JP2023035005A - 工作機械の熱変位補正装置及び熱変位補正方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】主軸の回転拘束中に熱収縮の基点が変化しても、正確に熱変位補正量を演算して補正を行うことができるようにする。【解決手段】NC立形マシニングセンタ1の熱変位補正装置20は、主軸を支持するハウジング及び主軸の温度を測定可能な温度センサ8,9及び温度測定部21と、温度測定部21で測定した温度情報から、主軸の熱変位を推定して熱変位補正量を演算する補正量演算部22と、補正量演算部22で推定された熱変位補正量に基づいて主軸の送り軸の軸補正移動量を演算し、補正対象軸に補正指令を出力するNC装置10と、を備え、補正量演算部22は、NC装置10からの情報に基づいて、主軸の回転がクランプ機構によって拘束されているか否かを判定し、クランプ機構による拘束の有無に応じて異なる熱変位補正量をそれぞれ演算する。【選択図】図1

Description

本開示は、工作機械に生じる熱変位を補正する装置及び方法に関する。
一般に、工作機械は、機械の特性上各部に熱源(例えば主軸の転がり軸受)を持っており、この熱源に発生した熱が機械各部に伝わることで、機械構成要素の熱変形を引き起こす。熱変形は加工精度に大きく影響するため、従来からその防止対策として発熱部を冷却する方法、或は、熱変形部の温度情報に基づき熱変位を推定して補正する方法が広く採用されている。
後者の熱変位補正方法として、特許文献1には、温度センサの出力に基づき熱変形部の温度を測定し、温度が飽和した定常状態において、熱変位を測定温度の即時値に従って推定し、運転条件が変化した後の過渡状態においては、熱変位を時間経過に従って推定し、各推定値に基づきNC装置により熱変位を補正する技術が開示されている。
特許第3136464号公報
例えば図2に示す主軸ユニット30において、主軸31は、主軸31の片側(図2の左側)を径方向および軸方向に拘束し回転可能に支持する複数の軸受37A~37Dと、主軸31の他端(図2の右側)を径方向に拘束し、回転および軸方向へ移動可能に支持する円筒コロ軸受38とを介してハウジング(ここではスリーブ32)に支持されている。この主軸31の先端に回転工具を取り付けて主軸モータ12で回転させることにより、ミーリングやドリリング加工が可能となる。さらに、主軸31の左方には、主軸31の回転を機械的に拘束するクランプ機構60が設けられており、クランプ機構60で主軸31の回転を拘束した状態で、主軸31の先端に取り付けた旋削工具により旋削加工を行うことができる。
このような主軸31は、回転することで軸受37A~37Dや主軸モータ12の発熱により温度上昇し熱膨張する。特に軸方向へは複数の軸受群の支持部を基点として膨張し、支持部から主軸先端までの伸びは加工精度に大きな影響を与えるため、公知の方法により熱変位補正を行っている。
ところが、主軸回転を経て熱膨張した主軸31が停止によって熱収縮をする際、クランプ機構60により主軸31の回転が機械的に拘束された状態では、主軸31の軸方向の移動もクランプ機構60で制限されるため、主軸31の収縮の基点が遷移する。そのため、クランプ中の工具位置を正確に補正することができず、旋削加工での加工精度が不十分になってしまう。
そこで、本開示は、主軸の回転拘束中に熱収縮の基点が変化しても、正確に熱変位補正量を演算して補正を行うことができ、高精度な旋削加工が実施可能となる工作機械の熱変位補正装置及び熱変位補正方法を提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、本開示の第1の構成は、ハウジング内で軸受を介して回転可能に支持される主軸と、前記ハウジング内で前記主軸の回転を機械的に拘束可能なクランプ機構と、前記主軸の回転及び前記クランプ機構の作動を制御する制御装置とを備えた工作機械に設けられ、
前記ハウジング及び前記主軸の温度を測定可能な温度測定手段と、
前記温度測定手段で測定した温度情報から、前記主軸の熱変位補正量を演算する補正量演算手段と、
前記補正量演算手段で演算された前記熱変位補正量に基づいて前記主軸の送り軸の軸補正移動量を演算し、補正対象軸に補正指令を出力する補正指令手段と、を備えた熱変位補正装置であって、
