JP2023035929A - グレージングガスケット及びグレージングガスケット巻取体並びにグレージングガスケット付き窓ガラス - Google Patents

グレージングガスケット及びグレージングガスケット巻取体並びにグレージングガスケット付き窓ガラス Download PDF

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【課題】中空部を有し、巻取り可能であって、巻き戻した際に巻き癖の少ない、グレージングガスケット及びグレージングガスケット巻取体並びにグレージングガスケット付き窓ガラスを提供する。【解決手段】本発明のグレージングガスケットの一形態は、窓ガラスの周縁部に装着される一体型のグレージングガスケットであって、第1底面部と、第1側壁部と、第2底面部と、第2側壁部と、第1底面部及び第2底面部を連結する連結部とを有する、縦断面形状がU字形状の本体部と、第2側壁部から窓ガラスの主面に向けて延びる第2天面部と、第2天面部の窓ガラスの主面側の端部から第2底面部に向けて延びる第2内壁部と、第2天面部、第2内壁部、第2側壁部、及び第2底面部によって形成される第2中空部とを備え、第1底面部、第1側壁部、第2底面部、及び第2側壁部は硬度が80度以上100度以下であり、連結部は硬度が50度以上80度未満である。【選択図】図5

Description

本発明は、グレージングガスケット及びグレージングガスケット巻取体並びにグレージングガスケット付き窓ガラスに関する。
窓ガラスをサッシに取り付ける際、グレージングガスケットが窓ガラスの周縁部に装着される。特許文献1には、開口を有する断面U字形状の硬質樹脂部と、硬質樹脂部に一体成形され硬質樹脂部の開口の両先端に設けられた軟質樹脂部とを備えるグレージングガスケットが開示されている。
一方、特許文献2に開示されたグレチャン本体は、弾力性を有する軟質の樹脂材からなり、内部に中空部を設けて上下方向に潰れ易くすることにより巻取ることを可能としている。
特開2007-211524号公報 特開2004-124390号公報
しかしながら、特許文献2に開示されたような巻取り可能なグレージングガスケットは、例えば、リールに巻き取られた場合に中空部が潰れてしまうため巻き癖が付くという問題がある。その結果として、上記のグレージングガスケットは、巻き癖を手直ししなければ使用できず、つまり、リールから巻き戻して直ぐに使用できないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、中空部を有し、巻取り可能であって、巻き戻した際に巻き癖の少ない、グレージングガスケット及びグレージングガスケット巻取体並びにグレージングガスケット付き窓ガラスを提供する。
本発明のグレージングガスケットの一形態は、窓ガラスの周縁部に装着される一体型のグレージングガスケットであって、第1底面部と、第1底面部の片縁に接する第1コーナー部と、第1コーナー部から立設させた第1側壁部と、第2底面部と、第2底面部の片縁に接する第2コーナー部と、第2コーナー部から立設させた第2側壁部と、第1底面部及び第2底面部を連結する連結部とを有する、縦断面形状がU字形状の本体部と、第1側壁部の上部から窓ガラスの主面に向けて延びる第1シール部と、第2側壁部の上部から窓ガラスの主面に向けて延びる第2シール部と、第2側壁部から窓ガラスの主面に向けて延びる第2天面部と、第2天面部の窓ガラスの主面側の端部から第2底面部に向けて延びる第2内壁部と、第2天面部、第2内壁部、第2側壁部、及び第2底面部によって形成される第2中空部とを備え、第1底面部、第1側壁部、第2底面部、及び第2側壁部は、JIS K6253-3(2012)に準拠してタイプAのデュロメータで測定される硬度が80度以上100度以下である硬質部材からなり、連結部は、JIS K6253-3(2012)に準拠してタイプAのデュロメータで測定される硬度が50度以上80度未満である軟質部材からなる。
本発明のグレージングガスケットの一形態は、窓ガラスの周縁部に装着されるセパレート型のグレージングガスケットであって、第1底面部と、第1底面部の片縁に接する第1コーナー部と、第1コーナー部から立設させた第1側壁部と、第1コーナー部と他方側の第1底面部の片縁に接する第1底面端部とを有する縦断面形状がL字形状の第1本体部と、第2底面部と、第2底面部の片縁に接する第2コーナー部と、第2コーナー部から立設させた第2側壁部と、第2コーナー部と他方側の前記第2底面部の片縁に接する第2底面端部とを有する縦断面形状がL字形状の第2本体部と、第1側壁部の上部から窓ガラスの主面に向けて延びる第1シール部と、第2側壁部の上部から窓ガラスの主面に向けて延びる第2シール部と、第2側壁部から窓ガラスの主面に向けて延びる第2天面部と、第2天面部の窓ガラスの主面側の端部から第2底面部に向けて延びる第2内壁部と、第2天面部、第2内壁部、第2側壁部、及び第2底面部によって形成される第2中空部とを備え、第1底面部、第1側壁部、第2底面部、及び第2側壁部は、JIS K6253-3(2012)に準拠してタイプAのデュロメータで測定される硬度が80度以上100度以下である硬質部材からなり、第1底面端部、及び第2底面端部は、JIS K6253-3(2012)に準拠してタイプAのデュロメータで測定される硬度が50度以上80度未満である軟質部材からなる。
上記いずれかのグレージングガスケットは、第2天面部、及び第2内壁部が、JIS K6253-3(2012)に準拠してタイプAのデュロメータで測定される硬度が80度以上100度以下である硬質部材からなり、第1シール部、及び第2シール部が、JIS K6253-3(2012)に準拠してタイプAのデュロメータで測定される硬度が50度以上80度未満である軟質部材からなってもよい。
上記いずれかのグレージングガスケットは、第1側壁部から窓ガラスの主面に向けて延びる第1舌片状部と、第2側壁部から窓ガラスの主面に向けて延びる第2舌片状部とを有し、第1舌片状部及び第2舌片状部は、JIS K6253-3(2012)に準拠してタイプAのデュロメータで測定される硬度が50度以上80度未満である軟質部材からなってもよい。
上記いずれかのグレージングガスケットは、第2底面部の幅方向の長さに対する、第2中空部の幅方向の長さの比が、0.08以上1.0以下であってもよい。
上記いずれかのグレージングガスケットは、第2シール部の幅方向の長さに対する、第2中空部の幅方向の長さの比が、0.1以上5.5以下であってもよい。
上記いずれかのグレージングガスケットは、第2舌片状部の幅方向の長さに対する、第2中空部の幅方向の長さの比が、0.08以上5.5以下であってもよい。
上記いずれかのグレージングガスケットは、第2中空部の幅方向の長さが、1mm以上8mm以下であってもよい。
上記いずれかのグレージングガスケットは、第2側壁部の高さ方向の長さに対する、第2中空部の高さ方向の長さの比が、0.15以上1以下であってもよい。
上記いずれかのグレージングガスケットは、第2天面部が、第2側壁部から窓ガラスの主面に向けて斜め下向に延びていてもよい。
上記いずれかのグレージングガスケットは、第1底面部の幅方向の長さに対する、第2底面部の幅方向の長さの比が、0.2以上2.4以下であってもよい。
本発明のグレージングガスケット巻取体の一形態は、本発明のグレージングガスケットがロール状に巻かれた巻取体であって、少なくとも一つの連結部を屈曲支点として、第1側壁部と第2側壁部を互いに離れる方向に離間させることにより、本体部の縦断面形状をU字形状からW字形状に変更した状態でロール状に巻かれている。
上記グレージングガスケット巻取体は、連結部が外側を向く状態で、ロール状に巻かれていてもよい。
本発明のグレージングガスケット付き窓ガラスの一形態は、本発明のグレージングガスケットと、本発明のグレージングガスケットの第1側壁部及び第2側壁部に接着剤により接着された窓ガラスと、を備える。
本発明によれば、中空部を有し、巻取り可能であって巻き戻した際に巻き癖の少ないグレージングガスケット及びグレージングガスケット巻取体並びにグレージングガスケット付き窓ガラスを提供できる。
図1は、グレージングガスケット付き窓ガラスをサッシに設置し、引違い窓とした場合の形態を示した正面図である。 図2は、図1に示した引違い窓の平面図である。(a)は本発明のグレージングガスケットを用いた引違い窓の全閉状態、(b)は本発明のグレージングガスケットを用いた引違い窓の中開き状態、(c)は従来のグレージングガスケットを用いた引違い窓の中開き状態である。 図3は、第1実施形態のセパレート型グレージングガスケットを装着した窓ガラスをサッシに設置し、引違い窓とした場合の形態の縦断面図である。 図4は、図3に示した第1実施形態のセパレート型グレージングガスケットの縦断面図である。 図5は、図3に示した第1実施形態のセパレート型グレージングガスケットを分断する前の状態である、一体型グレージングガスケットの縦断面図である。 図6は、図5に示した一体型グレージングガスケットをリールに巻き取る場合の形態を示した断面図である。 図7は、グレージングガスケット巻取体の斜視図である。 図8は、図5に示した一体型グレージングガスケットがリールに巻き取られた場合の形態を示した縦断面図である。 図9は、第2実施形態のセパレート型グレージングガスケットを装着した窓ガラスをサッシに設置し、引違い窓とした場合の形態を示した縦断面図である。 図10は、図9に示した第2実施形態のセパレート型グレージングガスケットの縦断面図である。 図11は、図10に示した第2実施形態のセパレート型グレージングガスケットを分断する前の状態である、一体型グレージングガスケットをリールに巻き取る場合の形態を示した断面図である。
以下、添付図面に従って本発明の実施形態について説明する。以下では、理解の容易のため、図面における各部材の縮尺は実際とは異なる場合がある。
本明細書において、方向および位置を表わす「上」「下」「左」「右」は、グレージングガスケット及びグレージングガスケット付き窓ガラスの縦断面図における「上」「下」「左」「右」に対応し、縦断面図における「上下方向」「左右方向」はグレージングガスケットの「高さ方向」「幅方向」に対応する。図3、9では、窓ガラスの左側を「室外」、右側を「室内」として図示している。なお、本明細書の図3、9においては、窓ガラスの上下左右の各縁部のうち下縁部の断面を示して説明する。
