JP2023035702A - 試験方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体装置を精度よく選別する。【解決手段】半導体装置の試験方法であって、1つ以上のプローブピンを半導体装置のパッドに接触させて半導体装置を試験する第1の試験段階と、パッドに対するプローブピンの接触位置を第1の試験段階とは異ならせて、半導体装置を試験する第2の試験段階とを備える試験方法を提供する。第1の試験段階では、パッド上の第1の位置および第2の位置にプローブピンを接触させ、第2の試験段階では、パッド上の第1の位置および第2の位置の間にプローブピンを接触させてよい。【選択図】図4
Description
本発明は、半導体装置の試験方法に関する。
従来、トランジスタ等の半導体装置をスクリーニングする方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1 特開2010-276477号公報
特許文献1 特開2010-276477号公報
半導体装置を精度よくスクリーニングできることが好ましい。
上記課題を解決するために、本発明の一つの態様においては、半導体装置の試験方法を提供する。試験方法は、1つ以上のプローブピンを半導体装置のパッドに接触させて半導体装置を試験する第1の試験段階を備えてよい。試験方法は、パッドに対するプローブピンの接触位置を第1の試験段階とは異ならせて、半導体装置を試験する第2の試験段階を備えてよい。
第1の試験段階と第2の試験段階は、異なる条件で半導体装置を試験してよい。
第1の試験段階と第2の試験段階は、同一の条件で半導体装置を試験してよい。
第1の試験段階では、パッド上の第1の位置および第2の位置にプローブピンを接触させてよい。第2の試験段階では、パッド上の第1の位置および第2の位置の間にプローブピンを接触させてよい。
第2の試験段階では、パッド上の第1の位置および第2の位置の中間にプローブピンを接触させてよい。
第1の試験段階では、それぞれのプローブピンがパッドと接触する位置を中心として、予め定められた大きさの第1の試験領域が設定されてよい。第2の試験段階では、それぞれのプローブピンがパッドと接触する位置を中心として、予め定められた大きさの第2の試験領域が設定されてよい。第1の試験領域および第2の試験領域が重なる部分が最小となるように、第2の試験段階における接触位置を設定してよい。
第1の試験領域および第2の試験領域の少なくとも一方の大きさを、試験条件に応じて調整してよい。
第1の試験段階および第2の試験段階では、複数のプローブピンが設けられた接触部を、パッドに対する位置を異ならせて用いてよい。半導体装置の上面には、パッドと、ダイオード素子とが重ならないように配置されていてよい。接触部は、第1の方向において一定の配置間隔でプローブピンが配置されてよい。接触部は、第1の方向において配置間隔よりも大きな第1の幅を有し、プローブピンが配置されていない非配置領域を有してよい。第1の試験段階および第2の試験段階のいずれにおいても、ダイオード素子が非配置領域と重なるように、接触部を配置してよい。
第1の試験段階および第2の試験段階においては、接触部を第1の方向に第1の移動量でずらして用いてよい。ダイオード素子は、第1の方向において第1の長さを有してよい。第1の方向における非配置領域の第1の幅は、第1の移動量と第1の長さとの和よりも大きくてよい。
第1の試験段階および第2の試験段階では、複数のプローブピンが設けられた接触部を、パッドに対する位置を異ならせて用いてよい。半導体装置には、トランジスタ部とダイオード部とが第1の方向において交互に配置されていてよい。プローブピンの少なくとも一つは、第1の試験段階および第2の試験段階において、同一のトランジスタ部と重なっていてよい。
第1の試験段階において、複数のプローブピンを有する第1の接触部を用いてよい。第2の試験段階において、複数のプローブピンを有し、第1の接触部とは異なる第2の接触部を用いてよい。
第1の接触部は、第1の基準プローブピンと、1つ以上の第1のプローブピンとを有してよい。第2の接触部は、第2の基準プローブピンと、1つ以上の第2のプローブピンとを有してよい。第2の基準プローブピンに対する1つ以上の第2のプローブピンの相対位置は、第1の基準プローブピンに対する1つ以上の第1のプローブピンの相対位置と異なってよい。第1の試験段階におけるパッド内の第1の基準プローブピンの位置と、第2の試験段階におけるパッド内の第2の基準プローブピンの位置とが同一となるように、第1の接触部および第2の接触部を配置してよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
本明細書においては半導体基板(または半導体装置)の深さ方向と平行な方向における一方の側を「上」、他方の側を「下」と称する。基板、層またはその他の部材の2つの主面のうち、一方の面を上面、他方の面を下面と称する。「上」、「下」の方向は、重力方向または半導体装置の実装時における方向に限定されない。
本明細書では、X軸、Y軸およびZ軸の直交座標軸を用いて技術的事項を説明する場合がある。直交座標軸は、構成要素の相対位置を特定するに過ぎず、特定の方向を限定するものではない。例えば、Z軸は地面に対する高さ方向を限定して示すものではない。なお、+Z軸方向と-Z軸方向とは互いに逆向きの方向である。正負を記載せず、Z軸方向と記載した場合、+Z軸および-Z軸に平行な方向を意味する。