前記補正量演算手段は、前記制御装置からの情報に基づいて、前記主軸の回転が前記クランプ機構によって拘束されているか否かを判定し、前記クランプ機構による拘束の有無に応じて異なる前記熱変位補正量をそれぞれ演算することを特徴とする。
本開示の第1の構成の別の態様は、上記構成において、前記補正量演算手段は、前記主軸の回転が前記クランプ機構によって拘束されている場合、前記クランプ機構に拘束される前記主軸の拘束部の軸方向支持剛性と、前記軸受に支持される前記主軸の軸受部の軸方向支持剛性とに基づいて前記主軸の熱変位の基点を演算し、前記基点に基づいて前記熱変位補正量を演算することを特徴とする。
本開示の第1の構成の別の態様は、上記構成において、前記補正量演算手段は、前記主軸の拘束部の軸方向支持剛性を、前記温度測定手段で測定した温度情報に基づいて演算することを特徴とする。
上記目的を達成するために、本開示の第2の構成は、ハウジング内で軸受を介して回転可能に支持される主軸と、前記ハウジング内で前記主軸の回転を機械的に拘束可能なクランプ機構と、前記主軸の回転及び前記クランプ機構の作動を制御する制御装置とを備えた工作機械において、
前記ハウジング及び前記主軸の温度を測定する温度測定ステップと、
前記温度測定ステップで取得した温度情報から、前記主軸の熱変位補正量を演算する補正量演算ステップと、
前記補正量演算ステップで演算された前記熱変位補正量に基づいて前記主軸の送り軸の軸補正移動量を演算し、補正対象軸に補正指令を出力する補正指令ステップと、を実行する熱変位補正方法であって、
前記補正量演算ステップでは、前記制御装置からの情報に基づいて、前記主軸の回転が前記クランプ機構によって拘束されているか否かを判定し、前記クランプ機構による拘束の有無に応じて異なる前記熱変位補正量をそれぞれ演算することを特徴とする。
本開示によれば、主軸の回転拘束中における熱収縮の基点変化に応じて熱変位補正量が演算されるため、正確に補正を行うことができる。よって、主軸をクランプした際の旋削加工を高精度に実施することができる。
NC立形マシニングセンタ及び熱変位補正装置の構成図である。 主軸の中央縦断面図である。 (A)(B)は図2の軸受部分の断面図である。 主軸の熱変位を示す説明図である。 熱変位補正方法のフローチャートである。
以下、本開示の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、工作機械の一例であるNC立形マシニングセンタ(以下、単に「マシニングセンタ」という。)に熱変位補正装置を設けた構成図、図2は主軸の中央縦断面図である。
マシニングセンタ1は、ベッド2に紙面左右(Y軸)方向へ移動可能に支持されて旋回可能な旋回テーブル3と、ベッド2に固定されたコラム4と、コラム4に紙面直交(X軸)方向へ移動可能に支持されたサドル5と、サドル5に紙面上下(Z軸)方向へ移動可能に支持された主軸頭6とを備えている。主軸頭6は、旋回テーブル3に固定されたワークWに対し、並進3軸で移動可能である。主軸頭6には、下向きの主軸31を回転可能に支持する主軸ユニット30が収容されて、主軸31の下端に工具7が装着可能となっている。主軸頭6には、温度センサ8,9が設けられている。
マシニングセンタ1のNC装置10は、加工プログラムに従い、各軸のサーボモータ11を制御して主軸頭6をワークWに対して相対移動させ、主軸31を回転させる主軸モータ12の回転を制御する。主軸31と共に工具7を回転させることで、ワークWを切削加工することができる。また、主軸ユニット30内には、主軸31の回転をクランプ/アンクランプ可能なクランプ機構60が設けられている。NC装置10は、クランプ機構60により、主軸31及び工具7を回転させない状態とし、旋回テーブル3を旋回させることでワークWの旋削加工を行うことができる。
熱変位補正装置20は、温度センサ8,9を介して主軸31及び主軸31を支持するハウジングとしてのスリーブ32の温度を測定する温度測定部21と、温度測定部21で取得した温度情報に基づいて熱変位補正量を演算する補正量演算部22と、補正量演算部22で演算した熱変位補正量や各種のパラメータを記録する記録部23と、NC装置10とを含んでいる。
NC装置10は、補正量演算部22から入力された熱変位補正量に基づいて各送り軸の補正移動量を演算し、補正対象軸のサーボモータ11に補正指令を出力する。