<第1実施形態>
まず、引違い窓について図1及び図2を参照して説明する。
図1は、第1実施形態のセパレート型グレージングガスケット50(図1には図示しない)が窓ガラス20に装着された、2組のグレージングガスケット付き窓ガラス10をサッシ80に設置し、引違い窓1とした場合の正面図の一例である。グレージングガスケット付き窓ガラス10は、サッシ80に設置することで固定される。なお、引違い窓1に用いるグレージングガスケット付き窓ガラス10は、3組以上であってもよい。また、本願のセパレート型グレージングガスケット50は、引違い窓1以外の窓にも好適に使用することができ、1組のグレージングガスケット付き窓ガラス10を設置するだけであってもよい。セパレート型グレージングガスケット50は、図3及び図4に示すように、窓ガラス20に対し、室外側と室内側とに分断された形状である。セパレート型グレージングガスケット50の代わりに、図5に示す分断されていない一体型グレージングガスケット40を用いてもよい。
図2(a)(b)は、図1に示した、第1実施形態のセパレート型グレージングガスケット50を用いた引違い窓1を上から見た平面図であり、図2(a)は全閉状態であり、図2(b)は全閉も全開もしていない中開き状態である。図2(c)は、従来のグレージングガスケット50bが窓ガラス20に装着された、2組のグレージングガスケット付き窓ガラス10bをサッシ80に設置し、引違い窓1bとした場合の平面図であり、引違い窓1bは中開き状態である。第1実施形態のセパレート型グレージングガスケット50とグレージングガスケット50bの違いは、第1実施形態のセパレート型グレージングガスケット50のほうが、サッシ80に設置した窓ガラス20を、室外側に寄せることができる点である。引違い窓1、1bは窓ガラス20の室外側に、網戸90を備えており、網戸90の室内側には、防虫部材95を備えている。防虫部材95には、例えば刷毛状体や、不織布と一体となった刷毛形状体やスポンジ状体を用いることができる。
図2(a)のように引違い窓1が全閉状態である場合は、窓ガラス20に直交する方向においては網戸90の矢印A方向側の縁は、室外側(網戸に近い側)の窓ガラス20の矢印B方向側の縁であるサッシ80と対向しており、防虫部材95は網戸90とサッシ80との隙間を埋める位置にある。このため、室外の虫5が網戸90とサッシ80との間を通過して室内に侵入することを防止できる。また、図2(a)の室内側(網戸と遠い側)の窓ガラス20を矢印A方向に開ける場合も、室外側(網戸に近い側)の窓ガラス20と網戸90の位置は不変であるため、防虫部材95により室外の虫5が網戸90とサッシ80との間を通過して室内に侵入することを防止できる。
図2(b)のように引違い窓1の室外側(網戸と近い側)の窓ガラス20を矢印B方向側の途中まで開き、網戸90を矢印A方向側の端まで移動させ、中開き状態とした場合は、窓ガラス20に直交する方向においては網戸90の矢印B側の縁は、サッシ80よりも厚みの薄い窓ガラス20と対向する。よって、サッシ80と対向していたときよりも隙間が開く。しかし、第1実施形態のセパレート型グレージングガスケット50では、窓ガラス20を室外側(網戸90側)に寄せて固定できるため、中開き状態における網戸90と窓ガラス20との距離を短くし、防虫効果を維持することが可能となる。
図2(c)のように引違い窓1bの室外側(網戸と近い側)の窓ガラス20を矢印B方向側の途中まで開き、網戸90を矢印A方向側の端まで移動させ、中開き状態とした場合も、窓ガラス20に直交する方向においては網戸90の矢印B側の縁は、サッシ80よりも厚みの薄い窓ガラス20と対向する。よって、サッシ80と対向していたときよりも隙間がより開く。このとき、グレージングガスケット50bは、第1実施形態のセパレート型グレージングガスケット50ほどは、窓ガラス20を室外側(網戸90側)に寄せて固定できないため、室外の虫5が網戸90と窓ガラス20との間を通過して室内に侵入しやすくなってしまう。
このように、第1実施形態のセパレート型グレージングガスケット50は窓ガラス20を室外側に配置できるため、引違い窓1の室外側(網戸と近い側)の窓ガラス20を途中まで明けた中開き状態であっても防虫効果を維持できる。
次に、第1実施形態のセパレート型グレージングガスケット50について、図3及び図4を参照して説明する。
図3は引違い窓1の縦断面図であり、セパレート型グレージングガスケット50を装着する窓ガラス20には、二層の複層ガラスが用いられている。なお、窓ガラス20は複層ガラスに限定されず、1枚のガラス板、網入りガラス等の防火性能を有する網入りガラス、または型板ガラス等の意匠性を有するガラス、なども好適に用いられる。また、複層ガラスは二層に限定されず、三層以上であってもよい。
図3に示すように、セパレート型グレージングガスケット50は、二層の複層ガラスを構成する第1ガラス板22及び第2ガラス板24の周縁部に相当する側縁部22a、24aに装着される。そして、グレージングガスケット付き窓ガラス10は、例えばサッシ80に形成された溝部82に不図示のセッティングブロックを介して取り付けられる。
複層ガラスからなる窓ガラス20は、第1ガラス板22と、第2ガラス板24と、第1ガラス板22と第2ガラス板24とを隔置するスペーサ26と、を備える。第1ガラス板22と、第2ガラス板24と、スペーサ26と、によって窓ガラス20の内部に中空層28が画定される。スペーサ26は、第1ガラス板22及び第2ガラス板24の内側主面の側縁に沿って配置されるので、第1ガラス板22と第2ガラス板24との間隔がスペーサ26によって一定に保持される。
第1ガラス板22及び第2ガラス板24は、例えばソーダライムガラス、アルミノシリケートガラス、アルミノボロシリケートガラス、または無アルカリガラス等の無機ガラスの板である。
また、第1ガラス板22及び第2ガラス板24は、例えば、物理強化処理、または化学強化処理等の強化処理が施されたガラス板でもよい。また、第1ガラス板22及び第2ガラス板24は、複数のガラス板を、中間膜を介して貼り合わせた公知の合わせガラスであってもよい。
さらに、第1ガラス板22及び第2ガラス板24は、各々の主面に、機能を向上させるための機能性膜が形成されたガラス板でもよい。機能性膜としては、例えば低放射性膜(Low-E膜)、防曇膜、防汚膜、または撥水性膜が挙げられる。さらにまた、第1ガラス板22及び第2ガラス板24は、各々の厚みとして、窓ガラスに好適な例えば1mm以上24mm以下のガラス板であることが好ましく、3mm以上7mm以下であることがより好ましい。第1ガラス板22及び第2ガラス板24の厚さが1mm以上であれば断熱性や遮音性が確保され、24mm以下であれば、コストが削減できる。
第1ガラス板22及び第2ガラス板24の面積は、例えば、0.3m2以上である。面積が0.3m2以上であれば、建築窓に好適に配置できる。面積は0.5m2以上であってもよく、1m2以上であってもよい。一方、第1ガラス板22及び第2ガラス板24の面積は8m2以下が好ましい。面積が8m2以下であれば、窓ガラス20の取り扱いが容易になり、窓ガラス20設置時の周辺部材との接触による破損を抑制できる。
本例の窓ガラス20は、第1ガラス板22の内側主面と、この内側主面に対向するスペーサ26の面とが、一次シール30によって接着される。また、第2ガラス板24の内側主面と、この内側主面に対向するスペーサ26の面とが、一次シール30によって接着される。さらに、スペーサ26の下側(中空層28の他方側)の面と、第1ガラス板22及び第2ガラス板24の各内側主面とによって凹状の溝が画定され、この溝に二次シール32が充填される。二次シール32は一次シール30、30に接しており、一次シール30、30と二次シール32とによって中空層28が外気から遮断される。
スペーサ26は、中空状に構成されて空洞部を有する。スペーサ26の上側(中空層28の側)の面には、スペーサ26の長手方向(紙面に垂直な方向)に沿って複数の通気孔34が所定の間隔で設けられる。通気孔34は、スペーサ26の空洞部に貫通して形成される。これによって、スペーサ26の空洞部と中空層28とが連通される。また、スペーサ26の空洞部には、粒状ゼオライト等の乾燥剤36が充填されているので、中空層28内の気体が通気孔34を介して乾燥剤36によって乾燥される。
スペーサ26は、アルミニウムを主材質とする金属製スペーサであってもよく、また、樹脂製スペーサであってもよい。樹脂製スペーサの場合、その表面にアルミニウムシートを被覆してもよい。樹脂製スペーサを用いる場合は、一次シール30、30と二次シール32を用いなくてもよい場合がある。
一次シール30としては、通常架橋処理されないブチルゴム、またはポリイソブチレンをベースとし、着色と補強を目的としたカーボンブラック等のフィラーを含有せしめたものが好適である。なお、一次シール30は固化せず、粘着性のみを有するため、いわゆる窓ガラス20におけるスペーサ26と第1ガラス板22及び第2ガラス板24との間の接着は、二次シール32により確保される。
二次シール32としては、例えば、ポリサルファイド(横浜ゴム株式会社製:登録商標:ハマタイトSM9000)、シリコーン(東レ・ダウコーニング株式会社製:商品名:
SE936)、ウレタン(サンユレック株式会社製:登録商標:SANYU IGS205)等の硬化性エラストマーをベースとし、第1ガラス板22及び第2ガラス板24の接着性を発現するために適当な変性が加えられたもの等が好適である。
一方、サッシ80は、グレージングガスケット付き窓ガラス10を収容するための溝部82と、セパレート型グレージングガスケット50と係合する一対の爪部84とを備え、U字状の縦断面形状を有している。一対の爪部84は、サッシ80の互いに対向する開口端部80Aに互いに対向して形成されており、サッシ80の左右方向の開口幅を決定するための部材として機能している。つまり、爪部84の内側面の距離が、サッシ80の開口幅となる。
図4は、図3に示したセパレート型グレージングガスケット50の縦断面図である。図4に示すように、セパレート型グレージングガスケット50は、室外側の第1本体部51、第1シール部53、室内側の第2本体部52、第2シール部54、第2天面部52P、第2内壁部52Q、及び第2中空部52Rを備える。