本明細書では、半導体基板(または半導体装置)の上面および下面に平行な直交軸をX軸およびY軸とする。また、半導体基板(または半導体装置)の上面および下面と垂直な軸をZ軸とする。本明細書では、Z軸の方向を深さ方向と称する場合がある。また、本明細書では、X軸およびY軸を含めて、半導体基板(または半導体装置)の上面および下面に平行な方向を、水平方向と称する場合がある。
本明細書において「同一」または「等しい」のように称した場合、製造ばらつき等に起因する誤差を有する場合も含んでよい。当該誤差は、例えば10%以内である。
図1Aは、本発明の一つの実施形態に係る、半導体装置200を試験する試験装置100の概要を示す図である。半導体装置200は、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)素子を含むが、他の半導体素子を含んでもよい。1つの半導体装置200は、1つのチップから構成されてよい。半導体装置200を試験する際には、複数のチップが形成されたウエハの状態であってよく、ウエハから切り出されたチップの状態であってもよい。
本例の半導体装置200の上面および下面には、上面パッド210および下面パッド220が設けられている。上面パッド210は、例えばIGBTのエミッタ電極である。下面パッド220は、例えばIGBTのコレクタ電極である。本例の半導体装置200は、オン状態に制御されると、上面パッド210と下面パッド220との間で電流が流れる縦型デバイスである。他の例では、半導体装置200は、エミッタ電極およびコレクタ電極の両方が上面に配置される横型デバイスであってもよい。本例の上面パッド210および下面パッド220は、アルミニウム等の金属材料で形成されている。半導体装置200の上面および下面の少なくとも一方には、上面パッド210および下面パッド220以外のパッドが設けられてもよい。
試験装置100は、半導体装置200を試験する。本例の試験装置100は、半導体装置200に対して所定の条件で電流を流し、破壊されたものと、破壊されなかったものを選別する。このような試験により、破壊されやすい半導体装置200を予め除外して、出荷後等において半導体装置200が故障する確率を低くできる。
本例の試験装置100は、試験制御部110、接触部10およびステージ120を備える。ステージ120は、試験対象の半導体装置200を支持する。ステージ120には、下面パッド220と電気的に接続される端子が設けられてよい。
接触部10は、1つ以上のプローブピン20を有する。プローブピン20は、銅等の金属材料で形成される。試験装置100は、プローブピン20を上面パッド210と接触させて、半導体装置200と電気的に接続する。接触部10は、上面パッド210以外のパッドと接触するプローブピン20を含んでもよい。
試験制御部110は、半導体装置200の試験を制御する。本例の試験制御部110は、プローブピン20を介して半導体装置200に印加される電流および電圧の少なくとも一方を制御する。試験制御部110は、ステージ120を介して下面パッド220と電気的に接続されてよい。試験制御部110は、電流および電圧について、増減するタイミングを制御してよく、振幅および傾き等の波形を制御してもよい。本例の試験制御部110は、半導体装置200のエミッタ電極E、コレクタ電極Cおよびゲート電極Gのそれぞれと接続されてよい。また、試験制御部110は、プローブピン20を介して半導体装置200に印加される電流および電圧の少なくとも一方を測定してよい。試験制御部110は、電気的な測定結果に基づいて、半導体装置200が破壊されたか否かを判定してよい。例えば試験制御部110は、基準値以上の電流が半導体装置200に流れた場合に、半導体装置200が破壊されたと判定する。
図1Bは、試験装置100の概要を示す回路図である。試験装置100は、半導体装置200に所定の条件で電圧および電流を供給し、半導体装置200の動作に基づいて、半導体装置200の良否を判定する。試験装置100は、半導体装置200のエミッタ電極Eおよびコレクタ電極C間の電圧、および、コレクタ電極Cに流れる電流Icの少なくとも一方を測定してよい。本例の試験装置100は、図1Aにおいて説明したように、プローブピン20およびステージ120を介して、半導体装置200のエミッタ電極E、コレクタ電極Cおよびゲート電極Gのそれぞれと接続されている。
試験装置100は、試験制御部110、電源310、コンデンサ311、コイル312、コイル316およびダイオード314を有する。試験制御部110は、それぞれの半導体装置200にゲート電圧Vgeを供給する。
電源310は、半導体装置200に供給する電力を生成する。コンデンサ311は、電源安定用のコンデンサである。コイル312は、電源310と、半導体装置200のコレクタ電極Cとの間に配置されている。コイル316は、コイル312と、半導体装置200のコレクタ電極Cとの間に配置されている。ダイオード314は、コイル312と並列に接続されている。ダイオード314は、半導体装置200をターンオフさせたときに、半導体装置200に流れていた電流を電源310側に環流する。
また、コイル316は、誘導成分の値が調整可能であってよい。例えば試験装置100は、誘導成分の値が異なる複数のコイル316を並列に備えており、且つ、コイル312および半導体装置200の間に接続するコイル316を選択するスイッチを備えてよい。コイル316の誘導成分を調整することで、半導体装置200の電流Icの波形の傾きを調整できる。
本例の試験制御部110は、半導体装置200をターンオフさせたときの半導体装置200の動作に基づいて、半導体装置200の良否を判定する。試験制御部110は、半導体装置200の電流Icおよび電圧Vceの少なくとも一方の波形に基づいて、半導体装置200の良否を判定してよい。