ここでは温度センサ8,9及び温度測定部21が本開示の温度測定手段となり、補正量演算部22が本開示の補正量演算手段となり、NC装置10が本開示の制御装置及び補正指令手段となる。
図2に示すように、主軸頭6に内包される主軸ユニット30は、中空軸状の主軸31と、主軸31を取り囲んでいるスリーブ32とを有している。なお、図2では、便宜上左側を前方、右側を後方として説明する。
スリーブ32の内面には、前側ハウジング33と後側ハウジング34とが固定されている。前側ハウジング33と後側ハウジング34とは筒状で、両ハウジング33,34の間に、主軸モータ12が収容されている。主軸モータ12は、スリーブ32の内面に固定されるステータ35と、ステータ35の内側で主軸31に固定されるロータ36とを有している。
主軸31と前側ハウジング33との間には、前後方向に所定間隔をおいて第1軸受37A、第2軸受37B、第3軸受37C、第4軸受37Dが配置されている。主軸31と後側ハウジング34との間には、第5軸受38が配置されている。
第1~第4軸受37A~37Dは、図3(A)に示すように、前側ハウジング33の内面に固定される外輪39と、主軸31の外面に固定される内輪40と、外輪39と内輪40との間に介在される複数の球形の転動体41と、外輪39の内面を案内面として転動体41と共に回転し、転動体41同士を一定間隔に保持する保持器42とからなるアンギュラ玉軸受である。
第1軸受37Aから第4軸受37Dのそれぞれ前後に隣接する外輪39,39の間には、前側ハウジング33の内面に固定された外輪間座43,43・・が介在されている。第1軸受37Aから第4軸受37Dのそれぞれ前後に隣接する内輪40,40の間には、主軸31の外面に固定された内輪間座44,44・・が介在されている。
第4軸受37Dの後側で前側ハウジング33の後端には、第1環状突出部45が設けられている。第1環状突出部45は、第4軸受37Dの外輪39に当接している。
前側ハウジング33の前端開口には、前側抑え蓋46が設けられている。前側抑え蓋46によって、第1~第4軸受37A~37Dの各外輪39と各外輪間座43とが第1環状突出部45側に押圧されている。
第1軸受37Aの前側で主軸31の外周には、主軸31の外径が大径から中径へ変わる前側段部47が形成されている。前側段部47に、第1軸受37Aの内輪40が当接している。第4軸受37Dの後側で第1環状突出部45には、第1抑えナット48がねじ込まれている。第1抑えナット48によって、第1~第4軸受37A~37Dの各内輪40と各内輪間座44とが前側段部47側に押圧されている。
第5軸受38は、図3(B)に示すように、後側ハウジング34の内面に固定される外輪49と、主軸31の外面に固定される内輪50と、外輪49と内輪50との間に介在される複数のコロ状の転動体51と、外輪49の内面を案内面として転動体51と共に回転し、転動体51同士を一定間隔に保持する保持器52とからなる。
第5軸受38の前側で後側ハウジング34の前端には、第2環状突出部53が設けられている。第2環状突出部53は、第5軸受38の外輪49に当接している。後側ハウジング34の後端開口には、後側抑え蓋54が設けられている。後側抑え蓋54によって、第5軸受38の外輪49が第2環状突出部53に押圧されている。
第5軸受38の前側で主軸31の外周には、主軸31の外径が中径から小径へ変わる後側段部55が形成されている。第5軸受38の内輪50の前後には、主軸31の外面に固定された内輪間座56,56が介在されている。前側の内輪間座56は、後側段部55と第5軸受38の内輪50との間に介在されている。第5軸受38の後側で後側抑え蓋54には、第2抑えナット57がねじ込まれている。後側の内輪間座56は、第2抑えナット57と第5軸受38の内輪50との間に介在されている。第2抑えナット57によって、第5軸受38の内輪50と各内輪間座56とが後側段部55側に押圧されている。
そして、主軸ユニット30の前部には、クランプ機構60が設けられている。クランプ機構60は、前側抑え蓋46の左端面に形成された円環状の歯形61と、前側抑え蓋46の径方向内側で主軸31の前面に設けられ、歯形61と同様の歯形が形成された後クラッチ62と、前側抑え蓋46及び後クラッチ62の前側に配置され、前側抑え蓋46およびクラッチ62の歯形と同時にかみ合う歯形を有する前クラッチ63とを含んでなる。