第1本体部51は、第1底面部51Aと、第1底面部51Aの片縁に接する第1コーナー部51Bと、第1コーナー部51Bから立設させた第1側壁部51Cと、第1コーナー部51Bと他方側の第1底面部51Aの片縁に接する第1底面端部55を有し、L字形状の縦断面形状を有している。第1底面部51Aと第1側壁部51Cとは略直交の位置関係にある。第1コーナー部51Bは、第1底面部51Aと第1側壁部51Cとの間に位置し、窓ガラス20のエッジ部を保護する機能を有する。
第2本体部52は、第2底面部52Aと、第2底面部52Aの片縁に接する第2コーナー部52Bと、第2コーナー部52Bから立設させた第2側壁部52Cと、第2コーナー部52Bと他方側の第2底面部52Aの片縁に接する第2底面端部56を有し、L字形状の縦断面形状を有している。第2底面部52Aと第2側壁部52Cとは略直交の位置関係にある。第2コーナー部52Bは、第2底面部52Aと第2側壁部52Cとの間に位置し、窓ガラス20のエッジ部を保護する機能を有する。
さらに、セパレート型グレージングガスケット50は、第2側壁部52Cの中部から窓ガラス20の主面20Aに向けて延びる第2天面部52Pと、第2天面部の窓ガラス20の主面20A側の端部から第2底面部に向けて延びる第2内壁部52Qとを有する。これにより、第2底面部52A、第2コーナー部52B、第2側壁部52C、第2天面部52P、及び第2内壁部52Qに囲われた第2中空部52Rが形成されている。第2底面部52Aと第2内壁部52Q、及び第2側壁部52Cと第2天面部52Pは、それぞれ略直交の位置関係にある。
セパレート型グレージングガスケット50は、第2中空部52Rを有することにより、窓ガラス20の位置を、室外側の第1側壁部51Cに寄せることができる。これにより、中開き状態である引違い窓1において、窓ガラス20と網戸90の距離を縮め、防虫効果を高めることができる。また、第2中空部52Rの柔軟性により、第2天面部52P及び第2内壁部52Qは窓ガラス20の厚さやサッシ80の開口幅の偏差に対する追従性が向上する。その結果、グレージングガスケット付き窓ガラス10をサッシ80に設置する際に要する大きな力(以下、嵌合力という)を低減し、組立作業性を向上できる。グレージングガスケット付き窓ガラス10がサッシ80に設置された後は、窓ガラス20及びサッシ80から応力を受けた、第2天面部52P及び第2内壁部52Qからの反発力により、窓ガラス20の保持力が向上する。さらに、セパレート型グレージングガスケット50は温度依存性が高いが、温度変化による厚さ変化に対応して第2中空部52Rが変形するため、寒暖差が生じてもセパレート型グレージングガスケット50と窓ガラス20の接着性を保持できる。
なお、第2天面部52Pは窓ガラス20の主面20Aに向けて斜め下方に延びる形状であってもよい。
第1底面部51A、第1側壁部51C、第2底面部52A、及び第2側壁部52Cは、JIS K6253-3(2012)に準拠してタイプAのデュロメータで測定される硬度が80度以上100度以下である硬質部材から構成される。第2天面部52P、及び第2内壁部52Qも同様に、JIS K6253-3(2012)に準拠してタイプAのデュロメータで測定される硬度が80度以上100度以下である硬質部材から構成されることが好ましい。この硬質部材としては、ポリ塩化ビニル、ABS樹脂、AES樹脂、クロロプレンゴム、エチレン・プロピレン・ジエンゴム、シリコンゴム、及びサーモプラスチックエラストマーからなる群から選択されるいずれかの材料で構成されることが好ましい。また、上記の硬度としては、90度以上99度以下であることが好ましく、95度以上99度以下であることがより好ましく、96度以上99度以下であることがさらに好ましい。第1底面部51A、第1側壁部51C、第2底面部52A、及び第2側壁部52Cは、このような硬度を有する硬質部材(半硬質部材とも言う。)によって構成されることにより、セパレート型グレージングガスケット50に要求される剛性(硬さ)と、サッシ80に安定して取り付けるために要求される柔軟性とを併せ持つ。第2天面部52P、及び第2内壁部52Qも同様に、このような硬度を有する硬質部材(半硬質部材とも言う。)によって構成されることにより、セパレート型グレージングガスケット50に要求される剛性(硬さ)と、サッシ80に安定して取り付けるために要求される柔軟性とを併せ持つことができる。なお、以下の説明において、「硬度」と称した場合には、「デュロメータ硬さ(JIS K6253-3(2012)に準拠)(タイプA)」を意味するものとする。
セパレート型グレージングガスケット50は、第1底面部51A及び第2底面部52Aの各々の両端部のうち、第1コーナー部51B、第2コーナー部52Bと接する一方側の端部とは反対側の他方側の端部に、それぞれ第1底面端部55、第2底面端部56を備えている。この第1底面端部55及び第2底面端部56は、図5に示した連結部12を、陥入部14を境に分断することにより、上記の他方側の端部にそれぞれ備えられたものである。
第1シール部53及び第2シール部54は、図4に示すように、それぞれ第1側壁部51C及び第2側壁部52Cの上部から窓ガラス20の主面20Aに向けて斜め上方に延びていることが好ましい。この第1シール部53及び第2シール部54は、セパレート型グレージングガスケット50を窓ガラス20に取り付けた場合、窓ガラス20の主面20Aに押圧されることにより窓ガラス20の主面20Aに密着される。また、このとき、第1シール部53と第1側壁部51Cの上部(後述する接着剤60よりも上方の部分)、及び第2シール部54と第2側壁部52Cの上部(後述する接着剤60よりも上方の部分)とが、窓ガラス20の主面20Aから外側に向けて弾性変形する。その結果として、グレージングガスケット付き窓ガラス10をサッシ80に取り付けた場合、第1シール部53と第1側壁部51Cの上部、及び第2シール部54と第2側壁部52Cの上部とが、サッシ80の開口端部80Aとその近傍部に密着される。これにより、グレージングガスケット付き窓ガラス10がサッシ80に対して安定して保持される。
また、第1シール部53及び第2シール部54は、それぞれ第1側壁部51C及び第2側壁部52Cの上部から窓ガラス20の主面20Aとは反対側に向けて斜め下方に延びる第1突出部53A及び第2突出部54Aを有することが好ましい。第1シール部53及び第2シール部54は、グレージングガスケット付き窓ガラス10がサッシ80に取り付けられた場合、サッシ80の上部に形成された開口端部80Aに第1突出部53A及び第2突出部54Aが押圧される。これによって、第1シール部53及び第2シール部54は、図3の二点鎖線で示すように窓ガラス20の主面20A側に向けて弾性変形される。このような第1突出部53A及び第2突出部54Aをそれぞれ第1シール部53及び第2シール部54に備えることにより、サッシ80と協働して窓ガラス20に対するセパレート型グレージングガスケット50の密着性及び水密性が向上される。
第1底面端部55、及び第2底面端部56は、硬度が50度以上80度未満である軟質部材からなる。第1シール部53、及び第2シール部54も同様に、硬度が50度以上80度未満である軟質部材からなることが好ましい。この軟質部材としては、当然であるが第1底面部51A、第1側壁部51C、第2底面部52A、第2側壁部52C、第2天面部52P、及び第2内壁部52Qよりも軟質な軟質樹脂が好ましい。また、この場合、難燃性の軟質樹脂が好ましい。上記の硬度としては、60度以上75度以下であることが好ましく、68度以上74度以下であることがより好ましく、70度以上72度以下であることがさらに好ましい。
第1本体部51、第1シール部53、第2本体部52、第2シール部54、第2天面部52P、及び第2内壁部52Qは、押し出し成形により一体的に形成されることが好ましい。この場合、材料としては、押し出し成形可能な樹脂材料が用いられる。その樹脂材料としては熱可塑性樹脂材料、熱硬化性樹脂材料、湿気硬化性樹脂材料等、種々の材料を例示できる。その中でも、押し出し後に放冷するだけで直ちに固化する熱可塑性樹脂材料が好ましく、その中でも既述の硬度を満たす難燃性のポリ塩化ビニル樹脂材料が特に好ましい。
また、セパレート型グレージングガスケット50は、第1シール部53及び第2シール部54の表面(図3では第1シール部53及び第2シール部54の下面)に、それぞれ第1サポート部51D及び第2サポート部52Dが取り付けられていることが好ましい。第1サポート部51D及び第2サポート部52Dは、それぞれ鉛直上に延びる第1側壁部51C及び第2側壁部52Cの上端から窓ガラス20の主面20Aに向けて斜め上方に延びていることが好ましい。この第1サポート部51D及び第2サポート部52Dは、硬度が80度以上100度以下である硬質部材によって構成され、第1シール部53及び第2シール部54の強度を補強する機能を有していることが好ましい。なお、第1サポート部51D及び第2サポート部52Dは、それぞれ第1側壁部51C及び第2側壁部52Cと一体に成形されているので、第1サポート部51D及び第2サポート部52Dを第1シール部53及び第2シール部54に容易に配置できる。また、第1サポート部51D及び第2サポート部52Dは、それぞれ第1シール部53及び第2シール部54の下面に配置されているので、第1シール部53及び第2シール部54と第1サポート部51D及び第2サポート部52Dとの界面が外部に露出せず、その結果として、外観意匠性のよいグレージングガスケット付き窓ガラス10を構成できる。また、第1サポート部51D及び第2サポート部52Dはそれぞれが第1シール部53及び第2シール部54に対して突出していないので、窓ガラス20の主面20Aが風圧等の圧力を受けたり、主面20Aに梱包材などの物が当たったりして主面20Aが力を受けた場合でも、硬質部材であると第1サポート部51D及び第2サポート部52Dが主面20Aに当接しないため窓ガラス20を保護できる。
さらに、セパレート型グレージングガスケット50は、上記の第1シール部53及び第2シール部54に加えて第1舌片状部57及び第2舌片状部58を有していることが好ましい。第1舌片状部57及び第2舌片状部58は、それぞれ第1側壁部51C及び第2内壁部52Qの内側面から窓ガラス20の主面20Aに向けて斜め下方に延びている。