試験制御部110は、半導体装置200の逆バイアス安全動作領域(RBSOA)を試験してよい。本例の試験制御部110は、所定の試験電流が流れている半導体装置200をターンオフさせたときの電流Icおよび電圧Vceが、所定の範囲内で推移するか否かを判定してよい。試験制御部110は、ターンオフ時における電圧Vceのサージの大きさ等が所定の基準を満たすか否かを判定してもよい。
図2は、半導体装置200の上面構造の概要を示す図である。図2においてはチップ状の半導体装置200を示している。半導体装置200は、半導体基板202を有する。半導体基板202は、シリコン等の半導体材料で形成された基板である。半導体基板202の上面には、上面パッド210が設けられている。本例の半導体基板202の上面には、上面パッド210と電気的に分離した制御パッド204が設けられている。一例として制御パッド204には、半導体装置200をオンまたはオフ状態に制御するゲート電圧が印加される。
上面パッド210には、1つ以上のプローブピン20が接触する。図2においては、1つのプローブピン20を1つの黒丸で示している。プローブピン20を介して、半導体装置200に電流が流れる。半導体装置200に流れる電流が、半導体装置200の上面内において均一化されるように、上面パッド210には複数のプローブピン20が接触することが好ましい。複数のプローブピン20は、二次元状に配置されることが好ましい。二次元状とは、XY面における少なくとも2つの方向に沿って、複数のプローブピン20が配置されることを指す。図2の例では、X軸方向およびY軸方向のそれぞれに沿って、プローブピン20が一定の間隔で配置されている。
図3は、プローブピン20に流れる電流の一例を説明する図である。本例では、上面パッド210においてプローブピン20が接触する箇所を位置22とする。また、上面パッド210においてプローブピン20から離れている箇所を位置24とする。
位置22の直下において下面パッド220から上面パッド210に流れた電流I1は、上面パッド210を厚み方向(Z軸方向)に通過する。一方で、位置24の直下において下面パッド220から上面パッド210に流れた電流I2は、上面パッド210を位置24から位置22まで通過する。このため、電流I2が上面パッド210を通過する経路は、電流I1が上面パッド210を通過する経路よりも長い。従って、電流I2が通過する経路の抵抗値は、電流I1が通過する経路の抵抗値よりも大きくなる。電流I2が通過する経路の抵抗値は、位置24が位置22から離れるほど大きくなる。
電流経路の抵抗値が大きくなるので、電流I2は電流I1よりも小さくなる。このため、位置24の直下に破壊されやすい箇所(本明細書では不良箇所と称する)が存在しており、本来は不良品として選別されるべき半導体装置200が、試験において破壊が発生せずに、良品と判定されてしまう場合がある。
つまり、プローブピン20の近傍に不良箇所が存在していれば、半導体装置200の試験においてスクリーニングできるが、プローブピン20から離れた位置に不良箇所が存在すると、スクリーニングできずに出荷されてしまう場合がある。出荷後に破壊した半導体装置200を解析すると、プローブピン20から離れた場所に破壊箇所が検出され、プローブピン20の近傍には破壊箇所が検出されない。試験前の半導体装置200には、プローブピン20の位置とは関係なく不良箇所が存在していたと考えられるから、プローブピン20の近傍に不良箇所が存在する半導体装置200は試験時にスクリーニングできており、プローブピン20から離れて不良箇所が存在する半導体装置200は試験時にスクリーニングできていない場合があることがわかる。
図3においては、不良箇所が存在した場合に、当該不良箇所が試験時に破壊される範囲を試験領域40とする。試験領域40は、試験制御部110に予め設定されてよい。例えば試験領域40は、XY面において位置22を中心とする円形の範囲である。試験領域40は、出荷後に破壊された半導体装置200を解析することで定められる範囲であってよい。つまり、出荷後に破壊された半導体装置200において、破壊箇所が検出されない領域を試験領域40としてよい。上面パッド210においてプローブピン20が接触した位置22には、接触痕が残存する。出荷後に破壊された半導体装置200において、接触痕と破壊箇所の位置関係を解析することで、試験領域40を決定できる。
また試験領域40は、半導体装置200の構造および試験条件により定められる範囲であってもよい。試験条件とは、半導体装置200に印加する電圧および電流の振幅および傾き、並びに、周囲温度であってよい。半導体装置200が破壊されやすい試験条件であれば試験領域40は大きくなり、破壊されにくい試験条件であれば試験領域40は小さくなる。また半導体装置200の構造とは、例えば上面パッド210のXY面における単位長さ当たりの抵抗値等である。上面パッド210の抵抗値が大きいほど、プローブピン20から離れた位置24に電流I2が流れにくくなるので、試験領域40は小さくなる。
図4は、半導体装置200の試験方法の実施例を説明する図である。本例の試験方法は、第1の試験段階S401および第2の試験段階S402を有する。第1の試験段階S401および第2の試験段階S402は、いずれも半導体装置200に所定の条件で電流を流し、破壊された半導体装置200を選別する試験である。
図4においては、上面パッド210の表面においてプローブピン20が接触する位置を黒丸で示し、当該位置を中心とした試験領域を円で示している。図4においては、上面パッド210の一部分を拡大して示している。
