前記第1アンテナ及び前記第2アンテナは、前記第1装置の周囲の領域のうち通信可能領域内に前記第2装置が位置している場合に前記近距離無線通信が行われ、かつ、前記通信可能領域外に前記第2装置が位置している場合に前記近距離無線通信が行われない位置及び範囲に設けられており、
    当該制御方法は、
    前記第2装置との間で前記第1アンテナ及び前記第2アンテナを介した前記近距離無線通信を行うことが可能であるか否かを判定する判定処理を行い
    前記判定処理において前記近距離無線通信を行うことが可能であると判定した場合に、前記第2装置の動作を開始させ、
    前記判定処理において前記近距離無線通信を行うことができないと判定した場合には、前記第2装置の動作を開始させないか、又は停止させ、
    前記取付位置は、前記通信可能領域内に予め定められている、
    ことを特徴とする情報処理システムの制御方法。
  12. 第1装置と、前記第1装置の所定の取付位置に取り付けることが可能であり、かつ前記第1装置との間で近距離無線通信を行うことが可能である第2装置と、を備えた情報処理システムにおける前記第1装置に設けられたコンピュータにより実行されるプログラムであって、
    前記第1装置は、前記近距離無線通信に用いられる第1アンテナを有し、
    前記第2装置は、前記近距離無線通信に用いられる第2アンテナを有し、
    前記第1アンテナ及び前記第2アンテナは、前記第1装置の周囲の領域のうち通信可能領域内に前記第2装置が位置している場合に前記近距離無線通信が行われ、かつ、前記通信可能領域外に前記第2装置が位置している場合に前記近距離無線通信が行われない位置及び範囲に設けられており、
    当該プログラムは、前記コンピュータに、
    前記第2装置との間で前記第1アンテナ及び前記第2アンテナを介した前記近距離無線通信を行うことが可能であるか否かを判定する判定処理を行う機能と、
    前記判定処理において前記近距離無線通信を行うことが可能であると判定した場合に、前記第2装置の動作を開始させる機能と、
    前記判定処理において前記近距離無線通信を行うことができないと判定した場合に、前記第2装置の動作を開始させないか、又は停止させる機能と、
    を実現させ、
    前記取付位置は、前記通信可能領域内に予め定められている、
    ことを特徴とするプログラム。
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