第1舌片状部57及び第2舌片状部58は、サッシ80の爪部84と同程度の高さに位置するように配置されることが好ましい。第1舌片状部57及び第2舌片状部58は、セパレート型グレージングガスケット50を窓ガラス20に取り付けた場合、図2に示すように、窓ガラス20の主面20Aに押圧されることにより窓ガラス20の主面20Aに密着される。この第1舌片状部57及び第2舌片状部58も第1シール部53及び第2シール部54と同様に、硬度が50度以上80度未満である軟質部材(例えば、軟質ポリ塩化ビニル樹脂材料)で構成されて押し出し成形により一体的に成形されることが好ましい。
上記の如く構成されたセパレート型グレージングガスケット50は、図3に示すように、第1側壁部51C及び第2内壁部52Qが接着剤60によって窓ガラス20の主面20Aに接着される。これにより、グレージングガスケット付き窓ガラス10が構成される。
図3に示したグレージングガスケット付き窓ガラス10の窓ガラス20が風圧等の圧力を受けたり、梱包材などの物が当たったりして、片側の主面20A(例えば、室外側の主面)が力を受けた場合、窓ガラス20は圧力の方向(室内側)に移動(変位)していくため、圧力の方向に位置する右側の第2シール部54や第2内壁部52Qを押圧していく。このとき、第2シール部54は軟質部材で構成されているので変形し、第2中空部52Rは柔軟性により変形する。一方、圧力の方向とは反対側に位置する第1シール部53と窓ガラス20とは、互いに離れる方向に力が働くが、接着剤60の機能によって第1シール部53による窓ガラス20の保持力が一定に維持される。これにより、窓ガラス20を安定して保持できる。
接着剤60としては、一例として両面接着テープが採用されている。この場合、両面接着テープが貼付される第1側壁部51Cの内側面及び第2内壁部52Qの内側面においては、例えば上下方向において、少なくとも3mm以上の平坦部を有していることが好ましい。これにより、セパレート型グレージングガスケット50と窓ガラス20の主面20Aとの接着力が高められる。なお、接着剤60としては、上記の両面接着テープに限定されず、例えば、エポキシ系接着剤またはホットメルト接着剤等の他の接着剤を採用してもよい。但し、両面接着テープを採用すれば接着剤の硬化時間(養生時間)を省くことができるので、グレージングガスケット付き窓ガラス10が短時間で組み立てられる。
接着剤60として、緩衝機能付き接着剤を用いてもよい。緩衝機能付き接着剤の柔軟性により、セパレート型グレージングガスケット50は、窓ガラス20の総厚及びサッシ80の開口幅に対する偏差追従機能が向上する。そのため、グレージングガスケット付き窓ガラス10をサッシ80に設置する際に必要な嵌合力を低減できる。また、セパレート型グレージングガスケット50は温度依存性が高いが、弾性材となる緩衝機能付き接着剤がセパレート型グレージングガスケット50に追従して変形するため、寒暖差が生じてもセパレート型グレージングガスケット50と窓ガラス20の接着性を保持できる。さらに、サッシ80からの応力を受けて縮んだ緩衝機能付き接着剤の反発力により、窓ガラス20の保持力及び気密性が向上する。気密性が保たれ、通気を防ぐことができると、水密性を含めたセパレート型グレージングガスケット50の機能を保持できる。
緩衝機能付き接着剤としては、内側にスポンジ部を有する粘着テープや、ゲル粘着剤などが挙げられる。粘着テープのスポンジ部としては、例えば、ウレタンスポンジ、ポリエチレンスポンジ、及びエラストマー系スポンジやゴム系発泡スポンジ等が挙げられ、独立気泡構造体であることが好ましい。独立気泡構造体であれば、水や空気が通りにくくなるため、気密性及び水密性が向上する。粘着テープとしては、例えば、両面接着テープ、エポキシ系接着剤、ホットメルト接着剤が挙げられる。特に、両面接着テープは、接着材の硬化時間(養生時間)を省略できるので、グレージングガスケット付き窓ガラス10をサッシ80に設置する際の組立性を向上できる。また、スポンジ部を有する粘着テープは、複数枚重ね合わせることによって、厚くしたものであってもよい。ゲル粘着剤としては、例えば、有機系接着材としてシリコーン系、アクリル系、エポキシ系等が挙げられる。
セパレート型グレージングガスケット50を窓ガラス20に装着していない状態における、緩衝機能付き接着剤の左右方向の厚さは、0.4mm以上4.0mm以下が好ましく、0.45mm以上3.0mm以下がより好ましく、0.5mm以上2.2mm以下がさらに好ましく、0.7mm以上2.0mm以下が特に好ましい。緩衝材付き接着剤の厚さが0.4mm以上であれば、接着剤60の柔軟性により、グレージングガスケット付き窓ガラス10をサッシ80に設置する際の嵌合力を低減でき、緩衝材付き接着剤の厚さが0.7mm以上であれば、工具を使わず人手でも設置できるようになる。一方で、緩衝材付き接着剤の厚さが4.0mm以下であれば、接着剤60の反発力により、窓ガラス20の保持力及び気密性を向上できる。
図4に示すように、セパレート型グレージングガスケット50を窓ガラス20に装着していない状態における、セパレート型グレージングガスケット50の第2中空部52Rの左右方向の幅d1は、1mm以上8mm以下であることが好ましく、3mm以上7mm以下がより好ましく、4mm以上6mm以下がさらに好ましい。第2中空部52Rの幅d1が1mm以上であれば、グレージングガスケット付き窓ガラス10をサッシ80に設置する際の嵌合力を減少できる。また、設置後は、第2天面部52P及び第2内壁部52Qからの応力を受け、窓ガラス20を室外側に寄せた状態で固定することができ、引違い窓1が中開き状態であっても防虫性能を維持できる。第2中空部52Rの幅d1が8mm以下であれば、第2天面部52P及び第2内壁部52Qの反発力により、窓ガラス20を安定して保持できる。
セパレート型グレージングガスケット50を窓ガラス20に装着していない状態における、第2底面部52Aの左右方向の長さd4に対する、第2中空部52Rの左右方向の幅d1の比(d1/d4)は、0.08以上1.0以下が好ましく、0.3以上0.9以下がより好ましく、0.5以上0.8以下がさらに好ましい。図4に示すセパレート型グレージングガスケット50を分断する前の状態である、図5に示す一体型グレージングガスケット40は、図7及び図8に示すようにリール200に巻き取られて保管や運搬が行われる。この際に、一体型グレージングガスケット40の外側に重なる他の一体型グレージングガスケット40からリール200に向けて矢印C方向の押圧力を受けるが、このとき、第2内壁部52Qの内側面が、リール200の外側(矢印D方向側)に重なっている第2側壁部52Cと接触することによって、上記の押圧力を吸収し、一体型グレージングガスケット40を安定して重ねて巻き取ることができる。d1/d4が0.08以上であれば、第2内壁部52Qの内側面は、外側に重なっている第2側壁部52Cの外側面と接しやすくなるため、セパレート型グレージングガスケット50を分断する前の一体型グレージングガスケット40を、安定した状態で規則的にリール200に重ねて巻き取ることができ、かつ巻き取り可能な長さが長くなる。d1/d4が1.0以下であれば、一体型グレージングガスケット40をリール200に巻き取る際に、連結部12は外側に重なっている一体型グレージングガスケット40の第2コーナー部52Bまたは第2底面部52Aと接しやすくなり、リール200に重ねて巻き取りやすくなる。d1/d4が0.9以下であれば、一体型グレージングガスケット40をリール200に巻き取る際に、一体型グレージングガスケット40に矢印E方向側へ回転する方向に力が働いても、一体型グレージングガスケット40が回転することを抑制できる。そのため、一体型グレージングガスケット40を安定した状態で規則的にリール200に重ねて巻き取ることができ、かつ巻き取り可能な長さが長くなる。
セパレート型グレージングガスケット50を窓ガラス20に装着していない状態における、第2底面部52Aの左右方向の長さd4と、第2中空部52Rの左右方向の幅d1の差(d4-d1)は、1mm以上11mm以下が好ましく、2mm以上9mm以下がより好ましく、3mm以上8mm以下がさらに好ましい。d4-d1が1mm以上であれば、一体型グレージングガスケット40をリール200に巻き取る際に、連結部12は外側に重なっている一体型グレージングガスケット40の第2コーナー部52Bまたは第2底面部52Aと接しやすくなるため、一体型グレージングガスケット40に矢印E方向側へ回転する方向に力が働いても、一体型グレージングガスケット40が回転することを抑制できる。そのため、一体型グレージングガスケット40を安定した状態で規則的にリール200に重ねて巻き取ることができ、かつ巻き取り可能な長さが長くなる。d4-d1が11mm以下であれば、一体型グレージングガスケット40をリール200に巻き取る際に、第2内壁部52Qの内側面は、外側に重なっている第2側壁部52Cの外側面と接しやすくなるため、一体型グレージングガスケット40を安定した状態で規則的にリール200に重ねて巻き取ることができ、かつ巻き取り可能な長さが長くなる。
第2底面部52Aの左右方向の長さd4に対する、第1底面部51Aの左右方向の長さd3の比(d3/d4)は、0.2以上2.4以下が好ましく、0.4以上1.0以下がより好ましく、0.5以上0.8以下がさらに好ましい。d3/d4が2.4以下であれば、一体型グレージングガスケット40をリール200に巻き取る際に、第1底面部51Aの自重により一体型グレージングガスケット40が矢印E方向側に回転することを防ぐことができる。これにより、一体型グレージングガスケット40を安定した状態で規則的にリール200に重ねて巻き取ることができ、かつ巻き取り可能な長さが長くなる。なお、図4のセパレート型グレージングガスケット50は、d3/d4が1未満であるが、上記の好ましい範囲であれば問題なく、d3/d4が1であってもよい。
セパレート型グレージングガスケット50を窓ガラス20に装着していない状態における、第2シール部54の左右方向の長さd6に対する、第2中空部52Rの幅d1の比(d1/d6)は、0.1以上5.5以下が好ましく、0.1以上1.0以下がより好ましく、0.1以上0.5以下がさらに好ましい。d1/d6が0.1以上であれば、一体型グレージングガスケット40をリール200に巻き取る際に、第2シール部54同士の接触により生じる応力を一定以下に抑え、第2シール部54の変形量を小さくし、セパレート型グレージングガスケット50及び一体型グレージングガスケット40の巻き癖を少なくできる。d1/d6が1.0以下であれば、グレージングガスケット付き窓ガラス10をサッシ80に設置した際に、第2シール部54は十分な反発力を有し、窓ガラス20を安定して保持できる。また、一体型グレージングガスケット40をリール200に巻き取る際に、第2シール部54同士は接しやすくなるため、一体型グレージングガスケット40に矢印F方向側へ回転する方向に力が働いても、一体型グレージングガスケット40が回転することを抑制できるため、一体型グレージングガスケット40を安定した状態で規則的にリール200に重ねて巻き取ることができ、かつ巻き取り可能な長さが長くなる。