本例の第1の試験段階S401においては、1つ以上の位置22においてプローブピン20を上面パッド210と接触させる。それぞれの位置22の近傍には試験領域40(第1の試験領域)が存在する。第1の試験段階S401においては、試験領域40の大きさ(例えば半径)が試験制御部110に設定されてよく、設定されなくてもよい。いずれかの試験領域40に不良箇所が存在すると、第1の試験段階S401において半導体装置200が破壊される。しかし、試験領域40の外に不良箇所が存在する半導体装置200は、破壊されずに良品と判定されてしまう可能性が高くなる。この場合、当該半導体装置200は、出荷後に破壊する可能性が比較的に高い。
第2の試験段階S402においては、1つ以上の位置23においてプローブピン20を上面パッド210と接触させる。それぞれの位置23の近傍には試験領域41(第2の試験領域)が存在する。第2の試験段階S402においては、試験領域41の大きさ(例えば半径)が試験制御部110に設定されてよく、設定されなくてもよい。
第2の試験段階S402では、プローブピン20の位置23を、第1の試験段階S401におけるプローブピン20の位置22と異ならせる。これにより、試験領域40とは異なる位置に試験領域41を配置できる。従って、試験領域40ではカバーできなかった領域の不良箇所を、試験領域41でカバーできる。このため、不良箇所が存在する半導体装置200を選別しやすくなる。
第1の試験段階S401および第2の試験段階S402は、異なる条件で半導体装置200を試験する段階であってよい。例えば、異なる周囲温度において半導体装置200に電流を流し、半導体装置200が破壊するか否かを判定する試験が知られている。第1の試験段階S401および第2の試験段階S402は、異なる周囲温度で実施する試験であってよい。これにより、試験工程を増やさずに、半導体装置200の選別精度を向上できる。試験の条件は、半導体装置200に印加する電圧または電流の大きさ、波形の傾き等であってもよい。
第1の試験段階S401および第2の試験段階S402は、同一の条件で半導体装置200を試験する段階であってよい。上述したように、異なる周囲温度において半導体装置200に電流を流し、半導体装置200が破壊するか否かを判定する試験が知られている。この場合においても、同一の周囲温度において、第1の試験段階S401および第2の試験段階S402を実施してよい。例えば室温(25℃)と、室温より高い高温の2つの周囲温度で半導体装置200を試験する場合において、室温で第1の試験段階S401および第2の試験段階S402の両方を実施してよく、高温で第1の試験段階S401および第2の試験段階S402の両方を実施してよく、室温および高温の両方で第1の試験段階S401および第2の試験段階S402の両方を実施してもよい。この場合、試験工程は増加するが、半導体装置200の選別精度を更に向上できる。なお、第1の条件で実施する第1の試験段階S401および第2の試験段階S402、ならびに、第2の条件で実施する第1の試験段階S401および第2の試験段階S402の4つの試験段階において、プローブピン20を上面パッド210に接触させる位置をそれぞれ異ならせてもよい。
なお、第1の試験段階S401および第2の試験段階S402において、同一の接触部10を用いてよく、異なる接触部10を用いてもよい。同一の接触部10を用いる場合、第1の試験段階S401および第2の試験段階S402において、接触部10と上面パッド210との相対位置をずらす。図4においては、接触部10と上面パッド210の相対位置のずらし量を矢印42で示している。異なる接触部10を用いる場合、それぞれの接触部10におけるプローブピン20の位置をずらしている。
図5は、位置22および位置23の関係を説明する図である。図5では、1つの位置23と、位置23の周囲の4つの位置22を拡大している。位置22は、X軸方向およびY軸方向に沿って一定の間隔で配置されている。図5に示す4つの位置22は、X軸方向に隣り合い、または、Y軸方向に隣り合って配置されている。つまり、第1の位置22-1と第3の位置22-3はX軸方向において隣り合い、第2の位置22-2と第4の位置22-4はX軸方向において隣り合い、第1の位置22-1と第4の位置22-4はY軸方向において隣り合い、第3の位置22-3と第2の位置22-2はX軸方向において隣り合う。4つの位置22は、長方形または正方形の頂点に位置している。第1の位置22-1と第2の位置22-2は対角に位置し、第3の位置22-3と第4の位置22-4は対角に位置している。
本例の位置23は、第1の位置22-1および第2の位置22-2の間に配置される。つまり、第1の試験領域40-1と第2の試験領域40-2の間の領域を埋めるように、試験領域41が配置される。第1の位置22-1および第2の位置22-2の間とは、第1の位置22-1および第2の位置22-2の端部どうしを結んだ領域51を指す。図5においては、領域51は一点鎖線で挟まれた部分である。位置23は、少なくとも一部分が領域51に配置される。位置23は、全体が領域51に配置されていてもよい。
プローブピン20の位置を1回だけずらす場合には、位置23は、第1の位置22-1および第2の位置22-2の中間に配置されることが好ましい。第1の位置22-1および第2の位置22-2の中間は、第1の位置22-1および第2の位置22-2の間において、第1の位置22-1に対する距離と、第2の位置22-2との距離が等しい点を指す。位置23は、当該中間点と重なるように配置されてよい。位置23の中心は、当該中間点と一致してよく、ずれていてもよい。また、当該中間点が、試験領域41に含まれるように位置23を配置してもよい。