前クラッチ63は、前後移動可能に配置されて、前クラッチ63の前後には、第1油室64及び第2油室65が形成されている。第2油室65に油圧を供給した状態では、前クラッチ63は、図2に実線で示す前進位置にあって前側抑え蓋46及び後クラッチ62の歯形から離間している(アンクランプ状態)。第1油室64に油圧を供給した状態では、前クラッチ63は、二点鎖線で示す後退位置にあって前側抑え蓋46及び後クラッチ62の歯形と噛み合う(クランプ状態)。これにより主軸31の回転が拘束されることになる。
次に、主軸31の熱変位について、図4を用いて説明する。
回転中の主軸31の軸方向熱変位は、図4のP2を基点として伸縮する。P2は、第1~第4軸受37A~37Dによって主軸31を支持している点である。このときの主軸前端の熱変位δfは、次の式(1)で表される。
Figure 2023035005000002
一方で、主軸31の停止後にクランプ機構60によって主軸31の回転が拘束された際、前クラッチ63が前側抑え蓋46と後クラッチ62とを抑える基点P1でのクランプ動作により、主軸31は軸方向の移動が制限される。このため、主軸31の軸方向熱変位の収縮の基点(熱変位中立点)は、P2から図4のP3へと遷移する。このP3は、それぞれ予め設定され、第1~第4軸受37A~37Dによって支持されている主軸後側の軸方向支持剛性と、クランプ機構60により支持されている主軸前側の軸方向支持剛性と、主軸31のクランプ位置P1と、P1とP2間の支持スパンLとによって決まり、次の式(2)で表される。
Figure 2023035005000003
クランプ中の主軸前端の熱変位δcは、次の式(3)で表される。なお、クランプ動作によりクランプ位置がP1の1点から、P1とP2間の2点になることにより、軸方向に熱変位を抑制する力が発生するが、KrとKfとが主軸31の軸方向剛性に対して十分小さいため、無視できるものとする。
Figure 2023035005000004
次に、補正量演算部22による熱変位補正量(以下単に「補正量」という。)の演算を、図5のフローチャートに基づいて説明する。
まず、工程(以下「S」と表記する。)S-11で、記録部23より補正パラメータを取得し、続くS-12で、記録部23より主軸-スリーブ間の支持剛性情報を取得する。
次に、S-13で、温度測定部21で測定された各温度情報を取得する(温度測定ステップ)。
次に、S-14で、NC装置10からクランプ機構60による主軸31のクランプ情報を取得する。
次に、S-15で、S-14で取得した主軸31のクランプ情報をもとに、主軸31がクランプされているか否かの判定を行う。ここで主軸31がクランプされていると判断されなかった場合、S-16で、熱変位である補正量δfを式(1)の方法で算出する(補正量演算ステップ)。
一方、S-15で主軸31がクランプされていると判断された場合、S-17で、補正量δcを式(3)に基づいて算出する(補正量演算ステップ)。
S-18で、継続して補正量の演算を行うか否かを判別し、継続する場合はS-13へ戻って温度情報を取得する。継続しない場合は処理を終了する。
このように主軸31がクランプされているか否かに応じて補正量δfと補正量δcとの何れかを選択して演算する。よって、NC装置10は、補正量演算部22から出力される何れかの補正量にしたがって各軸の補正移動量を演算し、補正指令を補正対象軸のサーボモータ11に出力することになる(補正指令ステップ)。
主軸停止による主軸31の温度低下に伴い主軸31が収縮しようとするが、主軸クランプ中はクランプ機構60が主軸31の移動を制限し、第1~第4軸受37A~37Dとともに主軸31を拘束するため主軸31に引張力が作用する。ここで生じた力が支持系の弾性変形を引き起こし、熱変形により主軸31と主軸支持系とが相対的に熱変位しない点(熱変位中立点)が、第1~第4軸受37A~37D近傍から主軸31の前方へと遷移する。これにより主軸クランプ中では第1~第4軸受37A~37D近傍を熱変位中立点として推定した熱変位と異なるため、補正誤差を引き起こし、旋削加工による加工精度が悪化する。