セパレート型グレージングガスケット50を窓ガラス20に装着していない状態における、第2シール部54の左右方向の長さd6と、第2中空部52Rの幅d1の差(d6-d1)は、0.5mm以上6.5mm以下が好ましく、0.8mm以上5.5mm以下がより好ましく、1.0mm以上4.5mm以下がさらに好ましい。d6-d1が0.5mm以上であれば、グレージングガスケット付き窓ガラス10をサッシ80に設置した際に、第2シール部54は十分な反発力を有し、窓ガラス20を安定して保持できる。また、一体型グレージングガスケット40をリール200に巻き取る際に、第2シール部54同士は接しやすくなるため、一体型グレージングガスケット40に矢印F方向側へ回転する方向に力が働いても、一体型グレージングガスケット40が回転することを抑制できるため、一体型グレージングガスケット40を安定した状態で規則的にリール200に重ねて巻き取ることができ、かつ巻き取り可能な長さが長くなる。d6-d1が6.5mm以下であれば、一体型グレージングガスケット40をリール200に巻き取る際に、第2シール部54同士の接触により生じる応力を一定以下に抑え、第2シール部54の変形量を小さくし、セパレート型グレージングガスケット50及び一体型グレージングガスケット40の巻き癖を少なくできる。
第2シール部54の左右方向の長さd6に対する、第1シール部53の左右方向の長さd5の比(d5/d6)は、0.07以上1.4以下が好ましく、0.1以上1.0以下がより好ましく、0.2以上0.6以下がさらに好ましい。d5/d6が0.07以上であれば、グレージングガスケット付き窓ガラス10をサッシ80に設置した際に、第1シール部53は十分な反発力を有し、窓ガラス20を安定して保持できる。なお、図4のセパレート型グレージングガスケット50は、d5/d6が1未満であるが、上記の好ましい範囲であれば問題なく、d5/d6が1であってもよい。d5/d6が1.4以下であれば、一体型グレージングガスケット40をリール200に巻き取る際に、第1シール部53の自重によりグレージングガスケット矢印E方向側に回転することを防ぐことができる。これにより、一体型グレージングガスケット40を安定した状態で規則的にリール200に重ねて巻き取ることができ、かつ巻き取り可能な長さが長くなる。
セパレート型グレージングガスケット50を窓ガラス20に装着していない状態における、第2舌片状部58の左右方向の長さd8に対する、第2中空部52Rの幅d1の比(d1/d8)は、0.08以上5.5以下が好ましく、0.3以上1.0以下がより好ましく、0.5以上0.8以下がさらに好ましい。d1/d8が0.08以上であれば、一体型グレージングガスケット40をリール200に巻き取る際に、第2舌片状部58と、外側に重なっている第2側壁部52Cとの接触により生じる応力を一定以下に抑え、第2舌片状部58の変形量を小さくし、セパレート型グレージングガスケット50及び一体型グレージングガスケット40の巻き癖を少なくできる。d1/d8が1.0以下であれば、グレージングガスケット付き窓ガラス10をサッシ80に設置した際に、第2舌片状部58は十分な反発力を有し、窓ガラス20を安定して保持できる。
セパレート型グレージングガスケット50を窓ガラス20に装着していない状態における、第2舌片状部58の左右方向の長さd8と、第2中空部52Rの幅d1の差(d8-d1)は、0.5mm以上11mm以下が好ましく、1mm以上7mm以下がより好ましく、1.5mm以上3mm以下がさらに好ましい。d8-d1が0.5mm以上であれば、グレージングガスケット付き窓ガラス10をサッシ80に設置した際に、第2舌片状部58は十分な反発力を有し、窓ガラス20を安定して保持できる。d8-d1が11mm以下であれば、セパレート型グレージングガスケット50を分断する前の一体型グレージングガスケット40をリール200に巻き取る際に、第2舌片状部58と、外側に重なっている第2側壁部52Cとの接触により生じる応力を一定以下に抑え、第2舌片状部58の変形量を小さくし、セパレート型グレージングガスケット50及び一体型グレージングガスケット40の巻き癖を少なくできる。
第2舌片状部58の左右方向の長さd8に対する、第1舌片状部57の左右方向の長さd7の比(d7/d8)は、0.1以上1.4以下が好ましく、0.4以上1.0以下がより好ましく、0.5以上0.8以下がさらに好ましい。d7/d8が0.1以上であれば、グレージングガスケット付き窓ガラス10をサッシ80に設置した際に、第1舌片状部57は十分な反発力を有し、窓ガラス20を安定して保持できる。なお、図4のセパレート型グレージングガスケット50は、d7/d8が1未満であるが、上記の好ましい範囲であれば問題なく、d7/d8が1であってもよい。d7/d8が1.4以下であれば、一体型グレージングガスケット40をリール200に巻き取る際に、第1舌片状部57の自重によりグレージングガスケット矢印E方向側に回転することを防ぐことができる。これにより、一体型グレージングガスケット40を安定した状態で規則的にリール200に重ねて巻き取ることができ、かつ巻き取り可能な長さが長くなる。
セパレート型グレージングガスケット50の第2中空部52Rの上下方向の高さd2は、3mm以上10mm以下が好ましく、3.5mm以上9mm以下がより好ましく、4mm以上8mm以下がさらに好ましい。第2中空部52Rの高さd2が3mm以上であれば、第2中空部52Rの内側面は、接着剤60を介して窓ガラス20の主面20Aと接する面積を十分に確保できるため、安定して窓ガラス20を保持できる。また、一体型グレージングガスケット40をリール200に巻き取る際に、第2内壁部52Qの内側面と、外側に重なっている第2側壁部52Cの外側面との接触面積が大きくなるため、一体型グレージングガスケット40を安定した状態で規則的にリール200に重ねて巻き取ることができ、かつ巻き取り可能な長さが長くなる。第2中空部52Rの高さd2が10mm以下であれば、セパレート型グレージングガスケット50及び一体型グレージングガスケット40を軽量化できる。
第2側壁部52Cの上下方向の高さd10に対する、第2中空部52Rの高さd2の比(d2/d10)は、0.15以上1以下が好ましく、0.3以上0.9以下がより好ましく、0.4以上0.7以下がさらに好ましい。d2/d10が0.15以上であれば、第2中空部52Rの内側面は、接着剤60を介して窓ガラス20の主面20Aと接する面積を十分に確保できるため、安定して窓ガラス20を保持できる。また、一体型グレージングガスケット40をリール200に巻き取る際に、第2内壁部52Qの内側面と、外側に重なっている第2側壁部52Cの外側面との接触面積が大きくなるため、一体型グレージングガスケット40を安定した状態で規則的にリール200に重ねて巻き取ることができ、かつ巻き取り可能な長さが長くなる。d2/d10が0.9以下であれば、第2側壁部52Cに第2舌片状部58を設けることができる。
第2側壁部52Cの上下方向の高さd10と、第2中空部52Rの高さd2の差(d10-d2)は、0.5mm以上20mm以下が好ましく、2mm以上15mm以下がより好ましく、4mm以上12mm以下がさらに好ましい。d10-d2が0.5mm以上であれば、第2側壁部52Cに第2舌片状部58を設けることができる。d10-d2が20mm以下であれば、第2中空部52Rの内側面は、接着剤60を介して窓ガラス20の主面20Aと接する面積を十分に確保できるため、安定して窓ガラス20を保持できる。また、一体型グレージングガスケット40をリール200に巻き取る際に、第2内壁部52Qの内側面と、外側に重なっている第2側壁部52Cの外側面との接触面積が大きくなるため、一体型グレージングガスケット40を安定した状態で規則的にリール200に重ねて巻き取ることができ、かつ巻き取り可能な長さが長くなる。
第2側壁部52Cの上下方向の高さd10に対する、第1側壁部51Cの上下方向の高さd9の比(d9/d10)は、0.5以上1.2以下が好ましく、0.9以上1.1以下がより好ましく、1であることがさらに好ましい。d9/d10が0.5以上1.2以下であれば、グレージングガスケット付き窓ガラス10をサッシ80に設置した際に、第1シール部53と第2シール部54の高さを近づけることができ、窓ガラス20を安定して保持できる。d9/d10が1.2以下であれば、一体型グレージングガスケット40をリール200に巻き取る際に、第2側壁部52Cの自重によりグレージングガスケット矢印E方向側に回転することを防ぐことができる。これにより、一体型グレージングガスケット40を安定した状態で規則的にリール200に重ねて巻き取ることができ、かつ巻き取り可能な長さが長くなる。
第1底面部51A、第1側壁部51C、第2底面部52A、及び第2側壁部52Cの厚さは、0.3mm以上2mm以下が好ましく、0.5mm以上1.7mm以下がより好ましく0.8mm以上1.5mm以下がさらに好ましい。厚さが0.3mm以上2mm以下であれば、セパレート型グレージングガスケット50に要求される強度と、サッシ80に安定して取り付けるために要求される柔軟性とを併せ持つことができる。特に、第1側壁部51Cの厚さが2.0mm以下であれば、グレージングガスケット付き窓ガラス10をサッシ80に設置した際に、窓ガラス20と、網戸90及び防虫部材95との距離を近づけることができ、引違い窓1が中開き状態であっても防虫効果を維持できる。
図3示す、引違い窓1における、開閉が行われる窓ガラス20の室外側の主面20Aと、網戸90の距離d15は、1mm以上5mm以下が好ましく、2mm以上4mm以下がより好ましく、2.5mm以上3.5mm以下がさらに好ましい。d15が5mm以下であれば、対向する窓ガラス20と、網戸90及び防虫部材95との距離が小さく、引違い窓1が中開き状態であっても防虫効果を維持できる。d15が1mm以上であれば、サッシ80及び第1側壁部51Cの厚みを十分に確保でき、一定の強度を有することができる。