位置23は、4つの位置22で形成される四角形の中心に配置されてよい。四角形の中心とは、対角線50が交差する点を指す。位置23は、対角線50が交差する点と重なるように配置されてよい。位置23の中心は、当該四角形の中心と一致してよく、ずれていてもよい。
また、試験制御部110に、それぞれの試験領域の大きさが予め設定されている場合、試験領域40および試験領域41が重なる部分が最小となるように、第2の試験段階S401における位置23を設定することが好ましい。これにより、それぞれの試験領域でカバーできる範囲を最大化できる。図5に示すように、試験領域40および試験領域41は、重ならないように配置されてよい。
図6は、試験領域40および試験領域41の他の例を示す図である。本例の試験領域40および試験領域41は、図5の例よりも大きい。他の部分は、図1Aから図5において説明した例と同様である。図5の例では、試験領域40および試験領域41は重なっていないが、図6に示すように、試験領域40および試験領域41は重なっていてもよい。この場合においても、試験領域40および試験領域41が重なる部分が最小となるように、第2の試験段階S401における位置23を設定することが好ましい。例えば位置23は、4つの位置22が形成する四角形の中心に配置される。位置23は、試験領域40と重ならないように配置されてもよい。
図7は、プローブピン20と上面パッド210との接触位置の他の例を示す図である。図7においては、接触部10における一部のプローブピン20の接触位置を示している。本例では、第1の試験段階S401および第2の試験段階S402に加えて、第3の試験段階を有する。第3の試験段階においては、第1の試験段階S401および第2の試験段階S402のいずれとも異なる位置で、プローブピン20を上面パッド210と接触させる。第3の試験段階におけるプローブピン20の接触位置を位置25とする。また、位置25を中心として試験領域43が存在する。
位置23および位置25は、第1の位置22-1および第2の位置22-2の間に配置されてよい。第1の位置22-1、第2の位置22-2、位置23および位置25は等間隔に配置されてよく、異なる間隔で配置されていてもよい。例えばそれぞれのプローブピン20の間隔は、対応する試験領域の大きさに応じて定められてよい。それぞれの試験領域40、41、43は、互いに重なる部分が最小となるように配置されることが好ましい。それぞれの試験領域40、41、43は、図7に示すように重ならずに配置されてよく、図6の例のように重なって配置されていてもよい。
試験領域40、試験領域41および試験領域43の大きさは、同一であってよく、異なっていてもよい。試験制御部110は、試験領域40、試験領域41および試験領域43の少なくともいずれかの大きさを、それぞれの試験段階の試験条件に応じて調整してよい。また、第1の試験段階S401および第2の試験段階S402を有し、第3の試験段階を有さない場合には、試験制御部110は、試験領域40および試験領域41の少なくとも一方の大きさを、それぞれの試験段階の試験条件に応じて調整してよい。上述したように、半導体装置200がより壊れやすい試験条件の場合には、試験領域をより大きく設定してよい。試験領域40および試験領域41の大きさが異なる場合であっても、それぞれの試験領域が重なる部分が最小となるように、それぞれの試験段階におけるプローブピン20の位置23を設定することが好ましい。
図8は、半導体装置200の他の構成例を示す図である。本例の半導体装置200の上面には、ダイオード素子208が、上面パッド210と重ならないように配置されている。例えばダイオード素子208は、半導体基板202の中央近傍に配置される。ダイオード素子208は、半導体装置200の温度を測定するために用いられてよい。ダイオード素子208は、配線209を介して、測定用パッド206に接続されている。図8においては、配線209および測定用パッド206を1つずつ模式的に示しているが、ダイオード素子208のアノード端子およびカソード端子のそれぞれに対して、配線209および測定用パッド206が設けられる。配線209は、ダイオード素子208からY軸方向に延伸する部分を有している。
本例の接触部10は、X軸方向(第1の方向)において一定の配置間隔P1で配置された複数のプローブピン20を有する。また、接触部10は、プローブピン20が配置されていない非配置領域26を有する。X軸方向において、非配置領域26の両側にはプローブピン20が配置されている。非配置領域26は、X軸方向において配置間隔P1よりも大きな第1の幅W1を有する領域である。例えば第1の幅W1は、配置間隔P1の2倍以上である。
図9は、第1の試験段階S401におけるプローブピン20の位置22と、第2の試験段階S402におけるプローブピン20の位置23の一例を示す図である。図9においては、ダイオード素子208の近傍を拡大している。また本例の第1の試験段階S401および第2の試験段階S402では、同一の接触部10を移動させて、上面パッド210に対する位置を異ならせて用いている。つまり、第1の試験段階S401および第2の試験段階S402のいずれにおいても、共通する非配置領域26が存在する。第1の試験段階S401および第2の試験段階S402の間の、接触部10のX軸方向におけるずらし量を第1の移動量S1とする。
本例では、第1の試験段階S401における非配置領域26-1と、第2の試験段階S402における非配置領域26-2のいずれも、ダイオード素子208と重なるように、それぞれの試験段階において接触部10を配置する。ダイオード素子208の全体が、非配置領域26-1および非配置領域26-2の両方と重なることが好ましい。これにより、接触部10を移動させても、ダイオード素子208にプローブピン20が接触することを防げる。本例の非配置領域26の第1の幅W1は、接触部10のX軸方向における第1の移動量S1と、ダイオード素子208のX軸方向における第1の長さL1の和S1+L1よりも大きい。