これに対し、上記形態のマシニングセンタ1の熱変位補正装置20及び熱変位補正方法によれば、補正量演算部22は、NC装置10からの情報に基づいて、主軸31の回転がクランプ機構60によって拘束されているか否かを判定し、クランプ機構60による拘束の有無に応じて異なる補正量をそれぞれ演算する。よって、主軸31のクランプ中における熱変位中立点の遷移を主軸-スリーブ間の支持剛性により推定することができ、補正誤差を減少させることができる。これにより主軸31のクランプ中に行う旋削加工を高精度に行うことができる。
なお、工作機械は上記形態の立形マシニングセンタに限らず、横形マシニングセンタや複合加工機等であっても本開示は適用可能である。
また、上記形態では、熱変位補正装置をNC装置と共に工作機械に組み込んでいるが、NC装置以外を工作機械の外部に設けてNC装置と有線又は無線で通信することで、熱変位補正を実行可能としても差し支えない。
1・・NC立形マシニングセンタ、2・・ベッド、3・・旋回テーブル、4・・コラム、6・・主軸頭、7・・工具、10・・NC装置、11・・サーボモータ、12・・主軸モータ、20・・熱変位補正装置、21・・温度測定部、22・・補正量演算部、23・・記録部、30・・主軸ユニット、31・・主軸、32・・スリーブ、33・・左側ハウジング、34・・右側ハウジング、37A~37D・・第1~第4軸受、38・・第5軸受、43・・外輪間座、44,56・・内輪間座、46・・前側抑え蓋、47・・前側段部、48・・第1抑えナット、54・・後側抑え蓋、55・・後側段部、57・・第2抑えナット、60・・クランプ機構、61・・歯形、62・・後クラッチ、63・・前クラッチ、W・・ワーク、P1~P3・・基点。

Claims (4)

  1. ハウジング内で軸受を介して回転可能に支持される主軸と、前記ハウジング内で前記主軸の回転を機械的に拘束可能なクランプ機構と、前記主軸の回転及び前記クランプ機構の作動を制御する制御装置とを備えた工作機械に設けられ、
    前記ハウジング及び前記主軸の温度を測定可能な温度測定手段と、
    前記温度測定手段で測定した温度情報から、前記主軸の熱変位補正量を演算する補正量演算手段と、
    前記補正量演算手段で演算された前記熱変位補正量に基づいて前記主軸の送り軸の軸補正移動量を演算し、補正対象軸に補正指令を出力する補正指令手段と、を備えた熱変位補正装置であって、
    前記補正量演算手段は、前記制御装置からの情報に基づいて、前記主軸の回転が前記クランプ機構によって拘束されているか否かを判定し、前記クランプ機構による拘束の有無に応じて異なる前記熱変位補正量をそれぞれ演算することを特徴とする工作機械の熱変位補正装置。
  2. 前記補正量演算手段は、前記主軸の回転が前記クランプ機構によって拘束されている場合、前記クランプ機構に拘束される前記主軸の拘束部の軸方向支持剛性と、前記軸受に支持される前記主軸の軸受部の軸方向支持剛性とに基づいて前記主軸の熱変位の基点を演算し、前記基点に基づいて前記熱変位補正量を演算することを特徴とする請求項1に記載の工作機械の熱変位補正装置。
  3. 前記補正量演算手段は、前記主軸の拘束部の軸方向支持剛性を、前記温度測定手段で測定した温度情報に基づいて演算することを特徴とする請求項2に記載の熱変位補正装置。
  4. ハウジング内で軸受を介して回転可能に支持される主軸と、前記ハウジング内で前記主軸の回転を機械的に拘束可能なクランプ機構と、前記主軸の回転及び前記クランプ機構の作動を制御する制御装置とを備えた工作機械において、
    前記ハウジング及び前記主軸の温度を測定する温度測定ステップと、
    前記温度測定ステップで取得した温度情報から、前記主軸の熱変位補正量を演算する補正量演算ステップと、
    前記補正量演算ステップで演算された前記熱変位補正量に基づいて前記主軸の送り軸の軸補正移動量を演算し、補正対象軸に補正指令を出力する補正指令ステップと、を実行する熱変位補正方法であって、
    前記補正量演算ステップでは、前記制御装置からの情報に基づいて、前記主軸の回転が前記クランプ機構によって拘束されているか否かを判定し、前記クランプ機構による拘束の有無に応じて異なる前記熱変位補正量をそれぞれ演算することを特徴とする工作機械の熱変位補正方法。
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