ここで、図4に示した形態(前者の形態)と、図5に示した形態(後者の形態)との相違点について説明する。前者の形態は、セパレート型グレージングガスケット50が採用され、後者の形態は、一体型グレージングガスケット40が採用された点にある。前者の形態は、後者の形態において、陥入部14を境に連結部12を分断することで構成された形態である。以下、後者の形態について説明する。なお、前者の形態と同一である構成には同一符号を付して説明を一部省略するが、前者の形態と異なる構成には異なる符号を付して説明する。
図5は、図4に示した第1実施形態のセパレート型グレージングガスケット50を分断する前の一体型グレージングガスケット40の縦断面図である。図5に示すように、一体型グレージングガスケット40は、本体部45、第1シール部53、第2シール部54、第2天面部52P、第2内壁部52Q、及び第2中空部52Rを備える。
本体部45は、第1底面部51Aと、第1底面部51Aの片縁に接する第1コーナー部51Bと、第1コーナー部51Bから立設させた室外側の第1側壁部51Cと、第2底面部52Aと、第2底面部52Aの片縁に接する第2コーナー部52Bと、第2コーナー部52Bから立設させた室内側の第2側壁部52Cと、第1底面部51Aと第2底面部52Aを連結する連結部12を有し、U字形状の縦断面形状を有している。第1底面部51Aと第1側壁部51Cとは略直交の位置関係にあり、第2底面部52Aと第2側壁部52Cとは略直交の位置関係にある。第1コーナー部51Bは、第1底面部51Aと第1側壁部51Cとの間に位置し、窓ガラスのエッジ部を保護する機能を有する。第2コーナー部52Bは、第2底面部52Aと第2側壁部52Cとの間に位置し、窓ガラスのエッジ部を保護する機能を有する。
さらに、一体型グレージングガスケット40は、第2側壁部52Cの中部から窓ガラスの主面に向けて延びる第2天面部52Pと、第2天面部52Pの窓ガラスの主面側の端部から第2底面部52Aに向けて延びる第2内壁部52Qとを有する。これにより、第2底面部52A、第2コーナー部52B、第2側壁部52C、第2天面部52P、及び第2内壁部52Qに囲われた第2中空部52Rが形成されている。第2底面部52Aと第2内壁部52Q、及び第2側壁部52Cと第2天面部52Pは、それぞれ略直交の位置関係にある。なお、第2天面部52Pは窓ガラスの主面に向けて斜め下方に延びる形状であってもよい。
一体型グレージングガスケット40は、第2中空部52Rを有することにより、窓ガラスの位置を、室内側の第2側壁部52Cよりも室外側の第1側壁部51Cに寄せることができる。これにより、窓ガラスと網戸の距離を縮め、防虫効果を高めることができる。また、第2中空部52Rにより、第2天面部52P及び第2内壁部52Qは窓ガラスの厚さやサッシの開口幅の偏差に対する追従性が向上する。その結果、一体型グレージングガスケット40を装着した窓ガラスをサッシに設置する際に要する嵌合力を低減し、組立作業性を向上できる。一体型グレージングガスケット40を装着した窓ガラスがサッシに設置された後は、窓ガラス及びサッシから応力を受けた、第2天面部52P及び第2内壁部52Qからの反発力により、窓ガラスの保持力が向上する。さらに、セパレート型グレージングガスケット50は温度依存性が高いが、温度変化による厚さ変化に対応して第2中空部52Rが変形するため、寒暖差が生じても一体型グレージングガスケット40と窓ガラスの接着性を保持できる。
連結部12は、第1本体部51の第1底面部51Aと、第2本体部52の第2底面部52Aとを連結する。連結部12は、硬度が50度以上80度未満である軟質部材(例えば、軟質ポリ塩化ビニル樹脂材料)によって構成されており、押し出し成形により本体部45、第1シール部53、第2シール部54、第2天面部52P、及び第2内壁部と一体に成形されている。
一体型グレージングガスケット40は、第1シール部53及び第2シール部54の表面(図5では第1シール部53及び第2シール部54の下面)に、それぞれ硬質部材から構成される第1サポート部51D及び第2サポート部52Dが取り付けられていることが好ましい。
一体型グレージングガスケット40は、第1側壁部51C及び第2側壁部52Cの内側面に、それぞれ軟質部材から構成される第1舌片状部57及び第2舌片状部58を有していることが好ましい。
上記の如く構成された一体型グレージングガスケット40は、第1側壁部51C及び第2内壁部52Qが接着剤60によって窓ガラスの主面に接着される。接着剤60の機能により、窓ガラスが圧力を受けた場合も、窓ガラスと第1シール部53または第2シール部54とは互いに離れようとはしないので、窓ガラスの保持力が一定に維持される。また、窓ガラスの厚さに誤差がある場合には、第1シール部53と第1側壁部51Cの上部(後述する接着剤60よりも上方の部分)、及び第2シール部54と第2側壁部52Cの上部(後述する接着剤60よりも上方の部分)とが、窓ガラスの両主面から外方に向けて弾性変形することでその誤差を吸収できる。
図5に示すように、連結部12は、一体型グレージングガスケット40を、図4に示したセパレート型グレージングガスケット50に分断するために、陥入部14を有している。この陥入部14が本体部45の下側及び上側の両方に形成されている場合、陥入部14を屈曲支点として、第1側壁部51Cと第2側壁部52Cとを互いに離れる方向に折り曲げると、図5のU字形状の一体型グレージングガスケット40を、図6に示すW字形状の形態に容易に変更できる。また、一体型グレージングガスケット40の形態を図5の形態から、図4のセパレート型グレージングガスケット50の形態に容易に変更できる。なお、接着剤(両面接着テープ)60は、図6で示したW字形状の形態時に、第1側壁部51C及び第2側壁部52Cに貼り付けることが好ましい。このとき、プライマーを使用してもよい。
屈曲支点となる陥入部14は、本体部45の下面のみまたは上面のみに形成されてもよいが、一体型グレージングガスケット40の形態を図5に示した形態と図6に示した形態との間で容易に変更する観点から、本体部45の下側及び上側の両方に形成されることが好ましい。
連結部12は、厚みが薄くなっている陥入部14を境に分断可能である。つまり、陥入部14を境に連結部12を破断した場合、第1底面部51Aと第2底面部52Aとが分断され、第1底面部51Aと第2底面部52Aの互いに対向する端部に、図4に示した第1底面端部55、第2底面端部56が備えられる。つまり、軟質の連結部12を備えることにより、図5に示す一体型グレージングガスケット40から、図4に示すセパレート型グレージングガスケット50に形態が変更される。
一方、図6に示した一体型グレージングガスケット40のW字形状の形態は、一体型グレージングガスケット40を、図7の二点鎖線で示すリール200に巻き取る場合の好適な形態である。リール200に巻き取る一体型グレージングガスケット40は、窓ガラスの周縁部の長さに合わせた長さを有するものであってもよく、その長さに合わせて切断される前の長い状態であってもよい。
図6の形態の一体型グレージングガスケット40を、図7のリール200に巻き取る場合、図8に示すように、一体型グレージングガスケット40は互いに重なり合いながらリール200に巻き取られていく。このとき、一体型グレージングガスケット40は、外側に重なる他の一体型グレージングガスケット40からリール200に向けて矢印C方向の押圧力を受けるが、このとき、第2内壁部52Qの内側面が、リール200の外側(矢印D方向側)に重なっている第2側壁部52Cの外側面と接触することによって、上記の押圧力を吸収できる。その結果として、第2中空部52Rを有する非対称な一体型グレージングガスケット40であっても、安定した状態で規則的にリール200上に重ねて巻き取ることができ、かつ巻き取り可能な一体型グレージングガスケット40の長さが長くなる。また、硬質部材からなる第1底面部51A、第1側壁部51C、第2底面部52A、第2側壁部52C、第2天面部52P、及び第2内壁部52Qは、塑性変形したり損傷したりすることを防止できる。さらに、一体型グレージングガスケット40をリール200から巻き戻した場合、軟質部材からなる連結部12、第1シール部53、第2シール部54、第1舌片状部57、及び第2舌片状部58の弾性復元力によって、一体型グレージングガスケット40は図5に示した元の形態に直ちに復元するので、巻き癖を抑制できる。
したがって、第1底面部51A、第1側壁部51C、第2底面部52A、及び第2側壁部52Cは、JIS K6253-3(2012)に準拠してタイプAのデュロメータで測定される硬度が80度以上100度以下である硬質部材からなり、連結部12は、硬度が50度以上80度未満である軟質部材からなる。また、第2天面部52P、及び第2内壁部52Qは、硬度が80度以上100度以下である硬質部材からなり、第1シール部53、第2シール部54、第1舌片状部57、及び第2舌片状部58は、硬度が50度以上80度未満である軟質部材からなることが好ましい。これにより、巻取り可能であって巻き戻した際に巻き癖の少ない一体型グレージングガスケット40及び図7に示すグレージングガスケット巻取体210を提供できる。また、一体型グレージングガスケット40が連結部12を屈曲支点として繰り返し開いたり閉じたりしても連結部12が意図しないで分断されることはないので、品質のよい一体型グレージングガスケット40を提供できる。
ここで、上記の硬質部材と上記の軟質部材の硬度の差は、21~31度であることが好ましく、硬度差の比率は67~79%であることが好ましい。
また、一体型グレージングガスケット40がリール200に巻き取られる場合の好適な形態としては、図8に示すように、連結部12が矢印Dで示すリール200の外側を向く状態でロール状に巻かれることが好ましい。その結果として、上記の押圧力を連結部12と、その外側(矢印D方向側)に重なる第1コーナー部51B、第1底面部51A、第2コーナー部52B、または第2底面部52Aとの接触、並びに、第2内壁部52Qの内側面と、その外側に重なる第2側壁部52Cの外側面との接触によって効果的に吸収でき、一体型グレージングガスケット40が規則的に巻き取られるため、一体型グレージングガスケット40の巻取り可能な長さを長くできる。なお、連結部12が内側を向く状態でロール状に巻かれていても問題はない。