図10は、半導体装置200の他の構成例を示す図である。本例の半導体装置200の上面には、ゲートランナー222が、上面パッド210と重ならないように配置されている。ゲートランナー222は、制御パッド204と、IGBT等のトランジスタのゲート電極とを電気的に接続する配線である。本例のゲートランナー222は、上面パッド210を囲むように配置された部分と、上面パッド210を分割するように配置された部分を有する。例えばゲートランナー222は、Y軸方向における半導体基板202の中央近傍において、X軸方向に延伸する部分を有する。
本例の接触部10は、Y軸方向(第2の方向)において一定の配置間隔P2で配置された複数のプローブピン20を有する。また、接触部10は、プローブピン20が配置されていない非配置領域26を有する。Y軸方向において、非配置領域26の両側にはプローブピン20が配置されている。非配置領域26は、Y軸方向において配置間隔P2よりも大きな第2の幅W2を有する領域である。例えば第2の幅W2は、配置間隔P2の2倍以上である。
図11は、第1の試験段階S401におけるプローブピン20の位置22と、第2の試験段階S402におけるプローブピン20の位置23の一例を示す図である。図11においては、上面パッド210を分断するゲートランナー222の近傍を拡大している。また本例の第1の試験段階S401および第2の試験段階S402では、同一の接触部10を移動させて、上面パッド210に対する位置を異ならせて用いている。つまり、第1の試験段階S401および第2の試験段階S402のいずれにおいても、共通する非配置領域26が存在する。第1の試験段階S401および第2の試験段階S402の間の、接触部10のY軸方向におけるずらし量を第2の移動量S2とする。
本例では、第1の試験段階S401における非配置領域26-1と、第2の試験段階S402における非配置領域26-2のいずれも、ゲートランナー222と重なるように、それぞれの試験段階において接触部10を配置する。ゲートランナー222のY軸方向における全体が、非配置領域26-1および非配置領域26-2の両方と重なることが好ましい。これにより、接触部10を移動させても、ゲートランナー222にプローブピン20が接触することを防げる。本例の非配置領域26の第2の幅W2は、接触部10のY軸方向における第2の移動量S2と、ゲートランナー222のY軸方向における第2の長さL2の和S2+L2よりも大きい。
図12は、半導体装置200の他の構成例を示す図である。図12においては、プローブピン20の位置を示す黒丸を省略している。本例の半導体装置200は、トランジスタ部230とダイオード部240とがX軸方向(第1の方向)において交互に配置されている。トランジスタ部230およびダイオード部240が設けられた領域は、上面パッド210で覆われている。トランジスタ部230は、半導体基板202に設けられたIGBT等のトランジスタを含む。ダイオード部240は、半導体基板202に設けられた環流ダイオード(FWD)等のダイオードを含む。トランジスタ部230の領域には記号「I」を付し、ダイオード部240の領域には記号「F」を付している。本例の半導体装置200は、いわゆる逆導通IGBT(RC-IGBT)である。
図13は、第1の試験段階S401におけるプローブピン20の位置22と、第2の試験段階S402におけるプローブピン20の位置23の一例を示す図である。図13においては、トランジスタ部230およびダイオード部240の近傍を拡大している。また本例の第1の試験段階S401および第2の試験段階S402では、同一の接触部10を移動させて、上面パッド210に対する位置を異ならせて用いている。第1の試験段階S401および第2の試験段階S402の間の、接触部10のX軸方向におけるずらし量を第3の移動量S3とする。
本例においてプローブピン20の少なくとも一つは、第1の試験段階S401および第2の試験段階S402において、同一のトランジスタ部230と重なっている。図13の例では、Y軸方向に沿って配置された複数のプローブピン20について、第1の試験段階S401での位置22と、第2の試験段階S402での位置23とが、同一のトランジスタ部230と重なっている。これにより、トランジスタ部230に不良箇所を有する半導体装置200を精度よく選別できる。いわゆるラッチアップが生じるトランジスタ部230の不良箇所を検出できるので、破壊されやすい半導体装置200を精度よく選別できる。本例の一つのトランジスタ部L3のX軸方向の長さL3は、接触部10のX軸方向における第3の移動量S3よりも大きい。
接触部10は、第1の試験段階S401および第2の試験段階S402のいずれかにおいてダイオード部240と重なるプローブピン20を有してよい。他の例では、全てのプローブピン20が、第1の試験段階S401および第2の試験段階S402のいずれにおいてもトランジスタ部230と重なるように、接触部10に配置されていてもよい。X軸方向にトランジスタ部230が配置される周期P3と、X軸方向にプローブピン20が配置される周期P4とは同一であってもよい。
図14は、接触部10の他の例を示す図である。本例の接触部10は、基準プローブピン30と、1つ以上のプローブピン20とを有する。プローブピン20の配置は、図1Aから図13の例と同様である。本例では、複数のプローブピン20が二次元状に配置されている。基準プローブピン30と、最も近いプローブピン20との距離は、プローブピン20どうしの間隔よりも大きくてよい。つまり基準プローブピン30は、複数のプローブピン20から離れて配置されていてよい。また接触部10は、図8から図11において説明した非配置領域26を有してもよい。