セパレート型グレージングガスケット50の構成と同一符号である、一体型グレージングガスケット40の構成の好適な形態は、セパレート型グレージングガスケット50と同様である。
<第2実施形態>
図9は、第2実施形態に係るセパレート型グレージングガスケット150が窓ガラス190に装着された、2組のグレージングガスケット付き窓ガラス110をサッシ180に設置し、引違い窓2とした場合の縦断面図である。
窓ガラス190は、合わせガラス192と一枚のガラス板194とがスペーサ26を介して隔置された複層ガラスとして構成されている。合わせガラス192は、ガラス板196とガラス板198とが中間膜199を介して接合されたものである。なお、合わせガラス192に代えて厚みの厚い防火ガラスを適用してもよい。
一方、サッシ180は、グレージングガスケット付き窓ガラス110を収容するための溝部82と、セパレート型グレージングガスケット150と係合する一対の爪部84とを備え、U字状の縦断面形状を有している。一対の爪部84は、サッシ180の互いに対向する開口端部80Aに互いに対向して形成されており、サッシ180の左右方向の開口幅を決定するための部材として機能している。つまり、爪部84の内側面の距離が、サッシ180の開口幅となる。
図10は、図9に示す第2実施形態のセパレート型グレージングガスケット150の縦断面図である。図3及び図4に示す第1実施形態のセパレート型グレージングガスケット50との相違点は、第2実施形態では第2側壁部52Cと第2天面部152P、及び第2内壁部152Qと第2天面部152Pがそれぞれ直交しておらず、第2中空部152Rが略台形である点である。また、セパレート型グレージングガスケット150は第3底面部153Aと連結部16を有する点も異なる。
図10に示すように、セパレート型グレージングガスケット150は、室外側の第1本体部151、第1シール部53、室内側の第2本体部152、第2シール部54、第2天面部152P、第2内壁部152Q、及び第2中空部152Rを備える。
第1本体部151は、第1底面部151Aと、第3底面部153Aと、第1底面部151Aの片縁に接する第1コーナー部51Bと、第1コーナー部51Bから立設させた第1側壁部51Cと、第1コーナー部51Bと他方側の第1底面部151Aと第3底面部153Aを連結する連結部16と、連結部16の他方側の第3底面部153Aの片縁に接する第1底面端部55を有し、L字形状の縦断面形状を有している。第1底面部151Aと第1側壁部51Cとは略直交の位置関係にある。第1コーナー部51Bは、第1底面部151Aと第1側壁部51Cとの間に位置し、窓ガラス190のエッジ部を保護する機能を有する。連結部16は、第1底面部151Aと第3底面部153Aの間に位置し、第1底面部151Aと第3底面部153Aを連結する機能を有する。
第2本体部152は、第2底面部152Aと、第2底面部152Aの片縁に接する第2コーナー部52Bと、第2コーナー部52Bから立設させた第2側壁部52Cと、第2コーナー部52Bと他方側の第2底面部152Aの片縁に接する第2底面端部56を有し、L字形状の縦断面形状を有している。第2底面部152Aと第2側壁部52Cとは略直交の位置関係にある。第2コーナー部52Bは、第2底面部152Aと第2側壁部52Cとの間に位置し、窓ガラス190のエッジ部を保護する機能を有する。
さらに、セパレート型グレージングガスケット150は、第2側壁部52Cの中部から窓ガラス190の主面190Aに向けて斜め下方に延びる第2天面部152Pと、第2天面部152Pの窓ガラス190の主面190A側の端部から第2底面部152Aに向けて延びる第2内壁部152Qとを有する。これにより、第2底面部152A、第2コーナー部52B、第2側壁部52C、第2天面部152P、及び第2内壁部152Qに囲われた第2中空部152Rが形成されている。第2底面部152Aと第2内壁部152Qは、略直交の位置関係にある。
セパレート型グレージングガスケット150は、第2中空部152Rを有することにより、窓ガラス190の位置を、室外側の第1側壁部51Cに寄せることができる。これにより、中開き状態である引違い窓2において、窓ガラス190と網戸90の距離を縮め、防虫効果を高めることができる。また、第2側壁部52Cの中部から窓ガラス190の主面190Aに向けて斜め下方に延びる第2天面部152Pの形状と、第2中空部152Rの柔軟性により、第2天面部152P及び第2内壁部152Qは窓ガラス190の厚さやサッシ180の開口幅の偏差に対する追従性が非常に向上する。その結果、グレージングガスケット付き窓ガラス110をサッシ180に設置する際に要する嵌合力を大きく低減し、組立作業性を向上できる。グレージングガスケット付き窓ガラス110は、サッシ180に設置された後、窓ガラス190及びサッシ180から応力を受けた、第2天面部152P及び第2内壁部152Qからの反発力により、窓ガラス190の保持力が向上する。さらに、セパレート型グレージングガスケット150は温度依存性が高いが、温度変化による厚さ変化に対応して第2中空部152Rが変形するため、寒暖差が生じてもセパレート型グレージングガスケット150と窓ガラス190の接着性を保持できる。
第1底面端部55及び第2底面端部56は、図11に示す一体型グレージングガスケット140の連結部12を分断することにより備えられたものである。つまり、第2実施形態のセパレート型グレージングガスケット150を分断する前の一体型グレージングガスケット140は、連結部12及び連結部16と、2か所の連結部を備えていた。なお、連結部は3か所以上備えられていてもよい。
第1底面部151A、第1側壁部51C、第2底面部152A、第2側壁部52C、及び第3底面部153Aは、JIS K6253-3(2012)に準拠してタイプAのデュロメータで測定される硬度が80度以上100度以下である硬質部材から構成される。また、第2天面部152P、及び第2内壁部152Qも同様に、硬度が80度以上100度以下である硬質部材から構成されることが好ましい。
連結部16、第1底面端部55、及び第2底面端部56は、JIS K6253-3(2012)に準拠してタイプAのデュロメータで測定される硬度が50度以上80度未満である軟質部材から構成される。また、第1シール部53、及び第2シール部54も同様に、硬度が50度以上80度未満である軟質部材から構成されることが好ましい。
セパレート型グレージングガスケット150は、第1シール部53及び第2シール部54の表面(図10では第1シール部53及び第2シール部54の下面)に、それぞれ硬質部材から構成される第1サポート部51D及び第2サポート部52Dが取り付けられていることが好ましい。
セパレート型グレージングガスケット150は、第1側壁部51C及び第2側壁部52Cの内側面に、それぞれ軟質部材から構成される第1舌片状部57及び第2舌片状部58を有していることが好ましい。
第2中空部152R側において、第2側壁部52Cと第2天面部152Pがなす角θは、45°以上85°以下が好ましく、60°以上80°以下がより好ましい。θが45°以上であれば、グレージングガスケット付き窓ガラス110をサッシ180に設置した際に、第2天面部152Pは窓ガラス20に対する反発力を有するため、窓ガラス20を安定して保持できる。θが85°以下であれば、グレージングガスケット付き窓ガラス110をサッシ180に設置する際の嵌合力を大きく低減できる。
第2天面部152Pと第2内壁部152Qは、滑らかに接続されていてもよい。また、第2天面部152Pは上方向に凸の曲線形状であってもよく、第2内壁部152Qは左方向に凸の曲線形状であってもよい。
セパレート型グレージングガスケット150を窓ガラス20に装着していない状態における、第2中空部152Rの左右方向の幅d21及び第2中空部152Rの上下方向の平均高さd22の好ましい形態は、それぞれ第1実施形態のセパレート型グレージングガスケット50の第2中空部52Rの左右方向の幅d1及び第2中空部52Rの上下方向の平均高さd2の好ましい形態と同様である。
また、第1実施形態のセパレート型グレージングガスケット50の構成と同一符号である、第2実施形態のセパレート型グレージングガスケット150の構成の好適な形態は、第1実施形態のセパレート型グレージングガスケット50と同様である。
一体型グレージングガスケット140は、第2実施形態のセパレート型グレージングガスケット150を分断する前の状態である。図5に示す一体型グレージングガスケット40との相違点は、一体型グレージングガスケット140では第2側壁部152Cと第2天面部152P、及び第2内壁部152Qと第2天面部152Pがそれぞれ直交しておらず、第2中空部152Rが略台形である点である。また、一体型グレージングガスケット140は第3底面部153Aと、連結部16を有する点も異なる。
一体型グレージングガスケット140は、連結部12を境に分断すると、図10に示したセパレート型グレージングガスケット150となる。連結部12及び連結部16は陥入部14を有していることが好ましい。陥入部14を有している場合、連結部12の陥入部14、及び連結部16の陥入部14それぞれを屈曲支点として、第1側壁部51Cと第2側壁部52Cとを互いに離れる方向に折り曲げると、図11に示す略W字形状の形態に容易に変更できる。また、一体型グレージングガスケット140を図10に示すセパレート型グレージングガスケット150の形態に容易に変更できる。図11に示した一体型グレージングガスケット140の略W字形状の形態は、一体型グレージングガスケット140をリールに巻き取る場合の好適な形態である。
また、セパレート型グレージングガスケット150の構成と同一符号である、一体型グレージングガスケット140の構成の好適な形態は、セパレート型グレージングガスケット150と同様である。
以上、本発明の一実施形態に係るグレージングガスケット及びグレージングガスケット巻取体並びにグレージングガスケット付き窓ガラスを説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
本実施例では、グレージングガスケット付き窓ガラスをサッシに設置する際の嵌合力を測定した。嵌合力(嵌合荷重)は、特開2009-156616号公報に開示されたグレージングガスケットの評価装置を用いて測定した。本試験環境における温度は33.5℃、湿度は53%であった。
本実施例で用いるグレージングガスケットは、図4に示す第1実施形態のセパレート型グレージングガスケットであり、窓ガラスの両側に装着されている。グレージングガスケットの長さ(縦断面図の奥行方向)は300mm、第1底面部の左右方向の長さd3及び第2底面部の左右方向の長さd4は4.9mm、第1側壁部の上下方向の高さd9及び第2側壁部の上下方向の高さd10は15.7mm、第1シール部の左右方向の長さd5及び第2シール部の左右方向の長さd6は4.5mm、第1舌片状部の左右方向の長さd7及び第2舌片状部の左右方向の長さd8は4.8mm、第2天面部の左右方向の長さd1は1.7mm、第2内壁部の上下方向の高さd2は5.3mm、第1側壁部と第1底面部と第2側壁部と第2底面部と第2天面部及び第2内壁部の厚さは1.2mmである。また、第1底面部、第1コーナー部、第1側壁部、第2底面部、第2コーナー部、第2側壁部、第2天面部、及び第2内壁部は、硬度96度の硬質ポリ塩化ビニル樹脂材料から構成されており、第1シール部、第1舌片状部、第1底面端部、第2シール部、第2舌片状部、及び第2底面端部は、硬度70度の軟質ポリ塩化ビニル樹脂材料から構成されており、押し出し成形によって一体成形されている。
本比較例で用いるグレージングガスケットは、天面部、内壁部及び中空部を有さず、その他の構成は、本実施例で用いるグレージングガスケットと同様である。
グレージングガスケットを装着する窓ガラスは複層ガラスであり、主面の面積は300mm×300mmである。サッシにはアルミ樹脂複合サッシ(三協立山株式会社 三協アルミ社製:登録商標:ALGEO)を用いた。
比較例1及び実施例1では、窓ガラスの厚さが24~26mmである。比較例1におけるサッシに設置された際のグレージングガスケットの外側の幅(図3のd17に相当)は33.5mmであり、1台のサンプルから嵌合力を求めた。実施例1におけるサッシに設置された際のグレージングガスケットの外側の幅(図3のd17に相当)の幅は33.1mmであり、3台のサンプルから平均の嵌合力を求めた。
比較例2及び実施例2では、窓ガラスの厚さが23~24mmである。比較例2におけるサッシに設置された際のグレージングガスケットの外側の幅(図3のd17に相当)は32.5mmであり、3台のサンプルから嵌合力を求めた。実施例2におけるサッシに設置された際のグレージングガスケットの外側の幅(図3のd17に相当)の幅は32.6mmであり、3台のサンプルから平均の嵌合力を求めた。
Figure 2023035929000002
本試験で測定された嵌合力及び平均の嵌合力を表1に示す。表1より、中空部を有さない比較例に比べて、中空部を有する実施例は、嵌合力が3~5割ほど小さくなることが分かった。
1…引違い窓、1b…引違い窓、2…引違い窓、10…グレージングガスケット付き窓ガラス、10b…グレージングガスケット付き窓ガラス、12…連結部、14…陥入部、16…連結部、20…窓ガラス、22…第1ガラス板、24…第2ガラス板、26…スペーサ、28…中空層、30…一次シール、32…二次シール、34…通気孔、36…乾燥剤、40…一体型グレージングガスケット、45…本体部、50…セパレート型グレージングガスケット、50b…グレージングガスケット、51…第1本体部、51A…第1底面部、51B…第1コーナー部、51C…第1側壁部、52…第2本体部、52A…第2底面部、52B…第2コーナー部、52C…第2側壁部、52P…第2天面部、52Q…第2内壁部、52R…第2中空部、53…第1シール部、54…第2シール部、55…第1底面端部、56…第2底面端部、57…第1舌片状部、58…第2舌片状部、60…接着剤、80…サッシ、82…溝部、84…爪部、110…グレージングガスケット付き窓ガラス、140…一体型グレージングガスケット、150…セパレート型グレージングガスケット、151…第1本体部、151A…第1底面部、152…第2本体部、152A…第2底面部、152P…第2天面部、152Q…第2内壁部、152R…第2中空部、153A…第3底面部、180…サッシ、190…窓ガラス、192…合わせガラス、194…ガラス板、196…ガラス板、198…ガラス板、199…中間膜、200…リール、210…グレージングガスケット巻取体

Claims (14)

  1. 窓ガラスの周縁部に装着される一体型のグレージングガスケットであって、
    第1底面部と、前記第1底面部の片縁に接する第1コーナー部と、前記第1コーナー部から立設させた第1側壁部と、第2底面部と、前記第2底面部の片縁に接する第2コーナー部と、前記第2コーナー部から立設させた第2側壁部と、前記第1底面部及び前記第2底面部を連結する連結部とを有する、縦断面形状がU字形状の本体部と、
    前記第1側壁部の上部から前記窓ガラスの主面に向けて延びる第1シール部と、前記第2側壁部の上部から前記窓ガラスの主面に向けて延びる第2シール部と、
    前記第2側壁部から前記窓ガラスの主面に向けて延びる第2天面部と、前記第2天面部の前記窓ガラスの主面側の端部から前記第2底面部に向けて延びる第2内壁部と、前記第2天面部、前記第2内壁部、前記第2側壁部、及び前記第2底面部によって形成される第2中空部とを備え、
    前記第1底面部、前記第1側壁部、前記第2底面部、及び前記第2側壁部は、JIS K6253-3(2012)に準拠してタイプAのデュロメータで測定される硬度が80度以上100度以下である硬質部材からなり、
    前記連結部は、JIS K6253-3(2012)に準拠してタイプAのデュロメータで測定される硬度が50度以上80度未満である軟質部材からなる、グレージングガスケット。
  2. 窓ガラスの周縁部に装着されるセパレート型のグレージングガスケットであって、
    第1底面部と、前記第1底面部の片縁に接する第1コーナー部と、前記第1コーナー部から立設させた第1側壁部と、前記第1コーナー部と他方側の前記第1底面部の片縁に接する第1底面端部とを有する縦断面形状がL字形状の第1本体部と、
    第2底面部と、前記第2底面部の片縁に接する第2コーナー部と、前記第2コーナー部から立設させた第2側壁部と、前記第2コーナー部と他方側の前記第2底面部の片縁に接する第2底面端部とを有する縦断面形状がL字形状の第2本体部と、
    前記第1側壁部の上部から前記窓ガラスの主面に向けて延びる第1シール部と、前記第2側壁部の上部から前記窓ガラスの主面に向けて延びる第2シール部と、
    前記第2側壁部から前記窓ガラスの主面に向けて延びる第2天面部と、前記第2天面部の前記窓ガラスの主面側の端部から前記第2底面部に向けて延びる第2内壁部と、前記第2天面部、前記第2内壁部、前記第2側壁部、及び前記第2底面部によって形成される第2中空部とを備え、
    前記第1底面部、前記第1側壁部、前記第2底面部、及び前記第2側壁部は、JIS K6253-3(2012)に準拠してタイプAのデュロメータで測定される硬度が80度以上100度以下である硬質部材からなり、
    前記第1底面端部、及び第2底面端部は、JIS K6253-3(2012)に準拠してタイプAのデュロメータで測定される硬度が50度以上80度未満である軟質部材からなる、グレージングガスケット。
  3. 前記第2天面部、及び前記第2内壁部は、JIS K6253-3(2012)に準拠してタイプAのデュロメータで測定される硬度が80度以上100度以下である硬質部材からなり、
    前記第1シール部、及び前記第2シール部は、JIS K6253-3(2012)に準拠してタイプAのデュロメータで測定される硬度が50度以上80度未満である軟質部材からなる、請求項1または2に記載のグレージングガスケット。
  4. 前記第1側壁部から前記窓ガラスの主面に向けて延びる第1舌片状部と、前記第2側壁部から前記窓ガラスの主面に向けて延びる第2舌片状部とを有し、
    前記第1舌片状部及び前記第2舌片状部は、JIS K6253-3(2012)に準拠してタイプAのデュロメータで測定される硬度が50度以上80度未満である軟質部材からなる、請求項1または2に記載のグレージングガスケット。
  5. 前記第2底面部の幅方向の長さに対する、前記第2中空部の幅方向の長さの比は、0.08以上1.0以下である、
    請求項1または2に記載のグレージングガスケット。
  6. 前記第2シール部の幅方向の長さに対する、前記第2中空部の幅方向の長さの比は、0.1以上5.5以下である、
    請求項1または2に記載のグレージングガスケット。
  7. 前記第2舌片状部の幅方向の長さに対する、前記第2中空部の幅方向の長さの比は、0.08以上5.5以下である、
    請求項4に記載のグレージングガスケット。
  8. 前記第2中空部の幅方向の長さは、1mm以上8mm以下である、
    請求項1または2に記載のグレージングガスケット。
  9. 前記第2側壁部の高さ方向の長さに対する、前記第2中空部の高さ方向の長さの比は、0.15以上1以下である、
    請求項1または2に記載のグレージングガスケット。
  10. 前記第2天面部は、前記第2側壁部から前記窓ガラスの主面に向けて斜め下向に延びる、
    請求項1または2に記載のグレージングガスケット。
  11. 前記第1底面部の幅方向の長さに対する、前記第2底面部の幅方向の長さの比は、0.2以上2.4以下である、
    請求項1または2に記載のグレージングガスケット。
  12. 請求項1に記載のグレージングガスケットがロール状に巻かれた巻取体であって、
    前記連結部を屈曲支点として、前記第1側壁部と前記第2側壁部を互いに離れる方向に離間させることにより、前記本体部の縦断面形状をU字形状からW字形状に変更した状態でロール状に巻かれた、グレージングガスケット巻取体。
  13. 前記連結部が外側を向く状態で、ロール状に巻かれた、請求項12に記載のグレージングガスケット巻取体。
  14. 請求項1または2のいずれか1項に記載のグレージングガスケットと、前記グレージングガスケットの前記第1側壁部及び前記第2側壁部に接着剤により接着された前記窓ガラスと、を備える、グレージングガスケット付き窓ガラス。
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