図15は、半導体装置200の上面における各ピンの位置を示す図である。本例では、図14に示した接触部10を、第1の試験段階S401および第2の試験段階S402において位置をずらして使用する。第1の試験段階S401において基準プローブピン30は、位置33-1において半導体装置200と接触する。また第2の試験段階S402において基準プローブピン30は、位置33-2において半導体装置200と接触する。
第1の試験段階S401および第2の試験段階S402においては、基準プローブピン30を、上面パッド210より小さいパッドに接触させてよい。例えば基準プローブピン30を、制御パッド204に接触させてよく、測定用パッド206に接触させてよく、他のパッドに接触させてもよい。本例の基準プローブピン30は、制御パッド204に接触している。試験制御部110は、制御パッド204に対して基準プローブピン30を位置決めすることで、プローブピン20の位置を制御する。
本例では、制御パッド204上に、基準プローブピン30の位置33-1および位置33-2が配置される。図15では、位置33-1および位置33-2のずらし量を、ベクトル35で示している。第1の試験段階S401と第2の試験段階S402の間では、ベクトル35で示される方向および移動量で接触部10の位置を変更している。このため、上面パッド210上において、位置22に対する位置23のずらし量は、ベクトル35であらわされる。
出荷時の半導体装置200の各パッドには、プローブピンが接触した位置に接触痕が存在する。本例では、制御パッド204に2つの接触痕が存在し、上面パッド210により多くの接触痕が存在する。接触痕の位置は、プローブピンの位置22、23、33と同様である。
本明細書では、制御パッド204の2つの接触痕を基準接触痕と称する。また、上面パッド210の多数の接触痕を測定接触痕と称する。2つの基準接触痕のずらし量は、ベクトル35であらわされる。また、上面パッド210のそれぞれの測定接触痕は、他の測定接触痕に対して、ベクトル35に対応するずらし量を有して配置されている。つまり、2つの基準接触痕の位置ずらしの方向および距離は、対となる2つの測定接触痕の位置ずらしの方向および距離と等しい。このような構造を有する半導体装置200は、図1Aから図13において説明したように、広い試験領域において不良箇所の有無を検査されているので、出荷後に破壊される可能性を低くできる。
図16は、接触部10の他の例を示す図である。本例の試験装置100は、第1の試験段階S401において、複数のプローブピン20-1を有する第1の接触部10-1を用い、第2の試験段階S402において、複数のプローブピン20-2を有する第2の接触部10-2を用いる。第1の接触部10-1と第2の接触部10-2とは、異なる部品である。
第1の接触部10-1は、第1の基準プローブピン30-1と、1つ以上の第1のプローブピン20-1とを有する。本例では、複数の第1のプローブピン20-1が二次元状に配置されている。
第2の接触部10-2は、第2の基準プローブピン30-2と、1つ以上の第2のプローブピン20-1とを有する。本例では、複数の第2のプローブピン20-2が二次元状に配置されている。
第2の基準プローブピン30-2に対する1つ以上の第2のプローブピン20-2の相対位置は、第1の基準プローブピン30-1に対する1つ以上の第1のプローブピン20-1の相対位置とは異なる。第2の接触部10-2においては、第1の基準プローブピン30-1と第2の基準プローブピン30-2とを同一の位置としたときの、第1のプローブピン20-1を破線で示し、第2のプローブピン20-2を黒丸で示している。
図16に示すように、基準プローブピン30の位置を共通にした場合、複数の第2のプローブピン20-2は、複数の第1のプローブピン20-1に対して、所定の移動量でずらしている。第1のプローブピン20-1と、第2のプローブピン20-2との間のずらし量は、図1Aから図15において説明した位置22および位置23の間のずらし量と同様であってよい。また、それぞれの接触部10は、図8から図11において説明した非配置領域26を有してもよい。
図17は、第1のプローブピン20-1の位置22と、第2のプローブピン20-2の位置23の一例を示す図である。本例では、第1の試験段階S401における第1の基準プローブピン30-1の位置33と、第2の試験段階S402における第2の基準プローブピン30-2の位置33とが同一となるように、第1の接触部10-1および第2の接触部10-2を配置する。本例では、第1の基準プローブピン30-1および第2の基準プローブピン30-2が、上面パッド210以外のパッドに接触する。第1の基準プローブピン30-1および第2の基準プローブピン30-2は、ともに制御パッド204に接触してよい。他の例では、第1の基準プローブピン30-1および第2の基準プローブピン30-2が、ともに測定用パッド206に接触してもよい。
図16に示したように、第1の基準プローブピン30-1および第2の基準プローブピン30-2とを同一の位置33で制御パッド204に接触させることで、上面パッド210における位置22および位置23をずらして配置できる。このような方法によっても、広い試験領域で不良箇所を検出し、半導体装置200を精度よくスクリーニングできる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10・・・接触部、20・・・プローブピン、22・・・位置、23・・・位置、24・・・位置、25・・・位置、26・・・非配置領域、30・・・基準プローブピン、33・・・位置、35・・・ベクトル、40・・・試験領域、41・・・試験領域、42・・・矢印、43・・・試験領域、50・・・対角線、51・・・領域、100・・・試験装置、110・・・試験制御部、120・・・ステージ、200・・・半導体装置、202・・・半導体基板、204・・・制御パッド、206・・・測定用パッド、208・・・ダイオード素子、209・・・配線、210・・・上面パッド、220・・・下面パッド、222・・・ゲートランナー、230・・・トランジスタ部、240・・・ダイオード部、310・・・電源、311・・・コンデンサ、312・・・コイル、314・・・ダイオード、316・・・コイル
Claims (12)
- 半導体装置の試験方法であって、
1つ以上のプローブピンを前記半導体装置のパッドに接触させて前記半導体装置を試験する第1の試験段階と、
前記パッドに対する前記プローブピンの接触位置を前記第1の試験段階とは異ならせて、前記半導体装置を試験する第2の試験段階と
を備える試験方法。 - 前記第1の試験段階と前記第2の試験段階は、異なる条件で前記半導体装置を試験する
請求項1に記載の試験方法。 - 前記第1の試験段階と前記第2の試験段階は、同一の条件で前記半導体装置を試験する
請求項1に記載の試験方法。 - 前記第1の試験段階では、前記パッド上の第1の位置および第2の位置に前記プローブピンを接触させ、
前記第2の試験段階では、前記パッド上の前記第1の位置および前記第2の位置の間に前記プローブピンを接触させる
請求項1から3のいずれか一項に記載の試験方法。 - 前記第2の試験段階では、前記パッド上の前記第1の位置および前記第2の位置の中間に前記プローブピンを接触させる
請求項4に記載の試験方法。 - 前記第1の試験段階では、それぞれの前記プローブピンが前記パッドと接触する位置を中心として、予め定められた大きさの第1の試験領域が設定され、
前記第2の試験段階では、それぞれの前記プローブピンが前記パッドと接触する位置を中心として、予め定められた大きさの第2の試験領域が設定され、
前記第1の試験領域および前記第2の試験領域が重なる部分が最小となるように、前記第2の試験段階における前記接触位置を設定する
請求項1から5のいずれか一項に記載の試験方法。 - 前記第1の試験領域および前記第2の試験領域の少なくとも一方の大きさを、試験条件に応じて変更する
請求項6に記載の試験方法。 - 前記第1の試験段階および前記第2の試験段階では、複数の前記プローブピンが設けられた接触部を、前記パッドに対する位置を異ならせて用い、
前記半導体装置の上面には、前記パッドと、ダイオード素子とが重ならないように配置されており、
前記接触部は、第1の方向において一定の配置間隔で前記プローブピンが配置され、
前記接触部は、前記第1の方向において前記配置間隔よりも大きな第1の幅を有し、前記プローブピンが配置されていない非配置領域を有し、
前記第1の試験段階および前記第2の試験段階のいずれにおいても、前記ダイオード素子が前記非配置領域と重なるように、前記接触部を配置する
請求項1から7のいずれか一項に記載の試験方法。 - 前記第1の試験段階および前記第2の試験段階においては、前記接触部を前記第1の方向に第1の移動量でずらして用い、
前記ダイオード素子は、前記第1の方向において第1の長さを有し、
前記第1の方向における前記非配置領域の前記第1の幅は、前記第1の移動量と前記第1の長さとの和よりも大きい
請求項8に記載の試験方法。 - 前記第1の試験段階および前記第2の試験段階では、複数の前記プローブピンが設けられた接触部を、前記パッドに対する位置を異ならせて用い、
前記半導体装置には、トランジスタ部とダイオード部とが第1の方向において交互に配置されており、
前記プローブピンの少なくとも一つは、前記第1の試験段階および前記第2の試験段階において、同一の前記トランジスタ部と重なっている
請求項1から7のいずれか一項に記載の試験方法。 - 前記第1の試験段階において、複数の前記プローブピンを有する第1の接触部を用い、
前記第2の試験段階において、複数の前記プローブピンを有し、前記第1の接触部とは異なる第2の接触部を用いる
請求項1から7のいずれか一項に記載の試験方法。 - 前記第1の接触部は、第1の基準プローブピンと、1つ以上の第1のプローブピンとを有し、
前記第2の接触部は、第2の基準プローブピンと、1つ以上の第2のプローブピンとを有し、
前記第2の基準プローブピンに対する1つ以上の前記第2のプローブピンの相対位置は、前記第1の基準プローブピンに対する1つ以上の前記第1のプローブピンの相対位置と異なり、
前記第1の試験段階における前記パッド内の前記第1の基準プローブピンの位置と、前記第2の試験段階における前記パッド内の前記第2の基準プローブピンの位置とが同一となるように、前記第1の接触部および前記第2の接触部を配置する
請求項11に記載の試験方法。
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2022
- 2022-07-13 US US17/864,351 patent/US20230063471A1/en active Pending
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US20230063471A1 (en) | 2023-03-02 |
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